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JP2004168833A - マスキングテープ - Google Patents

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JP2004168833A
JP2004168833A JP2002333849A JP2002333849A JP2004168833A JP 2004168833 A JP2004168833 A JP 2004168833A JP 2002333849 A JP2002333849 A JP 2002333849A JP 2002333849 A JP2002333849 A JP 2002333849A JP 2004168833 A JP2004168833 A JP 2004168833A
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Japan
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weight
masking tape
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styrene
layer
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JP2002333849A
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Kazunari Yagi
一成 八木
Masahiro Asuka
政宏 飛鳥
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Sekisui Film Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】巻重体からの展開性(巻戻し性)や背面への塗料定着性に優れると共に、優れた曲面追従性や曲面密着性を有するので鮮明な塗料見切り性を発現し、且つ、焼却処理による廃棄やリサイクルも容易で環境に優しい、特に塗装用として好適に用いられるマスキングテープを提供することにある。
【解決手段】基材層(1)の一方の面に背面層(2)が形成され、他方の面にアクリル系粘着剤層が形成されてなるマスキングテープであって、上記基材層(1)が、沸騰ヘプタン可溶性のアタクチックポリプロピレンを10重量%以上含有し、示差走査熱量計(DSC)による熱分析においてDSC曲線の融解ピーク温度が145℃以上、融解熱量が20〜100J/gであるポリプロピレン系樹脂(a)からなる基材層であり、上記背面層(2)が、プロピレンのホモポリマー又はランダムコポリマーであるポリプロピレン系樹脂(b)5〜95重量%及びスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂95〜5重量%を含有してなる背面層であるマスキングテープ。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に被塗装材の表面に塗装を施す際のマスキング用として好適なマスキングテープ(マスキングシートも包含する)に関する。
【0002】
【従来の技術】
被塗装材の表面に塗装を施す際のマスキング用として用いられるマスキングテープは、従来、軟質塩化ビニル系樹脂フィルムもしくはシートを基材層とし、この基材層の一方の面に必要に応じて背面離型処理を施し、他方の面に用途や目的に応じて適当な粘着剤を塗工して粘着剤層を形成した後、巻重体状に巻き取ったものであり、使用時には、巻重体から展開して所定の形状や大きさに切断した後、露出した粘着剤層を被塗装材の所定の箇所(非塗装部)に貼り付ける方法で用いられてきている。
【0003】
このマスキングテープは、平坦な表面を有する被塗装材に適用されるのみならず、例えば自動車のバンパーやオートバイのタンク等のような表面が曲面を有する被塗装材に適用されることも多いので、例えば吹き付けによる塗装時に塗料がマスキングテープと被塗装物との接着界面に染み込むのを防止して、塗装ライン(塗装部と非塗装部との境界線)を鮮明なものとするため、即ち、鮮明な塗料見切り性を発現させるため、曲面に対するしなやかな追従性や密着性、即ち、優れた曲面追従性や曲面密着性が要求される。又、塗料の焼き付け温度(通常、100〜140℃)においてもマスキングテープが大きな変形を起こさないことや、焼き付け後、マスキングテープを再剥離する際に、マスキングテープ背面に付着した塗料片が剥落や飛散を起こさないこと、マスキングテープが切れたり、粘着剤の一部が被塗装材表面に残らないこと、即ち、糊残り現象を生じないこと等が要求される。
【0004】
一方、軟質塩化ビニル系樹脂フィルムもしくはシートを基材層とする従来のマスキングテープには、使用後に焼却処理して廃棄する際に塩化水素ガスやダイオキシンが発生するため、簡単な焼却設備では処理できないという問題点や、資源のリサイクルが困難であるという問題点があり、塩化ビニル系樹脂のようなハロゲン含有樹脂を用いないマスキングテープへの要望が高まってきており、種々の試みがなされている。
