JP2004126107A - 液晶表示素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】コントラストを向上し、正面視野角を拡大して高輝度かつ広い視野角をもつ左右視野角方向での色調ずれのない画像表示を実現する。
【解決手段】下側基板SUB1の液晶層LCと接する面に下側配向膜ORI1を、上側基板SUB2の液晶層LCと接する面に上側配向膜ORI2を有し、液晶層LCと反対側の面にλ/2位相差板PS2−1と1/4位相差板PS2−2および偏光板POLをこの順で積層してなり、下側配向膜ORI1の配向軸と上側配向膜ORI2の配向軸の間のツイスト角を30°〜80°に設定し、偏光板POLの吸収軸又は偏光軸を120°±20°に、λ/2位相差板PS2−1の延伸軸又は遅相軸を107°±20°に、1/4位相差板PS2−2の延伸軸又は遅相軸を43°±20°とし、液晶層LCのΔndを0.13μm〜0.26μmに、λ/2位相差板PS2−1のΔndを220nm〜280nmに、1/4位相差板PS2−2のΔndを80nm〜170nmの範囲に設定した。
【選択図】 図1
【解決手段】下側基板SUB1の液晶層LCと接する面に下側配向膜ORI1を、上側基板SUB2の液晶層LCと接する面に上側配向膜ORI2を有し、液晶層LCと反対側の面にλ/2位相差板PS2−1と1/4位相差板PS2−2および偏光板POLをこの順で積層してなり、下側配向膜ORI1の配向軸と上側配向膜ORI2の配向軸の間のツイスト角を30°〜80°に設定し、偏光板POLの吸収軸又は偏光軸を120°±20°に、λ/2位相差板PS2−1の延伸軸又は遅相軸を107°±20°に、1/4位相差板PS2−2の延伸軸又は遅相軸を43°±20°とし、液晶層LCのΔndを0.13μm〜0.26μmに、λ/2位相差板PS2−1のΔndを220nm〜280nmに、1/4位相差板PS2−2のΔndを80nm〜170nmの範囲に設定した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子に係り、特に観察側から入射する光で画像を表示する反射型の液晶表示素子、および観察側と反対側から入射する光の透過光と上記観察側から入射する光を選択的に又は同時に利用可能として画像を表示する半透過反射型の液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、薄型で軽量、低消費電力であることから、ノート型パソコン、ワードプロセッサ、電子手帳、携帯電話機、カメラ一体型ビデオレコーダ等、広範囲の電子機器の表示装置として使用されている。液晶表示装置は、ブラウン管やプラズマディスプレイ装置と異なり、それ自体が発光するのではなく、外部から入射した光の光量を制御して画像等を表示するものである。また、光制御素子として複数色のカラーフィルタを具備させることで多色のカラー画像表示が可能となる。
【0003】
この種の液晶表示素子は、一対の基板(以下、上側基板と下側基板とも称する)の間に液晶層を挟持し、液晶層に印加される電界で液晶層を構成する液晶組成物の分子配向を制御することで電子的な潜像を可視画像とするものである。
【0004】
液晶表示素子には、その駆動方式により、単純マトリクス型とアクティブ・マトリクス型とに分類される。現行の液晶表示素子は高精彩、高速画像表示が可能であることからアクティブ・マトリクス型が主流である。アクティブ・マトリクス型の液晶表示素子では、上記下側基板または上側基板に画素選択のための薄膜トランジスタで代表されるアクティブ素子(スイッチング素子)を有し、また何れかの基板にカラー表示のための3色に塗り分けたカラーフィルタを有している。反射型の液晶表示素子は、観察側から入射する光で画像を表示し、半透過反射型の液晶表示素子は、観察側と反対側から入射する光の透過光と上記観察側から入射する光を選択的に又は同時に利用可能として画像を表示するものである。
【0005】
液晶表示素子は自発光型ではないので、電子的潜像を可視光による照明で可視化し、これを観察面に画像光として出射させる必要がある。観察面側から照明光を照射する形式は反射型と称し、観察面と反対側から照明光を照射する形式は透過型と称する。また、観察面側から照明光を照射する形式と観察面と反対側から照明光を照射する形式を兼ね備えたものを半透過反射型と称している。なお、下側基板に反射板を設け、この反射板の一部に透口を形成して半透過反射型とした液晶表示素子も製品化されている。
【0006】
図9は半透過反射型の液晶表示素子の構成例を説明する一画素付近の断面模式図である。この液晶表示素子は、内面に反射板RFおよび画素電極ITO1を有するガラスを好適とする下側基板SUB1と、下側基板SUB1と対向する内面に透明共通電極ITO2を有して下側基板SUB1との間に液晶層LCを挟持して貼り合わせた下側基板SUB2とからなる。この種の従来技術を開示したものとしては、例えば特許文献1を挙げることができる。
【0007】
ここでは、下側基板SUB1にアクティブ素子として薄膜トランジスタが形成されている。薄膜トランジスタはアルミニウムとネオジム(Al−Nd)の表面に陽極酸化膜AOをもつゲート電極GT、SlNのゲート絶縁膜GI、シリコン半導体膜SI、ソース電極SD1、ドレイン電極SD2で構成されている。ソース電極SD1には画素電極ITO1が接続されている。そして、ソース電極SD1とドレイン電極SD2を覆ってパッシベーション膜PASが成膜され、このパッシベーション膜PASの上には反射電極RF/Tが形成され、パッシベーション膜PASを貫通して設けたコンタクトホールを介して画素電極ITO1と接続されている。
【0008】
反射電極RFの一部には、当該反射電極RFを欠如した透口STを有し、下側基板SUB1の外側から入射する光を液晶層LCを通して上側基板SUB2側に透過させる半透過反射膜を構成している。なお、Caddは画素の付加容量であり、ゲート電極GTと同時に成膜された電極と反射電極RF/Tとの間に有するパッシベーション膜PASを誘電層として所定の容量を形成している。また、液晶層LCと接する最上層には下側配向膜ORI1が塗布され、所定の方向に配向処理がなされている。下側配向膜ORI1の下層に平坦化膜を設けたものもあるが、ここでは図示していない。下側基板SUB1の外面には下側位相差板PS1と下側偏光板POL1がこの順で積層されている。下側基板SUB1と下側位相差板PS1の間に拡散粘着層を設けてもよい。
【0009】
一方、上側基板SUB2の内面にはブラックマトリクスBMで区画された3色(R,G,B)のカラーフィルタCFが形成され、その上を平坦化膜OC2で覆い、さらに共通電極ITO2が形成されている(図9には、一色のみ示す)。そして、液晶層LCと接する最上層には上側配向膜ORI2が塗布され、所定の方向に配向処理がなされている。この構成例では、カラーフィルタCFの一部に、反射電極RFからの反射光を直接上側基板SUB2に出射させて明るさを向上するための開口HLを設けている。しかし、この開口HLは必須の構成用件ではない。上側基板SUB2の外面(観察側)には拡散粘着層SCで粘着された上側位相差板PS2と上側偏光板POL2が配置されている。上側位相差板PS2は上側λ/2位相差板PS2−1と上側λ/4位相差板PS2−2の積層体で構成される。
