JP2004159533A - 飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置から発生される泡の量が多くても当該泡が容器からはみ出すのを防止できる消泡装置を提供すること。
【解決手段】飛翔性害虫駆除装置に用いられる消泡装置であって、筒形状とされパイプ71の下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬するように配設された消泡用筒体30を有し、この消泡用筒体内面31の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体内面31が滑らかに形成され、容器11内の泡発生用液体Qを吸い上げ当該液体Qを消泡用筒体内面31の上部に当該内面31を伝って流下するように供給する液体供給手段40を設け、消泡用筒体内面31に泡(BL)の塊と接触する膜状の液体Qの流れを形成可能に構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】飛翔性害虫駆除装置に用いられる消泡装置であって、筒形状とされパイプ71の下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬するように配設された消泡用筒体30を有し、この消泡用筒体内面31の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体内面31が滑らかに形成され、容器11内の泡発生用液体Qを吸い上げ当該液体Qを消泡用筒体内面31の上部に当該内面31を伝って流下するように供給する液体供給手段40を設け、消泡用筒体内面31に泡(BL)の塊と接触する膜状の液体Qの流れを形成可能に構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、泡を利用してハエやアブ等の飛翔性害虫を駆除可能な飛翔性害虫駆除装置に用いられる消泡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本特許出願に係る発明者は、泡を利用してハエやアブ等の飛翔性害虫を駆除する飛翔性害虫駆除装置を開発した(特願2000−035924)。
【0003】
かかる飛翔性害虫駆除装置は、図8に示すように、上部12が開口された容器11と、下部(底面)73が当該容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬されたパイプ71と、このパイプ71内で泡(BL)を大量発生させて当該泡(BL)をパイプ71上部に形成された泡流出口75から外部へ流出可能な泡発生手段20とを備え、当該パイプ71を覆う泡(BL)の塊を形成可能に構成されている。
【0004】
上記装置によれば、飛翔性害虫はパイプ71に保持された泡(BL)に寄ってきて容器11内で自滅してしまうので、安全で手間が掛からない。そして、死んだ飛翔性害虫は全て容器11内に入っているので、容器11ごと処理場に持っていって廃棄処分等すればよく、後始末も簡単にかつ衛生的に行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記飛翔性害虫駆除装置においては、通常の使用では泡(BL)はパイプ71によって保持されるので、容器11の外へはみ出して周囲を汚すことはないものの、例えば飛翔性害虫を一段と効果的に駆除するために、泡(BL)をより多く発生させたような場合には、当該泡(BL)が容器11からはみ出すおそれがある。
【0006】
かかる不具合の発生を未然に防止するには、人が上記した飛翔性害虫駆除装置を適時見にいって泡(BL)の出具合を観察し、当該観察結果に基き泡発生手段20を駆動操作する必要があるが、煩雑であるとの指摘がある。
【0007】
本発明の目的は、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置から発生される泡の量が多くても当該泡が容器からはみ出すのを防止できる消泡装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上部が開口された容器と、下部が当該容器内の泡発生用液体中に浸漬されたパイプと、このパイプ内で泡を大量発生させて当該泡をパイプ上部に形成された泡流出口から外部へ流出可能な泡発生手段とを備え、当該パイプを覆う泡の塊を形成可能な飛翔性害虫駆除装置に用いられる消泡装置であって、筒形状とされ前記パイプの下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が前記容器内の泡発生用液体中に浸漬するように配設された消泡用筒体を有し、この消泡用筒体の内面の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体の内面が滑らかに形成され、前記容器内の泡発生用液体を吸い上げ当該液体を消泡用筒体の内面の上部に当該内面を伝って流下するように供給する液体供給手段を設け、消泡用筒体の内面に前記泡の塊と接触する膜状の液体の流れを形成可能に構成されたものである。
【0009】
上記請求項1の発明の場合、液体供給手段から消泡用筒体の内面の上部に供給された泡発生用液体は、当該内面を伝って下方へ流れる。この際、泡発生用液体は、上記筒体の内面上をゆっくりと静かに流れることになるが、当該内面の傾斜面状部分で更に減速されることになる。したがって、消泡用筒体の内面を伝って流下してきた泡発生用液体は、容器内に泡立つことなく静かに入ることになる。
【0010】