【0005】
例えば、特開平10−53748号公報には、ポリプロピレンからなるハードセグメントと、プロピレンとエチレンとのコポリマー、プロピレンと特定の一般式で表されるα−オレフィンとのコポリマー及びプロピレンとジエン化合物とのコポリマーより選ばれる1種又は2種以上よりなるソフトセグメント、とから構成される樹脂(a)と、ポリプロピレン樹脂(b)とを含有する基材層と粘着剤層とからなるマスキングテープ」が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−53748号公報
【0007】
しかし、上記に開示されているマスキングテープの場合、その背面に付着した塗料が基材層に殆ど密着しないため、焼き付け後、マスキングテープを再剥離する際に、塗料片がマスキングテープ背面から剥落したり飛散して、清浄であるべき塗装部に付着したり、作業環境を汚染する等の問題点がある。又、マスキングテープの背面に対する塗料の密着性(塗料定着性)を向上させるために、マスキングテープ背面にコロナ放電処理やプライマー塗工等の表面処理を施すと、塗料定着性は向上するものの、マスキングテープを巻き取って巻重体とした時に、マスキングテープの粘着剤層がマスキングテープ背面に強固に密着し、使用時にマスキングテープを巻重体から展開し難くなるという別の問題が発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、巻重体からの展開性(巻戻し性)や背面への塗料定着性に優れると共に、優れた曲面追従性や曲面密着性を有するので鮮明な塗料見切り性を発現し、且つ、焼却処理による廃棄やリサイクルも容易で環境に優しい、特に塗装用として好適に用いられるマスキングテープを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、基材層(1)の一方の面に背面層(2)が形成され、他方の面にアクリル系粘着剤層が形成されてなるマスキングテープであって、上記基材層(1)が、沸騰ヘプタン可溶性のアタクチックポリプロピレンを10重量%以上含有し、示差走査熱量計(DSC)による熱分析においてDSC曲線の融解ピーク温度が145℃以上、融解熱量が20〜100J/gであるポリプロピレン系樹脂(a)からなる基材層であり、上記背面層(2)が、プロピレンのホモポリマー又はランダムコポリマーであるポリプロピレン系樹脂(b)5〜95重量%及びスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂95〜5重量%を含有してなる背面層であることを特徴とするマスキングテープ。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記背面層(2)が、重量平均分子量が8万〜60万であって、クロス分別クロマトグラフによる全溶出量の内、0℃での溶出量が40〜70重量%であり、0℃を超え70℃以下での溶出量が10〜30重量%であり、70℃を超える温度での溶出量が20〜40重量%であるポリプロピレン系樹脂(b)50〜95重量%及びスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂50〜5重量%を含有してなる背面層からなる請求項1記載のマスキングテープである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、背面層を構成するスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂が、スチレン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックとからなるブロック共重合樹脂の水素添加物又はスチレン重合体ブロックとスチレンと共役ジエンとのランダム共重合体ブロックとからなるブロック共重合樹脂の水素添加物である請求項1又は2に記載のマスキングテープである。
【0012】
本発明によるマスキングテープの基材層(1)を構成するポリプロピレン系樹脂としては、沸騰ヘプタン可溶性のアタクチックポリプロピレンが10重量%以上含有され、かつ示差走査熱量計(DSC)による熱分析においてDSC曲線の融解ピーク温度が145℃以上、融解熱量が20〜100J/gであるポリプロピレン系樹脂(a)であれば特に限定されるものではなく、プロピレン単独重合体、又はプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体のうち、上記条件を満たすポリプロピレン系樹脂が用いられる。
上記沸騰ヘプタン可溶性のアタクチックポリプロピレンを10重量%以上含むポリプロピレン系樹脂は、一般に非晶性ポリプロピレンと略称され、その市販品としては、例えば、出光石油化学(株)製 商品名:IDEMITU TPOやレキセン社製商品名:FPO等を挙げることができる。
【0013】
上記ポリプロピレン系樹脂(a)中の、沸騰ヘプタン可溶性のアタクチックポリプロピレンがポリプロピレン系樹脂(a)中の10重量%未満であると、マスキングテープとしたときに、柔軟性が不足し、応力緩和性も不十分となる。
【0014】
