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JP2004147463A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置 Download PDF

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JP2004147463A
JP2004147463A JP2002311582A JP2002311582A JP2004147463A JP 2004147463 A JP2004147463 A JP 2004147463A JP 2002311582 A JP2002311582 A JP 2002311582A JP 2002311582 A JP2002311582 A JP 2002311582A JP 2004147463 A JP2004147463 A JP 2004147463A
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勝間田 茂樹
Shigeyuki Hisai
久井 茂幸
Shohei Okamoto
岡本 昇平
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  • Control Of Multiple Motors (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】簡単なロジックで回転位置センサ18,19の正確な故障検出を可能とし、監視のための専用のマイクロコンピュータを不要とする。
【解決手段】電気自動車の車輪を回転駆動する共通の回転軸16を、一対のモータ12,13によって駆動し、各モータの回転位置を、レゾルバである個別的な回転位置センサ18,19によってそれぞれ検出し、各回転位置センサの出力に基づいて、個別的な回転速度検出手段によって、回転速度N1,N2をそれぞれ検出する。減算手段は、回転速度検出手段によって演算して検出された各モータ毎の回転速度N1,N2の差を求め、比較手段は、この差が、予め定める値N0と比較する。これによって2つの回転位置センサのうち、少なくともいずれか一方の故障が生じているかどうかを判定することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のモータによって1つの回転軸を駆動するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車など、多大な動力を必要とする場合、動力を増大するために、その車輪に連結される回転軸を、一対のモータによって駆動する。各モータは、それらの各モータに個別的に対応した制御手段によってトルクまたは回転速度がそれぞれ制御される。各モータの回転位置は、個別的な回転位置センサによって検出され、それらの回転位置センサの出力が、各モータに対応した制御手段に与えられる。或る先行技術では、これらの回転位置センサの故障を、その故障監視のために設けられたマイクロコンピュータを用いて検出する。したがってこの先行技術では、構成の簡略化が望まれる。
【0003】
他の関連する技術(特許文献1参照)は、回路基板上に電子部品を装着する部品搭載装置において、部品搭載動作を行うヘッドを、水平面内で一方向に移動する2つのサーボ制御システムを備え、部品搭載ヘッドの鉛直軸線まわりの不所望なねじれを防ぎ、各サーボ制御システムは、サーボモータをそれぞれ備え、各サーボ制御システムによる部品搭載ヘッドの移動量を、各リニアスケールによってそれぞれ検出し、これらの検出された移動量の差の絶対値が、所定のリミット値を超えたとき、2つのサーボ制御システムの駆動電源をオフにする構成を開示する。この関連する技術は、前述のように各サーボ制御システムによる一方向の移動量の差を検出して各サーボ制御システムの故障を検出する構成であるので、一対のモータによって共通の回転軸を駆動する構成に、このような関連する技術を、そのまま適用することはできず、この関連する技術は、本発明の動機付けを与えるものではない。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−131022
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、共通な回転軸を回転駆動する複数のモータの回転位置をそれぞれ検出する回転位置センサの故障を、簡単な構成で検出することができるようにしたモータ駆動装置を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、前述の複数の回転位置センサのうち、少なくとも1つの回転位置センサが故障しても、各モータの回転制御を行うことができるようにしたモータ駆動装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のモータによって1つの回転軸を駆動するモータ駆動装置において、
各モータの回転位置をそれぞれ検出する複数の回転位置センサと、
各回転位置センサの出力に基づいて、各モータの回転速度N1,N2をそれぞれ検出する回転速度検出手段と、
各回転速度検出手段によって検出される回転速度N1,N2の比較を行う比較手段と、
比較手段の比較結果によって、回転速度N1とN2とが所定値以上異なっている場合に、少なくとも1つの回転位置センサが故障であると検出する故障検出手段とを含むことを特徴とするモータ駆動装置である。