【0010】
図10は図9に示した液晶表示素子における上側位相差板と上側偏光板および下側位相差板と下側偏光板の光学軸配置の説明図であり、同図(a)は上側位相差板と上側偏光板の光学軸配置、同図(b)は上側基板から見た下側位相差板と下側偏光板の光学軸配置を示す。なお、図中、参照符号INJは下側基板SUB1と上側基板SUB2の貼り合わせ間隙(セルギャップ)に液晶を注入した液晶注入口を封止した封止部である。また、θ2は横方向X−Xに対する上側偏光板POL2の吸収軸又は偏光軸の角度、θ3は横方向X−Xに対する上側λ/2位相差板PS2の延伸軸又は遅相軸の角度、θ4は横方向X−Xに対する上側λ/4位相差板PS2の延伸軸又は遅相軸の角度、θ5は横方向X−Xに対する下側偏光板POL1の吸収軸又は偏光軸の角度、θ6は横方向X−Xに対する下側λ/2位相差板PS1の延伸軸又は遅相軸の角度、θ7は横方向X−Xに対する下側λ/4位相差板PS1の延伸軸又は遅相軸の角度をそれぞれ示す。
【0011】
なお、反射型の液晶表示素子では、図9における反射電極RFの透口ST、下側偏光板POL1、下側λ/2位相差板PS1、下側λ/4位相差板PS1を有しない構成となっている。また、この種の液晶表示素子では、その上側λ/2位相差板PS2と上側λ/4位相差板PS2および下側λ/2位相差板PS2と下側λ/4位相差板PS2はノルボルネン系アートン位相差板を用いている。
【0012】
図9に示した半透過反射型の液晶表示素子では、図10の(a)に示したように、上側基板SUB2から見た上側基板SUB2側において、上側偏光板POL2の角度θ2は35°、上側λ/2位相差板PS2の角度θ3は40°、上側λ/4位相差板PS2の角度θ4は110°に設定されている。また、半透過反射型では、上記の上側基板SUB2側の各角度の設定に加えて、図10の(b)に示したように、下側偏光板POL1の角度θ5は10°、下側λ/2位相差板PS1の角度θ6は53°、下側λ/4位相差板PS2の角度θ7は90°に設定されている。このような光学軸の設定でノーマリホワイト表示の液晶表示素子を実現している。
【0013】
図11は図9と図10で説明した従来の液晶表示素子における視野角特性の説明図であり、図10の正面Y−Y線上から左右方向(X−X方向)に視野角を移動した場合(点線で示す)および正面X−X線上から上下方向(Y−Y方向)に視野角を移動した場合(実線で示す)の液晶表示素子の出射光強度(透過光の強さ)の変化の説明図である。横軸は視野角、縦軸は出射光強度(図中では、単に強度で示す)である。図11に示されたように、特にY−Y線から左右方向に視線を移動した場合に、右方向での強度が急激に低下する。すなわち、視線を正面から右方向に僅かに移動しただけで出射光の強度が極端に低下し、視認性が極度に劣化するのが分かる。
【0014】
【特許文献1】
特開2000−292782号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の液晶表示素子における各光学軸の角度では、正面コントラストが低く、また視野角が狭くかつ左右の視野角での透過光の強度が非対称であるため、カラー表示では左右の視野角方向で色調ずれが生じる。これらが解決すべき課題の一つとなっていた。
【0016】
本発明の目的は、コントラストを向上し、また正面視野角を拡大して高輝度かつ広い視野角をもち、左右視野角方向での色調ずれのない高品質の画像表示を実現した液晶表示素子を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、内面に反射板および画素電極を有する下側基板と、内面に透明共通電極を有して前記下側基板との間に液晶層を挟持して貼り合わせた上側基板とを有し、下側基板の液晶層と接する面に下側配向膜を、上側基板の液晶層と接する面に上側配向膜を有すると共に、液晶層と反対側の面にλ/2位相差板と1/4位相差板および偏光板を上側基板側からこの順で積層して構成された反射型の液晶表示素子において、
下側配向膜の配向軸と上側配向膜の配向軸の間のツイスト角を30°〜80°、好ましくは50°〜70°に設定し、偏光板の吸収軸又は偏光軸を120°±20°に、λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸を107°±20°に、1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸を43°±20°とし、
液晶層のΔndを0.13μm〜0.26μmに、λ/2位相差板のΔndを220nm〜280nmに、1/4位相差板のΔndを90nm〜170nmの範囲に設定した。
【0018】
この構成により、反射型の液晶表示素子として高いコントラストと明るい反射輝度の表示画像を表示することができる液晶表示素子を得ることができる。
【0019】
また、本発明は、内面に画素毎の透口を有する反射板および画素電極を有する下側基板と、内面に透明共通電極を有して前記下側基板との間に液晶層を挟持して貼り合わせた上側基板とを有し、
下側基板の液晶層と接する面に下側配向膜を有し、液晶層と反対側の面に下側λ/2位相差板と下側1/4位相差板および下側偏光板をこの順で積層し、
上側基板の液晶層と接する面に上側配向膜を有すると共に、液晶層と反対側の面に上側λ/2位相差板と上側1/4位相差板および上側偏光板をこの順で積層した半透過反射型の液晶表示素子において、
下側配向膜の配向軸と上側配向膜の配向軸の間のツイスト角を30°〜80°、好ましくは50°〜70°に設定し、上側偏光板の吸収軸又は偏光軸を120°±20°に、上側λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸を107°±20°に、上側1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸を43°±20°とし、
液晶層のΔndを0.13μm〜0.26μmに、上側λ/2位相差板のΔndを220nm〜280nmに、上側1/4位相差板のΔndを80nm〜170nmの範囲とし、
下側偏光板の吸収軸又は偏光軸を108°±20°に、下側λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸を99°±20°に、下側1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸を45°±20°とし、
前記上側偏光板と前記下側偏光板の吸収軸又は偏光軸を平行に配置し、
