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JP2004140933A - 層状型バスバー - Google Patents

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JP2004140933A
JP2004140933A JP2002303682A JP2002303682A JP2004140933A JP 2004140933 A JP2004140933 A JP 2004140933A JP 2002303682 A JP2002303682 A JP 2002303682A JP 2002303682 A JP2002303682 A JP 2002303682A JP 2004140933 A JP2004140933 A JP 2004140933A
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JP2002303682A
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Tetsuhiro Ishikawa
石川 哲浩
Hitoshi Sato
佐藤 仁
Takashi Hiyougo
兵庫 隆
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】複数の板状のバスバーが層状化した層状型バスバーにおいて、放熱性を向上させる。
【解決手段】隣り合うバスバー18a−18cが隣接する隣接部24において、隣り合うバスバーは、板面の正対位置から互いに板面の短辺方向にずらして配置する。ずらす方向は、順次、同一方向としても良いし、互い違いとしても良い。また、板面の大きさは、各バスバーによって異なっていてもよく、その一例として、中央のバスバーを外側のバスバーよりも広くする手段を提案する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気伝達に用いられるバスバー、特に複数のバスバーが層状化されたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気回路における導電経路として、板状に加工されたバスバーと呼ばれる金属片がしばしば用いられる。例えば、原動機としてモータを用いる自動車においては、IPM(インテリジェントパワーモジュール)が出力する3相の高周波の交流電流をモータに伝達する経路として、3本のバスバーが使用されている。
【0003】
こうしたバスバーに大容量の電流を流す場合には、電気抵抗に伴って大量の熱が発生するため、温度が上昇して様々な問題を引き起こしてしまう。そこで、従来より、熱の発生量を抑えるための様々な工夫がなされている。一例としては、電流密度に応じてバスバーの面積を変え、発熱量を均一化する手段が挙げられる(特許文献1)。
【0004】
また、自動車のように搭載スペースが限られている場合には、バスバーを効率的に配置する必要性も生じてくる。そのため、前述の例で言えば、IPMの端子とモータの端子とを3本のバスバーを用いて直線的に結ぶことは難しく、絶縁体を挟んで重ね合わせることで、搭載スペースを小さくすることが要請される。このような層状に配置されたバスバーにおいても、発熱を抑制する工夫がなされており、特許文献2には、電流値の高いバスバーの幅を広くする従来技術の紹介、及び、電流値の高いバスバーに迂回路を溶接し、立体的に隙間を隔てて配置する手段の開示がなされている。さらに、特許文献3には、電流値の高いバスバーの厚みを増す手段が記述されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−64771号公報(第2図)
【特許文献2】
特開平11−299056号公報(第2,3頁、第1,2図)
【特許文献3】
特開2001−314019号公報(第2頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、前記特許文献1−3におけるものとは異なり、電流値の高低による発熱量の大小ではなく、主として空間配置の違いによる発熱量の大小を問題としている。これは、最近の高出力化した自動車においては、IPMの出力が増大するとともに、装置の大型化に伴いバスバーが長くなってきている事情による。そのため、熱伝導による周囲の装置への放熱が可能となる両端の接続部周辺とは異なり、中央付近においては、重ね合わされた内側のバスバーからの放熱を効率よく行い、高温化を防ぐことが求められているのである。
【0007】