こうして、新に泡を発生させることなく、消泡用筒体の内面に膜状の液体の流れが形成され、当該液体の流れは上記パイプに保持された泡の塊と接触することになる。この液体の流れと接触した泡部分は、下方へ引っ張られて小さな塊に分断されるとともに当該液体の流れの持つ運動エネルギによって壊されて(すなわち消泡されて)液体に戻る。したがって、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くても、当該泡が容器からはみ出すのを防止できる。
【0011】
請求項2の発明は、前記液体供給手段が、環状の液体通し路を有し当該液体通し路の内側端部が消泡用筒体の上縁部に接続されるとともに外側端部に起立壁が設けられた液体ガイド部と、この液体ガイド部の液体通し路に前記容器内から吸い上げた泡発生用液体を当該通し路に沿って流れるように供給する液体供給部とから形成されたものである。
【0012】
上記請求項2の発明の場合、液体ガイド部の液体通し路に供給された泡発生用液体は、遠心力の作用によって当該通し路に沿って流れる。そして、液体通し路上の液体は、遠心力の作用が弱まった部分から当該通し路上から外れて消泡用筒体の内面へ入り込み当該内面を伝って下方へ流れる。かかる液体の消泡用筒体内面への入り込みは当該内面上部の全域で発生する。
【0013】
したがって、簡単な構成で消泡用筒体の内面に膜状の液体の流れが確実に形成されることになり、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くなっても当該泡が容器からはみ出すのを一層効果的に防止できる。
【0014】
請求項3の発明は、前記消泡用筒体と前記液体供給手段の液体ガイド部とが、前記飛翔性害虫駆除装置の容器と一体的に形成されたものである。
【0015】
上記請求項3の発明の場合、請求項2記載の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、構成を一段と簡素化できる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
ここにおいて、図1は本発明の実施の形態を説明するための図、図2は本発明に係る消泡装置を飛翔性害虫駆除装置と一体的に設けた変形例を示す図、図3は本消泡装置がガイド球形部材を備えた飛翔性害虫駆除装置に適用された図、図4は本消泡装置の要部を説明するための図、図5は動作を説明するための図である。図6は液体供給手段の変形例(1)を説明するための図、図7は液体供給手段の変形例(2)を説明するための図である。
【0017】
本発明に係る飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置を詳細に説明する前提として、まず最初に飛翔性害虫駆除装置を説明する。ここで、駆除対象となる飛翔性害虫としては、ハエ,アブ,ブヨ,蚊,ゴキブリ,カナブン,カブト虫,カミキリ,スズメバチ,テントウ虫,コオロギ等がある。
【0018】
飛翔性害虫駆除装置は、図1に示すように、上部12が開口された容器11と、下部73が当該容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬されたパイプ71と、このパイプ71内で泡(BL)を大量発生させて当該泡(BL)をパイプ71上部に形成された泡流出口75から外部へ流出可能な泡発生手段20とを備えている。
【0019】
具体的には、容器11は、上部12が全面的に開口されており、泡発生用液体Qを収容して保持可能に形成されている。この実施形態では、容器11は、大型のポリバケツから形成されている。また、泡発生用液体Qとして洗剤入りの水を使用している。なお、生用液体Qに香料を混ぜれば、心地よい臭いを発することができ、飛翔性害虫駆除装置は芳香発生装置としても機能することになる。次に、パイプ71は、合成樹脂製とされており、その下部(底部)73が開口されているとともに上部72はキャップ91で閉塞されている。パイプ71の上部72の外周面およびキャップ91には、複数個の孔75が貫通穿設されている。これら孔75によって泡流出口が形成されている。泡発生手段21は、エアストーン26と、このエアストーン26にエアを送り込むエアポンプ27とから形成されている。
【0020】
上記構成の飛翔性害虫駆除装置では、エアポンプ27を駆動してエアストーン26に空気を供給すると、パイプ71の内部で泡(BL)が発生する。そして、この泡(BL)は、パイプ71内を上昇して泡流出口(75)から外部へ流出し、パイプ71の外周面およびキャップ91にまとわりつく。すなわち、泡(BL)BLはパイプ71に保持される。
【0021】
こうして発生された大量の泡(BL)は、ハエやアブ等の飛翔性害虫の目を引きつける。ここで、ハエ等が大量の泡(BL)を塊と思って止まろうとすると、勢い余って泡(BL)の中に飛び込んでしまう。すると、ハエ等は、羽根が濡れてしまい思うように飛ぶことができず窒息死してしまう。このように、上記飛翔性害虫駆除装置を使用すれば、飛翔性害虫を手間を掛けずに安全に駆除できる。
【0022】
次に、本発明に係る消泡装置について詳細に説明する。
【0023】
本発明に係る飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置は、図1に示すように、消泡用筒体30と、この消泡用筒体30の内面31の上部に泡形成用液体Qを供給する液体供給手段40とを備え、当該消泡用筒体内面31に膜状の液体Qの流れを形成可能に構成されている。
【0024】
消泡用筒体30は、筒形状とされており、飛翔性害虫駆除装置のパイプ71の下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が飛翔性害虫駆除装置の容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬するように配設されている。より具体的には、消泡用筒体30は、内面31が滑らかに形成されている。この筒体30の内面31の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されている。この実施形態では、消泡用筒体30は、開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少しかつ底面が開口されたポリバケツから形成されている。