下側1/4位相差板のΔndを90nm〜170nmに、下側λ/2位相差板のΔndを220nm〜280nmに設定した。
【0020】
この半透過反射型の液晶表示素子では、下側基板の背面に補助照明装置(バックライトとも称する)を設置することでさらに明るい画像表示を得るように構成できる。この構成により、半透過反射型としての液晶表示素子では広い視野角で高い透光性を有し、かつ左右方向の対称性が良好な表示画像を得ることができる。
【0021】
このように、本発明により、外光の反射光を利用し、あるいは透過光と反射光を選択的または同時に利用して明るい外光がある環境と暗い環境の何れにおいても、視野角が広く、コントラスト比が高く明るい鮮明な画像を得ることができ、また色調ずれのない高品質のカラー画像表示が得られる。なお、本発明は上記各構成および後述する実施例の構成に限るものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による液晶表示装置の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明による液晶表示素子の第1実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。この液晶表示素子PNLは反射型であり、ガラスを好適とする下側基板SUB1と上側基板SUB2の間に液晶層LCを挟持して構成される。両基板の間隙(セルギャップ)はスペーサSPで規制される。
【0023】
下側基板SUB1の内面には、拡散機能を有することを好適とする反射板RFが形成されており、その上層に平坦化膜OC1、画素電極ITO1、および下側配向膜ORI1がこの順で成膜されている。また、上側基板SUB2の内面には、ブラックマトリクスBMで区画された3色のカラーフィルタCFが形成されている(図1では3色のカラーフィルタのうちの一つのみを示す)。このカラーフィルタCFの上層に平坦化膜OC2、共通電極ITO2、上側配向膜ORI2がこの順で成膜されている。そして、上側基板SUB2の表面(観察側)には拡散粘着層SCで粘着された上側位相差板PS2と上側偏光板POL2が配置されている。上側位相差板PS2は上側λ/2位相差板PS2−1と上側λ/4位相差板PS2−2の積層体で構成される。
【0024】
図2は図1に示した液晶表示素子における下側配向膜と上側配向膜の光学軸配置および上側偏光板と上側λ/2位相差板並びに上側λ/4位相差板光学軸配置の説明図であり、同図(a)は上側基板側から見た下側配向膜ORI1と上側配向膜ORI2の光学軸配置、同図(b)は上側基板から見た上側偏光板と上側λ/2位相差板並びに上側λ/4位相差板光学軸配置を示す。なお、図中、参照符号INJは下側基板SUB1と上側基板SUB2の貼り合わせ間隙(セルギャップ)に液晶を注入した液晶注入口を封止した封止部である。
【0025】
図2の(a)において、Y−Y線に対して対称配置される下側配向膜ORI1の配向軸AX1と上側配向膜ORI2の配向軸AX1のなす角度すなわちツイスト角θ1は30°〜80°の範囲であり、好ましくは50°〜70°の狭い範囲が高い性能の光学特性が得られる。上側偏光板POL2の吸収軸又は偏光軸θ2は120°±20°、上側λ/2位相差板PS2−2の延伸軸又は遅相軸θ3は107°±20°、上側1/4位相差板PS2−2の延伸軸又は遅相軸θ4が43°±20°である。このような構成とすることで、波長依存性の少ない円偏光を作ることができる。反射板に円偏光を与えることで、高い反射率が得られる。又、波長依存性の少ない円偏光を使用することで高い透過率が得られる。
【0026】
そして、液晶層LCのΔndは0.13μm〜0.26μmの範囲、好ましくは0.18μm〜0.2μmである。また、上側λ/2位相差板PS2−1のΔndは220nm〜280nmの範囲、上側1/4位相差板PS2−2のΔndが80nm〜170nmの範囲とした。各Δndを上記条件とすることで、高いコントラストが得られる。特に反射特性に寄与する。また上記条件により反射コントラストは10:1となった。
【0027】
なお、反射型の液晶表示素子では、図9に示したようなカラーフィルタCTに開口HLを設けることもできる。上側λ/2位相差板PS2と上側λ/4位相差板PS2は共にノルボルネン系アートン位相差板を用いている。このような光学軸の設定でノーマリホワイト表示の液晶表示素子を実現する。
【0028】
また、拡散粘着層SCは、アクリル系粘着剤に光拡散性を有するプラスチック(ポリマー)やガラス(シリカ)のビーズを混入したもので、このビーズの混入量を調整することで拡散度合いを変更することが可能である。ビーズは平均粒径が3〜5μmの球状のものを使用した。拡散度合いは濁度(ヘイズ値)に置き換えることが一般的である。本実施例については、拡散粘着剤SCのヘイズ値は0〜80%の範囲とする。このヘイズ値は液晶表示素子内に内蔵されている拡散反射板の拡散プロファイル仕様と、液晶表示素子の視野角特性を考慮して決定する。例えば、液晶表示素子の内部に拡散層が配置されていない場合は、液晶表示素子の外部に拡散粘着層を配置し、そのヘイズ値を70%以上と高く設定することが望ましい。
【0029】
液晶表示素子の内部に拡散層が配置され、その拡散プロファイルが正反射に近い場合(液晶表示素子の正面反射輝度が高い仕様)は、拡散反射層SDのヘイズ値は低い方がよく、0%でるのが好ましい。また、拡散反射層SDの設置は内面拡散による干渉が起きるような場合に配置することで表示の視認性の確保にも有効な手段である。
【0030】
本実施例の反射型の液晶表示素子によれば、高いコントラストと明るい反射輝度の表示画像を得ることができる液晶表示素子を提供できる。
【0031】
図3は本発明による液晶表示素子の第2実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。本実施例は、半透過反射型の液晶表示素子に本発明を適用したものである。この液晶表示素子PNLは半透過反射型であり、ガラスを好適とする下側基板SUB1と上側基板SUB2の間に液晶層LCを挟持して構成される。両基板の間隙(セルギャップ)はスペーサSPで規制される。
【0032】
下側基板SUB1の内面には、拡散機能を有することを好適とする反射板RFが形成されている。この反射板RFの一部には図4に一例を示したような透口STを有する反射板RFを有し、その上層に平坦化膜OC1、画素電極ITO1、および下側配向膜ORI1がこの順で成膜されている。そして、その裏面には下側位相差板PS1と下側偏光板POL1が配置されている。下側位相差板PS1は下側λ/2位相差板PS1−1と下側λ/4位相差板PS1−2の積層体で構成されている。
【0033】