また、上記ポリプロピレン系樹脂(a)は、示差走査熱量計(DSC)による熱分析においてDSC曲線の融解ピーク温度が145℃以上、融解熱量が20〜100J/gであり、本発明における示差走査熱量計(DSC)による熱分析は、JIS K 7121及びJIS K 7122に記載の方法に準拠して行われる。 具体的には、昇温速度10℃/分で250℃まで昇温して、その温度で5分間保持し、完全に溶融させた後、10℃/分の速度で25℃まで冷却し、その後、昇温速度10℃/分で昇温したときに得られるDSC曲線より、融解ピーク温度、融解熱量が求められる。
【0015】
融解ピーク温度が145℃未満であると、マスキングテープとするときの塗工時に耐熱性が不足し、融解熱量が20J/g未満であると、マスキングテープとしたときにテープ強度が不足し、100J/gを超えると柔軟性が不足する。上記ポリプロピレン系樹脂(a)の製造方法としては特に制限はなく、汎用の方法を用いることができる。
上記基材層(1)に、上記ポリプロピレン系樹脂(a)が用いられることにより、曲面追従性や柔軟性に優れたマスキングテープが得られる。
【0016】
上記ポリプロピレン系樹脂からなる基材層(1)には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、充填剤、増量剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤等の各種添加剤の1種もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0017】
又、上記基材層(1)の厚さは特に限定されないが、40〜200μmであることが好ましい。基材層の厚みが40μm未満であると、得られるマスキングテープの強度が不十分となることがあり、逆に基材層の厚みが200μmを超えると、得られるマスキングテープの曲面追従性や切断性が不十分となることがある。
【0018】
基材層(1)の作製方法としては、例えば、前記ポリプロピレン系樹脂(a)と必要に応じて添加される上記各種添加剤とからなるポリプロピレン系樹脂組成物を通常の溶融押出法によりフィルム化もしくはシート化することにより、所望の基材層(1)を得ることが出来る。
【0019】
本発明のマスキングテープにおいては、上記基材層(1)の一方の面に、プロピレンのホモポリマー又はランダムコポリマーであるポリプロピレン系樹脂(b)5〜95重量%及びスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂95〜5重量%を含有してなる背面層(2)が形成されていることが必要である。
【0020】
背面層(2)を構成するポリプロピレン系樹脂(b)は、プロピレンのホモポリマー又はランダムコポリマーであるポリプロピレン系樹脂であり、後述するスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂と良好に相溶し、マスキングテープ基材層の背面に優れた強度や耐熱性を付与すると共に、軟質化効果が優れており、特に優れた曲面追従性を付与する。さらに、低極性であるので後述する粘着剤層との密着性が低く、マスキングテープ基材層の背面に巻重体からの優れた展開性(巻戻し性)を付与する。
【0021】
上記ポリプロピレン系樹脂(b)は、プロピレンのホモポリマー又はランダムコポリマーであれば良く、特に限定されず、プロピレンのホモポリマー、プロピレンとα−オレフィンとのランダムコポリマー等が使用され得る。上記ポリプロピレン系樹脂(b)の内、重量平均分子量が8万〜60万であって、クロス分別クロマトグラフによる全溶出量の内、0℃での溶出量が40〜70重量%であり、0℃を超え70℃以下での溶出量が10〜30重量%であり、70℃を超える温度での溶出量が20〜40重量%であるポリプロピレンが好適に用いられる。
【0022】
上記ポリプロピレン系樹脂(b)の重量平均分子量は、・・・・・・・・
『重量平均分子量の測定方法を記載』
【0023】
上記ポリプロピレン系樹脂(b)のクロス分別クロマトグラフによる溶出量は、以下に記す方法で測定されたものである。
クロス分別クロマトグラフによる溶出量の測定方法は、先ず、ポリプロピレン系樹脂(b)を、該ポリプロピレン系樹脂(b)が完全に溶解する温度のo−ジクロロベンゼンに溶解した後、この溶液を一定速度で冷却し、予め用意しておいたシリコーン系のような不活性担体の表面に薄いポリマー層を分子量の大きい順及び結晶性の高い順に生成させる。次いで、温度を連続的もしくは段階的に昇温し、所定温度もしくは所定温度範囲毎に順次溶出したポリプロピレン系樹脂(b)成分の濃度を検出し、組成分布(結晶性分布)を測定する(温度上昇溶離分別)。
上記測定に用いられる装置としては、例えば、クロス分別クロマトグラフ装置(型式「T150A」、三菱化学社製)等が挙げられる。
【0024】
上記方法で測定されたポリプロピレン系樹脂(b)の重量平均分子量が8万未満であると、得られる基材層及びマスキングテープの強度や耐熱性が不十分となり、逆に60万を超えると、曲面追従性や柔軟性が不十分となる。
