JP2004156878A - 多室形空気調和機の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低外気温時でも暖房能力を維持しつつ、圧縮機の保護による停止が発生せず快適性を保つことのできる多室形空気調和機を提供すること。
【解決手段】本発明による多室形空気調和機によれば、暖房運転時、通常は暖房能力が最大となる冷媒循環量を目標に制御するが、低圧が所定値以下になると、冷媒循環量の目標値を所定値だけ下げて制御するので、低圧が所定値以下に下がることがなくなり圧縮機の保護による停止が発生しないようにできるので、低外気温時でも暖房能力を維持しつつ、圧縮機の保護による停止が発生せず快適性を保つことのできる多室形空気調和機を提供することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明による多室形空気調和機によれば、暖房運転時、通常は暖房能力が最大となる冷媒循環量を目標に制御するが、低圧が所定値以下になると、冷媒循環量の目標値を所定値だけ下げて制御するので、低圧が所定値以下に下がることがなくなり圧縮機の保護による停止が発生しないようにできるので、低外気温時でも暖房能力を維持しつつ、圧縮機の保護による停止が発生せず快適性を保つことのできる多室形空気調和機を提供することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の一定速形圧縮機を使用し、複数台の室内ユニットを冷房又は暖房運転することが可能な多室形空気調和機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コスト低減のために複数の一定速形圧縮機を使用した多室形空気調和機の制御方法は、室内ユニットの運転状況に応じて圧縮機の個々の運転・停止を行うとともに室外機側の四方弁の切換、膨張弁の開度調整等を行うことにより冷媒回路への冷媒循環量を制御している(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、この制御方法では、室内外の温度が低い状態で暖房運転されるような場合、能力(目標の高圧圧力又は凝縮温度)を維持するためには冷媒循環量を増加させなければならないが、室内ユニットの運転状況のみにより冷媒循環量を制御しているため、木目細かな制御ができず、暖房能力を十分発揮できず、快適性を損ねるという問題がある。
また、インバータ形圧縮機1の吸入圧力Ps、吐出圧力Pd、吐出管温度Td、外気温度Tao の検出値に基づいて室外コントローラ50の適正冷媒量判別手段55が冷媒循環量の過不足のレベルLを判別し、この冷媒レベルLと吐出圧力Pdとに基づいて吐出圧力設定値演算手段56が吐出圧力設定値Spを決定し、圧縮機1の吐出圧力Pdが吐出圧力設定値Spに近ずくように圧縮機1の回転数を制御しているものがある(例えば、特許文献2参照。)。
前記従来例はインバータ圧縮機1を搭載した多室形空気調和機の制御方法であり、圧縮機1の回転数により吐出量を変化させる方法と、室内絞り機構の開度を変化させることにより吐出圧力を変化させる方法のいずれかにより吐出圧力Pdを制御することができるものである。
しかしながら、この制御方法では、室内外の温度が低い状態で暖房運転されるような場合、低圧圧力が低くなるため高圧圧力、凝縮温度も低下し、能力(目標の高圧圧力又は凝縮温度)を維持するためには冷媒循環量を増加させなければならず、その結果低圧圧力がさらに低下して低圧圧力が設計圧力を下回り、保護による圧縮機の停止が頻繁に発生し、快適性を損ねるという問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−227799号公報(第6−7頁、第2図)
【特許文献2】
特開平8−114359号公報(第3−4頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上述べた問題点を解決し、低外気温時でも暖房能力を維持しつつ、圧縮機の保護による停止が発生せず快適性を保つことのできる多室形空気調和機の制御方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、並列接続された複数の一定速圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、冷媒流量を制限する室外膨張弁とからなる室外機と、室内膨張弁と室内熱交換器とからなり並列接続された複数の室内ユニットとにより構成される多室形空気調和機において、通常の暖房運転時には、暖房能力が最大となる冷媒循環量を目標値として前記室外膨張弁及び室内膨張弁の開度を制御し、低圧が一定値を下回ると、前記目標値より所定値αだけ低い値を目標値として前記室外膨張弁及び室内膨張弁の開度を制御して冷媒循環量を目標値に近づけるように制御してなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0006】