また、上側基板SUB2の内面には、ブラックマトリクスBMで区画された3色のカラーフィルタCFが形成されている(図3にはカラーフィルタのうちの一つのみを示す)。カラーフィルタCFの上層には平坦化膜OC2、共通電極ITO2、上側配向膜ORI2がこの順で成膜されている。そして、上側基板SUB2の表面(観察側)には拡散粘着層SCで粘着された上側位相差板PS2と上側偏光板POL2が配置されている。上側位相差板PS2は上側λ/2位相差板PS2−1と上側λ/4位相差板PS2−2の積層体で構成されている。
【0034】
図4は図3における反射板RFの構成例を説明する模式平面図である。同図にはR、G、Bの3色の単位画素からなる1カラー画素を示す。各色を構成する一画素(単位画素)を構成する反射板RFには、その一部にスリット形状の透口STが形成されている。この透口STは下側基板SUB1の背面からの照明光を液晶層LCを通して上側基板SUB2側に導入する。この透口STの形状は図示された形状のスリットに限るものではなく、例えば円形、楕円形、あるいは多角形、その他の形状でよい。
【0035】
図5は図3における下側基板に有する下側偏光板POL1と下側λ/2位相差板PS1−1および下側λ/4位相差板PS1−2の光学軸の配置の説明図である。図5において、下側偏光板POL1の吸収軸又は偏光軸の角度θ8は108°±20°、下側λ/2位相差板PS1−1の延伸軸の角度θ9は99°±20°、下側λ/4位相差板PS1−2の延伸軸の角度θ10は45°±20°である。また、下側λ/2位相差板PS1−1のΔndは220nm〜280nmの範囲で、下側λ/4位相差板PS1−2のΔndは90nm〜170nmの範囲である。
【0036】
本実施例の半透過反射型の液晶表示素子によれば、高いコントラストと明るい反射輝度の表示画像を得ることができる液晶表示素子を提供できる。透過コントラストは50:1となった。
【0037】
図6は本発明の各液晶表示素子における視野角特性の説明図であり、図5の正面Y−Y線上から左右方向(X−X方向)に視野角を移動した場合(点線で示す)および正面X−X線上から上下方向(Y−Y方向)に視野角を移動した場合(実線で示す)の液晶表示素子の出射光強度(透過光の強さ)の変化の説明図である。横軸は視野角、縦軸は出射光強度(図中では、単に強度で示す)である。図6に示されたように、上記本発明の各実施例では、左右方向に視線を移動した場合でも、上下方向の視野角移動と同様の出射光の強度の変化は緩やかであり、視認性が向上しているのが分かる。
【0038】
図7および図8は本発明を適用した電子機器例を説明する外観図である。図7は本発明による液晶表示素子PNLを携帯電話機の表示部に適用したものであり、図8は本発明による液晶表示素子PNLを携帯情報端末(PDA)の表示部に適用したものである。なお、本発明の液晶表示素子はこのような携帯機器に限るものではなく、ノートパソコンや各種のディスプレイモニターにも使用できることは言うまでもない。
【0039】
また、本発明における液晶表示素子は、上記の実施例における薄膜トランジスタ等を用いたアクティブ・マトリクス型の液晶表示素子に限るものではなく、薄膜ダイオード方式、その他のアクティブ・マトリクス方式の液晶表示素子、あるいは単純マトリクス型の液晶表示素子にも同様に適用できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、反射型の液晶表示素子あるいは半透過反射型の液晶表示素子におけるコントラストを向上し、また正面視野角を拡大して高輝度かつ広い視野角をもち、視野角方向での色調ずれのない高品質の画像表示を実現した液晶表示素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示素子の第1実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。
【図2】図1に示した液晶表示素子における下側配向膜と上側配向膜の光学軸配置および上側偏光板と上側λ/2位相差板並びに上側λ/4位相差板光学軸配置の説明図である。
【図3】本発明による液晶表示素子の第2実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。
【図4】図3における反射板RFの構成例を説明する模式平面図である。
【図5】図3における下側基板に有する下側偏光板と下側λ/2位相差板および下側λ/4位相差板の光学軸の配置の説明図である。
【図6】本発明の各液晶表示素子における視野角特性の説明図である。
【図7】本発明を適用した電子機器例を説明する外観図である。
【図8】本発明を適用した電子機器の他例を説明する外観図である。
【図9】半透過反射型の液晶表示素子の構成例を説明する一画素付近の断面模式図である。
【図10】図9に示した液晶表示素子における上側位相差板と上側偏光板および下側位相差板と下側偏光板の光学軸配置の説明図である。
【図11】図9と図10で説明した従来の液晶表示素子における視野角特性の説明図である。
【符号の説明】
PNL・・・・液晶表示素子、SUB1・・・・下側基板、SUB2・・・・上側基板、LC・・・・液晶層、RF・・・・反射板、ST・・・・透口、ITO1・・・・画素電極、ITO2・・・・共通電極、ORI1・・・・下側配向膜、ORI2・・・・上側配向膜、CF・・・・カラーフィルタ、HL・・・・開口、BM・・・・ブラックマトリクス、PS1・・・・下側位相差板,PS2・・・・上側位相差板、POL1・・・・下側偏光板、POL2・・・・上側偏光板、SP・・・・スペーサ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子に係り、特に観察側から入射する光で画像を表示する反射型の液晶表示素子、および観察側と反対側から入射する光の透過光と上記観察側から入射する光を選択的に又は同時に利用可能として画像を表示する半透過反射型の液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、薄型で軽量、低消費電力であることから、ノート型パソコン、ワードプロセッサ、電子手帳、携帯電話機、カメラ一体型ビデオレコーダ等、広範囲の電子機器の表示装置として使用されている。液晶表示装置は、ブラウン管やプラズマディスプレイ装置と異なり、それ自体が発光するのではなく、外部から入射した光の光量を制御して画像等を表示するものである。また、光制御素子として複数色のカラーフィルタを具備させることで多色のカラー画像表示が可能となる。
【0003】
この種の液晶表示素子は、一対の基板(以下、上側基板と下側基板とも称する)の間に液晶層を挟持し、液晶層に印加される電界で液晶層を構成する液晶組成物の分子配向を制御することで電子的な潜像を可視画像とするものである。
【0004】