上記方法で測定されたポリプロピレン系樹脂(b)のクロス分別クロマトグラフによる全溶出量の内、0℃での溶出量が40重量%未満であると、得られる基材層及びマスキングテープの曲面追従性や柔軟性が不十分となり、逆に70重量%を超えると、強度や耐熱性が不十分となる。
又、0℃を超え70℃以下での溶出量が10重量%未満であると、曲面追従性や柔軟性が不十分となり、逆に30重量%を超えると、強度や耐熱性が不十分となる。
さらに、70℃を超える温度での溶出量が20重量%未満であると、強度や耐熱性が不十分となり、逆に40重量%を超えると、曲面追従性や柔軟性が不十分となる。
上記特性を有するポリプロピレン系樹脂(b)の市販品としては、例えば、モンテル・SDK・サンライズ社製の商品名「キャタロイ」シリーズ、トクヤマ社製の商品名「PER」シリーズ、チッソ社製の商品名「NEWCON」シリーズ、住友化学工業社製の商品名「エクセレンEPX」シリーズ、三菱化学社製の商品名「ゼラス」シリーズ等が挙げられ、好適に用いられる。
【0025】
上記背面層(2)を構成するスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂としては、例えば、スチレン系重合体ブロック成分(A)、共役ジエン系重合体ブロック成分(B)、スチレン系モノマーと共役ジエンとのランダム共重合体ブロック成分(C)等からなり、一般式A−B−A、A−B、(A−B)n 又はA−C−A、A−C、(A−C)n 等で表される常温で柔軟性を有するブロック共重合樹脂や、これらの水素添加物等が挙げられる。上記一般式において、nは正の整数を示す。これらのスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0026】
上記スチレン系重合体ブロック成分(A)は、スチレン系モノマーを単独重合もしくは共重合して得られる。スチレン系モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、1,1−ジフェニルエチレン等が挙げられるが、なかでもスチレンが好適に用いられる。これらのスチレン系モノマーは、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
上記スチレン系重合体ブロック成分(A)は、その重量平均分子量が5000〜10万程度であるものが好ましい。
【0027】
上記共役ジエン系重合体ブロック成分(B)は、共役ジエンを単独重合もしくは共重合して得られる。上記共役ジエンとは、エチレン結合2個が直接単結合で結合している構造(C=C−C=C)を有する炭化水素であり、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられるが、なかでもブタジエンやイソプレンが好適に用いられる。これらの共役ジエンは、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
上記共役ジエン系重合体ブロック成分(B)は、その重量平均分子量が5000〜30万程度であって、そのガラス転移温度(Tg)が−20℃以下であるものが好ましい。
【0028】
上記スチレン系モノマーと共役ジエンとのランダム共重合体ブロック成分(C)は、スチレン系モノマーと共役ジエンとをランダム共重合して得られる。
【0029】
スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂中におけるスチレン系重合体ブロックと共役ジエン系重合体ブロックとの含有割合は、特に限定されるものではないが、共役ジエン系重合体ブロック60〜95重量%及びスチレン系重合体ブロック40〜5重量%であることが好ましい。
【0030】
上記スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂としては、ブロック共重合樹脂中の共役ジエン部分が水素添加されて、オレフィン化されている水添スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂であっても良い。上記共役ジエン部分の水素添加率は、50モル%以上であることが好ましく、より好ましくは70モル%以上である。
【0031】
上記水添スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂としては、具体的には、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合樹脂(SBS)のブタジエン部分に水素添加して得られるスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合樹脂(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合樹脂(SIS)のイソプレン部分に水素添加して得られるスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合樹脂(SEPS)、スチレン重合体ブロックとスチレンとブタジエンとのランダム共重合体ブロックのブタジエン部分に水素添加して得られるブロック共重合樹脂、スチレン重合体ブロックとスチレンとイソプレンとのランダム共重合体ブロックのイソプレン部分に水素添加して得られるブロック共重合樹脂等が挙げられる。
