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JP2004109351A - データ判定システムおよびデータ通信端末 - Google Patents

データ判定システムおよびデータ通信端末 Download PDF

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JP2004109351A
JP2004109351A JP2002270228A JP2002270228A JP2004109351A JP 2004109351 A JP2004109351 A JP 2004109351A JP 2002270228 A JP2002270228 A JP 2002270228A JP 2002270228 A JP2002270228 A JP 2002270228A JP 2004109351 A JP2004109351 A JP 2004109351A
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song
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JP2002270228A
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Koyo Ikeda
池田 幸洋
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】本発明は、データ判定システムおよびデータ通信端末に関し、配信センタから端末に配信されたデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことを目的とする。
【解決手段】カラオケ曲の曲データを配信要求する車載端末と、車載端末からの配信要求に対して当該曲の、曲名,歌手名,音情報,画像情報等により構成される曲データをファイルごと当該車載端末に配信する配信センタと、を設ける。配信センタに、車載端末に配信した曲データの固有識別番号を記憶させる。車載端末に、配信センタからの曲データから音情報の固有識別番号を抽出させると共に、その抽出した固有識別番号を配信センタに向けて送信させる。そして、配信センタに、記憶した曲データの固有識別番号と車載端末からの音情報の固有識別番号とを比較させることにより、車載端末に配信した曲データが車載端末の要求する曲データであるか否かを判定させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ判定システムおよびデータ通信端末に係り、特に、センタから移動体へ向けてダウンロードされたデータが移動体の要求するデータであるか否かを判定するうえで好適なデータ判定システムおよびデータ通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、データの配信を要求する端末と、端末からの要求に応じてデータを配信する配信センタと、を備えるデータ通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来のシステムにおいて、配信センタから端末に正常にデータが配信されたか否かの判定は、センタ側データベースに記憶されているデータのデータ名およびデータサイズと、配信済みログ内に記憶されたデータのデータ名およびデータサイズとをそれぞれ比較することにより行われる。その結果、同一データ名におけるデータサイズが一致する場合には正常な配信が行われたと判定し、一方、同一データ名におけるデータサイズが一致しない場合には正常な配信が行われなかったと判定する。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−275252号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、配信センタから端末に配信されるデータが例えばカラオケ曲の音情報と画像情報との如く複数種類のデータを含む場合においては、一のカラオケ曲の配信データが生成される際に、人為的ミス等に起因して、そのデータに異なるカラオケ曲の音情報又は画像情報が含まれてしまうことがある。このように異なるカラオケ曲の情報が含まれた配信データが生成され、センタ側データベースに記憶されると、その配信データは表面上は所望のカラオケ曲のものである一方で、内部の各データは所望のカラオケ曲のものでなくなる。
【0005】
この点、上記従来のシステムの如く、配信センタから正常にデータが配信されたか否かの判定を、センタ側データベースに記憶されているデータのデータ名およびデータサイズと、配信済みログ内に記憶されたデータのデータ名およびデータサイズとの比較結果に基づいて行う構成では、配信データに所望のカラオケ曲のものでない音情報又は画像情報が含まれていても、センタ側では正常な配信が行われたと判定される。すなわち、上記従来のシステムでは、配信センタから端末に正常にデータが配信されたか否かの判定が正確に行われないおそれがあり、端末に所望のデータが配信されていないにもかかわらず該端末の利用者に対して課金処理が行われる不都合が生じ得る。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、配信センタから端末に配信されたデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことが可能なデータ判定システムおよびデータ通信端末を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、データ名により管理されているデータの配信を要求する端末と、前記端末からの要求に応じてデータ名の付されたデータを該端末に配信するセンタと、の間で送受されるデータに関して判定を行うシステムであって、
前記端末が前記センタから受信したデータのデータ名を抽出するデータ名抽出手段と、
前記端末が配信を要求したデータのデータ名と前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名とを比較することにより、前記センタが前記端末に配信したデータが該端末の要求するデータであるか否かを判定する判定手段と、
を備えるデータ判定システムにより達成される。
【0008】
本発明において、センタからデータが配信され、端末が受信すると、その後、そのデータのデータ名が抽出される。そして、その抽出されたデータ名と端末が配信を要求したデータのデータ名とが比較される。センタが端末に配信するデータのデータ名は、端末の要求するデータのデータ名に一致する。このため、抽出データ名と配信要求データ名とが一致する場合には、端末の要求するデータがセンタから端末に配信されたと判断できる。一方、両データ名が一致しない場合には、端末の要求するデータが端末に配信されなかったと判断できる。従って、上記の如く端末が実際に受信したデータのデータ名と端末が配信を要求したデータのデータ名とを比較すれば、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0009】
