[go: up one dir, main page]

JP2004129823A - 鼻腔用粉状薬剤施薬装置 - Google Patents

鼻腔用粉状薬剤施薬装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004129823A
JP2004129823A JP2002296976A JP2002296976A JP2004129823A JP 2004129823 A JP2004129823 A JP 2004129823A JP 2002296976 A JP2002296976 A JP 2002296976A JP 2002296976 A JP2002296976 A JP 2002296976A JP 2004129823 A JP2004129823 A JP 2004129823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
medicine
drug
nasal cavity
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002296976A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Tsutsui
筒井 達雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bioactis Ltd
Original Assignee
Bioactis Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bioactis Ltd filed Critical Bioactis Ltd
Priority to JP2002296976A priority Critical patent/JP2004129823A/ja
Publication of JP2004129823A publication Critical patent/JP2004129823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

【課題】粉状薬剤を鼻腔内に施薬する装置の改良を目的とする。
【解決手段】カプセル収納保持部30に引出し式にカプセル入出部40を設け、カプセル収容保持部30のカプセル引出部40をはさむ両側にカプセルの軸方向両端部を切断し、カプセルに穴をあける刃具60A、60Bを配置する。カプセル収容保持部30のカプセル収容保持部下部38に一方向弁33を設け、空気流入側には、空気取入弁54をもつポンプ部50を設ける。カプセル収容保持部30の空気流出側には薬剤分散部70と薬剤施薬噴霧部20を設け、ノズル22を配置し、ポンプ部50の押圧によってカプセル内の薬剤を使用者の鼻腔へ施薬できる。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉状の薬剤を鼻腔内に施薬するのに好適な鼻腔用粉状薬剤施薬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、鼻炎や鼻アレルギー等の疾患を持つ患者に粉状薬剤を鼻腔に施薬する治療方法が知られている。この治療方法では、専用の施薬装置を用いてカプセル内に充填した粉状の薬剤を鼻腔に施薬している。この治療方法に用いられる施薬装置としては、特開昭59−34267号公報(以下、従来技術という)に示されるものが従来から案出されている。
【0003】
この従来技術における装置では、円筒部材の空気流入側にはポンプ部が設けられ、この円筒部材の空気流出側にはカプセルが挿入される凹形状部が形成され、この凹形状部に先端部を嵌合することによってカプセル収容部を形成し、このカプセル収容部からポンプ部に向けて、弁機構を持つ空気導入通路が形成されている。
【0004】
また、前記ポンプ部の他側にはもうひとつの弁機構が設けられ、この弁機構と空気導入通路内の弁機構により、ポンプ部の押圧時にはカプセル収容部に空気導入通路を介して空気が供給され、ポンプ部の復帰時には外部から空気をポンプ部内に吸い込むようになっている。
【0005】
さらに、前記円筒部材の先端部に嵌合するキャップを有し、このキャップの内側には軸方向に伸びる針を設け、前記円筒部材の凹形状部と開口部を有する先端部を嵌合させた状態でキャップをはめることにより、カプセルの軸方向両側に穴あけを行う構成となっている。
