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JP2004134741A - 反応物の昇華を制御するためのシステム - Google Patents

反応物の昇華を制御するためのシステム Download PDF

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Abstract

【課題】昇華容器内部の固体先駆物質の加熱を改善する装置および方法を提供すること。
【解決手段】一実施形態では、不活性な熱伝導要素を固体の先駆物質群の間に散在させる。例えば熱伝導要素は、粉末やビーズ、ロッド、ファイバなどを構成することができる。ある配置構成では、マイクロ波エネルギーが熱伝導要素を直接加熱することができる。
【選択図】   図1A

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、基板上に薄膜を堆積するのに使用される固体先駆物質供給源に関する。より詳細には、本発明は、先駆物質供給源装置内の固体先駆物質への熱伝導率を高めることに関する。
【背景技術】
【0002】
蒸気反応物には固体先駆物質がかなり頻繁に使用されるが、その理由は、ある特定の要素に関しては液体または気体の先駆物質を容易に入手できず、または全く存在しないからである。そのような固体先駆物質は、原子層堆積法(ALD)およびその他の半導体製作プロセスを含むがこれらに限定されない様々な状況で有用である。しかし、固体先駆物質を使用することは、液体および気体の先駆物質よりも難しい。
【0003】
基本的に、固体先駆物質の取扱いは単純であるように見える。固体先駆物質は十分に高い温度に加熱された容器に充填される。先駆物質は昇華し、その先駆物質の蒸気は反応スペースに導かれ、そこで基板表面に薄膜を堆積するのに使用される。
【考案の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先駆物質の粉末は、一般にその熱伝導率がかなり低い。バルク状の先駆物質の熱伝導率は低い可能性があり、かつ/または先駆物質の粒子間には、その粒子表面がほとんど接触しない状態で、何も入っていない空隙が存在する可能性があるが、これは先駆物質に熱エネルギーを伝達するのに望ましくない。空隙の体積は、先駆物質の粉末の充填密度に応じて異なる。低圧では、特に先駆物質のボリュームが先駆物質粒子間の非常に小さい空隙からなる場合、対流による熱輸送も一般に非効率的である。輻射による熱輸送は、温度差が比較的小さく粉末全体の輻射形態係数が本質的にゼロであるので、やはり一般に非効率的である。
【0005】
先駆物質の容器を外部から加熱する場合、先駆物質は、その容器の壁面近くの温度を十分高くすることができるが、先駆物質の粉末の中央部分では加熱が不十分である。この温度差は、先駆物質容器内の先駆物質粉末の中心に位置する部分を加熱するのに長時間を必要とすることから生じる。さらに、中心に位置しない先駆物質の昇華は熱エネルギーを消費し、したがって先駆物質のボリュームの中心は、プロセス全体を通して容器表面近傍の粉末よりも低い温度のまま存在する。ALDパルシング中、この温度差は、先駆物質容器の気相において平衡状態に達することが非常に困難であるため、先駆物質供給源を長時間使用した後の固体供給源の回復速度を不十分にする要因となる。ALDプロセスは、パルス濃度の小さいドリフトに対して比較的影響を受けにくいが、先駆物質分子による半導体ウェハー(またはその他の基板)の完全表面被覆率に満たないなど回復速度の著しい低下は問題を引き起こす可能性がある。
【0006】
先駆物質容器内には温度差があるので、容器の容積の高温部分では先駆物質が気相中に昇華し、容器の容積の低温部分では先駆物質が凝縮して固相に戻る。しばしば先駆物質の最上面は先駆物質の残りの部分よりも低温であるように見える。時間の経過と共に、硬く稠密な外皮が、加熱された先駆物質の表面に形成され、蒸気反応物を使用するプロセス(例えばALD)ではパルス濃度ドリフトが生じることが観察された。この外皮があると、バルク状の材料からその表面へ、さらに最終的には気相中に至る先駆物質分子の拡散が制限される。その結果、観察された先駆物質の昇華速度が遅くなる。最初は固体先駆物質供給源がうまく働くが、その後、かなりの量の固体先駆物質が先駆物質容器内に残っているにもかかわらず、固体先駆物質供給源から反応チャンバ内に至る十分に高い流量の先駆物質分子を得ることが困難になる。
【0007】
