JP2004155539A - Medium separation device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積部から1枚ずつ媒体を分離して送り出す媒体分離装置に関するもので、特に長さの異なる媒体が混在して集積された集積部からの分離、送り出しを可能とする媒体分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】「実公平8−5162公報」
【0003】
集積部に集積された媒体を1枚ずつ分離して送り出す媒体分離装置が、例えば紙幣入出金機等に用いられられており、この媒体分離装置として媒体である紙幣をその長手方向に送り出すものとして特許文献1がある。
図14は従来のこの種の媒体分離装置を示す側面図であり、この媒体分離装置は、ビルプレス1、ピッカーローラガイド2、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、リバースローラガイド8、フィードローラ対9、分離トリガーセンサ10、媒体Pを集積する集積部11等により構成されている。
【0004】
ビルプレス1は集積部11の底面側を初期位置として、図示した矢印U及び矢印D(アップ、ダウン)方向に移動できるように図示しない移動機構に接続されている。
ピッカーローラ3はビルプレス1と対向するように集積部11の上方に配置され、その外周面の一部がピッカーローラガイド2に形成された穴からビルプレス1向にけて突出しており、ビルプレス1が矢印U方向に移動することで持ち上げられる集積部11内の媒体Pがピッカーローラ3に圧接するようなっている。
【0005】
このピッカーローラ3の円周面には、媒体Pと適切な摩擦力を得るためのゴム等の高摩擦部材4が円周面の約1/4の長さにわたって設けられており、この高摩擦部材4が設けられた以外の円周面は低摩擦になっている。
また、ピッカーローラ3は、図に向かって時計回り方向に回転するように図示しない動力伝達系に接続されており、媒体Pと圧接して回転することにより、媒体Pを集積部11から送り出すものとなっている。
【0006】
ゲートローラ5及びリバースローラ7は、集積部11の前端側で互いの周面同志を僅かにオーバーラップさせて(噛み合わせて)上下に対向するように配置されており、そのオーバーラップ部を媒体Pの分離ゲートとしている。
すなわち、ゲートローラ5は外周面の一部をピッカーローラガイド2に形成された穴からリバースローラ7に向けて突出させ、またリバースローラ7は外周面の一部がリバースローラガイド8の水平面に形成された穴からゲートローラ5向けて突出させることで、前記のように配置されている。
【0007】
このゲートローラ5の円周面には、媒体Pに対する適切なフィード力を得るためのゴム等の高摩擦部材6が円周面の約1/4の長さにわたって設けられており、この高摩擦部材6が設けられた以外の円周面はピッカーローラ3と同様に低摩擦になっていて、ピッカーローラ3とゲートローラ5のそれぞれの高摩擦部材4,6は同期して回転するようになっている。
【0008】
また、ゲートローラ5は、図に向かって時計回り方向に回転するように図示しない動力伝達系に接続されており、リバースローラ7も図に向かって時計回り方向に回転するように図示しない動力伝達系に接続されている。
従って、ゲートローラ5とリバースローラ7はオーバーラップ部で回転方向が逆になり、リバースローラ7は媒体Pを集積部11に押し戻す方向に作用するものとなっている。
【0009】
リバースローラガイド8は集積部11の前端側に設けられ、媒体Pの先端位置を規制するものとなっている。
フィードローラ対9は、媒体Pの送り方向においてゲートローラ5とリバースローラ7の下流側に位置し、図示しない動力伝達系に接続されていて、ゲートローラ5とリバースローラ7による分離ゲートを通過した媒体Pを挟持して図示しない処理部等に搬送するものとなっている。
【0010】
分離トリガセンサ10は、媒体Pの送り方向においてフィードローラ対9の下流近傍に配置され、媒体Pの先端が到達してから後端が通過するまで、図示しないコントロールユニット(制御部)に信号を送信するようになっている。
図15は上述した構成の作用を示す側面図で、この図を用いて媒体Pの分離動作について説明する。
【0011】
まず、ビルプレス1を同図(a)に示す初期位置から上昇させ、集積部11内の媒体Pをビルプレス1で押し上げて同図(b)に示すように最上位の媒体Pをピッカーローラ3に圧接させる。
このとき、ピッカーローラ3の高摩擦部材4は回転方向の先端が媒体Pと接触する位置にきており、この状態でコントロールユニットは、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9の駆動開始信号をそれぞれの駆動源に送信する。
【0012】
これによりピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9がそれぞれ回転すると、同図(c)に示したようにピッカーローラ3に圧接している1枚目の媒体Pが分離ゲート側に送られ、そしてこの媒体Pは先端が分離ゲートに進入する。
分離ゲートに進入した媒体Pはゲートローラ5の回転により、同図(d)に示したように下流のフィードローラ対9に向かって更に送り出されて行くが、媒体P同志の摩擦によって、もしも2枚目の媒体Pが分離ゲートに進入していった場合、この2枚目の媒体Pはリバースローラ7により押し戻されるので、1枚目の媒体Pのみが分離されて送り出されて行く。
【0013】
分離された1枚目の媒体Pはその先端がフィードローラ対9に挟持されて更に下流に向かって搬送されると、同図(e)に示したように1枚目の媒体Pの先端が分離トリガセンサ10に達し、該分離トリガセンサ10によって媒体Pの先端が検出され、その検出信号がコントロールユニットに送られる。
これによりコントロールユニットは、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信し、これらのローラの回転を停止させるが、このときコントロールユニットは、ピッカーローラ3とゲートローラ5のそれぞれの高摩擦部材4,6の位置を検出する図示しない位置センサからの信号を参照して、高摩擦部材4,6が媒体Pと接触しない位置でピッカーローラ3とゲートローラ5が回転を停止するよう制御する。
【0014】
このようにピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の回転が停止されると、1枚目の媒体Pはフィードローラ対9のみの回転によって搬送される。
そして、1枚目の媒体Pの後端が分離トリガセンサ10の位置を通過すると、分離トリガセンサ10からコントロールユニットへの検出信号の送信が停止される。
【0015】
ここで、媒体Pの分離動作を終了する場合は、コントロールユニットは、フィードローラ対9の駆動停止信号をその駆動源に送信するが、2枚目以降の媒体Pの繰り出しを続ける場合は、コントロールユニットからピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の駆動開始信号がそれぞれの駆動源に送信される。
【0016】
これによりピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7が再び回転し、前記の動作の送り返しにより2枚目以降の媒体Pも1枚ずつ分離されて送り出される。
このようにして集積部11内に集積された媒体Pを連続して送り出すことができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の技術では、送り方向の長さが大きく異なる媒体が混在して集積部に集積されるような場合、短い媒体の先端がピッカーローラに届かず、安定した分離、送り出しができなくなるという問題がある。
この問題を図を用いてより詳細に説明する。
【0018】
図16は上記の問題点を示す側面図で、動作工程を示している。
同図(a)に示したように媒体Pに対して長さの短い媒体P1が集積されている場合、上側の媒体P1はその先端がビルプレス1により押し上げられたときピッカーローラ3に届かず、下側の媒体Pがピッカーローラ3に圧接された状態となり、この状態でピッカーローラ3が回転すると、媒体Pが分離ゲート側に送られる。
【0019】
このとき媒体P1は媒体Pとの摩擦で動くが、媒体P1の枚数や、重なり状態等によって、媒体P1と媒体Pの摩擦力が変動するため、媒体P1の挙動は安定しないものとなる。
この媒体P1の先端がピッカーローラ3の下側に入り込むよりも先に、ピッカーローラ3に送られた媒体Pの先端が同図(b)に示したように分離ゲートに進入すると、ゲートローラ5のフィード力により媒体Pが下流側のフィードローラ対9に向かって送り出されて行く。
