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JP2004137082A - インクジェット記録装置用ベルト搬送機構、及び、これを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置用ベルト搬送機構、及び、これを備えたインクジェット記録装置 Download PDF

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JP2004137082A
JP2004137082A JP2003331323A JP2003331323A JP2004137082A JP 2004137082 A JP2004137082 A JP 2004137082A JP 2003331323 A JP2003331323 A JP 2003331323A JP 2003331323 A JP2003331323 A JP 2003331323A JP 2004137082 A JP2004137082 A JP 2004137082A
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Abstract

【課題】比較的簡単な構成で迅速なフラッシングを可能にすると共に、搬送ベルトの強度低下を少なくする。
【解決手段】インクジェットプリンタには、2つのローラ、ローラに架け渡されて用紙を搬送するための搬送ベルト8などを含むベルト搬送機構が備えられている。搬送ベルト8の表面には凹部24が形成されており、この凹部24内にインク保持部としての複数の突起26が形成されている。フラッシング時には凹部24内にインクが吐出され、インクが凹部24内の突起26の間に保持されつつ、搬送ベルト8は走行する。インク除去部材23は、突起26と接触することにより、複数の突起26間に保持されているインクを吸収し、除去する。
【選択図】図6

Description

 本発明は、記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において記録媒体を搬送するために用いられるベルト搬送機構、及び、これを備えたインクジェット記録装置に関する。
 インクジェット記録装置は、ヘッドに形成されたノズルから吐出させたインクを用紙に付着させることでその上に所望の画像を形成するための装置である。係るインクジェット記録装置において、記録媒体としての用紙を搬送するための機構としてベルト搬送機構が用いられることがある。用紙の搬送方向についてのヘッド占有長さが長い場合、ベルトを用いずに複数のローラ対で用紙を挟んで搬送するローラ搬送機構では比較的短い用紙を搬送することができないが、ベルト搬送機構ではそのような短い用紙でも搬送可能である。
 一方、インクジェット記録装置では、ノズルからインクが吐出されない状態が長時間連続すると、インクメニスカスの表面が乾燥してインク吐出不良が生じてしまう。これを防止するには、非印刷時に用紙以外の場所に向けてノズルからインクを強制的に吐出するいわゆるフラッシングを定期的に行う必要がある。
 ヘッドが用紙の搬送方向と直交する方向に往復移動するシリアル式インクジェット記録装置の場合、非印刷時にヘッドを用紙搬送経路から外れた位置に移動させることでフラッシングを迅速に行うことができる。ところが、ヘッドが用紙搬送方向と直交する方向に沿って固定配置されたライン式インクジェット記録装置の場合、例えば用紙搬送機構として上述のベルト搬送機構が採用されているときには、ベルト搬送機構又はヘッドを退避させてからインクを受け止める部材をヘッドと対向する位置にまで移動させる必要があり、構成が複雑になると共に、迅速にフラッシングを行うことが困難である。
 そこで、ベルト搬送機構が採用されたライン式インクジェット記録装置において迅速なフラッシングを可能にする技術として、搬送ベルトの一部に開口部を設けると共に、搬送ベルトを挟んでヘッドと対向する位置に吸収体を含む回復機構部を配設し、搬送ベルトの開口がヘッド下方に位置するときに開口に向けてインクを吐出して回復機構部でインクを吸収させる技術がある(特許文献1,2参照)。
特開2001−113690号公報(図1) 特開2001−287377号公報(図1、図3)
 しかしながら、上記技術では、搬送ベルトに開口が存在することによって搬送ベルトの強度が大幅に低下し、所望のベルト張力が得られず用紙搬送機能が低下したり、搬送ベルトの寿命が短くなったりするという問題がある。
 本発明の目的は、特にライン式インクジェット記録装置において比較的簡単な構成で迅速なフラッシングを可能にすると共に、搬送ベルトの強度低下が少ないインクジェット記録装置用ベルト搬送機構、及び、これを備えたインクジェット記録装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
 本発明の観点によると、複数のローラと、前記複数のローラに架け渡されて記録媒体を搬送するための搬送ベルトと、前記搬送ベルトの表面に配置された、インクを保持するためのインク保持部と、前記インク保持部によって保持されているインクを除去するためのインク除去部材と、備えているインクジェット記録装置用ベルト搬送機構が提供される。