【0006】
このように構成される従来技術では、まずカプセルの穴あけには粉状薬剤が充填されたカプセルを円筒部材の凹形状部に挿入した後に先端部を嵌合してカプセルをカプセル収納部に挿着し、固い樹脂でできた先端部にキャップをはめることにより、先端部にガイドされたキャップの内側に設けられた針によりカプセルの軸方向両側先端部に穴をあける。
【0007】
次に、薬剤を投与するには、円筒部材からキャップを外して先端部を使用者が片方の鼻腔に挿入し、ポンプ部を押圧することによりポンプ部からの空気が空気導入通路を介してカプセル内に流れ、カプセル内の薬剤を使用者の鼻腔に送達して施薬が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術による装置では、まずカプセルを円筒部材に挿入した後に円筒部材に着脱可能な先端部を嵌合し、次に円筒部材に着脱可能なキャップを装置してこれを行うが、これらの施薬準備動作が煩雑であり、使用者が動作を忘れるという問題も発生し、さらに先端部やキャップを紛失した場合には、施薬装置として使用できなくなる問題がある。
【0009】
次に、穴あけ後から施薬動作に至る過程の動作や施薬装置の姿勢によりカプセルから粉状薬剤が前記空気導入通路内の弁機構を通過してポンプ部から落下してしまい、この場合にはカプセル内の薬剤が少なくなり、使用者に必要な量の薬剤の施薬ができなくなると共に、ポンプ部内に落下した薬剤の清掃を行う必要があるといった問題が発生する。
【0010】
さらに、施薬時には先端部を使用者が使用者の鼻腔に挿入して施薬を行うが、先端部は固い樹脂でできていることにより、鼻腔への挿入の際に鼻腔を傷つける恐れがあり、しかも使用者の鼻腔形状にならわないことより鼻腔形状に適合しないため、鼻腔への施薬が妨げられて、効率のよい施薬ができないという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の本発明は、粉状薬剤が充填されたカプセルを収容保持するカプセル収容保持部と、カプセル収容保持部に施薬用の空気を供給するために、カプセル収容保持部に接続して設けられたポンプ部と、カプセル収容保持部に設けられ、薬剤や空気の逆流を防ぐ一方向弁を持つ空気流通路を介してポンプ部から供給される空気により、カプセル収容保持部のカプセル内の薬剤を使用者の鼻腔に送達、施薬するためにカプセル収容保持部に接続して設けられて、薬剤を空気流により分散させて空気と混合させる薬剤分散部と、薬剤分散部に接続して設けられて先端が1つあるいは2つのノズルが設けられた薬剤施薬噴霧部と、カプセルの入出およびカプセルの軸方向両側に穴をあけるためにカプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して横方向に直線的に移動できるように引出し式に設けられたカプセル入出部と、カプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して横方向に設けられ、カプセルの軸方向両側端部に同時に穴をあけるためカプセル端部の切巾を規制する為のゲート部と刃具を備える構成としたことにある。
【0012】
請求項2に記載の発明では、前記一方向弁が、空気流通路に穴あけ後のカプセルから落下、逆流してくる粉状薬剤をポンプ部に全く落下、逆流させないためと、粉状薬剤をポンプ部の作働により施薬することができるように、スプリングにより開弁圧力を規定した一方向弁であり、これを設けて構成したことにある。
【0013】
請求項3に記載の発明では、使用者が鼻腔に粉状薬剤を施薬するときに、前記薬剤施薬噴霧部のノズルを、使用者の鼻腔形状にならって自在に挿入、施薬するために可撓性を持つチューブで構成したことにある。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明が提供する請求項1による粉状薬剤施薬装置の発明では、カプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して直角方向に移動するように引出し式に設けられたカプセル入出部にカプセルを置き、このカプセル入出部をカプセル収容保持部に収める動作により、カプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して横方向に設けられたゲート部により収容されるカプセルの全長が規制されて、同じカプセルの軸方向に対して横方向に設けられた刃具がカプセルの軸方向両側最端部から一定の寸法でカプセル端部を切断し、カプセルの両側端部に同時に小径の穴をあける。