しかしながら、前記特許文献1−3に記載されたように、IPMの出力の増大とともにバスバーを単純に厚く広くしたのでは、重量の増加を招いてしまい問題がある。また、特許文献2のように、溶接によって迂回路を設けたのでは、製造コストが高くなってしまう上、立体的な配置により搭載性にも不都合が生じる。
【0008】
本発明の課題は、効率的な熱放出が可能で、搭載性にも優れたバスバーを得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の層状型バスバーは、長い板状の導体からなる複数のバスバーが、経路途上で板面の長辺方向に沿って絶縁体を介して互いに隣接する隣接部を有し、固定手段によって絶縁体と共に層状化して固定された層状型バスバーであって、隣接部においては、隣り合うバスバーは少なくとも互いの板面の短辺方向の一部が重なるように配置され、少なくとも一組の隣り合うバスバーの配置は正対位置からずれている。
【0010】
この層状型バスバーは、層状化されコンパクトになることで得られる搭載性の良さと、正対していないバスバーからの熱放出効率が上昇する良さとを重ね持っている。
【0011】
また、本発明の層状型バスバーにおいては、隣接部における隣り合うバスバーは、正対位置から短辺に平行な同一方向に順次ずれて配置することができる。
【0012】
また、本発明の層状型バスバーにおいては、隣接部における隣り合うバスバーは、互いに板面の短辺方向の一部に重ならない部分を有するように隣接していても良い。
【0013】
また、本発明の層状型バスバーは、長い板状の導体からなる3本のバスバーが、経路途上で板面の長辺方向に沿って絶縁体を介して互いに隣接する隣接部を有し、固定手段によって絶縁体と共に層状化して固定された層状型バスバーであっても良く、隣接部においては、中央のバスバーは両側のバスバーよりも板面の短辺が長く、両外側のバスバーの板面が、中央のバスバーの板面からはみ出ないように重ね合わせて配置されることが可能である。
【0014】
また、本発明の層状型バスバーにおいては、中央のバスバーの板面に、両側のバスバーと重なる箇所内に孔部が設けられていても良い。
【0015】
また、本発明の層状型バスバーは、長い板状の導体からなる複数のバスバーが、経路途上で板面の長辺方向に沿って絶縁体を介して互いに隣接する隣接部を有し、固定手段によって絶縁体と共に層状化して固定された層状型バスバーであっても良く、この場合、隣接部においては、隣り合うバスバーは、少なくとも互いの板面の短辺方向の一部が重なるように配置され、少なくとも隣接部においては、内側に配置されたバスバーは、両最外側に配置されたバスバーよりも電気抵抗の小さい材質からなることが可能である。
【0016】
また、本発明の層状型バスバーにおいては、内側に配置されたバスバーは銅または銅系合金からなり、両最外側に配置されたバスバーはアルミまたはアルミ系合金からなることができる。
【0017】
また、本発明の層状型バスバーにおいては、前記絶縁体の形状はシート状であり、前記固定手段は絶縁体とバスバーを接着剤によって接着することで実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を、図面を用いて説明する。図中、同一部材には同一の番号を割り当て説明を省略る。
【0019】
図1は、本実施形態の概要を示す斜視図であり、モータを原動機とする自動車に搭載された状況を説明している。ここでは、図示していないバッテリからモータに、電力を直流から交流に変換して供給するIPM(インテリジェントパワーモジュール)10及びその周辺部の一部が描かれている。IPM10には、バッテリからの直流電流を入力するためのプラス入力端子12aとマイナス入力端子12b、及び、図示していない内部の回路によって生成した互いに位相が120度ずつ異なる三相の交流電流をモータに伝えるための出力端子14a−14cが設けられている。入力端子12a,12bは、バッテリの出力端子と接続部材16a,16bを介して電気的に接続されている。また、出力端子14a−14cには、それぞれ長い板状の導体からなるバスバー18a−18cが、その一端をボルト20a−20cで固定されて、電気的に接続されている。そして、バスバー18a−18cの他端は端子台22に固定され、端子台22から伸びる図示しないケーブルによってモータと電気的に接続されている。3本のバスバー18a−18cは、IPM10上の図示していない電解コンデンサを迂回するよう複数の屈曲部を有しており、また、経路途中にはバスバー18a−18c同士がその板面(板状のバスバーの最も広い面)の長辺方向(バスバーが長く伸びている方向)に沿って隣接する隣接部24を備えている。隣接部24においては、バスバー18a−18cは、板面の長辺方向が互いにほぼ平行であり、かつ、板面が互いに部分的に重なる位置関係にある。そして、重ねられた箇所においては、バスバー18a−18c間の電気的な接触や影響を避けるため、重ねられた箇所よりも若干大きい絶縁紙26a,26bが配置されている。絶縁紙26a,26bは、両面に接着剤を塗布された両面テープ状に加工されており、隣接部24において、バスバー18a−18cと絶縁紙26a,26bとを一体的に固定した層状型バスバーを形成する固定手段の役割を果たしている。