液晶表示素子には、その駆動方式により、単純マトリクス型とアクティブ・マトリクス型とに分類される。現行の液晶表示素子は高精彩、高速画像表示が可能であることからアクティブ・マトリクス型が主流である。アクティブ・マトリクス型の液晶表示素子では、上記下側基板または上側基板に画素選択のための薄膜トランジスタで代表されるアクティブ素子(スイッチング素子)を有し、また何れかの基板にカラー表示のための3色に塗り分けたカラーフィルタを有している。反射型の液晶表示素子は、観察側から入射する光で画像を表示し、半透過反射型の液晶表示素子は、観察側と反対側から入射する光の透過光と上記観察側から入射する光を選択的に又は同時に利用可能として画像を表示するものである。
【0005】
液晶表示素子は自発光型ではないので、電子的潜像を可視光による照明で可視化し、これを観察面に画像光として出射させる必要がある。観察面側から照明光を照射する形式は反射型と称し、観察面と反対側から照明光を照射する形式は透過型と称する。また、観察面側から照明光を照射する形式と観察面と反対側から照明光を照射する形式を兼ね備えたものを半透過反射型と称している。なお、下側基板に反射板を設け、この反射板の一部に透口を形成して半透過反射型とした液晶表示素子も製品化されている。
【0006】
図9は半透過反射型の液晶表示素子の構成例を説明する一画素付近の断面模式図である。この液晶表示素子は、内面に反射板RFおよび画素電極ITO1を有するガラスを好適とする下側基板SUB1と、下側基板SUB1と対向する内面に透明共通電極ITO2を有して下側基板SUB1との間に液晶層LCを挟持して貼り合わせた下側基板SUB2とからなる。この種の従来技術を開示したものとしては、例えば特許文献1を挙げることができる。
【0007】
ここでは、下側基板SUB1にアクティブ素子として薄膜トランジスタが形成されている。薄膜トランジスタはアルミニウムとネオジム(Al−Nd)の表面に陽極酸化膜AOをもつゲート電極GT、SlNのゲート絶縁膜GI、シリコン半導体膜SI、ソース電極SD1、ドレイン電極SD2で構成されている。ソース電極SD1には画素電極ITO1が接続されている。そして、ソース電極SD1とドレイン電極SD2を覆ってパッシベーション膜PASが成膜され、このパッシベーション膜PASの上には反射電極RF/Tが形成され、パッシベーション膜PASを貫通して設けたコンタクトホールを介して画素電極ITO1と接続されている。
【0008】
反射電極RFの一部には、当該反射電極RFを欠如した透口STを有し、下側基板SUB1の外側から入射する光を液晶層LCを通して上側基板SUB2側に透過させる半透過反射膜を構成している。なお、Caddは画素の付加容量であり、ゲート電極GTと同時に成膜された電極と反射電極RF/Tとの間に有するパッシベーション膜PASを誘電層として所定の容量を形成している。また、液晶層LCと接する最上層には下側配向膜ORI1が塗布され、所定の方向に配向処理がなされている。下側配向膜ORI1の下層に平坦化膜を設けたものもあるが、ここでは図示していない。下側基板SUB1の外面には下側位相差板PS1と下側偏光板POL1がこの順で積層されている。下側基板SUB1と下側位相差板PS1の間に拡散粘着層を設けてもよい。
【0009】
一方、上側基板SUB2の内面にはブラックマトリクスBMで区画された3色(R,G,B)のカラーフィルタCFが形成され、その上を平坦化膜OC2で覆い、さらに共通電極ITO2が形成されている(図9には、一色のみ示す)。そして、液晶層LCと接する最上層には上側配向膜ORI2が塗布され、所定の方向に配向処理がなされている。この構成例では、カラーフィルタCFの一部に、反射電極RFからの反射光を直接上側基板SUB2に出射させて明るさを向上するための開口HLを設けている。しかし、この開口HLは必須の構成用件ではない。上側基板SUB2の外面(観察側)には拡散粘着層SCで粘着された上側位相差板PS2と上側偏光板POL2が配置されている。上側位相差板PS2は上側λ/2位相差板PS2−1と上側λ/4位相差板PS2−2の積層体で構成される。
【0010】
図10は図9に示した液晶表示素子における上側位相差板と上側偏光板および下側位相差板と下側偏光板の光学軸配置の説明図であり、同図(a)は上側位相差板と上側偏光板の光学軸配置、同図(b)は上側基板から見た下側位相差板と下側偏光板の光学軸配置を示す。なお、図中、参照符号INJは下側基板SUB1と上側基板SUB2の貼り合わせ間隙(セルギャップ)に液晶を注入した液晶注入口を封止した封止部である。また、θ2は横方向X−Xに対する上側偏光板POL2の吸収軸又は偏光軸の角度、θ3は横方向X−Xに対する上側λ/2位相差板PS2の延伸軸又は遅相軸の角度、θ4は横方向X−Xに対する上側λ/4位相差板PS2の延伸軸又は遅相軸の角度、θ5は横方向X−Xに対する下側偏光板POL1の吸収軸又は偏光軸の角度、θ6は横方向X−Xに対する下側λ/2位相差板PS1の延伸軸又は遅相軸の角度、θ7は横方向X−Xに対する下側λ/4位相差板PS1の延伸軸又は遅相軸の角度をそれぞれ示す。
【0011】
なお、反射型の液晶表示素子では、図9における反射電極RFの透口ST、下側偏光板POL1、下側λ/2位相差板PS1、下側λ/4位相差板PS1を有しない構成となっている。また、この種の液晶表示素子では、その上側λ/2位相差板PS2と上側λ/4位相差板PS2および下側λ/2位相差板PS2と下側λ/4位相差板PS2はノルボルネン系アートン位相差板を用いている。
【0012】
図9に示した半透過反射型の液晶表示素子では、図10の(a)に示したように、上側基板SUB2から見た上側基板SUB2側において、上側偏光板POL2の角度θ2は35°、上側λ/2位相差板PS2の角度θ3は40°、上側λ/4位相差板PS2の角度θ4は110°に設定されている。また、半透過反射型では、上記の上側基板SUB2側の各角度の設定に加えて、図10の(b)に示したように、下側偏光板POL1の角度θ5は10°、下側λ/2位相差板PS1の角度θ6は53°、下側λ/4位相差板PS2の角度θ7は90°に設定されている。このような光学軸の設定でノーマリホワイト表示の液晶表示素子を実現している。
【0013】
図11は図9と図10で説明した従来の液晶表示素子における視野角特性の説明図であり、図10の正面Y−Y線上から左右方向(X−X方向)に視野角を移動した場合(点線で示す)および正面X−X線上から上下方向(Y−Y方向)に視野角を移動した場合(実線で示す)の液晶表示素子の出射光強度(透過光の強さ)の変化の説明図である。横軸は視野角、縦軸は出射光強度(図中では、単に強度で示す)である。図11に示されたように、特にY−Y線から左右方向に視線を移動した場合に、右方向での強度が急激に低下する。すなわち、視線を正面から右方向に僅かに移動しただけで出射光の強度が極端に低下し、視認性が極度に劣化するのが分かる。
【0014】
【特許文献1】
特開2000−292782号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の液晶表示素子における各光学軸の角度では、正面コントラストが低く、また視野角が狭くかつ左右の視野角での透過光の強度が非対称であるため、カラー表示では左右の視野角方向で色調ずれが生じる。これらが解決すべき課題の一つとなっていた。