【0020】
その後、媒体P1が同図(c)に示したようにピッカーローラ3の下側に入り込むと、媒体P1はピッカーローラ3のフィード力により分離ゲート側に送られて行く。
その間も媒体Pはフィードローラ対9に向かって送り出されて行き、そして同図(d)に示したように媒体P1の先端が分離ゲートに到達するよりも先に、媒体Pの先端がフィードローラ対9に到達し、このフィードローラ対9に挟持されて搬送されることにより媒体Pの先端が分離トリガセンサ10に到達すると、該分離トリガセンサ10により媒体Pの検出信号がコントロールパネルに送信される。
【0021】
これによりピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の回転が停止されるが、このとき同図(e)に示したように媒体P1の先端が分離ゲートに進入していると、ゲートローラ5とリバースローラ7の間に媒体P1と媒体Pが挟み込まれた状態で、ピッカーローラ3とゲートローラ5は低摩擦部分が媒体P上の媒体P1と接した状態で停止することになる。
【0022】
そのため、媒体Pがフィードローラ対9により搬送されると、媒体P1は媒体Pとの摩擦力によりが引きずられて搬送され、これにより媒体Pと媒体P1の連鎖が生じるという問題がある。
このような問題に対処するため、ゲートローラ5に対してピッカーローラ3を集積部11の後部側にずらして配置することが考えられるが、このようにすると別の問題が発生する。
【0023】
図17は別の問題点を示す側面図で、ゲートローラ5に対してピッカーローラ3を集積部11の後部側にずらすことによりピッカーローラ3とゲートローラ5の間隔を広げたものとしている。
このようにピッカーローラ3とゲートローラ5の間隔を広げると、この両ローラ3,5間における媒体Pの腰が弱くなるので、ピッカーローラ3により分離ゲート側に送られた媒体Pが、分離ゲートへの進入抵抗により図示したように座屈し易くなり、この座屈のよりジャムが発生するという問題がある。
【0024】
図18は更に別の問題点を示す側面図で、長さの長い媒体Pの上に短い媒体P1が何枚も重なって集積され、短い媒体P1の先端とリバースローラガイド8の垂直面との間に隙間gが生じている場合、ピッカーローラ3により分離ゲート側に送られた媒体P1の先端が隙間gにより垂れ下がり、リバースローラガイド8の垂直面に衝突してジャムを生じるという問題もある。
【0025】
本発明は、これらの問題を解決することを課題とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明は、ゲートローラとリバースローラとで分離ゲートを形成し、集積部に集積された媒体を円周面の一部に高い摩擦部材を設けたピッカーローラにより前記分離ゲートへ送り込んで1枚ずつ分離する媒体分離装置において、先端がピッカーローラに届かない短い媒体を前記ピッカーローラ側に送ることが可能な補助ピッカーローラを備えたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による媒体分離装置の実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態を示す側面図である。
図において、1はビルプレス、2はピッカーローラガイド、3はピッカーローラ、4は高摩擦部材、5はゲートローラ、6は高摩擦部材、7はリバースローラ、8はリバースローラガイド、9はフィードローラ対、10は分離トリガセンサ、11は媒体Pを集積する集積部で、これらは従来のものと同じ部品であり、同様に構成されているので同一の符号を付してその説明を省略する。
【0028】
12は補助ピッカーローラで、ゴム等の可撓性を有する柔軟な素材による舌片状等の送り部材12aを回転軸を中心に放射状に設けることにより構成されている。
この補助ピッカーローラ12はピッカーローラ3を挟んでゲートローラ5と反対側の位置するように、つまりピッカーローラ3から所定の間隔をあけて集積部11の後端側に位置するように配置されており、ここで補助ピッカーローラ12から集積部11の後端までの距離L1は、集積部11に集積される媒体のうちの長さの短い媒体P1の長さL2より小さくして、一定のオーバーラップ量L3がが得られるように設定されている。
【0029】
また、補助ピッカーローラ12は、ビルプレス1により集積部11の媒体Pが押し上げられたとき、送り部材12aの先端が最上位に媒体Pに僅かに接触するように位置している。
次に、上述した第1の実施の形態の作用について図2及び図3を参照して説明する。
【0030】
図2は長さの長い媒体Pを送り出す場合の作用を示す側面図である。
まず、ビルプレス1を同図(a)に示す初期位置から上昇させ、集積部11内の媒体Pをビルプレス1で押し上げると、同図(b)に示すように最上位の媒体Pがピッカーローラ3に圧接する。
このとき、ピッカーローラ3の高摩擦部材4は回転方向の先端が媒体Pと接触する位置にきており、また、補助ピッカーローラ12はその先端が媒体Pに接触する。
【0031】
この状態で図示しないコントロールユニットが、補助ピッカーローラ12の駆動開始信号をその駆動源に送信する。
これにより補助ピッカーローラ12が回転し、媒体Pを分離ゲート側に送ろうとするが、このときピッカーローラ3は停止しているので媒体Pは動かず、そのため補助ピッカーローラ12は、その素材の柔軟性により放射状の送り部材12aの先端が撓み、空回りする。
【0032】
続いてコントロールユニットが、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9の駆動開始信号をそれぞれの駆動源に送信する。
これによりピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9がそれぞれ回転すると、ピッカーローラ3に圧接している1枚目の媒体Pが分離ゲート側に送られ、そしてこの媒体Pは同図(c)に示したように先端が分離ゲートに進入する。
【0033】
分離ゲートに進入した媒体Pはゲートローラ5の回転により下流のフィードローラ対9に向かって更に送り出されて行くが、媒体P同志の摩擦によって、もしも2枚目の媒体Pが分離ゲートに進入していった場合、この2枚目の媒体Pはリバースローラ7により押し戻されるので、1枚目の媒体Pのみが分離されて送り出されて行く。
【0034】
分離された1枚目の媒体Pはその先端がフィードローラ対9に挟持されて更に下流に向かって搬送されると、同図(d)に示したように1枚目の媒体Pの先端が分離トリガセンサ10に達し、該分離トリガセンサ10によって媒体Pの先端が検出され、その検出信号がコントロールユニットに送られる。
これによりコントロールユニットは、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信し、これらのローラの回転を停止させるが、このときコントロールユニットは、ピッカーローラ3とゲートローラ5のそれぞれの高摩擦部材4,6の位置を検出する図示しない位置センサからの信号を参照して、高摩擦部材4,6が媒体Pと接触しない位置でピッカーローラ3とゲートローラ5が回転を停止するよう制御する。
【0035】
このようにピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の回転が停止されると、1枚目の媒体Pはフィードローラ対9のみの回転によって搬送されるが、このとき補助ピッカーローラ12は回転させたままとする。
そして、同図(e)に示したように1枚目の媒体Pの後端が分離トリガセンサ10の位置を通過すると、分離トリガセンサ10からコントロールユニットへの検出信号の送信が停止される。
【0036】
ここで、媒体Pの送り出しを終了する場合は、コントロールユニットは、フィードローラ対9及び補助ピッカーローラ12の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信するが、2枚目以降の媒体Pの送り出しを続ける場合は、コントロールユニットからピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の駆動開始信号がそれぞれの駆動源に送信される。
【0037】
これによりピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7が再び回転し、前記の動作の送り返しにより2枚目以降の媒体Pも1枚ずつ分離されて送り出される。
このようにして集積部11内に集積された長さの長い媒体Pを連続して送り出すことができる。
【0038】