【0020】
図2は、図1の矢印Aの方向から見たバスバー18a−18cおよび絶縁紙26a,26bの断面図、すなわちバスバー18a−18cの板面の長辺方向に垂直な平面で切った図である。各バスバー18a−18cの断面は、ほぼ同じ大きさの長方形的な形状をしており、長方形の長辺(板面の短辺)が互いに部分的に重なっている。この重なり方は、一方の最外側のバスバー18aから他方の最外側のバスバー18cへと、順次、正対した位置(両者が互いにその中心を一致させて面した位置)から上方向にずれたものとなっている。そして、重なり方の程度は長方形の長辺の半分程度としており、中央のバスバー18bは、両側のバスバー18a,18cによって完全に挟まれた部分をもたない構造となっている。これにより、絶縁紙26a,26bの存在があるものの、中央のバスバー18bは、通電時に、周囲の空気の対流、あるいは、赤外線放射によって効率良く熱を逃がすことができる。なお、絶縁紙26a,26bは、バスバー18a−18cの重なり部分よりも、長さ30で示した分だけ大きくとられている。これは、隣り合うバスバー18a−18cに流れる電流の影響を排除する理由によるものであり、その電流量や絶縁紙26a,26bの特性などによって、理論的あるいは実験的に適切な値が定められる。なお、図2においては、図示の都合により、バスバー18a−18cと絶縁紙26a,26bは離れているように描かれているが、実際は先に述べたように接着されており、この事情は後で説明する図3から図6までにおいても同様である。
【0021】
上に示した構成では、隣接部24において、バスバー18a−18cの板面はほぼ垂直に設置されているものとしたが、この角度は任意に変更可能であるし、経路途上で変化させることもできる。また、バスバー18a−18cは、隣接部24においてほぼ水平に配置されているとしたが、この角度も任意に変化させることが可能である。いずれの場合においても重要なことは、最外側のバスバー18aから他方の最外側のバスバー18cへと、正対した位置から順次、板面の短辺方向のうちの同一方向にずれた配置とすることである。なお、ずれの大きさについては、図2の例においては、板面の短辺方向の半分程度としたが、適宜変更可能であり、層状型バスバーの強度性能強化が必要であれば小さく、冷却性能強化が必要であれば大きくすればよい。
【0022】
なお、層状型バスバーを形成する個々のバスバー18a−18cは3本である必要はなく、2本であっても良いし、4本以上でもあっても良い。このような複数のバスバー18a−18cを、前述のように接着剤により一体化する主な利点は、設置工程を簡便化できることにある。すなわち、あらかじめ、複数のバスバー18a−18cを一体化することにより、複雑な形状をもつバスバー18a−18c及び絶縁紙26a,26bを一つずつ設置場所に取り付けていく作業工程に比べ、あらかじめ一体化した層状型バスバーを形成し所定の場所に設置する作業工程の方が、一般に効率等の点で優れている。しかし、時には、設置段階で個々のバスバー18a−18cを取り付け、完成段階において層状化するように配置する方が良いことがある。この場合にも、絶縁紙26a,26bを両面テープ状にすることで、絶縁紙26a,26bとバスバー18a−18cを層状化して固定する固定手段を実現できる。また、このように、設置段階において層状化を実施する場合には、各バスバー18a−18cを装置に取り付けるボルト20a−20c等が、層状化して固定する固定手段の役割の一部を担っているとも言える。この場合には、絶縁紙26a,26bをピン等によりバスバー18a−18cに取り付けることをもって、固定手段の一部とみなすことも可能である。
【0023】
以上に示した本実施の形態の別の態様として、隣り合うバスバー18a−18cを順次同一方向にずらすのではなく、適宜逆方向にずらすことも可能である。同一方向にずらす場合には、層状型バスバーは、板面の短辺方向の大きさが大きくなってしまうため、搭載が困難になる問題、及び、強度が弱まる問題が発生する。そこで、層状型バスバーが3本以上のバスバーから構成される場合には、各バスバーを互い違いにずらして配置しても良いし、もっと複雑なずらし方を実施することも可能である。また、一部に熱の発生が問題とならないバスバーがある場合には、それらのバスバーの重ね合わせは正対させることも可能である。
