JP2004126951A - プラント設計業務支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】業務が効率良く遂行できるプラントの設計業務支援システムを提供する。
【解決手段】プラントの設計業務に用いられる複数の端末をサーバに接続し、データとプログラムを共有する。サーバは端末に、設計に用いられるデータ、設計業務の標準化されたフローチャート、機器の形状図、配管図を表示させ、プログラムを提供する。業務の進捗状況と、端末に行われた入力操作と、端末から行われた計算の結果とはサーバに記録され、他の端末から閲覧できる。
【選択図】 図1
【解決手段】プラントの設計業務に用いられる複数の端末をサーバに接続し、データとプログラムを共有する。サーバは端末に、設計に用いられるデータ、設計業務の標準化されたフローチャート、機器の形状図、配管図を表示させ、プログラムを提供する。業務の進捗状況と、端末に行われた入力操作と、端末から行われた計算の結果とはサーバに記録され、他の端末から閲覧できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントの設計業務支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電プラントに例示されるプラントの設計は、各種の業務を含む。各々の業務の詳細な手順は、各々の業務を担当する設計者に委ねられている。プラント設計業務の全体を管理する管理者は、各々の業務を担当する設計者に業務の進捗状況を尋ねることによって、プラント全体の設計の進捗状況を把握する。
【0003】
原子力施設の計装システムの設計支援システムにおいて、設計に用いられる各種情報を一元的にデータベースで管理する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−292584号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、業務が効率良く遂行できるプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、業務が標準化されたフォーマットによって行われるプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、業務の進行状況を把握することが容易なプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0008】
本発明の更に他の目的は、業務の引き継ぎが容易なプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、サーバ(1)と、第1端末(2)とを具備している。
【0011】
サーバ(1)は、設計フローデータ(601)と、進捗状況データ(602)とを備えている。設計フローデータ(601)は、設計業務の手順を少なくとも一つの業務ステップからなる手順として記述したデータである。進捗状況データ(602)は、業務ステップの各々が完了、処理中、未完了のいずれであるかを記録したデータである。
【0012】
第1端末(2)は、設計フローデータ(601)と進捗状況データ(602)とを用いて、設計フローデータ(601)が含んでいる業務ステップのうちの一つを、現在の業務ステップとして自動的に選択し、現在の業務ステップに関連する関連情報を表示する。
【0013】
表示される関連情報には、設計者に入力を促す入力画面(21、22)が含まれることがある。
【0014】
入力画面(21)に対してなされた入力操作が予め決められた手順(803)に従っていないとき、第1端末(2)は、設計者に見直しを促すメッセージを出す。
【0015】
入力画面(21、22)から入力されたデータを処理して得られたデータが予め決められた条件(803)を満たしていないとき、第1端末(2)は、設計者に見直しを促すメッセージを出す。
【0016】
第1端末(2)は、設計フローデータ(601)を用いて設計フローチャート(23)を表示する。設計フローチャート(23)の中で、完了した業務に対応するブロック(24)と、処理中の業務に対応するブロック(25)と、未完了の業務に対応するブロック(26)とは、視覚的に区別されて表示される。
【0017】
設計者は、完了した業務、処理中の業務及び未着手の業務を視覚的に確認しながら業務を行うため、業務の見通しが良くなる。
【0018】
業務が設計フローデータ(502)に基づいて行われることで、業務の手順が標準化され、管理者など当該業務を担当する設計者以外の者にも、設計の進行状況が把握しやすくなる。さらに、設計者の引き継ぎが容易になる。
【0019】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、プラントを構成する機器の設計業務に用いられることがある。その場合、サーバ(1)は機器の形状に関するデータである機器形状データ(11)を備えている。第1端末(2)は、設計フローデータ(601)が含んでいる業務ステップのうち予め決められた業務ステップにおいて、機器形状設定値(図示しない)の入力を促す入力画面(21)を表示する。サーバ(1)は、機器形状データ(11)と機器形状設定値(図示しない)とを用いて、機器の形状図(27)を作成し、第1端末(2)に表示する。