前記冷媒循環量を暖房運転時の高圧圧力又は凝縮温度により判断してなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0007】
前記所定値αを低圧値に応じて変更してなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0008】
前記各一定速圧縮機を異なる容量とし、同一定速圧縮機の組み合わせでも前記冷媒循環量を制御できるようにしてなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明による多室形空気調和機の制御方法を詳細に説明する。
図1は本発明による多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す冷媒回路図、図2は同多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す制御ブロック図である。
図1に示すように、室外機20は、並列に接続された一定速圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出側に四方弁2を接続し、吸入側に前記四方弁2に接続されたアキュムレータ8を接続している。
その他、前記四方弁2には室外熱交換器3の一端が、また並列接続される複数の室内ユニット40(40a、40b、40c)の室内熱交換器7(7a、7b、7c)が接続されている。
前記室外熱交換器3の他端には室外膨張弁4の一端が、同室外膨張弁4の他端にはレシーバータンク5が直列に接続されている。
前記レシーバータンク5の他端には並列接続される前記複数の室内ユニット40(40a、40b、40c)の室内膨張弁6(6a、6b、6c)が接続されている。
前記室内ユニット40(40a、40b、40c)は前記室内膨張弁6(6a、6b、6c)と前記室内熱交換器7(7a、7b、7c)がそれぞれ直列に接続されている。
そして、前記室外機20には前記室外熱交換器3の内部に流通する冷媒と熱交換させるための外気を送風する室外ファン9が設けられており、前記室内ユニット40(40a、40b、40c)には前記室内熱交換器7(7a、7b、7c)の内部に流通する冷媒と熱交換させるための室内空気を送風する室内ファン10(10a10b、10c)がそれぞれ設けられている。
【0010】
また、図2に示すように、前記室外機20には前記圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出圧力を検出する高圧検出部21と吸入圧力を検出する低圧検出部22と、圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出管の温度を検出する吐出管温度検出部23と、外気温度を検出する外気温度検出部24と、前記圧縮機1aを駆動する圧縮機1a駆動部25、圧縮機1bを駆動する圧縮機1b駆動部26、圧縮機1cを駆動する圧縮機1c駆動部27と、四方弁2を切り換える四方弁駆動部28と、前記室外ファン9を駆動するファン駆動部29と、前記室外膨張弁4を駆動する室外膨張弁駆動部30と、前記各検出部及び前記室内ユニット40(40a、40b、40c)からの検出信号に基づいて前記各駆動部及び各室内ユニット40(40a、40b、40c)を制御する室外制御部31とを備えている。
【0011】
また、同図2に示すように、前記室内ユニット40(40a、40b、40c)には、各室内温度を検出する室内温度検出部41と、前記各室内熱交換器7(7a、7b、7c)の温度を検出する熱交温度検出部42と、冷房、暖房等の運転モードを設定するモード設定部43と、前記各室内ファン10(10a10b、10c)を駆動するファン駆動部44と、前記各室内膨張弁6(6a、6b、6c)を駆動する室内膨張弁駆動部45と、前記各検出部からの検出信号を前記室外制御部31に送出するとともに、前記室外制御部31からの信号に基づいて前記各部を制御する室内制御部46とを備えている。
【0012】
上記構成において、前記各室内ユニット40(40a、40b、40c)のモード設定部43に冷房運転モードを設定することにより四方弁2が冷房側に切り換えられて冷房運転が開始されると、前記アキュムレータ8で気化され、圧縮機1(1a、1b、1c)より吐出された高圧冷媒は四方弁2により切り換えられ前記室外熱交換器3で外気と熱交換して凝縮し、室外膨張弁4でその流量を制限されてレシーバータンク5に一旦溜められた後、室内ユニット40(40a、40b、40c)に送られる。
凝縮されレシーバータンク5に一旦溜められた冷媒は室内ユニット40(40a、40b、40c)の室内膨張弁6(6a、6b、6c)にてそれぞれ流量が制限されて減圧され室内熱交換器7(7a、7b、7c)で室内空気と熱交換して蒸発し、四方弁2を介してアキュムレータ8に戻される。
【0013】