図3は長さの長い媒体Pの上に集積された長さが短い媒体P1を送り出す場合の作用を示す側面図である。
まず、ビルプレス1を初期位置から上昇させ、集積部11内の媒体Pをビルプレス1で押し上げると、同図(a)に示すように最上位の媒体P1が補助ピッカーローラ12の送り部材12aの先端に接触する。
【0039】
この媒体P1は長さが短いので、先端はピッカーローラ3に届いていない。
この状態で図示しないコントロールユニットが、補助ピッカーローラ12の駆動開始信号をその駆動源に送信する。
これにより補助ピッカーローラ12が回転し、送り部材12aにより媒体P1が分離ゲート側に送られ、媒体P1の先端は停止しているピッカーローラ3の直下に到達するが、補助ピッカーローラ12は送り部材12aの先端が僅かに媒体P1に接触しているだけであるので、媒体P1の先端が補助ピッカーローラ12を越えて分離ゲートに達するほどのフィード力は発生せず、媒体P1の先端がピッカーローラ3の直下に到達した後は、媒体P1に座屈を生じさせることなく補助ピッカーローラ12は素材の柔軟性により放射状の送り部材12aの先端が撓んで空回りする。
【0040】
続いてコントロールユニットが、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9の駆動開始信号をそれぞれの駆動源に送信する。
これによりピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9がそれぞれ回転すると、同図(b)に示したようピッカーローラ3に圧接している1枚目の媒体P1が分離ゲート側に送られ、そしてこの媒体P1は先端が分離ゲートに進入する。
【0041】
分離ゲートに進入した媒体P1はゲートローラ5の回転により、同図(c)に示したように下流のフィードローラ対9に向かって更に送り出されて行くが、媒体Pとの摩擦によって、もしも2枚目の媒体Pが分離ゲートに進入していった場合、この2枚目の媒体Pはリバースローラ7により押し戻されるので、1枚目の媒体P1のみが分離されて送り出されて行く。
【0042】
分離された媒体P1はその先端がフィードローラ対9に挟持されて更に下流に向かって搬送されると、同図(d)に示したように1枚目の媒体P1の先端が分離トリガセンサ10に到達する。
一方、補助ピッカーローラ12は、その直下を媒体P1の後端が通過してしまうと、2枚目の媒体Pに接触し始めるが、補助ピッカーローラ12のフィード力は弱く、素材の柔軟性により放射状の送り部材12aの先端が撓んで空回りする媒体Pに座屈を生じさせることはない。
【0043】
前記のように媒体P1の先端が分離トリガセンサ10に到達すると、該分離トリガセンサ10によって媒体Pの先端が検出され、その検出信号がコントロールユニットに送られる。
これによりコントロールユニットは、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信し、これらのローラの回転を停止させるが、このときコントロールユニットは、ピッカーローラ3とゲートローラ5のそれぞれの高摩擦部材4,6の位置を検出する図示しない位置センサからの信号を参照して、高摩擦部材4,6が媒体Pと接触しない位置でピッカーローラ3とゲートローラ5が回転を停止するよう制御する。
【0044】
このようにピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の回転が停止されると、1枚目の媒体Pはフィードローラ対9のみの回転によって搬送されるが、このとき補助ピッカーローラ12は回転させたままとする。
そして、同図(e)に示したように1枚目の媒体Pの後端が分離トリガセンサ10の位置を通過すると、分離トリガセンサ10からコントロールユニットへの検出信号の送信が停止される。
【0045】
ここで、媒体Pの送り出しを終了する場合は、コントロールユニットは、フィードローラ対9及び補助ピッカーローラ12の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信するが、2枚目以降の媒体Pの送り出しを続ける場合は、コントロールユニットからピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の駆動開始信号がそれぞれの駆動源に送信される。
【0046】
これによりピッカーローラ3、ゲートローラ5、及びリバースローラ7が再び回転し、前記の動作の送り返しにより2枚目以降の媒体Pも1枚ずつ分離されて送り出される。
このようにして集積部11内に短い媒体P1と長い媒体Pが混在して集積されていても、これらの媒体P1,Pを連続して送り出すことができる。
【0047】
以上説明したように第1の実施の形態によると、可撓性を有する柔軟な素材による舌片状等の送り部材12aを放射状に設けた補助ピッカーローラ12をピッカーローラ3から所定の間隔をあけて集積部11の後端側に位置するように配置しているため、ピッカーローラ3とゲートローラ5の間隔を長さの長い媒体Pが座屈しない間隔に設定することができ、そして長さの長い媒体Pと短い媒体P1が混在して集積されている場合でも、媒体Pと媒体P1の連鎖を生じることなく短い媒体P1を分離して送り出すことができるという効果が得られる。
【0048】
図4は第2の実施の形態を示す側面図である。
この第2の実施の形態は、第1の実施の形態における補助ピッカーローラ12に代えて、該補助ピッカーローラ12と同位置にピッカーローラ3と同様の構造を持つ補助ピッカーローラ13を設けると共に、ビルプレス1はピッカーローラ3及び補助ピッカーローラ13と対向する大きさに形成し、そしてゲートローラ5の高摩擦部材6を該ゲートローラ5の約半周にわたる大きさに形成したものとなっている。
【0049】
補助ピッカーローラ13は、ピッカーローラ3と同期して回転するように図示しない動力伝達系に接続されている。
また補助ピッカーローラ13は、ピッカーローラ3と同様にその外周面の一部がピッカーローラガイド2に形成された穴からビルプレス1向にけて突出させ、そしてピッカーローラ3の高摩擦部材4と補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14は同時に媒体Pに接触しないように角度を例えば90度ずらして配置しており、補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14の方が先に媒体Pに接触するように設定している。
【0050】
この他の構成については第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、上述した第2の実施の形態の作用について図5及び図6を参照して説明する。
図5は長さの長い媒体Pを送り出す場合の作用を示す側面図である。
【0051】
まず、ビルプレス1を同図(a)に示す初期位置から上昇させ、集積部11内の媒体Pをビルプレス1で押し上げると、同図(b)に示すように最上位の媒体Pがピッカーローラ3及び補助ピッカーローラ13に圧接する。
このとき、補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14は回転方向の先端が媒体Pと接触する位置にきており、またピッカーローラ3の高摩擦部材14は回転方向の先端が補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14の後端の位置にあって低摩擦部分が媒体Pに接触する。
【0052】
つまり、補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14に対してピッカーローラ3の高摩擦部材14は回転方向に1/4周だけ後方にずれている。
ゲートローラ5の高摩擦部材14は回転方向の先端が補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14の先端と同位置にあり、後端はピッカーローラ3の高摩擦部材4の後端と同位置にある。
【0053】
この状態で図示しないコントロールユニットが、ピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9の駆動開始信号をそれぞれの駆動源に送信する。
これによりピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9がそれぞれ回転すると、補助ピッカーローラ13及びピッカーローラ3に圧接している1枚目の媒体Pが分離ゲート側に送られ、そしてこの媒体Pは同図(c)に示したように先端が分離ゲートに進入する。
【0054】