【0025】
次に、液体供給手段40は、飛翔性害虫駆除装置の容器11内の泡発生用液体Qを吸い上げ当該液体Qを消泡用筒体内面31の上部に当該内面31を伝って流下するように供給する手段である。
【0026】
具体的には、液体供給手段40は、環状の液体通し路42を有し当該液体通し路42の内側端部43が消泡用筒体30の上縁部に接続されるとともに外側端部44に起立壁が設けられた液体ガイド部41と、この液体ガイド部41の液体通し路42に飛翔性害虫駆除装置の容器11内から吸い上げた泡発生用液体Qを供給する液体供給部45とから形成されている。
【0027】
この実施形態では、液体ガイド部41の液体通し路42は、上記した消泡用筒体(ポリバケツ)30の上端部に形成された縁部から形成されている。また、液体ガイド部41の外側端部44に設けられる起立壁は、上記筒体30を完全収容しかつその内面が当該筒体30の縁部と密着する飛翔性害虫駆除装置の容器(大型のポリバケツ)11から形成されている。
【0028】
また、液体供給部45は、下端部が上記容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬されかつ上端部が液体ガイド部41の液体通し路42に当該液体Qを流出可能に配置された液供給管46と、この液供給管46の途中に介装された液吸上げポンプ47とから形成されている。より詳しくは、液供給管46は、その上端部から流出する液体Qが液体ガイド部41の液体通し路42の長手方向(円周方向)に沿って流れるように配置されている。したがって、このポンプ47を駆動すると、容器11内の泡発生用液体Qが液供給管46の下端部から吸上げられ当該管46の上端部から液体ガイド部41の液体通し路42に流出される。
【0029】
次に、本消泡装置の作用について説明する。
【0030】
液体供給部45の液吸上げポンプ47を駆動することにより液供給管46の下端部から吸上げられた泡形成用液体Qは、当該管46の上端部から液体ガイド部41の液体通し路42上に流出される。すると、流出液体Qは、図4(A),(B)および図5に示すように、遠心力の作用によって当該通し路42に沿って流れる。そして、液体Qは、遠心力の作用が弱まった部分から流体通し路42から外れて消泡用筒体30の内面31へ入り込み当該内面31を伝って下方へ流れる。かかる液体Qの消泡用筒体内面31への入り込みは当該内面31上部の全域で発生する。この際、消泡用筒体内面31を伝って下方へ流れる液体Qは、当該内面31上をゆっくりと静かに流れることになるが、当該内面31の傾斜面状部分で更に減速されることになる。したがって、消泡用筒体30の内面31を伝って流下してきた泡発生用液体Qは、容器11内へ泡立つことなく静かに入ることになる。
【0031】
こうして、新に泡を発生させることなく、消泡用筒体30の内面31に膜状の液体Qの流れが形成され、当該液体Qの流れが上記パイプ71に保持された泡(BL)の塊と接触することになる。この液体Qの流れと接触した泡(BL)部分は、下方へ引っ張られて小さな塊に分断されるとともに当該液体Qの流れの持つ運動エネルギによって壊されて(すなわち消泡されて)液体に戻る。したがって、手間を掛けることなく、飛翔性害虫駆除装置から発生された泡(BL)の量が多くても、当該泡(BL)が容器11からはみ出すのを防止できる。また、消泡するための液体は、泡発生用の液体Qを使用するので、消泡専用の液体を別に用意する必要がなく経済的である。
【0032】
而して、本消泡装置が、筒形状とされパイプ71の下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬するように配設された消泡用筒体30を有し、この消泡用筒体30の内面31の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体30の内面31が滑らかに形成され、上記容器11内の泡発生用液体Qを吸い上げ当該液体Qを消泡用筒体30の内面31の上部に当該内面31を伝って流下するように供給する液体供給手段40を設け、消泡用筒体内面31に泡(BL)の塊と接触する膜状の液体Qの流れを形成可能に構成されているので、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプ71に保持される泡(BL)の量が多くても当該泡(BL)が容器11からはみ出すのを防止できる。
【0033】
また、液体供給手段40が、環状の液体通し路42を有し当該液体通し路42の内側端部43が消泡用筒体30の上縁部に接続されるとともに外側端部44に起立壁が設けられた液体ガイド部41と、この液体ガイド部41の液体通し路42に容器11内から吸い上げた泡発生用液体Qを供給する液体供給部45とから形成されているので、消泡用筒体内面31に膜状の液体Qの流れが一段と確実に形成されることになり、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置から発生された泡(BL)の量が多くても当該泡(BL)が容器11からはみ出すのを一層効果的に防止できる。
【0034】
なお、図2に示すように、消泡用筒体30と液体供給手段40の液体ガイド部41と起立壁(49)とを一体に形成し、当該筒体30を有底として飛翔性害虫駆除装置の容器11を兼ねるように構成してもよい。
【0035】
また、図6に示すように、液体ガイド部41の液体通し路42を内側端部43が外側端部44よりも若干高くなるように形成してもよい(傾斜角度θ)。これにより、液供給管46の上端部から流出した液体Qを、液体ガイド部41の液体通し路42に沿って一段と円滑に流すことができる。