【0008】
また本発明は、複数のモータによって1つの回転軸を駆動するモータ駆動装置において、
各モータに設けられ、モータの回転位置に関する位相の異なる2つの信号を出力する回転位置センサと、
各モータにおける前記位相の異なる2つの信号の関係に基づいて、回転位置センサの故障を検出する故障検出手段とを含むことを特徴とするモータ駆動装置である。
【0009】
本発明に従えば、複数の電動機によって1つの回転軸の駆動制御を行うモータ駆動装置において、各モータの回転位置を回転位置センサによって個別的に検出し、回転速度検出手段は、各回転位置センサの出力を用いて、各モータの回転速度N1,N2を個別的に演算して検出する。比較手段は、各モータの回転速度検出手段によって演算して検出された回転速度N1,N2を比較し、たとえばその差を求め、その差の絶対値が予め定める値N0以上であれば、少なくとも1つの回転位置センサが故障しているものと判定する。比較手段は、前述の差の絶対値に代えて、前記差が正であるとき、正の予め定める値以上であるかを比較して判定するようにしてもよく、または前記差が負であるとき、負の予め定める値以下であるかを比較して判定するようにしてもよく、そのほかの構成であってもよい。
【0010】
したがって簡単なロジックで回転位置センサの正確な故障検出が可能となり、誤判定または判定抜けの発生を防止することができる。またこのような回転位置センサの異常検出のための構成では、マイクロコンピュータなどの監視のための処理回路が不要になり、簡単な構成で実現することができるので、コストダウンが可能になる。
【0011】
本発明に従えば、たとえば本発明が電気自動車に関連して実施されるとき、一対のモータの動力が車輪を駆動するように構成され、たとえば運転者が操作するアクセルペダルの踏込み量に対応して、電気自動車の車輪を駆動する回転軸の回転速度またはトルクの指令値を指令手段によって導出するように構成され、各モータ毎の制御手段は、この指令手段の出力に応答して、出力軸の指令手段による指令値が得られるように、回転位置センサの出力または回転速度検出手段の出力を用いて、負帰還制御し、各モータをそれぞれ個別的に駆動制御する。このような電気自動車において、前述の減算手段によって求められた回転速度N1,N2の差が、前記予め定める値N0に関して異常であれば、少なくともいずれか一方の回転位置センサが故障を生じているものと判定して、各制御手段によるモータの駆動制御を停止手段によって停止する。
【0012】
したがって電気自動車の異常な走行が行われず、安全性が高まる。前記差が前記予め定める値N0に関して異常であると言うのは、前記差の絶対値が予め定める値N0以上であるとき、前記差が正であって、正の前記予め定める値N0以上であるとき、または前記差が負であって、負の予め定める値N0以下であるときを言う。
【0013】
本発明は、電気自動車以外の各種の装置に関連して広範囲に実施することができる。
【0014】
また本発明に従えば、1つの回転軸を駆動する複数の各モータに回転位置センサを設け、各回転位置センサは、位相の異なる2つの信号を出力し、故障検出手段は、各回転位置センサからの位相の異なる2つの信号の関係に基づいて、その回転位置センサの故障を検出する。こうしてモータ駆動装置において用いられる複数の各回転位置センサのうち、故障を生じている回転位置センサを識別して検出することができる。
【0015】
また本発明は、複数のモータによって1つの回転軸を駆動するモータ駆動装置において、
各モータの回転位置をそれぞれ検出する複数の回転位置センサと、
各回転位置センサによって検出される回転位置の相互ずれ量を記憶する記憶手段と、
各回転位置センサの故障をそれぞれ検出する故障検出手段と、
故障検出手段によって1つの回転位置センサが故障していると検出された場合に、他の回転位置センサによって検出される回転位置と、記憶手段に記憶されている相互ずれ量とによって、前記故障している回転位置センサの検出位置を演算して推定する演算手段とを含むことを特徴とするモータの駆動装置である。
【0016】
また本発明は、前記各回転位置センサは、
モータの回転位置に関する位相の異なる2つの信号を出力し、
故障検出手段は、各回転位置センサの前記位相の異なる2つの信号の関係に基づいて、回転位置センサの故障を検出することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、複数の電動機によって同一軸の回転駆動を行い、各モータの回転位置を個別的に検出する2つの回転位置センサが故障を生じているかどうかを、故障検出手段によってそれぞれ検出し、メモリには、本件モータ駆動装置のたとえば製造時に回転位置センサの各出力の検出角度の差であるずれ量をずれ量検出手段で検出してメモリに予めストアしておき、故障検出手段が回転位置センサの故障を検出したとき、正常に動作する他の回転位置センサの出力と、メモリにストアされているずれ量とによって、故障を生じた回転位置センサの検出位置を、演算手段によって演算して推定する。こうして推定された回転位置センサの検出位置によって、その故障を生じた回転位置センサに対応する制御手段によって、その故障を生じた回転位置センサに対応するモータを回転駆動制御する。したがって回転位置センサが故障しても、モータ駆動装置が停止してしまうことはなく、モータの駆動制御処理を継続して行うことができ、複数のモータの制御性能を維持することができる。また回転位置センサの故障によるモータ駆動装置の全システムの故障率を低減することができる。