【0015】
また、施薬時にはポンプ部から空気を供給し、この空気は穴があけられたカプセル内に流入しカプセル内の薬剤を薬剤分散部に送り、薬剤を分散させて空気と混合し、薬剤施薬噴霧部の薬剤通路を介してノズルから使用者の鼻腔へ送達、施薬される。
【0016】
請求項2による発明では、カプセル収容保持部とポンプ部の間の空気流通路にスプリングにより開弁圧力を規定した一方向弁を設けたことにより、カプセルの穴あけ時にカプセルからポンプ部に落下、逆流する薬剤のポンプ部への落下、逆流を完全に防止し得る。
【0017】
また、施薬時にはポンプ部からの空気の圧力と流入により一方向弁が開弁してカプセルから落下、逆流して一方向弁とカプセル間にある薬剤をカプセル内の薬剤と共に薬剤分散部や薬剤噴霧部を介してノズルから使用者の鼻腔へ送達、施薬することとなる。
【0018】
請求項3による発明では、使用者が鼻腔に施薬する時に、薬剤施薬噴霧部のノズルを鼻腔に挿入するが、このノズルが可撓性をもつチューブでできているため、使用者の鼻腔形状にならって自在に挿入できるのである。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図1ないし図8に基づき説明する。
【0020】
図1は本実施例による鼻腔用粉状薬剤施薬装置の側面図を示し、図2は本実施例に示す鼻腔用粉状薬剤施薬装置の側面図の断面図である。鼻腔用粉状薬剤施薬装置10は、薬剤施薬噴霧部20と薬剤分散部70とカプセルKを収納保持するカプセル収納保持部30と、カプセル収納保持部30に引出し式に設けられたカプセル入出部40と、カプセル収納保持部30の空気流入側に位置して設けられカプセルKに向けて空気を供給するポンプ部50と、前記カプセル収納保持部30のカプセル入出部40のカプセルKの軸方向両側に位置してカプセル入出部40の入出動作によりカプセルKの軸方向両側に穴をあけるための刃具60A、60Bとから大略構成されている。
【0021】
薬剤施薬噴霧部20において、薬剤通路21が設けられ、薬剤通路21に接続して可撓性をもつチューブでできたノズル22Aおよび22Bが形成される。
【0022】
薬剤分散部70には薬剤分散室71が設けられ、薬剤分散室71は薬剤施薬噴霧部20の薬剤通路21と接続する分散部上通路72およびカプセル収容保持部30のカプセルKの軸方向上側(空気流出側)の上通路39と接続する分散部下通路73が形成される。
【0023】
カプセル収容保持部30のカプセルKの軸方向下側(空気流入側)の空気流通路31には、カプセルKからの粉状薬剤のポンプ部50への落下、逆流を防止する一方向弁33が設けられ、この一方向弁33はスプリング34によりポンプ部50からの空気圧力が規定圧力以上になった時に開弁するように、またポンプ部50の空気圧力が規定圧力より低い場合には空気流通入口35を閉止して空気の逆流を完全に防止するようになっている。
【0024】
カプセル入出部40は、カプセルKを着脱する位置にカプセル着脱用凹部41を持ち、カプセル収容保持部30へカプセルKの軸方向に対して横方向に引出し式に出入りできるようになっており、カプセル収容保持部30に設けられた凸部37にカプセル入出部40の引出端部44が当接することにより、引出し開端が規制される構成となっている。
【0025】
また、カプセル入出部40をカプセル収容保持部30に入れ込むときには、カプセル入出部40の入出部凸部45がカプセル収容保持部30の当接面36に当接することで入れ込み端が規制される。
【0026】
ポンプ部50は、ゴム弾性をもつ材料により取付部51、底部52および周面が押圧部53となった有底円筒状に形成され、取付部51はカプセル収容保持部30のカプセル収容保持部下部38の円筒状の外周面に気密に装着され、底部52の中央部には空気取入弁54が取り付けられている。
【0027】
空気取入弁54は、ゴム弾性を持つ材料で形成され、空気取入穴55と取入弁体56とから構成され、ポンプ部50が押圧された時には閉弁し、ポンプ部50が押圧後に復帰する時には開弁して外部からポンプ部50に空気を供給する。
【0028】
本実施例による鼻腔用粉状薬剤施薬装置10は、上述したように構成されるが、次に図3ないし図5に基づいてカプセルの穴あけ時の動作について説明する。
【0029】