【0024】
さらに、このような本実施の形態において、全てのバスバー18a−18cの断面の大きさ(板面の短辺の長さ)は異なっていても構わないことを述べておく。もちろん、バスバー18a−18cの断面を同程度の大きさにする場合には、バスバー18a−18cの製造コストを軽減できる利点が生じる。しかし、本実施の形態が意図する範囲はもっと広範であり、長方形の短辺の長さ(板状のバスバーの厚み)が異なる場合の他、長方形の長辺(板面の短辺、すなわち板面の幅)の長さが異なる場合にまで及んでいる。例としては、中央側のバスバーの板面の幅を、その外側のバスバーの板面に比べて広くしたり、あるいは、大量の電流が流されるバスバーの板面の幅をそれ以外のものよりも広くしたりすることが挙げられる。このような場合、隣り合うバスバーを正対せずに重ねる方法は、次の二つに分類できる。一つは、バスバーの幅の違いにかかわらず、隣り合うバスバーの板面の一部だけを互いに重ね合わせる配置である。別の言い方をすれば、互いに板面の短辺方向の一部に重ならない部分を有するようにずらされた配置ということになる。また、もう一つは、板面の幅の小さいバスバーが、板面の幅の大きなバスバーに完全に重なる範囲において、正対した位置よりもずらして配置される状況である。この二つを様々に組み合わせて、上で述べた実施の形態に適用することが可能である。
【0025】
図3には、後者の重ね合わせ方の一例として、3本のバスバー32a−32c、及び、絶縁紙34a,34bからなる層状型バスバーの断面図を示した。中央のバスバー32bにおける板面の短辺の長さは、両外側のバスバー32a,32cにおける板面の短辺の長さの2倍程度である。そして、両外側のバスバー32a,32cの板面が、中央のバスバー32bの板面に完全に重なる範囲において、隣り合うバスバーは、順次、同一方向にずれて配置されている。この配置の利点としては、中央のバスバー32bの断面積が大きくなることによる抵抗の軽減と発熱量の減少に加え、中央のバスバー32bからの放熱が効率よく行われること、そして、層状型バスバーを一体化するための固定が強固に行われること等が挙げられる。
【0026】
図4に示した層状型バスバーの断面図は、図3と同様の形状をもつ各バスバー36a−36cと絶縁紙38a,38bの構成を示している。ただし、図3の層状型バスバーとは異なり、両外側のバスバー36a,36cは、中央のバスバー36bの板面に対して面対称に配置されている。これは、中央のバスバー36bの板面が大きく、十分な放熱量を確保できるため、層状型バスバーの強度を最優先事項として配置したものである。なお、図示した例において、全バスバー36a−36cを互いに正対した位置に配置した理由は、中央のバスバー36bの上側部分と下側部分からの放熱が同程度となるように配慮したためであるが、必ずしも正対させる必要はない。また、中央のバスバー36bは両外側のバスバー36a,36cに比べて十分大きな断面積を有しているので、その厚さ(断面図における長方形の短辺)を両外側のバスバー36a,36cに比べて若干薄くすることで軽量化を図ることもできる。
【0027】
図5は、図4の層状型バスバーの変形例を示す断面図である。ここでは、図4に示した中央のバスバー36bが、上下部に分割されてバスバー36b,36bとして図示されている。これは、両外側のバスバー36a,36cによって挟まれた箇所内に孔部40があけられているためである。この構成においては、バスバー36b,36bは全体として外側のバスバー36a,36cと同程度の断面積を確保されているため、電気抵抗が大きく増大する不利はないうえ、外気に直接晒される部分は図4の構成とかわらず、十分な放熱性が確保できる利点がある。また、孔部40の分だけ全体として軽量化を図ることができる効果もある。さらに、両外側のバスバー36a,36cに覆われた部分をはみ出ないように孔を設けているため、強固な構造が維持できている。また、孔部40の形状は様々なものが可能であり、軽量化を図るように隣接部24全体に渡る大きなものにしても良く、強度を維持するように複数に分割しても良い。また、孔部40の付近において、電流の相互作用が問題とならない場合には、絶縁紙38a,38bにも適宜孔を持たせることができる。
【0028】