【0036】
また、液体ガイド部41の液体通し路42と消泡用内面31との上縁部とが交わる部分(43)を円弧状に形成してもよい。
【0037】
また、本消泡装置を図3に示す飛翔性害虫駆除装置に適用してもよい。この飛翔性害虫駆除装置は、泡流出口(G)がパイプ71の上部全外周面72sに沿って形成され、かつパイプ71内に、下方から上昇してきた泡(BL)BLの圧力を受けて縦軸線Yを中心として回転し当該泡(BL)を当該泡流出口(G)の各部へ均等に案内するガイド球形部材81を設けた構成とされている。具体的には、パイプ71は有底とされており、上部72は開口されている。このパイプ71の上部72には当該上部外径よりも大きい内径を有するキャップ91が載せられている。キャップ91は、その底部92が下方へ向けて凸形状となるように形成されている。
【0038】
パイプ71の底部73には台座95が載置されており、台座95上には泡発生手段21のエアストーン26が載せられている。なお、パイプ71の底部と容器11の底部との間には、桁部材99によって隙間が形成されている。ガイド球形部材81は、球面形状とされており、パイプ71内を上昇してきた泡BLの圧力を受けて上方へ移動して最頂部がキャップ91の底部92の最低部と当接して当該キャップ91を押し上げ、その状態で縦軸線を中心として回転可能に形成されている。詳しくは、ガイド球形部材81は、ピンポン玉から形成されている。なお、キャップ91は、ガイド球形部材81によって押し上げられると、パイプ71の上部72外周面との間に所定寸法(例えば、3〜5mm)の隙間Gが形成される位置に保持される。この隙間Gが泡流出口を形成することになる。
【0039】
かかる構成の飛翔性害虫駆除装置の場合、パイプ71内で発生された大量の泡(BL)は、ガイド球形部材81によって泡流出口(G)の各部へ均等に案内される。したがって、泡BLをパイプ71の縦軸線を中心として略対称となるように当該パイプ71に保持できる(例えば、泡(BL)をパイプ71に外形が提灯形状となるように保持できる。)。したがって、大量の泡(BL)を一段と安定した状態でパイプ71に長時間にわたって保持できる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、筒形状とされパイプの下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が飛翔性害虫駆除装置の容器内の泡発生用液体中に浸漬するように配設された消泡用筒体を有し、この消泡用筒体の内面の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体の内面が滑らかに形成され、上記容器内の泡発生用液体を吸い上げ当該液体を消泡用筒体の内面の上部に当該内面を伝って流下するように供給する液体供給手段を設け、消泡用筒体の内面に泡の塊と接触する膜状の液体の流れを形成可能に構成されているので、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くても当該泡が容器からはみ出すのを防止できる。
【0041】
請求項2の発明によれば、液体供給手段が、環状の液体通し路を有し当該液体通し路の内側端部が消泡用筒体の上縁部に接続されるとともに外側端部に起立壁が設けられた液体ガイド部と、この液体ガイド部の液体通し路に前記容器内から吸い上げた泡発生用液体を当該通し路に沿って流れるように供給する液体供給部とから形成されているので、簡単な構成で消泡用筒体の内面に膜状の液体の流れが確実に形成されることになり、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くなっても当該泡が容器からはみ出すのを一層効果的に防止できる。
【0042】
請求項3の発明によれば、消泡用筒体と液体供給手段の液体ガイド部とが飛翔性害虫駆除装置の容器と一体的に形成されているので、請求項2記載の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、構成を一段と簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図である。
【図2】本発明に係る消泡装置を飛翔性害虫駆除装置と一体的に設けた変形例を示す図である。
【図3】本消泡装置がガイド球形部材を備えた飛翔性害虫駆除装置に適用された図である。
【図4】本消泡装置の要部を説明するための図である。
【図5】動作を説明するための図である。
【図6】液体供給手段の変形例(1)を説明するための図である。
【図7】液体供給手段の変形例(2)を説明するための図である。
【図8】従来の飛翔性害虫駆除装置を説明するための図である。
【符号の説明】
11 飛翔性害虫駆除装置の容器
71 飛翔性害虫駆除装置のパイプ
30 消泡用筒体
31 内面
40 液体供給手段
41 液体ガイド部
42 液体通し路
43 内側端部
44 外側端部
45 液体供給部
46 液供給管
47 液吸上げポンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、泡を利用してハエやアブ等の飛翔性害虫を駆除可能な飛翔性害虫駆除装置に用いられる消泡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本特許出願に係る発明者は、泡を利用してハエやアブ等の飛翔性害虫を駆除する飛翔性害虫駆除装置を開発した(特願2000−035924)。
【0003】