昇華容器の設計における別の問題点とは、加熱された腐食性先駆物質が長時間存在することによって、先駆物質容器内の先駆物質に接触するこれらの材料に大きな負担がかかることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好ましい実施形態は、固体先駆物質容器の容積全体における供給源温度の均一性を改善するための手段を提供する。本発明の一態様によれば、熱伝導率が高い不活性材料を固体先駆物質と混合して、先駆物質の熱伝導率を改善する。例えば不活性材料は、先駆物質容器全体に分布され先駆物質粉末と混合された、熱伝導率が高い粒子、ファイバ、ロッド、またはその他の要素を含むことができる。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、基板を処理するために固体先駆物質から蒸気を生成する方法が提供され、この方法は、固体の先駆物質群を容器内に入れ、その先駆物質全体に熱伝導材料を散在させることを含む。それによって熱伝導材料は、先駆物質群全体に熱エネルギーを伝えるのに役立つことが好ましい。次いで熱伝導材料と固体の先駆物質群との両方に熱エネルギーを加えることにより蒸気を形成する。一実施形態では、蒸気形成後にその蒸気が容器から反応チャンバへと送り出され、反応して、基板上に層が堆積する。
【0010】
別の実施形態によれば、先駆物質全体に熱を分布させることによって固体先駆物質から蒸気を形成するための基板処理システムが提供される。提供されるシステムは、固体の先駆物質群を保持するように構成された熱伝導容器を含み、熱伝導要素には固体の先駆物質群が散在している。先駆物質と熱伝導要素の両方を加熱するためのヒータも提供される。
【0011】
さらに別の実施形態によれば、固体先駆物質から蒸気を形成するための基板処理システムが提供される。このシステムは、固体の先駆物質群を保持するように構成された容器と、この容器に隣接するマイクロ波発振器とを含む。発振器は、先駆物質の加熱を行うために、マイクロ波エネルギーの形で熱エネルギーを伝達するように構成される。
【0012】
別の実施形態によれば、基板処理に使用される蒸気を生成するための混合物が提供される。この混合物は、基板処理蒸気を生成するためのバッチ処理分の先駆物質と、このバッチ処理分の先駆物質全体に散在させた複数の熱伝達固体物を含む。複数の熱伝達固体物が一括してバッチ処理分の先駆物質の熱伝導率を増大させる。
【0013】
好ましい実施形態を実現することにより、先駆物質表面での外皮の形成が少なくなり、先駆物質の昇華が高まることが有利である。さらに、先駆物質バッチ処理の運用寿命全体を通して昇華速度の均一性が改善されることにより、未使用の先駆物質の量が減少する。先駆物質容器への補充も、頻度は低いものの必要であり、すなわち材料が効率的に利用される。本発明の別の利点は、パルス間で、容器の気相中の反応物の分圧を定常状態の値(そのような1つの値はP0であり、材料の飽和蒸気圧である)にまで迅速に回復させることにより、固体先駆物質からの蒸気を使用するプロセスによって、基板上の薄膜の厚さの均一性が改善されることである。
【0014】
従来技術を超えて実現された本発明および利点を要約する目的で、本発明の、ある目的および利点をこれまで述べてきた。当然ながら、本発明の任意の特定の実施形態によりそのような目的または利点の全てを実現することは必ずしも必要ではないことを理解すべきである。このため、例えば当業者なら、本明細書で教示しまたは提案することができるその他の目的または利点を必ずしも実現することなく、本明細書で教示した1つの利点またはいくつかの利点を実現しまたは最適化する手法で本発明を具体化し実施できることを理解するであろう。
【0015】
これらの実施形態の全ては、本明細書に開示された本発明の範囲内に含まれるものである。本発明のこれらおよびその他の実施形態は、添付した図に関係する好ましい実施形態の以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかにされると考えられ、本発明は、開示される任意の特定の好ましい実施形態に限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1Aを参照すると、キャリアガス供給源4と、基板8を収容するように構成された反応チャンバ6との間に直列に、先駆物質供給源装置5が示されている。
【0017】
図1Bは、固体先駆物質を気化するための先駆物質供給源装置5の好ましい実施形態を示し、得られる蒸気は基板処理に使用されるが、この装置5は、圧力チャンバ10と、入口12と、出口14と、好ましくは過圧リリーフ弁16を有する。入口12は、第1のコンジット2を介してキャリアガス供給源4(図1A)に取着されることが好ましく、一方出口14は、第2のコンジット3を介して反応チャンバ6(図1A)に取着されることが好ましい。
【0018】