分離ゲートに進入した媒体Pはゲートローラ5の回転により下流のフィードローラ対9に向かって更に送り出されて行くが、媒体P同志の摩擦によって、もしも2枚目の媒体Pが分離ゲートに進入していった場合、この2枚目の媒体Pはリバースローラ7により押し戻されるので、1枚目の媒体Pのみが分離されて送り出されて行く。
【0055】
分離された1枚目の媒体Pはその先端がフィードローラ対9に挟持されて更に下流に向かって搬送される。
このとき、ゲートローラ5の高摩擦部材14とピッカーローラ3の高摩擦部材4は媒体Pとの接触位置を通過する。
そして、同図(d)に示したように1枚目の媒体Pの先端が分離トリガセンサ10に到達し、該分離トリガセンサ10によって媒体Pの先端が検出されると、その検出信号がコントロールユニットに送られる。
【0056】
これによりコントロールユニットは、ピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、リバースローラ7の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信し、これらのローラの回転を停止させるが、このときコントロールユニットは、ピッカーローラ3と補助ピッカーローラ13とゲートローラ5のそれぞれの高摩擦部材4,14,6の位置を検出する図示しない位置センサからの信号を参照して、高摩擦部材4,14,6が媒体Pと接触しない位置でピッカーローラ3と補助ピッカーローラ13とゲートローラ5が回転を停止するよう制御する。
【0057】
このようにピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の回転が停止されると、1枚目の媒体Pはフィードローラ対9のみの回転によって搬送される。
そして、同図(e)に示したように1枚目の媒体Pの後端が分離トリガセンサ10の位置を通過すると、分離トリガセンサ10からコントロールユニットへの検出信号の送信が停止される。
【0058】
ここで、媒体Pの送り出しを終了する場合は、コントロールユニットは、フィードローラ対9の駆動停止信号をその駆動源に送信するが、2枚目以降の媒体Pの送り出しを続ける場合は、コントロールユニットからピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の駆動開始信号がそれぞれの駆動源に送信される。
【0059】
これによりピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、及びリバースローラ7が再び回転し、前記の動作の送り返しにより2枚目以降の媒体Pも1枚ずつ分離されて送り出される。
このようにして集積部11内に集積された長さの長い媒体Pを連続して送り出すことができる。
【0060】
図6は長さの長い媒体Pの上に集積された長さが短い媒体P1を送り出す場合の作用を示す側面図である。
まず、ビルプレス1を初期位置から上昇させ、集積部11内の媒体Pをビルプレス1で押し上げると、同図(a)に示すように最上位の媒体P1が補助ピッカーローラ13に圧接する。
【0061】
この媒体P1は長さが短いので、先端はピッカーローラ3に届いていない。
この状態で図示しないコントロールユニットが、ピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9の駆動開始信号をそれぞれの駆動源に送信する。
これによりピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9がそれぞれ回転すると、補助ピッカーローラ13に圧接している1枚目の媒体P1が分離ゲート側に送られ、先端がピッカーローラ3に到達して接触するが、補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14により媒体P1が送られている間、この媒体P1はピッカーローラ3の低摩擦の部分に接触するようにしており、そのため媒体P1は補助ピッカーローラ13とピッカーローラ3との間で座屈を生じることなく分離ゲート側に送られる。
【0062】
そして、同図(b)に示したように補助ピッカーローラ13の高摩擦部材14により媒体P1との接触位置を通過すると、ピッカーローラ3の高摩擦部材4が媒体P1と接触し、更に媒体P1が送られてその先端が分離ゲートに進入する。
分離ゲートに進入した媒体P1はゲートローラ5に回転により、同図(c)に示したように下流のフィードローラ対9に向かって更に送り出されて行くが、媒体Pとの摩擦によって、もしも2枚目の媒体Pが分離ゲートに進入していった場合、この2枚目の媒体Pはリバースローラ7により押し戻されるので、1枚目の媒体P1のみが分離されて送り出されて行く。
【0063】
分離された媒体P1はその先端がフィードローラ対9に挟持されて更に下流に向かって搬送され、そして同図(d)に示したように1枚目の媒体P1の先端が分離トリガセンサ10に到達すると、該分離トリガセンサ10によって媒体Pの先端が検出されてその検出信号がコントロールユニットに送られる。
これによりコントロールユニットは、ピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、リバースローラ7の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信し、これらのローラの回転を停止させるが、このときコントロールユニットは、ピッカーローラ3と補助ピッカーローラ13とゲートローラ5のそれぞれの高摩擦部材4,14,6の位置を検出する図示しない位置センサからの信号を参照して、高摩擦部材4,14,6が媒体Pと接触しない位置でピッカーローラ3と補助ピッカーローラ13とゲートローラ5が回転を停止するよう制御する。
【0064】
このようにピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の回転が停止されると、1枚目の媒体P1はフィードローラ対9のみの回転によって搬送される。
そして、同図(e)に示したように1枚目の媒体P1の後端が分離トリガセンサ10の位置を通過すると、分離トリガセンサ10からコントロールユニットへの検出信号の送信が停止される。
【0065】
ここで、媒体Pの送り出しを終了する場合は、コントロールユニットは、フィードローラ対9の駆動停止信号をその駆動源に送信するが、2枚目以降の媒体Pの送り出しを続ける場合は、コントロールユニットからピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の駆動開始信号がそれぞれの駆動源に送信される。
【0066】
これによりピッカーローラ3、補助ピッカーローラ13、ゲートローラ5、及びリバースローラ7が再び回転し、前記の動作の送り返しにより2枚目以降の媒体Pも1枚ずつ分離されて送り出される。
このようにして集積部11内に集積された長さの長い媒体Pを連続して送り出すことができる。
【0067】
以上説明した第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
図7は第3の実施の形態を示す側面図である。
この第3の実施の形態は、第1の実施の形態におけるピッカーローラ3を用いる代わりにピッカープーリ15をビルプレス1と対向させて配置すると共に、ゲートローラ5と同軸にプーリを設けて、このプーリとピッカープーリ15に一定の長さの高摩擦部材16を外周面に1つまたは複数(図では2つ)設けた無端状のピッカーベルト17を巻きかけた構成を有している。
【0068】
ここでピッカープーリ15は、集積部11に集積される長さの短い媒体の先端が届く位置に配置されており、外周面の一部がピッカーローラガイド2に形成された穴からビルプレス1に向けて突出している。
このピッカープーリ15は図示しない動力伝達系に接続され、ピッカープーリ15はの回転によりピッカーベルト17はゲートローラ5と同期して回転するものとなっているが、ピッカープーリ15を動力伝達系に接続せず、ゲートローラ5の回転によりピッカーベルト17を回転させることも可能である。
【0069】
また、ゲートローラ5の高摩擦部材6は、ゲートローラ5の円周面の半分よりやや短い長さに設定されている。
尚、この他の構成は、従来の装置と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、上述した第3の実施の形態の作用について図8を参照して説明する。
【0070】
図8は長さの長い媒体Pを送り出す場合の作用を示す側面図である。
まず、ビルプレス1を同図(a)に示す初期位置から上昇させ、集積部11内の媒体Pをビルプレス1で押し上げると、同図(b)に示すように最上位の媒体Pがピッカーベルト17に圧接する。