【0032】
上述したスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂の市販品としては、例えば、シェル化学社製の商品名「クレイトン」シリーズ、旭化成社工業製の商品名「タフテック」シリーズ、ジェイエスアール社製の商品名「ダイナロン」シリーズ、クラレ社製の商品名「セプトン」シリーズ等が挙げられ、好適に用いられる。
【0033】
上記スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂は、上記プロピレンのホモポリマー又はランダムコポリマーであるポリプロピレン系樹脂(b)と良好に相溶し、マスキングテープ背面層に優れた展開性や塗料定着性を付与する。
【0034】
即ち、スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂を構成する共役ジエンもしくはその水素添加物(オレフィン化物)重合体ブロックは、前記ポリオレフィン系樹脂と同様に低極性であるので粘着剤層との密着性が低く、巻重体状のマスキングテープの展開性を著しく向上させる。又、スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂は常温で柔軟性を有すると共に、スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂を構成するスチレン系重合体ブロックは高極性であるので、マスキングテープ背面層の塗料定着性を著しく向上させる。
【0035】
上記背面層(2)中におけるポリオレフィン系樹脂(a)とスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂(b)との比率は、ポリプロピレン系樹脂(a)5〜95重量%、スチレン系熱可塑性エラストマー95〜5重量%がである。好ましくは、ポリプロピレン系樹脂(a)50〜95重量%、スチレン系熱可塑性エラストマー50〜5重量%がである。背面層(1)中における前記ポリプロピレン系樹脂(b)の含有量が5重量%未満であるか、上記スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂の含有量が95重量%を超えると、添加効果に比例した効果が得にくく、さらに手切れ性が悪くなる。逆に前記ポリプロピレン系樹脂(b)の含有量が95重量%を超えるか、上記スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂の含有量が5重量%未満であると、背面層の塗料定着性が不十分となったり、マスキングテープの巻重体からの展開性が不十分となることがある。
【0036】
上記背面層(2)の厚さは0.5〜20μmであることが好ましい。背面層の厚さが0.5μm未満であると、厚さの制御が困難となったり、背面層として必要な機能を十分に得られないことがあり、逆に20μmを超えると、マスキングテープの強度や耐熱性が低下したり、コスト高となることがある。
【0037】
上記背面層(2)には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、充填剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤等の各種添加剤の1種もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0038】
ポリプロピレン系樹脂基材層(1)の一方の面に背面層(2)を形成する方法としては、例えば、前記ポリオレフィン系樹脂(b)及び上記スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂を含有してなる溶液型組成物やホットメルト型組成物を基材層(1)の一方の面に直接的に塗工する方法や、基材層(1)を構成するポリプロピレン系樹脂と背面層(2)を構成する前記ポリプロピレン系樹脂(b)及び上記スチレン系熱可塑性エラストマー樹脂を含有してなる組成物とを共押出法によって二層に積層する方法等が挙げられるが、基材層と背面層との密着性がより優れたものとなり、生産性やコスト面でも有利な後者の方法を採用することが好ましい。
【0039】
本発明のマスキングテープにおいては、前記基材層(1)の他方の面にアクリル系粘着剤層が形成されていることが必要である。
【0040】
上記アクリル系粘着剤層を形成するために用いられるアクリル系粘着剤としては、例えば、炭素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体や、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのような水酸基含有モノマーや例えば(メタ)アクリル酸のようなカルボキシル基含有モノマー等の極性基含有重合性モノマーとの共重合体等を主成分としてなるアクリル系粘着剤が挙げられる。
【0041】