まず、図3に示すように、カプセルKをカプセル入出部40のカプセル着脱用凹部41に置き、カプセル入出部40のカプセル入出部端面46を押し、カプセル入出部40がカプセル収容保持部30に入り込むようにする。
【0030】
そして、図4のように、カプセル入出部40のカプセル着脱用凹部41に置かれたカプセルKがカプセル収容保持部30に入り込むにしたがい、カプセル収容保持部30にカプセルKの軸方向に対して横方向にカプセルKの軸方向両側に位置して設けられたゲート部47A、47BがカプセルKと接触し、カプセルKの長手方向全長のバラツキの最短寸法に規定されたガイド部47Aと47B間の寸法により、カプセルKは一定の全長寸法に規制されてカプセル収容保持部30にさらに入り込み、カプセル収容保持部30にカプセルKの軸方向に対して横方向にカプセルKの軸方向両側に位置して設けられた刃具60A、60BがカプセルKの軸方向両側端部KA、KBを一定の切巾で切断することにより、カプセルKの軸方向両側端部に穴があけられる。
【0031】
さらに、カプセル入出部40のカプセル入出部端面46を押し、入出部凸部45をカプセル収容保持部30の当接面36に当接させることにより、すでに軸方向両側に穴があけられたカプセルKはカプセル収容保持部30の空気流通路31と連通し、また上通路39および分散部下通路73を介して薬剤分散部70の薬剤分散室71と接続し、また薬剤分散室71は分散部上通路72を介して薬剤施薬噴霧部20の薬剤通路21と接続しているので施薬の準備ができる。
【0032】
このとき、図5のように、軸方向両側に穴があけられたカプセルK内の薬剤が、空気流通路31に向けて落下するが、一方向弁33がスプリング34の働きで既に閉じていることにより、ポンプ部50への落下、逆流が防止される。
【0033】
このように、本実施例によるに鼻腔用粉状薬剤施薬装置10の穴あけ時においては、カプセルKを鼻腔用粉状薬剤施薬装置10に収納する動作のみでカプセルKの軸方向両側に容易に穴があけられると共に、一方向弁33によって穴あけ後に落下、逆流する薬剤のポンプ部50への落下、逆流を完全に防止できる。
【0034】
次に、カプセルKに穴あけを行った後に使用者に施薬する施薬時の作動について図6に基づいて説明する。
【0035】
まず、薬剤施薬噴霧部20のノズル22A、22Bを使用者の鼻腔に挿入し、図6に示すようにポンプ部50の押圧部53を矢示P方向に押圧することにより、一方向弁33に負荷される空気の圧力が高まり、規定の圧力に達すると一方向弁33が開弁しポンプ部50から一方向弁33および空気流通路31を通りカプセルKに向けて空気が供給される。
【0036】
これにより、ポンプ部50からの空気はカプセルK内から上通路39と分散部下通路73を通り、薬剤分散室71に入り、さらに分散部上通路72と薬剤通路21およびノズル22A、22Bを介して使用者の鼻腔に流入する。
【0037】
このとき、カプセルK内に流れる空気によって、カプセルKの薬剤は攪拌されて空気と共に薬剤分散室71に送られて分散され、かつ空気と適度に混合されて使用者の鼻腔に送達、施薬される。
【0038】
さらに、穴あけ時に一方向弁33まで落下、逆流した薬剤はポンプ部50からの空気により送り出され、カプセルK内の薬剤と共に使用者の鼻腔に送達、施薬される。この結果、カプセルK内に充填された薬剤の規定量を確実に使用者の鼻腔に送達、施薬できる。
【0039】
また、ポンプ部50の押圧が終了する直前には、一方向弁33に負荷される空気の圧力が弱まり一方向弁33が開弁する規定の圧力より低くなると、一方向弁33は閉弁するが、一方向弁33が閉弁する直前までポンプ部50からカプセルKに向かって空気は流れている。これによりカプセルK内や空気流通路31の薬剤はポンプ部50へ落下、逆流することなくポンプ部50への薬剤の落下、逆流を確実に防止できる。
【0040】
さらに、ポンプ部50の押圧が終了し押圧を解除すると、ゴム弾性をもつポンプ部50の押圧部53が矢示R方向に戻り、ポンプ部50内に負圧を生じさせることにより空気取入弁54の取入弁体56が外部の空気の圧力により開いて空気取入穴55を介し外部からポンプ部50内に空気が流入することで、ポンプ部50の押圧部を二点鎖線で示すように元の状態に復帰する。
【0041】