 上記構成によると、搬送ベルト又はヘッドを退避させなくても搬送ベルトの表面に配置されたインク保持部に向けてインクを吐出することで比較的簡単な構成で迅速なフラッシングが可能になる。また、搬送ベルトに開口部が形成されないので搬送ベルトの強度低下を少なくできる。
 以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
 先ず、図1を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係るベルト搬送機構を備えたインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)の全体構成について説明する。本実施の形態のインクジェットプリンタ1は、4つのインクジェットヘッド2を備えたカラーインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタ1は、給紙部11(図中左側)および排紙部12(図中右側)を有し、装置内部には、給紙部11から排紙部12に向かって流れる用紙搬送経路が形成されている。
 給紙部11のすぐ下流側には、一対の用紙送りローラ5a,5bが配置されており、記録媒体たる用紙が図中左方から右方へ送られるように構成されている。用紙搬送経路の中間部には、2つのローラ6,7と、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とが配設されている。
 搬送ベルト8は、ウレタンを含浸したポリエステル基材とシリコンゴムとの二層構造であり(図3参照)、表面の搬送面側がシリコンゴムで構成されている。一対の用紙送りローラ5a,5bによって搬送されてくる用紙は、搬送ベルト8表面の搬送面上において、粘着力により保持されながら、一方のローラ6の図中時計回りの(矢印50の方向)への回転駆動によって搬送方向下流側(図中右側)に向けて搬送されていく。
 用紙のローラ6に対する挿入及び排出位置には、押さえ部材9a,9bがそれぞれ配置されている。押さえ部材9a,9bは、搬送ベルト8上の用紙が搬送面上から浮かないように、搬送ベルト8の搬送面に用紙を押し付けて搬送面上に確実に搬送させるためのものである。
 用紙搬送経路に沿って搬送ベルト8の搬送方向下流側(図中右側)には、剥離機構10が設けられている。剥離機構10は、搬送ベルト8の搬送面上に粘着力により保持されている用紙を当該搬送面から剥離して、右側の排紙部12側へ向けて送るように構成されている。
 4つのインクジェットヘッド2は、それぞれ下端にヘッド本体2aを有している。ヘッド本体2aは、それぞれが矩形断面を有しており、その長手方向が用紙搬送方向に垂直な方向(図1の紙面垂直方向)となるように互いに近接配置されている。つまり、このプリンタ1は、ライン式プリンタである。4つのヘッド本体2aの各底面には多数のノズルが設けられており、4つのヘッド本体2aのそれぞれからは、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックのインクが吐出される。
 ヘッド本体2aは、その下面と搬送ベルト8の搬送面との間に少量の隙間が形成されるように配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。したがって、搬送ベルト8により搬送される用紙が4つのヘッド本体2aのすぐ下方側を順に通過する際、この用紙の上面(印刷面)に向けてノズルから各色のインクを吐出することで、用紙上に所望のカラー画像を形成できる。
 搬送ベルト8の下側経路でローラ6の近傍には、搬送ベルト8の位置(より詳細には後述の凹部24の位置)を検知するための、反射型のフォトセンサ40が配置されている。フォトセンサ40は、搬送ベルト8の表面から離隔して配置されており、発光部及び受光部を備えている。
 搬送ベルト8によって囲まれた領域内には、インクジェットヘッド2と対向する位置、つまり上側にある搬送ベルト8の下面と接触することによって内周側からこれを支持するほぼ直方体形状(搬送ベルト8と同程度の幅を有している)のガイド部材21が配置されている。
 搬送ベルト8の下側経路であってローラ6,7間の中央より若干ローラ6よりの位置には、フェルトからなるほぼ直方体形状のインク除去部材23が配置されている。インク除去部材23は、図2、図3、及び図4に示す後述の突起(インク保持部)26によって保持されているインクを除去するための部材であって、後に詳述するソレノイド30などの駆動機構により、突起26に接触する位置と接触しない位置とを選択的に取り得る。なお、このインク除去部材23における搬送ベルト8の走行方向の長さは、後述の凹部24における搬送ベルト8の走行方向の長さと等しく、凹部24全体のインクを効率よく除去できるようになっている。
 このインク除去部材23、及び搬送ベルト8などによって、本実施形態のベルト搬送機構13が構成されている。
 搬送ベルト8は、2枚のシート状部材を貼り合わせた2層構造を有している。上述のように、内側シート状部材8aはウレタンを含浸したポリエステル基材からなり、外側シート状部材8bはシリコンゴムからなる(図3参照)。そして、内側シート状部材8aの一部分が外側シート状部材8bによって被覆されていないことにより、搬送ベルト8の表面には外側シート状部材8bの厚さと同じ高さを有する凹部24が1つだけ設けられている。