【0020】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、プラントの配管系の設計に用いられることがある。その場合、サーバ(1)は、プラントの配管系が備えるパイプ、バルブ、タンクに例示される複数の構成要素の位置に関するデータである配管データ(図示しない)を含んでいる。サーバ(1)は、設計フローデータ(601)が含んでいる業務ステップのうち予め決められた業務ステップにおいて、配管図(30)を作成し、第1端末(2)に表示する。
【0021】
設計者が機器の形状図、配管系の配管図を視覚的に確認しながら業務を行うことで、業務が効率的に行われる。
【0022】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、更に第2端末(3)を含んでいることがある。サーバ(1)と、第1端末(2)と、第2端末(3)とは、ネットワーク(4)で接続されている。進捗状況データ(602)は、第2端末(3)から閲覧することができる。第1端末(2)と第2端末(3)とは交換することができる。
【0023】
更に、第1端末(2)から行われた操作とその操作の結果得られたデータ(16)とは、サーバ(1)に保存されて、第2端末(3)から閲覧することができる。第1端末(2)と第2端末(3)とは交換することができる。
【0024】
管理者または設計者は、任意の端末から進捗状況データ(602)を閲覧することで、各種の設計業務の進行状況を容易に把握することができる。更に、一つの端末からの操作によって行われた計算の結果は、他の端末から利用することができるため、重複して計算する無駄を防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態におけるプラント設計業務支援システムは、サーバ1と、ネットワーク4を介してサーバ1に接続された第1端末2を備えている。第1端末2は、パーソナルコンピュータまたはワークステーションで構成することができる。サーバ1にはさらに、第2端末3が接続されている。第1端末2と第2端末3とは交換可能である。
【0026】
図1を参照して、サーバ1は、Webサイト5、設計フローデータベース6、設計フローチャート表示プログラム7、設計支援データベース8、計算ツール9、機器形状データ11、機器形状図作成プログラム12、配管・バルブ・タンク等の配管系の位置に関するデータである配管データ13、配管図作成プログラム14、業務管理データベース15を格納している。
【0027】
図2を参照して、設計フローデータベース6は、設計業務の手順を1または複数の業務ステップからなる手順として記述した設計フローデータ601と、各々の業務ステップが完了、処理中、未処理のいずれであるかを記録した進捗状況データ602を格納している。
【0028】
図3を参照して、設計支援データベース8は、設計フローデータ601に含まれる業務ステップの各々に対応づけられた各種情報を含んでいる。各種情報には、関連資料リスト801、設計者に対して要求される入力操作を示した入力操作リスト802、設計者が操作した結果に対するチェック項目を示したチェック項目リスト803が含まれる。
【0029】
図4を参照して、業務管理データベース15は、第1端末2から受信した共有データ16と共有データ16を受信した日付17とを格納している。
【0030】
こうした構成を持つプラント設計業務支援システムは、以下のように動作する。
【0031】
設計者が配管設計、機器設計に例示される設計業務に着手するとき、第1端末2はサーバ1にアクセスして、Webサイト5を表示する。図5を参照して、Webサイト5は、設計フローチャート画面20、主画面21、検索画面22を備えている。
【0032】
設計フローチャート画面20には、設計フローチャート23が表示される。設計フローチャートは、設計フローチャート表示プログラム7が、設計フローデータベース6、進捗状況データ602を参照して作成したものである。設計フローチャート23を構成するブロックは、完了した業務ステップに対応するブロック24は赤色、処理中の業務ステップに対応するブロック25は緑色、未処理の業務ステップに対応するブロック26は水色というように異なった色で表示される。
【0033】
主画面21には、関連資料リスト801を用いて、処理中の業務ステップに対応する関連資料が表示される。主画面21には更に、入力操作リスト802を用いて、処理中の業務ステップに対応する入力欄28が表示され、設計者に入力を促す。
【0034】
更に、機器設計業務が行われる際、主画面21に機器形状図27が表示される。機器形状図27は、機器形状データ11と設計者が入力する図示しない形状設定値とを用いて、機器形状図作成プログラム12によって作成される。主画面21には更に、関連資料リスト801を用いて機器形状図27に表示されている機器の関連情報が表示される。