上記アクリル系粘着剤層の粘着力は、JIS Z−0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に準拠して測定したステンレス板に対する初期粘着力(対SUS初期粘着力)が2〜15N/25mmであることが好ましく、より好ましくは2〜10N/25mmである。アクリル系粘着剤層の対SUS初期粘着力が2N/25mm未満であると、マスキングテープの被塗装材に対する接着性や曲面密着性が不十分となることがあり、逆に15N/25mmを超えると、マスキングテープの再剥離性、特に塗料の焼き付け条件(通常、100〜140℃で数分〜30分)を経て粘着力が昂進した後の再剥離性が低下して、被塗装材表面に糊残り現象を生じることがある。
【0042】
又、マスキングテープを巻重体から展開する時の上記アクリル系粘着剤層の展開力は10N/25mm以下であることが好ましく、より好ましくは1〜5N/25mmである。アクリル系粘着剤層の上記展開力が10N/25mmを超えると、巻重体からスムーズに展開し難くなって、作業性が低下することがある。
【0043】
因みに、基材層の他方の面に、上記アクリル系粘着剤層の代わりに、例えば天然ゴム系粘着剤層のような比較的低極性の粘着剤層を形成すると、前記背面層に対する接着力(密着力)が高くなって、巻重体から展開出来なくなり、実用性に欠けるマスキングテープとなる。
【0044】
因みに、基材層の他方の面に、上記アクリル系粘着剤層の代わりに、例えば天然ゴム系粘着剤層のような比較的低極性の粘着剤層を形成すると、前記背面層に対する接着力(密着力)が高くなって、巻重体から展開出来なくなり、実用性に欠けるマスキングテープとなる。
【0045】
上記アクリル系粘着剤には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、例えば、架橋剤、粘着性付与剤、カップリング剤、充填剤、増量剤、軟化剤、可塑剤、界面活性剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤等の各種添加剤の1種もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0046】
上記架橋剤としては、例えば、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤等が挙げられる。これらの架橋剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0047】
又、上記アクリル系粘着剤の形態は、特に限定されるものではなく、例えば、溶剤型、エマルジョン型、ホットメルト型、光重合型(モノマー型)等のいずれの形態であっても良い。
【0048】
又、上記アクリル系粘着剤層の乾燥後の厚みは5〜30μmであることが好ましい。アクリル系粘着剤層の厚みが5μm未満であると、マスキングテープの被塗装材に対する接着性や曲面密着性が不十分となることがあり、逆に30μmを超えると、マスキングテープの再剥離性が低下することがある。
【0049】
基材層の他方の面にアクリル系粘着剤層を形成する方法としては、例えば、上記アクリル系粘着剤を直接的に塗工した後、必要に応じて乾燥、冷却、光照射等の工程を経る方法や、離型紙や離型フィルムのような離型材の離型面上に上記方法で予めアクリル系粘着剤層を形成した後、これを基材層の他方の面に積層して転写する方法等が挙げられるが、品質面や生産性に優れることから、後者の方法を採用することが好ましい。尚、アクリル系粘着剤層が形成される面には、予めコロナ放電処理やプライマー塗工等の表面処理が施されていても良い。
【0050】
上記の如く、ポリプロピレン系樹脂(a)基材層の一方の面に、上記背面層(2)を設け、基材層(1)の他方の面に上記アクリル系粘着剤層を形成することにより、巻重体からの展開性や被塗装材に対する接着性、曲面密着性等に優れ、且つ、使用後の再剥離性にも優れるマスキングテープを得ることが出来る。
【0051】
【発明の実施の形態】
本発明をさらに詳しく説明するため以下に実施例を挙げる。
(実施例1、2、比較例1〜7)
〔基材層及び背面層の作製〕
Tダイを用いて、表1に記載の基材層(1)形成用の上記ポリプロピレン系樹脂と背面層(2)形成用の上記樹脂組成物とを共押出法にて押出し、二層に積層して、基材層(1)及び背面層(2)を作製した。上記基材層(1)の厚みは93μmであり、背面層(2)の厚さは7μmであった。尚、使用樹脂の詳細は下記の通りである。
1.基材用ポリプロピレン系樹脂(PP1)
融解ピーク温度:163.1℃
融解熱量:72.3J/g
沸騰ヘプタン可溶部:10重量%
2.基材用ホモポリプロピレン系樹脂(PP2)
(サンアロマー PM600A、モンテル・エスディーケイ・サンライズ社製)
融解ピーク温度:166.4℃
融解熱量:108.7J/g
沸騰ヘプタン可溶部:0重量%
3.背面用ホモポリプロピレン(PP3)
4.背面用ポリプロピレン(PP4)
Mw=30万、0℃=47%、0〜70℃=20%、70℃=33%
5.背面用熱可塑性エラストマー(SEBS)
St=10%、Tg(St)=100℃、Tg(ジエン)=−27℃
【0052】
〔アクリル系粘着剤の作製〕