本実施例による鼻腔用粉状薬剤施薬装置10においては、カプセルKをカプセル入出部40のカプセル着脱用凹部41に置き、カプセル入出部40をカプセル収容保持部30に入れ込むに従い、カプセル収容保持部30にカプセルKの軸方向に対して横方向にカプセルKの軸方向両側に位置して設けられたゲート部47A、47BがカプセルKの全長を一定にして、同じくカプセル収容保持部30にカプセルKの軸方向に対して横方向にカプセルKの軸方向両側に位置して設けられた刃具60A、60BがカプセルKの軸方向両側端部KA、KBを切断することによりカプセルKの軸方向両側端部に穴があけられる。すなわち、カプセルKを鼻腔用粉状薬剤施薬装置10に収容する動作のみの極めて少ない動作でカプセルKの収容と穴あけができる。しかも従来技術のように別体となった穴あけ用のキャップや先端部を紛失する恐れはなく、また穴あけ動作を忘れて施薬に失敗することなく、確実にカプセルKに穴をあけて施薬の準備ができる。
【0042】
また、カプセル収容保持部30には空気流通路31にカプセルKから落下、逆流してくる粉状薬剤のポンプ部50への落下、逆流を防止する一方向弁33が設けられている。この一方向弁33はポンプ部50からの空気圧力が規定圧力以上になったときに開弁し、またポンプ部50からの空気圧力が規定圧力より低い場合は、スプリング34により空気流通入口35を閉止し、空気や薬剤の逆流を確実に防止するようにしてある。したがって、穴あけ時に一方向弁33まで落下、逆流した薬剤は、ポンプ部50の押圧により、ポンプ部50内の空気圧力が規定圧力以上に高まり、一方向弁33が開弁してカプセルK内の薬剤と共に、使用者の鼻腔に送達、施薬できる。従来技術のように穴あけ後のカプセルから薬剤がポンプ部へ落下することで必要な量の薬剤の施薬ができなくなる問題や、ポンプ部の清掃を行う必要があるという問題も解消できるので、カプセルK内に充填された規定量の薬剤を確実に使用者の鼻腔に送達、施薬できる。
【0043】
さらに、薬剤施薬噴霧部20において、薬剤通路21が設けられ薬剤通路21の先端部は図7のように可撓性を持つチューブでできたノズル22A、22Bが形成され、施薬時には使用者の鼻腔にならって自在に無理なく簡便に挿入でき、施薬できる。この結果、従来技術のように硬い樹脂でできた先端部を鼻腔に挿入することで使用者の鼻腔を傷つける恐れや、使用者の鼻腔形状に適合しないことで鼻腔への施薬が妨げられて効率的な施薬ができなくなることもなく、安全にしかも使用者の鼻腔形状に適合した効率のよい施薬ができる。
【0044】
なお、図8は本発明の別の実施例による鼻腔用粉状薬剤施薬装置の断面図を示す(図中の符号は、先の実施例と同一の意味を有する)。本実施例においては、薬剤噴霧部20において、薬剤通路21の先端部が可撓性を持つチューブでできたノズル22が、前記した実施例と異なり1本のノズルで構成されている点で異なるのみで、カプセルKの穴あけ時の作動、ならびに穴あけを行った後に使用者に施薬する施薬時の作動は先の実施例と全く同様である。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、カプセルをカプセル入出部のカプセル着脱用凹部に置き、カプセル入出部をカプセル収容保持部に入れ込むに従い、カプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して横方向にカプセルの軸方向両側に位置して設けられたゲート部がカプセルの全長を一定にして、同じくカプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して横方向にカプセルの軸方向両側に位置して設けられた刃具がカプセルの軸方向両側端部を切断することにより、カプセルの軸方向両側端部に穴をあけることができる。この後ポンプ部からカプセル収容保持部のカプセルに空気を供給してカプセル内の薬剤を空気と共に薬剤分散部の薬剤分散室へ送り、薬剤を分散させて空気と混合し、施薬噴霧部の薬剤通路からノズルを介して使用者の鼻腔に施薬する構成としたことから、カプセルを鼻腔用粉状薬剤施薬装置に収納する動作のみでカプセルに穴あけまで行うことができる。本発明により、忘れ易い穴あけ動作を省き、穴あけ針を設けたキャップや先端部などの別体のものを紛失する恐れもなく、極めて少ない動作で確実にカプセルに穴あけを行うことができる。
【0046】
請求項2の発明は、カプセル収容保持部とポンプ部の間に、穴あけ後のカプセルから落下、逆流してくる薬剤を捕捉、捕集し、ポンプ内に落下させないためと、捕捉、捕集した薬剤をポンプ部の作動によりカプセル内の薬剤と共に施薬することができる通路形状をもつ空気流通路およびスプリングにより開弁圧力を規定した一方向弁を設けたことから、穴あけ時に落下、逆流した薬剤を施薬時にポンプ部からの空気によってカプセル収容保持部、薬剤分散部、薬剤施薬噴霧部を介してカプセル内の薬剤と共に使用者の鼻腔に送達、施薬され、カプセル内に充填された規定量の薬剤は確実に使用者の鼻腔に送達、施薬できる。さらにポンプ部へ薬剤が全く落下しないので、ポンプ部の清掃を省くことができる。