 なお、インクジェットプリンタ1は、凹部24以外の部分によって用紙が搬送されるように用紙搬送タイミングを調整されている。
 図2〜図4に示すように、凹部24は平面視でベルト幅にほぼ等しい幅を有し、搬送ベルト8の走行方向(図中矢印で示す方向。以下、単に「走行方向」と称する)上流側の段差部24aと走行方向下流側の段差部24bとが共にベルト幅方向に沿った直線形状となった矩形を有している。また、凹部24のベルト幅方向の両端には、外側シート状部材8bの厚さと同じ程度の高さを有する薄い側壁24c、24dが設けられている。
 凹部24の底面には、これに直交する方向に突出する多数の突起26が形成されている。突起26は、走行方向下流側を向いたオーバーハング部26aを有している。各突起26は、外側シート状部材8bの厚さより若干小さい高さを有し、搬送ベルト8において用紙が搬送される搬送面より低い位置にある。これにより、搬送面上にて搬送される用紙に突起が触れることがなく、後述のようにして凹部24内にフラッシングされたインクが用紙に付着しないようになっている。また、図2及び図4に示すように、突起26はベルト幅方向(搬送ベルト8の走行方向と直交する方向)に互いに平行に延在している。つまり、1つ1つの突起26は壁状に形成されていて、ベルト幅方向に延びた多数の溝が突起26によって凹部24内に形成されていることになる。
 突起26はゴムや樹脂などの撥水性を有する材料からなる。また、隣接する突起26の間にある凹部24の底面は、ゴムや樹脂などの撥水性を有する材料で覆われている。つまり、突起26の表面及び隣接する突起26の間にある凹部24の底面は全て撥水性を有しているので、インクなどの水分を搬送ベルト8内に吸収することがない。そして、凹部24内に配置された突起26によって、段差部24a、24b及び側壁24c、24dの高さで規定される容積限界範囲内において、インクなどの水分が保持される。このような凹部24内の構成は、例えば、表面に多数の突起26が一体成形されたゴムシート部材を内側シート状部材8aの上に配置することで実現されてもよいし、他の手段によって実現されてもよい。
 なお、凹部24において、段差部24aと段差部24cとの距離L(図2参照)は、ヘッド本体2aの幅2つ分よりもやや長い距離となっている。これは、後述するように、凹部24へのフラッシングを2つのインクジェットヘッド2を単位として行うように設定されているからである。しかしながら、後に詳述するように搬送ベルト8はフラッシングの際にも走行停止されないので、フラッシングは2つのインクジェットヘッド2を単位として行うのに限定されない。また、搬送ベルト8における搬送面の領域を大きくするという観点から、凹部24における距離Lは小さいことが好ましい。
 凹部24の位置は、上述したフォトセンサ40(図1参照)によって検知可能である。フォトセンサ40における発光部は搬送ベルト8の表面に向けて常時光を放射しており、搬送ベルト8の表面で反射された光を受光部で受ける。この受光部で検出した反射光の強度などから、凹部24がフォトセンサ40の設置位置にあるか否かが検知される。これと搬送ベルト8の走行速度とに基づいて、任意の時点での凹部24の位置を知ることができる。また、例えば搬送ベルト8表面における凹部24から適宜の距離離れた位置に検出用マークを形成しておき、フォトセンサ40によってこのマークを検出することで、凹部24の位置を検知することもできる。
 次に、搬送ベルト8上にフラッシングされたインクの移動について、図5(a)〜(c)を参照して説明する。図5(a)〜(c)は、搬送ベルトの走行に伴って時間の経過順に示した、搬送ベルトのベルト幅方向中心位置における凹部付近の拡大断面図であって、図5(a),(b)は凹部24が搬送ベルト8の上側経路にある時点、図5(c)は凹部24が搬送ベルト8の下側経路にある時点をそれぞれ描いたものである。
 例えば、フラッシングのタイミングは以下のようにして制御される。フォトセンサ40がフラッシング領域である凹部24を検知してからこの凹部24が2つのヘッド2に対応する位置に達するまでの時間を予め算出し、記憶しておく。そして実際にフォトセンサ40が凹部24を検知し、上記記憶された時間後にヘッド2から凹部24内にインクが吐出されるようにする。
 フラッシングを行うには、まず、搬送ベルト8の走行に伴って、図5(a)に示すように、凹部24が4つのヘッド本体2aのうちローラ7に近い2つのヘッド本体2aと対向するときに、当該2つのヘッド本体2aの全てのノズルから搬送ベルト8の凹部24に向けてインクを吐出する。すると、吐出されたインク3は、凹部24内の突起26間にある溝内に保持される。
 さらに搬送ベルト8が走行し、凹部24が4つのヘッド本体2aのうちローラ6に近い2つのヘッド本体2aと対向するとき、当該2つのヘッド本体2aの全てのノズルから搬送ベルト8の凹部24に向けてインクを吐出する。すると、吐出されたインク3は、凹部24内の突起26間にある溝内に保持される。なお、このときの搬送ベルト8の走行により、ローラ7に近い2つのヘッド本体2aから吐出されたインク3は、その慣性により走行方向とは逆方向に移動しようとするが、突起26が存在するために、突起26間にある溝の外に出ることができない。