セパラブルフラスコ中にトルエン100重量部、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル重量98部、メタクリル酸2重量部及びアゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)0.5重量部部を仕込み、70℃で8時間溶液重合を行った後、エポキシ系架橋剤(商品名「テトラッドX」、三菱レイヨン社製)0.3重量部を添加し、均一に混合して、アクリル系溶剤型粘着剤を作製した。重合により得られたアクリル系ポリマーの重量平均分子量は30万であった。
【0053】
〔ゴム系粘着剤の作製〕
天然ゴム60部、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)40部、粘着性付与剤として水添ロジンエステル樹脂45部及び酸化防止剤(老化防止剤)2部をトルエンに溶解して、固形分25%のゴム系溶剤型粘着剤を作製した。
【0054】
〔マスキングテープの作製〕
上記で得られた基材層(1)の非背面層側の面にコロナ放電処理を行った後、コロナ放電処理面に表1記載の粘着剤を乾燥後の厚さ(粘着剤層の厚み)が15μmとなるように塗布し、乾燥して、3インチ紙管に巻き取り、巻重体状のマスキングテープを作製した。
【0055】
〔評価〕
上記で得られたマスキングテープの性能(▲1▼展開力、▲2▼対SUS初期粘着力、▲3▼塗料見切り性、▲4▼塗料定着性、▲5▼曲面追随性)を以下の方法で評価した。その結果は表1に示した。
【0056】
(展開力)
JIS Z−0237に準拠して、マスキングテープの巻重体からの展開力(低速巻戻し力)を測定した。
【0057】
(対SUS初期粘着力)
JIS Z−0237に準拠して、マスキングテープのSUS面に対する180度角剥離粘着力を測定した。
【0058】
(塗料見切り性、塗料定着性)
マスキングテープをクリアー塗装された塗板上に接着し、アルキド樹脂系塗料を塗板上にスプレー塗装して、130℃で30分間焼き付けを行った後、常温まで放冷した。次に、マスキングテープを塗板から剥離して、塗板上にアルキド樹脂系塗料による塗装部とマスキングテープでマスキングされた非塗装部を形成した。上記塗装部と非塗装部の境界線が鮮明であるか否かを目視で観察して、塗料見切り性を評価した。又、マスキングテープ背面層へのアルキド樹脂系塗料の定着状態(定着面積)を目視で観察して、塗料定着性を評価した。尚、マスキングテープを塗板から剥離した時の剥離力は7.6N/25mmと低く、塗板上の非塗装部に糊残りも無く、再剥離性は良好であった。
【0059】
(曲面追随性)
マスキングテープをクリアー塗装された塗板上に、半径200mmの半円状に接着し、マスキングテープのネッキング、シワ、タルミ、浮き、作業性等を観察し、曲面追随性を評価した。
【0060】
【表1】
Figure 2004168833
【0061】
【発明の効果】
本発明のマスキングテープは、上述の如く、特定のポリプロピレン系樹脂(a)を基材層(1)とし、一方の面に特定のポリプロピレン系樹脂(b)とスチレン系熱可塑性樹脂からなる背面層(2)が形成され、他方の面にアクリル系粘着剤層が形成されているので、巻重体からの展開性、背面への塗料密着性、曲面追従性、曲面密着性、塗料見切り性が優れている、さらに、塩化ビニル系樹脂のようなハロゲン含有樹脂を用いないので、焼却処理による廃棄やリサイクルも容易であり環境に優しいマスキングテープである。

Claims (3)

  1. 基材層(1)の一方の面に背面層(2)が形成され、他方の面にアクリル系粘着剤層が形成されてなるマスキングテープであって、
    上記基材層(1)が、沸騰ヘプタン可溶性のアタクチックポリプロピレンを10重量%以上含有し、示差走査熱量計(DSC)による熱分析においてDSC曲線の融解ピーク温度が145℃以上、融解熱量が20〜100J/gであるポリプロピレン系樹脂(a)からなる基材層であり、上記背面層(2)が、プロピレンのホモポリマー又はランダムコポリマーであるポリプロピレン系樹脂(b)5〜95重量%及びスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂95〜5重量%を含有してなる背面層であることを特徴とするマスキングテープ。
  2. 前記背面層(2)が、重量平均分子量が8万〜60万であって、クロス分別クロマトグラフによる全溶出量の内、0℃での溶出量が40〜70重量%であり、0℃を超え70℃以下での溶出量が10〜30重量%であり、70℃を超える温度での溶出量が20〜40重量%であるポリプロピレン系樹脂(b)50〜95重量%及びスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂50〜5重量%からなる背面層であることを特徴とする請求項1記載のマスキングテープ。
  3. 背面層を構成するスチレン系熱可塑性エラストマー樹脂が、スチレン重合体ブロックと共役ジエン重合体ブロックとからなるブロック共重合樹脂の水素添加物、又はスチレン重合体ブロックとスチレンと共役ジエンとのランダム共重合体ブロックとからなるブロック共重合樹脂の水素添加物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマスキングテープ。
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