JP2004149317A - ロープ異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業安全性の向上と測定データの信頼性を高めることができるロープ異常検出装置を提供する。
【解決手段】鋼線素線を含むロープ40に近接して素線破断等の異常を磁気的に検出する検出部11とこの検出部から得られる信号を処理する信号処理部12とでロープ異常検出機器10を構成する。ロープが相対移動し、かつロープの走行路との間隔が一定の位置にあるエレベーター昇降路内の所定箇所に、ロープ異常検出機器10を保持して取付ける固定具30を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】鋼線素線を含むロープ40に近接して素線破断等の異常を磁気的に検出する検出部11とこの検出部から得られる信号を処理する信号処理部12とでロープ異常検出機器10を構成する。ロープが相対移動し、かつロープの走行路との間隔が一定の位置にあるエレベーター昇降路内の所定箇所に、ロープ異常検出機器10を保持して取付ける固定具30を具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベーターのロープの異常を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベーターの乗りかごを牽引するロープの予防保全上、ロープを構成する鋼線の素線の一部破断等による異常の有無を知るために、点検員がロープを点検速度で移動させながらロープにロープテスターのプローブを手で近づけ、その検出出力を記録紙に記録させて計測することが行われている。プローブはロープが鋼線でできていることを利用して、ロープの一部を含む磁気ループを形成して、センサーで破断等で発生する磁界強度の変化を検出する。
【0003】
しかしながら、プローブとロープの間隔が一定せず測定精度が上がらないばかりか、作業性が低く測定に長時間を要するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような不都合を解消し、作業安全性の向上と測定データの信頼性の向上および点検作業の迅速化をはかることができるロープ異常検出装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鋼線素線を含むロープに近接して素線破断等の異常を磁気的に検出する検出部と、この検出部から得られる信号を処理する信号処理部とからなるロープ異常検出機器と、前記ロープが相対移動し、かつロープの走行路との間隔が一定の位置にあるエレベーター昇降路内の所定箇所に前記ロープ異常検出装置を保持して取付ける固定具とを具備して成るロープ異常検出装置にある。プローブなどを手でロープに近づける必要が無くなり、作業安全性の向上と測定データの信頼性を高めることができる。
【0006】
さらに、本発明は、ロープ異常検出機器は固定具から着脱可能に構成したことを特徴とするロープ異常検出装置にある。検出装置の持ち運びが容易になり取付けも容易になる。
【0007】
さらに、本発明は、検出部と信号処理部が分離可能になっていて、一体にまたは分離して固定具に取付けられるることを特徴とするロープ異常検出装置にある。作業安全性の向上と取付け位置範囲を広げることができる。
【0008】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターの昇降路内上部あるいは機械室に設けられた巻上機の近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0009】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターのピット内に設けられた巻上機の近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0010】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターのメインロープのそらせシーブの近傍に前記メインロープに近接して設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0011】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターかごに設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0012】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターのつり合いおもりシーブの近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0013】
さらに、本発明は、ロープが平行に配列されてエレベーターかごを牽引する複数本のメインロープであり、平行に相対移動するエレベーター昇降路内の所定位置に固定具が設置されて成るロープ異常検出装置にある。ロープ径が異なるロープを同時に測定可能になる。
【0014】
さらに、本発明は、1本または複数本のメインロープを同時に異常検出することが可能なロープ異常検出装置を、1個または複数個を固定具に設置したエレベーターのロープ異常検出装置にある。測定時間の短縮がはかれる。
【0015】
さらに、本発明は、固定具を複数個設けて複数のロープ異常検出装置を設置したことを特徴とするエレベーターのロープ異常検出装置にある。測定時間の短縮がはかれる。
【0016】
さらに、本発明は、エレベーター点検速度とエレベーター定格速度のいずれかでも検出可能なロープ異常検出装置を固定具に常設固定したことを特徴とするエレベーターのロープ異常検出装置にある。測定時間の短縮がはかれる。
【0017】
さらに、本発明は、信号処理部がメモリー機能を有して、所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、その異常値をメモリー機能に記録する手段を具備することを特徴とするロープ異常検出装置にある。JOBデータの収集と管理が容易になり予防保全をはかることができる。
【0018】
さらに、本発明は、ロープ異常検出装置をエレベーター遠隔監視装置に接続し、ある設定値以上の異常値を検出した場合にその異常値を遠隔監視端末に送信することを特徴とするロープ異常検出装置にある。予防保全と省人力化をはかることができる。
【0019】