このとき、ピッカーベルト17の一方の高摩擦部材16は回転方向の先端が媒体Pと接触する位置にきており、この状態で図示しないコントロールユニットがピッカープーリ15、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9の駆動開始信号をそれぞれの駆動源に送信する。
【0071】
これによりピッカープーリ15、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9がそれぞれ回転すると、ピッカープーリ15によりピッカーベルト17も回転し、このピッカーベルト17に圧接している1枚目の媒体Pが分離ゲート側に送られ、そしてこの媒体Pは同図(c)に示したように先端が分離ゲートに進入する。
【0072】
分離ゲートに進入した媒体Pはゲートローラ5に回転により下流のフィードローラ対9に向かって更に送り出されて行くが、媒体P同志の摩擦によって、もしも2枚目の媒体Pが分離ゲートに進入していった場合、この2枚目の媒体Pはリバースローラ7により押し戻されるので、1枚目の媒体Pのみが分離されて送り出されて行く。
【0073】
分離された1枚目の媒体Pはその先端がフィードローラ対9に挟持されて更に下流に向かって搬送されると、同図(d)に示したように1枚目の媒体Pの先端が分離トリガセンサ10に到達し、該分離トリガセンサ10によって媒体Pの先端が検出され、その検出信号がコントロールユニットに送られる。
これによりコントロールユニットは、ピッカープーリ15、ゲートローラ5、リバースローラ7の駆動停止信号をそれぞれの駆動源に送信し、これらのローラ等の回転を停止させるが、このときコントロールユニットは、ゲートローラ5とピッカーベルト17のそれぞれの高摩擦部材6,16の位置を検出する図示しない位置センサからの信号を参照して、高摩擦部材6,16が媒体Pと接触しない位置でゲートローラ5とピッカーベルト17が回転を停止するよう制御する。
【0074】
このようにピッカープーリ15、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の回転が停止されると、1枚目の媒体Pはフィードローラ対9のみの回転によって搬送される。
そして、同図(e)に示したように1枚目の媒体Pの後端が分離トリガセンサ10の位置を通過すると、分離トリガセンサ10からコントロールユニットへの検出信号の送信が停止される。
【0075】
ここで、媒体Pの送り出しを終了する場合は、コントロールユニットは、フィードローラ対9の駆動停止信号をその駆動源に送信するが、2枚目以降の媒体Pの送り出しを続ける場合は、コントロールユニットからピッカープーリ15、ゲートローラ5、及びリバースローラ7の駆動開始信号がそれぞれの駆動源に送信される。
【0076】
これによりピッカーベルト17、ゲートローラ5、及びリバースローラ7が再び回転し、前記の動作の送り返しにより2枚目以降の媒体Pも1枚ずつ分離されて送り出される。
このようにして集積部11内に集積された長さの長い媒体Pを連続して送り出すことができる。
【0077】
以上説明した第3の実施の形態によると、ビルプレス1と対向させて配置したピッカープーリ15と、ゲートローラ5と同軸に設けたプーリに一定の長さの高摩擦部材16を外周面に設けた無端状のピッカーベルト17を巻きかけ、このピッカーベルト17により媒体Pを分離ゲート側に送るようにしているため、ピッカープーリ15と、ゲートローラ5と同軸に設けたプーリとの間隔を広くとった場合でも、媒体Pはピッカーベルトで押さえられて分離ゲート側に送られることになるので、分離ゲートへの進入抵抗により媒体Pが座屈することがなくなり、ジャムを発生することなく媒体Pの分離、送り出しを行うことができるという効果が得られる。
【0078】
また、ピッカーベルト17を巻きかけるプーリ間の間隔を広くとれることで、長さの短い媒体の先端がピッカーベルト17に届くようにすることができ、これにより短い媒体P1の分離,送り出しも第1,第2の実施の形態と同様にを媒体Pと媒体P1の連鎖が生じるのを防止できるという効果も得られる。
図9は第4の実施の形態を示す側面図である。
【0079】
この第4の実施の形態は、リバースローラガイドの垂直面に沿って無端状の戻しベルト18を配置したもので、戻しベルト18は上下に配置されたプ−リ19a,19bに巻きかけられており、このプ−リ19a,19bが図示しない駆動源により図示しない動力伝達系を介して駆動されることにより矢印で示したように図に向かって反時計方向に回転するようになっている。
【0080】
図10は戻しベルト18の例を示す図で、(a)はゴム等の摩擦部材による平ベルト、(b)は表面一面に突起18aを設けた平ベルト、(c)は表面一面に羽根18bを設けた平ベルトであり、いずれを用いるようにしてもよい。
尚、この他の構成は第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様とする。
すなわち、この図9には示していないがピッカーローラ3を挟んでゲートローラ5と反対側の位置に補助ピッカーローラ12または13が配置されているものとする。
【0081】
次に、上述した構成の作用について説明する。
長さが比較的短い媒体P2が集積部11に何枚も重なって集積され、この集積された媒体P2の先端とリバースローラガイド8の垂直面との間に隙間gが生じている場合、ビルプレス1が初期位置から上昇して、集積部11内の媒体P2がビルプレス1で押し上げられ、最上位の媒体P2がピッカーローラ3等に圧接した後、ピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9がそれぞれ回転し、同時に戻しベルト18もプーリ19a、19bの駆動により矢印で示した反時計方向に回転する。
【0082】
これによりピッカーローラ3等に圧接している1枚目の媒体P2が分離ゲート側に送られるが、この媒体P2の先端がリバースローラガイド8の垂直面との間の隙間gにより垂れ下がり、破線で示したように戻しベルト18に到達して接触すると、矢印方向に回転している戻しベルト18との摩擦、突起18aまたは羽根18bにより媒体P2の先端は押し上げられてゲートローラ5の方向に案内され、分離ゲートに進入する。
【0083】
以後、第1、第2の実施の形態と同様の動作で1枚目の媒体P2は分離されて送り出され、2枚目以降の媒体P2も同様の動作で分離されて送り出される。
以上説明した第4の実施の形態によると、第1,第2の実施の形態と同様の効果が得られる他、送り出しの際に媒体P2の先端が垂れ下がった場合でも、戻しベルト18により垂れ下がった媒体P2の先端を押し上げて分離ゲートに案内できるので、確実に媒体のジャムを防止できるという効果も得られる。
【0084】
図11は第5の実施の形態を示す側面図、図12はその要部正面図、図13は要部斜視図である。
この第5の実施の形態は、ビルプレス1の上面つまり媒体集積側の面を凹面1aとして形成したもので、この凹面1aは図12及び図13に示したように、媒体P2の幅方向(短手方向)に沿ってなだらかな曲面になっている。
【0085】
尚、この他の構成は第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様とする。
すなわち、この図9には示していないがピッカーローラ3を挟んでゲートローラ5と反対側の位置に補助ピッカーローラ12または13が配置されているものとする。
次に、上述した構成の作用について説明する。
【0086】
長さが比較的短い媒体P2が集積部11に何枚も重なって集積され、この集積された媒体P2の先端とリバースローラガイド8の垂直面との間に隙間gが生じている場合、ビルプレス1が初期位置から上昇して、集積部11内の媒体P2がビルプレス1で押し上げられ、最上位の媒体P2がピッカーローラ3等に圧接される。
【0087】
これによりビルプレス1上の媒体P2は図12に示したように、ビルプレス1の凹面1aに沿って湾曲し、送り方向に対する腰が強くなる。
この状態でピッカーローラ3、ゲートローラ5、リバースローラ7、及びフィードローラ対9等をそれぞれ回転させると、ピッカーローラ3等に圧接している1枚目の媒体P2が分離ゲート側に送られるが、この媒体P2は先端が、リバースローラガイド8の垂直面との間の隙間gを通過する際も図13に破線で示したように垂れ下がらず、図11に示したように直進して分離ゲートに進入する。
【0088】
以後、第1、第2の実施の形態と同様の動作で1枚目の媒体P2は分離されて送り出され、2枚目以降の媒体P2も同様の動作で分離されて送り出される。
以上説明した第5の実施の形態によれば、第1,第2の実施の形態と同様の効果が得られる他、ビルプレス1を上昇させて媒体P2をピッカーローラ3に圧接させると、ビルプレス1の凹面1aに沿って媒体P2が湾曲して腰が強くなるので、送り出しの際に媒体P2の先端が垂れ下がることがなく、そのため安定した媒体の分離送り出しが可能となって、確実に媒体のジャムを防止できるという効果も得られる。