【0035】
更に、配管系の設計業務が行われる際には、主画面21あるいは図示しない別画面に配管図30が表示される。配管図30は、配管図作成プログラム14が配管データ13に基づいて作成したもので、パイプ、バルブ、タンクに例示される配管系の構成要素を示すブロック31と、構成要素の間の結合関係を示す結線32とからなる。設計者は、配管図30を見ながら、計算ツール4を用いて水撃計算あるいは応力・強度計算を行う。
【0036】
検索画面22は検索欄29を備えている。設計者が検索欄29に検索キーワードを入力すると、第1端末2はサーバ1から所望のプログラムあるいはデータを呼び出す。
【0037】
Webサイト5に、当該業務ステップにおける業務が終了したことを示す操作がなされると、サーバ1はチェック項目リスト803を用いてチェックを行う。サーバ1は、入力操作が設計フローデータ601によって予め決められた手順に従っていないとき、第1端末2に業務の見直しを促す警告メッセージを表示する。サーバ1は、入力されたデータを処理して得られたデータの中で、機器の強度など、設計上重要である項目が予め決められた設計基準を満たしていないと判定すると、第1端末2に業務の見直しを促す警告メッセージを表示する。
【0038】
上記チェックがパスされると、第1端末2は入力データと各種の計算結果とを共有データ16としてサーバに送信し、サーバは共有データ16を受信した日の日付17とともに業務管理データベース15に保存する。サーバ1は、第1端末2がどの業務ステップを完了したかに基づいて、進捗状況データ602を更新する。
【0039】
設計者が設計業務を途中で中断し、後に設計業務を再開するとき、サーバ1は、設計フローデータベース6を用いて、Webサイト5に作業が中断された業務ステップの画面を表示する。設計者は、中断していた業務ステップから設計業務を開始する。
【0040】
上述のような設計業務支援システムにおいて、設計業務は標準化された設計フローデータ502に基づいてなされていることによって、設計者が交替する場合、また経験の浅い設計者が担当になった場合、引き継ぎが容易になる。
【0041】
更に、管理者または他の設計者は、ネットワーク4に接続された他の端末3から進捗状況データ602を閲覧することができ、業務の進捗状況を容易に把握することができる。
【0042】
更に、設計者は標準化された設計フローチャート23を見て完了した業務ステップ、処理中の業務ステップ、未処理の業務ステップを視覚的に確認しながら業務を行うことができるため、業務の見通しが良い。
【0043】
更に、設計者は、機器形状図27あるいは配管図30を視覚的に確認しながら設計業務を行うことで、設計業務が直感的に行いやすくなる。
【0044】
更に、各種のプログラムやデータがサーバ1で一元管理されることにより、そうしたプログラムやデータのメンテナンスやアップデートが効率的に行われる。
【0045】
【発明の効果】
本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、プラントの設計業務が効率よく行われる。
【0046】
また本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、業務が標準化されたフォーマットによって行われる。
【0047】
また本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、業務の進行状況が容易に把握される。
【0048】
また本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、業務の引き継ぎを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明におけるプラント設計業務支援システムの実施の形態を示す図である。
【図2】図2は、設計フローデータベースの構成を示す。
【図3】図3は、設計支援データベースの構成を示す。
【図4】図4は、業務管理データベースの構成を示す。
【図5】図5は、Webサイトを示す図である。
【図6】図6は、配管図である。
【符号の説明】
1…サーバ
2…第1端末
3…第2端末
5…Webサイト
6…設計フローデータベース
7…設計フローチャート表示プログラム
8…設計支援データベース
9…計算ツール
11…機器形状データ
12…機器形状図作成プログラム
13…配管データ
14…配管図作成プログラム
15…業務管理データベース
20…フローチャート画面
21…主画面
22…検索画面
23…設計フローチャート
24…完了した業務を示すブロック
25…処理中の業務を示すブロック
26…未処理の業務を示すブロック
28…入力欄
29…検索欄
30…配管図
31…ブロック
32…結線
