JP2004127059A - 情報処理方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】帳表フォーマット中において、データまたはデータフィールドを項目名と対応付ける項目定義をおこなうステップと、1つのセル中に第2のデータ記入域である派生エリアの設けられたデータフィールドに対して、同じセル中の第1の記入域である主エリアに対して派生エリアが固有にもつ記入条件である差異条件を指定するステップを備え、指定された項目定義と差異条件にもとづいて各派生エリアについて、帳表のデータ入出力時において同時に参照されるべきデータ、または、データ記入域の集合であるレコードを識別する。
【選択図】 図11
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、帳表フォーマット上のデータ処理を行う情報処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザが自由に作成した多様な帳表フォーマットについて、帳表フォーマットを構成するデータフィールドまたはデータに対し該当の項目名と対応付ける項目定義をおこない、帳表のデータ入出力において同時に参照されるべきデータ、または、データ記入域の集合であるレコードを定型的に識別することによって、他の帳表、またはデータファイルとの間のデータの転記集計を自動的におこなう帳表フォーマット定義方法が知られている。
【0003】
例えば、本発明者は、特開平09−134349において、この方法を、帳表フォーマット上に、ユーザに馴染みのある最小限の文字、記号類を追記することによりマンマシン性よくおこなえる方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、世の中で、実際に使用される帳票フォーマットには、は後出の図10に示すように、1つのセルの中にもう1つの記入域(派生エリア)が設けられ、そこには元々の記入域(主エリア)とは、別な条件のデータが記入される複合フォーマットであるものも多い。
【0005】
これまで提案されてきている帳表フォーマット定義方法が扱う帳表フォーマットは、帳表を構成する各セルには1つのデータのみが記入されるフォーマットに限られており、この種の派生エリアを持つ複合フォーマットに対しては、上記したような帳表定義にもとづく自動的なデータの入出力はおこなうことができなかった。
ユーザは、派生エリアを持つ複合フォーマット上にデータ出力を得たい場合、例えば、その構成各セルが目的のフォーマットの各派生エリアと等価になるような帳表を別に作成し、その上に得られたデータを1つづつ目的のフォーマットの派生エリア上にコピー操作していくほかはなかった。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたもので、この種の派生エリアが設けられた帳票フォーマットについても、通常の帳票フォーマットに対しておこなう指定操作と同レベルの簡単な操作により、帳票フォーマット定義をおこなえ、自動的なデータ入出力を行える情報処理方法と装置を提案することを目的としている。
【0007】
本発明の別の目的は、派生エリアが設けられた帳票フォーマットの定義が、誰もがおこなえ、だれもが理解できる視認性と可読性を備えた情報処理方法と装置を提供することを目的とする
【0008】
【課題が解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明のうち請求項1に記載の情報処理方法は、帳表フォーマットのデータ入出力方法であって、表中において、データまたはデータフィールドを項目名と対応付ける項目定義をおこなうステップと、1つのセル中に第2のデータ記入域である派生エリアの設けられたデータフィールドに対して、派生エリアが同じセル中の第1の記入域である主エリアに対して固有にもつ記入条件である差異条件を指定するステップを備え、指定された項目定義と差異条件にもとづいて各派生エリアについて、帳表のデータ入出力時において同時に参照されるべきデータ、または、データ記入域の集合であるレコードを自動的に識別するステップを含むことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の情報処理方法は、譜求項1に記載の帳表フォーマットのデータ入出力方法であって、例示的に記入された派生エリアを区切る記号類を認識することによってセル内における派生エリアと主エリアのデータ記入域とを識別することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の情報処理装置は、帳表フォーマットのデータ入出力装置であって、表中において、データまたはデータフィールドを項目名と対応付ける項目定義をおこなう手段と、1つのセル中に第2のデータ記入域である派生エリアの設けられたデータフィールドに対して、派生エリアが同じセル中の第1の記入域である主エリアに対して固有にもつ記入条件である差異条件を指定する手段を備え、指定された項目定義と差異条件にもとづいて各派生エリアについて、帳表のデータ入出力時において同時に参照されるべきデータ、または、データ記入域の集合であるレコードを自動的に識別することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明を説明する。
【0012】
【実施例】
図1に、本発明の一実施例における情報処理装置のハードウェア上のシステム構成を示す。このシステムにおいて、カラーイメージ・スキャナ10、キーボード12、マウス14およびディジタイザ15が入力装置として、内部メモリ16および外部メモリ18が記憶装置として、表示装置20および印紙装置22が出力装置として、それぞれ適当なインタフエース回路(図示せず)を介してCPU24に接続されている。また、CPU24は、通信装置26を介して電話回線または通信回線27とも接続されている。
【0013】
カラーイメージ・スキャナ10は、用紙上に記載された文書中の文字、記号および図形をカラー画像情報として読み取る。内部メモリ16および外部メモリ18には、CPU24の処理または制御動作を規定する各種プログラムのほか、各種電子辞書、キャラクタフォント、ファイル等が格納されている。通信装置26は、ファクシミリ通信機能を有している。
【0014】
図2に、本実施例のシステムにおいて帳表の作成に関する動作モードの一覧を示す。「文書作成」、「定義」、「環境設定」等の主モードが設定されており、これらの主モードはそれぞれ「取り出し」・・・、「定義解釈」・・・、「定義情報設定」等のサブモードに分岐している。
【0015】
図3に、表示装置20のディスプレイ画面20aに表示される「主モードー覧メニュー」を示す。ディスプレイ画面20aの左下隅部に常時表示されている「モード」ボタンを選択指示すると、この「主モードー覧メニュー」が画面に現れ、画面の右下部に「文書作成」、「定義」、「環境設定」などの主モード選択ボタンが表示される。
【0016】
上記の「主モードー覧メニュー」で、「環境設定」ボタンをクリックすると、環境設定モードが選択される。この環境設定モードに切り替わると、ディスプレイ画面20aに図4に示すような画面が映し出され、画面の右下部に「定義区別設定」、「定義情報設定」等のサブモード選択ボタンが表示される。ここで、「定義情報設定」ボタンをクリックすると、定義情報設定モードに入り、図5に示すような「定義要素/記入情報対照表」画面に表示される。
【0017】
図5において、本実施例では、「共通」、「帳表定義」、等の複数の定義系が用意され、各定義系の中に複数の定義要素が設定されている。このうち、「帳表定義」、系の各定義要素は帳表上のデータ管理上のフォーマットを設定するために用いられ、「共通」の各定義要素は、他の定義系の定義にも共用される。
【0018】図5に示すように、各定義要素には、1種類または複数種類の所定の文字(文字列)、記号または図形が対応づけられている。定義要素の中には、たとえば、定義要素「丸め方」に対応する“切上げ”のようにその記入情報だけで目的の定義内容を表すものもあれば、定義要素「項目名」に対応する“< >”のように、定義内容を構成するものとして、書面上の他の記入情報を指定するものもある。また、定義要素「登録語指定」に対応する“○”のように、これによって指定されている文字、記号等は、応用用語辞書を参照して定義内容を解釈すべきことを指示するものもある。
【0019】
上記のような定義要素と記入情報との対応付けは、システムが最初から用意していてもよく、あるいはユーザが画面入力で随時設定登録できるようにしてもよい。いずれにしても、たとえば図6に示すようなデータフォーマットで、各定義要素毎に図5の対照表に相当する可変データ長の定義要素識別データが設定される。各定義要素識別データは、後述する定義情報認識部の定義要素識別データ記憶部48(図21)に保持される。
【0020】
なお、図6の「定義要素識別データ」のデータフォーマットにおいて、「定義系コード」のデータ・フィールドには当該定義要素(たとえば「切上げ」)の属する定義系(帳表定義)のコードがセットされ、「定義要素種別」のデータ・フドィールドには当該定義要素(切上げ)のコードがセットされ、「構成文字列/記号列」の各データ・フィールドには当該定義要素(切上げ)に対応する文字列(切上げ、切り上げ…)のコードが所定の区切り識別データを挟んでセットされ、末尾のフィールドにはこのデータの終端を示す所定の終端識別データが付けられる。
【0021】
上記のように、本実施例では、文書上で各種の定義を行うための定義要素が、通常の文書内容を表す通常記入情報としても利用可能な文字、記号または図形と対応づけられている。ただし、後述するように、定義要素として用いられるときは、当該記入情報に特別の修飾情報(たとえば色情報)を付し、文書内容を表す通常記入情報とは区別するようにしている。つまり、ユーザにあっては、普段使い慣れている記入情報を、文書内容を表すための通常記入情報としてそのまま使えるだけでなく、これに特別の修飾情報を付加することで定義内容を示すための定義情報としても使えるようになっている。
【0022】
図4の「環境設定モード画面」において「定義区別設定」のサブモード選択ボタンを選択すると、ディスプレイ画面20aには図7に示すような「定義情報区別指示画面」が現われる。
図7において、[定義系]の欄こは「帳票定義」等の定義系がリストされている。ユーザは、各定義系の記入情報に用いる[色]、[線修飾]、[線太さ]、[手書き/印刷]の修飾情報または識別情報を各位置に入力すればよい。
図7の例では、たとえば、「帳表定義」の定義系には(青)を[色]の欄に入力し、「書式定義」の定義系には(赤)を指定している。「共通」の各定義要素は全ての定義系に共用されるので、「共通」固有の修飾情報を設定する必要はない。
【0023】
以上の指定を終えると、「定義情報区別指示画面」上の「終了」ボタンを指示すると、以上の定義情報区別指示の入力操作に応動してシステム内では、たとえば図8に示すようなデータフォーマットで各定義系についての定義情報区別データが設定される。この定義情報区別データは、後述する定義情報認識部の定義情報区別データ記憶部50(図21)に保持される。
【0024】
次に、このシステムを用いて、ユーザが用紙上に自由に作成した集計表の上に、データの集計出力をおこなう例について説明する。
ユーザは、たとえば、図9に示す表のフォーマットを用紙として持っており、このフォーマットの上に、図10に示すようなデータの集計出力を得たい使用例について説明する。
【0025】
図9の表中において、最上段の行上には、項目名「支店」のデータ記入欄(フィールド)が設けられ、最左列には、項目名「商品名」のデータ記入欄が設けられ、表中の上から第2行から第4行、左から第2列から第4列のセルのマトリクスには、項目名「売上げ」のデータ記入欄が設けられている。 また、表外の右上部には、表内の各データ記入欄の共通の記入条件として、項目名「年度」のデータ名“2001”が記されている。
【0026】