さらに、本発明は、離れた場所からロープ異常検出装置の電源のオンとオフを行うリモートコントロール装置を具備したことを特徴とするロープ異常検出装置にある。これにより作業の安全性向上をはかることができる。
【0020】
また、信号処理部がメモリー機能を有して、メモリー機能は測定全データを記録するとともに、その測定データを外部処理装置に出力することを特徴とするロープ異常検出装置にある。データをパソコンなどの外部処理装置に取り込むことによって、データの保管が容易になり、異常部分の位置の割り出しや被害程度の確認処理が実施できる。
【0021】
さらに、メモリー機能により所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、異常値の検出信号を出力する機能を有することを特徴とするロープ異常検出装置にある。外部にマーク付着装置を取付ける場合に有効である。
【0022】
さらに、異常部分検出の信号によりロープの異常部分またはその近傍にロープ本体とは異なる色彩のマークを付着させるマーク付着装置を具備してなるロープ異常検出装置にある。ロープの異常部をマーキングすることにより、最終的に点検員が異常部を探す作業の時間が大幅に短縮できる。マーキング時にブザーなどの報知手段を併用することにより確認作業の信頼性を高めることができる。
【0023】
さらに、少なくとも検出部が固定具に回動自在に取付けられることを特徴とするロープ異常検出装置にある。エレベータの走行時にロープの位置が変化する場合があり、検出部をロープに追従するように固定具を回動自在に設置する必要がある。
【0024】
さらに、検出部が、並行する複数のロープに対応してチャンネルを有し各チャンネルに前記ロープに磁束を通す磁石とセンサーの組合わせを備えており、前記磁石とセンサーの組合わせが隣接するチャンネルごとにロープ走行方向に段違いに配置されていることを特徴とするロープ異常検出装置にある。段違い配置により、隣接するチャンネルの磁力線の影響による誤検出やノイズの影響が少なくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1および図2(a)は本発明の一実施形態のロープ異常検出装置を示す。ロープ異常検出機器10は検出部11と信号処理部12とからなり、図1(c)のように分離して形成され、ジョイント部13で機械的に結合される。ジョイント部13は検出部11の背面の凹部13aと信号処理部12の側面の凸部13bをスライドさせて結合することができるようになっており、ジョイント部に設けた接点(図示しない)により、電気的に接続される。
【0026】
検出部11はエレベーターかごを牽引するために吊架された複数本のロープ40a、40b、…を平行に配列したメインロープ40を個々に通過させる隔壁14aで隔てた溝状チャンネル14を有しており、蓋体15により、閉塞される。
【0027】
蓋体15表面に受光部16が配置され、リモートコントローラ17からの光信号を受けて、検出部11および信号処理部12の電源(図示しない)をスイッチオン、オフすることができるように構成される。符号18は異常検出機器10の取っ手である。
【0028】
検出部11の各チャンネルは、近接して相対移動するメインロープの走行方向との間で磁路のループをつくり、磁界中に配置したホールセンサーやコイルセンサーなどのセンサーで磁界強度の変化を検知するもので、磁界を形成して磁束をロープに通す磁石およびセンサーを具備している。すなわち、図2(a)に示すように、各チャンネル14はロープ40a、40b・・・の走行方向にそって一対のN極、S極を配置した磁石14bおよび14cを設置しロープ内をその走行方向に磁束が通るようにしている。さらに、磁極間の磁路にセンサー14dを配置し磁界強度を測定する。
【0029】
図2(b)は検出部の変形例を示すもので、検出部11のチャンネル14の磁石14bおよび14cを、隣接するチャンネル同士でロープの走行方向に交互に例えば千鳥状にずらして段違いの2段構成にしたものである。この構成によれば他チャンネルへの磁束漏れによるチャンネルの相互干渉が回避できて異常個所の誤検出やノイズの影響を少なくすることができる。
【0030】
エレベーターのメインロープは、鋼線でできた素線を心線に巻いてストランドを構成し、このストランドを複数本、心綱に巻いて形成されたものであり、長期間の牽引や何らかの無理な力が加わると、素線の一部などが破断するおそれがある。素線に破断があると、ロープが通過する検出部のチャンネルの位置で磁界に乱れを生じるため、この乱れがセンサー14dによって捕捉され、信号として取り出されて信号処理部12に送られ、ロープの破断位置が計測されて、ロープの異常が検出される。
【0031】
図1(a)、(b)に示すように、信号処理部12は、前面に波形モニター21、電源スイッチ22、電源ランプ23、ロープ走行速度設定用の可変ロータリースイッチ24および操作スイッチ25を配置し、側面に電源コンセント26を配置している。AC電源やバッテリー電源が使用可能である。スイッチ24により、エレベーター点検速度、エレベーター定格速度に対して、ともに計測可能になっている。
【0032】
信号処理部はメモリー機能を有して、所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、その異常値をメモリー機能に記録し、波形モニター21で表示することができる。また、エレベーター遠隔監視装置に接続するコンセント27aを有し、ある設定値以上の異常値を検出した場合にその異常値を遠隔監視端末に送信する機能を有している。
【0033】
また、コンセント27bはメモリー機能で記録される測定全データを信号として出力する端子である。この端子にコンピュータなどの外部処理装置29を接続することにより、データを外部処理装置に取り込むことができデータの保管が容易となり、さらにはロープ異常部の割り出しと異常部の損傷程度の確認などの処理を実施できる。
【0034】
信号処理部12の筐体28の底部には図2に示す固定具30にねじ止めされるねじ穴(図示しない)が設けられている。
【0035】
図3はロープ異常検出機器10とともにロープ異常検出装置を構成する固定具30を示す。幅広のL字型の金具で、信号処理部12の筐体を載置する上面部31と、昇降路内の所定位置に固定する側面部32を形成している。上面部31には筐体28をねじ止めするために、複数の貫通穴33を形成し、ねじ34により、筐体28を着脱可能に固定する。さらに側面部32には図3に示すかごレールに止め具30を固定するためにねじ穴35が形成され、ブラケット36により、ねじ37によって、レールに固定される。
【0036】