【0018】
回転位置センサの故障を検出する故障検出手段は、回転位置センサからの位相の異なる2つの信号の関係に基づいて、故障を生じている回転位置センサを検出することができる。
【0019】
また本発明は、回転位置センサは、
1相の励磁巻線を有するロータと、
励磁巻線に磁気結合し、相互に電気的に90度ずれた2相の出力巻線を有するステータとを有し、
故障検出手段は、各出力巻線の出力電圧の2乗の和が予め定める範囲外にあるとき、回転位置センサが故障しているものと検出することを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、回転位置センサを構成する1入力2出力形式のレゾルバは、ステータの2相の出力巻線からの出力電圧の2乗の和が、ロータの励磁巻線に供給する正弦波などの予め定める位相時のタイミングで、予め定める範囲外にあるとき、その回転位置センサが故障しているものと検出する。
【0021】
また本発明は、回転位置センサは、
相互に電気的に90度ずれた2相の励磁巻線を有するステータと、
励磁巻線に磁気結合し、相互に電気的に90度ずれた2相の出力巻線を有するロータとを有し、
故障検出手段は、各出力巻線の出力電圧の2乗の和が予め定める範囲外にあるとき、回転位置センサが故障しているものと検出することを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、回転位置センサを構成する2入力2出力形式のレゾルバは、ステータの2相の出力巻線からの出力電圧の2乗の和が、ロータの励磁巻線に供給する正弦波などの予め定める位相時のタイミングで、予め定める範囲外にあるとき、その回転位置センサが故障しているものと検出する。
【0023】
また本発明は、回転位置センサは、相互に電気的に90度ずれた2相の励磁巻線を有するステータと、
励磁巻線に磁気結合する出力巻線を有するロータとを有することを特徴とする。
【0024】
本発明に従えば、回転位置センサを構成する2入力1出力形式のレゾルバのステータの1相の出力巻線からの出力を、回転速度検出手段に与えて微分することによって、回転速度N1,N2を検出することができる。
【0025】
本発明は、前記モータ駆動装置と、
前記モータによって回転駆動される回転軸からの動力が車輪に伝達される動力伝達機構とを含むことを特徴とする電気自動車である。
【0026】
本発明に従えば、モータ駆動装置は電気自動車に関連して実施することができるが、その他の各種の技術分野において本発明を実施することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の一部の電気的構成を示すブロック図である。電気自動車である車両の走行駆動のためのマイクロコンピュータなどによって実現される車両制御回路2は、運転者が操作するアクセルペダル3の踏込み量に対応する指令値をライン4,5に導出し、モータ駆動装置のためのマイクロコンピュータによってそれぞれ実現される処理回路6,7にそれぞれ与える。これらの処理回路6,7と、処理回路6,7にそれぞれ対応して設けられるR/D(
Resolver/Digital)コンバータ8,9とは、コントローラ11を構成する。
【0028】
図2は、図1に示されるコントローラ11に関連する電気的構成を示すブロック図である。電気自動車の出力を増大するために、一対のモータ12,13が設けられる。動力伝達機構15は、歯車列などによって実現され、モータ12,13によって回転駆動される共通の回転軸16からの動力を、電気自動車の駆動輪である車輪に伝達する。これらのモータ12,13の各出力軸には、回転位置センサ18,19がそれぞれ備えられる。各回転位置センサ18,19は、モータ12,13の各出力軸の回転位置をそれぞれ検出する。回転位置センサ18,19は、たとえば後述の図8〜図14のように、レゾルバによって実現される。
【0029】
これらの回転位置センサ18,19からの各出力軸の回転位置を表す位置信号は、ライン21,22を介して、コントローラ11のR/Dコンバータ8,9にそれぞれ与えられ、デジタル値に変換される。R/Dコンバータ8,9の各デジタル出力は、回転位置センサ18,19にそれぞれ対応する処理回路6,7に与えられるとともに、これらの回転位置センサ18,19からライン21,22に導出される位置信号はまた、他の処理回路7,6にそれぞれ与えられて処理回路6,7内でアナログ/デジタル変換される。こうして処理回路6は、R/Dコンバータ8からの出力と、回転位置センサ19からの出力とを受信し、もう1つの処理回路7は、R/Dコンバータ9からの出力と、回転位置センサ18からの出力とを受信する。
【0030】
車両制御回路2からライン4,5にそれぞれ導出される個別指令信号は、共通の回転軸16に目標となる回転速度またはトルクを生じさせるための、各モータ12,13に対する指令信号である。ライン4,5にそれぞれ導出される個別指令信号は、各モータ12,13が分担して負担すべき回転速度またはトルクを表す。処理回路6,7は、車両制御回路2のライン4,5をそれぞれ介する個別指令信号に応答し、これらの処理回路6,7にそれぞれ対応するモータ12,13を駆動するインバータ23,24にライン25,26を介して制御信号を与える。
【0031】