【0047】
また、請求項3の発明は、薬剤施薬噴霧部のノズルを可撓性を持つチューブで形成したことから、施薬時に使用者がノズルを鼻腔に挿入する際に使用者の鼻腔形状にならって自在に無理なく簡便に挿入でき、安全にしかも使用者の鼻腔形状に適合した効率のよい施薬ができ、また、構造が簡単であり、低廉なコストで製造ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の実施例を示す断面図である。
【図3】カプセル入出部を引き出してカプセルを置いた状態を示す図である。
【図4】カプセルを置いたカプセル入出部をカプセル収容保持部に入れ込む途中の状態で刃具がカプセル端部を切断しつつある状態を示す断面図である。
【図5】カプセル端部が刃具により切断され、穴あけが完了してカプセル内の薬剤がポンプ部方向へ落下、逆流している状態を示す断面図である。
【図6】ポンプ部を押圧することによりカプセル内の薬剤を送達、施薬している状態を示す断面図である。
【図7】人の鼻へのノズルの挿入例を示す図である。
【図8】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10・・・鼻腔用粉状薬剤施薬装置
20・・・薬剤施薬噴霧部
21・・・薬剤通路
22,22A,22B・・・ノズル
30・・・カプセル収容保持部
31・・・空気流通路
33・・・一方向弁
34・・・スプリング
35・・・空気流通入口
36・・・当接面
37・・・凸部
38・・・カプセル収容保持部下部
39・・・上通路
40・・・カプセル入出部
41・・・カプセル着脱用凹部
42A,42B・・・カプセル切端排出部
44・・・引出端部
45・・・入出部凸部
46・・・カプセル入出部端面
47A,47B・・・ゲート部
50・・・ポンプ部
51・・・取付部
52・・・底部
53・・・押圧部
54・・・空気取入弁
55・・・空気取入穴
56・・・取入弁体
60A,60B・・・刃具
70・・・薬剤分散部
71・・・薬剤分散室
72・・・分散部上通路
73・・・分散部下通路
K・・・・カプセル
KA,KB・・・カプセル端部

Claims (4)

  1. 粉状薬剤が充填されたカプセルを収容保持するカプセル収容保持部と、カプセル収容保持部に施薬用の空気を供給するために、カプセル収容保持部に接続して設けられたポンプ部と、カプセル収容保持部に設けられ、薬剤や空気の逆流を防ぐ一方向弁を持つ空気流通路を介してポンプ部から供給される空気により、カプセル収容保持部のカプセル内の薬剤を使用者の鼻腔に送達、施薬するためにカプセル収容保持部に接続して設けられて、薬剤を空気流により分散させて空気と混合させる薬剤分散部と、薬剤分散部に接続して設けられて先端が1つあるいは2つのノズルが設けられた薬剤施薬噴霧部と、カプセルの入出およびカプセルの軸方向両側に穴をあけるためにカプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して横方向に直線的にカプセルを移動できるように引出し式に設けられたカプセル入出部と、カプセル収容保持部にカプセルの軸方向に対して横方向に設けられカプセルの軸方向両側端部に同時に穴をあけるためカプセル端部の切巾を規制する為のゲート部と刃具を備える鼻腔用粉状薬剤施薬装置。
  2. 前記一方向弁が、空気流通路に穴あけ後のカプセルから落下、逆流してくる粉状薬剤をポンプ部に全く落下、逆流させないためと、粉状薬剤をポンプ部の作働により施薬することができるように、スプリングにより開弁圧力を規定した一方向弁である請求項1に記載の施薬装置。
  3. 使用者が鼻腔に粉状薬剤を施薬するときに、前記薬剤施薬噴霧部のノズルが、使用者の鼻腔形状にならって自在に挿入、施薬できるように可撓性を持つチューブで構成してなる請求項1に記載の施薬装置。
  4. 前記薬剤施薬噴霧部が、先端に2つのノズルが設けられた薬剤施薬噴霧部である請求項1ないし3のいずれかに記載の施薬装置。