図4の実施形態はロープ異常検出装置1の設置箇所を巻上機50近傍に配置したものである。
【0037】
機械室をもたないエレべーター方式では、巻上機50を昇降路天井部近傍に配置して、メインロープ40の両端を昇降路天井に止め、巻上機を中心にして一方に乗りかごを、他方につりあい重りをシーブにより吊架する。乗りかごのシーブは、一対を乗りかごの下辺に配置し、メインロープ40を乗りかご下辺にはわせることによって、乗りかごを牽引する。乗りかごおよびつりあい重りは各乗りかごレール51、重りレール52に沿って昇降する。
【0038】
昇降に伴い、昇降路内の所定箇所においてメインロープ40の走行路に対して、間隔、位置は固定しているが、ロープが相対移動する箇所が生じる。例えば巻上機やこれを保持する巻上機近傍の乗りかごレールから見たロープは、走行路は変わらないが、ロープは移動している。
【0039】
本実施形態は、巻上機近傍の乗りかごレール51と重りレール52にそれぞれ図1および図2に示すロープ異常検出装置1を取り付け固定配置したものである。それぞれのレール51の縁にブラケット53で固定具30を固定しており、重りレール側も同様である。この位置ではロープの走行路が変動しないので精度よくロープの状態を測定することができる。また、検出装置を2箇所に設置することによって、さらに検出精度を高めることができる。
【0040】
また、検出装置1の固定は、図5(a)のように、昇降路60の壁面61に固定具30をブラケット62により直接取付けてもよく、図5(b)のように、同じ乗りかごレール51に複数の検出装置1を取り付けることもできる。
【0041】
図6は固定具の変形例を示している。同図(a)のようにロープ異常検出機器10を固定具30の上面部31に設けたベース38に取付ける。ベース38は上面部31に固定したシャフト39により回動自在に取りつけられ、ロープ異常検出機器のチャンネルがロープに接触して案内されて回動できるようにされている。
【0042】
図6(b)のようにメインシーブ50aの周面50bは乗りかごシーブ73の周面73aと昇降路内の角度が異なる場合があり、複数のロープ40の並行面は捩れている。例えば乗りかごの両側中心にあるレール51を避けて乗りかごシーブ72、73(例えば図10)が配置される構成では、これらのシーブは乗りかご中心からずれた位置にあるので、メインシーブ50aの周面50bと対向する乗りかごシーブ周面73aとは平行にならない。このため乗りかごが上昇し、巻上機に近接するとロープの並行面の捩れが大きくなりロープ40と検出器のチャンネル14とが接触する。図6(a)で説明したように検出部11が固定具30に回動自在に取付けられていればロープ走行に追随してチャンネル位置が変化し、チャンネルの不所望な磨耗を防ぐことができる。
【0043】
図7はロープ異常検出装置の検出部11の他の実施形態を示すものである。(a)は平行に配列された複数のロープ40a、40b、40c、40dからなるメインロープ40に対して、複数、ここでは2個の検出部11a、11bで対応したもので、1つの固定具30aに並設している。信号処理部12a、12bはそれぞれの検出部と組合わせてもよいし、1個の信号処理部(12aまたは12b)で両検出部の信号を処理してもよい。メインロープのロープ径が異なっていたり、ロープ数が検出部のチャンネルより多い場合にも同時計測が可能となり、計測時間の短縮化をはかることができる。
【0044】
図7(b)は複数のロープ40a、40b、40c、40dを一括して1チャンネル14eで異常検出する検出部11cの実施形態を示している。並行に走行する複数のロープの各間隔は3mm程度であり、例えば図1に示すチャンネル14間を隔てる隔壁14aを非接触で狭いロープ間に挿入するのは容易でなく、本形態のように一括して検査することにより、簡易に計測することができる。異常個所が見つかれば、その位置をさらに精査することにより、高精度の異常検出が可能になる。
【0045】
図8乃至図11の各実施形態は、本発明のロープ異常検出装置の取付位置に関するものである。図1乃至図5と同符号の部分は同一部分を示す。
【0046】
図8の実施形態は、検出部11と信号処理部12を分離して各別に巻上機50近傍の乗りかごレール51に取付けたものである。検出部と信号処理部間はケーブル55で連結する。持ち運びも楽で、狭い空間ではそれぞれ分けて取付けるので作業がやり易い。
【0047】
図9の実施形態は、乗りかご70の底部71にロープ異常検出装置1を取付け、底部に設けた一対のかごシーブ72、73間を走行するロープ40の異常検出を行う。乗りかご70が昇降しても、底部71とロープ走行路の位置関係は変わらないので、計測が可能になる。これによりロープ測定範囲を広げることができる。さらに巻上機50近傍に他のロープ異常検出装置1を配置して、かご底部に取付けた装置1とともにロープの測定範囲を広げることができる。なお56は巻上機のソラセシーブを示す。
【0048】
図10の実施形態は、ロープ異常検出装置1を図7の実施形態がかご底部71に設置したのに対して、かご天井部74に設置した構成を示す。エレベーターの点検作業時は乗りかご70の天井で行うことが多く、この箇所に検出装置1を設置することにより、作業性を向上することができる。また、他の箇所にも検出装置1を設置してロープ測定範囲を高めることができる。
【0049】
図11の実施形態は、つりあい重り75のシーブ76近傍にロープ異常検出装置1を配置したものである。機械室がなく昇降路天井近傍に巻上機を設置するエレベーター方式では、ロープの一端を天井部またはその近傍で支持するため、この支持部77からつりあい重り75にいたる間のロープ40の計測はつりあい重り75部分に検出装置1を配置することにより、異常検出測定が可能になる。
【0050】
図12の実施形態は、ロープ異常検出装置1の出力をケーブル81を介して、昇降路60内に設置した制御盤80で取り出し、電話回線などの通信網82により情報センター83でモニターすることができるようにしたものである。ロープ異常検出装置1を常時設置しておき、常に異常発生に対処し予防保全と省人力化をはかることができる。
【0051】
本実施形態においても、図1に示す実施形態においても、信号処理部にある設定値異常の異常値を検出した場合に、その異常値を記録するメモリー機能を具備させて、この異常値記録により、ロープ異常の判断を行わせることができる。本実施形態では、この異常値記録を情報センター83の遠隔監視端末に送信してエレベーター運行の予防保全をはかることができる。
【0052】