ユーザは、各項目名とそのデータ名を関連付けを記述した、何らかの辞書(たとえば、商品名マスタファイル…)を前提に、以上のことを表内の記入内容から読み取っている。たとえば、項目名「支店」については、各々、その記入データの並び“東京”、“大阪”、“名古屋”から読み取り、項目名「商品」については、記入データの並び“テレビ”、“ラジオ”、“カーナビ”に加え、それに隣接した上側位置に記入されている見出し語“商品名”の助けも得て読み取っている。また、項目名「売上げ」とそのデータ記入欄(フィールド)との対応付けは表の表題から主に読み取っている。
【0027】
目的とするデータ出力結果の表フォーマット(図10)においては、項目名「売上げ」のデータ記入欄(フィールド)を構成する各セル中には、追記された記号“[ ]”により、もう一つのデータ記入域が設けられている。
そして、そのデータ記入欄(フィールド)の元の記入域側には、年度が“2001”のデータが記入されているのに対し、この新しく設けられた記入域側には
その前年である“2000”のデータが記入されるようになっている。
すなわち、後出の図40において、この項目名「売上げ」のデータ記入欄(フィールド)内の斜線部セルのに設けられた2つの記入域のデータ記入条件は、表内に記入されている条件は、互いに同一であるが(いずれも、「支店」は、“大阪”、「商品」は“ラジオ”)、表外の共通記入条件「年度」のデータが、元々の記入域側は“2001”であり、新しく設けた記入域側は“2000”であり、互いに異なる条件でデータが集計されるようになっている。
【0028】
この項目名「売上げ」のデータ記入欄(フィールド)における記入分けを、ユーザは表の表題の下に記入されている注釈文「[ ]内は、2000年売上げ」から読み取っている。
【0029】
このように、あるデータ記入欄(フィールド)の各構成セル中に、さらに、もう一つの記入域が設けられ、この中に元々の記入域の記入条件とは異なる条件のデータが記入される場合、本明細書においては、このセルの中に新しく設けられた記入域を「派生エリア」、元々の記入条件のデータを記入する側の記入域を「主エリア」と呼び、この「派生エリア」について指定された異なる条件のことを、「差異条件」と呼ぶことにする。本例の場合、「差異条件」は、「項目名“年度”のデータ名が“2000”」ということになる。
また、本例における記号“[ ]”ように、セル中に記入され、「派生エリア」を生成する記入要素を「派生エリア生成要素」と呼ぶ。
また、この新しい記入域「派生エリア」が設けられたセルを、特に「複合セル」と呼び、これに対して、1つのデータのみが記入されるセルを「通常セル」と呼ぶ。
【0030】
本システムでは、ユーザが上記のように認識するとおりの定義内容をシステムに多意性なく定型的に認識させるように、図11に示す「定義付け」操作をおこなう。 この「定義付け」操作は、集計表の元々の記入内容である通常記入情報と区別し得る定義支援記入情報を追加記入することによっておこなう。本例の場合、定義支援記入情報は、図7に示したように「共通」と「帳表定義」の定義系に割り当てた(青)色を用いて記入することによって、通常記入情報と区別することにする。
【0031】
集計表における「定義付け」の基本として、まず、集計表上の全てのデータフィールドとデータ名について、その項目名を対応付ける「項目定義」をおこなう。「項目定義」に使用する項目名としては、ユーザが用紙上に自由に記入したものをなるべく使用するという本システムの趣旨から、集計表上でもともと、見出し語として記入されているものがあれば、それをそのまま使用する。
【0032】
まず、同じ項目名を持ち、隣接しあうセルの集合(セル列)毎に、「フィールド指定」の定義要素記号“「 」”、または、“[ ]”を使用し、データフィールドの指定をおこなう。すなわち、「フィールド指定」の定義要素記号“「 」”、または“[ ]”の構成記号である“「”と“」”、あるいは“[”と“]”を、各々、該当セル列の両端セルの中に記入する。
【0033】
このデータフィールドに対応付ける項目名としては、データフィールドの上側、あるいは、左側に隣接して、元々、見出し語として記入されているものがあれば、それを項目名として指定する。項目名の指定は、定義要素記号“<>”の各構成記号”<”と”>”とを、各々、該当の文字列の両側に追記することによっておこなう。本例の場合、この指定方法により、見出し語“商品“が、下側に隣接しているデータフィールドの項目名として定義されることになる。
【0034】
対応付ける項目名が元々の記入内容―通常記入情報の見出し語として記入されていない場合は、該当データフィールド近傍の空欄に、該当の名称を記入した上、項目名の指定を施し、さらに、定義要素の結合線“−”を用いて、該当のデータフィールドと結んでおく。本例の場合、この方法により、項目名”支店”と“年度”とが、おのおの、該当するデータフィールド、またはデータ名と対応付けられることになる。
【0035】
複合セルからなるデータフィールド(以下、「複合フィールド」と呼ぶ)については、まず、フィールド範囲の指定は、通常のデータフィールドと同じ方法によりをおこなう。本例の場合、項目名「売上げ」のデータフィールドについて、左上端のセルと右下端のセルに、各々、「フィールド指定」の定義要素記号の構成記号“「”と“」”とを記入する。(このフィールドは、セルのマトリクスを形成しているので、“「 」”を使用する。)次に、該当の項目名「売上げ」を、(青)色の定義支援記入情報として、表外の空白部に記入した上、上記した項目名指定を加え、該当のデータフィールドの任意位置へ結合線“−”を引き出しておく。
また、項目名「売上げ」には、「集計区分」が“集計数値”であること指定をするために、項目名「売上げ」文字列の右肩部分に、定義要素「集計区分指定」の“○”記号を(青)色により追記しておく。
【0036】
次に、このデータフィールドの任意のセル内に、「派生エリア生成要素」の記号“[ ]”を例示的に追加記入する。さらに、今おこなっている「派生エリア」の定義が、誰もがわかるように、注釈文「[ ]内は2000年」も表外の適当な位置に記入する。これらの記入は、追加記入ではあるが、目的のアウトプットの表(図10)上に出力される通常記入情報であり、アウトプットの色である(黒)色で記入する。
【0037】
また、「差異条件」を示す文字列を、以下に述べる所定の形式で記入する。本例の場合、項目名“年度”とデータ名“2000”を表わす文字列に各々、項目名とデータ名の指定をおこなった上、対の形の文字列“<年度>[2000]”として、表外の適当な空白部に記入する。(青)色の定義支援記入情報により記入し、該当の項目名“売上げ”のデータフィールドと結合線“−”により結んでおく。
【0038】
最後に、表の最下段の行上と最右列の列上とにおいて、「合計フィールド」の指定をおこなう。各データフィールドの合計値が記入される合計欄のセル列を、上記したデータフィールドの指定と同じように、「フィールド指定」の定義要素記号“[ ]”を用いて指定する。すなわち、各「合計フィールド」について、その両端の合計欄セル中に、「フィールド指定」の定義要素記号“[ ]”構成記号“[”と“]”とをそれぞれ記入する。表の右下角のセルは、最下段の行上に定義する「合計フィールド」に含めてもよいし、最右列の列上に定義する「合計フィールド」に含めてもよい。
【0039】
本例の場合、表の最下段の行と最右端の列上に指定された、この2つの合計フィールドの各セルは、項目名「売上げ」のデータが集計されることから、項目「売上げ」のデータフィールドと同じ「差異条件」と「派生エリア」を持つ複合セルであるが、その指定方法は、通常の合計フィールドと同じようにおこなえばよい。
【0040】
また、最下行の合計フィールド左端に隣接するセル中と、最右端列の合計フィールド上端に隣接するセル中に、書面の元々の記入内容―通常記入情報として記入されている「計」文字を、応用用語辞書52に登録された「登録語」であることを確認した上、「登録語指定」定義要素記号“○”によって囲む。
【0041】
本システムでは、ユーザが帳表上で、日常(通常記入情報として)使用している特定の用語を応用用語辞書52(後出図26)に登録しておき、それを。「登録語指定」定義要素記号“○”によって囲むことにより、各々、特定の意味をもつ定義情報に転化させている。すなわち、「登録語指定」定義要素記号“○”によって囲む「計」文字は、“[ ]”により指定されたフィールドと、一体化してデータ管理上の1つの定義情報を構成し、定義要素“[ ]”により指定した合計フィールド内の各欄(セル)は、各々、他の特定のフィールド内に記入さている数値データを合計した値を記入すべきことをを定義している。
【0042】
ここでいう合計演算の対象である、特定のフィールドとは、本例の場合、合計フィールドと直角方向に設定された、項目名「売上げ」のデータフィールドである。たとえば、最下行の左から2列目の合計欄セルの特定のフィールドとは、同列の縦方向に定義された項目名“売上げ”のデータフィールド部分になる。
【0043】
次に、以上のように、定義支援記入情報を追記するこによって定義付けをおこなった表フォーマット記入用紙を本システムに入力し、所望のデータ出力を得るための諸機能について説明する。
【0044】
図12に、本実施例のシステムにおける文書入力および文書要素データ生成部の構成を示す。文書画像入力部30は、カラー・イメージスキャナ10、キーボード12およぴマウス14等の入力装置と、入力ルーチンを実施するCPU24と、入力されたカラー画面をいったん取り込む内部メモリ16または外部メモリ18とによって構成される。文書画像記憶部32、文字/図形パターン辞書36および文書要素データ記憶部38は、内部メモリ16または外部メモリ18の記憶領域を用いている。文字・図形要素認識部34は、文字・図形認識処理プログラムを実行するCPU24によって構成される。文書画像出力部40は、主として、表示制御プログラムを実行するCPU24と、このCPU24の制御の下で文書画像の表示出力を行う表示装置20あるいは文書画像の伝送出力を行う通信装置26とによって構成される。
【0045】
ユーザは、カラー・イメージスキャナ10に帳表用紙をセットし、ディスプレイ画面20a上において「文書作成」モードを選択し、「文字/図形認識」ボタンをクリックする。
このクリック操作に応動して、まず、イメージスキャナ10による読取動作が行われ、図11に示す帳表文書の画像(全記入内容)を表すカラー画像信号が入力部30の画像記憶部に取り込まれる。入力部30に取り込まれたカラー画像信号は、信号の形態で(黒)、(青)、(赤)の各色画像信号に分解され、文書画像記憶部32内では(黒)の画像信号、(青)の青像信号、(赤)の画像信号としてそれぞれ黒画像記憶部32a、青画像記憶郭32b、赤画像記憶部32cに蓄積される。
【0046】
次に、文字・図形要素認識部34は、文書画像記憶部32に蓄積された各書面毎の画素データについて、各色(黒、青、赤)毎に文書中の個々の文字、図形要素を認識する。ここで、図形要素とは、線分、矩形、円形のようにその形状が容易に画像認識されえるパターン化された簡単な図形群である。
【0047】
本実施例における画像認識に際しては、たとえば図13に示すようなデータフォーマットで予め設定されている「画像管理データ」が参照される。この「画像管理データ」では、図14に示すように入力画像はマトリクス上に配置された多数の画素PXによって構成されているものとして、画素PXの個数、寸法、ピッチ等を表すデータをセットしている。
【0048】
文字・図形要素認識部34における文字・図形の認識は、基本的には個々の文字、図形要素を構成する線素を認識することによって行われる。線素の識別については従来公知の種々の方法を用いてよい。たとえば、まず特定の色を有するドットの集合を見いだし、次に隣接慣域または周囲をサーチ知れそのドットの集合が延長する方向を判定する。この処理を繰り返して、ドットの集合の描く軌跡をそれが消滅(終端)するまで追跡していく。その追跡の途中で、軌跡の向きが急激に変化する箇所があれば、その箇所を屈曲点または尖点として識別する。
【0049】
このようにして抽出された線素は、その形状、大きさにより予め設定された線素パターンの1つとして識別され得る。本実施例では、文字/図形パターン辞書36に、個々の文字、図形毎にそれを構成する線素の種別と、構成線素間の有意な位置関係とが所定の電子辞書方式で予め記憶(設定登録)されている。文字・図形要素認識部34は、上記のようにして抽出した線素を隣接するもの同士で互いに組み合わせてこれを文字/図形パターン辞書36と照合する処理を繰り返すことで、個々の文字、記号、図形を認識する。