かかる飛翔性害虫駆除装置は、図8に示すように、上部12が開口された容器11と、下部(底面)73が当該容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬されたパイプ71と、このパイプ71内で泡(BL)を大量発生させて当該泡(BL)をパイプ71上部に形成された泡流出口75から外部へ流出可能な泡発生手段20とを備え、当該パイプ71を覆う泡(BL)の塊を形成可能に構成されている。
【0004】
上記装置によれば、飛翔性害虫はパイプ71に保持された泡(BL)に寄ってきて容器11内で自滅してしまうので、安全で手間が掛からない。そして、死んだ飛翔性害虫は全て容器11内に入っているので、容器11ごと処理場に持っていって廃棄処分等すればよく、後始末も簡単にかつ衛生的に行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記飛翔性害虫駆除装置においては、通常の使用では泡(BL)はパイプ71によって保持されるので、容器11の外へはみ出して周囲を汚すことはないものの、例えば飛翔性害虫を一段と効果的に駆除するために、泡(BL)をより多く発生させたような場合には、当該泡(BL)が容器11からはみ出すおそれがある。
【0006】
かかる不具合の発生を未然に防止するには、人が上記した飛翔性害虫駆除装置を適時見にいって泡(BL)の出具合を観察し、当該観察結果に基き泡発生手段20を駆動操作する必要があるが、煩雑であるとの指摘がある。
【0007】
本発明の目的は、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置から発生される泡の量が多くても当該泡が容器からはみ出すのを防止できる消泡装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上部が開口された容器と、下部が当該容器内の泡発生用液体中に浸漬されたパイプと、このパイプ内で泡を大量発生させて当該泡をパイプ上部に形成された泡流出口から外部へ流出可能な泡発生手段とを備え、当該パイプを覆う泡の塊を形成可能な飛翔性害虫駆除装置に用いられる消泡装置であって、筒形状とされ前記パイプの下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が前記容器内の泡発生用液体中に浸漬するように配設された消泡用筒体を有し、この消泡用筒体の内面の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体の内面が滑らかに形成され、前記容器内の泡発生用液体を吸い上げ当該液体を消泡用筒体の内面の上部に当該内面を伝って流下するように供給する液体供給手段を設け、消泡用筒体の内面に前記泡の塊と接触する膜状の液体の流れを形成可能に構成されたものである。
【0009】
上記請求項1の発明の場合、液体供給手段から消泡用筒体の内面の上部に供給された泡発生用液体は、当該内面を伝って下方へ流れる。この際、泡発生用液体は、上記筒体の内面上をゆっくりと静かに流れることになるが、当該内面の傾斜面状部分で更に減速されることになる。したがって、消泡用筒体の内面を伝って流下してきた泡発生用液体は、容器内に泡立つことなく静かに入ることになる。
【0010】
こうして、新に泡を発生させることなく、消泡用筒体の内面に膜状の液体の流れが形成され、当該液体の流れは上記パイプに保持された泡の塊と接触することになる。この液体の流れと接触した泡部分は、下方へ引っ張られて小さな塊に分断されるとともに当該液体の流れの持つ運動エネルギによって壊されて(すなわち消泡されて)液体に戻る。したがって、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くても、当該泡が容器からはみ出すのを防止できる。
【0011】
請求項2の発明は、前記液体供給手段が、環状の液体通し路を有し当該液体通し路の内側端部が消泡用筒体の上縁部に接続されるとともに外側端部に起立壁が設けられた液体ガイド部と、この液体ガイド部の液体通し路に前記容器内から吸い上げた泡発生用液体を当該通し路に沿って流れるように供給する液体供給部とから形成されたものである。
【0012】
上記請求項2の発明の場合、液体ガイド部の液体通し路に供給された泡発生用液体は、遠心力の作用によって当該通し路に沿って流れる。そして、液体通し路上の液体は、遠心力の作用が弱まった部分から当該通し路上から外れて消泡用筒体の内面へ入り込み当該内面を伝って下方へ流れる。かかる液体の消泡用筒体内面への入り込みは当該内面上部の全域で発生する。
【0013】
したがって、簡単な構成で消泡用筒体の内面に膜状の液体の流れが確実に形成されることになり、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くなっても当該泡が容器からはみ出すのを一層効果的に防止できる。
【0014】
請求項3の発明は、前記消泡用筒体と前記液体供給手段の液体ガイド部とが、前記飛翔性害虫駆除装置の容器と一体的に形成されたものである。
【0015】
上記請求項3の発明の場合、請求項2記載の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、構成を一段と簡素化できる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
ここにおいて、図1は本発明の実施の形態を説明するための図、図2は本発明に係る消泡装置を飛翔性害虫駆除装置と一体的に設けた変形例を示す図、図3は本消泡装置がガイド球形部材を備えた飛翔性害虫駆除装置に適用された図、図4は本消泡装置の要部を説明するための図、図5は動作を説明するための図である。図6は液体供給手段の変形例(1)を説明するための図、図7は液体供給手段の変形例(2)を説明するための図である。
【0017】
