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JP2004134691A - 部品補給管理システム、部品補給管理方法および部品補給管理プログラム - Google Patents

部品補給管理システム、部品補給管理方法および部品補給管理プログラム Download PDF

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JP2004134691A
JP2004134691A JP2002299952A JP2002299952A JP2004134691A JP 2004134691 A JP2004134691 A JP 2004134691A JP 2002299952 A JP2002299952 A JP 2002299952A JP 2002299952 A JP2002299952 A JP 2002299952A JP 2004134691 A JP2004134691 A JP 2004134691A
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JP2002299952A
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Mitsuaki Kato
加藤 光昭
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Fuji Corp
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Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】回路部品装着システムにおける回路部品の補給作業を効率的に行わせるための部品補給管理システム、部品補給管理方法、部品補給管理プログラム等を得る。
【解決手段】各回路部品の残数から部品切れ時刻を予測し、その予測した時刻に基づいて補給スケジュールを作成し、その作成した補給スケジュールをオペレータに報知する。部品切れ時刻に基づいて補給作業の目安となる作業目安時刻を決定し、その時刻に基づいて補給スケジュールを作成することができる。なお、作業目安時刻は、補給形態、作業所要時間等に依拠して設定してもよい。また、作成したスケジュールに過密時間帯が存在する場合に、過密状態を緩和するようにスケジュール調整してもよい。さらには、利用目的の互いに異なる複数の補給スケジュールを作成することもできる。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品等の回路部品の装着作業において供給される回路部品についての部品補給を管理する管理システム、管理方法および管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子回路の組立ては、回路基板の表面に電子部品等の回路部品を装着する部品装着作業を含み、一般に、その部品装着作業は、回路部品装着機によって行われる。回路部品装着機は、複数の部品供給デバイスと、これらデバイスから供給される回路部品を取出して回路基板の表面に装着する部品装着装置とを備えて構成されている。電子回路が大量生産される今日、装着作業の効率向上が望まれ、その1つの方策として、回路部品装着機の実稼動率を高めることが目指されている。
【0003】
一般には、回路部品は所定数量の集合体(例えば、電子部品であれば、テープ化された電子部品がリールに巻回された形態をなすもの等がある)として回路部品装着機に供される。部品供給デバイスは、その供された部品集合体から1つづつ回路部品を供給するのである。部品集合体は所定数量の回路部品を含んでいるが、その部品が供給されて無くなるあるいは無くなった場合は、オペレータによる補給作業を行う必要がある。多くの場合、1つの回路基板に対する装着作業において幾種類もの回路部品が供給されるわけであるが、それらの1つにでも部品切れが生じた場合、回路部品装着機は装着作業を停止する。この作業停止は回路部品装着機の実稼働率の低下をもたらす結果となる。
【0004】
そこで、部品切れが生じる部品切れ時刻を予測し、これをオペレータに報知することが検討され、それに関して、これまでに、例えば、特開平11−232339号公報,特開2000−101291号公報,特開2001−1278487号公報に記載された技術等が公表されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−232339号公報
【特許文献2】
特開2000−101291号公報
【特許文献3】
特開2001−1278487号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
上記列挙した技術は、いずれも、各回路部品の部品切れ時刻を予測し、その予測した時刻をオペレータに報知することに留まっていた。これらの技術を利用した場合であっても、例えば、ある時間に部品切れが集中するといった場合には、オペレータはその集中する事実のみを認識するだけであり、報知される情報は、その集中を回避可能な補給作業を実行するために充分な指針とはなり得なかった。また、補給作業は、回路部品装着機に補給部品を補給する動作を主体とする作業の他、その作業のための準備作業等、いくつかの作業に分けられる。それら区分された作業の各々に対しては、部品切れ時刻という一元化された情報は、効率的な補給作業のための情報としては不充分である。さらに、補給動作を主体とする作業あるいはその準備のための作業等に要する時間が部品によって異なり、また、部品の補給形態によっては、補給動作を行い得る時刻が実際に部品切れが生じる時刻とは異なるといった点からも、部品切れ時刻という情報は必ずしも有効なものであるとは言い難い。つまり、上記技術を始めとした従来の技術では、多種多量の電子回路が大量にかつ迅速に組立られる今日、回路部品装着システムにおいて効率的な回路部品の補給作業を実現させることが困難であった。
【0007】
そこで、本発明は、回路部品装着システムにおける回路部品の補給作業を効率的に行わせるための部品補給管理システム、部品補給管理方法、部品補給管理プログラム等を得ることを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の部品補給管理システム、部品補給管理方法、部品補給管理プログラム等が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能である。
【0008】
なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(2)項が請求項2に、(7)項が請求項3に、(12)項が請求項4に、(15)項が請求項5に、(17)項が請求項6に、(23)項が請求項7に、(24)項と(25)項とを合わせたものが請求項8に、それぞれ相当する。また、(31)項が請求項9に相当し、(41)項が請求項10に相当する。
【0009】
(1)回路部品を供給する部品供給デバイスが複数配設されてその部品供給デバイスから供給された回路部品を回路基板に装着する回路部品装着機を1以上含む回路部品装着システムにおいて用いられ、供給される回路部品の補給時期を管理するための部品補給管理システムであって、
各回路部品の残数から、それら各回路部品の部品切れ時刻を予測する部品切れ時刻予測部と、
前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて部品補給に関する作業のために利用可能な補給スケジュールを作成する補給スケジュール作成部と、
前記補給スケジュールをオペレータに報知する補給スケジュール報知部と
を含む部品補給管理システム。
【0010】
本発明の部品補給管理システムは、部品切れ時刻に基づいて部品補給スケジュールを作成し、それをオペレータに報知する。従来技術において、部品切れ時刻をそのまま報知するものではなく、補給スケジュールという形式で報知することにより、オペレータにより有益な情報を提供する。平たく言えば、部品切れ時刻という未加工のデータだけを報知するのではなく、そのデータに対して何らかの処理を施し、スケジュールというオペレータにとってより利用価値のある形態で部品切れ情報を提供するのである。
【0011】
本発明の部品補給管理システムにおいて、補給スケジュールは、種々の態様のものとすることができる。詳しく言えば、利用目的、補給時期、補給形態、補給に関する作業の形態、回路部品の供給形態等に応じて、いろんなバリエーションのスケジュールが作成可能であり、そのバリエーションについては、以下の項にて詳しく説明する。また、補給スケジュール以外のバリエーションについても、適宜以下の項にて説明する。
【0012】
本発明の対象となる回路部品装着システムに含まれる回路部品装着機は、その種類が限定されるものではない。例えば、ロータリーヘッド型回路部品装着機、XYロボット型回路部品装着機等を始めとして、種々の型式の回路部品装着機が、管理の対象となり得る。また、回路部品装着システムは、1台の回路部品装着機のみで構成されるものであってもよい。その場合、回路部品装着機がそのまま回路部品装着システムとなることがあり得る。逆に、回路部品装着システムは、複数の回路部品装着機を含むものであってもよい。その場合、1つの電子回路組立てライン内に配置される複数の回路部品装着機によって回路部品装着システムが構成されてもよく、また、複数のラインに跨る複数の回路部品装着機を含んで回路部品装着システムが構成されてもよい。さらに言えば、例えば1つの工場内のすべての回路部品装着機を含んで、工場全体を1つの回路部品装着システムとするのであってもよい。また、回路部品装着機に配設される部品供給デバイスもその種類が限定されるものではない。例えば、電子部品(回路部品の1種である)がテープに保持された電子部品テーピングを対象とするテープフィーダ、トレイに収容された回路部品を供給するトレイ型部品供給装置、バラ状態の回路部品を整列して供給するバルクフィーダ等、様々な形式の部品集合体を取り扱う部品供給デバイスが対象となり得る。
【0013】
部品補給管理システムは、その実体がどこに設けられるものであってもよい。部品補給管理システムは、その中核となる構成要素としてコンピュータを含むものであることが望ましく、またその殆どの構成部分をコンピュータが占めるものであってもよい。管理対象となる回路部品装着システムもコンピュータを主体とする制御装置を含んで構成されることが多く、その制御装置のコンピュータが、部品補給管理システムの中核となるコンピュータを兼ねる態様であってもよい。平たく言えば、1つの回路部品装着機の制御装置のコンピュータが部品補給管理システムの中核をなして、回路部品装着機が部品補給管理システムを含む態様であってもよい。また、複数の回路部品装着機を含む回路部品装着システムの場合、そのシステムを統括して制御する統括制御装置を有するときには、その統括制御装置のコンピュータが部品補給管理システムの中核をなすような態様であってもよい。それらの態様と異なり、回路部品装着システムとは別体をなすコンピュータを配備し、そのコンピュータに部品補給管理システムの中核部分を担わせることもできる。なお、部品補給管理システムの中核部分を占めるコンピュータを1つとして、当該システムの構成要素である機能部分(例えば、「部品切れ時刻予測部」、「補給スケジュール作成部」等を意味する)の殆どをそのコンピュータに設ける態様であってもよく、また、2以上のコンピュータに当該システムの各機能部分が分散して設けられる態様であってもよい。
【0014】
本項に記載の「補給時期」とは、「部品補給に関する作業を行う時期」という広い意味であり、「部品補給に関する作業」(以下、単に「補給作業」という場合もある)とは、実際に回路部品装着機に補給する補給動作を主体とする作業だけでなく、その作業を行うのための準備作業をも含む意味である。「部品補給に関する作業」については、具体例を挙げて後述する。補給スケジュールの作成の基準となる「部品切れ時刻」は、××時××分というように、絶対時刻(例えば、日本標準時のような時刻を意味する)であってもよく、また、基準となる時点を設け、その基準時点から××分後というような相対時刻であってもよい。また、部品切れ時刻は、時点(例えば、××分××秒)として予測されるものであっても、ある程度の時間幅をもった時間帯(例えば、××分〜××分)として予測されるものであってもよい。本部品補給管理システムでは、必ずしも、回路部品装着システムにおいて供給される回路部品のすべてを管理の対象とすることを要しない、例えば、利用目的等に応じて、そのうちの一部のみを管理対象とすることもできる。
【0015】
(2)前記補給スケジュール作成部が、前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて、前記部品補給に関する作業を行う目安となる各回路部品の作業目安時刻を決定する目安時刻決定部を備え、その各回路部品の作業目安時刻に基づいて前記補給スケジュールを作成するものである(1)項に記載の部品補給管理システム。
【0016】
作業目安時刻には、部品補給に関する作業を行う時期に関する指針となる時刻が含まれる。ある回路部品についての部品補給に関する作業をいつまでに終わらせるのが望ましいか、いつ頃から作業を始めるのが望ましいかといったことを判断するための目安となる時刻も含まれる。目的に応じて、種々の作業目安時刻を定めることができる。作業目安時刻の態様およびその決定方法に関する各種態様については、後の項に説明する。作業目安時刻に基づいて作成された補給スケジュールを指針として補給作業を行えば、より効率のよい部品補給を行うことができる。なお、作業目安時刻は、対象となるすべての回路部品に対して、一定の規則、基準、方式等で決定するものであってもよく、回路部品の種類ごと、回路部品装着機ごと、部品供給デバイスごと等によって、異なる規則、基準、方式等で決定するものであってもよい。また、1つの回路部品に対して1つの作業目安時刻が決定される態様であってもよく、複数の作業目安時刻が決定される態様であってもよい。つまり、複数の目安時刻決定部を備える部品補給管理システムであってもよいのである。さらに、作業目安時刻は、部品切れ時刻から直接何らかの規則等によって決定されるものだけでなく、一旦別の作業目安時刻を決定した後、その作業目安時刻から何らかの規則等によって決定されるものであってもよい。かかる態様の作業目安時刻も部品切れ時刻に基づいて決定された時刻なのである。
【0017】
(3)前記目安時刻決定部が、前記各回路部品の作業目安時刻のうちの1以上のものを、その1以上のものの各々についての前記部品切れ時刻より早い時刻あるいは遅い時刻に決定するものである(2)項に記載の部品補給管理システム。
【0018】