また、モード設定部43に暖房運転モードを設定することにより四方弁2が切り換えられて暖房運転が開始されると、前記アキュムレータ8で気化され、圧縮機1(1a、1b、1c)より吐出された高圧冷媒は四方弁2により切り換えられ室内ユニット40に送られる。
室内ユニット40に送られた高圧冷媒は、室内熱交換器7a、7b、7cで室内空気と熱交換して凝縮し、室内膨張弁6(6a、6b、6c)にてそれぞれ流量を制御されてレシーバータンク5に一旦溜められた後、室外膨張弁4でその流量を制限されて減圧され、室外熱交換器3で外気と熱交換して蒸発し、四方弁2を介してアキュムレータ8に戻される。
また、室内ユニットの一部が停止状態にある場合は、例えば前記圧縮機1cを停止して圧縮機1a、1bのみを運転することにより冷媒循環量を大まかに制御している。
即ち、負荷の状態により圧縮機の組み合わせを変えて、適切な冷媒循環量となるように制御している。
また、前記冷媒循環量は前記圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出側の高圧圧力、吸込み側の低圧、又は凝縮器となる前記室内熱交換器7(7a、7b、7c)又は室外熱交換器3の凝縮温度を検出して判断し、前記室外膨張弁駆動部30と、前記各室内ユニット40(40a、40b、40c)に備える各室内膨張弁6(6a、6b、6c)の開度を制御することにより冷媒循環量を制御するようにしている。
【0014】
以上の構成において、つぎにその動作を説明するが本願発明の課題が暖房運転時のものであり、特に暖房運転に限定して説明する。
図3は暖房運転時の動作を示すフローチャートであり同図を参照して説明する。
暖房運転が認識される(st1)と、まず、冷媒循環量の目標値Gを暖房能力が最大となる初期の目標値Giniに設定し、四方弁2を暖房側に切り換えて冷媒循環量が前記初期の目標値Giniに近づくように前記室外膨張弁4及び室内膨張弁6a、6b、6cの開度を制御して暖房運転が開始される(st2)。
次に圧縮機1の低圧側の圧力Pが所定の一定値Pteiと比較される(st3)。
(st3)で前記低圧PがPtei以下になると、前記冷媒循環量の目標値GをGini−αに更新し、冷媒循環量が更新された目標値Gini−αに近づくように前記室外膨張弁4及び室内膨張弁6(6a、6b、6c)の開度を制御する(st4)。
前記αの値は暖房能力がある程度以下に下がらないように実験により決定される。
【0015】
以上説明したように、低圧Pが所定値Ptei以上である場合は冷媒循環量の目標値を初期の目標値Giniに設定して冷媒循環量がこの目標値に近づくように制御することにより暖房能力を最大限に発揮させるように制御され、低圧Pが所定値Ptei以下になると冷媒循環量の目標値Gを実験により決めた値αだけ下げたGini−αに更新してこの更新された目標値Gini−αに近づくように制御するので、冷媒循環量を通常より少なくすることができ、従って、高圧側の圧力が降下して低圧Pが上昇するので、圧縮機の保護による停止が発生することがなくなる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による多室形空気調和機の制御方法によれば、暖房運転時、通常は暖房能力が最大となる冷媒循環量を目標に制御するが、低圧が所定値以下になると、冷媒循環量の目標値を所定値だけ下げて制御するので、低圧が所定値以下に下がることがなくなり圧縮機の保護による停止が発生しないようにできるので、低外気温時でも暖房能力を維持しつつ、圧縮機の保護による停止が発生せず快適性を保つことのできる多室形空気調和機の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す冷媒回路図である。
【図2】本発明による多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す制御ブロック図である。
【図3】本発明による多室形空気調和機の制御方法の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1(1a、1b、1c) 圧縮機
2 四方弁
3 室外熱交換器
4 室外膨張弁
5 レシーバータンク
6(6a、6b、6c) 室内膨張弁
7(7a、7b、7c) 室内熱交換器
8 アキュムレータ
9 室外ファン
10(10a10b、10c) 室内ファン
20 室外機
40(40a、40b、40c) 室内ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の一定速形圧縮機を使用し、複数台の室内ユニットを冷房又は暖房運転することが可能な多室形空気調和機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コスト低減のために複数の一定速形圧縮機を使用した多室形空気調和機の制御方法は、室内ユニットの運転状況に応じて圧縮機の個々の運転・停止を行うとともに室外機側の四方弁の切換、膨張弁の開度調整等を行うことにより冷媒回路への冷媒循環量を制御している(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、この制御方法では、室内外の温度が低い状態で暖房運転されるような場合、能力(目標の高圧圧力又は凝縮温度)を維持するためには冷媒循環量を増加させなければならないが、室内ユニットの運転状況のみにより冷媒循環量を制御しているため、木目細かな制御ができず、暖房能力を十分発揮できず、快適性を損ねるという問題がある。
