JP2004130358A - 熱交換器用フィンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】穴明け加工を打ち抜き加工によることなく、切り込み溝部を拡開して形成することによって、別個独立した穴明け工程を不要にし、金属板材の連続波形状への成形時に一時に穴明け加工が可能な新規な熱交換器用フィンの製造方法を提供する。
【解決手段】金属板材11をロールフォーミング又はプレスによって山部15及び谷部16が連続する波形状に成形するに際して、前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部20を形成し、前記連続形状への成形時に前記側壁部17が引っ張られて前記切り込み溝部20が拡開することによって穴部25を形成する。
【選択図】 図2
【解決手段】金属板材11をロールフォーミング又はプレスによって山部15及び谷部16が連続する波形状に成形するに際して、前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部20を形成し、前記連続形状への成形時に前記側壁部17が引っ張られて前記切り込み溝部20が拡開することによって穴部25を形成する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インタークーラー、ラジエーター、カーエアコンのコンデンサー等を構成する熱交換器用フィンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、インタークーラー、ラジエーター、カーエアコンのコンデンサー等を構成する熱交換器チューブにおいては、熱交換効率の向上の要請から、熱交換器チューブ内に山部及び谷部が連続する波形状に成形されたインナーフィンを配設し、伝熱面積を増加させることが行われている。そして、さらに性能を高めるために、かかるインナーフィンに穴部を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなインナーフィンは、金属板材をプレスによって打ち抜き加工する工程と、該板材を波形状に成形加工する別個の工程を必要としていた。板材を波形状に成形するいわゆるコルゲート加工は、回転ロールによるロールフォーミングやプレスによって行われるのであるが、もし、このコルゲート加工において穴明けが同時にできれば、生産効率は大幅に向上させることができる。本発明者はこのような観点から、穴明け加工を打ち抜き加工によることなく、切り込み溝部を拡開して形成することによって、別個独立した穴明け工程を不要にすることを見出した。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−313183号公報 (第1−8頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記の点に鑑みなされたもので、穴明け加工を打ち抜き加工によることなく、切り込み溝部を拡開して形成することによって、別個独立した穴明け工程を不要にし、金属板材の連続波形状への成形時に一時に穴明け加工が可能な新規な熱交換器用フィンの製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、金属板材をロールフォーミング又はプレスによって山部及び谷部が連続する波形状に成形するに際して、前記山部と谷部との間の側壁部に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部を形成し、前記連続波形状への成形時に前記側壁部が引っ張られて前記切り込み溝部が拡開することによって穴部を形成することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法に係る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明すると、図1はこの発明製法によって製造されたインナーフィンの分解斜視図、図2は図1のインナーフィンの製造工程を示す断面図、図3は切り込み溝部を形成した金属板材の上面図である。以下の説明は、この発明製法を熱交換器チューブのインナーフィンに適用した例である。
【0008】
図1は、この発明製法によって得られた熱交換器チューブ30のインナーフィン10及び該インナーフィン10が配設される熱交換器チューブ30を示しており、図は説明を容易にするために熱交換器チューブ30からインナーフィン10を引き出した状態を示している。このインナーフィン10は、インタークーラー等の熱交換器において熱交換器チューブ30内に配設されるもので、図のように金属板材11を山部15と谷部16が連続する波形状に成形したものである。この山部15と谷部16が連続する波形状により伝熱面積が増加し、熱交換効率が増大する。そして、さらなる高性能化のため、図に示すように、このインナーフィン10の前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置には穴部25が形成されている。
【0009】
この発明の製法にあっては、前記穴部25を、金属板材11に予め形成されたスリット状の切り込み溝部20を連続波形状への成形時に拡開することによって形成するものであって、これによって、従来のプレスによる別個独立した穴明け加工を全く不要にし、もってこの種インナーフィン10をはじめとする熱交換器用フィンの製造を効率よく連続成形、高速生産し、その生産性を大幅に向上させるようにしたものである。
【0010】
すなわち、この発明製法は、請求項1に規定し図2に図示するように、金属板材11をロールフォーミング又はプレスによって山部15及び谷部16が連続する波形状に成形するに際して、前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部20を形成し、前記連続波形状への成形時に前記側壁部17が引っ張られて前記切り込み溝部20が拡開することによって穴部25を形成する製法である。以下、順に説明する。
【0011】