【0050】
また、たとえば一覧表のような表を構成する罫線については、次のようにして認識処理を行う。すなわち、上記したような線素の認識において直線とみなして抽出した線素が他の線素よりも桁違いに長く、かつその直線方向が水平線(X軸)または垂直線(Y軸)に対して或る角度内の傾きに収まる場合は、この直線を水平罫線または垂直罫線とみなし、水平線または垂直線と平行になるようにその位置情報を補正する。また、抽出された2つの罫線の端点同士の距離あるいは一方の罫線の端点と他方の罫線との距離が或る値以内にあるときは、両罫線の端点同士が互いに重なり合っている、あるいは片方の罫線の端点が他方の罫線上に重なっているとみなし、両罫線がそのように重なるようにそれぞれの位置情報を補正する。
【0051】
文字・図形要素認識部34は、画像入力した文書の各色(黒、青、赤)画像について上記のような文字・図形認識処理を行うことによって、各文字、各図形要素、各記号につきたとえば図15〜図20に示すようなデータフォーマットで文書要素データを生成する。
【0052】
図15に、1個の文字に対応する文書要素データ(文字データ)のデータフォーマット例を示す。図示のように、当該文字のコード、書体、色、線の太さ、線修飾(実線、点線、鎖線等)、手書き/印刷(手書き文字なのか印刷文字なのかの区別)、記入位置および大きさ(文字サイズ)をそれぞれ表すデータが順次所定のデータ・フィールドにセットされ、末尾にこの文書要素データの終端を示す終端識別データが付けられる。
【0053】
図16に、1つの文字列に対応する文書要素データ(文字列データ)のデータフォーマット例を示す。図示のように、当該文字列の配置位置を示す「先頭文字位置」と「末尾行位置」、当該文字列の書式を示す「行ピッチ」、「文字ピッチ」がセットされるとともに、当該文字列を構成する各文字の文字コードが配置順にセットされる。
【0054】
図17、図18および図19は、それぞれ1つの図形要素または記号に対応する文書要素データ(図形要素データ)のデータフォーマット例である。図17に示すように、線分については始端位置および終端位置のデータが組み込まれる。図18に示すように、長円については中心位置(X・Y方向)と径サイズ(X,Y方向)のデータが組み込まれる。図19に示すように、矩形や“<”等については始端および終端位置に加えて屈曲点または尖点(線分の方向が急峻に変化する点)の位置を示すデータが組み込まれる。
【0055】
また、罫線によって表が構成されている場合、それを構成するセルを検出し、検出した各セルについて「セルデータ」を作成する。(図20)セルとは、表内において罫線に囲まれ、データを記入する単位となっている矩形領域のことをいう。
セルの検出は、たとえば、次のようにおこなうことができる。表を構成する罫線の罫線データを順次とり出し、書面の縦横両方向について、罫線、またはその延長によって区切られる罫線位置を求める。次にこの罫線位置により生成されるマトリクスの各ますについて、その各4辺が罫線部分であるかどうかをサーチし、罫線部分であれば、それをセル境界とし、罫線部分でなければ該当方向に隣接するますを併合し、併合したますにについて同じ判定を繰り返すことにより、セルの4辺の境界を識別していく。
作成した「セルデータ」には、今の段階では、その位置情報(たとえば、左上角点、右下角点の位置)のみをセットしておく。
【0056】
上記のようにして、画像入力された各書面中の全ての記入情報が個々の文字、記号、図形に分解されて文字・図形要素認識部34により文書要素データに変換される。これらの文書要素データは、各書面単位で文書要素データ記憶部38に蓄積される。なお、文字・図形認識処理を受けて文書要素データに変換された記入情報に対応する画像情報は、文書画像記憶部32から抹消されてよい。
【0057】
文書画像出力部40は、文書画像記憶部32に保持されている画像信号に基づいて文書画像を出力できるだけでなく、文書要素データ記憶部38に格納されている文書要素データからもそれを文字/図形パターン辞書36を介して画像信号に変換したうえで文書画像を出力することができるように構成されている。
【0058】
上記の文書入力および文書要素データの生成処理が終了するとその旨を伝えるメッセージが例えばディスプレイ画面20aを通じて、システムからユーザに与えられる。
次にユーザは、ディスプレイ20aの右下部に常時表示されている「モード」ボタンをクリックして「定義」のモードを選択し、その画面上で「定義解釈」のボタンを選択指示する。この指示に応動して、システム内では、以下の処理がおこなわれる。
【0059】
図21に、本実施例のシステムにおける定義情報認識およぴフォーマット設定部の構成を示す。定義要素データ生成部42および定義データ生成部46は、定義要素データおよび定義データ生成処理を実行するCPU24によって構成される。定義情報識別データ記憶部48、定義情報区別データ記憶部50、応用用語辞書52、定義データ記憶部54およぴシートグループ定義データ記憶部56は、内部メモリ16または外部メモリ18の所定の記憶領域上に展開されている。
【0060】
この定義情報認識およびフォーマット設定部においては、先ず定義要素生成部42が、定義要素識別データ記憶部48および定義情報区別データ記憶部50にそれぞれ保持されている定義要素識別データ(図6)および定義情報区別データ(図8)を参照して、文書要素データ記憶部38に格納されている文書要素データ(図15〜図20)を基に各書面に記入されている各定義要素記入情報毎のデータ(定義要素データ)を生成する。
【0061】
図22に、定義要素データのデータフォーマット例を示す。当該定義要素記入情報を識別する「定義系コード」および「定義要素コード」がセットされるとともに、当該定義要素記入情報を構成する文字、図形、記号に対応する文書要素データを参照するためのポインタがセットされる。たとえば、「フィールド指定」の“[]”の場合は、その構成記号“[”、“]”に対応する文書要素データのアドレスを指定するポインタがセットされる。
【0062】
定義要素データを生成するには、該当の定義系に割り当てた修飾情報、たとえば(青)の色情報を有する文書要素データをサーチする。定義要素が「フィールド指定」の定義要素“「 」”のように、2つの記号の対で構成される場合は、まず、1つの構成記号をサーチ検出し、それと対をなす他方の記号を割り出す。
この記号の対が複数個検出された場合は、その選択はつぎのようにおこなう。たとえば、定義要素“「 」”の場合、その対によって指定される矩形内に同じ定義要素の構成記号“「”、または“」”を含まない組み合わせを選択する。
【0063】
1つの定義要素ごとに、以上の方法で、「定義系コード」と「定義要素コード」が決まり、当該定義要素記入情報を構成する記号の文書要素データ(図形要素データ)のアドレスをそれぞれ指定するポインタも決めていくことができる。
上記のようにして定義要素データ生成部42より得られた各定義要素データは定義要素データ記憶部44に格納される。
【0064】
次に、定義データ生成部46が、定義情報区別データ記憶部50に保持されている定義情報区別データ(図8)を参照して、定義要素データ記憶部44に蓄積されている定義要素データ(図22)、文書要素データ記憶部38に蓄積されている文書要素データ(図15〜図20)を参照して書面に記入されている各定義情報毎に定義データを生成する。
【0065】
本例における定義データ全体の作成手順を、図23に示す。先ず、集計表内の全てのデータフィールドについて、「項目定義データ」(図24)と「合計定義データ」(図25)を作成する。(ステップAl、A2)この作成にあたっては、複合セルからなるデータフィールドと合計フィールドについても通常のデータフィールド、合計フィールドといったん同じ扱いで、(派生エリアを無視した形で)作成する。
続いて、「派生エリア」が定義された複合フィールドの項目定義データと合計定義データについて、「派生エリア」上へのデータ入出力を可能にするための定義内容を付加する「複合フィールド定義処理」をおこなう。(ステップA3)
【0066】
「項目定義データ」(図24)の作成は、以下の手順にしたがっておこなわれる。 まず、定義要素データとしてすでに抽出されている「フィールド指定」の定義要素記号”[ ]”、または、“「 」”を1つづつ識別し、それがデータフィールドとして指定しているセル、またはセル列を「フィールド候補」として識別し「フィールド候補定義データ」を作成する。フィールド候補定義データは、項目定義データ(図24)の形式により作成するが、その中の「項目名文字列データアドレス」は、対応する項目名が未だ決まっていないので未記入のままにしておく。
【0067】
フィールド候補のセル列の検出は、「フィールド指定」の定義要素記号、たとえば、”[ ]”の構成記号”[ ”と”]”を各々、含むセルを両端のセルとして検出し、つぎに、両端のセルをつなぐセルを順次、検出していくことによっておこなうことができる。
検出したセル列は、そのセルデータを先頭のセルから、順次、セルデータ中の「ポインタデータ」によりつないだ「セルデータ・チェイン」(図示せず)を作成した上、その先頭セルのセルデータアドレスをフィールド候補定義データの中の「先頭セルデータアドレス」にセットする。
【0068】
項目名「売上げ」のデータフィールドのように、セル構成がマトリクスをなす場合は、例えば、まず、その第1行のセルを左から順につなぎ、その最右端のセルには、次の第2行の最左端セルをつなぎ、以下、第2行のセルを順につないでいく手順を繰り返すことによっておこなえばよい。
【0069】
また、「フィールド指定」の定義要素記号がデータ名として指定している文字列も「データ名候補」として識別し、「データ名候補定義データ」を作成する。同じく、項目定義データの形式(後出図24)により作成し、その「先頭セルデータアドレス」部に識別した文字列の文字列データアドレスをセットする。
【0070】
次に、以上で検出した、各「フィールド候補」、または「データ名候補」について、対応する項目名を求め、「フィールド候補定義データ」、または、「データ名候補定義データ」を「項目定義データ」(図24)として完成させる。
【0071】
先ず、フィールド候補のセル列内、またはデータ名候補の文字列からひき出されている「結合線」“−”をサーチする。該当のセル列内から引き出された「結合線」が存在し、その他端に隣接して、「項目名指定」をされた文字列が存在する場合、この「項目名指定文字列」は該当の「データフィールド候補」、または「データ名候補」の「項目名」であると判定して、すでに作成してある「フィールド候補定義データ」、「データ名候補定義データ」の中の「項目名文字列データアドレス」に該当文字列の文字列データアドレスをセットする。
本例の場合、項目名“支店”と表外に追記された項目名“売上げ”と項目名“年度”について、以上のようにして項目定義データが作成されることになる。
【0072】
「フィールド候補」、または「データ名候補」が、「結合線」によって結ばれた「項目名指定文字列」を持たない場合、「フィールド候補」、または、「データ名文字列」に対して「特定隣接位置」にあり、かつ、「項目名」として指定されている文字列を該当「フィールド候補」、または「データ名候補」に対応付けられた項目名と見なして、項目定義データを作成する。 ここでいう「特定隣接位置」とは、そのデータフィールドが横方向に定義されたものである場合、そのフィールドの左側に隣接する位置であり、そのデータフィールドが縦方向に定義されたものである場合、そのフィールドの上側に隣接する位置のことをいう。
こうして検出された項目名は、同じく、「フィールド候補定義データ」、「データ名候補定義データ」の中の「項目名文字列データアドレス」に該当文字列の文字列データアドレスをセットし、「項目定義データ」として完成することになる。本例の場合、この方法により、項目名“商品”を「項目名」とする「項目定義データ」が作成されることになる。
【0073】
次に、以上作成した項目定義データについて、以下の「区分」の判定をおこなう。まず、各項目定義が 「表外」に共通条件として定義されているか、「表内」のフィールド上で定義されているかを判定をする。