また、インバータ形圧縮機1の吸入圧力Ps、吐出圧力Pd、吐出管温度Td、外気温度Tao の検出値に基づいて室外コントローラ50の適正冷媒量判別手段55が冷媒循環量の過不足のレベルLを判別し、この冷媒レベルLと吐出圧力Pdとに基づいて吐出圧力設定値演算手段56が吐出圧力設定値Spを決定し、圧縮機1の吐出圧力Pdが吐出圧力設定値Spに近ずくように圧縮機1の回転数を制御しているものがある(例えば、特許文献2参照。)。
前記従来例はインバータ圧縮機1を搭載した多室形空気調和機の制御方法であり、圧縮機1の回転数により吐出量を変化させる方法と、室内絞り機構の開度を変化させることにより吐出圧力を変化させる方法のいずれかにより吐出圧力Pdを制御することができるものである。
しかしながら、この制御方法では、室内外の温度が低い状態で暖房運転されるような場合、低圧圧力が低くなるため高圧圧力、凝縮温度も低下し、能力(目標の高圧圧力又は凝縮温度)を維持するためには冷媒循環量を増加させなければならず、その結果低圧圧力がさらに低下して低圧圧力が設計圧力を下回り、保護による圧縮機の停止が頻繁に発生し、快適性を損ねるという問題がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−227799号公報(第6−7頁、第2図)
【特許文献2】
特開平8−114359号公報(第3−4頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上述べた問題点を解決し、低外気温時でも暖房能力を維持しつつ、圧縮機の保護による停止が発生せず快適性を保つことのできる多室形空気調和機の制御方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、並列接続された複数の一定速圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、冷媒流量を制限する室外膨張弁とからなる室外機と、室内膨張弁と室内熱交換器とからなり並列接続された複数の室内ユニットとにより構成される多室形空気調和機において、通常の暖房運転時には、暖房能力が最大となる冷媒循環量を目標値として前記室外膨張弁及び室内膨張弁の開度を制御し、低圧が一定値を下回ると、前記目標値より所定値αだけ低い値を目標値として前記室外膨張弁及び室内膨張弁の開度を制御して冷媒循環量を目標値に近づけるように制御してなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0006】
前記冷媒循環量を暖房運転時の高圧圧力又は凝縮温度により判断してなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0007】
前記所定値αを低圧値に応じて変更してなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0008】
前記各一定速圧縮機を異なる容量とし、同一定速圧縮機の組み合わせでも前記冷媒循環量を制御できるようにしてなる多室形空気調和機の制御方法としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明による多室形空気調和機の制御方法を詳細に説明する。
図1は本発明による多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す冷媒回路図、図2は同多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す制御ブロック図である。
図1に示すように、室外機20は、並列に接続された一定速圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出側に四方弁2を接続し、吸入側に前記四方弁2に接続されたアキュムレータ8を接続している。
その他、前記四方弁2には室外熱交換器3の一端が、また並列接続される複数の室内ユニット40(40a、40b、40c)の室内熱交換器7(7a、7b、7c)が接続されている。
前記室外熱交換器3の他端には室外膨張弁4の一端が、同室外膨張弁4の他端にはレシーバータンク5が直列に接続されている。
前記レシーバータンク5の他端には並列接続される前記複数の室内ユニット40(40a、40b、40c)の室内膨張弁6(6a、6b、6c)が接続されている。
前記室内ユニット40(40a、40b、40c)は前記室内膨張弁6(6a、6b、6c)と前記室内熱交換器7(7a、7b、7c)がそれぞれ直列に接続されている。