図13の実施形態は、機械室式エレべーター方式において、巻上機90近傍のビーム91上にロープ異常検出装置1を設置したものである。巻上機近傍はロープが広範囲に移動する箇所であり、広い測定範囲を確保することができる。この場合、図1(b)に示す外部処理装置29に常時、データを取り込みロープ異常や損傷の確認処理を行うことができる。
【0053】
図14の実施形態は、昇降路60のピット63部分に巻上機92を配したエレベーターにおいて、巻上機92近傍のピット壁面64にロープ異常検出装置1を設置し、ロープ40を計測するものである。巻上機近傍はロープが広範囲に移動する箇所であり、広い測定範囲を確保することができる。
【0054】
図15の実施形態は(a)に示すようにロープ異常検出装置1にマーク付着装置100を付属させたものである。(b)に示すようにマーク付着装置100はフェルトなどからなるマーク押付部101とインクタンク102からなるマーキングヘッド103をソレノイドのヘッド駆動装置104により移動可能に支持される。マークヘッド103とロープ40は若干の隙間を設けて配置され、ヘッド駆動装置104によって前後に移動してロープに接触することによりロープにインクを付着する。ヘッド駆動装置104は支持台105に載置され、さらに支持台105は検出部11の頂部に固定されるようになっている。
【0055】
ヘッド駆動装置104は電気または光ケーブル106で信号処理部12のコンセント27a(図1)に接続されて異常信号が発せられるとヘッド駆動装置104が動作してマーキングヘッド103を、並行に走行するメインロープ40に押し付けインクをマーキングする。異常信号がなくなるとソレノイドの後方に配置したスプリング107によりマーキングヘッド103が戻り、ロープ40とマーキングヘッド103との間隙が元の状態になる。
【0056】
ロープの異常部またはその近傍をマーキングすることによって、異常部を認識できて、最終的には点検員が異常部を探す時間を大幅に短縮する。
【0057】
上記ではマーキングをインクヘッドの押し付けにより行ったが、マーキングを他の手段例えばインクジェットなどの非接触手段で行うことにより、ロープに接触することによるヘッドの汚染がなくなり、長期間の使用に耐えることができる。
【0058】
またマーキングと同時にブザーなどで点検員に報知できるようにすると、点検のさらなる迅速化をはかることができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、作業安全性の向上と測定データの信頼性、作業の迅速性を高めることができるロープ異常検出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)は本発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】(a)、(b)は検出部の平面図である。
【図3】図1と同じく本発明の一実施形態の斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図6】固定具の変形例を説明するもので、(a)は斜視図、(b)は動作を説明する略図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ検出部の変形例を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図9】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図11】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図12】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図13】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図14】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図15】(a)、(b)は本発明の他の実施形態を示し、(a)は略側面図、(b)は斜視図である。
【符号の説明】
1…ロープ異常検出装置
10…ロープ異常検出機器
11…検出部
12…信号処理部
14…チャンネル
15…蓋体16…受光部
17…リモートコントローラ
30…固定具
40…メインロープ
50…巻上機
51…乗りかごレール
60…昇降路
70…乗りかご
75…つりあい重り
80…制御盤
83…情報センター
93…ピット
100…マーク付着装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベーターのロープの異常を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベーターの乗りかごを牽引するロープの予防保全上、ロープを構成する鋼線の素線の一部破断等による異常の有無を知るために、点検員がロープを点検速度で移動させながらロープにロープテスターのプローブを手で近づけ、その検出出力を記録紙に記録させて計測することが行われている。プローブはロープが鋼線でできていることを利用して、ロープの一部を含む磁気ループを形成して、センサーで破断等で発生する磁界強度の変化を検出する。
【0003】
しかしながら、プローブとロープの間隔が一定せず測定精度が上がらないばかりか、作業性が低く測定に長時間を要するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような不都合を解消し、作業安全性の向上と測定データの信頼性の向上および点検作業の迅速化をはかることができるロープ異常検出装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鋼線素線を含むロープに近接して素線破断等の異常を磁気的に検出する検出部と、この検出部から得られる信号を処理する信号処理部とからなるロープ異常検出機器と、前記ロープが相対移動し、かつロープの走行路との間隔が一定の位置にあるエレベーター昇降路内の所定箇所に前記ロープ異常検出装置を保持して取付ける固定具とを具備して成るロープ異常検出装置にある。プローブなどを手でロープに近づける必要が無くなり、作業安全性の向上と測定データの信頼性を高めることができる。
【0006】
さらに、本発明は、ロープ異常検出機器は固定具から着脱可能に構成したことを特徴とするロープ異常検出装置にある。検出装置の持ち運びが容易になり取付けも容易になる。
【0007】