データフィールドが、1つの表から検出されたセルから構成される場合、「表内」のフィールドと見なし、「項目定義データ」内の「共通区分」欄に該当のコード“0”をセットしする。 また、「表外」のフィールド、データ名について定義された「項目定義データ」には、該当のコード“1”をセットする。 本例の場合、項目名”年度”の「項目定義データ」において、“1”をセットし、他の項目名の「項目定義データ」において、“0”をセットすることになる。
【0074】
次に、そのデータフィールドが「表内」と判定された項目定義の各々について、「集計項目」を項目名とするか否かの判定をおこなう。項目名文字列について、(青)色の「集計区分指定」の定義要素記号”○”が、各々、所定の位置である文字列右上隣接部に付加記入されているか、否かを検出し、この検出が得られれば、該当の項目名は、“集計項目名”であると判定し、項目定義データの「集計区分」欄に該当のコード”1”をセットする。“集計項目名”でない項目名については、「集計区分」欄に該当のコード“0”をセットする。本例の場合、項目名”売上げ”の項目定義について、この“集計項目名”の指定がおこなわれることになる。
【0075】
全ての「項目定義データ」の作成を終えると、次に、「登録語指定」の定義要素記号“○” を書面上でサーチし、続いて、それによって囲まれた文字を応用用語辞書52の中でサーチする。
図26に応用英語辞書52に収載される用語の例を示す。図27に応用用語辞書に収載される用語データのデータフォーマットを示す。ヘッダの処理系種別のデータフィールドには、各サブ定義系のコードがセットされ、このヘッダに続けて「文字コード列」のデータフィールドに該当の文字コード列がセットされる。「区切り識別データ」は図26において、各用語を区切っているカンマに対応している。
【0076】
本例の場合、応用英語辞書52において、定義要素記号“○”によって囲まれた“計”文字が「合計欄指定語」であることを識別して、「合計定義データ」の作成に入る。
すでに取り出してあるフィールド候補の中で、まず、この「合計欄指定語」と「結合線」によって結ばれているものをサーチする。「合計欄指定語」と「結合線」によって結ばれているものがなければ、本例のように「合計欄指定語」が「特定隣接位置」にあるフィールド候補を識別して、「合計フィールド」と見なして、「合計フィールド定義データ」を作成する。(フィールドの「特定隣接位置」については、上記で述べた。) 「合計フィールド定義データ」の形式を図25に示す
【0077】
次に、「合計フィールド」を構成する各セルを順次、とり出し、各セルごとにそれに対応する「集計対象フィールド」の検出をおこなう。「集計対象フィールド」とは、合計値を記入する「合計欄セル」に合計されるデータを記入したセルの集合のことをいう。
「合計フィールド」が横方向に定義されたものである場合、その構成セルと同一列上の上方向に「集計区分」の項目定義データフィールドをサーチする。「合計フィールド」が縦方向に定義されたものである場合、その構成セルの同一行上の左側をサーチする。
【0078】
「合計フィールド」中のセルについて、以上の条件を満たす項目定義データフィールドが検出できた場合、そのセルは、該当の項目定義データフィールドの中、自身と同一列、同一行にある部分を「集計対象フィールド」とする「合計欄セル」であると見なすことができる。
合計フィールドの中において、以上のように、「集計対象フィールド」が検出された「合計欄セル」について、改めて、そのセルデータを順次、「ポインタデータ」でつなぎ、「セルデータチェイン」を作成し直し、その先頭セルデータのアドレスを該当「合計定義フィールドデータ」の「先頭セルデータアドレス」にセットする。(図25)以上述べた「合計フィールド」、「集計対象フィールド」と「合計欄セル」の関係を図28に示す。
【0079】
本例の場合、表の最下端の行と最右端の列に「合計フィールド」が定義さ、その各構成セルは、各々、項目名“売上げ”のデータフィールド上において、自身のセルと同一列、あるいは同一列上の部分を「集計対象フィールド」とする「合計欄セル」になっている。
【0080】
全てのデータフィールドと合計フィールドについて、「項目定義データ」と「合計フィールド定義データ」を作成し終えると、「複合セル」が定義された「複合フィールド」について、「複合フィールド定義処理」をおこなう。(図29)「複合フィールド定義処理」では、すでに作成されている該当の「項目定義データ」について複合セルを定義する内容を付加する形でおこなわれる。
【0081】
まず、すでに作成されている項目定義データを1つづつとり出し、該当のフィールドが「複合フィールド」であるか否かの判定をおこなう。(ステップB1)この判定は、取り出した項目定義のデータフィールドについて、下記の条件を満たす「差異条件」が所定の方法で関係付けられて定義されているか否かを識別することによっておこなう。
【0082】
本システムでは、差異条件としては、まず、形式として、(a)「項目名」か、または、(b)「項目名とデータ名」の対の形式を取り上げる。 本明細書においては、特に、差異条件の形式として、(a)「項目名」の場合を「項目名型」、(b)「項目名とデータ名の対」の形式である場合を「データ名型」と呼ぶことにする。
【0083】
つぎに、差異条件は、(a)「項目名型」の場合、それは該当のフィールドに元々、定義されている「項目名」(本例の場合、“売上げ”)とは、異なるものでなければならず、また、差異条件が、(b)「データ名型」の場合、その該当「項目名」は、表全体の共通条件として表外に定義された項目定義の「項目名」(本例の場合、“年度”)と同じものであり同時に、その該当「データ名」(“2000”は、共通条件の「データ名」“2001”と異なるものでなければならない。
【0084】
本システムでは、以上の判定をおこなう1つ方法として、フォーマット書面上に記入されている文字列が、上記した条件を満たし、かつ、あるデータフィールドと特定の関係付けがおこなわれている場合、該当のデータフィールドは「複合フィールド」であり、上記文字列はその差異条件を表わす「差異条件指定文字列」であると判定する。
【0085】
本例の場合、表外に(青)色で追記された文字列“<年度>”2000”が、項目名“売上げ”のデータフィールドと結合線によって結ばれ、かつその中の項目名部分“年度”が、表全体の共通条件項目定義の項目名でもあり、かつ、その中のデータ名部分“2000”が、表外共通条件の項目定義のデータ名“2001”と異なることから、この文字列は「差異条件指定文字列」であり、該当のデータフィールドは、「項目名型」の差異条件が定義された「複合フィールド」であると判定されることになる。
【0086】
「複合フィールド」であると判定されたデータフィールドについては、該当の項目定義データ中の「複合区分」欄に「複合フィールド」であることをを示すコード“1”をセットした上、(ステップB2)、「差異条件定義データ」を作成し、そのアドレスを該当の項目定義データ中の「差異条件定義データポインタ」にセットする。(ステップB4)
「複合フィールド」でない「通常フィールド」であると判定された場合は、該当の項目定義データの「複合区分」欄に、「通常フィールド」であることを示すコード”0”をセットし(ステップB3)、「複合定義処理」を抜ける。
【0087】
「差異条件定義データ」の形式を図30に示す。本例の場合、差異条件として追記した文字列の中から、項目名部分“年度”とデータ部分“2000”を抽出して、各々、該当のテキストデータを作成し、「差異条件定義データ」の「項目名部」と「データ部」にセットする。
【0088】
「差異条件」が定義された「複合フィールド」と判定されたデータフィールドについては、次に、「複合セル」の書式フォーマットである「複合セルフォーマット」の識別をおこない、それを「派生エリア定義データ」の形で表わす(ステップB5)。
【0089】
まず、該当の「複合フィールド」の中の任意のセルに注目して、仮定的に「複合セルフォーマット」を検出する。一般に、帳票フォーマットにおいては、1つのデータフィールド内の各構成セルは同一の書式フォーマット(セルの形状/寸法…、記入文字列の記入書式…)でなければならず、また、それが「複合セル」の場合は、同一の「複合セルフォーマット」を持たなければならない。
以上のことから、1つのセルから「複合セルフォーマット」が検出できたならば、同じデータフィールド中の残りのセルについて、同じ「複合セルフォーマット」を持つことを確認した上、「複合セルフォーマット」として確定する。
ただ、本例のように、「複合セルフォーマット」が、例示的に任意の一部のセルにしか記入されていない場合もあるので、他のセルにおいて、検出された「派生セル生成要素」構成記号の記入位置に、異種の文字記号類が重なって記入されていなければ、この確定を妨げない。
【0090】
「複合セルフォーマット」として、本システムでは、1組の記号の組み合わせ(「派生セル生成要素」)が1つの文字列記入域を形成し、その形成記入域がセルの下半分、または,右半分を占める場合を取り上げる。「派生セル生成要素」は、次の手順により検出することができる
【0091】
システムには、予め、「派生セル生成要素」になり得る記号の組み合わせを可能な限り登録しておく。個々の記号の組み合わせ毎に、「種別」を定め、それを構成する記号コードとその間の記入順序を登録した「派生エリア生成要素データ」を定め、それをまとめて「派生エリア生成要素辞書」として登録する。(図示せず)「派生エリア生成要素辞書」の形式は、前記した「定義情報識別データ」(図6)と同じ形式になる。
【0092】
まず、該当のデータフィールドの各セルをサーチして、上記「派生エリア生成要素辞書辞書」に登録されている記号の組み合わせを検出する。
「派生エリア生成要素辞書辞書」の登録記号の対が検出できた場合、つぎに、この記号の対を外接する矩形を求め、この外接矩形が、図31(a)に示すように、左右方向と下方向の3辺が該当セルの境界と一定閾値内に引かれていることが確認できれば、この記号の対は、該当のセルの下側部分に「派生エリア」を定義している「派生エリア生成要素」と判定する。
また、図31(b)に示すように、上下方向と右方向の3辺が該当セルの境界と一定閾値内に引かれていることが確認できれば、この記号の対は、該当のセルの右側部分に「派生エリア」を定義している「派生エリア生成要素」と見なす。ここで、記号の対に外接する矩形は、該当の記号の文字データを参照して、その文字としての「位置」、「高さ」、「幅」の諸元から求めることができる。
【0093】
「派生エリア生成要素」が検出できた場合は、この外接矩形に適当なマージンを加え、主エリアと派生エリアを分ける「分割位置」を求め、また、「派生エリア生成要素」構成記号の「位置」と「幅」とから、派生エリアの両側のマージンを求めことができる。(図32)
【0094】
以上のように、一つのセルにおいて「派生エリア生成要素」が検出できれば、該当のデータフィールドの残りのセル内に、それと重なる、異種の記号、文字が検出されないことを確認した上、「派生エリア定義データ」を作成する。「派生エリア定義データ」には、該当の「派生エリア生成要素」の種別である「派生エリア生成要素種別」と「派生エリア」がセル内に設定されている「方向区別」(下方向か右方向)と主エリアと派生エリアとを分ける「分割位置」と派生エリア記入範囲の「左右マージン」が登録される。(図33)
【0095】
なお、本システムでは、ユーザによって「派生エリア生成要素」が記入されていない場合、予め定めてあるデフォールトの派生エリア生成要素を自動的に生成する。
まず、該当の複合データフィールドの構成セルの縦横の寸法比を求め、それを予め定めてある基準値と比較し、派生エリアが該当セル内において設定される方向(「方向区別」)として、「下側」か「右側」かの何れかを決定する。
「分割位置」と「左右マージン」は、各「方向区別」ごとに、「分割位置」と分割方向のセル寸法の比と「左右マージン」とセル横寸法との比の基準値を予め定めておくこととにより決定することができる。「派生エリア生成要素」の種別も、予めデフォールトで定めておき、以上のデータから「派生エリア定義データ」を作成することができる。