本発明においては、作業目安時刻を部品切れ時刻と同じ時刻とすることが妨げられるものではない。本項の態様のように、部品切れ時刻からオフセットされた時刻として決定される場合は、より利用目的に合致した補給スケジュールの作成が可能となる。なお、対象とされるすべての回路部品の作業目安時刻がオフセットされた時刻となる態様のほか、一部のものだけを早い時刻に決定する、一部のものだけを遅い時刻に決定する、あるいは、一部のものを早い時刻にかつ別の一部のものを遅い時刻に決定するといった種々の態様を採用することが可能である。
【0019】
(4)前記目安時刻決定部が、前記各回路部品の作業目安時刻のうちの1以上のものを、時間的な幅のある期間として決定するものである(2)項または(3)項に記載の部品補給管理システム。
【0020】
作業目安時刻を時間的に幅のある時刻(例えば、時間帯等)に決定すれば、時間的に柔軟性のある補給スケジュールが作成可能である。ここのとは、例えば、後に説明するスケジュール調整等において、融通が付き易い、自由度が増すといった利点がある。幅のある期間とする場合、その始期となる時刻および終期となる時刻ともに部品切れ時刻より早い時刻あるいは遅い時刻とされる態様、始期となる時刻あるいは終期となる時刻のいずれか一方が部品切れ時刻とされる態様、始期となる時刻と終期となる時刻との間に部品切れ時刻が存在するように期間を決定する態様等、種々の態様を採用可能である。期間の時間幅も、いずれの回路部品に対しても一定である態様、回路部品によって異なる態様等、種々の態様を採用できる。
【0021】
(5)前記目安時刻決定部が、各回路部品に対する前記部品補給に関する作業の開始刻限である作業開始目安時刻を決定する開始目安時刻決定部を有する(2)項ないし(4)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0022】
作業開始目安時刻には、例えば、対象となる補給作業をその時刻までに開始しなければならないとされる時刻、その時刻に開始が要請される時刻、開始するのが好適であるとされる時刻、開始することが可能となる時刻等、様々な時刻が含まれる。補給スケジュールの利用目的に応じて、作業開始目安時刻を決定すれば、作成される補給スケジュールの利用価値が高まる、対象とされる補給作業の効率が高まるといったメリットがある。
【0023】
(6)前記目安時刻決定部が、各回路部品に対する前記部品補給に関する作業の終了刻限である作業終了目安時刻を決定する終了目安時刻決定部を有する(2)項ないし(5)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0024】
作業開始目安時刻と同様、作業終了目安時刻にも、例えば、対象となる補給作業をその時刻までに終了しなければならない時刻、終了するのが好適であるとされる時刻、その時刻を超えると当該作業が困難あるいは不可能となるとされる時刻等、様々な時刻が含まれる。作業開始目安時刻の場合と同様、作成される補給スケジュールの利用価値が高まる、対象とされる補給作業の効率が高まるといったメリットがある。
【0025】
(7)前記目安時刻決定部が、各回路部品の補給形態に基づいて前記各回路部品の作業目安時刻を決定する補給形態依拠決定部を有する(2)項ないし(6)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0026】
回路部品の補給形態には、種々の因子によって規定あるいは類別される形態が含まれる。その因子は、例えば、補給作業が可能な時期、補給作業に要する時間、補給作業の作業形態、補給作業の難易度、補給作業を行う場所等が含まれる。平たく言えば、この回路部品は部品切れ時刻より相当時間早い時刻から補給作業を開始しなければならない補給形態であるとか、この回路部品は部品切れが生じた後にも補給が可能な補給形態であるとか、この回路部品は補給作業に時間がかかる補給形態であるとか、この回路部品は遠方にされているためそれを運搬する作業が付随する補給形態であるとかいった意味合いである。補給形態に依拠して作業目安時間を決定すれば、その作業目安時間に基づいて作成される補給スケジュールは、実用的なスケジュールとなる。
【0027】
(8)当該部品補給管理システムが、前記各回路部品の補給形態を設定する補給形態設定部を含み、
前記補給形態依拠決定部が、その補給形態設定部によって設定された補給形態に基づいて前記各回路部品の作業目安時刻を決定するものである(7)項に記載の部品補給管理システム。
【0028】
補給形態を設定可能とすれば、つまり、例えば、回路部品ごとに予め決定して登録しておく、何らかの基準、方式等によって決定する等すれば、補給形態に基づいて作業目安時刻を決定することが容易に行える。
【0029】
(9)前記補給形態設定部が、装着作業を行う回路部品装着機、供給される回路部品、装着作業に供される回路基板、装着作業の形態等に関する諸元に基づいて前記各回路部品の補給形態を設定するものである(8)項に記載の部品補給管理システム。
【0030】
補給形態は、上記種々の諸元に依存することが多い。例えば、回路部品装着機の諸元の1つとして、回路部品が供給されている回路部品装着機が供給デバイスを移動させて部品を供給する形式のものであるといったことが挙げられる。部品供給デバイスが移動するものであれば、装着作業中はその装着機に対して補給動作を行い得ない。このことによって補給形態が決定される。また、例えば、回路部品についての諸元の1つとして、その回路部品が継ぎ足し補給(後に説明する「スプライシング」等を意味する)が可能な回路部品であるといったことが挙げられる。継ぎ足し補給が可能であれば、部品切れ時刻前に、装着機への補給が可能であり、また、補給時期についての制約も少ない。このことによっても補給形態が決定される。ここに挙げたものは、種々の諸元のほんの一例に過ぎないが、種々の諸元に基づいて補給形態を決定することは可能であり、補給形態決定のためのいろいろな因子あるいは要素としての上記諸元を登録等しておき、その諸元に基づいて各回路部品についての補給形態を設定すれば、作業目安時刻をより容易に決定することができる。
【0031】
(10)前記補給スケジュール作成部が、前記部品補給に関する作業として、前記回路部品装着機に補給部品を補給する補給主作業を対象とするスケジュールを作成するものであり、
前記補給形態設定部が、前記各回路部品の補給形態を、部品切れが発生した時点で前記補給主作業を要する部品切れ時補給形態、部品切れが発生する前の設定時間内に前記補給主作業を行う部品切れ前補給形態、部品切れが発生した後設定時間経過までの間に前記補給主作業が可能な部品切れ後補給形態のいずれかに設定するものである(8)項または(9)項に記載の部品補給管理システム。
【0032】
上記補給主作業は、その作業時期の部品切れ時刻への依存度が高い。例えば、かかる補給主作業に関する補給形態を、部品切れ時刻との関係において上記補給形態に類別し、対象とされる回路部品についての補給形態をそれらのいずれかに設定すれば、効率のよい補給作業を行い得る補給スケジュールが作成される。本項に記載の3つの補給形態については、後に具体例を挙げて詳しく説明する。
【0033】
(11)前記目安時刻決定部が、前記部品補給に関する作業を円滑に行うために設定された余裕時間に基づいて前記各回路部品の作業目安時刻を決定する余裕時間依拠決定部を有する(2)項ないし(10)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0034】
例えばいずれかの回路部品装着機にトラブルが発生し、部品補給作業を行うオペレータがそれの復旧作業行うような場合もあり得る。あまりタイトな補給スケジュールを作成すれば、かかる不測の事態に対応できないこともある。また、一時的に、補給作業が過密となる場合にも、窮屈な補給スケジュールでは対応できないこともある。そのようなことを考慮すれば、ある程度の余裕のある補給スケジュールを作成することが望ましい。本項に記載の態様のように、例えば、余裕時間を加味して作業目安時刻を決定すれば、上記不測の事態、作業過密等への対応が可能な補給スケジュールが作成できる。後に説明する補給準備作業等の、作業時期が部品切れ時刻に依存する程度の低い補給作業を対象とする補給スケジュールの場合に、特に効果的である。なお、余裕時間は、管理対象とされる回路部品のすべてに一律な時間としてもよく、また、補給形態等に応じて回路部品ごとに異なる時間としてもよい。
【0035】
(12)前記目安時刻決定部が、前記部品補給に関する作業の各回路部品の作業所要時間に基づいて前記各回路部品の作業目安時刻を決定する作業所要時間依拠決定部を有する(2)項ないし(11)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0036】
例えば、対象とする補給作業の作業所要時間によって、その作業を開始しなければならない時刻は異なるものとなる。作業所要時間を加味して作業目安時刻を決定すれば、より補給作業の実態に即した補給スケジュールの作成が可能となる。
【0037】
(13)当該部品補給管理システムが、各回路部品についての前記各回路部品の作業所要時間を設定する所要時間設定部を含み、
前記作業所要時間依拠決定部が、その所要時間設定部によって設定された作業所要時間に基づいて前記各回路部品の作業目安時刻を決定するものである(12)項に記載の部品補給管理システム。
【0038】
作業所要時間を設定可能とすれば、つまり、例えば、回路部品ごとに予め決定して登録しておく、何らかの基準、方式等によって決定する等すれば、作業所要時間に基づいて作業目安時刻を決定することが容易に行える。
【0039】
(14)前記所要時間設定部が、装着作業を行う回路部品装着機、供給される回路部品、装着作業に供される回路基板、装着作業の形態等に関する諸元に基づいて、前記各回路部品の作業所要時間を設定するものである(13)項に記載の部品補給管理システム。
【0040】
作業所要時間は、上記種々の諸元に依存することが多い。諸元につていは、先の説明と同様であり、ここでの説明は省略する。種々の諸元に基づいて、作業所要時間を決定することは可能であり、作業所要時間決定のためのいろいろな因子あるいは要素としての上記諸元を登録等しておき、その諸元に基づいて各回路部品についての作業所要時間を設定すれば、作業目安時刻をより容易に決定することができる。
【0041】
(15)前記補給スケジュール作成部が、作成される前記補給スケジュールが調整を要すると判断される場合に、その補給スケジュールを定められた調整条件に従ってスケジュール調整を行うスケジュール調整部を備えた(1)項ないし(14)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0042】
作成された補給スケジュールに従う補給作業が、例えば、その一部において実施不能である、効率が悪いといった場合に、本項に記載の態様は、特に効果的な態様である。調整を要すると判断される場合および調整の条件については、具体例を挙げて、後に説明する。
【0043】
(16)前記補給スケジュール作成部が、前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて、前記部品補給に関する作業を行う目安となる各回路部品の作業目安時刻を決定する目安時刻決定部を備え、その各回路部品の作業目安時刻に基づいて前記補給スケジュールを作成するものであり、
前記スケジュール調整部が、前記各回路部品の作業目安時刻のうちの少なくとも1つのものを変更してスケジュール調整を行う(15)項に記載の部品補給管理システム。
【0044】
作業目安時刻に基づいて補給スケジュールを作成する場合、各回路部品について決定された作業目安時刻を変更すれば、容易にスケジュール調整が行える。例えば、一部の回路部品の作業目安時刻を早い時刻に変更することにより、補給作業を速く開始するように補給スケジュールを調整する場合等が、本項の態様に含まれる。
【0045】
(17)前記スケジュール調整部が、前記作成される補給スケジュールに従う前記部品補給に関する作業が過密状態となる過密時間帯が存在すると判断される場合に、その過密状態を緩和すべくスケジュール調整を行う過密対応調整部を有する(15)項または(16)項に記載の部品補給管理システム。
【0046】
スケジュールが過密となる時間帯が存在する場合は、スケジュール調整を要する場合の一態様である。その過密時間帯においては、部品補給が間に合わずに回路部品装着機が停止する等して、装着作業の効率が低下する可能性がある。かかる場合に、過密状態を緩和するという調整条件の下に、例えば補給作業負荷の平準化を図るという本項に記載の態様は、より効率的な補給作業が担保される補給スケジュールを作成することが可能である。
【0047】
(18)前記過密対応調整部が、各回路部品についての前記部品補給に関する作業の作業所要時間に基づいて前記過密時間帯の存在の有無を判断し、スケジュール調整を行うものである(17)項に記載の部品補給管理システム。
【0048】
過密時間帯であるか否かを判断する場合、例えば、単に、その時間帯において部品切れが発生する回路部品数、あるいは、その時間帯に作業目安時刻が存在する回路部品数によって、過密状態を判断することも可能である。本項に記載の態様では、補給作業についての所要時間に基づいて過密状態を判断するため、より正確な判断が可能となる。
【0049】
(19)前記過密対応調整部が、前記部品補給に関する作業に従事するオペレータの人員数に基づいて前記過密時間帯の存在の有無を判断し、スケジュール調整を行うものである(17)項または(18)項に記載の部品補給管理システム。
【0050】
過密状態であるか否かは、補給作業に従事するオペレータの人員数によって依存する。部品切れの状態が同じであっても、オペレータが多い場合は過密状態とならず、逆に、少ない場合は過密状態となる。したがって、本項に記載の態様のように、オペレータの人員数に基づけば、より正確に過密状態を判断することができる。なお、どの時間帯についても一定の人員数とする態様であってもよく、また、時間帯に応じてオペレータの人員数を変更する態様であってもよい。
【0051】
(20)前記スケジュール調整部が、前記作成される補給スケジュールに従う前記部品補給に関する作業の一部が作業禁止時間帯に行われると判断される場合に、その作業禁止時間帯における作業を回避させるべくスケジュール調整を行う禁止時間対応調整部を有する(15)項ないし(19)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0052】