さらに、本発明は、検出部と信号処理部が分離可能になっていて、一体にまたは分離して固定具に取付けられるることを特徴とするロープ異常検出装置にある。作業安全性の向上と取付け位置範囲を広げることができる。
【0008】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターの昇降路内上部あるいは機械室に設けられた巻上機の近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0009】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターのピット内に設けられた巻上機の近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0010】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターのメインロープのそらせシーブの近傍に前記メインロープに近接して設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0011】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターかごに設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0012】
さらに、本発明は、固定具がエレベーターのつり合いおもりシーブの近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置にある。装置の取付け位置範囲が広がるとともに、ロープ測定範囲を広げることができる。
【0013】
さらに、本発明は、ロープが平行に配列されてエレベーターかごを牽引する複数本のメインロープであり、平行に相対移動するエレベーター昇降路内の所定位置に固定具が設置されて成るロープ異常検出装置にある。ロープ径が異なるロープを同時に測定可能になる。
【0014】
さらに、本発明は、1本または複数本のメインロープを同時に異常検出することが可能なロープ異常検出装置を、1個または複数個を固定具に設置したエレベーターのロープ異常検出装置にある。測定時間の短縮がはかれる。
【0015】
さらに、本発明は、固定具を複数個設けて複数のロープ異常検出装置を設置したことを特徴とするエレベーターのロープ異常検出装置にある。測定時間の短縮がはかれる。
【0016】
さらに、本発明は、エレベーター点検速度とエレベーター定格速度のいずれかでも検出可能なロープ異常検出装置を固定具に常設固定したことを特徴とするエレベーターのロープ異常検出装置にある。測定時間の短縮がはかれる。
【0017】
さらに、本発明は、信号処理部がメモリー機能を有して、所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、その異常値をメモリー機能に記録する手段を具備することを特徴とするロープ異常検出装置にある。JOBデータの収集と管理が容易になり予防保全をはかることができる。
【0018】
さらに、本発明は、ロープ異常検出装置をエレベーター遠隔監視装置に接続し、ある設定値以上の異常値を検出した場合にその異常値を遠隔監視端末に送信することを特徴とするロープ異常検出装置にある。予防保全と省人力化をはかることができる。
【0019】
さらに、本発明は、離れた場所からロープ異常検出装置の電源のオンとオフを行うリモートコントロール装置を具備したことを特徴とするロープ異常検出装置にある。これにより作業の安全性向上をはかることができる。
【0020】
また、信号処理部がメモリー機能を有して、メモリー機能は測定全データを記録するとともに、その測定データを外部処理装置に出力することを特徴とするロープ異常検出装置にある。データをパソコンなどの外部処理装置に取り込むことによって、データの保管が容易になり、異常部分の位置の割り出しや被害程度の確認処理が実施できる。
【0021】
さらに、メモリー機能により所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、異常値の検出信号を出力する機能を有することを特徴とするロープ異常検出装置にある。外部にマーク付着装置を取付ける場合に有効である。
【0022】
さらに、異常部分検出の信号によりロープの異常部分またはその近傍にロープ本体とは異なる色彩のマークを付着させるマーク付着装置を具備してなるロープ異常検出装置にある。ロープの異常部をマーキングすることにより、最終的に点検員が異常部を探す作業の時間が大幅に短縮できる。マーキング時にブザーなどの報知手段を併用することにより確認作業の信頼性を高めることができる。
【0023】
さらに、少なくとも検出部が固定具に回動自在に取付けられることを特徴とするロープ異常検出装置にある。エレベータの走行時にロープの位置が変化する場合があり、検出部をロープに追従するように固定具を回動自在に設置する必要がある。
【0024】
さらに、検出部が、並行する複数のロープに対応してチャンネルを有し各チャンネルに前記ロープに磁束を通す磁石とセンサーの組合わせを備えており、前記磁石とセンサーの組合わせが隣接するチャンネルごとにロープ走行方向に段違いに配置されていることを特徴とするロープ異常検出装置にある。段違い配置により、隣接するチャンネルの磁力線の影響による誤検出やノイズの影響が少なくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1および図2(a)は本発明の一実施形態のロープ異常検出装置を示す。ロープ異常検出機器10は検出部11と信号処理部12とからなり、図1(c)のように分離して形成され、ジョイント部13で機械的に結合される。ジョイント部13は検出部11の背面の凹部13aと信号処理部12の側面の凸部13bをスライドさせて結合することができるようになっており、ジョイント部に設けた接点(図示しない)により、電気的に接続される。
【0026】
検出部11はエレベーターかごを牽引するために吊架された複数本のロープ40a、40b、…を平行に配列したメインロープ40を個々に通過させる隔壁14aで隔てた溝状チャンネル14を有しており、蓋体15により、閉塞される。
【0027】
蓋体15表面に受光部16が配置され、リモートコントローラ17からの光信号を受けて、検出部11および信号処理部12の電源(図示しない)をスイッチオン、オフすることができるように構成される。符号18は異常検出機器10の取っ手である。
【0028】