本発明に係る飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置を詳細に説明する前提として、まず最初に飛翔性害虫駆除装置を説明する。ここで、駆除対象となる飛翔性害虫としては、ハエ,アブ,ブヨ,蚊,ゴキブリ,カナブン,カブト虫,カミキリ,スズメバチ,テントウ虫,コオロギ等がある。
【0018】
飛翔性害虫駆除装置は、図1に示すように、上部12が開口された容器11と、下部73が当該容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬されたパイプ71と、このパイプ71内で泡(BL)を大量発生させて当該泡(BL)をパイプ71上部に形成された泡流出口75から外部へ流出可能な泡発生手段20とを備えている。
【0019】
具体的には、容器11は、上部12が全面的に開口されており、泡発生用液体Qを収容して保持可能に形成されている。この実施形態では、容器11は、大型のポリバケツから形成されている。また、泡発生用液体Qとして洗剤入りの水を使用している。なお、生用液体Qに香料を混ぜれば、心地よい臭いを発することができ、飛翔性害虫駆除装置は芳香発生装置としても機能することになる。次に、パイプ71は、合成樹脂製とされており、その下部(底部)73が開口されているとともに上部72はキャップ91で閉塞されている。パイプ71の上部72の外周面およびキャップ91には、複数個の孔75が貫通穿設されている。これら孔75によって泡流出口が形成されている。泡発生手段21は、エアストーン26と、このエアストーン26にエアを送り込むエアポンプ27とから形成されている。
【0020】
上記構成の飛翔性害虫駆除装置では、エアポンプ27を駆動してエアストーン26に空気を供給すると、パイプ71の内部で泡(BL)が発生する。そして、この泡(BL)は、パイプ71内を上昇して泡流出口(75)から外部へ流出し、パイプ71の外周面およびキャップ91にまとわりつく。すなわち、泡(BL)BLはパイプ71に保持される。
【0021】
こうして発生された大量の泡(BL)は、ハエやアブ等の飛翔性害虫の目を引きつける。ここで、ハエ等が大量の泡(BL)を塊と思って止まろうとすると、勢い余って泡(BL)の中に飛び込んでしまう。すると、ハエ等は、羽根が濡れてしまい思うように飛ぶことができず窒息死してしまう。このように、上記飛翔性害虫駆除装置を使用すれば、飛翔性害虫を手間を掛けずに安全に駆除できる。
【0022】
次に、本発明に係る消泡装置について詳細に説明する。
【0023】
本発明に係る飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置は、図1に示すように、消泡用筒体30と、この消泡用筒体30の内面31の上部に泡形成用液体Qを供給する液体供給手段40とを備え、当該消泡用筒体内面31に膜状の液体Qの流れを形成可能に構成されている。
【0024】
消泡用筒体30は、筒形状とされており、飛翔性害虫駆除装置のパイプ71の下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が飛翔性害虫駆除装置の容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬するように配設されている。より具体的には、消泡用筒体30は、内面31が滑らかに形成されている。この筒体30の内面31の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されている。この実施形態では、消泡用筒体30は、開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少しかつ底面が開口されたポリバケツから形成されている。
【0025】
次に、液体供給手段40は、飛翔性害虫駆除装置の容器11内の泡発生用液体Qを吸い上げ当該液体Qを消泡用筒体内面31の上部に当該内面31を伝って流下するように供給する手段である。
【0026】
具体的には、液体供給手段40は、環状の液体通し路42を有し当該液体通し路42の内側端部43が消泡用筒体30の上縁部に接続されるとともに外側端部44に起立壁が設けられた液体ガイド部41と、この液体ガイド部41の液体通し路42に飛翔性害虫駆除装置の容器11内から吸い上げた泡発生用液体Qを供給する液体供給部45とから形成されている。
【0027】
この実施形態では、液体ガイド部41の液体通し路42は、上記した消泡用筒体(ポリバケツ)30の上端部に形成された縁部から形成されている。また、液体ガイド部41の外側端部44に設けられる起立壁は、上記筒体30を完全収容しかつその内面が当該筒体30の縁部と密着する飛翔性害虫駆除装置の容器(大型のポリバケツ)11から形成されている。
【0028】
また、液体供給部45は、下端部が上記容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬されかつ上端部が液体ガイド部41の液体通し路42に当該液体Qを流出可能に配置された液供給管46と、この液供給管46の途中に介装された液吸上げポンプ47とから形成されている。より詳しくは、液供給管46は、その上端部から流出する液体Qが液体ガイド部41の液体通し路42の長手方向(円周方向)に沿って流れるように配置されている。したがって、このポンプ47を駆動すると、容器11内の泡発生用液体Qが液供給管46の下端部から吸上げられ当該管46の上端部から液体ガイド部41の液体通し路42に流出される。
【0029】
次に、本消泡装置の作用について説明する。
【0030】