JP2002296976A 2002-10-10 2002-10-10 鼻腔用粉状薬剤施薬装置 Pending JP2004129823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002296976A JP2004129823A (ja) 2002-10-10 2002-10-10 鼻腔用粉状薬剤施薬装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002296976A JP2004129823A (ja) 2002-10-10 2002-10-10 鼻腔用粉状薬剤施薬装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004129823A true JP2004129823A (ja) 2004-04-30

Family

ID=32286797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002296976A Pending JP2004129823A (ja) 2002-10-10 2002-10-10 鼻腔用粉状薬剤施薬装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004129823A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10391269B2 (en) 2017-11-29 2019-08-27 Meshil A. M. O. H. Al-Jarba Nasal sprayer with multiple applicators

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10391269B2 (en) 2017-11-29 2019-08-27 Meshil A. M. O. H. Al-Jarba Nasal sprayer with multiple applicators

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100974482B1 (ko) 비강용 분말 약제 투약 장치
JP3950738B2 (ja) 鼻腔用粉状薬剤施薬装置
KR100187737B1 (ko) 비강용 투약기
KR0177354B1 (ko) 분말 약제 충전 캡슐용 투약기
KR0173552B1 (ko) 비강용 투약기
TWI288649B (en) Powdery medicine dispensing device for nasal cavity
CN111050828B (zh) 药剂保存用带喷嘴药筒及其喷射器、以及鼻腔用粉状药剂给药装置
JP3975327B2 (ja) 鼻腔用粉状薬剤施薬装置
JP3308419B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JP2004129823A (ja) 鼻腔用粉状薬剤施薬装置
JPH09276405A (ja) 鼻腔用投薬器
JP3273712B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JPH08243164A (ja) 鼻腔用投薬器
JP3308418B2 (ja) 鼻腔用投薬器
RU2324502C2 (ru) Медицинский инструмент для введения порошкообразного лекарственного препарата в полость носа
JPH1133117A (ja) 鼻腔用投薬器
TWI286944B (en) A device for applying medicine powder to nose
JPH09135901A (ja) 鼻腔用投薬器
JP3320265B2 (ja) 鼻腔用投薬器
JPH08238318A (ja) 鼻腔用投薬器
JPH08206209A (ja) 鼻腔用投薬器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051003

A977 Report on retrieval

Effective date: 20071206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080108

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02