検出部11の各チャンネルは、近接して相対移動するメインロープの走行方向との間で磁路のループをつくり、磁界中に配置したホールセンサーやコイルセンサーなどのセンサーで磁界強度の変化を検知するもので、磁界を形成して磁束をロープに通す磁石およびセンサーを具備している。すなわち、図2(a)に示すように、各チャンネル14はロープ40a、40b・・・の走行方向にそって一対のN極、S極を配置した磁石14bおよび14cを設置しロープ内をその走行方向に磁束が通るようにしている。さらに、磁極間の磁路にセンサー14dを配置し磁界強度を測定する。
【0029】
図2(b)は検出部の変形例を示すもので、検出部11のチャンネル14の磁石14bおよび14cを、隣接するチャンネル同士でロープの走行方向に交互に例えば千鳥状にずらして段違いの2段構成にしたものである。この構成によれば他チャンネルへの磁束漏れによるチャンネルの相互干渉が回避できて異常個所の誤検出やノイズの影響を少なくすることができる。
【0030】
エレベーターのメインロープは、鋼線でできた素線を心線に巻いてストランドを構成し、このストランドを複数本、心綱に巻いて形成されたものであり、長期間の牽引や何らかの無理な力が加わると、素線の一部などが破断するおそれがある。素線に破断があると、ロープが通過する検出部のチャンネルの位置で磁界に乱れを生じるため、この乱れがセンサー14dによって捕捉され、信号として取り出されて信号処理部12に送られ、ロープの破断位置が計測されて、ロープの異常が検出される。
【0031】
図1(a)、(b)に示すように、信号処理部12は、前面に波形モニター21、電源スイッチ22、電源ランプ23、ロープ走行速度設定用の可変ロータリースイッチ24および操作スイッチ25を配置し、側面に電源コンセント26を配置している。AC電源やバッテリー電源が使用可能である。スイッチ24により、エレベーター点検速度、エレベーター定格速度に対して、ともに計測可能になっている。
【0032】
信号処理部はメモリー機能を有して、所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、その異常値をメモリー機能に記録し、波形モニター21で表示することができる。また、エレベーター遠隔監視装置に接続するコンセント27aを有し、ある設定値以上の異常値を検出した場合にその異常値を遠隔監視端末に送信する機能を有している。
【0033】
また、コンセント27bはメモリー機能で記録される測定全データを信号として出力する端子である。この端子にコンピュータなどの外部処理装置29を接続することにより、データを外部処理装置に取り込むことができデータの保管が容易となり、さらにはロープ異常部の割り出しと異常部の損傷程度の確認などの処理を実施できる。
【0034】
信号処理部12の筐体28の底部には図2に示す固定具30にねじ止めされるねじ穴(図示しない)が設けられている。
【0035】
図3はロープ異常検出機器10とともにロープ異常検出装置を構成する固定具30を示す。幅広のL字型の金具で、信号処理部12の筐体を載置する上面部31と、昇降路内の所定位置に固定する側面部32を形成している。上面部31には筐体28をねじ止めするために、複数の貫通穴33を形成し、ねじ34により、筐体28を着脱可能に固定する。さらに側面部32には図3に示すかごレールに止め具30を固定するためにねじ穴35が形成され、ブラケット36により、ねじ37によって、レールに固定される。
【0036】
図4の実施形態はロープ異常検出装置1の設置箇所を巻上機50近傍に配置したものである。
【0037】
機械室をもたないエレべーター方式では、巻上機50を昇降路天井部近傍に配置して、メインロープ40の両端を昇降路天井に止め、巻上機を中心にして一方に乗りかごを、他方につりあい重りをシーブにより吊架する。乗りかごのシーブは、一対を乗りかごの下辺に配置し、メインロープ40を乗りかご下辺にはわせることによって、乗りかごを牽引する。乗りかごおよびつりあい重りは各乗りかごレール51、重りレール52に沿って昇降する。
【0038】
昇降に伴い、昇降路内の所定箇所においてメインロープ40の走行路に対して、間隔、位置は固定しているが、ロープが相対移動する箇所が生じる。例えば巻上機やこれを保持する巻上機近傍の乗りかごレールから見たロープは、走行路は変わらないが、ロープは移動している。
【0039】
本実施形態は、巻上機近傍の乗りかごレール51と重りレール52にそれぞれ図1および図2に示すロープ異常検出装置1を取り付け固定配置したものである。それぞれのレール51の縁にブラケット53で固定具30を固定しており、重りレール側も同様である。この位置ではロープの走行路が変動しないので精度よくロープの状態を測定することができる。また、検出装置を2箇所に設置することによって、さらに検出精度を高めることができる。
【0040】
また、検出装置1の固定は、図5(a)のように、昇降路60の壁面61に固定具30をブラケット62により直接取付けてもよく、図5(b)のように、同じ乗りかごレール51に複数の検出装置1を取り付けることもできる。
【0041】
図6は固定具の変形例を示している。同図(a)のようにロープ異常検出機器10を固定具30の上面部31に設けたベース38に取付ける。ベース38は上面部31に固定したシャフト39により回動自在に取りつけられ、ロープ異常検出機器のチャンネルがロープに接触して案内されて回動できるようにされている。
【0042】
図6(b)のようにメインシーブ50aの周面50bは乗りかごシーブ73の周面73aと昇降路内の角度が異なる場合があり、複数のロープ40の並行面は捩れている。例えば乗りかごの両側中心にあるレール51を避けて乗りかごシーブ72、73(例えば図10)が配置される構成では、これらのシーブは乗りかご中心からずれた位置にあるので、メインシーブ50aの周面50bと対向する乗りかごシーブ周面73aとは平行にならない。このため乗りかごが上昇し、巻上機に近接するとロープの並行面の捩れが大きくなりロープ40と検出器のチャンネル14とが接触する。図6(a)で説明したように検出部11が固定具30に回動自在に取付けられていればロープ走行に追随してチャンネル位置が変化し、チャンネルの不所望な磨耗を防ぐことができる。
【0043】
図7はロープ異常検出装置の検出部11の他の実施形態を示すものである。(a)は平行に配列された複数のロープ40a、40b、40c、40dからなるメインロープ40に対して、複数、ここでは2個の検出部11a、11bで対応したもので、1つの固定具30aに並設している。信号処理部12a、12bはそれぞれの検出部と組合わせてもよいし、1個の信号処理部(12aまたは12b)で両検出部の信号を処理してもよい。メインロープのロープ径が異なっていたり、ロープ数が検出部のチャンネルより多い場合にも同時計測が可能となり、計測時間の短縮化をはかることができる。