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントの設計業務支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電プラントに例示されるプラントの設計は、各種の業務を含む。各々の業務の詳細な手順は、各々の業務を担当する設計者に委ねられている。プラント設計業務の全体を管理する管理者は、各々の業務を担当する設計者に業務の進捗状況を尋ねることによって、プラント全体の設計の進捗状況を把握する。
【0003】
原子力施設の計装システムの設計支援システムにおいて、設計に用いられる各種情報を一元的にデータベースで管理する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−292584号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、業務が効率良く遂行できるプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、業務が標準化されたフォーマットによって行われるプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、業務の進行状況を把握することが容易なプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0008】
本発明の更に他の目的は、業務の引き継ぎが容易なプラントの設計業務支援システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、サーバ(1)と、第1端末(2)とを具備している。
【0011】
サーバ(1)は、設計フローデータ(601)と、進捗状況データ(602)とを備えている。設計フローデータ(601)は、設計業務の手順を少なくとも一つの業務ステップからなる手順として記述したデータである。進捗状況データ(602)は、業務ステップの各々が完了、処理中、未完了のいずれであるかを記録したデータである。
【0012】
第1端末(2)は、設計フローデータ(601)と進捗状況データ(602)とを用いて、設計フローデータ(601)が含んでいる業務ステップのうちの一つを、現在の業務ステップとして自動的に選択し、現在の業務ステップに関連する関連情報を表示する。
【0013】
表示される関連情報には、設計者に入力を促す入力画面(21、22)が含まれることがある。
【0014】
入力画面(21)に対してなされた入力操作が予め決められた手順(803)に従っていないとき、第1端末(2)は、設計者に見直しを促すメッセージを出す。
【0015】
入力画面(21、22)から入力されたデータを処理して得られたデータが予め決められた条件(803)を満たしていないとき、第1端末(2)は、設計者に見直しを促すメッセージを出す。
【0016】
第1端末(2)は、設計フローデータ(601)を用いて設計フローチャート(23)を表示する。設計フローチャート(23)の中で、完了した業務に対応するブロック(24)と、処理中の業務に対応するブロック(25)と、未完了の業務に対応するブロック(26)とは、視覚的に区別されて表示される。
【0017】
設計者は、完了した業務、処理中の業務及び未着手の業務を視覚的に確認しながら業務を行うため、業務の見通しが良くなる。
【0018】
業務が設計フローデータ(502)に基づいて行われることで、業務の手順が標準化され、管理者など当該業務を担当する設計者以外の者にも、設計の進行状況が把握しやすくなる。さらに、設計者の引き継ぎが容易になる。
【0019】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、プラントを構成する機器の設計業務に用いられることがある。その場合、サーバ(1)は機器の形状に関するデータである機器形状データ(11)を備えている。第1端末(2)は、設計フローデータ(601)が含んでいる業務ステップのうち予め決められた業務ステップにおいて、機器形状設定値(図示しない)の入力を促す入力画面(21)を表示する。サーバ(1)は、機器形状データ(11)と機器形状設定値(図示しない)とを用いて、機器の形状図(27)を作成し、第1端末(2)に表示する。
【0020】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、プラントの配管系の設計に用いられることがある。その場合、サーバ(1)は、プラントの配管系が備えるパイプ、バルブ、タンクに例示される複数の構成要素の位置に関するデータである配管データ(図示しない)を含んでいる。サーバ(1)は、設計フローデータ(601)が含んでいる業務ステップのうち予め決められた業務ステップにおいて、配管図(30)を作成し、第1端末(2)に表示する。
【0021】
設計者が機器の形状図、配管系の配管図を視覚的に確認しながら業務を行うことで、業務が効率的に行われる。
【0022】
本発明におけるプラント設計業務支援システムは、更に第2端末(3)を含んでいることがある。サーバ(1)と、第1端末(2)と、第2端末(3)とは、ネットワーク(4)で接続されている。進捗状況データ(602)は、第2端末(3)から閲覧することができる。第1端末(2)と第2端末(3)とは交換することができる。