作業禁止時間帯に補給作業を行わなければならないとされるスケジュールである場合は、スケジュール調整が必要な場合の一態様である。例えば、オペレータに対して休憩時間となる時間帯が設定されている場合や、補給作業を行うオペレータがメンテナンス等の他の作業に従事しなければならない時間帯が設定されている場合等において、それらの時間帯が作業禁止時間帯となる。本項に記載の態様は、作業時間帯には作業をさせないという調整条件の下にスケジュール調整を行う態様であり、実際のオペレータの作業内容、作業形態に即した補給スケジュールの作成が可能となる。
【0053】
(21)前記補給スケジュール作成部が、前記回路部品装着機に補給部品を補給する補給主作業に利用可能な主作業スケジュールを作成する主作業スケジュール作成部である(1)項ないし(20)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0054】
後に具体例を挙げて説明するように、補給主作業は、回路部品装着機に対して行う補給動作を主体とする作業である。その補給動作を行う時期は部品切れ時刻に依存する程度が高い。したがって、補給主作業を対象とする補給スケジュールは、回路部品装着機の稼動の停止を極力抑えるといったメリットを有し、利用価値の高い補給スケジュールとなる。
【0055】
(22)前記補給スケジュール作成部が、前記回路部品装着機に補給可能なまでに補給部品を準備する補給準備作業に利用可能な準備作業スケジュールを作成する準備作業スケジュール作成部である(1)項ないし(20)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0056】
後に具体例を挙げて説明するように、補給主作業を行うための補給準備作業は、作業を行う時期の部品切れ時刻に対する依存度が比較的小さい。したがって、例えば、作業の平準化等を行えば、少ないオペレータで効率的な作業を行うことが可能である。したがって、補給準備作業を対象とする補給スケジュールは、効率な作業を行うに際して利用価値の高いスケジュールとなる。
【0057】
(23)当該部品補給管理システムが、前記補給スケジュール作成部を複数含み、それら複数の補給スケジュール作成部が、互いに利用目的の異なる複数の補給スケジュールの各々を作成するものである(1)項ないし(20)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0058】
例えば、回路部品装着機の稼動停止を極力抑制するためのスケジュール、少ない人員によって部品補給を行うスケジュールといった種々の補給スケジュールが、存在する。このような利用目的の異なる複数の補給スケジュールによって補給作業を管理すれば、より効率的な補給作業が実現できる。
【0059】
(24)前記複数の補給スケジュール作成部の各々が、対象となる前記部品補給に関する作業が互いに異なる前記補給スケジュールを作成するものである(23)項に記載の部品補給管理システム。
【0060】
対象とする補給作業の種類ごとのスケジュールも、利用目的の異なる補給スケジュールの1つの態様である。異なる補給作業を対象とする補給スケジュールを複数作成し、例えば、それぞれの補給スケジュールをそれぞれの補給作業の指針とすれば、より効率的な部品補給が実現される。
【0061】
(25)前記複数の補給スケジュール作成部が、前記回路部品装着機に補給部品を補給する補給主作業に利用可能な主作業スケジュールを作成する主作業スケジュール作成部と、前記回路部品装着機に補給可能なまでに補給部品を準備する補給準備作業に利用可能な準備作業スケジュールを作成する準備作業スケジュール作成部との少なくとも一方を含む(24)項に記載の部品補給管理システム。
【0062】
先に説明したように、補給主作業および補給準備作業のそれぞれは、補給作業におけるある実際的な区分作業である。それら実際的な区分作業のいずれかを対象とするスケジュールを含む複数の補給スケジュールを作成すれば、部品補給を効率的に行うことができる。
【0063】
(26)前記複数の補給スケジュール作成部が、前記主作業スケジュール作成部と前記準備作業スケジュール作成部との両方を含む(25)項に記載の部品補給管理システム。
【0064】
補給主作業と補給準備作業では、例えば、それらの作業の作業時期の部品切れ時刻に対する依存度が異なる。かかる特性の異なる2つの補給作業のそれぞれを対象とする2つの補給スケジュールを作成すれば、より効率的に部品補給を行うことができる。
【0065】
(27)前記補給スケジュール作成部が、前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて、前記部品補給に関する作業を行う目安となる各回路部品の作業目安時刻を決定する目安時刻決定部を備え、その各回路部品の作業目安時刻に基づいて前記補給スケジュールを作成するものであり、
前記補給スケジュール報知部が、前記補給スケジュールとして、部品切れの発生が予測される各回路部品に関する情報である部品切れ部品情報を前記各回路部品の作業目安時刻と関連付て表示するスケジュール表示部を備えた(1)項ないし(26)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0066】
補給スケジュールのオペレータに対する報知は、視覚的な手段、聴覚的な手段等、種々の手段を採用することができる。例えば、パトライト等の警告灯による報知、音声による報知等、本発明におけるスケジュール報知部は、種々の報知の手段を採用できる。作業目安時刻は、部品補給作業において利用度の高い情報である。この作業目安時刻と関連付けた上記部品切れ部品情報を表示すれば、その情報は、スケジュールを利用するオペレータに有益な情報となる。例えば、作業目安時刻順に部品切れ部品情報を並べてテーブル形式で表示する、オペレータがスケジュールを容易に把握できるようにチャート形式で表示する等種々の表示形式を採用することができる。
【0067】
(28)前記スケジュール表示部が、前記部品切れ部品情報として、前記部品切れの発生が予測される各回路部品の部品名、その各回路部品が収容される各部品供給デバイスのデバイス名、その各部品供給デバイスの配設位置、その回路部品が補給される回路部品装着機の装着機名から選ばれる1以上の情報を表示するものである(27)項に記載の部品補給管理システム。
【0068】
部品切れ部品情報の内容、平たく言えば、部品切れ部品情報として何を表示するかは、特に限定されるものではなく、スケジュールの利用目的等に応じて種々の情報を表示させることができる。上記列挙した情報は、部品補給作業に対していずれも有用な情報となり得、かかる情報を含んで表示された補給スケジュールは、実用的なスケジュールとなる。
【0069】
(29)前記部品切れ時刻予測部が、装着作業に供される回路基板1つあたりに装着される各回路部品の数と、1つの回路基板の装着作業に要する時間とに基づいて前記各回路部品の部品切れ時刻を予測するものである(1)項ないし(28)項のいずれかに記載の部品補給管理システム。
【0070】
回路部品装着機による装着作業は装着プログラムにより決定されることが多く、1枚の回路基板に対して装着される回路部品数と1枚の回路基板に対する装着作業所要時間は、その回路基板についての装着プログラムによって容易に把握できる。例えば、当該システムが常に現在の時刻を把握しており、上記回路部品数および装着作業所要時間に基づいて、例えば、1枚の回路基板に対する装着作業が終了する都度、部品残数から部品切れ時刻を計算によって求めれば、正確な部品切れ時刻が予測可能である。
【0071】
(31)回路部品を供給する部品供給デバイスが複数配設されてその部品供給デバイスから供給された回路部品を回路基板に装着する回路部品装着機を1以上含む回路部品装着システムを対象とし、供給される回路部品の補給時期を管理するための部品補給管理方法であって、
各回路部品の残数から、それら各回路部品の部品切れ時刻を予測する部品切れ時刻予測工程と、
前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて部品補給に関する作業のために利用可能な補給スケジュールを作成する補給スケジュール作成工程と、
前記補給スケジュールをオペレータに報知する補給スケジュール報知工程と
を含む部品補給管理方法。
【0072】
本発発明の部品補給管理方法によれば、本発明の部品管理システムに対して行った説明を参照して解るように、より利用価値のある形態で部品切れ情報を提供することが可能である。本発明の部品補給管理方法は、本項に記載の部品補給管理方法に対して、前述の(2)項ないし(29)項のいずれかに記載の技術的特徴による限定を加えた態様で実施することができる。類似の説明の繰り返しとなるため、それらの態様についての説明は省略する。
【0073】
(41)回路部品を供給する部品供給デバイスが複数配設されてその部品供給デバイスから供給された回路部品を回路基板に装着する回路部品装着機を1以上含む回路部品装着システムを対象とし、供給される回路部品の補給時期を管理するためにコンピュータによって実行される部品補給管理プログラムであって、
各回路部品の残数から、それら各回路部品の部品切れ時刻を予測する部品切れ時刻予測ステップと、
前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて部品補給に関する作業のために利用可能な補給スケジュールを作成する補給スケジュール作成ステップと、
前記補給スケジュールをオペレータに報知する補給スケジュール報知ステップと
を含む部品補給管理プログラム。
【0074】
本発発明の部品補給管理プログラムを実行することにより、本発明の部品管理システムに対して行った説明を参照して解るように、より利用価値のある形態で部品切れ情報を提供することが可能である。本発明の部品補給管理プログラムは、本項に記載の部品補給管理プログラムに対して、前述の(2)項ないし(29)項のいずれかに記載の技術的特徴による限定を加えた態様のプログラムすることができる。類似の説明の繰り返しとなるため、それらの態様についての説明は省略する。
【0075】
(42)(41)項に記載のプログラムが、コンピュータにより読取可能に記録された記録媒体。
【0076】
本項に記載の記録媒体は、(41)項のプログラムが記憶されたものに関するが、その記憶されるプログラムは、前述の(2)項ないし(29)項のいずれかに記載の技術的特徴による限定を加えた態様のプログラムすることができる。類似の説明の繰り返しとなるため、それらの態様についての説明は省略する。
【0077】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態について詳しく説明する。ただし、本発明は、決して、以下の実施形態に限られるものではなく、以下の実施形態の他、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができるのである。
【0078】
<回路部品装着システム>
(A)回路部品装着システムの全体構成
図1に、本発明が適用される回路部品装着システムの全体構成を模式的に示す。本回路部品装着システムは、2つの電子回路組立ラインの各々の一部を含んで構成される。2つの電子回路組立てラインの各々には、各回路部品組立ラインは、主な対基板作業機として、回路基板(プリント配線板等)にクリームはんだを印刷するはんだ印刷機、回路基板に回路部品の固定のための接着剤を塗布する接着剤塗布機、回路基板に回路部品を装着する2つの回路部品装着機、はんだ付けを行うリフロー炉が配備されており、本回路部品装着システムは、それらのうちの。回路基板に各種対基板作業を行う対基板作業機ののうちの、回路部品装着機10を含んで構成されているのである。図には、それらの対基板作業機のうちの、各ラインの2つの回路部品装着機10が記載されている。それらの回路部品装着機10は、上流側に配備されたロータリーヘッド型装着機10a,10bおよび下流側に配備されたXYロボット型装着機10c,10dであり、ロータリーヘッド型装着機10a,10bは、比較的小さな回路部品を高速で装着する高速型の装着機として、XYロボット型装着機10c,10dは、比較的大型あるいは異形の回路部品を装着する汎用型の装着機として配備されている。各ラインの対基板作業機は基板搬送装置としてのコンベア12でつながれており、回路基板は、上流側から下流側に搬送され、順次各々の対基板作業機によって予め定められた対基板作業がなされ、電子回路の組立てが完了する。
【0079】
上述したように、本回路部品装着システムは、上記4つの回路部品装着機を10含んで構成されている。これらの回路部品装着機10の各々は、コンピュータを主体として各々を制御する装着機制御装置14(各々を、回路部品装着機に対応して14a,14b,14c,14dと呼ぶことがある)を各々に備え、これらの装着機制御装置14は、コンピュータを主体として本回路部品装着システム全体を制御する装着システム制御装置16に接続されている。つまり、4つの回路部品装着機10は、装着システム制御装置16による統括した制御下に置かれている(図示は省略するが、他の対基板作業機も同様に装着システム制御装置16による制御下に置かれている)のである。作業に供される回路基板の種類、その順番、その数量等は、生産計画として装着システム制御装置16が把握しており、また、装着プログラムの配信、上流側および下流側の対基板作業機との回路基板の受け渡しの制御等も、装着システム制御装置16によって行われ、回路部品装着機10は、この装着システム制御装置16の指示に基づいて作業を行う。なお、図1から解るように、ロータリーヘッド型回路部品装着機10a,10bおよびXYロボット型装着機10c,10dは、それぞれが互いに向き合って配置されている。
【0080】
(B)ロータリーヘッド型回路部品装着機の構成
ロータリーヘッド型回路部品装着機10a,10bの正面側からの斜視を図2に、背面側からの斜視を図3に、それぞれ示す。回路部品装着機10aと回路部品装着機10bとは、互いに同じ構成であるため、以下の説明は、回路部品装着機10aについてのみ行う。回路部品装着機10aは、装着機本体30と、前述の装着機制御装置14aとを含んで構成されている。なお、図において、装着機本体30は、外装板を取り除いて示してある。装着機本体30は、ベース32と、ベース32上に設けられたフレーム34とを有する躯体部36を備え、躯体部36に各種機能部分が配設された構造をなしている。フレーム34の中央部分には、装着装置38が設けられている。
【0081】