【0044】
図7(b)は複数のロープ40a、40b、40c、40dを一括して1チャンネル14eで異常検出する検出部11cの実施形態を示している。並行に走行する複数のロープの各間隔は3mm程度であり、例えば図1に示すチャンネル14間を隔てる隔壁14aを非接触で狭いロープ間に挿入するのは容易でなく、本形態のように一括して検査することにより、簡易に計測することができる。異常個所が見つかれば、その位置をさらに精査することにより、高精度の異常検出が可能になる。
【0045】
図8乃至図11の各実施形態は、本発明のロープ異常検出装置の取付位置に関するものである。図1乃至図5と同符号の部分は同一部分を示す。
【0046】
図8の実施形態は、検出部11と信号処理部12を分離して各別に巻上機50近傍の乗りかごレール51に取付けたものである。検出部と信号処理部間はケーブル55で連結する。持ち運びも楽で、狭い空間ではそれぞれ分けて取付けるので作業がやり易い。
【0047】
図9の実施形態は、乗りかご70の底部71にロープ異常検出装置1を取付け、底部に設けた一対のかごシーブ72、73間を走行するロープ40の異常検出を行う。乗りかご70が昇降しても、底部71とロープ走行路の位置関係は変わらないので、計測が可能になる。これによりロープ測定範囲を広げることができる。さらに巻上機50近傍に他のロープ異常検出装置1を配置して、かご底部に取付けた装置1とともにロープの測定範囲を広げることができる。なお56は巻上機のソラセシーブを示す。
【0048】
図10の実施形態は、ロープ異常検出装置1を図7の実施形態がかご底部71に設置したのに対して、かご天井部74に設置した構成を示す。エレベーターの点検作業時は乗りかご70の天井で行うことが多く、この箇所に検出装置1を設置することにより、作業性を向上することができる。また、他の箇所にも検出装置1を設置してロープ測定範囲を高めることができる。
【0049】
図11の実施形態は、つりあい重り75のシーブ76近傍にロープ異常検出装置1を配置したものである。機械室がなく昇降路天井近傍に巻上機を設置するエレベーター方式では、ロープの一端を天井部またはその近傍で支持するため、この支持部77からつりあい重り75にいたる間のロープ40の計測はつりあい重り75部分に検出装置1を配置することにより、異常検出測定が可能になる。
【0050】
図12の実施形態は、ロープ異常検出装置1の出力をケーブル81を介して、昇降路60内に設置した制御盤80で取り出し、電話回線などの通信網82により情報センター83でモニターすることができるようにしたものである。ロープ異常検出装置1を常時設置しておき、常に異常発生に対処し予防保全と省人力化をはかることができる。
【0051】
本実施形態においても、図1に示す実施形態においても、信号処理部にある設定値異常の異常値を検出した場合に、その異常値を記録するメモリー機能を具備させて、この異常値記録により、ロープ異常の判断を行わせることができる。本実施形態では、この異常値記録を情報センター83の遠隔監視端末に送信してエレベーター運行の予防保全をはかることができる。
【0052】
図13の実施形態は、機械室式エレべーター方式において、巻上機90近傍のビーム91上にロープ異常検出装置1を設置したものである。巻上機近傍はロープが広範囲に移動する箇所であり、広い測定範囲を確保することができる。この場合、図1(b)に示す外部処理装置29に常時、データを取り込みロープ異常や損傷の確認処理を行うことができる。
【0053】
図14の実施形態は、昇降路60のピット63部分に巻上機92を配したエレベーターにおいて、巻上機92近傍のピット壁面64にロープ異常検出装置1を設置し、ロープ40を計測するものである。巻上機近傍はロープが広範囲に移動する箇所であり、広い測定範囲を確保することができる。
【0054】
図15の実施形態は(a)に示すようにロープ異常検出装置1にマーク付着装置100を付属させたものである。(b)に示すようにマーク付着装置100はフェルトなどからなるマーク押付部101とインクタンク102からなるマーキングヘッド103をソレノイドのヘッド駆動装置104により移動可能に支持される。マークヘッド103とロープ40は若干の隙間を設けて配置され、ヘッド駆動装置104によって前後に移動してロープに接触することによりロープにインクを付着する。ヘッド駆動装置104は支持台105に載置され、さらに支持台105は検出部11の頂部に固定されるようになっている。
【0055】
ヘッド駆動装置104は電気または光ケーブル106で信号処理部12のコンセント27a(図1)に接続されて異常信号が発せられるとヘッド駆動装置104が動作してマーキングヘッド103を、並行に走行するメインロープ40に押し付けインクをマーキングする。異常信号がなくなるとソレノイドの後方に配置したスプリング107によりマーキングヘッド103が戻り、ロープ40とマーキングヘッド103との間隙が元の状態になる。
【0056】
ロープの異常部またはその近傍をマーキングすることによって、異常部を認識できて、最終的には点検員が異常部を探す時間を大幅に短縮する。
【0057】
上記ではマーキングをインクヘッドの押し付けにより行ったが、マーキングを他の手段例えばインクジェットなどの非接触手段で行うことにより、ロープに接触することによるヘッドの汚染がなくなり、長期間の使用に耐えることができる。
【0058】
またマーキングと同時にブザーなどで点検員に報知できるようにすると、点検のさらなる迅速化をはかることができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、作業安全性の向上と測定データの信頼性、作業の迅速性を高めることができるロープ異常検出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(c)は本発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】(a)、(b)は検出部の平面図である。