 ローラ6に近い2つのヘッド本体2aからのインク吐出が終了した後に搬送ベルト8を走行させたときも、突起26間にある溝内に保持されていたインク3は溝の外に出ることができない。そのため、図5(b)に示すように、凹部24が上側の最も右側(ローラ6に最も近い位置)に達したときでも、突起26間の溝内にはインク3が移動することなく保持されている。さらに搬送ベルト8が走行し、凹部24が搬送ベルト8の下側経路に達したときでも、上述と同様に、突起26間の溝内にインク3が移動することなく保持されている。つまり、インク3はそれ自体少量なので凹部24が下側を向いているときでも重力に逆らって溝内に保持される。
 そして凹部24がインク除去部材23に対応する位置(図1に示す位置)に達したときに、図5(c)に示すように、インク除去部材23が突起26に接触する。この状態で搬送ベルト8の走行が一旦停止される。このとき、突起26間の溝内に保持されていたインク3は、インク除去部材23に吸収され、除去される。より詳細には、インク3はインク除去部材23が発生する毛管力によりこれに吸収されて突起26間の溝内から排出される。つまり、インク除去部材23としては、そのインク吸収力が突起26間の溝内におけるインク保持力よりも強い材料が用いられる。
 次に、インク除去部材23の動作について、図6(a),(b)を参照して説明する。インク除去部材23は、軸32aを中心として揺動可能な支持部材32の一端に支持されている。支持部材32の他端においては、末端部にソレノイド30、末端部よりも一端側にバネ31が配置されている。バネ31は支持部材32の他端を常時下側に付勢している。
 図6(a)は、凹部24がインク除去部材23に対応する位置にない状態を示す。このときソレノイド30は開放され、支持部材32の他端はバネ31の付勢に反して上側に押圧されている。これにより、支持部材32の一端は下側に配置され、当該一端に支持されたインク除去部材23は搬送ベルト8の表面に当接しない位置に固定されている。
 凹部24がインク除去部材23に対応する位置に達すると、搬送ベルト8が停止され、ソレノイド30が閉鎖されることにより、図6(b)のように、支持部材32の他端がバネ31の付勢力によって下側に移動する。これにより、支持部材32は軸32aを中心として図6(b)において時計回りに回転する。すると、支持部材32の一端は上側に移動し、当該一端に支持されたインク除去部材23が突起26に接触する位置を取る。
 そしてインク除去部材23が突起26に接触して所定時間経過後に、ソレノイド30が開放されることにより、再び図6(a)に示す状態に戻される。
 このようなインク除去部材23の動作は、フォトセンサ40(図1参照)によって検知された凹部24の位置と搬送ベルト8の走行速度とに基づいて、所定の時点でソレノイド30が開閉されることによって、実現される。
 例えば、インク除去部材23の動作は以下のようにして実現される。先ず、搬送ベルト8の走行速度とフォトセンサ40からインク除去部材23に対応する位置までの搬送ベルト8の長さとから、フォトセンサ40が凹部24を検知してからこの凹部24がインク除去部材23に対応する位置に達するまでの時間を予め算出し、記憶しておく。そして実際にフォトセンサ40が凹部24を検知し、上記算出された時間後にインク除去部材23が駆動機構によって搬送ベルト8側に移動されるようにする。
 以上述べたように、本実施の形態のベルト搬送機構13を用いたインクジェットプリンタ1はライン式であるものの、搬送ベルト8又はインクジェットヘッド2を退避させなくても凹部24に向けてインクを吐出することで、比較的簡単な構成で迅速なフラッシングが可能になる。そのため、製造コストを低下させることができ、しかもインクジェットプリンタ1の小型化が図れると共に、単位時間あたりの印刷枚数の向上を図ることが可能となる。
 また、搬送ベルト8にはフラッシング用の開口部が形成されておらず、凹部24を設けているだけなので、搬送ベルト8の強度低下が少ない。そのため、所望のベルト張力を得ることができて用紙搬送過程において支障が生じることがなく、しかも、搬送ベルト8の寿命を低下させることもほとんどない。
 また、凹部24にフラッシングされ突起26間の溝内に保持されているインク3は、インク除去部材23によって迅速に吸収されることにより、除去される。そのため、フラッシング後の印刷に支障が生じることがほとんどない。さらに、インク3がベルト内周面及びローラ6、7を汚すことがないためにベルト滑りが生じにくくなる。
 さらに、本実施の形態においては、多数の突起26が凹部24の底面に設けられているので、フラッシングされたインク3が搬送ベルト8の走行に伴う慣性によって段差部24a付近に集中することがなく、突起26によって分断された凹部24内の複数個所にインク3が保持される。これにより、凹部24からインク3が溢れることが少なくなる。
 特に本実施の形態では、突起26が搬送ベルト8の表面と直交する方向に突出しているために、突起26を高く成形しやすくなるので、凹部26内におけるインク保持量が増加する。しかも、突起26が高くなることでフラッシングされたインク3がベルト走行時に突起26を乗り越えづらくなって、この点からも凹部24からインク3が溢れることが少なくなる。