以上で作成した「派生エリア定義データ」のアドレスは、該当の項目定義データの「派生エリア定義データポインタ」にセットする。
【0096】
最後に、「複合セル」が定義されたデータフィールドを構成する各セルのセルデータを該当の「セルデータチェイン」において、1つづつ取り出し、対応する「複合セルデータ」と置き換える。(ステップB6)「複合セルデータ」の形式を図34に示す。新しく作成する「複合セルデータ」の位置情報とポインタ情報には、元のセルデータ内の該当データをコピーし、また、「セルデータチェイン」上において、前後のセルデータの該当ポインタデータにこの「複合セルデータ」の置かれるアドレスをセットする。
【0097】
「複合セル」が定義されたデータフィールドについて、「複合フィールド定義処理」を終えると、「複合セル」の「合計欄セル」について「複合フィールド定義処理」をおこなう。
合計フィールド内の「複合セル」は、次のように判定することができる。「合計フィールド定義データ」を1つづつ取り出し、さらにそれを構成する各「合計欄セル」について、その「集計対象フィールド」(合計対象のデータが記入されるフィールド)を識別し、それが「複合フィールド」であるかいなかを判定する。「集計対象フィールド」は、上記したように、該当の合計欄セルに隣接して、かつ合計フィールドと直角方向に設定されているセル列として識別できる。
【0098】
本例の項目名“売上げ”のデータフィールドように、「集計対象フィールド」を構成する各セルが複合セルである場合、表の持つ基本的性格から、その「合計欄セル」も同じ複合セル(同じ「差異条件定義データ」と「派生エリア定義データ」を持つ )でなければならないことから、ある「合計欄セル」について、その「集計対象フィールド」が「複合セル」である場合、この「合計欄セル」のセルデータを、その「集計対象フィールド」と同じく、「複合セル用セルデータ」(図34)に切り替える。
本例の場合、表の最下行と最右列の各「合計欄セル」のセルデータを、「複合セル用セルデータ」に切り替えることになる。「項目名」“売上げ”のデータフィールドを構成する各複合セルの場合と同様に「セルデータチェイン」において、元のセルデータを「複合セル用セルデータ」に付けかえればよい。
【0099】
上記のようにして、システムに入力された定義情報入りの書面について全ての定義データを生成し終えたところで、本システムがこれまで行った処理、特に認識処理(文字/図形認識、位置/大きさ等の補正、定義内容の確定)の結果を表示出力し、ユーザ側の確認を取る。
【0100】
この表示出力では、システムが認識した各書面の文書内容をたとえばトグル方式で順にディスプレイ画面20a上に表示する。この文書画像を表示するため、文書画像出力部40は、文書要素データ記憶部38に蓄積されている各書面毎の文書要素データを文字/図形パターン辞書36に照会して各文書要素のパターンを識別し、各パターンを展開プログラムによってビットマップ形式の画像データに変換して、映像信号を生成する。
【0101】
なお、システムの認識処理結果に応じた帳表の文書内容がディスプレイ画面20a上に表示された時点で、ユーザはキーボード12やマウス14あるいはディジタイザ15を用いて画面上から各文書に補正を行ったり新たな記入情報を入力することができる。
【0102】
キーボード12より入力された記入情報については、文字・図形認識の処理を行うことなく、文字・図形要素入力部37(図12)で文書要素データを生成することができる。マウス14またはディジタイザ15より入力された記入情報については、文字・図形要素入力部37で各記入情報を入力し、文字・図形要素認識部34で逐次(入力記入情報毎に)文字/図形認識処理を行い、文書要素データを生成する。
【0103】
これら画面入力方式の入力装置12、14、15により定義情報を入力する際にも、「環境設定」の「定義情報区別」モード(図7)で各定義系の修飾情報を設定入力する。
た、所望の定義用サブモード下で画面上から記入情報を入力すれば、システムの方でその入力された記入情報にそのサブモードで指定されている定義区別修飾を付して、画面上に表示することも可能である。この場合、該定義区別修飾を付けられた記入情報から定義情報が認識されることになる。
【0104】
このように画面上で記入情報が入力された場合は、記入情報が入力される度毎にその入力データに基づいて文字・図形要素入力部37(図12)が各記入情報に対応した文書要素データを生成または変更することになる。
画面上から入力された記入情報(文字列、記号、図形)は、用紙からイメージ入力された場合と同様に、システム内では文書要素データ(図15〜図20)の形態で表現される。
【0105】
用紙からイメージで入力された記入情報も画面上からコマンドで入力された記入情報もシステム内では同じ文書要素データの形で管理されるため、帳表の元々の記入情報(通常記入情報)かその上に追記される定義用記入情報かに拘わりなく、イメージ入力または画面入力のどちらからでも任意の記入情報を入力することができる。
【0106】
このように、ユーザは、文書内容が予め記載されている書面をイメージスキャナ10により入力した後に、上記のような確認のための出力表示の段階で、各書面の文書内容ないし定義内容を確認しながら、キーボード12、マウス14またはディジタイザ15より任意の記入情報、特に定義支援情報を追記することが可能変更や取り消し等を行うことも可能である。
【0107】
以上、本実施例による、派生エリアを持つ帳表フォーマットの定義方法について説明したが、種々の変形例が可能である。たとえば、図35に、画面上から定義内容を指定する例を示す。図35に示すように、入力した帳表文書の文書内容をディスプレイ画面20aに表示し、入力した文書内容を確認しながら、キーボード12またはマウス14等より所定の指定をおこなうことにより、所望の定義情報を入力することができる。
【0108】
図35において、「定義」モードの下で、「画面指定」ボタンを指示し、「画面指定」サブモードに入ると、ディスプレイ画面20a内の適当な位置に「1.フィールド」、「2.データ項目」、「3.データ名」等の各種定義項目をリストした副画面94が現れる。ここで、通常記入情報の“売上数”をしてクリック指示し、副画面94上で「2.データ項目」を選択指示すると、通常記入情報“売上数”がデータ項目の「売上数」に転化し、同時にクリック表示の部分が「2.データ項目」に割り当てた特殊表示に変わる。
同様に“売上数”の欄の下側の領域92をクリック指示して、この領域2について副画面94上で「1.フィールド」を指示すると、領域92は「売上数」のデータを記入するフィールドとして定義され、同時にクリック部分が「1.フィールド」に割り当てた特殊表示に変わる。 ここで、データ項目、フィールド、…に割り当てた特定表示は、予め図5に示した「定義要素/記入情報対照表」に定めたものが現れる。
なお、図35では、説明の便宜上、「データ項目」の箇所90と「フィールド」の領域92が同時に選択指示されている様子を示しているが、実際には1回のクリック毎に1箇所ずつ選択指示される。
【0109】
システム内では、上記のようなユーザ操作に対し画面上のクリック位置と、文書要素データ記憶部38に保持されている文書要素データの「位置」情報との照合を繰り返して、該当する文書要素データを識別する。そして、識別した文書要素データと副画面上の指示内容とから、所要の定義データを生成する。
【0110】
複合フィールドを含む帳表の場合は、ユーザは、まず、各データフィールドについて、「データ項目」と「フィールド」の指定を、以上述べた画面上の方法によりおこなった上、「差異条件」の指定は「差異条件指定文字列」を書面上に画面を通じて記入し、結合線を該当のデータフィールドから引き出す。この「差異条件指定文字列」と結合線の記入は、画面上の公知の入力手段による。
次に、「差異条件指定文字列」中の項目名の部分(本例では、“年度”)とを指定した上、上記副画面から「2.データ項目」を選択指定し、また、データ名の部分(本例では、“2000”)を指定した上、上記副画面から「3.データ名」を選択指定する。結合線も上記副画面により同様の指定をおこなう。
【0111】
ここで、画面上の「定義解釈」ボタンを指示すると、以上の指示内容により、すでに作成されている各データフィールドの項目定義データに加え、差異条件定義データと派生エリア定義データとが生成される。
【0112】
また、画面上から定義付けをおこなう方法として、次の方法も可能である。あるデータフィールドを画面上で指定した後、副画面上94で「1.フィールド」を指示すると、図36に示す「項目名指定メニュー」が表示される。「項目名指定メニュー」の中には、「項目名記入欄」のほかに、「差異条件記入欄」として、派生エリアの「項目名」と「データ名」を記入する欄が設けられている。
指定したデータフィールドが通常のデータフィールドの場合は、上記「項目名記入欄」のみに、該当項目名称を記入し、指定したデータフィールドが複合フィールドの場合は、この「差異条件記入欄」内の該当の欄に、差異条件の項目名とデータ名を記入する。本例の場合、「差異条件記入欄」内の項目名の記入欄に“年度”、データ名の記入欄に“2000”を記入すればよい。
【0113】
以上の記入をおこない、「項目名指定メニュー」上の「終了」ボタンをクリックすると、「項目名指定メニュー」は消え、続いて、該当する「差異条件定義データ」と「派生エリア定義データ」が作成される。また、表外の適当な空白部分には、指定内容を書面上に残すために、「差異条件文字列」が生成表示される。
【0114】
この生成される「差異条件文字列」において、項目名文字列とデータ名文字列は各々、項目名指定のとデータ名指定の定義要素記号“<>”“[]”でくくられているか、あるいは、各定義項目に該当する特殊表示を施されて、該当のデータフィールドと結合線により結ばれている。
「差異条件定義データ」の項目名とデータ名の各文字コード列の両側に該当の定義要素構成記号(項目名の場合は、“<”と“>”)のコードを添加し、項目名コード列とデータ名コード列をつなげて、適当な書面上位置情報と書式情報(文字大きさ、ピッチなど)を与えて、1つの文字列データを作成する。
つづいて、この差異条件文字列の外接矩形を求め、その中で文字列方向でかつ、該当のデータフィールド側に向き合う辺を求め、この辺と平行して対向するデータフィールドの辺を求め、以上両者の辺を結ぶ線分を生成すればよい。
【0115】
次に、以上のように、定義付けをおこなった集計表上に、実際にデータを出力集計する例について説明する。
この例では、データ出力元のデータファイルとしては、たとえば、図37に示す構成を持つファイルを考える。データファイルを構成する単位であるレコードは、図37に示すように、項目名を“支店名”、“商品区分”、“商品コード”“売上数”、“売上額”、“単価”、“利益”…とする区分フィールドに別れ、各々、該当のデータを格納している。
【0116】
実施例装置では、データ出力処理は、「データ出力モード」においておこなわれる。ディスプレイ画面20a上の「モード」ボタンをクリックしてモード一覧メニューの中から「データ出力」を選択するとシステムが「データ出力」モードに切り替わり、ディスプレイ画面20a上に図38に示すような「出力元ファイル一覧」の画面が表示される。ユーザは表示された複数のデータファイルの中から所望の出力元である「1.売上ファイル」を選択し、「出力実行」ボタンをクリックすればよい。
【0117】
本実施例のシステムにおいて、「データ出力処理」を担当するデータ出力部は、所定の変換または処理プログラムを実行するCPU24と上記プログラムと関連データを格納する内部メモリ16または外部メモリ18によって構成される。
【0118】
出力元のデータファイルが指定されると、画面上には、「項目名対応付け画面」(図示せず)が表示される。「項目名対応付け画面」上では、出力先集計表上で定義された項目名と出力元データファイルの定義項目名が2列に並べられて表示され、ユーザは画面上で、出力先と出力元とで対応する項目名を、たとえばマウスにより両者をつなぐ操作により対応付けすることができる。
【0119】
以上の項目名の対応付け操作を終えると、画面上の「終了」ボタンを指示すると、出力先と出力元の対応する項目名を並べた対の列である「項目名対応付けテーブル」がシステム内に作成され(図示せず)、「データ出力全体処理」が始まる。