そして、前記室外機20には前記室外熱交換器3の内部に流通する冷媒と熱交換させるための外気を送風する室外ファン9が設けられており、前記室内ユニット40(40a、40b、40c)には前記室内熱交換器7(7a、7b、7c)の内部に流通する冷媒と熱交換させるための室内空気を送風する室内ファン10(10a10b、10c)がそれぞれ設けられている。
【0010】
また、図2に示すように、前記室外機20には前記圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出圧力を検出する高圧検出部21と吸入圧力を検出する低圧検出部22と、圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出管の温度を検出する吐出管温度検出部23と、外気温度を検出する外気温度検出部24と、前記圧縮機1aを駆動する圧縮機1a駆動部25、圧縮機1bを駆動する圧縮機1b駆動部26、圧縮機1cを駆動する圧縮機1c駆動部27と、四方弁2を切り換える四方弁駆動部28と、前記室外ファン9を駆動するファン駆動部29と、前記室外膨張弁4を駆動する室外膨張弁駆動部30と、前記各検出部及び前記室内ユニット40(40a、40b、40c)からの検出信号に基づいて前記各駆動部及び各室内ユニット40(40a、40b、40c)を制御する室外制御部31とを備えている。
【0011】
また、同図2に示すように、前記室内ユニット40(40a、40b、40c)には、各室内温度を検出する室内温度検出部41と、前記各室内熱交換器7(7a、7b、7c)の温度を検出する熱交温度検出部42と、冷房、暖房等の運転モードを設定するモード設定部43と、前記各室内ファン10(10a10b、10c)を駆動するファン駆動部44と、前記各室内膨張弁6(6a、6b、6c)を駆動する室内膨張弁駆動部45と、前記各検出部からの検出信号を前記室外制御部31に送出するとともに、前記室外制御部31からの信号に基づいて前記各部を制御する室内制御部46とを備えている。
【0012】
上記構成において、前記各室内ユニット40(40a、40b、40c)のモード設定部43に冷房運転モードを設定することにより四方弁2が冷房側に切り換えられて冷房運転が開始されると、前記アキュムレータ8で気化され、圧縮機1(1a、1b、1c)より吐出された高圧冷媒は四方弁2により切り換えられ前記室外熱交換器3で外気と熱交換して凝縮し、室外膨張弁4でその流量を制限されてレシーバータンク5に一旦溜められた後、室内ユニット40(40a、40b、40c)に送られる。
凝縮されレシーバータンク5に一旦溜められた冷媒は室内ユニット40(40a、40b、40c)の室内膨張弁6(6a、6b、6c)にてそれぞれ流量が制限されて減圧され室内熱交換器7(7a、7b、7c)で室内空気と熱交換して蒸発し、四方弁2を介してアキュムレータ8に戻される。
【0013】
また、モード設定部43に暖房運転モードを設定することにより四方弁2が切り換えられて暖房運転が開始されると、前記アキュムレータ8で気化され、圧縮機1(1a、1b、1c)より吐出された高圧冷媒は四方弁2により切り換えられ室内ユニット40に送られる。
室内ユニット40に送られた高圧冷媒は、室内熱交換器7a、7b、7cで室内空気と熱交換して凝縮し、室内膨張弁6(6a、6b、6c)にてそれぞれ流量を制御されてレシーバータンク5に一旦溜められた後、室外膨張弁4でその流量を制限されて減圧され、室外熱交換器3で外気と熱交換して蒸発し、四方弁2を介してアキュムレータ8に戻される。
また、室内ユニットの一部が停止状態にある場合は、例えば前記圧縮機1cを停止して圧縮機1a、1bのみを運転することにより冷媒循環量を大まかに制御している。
即ち、負荷の状態により圧縮機の組み合わせを変えて、適切な冷媒循環量となるように制御している。
また、前記冷媒循環量は前記圧縮機1(1a、1b、1c)の吐出側の高圧圧力、吸込み側の低圧、又は凝縮器となる前記室内熱交換器7(7a、7b、7c)又は室外熱交換器3の凝縮温度を検出して判断し、前記室外膨張弁駆動部30と、前記各室内ユニット40(40a、40b、40c)に備える各室内膨張弁6(6a、6b、6c)の開度を制御することにより冷媒循環量を制御するようにしている。
【0014】
以上の構成において、つぎにその動作を説明するが本願発明の課題が暖房運転時のものであり、特に暖房運転に限定して説明する。
図3は暖房運転時の動作を示すフローチャートであり同図を参照して説明する。
暖房運転が認識される(st1)と、まず、冷媒循環量の目標値Gを暖房能力が最大となる初期の目標値Giniに設定し、四方弁2を暖房側に切り換えて冷媒循環量が前記初期の目標値Giniに近づくように前記室外膨張弁4及び室内膨張弁6a、6b、6cの開度を制御して暖房運転が開始される(st2)。
次に圧縮機1の低圧側の圧力Pが所定の一定値Pteiと比較される(st3)。