 また、各突起26が走行方向と直交する方向に互いに平行に延在していること、及び、各突起26の先端が走行方向前方を向いたオーバーハング形状となっていることにより、フラッシングされたインク3が搬送ベルト8の走行に伴う慣性によって突起26を越えてベルト走行方向後端側に移動することが少なくなっている。この点からも凹部24からインク3が溢れることが少なくなる。
 さらに、突起26が走行方向と直交する方向に互いに平行に延在することによって、突起26間に比較的大きな表面張力が生じる。したがって、たとえ大量のインクがフラッシングにより凹部24に吐出されたとしても、表面張力によってインク3が突起26間に支持される。このため、凹部24が横側又は下側を向いていてもインク3が落下しにくくなるので、プリンタ1内のインク汚れを抑制することができる。
 また、凹部24に側壁24c、24dが設けられているので、搬送ベルト8の幅端部からインクが外に落ちるのを防止することができる。そのため、プリンタ1内部がインクで汚されることが少なくなる。
 また、インク除去部材23は突起26に接触する位置と接触しない位置とを選択的に取り得る。より詳細には、フォトセンサ40により検知された凹部24の位置と搬送ベルト8の走行速度に基づいて、インク除去部材23はソレノイド30によって駆動されて、凹部24がインク除去部材23に対応する位置にあるときインク除去部材23が突起26に接触し、凹部24がインク除去部材23に対応しない位置にあるときインク除去部材23が突起26と離隔するようになっている。これにより、インク除去部材23と搬送ベルト8との摩擦を最小限に抑えることが可能になる。また、インク除去部材23にしみ込んだインクが搬送ベルト8に付着するのを極力少なくすることができるので、この点からもベルト滑りの発生及び用紙へのインク転写を抑制できるという利点がある。
 なお、突起26は、搬送ベルト8の表面と直交する方向に突出していなくてもよく、例えば搬送ベルト8の表面に対して斜めに突出していてもよい。また、突起26は、走行方向と直交する方向に互いに平行に延在していなくてよく、例えば凹部24内で無秩序に突出した柱状部であってもよい。
 さらに、突起26は、その先端が走行方向下流側を向いたオーバーハング形状を有していなくてもよい。例えば、図7に突起の一変形例が示されている。この変形例の突起36は、その走行方向上流側の斜面36bの搬送ベルト8表面に対する角度θ1が、走行方向下流側の斜面36aの搬送ベルト8表面に対する角度θ2より大きい。この構成によると、フラッシングされたインクが突起36を乗り越えにくく、しかも形成するのが比較的容易である。
 また、インク除去部材23はフェルトからなるのに限定されず、そのサイズや設置位置もインク3を十分に吸収できる範囲で任意に変更可能である。例えば、インク除去部材23は、搬送ベルト8の上側経路において突起26,36と接触してもよいし、後述する第2の実施形態のようにローラ6に対応する位置にあるときに突起26,36と接触してもよい。
 また、凹部24における段差部24aと段差部24cとの距離L(図2参照)は変更可能であり、後述する第2の実施形態のようにヘッド本体2aの幅1つ分、又は、4つ分よりもやや長い距離としてもよい。その際、フラッシングを行うヘッド本体2aの単位を変更すればよい。
 次に、図8及び図9を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係るベルト搬送機構を備えたインクジェットプリンタについて説明する。本実施形態のベルト搬送機構113は、第1の実施形態と同様のインクジェットプリンタ1に適用されるものであって、第1の実施形態と同様のものは同一の符号を付す又は図示しないことによりその説明を省略する。
 本実施形態のベルト搬送機構113は、搬送ベルト8の表面に形成された凹部124内に、例えばウレタンなどの高分子多孔質材料からなる吸収体126が配置されている。この吸収体126が、第1の実施形態における突起26の代わりにインク保持部として機能する。吸収体126は、その厚みが外側シート状部材8bよりも薄く、搬送ベルト8表面から突出しないようになっている。吸収体16は大きなインク保持量を有するのが好ましく、例えば1回のフラッシングで吐出されるインク量の数十倍のインク保持量を有するのが特に好ましい。
 ローラ6の下側には、例えば剛な金属材料からなる円柱形状のインク除去ローラ(インク除去部材)123が配置されている。インク除去ローラ123は、吸収体126によって保持されているインクを除去するための部材、即ち第1の実施形態におけるインク除去部材23の代わりとなる部材である。インク除去ローラ123は、搬送ベルト8の幅方向(紙面垂直方向)に沿った軸123aを中心に回転可能に、支持部材132の一端に支持されている。支持部材132は軸132aを中心として揺動可能であって、その他端においては、第1の実施形態における支持部材32(図6(a),(b)参照)と同様に、末端部にソレノイド130、末端部よりも一端側にバネ131が配置されている。バネ131は支持部材132の他端を常時下側に付勢している。