ベース32上の前方部には、複数の部品供給デバイスを配設可能な部品供給装置40が設けられている。説明を単純化するために、本実施形態においては、部品供給デバイスとして、テープフィーダ42(以下「フィーダ42」と略す)のみを取り扱うものとする。フィーダ42は、テープ化された電子部品(回路部品の1種である。以下「回路部品」と総称で呼ぶ。)である電子部品テーピング(部品集合体の1種である。以下、「テーピング」と略す)を巻回したリール44(部品集合体収容部材の1種である)を保持するともに、そのリール44から延び出るテーピングを所定ピッチずつ送り出し、所定の位置において回路部品を1個ずつ供給するものである。フィーダ42は、装着装置38側に設けられたロッドにより自身が備えるフィードレバーが押圧されることで、所定の部品取出位置において回路部品を1個ずつ供給するようにされている。フィーダ42は、既によく知られた構造のものであり、ここでは説明を省略する。
【0082】
部品供給装置40は、フィーダ42を整列して配設するための2つのデバイステーブル46を有し、デバイステーブル46の各々には各フィーダ42を取り付けるための複数のスロットが設けられている。フィーダ42は、これら複数のスロットのいずれかに取り付けられることによって、部品供給装置40の所定位置にフィーダ42が配設されるのである。2つのデバイステーブル46は、テーブル移動装置48により、それぞれが左右方向に移動させられる。なお、図2では、一方のデバイステーブル46にのみフィーダ42が取り付けられた状態が示されており、その一方のデバイステーブル46においても、両端に取り付けられたフィーダ42以外のフィーダ42が省略されている。
【0083】
ベース32の背面側の上部には、回路部品装着機10aにおける基板搬送装置としての3つのコンベア60a、60b、60cが設けられている。回路部品装着機10aでは、左方(図3では右)から右方(図3では左)に向かって回路基板が搬送されるめに、上流側に配設されたコンベア60aがイン側コンベア、下流側に配設されたコンベア60cがアウト側コンベアとして機能する(回路部品装着機10bでは、基板搬送方向が逆であるため、逆となる)。またベース32の中央上部には、基板保持装置62が配設されている。詳しい構造の説明は省略するが、基板保持装置62は、基板保持部において装着作業に供される回路基板を固定保持するともに、自身がXYテーブルとして機能し、基板保持部が回路基板を保持したまま一平面内を移動可能とされている。
【0084】
装着装置38は、一円周上に配設された複数の装着ユニット64を備えた装着ヘッド66と、装着ヘッド66を駆動させるヘッド駆動装置68とを含んで構成されている。詳しい説明は省略するが、装着ユニット64は、回路部品を負圧にて吸着保持する吸着ノズル(部品保持デバイスの1種である)を、自身の下部に備えている。装着ユニット64は、ヘッド駆動装置68により一方向に間欠回転させられ、最も手前側の停止位置(部品取出ステーション)において下降して、部品供給装置40から供給される回路部品を取出し、また、最も背面側の停止位置(部品装着ステーション)において下降して、基板保持装置62に保持された回路基板の表面に自身が保持する回路部品を装着する。
【0085】
回路部品装着機10aによる部品装着作業は、以下のように行われる。まず、回路基板は、機外からイン側コンベア60aによって中央コンベア50bまで搬入される。基板保持装置62の基板保持部は、移載位置まで移動し、その位置において回路基板が移載され、基板保持部はその移載された回路基板を保持した後、装着作業位置まで移動する。回路部品の装着は、その回路基板についての装着プログラムに従って行われる。部品供給装置40は、装着を予定されている順に、供給する回路部品を収納するフィーダ42の部品取出位置が部品取出ステーションに位置するように、デバイステーブル46を順次移動させる。装着ヘッド66の間欠回転により順次部品取出ステーションに位置する装着ユニット64は、順次供給される回路部品を、吸着ノズルにおいて吸着保持する。間欠回転して順部品装着ステーションに位置する装着ユニット64は、装着作業位置に位置する回路基板の表面に、自身が保持する回路部品を装着する。このとき回路基板は、装着のタイミングに合わせて、基板保持装置の基板保持部が予定された位置に移動させられる。これらの動作によって、回路基板の表面には、予定された順番に、予定された回路部品が、予定された位置に装着されることになる。装着が完了した後、基板保持部は移載位置まで移動し、回路基板が中央コンベア50bに移載され、アウト側コンベア50cによって機外へ搬出される。
【0086】
なお、本回路部品装着装置10aでは、2つのでデバイステーブル46を移動させて部品供給を行う。これら2つのデバイステーブル46の使用態様に関して、2つのモードが設定されている。その1つは、「2テーブル交替モード」であり、1つの回路基板に装着される回路部品を供給するフィーダ42のすべてをそれぞれのデバイステーブル46に配設し、1つの回路基板の装着作業において、一方のみを単独で使用するというモードである。「2テーブル交替モード」は、さらに種々の使用態様に区別できるが、本実施形態では説明を単純化するために、一方のデバイステーブル46に配設されたフィーダ42を主に使用し、その一方のデバイステーブル46に配設されたフィーダ42のうちのいずれかのものが部品切れを生じた場合にのみ、他方のデバイステーブル46と交替させ、その他方のデバイステーブル46に配設されたフィーダ42から回路部品を供給するものとする。つまり、一方のデバイステーブル46を「主テーブル」とし、他方のデバイステーブル46を「予備テーブル」とするモードである。部品切れが生じた主テーブル46のフィーダ42に部品補給がなされた際には、速やかに主テーブル46からの供給に切り替わる。部品切れ時に装着作業の停止を極力抑え得る使用態様である。もう1つのモードは、「2テーブル連結モード」であり、1つの回路基板に装着される回路部品を供給するフィーダ42を、2つのデバイステーブル46の両方に分けて配設し、2つのデバイステーブル46があたかも一体化するように、すなわちあたかも連結するようにして部品供給を行うモードである。1つの回路基板に装着される回路部品の種類が多い場合等に有利な態様である。
【0087】
(C)XYロボット型回路部品装着機の構成
XYロボット型回路部品装着機10c,10dの正面側からの斜視を図4に、その回路部品装着機を構成する装着モジュールの内部の斜視を図5に、装着モジュールが備える装着装置の背面側からの斜視を図6に、それぞれ示す。回路部品装着機10cと回路部品装着機10dとは、互いに同じ構成であるため、以下の説明は、回路部品装着機10cについてのみ行う。回路部品装着機10cは、装着機本体90と、前述の装着機制御装置14cとを含んで構成されている。装着機本体90は、ベースモジュール92と、ベースモジュール92上に基板搬送方向に整列して配置された設けられた4つの装着モジュール94を含んで構成されている。装着モジュール94は、モジュールフレーム96に、種々の機能部分が配設されて構成されており、装着モジュール94の一つ一つが、装着機としての機能を果たし得るものとされている。
【0088】
装着モジュール94の各々は、その前方部に、機能部分の1つとして、複数の部品供給デバイスを配設可能な部品供給装置100を備えている。前述のロータリーヘッド型回路部品装着機10a,10bの場合と同様、部品供給デバイスとして、フィーダ42のみを取り扱うものとする。フィーダ42は、前述のもの同様、テーピングを巻回したリール44を保持するともに、そのリール44から延び出るテーピングを所定ピッチずつ送り出し、所定の位置において回路部品を1個ずつ供給するものである。ただし、XYロボット型回路部品装着機10cにおいて用いられるフィーダ42は、前述のものと異なり、自身に駆動源たる電動モータを備え、装着機制御装置14cからの信号に従って駆動し、所定の部品取出位置において回路部品を1個ずつ供給するようにされている。このフィーダ42も、既によく知られた構造のものであり、ここでは説明を省略する。
【0089】
部品供給装置100は、フィーダ42を整列して配設するためのデバイステーブル102を有し、デバイステーブル102には各フィーダ42を取り付けるための複数のスロットが設けられている。フィーダ42は、これら複数のスロットのいずれかに取り付けられることによって、部品供給装置100における所定の位置に配設されるのである。XYロボット型回路部品装着機10cにおいては、ロータリーヘッド型回路部品装着機10a,10bにおける場合と異なり、デバイステーブル102は移動せず、その位置が固定されて設けられている。
【0090】
装着モジュール94は、他の機能部分として、装着機内における基板搬送の役割を担う基板搬送装置104を備える。基板搬送装置104は、コンベアを主体とする装置であり、隣接する他の装着モジュール94の基板搬送装置104と協調して、回路基板を基板搬送方向である左右方向に搬送するとともに、部品装着作業を行うための位置である装着作業位置に回路基板を固定保持する役割を果たしている。基板搬送装置104には、前後に2つのコンベアを有し、2ラインの搬送装置として機能する。なお、1ラインの搬送装置としても機能させ得るものであり、説明を単純化するために、以後の説明においては、1ラインの搬送装置として取り扱うものとする。
【0091】
装着モジュール94は、モジュールフレーム96のビーム部106に設けられた装着装置110を有する。装着装置110は、装着ヘッド112と、その装着ヘッド112を一平面内において部品供給装置100と基板搬送装置104とにわたって移動させるヘッド移動装置114とを含んで構成されている。ヘッド移動装置114は、ビーム部106に設けられてYスライド116を基板搬送方向に直交するY方向に移動させるY方向移動装置118と、Yスライド116に設けられて装着ヘッド112を基板搬送方向であるX方向に移動させるX方向移動装置120とを備え、XYロボット型移動装置として構成されている。詳しい説明は省略するが、装着ヘッド112は、下部に部品保持デバイスとしての吸着ノズルを有して一円周上に配設された複数の装着ユニット122を備えており、この装着ユニット122は間欠回転させられる。装着ユニット122の各々は、順次所定の停止位置である取出・装着ステーションに位置するときに下降させられ、回路部品の吸着保持あるいは保持した回路部品の回路基板の表面への装着が行われる。
【0092】
1つの装着モジュール94による部品装着作業は、以下のように行われる。まず、回路基板は、機外上流のコンベア12または上流に配置された装着モジュール94の基板搬送装置104と協調しつつ当該装着モジュール94の基板搬送装置104によって、、当該装着モジュール94に搬入され、所定の装着作業位置に固定保持される。回路部品の装着は、その回路基板についての装着プログラムに従って行われる。装着ヘッド112は、装着順序に従って、装着ユニット122を間欠回転させつつ部品供給装置100の上方における所定の位置に移動し、順次、取出・装着ステーションに位置する装着ユニット122において、回路部品を取出す。次に、装着ヘッド112は、部品供給装置100と基板搬送装置104との間に設けられた部品撮像装置124の上方に移動し、部品撮像装置124によって吸着保持された回路部品が撮像される。この撮像は部品保持位置誤差を取得するためのに行われるが、それに関する詳しい説明は省略する。続いて、装着ヘッド112は、装着順序に従って、装着ユニット122を間欠回転させつつ基板搬送装置104の上方における所定の位置に移動し、順次、取出・装着ステーションに位置する装着ユニット122によって、保持した回路部品を装着作業位置に固定された回路基板の表面に装着する。以上の部品取出および部品装着の動作を必要なだけ繰り返し、1つの回路基板に対する装着を完了する。このようにして、回路基板の表面には、予定された順番に、予定された回路部品が、予定された位置に装着されることになる。装着が完了した後、回路基板は固定を解除され、下流側の装着モジュール94の基板搬送装置104あるいは下流のコンベア12と協調して、回路基板が当該装着モジュール94から搬出される。1つの回路基板に対する回路部品装着機10cによる装着作業は、上記1つの装着モジュール94の作業が、上流側から下流側にかけて、すべての装着モジュール94について行われることによって完了する。
【0093】
<部品切れと補給作業>
上記回路部品装着システムにおいては、各回路部品装着機10に配設されたいずれかのフィーダ42が保有する回路部品が部品切れを生じた場合に、原則として、その部品切れが生じたフィーダ42が配設されている回路部品装着機10の作業動作がその時点で停止する。したがって、部品切れが生じた場合は、速やかに部品補給を行う必要があり、できれば、部品切れの発生の前に部品補給を行うことが望ましい。
【0094】
部品切れが生じたときでも、その時点で作業動作を停止させないようにできる。その1つの態様が、1つの回路部品装着機10において同じ回路部品を複数のフィーダ42から供給可能とし、常には1つのフィーダ42からの供給を行い、そのフィーダ42に部品切れが生じた場合に、供給するフィーダ42を切替えるという部品供給態様である。このような供給態様を、「ネクストデバイス」と呼ぶことにする。また、別の1つの態様が、前述したところの、ロータリーヘッド型回路部品装着装置10a,10bにおける「2テーブル交替モード」である。本実施形態では、一部のフィーダ42に「ネクストデバイス」を採用し、また一部の回路部品装着装置10に「2テーブル交替モード」を採用するものとする。これらの部品供給態様を採用する場合であっても、「ネクストデバイス」では、ネクストデバイス設定されたすべてのフィーダ42に部品切れが生じた場合は、作業動作が停止し、また、「2テーブル交替モード」では、予備テーブルに配設されたフィーダ42に部品切れが生じた場合に作業動作が停止する。したがって、それらの供給態様を採用する場合であっても、部品切れを生じたときには、できるだけ速やかに部品補給を行うのが望ましいのである。
【0095】
上記ネクストデバイスが設定されている回路部品の補給作業は、ロータリーヘッド型回路部品装着機10a,10bにおいては、装着作業に供されている回路基板が切り替わる時点で作業を停止させて行う。XYロボット型回路部品装着機10c,10dの場合は、デバイステーブル102が移動しないため、作業を停止させずに補給作業が行える。上記2テーブル交替モードの場合には、予備テーブル46に配設されたフィーダ42により部品供給が行われ、主テーブル46は停止してるために、装着機の作業動作を停止させずに部品補給が可能である。
【0096】
上記の供給態様は別に、部品切れが生じる前の部品補給として、テーピングを継ぎ足す方法を採用することができる。部品切れが発生しそうなフィーダ42からリール44を外し、そのリール44から巻きほぐしたテーピングの終端部と、予め用意しておいた新たなリール44に巻回されているテーピングの先頭部とを繋ぎ、その新たなリール44をそのフィーダ42にセットするようにする方法である。この方法を採用する部品補給を「スプライシング」と呼ぶ。スプライシングは、テーブルが移動する場合には行い得ず、また、回路部品によっては行うことができないものもあることから、本実施形態では、XYロボット型回路部品装着機10c,10dにおいて供給される回路部品の一部において採用するものとする。