図2は、図1の先駆物質供給源装置5の概略的な一部破断斜視図であり、圧力チャンバ10内の内部先駆物質容器またはるつぼ20を示す。圧力チャンバ10内に位置付けられた内部るつぼ20は、先駆物質容器として使用される。るつぼ20の形状および寸法は、温度制御式の圧力チャンバ10内で利用可能な容積に応じて選択される。るつぼ20の材料は、石英ガラスや炭化ケイ素などの不活性物質を含むことができる。さらに、るつぼ20の最上部には粒子フィルタ22を配置することが好ましい。代替の実施形態では、粒子フィルタを容器出口14または第2のコンジット3に配置する。ある好ましい実施形態では、多孔質るつぼの壁面が使用され、そのるつぼの壁面は、先駆物質の蒸気が壁面を通して拡散するときに粒子フィルタとして働く。
【0019】
図3は、従来技術での外皮形成を示すが、これは本発明の好ましい実施形態が対処しようとする問題の1つである。図3は、ある体積の固体先駆物質32を保持するるつぼ20の概略側面図を示す。外皮34は、固体先駆物質32の上面に形成され易く、図3の矢印36は、るつぼ20に加えられる熱の移動方向を示している。
【0020】
図4および5は、本発明のさらに別の好ましい実施形態を示す。インサート38は、固体先駆物質が内部に保持されるるつぼ20(図2)またはその他の容器に嵌合するように構成される。インサート38は、良好な熱伝導率を有するよう選択されることが好ましい。インサート38は熱伝導要素40、すなわちここでいうロッドを含んでいるが、これは機械加工されて容器の底42に取着される。熱は要素40の主軸に沿って流れ、次いで半径方向外向きに材料に向かって流れ、結果的に先駆物質のボリューム全体を効率的かつ均一に加熱することが好ましい。要素40は、クリーニングして再使用を可能にするため、例えば最高の純度および品質のSiCから形成することが好ましい。別の実施形態では、熱伝導要素は、容器と同じ材料、例えばステンレス鋼で作製することが好ましい。図示される実施形態の場合、この要素はSiCで被覆されたグラファイトで形成するが、他の実施形態では前記要素は被覆されていない。さらに別の実施形態では、前記要素は、SiCおよびグラファイト以外の熱伝導物質から形成される。
【0021】
1つの好ましい実施形態によれば、図4および5のインサート38は、機械加工されて先駆物質容器20に嵌めこまれる。次いでこの容器20に先駆物質を注ぐ。別の実施形態によれば、先駆物質容器20には、まず先駆物質の粉末32を充填し、次いでインサートとして図4および5に示される要素40、すなわち熱伝導性ロッドを先駆物質32の内部に押し込んで、ロッド40の下端部が先駆物質容器20の底部に接触するようにする。代替の実施形態では、ロッドを供給源容器10の底に取着し、供給源容器10に先駆物質の粉末32を充填する。さらに別の配置構成では、これら複数のロッドのそれぞれが互いに独立に挿入されるように構成される。ロッド密度は固体の熱伝達特性の関数であることに触れておく(すなわち熱伝達が不十分である固体は、熱伝達経路が少なくなるようにより高い密度であることが望ましい)。
【0022】
図4および5に示される実施形態によれば、ロッド40を底板42に位置付けることができる。ロッド40は、例えば極座標タイプのレイアウトに配置することが好ましく、したがって各先駆物質群32は、ロッド40またはベースプレート42から最も離れたある距離の範囲内に位置付けられる。プレートに取着される垂直ロッド40の数は、先駆物質32の物理的性質により様々である。先駆物質内の熱輸送が非常に不十分である場合は、より多くのロッドを使用することができる。
【0023】
さらに別の代替の実施形態では、先駆物質群が散在する複数の熱伝導要素は、例えばロッドや積層スクリーン、ふるい、コイル、プレートなど、固定された要素から形成することができる。これらのユニットまたは要素は、多孔質構造と非多孔質構造の両方を含むことができる。これらの固定されたユニットまたは要素は、キャリアガスの入口から出口までの蒸気拡散を可能にしつつ、先駆物質に接触する熱伝導性の表面の総量が最大限になるよう配置されることが好ましい。先駆物質は、粉末と熱伝導要素との混合物中を拡散することが好ましい。キャリアガスは、容器上部(またはヘッドスペース)の化学物質を、入口から出口まで対流により輸送することが好ましい。
【0024】
図6は、るつぼ20内で、ばらばらに詰めた熱伝導要素46と先駆物質粉末32を混合した好ましい実施形態を示す。ある好ましい配置構成では、伝導要素46は粉末粒子であるが、代替の配置構成では、伝導要素46はファイバや細片、薄片、ペレット、球体、リングなどのより大きいばら詰めの要素を構成することができる。化学触媒工業では、それぞれが触媒材料で被覆されている同様の幾何形状を有する要素(ビーズ、ペレット、球体、リングなど)を使用し、したがって本発明の代替の配置構成を実施するために適切な幾何学的ユニット構成も提供すると考えられる。これらのユニットまたは要素46は、多孔質構造と非多孔質構造の両方を含むことができる。このばら詰めの要素46は、先駆物質32に接触する熱伝導性表面の総量が最大限になるよう配置されることが好ましい。ある好ましい実施形態で、要素46は、セラミック、例えばSiCなどの不活性な熱伝導材料から形成される。このような要素46を形成することができる形状および材料について、以下により詳細に論じる。