 したがって、インク除去ローラ123は、ソレノイド130などの駆動機構により、第1の実施形態と同様に、インク保持部としての吸収体126に接触する位置と接触しない位置とを選択的に取り得るようになっている。このインク除去ローラ123の動作のについては後に詳述するものとする。
 図8にはフラッシング時の様子が描かれている。本実施の形態では、凹部124の搬送ベルト8の長手方向に沿った距離はヘッド本体2aの幅1つ分程度であって、凹部124へのフラッシングを1つのインクジェットヘッド2を単位として行うように設定されている。
 第1の実施形態と同様にフラッシングされたインク3は、吸収体126によって保持され、インク3の量が吸収体126のインク保持量を超えない限り、凹部124からインク3が溢れることはない。したがって、第1の実施形態と同様に、凹部124が下側を向いているときでも重力に逆らって吸収体126内にインク3が保持される。つまり、吸収体126が保持するインク3の量が吸収体126のインク保持量を超えない限りは、吸収体126にインク3を保持させた状態で、搬送ベルト8を周回させることが可能である。
 図9にはインク3が吸収体126に保持された状態で凹部124がローラ6下側に至り、インク除去ローラ123が吸収体126に接触している様子が描かれている。図9に示す状態で搬送ベルト8を走行させると、インク除去ローラ123は、吸収体126に接触しつつ(より詳細には吸収体126を押圧しつつ)軸123a中心に回転しながら搬送ベルト8に対して走行方向と逆方向に移動する。これに伴って、吸収体126に保持されているインク3は絞り出されるようにして除去され、吸収体126は元と同程度のインク保持量を取り戻す。なお、除去されたインクは、例えば図示しないインク収容器などに収容される。
 ここで、インク除去ローラ123の動作について説明する。図8に示すように凹部124がインク除去ローラ123に対応する位置にない状態のとき、ソレノイド130は開放され、支持部材132の他端はバネ131の付勢に反して上側に押圧されている。これにより、支持部材132の一端は下側に配置され、当該一端に支持されたインク除去ローラ123は搬送ベルト8の表面に当接しない位置に固定されている。
 凹部124がインク除去ローラ123に対応する位置に達するタイミングでインク除去ローラ123が吸収体126に接触するよう、上記タイミングより前にソレノイド30が閉鎖される。ソレノイド30が閉鎖されると、支持部材132の他端がバネ131の付勢力によって下側に移動し、支持部材132は軸132aを中心として図中時計回りに回転する。これにより、支持部材132の一端が上側に移動し、図9のように当該一端に支持されたインク除去ローラ123が吸収体126に接触する位置を取る。
 その後、搬送ベルト8がさらに走行し、凹部124における走行方向上流側端部にインク除去ローラ123が当接する前に、ソレノイド130が開放され、再び図8に示す状態に戻される。
 インク除去ローラ123によるインク除去動作時は、搬送ベルト8の走行速度を印刷時よりも低くするのが好ましい。
 凹部124の位置は第1の実施形態と同様にフォトセンサ40(図1参照)によって検知可能であって、上述のようなインク除去ローラ123の動作は、フォトセンサ40によって検知された凹部124の位置と搬送ベルト8の走行速度とに基づいて、所定の時点でソレノイド130が開閉されることによって、実現される。
 例えば、フォトセンサ40からインク除去ローラ123に対応する位置までの搬送ベルト8の長さと搬送ベルト8の走行速度とから、フォトセンサ40が凹部124における走行方向上流側端部を検知してから、及び、下流側端部を検知してから、凹部124の各端部がインク除去ローラ123に対応する位置に達するまでの時間をそれぞれ予め算出し、記憶しておく。そして実際にフォトセンサ40が凹部124の各端部を検知し、上記算出された各時間後にインク除去ローラ123が駆動機構によって搬送ベルト8側に移動され、さらに離隔されるようにする。これにより、インク除去ローラ123が凹部124における走行方向上流側及び下流側端部に当接しないようになっている。
 以上述べたように、本実施の形態のベルト搬送機構113によると、比較的簡単な構成で迅速なフラッシングが可能になり、搬送ベルト8の強度低下が非常に少なくなり、凹部124にフラッシングされたインク3によってフラッシング後の印刷に支障が生じることがほとんどなくなる、など第1の実施形態と同様の効果が得られる。
 さらに第1の実施形態と同様に、インク除去ローラ123が吸収体126に接触する位置と接触しない位置とを選択的に取り得ることから、インク除去ローラ123と搬送ベルト8との摩擦を最小限に抑えることが可能になる。また、インク除去ローラ123に付着したインクが搬送ベルト8に付着するのを極力少なくすることができるので、この点からもベルト滑りの発生及び用紙へのインク転写を抑制できるという利点がある。
 上記効果に加え、本実施の形態では、吸収体126がローラ6に対応する位置にあるときに、インク除去ローラ123が吸収体126に接触することによりインクが除去される構成であることから、インク除去作業がより効果的になる。つまり、剛な部材からなるローラ6が存在することによりインク除去ローラ123を吸収体126に押圧させることができるので、インク3を効率よく絞り出して吸収体126内から除去することができる。