図3は、処理回路6の動作を説明するためのフローチャートである。ステップa1からステップa2に移り、処理回路6は、車両制御回路2からライン4を介する個別指令信号に応答し、R/Dコンバータ8から与えられるセンサ18の回転位置が、ライン4の個別指令信号が表す回転速度またはトルクを達成することができるように、演算して得た制御信号を、ライン25に導出してインバータ23に与える。こうしてモータ12は、処理回路6からの制御信号が表す回転速度またはトルクが達成されるように、回転駆動される。こうして電気自動車の運転者が操作するアクセルペダル3の踏込み量に対応して、モータ12が制御され、正常時の定期ルーチンの動作が実行される。
【0032】
ステップa3では、処理回路6は、R/Dコンバータ8からの回転位置センサ18によって検出されたモータ12の出力軸の回転位置を表す信号に基づいて、そのモータ12の回転速度N1を演算して検出する。またこの処理回路6は、もう1つの回転位置センサ19からの出力を受信してデジタル値に変換し、モータ13の出力軸の回転位置を表す回転位置センサ19からの出力を演算して、モータ13の回転速度N2を求める。
【0033】
ステップa4では、処理回路6は、検出されたモータ12,13の回転速度N1,N2の差の絶対値|N1−N2|を減算して求める。この差の絶対値が、予め定める値N0以上であるか、すなわち式1が成立するかどうかが比較される。
|N1−N2| ≧ N0                 …(1)
【0034】
このステップa4において、式1が成立しなければ、すなわちモータ12,13の検出された回転速度N1,N2の差の絶対値が、予め定める値N0未満であれば、ステップa5において、通常の処理が行われ、回転位置センサ18,19は故障を生じておらず、正常であるものと判定され、電気自動車の駆動制御が継続して行われる。
【0035】
ステップa4で、前述の式1が成立するものと判断されたとき、次のステップa6では、2つの回転位置センサ18,19のいずれか少なくとも一方が故障を生じたものと判定する。そこでステップa7では、2つのモータ12,13の駆動のフェールセーフ処理が実行される。すなわち処理回路6は、モータ12のための制御信号をライン25から導出せず、モータ12を停止させる。
【0036】
モータ13および回転位置センサ19に対応するもう1つの処理回路7も、処理回路6と同様な構成を有する。処理回路6において前述の図3のステップa7においてフェールセーフ処理を実行するとき、ライン27を介してそのフェールセーフ処理を実行することを表す信号をもう1つの処理回路7に伝送し、これによって処理回路7はまた、モータ13を停止させる。処理回路6は、処理回路7からの同様なフェールセーフ処理の実行を表す信号をライン27を介して受信したとき、モータ12を停止させる。こうして両処理回路6,7によるフェールセーフ処理の実行が確実になり、電気自動車の安全性が高められる。このように本実施例においては、2つのモータが1つの回転軸に接続される構成であるため、各モータにおける回転位置の相互関係に基づいて故障検出およびフェールセーフが可能となる。
モータ12,13は、3相の誘導モータ、サーボモータなどであってもよい。
【0037】
図4は、本発明の実施の他の形態の処理回路6の動作を説明するためのフローチャートである。この図4に示される実施の形態は、前述の図1〜図3に示される実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を用いて説明を行う。ステップb1からステップb2に移り、前述の図3のステップa2と同様に、電気自動車の走行駆動のためのモータ12の定期ルーチンの制御を行う。
【0038】
ステップb3では、処理回路6は、R/Dコンバータ8を介する回転位置センサ18からの出力と、もう1つの回転位置センサ19からの出力とをそれぞれ受信し、2つのモータ12,13の各出力軸の回転位置、すなわち1回転未満の角度A1,A2を検出して取得する。こうして得られた各回転位置センサ18,19によって検出された回転位置A1,A2を減算し、その差ΔA12(=A1−A2)を求める。こうして得られた前記差ΔA12は、処理回路6に備えられるメモリ31にストアされる。このような差ΔA12のメモリ31へのストア動作は、たとえば本件モータ駆動装置の工場における製造完了時、実行されてもよく、または回転位置センサ18,19が正常に動作している状態で、たとえば定期的に、実行されるように構成してもよい。
【0039】
ステップb4では、処理回路6は、回転位置センサ18が異常な出力を導出して故障を生じたかどうかを判断する。回転位置センサ18が故障を生じていれば、この回転位置センサ18が故障を生じていることを表わす信号を、もう1つの処理回路7に、ライン27を介して送信するとともに、次のステップb5では、もう1つの回転位置センサ19が異常であって故障を生じているかどうかを表わす信号を、処理回路7からライン27を介して受信して判断する。回転位置センサ19が故障を生じていなければ、次のステップb6に移り、正常な回転位置センサ19から得られる回転位置A2と、メモリ31に予めストアされている前記差ΔA12とを用いて、故障した回転位置センサ18が出力すべきモータ12の回転位置を演算して、その推定値A10を求める。
A10 = A2+ΔA12                …(2)
【0040】