図2の(a)から(g)の順に示すように、この実施例においては、金属板材11はロールフォーミング又はプレスによって山部15及び谷部16が連続する形状に成形される。この実施例では、前記金属板材11はアルミニウムを主体とする金属合金板からなり、金属板材11の板厚は、例えば0.1ないし0.3mmである。
【0012】
この発明においては、図2の(a)のように、前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部20が形成される。この切り込み溝部20の形成は、所定間隔でスリット刃物が設けられたスリットロールによって行うことができる。
【0013】
この例では、側壁部17に形成される切り込み溝部20が山部15及び谷部16を介して互い違いとなるように形成される。図3は、図2の(a)に示す切り込み溝部20の位置関係を表したものであり、図は金属板材11を上面12側から見たものである。図中の補助線(鎖線)のように、切り込み溝部20は互い違いに形成される。なお、この実施例では、金属板材11の厚みは0.1ないし0.3mmのもので、フィン高さは0.8ないし2.0mmで、切り込み溝部20の長さは1.5ないし5mmである。また、同一側壁部17に形成される切り込み溝部20について、1つの切り込み溝部20の始端から幅方向に隣接する次の切り込み溝部20の始端までの距離は20ないし50mmである。
【0014】
切り込み溝部20が形成された金属板材11は、(b)のようにロールフォーミング又はプレスにより金属板材11の中央に山部15が成形される。ロールフォーミングの場合、成形ロールとしては、例えば、一対の成形ロールのうち上部ロールの周面に山部15形状の溝が形成され、下部ロールの周面に上部ロールの溝に整合する形状の凸部が形成されており、これら上下ロールの間に金属板材11を通過させることによって山部15が形成される。また、プレスの場合、例えば山部15形状の溝が形成された上型と、前記上型の溝に整合する形状の凸部が形成された下型により金属板材11を圧縮加工し山部15を成形する。
【0015】
このとき、側壁部17の表面12側において、側壁部17を該側壁部17の上下方向に引っ張る応力が生じるため、切り込み溝部20が表面12側において上下方向に裂けるように拡開して開口し、裏面13まで貫通して図1に示すような目玉状の穴部25が形成される。なお、形成される穴部25の大きさは、前記の例において、切り込み溝部20の幅が1.5ないし3mmのものについては高さが0.3ないし0.54mmで、切り込み溝部20の幅が3ないし5mmのものに対しては高さが1ないし1.5mmである。
【0016】
次いで、図2の(c)に示すように、ロールフォーミング又はプレスにより中央に成形された山部15を中心としてその両横側に山部15が成形され、以下順に同図の(d)ないし(f)に示すように、ロールフォーミング又はプレスによりさらにその両横側に山部15が次々と成形され山部15及び谷部16が連続する波形状に成形される。かかる連続形状への成形時にも、前述の(b)と同様に側壁部17が引っ張られることにより切り込み溝部20が裂けるように拡開し開口して穴部25が形成される。
【0017】
山部15及び谷部16が連続する形状に成形された金属板材11を、この実施例ではロールフォーミングにより(g)に示すような最終の矩形波形状に屈曲し、公知の切断装置により所定の長さに切断すると図1に示すインナーフィン10が得られる。
【0018】
この実施例においては、本発明をインナーフィン10に適用したが、これに限定されるものではなく、本発明をアウターフィン等に適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明の熱交換器用フィンの製造方法によれば、金属板材をロールフォーミング又はプレスによって山部及び谷部が連続する波形状に成形するに際して、前記山部と谷部との間の側壁部に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部を形成し、前記連続波形状への成形時に前記側壁部が引っ張られて前記切り込み溝部が拡開することによって穴部を形成するようにしたものであるから、従来のようなプレスによる別個独立した穴明け加工を全く不要にし、金属板材の連続波形状への成形時に一時に穴明け加工をすることができる。
【0020】
また、金属板材に対する切り込み溝部の形成はスリットロール等によって簡単かつ連続して形成することができるので、この種インナーフィン等の製造を効率よく連続成形、高速生産することが可能となり、その生産性を大幅に向上させることができ、ひいては生産コストを削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明製法によって製造されたインナーフィンの分解斜視図である。
【図2】図1のインナーフィンの製造工程を示す断面図である。
【図3】切り込み溝部を形成した金属板材の上面図である。
【符号の説明】
10 インナーフィン
11 金属板材
15 山部
16 谷部
17 側壁部
20 切り込み溝部
25 穴部
30 熱交換器チューブ
【発明の属する技術分野】
この発明は、インタークーラー、ラジエーター、カーエアコンのコンデンサー等を構成する熱交換器用フィンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、インタークーラー、ラジエーター、カーエアコンのコンデンサー等を構成する熱交換器チューブにおいては、熱交換効率の向上の要請から、熱交換器チューブ内に山部及び谷部が連続する波形状に成形されたインナーフィンを配設し、伝熱面積を増加させることが行われている。そして、さらに性能を高めるために、かかるインナーフィンに穴部を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなインナーフィンは、金属板材をプレスによって打ち抜き加工する工程と、該板材を波形状に成形加工する別個の工程を必要としていた。板材を波形状に成形するいわゆるコルゲート加工は、回転ロールによるロールフォーミングやプレスによって行われるのであるが、もし、このコルゲート加工において穴明けが同時にできれば、生産効率は大幅に向上させることができる。本発明者はこのような観点から、穴明け加工を打ち抜き加工によることなく、切り込み溝部を拡開して形成することによって、別個独立した穴明け工程を不要にすることを見出した。