 また、本実施形態においては、インク除去ローラ123が円柱形状であるので、インク除去の際にも搬送ベルト8の走行がスムーズである。
 以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
 例えば、第2の実施形態におけるインク除去ローラ123は、剛な金属材料からなるものに限定されず、可撓性材料等、様々な材料からなってよい。ただし、第2の実施形態による構成では、インク除去ローラ123はインクを吸収しない材料からなるのが望ましい。
 また、第2の実施の形態ではローラ6に対応する位置においてインク除去作業を行うものとしているが、もう一方のローラ7に対応する位置においてインク除去作業を行ってもよい。さらに、第1の実施形態のようにローラ6,7に対応しない位置においてインク除去作業を行ってもよい。
 本発明に係るインク保持部としては、第1及び第2の実施形態においてそれぞれ突起26及び吸収体126を用いているが、インク保持が可能であればその他様々な部材及び構成を用いてよい。
 また、第1及び第2の実施形態において、搬送ベルト8の表面に凹部24,124を形成せずに、搬送ベルト8の表面に直接インク保持部を配置してもよい。この場合、フラッシング時には搬送ベルト8の表面に配置されたインク保持部に向かってインクが吐出されることになる。しかしながら、インク保持部からインクが漏れ出して、インク保持部配置領域以外の搬送ベルト8の表面や装置内の他の部材にインクが付着する問題を軽減するには、凹部24,124を形成して当該凹部24,124内にインク保持部を配置するのが好ましい。
 本発明に係るインク除去部材としては、第1及び第2の実施形態においてそれぞれインク除去部材23及びインク除去ローラ123を用いているが、インク保持部に保持されているインクを除去することができるものであれば、どのような部材を用いてもよい。例えば、第1の実施形態ではインクを掻き出すブレードや搬送ベルト8周囲のいずれかの場所(上側、下側を問わない)に配置された吸引口など、第2の実施形態では吸収体126よりさらに大きな吸収力を有する部材や吸収体126をキャップして保持されているインクを吸収除去する部材などを用いてよい。
 さらに、第1及び第2の実施形態において、それぞれインク除去部材23及びインク除去ローラ123はインク保持部としての突起26及び吸収体126に接触する位置と接触しない位置とを選択的に取り得るとしているが、例えば搬送ベルト8の表面に常時接触するように固定されていてもよい。
 また、インク除去部材によるインク除去動作は、搬送ベルト8を一旦停止させて行ってもよいし、走行させた状態で行ってもよい。例えば、第1の実施形態において、搬送ベルト8を一旦停止させず走行させ続けても、搬送ベルト8の走行速度及びインク除去部材23の位置・サイズを適宜調整することで突起26間の溝内に保持されているインク3を除去することは可能である。
 また、ベルト搬送機構13,113は、それぞれインク除去部材23に吸収されたインクをその外に排出するための機構、又は、インク除去ローラ123を清掃する機構をさらに備えていてもよい。
 また、内側シート状部材の材料としてはポリエステル以外のものを用いてもよい。
 また、搬送ベルト8は、必ずしも2層構造を有している必要はなく、例えば3層以上又は1層だけの層構造を有していてもよい。
 本発明は、ライン式だけではなく、シリアル式のインクジェットプリンタにも適用可能である。
 さらに、本発明は、インクジェットプリンタに限定されず、例えばインクジェット式のファクシミリやコピー機にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係るベルト搬送機構を備えたインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)を示す正面図である。 図1に描かれた搬送ベルトの部分平面図である。 図2のIII−IIIに沿った断面図である。 図2に描かれた搬送ベルトの部分斜視図である。 (a)〜(c)は、搬送ベルトの走行に伴って時間の経過順に示した、搬送ベルトのベルト幅方向中心位置における凹部付近の拡大断面図である。 (a),(b)は、図1に描かれたインク除去部材の駆動機構を示す部分側面図である。 図1に描かれた搬送ベルトの一変形例による部分断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るベルト搬送機構を備えたインクジェットプリンタを示す部分正面図である。 図8に描かれたインク除去ローラが搬送ベルトの凹部に配置された吸収体に接触している状態を示す部分正面図である。
符号の説明
 1 インクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)
 2 インクジェットヘッド
 6,7 ローラ
 8,108 搬送ベルト
 13,113 ベルト搬送機構
 23 インク除去部材
 24、124 凹部
 123 インク除去ローラ(インク除去部材)
 26 突起(インク保持部)
 26a オーバーハング部