ステップb7では、式2で得られたモータ12の出力軸の推定角度である推定回転位置A10を用いて、モータ12のための制御信号をライン25から導出し、モータ12がライン4を介する個別指令信号が表す回転速度またはトルクが達成されるように、回転制御する。こうして一方の回転位置センサ18が故障を生じても、他方の正常な回転位置センサ19を用いて、モータ12を回転駆動して制御することができる。処理回路6は、図3に示される動作を繰返し行い、このことは処理回路7に関しても同様である。このように本実施例においては、2つのモータが1つの回転軸に接続される構成であるため、各モータにおける回転位置の相互関係に基づいて故障検出およびフェールセーフが可能となる。
【0041】
図5は、図4に示される本発明の実施の形態におけるもう1つの処理回路7の動作を説明するためのフローチャートである。この処理回路7は、前述の処理回路6と同様な動作を行う。ステップc1からステップc2に移り、電気自動車の走行駆動のためのモータ13の定期ルーチンの制御を行う。
【0042】
ステップc3では、処理回路7は、R/Dコンバータ9を介する回転位置センサ19からの出力と、もう1つの回転位置センサ18からの出力とをそれぞれ受信し、2つのモータ12,13の各出力軸の回転位置、すなわち1回転未満の角度A2,A1を検出して取得する。こうして得られた各回転位置センサ19,18によって検出された回転位置A2,A1を検出して取得する。こうして得られた各回転位置センサ19,18によって検出された回転位置A2,A1を減算し、その差ΔA21(=A2−A1)を求める。こうして得られた前記差ΔA21は、処理回路7に備えられるメモリ32にストアされる。このような差ΔA21のメモリ32へのストア動作は、たとえば本件モータ駆動装置の工場における製造完了時、実行されてもよく、または回転位置センサ19,18が正常に動作している状態で、たとえば定期的に、実行されるように構成してもよい。
【0043】
ステップc4では、処理回路7は、回転位置センサ19が異常な出力を導出して故障を生じたかどうかを判断する。回転位置センサ19が故障を生じていれば、そのことを表わす信号をライン27を介して処理回路6に送信する。次のステップc5では、もう1つの回転位置センサ18が異常であって故障を生じているかどうかを、前述のように処理回路6からライン27を介する信号を受信して、判断する。回転位置センサ18が故障を生じていれば、次のステップc6に移り、正常な回転位置センサ18から得られる回転位置A1と、メモリ32に予めストアされている前記差ΔA21とを用いて、故障した回転位置センサ19が出力すべきモータ13の回転位置を演算して、その推定値A20を求める。
A20 = A1+ΔA21                …(3)
【0044】
ステップc7では、式3で得られた故障した回転位置センサ19の推定角度である推定回転位置A20を用いて、車両制御回路2からライン5を介して与えられる個別指令信号が表す回転速度またはトルクが達成されるように、モータ13を回転制御する制御信号を、ライン26から導出する。こうしてステップc8では、回転位置センサ18,19がいずれも正常であるとき、およびいずれか一方が異常であって故障を生じ、他方が正常であるとき、モータ12,13の駆動制御を、2つの回転位置センサ18,19のいずれもが正常であるときと同様な通常の制御動作を実施することができる。また処理回路7は、図4の動作を繰返して行い、処理回路7は図5の動作を繰返して行う。このように本実施例においては、2つのモータが1つの回転軸に接続される構成であるため、各モータにおける回転位置の相互関係に基づいて故障検出およびフェールセーフが可能となる。
【0045】
図6は、本発明の実施の他の形態の電気的構成の一部を示すブロック図である。この実施の形態は、前述の図1、図2、図4および図5に示される実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の形態では、1つの処理回路34が設けられ、この処理回路34に、車両制御回路2からライン4,5を介する前述と同様な個別指令信号が与えられる。処理回路34やメモリ35が設けられる。処理回路34は、前述と同様にマイクロコンピュータなどによって実現され、各回転位置センサ18,19からR/Dコンバータ8,9をそれぞれ介する位置信号が与えられる。処理回路34は、ライン4,5を介する個別指令信号が表す回転速度またはトルクを、各モータ12,13が達成するように、各回転位置センサ18,19の位置信号に応答し、前述と同様に、回転駆動制御する。
【0046】
図7は、図6に示される実施の形態における処理回路34の動作を説明するためのフローチャートである。この図6および図7に示される実施の形態は、前述の実施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を用いて説明を行う。ステップd1からステップd2に移り、前述の図3のステップa2と同様に、電気自動車の走行駆動のためのモータ12,13の定期ルーチンの制御を行う。
【0047】
ステップd3では、処理回路34は、R/Dコンバータ8を介する回転位置センサ18からの出力と、もう1つの回転位置センサ19からの出力とをそれぞれ受信し、2つのモータ12,13の各出力軸の回転位置、すなわち1回転未満の角度A1,A2を検出して取得する。こうして得られた各回転位置センサ18,19によって検出された回転位置A1,A2を減算し、その差ΔA12(=A1−A2)を求める。こうして得られた前記差ΔA12は、処理回路34に備えられるメモリ35にストアされる。このような差ΔA12のメモリ31へのストア動作は、たとえば本件モータ駆動装置の工場における製造完了時、実行されてもよく、または回転位置センサ18,19が正常に動作している状態で、たとえば定期的に、実行されるように構成してもよい。