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−313183号公報 (第1−8頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記の点に鑑みなされたもので、穴明け加工を打ち抜き加工によることなく、切り込み溝部を拡開して形成することによって、別個独立した穴明け工程を不要にし、金属板材の連続波形状への成形時に一時に穴明け加工が可能な新規な熱交換器用フィンの製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、金属板材をロールフォーミング又はプレスによって山部及び谷部が連続する波形状に成形するに際して、前記山部と谷部との間の側壁部に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部を形成し、前記連続波形状への成形時に前記側壁部が引っ張られて前記切り込み溝部が拡開することによって穴部を形成することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法に係る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明すると、図1はこの発明製法によって製造されたインナーフィンの分解斜視図、図2は図1のインナーフィンの製造工程を示す断面図、図3は切り込み溝部を形成した金属板材の上面図である。以下の説明は、この発明製法を熱交換器チューブのインナーフィンに適用した例である。
【0008】
図1は、この発明製法によって得られた熱交換器チューブ30のインナーフィン10及び該インナーフィン10が配設される熱交換器チューブ30を示しており、図は説明を容易にするために熱交換器チューブ30からインナーフィン10を引き出した状態を示している。このインナーフィン10は、インタークーラー等の熱交換器において熱交換器チューブ30内に配設されるもので、図のように金属板材11を山部15と谷部16が連続する波形状に成形したものである。この山部15と谷部16が連続する波形状により伝熱面積が増加し、熱交換効率が増大する。そして、さらなる高性能化のため、図に示すように、このインナーフィン10の前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置には穴部25が形成されている。
【0009】
この発明の製法にあっては、前記穴部25を、金属板材11に予め形成されたスリット状の切り込み溝部20を連続波形状への成形時に拡開することによって形成するものであって、これによって、従来のプレスによる別個独立した穴明け加工を全く不要にし、もってこの種インナーフィン10をはじめとする熱交換器用フィンの製造を効率よく連続成形、高速生産し、その生産性を大幅に向上させるようにしたものである。
【0010】
すなわち、この発明製法は、請求項1に規定し図2に図示するように、金属板材11をロールフォーミング又はプレスによって山部15及び谷部16が連続する波形状に成形するに際して、前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部20を形成し、前記連続波形状への成形時に前記側壁部17が引っ張られて前記切り込み溝部20が拡開することによって穴部25を形成する製法である。以下、順に説明する。
【0011】
図2の(a)から(g)の順に示すように、この実施例においては、金属板材11はロールフォーミング又はプレスによって山部15及び谷部16が連続する形状に成形される。この実施例では、前記金属板材11はアルミニウムを主体とする金属合金板からなり、金属板材11の板厚は、例えば0.1ないし0.3mmである。
【0012】
この発明においては、図2の(a)のように、前記山部15と谷部16との間の側壁部17に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部20が形成される。この切り込み溝部20の形成は、所定間隔でスリット刃物が設けられたスリットロールによって行うことができる。
【0013】
この例では、側壁部17に形成される切り込み溝部20が山部15及び谷部16を介して互い違いとなるように形成される。図3は、図2の(a)に示す切り込み溝部20の位置関係を表したものであり、図は金属板材11を上面12側から見たものである。図中の補助線(鎖線)のように、切り込み溝部20は互い違いに形成される。なお、この実施例では、金属板材11の厚みは0.1ないし0.3mmのもので、フィン高さは0.8ないし2.0mmで、切り込み溝部20の長さは1.5ないし5mmである。また、同一側壁部17に形成される切り込み溝部20について、1つの切り込み溝部20の始端から幅方向に隣接する次の切り込み溝部20の始端までの距離は20ないし50mmである。
【0014】
切り込み溝部20が形成された金属板材11は、(b)のようにロールフォーミング又はプレスにより金属板材11の中央に山部15が成形される。ロールフォーミングの場合、成形ロールとしては、例えば、一対の成形ロールのうち上部ロールの周面に山部15形状の溝が形成され、下部ロールの周面に上部ロールの溝に整合する形状の凸部が形成されており、これら上下ロールの間に金属板材11を通過させることによって山部15が形成される。また、プレスの場合、例えば山部15形状の溝が形成された上型と、前記上型の溝に整合する形状の凸部が形成された下型により金属板材11を圧縮加工し山部15を成形する。
【0015】
このとき、側壁部17の表面12側において、側壁部17を該側壁部17の上下方向に引っ張る応力が生じるため、切り込み溝部20が表面12側において上下方向に裂けるように拡開して開口し、裏面13まで貫通して図1に示すような目玉状の穴部25が形成される。なお、形成される穴部25の大きさは、前記の例において、切り込み溝部20の幅が1.5ないし3mmのものについては高さが0.3ないし0.54mmで、切り込み溝部20の幅が3ないし5mmのものに対しては高さが1ないし1.5mmである。
【0016】