【0097】
本実施形態において、部品補給に関する作業は、3つの部分作業に区別することができる。その1つは、回路部品を回路部品装着機10に補給する作業、平たく言えば、回路部品を回路部品装着機10の部品供給装置40,100にセットする動作を主体とする作業である。この作業を「補給主作業」と呼ぶ。本実施形態では、説明を単純にするために、補給主作業は、2つの態様の作業を想定する。その1つは、充分量のテーピングが巻回されたリール44が保持されたフィーダ42を部品切れが生じたフィーダと交換する作業、いわゆるフィーダ42ごと交換する作業(フィーダ交換作業)である。もう1つは、前述のスプライシングを行う作業(スプライシング作業)である。フィーダ42を部品供給装置42に残したままリール44のみを交換する作業も考えられるが、時間のかかる作業であるため、本実施形態においては採用しないこととする。
【0098】
部品補給に関する作業における3つの部分作業のうちのもう1つは、上記補給主作業を行うための準備の作業である。この作業を「補給準備作業」と呼ぶ。本実施形態においては、補給準備作業は、2つの態様の作業のみを想定する。そのうちの1つは、上記フィーダ交換作業に対応するものとして、回路部品装着機10から外されて存在するところの、リール44がセットされていないフィーダ42(「空フィーダ42」と呼ぶ)に、回路部品を充分量収納したリール44をセットする作業(リールセット作業)である。また、もう1つの作業は、上記スプライシング作業に対応するものであり、新たなリール44を準備することを主体とする作業(リール準備作業)である。これらの作業を図1を参照して具体的に説明すれば、リール44のうちの一般的なものは、ラインの間に存在する部品棚150に並べられて収納されており、補給準備作業は、この部品棚150から必要となるリール44を探して取り出し、そのリール44を準備作業エリア152にまて持ち込む、あるいは、さらに持ち込んだものを準備作業エリア152において空フィーダ42にセットするといった作業となる。なお、一部の回路部品は、部品棚150には存在せず、特殊部品保管場所に保管されており、その回路部品についての補給準備作業には、その特殊部品保管場所まで取りに行くといった付随作業が付随する。
【0099】
部品補給に関する作業における3つの部分作業のうちのさらに1つは、一般の回路部品(上記特殊部品保管場所に保管されているものを除く意味)が保管されている保管場所154(図1参照)から、回路部品装着機10が存在する場所にある部品棚150まで、回路部品を配給する作業である。この作業を「部品配給作業」と呼ぶ。本回路部品装着システムが稼動する工場においては、他にもいくつかの回路部品装着システムが稼動しているものとし、この保管場所154には、工場全体において必要となる一般の回路部品が保管されているものとする。部品配給作業は、各回路部品装着システムにおける補給準備作業が開始されるまでに、完了している必要がある。なお、部品配給作業も補給主作業を行うための準備作業であり、上記補給準備作業を広義に解釈した場合、部品配給作業はその補給準備作業の一形態であるといえる。
【0100】
本回路部品装着システムにおける部品補給作業は、回路部品装着機10が設置されている場所において、3人のオペレータ160によってなされる(図1参照)。3人のオペレータ160のうちの2人であるオペレータAおよびオペレータBは、主に、前記補給主作業に従事し、残る1人のオペレータ160であるオペレータCは、主に、前記補給準備作業に従事する。これらの3人のオペレータ160が協働して、回路部品装着機10が設置されている場所における補給作業が行われるのである。なお、その補給作業には、上記補給主作業および補給準備作業の他に、準備作業エリア152において準備されたフィーダ42あるいはリール44を回路部品装着機10の手前でスタンバイさせるべく運搬する作業や、空フィーダ42を準備作業エリア152に戻すべく運搬する作業や、テーピングがなくなったリール44(以下、「空リール44」と呼ぶ)を所定の場所まで運搬する作業等の付随作業もあり、それらの付随作業は、上記3人のオペレータ160が互いの時間的余裕を判断しあって、いずれかの者によって行われる。また、保管場所160にも数人のオペレータ160が配置されており(図1では、当該システムを担当する者として、オペレータDの1人のみを記載している)。それらのオペレータ160の各々は、保管場所154から担当する回路部品装着システムまでの上記部品配給作業に従事している。
【0101】
<回路部品の補給管理>
本実施形態では、上記回路部品装着システムに関する部品補給管理を行う。部品補給管理は、部品補給管理システムによって行われる。部品補給管理システムの中核をなす部分は、本実施形態においては、装着システム制御装置16が兼ねている。装着システム制御装置16は、先に説明したように、PU(プロセッシングユニット)、ROM,RAM等の記憶手段、インターフェース等から構成される一般的な構成のコンピュータを主体とするものである。本部品供給管理システムは、部品補給管理プログラム(その大部分が装着システム制御装置16に記憶されている)の実行によって作動する。図7に、部品補給管理システムの機能ブロック図を示す。以下の説明は、この図7および後に示す上記プログラムに関するフローチャートを適宜参照しつつ行う。
(A)回路部品の残数管理
まず部品補給管理の前提として、本部品補給管理システムにおいて行われる回路部品の残数の管理について説明する。フィーダ42は、それぞれがIDを有しており(フィーダID)、フィーダ42には、ID表示子であるバーコードが付されている。また、リール44も、それぞれがIDを有しており(リールID)、リール44にも同様にID表示子であるバーコードが付されている。工場内に受け入れられたすべての回路部品は、コンピュータを主体とする部品管理装置170(図1参照)によって管理される。部品管理装置170は、すべてのリール44の各々に関して、リールIDと、そのリール44が収容する回路部品の部品名と、受け入れ時におけるそのリール44に収容されているその回路部品の数量とが関連付けられて記憶されている。
【0102】
部品補給管理システムは、部品残数管理部180を備え、この部品残数管理部180によって、回路部品装着システム10において供給される回路部品の残数の管理が行われる。部品補給管理システムは、種々のデータファイルを有するデータベース部182を備えており、データベース部182は、それらデータファイルの1つである部品マスターファイル184を有している。下記表1に、部品マスターファイル184に記憶されているデータの内容を示す。
【0103】
【表1】
Figure 2004134691
【0104】
部品マスターファイル184には、現時点で当該回路部品装着システムおいて供給されている回路部品の各々についての、部品名、その回路部品が収容されているリール44のリールIDと、そのリール44を保持しているフィーダ42のフィーダIDと、そのフィーダ42が配設されている回路部品装着機10の装着機名およびフィーダ配設位置であるスロットNo.とが互いに関連付けられて記憶されている。現時点での回路部品の残数である部品残数も、記憶項目の1つとして、この部品マスターファイル184に記憶されている。
【0105】
なお、後に説明する他の表についても同じであるが、本回路部品装着システムにおけるロータリーヘッド型回路部品装着機10a,10bをそれぞれRH1,RH2と省略し、XYロボット型回路部品装着機10c,10dをそれぞれXY1,XY2と省略する。スロットNo.は、回路部品装着機10a,10bの場合、ハイフンで区切られた前の部分がデバイステーブル46の番号を示すものとし、回路部品装着機10c,10dの場合、ハイフンで区切られた前の部分が装着モジュール94の番号を示すものとする。また、説明を単純化するために、ロータリーヘッド型回路部品装着機10a,10bのデバイステーブル46の使用に関するモードは、回路部品装着機10aでは、前述の2テーブル連結モードを採用し、回路部品装着機10bでは、前述の2テーブル交替モードを採用することとする。そして、回路部品装着機10bの2つのデバイステーブル46のうちテーブル番号2のものを予備テーブルとし、そのデバイステーブル46に配設されているフィーダ42から供給される回路部品に対する部品残数の管理は行わないものとする。
【0106】
装着作業の進行に伴い、部品残数についての供給更新処理が行われる。各回路部品装着機10の装着機制御装置14は、1つの回路基板に対して供給された各回路部品の供給部品数を数える供給数カウント部を有しており、1つの回路基板の装着作業が完了するごとに、スロットNo.と、そのスロットNo.のスロットに配設されたフィーダ42から供給された供給部品数とを、装着システム制御装置16に報告する。部残数管理部180は、その報告に基づいて、部品マスターファイル184の部品残数を更新する。この部品残数管理部180の供給更新処理によって、本部品補給管理システムは、供給されている回路部品の部品残数を常時把握しているのである。
【0107】
部品補給作業の際には、詳しくは補給主作業の際に、補給更新処理が行われる。各回路部品装着機10は、装着機制御装置14に接続された表示子読取デバイスとしてのバーコードリーダ190を備えており、このバーコードリーダ190と、装着機制御装置14の操作パネル192を利用して、補給更新処理のためのデータが取得される(図2および図4参照)。前述のフィーダ交換作業の場合と、スプライシング作業の場合とでは、データの取得の方法が異なる。
【0108】
フィーダ交換作業においては、オペレータ160(前述のオペレータAおよびB)は、まず部品補給を行う合図として、フィーダ交換作業を行う旨の指示と、フィーダ42が交換されるスロットNo.とを操作パネル192から入力する。次いで、部品切れを生じたフィーダ42を取り外し、その後、バーコードリーダ190により、新たに配設するフィーダ42のバーコードとリール44のバーコードとを読み取る。次に、その新たなフィーダ42を同じスロットに取り付ける。そして、交換作業の完了の旨を操作パネルから入力する。これらのデータ取得操作によって、装着機制御装置14は、補給された回路部品に関するスロットNo.、フィーダID、リールIDを取得し、これらの取得データを装着システム制御装置16に送る。取得データを受け取った装着システム制御装置16は、部品管理装置170から、リールIDをキーにして、そのリールIDに関連付けられているところの、そのリール44に収容されている回路部品の部品名と、その回路部品の収容数とを受け取る。部品残数管理部180は、スロットNo.をキーにして、フィーダ42および部品名のチェックを行うとともに、そのスロットNo.をキーにして、部品マスターファイル184の補給を行った回路部品の部品残数が、新たなリール44に収容されている部品数に書き換えられる。なお、フィーダIDの一部分はフィーダ42の型式を表すものとされており、フィーダチェックでは、交換前後でフィーダ42の型式が同じか否かが判断される。
【0109】
スプライシング作業においては、オペレータ160は、まず部品補給を行う合図として、スプライシングを行う旨の指示と、スプライシングを行うフィーダ42が配設されているスロットNo.とを操作パネル192から入力する。次に、バーコードリーダ190により、新たにセットするリール44のバーコードを読取る。スプライシング作業を行った後に、その作業の完了の旨を操作パネル192から入力する。これらのデータ取得操作によって、装着機制御装置14は、補給された回路部品に関するスロットNo.、リールIDを取得し、これらの取得データを装着システム制御装置16に送る。取得データを受け取った装着システム制御装置16は、部品管理装置170から、リールIDをキーにして、そのリールIDに関連付けられているところの、そのリール44に収容されている回路部品の部品名と、その回路部品の収容数とを受け取る。部品残数管理部180は、スロットNo.をキーにして、部品名のチェックを行うとともに、そのスロットNo.をキーにして、部品マスターファイル184の補給を行った回路部品の部品残数が更新される。なお、スプライシング作業の場合は、補給時における部品残数は0になっておらず、新たなリール44に収容されている部品数が補給時の部品残数に加算される。
【0110】
なお、装着作業が行われる回路基板種が変更された場合、回路部品装着機10に対して段取替えが行われ、それに伴って、供給される回路部品およびそれに関連する構成が変更される。具体的には、フィーダ42の配設位置の変更、フィーダ72の付け替え等が行われる。その際に、新たに初期設定が行われ、部品マスターファイル184は、新たな回路基板種のものに書き換えられる。本実施形態では、説明を単純化するために、装着作業に供される回路基板種は変更されないものとして取り扱う。そのため、この初期設定については、ここでの説明を省略する。
【0111】
(B)部品補給管理プログラムの実行
本実施形態において実行される部品補給管理プログラムのフローチャートを図8に示す。本実施形態では、部品補給管理を行うことによって作成される補給スケジュールは、前述の補給主作業に利用される主作業スケジュールと、補給準備作業に利用される準備作業スケジュールと、部品配給作業に利用される配給作業スケジュールの3つである。部品管理プログラムの実行は任意に設定された一定時間経過ごとに行われる。本実施形態においては、1分毎に実行される。ただし、準備作業スケジュールについては5分毎に、配給作業スケジュールは10分毎に実行されるようにプログラムにおいて設定されている。以下に、図8に示すフローチャートに従って、順次、部品補給管理の各工程を説明する。
【0112】
(C)部品切れ時刻予測工程
まず、ステップ1(以下、「S1」と略す。他のステップも同様とする)において、それぞれの回路部品の部品切れ時刻が予測される。装着プログラムに従って装着作業が行われる場合、1枚の回路基板に装着される各回路部品の数(以下、「装着予定部品数」という)が定まっている。具体的に言えば、どの回路部品装着機10のどのスロットNo.のスロットに配設されたフィーダ42から供給される回路部品が、1枚の回路基板あたり何個使用されるかが、データベース部182の供給数量ファイル194(データの内容は省略)に記憶されているのである。また、回路部品装着機10の各々の回路基板1枚あたりの装着作業時間も定まっており、この装着作業時間もデータベース部182に設定されて記憶されている。本実施形態においては、各ラインそれぞれのラインタクト(そのラインにおいて、電子回路が何秒毎に生産されるか)が、そのラインに配置された回路部品装着機10の各々の装着作業時間に等しくされている。