【0120】
「データ出力全体処理」の手順を図39のフローに示す。まず、出力先である集計表上の合計欄以外のセルに、出力元ファイルのデータを出力集計する。(「データ出力処理」―ステップF1)
次に集計表上において、出力記入された各セル内のデータを合計欄に集計する。(表内合計処理―ステップF2)
最後に、集計表上に出力記入された、全てのデータを該当する文字列データに変換する。(文字列データ化処理―ステップF3)
【0121】
「データ出力処理」(ステップF1)は、出力先集計表上と出力元データファイとから1つづつレコードを取り出し、たがいに突き合わせ照合することを繰り返す形でおこなわれる。本明細書では、表上において、1つのレコードを構成するデータが記入されるセルの集合を、特に「レコードセル列」と呼ぶことにする。表上において、「レコードセル列」は、次のように、抽出することができる。
【0122】
なお、本実施例システムでは、このようにデータ間の突き合わせ照合をおこなうため、本実施例システム使用の前提として、データの表記は、出力先集計表上と出力元データファイルとにおいて統一されているものとする。
【0123】
まず、表上の各「項目定義データフィールド」を構成するセルの中から、同一行上にあり、項目名を異にするセルの集合を、「レコードセル列」の母体として識別する。次に、この識別した、「レコードセル列」母体内の各セルについて、それを含む、直角方向の列上をサーチする。サーチした列上に「レコードセル列」母体の各項目名とは異なる、新しい項目名のデータフィールドに属するセルがあれば、このセルを「レコードセル列」母体のセル集合に加える。また、表の外部に共通条件として、設定されている「項目定義」があれば、その収容セルも加え「レコードセル列」を得ることができる。
【0124】
本例の場合、「レコードセル列」として、表の第2行以下の行上から、項目名“商品名”と“売上”のセルの組み合わせが検出され、その中の項目名“売上”のセルの直角方向の列上において項目名“支店”のセルが追加される。また、表外から、項目名“年度”のセルが「レコードセル列」に追加される。
【0125】
本例のように、1つのセル中に派生エリアが設定されている場合は、上記のように抽出される1つの「レコードセル列」から、主エリアと派生エリアの、各々について、レコードをとり出し、出力元データファイルから取り出したレコードと突き合わせ照合をおこなうことになる。本明細書では、特に、主エリアについて得られるレコードを「主レコード」、派生エリアについて得られるレコードを「副レコード」と呼ぶことにする。
【0126】
「副レコード」は「差異条件定義データ」を参照し、「主レコード」に該当する変更をおこなうことによって得られる。たとえば、本例の場合、差異条件は、項目名“年度”が“2000”であるから、「副レコード」は、「主レコード」の中、項目名”年度”のデータを“ 2000“から“2001”に入れ替えることによって得られる。
【0127】
本例の集計表の場合、図40に示すように、たとえば、表上の第3行、表上の第3列と表外の共通条件とから、まず
項目名“売上”についてデータ“null”、
項目名“商品”について”データが“ラジオ”、
項目名“支店”についてデータが“大阪”、
項目名“年度”について”データが“2001”
という主レコードが得られ、
項目名“売上”についてデータ“null”、
項目名“商品”について”データが“ラジオ”、
項目名“支店”についてデータが“大阪”、
項目名“年度”について”データが“2000”
という副レコードが得られることになる。
この副レコードは、項目名“年度”のデータを主レコードの”2001“から”“2000に置き換えたものである。
【0128】
このような「複合セル」が設定された表上へのデータ出力は、実際には、処理の便宜上、たとえば、後述するように表から1つの「レコードセル列」を取り出し、まず、そこから得られる「主レコード」に、出力元の全てのレコードを出力集計させ、次に、同じレコードから得られる「副レコード」に、出力元の全てのレコードのデータを出力集計させ、以上の処理を表から取り出せる全てのレコードについて繰り返す形でおこなわれる。
【0129】
また、表上から、「レコードセル列」は、たとえば、次の順序によりとりだしていくことができる。表の各行を上側からとり出し、2つ以上の「項目定義データフィールド」が設定されている行が見出せれば、この行を「レコードセル列」とり出しのスタート行として、この行上において上記した「レコードセル列」の抽出をおこなう。
【0130】
本例の項目名“売上”のデータフィールドのように、1行上に同じ項目名のセルが繰り返されているときは、左側のセルから順次とり出し、とり出したセルごとに、「レコードセル列 」を識別していく。すなわち、とり出したセルについて、直角方向の列上をサーチを行い、他の項目名のセルを加えると共に、表外に検出されるセルも、追加して、「レコードセル列」を得ることを繰り返す。
スタート行以降の行についても、以上の手順くりかえし、表上の全ての「レコードセル列」を取り出していくことができる。
なお、出力元データファイルからのレコード取り出しの順序も、たとえば、ファイル格納の順のように、処理の便宜により決めてよい。
【0131】
以下、「データ出力処理」処理を、図41に示す手順にしたがって説明する。「データ出力処理」に入ると、まず、データ出力先とデータ出力元からとりだしたレコードをセットし、相互の照合をおこなう集計管理テーブルを作成する(ステップG1)。集計管理テーブルの形式を図42に示す。
【0132】
集計管理テーブル上の第1行の各欄には、項目名が記入される。出力先集計表上に定義された項目名を記入する。 記入の順序は順不同でよい。本例の場合、項目名“売上”、“商品名”、“支店、”“年度”が記入される。
【0133】
第2行には、項目名の「集計区分」を記入する。本例の場合、項目名“売上”に対応する欄(項目名“売上”を記入された欄と同一列の欄)に「集計項目」であることを示すコード“1”を記入する。第2行の他の欄には、「非集計項目」であることを示すコード“0”を記入する。
【0134】
第3行には、出力先集計表から取出される「レコードセル列」を構成する各セルのセルデータアドレスが、セットされる。出力先がデータファイルである場合には、データファイルのレコード内アドレスを記入してもよい。
【0135】
第4行には、出力先集計表の各セル内の記入データがセットされる。項目が“集計区分”の欄には、数値データが記入され、項目が“非集計区分”の欄には、記入データを表わすテキストデータがセットされる。
該当のセルデータから該当の文字列データを取出し、そのコード列としてテキストデータを読み取り、さらに、項目が“集計区分”の場合には、数字からなるテキストデータを数値データに変換する。同欄の先頭所定ビットには、数値データとテキストデータの区別がセットされる。
【0136】
第5行には、出力元が表である場合、それを構成する各セルのセルデータアドレスが、セットされる。本例のように、出力元表がデータファイルである場合には、データファイルのレコード内アドレスを記入してもよい。「項目名対応付けテーブル」を参照し、出力先の対応する項目名がセットされている同じ列にセットする。
【0137】
第6行には、出力元表を構成する各セル内の記入データ、あるいは、出力元データファイルから取り出されるレコード内の各データがセットされる。第4行と同じく、同欄の先頭所定ビットに数値データとテキストデータの区別がセットされる。第5行の場合と同じく、「項目名対応付けテーブル」を参照し、出力先の対応する項目名がセットされている同じ列にセットする。
【0138】
集計管理テーブルは、実際には、たとえば、以下のように実装することができる。集計管理テーブル上の各記入欄ごとに、リストデータ(図示せず)を設け、各リストデータは、各記入欄に記入されたデータを格納するとともに、行方向ポインタデータ、列方向ポインタデータを持ち、行方向、または列方向に隣接する各データ記入欄のデータを、順次、辿れるようになっている。
【0139】
また、集計管理テーブルには、「主副フラグ」を設け、そこに主レコードがセットされている場合は、“0にセットされ、副レコードがセットされている場合は、“1をセットし、その使用状態が判別できるようにしておいてもよい。
【0140】
集計管理テーブルの作成を終えると、出力先の表から、「レコードセル列」の取出し位置をスタート位置にセットし(ステップG2)、先頭の「レコードセル列」から主レコードをとり出し、集計管理テーブルの該当部にセットする。(ステップG3)すなわち、該当の「レコードセル列」を構成する各セルのセルデータアドレスを、各々、第3行上の該当する項目の欄にセットし、「セル内記入データ」を各々、第4行上の該当する項目の欄にセットする。(ステップG4)
【0141】
なお、出力先表上において項目が“集計区分”のセル中にすでにデータが記入されている場合は、上記した方法によりに該当の文字列を数値データに変換した上、第4行の該当欄にセットする。本例の項目“売上げ”のフィールドのように、データが未記入のセルの場合は、第4行の該当欄には集計のスタート値“0”をセットする。
【0142】
次に、この出力先集計表から取り出し、集計管理テーブル上にセットした主レコードに対し、出力元データファイルの全てのデータを出力集計する。(ステップG5)以下、この手順を図43に沿って説明する。
【0143】
出力元データファイルからレコードを1つづつ、順に取り出して、それを集計管理テーブル上に第5行上にセットする。(ステップH2)取り出されたファイルレコードの各データは、その先頭に「テキストデータ」であるか「数値データ」であるかを示す「数値/テキスト区別フラグ」が付けられた上、第5行上の各欄にセットされる。
【0144】
出力元データファイルからのレコード取り出しの順序は、たとえば、ファイル格納の順のように、処理の便宜により決めてよい。出力元データファイルから取り出したレコードの各構成データは、項目名対応データ(出力全体処理の最初に作成)を参照し、出力先集計表上の対応する項目名と同じ列上の記入欄にセットする。
【0145】
次に、集計管理テーブル上において同じ項目名の出力先データと出力元データ間の比較照合をおこなう。(ステップH3)このデータ間の照合は、出力先にデータが未記入の場合と、項目が“集計区分” の場合については、おこなわない。 この比較照合は、集計管理テーブル上の、第6行上のデータを第4行上のデータと各々該当の列上において、比較することによっておこなうことになる。
【0146】
以上の照合において、比較した全ての項目について、出力先データと出力元データが同じであれば、次の加算処理をおこなう。すなわち、「区分」が“集計項目”の項目の出力元データを、出力先レコードのデータに加算する。(ステップH4)
本例の場合、項目“売上げ”以外の項目“商品”、“支店”、“年度”のデータが同じであれば、項目“売上げ”の出力元レコードのデータを、出力先レコードのデータに加算することになる。この加算は、集計管理テーブル上の該当の列上において、第6行上のデータを第4行上のデータに加算することによっておこなわれることになる。
出力先のデータと出力元のデータの間で、比較照合した項目のデータが1つでも同じでない場合は、この加算はおこなわず、出力元ファイルから次のレコードを取り出すステップに抜ける。(ステップH5)
【0147】
出力先表から取り出した1つのレコードから取り出した「主レコード」に対して、出力元データファイルの全てのレコードデータを集計し終えると、集計管理テーブル上の、この出力先レコード上に集計されているデータを、出力先表の該当セルの「セル内データ格納部」に転記する。(ステップG6 )
【0148】
すなわち、集計管理テーブル第4行上のデータを、第3行のセルデータアドレスからポイントされているセルデータの「セル内データ格納部」に転記する。本例のように、該当のセルが「複合セル」である場合は、今、集計転記するデータが、「主レコード」のデータであるので、該当の「複合セルデータ」中の「主エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」に転記する。この時、転記される各データは、上記した「数値/テキスト区別フラグ」を付けたまま、「セル内データ格納部」に格納される。