【0025】
代替の実施形態で、複数の伝導要素46にはバッチ処理分の先駆物質が散在して混合物を形成する。熱を伝達する固体物を包含することによって、バッチ処理分の先駆物質の熱伝導率がまとまって増大することが好ましい。
【0026】
図7を参照すると、るつぼ20に隣接したエネルギーエミッタ48を使用する本発明の別の実施形態が示されている。SiCまたは別の不活性なエネルギー吸収材料(図示せず)を先駆物質材料と共に、先駆物質容器内、好ましくは図示される容器またはるつぼ20内に置き、したがって先駆物質(図示せず)はエネルギー吸収材料に密接するようになる。1つの配置構成では、先駆物質容器も放出されるエネルギーに対して透過性を有することが好ましい。放出されるエネルギーの波長はマイクロ波領域であることが好ましいが、本明細書で開示する実施形態の代替の配置構成は、その他の波長の放出エネルギーを使用する。
【0027】
好ましい動作では、マイクロ波でマイクロ波吸収材料を加熱し、図4および5または6によるものでよい加熱された材料から先駆物質への流れを加熱する。その他の配置構成では、るつぼ自体がマイクロ波エネルギーを吸収するそのるつぼを容器内で使用し、それによってるつぼの壁面から先駆物質に熱を伝達する。一般に、通常薄膜の堆積に使用される先駆物質はマイクロ波を吸収せず、したがってマイクロ波で直接加熱することができない。しかしSiCなどの物質はマイクロ波を吸収し、SiCは急速に加熱され、それによって先駆物質を望み通りに均一に加熱することができる。同様に、本発明の開示を鑑みると、エネルギー吸収材料と種々の波長で動作するエネルギー供給源とのその他の組合せが考えられる。さらに別の配置構成では、先駆物質材料がマイクロ波などの電磁エネルギーを直接吸収することができる場合、その先駆物質材料を直接加熱することは所望の先駆物質を気化させるのに十分であり、したがって別個のマイクロ波吸収材料を省略することができる。
【0028】
前述の実施形態の代替の配置構成では、不活性なるつぼを省略して圧力チャンバ10の底部に直接先駆物質を投入することも可能であることを理解すべきであり、先駆駆物質に接触している圧力チャンバ10の表面は、十分に不活性であることが好ましい。代替の実施形態において、粒子フィルタは、先駆物質粉末の最上部、または先駆物質供給源と反応チャンバの間のコンジット内(図示せず)に配置することも好ましい。るつぼを使用する実施形態では、るつぼは、フィルタの役目を果たすために多孔質の壁面を有するよう形成することができ、それによって、別個の粒子フィルタの必要性が減じられる。1つの好ましい実施形態によれば、熱伝導材料を先駆物質と混合するが、別の好ましい実施形態では、先駆物質をチャンバ内に投入する前に、または投入する間、または投入した後に、機械加工されたインサートをチャンバ内に配置する。
【0029】
不活性熱伝導材料のサイズおよび形状
熱伝導材料または熱伝導要素は、例えば粉末やファイバ、不揃いな細片、機械加工品など、種々の形状で使用することができる。
【0030】
不活性な粉末の粒度は、当業者に理解されるように、適用例に応じて選択される。いかなる粒子フィルタも含まない先駆物質供給源の容器には、好ましくは材料の粉立ちを防止するのに十分粗い伝導性の不活性な要素(例えばSiC粉末)を充填すべきである。フィルタを備えた先駆物質供給源の容器には、サイズが広範囲にわたる導体粒子を充填することができ、最小の粒子は粒子フィルタで阻止されることが好ましい。小さい不活性導体粒子を使用する1つの利点とは、先駆物質粉末中の非常に小さい空隙に充填することができ、充填密度および先駆物質のボリュームの熱伝導率が増大することである。ある好ましい実施形態の1つの目的は、先駆物質粉末の熱伝導率を均一にしかつ高くすることである。
【0031】
好ましい実施形態によれば、伝導要素と先駆物質との混合物の熱伝導率は、純粋な導体材料よりも低く、純粋な先駆物質よりも高い。例えば、不活性な熱伝導材料を固体先駆物質に加えて固体混合物を形成し、したがって、好ましくは先駆物質/導体混合物中に熱伝導材料が約10〜80体積%存在し、より好ましくはその混合物中に熱伝導材料が約30〜60体積%存在する。導体の再使用は可能であるが、特に導体の粒径が非常に小さい場合、難問である。
【0032】