【0113】
先に述べたように、部品マスターファイル184には、現時点での回路部品の残数が記憶されており、本ステップでは、その記憶されている回路部品の残数と、上記供給数量ファイル194に記憶されている装着予定部品数と、上記回路基板1枚当たりの装着作業時間とから、各回路部品の部品切れ時刻が予測される。下記表2に、各回路部品について予測された部品切れ時刻を示す。
【0114】
【表2】
Figure 2004134691
【0115】
上記表2は、部品切れを生じる各回路部品にNo.(以下、「部品切れNo.」と呼ぶ)を付けて、部品切れ時刻の早いもの順に並べてある。また、本実施形態では、10:00以降に部品切れが生じる回路部品を対象とし、1分刻みで部品切れ時刻を表示している。秒については、切り捨て処理がされる。つまり、例えば、10:02と表示されているものは、10時02分00秒以後10時03分00秒になる前に部品切れを生じる回路部品である。なお、各回路部品の部品切れ時刻は、前述したように、1分経過毎に予測される。本部品補給管理システムは、このS1を実行する部分として、部品切れ時刻予測部196(図7参照)を有している。
【0116】
(D)主作業スケジュール作成工程
部品切れ時刻が予測された後、続いて、S2の主作業スケジュール作成ルーチンが実行されて、補給主作業に利用される主作業スケジュールが作成される。図9に、主作業スケジュール作成ルーチンのフローチャートを示す。以下このフローチャートに従って、主作業スケジュールの作成について順に説明する。なお、主作業スケジュールの作成は、補給スケジュール作成部198が備える主作業スケジュール作成部200によって実行される。補給スケジュール作成部198の構成については、図10に示す機能ブロック図に示す。
【0117】
i)補給形態設定工程
まず、S11において、部品切れが生じる各回路部品の補給形態が設定される。本実施形態において、補給主作業に関する補給形態は、3つのものに大別される。その1つは、部品切れが発生した時点で直ちに部品補給を行う補給形態(以下、「部品切れ時補給形態」という)である。部品切れ時補給形態では、具体的には、部品切れが発生して回路部品装着機10が停止した際に、直ちに、前述のフィーダ交換作業が行われる。別の補給形態の1つは、部品切れが発生した後設定時間経過までの間に補給主作業を行う補給形態(以下、「部品切れ後補給形態」という)である。部品切れ後補給形態は、具体的には、前述のネクストデバイスが設定されている回路部品に対するフィーダ交換作業、2テーブル交替モードが設定されている回路部品装着機10a,10bにおけるフィーダ交換作業とが含まれる。また、別の補給形態のもう1つは、部品切れが発生する前の設定時間内に補給主作業を行う補給形態(以下、「部品切れ前補給形態」という)である。部品切れ前補給形態は、具体的には、前述のスプライシング作業が該当する。
【0118】
データベース部182は、テーブルモードファイル202を有し、このテーブルモードファイル202には、回路部品装着機10の装着作業に関する諸元の1つとして、各回路部品装着機10に設定されているデバイステーブル46,102の動作モード(装着機テーブルモード)が記憶されている。下記表3にその記憶内容を示す。
【0119】
【表3】
Figure 2004134691
【0120】
上記表3から解るように、前述のとおり、ロータリーヘッド型の回路部品装着機10a,10bには、それぞれ、2テーブル連結モード,2テーブル交替モードが設定されており、XYロボット型の回路部品装着機10c,10には、1テーブル固定モードが設定されている。
【0121】
また、データベース部182は、ネクストデバイス設定ファイル204を有し、このネクストデバイス設定ファイル204には、装着作業に関する諸元、詳しくは、回路部品の供給形態に関する諸元の1つとして、スロットにネクストデバイス設定がされているか否かが、スロットNo.に関連付けて記憶されている。下記表4に、その記憶内容を示す。
【0122】
【表4】
Figure 2004134691
【0123】
上記表4におけるネクストデバイスの項に[ND]と表示されているスロットNo.のスロットに配設されるフィーダ42に対して、ネクストデバイスの設定がされている。一例ではあるが、表4からは、回路部品装着機10aの[2−05],[2−06],[2−07]、回路部品装着機10cの[1−08],[1−09]、回路部品装着機10dの[1−13],[1−14],[1−15]のスロットに配設されるフィーダ42にネクストデバイス設定がされていることが解る。なお、回路部品装着機10bは、2テーブル交替モードで作動するため、いずれのスロットにもネクストデバイスの設定はなされていない。
【0124】
さらに、データベース部182は、部品諸元設定ファイル206を有し、この部品諸元設定ファイル206には、供給される回路部品に関する諸元の1つとして、各回路部品ごとに、スプライシングが可能であるか否かが、各回路部品の部品名に関連付けられて記憶されている。下記表5に、ファイルの記憶内容である各回路部品に対するスプライシング設定を示す。なお、表5に示すテーブルでは、部品保管場所の設定についても記載してあるが、これについては後述する。
【0125】
【表5】
Figure 2004134691
【0126】
上記表5において、スプライシングの項に[SP]と表示されている部品名の回路部品にスプライシング設定がされている。一例ではあるが、表5からは、部品名[ABJ2121],[ABJ2122],[HTY4578],[HTY4579]の回路部品がスプライシング可能であることが解る。なお、本実施形態では、XYロボット型回路部品装着装置10c,10dである限り、スプライシング設定がされている回路部品はスプライシング作業を行うこととする。
【0127】
各回路部品の補給形態の設定は、上記テーブルモードファイル202,ネクストデバイス設定ファイル204,部品諸元設定ファイル206に記憶されているデータに基づいて行われる。具体的には、部品名、装着機名、スロットNo.をキーにして(表2参照)、上記3つのファイルを検索し、各回路部品が前記3つの補給形態のうちどの形態に属するかが決定される。下記表6に、ファイルの記憶内容であるところの、部品供給形態,回路部品等に関する上記諸元と部品補給形態との関連付けを示す。
【0128】
【表6】
Figure 2004134691
【0129】
上記表6に従って各回路部品の補給形態が設定される。表6における「SP」はスプライシングの略称表示であり、「ND」はネクストデバイスの略称表示である。また、補給形態の項の[A]は、部品切れ時補給形態を表す記号であり、[B]は、部品切れ後補給形態のうちのネクストデバイスによるものを、[B’]は、部品切れ後補給形態のうちの2テーブル交替モードによるものを、[C]は部品切れ前補給形態を、それぞれ示す記号である。以下、これらの略称表示、記号を適宜用いるものとする。
【0130】
下記表7に、上記補給形態設定処理の結果として、部品切れが生じる各回路部品について設定された補給形態を示す。表7から解るように、部品切れが生じる各回路部品は、各補給形態にいずれかに分類されることによって、補給形態が設定されるのである。上記説明した補給形態の設定は、補給形態設定部208によって実行される。
【0131】
【表7】
Figure 2004134691
【0132】
ii)主作業目安時刻決定工程
続く、S12において、前記予測された各回路部品の部品切れ時刻に基づいて、各回路部品についての補給主作業を行うための指針となる時刻、すなわち主作業目安時刻が決定される。S12は、2つのサブステップであるS13およびS14を含んでおり、S13においては、補給主作業の開始が可能なあるいは許容される時刻である主作業開始時刻が決定され、S14においては、補給主作業を終了させなければならないあるいは終了させることが望ましいとされた時刻である主作業終了時刻が決定される。
【0133】
主作業開始時刻および主作業終了時刻は、上記設定された補給形態に依拠して決定される。データベース部182は、補給形態依拠時刻決定ファイル210を有し、この補給形態依拠時刻決定ファイル210には、下記表8にテーブル形式で示すところの、補給形態に依拠して部品切れ時刻に対して主作業開始時刻および主作業終了時刻のそれぞれを決定するために設定された開始時刻決定時間および終了時刻決定時間が記憶されている。
【0134】
【表8】
Figure 2004134691
【0135】
主作業開始時刻は、部品切れ時刻に上記表8に示す開始時刻決定時間を加算して決定され、主作業終了時刻は、部品切れ時刻に上記表8に示す終了時刻決定時間を加算して決定される。部品切れ時補給形態[A]の場合は、部品切れ時に直ちにフィーダ交換作業を行うため、主作業の開始される時刻および終了する時刻は部品切れ時刻と略等しく、開始時刻決定時間および終了時刻決定時間はともに0分と設定されている。ネクストデバイスによる部品切れ後補給形態[B]の場合は、部品切れ時からフィーダ交換作業が可能であり、また、部品切れ時から相当の間を経過した後であっても交換することを許容するものとして、開始時刻決定時間を0分に、終了時刻決定時間を+5分に設定している。2テーブル交替モードによる部品切れ後補給形態[B’]の場合は、部品切れ時からフィーダ交換作業が可能であり、また、部品切れ時から比較的短い間にフィーダ交換することが望ましいため、開始時刻決定時間を0分に、終了時刻決定時間を+2分に設定している。部品切れ前補給形態[C]では、あまり早すぎても、あまり遅すぎてもスプライシング作業が難しくなることに配慮して、部品切れ時4分〜2分の間を作業許容時間とすべく、開始時刻決定時間を−4分に、終了時刻決定時刻を−2分に設定している。
【0136】
下記表9に、開始時刻決定時間および終了時刻決定時間を加算して得られた各回路部品の主作業開始時刻および主作業終了時刻を、部品切れ時時刻とともに、テーブル形式で示す。
【0137】
【表9】
Figure 2004134691
【0138】
上記表9において、ΔT1は開始時刻決定時間を、ΔT2は終了時刻決定時間を、T0は部品切れ時刻を、T1は主作業開始可能時刻を、T2は主作業要終了時刻を、それぞれ省略して表したものである(以下も同様に省略することがある)。また、主作業開始時刻と主作業終了時刻とに時間差がある場合、説明を単純化するために、主作業開始時刻は、その時刻において開始可能であることを意味し、例えば、10:00の場合、10時0分から10時1分になるまでの間に作業を開始することが可能であることを意味するものとする。またその場合、主作業終了時刻は、その時刻になる前に終了させることを意味し、例えば10:02であれば、10時1分台に終了させることを意味するものとする。上述したような処理によって主作業における目安時刻を決定するのであるが、それらの目安時刻は、主作業スケジュール作成部200における主作業目安時刻決定部212によって決定され、詳しくは、作業開始目安時刻である主作業開始時刻は開始目安時刻決定部214によって、作業終了目安時刻である主作業終了時刻は終了目安時刻決定部216によって、それぞれ決定される。なお、主作業目安時刻決定部212は、補給形態に依拠して目安時刻を決定することから、補給形態依拠決定部218を有するものであるといえる。
【0139】
iii)主作業スケジュールのタイムチャート
ここで、主作業目安時刻に基づく主作業スケジュールを、タイムチャートとして、下記表10に示す。
【0140】
【表10】
Figure 2004134691
【0141】
タイムチャートにおいて、[●]および[○]は、部品切れ時刻を示すが、[●]は、当該部品切れ時刻が属する時間帯において補給主作業が可能なことを意味し、[○]は、当該部品切れ時刻が属する時間帯において補給主作業が許容されていないことを意味する。上記表10に示すチャートにおいては、[●]は、部品切れ時あるいは部品切れ後補給形態であると設定された回路部品の部品切れ時刻であり、[○]は、部品切れ前補給形態であると設定された回路部品の部品切れ時刻である。[−]は、当該時間帯が部品切れ時後にフィーダ交換作業な時間帯であることを示し、[=]は、当該時間帯が、スプライシング作業が可能な時間帯であることを示している。前述の処理を経て、この表10に示すようなスケジュール、すなわち、主作業目安時刻に基づく補給主作業に関する1つのスケジュールが作成され、S12が終了する。
【0142】
iv)主作業スケジュール調整工程
上記のように主作業目安時刻に基づいて作成された主作業スケジュールに対して、次のS15において、スケジュール調整が行われる。このスケジュール調整は、主作業スケジュール調整部230によって行われる。S15のスケジュール調整ステップはいくつかのサブステップを含んでおり、まず、そのサブステップの1つであるS16において、主作業スケジュールに過密となる時間帯である過密時間帯が存在するか否かが判断される。
【0143】
データベース部182は、主作業所要時間ファイル232を有しており、この主作業所要時間ファイル232には、下記表11に示すところの、1つの回路部品に対する補給主作業についての標準的な所要時間である主作業所要時間が記憶されている。この主作業所要時間は、上記補給形態ごとに設定されている。
【0144】
【表11】
Figure 2004134691
【0145】
上記表11から解るように、本実施形態では、具体的には、比較的作業時間のかかるスプライシング作業を行う部品切れ前補給形態を1分とし、フィーダ交換作業を行う部品切れ時および部品切れ後補給形態を0.5分と設定している。また、補給主作業に従事するオペレータ160の人員数も、データベース部182に設定されて記憶されている。過密時間帯の判定の基準となる時間帯はその時間幅を1分とし、ある時間帯における補給主作業の総所要時間が、上記時間幅に補給主作業に従事するオペレータ160の人員数を乗じた時間である時間帯内作業可能時間を超えた場合に、その時間帯を過密時間帯として認定する。本実施形態の場合、補給主作業に従事するオペレータ160は2人であり、時間帯内作業可能時間は2分となる。すなわち、S16においては、補給主作業における作業所要時間とオペレータ人員数とに基づいて過密状態が判断されることになる。
【0146】
下記表12に、各時間帯における補給主作業の総所要時間(調整前と表されている)を示す。なお、表12には、スケジュール調整後の総所要時間も示されているが、これについては後に説明する。
【0147】
【表12】
Figure 2004134691
【0148】