【0016】
本発明の目的は、コントラストを向上し、また正面視野角を拡大して高輝度かつ広い視野角をもち、左右視野角方向での色調ずれのない高品質の画像表示を実現した液晶表示素子を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、内面に反射板および画素電極を有する下側基板と、内面に透明共通電極を有して前記下側基板との間に液晶層を挟持して貼り合わせた上側基板とを有し、下側基板の液晶層と接する面に下側配向膜を、上側基板の液晶層と接する面に上側配向膜を有すると共に、液晶層と反対側の面にλ/2位相差板と1/4位相差板および偏光板を上側基板側からこの順で積層して構成された反射型の液晶表示素子において、
下側配向膜の配向軸と上側配向膜の配向軸の間のツイスト角を30°〜80°、好ましくは50°〜70°に設定し、偏光板の吸収軸又は偏光軸を120°±20°に、λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸を107°±20°に、1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸を43°±20°とし、
液晶層のΔndを0.13μm〜0.26μmに、λ/2位相差板のΔndを220nm〜280nmに、1/4位相差板のΔndを90nm〜170nmの範囲に設定した。
【0018】
この構成により、反射型の液晶表示素子として高いコントラストと明るい反射輝度の表示画像を表示することができる液晶表示素子を得ることができる。
【0019】
また、本発明は、内面に画素毎の透口を有する反射板および画素電極を有する下側基板と、内面に透明共通電極を有して前記下側基板との間に液晶層を挟持して貼り合わせた上側基板とを有し、
下側基板の液晶層と接する面に下側配向膜を有し、液晶層と反対側の面に下側λ/2位相差板と下側1/4位相差板および下側偏光板をこの順で積層し、
上側基板の液晶層と接する面に上側配向膜を有すると共に、液晶層と反対側の面に上側λ/2位相差板と上側1/4位相差板および上側偏光板をこの順で積層した半透過反射型の液晶表示素子において、
下側配向膜の配向軸と上側配向膜の配向軸の間のツイスト角を30°〜80°、好ましくは50°〜70°に設定し、上側偏光板の吸収軸又は偏光軸を120°±20°に、上側λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸を107°±20°に、上側1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸を43°±20°とし、
液晶層のΔndを0.13μm〜0.26μmに、上側λ/2位相差板のΔndを220nm〜280nmに、上側1/4位相差板のΔndを80nm〜170nmの範囲とし、
下側偏光板の吸収軸又は偏光軸を108°±20°に、下側λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸を99°±20°に、下側1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸を45°±20°とし、
前記上側偏光板と前記下側偏光板の吸収軸又は偏光軸を平行に配置し、
下側1/4位相差板のΔndを90nm〜170nmに、下側λ/2位相差板のΔndを220nm〜280nmに設定した。
【0020】
この半透過反射型の液晶表示素子では、下側基板の背面に補助照明装置(バックライトとも称する)を設置することでさらに明るい画像表示を得るように構成できる。この構成により、半透過反射型としての液晶表示素子では広い視野角で高い透光性を有し、かつ左右方向の対称性が良好な表示画像を得ることができる。
【0021】
このように、本発明により、外光の反射光を利用し、あるいは透過光と反射光を選択的または同時に利用して明るい外光がある環境と暗い環境の何れにおいても、視野角が広く、コントラスト比が高く明るい鮮明な画像を得ることができ、また色調ずれのない高品質のカラー画像表示が得られる。なお、本発明は上記各構成および後述する実施例の構成に限るものではなく、本発明の技術思想を逸脱することなく、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による液晶表示装置の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明による液晶表示素子の第1実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。この液晶表示素子PNLは反射型であり、ガラスを好適とする下側基板SUB1と上側基板SUB2の間に液晶層LCを挟持して構成される。両基板の間隙(セルギャップ)はスペーサSPで規制される。
【0023】
下側基板SUB1の内面には、拡散機能を有することを好適とする反射板RFが形成されており、その上層に平坦化膜OC1、画素電極ITO1、および下側配向膜ORI1がこの順で成膜されている。また、上側基板SUB2の内面には、ブラックマトリクスBMで区画された3色のカラーフィルタCFが形成されている(図1では3色のカラーフィルタのうちの一つのみを示す)。このカラーフィルタCFの上層に平坦化膜OC2、共通電極ITO2、上側配向膜ORI2がこの順で成膜されている。そして、上側基板SUB2の表面(観察側)には拡散粘着層SCで粘着された上側位相差板PS2と上側偏光板POL2が配置されている。上側位相差板PS2は上側λ/2位相差板PS2−1と上側λ/4位相差板PS2−2の積層体で構成される。
【0024】
図2は図1に示した液晶表示素子における下側配向膜と上側配向膜の光学軸配置および上側偏光板と上側λ/2位相差板並びに上側λ/4位相差板光学軸配置の説明図であり、同図(a)は上側基板側から見た下側配向膜ORI1と上側配向膜ORI2の光学軸配置、同図(b)は上側基板から見た上側偏光板と上側λ/2位相差板並びに上側λ/4位相差板光学軸配置を示す。なお、図中、参照符号INJは下側基板SUB1と上側基板SUB2の貼り合わせ間隙(セルギャップ)に液晶を注入した液晶注入口を封止した封止部である。
【0025】
図2の(a)において、Y−Y線に対して対称配置される下側配向膜ORI1の配向軸AX1と上側配向膜ORI2の配向軸AX1のなす角度すなわちツイスト角θ1は30°〜80°の範囲であり、好ましくは50°〜70°の狭い範囲が高い性能の光学特性が得られる。上側偏光板POL2の吸収軸又は偏光軸θ2は120°±20°、上側λ/2位相差板PS2−2の延伸軸又は遅相軸θ3は107°±20°、上側1/4位相差板PS2−2の延伸軸又は遅相軸θ4が43°±20°である。このような構成とすることで、波長依存性の少ない円偏光を作ることができる。反射板に円偏光を与えることで、高い反射率が得られる。又、波長依存性の少ない円偏光を使用することで高い透過率が得られる。