(st3)で前記低圧PがPtei以下になると、前記冷媒循環量の目標値GをGini−αに更新し、冷媒循環量が更新された目標値Gini−αに近づくように前記室外膨張弁4及び室内膨張弁6(6a、6b、6c)の開度を制御する(st4)。
前記αの値は暖房能力がある程度以下に下がらないように実験により決定される。
【0015】
以上説明したように、低圧Pが所定値Ptei以上である場合は冷媒循環量の目標値を初期の目標値Giniに設定して冷媒循環量がこの目標値に近づくように制御することにより暖房能力を最大限に発揮させるように制御され、低圧Pが所定値Ptei以下になると冷媒循環量の目標値Gを実験により決めた値αだけ下げたGini−αに更新してこの更新された目標値Gini−αに近づくように制御するので、冷媒循環量を通常より少なくすることができ、従って、高圧側の圧力が降下して低圧Pが上昇するので、圧縮機の保護による停止が発生することがなくなる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による多室形空気調和機の制御方法によれば、暖房運転時、通常は暖房能力が最大となる冷媒循環量を目標に制御するが、低圧が所定値以下になると、冷媒循環量の目標値を所定値だけ下げて制御するので、低圧が所定値以下に下がることがなくなり圧縮機の保護による停止が発生しないようにできるので、低外気温時でも暖房能力を維持しつつ、圧縮機の保護による停止が発生せず快適性を保つことのできる多室形空気調和機の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す冷媒回路図である。
【図2】本発明による多室形空気調和機の制御方法の一実施例を示す制御ブロック図である。
【図3】本発明による多室形空気調和機の制御方法の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1(1a、1b、1c) 圧縮機
2 四方弁
3 室外熱交換器
4 室外膨張弁
5 レシーバータンク
6(6a、6b、6c) 室内膨張弁
7(7a、7b、7c) 室内熱交換器
8 アキュムレータ
9 室外ファン
10(10a10b、10c) 室内ファン
20 室外機
40(40a、40b、40c) 室内ユニット
Claims (4)
- 並列接続された複数の一定速圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、冷媒流量を制限する室外膨張弁とからなる室外機と、室内膨張弁と室内熱交換器とからなり並列接続された複数の室内ユニットとにより構成される多室形空気調和機において、通常の暖房運転時には、暖房能力が最大となる冷媒循環量を目標値として前記室外膨張弁及び室内膨張弁の開度を制御し、低圧が一定値を下回ると、前記目標値より所定値αだけ低い値を目標値として前記室外膨張弁及び室内膨張弁の開度を制御して冷媒循環量を目標値に近づけるように制御してなることを特徴とする多室形空気調和機の制御方法。
- 前記冷媒循環量を暖房運転時の高圧圧力又は凝縮温度により判断してなることを特徴とする請求項1記載の多室形空気調和機の制御方法。
- 前記所定値αを低圧値に応じて変更してなることを特徴とする請求項1記載の多室形空気調和機の制御方法。
- 前記各一定速圧縮機を異なる容量とし、同一定速圧縮機の組み合わせでも前記冷媒循環量を制御できるようにしてなることを特徴とする請求項1記載の多室形空気調和機の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2002324981A JP2004156878A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 多室形空気調和機の制御方法 |
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JP2004156878A true JP2004156878A (ja) | 2004-06-03 |
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ID=32804358
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JP (1) | JP2004156878A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010127587A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Hitachi Appliances Inc | 冷凍サイクル装置 |
-
2002
- 2002-11-08 JP JP2002324981A patent/JP2004156878A/ja active Pending
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