別の実施形態では、炭化物や炭素など、不活性な伝導材料のファイバを使用する。ファイバは、先駆物質のボリューム内でそのファイバに沿って熱を効率的に伝えることが好ましく、またファイバ付近に位置する先駆物質に熱を与えることも好ましい。ファイバは、長さが約1〜20mmの細片に切断することが好ましく、前述の先駆物質と混合する。例えば、適切なSiCファイバは、米国のReade Advanced Materialsなどから販売されている。選択された熱伝導ファイバは、ヒータまたは先駆物質容器の壁面から先駆物質まで熱を分布することが好ましい。
【0033】
さらに別の実施形態によれば、不活性な伝導材料の機械加工品を使用し、それによってある利益が得られることが好ましい。より大きい機械加工品を使用することによって、使用後に熱伝導材料を回収することが比較的容易になる。さらに、熱伝導材料を清浄にして何回も再使用することができる。したがって、非常に高い純度で高価な熱伝導材料を経済的に使用することができる。機械加工品は、例えばロッドやプレート(図4および5に示す)の形をとることができ、またはそのような形状の組合せおよびその他の形状、例えばロッドまたはその他の延長部の長さに沿って様々なレベルに取り付けられたスクリーンを含めた形状をとることができる。
【0034】
ある実施形態では、機械加工品と、より小さい熱伝導細片の組合せを使用する。機械加工品は、ヒータまたは加熱された先駆物質容器の壁面からその先駆物質のボリュームまで、長距離にわたる熱輸送を行うことが好ましく、一方、ばら詰めの熱伝導ユニット(例えばビーズや粉末、ファイバなど)は、先駆物質に対して局所的に熱を分布させるよう、先駆物質と混合することが好ましい。ある配置構成では、粉末形態の熱伝導材料を、ファイバ形態の熱伝導材料と組み合せて使用する。別の配置構成では、粉末にされた熱伝導材料と共にロッドを使用する。本明細書に包含される開示に鑑み、当業者なら、熱伝導材料の形態と、やはり同様に有利と考えられる材料とのその他の組合せを容易に理解するであろう。
【0035】
本発明により使用される、加えられる不活性材料を選択する際、良好な熱伝導率であることが望ましい。このための不活性材料は、その熱伝導率が少なくとも約50W/m・Kであることが好ましく、より好ましくはこの特許出願で示される適用例に関しては室温で少なくとも約80W/m・Kであり、最も好ましくは、使用条件下でそのように高い伝導率を有する。
【0036】
炭化ケイ素
ある好ましい実施形態では、るつぼまたは容器に加えられる不活性材料を形成するために、炭化ケイ素(SiC)を使用する。SiCは極めて硬い材料であり、熱伝導率が高く、蒸気圧は無視できるほどであり、高温での化学物質に対する抵抗が非常に良好なものである。米国のPerformance Materials,Inc.によれば、SiCの熱伝導率は室温で250W/m・Kであり、400℃では約120W/m・Kである。純度が様々な広範囲にわたるグレードのSiCが市販されている。炭化ケイ素(SiC)の色は、その純度と相互に関係することが知られている。米国のReade Advanced Materialsによれば、黒色のSiCの純度は最高約99.2%であり、濃緑色のSiCの純度は約99.5%であり、薄緑色のSiCの純度は約99.7%である。SiCは、粉末、粗粒子、結晶、顆粒、ウェハー、ファイバ、小板、バー、および任意の形の細片の形で入手可能である。珪砂およびコークスから生成されたSiCの一般的な不純物は、SiO2、元素Si、遊離したC、およびFe2O3である。このような不純物は、先駆物質を使用するプロセスで起こり得る汚染が低減されるよう、最小限に抑えることが好ましい。したがって好ましい実施形態では、不活性伝導材料が99%の純度よりも高いことが好ましい。
【0037】
高純度SiCには、いくつかの商業上の供給元が存在する。例えば純度99%のSiCは、全ての粗粒子サイズが米国のAtlantic Equipment Engineersから入手可能である。米国のPoco Graphite,Inc.も、純粋な黒鉛を一酸化ケイ素(SiO)の蒸気に接触させる(化学反応式1)化学気相浸透(CVI)法により、非常に高い純度のSiCを製造する。SiCの不純物量はppmレベル内である。
【0038】
SiO(g)+2C→SiC+CO(g)   反応式1
米国のCerac,Inc.は、寸法が3〜12mmの範囲内にある真空蒸着グレード(99.5%)のSiC細片を販売する。
【0039】
その他の材料
いくつかのその他の適切な不活性炭化物が市販されている。遷移金属炭化物の熱伝導率は、一般にSiCの熱伝導率よりも約50%低く、遷移金属炭化物の伝導率は、しばしば昇華の改善を行うのに十分になる。米国のAtlantic Equipment Engineersは、炭化タングステン(WC)、炭化バナジウム(VC)、炭化タンタル(TaC)、炭化ジルコニウム(ZrC)、炭化ハフニウム(HfC)、炭化モリブデン(MoC)、炭化ニオブ(NbC)、および炭化チタン(TiC)の粉末を販売している。炭化物粉末の純度は一般に99.8〜99.9%である。そのような金属炭化物は、金属と炭素が1:1以外の有用な理論量も有する。