【0048】
ステップd4では、処理回路34は、回転位置センサ18が異常な出力を導出して故障を生じたかどうかを判断する。回転位置センサ18が故障を生じていれば、次のステップd5では、もう1つの回転位置センサ19が異常であって故障を生じているかどうかを判断する。回転位置センサ19が故障を生じていなければ、次のステップd6に移り、正常な回転位置センサ19から得られる回転位置A2と、メモリ35に予めストアされている前記差ΔA12とを用いて、故障した回転位置センサ18が出力すべきモータ12の回転位置を演算して、その推定値A10を求める。
A10 = A2+ΔA12                …(4)
【0049】
ステップd7では、式4で得られたモータ12の出力軸の推定角度である推定回転位置A10を用いて、モータ12のための制御信号をライン25から導出し、モータ12がライン4を介する個別指令信号が表す回転速度またはトルクが達成されるように、ステップd11で通常と同様な回転制御をする。こうして一方の回転位置センサ18が故障を生じても、他方の正常な回転位置センサ19を用いて、モータ12を回転駆動して制御することができる。
【0050】
ステップd7では、回転位置センサ18が異常な出力を導出しておらず、故障を生じていないことが判断されると、次のステップd8では、もう1つの回転位置センサ19が異常であって故障を生じているかどうかを、判断する。回転位置センサ19が故障を生じていれば、次のステップd9に移り、正常な回転位置センサ18から得られる回転位置A1と、メモリ32に予めストアされている前記差ΔA12とを用いて、故障した回転位置センサ19が出力すべきモータ13の回転位置を演算して、その推定値A20を求める。
A20 = A1−ΔA12                …(5)
【0051】
ステップd10では、式5で得られた故障した回転位置センサ19の推定角度である推定回転位置A20を用いて、車両制御回路2からライン5を介して与えられる個別指令信号が表す回転速度またはトルクが達成されるように、モータ13を回転制御する制御信号を、ライン26から導出する。こうしてステップd11では、回転位置センサ18,19がいずれも正常であるとき、およびいずれか一方が異常であって故障を生じ、他方が正常であるとき、モータ12,13の駆動制御を、2つの回転位置センサ18,19のいずれもが正常であるときと同様な通常の制御動作を実施することができる。また処理回路34は、図7の動作を繰返して行う。このように本実施例においては、2つのモータが1つの回転軸に接続される構成であるため、各モータにおける回転位置の相互関係に基づいて故障検出およびフェールセーフが可能となる。
【0052】
図8は、本発明の実施の一形態の回転位置センサ18の構成を示す電気回路図である。回転位置センサ18は基本的に、レゾルバ本体51と、レゾルバ本体51に備えられる1位相の励磁巻線52を励磁する励磁回路53と、2相の出力巻線54,55の出力が与えられる処理回路56とを含む。
【0053】
図9は、レゾルバ本体51の構成を簡略化して示す図である。レゾルバ本体51は、1入力、2出力の形式であり、ロータの励磁巻線52は、回転トランス57を介して、図18に示される励磁回路53から正弦波電圧E12が与えられる。
E12 = E sin ωt                  …(6)
【0054】
励磁巻線52に磁気結合する2相の出力巻線54,55の各出力電圧E24,E13は、処理回路56に与えられる。
E13 = K・E sin ωt・sin θ            …(7)
E24 = K・E sin ωt・cos θ            …(8)
Eは電圧、Kは変圧比、θは回転位置を表す回転角である。tは時間を表す。
【0055】
励磁回路53において、電源58の出力は発振回路59に与えられ、その角周波数ωを有する発振周波数信号は、バッファ60を介して、前述の図6のように励磁巻線52に与えられる。出力巻線54,55のいずれか一方の出力を微分演算することによって、モータ12の出力軸の回転速度を求めることができる。
【0056】
処理回路56において、出力巻線54,55の各出力は、増幅回路61,62から両波整流回路63,64に与えられて全波整流され、ローパスフィルタ65,66で平滑され、直流増幅回路67,68に与えられて直流増幅され、直流電圧Vy,Vxとしてライン21に導出される。増幅回路61の出力電圧E13は、前述の式7のとおりであり、増幅回路62の出力電圧E24は、式8のとおりである。
【0057】
両波整流回路63,64には、バッファ60から励磁巻線52に与えられる信号が入力され、これによって両波整流回路63,64からは、予め定める値をAとするとき、sinωt=Aとなるタイミングt=t1,t2,…で、両信号E13,E24の振幅をモニタすると、それぞれ
Vy = A・K・E sin θ                …(9)
Vx = A・K・E cos θ                …(10)
となる。sinθ+cosθ=1という関係があるため、出力信号の2乗の和Sを計算すると、
Figure 2004147463
という一定値になり、この値Sが公差内に収まるか否かを判定することにより、レゾルバの異常検出を行うことができる。
【0058】