【0023】
更に、第1端末(2)から行われた操作とその操作の結果得られたデータ(16)とは、サーバ(1)に保存されて、第2端末(3)から閲覧することができる。第1端末(2)と第2端末(3)とは交換することができる。
【0024】
管理者または設計者は、任意の端末から進捗状況データ(602)を閲覧することで、各種の設計業務の進行状況を容易に把握することができる。更に、一つの端末からの操作によって行われた計算の結果は、他の端末から利用することができるため、重複して計算する無駄を防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態におけるプラント設計業務支援システムは、サーバ1と、ネットワーク4を介してサーバ1に接続された第1端末2を備えている。第1端末2は、パーソナルコンピュータまたはワークステーションで構成することができる。サーバ1にはさらに、第2端末3が接続されている。第1端末2と第2端末3とは交換可能である。
【0026】
図1を参照して、サーバ1は、Webサイト5、設計フローデータベース6、設計フローチャート表示プログラム7、設計支援データベース8、計算ツール9、機器形状データ11、機器形状図作成プログラム12、配管・バルブ・タンク等の配管系の位置に関するデータである配管データ13、配管図作成プログラム14、業務管理データベース15を格納している。
【0027】
図2を参照して、設計フローデータベース6は、設計業務の手順を1または複数の業務ステップからなる手順として記述した設計フローデータ601と、各々の業務ステップが完了、処理中、未処理のいずれであるかを記録した進捗状況データ602を格納している。
【0028】
図3を参照して、設計支援データベース8は、設計フローデータ601に含まれる業務ステップの各々に対応づけられた各種情報を含んでいる。各種情報には、関連資料リスト801、設計者に対して要求される入力操作を示した入力操作リスト802、設計者が操作した結果に対するチェック項目を示したチェック項目リスト803が含まれる。
【0029】
図4を参照して、業務管理データベース15は、第1端末2から受信した共有データ16と共有データ16を受信した日付17とを格納している。
【0030】
こうした構成を持つプラント設計業務支援システムは、以下のように動作する。
【0031】
設計者が配管設計、機器設計に例示される設計業務に着手するとき、第1端末2はサーバ1にアクセスして、Webサイト5を表示する。図5を参照して、Webサイト5は、設計フローチャート画面20、主画面21、検索画面22を備えている。
【0032】
設計フローチャート画面20には、設計フローチャート23が表示される。設計フローチャートは、設計フローチャート表示プログラム7が、設計フローデータベース6、進捗状況データ602を参照して作成したものである。設計フローチャート23を構成するブロックは、完了した業務ステップに対応するブロック24は赤色、処理中の業務ステップに対応するブロック25は緑色、未処理の業務ステップに対応するブロック26は水色というように異なった色で表示される。
【0033】
主画面21には、関連資料リスト801を用いて、処理中の業務ステップに対応する関連資料が表示される。主画面21には更に、入力操作リスト802を用いて、処理中の業務ステップに対応する入力欄28が表示され、設計者に入力を促す。
【0034】
更に、機器設計業務が行われる際、主画面21に機器形状図27が表示される。機器形状図27は、機器形状データ11と設計者が入力する図示しない形状設定値とを用いて、機器形状図作成プログラム12によって作成される。主画面21には更に、関連資料リスト801を用いて機器形状図27に表示されている機器の関連情報が表示される。
【0035】
更に、配管系の設計業務が行われる際には、主画面21あるいは図示しない別画面に配管図30が表示される。配管図30は、配管図作成プログラム14が配管データ13に基づいて作成したもので、パイプ、バルブ、タンクに例示される配管系の構成要素を示すブロック31と、構成要素の間の結合関係を示す結線32とからなる。設計者は、配管図30を見ながら、計算ツール4を用いて水撃計算あるいは応力・強度計算を行う。
【0036】
検索画面22は検索欄29を備えている。設計者が検索欄29に検索キーワードを入力すると、第1端末2はサーバ1から所望のプログラムあるいはデータを呼び出す。
【0037】
Webサイト5に、当該業務ステップにおける業務が終了したことを示す操作がなされると、サーバ1はチェック項目リスト803を用いてチェックを行う。サーバ1は、入力操作が設計フローデータ601によって予め決められた手順に従っていないとき、第1端末2に業務の見直しを促す警告メッセージを表示する。サーバ1は、入力されたデータを処理して得られたデータの中で、機器の強度など、設計上重要である項目が予め決められた設計基準を満たしていないと判定すると、第1端末2に業務の見直しを促す警告メッセージを表示する。