【0089】
尚、上述した各実施の形態における媒体は紙幣に限らず、長さの異なる帳票、あるいは搭乗券や乗車券等の各種の乗物券であってもよい。
また、上述した各実施の形態は、現金自動預入支払機(ATM)等において、取引明細票等を利用者が取り忘れたときにATM内に取り込むの取り込み部としても適用可能である。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、補助ピッカーローラを設けて、補助ピッカーローラにより媒体をピッカーローラ側に送るようにしているため、ピッカーローラとゲートローラの間隔を長さの長い媒体が座屈しない間隔に設定することができ、これにより長さの長い媒体と短い媒体が混在して集積されている場合でも、連鎖を生じることなく短い媒体を分離して送り出すことができるという効果が得られる。
【0091】
また、補助ピッカーローラを用いず、ピッカープーリと、ゲートローラと同軸に設けたプーリに、外周面の一部に高摩擦部材を設けたピッカーベルトを巻きかけ、このピッカーベルトの回転により媒体を分離ゲートに送るようにした場合、媒体はピッカーベルトで押さえられて分離ゲート側に送られることになるので、ピッカープーリと、ゲートローラと同軸に設けたプーリとの間隔を広くとっても分離ゲートへの進入抵抗により媒体Pが座屈することがなくなり、ジャムを発生することなく媒体の分離、送り出しを行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側面図
【図2】第1の実施の形態の作用を示す側面図
【図3】第1の実施の形態の作用を示す側面図
【図4】第2の実施の形態を示す側面図
【図5】第2の実施の形態の作用を示す側面図
【図6】第2の実施の形態の作用を示す側面図
【図7】第3の実施の形態を示す側面図
【図8】第3の実施の形態の作用を示す側面図
【図9】第4の実施の形態を示す側面図
【図10】戻しベルトの例を示す図
【図11】第5の実施の形態を示す側面図
【図12】図11の要部正面図
【図13】図11の要部斜視図
【図14】従来技術を示す側面図
【図15】従来技術の作用を示す側面図
【図16】従来技術の問題点を示す側面図
【図17】別の問題点を示す側面図
【図18】別の問題点を示す側面図
【符号の説明】
1 ビルプレス
1a 凹面
2 ピッカーローラガイド
3 ピッカーローラ
4 高摩擦部材
5 ゲートローラ
6 高摩擦部材
7 リバースローラ
8 リバースローラガイド
9 フィードローラ対
10 分離トリガセンサ
11 集積部
12 補助ピッカーローラ
12a 送り部材
13 補助ピッカーローラ
14 高摩擦部材
15 ピッカープーリ
16 高摩擦部材
17 ピッカーベルト
18 戻しベルト
18a 突起
18b 羽根
19a,19b プーリ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1] "Jpn.
[0003]
2. Description of the Related Art A medium separation device that separates and sends out media stacked in an stacking unit one by one is used in, for example, a banknote pay-in / pay-out device, and as a medium separation device, sends out a banknote as a medium in a longitudinal direction thereof. There is
FIG. 14 is a side view showing this type of conventional medium separating apparatus, which includes a
[0004]
The
The
[0005]
A high friction member 4 such as rubber for obtaining an appropriate frictional force with the medium P is provided on the circumferential surface of the
The
[0006]
The
That is, the
[0007]
A
[0008]
The
Accordingly, the rotation direction of the
[0009]
The
The
[0010]
The
FIG. 15 is a side view showing the operation of the above-described configuration. The separation operation of the medium P will be described with reference to FIG.
[0011]
First, the
At this time, the high friction member 4 of the
[0012]
As a result, when the
The medium P that has entered the separation gate is further sent out toward the downstream
[0013]
When the leading end of the separated first medium P is conveyed further downstream while being held between the
Thereby, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0014]
When the rotations of the
When the rear end of the first medium P passes the position of the
[0015]
Here, when ending the separation operation of the medium P, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0016]
As a result, the
In this manner, the media P accumulated in the
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional technology, when media having greatly different lengths in the feed direction are mixed and stacked in the stacking unit, the leading end of the short medium does not reach the picker roller, and stable separation and feeding cannot be performed. There is a problem.
This problem will be described in more detail with reference to the drawings.
[0018]
FIG. 16 is a side view showing the above problem, showing an operation process.
When a medium P1 having a shorter length than the medium P is accumulated as shown in FIG. 1A, the upper medium P1 does not reach the
[0019]
At this time, the medium P1 moves due to friction with the medium P, but the frictional force between the medium P1 and the medium P fluctuates depending on the number of sheets of the medium P, the overlapping state, and the like, so that the behavior of the medium P1 becomes unstable.