図10は、ステータの出力巻線54,55の出力電圧E13,E24のタイミングt1,t2,…における検出位置を表す回転角θに依存する波形を示す図である。こうして全波整流回路63,64における前記タイミングt1,t2,…の出力電圧E13,E24に対応する直流電圧Vy,Vxによって、回転角θを検出することができる。ライン21の出力は、図1のR/Dコンバータ8によってデジタル値に変換され、出力回路6に与えられる。
【0059】
図11は、処理回路による回転位置センサ18の故障検出動作を示すフローチャートである。ステップf1からステップf2に移り、R/Dコンバータ8を介する回転位置センサ18の出力を受信し、次のステップf3で、予め定める周期的な各タイミングt1,t2で、直流電圧Vx,Vyをモニタし、前述の式11で示される和Sを演算する。ステップf5では、この和Sが、予め定める範囲S1〜S2以内、すなわち
S1 ≦ S ≦S2                    …(12)
であるか、またはその式12の範囲外であるかを判断する。式12の範囲内であれば、ステップf6では、回転位置センサ18は正常であるものと判断し、その範囲外であれば、ステップf7で回転位置センサ18は故障しているものと判断し、こうして一連の回転位置センサ18に関する故障検出動作をステップf8で終了する。このような動作が、繰返される。
【0060】
図12は、本発明の実施の他の形態の回転位置センサ18におけるレゾルバ本体21の構成を簡略化して示す図である。このレゾルバ本体21は、2入力、2出力の形式を有し、ステータには、互いに直角なA相の励磁巻線41とB相の励磁巻線42とが設けられ、これらの2相の励磁巻線41,42は、相互に電気的に90度ずれて配置される。ロータには、C相の出力巻線44とD相の出力巻線45とが備えられ、これらの出力巻線44,45は、励磁巻線41,42と磁気結合し、これらの出力巻線44,45は相互に電気的に90度ずれて配置される。C相の出力巻線44の出力ecは、回転トランス47からブラシレスで導出される。同様にしてD相の出力巻線45の出力edは、回転トランス48からブラシレスで導出され、前述の電圧ecとは90度ずれている。
【0061】
図13は、図12に示されるレゾルバである回転位置センサ18の動作を説明するための波形図である。A相固定子巻線41と、C相回転子巻線44との成す角度をθとし、A相固定子巻線41に図13(1)に示される正弦波電圧eaが与えられ、B相固定子巻線42に余弦波電圧ebが与えられるとき、C相回転子巻線44には、図13(2)に示される電圧ecが誘起される。
ea = E sin ωt                  …(13)
eb = E cos ωt                  …(14)
ec = E sin (ωt+θ)              …(15)
Emは、これらの正弦波電圧の振幅値であり、ωは、正弦波電圧の各周波数であり、tは時間を表す。
【0062】
この電圧ecを、前述のように回転子トランス47を通してブラシレスで検出する。電圧ecの角度θ1,θ2(総括的に前述のようにθで示す)が表す位相差は、出力巻線44、したがってモータ12の出力軸の回転位置に対応する。C相出力巻線44の出力電圧ecを微分演算することによって、モータ12の出力軸の回転速度を求めることができる。図12の出力巻線44,45の出力は、前述の図8に示される処理回路56に与えられ、そのほかの構成は、前述の実施の形態と同様である。
【0063】
図14は、本発明の実施の他の形態の回転位置センサ18におけるレゾルバ本体72の構成を簡略化して示す図である。図14のレゾルバ本体72の構成は、前述の図12および図13のレゾルバ本体71の構成に類似し、ステータには、互いに直角なA相の励磁巻線41とB相の励磁巻線42とが施され、各励磁巻線41,42には、前述と同様な正弦波電圧ea,ebが印加される。ロータ43は、モータ12の出力軸に固定され、C相の出力巻線44が、ロータに固定される。C相の出力巻線44の出力は、回転トランス45からブラシレスで電圧ecとして導出される。C相出力巻線44の出力電圧ecを微分演算することによって、モータ12の出力軸の回転速度を求めることができる。
【0064】
上述の説明は、主として回転位置センサ18に関して行われたけれども、もう1つの回転位置センサ19に関しても同様な構成となっている。図8〜図13の実施の各形態では、回転位置センサ18または19の個別的な故障検出を容易に行うことができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単なロジック構成で、回転位置センサの正確な故障検出が可能になり、誤判定および判定抜けの発生を防止することができる。また回転位置センサの異常検出のためのマイクロコンピュータなどの監視のための処理回路が不要となり、前述のように簡単な構成で本発明が実現されるので、コストダウンが図られる。
【0066】
さらに本発明によれば、複数の回転位置センサのうちの少なくとも1つの回転位置センサが故障しても、モータ駆動装置のシステムを停止させることなく、回転制御処理を継続して行うことができ、モータの制御性能を維持することができるとともに、回転位置センサの故障によるモータ駆動装置の全システムの故障率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の一部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されるコントローラ11に関連する電気的構成を示すブロック図である。