以上に説明した実施の形態は、全て、形状あるいは配置の観点から層状型バスバーの放熱性を向上させるものであったが、材質の観点からも放熱性を高めることが可能である。図6は、バスバー42a−42cと絶縁紙44a,44bからなる層状型バスバーの断面図である。3つのバスバー42a−42cはほぼ同じ大きさであり、各板面を正対させて重なりあっている。このため、通常であれば、中央のバスバー42bは、放熱効率が悪く高温化する。しかし、この実施の形態においては、中央のバスバー42bは、銅を主成分とする銅系合金によって作られており、アルミにメッキを施したアルミ系合金からなる両外側のバスバー42a,42cに比べ、電気抵抗が小さく、また、熱伝導性にも優れている。したがって、中央のバスバー42bの高温化を防ぐことが出来る上、全てのバスバー42a−42cを正対させることによる強度向上および小型化の実現が可能となっている。これは、銅系合金がアルミ系合金に比べて重いという不利を補って余りある利点である。なお、内側のバスバー42bの材質を、外側のバスバー42a,42cの材質よりも電気抵抗の小さいものとする構成は、これまでに説明した全ての実施の形態に適用可能であり、両者からの温度上昇防止の効果が期待できる。
【0029】
以上の説明においては、隣接するバスバー間に備える絶縁体をシート状の絶縁紙としたが、他の素材からなる絶縁体であっても良いし、形状も厚みがあり、立体構造をもつようなものであっても良い。また、固定手段は、基本的には絶縁紙に接着剤を塗布することで実現できるとしてきたが、例えば、コの字状の固定具を用いて、重ね合わせた隣接部を周囲から圧縮して固定する等して代替可能である。さらに、本実施の形態は、電動の自動車に限らず、電気回路一般に広く応用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の構成を示す断面図である。
【図3】本実施形態の別の構成を示す断面図である。
【図4】本実施形態のまた別の構成を示す断面図である。
【図5】本実施形態のさらに別の構成を示す断面図である。
【図6】本実施形態のまたさらに別の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10 IPM、18a−18c バスバー、24 隣接部、26a,26b 絶縁紙。

Claims (8)

  1. 長い板状の導体からなる複数のバスバーが、経路途上で板面の長辺方向に沿って絶縁体を介して互いに隣接する隣接部を有し、固定手段によって絶縁体と共に層状化して固定された層状型バスバーであって、
    隣接部においては、隣り合うバスバーは少なくとも互いの板面の短辺方向の一部が重なるように配置され、少なくとも一組の隣り合うバスバーの配置は正対位置からずれている層状型バスバー。
  2. 請求項1に記載の層状型バスバーであって、
    隣接部における隣り合うバスバーは、正対位置から短辺に平行な同一方向に順次ずれて配置される層状型バスバー。
  3. 請求項1または2に記載の層状型バスバーであって、
    隣接部における隣り合うバスバーは、互いに板面の短辺方向の一部に重ならない部分を有するように隣接する層状型バスバー。
  4. 長い板状の導体からなる3本のバスバーが、経路途上で板面の長辺方向に沿って絶縁体を介して互いに隣接する隣接部を有し、固定手段によって絶縁体と共に層状化して固定された層状型バスバーであって、
    隣接部においては、中央のバスバーは両側のバスバーよりも板面の短辺が長く、両外側のバスバーの板面が、中央のバスバーの板面からはみ出ないように重ね合わせて配置されている層状型バスバー。
  5. 請求項4に記載の層状型バスバーであって、
    中央のバスバーの板面には、両側のバスバーと重なる箇所内に孔部が設けられている層状型バスバー。
  6. 長い板状の導体からなる複数のバスバーが、経路途上で板面の長辺方向に沿って絶縁体を介して互いに隣接する隣接部を有し、固定手段によって絶縁体と共に層状化して固定された層状型バスバーであって、
    隣接部においては、隣り合うバスバーは、少なくとも互いの板面の短辺方向の一部が重なるように配置され、
    少なくとも隣接部においては、内側に配置されたバスバーは、両最外側に配置されたバスバーよりも電気抵抗の小さい材質からなる層状型バスバー。
  7. 請求項6記載の層状型バスバーであって、
    内側に配置されたバスバーは銅または銅系合金からなり、両最外側に配置されたバスバーはアルミまたはアルミ系合金からなる層状型バスバー。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の層状型バスバーであって、
    前記絶縁体の形状はシート状であり、前記固定手段は絶縁体とバスバーを接着剤によって接着することで実現される層状型バスバー。
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