液体供給部45の液吸上げポンプ47を駆動することにより液供給管46の下端部から吸上げられた泡形成用液体Qは、当該管46の上端部から液体ガイド部41の液体通し路42上に流出される。すると、流出液体Qは、図4(A),(B)および図5に示すように、遠心力の作用によって当該通し路42に沿って流れる。そして、液体Qは、遠心力の作用が弱まった部分から流体通し路42から外れて消泡用筒体30の内面31へ入り込み当該内面31を伝って下方へ流れる。かかる液体Qの消泡用筒体内面31への入り込みは当該内面31上部の全域で発生する。この際、消泡用筒体内面31を伝って下方へ流れる液体Qは、当該内面31上をゆっくりと静かに流れることになるが、当該内面31の傾斜面状部分で更に減速されることになる。したがって、消泡用筒体30の内面31を伝って流下してきた泡発生用液体Qは、容器11内へ泡立つことなく静かに入ることになる。
【0031】
こうして、新に泡を発生させることなく、消泡用筒体30の内面31に膜状の液体Qの流れが形成され、当該液体Qの流れが上記パイプ71に保持された泡(BL)の塊と接触することになる。この液体Qの流れと接触した泡(BL)部分は、下方へ引っ張られて小さな塊に分断されるとともに当該液体Qの流れの持つ運動エネルギによって壊されて(すなわち消泡されて)液体に戻る。したがって、手間を掛けることなく、飛翔性害虫駆除装置から発生された泡(BL)の量が多くても、当該泡(BL)が容器11からはみ出すのを防止できる。また、消泡するための液体は、泡発生用の液体Qを使用するので、消泡専用の液体を別に用意する必要がなく経済的である。
【0032】
而して、本消泡装置が、筒形状とされパイプ71の下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が容器11内の泡発生用液体Q中に浸漬するように配設された消泡用筒体30を有し、この消泡用筒体30の内面31の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体30の内面31が滑らかに形成され、上記容器11内の泡発生用液体Qを吸い上げ当該液体Qを消泡用筒体30の内面31の上部に当該内面31を伝って流下するように供給する液体供給手段40を設け、消泡用筒体内面31に泡(BL)の塊と接触する膜状の液体Qの流れを形成可能に構成されているので、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプ71に保持される泡(BL)の量が多くても当該泡(BL)が容器11からはみ出すのを防止できる。
【0033】
また、液体供給手段40が、環状の液体通し路42を有し当該液体通し路42の内側端部43が消泡用筒体30の上縁部に接続されるとともに外側端部44に起立壁が設けられた液体ガイド部41と、この液体ガイド部41の液体通し路42に容器11内から吸い上げた泡発生用液体Qを供給する液体供給部45とから形成されているので、消泡用筒体内面31に膜状の液体Qの流れが一段と確実に形成されることになり、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置から発生された泡(BL)の量が多くても当該泡(BL)が容器11からはみ出すのを一層効果的に防止できる。
【0034】
なお、図2に示すように、消泡用筒体30と液体供給手段40の液体ガイド部41と起立壁(49)とを一体に形成し、当該筒体30を有底として飛翔性害虫駆除装置の容器11を兼ねるように構成してもよい。
【0035】
また、図6に示すように、液体ガイド部41の液体通し路42を内側端部43が外側端部44よりも若干高くなるように形成してもよい(傾斜角度θ)。これにより、液供給管46の上端部から流出した液体Qを、液体ガイド部41の液体通し路42に沿って一段と円滑に流すことができる。
【0036】
また、液体ガイド部41の液体通し路42と消泡用内面31との上縁部とが交わる部分(43)を円弧状に形成してもよい。
【0037】
また、本消泡装置を図3に示す飛翔性害虫駆除装置に適用してもよい。この飛翔性害虫駆除装置は、泡流出口(G)がパイプ71の上部全外周面72sに沿って形成され、かつパイプ71内に、下方から上昇してきた泡(BL)BLの圧力を受けて縦軸線Yを中心として回転し当該泡(BL)を当該泡流出口(G)の各部へ均等に案内するガイド球形部材81を設けた構成とされている。具体的には、パイプ71は有底とされており、上部72は開口されている。このパイプ71の上部72には当該上部外径よりも大きい内径を有するキャップ91が載せられている。キャップ91は、その底部92が下方へ向けて凸形状となるように形成されている。
【0038】
パイプ71の底部73には台座95が載置されており、台座95上には泡発生手段21のエアストーン26が載せられている。なお、パイプ71の底部と容器11の底部との間には、桁部材99によって隙間が形成されている。ガイド球形部材81は、球面形状とされており、パイプ71内を上昇してきた泡BLの圧力を受けて上方へ移動して最頂部がキャップ91の底部92の最低部と当接して当該キャップ91を押し上げ、その状態で縦軸線を中心として回転可能に形成されている。詳しくは、ガイド球形部材81は、ピンポン玉から形成されている。なお、キャップ91は、ガイド球形部材81によって押し上げられると、パイプ71の上部72外周面との間に所定寸法(例えば、3〜5mm)の隙間Gが形成される位置に保持される。この隙間Gが泡流出口を形成することになる。
【0039】