各時間帯における総所要時間は、解りやすく言えば、表10にチャートとして示した主作業スケジュールにおいて、ある時間帯に[●][−][=]が属する場合に、それらの数と表11に示す作業所要時間とをかけた値の総和とされる。具体的には、[●]の数×0.5+[−]の数×0.5+[=]の数×1という式で求まる値が、その時間帯の総所要時間とされるのである。上記表12から判るように、本実施形態においては、※で示す[10:10],[10:11],[10:21]の時間帯が過密状態となっている。S16における過密時間帯の認定処理は、主作業スケジュール調整部230の過密時間帯認定部234によって実行される。
【0149】
次に、S17において、上記過密時間帯が存在する場合は、その時間帯の過密状態を緩和すべく、主作業目安時刻が変更される。変更処理は、原則として、過密状態を回避する、つまり、過密状態である時間帯の総所要時間が上記時間帯内作業可能時間以内となるように行われる。その際、できるだけ早い時間帯に補給主作業が可能となることを条件として、主作業開始可能時刻あるいは主作業要終了時刻が変更される。なお、主作業開始可能時刻を後の時間帯に変更する場合は、作業可能時間が長いもの(具体的には、補給形態Bの回路部品)について、優先的に行われる。
【0150】
表10に示したチャートを参照しつつ具体的に説明すれば、以下のようになる。時間帯[10:10]においては、部品切れNo.[5]の回路部品についての補給主作業(表10におけるA)を禁止するように、その回路部品についての主作業終了時刻が変更される。さらにその時間帯においては、部品切れNo.[6]の回路部品についての補給主作業(表10におけるB)を禁止するように、その回路部品についての主作業開始時刻が変更される。時間帯[10:11]においては、部品切れNo.[10]の回路部品についての補給主作業(表10におけるC)を禁止するように、その回路部品についての主作業終了時刻が変更される。また、時間帯[10:21]においては、部品切れNo.[17]の回路部品についての補給主作業(表10におけるD)を禁止するように、その回路部品についての主作業開始時刻が変更される。なお、S17におけるこの主作業目安時刻の変更は、目安時刻変更部236によって実行される。
【0151】
下記表13に、調整前および調整後の主作業開始時刻および主作業終了時刻を、部品切れ時刻と併せて示す。
【0152】
【表13】
Figure 2004134691
【0153】
上記表13において、T1’が調整後の主作業開始時刻であり、T2’が調整後の主作業終了時刻である。※の付されている時刻が変更された時刻である。このスケジュール調整により、表12に示すように、時間帯[10:10],[10:11],[10:21]の総所要時間が変化し、いずれの時間帯においても、補給主作業についての総所要時間は時間帯内作業可能時間以内とされて、過密状態が解消されることになる。上述のようにしてスケジュールが調整されてS2の主作業スケジュール作成ルーチンが終了する。なお、過密時間帯認定部234と主作業目安時刻変更部236とを含む主作業スケジュール調整部230は、過密状態に対応してスケジュール調整を行う過密対応調整部238を含むものとされているのである。
【0154】
(E)主作業スケジュール表示工程
S2に続いて、S3において、上記作成された主作業スケジュールが表示される。2つのラインの間には、主作業スケジュールを表示するためのコンピュータを主体とする主作業スケジュール表示装置250(図1,図7参照)が配置されており、主作業スケジュールは、その主作業スケジュール表示装置250が備えるモニタに出力されることで、オペレータ160に対して表示される。装着システム制御装置16内には、当該部品補給管理システムの機能部分としてのスケジュールデータ送信部252(図7参照)が設けられており、その送信部252は、主作業目安時刻と部品切れが発生する各回路部品についての、主作業目安時刻および部品名等の部品切れ部品情報を含む主作業スケジュールデータを送信する。主作業スケジュール表示装置250は、そのデータを受信し、そのデータに基づいて、定められた形式の表示画面を作成してモニタに表示するのである。本部品補給管理システムにおいては、主作業スケジュール表示装置250は、スケジュール表示部(スケジュール報知部の一態様)として機能するのである。
【0155】
下記表14に主作業スケジュール表示装置250に表示される主作業スケジュールを示す。主作業スケジュールは、概ね、表14に示すような形式で表示される。
【0156】
【表14】
Figure 2004134691
【0157】
上記表14から解るように、表示される内容は、部品切れが予測される回路部品についての部品切れ予測時刻,主作業目安時刻等が記号化されて時系列に並べられたタイムチャートと、各回路部品の部品切れNo.,部品名,各回路部品を供給するフィーダ42が配設されている装着機名およびスロットNo.,ネクストデバイス設定,スプライシング設定等を含む部品切れ部品情報である。なお、表10と比較して解るように、表14に示す表示内容においては、表10におけるA,B,C,Dの箇所は、過密状態を緩和すべく変更されている。補給主作業に従事するオペレータ160は、表示された主作業スケジュールを指針として、補給主作業を行う。きめ細かに作成されたスケジュールであるため、効率のよい部品補給を行うことができる。
【0158】
S3が終了した後、S4において、準備作業スケジュールの作成を行うか否かが判断される。前述したように、準備作業スケジュールは5分経過毎に行うため、先回の準備作業スケジュール作成から5分経過している場合は、S5の準備作業スケジュール作成ルーチンが実行される。5分経過していない場合は、本部品補給管理プログラムの実行は、次回の開始(約1分後)まで停止させられる。
【0159】
(F)準備作業スケジュール作成工程
S4において、準備作業スケジュールの作成を行うと判断された場合、S5において、準備作業スケジュール作成ルーチンが実行される。図11に、準備作業スケジュール作成ルーチンのフローチャートを示す。以下、このフローチャートに従って、本ルーチンによる処理を説明する。なお、準備作業スケジュールの作成は、補給スケジュール作成部198が備える準備作業スケジュール作成部260によって行われる。
i)準備作業所要時間設定工程
まず、S21において、部品切れが生じる各回路部品についての、準備作業所要時間が設定される。先に説明したように、データベース部182が有する部品諸元設定ファイル206には、各回路部品について、スプライシング作業を行う部品であるか否か、その回路部品が特殊保管場所(一般の保管場所154以外の場所)に保管されているか否かについて設定されたデータを有している。また、データベース部182は、準備作業所要時間ファイル262を有し、この準備作業所要時間ファイル262には、表15にその記憶内容を示すように、1つの回路部品に対する補給準備作業の標準的な所要時間である準備作業所要時間が設定されて記憶されている。この準備作業所要時間は、スプライシング作業であるか否かおよび特殊保管場所に保管されているか否かに関連付けられて設定されている。
【0160】
【表15】
Figure 2004134691
【0161】
表15から解るように、特殊保管場所に保管されている回路部品の場合、準備作業を行うオペレータ160(前述のオペレータC)が自らその回路部品をその場所まで取りに行かなければならないことを考慮して、その分だけ所要時間が長く設定されている。また、補給主作業がフィーダ交換作業である場合には、補給準備作業において前述のリールセット作業を行わなければならないことから、スプライシングを行わない回路部品は、スプライシングを行う回路部品よりも所要時間が長く設定されている。各回路部品の諸元とこの設定された標準準備作業所要時間とに基づいて、部品切れを生じる各回路部品の補給準備作業の所要時間が設定される。S21におけるこの準備作業所要時間の設定は、準備作業所要時間設定部264によって実行される。下記表16に、設定された各回路部品についての準備作業所要時間を示す。
【0162】
【表16】
Figure 2004134691
【0163】
ii)準備作業目安時刻決定工程
続いて、S22において、補給準備作業の目安となる準備作業目安時刻が決定される。S22は、いくつかのサブステップを含んでおり、各サブステップが実行されるごとに、その実行段階に応じた準備作業目安時刻が決定され、S22を終了した段階で、スケジュール作成の基準となる目安時刻が決定される。下記表17に、各種準備作業目安時刻を、それらが決定される順に示す。以下、この表17を参照しつつ説明する。
【0164】
【表17】
Figure 2004134691
【0165】
まず、S23において、後に説明する準備作業目安時刻の基準となる目安時刻である限界時刻が決定される。限界時刻は、その時までに準備作業を終了しなければならない限界とされる時刻であり、その意味において、作業終了目安時刻の1種であるといえる。限界時刻は、前記主作業目安時刻のうちの、調整前の主作業開始時刻と調整後の主作業開始時刻とのいずれか早い時刻が限界時刻として決定される。
【0166】
次に、S24において、上記限界時刻に対して余裕時間を加味して、その限界時刻を繰り上げることによって余裕加味時刻が決定される。余裕時間は、不測の事態等に考慮して、部品補給に関する作業を円滑に行うために設定された時間であり、すべての回路部品に対して一律に設定されて、データベース部182に記憶されている。本実施形態では、1分とされている。なお、この余裕加味時刻も、作業終了目安時刻の1種であるといえる。
【0167】
次いで、S25において、S21において設定した各回路部品についての準備作業所要時間を加味して、余裕加味時刻を繰り上げることによって、所要時間加味時刻が決定される。この所要時間加味時刻は、余裕加味時刻までに補給準備作業を終了させるためには、少なくともその時刻までには補給準備作業を開始しなければならないとされる時刻である。その意味において、所要時間加味時刻は、作業開始目安時刻の1種であるといえる。上記準備作業所要時間は、1分未満の端数を有するため、所要時間加味時刻は端数となることがあるが、その場合はさらに時刻が繰り上げられる。
【0168】
続くS26において、各回路部品についての準備作業目安時間帯が決定される。本実施形態では、xx:00〜xx:05,xx:05〜xx:10,xx10〜xx:15,・・・というように、5分刻みの基準時間帯が設定されており、上記所要時間加味時刻が属する時間帯が、その回路部品についての準備作業目安時間帯として決定される。この準備作業目安時間帯は、幅のある目安時刻と考えることができ、本実施形態では、この時間帯も1つの準備作業目安時刻として扱う。なお、S23,S24,S26,S27は、それぞれ、準備作業目安時刻決定部268が備える限界時刻決定部266,余裕時間依拠決定部268,作業所要時間依拠決定部270,目安時間帯決定部272によって実行される。これら各部を含んで、準備作業目安時刻決定部274が構成されているのである。
【0169】
iii)作成された準備作業スケジュール
S22において決定された準備作業目安時刻、詳しくは、準備作業目安時間帯に基づいて、作成された準備作業スケジュールを、下記表18に示す。表18では、時間帯ごとに、どの回路部品についての補給準備作業を行うかが、その回路部品についての作業所要時間とともに表されている。なお、表18には、10:26以降に部品切れが生じると予測される回路部品についてのデータを追加している。
【0170】
【表18】
Figure 2004134691
【0171】
iv)準備作業スケジュール調整工程
S22を終了して作成された準備作業スケジュールは、S27において、スケジュール調整が行われる。スケジュール調整は、準備作業スケジュール調整部280によって行われる。S27はいくつかのサブステップを含んでおり、まずS28において、準備作業スケジュールに過密となる時間帯が存在するか否かが判断される。その判断は、1つの時間帯に属する回路部品の作業所要時間の総和である総所要時間が、時間帯内作業可能時間を超えているか否かによって判断され、総所要時間が時間帯内作業可能時間を超える場合に、その時間帯を過密時間帯と認定する。補給準備作業に従事するオペレータ160の人員数はデータベース部182に設定されて記憶さており、その人員数に基づいて時間帯内作業可能時間が設定される。本実施形態では、従事するオペレータ160は1人であり、時間帯内作業可能時間は5分とされる。下記表19に、各時間帯ごとの準備作業総所要時間を示す。なお、調整後の総所要時間をも示してあるが、これについては後に説明する。
【0172】
【表19】
Figure 2004134691
【0173】
上記表19によれば、※印が付されている目安時間帯[10:05〜10:10]および[10:15〜10:20]において、総所要時間が時間帯内作業可能時間である5分を超え、過密状態であることが判る。これらの時間帯が過密時間帯として認定される。
【0174】
次に、過密時間帯が存在する場合、S29において、その時間帯の過密状態を緩和すべく、スケジュール調整が行われる。具体的には、過密時間帯に属するいずれかの回路部品についての補給準備作業を、その時間帯の前の時間帯に前倒しさせるように調整を行う。つまり、目安時刻である準備作業目安時間帯を変更するのである。その場合、前述の所要時間加味時刻が早いものを優先的にシフトさせ、その時間帯の総所要時間が時間帯内作業可能時間より小さくなるまでの数の補給準備作業をシフトさせるのである。表18を参照してさらに具体的に説明すれば、時間帯[10:05〜10:10]に属する部品切れNo.[5],部品名[JBG7411]についての補給準備作業を[10:00〜10:05]にシフトさせ、[10:15〜10:20]に属する部品切れNo.[13],部品名[JDS9614]についての補給準備作業を[10:10〜10:15]にシフトさせるのである。なお、前倒しした結果、前の時間帯が過密状態となる場合は、その時間帯について再調整を行う。原則として、すべての時間帯の過密状態が解消されるように調整される。
【0175】
過密状態に対応する調整の後、S30において、作業禁止時間に対応する調整が行われる。補給準備作業には休憩時間が設定されており、その休憩時間が作業禁止時間時間として設定されている。本実施形態の場合、[10:20〜10:25]が休憩時間として設定されており、その設定された作業禁止時間はデータベース部182に記憶されている(表19における◎が付された時間帯)。作業禁止時間帯に対応する調整は、その時間帯に属する回路部品についての作業をすべて、前の時間帯に前倒しさせるように行う。表18を参照して具体的に説明すれば、部品切れNo.[21],部品名[EES3535]および部品切れNo.[23],部品名[FDD4420]についての補給準備作業を、[10:20〜10:25]にシフトさせるのである。なお、前倒しした結果、前の時間帯が過密状態となる場合は、先の処理手順に従ってその時間帯について再調整を行う。その場合も、原則として、すべての時間帯の過密状態が解消されるように調整される。