【0040】
さらに、熱伝導率が十分高い炭化ホウ素(例えばBC)など、代わりの炭化物を使用することもできるが、炭化ホウ素は、ホウ素不純物の影響を受け易い適用例には使用しないことが好ましい。
【0041】
別の適切な不活性で伝導性のある材料は、米国Poco Graphite製のPocoFoam(商標)であり、これは非常に軽い炭素フォームで、その熱伝導率は100〜150W/m・Kの範囲内である。
【0042】
被覆された材料
熱伝導材料を形成するための材料を選択する際、高い熱伝導率を有するが、変更を加えることなく固体先駆物質容器内でその材料を直接使用できない性質を有する材料を利用することは望ましくない。例えば、可能性ある材料は所望の熱伝導率を有すると考えられるが、その材料は処理中に、すなわち昇華中に先駆物質と反応する。したがって、先駆物質と直接接触するよう選択される材料は、不活性であることが好ましい。ある好ましい実施形態では、熱伝導率が高く不活性ではない材料を不活性物質で被覆することにより、単独で使用した場合に望ましくないと考えられる材料を使用することが可能になる。例えば、黒鉛とシリコンはいずれも熱の良導体である。黒鉛は非常に軟らかく、反応チャンバ内の基板を汚染する可能性のある固体粒子を容易に形成する。したがって、黒鉛から放出される粒子の数を減少させるには、黒鉛の表面に硬質の不活性被覆を形成することが好ましい。同様にシリコンは、シリコン表面上の自然酸化膜が破壊された場合の効率的な還元剤である。シリコン表面に堆積した不活性被覆は、シリコンと先駆物質との反応を妨げることが好ましい。
【0043】
特に、黒鉛またはシリコンは、ある好ましい実施形態ではSiCで被覆することができる。その他の適切な被覆材料は、炭化ホウ素、炭化ニオブ(NbC)、炭化タンタル(TaC)、炭化チタン(TiC)、炭化タングステン(WC)、炭化ジルコニウム(ZrC)、炭化モリブデン(MoC)、炭化バナジウム(VC)、および炭化ハフニウム(HfC)である。そのような金属炭化物は、1:1以外の有用な理論量も有する。一実施形態では、純度が不十分な炭化物を、先駆物質容器内の先駆物質の汚染を防止する薄い高純度CVD炭化物被膜で被覆することが好ましい。この実施形態では、CVD炭化物被覆の不純物は百万分の一単位(ppm)の範囲内であり、したがって先駆物質または基板を著しく汚染しない。窒化チオブ(NbN)や窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、窒化タングステン(WN)、窒化ジルコニウム(ZrN)、窒化モリブデン(MoN)、窒化バナジウム(VN)、窒化ハフニウム(HfN)などの遷移金属窒化物は、熱伝導材料表面の適切な不活性被覆の別の例として役立つものである。さらに、一実施形態では窒化シリコンをシリコン表面に形成し、したがってシリコン部分およびシリコン片は不動態化する。
【0044】
実施された方法および得られた結果を含めた以下の実施例は、単なる例示を目的として示したものであり、本発明を限定するように構成されたものではない。
【0045】
実施例
実施例1
逐次的な自己飽和表面反応を介してHfClとHOの交互に送られるパルスからHfOを堆積するため、オランダ、BilthovenのASM International,N.V.から市販されているPulser(登録商標)3000 ALCVD(商標)反応器を使用した。このパルス用のHfCl蒸気は、固体供給源から供給した。HfCl 157.6gと99.5%のSiC 200.8g(ノルウェー、Orkla Exolonから得られた)の混合物を供給源容器に投入した。この混合物には、各先駆物質が約100cm含まれていた。したがって、先駆物質材料と伝導要素との混合物は、体積が1:1の混合物であった。
【0046】
その結果、供給源温度を、200〜205℃(炭化物を充填せず)から180℃(炭化物を充填した)に低下させることができた。これは、先駆物質の昇華速度が速くなりより安定になったことから、供給源の回復速度(すなわち、次のパルスに十分な蒸気が生じるパルシング後の時間)が改善されたと考えられる。同じ先駆物質のバッチ処理分からの薄膜の堆積は、炭化物を充填しない場合よりも長い時間、可能になった。SiCを添加することにより、基板上のHfO薄膜の厚さの均一性が改善された。SiC伝導充填剤を使用しても、ウェハー上の粒子の数に影響はなかった。
【0047】
実施例2