次いで、図2の(c)に示すように、ロールフォーミング又はプレスにより中央に成形された山部15を中心としてその両横側に山部15が成形され、以下順に同図の(d)ないし(f)に示すように、ロールフォーミング又はプレスによりさらにその両横側に山部15が次々と成形され山部15及び谷部16が連続する波形状に成形される。かかる連続形状への成形時にも、前述の(b)と同様に側壁部17が引っ張られることにより切り込み溝部20が裂けるように拡開し開口して穴部25が形成される。
【0017】
山部15及び谷部16が連続する形状に成形された金属板材11を、この実施例ではロールフォーミングにより(g)に示すような最終の矩形波形状に屈曲し、公知の切断装置により所定の長さに切断すると図1に示すインナーフィン10が得られる。
【0018】
この実施例においては、本発明をインナーフィン10に適用したが、これに限定されるものではなく、本発明をアウターフィン等に適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明の熱交換器用フィンの製造方法によれば、金属板材をロールフォーミング又はプレスによって山部及び谷部が連続する波形状に成形するに際して、前記山部と谷部との間の側壁部に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部を形成し、前記連続波形状への成形時に前記側壁部が引っ張られて前記切り込み溝部が拡開することによって穴部を形成するようにしたものであるから、従来のようなプレスによる別個独立した穴明け加工を全く不要にし、金属板材の連続波形状への成形時に一時に穴明け加工をすることができる。
【0020】
また、金属板材に対する切り込み溝部の形成はスリットロール等によって簡単かつ連続して形成することができるので、この種インナーフィン等の製造を効率よく連続成形、高速生産することが可能となり、その生産性を大幅に向上させることができ、ひいては生産コストを削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明製法によって製造されたインナーフィンの分解斜視図である。
【図2】図1のインナーフィンの製造工程を示す断面図である。
【図3】切り込み溝部を形成した金属板材の上面図である。
【符号の説明】
10 インナーフィン
11 金属板材
15 山部
16 谷部
17 側壁部
20 切り込み溝部
25 穴部
30 熱交換器チューブ
Claims (1)
- 金属板材をロールフォーミング又はプレスによって山部及び谷部が連続する波形状に成形するに際して、前記山部と谷部との間の側壁部に対応する位置に予め幅方向に切り込み溝部を形成し、前記連続波形状への成形時に前記側壁部が引っ張られて前記切り込み溝部が拡開することによって穴部を形成することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法。
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---|---|---|---|
JP2002298539A JP2004130358A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 熱交換器用フィンの製造方法 |
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JP2002298539A JP2004130358A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 熱交換器用フィンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004130358A true JP2004130358A (ja) | 2004-04-30 |
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ID=32287916
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JP2002298539A Pending JP2004130358A (ja) | 2002-10-11 | 2002-10-11 | 熱交換器用フィンの製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004130358A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007147170A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Denso Corp | インタークーラ |
WO2010115181A3 (en) * | 2009-04-03 | 2011-01-13 | Rigidized Metals Corporation | Heat transfer device and method |
CN103383209A (zh) * | 2013-07-29 | 2013-11-06 | 无锡方盛换热器制造有限公司 | 高效流通波纹型翅片结构 |
-
2002
- 2002-10-11 JP JP2002298539A patent/JP2004130358A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007147170A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Denso Corp | インタークーラ |
WO2010115181A3 (en) * | 2009-04-03 | 2011-01-13 | Rigidized Metals Corporation | Heat transfer device and method |
CN103383209A (zh) * | 2013-07-29 | 2013-11-06 | 无锡方盛换热器制造有限公司 | 高效流通波纹型翅片结构 |
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