【0026】
そして、液晶層LCのΔndは0.13μm〜0.26μmの範囲、好ましくは0.18μm〜0.2μmである。また、上側λ/2位相差板PS2−1のΔndは220nm〜280nmの範囲、上側1/4位相差板PS2−2のΔndが80nm〜170nmの範囲とした。各Δndを上記条件とすることで、高いコントラストが得られる。特に反射特性に寄与する。また上記条件により反射コントラストは10:1となった。
【0027】
なお、反射型の液晶表示素子では、図9に示したようなカラーフィルタCTに開口HLを設けることもできる。上側λ/2位相差板PS2と上側λ/4位相差板PS2は共にノルボルネン系アートン位相差板を用いている。このような光学軸の設定でノーマリホワイト表示の液晶表示素子を実現する。
【0028】
また、拡散粘着層SCは、アクリル系粘着剤に光拡散性を有するプラスチック(ポリマー)やガラス(シリカ)のビーズを混入したもので、このビーズの混入量を調整することで拡散度合いを変更することが可能である。ビーズは平均粒径が3〜5μmの球状のものを使用した。拡散度合いは濁度(ヘイズ値)に置き換えることが一般的である。本実施例については、拡散粘着剤SCのヘイズ値は0〜80%の範囲とする。このヘイズ値は液晶表示素子内に内蔵されている拡散反射板の拡散プロファイル仕様と、液晶表示素子の視野角特性を考慮して決定する。例えば、液晶表示素子の内部に拡散層が配置されていない場合は、液晶表示素子の外部に拡散粘着層を配置し、そのヘイズ値を70%以上と高く設定することが望ましい。
【0029】
液晶表示素子の内部に拡散層が配置され、その拡散プロファイルが正反射に近い場合(液晶表示素子の正面反射輝度が高い仕様)は、拡散反射層SDのヘイズ値は低い方がよく、0%でるのが好ましい。また、拡散反射層SDの設置は内面拡散による干渉が起きるような場合に配置することで表示の視認性の確保にも有効な手段である。
【0030】
本実施例の反射型の液晶表示素子によれば、高いコントラストと明るい反射輝度の表示画像を得ることができる液晶表示素子を提供できる。
【0031】
図3は本発明による液晶表示素子の第2実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。本実施例は、半透過反射型の液晶表示素子に本発明を適用したものである。この液晶表示素子PNLは半透過反射型であり、ガラスを好適とする下側基板SUB1と上側基板SUB2の間に液晶層LCを挟持して構成される。両基板の間隙(セルギャップ)はスペーサSPで規制される。
【0032】
下側基板SUB1の内面には、拡散機能を有することを好適とする反射板RFが形成されている。この反射板RFの一部には図4に一例を示したような透口STを有する反射板RFを有し、その上層に平坦化膜OC1、画素電極ITO1、および下側配向膜ORI1がこの順で成膜されている。そして、その裏面には下側位相差板PS1と下側偏光板POL1が配置されている。下側位相差板PS1は下側λ/2位相差板PS1−1と下側λ/4位相差板PS1−2の積層体で構成されている。
【0033】
また、上側基板SUB2の内面には、ブラックマトリクスBMで区画された3色のカラーフィルタCFが形成されている(図3にはカラーフィルタのうちの一つのみを示す)。カラーフィルタCFの上層には平坦化膜OC2、共通電極ITO2、上側配向膜ORI2がこの順で成膜されている。そして、上側基板SUB2の表面(観察側)には拡散粘着層SCで粘着された上側位相差板PS2と上側偏光板POL2が配置されている。上側位相差板PS2は上側λ/2位相差板PS2−1と上側λ/4位相差板PS2−2の積層体で構成されている。
【0034】
図4は図3における反射板RFの構成例を説明する模式平面図である。同図にはR、G、Bの3色の単位画素からなる1カラー画素を示す。各色を構成する一画素(単位画素)を構成する反射板RFには、その一部にスリット形状の透口STが形成されている。この透口STは下側基板SUB1の背面からの照明光を液晶層LCを通して上側基板SUB2側に導入する。この透口STの形状は図示された形状のスリットに限るものではなく、例えば円形、楕円形、あるいは多角形、その他の形状でよい。
【0035】
図5は図3における下側基板に有する下側偏光板POL1と下側λ/2位相差板PS1−1および下側λ/4位相差板PS1−2の光学軸の配置の説明図である。図5において、下側偏光板POL1の吸収軸又は偏光軸の角度θ8は108°±20°、下側λ/2位相差板PS1−1の延伸軸の角度θ9は99°±20°、下側λ/4位相差板PS1−2の延伸軸の角度θ10は45°±20°である。また、下側λ/2位相差板PS1−1のΔndは220nm〜280nmの範囲で、下側λ/4位相差板PS1−2のΔndは90nm〜170nmの範囲である。
【0036】
本実施例の半透過反射型の液晶表示素子によれば、高いコントラストと明るい反射輝度の表示画像を得ることができる液晶表示素子を提供できる。透過コントラストは50:1となった。
【0037】
図6は本発明の各液晶表示素子における視野角特性の説明図であり、図5の正面Y−Y線上から左右方向(X−X方向)に視野角を移動した場合(点線で示す)および正面X−X線上から上下方向(Y−Y方向)に視野角を移動した場合(実線で示す)の液晶表示素子の出射光強度(透過光の強さ)の変化の説明図である。横軸は視野角、縦軸は出射光強度(図中では、単に強度で示す)である。図6に示されたように、上記本発明の各実施例では、左右方向に視線を移動した場合でも、上下方向の視野角移動と同様の出射光の強度の変化は緩やかであり、視認性が向上しているのが分かる。
【0038】
図7および図8は本発明を適用した電子機器例を説明する外観図である。図7は本発明による液晶表示素子PNLを携帯電話機の表示部に適用したものであり、図8は本発明による液晶表示素子PNLを携帯情報端末(PDA)の表示部に適用したものである。なお、本発明の液晶表示素子はこのような携帯機器に限るものではなく、ノートパソコンや各種のディスプレイモニターにも使用できることは言うまでもない。
【0039】
また、本発明における液晶表示素子は、上記の実施例における薄膜トランジスタ等を用いたアクティブ・マトリクス型の液晶表示素子に限るものではなく、薄膜ダイオード方式、その他のアクティブ・マトリクス方式の液晶表示素子、あるいは単純マトリクス型の液晶表示素子にも同様に適用できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、反射型の液晶表示素子あるいは半透過反射型の液晶表示素子におけるコントラストを向上し、また正面視野角を拡大して高輝度かつ広い視野角をもち、視野角方向での色調ずれのない高品質の画像表示を実現した液晶表示素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示素子の第1実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。