【0149】
以上のように、出力先表の1つの「レコードセル列」から得られる「主レコード」への集計転記を終えると、次に、同じ「レコードセル列」から「副レコード」を作成し、その上への 出力元データの転記集計をおこなう。「副レコード」の作成とその集計管理テーブルへのセットは、以下のようにおこなわれる。
【0150】
「副レコード」は、前記したように出力先表を構成する「項目定義データ」を1つづつ見て、それが「複合区分」である場合、該当の「項目定義データ」からポイントされている「差異定義条件データ」を取り出し、この「差異条件データ」を参照して、同じ「レコードセル列」から取り出される「主レコード」を変更する形で作成される。
【0151】
該当の「主レコード」は、すでに集計管理テーブル上にセットされているので、「副レコード」は、そのセットされている内容を「差異条件」だけ置き換えることによって得ることができる。(ステップG7)本例の場合、「差異条件」は、「項目名」“年度”のデータが、主レコードの場合の“2001”に対して、「副レコード」は、“2000”であるので、集計管理テーブル上第4行において、項目が“年度”のデータをすでにセットされている“2001”から、“2000”に置き換えればよいことになる。
【0152】
以上のように、集計管理テーブル上に取り出した「副レコード」に対して、「主レコード」の場合と同様に、出力元データファイルの全てデータを集計転記する。(ステップG8)。「主レコード」の場合と同じく、出力データファイルからレコードを1つづつ、集計管理テーブル上の第6行にとり出し、その上で第4行上のデータと比較照合をおこなう処理を繰り返して、集計転記していく。
【0153】
出力元ファイルの全てのレコードを出力先表の「副レコード」(集計管理テーブルの第4行上)に転記集計し終えると、「主レコード」の場合と同様に、、それをとり出し元表のセルデータに転記する。(ステップG9)すなわち、集計管理テーブル第4行上のデータを、第3行のセルデータアドレスからポイントされているセルデータの中の「派生エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」にセットする。
【0154】
出力先の表から取り出した1つの「レコードセル列」をについて、以上の処理を終えると、出力先表から、「次のレコードセル列」をとり出し、同じ処理を繰り返す。出力先表からは、たとえば前記の例でおこなった方法により、順次、「レコードセル列」をとり出していくことができる。
【0155】
出力先から取り出される全ての「レコードセル列」について、以上の集計を終えると、次に、これらの出力データを表内に定義されている合計欄に集計する「表内合計処理」をおこなう。(ステップF2)
「表内合計処理」では、上記した「合計定義」が施されているデータフィールド内の各「合計欄セル」について所定の集計をおこなう。本例の場合、表の最下行と最右列に設定されている「合計欄セル」についておこなう。
【0156】
「表内合計処理」では、まず、該当の合計フィールド定義データのセルデータチェインを、順次辿り、各「合計欄セル」を取り出し、その「集計対象フィールド」を識別する。「集計対象フィールド」は、前記したように、該当の合計定義データフィールドとは直角方向に定義され、該当の「合計欄セル」の同一列、同一行にある項目定義データフィールドとして検出される。
【0157】
つぎに、「集計対象フィールド」内の全ての構成セルについて、その中の記入データをとり出し、それらを加算し、加算結果を「合計欄セル」内に記入する。「集計対象フィールド」内の各セルは、該当の項目定義データのデータフィールドについて作成されているセルデータチェインを、順次、辿り、該当の「合計欄セル」と同一行、または同一列上にあるものを検出することによって取り出すことができる。セル中の記入データの読み出しは、該当のセルデータのセル内データ部格納部からおこなえばよい。
【0158】
本例のように、「集計対象フィールド」を構成する各セルが複合セルである場合、前記したように、その「合計欄セル」も同じ「差異条件」と「派生エリア定義データ」を持つ複合セルであり、すでに、そのセルデータは「複合用セルデータ」に切り替えられている。
【0159】
まず、該当の集計対象フィールド内の各複合セルデータ内の「主エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」に格納されているデータを読み出して加算し、その結果を「合計欄セル」セルデータの中の同じく、「主エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」に格納する。
続いて、該当集計対象フィールド内の各複合セルデータ内の「派生エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」に格納されているデータを読み出して加算し、その結果を「合計欄セル」の複合セルデータの「派生エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」に格納することになる。
【0160】
「表内合計処理」を終えると「文字列データ化処理」がおこなわれ、(ステップF3)出力先表に元々記入されている非集計項目については、この処理はおこなわない。
表上の各セルの中から、集計項目のセル、または、該当のセルデータの「セル内文字列データアドレス格納部」にアドレスデータが格納されていないセルについて、そのセルデータの「セル内データ格納部」に格納されているデータをとり出し、対応する文字列データを作成し、そのアドレスを「セルデータ文字列データアドレス部」にセットする。
【0161】
「セル内データ格納部」より取り出したデータが数値データであれば、、公知の方法により、この数値データをテキストデータに変換する。これによって、たとえば、ファイルレコードでは単に数値「396」の大きさを表していたデータが、文字“3”“9”“6”の並びであるテキストデータに変換される。
【0162】
テキストデータから該当の文字列データ(位置情報も定義されている)は次のように作成される。該当の文字列データの記入先(位置情報)は、該当のセルの位置情報とセル内配置書式から決定することができる。セル内配置書式は、該当のセルが所属する項目定義データに付属したフィールド書式情報から読み取ることができる。文字サイズ、文字ピッチ、配置位置(たとえば右詰め、センタリング等の指定)、記入文字の色等である。本例のように配置書式がユーザによって指定されていなければ装置デフォルトによって決定される。
【0163】
まず、セルの書式情報中に登録されている各文字の大きさとピッチから、文字列を外接する矩形を求める。続いて、文字列のセル内配置位置情報(たとえば右詰め、センタリング等の指定)を参照して、その外接矩形のセル内位置を求める。次に、該当のセルの書面上位置(該当のセルデータにセットされている)を参照し、該当の外接矩形の書面上位置を得て、該当の文字列の書面上位置が得ることができる。こうして得られたテキストデータと位置情報から該当の文字列データが作成され、そのアドレスを該当の対応するセルデータ(図20)のセル内文字列データアドレス部にセットしておく
【0164】
複合セルの場合、その中に記入されている2つのデータの文字列データへの変換作成は、次のようにおこなわれる。該当の複合セルについて定義されている「派生エリア定義データ」から取り出した「分割位置」情報と「左右マージン値」とを読み出し、それと該当複合セル全体の位置情報との両者から、主エリアと派生エリアの各々について、「データ文字列記入範囲」を求める。この主エリアと派生エリアの「データ文字列記入範囲」と「分割位置」情報と「左右マージン値」との関係を図32に示す。
【0165】
主エリアと派生エリアの各々について、その該当「データ文字列記入範囲」と該当のセルデータ格納部より取り出したデータの両者から、上記した通常セルの場合と同様に、その位置情報を求め、文字列データを得ることができる。主エリアと副エリアの各々について作成した文字列データは、通常セルの場合と同じく、各々、該当の複合セルデータ内の主エリア側「セル内文字列データアドレス格納部」と「派生エリア側セル内文字列データアドレス格納部」にそのアドレスをセットする。
【0166】
なお、この時に、個々の複合セル内に派生エリア内には、それを生成する該当の「派生セル生成要素」が記入されているかチェックをおこない、記入されていない場合は該当の記号を新たに生成して記入する。
該当のデータフィールドの複合セルを一つづつとりだし、「分割位置」の派生エリア側に記入されている文字、記号等を全て取り出し、その中から該当する「種別」の「派生エリア生成要素」の組み合わせが得られるかを否かを判定する。該当の「派生エリア生成要素」の「種別」は該当の「派生エリア定義データ」から知り、「派生エリア生成要素」を構成する記号コードとその記入順序は、今得られた「種別」から「派生エリア生成要素辞書」を介して知ることができる。
【0167】
セル内に「派生エリア生成要素」が記入されていない場合には、次のように「派生エリア生成要素」を生成して記入する。上記のように、記入すべき「派生エリア生成要素」を構成する記号について、そのコードと相互の記入順序を知り、派生エリア定義データ内に登録されている「分割位置」と「左右マージン」情報を参照して、そのセル内配置位置を求めることができる。次に、セル全体の書面上位置情報(セルデータ内に登録)を参照して、この「派生エリア生成要素」の構成記号の書面上位置情報を得て、対応する文書要素データ(文字列データ)を得ることができる。
【0168】
以上のように生成された文字列データは、当該帳表に元々記入されている、他の文書要素データと一緒に文書要素データ記憶部38に格納される。
【0169】
したがって、文書画像出力部40が、この文書要素データ記憶部38より(黒)の通常記入情報に対応する全ての文書要素データを読みだし、それら読み出した文書要素データを文字/図形パターン辞書36に照会して各文書要素のパターンを識別し、各パターンを展開プログラムによってビットマップ形式の画像データに変換することにより、図10に示すような目的の帳表出力文書をたとえばディスプレイ画面20a上に表示することができる。また、印字装置22でプリントアウトしたり、通信装置24によりFAX送信することもできる。
【0170】
次に、図44に示した集計フォーマットについて、本システムにおいておこなわれる取り扱いについて説明する。同フォーマットは項目名“売上げ”のデータフィールドの中に各々「派生エリア」が設けられ、その中に項目名“利益”のデータが記入されるようになっている。このフォーマットに対する「定義付け」は、「「派生エリア」が設けられた項目名“売上げ”のデータフィールドに対して、「差異条件」として項目名“利益”を指定することによっておこなう。
すなわち、同フォーマットに対しては、「差異条件」以外は、上記の例と同じ「定義付け」をおこなった上、表外の適当な余白に文字列“利益” を記入し、該当の定義要素記号により、項目名指定をおこなった上、「結合線」により,該当のデータフィールドと結べばよい。また、項目名“利益”は、集計項目であるので、項目名“売上”の場合と同じく、その右肩部に定義要素記号“○”を付しておく。(図45)
【0171】
以上の指定により、今回のフォーマットの場合、「差異条件定義データ」以外の定義データは上記の例と同じものが作成され、「差異条件定義データ」は、項目名のみがセットされる「項目名形式」で作成され、そこには項目名テキスト“利益”が記入される。
【0172】
このフォーマットに対して、上記の例と同じデータファイルからデータ出力が指示される場合を考えると、以下の手順がおこなわれる。最初に、項目名「差異条件定義データ」を参照し、差異条件が本例のように、「項目名型」である場合、「差異条件定義データ」がリンクされている項目定義データの該当項目名(本例の場合“売上げ”)がセットされる管理テーブル上の行位置を「差異条件置換項目位置」として、メモリ上の本出力処理用に設定したワークエリア内の特定アドレスに記憶しておく。
【0173】