 126 吸収体(インク保持部)
 30,130 ソレノイド(駆動機構)
 40 センサ

Claims (17)

  1.  複数のローラと、
     前記複数のローラに架け渡されて記録媒体を搬送するための搬送ベルトと、
     前記搬送ベルトの表面に配置された、インクを保持するためのインク保持部と、
     前記インク保持部によって保持されているインクを除去するためのインク除去部材と、
     を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  2.  前記搬送ベルトの表面に形成された凹部をさらに備えており、
     前記インク保持部は、前記凹部内に配置されており、前記凹部内にインクを保持することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  3.  前記インク保持部は、前記搬送ベルトの表面に形成された複数の突起を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  4.  前記複数の突起は、前記搬送ベルトの表面と直交する方向に突出していることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  5.  前記複数の突起は、前記搬送ベルトの走行方向と直交する方向に互いに平行に延在していることを特徴とする請求項3又は4に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  6.  前記複数の突起は、前記搬送ベルトの走行方向下流側を向いたオーバーハング部を有していることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  7.  前記複数の突起は、その前記搬送ベルトの走行方向上流側の面の前記搬送ベルトの表面に対する角度が、前記搬送ベルトの走行方向下流側の面の前記搬送ベルトの表面に対する角度より大きいことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  8.  前記複数の突起は、前記搬送ベルトの表面に形成された凹部内に形成されており、前記搬送ベルトにおいて記録媒体が搬送される搬送面より低い位置にあることを特徴とする、請求項3〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  9.  前記インク除去部材はフェルトからなることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  10.  前記インク除去部材における前記搬送ベルトの走行方向の長さは、前記凹部における前記搬送ベルトの走行方向の長さと等しいことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  11.  前記インク保持部は、前記搬送ベルトの表面に配置された吸収体を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  12.  前記インク除去部材は、前記インク保持部が前記複数のローラのいずれかに対応する位置にあるときに、前記インク保持部に接触することによりインクを除去することを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  13.  前記インク除去部材は金属材料からなることを特徴とする請求項11又は12に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  14.  前記インク除去部材は円柱形状のローラであることを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  15.  前記インク除去部材は、前記インク保持部に接触する位置と接触しない位置とを選択的に取り得ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  16.  複数のローラと、
     前記複数のローラに架け渡されて記録媒体を搬送するための搬送ベルトと、
     前記搬送ベルトの表面に配置された、インクを保持するためのインク保持部と、
     前記インク保持部によって保持されているインクを除去するためのインク除去部材と、
     前記インク保持部の位置を検知するためのセンサと、
     前記センサにより検知された前記インク保持部の位置と前記搬送ベルトの走行速度とに基づいて、前記インク除去部材を前記インク保持部に接触する又は接触しないように動作させる駆動機構と、
     を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置用ベルト搬送機構。
  17.  請求項1〜16のいずれか一項に記載のベルト搬送機構と、
     前記ベルト搬送機構における前記搬送ベルトによって搬送される記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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