【図2】図1に示した液晶表示素子における下側配向膜と上側配向膜の光学軸配置および上側偏光板と上側λ/2位相差板並びに上側λ/4位相差板光学軸配置の説明図である。
【図3】本発明による液晶表示素子の第2実施例の構成を模式的に説明する一画素付近の断面図である。
【図4】図3における反射板RFの構成例を説明する模式平面図である。
【図5】図3における下側基板に有する下側偏光板と下側λ/2位相差板および下側λ/4位相差板の光学軸の配置の説明図である。
【図6】本発明の各液晶表示素子における視野角特性の説明図である。
【図7】本発明を適用した電子機器例を説明する外観図である。
【図8】本発明を適用した電子機器の他例を説明する外観図である。
【図9】半透過反射型の液晶表示素子の構成例を説明する一画素付近の断面模式図である。
【図10】図9に示した液晶表示素子における上側位相差板と上側偏光板および下側位相差板と下側偏光板の光学軸配置の説明図である。
【図11】図9と図10で説明した従来の液晶表示素子における視野角特性の説明図である。
【符号の説明】
PNL・・・・液晶表示素子、SUB1・・・・下側基板、SUB2・・・・上側基板、LC・・・・液晶層、RF・・・・反射板、ST・・・・透口、ITO1・・・・画素電極、ITO2・・・・共通電極、ORI1・・・・下側配向膜、ORI2・・・・上側配向膜、CF・・・・カラーフィルタ、HL・・・・開口、BM・・・・ブラックマトリクス、PS1・・・・下側位相差板,PS2・・・・上側位相差板、POL1・・・・下側偏光板、POL2・・・・上側偏光板、SP・・・・スペーサ。
Claims (6)
- 内面に反射板および画素電極を有する下側基板と、内面に透明共通電極を有して前記下側基板との間に液晶層を挟持して貼り合わせた上側基板とからなる液晶表示素子であって、
前記下側基板の前記液晶層と接する面に下側配向膜を有し、
前記上側基板の前記液晶層と接する面に上側配向膜を有すると共に、前記液晶層と反対側の面にλ/2位相差板と1/4位相差板および偏光板をこの順で積層してなり、
前記下側配向膜の配向軸と前記上側配向膜の配向軸の間のツイスト角が30°〜80°の範囲にあり、前記偏光板の吸収軸又は偏光軸が120°±20°、前記λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸が107°±20°、前記1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸が43°±20°であり、
前記液晶層のΔndが0.13μm〜0.26μm、前記λ/2位相差板のΔndが220nm〜280nm、前記1/4位相差板のΔndが80nm〜170nmの範囲にあることを特徴とする液晶表示素子。 - 前記下側配向膜の配向軸と前記上側配向膜の配向軸の間のツイスト角が50°〜70°の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
- 前記下側基板に前記画素電極を駆動する薄膜トランジスタを有し、前記上側基板にカラーフィルタ層を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示素子。
- 内面に画素毎の透口を有する反射板および画素電極を有する下側基板と、内面に透明共通電極を有して前記下側基板との間に液晶層を挟持して貼り合わせた上側基板とからなる液晶表示素子であって、
前記下側基板の前記液晶層と接する面に下側配向膜を有すると共に、前記液晶層と反対側の面に下側λ/2位相差板と下側1/4位相差板および下側偏光板をこの順で積層してなり、
前記上側基板の前記液晶層と接する面に上側配向膜を有すると共に、前記液晶層と反対側の面に上側λ/2位相差板と上側1/4位相差板および上側偏光板をこの順で積層してなり、
前記下側配向膜の配向軸と前記上側配向膜の配向軸の間のツイスト角が30°〜80°の範囲にあり、前記上側偏光板の吸収軸又は偏光軸が120°±20°、前記上側λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸が107°±20°、前記上側1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸が43°±20°であり、
前記液晶層のΔndが0.13μm〜0.26μm、前記上側λ/2位相差板のΔndが220nm〜280nm、前記上側1/4位相差板のΔndが80nm〜170nmの範囲にあり、
前記下側偏光板の吸収軸又は偏光軸が108°±20°、前記下側λ/2位相差板の延伸軸又は遅相軸が99°±20°、前記下側1/4位相差板の延伸軸又は遅相軸が45°±20°であり、
前記上側偏光板と前記下側偏光板の吸収軸又は偏光軸が平行であり、
前記下側1/4位相差板のΔndが90nm〜170nm、前記下側λ/2位相差板のΔndが220nm〜280nmであることを特徴とする液晶表示素子。 - 前記下側配向膜の配向軸と前記上側配向膜の配向軸の間のツイスト角が50°〜70°の範囲にあることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示素子。
- 前記下側基板に前記画素電極を駆動する薄膜トランジスタを有し、前記上側基板にカラーフィルタ層を有することを特徴とする請求項4または5に記載の液晶表示素子。
Priority Applications (1)
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JP2002288526A JP2004126107A (ja) | 2002-10-01 | 2002-10-01 | 液晶表示素子 |
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JP2002288526A JP2004126107A (ja) | 2002-10-01 | 2002-10-01 | 液晶表示素子 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005338643A (ja) * | 2004-05-28 | 2005-12-08 | Kyocera Corp | 液晶表示装置 |
JP2006171623A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Nippon Zeon Co Ltd | 液晶表示装置 |
-
2002
- 2002-10-01 JP JP2002288526A patent/JP2004126107A/ja active Pending
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