グローブボックス内で、ZrCl粉末と炭化ホウ素(BC)粉末を混合した。当該混合物を、ガラス製の供給源ボートに投入した。次いで混合物を入れた供給源ボートを、キャリア管として働くガラス管内に配置した。ZrClが室内の空気および水分に曝されないように、管の端部をParafilmで覆った。管を、グローブボックスから、ASM International N.V.のF120 ALD反応器に運び、供給源ボートをキャリア管から反応器の供給源管(圧力容器)に移すと共に不活性窒素ガスを供給源管から流出させた。供給源ボートの装入が完了した後、基板を反応器の反応チャンバ内に配置し、その反応器を機械式真空ポンプで排気して真空にした。反応器の圧力を、流動する不活性窒素ガスで約3〜10mbarに調整した。反応チャンバを堆積温度に加熱し、反応器のZrCl反応物ゾーンも昇華温度に加熱した。ZrO薄膜を、ZrCl4とHO蒸気の逐次交互パルスから堆積させた。ZrClの昇華速度は、炭化ホウ素とZrClを混合したときに明らかに速くなったことがわかった。炭化ホウ素は、先駆物質のボリューム全体に熱エネルギーを運ぶのを助けた。
【0048】
本発明を、ある好ましい実施形態および実施例に関して開示してきたが、当業者なら、本発明が、特に開示された実施形態を超えて本発明のその他の代替の実施形態および/または用法およびその明らかな修正例にも及ぶことが理解されよう。したがって本明細書で開示する本発明の範囲は、上記特定の開示された実施形態により限定すべきではなく、上述の特許請求の範囲を公正に読み取ることによってのみ決定すべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】ガス供給源と反応チャンバの間に直列に配置された先駆物質供給源装置の外観図である。
【図1B】好ましい実施形態により構成された、図1Aの先駆物質供給源装置の概略側面図である。
【図2】図1Bの先駆物質供給源装置の概略的な一部破断斜視図であり、圧力チャンバ内の先駆物質容器を示す図である。
【図3】従来技術の先駆物質容器の概略側面図であり、ある体積の固体先駆物質の上面に外皮が形成されており、矢印が熱の流れの方向を示す図である。
【図4】好ましい実施形態により構成された、容器ベースに取着された熱伝導ロッドを備えた容器インサートの概略上面図である。
【図5】図4のインサートの概略斜視図である。
【図6】好ましい実施形態による、先駆物質を散在させた熱伝導ユニットを有する先駆物質供給源装置の概略側面図である。
【図7】本発明の実施形態による、隣接するマイクロ波ユニットを有する先駆物質供給源装置の概略的な一部破断斜視図である。

Claims (41)

  1. 基板を処理するための固体先駆物質から蒸気を生成する方法であって、
    固体の先駆物質群を容器内に入れるステップと、
    熱伝導材料に先駆物質群を散在させ、熱伝導材料と固体の先駆物質群の両方に熱エネルギーを加えることによって蒸気を形成するステップと、
    前記容器から反応チャンバに蒸気を通すステップと
    を含む方法。
  2. 前記蒸気を反応させて前記基板上に層を堆積するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記熱伝導材料に前記固体の先駆物質群を散在させるステップが、混合物中に前記熱伝導材料を約10体積%〜80体積%有する固体混合物を形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記熱伝導材料に前記固体の先駆物質群を散在させるステップが、混合物中に前記熱伝導材料を約30体積%〜60体積%有する固体混合物を形成することを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 先駆物質に熱を分布させることによって固体先駆物質から蒸気を形成するための基板処理システムであって、
    固体の先駆物質群を保持するように構成された容器と、
    前記固体の先駆物質群を散在させた複数の熱伝導要素と、
    前記熱伝導要素と前記先駆物質の両方に熱エネルギーを伝達するように構成されているヒータと
    を含むシステム。
  6. 前記容器が熱伝導容器である、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記容器に流体連結された反応チャンバをさらに含み、当該チャンバが、基板上に層を堆積するため容器から生じる蒸気の反応に適した環境を提供するように構成されている、請求項5に記載のシステム。
  8. 前記反応チャンバが化学気相成長チャンバ(CVD)である、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記反応チャンバが原子層堆積チャンバ(ALD)である、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記固体の先駆物質群が粉末形態である、請求項5に記載のシステム。