集計表からは、まず、上記の場合と同様に、「レコードセル列」が取出され、さらに、そこから、「主レコード」が上記の場合と同じように取出されて管理テーブル上にセットされ、その上にデータ出力元のデータが上記の場合と同じように転記集計される。テーブル上に集計されたデータは、前記の例と同様に、該当のセルデータの「主エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」に転記される。
【0174】
同じ「レコードセル列」の「副レコード」は、集計管理テーブル上において前からセットされている「主レコード」をもとに、その第一行上の「差異条件置換項目位置」の記入データ(本例の場合”売上げ“)を「差異条件定義データ」に記入されている項目名“利益”に置き換えることによってセットされる。
こうして管理テーブル上にセットされた「副レコード」に対して、以降、出力元レコードとの突合せ転記は、上記した場合と同じ方法でおこなわれる。すなわち、項目名“利益”のセットされた列上で、出力元レコードの項目名”利益“のデータが集計されていくことになる。集計管理テーブル上に集計されたデータは、前記の例の場合と同様に、該当のセルデータの「派生エリア記入情報部」側の「セル内データ格納部」に転記される。
【0175】
「副レコード」について、以上の転記集計がおこなわれた後は、次の「レコードセル列」を取り出し、管理テーブル上第1行の「差異条件置換項目位置」に再び、「主エリア」の項目名である “売上げ”(複合セルが定義された項目定義データ内に定義)をセットし、以下、同じ手順を繰り返すことになる。
セルデータの「主エリアエリア記入情報部」と「派生エリア記入情報部」の「セル内データ格納部」に格納されたデータは、前記の場合と同様に、文字列データに変換される。
【0176】
なお、本発明は、上記した本発明の機能を実現するためのプログラムまたはソフトウェアを用いる。かかるソフトウェアは、任意の媒体を介して、たとえば蓄積媒体あるいはオンライン等により本発明のシステムにインストールされ得るものである。したがって、本発明を実施するためのソフトウェアを格納した蓄積媒体を業として譲渡する行為や、該ソフトウェアをオンラインでシステムにインストロールする行為等は本発明の実施の一形態である。
【0177】
【発明の効果】
以上説明したように、派生エリアが設けられた、複雑な帳票フォーマットについても、派生エリアを持たない通常の帳票フォーマットと同じ項目定義操作と簡単な差異条件の指定とによって済ませることができ、通常の帳票フォーマットに対しておこなう指定操作と同レベルの簡単な操作により、一括したデータ入出力を行えることができる。
【0178】
また、日常見慣れた文字、記号、図形からなる所定の定義支援情報を追記入でおこなえる上、差異条件の指定も、誰もが理解できる文字列の記入を主体とする操作でおこなうことができるため、だれもが簡単な作業または操作で済ませることができ、また定義内容は、誰もが一目瞭然に理解しえる視認性の高いものになっている。
【0179】
また、以上の定義は、最小限の上記記号類の追加入力で済み、効率がよく、間違いの少ない形で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による情報処理装置のハードウェア上のシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】実施例のシステムにおける主なモードの一覧を示す図である。
【図3】実施例のシステムにおける「主モードー覧メニュー画面」を示す図である。
【図4】実施例のシステムにおける「環境設定モード画面」を示す図である。
【図5】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情報対照表」を示す図である。
【図6】実施例のシステムにおける「定義要素識別データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図7】実施例のシステムにおける「定義情報区別指示画面」を示す図である。
【図8】実施例のシステムにおける「定義情報区別データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図9】実施例のシステムにおけるの帳表フォーマットの一例を示す図である。
【図10】実施例のシステムにおけるの帳表フォーマットへのデータ出力例を示す図である。データ入り帳表の例
【図11】実施例のシステムにおける、図9の帳表フォーマットに定義支援記入情報を追加記入した一例を示す図である。
【図12】実施例のシステムにおける文書入力および文書要素データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図13】実施例のシステムにおける「画像管理データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図14】実施例のシステムにおける「画像管理データ」の対象となる入力画像の構成を示す図である。
【図15】実施例のシステムにおける「文字データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図16】実施例のシステムにおける「文字列データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図17】実施例のシステムにおける線分に対応する「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図18】実施例のシステムにおける長円に対応する「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図19】実施例のシステムにおける矩形などに対応する「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図20】実施例のシステムにおける「セルデータ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図21】実施例のシステムにおける定義情報認識およぴフオーマット設定部および定義実行処理部の構成を示すブロック図である。
【図22】実施例のシステムにおける「定義要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図23】実施例のシステムにおける定義データ作成の全体手順の一例を示す図である。
【図24】実施例のシステムにおける「項目定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図25】実施例のシステムにおける「合計定義データ」のデータフォーマットを示す図である。
【図26】実施例のシステムにおける応用用語辞書に収載されている用語の例を示す図である。
【図27】実施例のシステムにおける「辞書用語データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図28】実施例のシステムにおける、合計フィールドと合計欄セルと集計対象フィールドの関係を示す図である。
【図29】実施例のシステムにおける複合フィールド定義処理のフローチャートを示す図である。
【図30】実施例のシステムにおける「差異条件定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図31】実施例のシステムにおける派生エリアのセル内は位置方向を示す図である。
【図32】実施例のシステムにおける派生エリアの記入範囲を示す図である。
【図33】実施例のシステムにおける「派生エリア定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図34】実施例のシステムにおける「複合セル用セルデータ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図35】実施例のシステムにおける画面上からの指示による定義付けの画面を示す図である。
【図36】実施例のシステムにおける「項目名指定メニュー」の1例を示す図である。
【図37】実施例のシステムにおける出力元のファイルの構成例を示す図である。
【図38】実施例のシステムにおいてデータ出力モード画面の1例を示す図である。
【図39】実施例のシステムにおける「データ出力全体処理」のフローチャートを示す図である。
【図40】実施例のシステムにおける「レコードセル列」取出しのイメージを示す図である。
【図41】実施例のシステムにおける「データ出力処理」のフローチャートを示す図である。
【図42】実施例のシステムにおける「集計管理テーブル」のイメージを示す図である。
【図43】実施例のシステムにおける「主レコード(副レコード)データ出力処理」のフローチャートを示す図である。
【図44】実施例のシステムにおける第2の帳表フォーマットの一例を示す図である。
【図45】実施例のシステムにおける、図44の帳表フォーマットに定義支援記入情報を追加記入した一例を示す図である
【符号の説明】
10 カラーイメージスキャナ
12 キーボード
14 マウス
15 ディジタイザ
16 内部メモリ
18 外部メモリ
20 表示装置
24 CPU
27 通信装置
30 文書画像入力部
32 文書画像記憶部
34 文字・図形要素認識部
36 文字/図形パターン辞書
37 文字・図形要素入力部
38 文書要素データ記憶部
40 文書画像表示出力部
42 定義要素データ生成部
44 定義要素データ記憶部
46 定義データ生成部
48 定義要素識別データ記憶部
50 定義情報区別データ記憶部
52 応用用語辞書
54 帳表定義データ記憶部
90 データ項目名
92 フィールド
94 指定メニュー
Claims (3)
- 帳表フォーマットのデータ入出力方法であって、表中において、データまたはデータフィールドを項目名と対応付ける項目定義をおこなうステップと、1つのセル中に第2のデータ記入域である派生エリアの設けられたデータフィールドに対して、派生エリアが同じセル中の第1の記入域である主エリアに対して固有にもつ記入条件である差異条件を指定するステップを備え、指定された項目定義と差異条件にもとづいて各派生エリアについて、帳表のデータ入出力時において同時に参照されるべきデータ、または、データ記入域の集合であるレコードを定型的に識別するステップを含むことを特徴とする帳表フォーマットのデータ入出力方法。
- 請求項1に記載の帳表フォーマットのデータ入出力方法であって、例示的に記入された派生エリアを区切る記号類を認識することによってセル内における派生エリアと主エリアのデータ記入域とを識別することを特徴とする帳表フォーマットのデータ入出力方法。
- 帳表フォーマットのデータ入出力装置であって、表中において、データまたはデータフィールドを項目名と対応付ける項目定義をおこなう手段と、1つのセル中に第2のデータ記入域である派生エリアの設けられたデータフィールドに対して、派生エリアが同じセル中の第1の記入域である主エリアに対して固有にもつ記入条件である差異条件を指定する手段を備え、指定された項目定義と差異条件にもとづいて各派生エリアについて、帳表のデータ入出力時において同時に参照されるべきデータ、または、データ記入域の集合であるレコードを定型的に識別することを特徴とする帳表フォーマットのデータ入出力装置。
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US8065267B2 (en) | 2005-01-12 | 2011-11-22 | Masatsugu Noda | Information processing device, file data merging method, file naming method, and file data output method |
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- 2002-10-04 JP JP2002292066A patent/JP2004127059A/ja active Pending
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