【0038】
上記チェックがパスされると、第1端末2は入力データと各種の計算結果とを共有データ16としてサーバに送信し、サーバは共有データ16を受信した日の日付17とともに業務管理データベース15に保存する。サーバ1は、第1端末2がどの業務ステップを完了したかに基づいて、進捗状況データ602を更新する。
【0039】
設計者が設計業務を途中で中断し、後に設計業務を再開するとき、サーバ1は、設計フローデータベース6を用いて、Webサイト5に作業が中断された業務ステップの画面を表示する。設計者は、中断していた業務ステップから設計業務を開始する。
【0040】
上述のような設計業務支援システムにおいて、設計業務は標準化された設計フローデータ502に基づいてなされていることによって、設計者が交替する場合、また経験の浅い設計者が担当になった場合、引き継ぎが容易になる。
【0041】
更に、管理者または他の設計者は、ネットワーク4に接続された他の端末3から進捗状況データ602を閲覧することができ、業務の進捗状況を容易に把握することができる。
【0042】
更に、設計者は標準化された設計フローチャート23を見て完了した業務ステップ、処理中の業務ステップ、未処理の業務ステップを視覚的に確認しながら業務を行うことができるため、業務の見通しが良い。
【0043】
更に、設計者は、機器形状図27あるいは配管図30を視覚的に確認しながら設計業務を行うことで、設計業務が直感的に行いやすくなる。
【0044】
更に、各種のプログラムやデータがサーバ1で一元管理されることにより、そうしたプログラムやデータのメンテナンスやアップデートが効率的に行われる。
【0045】
【発明の効果】
本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、プラントの設計業務が効率よく行われる。
【0046】
また本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、業務が標準化されたフォーマットによって行われる。
【0047】
また本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、業務の進行状況が容易に把握される。
【0048】
また本発明におけるプラント設計業務支援システムによれば、業務の引き継ぎを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明におけるプラント設計業務支援システムの実施の形態を示す図である。
【図2】図2は、設計フローデータベースの構成を示す。
【図3】図3は、設計支援データベースの構成を示す。
【図4】図4は、業務管理データベースの構成を示す。
【図5】図5は、Webサイトを示す図である。
【図6】図6は、配管図である。
【符号の説明】
1…サーバ
2…第1端末
3…第2端末
5…Webサイト
6…設計フローデータベース
7…設計フローチャート表示プログラム
8…設計支援データベース
9…計算ツール
11…機器形状データ
12…機器形状図作成プログラム
13…配管データ
14…配管図作成プログラム
15…業務管理データベース
20…フローチャート画面
21…主画面
22…検索画面
23…設計フローチャート
24…完了した業務を示すブロック
25…処理中の業務を示すブロック
26…未処理の業務を示すブロック
28…入力欄
29…検索欄
30…配管図
31…ブロック
32…結線
Claims (9)
- サーバと、
第1端末とを具備し、
前記サーバは、設計業務の手順を少なくとも一つの業務ステップからなる手順として記述した設計フローデータと、前記業務ステップの各々が完了、処理中、未処理のいずれであるかを記録した進捗状況データとを格納し、
前記サーバは、前記設計フローデータと前記進捗状況データとを用いて前記少なくとも一つの業務ステップのうちの一つを現在の業務ステップとして自動的に選択し、
前記第1端末は、前記現在の業務ステップに対応する関連情報を表示する、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項1に記載のプラント設計業務支援システムにおいて、
前記関連情報は、設計者に入力を促す入力画面に関する情報を含む、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項2に記載のプラント設計業務支援システムにおいて、
前記入力画面に対してなされた入力操作が予め決められた手順に従っていないとき、前記第1端末は設計者に見直しを促すメッセージを出す、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項2または3の記載のプラント設計業務支援システムにおいて、
前記入力画面から入力されたデータを処理して得られたデータが予め設定された条件を満たさないとき、前記第1端末は設計者に見直しを促すメッセージを出す、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項1から4のいずれかに記載のプラント設計業務支援システムにおいて、