【図3】図1と同じく本発明の一実施形態の斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図6】固定具の変形例を説明するもので、(a)は斜視図、(b)は動作を説明する略図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ検出部の変形例を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図9】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図11】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図12】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図13】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図14】本発明の他の実施形態の略側面図である。
【図15】(a)、(b)は本発明の他の実施形態を示し、(a)は略側面図、(b)は斜視図である。
【符号の説明】
1…ロープ異常検出装置
10…ロープ異常検出機器
11…検出部
12…信号処理部
14…チャンネル
15…蓋体16…受光部
17…リモートコントローラ
30…固定具
40…メインロープ
50…巻上機
51…乗りかごレール
60…昇降路
70…乗りかご
75…つりあい重り
80…制御盤
83…情報センター
93…ピット
100…マーク付着装置
Claims (20)
- 鋼線素線を含むロープに近接して素線破断等の異常を磁気的に検出する検出部と、この検出部から得られる信号を処理する信号処理部とからなるロープ異常検出機器と、前記ロープが相対移動し、かつロープの走行路との間隔が一定の位置にあるエレベーター昇降路内の所定箇所に前記ロープ異常検出機器を保持して取付ける固定具とを具備して成るロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、ロープ異常検出機器は固定具から着脱可能に構成したことを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、検出部と信号処理部が分離可能になっていて、一体にまたは分離して固定具に取付けられるることを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、固定具がエレベーターの昇降路内上部あるいは機械室に設けられた巻上機の近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、固定具がエレベーターのピット内に設けられた巻上機の近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、固定具がエレベーターのメインロープのそらせシーブの近傍に前記メインロープに近接して設置されることを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、固定具がエレベーターかごに設置されることを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、固定具がエレベーターのつり合いおもりシーブの近傍に設置されることを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、ロープが平行に配列されてエレベーターかごを牽引する複数本のメインロープであり、平行に相対移動するエレベーター昇降路内の所定位置に固定具が設置されて成るロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、1本または複数本のメインロープを同時に異常検出することが可能なロープ異常検出機器を、1個または複数個を固定具に設置したエレベーターのロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第10項のロープ異常検出装置において、固定具を複数個設けて複数のロープ異常検出装置を設置したことを特徴とするエレベーターのロープ異常検出装置。
- エレベーター点検速度とエレベーター定格速度のいずれかでも検出可能な請求項1記載のロープ異常検出装置を固定具に常設固定したことを特徴とするエレベーターのロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、信号処理部がメモリー機能を有して、所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、その異常値をメモリー機能に記録する手段を具備することを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、ロープ異常検出装置をエレベーター遠隔監視装置に接続し、ある設定値以上の異常値を検出した場合にその異常値を遠隔監視端末に送信することを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、離れた場所からロープ異常検出装置の電源のオンとオフを行うリモートコントロール装置を具備したことを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、信号処理部がメモリー機能を有して、メモリー機能は測定全データを記録するとともに、その測定データを外部処理装置に出力することを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第13項のロープ異常検出装置において、メモリー機能により所定の設定値以上の異常値を検出した場合に、異常値の検出信号を出力する機能を有することを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第13項のロープ異常検出装置において、異常検出の信号によりロープの異常部分またはその近傍にロープ本体とは異なる色彩のマークを付着させるマーク付着装置を具備してなるロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、少なくとも検出部が固定具に回動自在に取付けられることを特徴とするロープ異常検出装置。
- 請求の範囲第1項のロープ異常検出装置において、検出部が、並行する複数のロープに対応してチャンネルを有し各チャンネルに前記ロープに磁束を通す磁石とセンサーの組合わせを備えており、前記磁石とセンサーの組合わせが隣接するチャンネルごとにロープ走行方向に段違いに配置されていることを特徴とするロープ異常検出装置。
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