かかる構成の飛翔性害虫駆除装置の場合、パイプ71内で発生された大量の泡(BL)は、ガイド球形部材81によって泡流出口(G)の各部へ均等に案内される。したがって、泡BLをパイプ71の縦軸線を中心として略対称となるように当該パイプ71に保持できる(例えば、泡(BL)をパイプ71に外形が提灯形状となるように保持できる。)。したがって、大量の泡(BL)を一段と安定した状態でパイプ71に長時間にわたって保持できる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、筒形状とされパイプの下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が飛翔性害虫駆除装置の容器内の泡発生用液体中に浸漬するように配設された消泡用筒体を有し、この消泡用筒体の内面の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体の内面が滑らかに形成され、上記容器内の泡発生用液体を吸い上げ当該液体を消泡用筒体の内面の上部に当該内面を伝って流下するように供給する液体供給手段を設け、消泡用筒体の内面に泡の塊と接触する膜状の液体の流れを形成可能に構成されているので、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くても当該泡が容器からはみ出すのを防止できる。
【0041】
請求項2の発明によれば、液体供給手段が、環状の液体通し路を有し当該液体通し路の内側端部が消泡用筒体の上縁部に接続されるとともに外側端部に起立壁が設けられた液体ガイド部と、この液体ガイド部の液体通し路に前記容器内から吸い上げた泡発生用液体を当該通し路に沿って流れるように供給する液体供給部とから形成されているので、簡単な構成で消泡用筒体の内面に膜状の液体の流れが確実に形成されることになり、手間を掛けることなく飛翔性害虫駆除装置のパイプに保持される泡の量が多くなっても当該泡が容器からはみ出すのを一層効果的に防止できる。
【0042】
請求項3の発明によれば、消泡用筒体と液体供給手段の液体ガイド部とが飛翔性害虫駆除装置の容器と一体的に形成されているので、請求項2記載の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、構成を一段と簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図である。
【図2】本発明に係る消泡装置を飛翔性害虫駆除装置と一体的に設けた変形例を示す図である。
【図3】本消泡装置がガイド球形部材を備えた飛翔性害虫駆除装置に適用された図である。
【図4】本消泡装置の要部を説明するための図である。
【図5】動作を説明するための図である。
【図6】液体供給手段の変形例(1)を説明するための図である。
【図7】液体供給手段の変形例(2)を説明するための図である。
【図8】従来の飛翔性害虫駆除装置を説明するための図である。
【符号の説明】
11 飛翔性害虫駆除装置の容器
71 飛翔性害虫駆除装置のパイプ
30 消泡用筒体
31 内面
40 液体供給手段
41 液体ガイド部
42 液体通し路
43 内側端部
44 外側端部
45 液体供給部
46 液供給管
47 液吸上げポンプ
Claims (3)
- 上部が開口された容器と、下部が当該容器内の泡発生用液体中に浸漬されたパイプと、このパイプ内で泡を大量発生させて当該泡をパイプ上部に形成された泡流出口から外部へ流出可能な泡発生手段とを備え、当該パイプを覆う泡の塊を形成可能な飛翔性害虫駆除装置に用いられる消泡装置であって、
筒形状とされ前記パイプの下方部分の周囲を取り囲むようにかつ下部が前記容器内の泡発生用液体中に浸漬するように配設された消泡用筒体を有し、この消泡用筒体の内面の一部または全体が開口面積が下方へ行くに連れて連続的に減少する傾斜面状に形成されるとともに、当該消泡用筒体の内面が滑らかに形成され、前記容器内の泡発生用液体を吸い上げ当該液体を消泡用筒体の内面の上部に当該内面を伝って流下するように供給する液体供給手段を設け、消泡用筒体の内面に前記泡の塊と接触する膜状の液体の流れを形成可能に構成された飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置。 - 前記液体供給手段が、環状の液体通し路を有し当該液体通し路の内側端部が消泡用筒体の上縁部に接続されるとともに外側端部に起立壁が設けられた液体ガイド部と、この液体ガイド部の液体通し路に前記容器内から吸い上げた泡発生用液体を当該通し路に沿って流れるように供給する液体供給部とから形成された請求項1記載の飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置。
- 前記消泡用筒体と前記液体供給手段の液体ガイド部とが、前記飛翔性害虫駆除装置の容器と一体的に形成された請求項2項記載の飛翔性害虫駆除装置用の消泡装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008011798A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Yoshiaki Takei | 飛翔性害虫駆除装置 |
JP2010022340A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Osaka Prefecture | 発泡散布装置 |
CN112088854A (zh) * | 2020-08-28 | 2020-12-18 | 安徽军松现代农业科技有限公司 | 一种多功能农药喷洒装置 |
-
2002
- 2002-11-11 JP JP2002327635A patent/JP2004159533A/ja active Pending
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JP2008011798A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Yoshiaki Takei | 飛翔性害虫駆除装置 |
JP2010022340A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Osaka Prefecture | 発泡散布装置 |
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