  11. 前記熱伝導要素が、前記容器内の反応に対して実質的に不活性な物質から形成される、請求項5に記載のシステム。
  12. 前記熱伝導要素が、前記容器内の反応に対して実質的に不活性な被覆を有する、請求項5に記載のシステム。
  13. 前記容器を取り囲む真空チャンバをさらに含む、請求項5に記載のシステム。
  14. 前記ヒータが、前記熱伝導要素にマイクロ波エネルギーを伝達するように構成されたマイクロ波発振器である、請求項5に記載のシステム。
  15. 前記熱伝導要素が、前記容器内に挿入されるように構成された複数のロッドである、請求項5に記載のシステム。
  16. 前記ロッドが、前記容器に挿入されるように構成されたベースプレートに取付けられた、請求項15に記載のシステム。
  17. ロッドが容器のベースに取付けられる、請求項15に記載のシステム。
  18. 前記複数のロッドが互いに独立に挿入されるようにそれぞれ構成される、請求項15に記載のシステム。
  19. 前記熱伝導要素が、前記容器内に入っている前記固体の先駆物質群を散在させて構成されたファイバである、請求項5に記載のシステム。
  20. 前記熱伝導要素が粉末形態である、請求項5に記載のシステム。
  21. 前記熱伝導要素が炭素を含む、請求項5に記載のシステム。
  22. 前記熱伝導要素が金属炭化物を含む、請求項21に記載のシステム。
  23. 前記熱伝導要素が遷移金属炭化物を含む、請求項21に記載のシステム。
  24. 前記熱伝導要素が炭化ホウ素を含む、請求項21に記載のシステム。
  25. 前記熱伝導要素が炭化ケイ素(SiC)を含む、請求項21に記載のシステム。
  26. 前記熱伝導要素がロッドと粉末の組合せを含む、請求項5に記載のシステム。
  27. 前記熱伝導要素がロッドとファイバの組合せを含む、請求項5に記載のシステム。
  28. 前記熱伝導要素の熱伝導率が、室温で少なくとも約50W/m・Kである、請求項5に記載のシステム。
  29. 前記熱伝導要素の熱伝導率が、室温で少なくとも約80W/m・Kである、請求項5に記載のシステム。
  30. 固体先駆物質から蒸気を形成するための基板処理システムであって、
    固体の先駆物質群を保持するように構成された容器と、
    前記容器に隣接したマイクロ波発振器であって、マイクロ波エネルギーの形をとる熱エネルギーを伝達して前記先駆物質の加熱を行うように構成された発振器と
    を含むシステム。
  31. 固体の先駆物質群を散在させた複数の熱伝導要素をさらに含み、当該熱伝導要素が前記マイクロ波エネルギーを容易に吸収する、請求項30に記載のシステム。
  32. 前記固体の先駆物質群が、前記マイクロ波発振器から伝達された前記マイクロ波エネルギーによって直接加熱されるように配合された、請求項30に記載のシステム。
  33. 前記容器が、前記マイクロ波発振器から伝達されたマイクロ波エネルギーによって直接加熱されるよう作製された、請求項30に記載のシステム。
  34. 基板処理に使用される蒸気を生成するための混合物であって、
    基板処理蒸気を生成するためのバッチ処理分の先駆物質と、
    バッチ処理分の先駆物質に散在させた複数の熱伝達固体物であって、これらが一括して前記バッチ処理分の先駆物質の熱伝導率を増大させる熱伝達固体物と
    を含む混合物。
  35. 前記複数の熱伝達固体物が、粉末、球体、不揃いな形状の細片、および機械加工品からなる群から選択される、請求項34に記載の混合物。
  36. 前記複数の熱伝達固体物が、ロッド、スクリーン、ふるい、コイル、およびプレートからなる群から選択される、請求項34に記載の混合物。
  37. 前記複数の熱伝達固体物が、金属炭化物、遷移金属炭化物、炭化ホウ素、および炭化ケイ素からなる群から選択された材料から形成される、請求項34に記載の混合物。
  38. 前記複数の熱伝達固体物が、前記基板処理で使用される所望の反応に対して実質的に不活性である、請求項34に記載の混合物。
  39. 前記複数の熱伝達固体物が、前記基板処理で使用される所望の反応に対して実質的に不活性な材料で被覆される、請求項34に記載の混合物。
  40. 前記複数の熱伝達固体物が、前記先駆物質バッチ処理分の縁部に近接した前記先駆物質から前記先駆物質バッチ処理分の実質上中央に位置する先駆物質に、熱を伝導するように構成された、請求項34に記載の混合物。
  41. 前記複数の熱伝達固体物が、マイクロ波発振器から生じるマイクロ波エネルギーを吸収し、固体先駆物質に熱を放出する、請求項34に記載の混合物。
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