【0176】
上述のようなスケジュール調整が行われて、S27が終了し、S5の準備作業スケジュール作成ルーチンが終了する。調整上記2つの態様のスケジュール調整は、準備作業スケジュール調整部280が備える過密対応調整部282および禁止時間対応調整部284によって行われる。S28およびS29が過密対応調整部282によって実行され、S30が禁止時間対応調整部284によって行われるのである。上記スケジュール調整の結果として、調整された準備作業スケジュールを、下記表20に示す。また、表19には、調整後の各時間帯の総所要時間が示されている。
【0177】
【表20】
Figure 2004134691
【0178】
(G)準備作業スケジュール表示工程
S5に続いて、S6において、上記作成された準備作業スケジュールが表示される。準備作業エリア152の近傍には、準備作業スケジュールを表示するためのコンピュータを主体とする準備作業スケジュール表示装置290(図1,図7参照)が配置されており、準備作業スケジュールは、その準備作業スケジュール表示装置290が備えるモニタに出力されることで、オペレータ160に対して表示される。前述のスケジュールデータ送信部252は、部品切れが生じると予測されれる各回路部品がについての、準備作業目安時間帯、部品名等の部品切れ部品情報を含む準備作業スケジュールデータを送信する。準備作業スケジュール表示装置290は、そのデータを受信し、そのデータに基づいて、定められた形式の表示画面を作成してモニタに表示するのである。準備作業スケジュール表示装置290も、スケジュール表示部として機能するのである。
【0179】
下記表21に準備作業スケジュール表示装置290に表示される準備作業スケジュールを示す。準備作業スケジュールは、概ね、表21に示すようなテーブル形式で表示される。
【0180】
【表21】
Figure 2004134691
【0181】
上記表21から解るように、表示される内容は、部品切れが予測される回路部品についての、部品名,それが配設される装着機名,スプライシング設定,保管場所,上述の所要時間加味時刻等を含む部品切れ部品情報である。これらの部品切れ部品情報が、準備作業目安時間帯従って時間帯ごとに分類表示されているのである。なお、各時間帯において、回路部品は所要時間加味時刻の早い順に表示される。補給準備作業に従事するオペレータ160は、上記表示された準備作業スケジュールを指針として、補給準備作業を行う。詳しくは、原則として、1つの時間帯に属する各回路部品についての補給準備作業を、それぞれの所要時間加味時刻に間に合うように行うのである。なお、前記準備作業スケジュール表示装置290は、情報入力デバイスを有しており、補給準備作業が完了した旨の情報を入力することができ、この情報に基づいて、表示されている準備作業スケジュールから完了した回路部品に関する項目は削除される。また、その情報は装着システム制御装置16に送られ、その情報に基づいて、補給準備作業が完了した回路部品は、次回の準備作業スケジュール作成の際にスケジュール作成対象から除外される。
【0182】
S6が終了した後、S7において、配給作業スケジュールの作成を行うか否かが判断される。前述したように、配給作業スケジュールは10分経過ことに行うため、先回の配給作業スケジュール作成から10分経過している場合は、S8の準備作業スケジュール作成ルーチンが実行される。10分経過していない場合は、本部品補給管理プログラムの実行は、次回の開始(約1分後)まで停止させられる。
【0183】
(H)配給作業スケジュール作成工程
S7において、配給作業スケジュールの作成を行うと判断された場合、S8において、配給作業スケジュール作成ルーチンが実行される。図12に、配給作業スケジュール作成ルーチンのフローチャートを示す。以下、このフローチャートに従って、本ルーチンによる処理を説明する。なお、配給作業スケジュールの作成は、補給スケジュール作成部198の配給作業スケジュール作成部292によって行われる。
【0184】
i)配給作業目安時刻決定工程
まず、S41において、部品配給作業の目安となる配給作業目安時刻が決定される。具体的には、先の準備作業スケジュール作成において決定された準備作業目安時間帯の始点となる時刻が、各回路部品の配給作業目安時刻として決定される。この時刻は、部品切れが予測される回路部品を、保管場所154からラインに配置された部品棚150まで運搬し終わっていなければならないとされる時刻であり、部品配給作業の終了の指針となる時刻である。つまり、この時刻は部品配給作業についての作業終了目安時刻としての役割を果たしている。このS41は、配給作業目安時刻決定部294によって実行される。決定された配給作業目安時刻を、下記表22に、テーブル形式で示す。
【0185】
【表22】
Figure 2004134691
【0186】
ii)特殊保管場所部品削除工程
続いて、S42において、特殊保管場所に保管されている部品が、配給作業スケジュールの対象から除外される。本配給作業スケジュールは、一般部品の保管場所154に保管されている回路部品のみを対象としているからである。このS42は、非対象部品除外部296によって実行される。非対象部品が削除されて配給スケジュールが作成され、S8の配給スケジュール作成ルーチンが終了する。下記、表23に作成された配給スケジュールを示す。
【0187】
【表23】
Figure 2004134691
【0188】
(I)配給作業スケジュール表示工程
S8に続いて、S9において、上記作成された配給作業スケジュールが表示される。一般の回路部品が保管される保管場所154には、配給作業スケジュールを表示するためのコンピュータを主体とする配給作業スケジュール表示装置298(図1,図7参照)が配置されており、配給作業スケジュールは、その配給作業スケジュール表示装置298が備えるモニタに出力されることで、部品配給作業に従事するオペレータ160(前述のオペレータD)に対して表示される。前述のスケジュールデータ送信部252は、各回路部品についての部品名等の部品切れ部品情報を含む配給作業スケジュールデータを送信する。配給作業スケジュール表示装置298は、そのデータを受信し、そのデータに基づいて、定められた形式の表示画面を作成してモニタに表示するのである。この配給作業スケジュール表示装置298も、スケジュール表示部として機能するのである。配給作業スケジュールの表示形式は、上記表23に表されている形式と同様であるため、ここでの掲載は省略する。
【0189】
部品配給作業に従事するオペレータ160は、上記表示された配給スケジュールを指針として、部品配給作業を行う。なお、前記配給作業スケジュール表示装置298も、情報入力デバイスを有しており、部品配給作業を終えた旨の情報を入力することができ、この情報に基づいて、表示されている配給作業スケジュールから配給し終わった回路部品は削除される。また、その情報は装着システム制御装置16に送られ、その情報に基づいて、配給作業が完了した回路部品は、次回の配給作業スケジュール作成の際にスケジュール作成対象から除外される。S9が終了した後、本部品補給管理プログラムの実行は、次回の開始(約1分後)まで停止させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される回路部品装着システムの全体構成を示す模式図である。
【図2】ロータリーヘッド型回路部品装着機のそれの正面側から見た斜視図である。
【図3】ロータリーヘッド型回路部品装着機のそれの背面側から見た斜視図である。
【図4】XYロボット型回路部品装着機のそれの正面側から見た斜視図である。
【図5】XYロボット型回路部品装着機を構成する装着モジュールの内部構造を示す斜視図である。
【図6】装着モジュールが備える装着装置を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態である部品補給管理システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態である部品補給管理プログラムのフローチャートである。
【図9】主作業スケジュール作成ルーチンのフローチャートである。
【図10】補給スケジュール作成部の構成を示す機能ブロック図である。
【図11】準備作業スケジュール作成ルーチンのフローチャートである。
【図12】配給作業スケジュール作成ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10:回路部品装着機(10a,10b:ロータリーヘッド型、10c,10d:XYロボット型) 14:装着装置制御装置 16:装着システム制御装置
40:部品供給装置 42:テープフィーダ(部品供給デバイス) 44:リール 46:デバイステーブル 100:部品供給装置 102:デバイステーブル 150:部品棚 154:保管場所 170:部品管理装置 180:部品残数管理部 182:データベース部 196:部品切れ時刻予測部 198:補給スケジュール作成部 200:主作業スケジュール作成部 208:補給形態設定部 212:主作業目安時刻決定部 214:開始目安時刻決定部 216:終了目安時刻決定部 218:補給形態依拠決定部 230:主作業スケジュール調整部 238:過密対応調整部 250:主作業スケジュール表示装置 260:準備作業スケジュール作成部 264:準備作業所要時間決定部
268:余裕時間依拠決定部 270:作業所要時間依拠決定部 272:目安時間帯決定部 274:準備作業目安時刻決定部 280:準備作業スケジュール調整部 282:過密対応調整部 284:禁止時間対応調整部 290:準備作業スケジュール表示装置 292:配給スケジュール作成部 294:配給作業目安時刻決定部 298:配給作業スケジュール表示装置

Claims (10)

  1. 回路部品を供給する部品供給デバイスが複数配設されてその部品供給デバイスから供給された回路部品を回路基板に装着する回路部品装着機を1以上含む回路部品装着システムにおいて用いられ、供給される回路部品の補給時期を管理するための部品補給管理システムであって、
    各回路部品の残数から、それら各回路部品の部品切れ時刻を予測する部品切れ時刻予測部と、
    前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて部品補給に関する作業のために利用可能な補給スケジュールを作成する補給スケジュール作成部と、
    前記補給スケジュールをオペレータに報知する補給スケジュール報知部と
    を含む部品補給管理システム。
  2. 前記補給スケジュール作成部が、前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて、前記部品補給に関する作業を行う目安となる各回路部品の作業目安時刻を決定する目安時刻決定部を備え、その各回路部品の作業目安時刻に基づいて前記補給スケジュールを作成するものである請求項1に記載の部品補給管理システム。
  3. 前記目安時刻決定部が、各回路部品の補給形態に基づいて前記各回路部品の作業目安時刻を決定する補給形態依拠決定部を有する請求項2に記載の部品補給管理システム。
  4. 前記目安時刻決定部が、前記部品補給に関する作業の各回路部品の作業所要時間に基づいて前記各回路部品の作業目安時刻を決定する作業所要時間依拠決定部を有する請求項2または請求項3に記載の部品補給管理システム。
  5. 前記補給スケジュール作成部が、作成される前記補給スケジュールが調整を要すると判断される場合に、その補給スケジュールを定められた調整条件に従ってスケジュール調整を行うスケジュール調整部を備えた請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の部品補給管理システム。
  6. 前記スケジュール調整部が、前記作成される補給スケジュールに従う前記部品補給に関する作業が過密状態となる過密時間帯が存在すると判断される場合に、その過密状態を緩和すべくスケジュール調整を行う過密対応調整部を有する請求項5に記載の部品補給管理システム。
  7. 当該部品補給管理システムが、前記補給スケジュール作成部を複数含み、それら複数の補給スケジュール作成部が、互いに利用目的の異なる複数の補給スケジュールの各々を作成するものである請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の部品補給管理システム。
  8. 前記複数の補給スケジュール作成部の各々が、対象となる前記部品補給に関する作業が互いに異なる前記補給スケジュールを作成するものであり、
    前記複数の補給スケジュール作成部が、前記回路部品装着機に補給部品を補給する補給主作業に利用可能な主作業スケジュールを作成する主作業スケジュール作成部と、前記回路部品装着機に補給可能なまでに補給部品を準備する補給準備作業に利用可能な準備作業スケジュールを作成する準備作業スケジュール作成部との少なくとも一方を含む請求項7に記載の部品補給管理システム。
  9. 回路部品を供給する部品供給デバイスが複数配設されてその部品供給デバイスから供給された回路部品を回路基板に装着する回路部品装着機を1以上含む回路部品装着システムを対象とし、供給される回路部品の補給時期を管理するための部品補給管理方法であって、
    各回路部品の残数から、それら各回路部品の部品切れ時刻を予測する部品切れ時刻予測工程と、
    前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて部品補給に関する作業のために利用可能な補給スケジュールを作成する補給スケジュール作成工程と、
    前記補給スケジュールをオペレータに報知する補給スケジュール報知工程と
    を含む部品補給管理方法。
  10. 回路部品を供給する部品供給デバイスが複数配設されてその部品供給デバイスから供給された回路部品を回路基板に装着する回路部品装着機を1以上含む回路部品装着システムを対象とし、供給される回路部品の補給時期を管理するためにコンピュータによって実行される部品補給管理プログラムであって、
    各回路部品の残数から、それら各回路部品の部品切れ時刻を予測する部品切れ時刻予測ステップと、
    前記各回路部品の部品切れ時刻に基づいて部品補給に関する作業のために利用可能な補給スケジュールを作成する補給スケジュール作成ステップと、
    前記補給スケジュールをオペレータに報知する補給スケジュール報知ステップと
    を含む部品補給管理プログラム。
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