【図3】処理回路6の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の他の形態の処理回路6の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図4に示される本発明の実施の形態におけるもう1つの処理回路7の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の他の形態の電気的構成の一部を示すブロック図である。
【図7】図6に示される実施の形態における処理回路34の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の一形態の回転位置センサ18の構成を示す電気回路図である。
【図9】レゾルバ本体51の構成を簡略化して示す図である。
【図10】ステータの出力巻線54,55の出力電圧E13,E24のタイミングt1,t2,…における検出位置を表す回転角θに依存する波形を示す図である。
【図11】処理回路による回転位置センサ18の故障検出動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の他の形態の回転位置センサ18におけるレゾルバ本体21の構成を簡略化して示す図である。
【図13】図12に示されるレゾルバである回転位置センサ18の動作を説明するための波形図である。
【図14】本発明の実施の他の形態の回転位置センサ18におけるレゾルバ本体72の構成を簡略化して示す図である。
【符号の説明】
2 車両制御回路
6,7,34 処理回路
8,9 R/Dコンバータ
12,13 モータ
15 動力伝達機構
16 回転軸
18,19 回転位置センサ
31,32,35 メモリ

Claims (8)

  1. 複数のモータによって1つの回転軸を駆動するモータ駆動装置において、
    各モータの回転位置をそれぞれ検出する複数の回転位置センサと、
    各回転位置センサの出力に基づいて、各モータの回転速度N1,N2をそれぞれ検出する回転速度検出手段と、
    各回転速度検出手段によって検出される回転速度N1,N2の比較を行う比較手段と、
    比較手段の比較結果によって、回転速度N1とN2とが所定値以上異なっている場合に、少なくとも1つの回転位置センサが故障であると検出する故障検出手段とを含むことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 複数のモータによって1つの回転軸を駆動するモータ駆動装置において、
    各モータに設けられ、モータの回転位置に関する位相の異なる2つの信号を出力する回転位置センサと、
    各モータにおける前記位相の異なる2つの信号の関係に基づいて、回転位置センサの故障を検出する故障検出手段とを含むことを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 複数のモータによって1つの回転軸を駆動するモータ駆動装置において、
    各モータの回転位置をそれぞれ検出する複数の回転位置センサと、
    各回転位置センサによって検出される回転位置の相互ずれ量を記憶する記憶手段と、
    各回転位置センサの故障をそれぞれ検出する故障検出手段と、
    故障検出手段によって1つの回転位置センサが故障していると検出された場合に、他の回転位置センサによって検出される回転位置と、記憶手段に記憶されている相互ずれ量とによって、前記故障している回転位置センサの検出位置を演算して推定する演算手段とを含むことを特徴とするモータの駆動装置。
  4. 前記各回転位置センサは、
    モータの回転位置に関する位相の異なる2つの信号を出力し、
    故障検出手段は、各回転位置センサの前記位相の異なる2つの信号の関係に基づいて、回転位置センサの故障を検出することを特徴とする請求項3記載のモータ駆動装置。
  5. 回転位置センサは、
    1相の励磁巻線を有するロータと、
    励磁巻線に磁気結合し、相互に電気的に90度ずれた2相の出力巻線を有するステータとを有し、
    故障検出手段は、各出力巻線の出力電圧の2乗の和が予め定める範囲外にあるとき、回転位置センサが故障しているものと検出することを特徴とする請求項2または4記載のモータ駆動装置。
  6. 回転位置センサは、
    相互に電気的に90度ずれた2相の励磁巻線を有するステータと、
    励磁巻線に磁気結合し、相互に電気的に90度ずれた2相の出力巻線を有するロータとを有し、
    故障検出手段は、各出力巻線の出力電圧の2乗の和が予め定める範囲外にあるとき、回転位置センサが故障しているものと検出することを特徴とする請求項2または4記載のモータ駆動装置。
  7. 回転位置センサは、相互に電気的に90度ずれた2相の励磁巻線を有するステータと、
    励磁巻線に磁気結合する出力巻線を有するロータとを有することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  8. 請求項1〜7のうちの1つに記載のモータ駆動装置と、
    前記モータによって回転駆動される回転軸からの動力が車輪に伝達される動力伝達機構とを含むことを特徴とする電気自動車。
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