前記第1端末は、前記設計フローデータを用いて設計フローチャートを表示し、
前記設計フローチャートの中で完了した業務に対応するブロックと、処理中の業務に対応するブロックと、未処理の業務に対応するブロックとは、視覚的に区別されて表示される、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項1から5のいずれかに記載のプラント設計業務支援システムにおいて、
前記サーバはさらに、プラントを構成する機器の形状に関するデータである機器形状データを備え、
前記第1端末は、前記少なくとも一つの業務ステップのうち予め決められた業務ステップにおいて、機器形状設定値の入力を促す入力画面を表示し、
前記サーバは、前記機器形状データと前記機器形状設定値とを用いて、前記機器の形状図を作成し、前記第1端末に表示する、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項1から6のいずれかに記載のプラント設計業務支援システムにおいて、
前記サーバは、前記プラントの配管系が備える複数の構成要素の位置に関するデータである配管データを含み、
前記サーバは、前記少なくとも一つの業務ステップのうち予め決められた業務ステップにおいて、前記配管データを用いて配管図を作成し、前記第1端末に表示する、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項1から7のいずれかに記載のプラント設計業務支援システムにおいて、
更に第2端末を備え、
前記サーバと、前記第1端末と、前記第2端末とはネットワークで接続され、
前記進捗状況データは、前記第2端末から閲覧することができ、
前記第1端末と前記第2端末とは交換可能である、
プラント設計業務支援システム。 - 請求項1から7のいずれかに記載のプラント設計業務支援支援システムにおいて、
更に第2端末を備え、
前記サーバと、前記第1端末と、前記第2端末とはネットワークで接続され、
前記第1端末から行われた操作と、前記操作の結果得られたデータとは、
前記第2端末から閲覧することができ、
前記第1端末と前記第2端末とは交換可能である、
プラント設計業務支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002290301A JP2004126951A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | プラント設計業務支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002290301A JP2004126951A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | プラント設計業務支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004126951A true JP2004126951A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32282224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002290301A Withdrawn JP2004126951A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | プラント設計業務支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004126951A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006040213A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-02-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 化学プラント設計支援方法及び化学プラント設計支援プログラム |
JP2007040905A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Hitachi High-Technologies Corp | クロマトグラフデータ処理装置 |
JP2009516253A (ja) * | 2005-11-10 | 2009-04-16 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 医療情報システムの意思決定による表示 |
-
2002
- 2002-10-02 JP JP2002290301A patent/JP2004126951A/ja not_active Withdrawn
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