Before the leading end of the medium P1 enters the lower side of the
[0020]
Thereafter, when the medium P1 enters the lower side of the
During that time, the medium P is sent out toward the
[0021]
As a result, the rotation of the
[0022]
Therefore, when the medium P is conveyed by the
In order to cope with such a problem, it is conceivable to dispose the
[0023]
FIG. 17 is a side view showing another problem, in which the distance between the
When the distance between the
[0024]
FIG. 18 is a side view showing still another problem, in which a number of short media P1 are stacked and stacked on a long media P, and the leading end of the short media P1 and the vertical surface of the
[0025]
An object of the present invention is to solve these problems.
[0026]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, according to the present invention, the separation roller is formed by the gate roller and the reverse roller, and the medium accumulated in the accumulation section is fed to the separation gate by the picker roller provided with a high friction member on a part of the circumferential surface, and one sheet is formed. The medium separation device that separates the medium one by one is provided with an auxiliary picker roller capable of sending a short medium whose leading end does not reach the picker roller to the picker roller side.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a medium separation device according to the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view showing the first embodiment.
In the figure, 1 is a bill press, 2 is a picker roller guide, 3 is a picker roller, 4 is a high friction member, 5 is a gate roller, 6 is a high friction member, 7 is a reverse roller, 8 is a reverse roller guide, and 9 is feed. The
[0028]
The
[0029]
Further, the
Next, the operation of the above-described first embodiment will be described with reference to FIGS.
[0030]
FIG. 2 is a side view showing the operation when the long medium P is sent out.
First, the
At this time, the tip of the high friction member 4 of the
[0031]
In this state, a control unit (not shown) transmits a drive start signal of the
As a result, the
[0032]
Subsequently, the control unit transmits a drive start signal for the
As a result, when the
[0033]
The medium P that has entered the separation gate is further sent out toward the downstream
[0034]
When the leading end of the separated first medium P is conveyed further downstream while being held between the
Thereby, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0035]
When the rotations of the
When the rear end of the first medium P passes through the position of the
[0036]
When terminating the feeding of the medium P, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0037]
As a result, the
In this manner, the long media P accumulated in the
[0038]
FIG. 3 is a side view showing the operation when the short-length medium P1 accumulated on the long-length medium P is sent out.
First, the
[0039]
Since the length of the medium P1 is short, the leading end does not reach the
In this state, a control unit (not shown) transmits a drive start signal of the
As a result, the
[0040]
Subsequently, the control unit transmits a drive start signal for the
As a result, when the
[0041]
The medium P1 that has entered the separation gate is further sent out toward the downstream
[0042]
When the leading end of the separated medium P1 is conveyed further downstream while being held between the
On the other hand, when the rear end of the medium P1 passes directly below the
[0043]
When the leading end of the medium P1 reaches the
Thereby, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0044]
When the rotations of the
When the rear end of the first medium P passes through the position of the
[0045]
When terminating the feeding of the medium P, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0046]
As a result, the
Thus, even if the short medium P1 and the long medium P are mixed and accumulated in the
[0047]
As described above, according to the first embodiment, the
[0048]
FIG. 4 is a side view showing the second embodiment.
In the second embodiment, an
[0049]
The
Similarly to the
[0050]
The other configuration is the same as that of the first embodiment, and a description thereof will be omitted.
Next, the operation of the above-described second embodiment will be described with reference to FIGS.
FIG. 5 is a side view showing the operation when the long medium P is fed.
[0051]
First, the
At this time, the high friction member 14 of the
[0052]
In other words, the high friction member 14 of the
The high friction member 14 of the
[0053]
In this state, a control unit (not shown) transmits a drive start signal of the
As a result, when the
[0054]
The medium P that has entered the separation gate is further sent out toward the downstream
[0055]
The leading edge of the separated first medium P is sandwiched between the
At this time, the high friction member 14 of the
When the leading end of the first medium P reaches the
[0056]
As a result, the control unit transmits a drive stop signal for the
[0057]
When the rotations of the
When the rear end of the first medium P passes through the position of the
[0058]
Here, when the feeding of the medium P is terminated, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0059]
As a result, the
In this manner, the long media P accumulated in the
[0060]
FIG. 6 is a side view showing the operation in the case of sending out the medium P1 having a short length accumulated on the medium P having a long length.
First, when the
[0061]
Since the length of the medium P1 is short, the leading end does not reach the
In this state, a control unit (not shown) transmits a drive start signal of the
As a result, when the
[0062]
When the high friction member 14 of the
The medium P1 that has entered the separation gate is further sent out toward the downstream
[0063]
The separated medium P1 is conveyed further downstream with its leading end pinched by the
As a result, the control unit transmits a drive stop signal for the
[0064]
When the rotations of the
When the rear end of the first medium P1 passes the position of the
[0065]
Here, when the feeding of the medium P is terminated, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0066]
As a result, the
In this manner, the long media P accumulated in the
[0067]
In the second embodiment described above, the same effect as in the first embodiment can be obtained.
FIG. 7 is a side view showing the third embodiment.
In the third embodiment, instead of using the
[0068]
Here, the
The
[0069]
Further, the length of the
Since other configurations are the same as those of the conventional device, the same reference numerals are given and the description is omitted.
Next, the operation of the above-described third embodiment will be described with reference to FIG.
[0070]
FIG. 8 is a side view showing the operation when a long medium P is fed.
First, the
At this time, the one
[0071]
As a result, when the
[0072]
The medium P that has entered the separation gate is further sent out to the downstream
[0073]
When the leading end of the separated first medium P is conveyed further downstream while being held between the
As a result, the control unit transmits a drive stop signal for the
[0074]
When the rotations of the
When the rear end of the first medium P passes through the position of the
[0075]
Here, when ending the feeding of the medium P, the control unit transmits a drive stop signal of the
[0076]
As a result, the
In this manner, the long media P accumulated in the
[0077]
According to the third embodiment described above, the
[0078]
In addition, by increasing the interval between the pulleys around which the
FIG. 9 is a side view showing the fourth embodiment.
[0079]
In the fourth embodiment, an
[0080]
FIGS. 10A and 10B show examples of the
The other configuration is the same as that of the first embodiment or the second embodiment.
That is, although not shown in FIG. 9, it is assumed that the
[0081]
Next, the operation of the above configuration will be described.
When a plurality of media P2 having a relatively short length are stacked and stacked on the stacking
[0082]
As a result, the first medium P2 pressed against the
[0083]
Thereafter, the first medium P2 is separated and sent out by the same operation as in the first and second embodiments, and the second and subsequent media P2 are separated and sent out by the same operation.
According to the above-described fourth embodiment, the same effects as those of the first and second embodiments can be obtained. In addition, even when the leading end of the medium P2 hangs during feeding, the medium P2 hangs down by the
[0084]
FIG. 11 is a side view showing the fifth embodiment, FIG. 12 is a front view of the main part, and FIG. 13 is a perspective view of the main part.
In the fifth embodiment, the upper surface of the
[0085]
The other configuration is the same as that of the first embodiment or the second embodiment.
That is, although not shown in FIG. 9, it is assumed that the
Next, the operation of the above configuration will be described.
[0086]
When a plurality of media P2 having a relatively short length are stacked and stacked on the stacking
[0087]
Thereby, the medium P2 on the
When the
[0088]
Thereafter, the first medium P2 is separated and sent out by the same operation as in the first and second embodiments, and the second and subsequent media P2 are separated and sent out by the same operation.
According to the fifth embodiment described above, the same effects as those of the first and second embodiments can be obtained. In addition, when the
[0089]
In addition, the medium in each of the above-described embodiments is not limited to a bill, but may be a form having a different length, or various types of vouchers such as a boarding pass and a ticket.
Further, each of the above-described embodiments can also be applied to an automatic teller machine (ATM) or the like as a capturing unit that captures a transaction statement or the like into an ATM when a user forgets to take it.
[0090]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the auxiliary picker roller is provided and the medium is sent to the picker roller side by the auxiliary picker roller, the medium between the picker roller and the gate roller has a long buckling distance. This makes it possible to separate short media without causing a chain even when long media and short media are mixed and accumulated. .
[0091]
Also, without using an auxiliary picker roller, a picker belt provided with a high friction member on a part of the outer peripheral surface is wound around a picker pulley and a pulley provided coaxially with the gate roller, and the medium is separated by rotation of the picker belt. When the medium is sent to the gate, the medium is pressed by the picker belt and sent to the separation gate, so that the medium enters the separation gate even if the distance between the picker pulley and the pulley provided coaxially with the gate roller is wide. The medium P can be prevented from buckling due to the resistance, and the effect of separating and feeding the medium without generating a jam can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a first embodiment.
FIG. 2 is a side view showing the operation of the first embodiment.
FIG. 3 is a side view showing the operation of the first embodiment.
FIG. 4 is a side view showing a second embodiment.
FIG. 5 is a side view showing the operation of the second embodiment.
FIG. 6 is a side view showing the operation of the second embodiment.
FIG. 7 is a side view showing a third embodiment.
FIG. 8 is a side view showing the operation of the third embodiment.
FIG. 9 is a side view showing a fourth embodiment.
FIG. 10 illustrates an example of a return belt.
FIG. 11 is a side view showing a fifth embodiment.
12 is a front view of a main part of FIG. 11;
13 is a perspective view of a main part of FIG. 11;
FIG. 14 is a side view showing a conventional technique.
FIG. 15 is a side view showing the operation of the related art.
FIG. 16 is a side view showing a problem of the related art.
FIG. 17 is a side view showing another problem.
FIG. 18 is a side view showing another problem.
[Explanation of symbols]
1 Bill Press
1a concave surface
2 Picker roller guide
3 Picker roller
4 High friction members
5 Gate roller
6 High friction members
7 Reverse roller
8 Reverse roller guide
9 feed roller pair
10 Separation trigger sensor
11 Accumulation unit
12 Auxiliary picker roller
12a Feeding member
13 Auxiliary picker roller
14 High friction members
15 Picker pulley
16 High friction members
17 Picker belt
18 Return belt
18a protrusion
18b feather
19a, 19b Pulley
Claims (9)
先端がピッカーローラに届かない短い媒体を前記ピッカーローラ側に送ることが可能な補助ピッカーローラを備えたことを特徴とする媒体分離装置。A separation gate is formed by a gate roller and a reverse roller, and the medium stacked on the stacking unit is fed to the separation gate by a picker roller provided with a high friction member on a part of the circumferential surface and separated one by one. In the device,
A medium separation device comprising an auxiliary picker roller capable of sending a short medium whose leading end does not reach the picker roller to the picker roller side.
前記補助ピッカーローラは、前記ピッカーローラを挟んで前記ゲートローラと反対側の位置に配置され、かつ前記集積部の後端から前記補助ピッカーローラまでの距離は、前記集積部に集積される最も短い媒体の長さ以下としたことを特徴とする媒体分離装置。The medium separation device according to claim 1,
The auxiliary picker roller is disposed at a position opposite to the gate roller with respect to the picker roller, and a distance from a rear end of the stacking unit to the auxiliary picker roller is the shortest to be stacked on the stacking unit. A medium separation device characterized in that the length is equal to or less than the length of the medium.
可撓性を有する素材による送り部材を放射状に設けた補助ピッカーローラを用いたことを特徴とする媒体分離装置。The medium separation device according to claim 1,
A medium separation device using an auxiliary picker roller having a feed member made of a flexible material provided radially.
前記補助ピッカーローラを先に回転させ、その後前記ピッカーローラを回転させて媒体の送りを行うことを特徴とする媒体分離装置。The medium separation device according to claim 3,
A medium separation device wherein the auxiliary picker roller is rotated first, and then the picker roller is rotated to feed the medium.
前記ピッカーローラと同様の構造を持つ補助ピッカーローラを用いたことを特徴とする媒体分離装置。The medium separation device according to claim 1,
A medium separation device using an auxiliary picker roller having the same structure as the picker roller.
前記補助ピッカーローラと前記ピッカーローラを同時に回転させて媒体の送りを行うことを特徴とする媒体分離装置。The medium separation device according to claim 5,
A medium separating device, wherein the medium is fed by simultaneously rotating the auxiliary picker roller and the picker roller.
前記集積部の前端に位置するリバースローラガイドの垂直面に沿って回転可能な戻しベルトを配置し、前記ピッカーローラにより前記分離ゲートに送られる媒体の先端が垂れ下がったとき、その先端を前記戻しベルトにより押し上げて前記分離ゲートに案内することを特徴とする媒体分離装置。The medium separation device according to claim 1,
A rotatable return belt is disposed along the vertical surface of the reverse roller guide located at the front end of the stacking section, and when the tip of the medium sent to the separation gate by the picker roller hangs, the tip is returned to the return belt. A medium separating device, wherein the medium is guided up to the separation gate.
前記集積部に設けられた上下動可能なビルプレスの媒体側の面を凹面として形成し、
前記集積部に集積された媒体を前記ビルプレスにより前記ピッカーローラに圧接させたとき前記媒体を前記凹面に沿って湾曲させることで、前記ピッカーローラにより前記媒体を前記分離ゲートに送る際に前記媒体の先端が垂れ下がらないようにしたことを特徴とする媒体分離装置。The medium separation device according to claim 1,
Forming the medium side surface of the vertically movable bill press provided in the stacking section as a concave surface,
When the medium accumulated in the accumulation section is pressed against the picker roller by the bill press, the medium is curved along the concave surface, so that the medium is sent to the separation gate by the picker roller. A medium separation device wherein the tip of the medium is prevented from hanging down.
前記集積部の後端側からの距離が、前記集積部に集積される長さの短い媒体の長さ以下となるように配置したピッカープーリと、前記ゲートローラと同軸に設けたプーリに、外周面の一部に高摩擦部材を設けたピッカーベルトを巻きかけ、該ピッカーベルトの回転により媒体を前記分離ゲートに送るようにしたことを特徴とする媒体分離装置。In a medium separation device that forms a separation gate with a gate roller and a reverse roller and feeds the medium accumulated in an accumulation unit to the separation gate to separate the media one by one,
A picker pulley arranged so that the distance from the rear end side of the stacking section is equal to or less than a length of a medium having a short length to be stacked in the stacking section; A medium separation device, wherein a picker belt provided with a high friction member is wound around a part of the surface, and a medium is sent to the separation gate by rotation of the picker belt.
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