尚、請求項2に記載する如く、請求項1記載のデータ判定システムにおいて、前記センタから前記端末に配信されるデータが、複数種類のデータにより構成されていると共に、前記端末が前記センタから受信したデータを複数種類のデータに分解する分解手段を備え、前記データ名抽出手段は、前記分解手段により分解された複数種類のデータの各データ名のうち少なくとも一のデータ名を抽出することとすれば、端末がセンタから受信したデータに要求データのデータ名に対応しないデータ名の付されたデータが含まれる状況下においてそのデータが端末の要求するデータでないと判定するので、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0010】
この場合、請求項3に記載する如く、請求項2記載のデータ判定システムにおいて、前記データ名は、曲名に関する識別情報であり、前記センタから前記端末に配信されるデータは、所定の識別情報を有し、曲名に対応する少なくとも曲の音情報と画像情報とにより構成されていることとすれば、配信データが曲名に対応した音情報又は画像情報により構成されていない事態を把握することができるので、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0011】
また、請求項4に記載する如く、請求項1乃至3の何れか一項記載のデータ判定システムにおいて、前記センタは、前記判定手段により前記端末に配信したデータが該端末の要求するデータであると判定される場合には該端末の利用者に対して課金処理を実行し、一方、前記端末に配信したデータが該端末の要求するデータでないと判定される場合には該端末の利用者に対して課金処理を実行しないデータ判定システムは、要求データの配信に対する端末利用者への課金処理を適切に行ううえで有効である。
【0012】
本発明において、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータである場合には該端末の利用者に対して課金処理が実行され、一方、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータでない場合には課金処理が実行されない。かかる構成によれば、端末にセンタから端末の要求するデータが配信されなかった場合に端末利用者に対して課金が行われるのを防止できるので、要求データの配信に対する端末利用者への課金処理を適切に行うことができる。
【0013】
上記の目的は、請求項5に記載する如く、データ名により管理されているデータの配信をセンタに要求するデータ配信要求手段と、
前記センタから受信したデータのデータ名を抽出するデータ名抽出手段と、
前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名を前記センタへ送信する送信手段と、
を備えるデータ通信端末により達成される。
【0014】
本発明において、端末は、センタの配信するデータを受信すると、そのデータのデータ名を抽出し、センタへ送信する。かかる構成において、センタは、データ配信を受けた端末から送信されたデータ名と実際に端末に配信していた端末の要求データのデータ名とを比較することにより、端末の要求するデータが端末に配信されたか否かを判断できる。従って、本発明によれば、センタに、端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行わせることができる。
【0015】
この場合、請求項6に記載する如く、請求項5記載のデータ通信端末において、前記送信手段は、前記センタに、該センタが前記端末に配信したデータのデータ名との比較により該配信したデータが該端末の要求するデータであるか否かを判定させるべく、前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名を該センタへ送信することとすればよい。
【0016】
また、上記の目的は、請求項7に記載する如く、データ名により管理されているデータの配信をセンタに要求するデータ配信要求手段と、
前記センタから受信したデータのデータ名を抽出するデータ名抽出手段と、
配信を要求したデータのデータ名と前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名とを比較することにより、前記センタが配信したデータが要求するデータであるか否かを判定する判定手段と、
を備えるデータ通信端末により達成される。
【0017】
本発明において、端末は、センタの配信するデータを受信すると、そのデータのデータ名を抽出し、その抽出したデータ名と要求するデータのデータ名とを比較する。両者が一致する場合には端末の要求するデータが端末に配信されたと判断でき、一方、両者が一致しない場合には端末の要求するデータが配信されなかったと判断できる。従って、上記の如く端末の受信したデータのデータ名と端末の要求したデータのデータ名とを比較すれば、センタが配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0018】
尚、請求項8に記載する如く、請求項5乃至7の何れか一項記載のデータ通信端末において、前記センタから配信されるデータが、複数種類のデータにより構成されていると共に、前記センタから受信したデータを複数種類のデータに分解する分解手段を備え、前記データ名抽出手段は、前記分解手段により分解された複数種類のデータの各データ名のうち少なくとも一のデータ名を抽出することとすれば、端末がセンタから受信したデータに要求データのデータ名に対応しないデータ名の付されたデータが含まれる状況下においてそのデータが端末の要求するデータでないと判定されるので、端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定が正確に行われる。
【0019】
この場合、請求項9に記載する如く、請求項8記載のデータ通信端末において、前記データ名は、曲名に関する識別情報であり、前記センタから配信されるデータは、所定の識別情報を有し、曲名に対応する少なくとも曲の音情報と画像情報とにより構成されていることとすれば、配信データが曲名に対応した音情報又は画像情報により構成されていない事態が把握されるので、センタが配信したデータが端末の要求したデータであるか否かの判定が正確に行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例であるデータ通信システムの構成図を示す。図1に示す如く、本実施例のデータ通信システムは、車両に搭載される通信カラオケ端末(以下、単に車載端末と称す)10と、車載端末10にカラオケ曲のデータを有償で提供する配信センタ12と、を備えており、車室内において搭乗者にカラオケを行わせるべく、配信センタ12と車載端末10との間で曲データの授受のための通信を行う通信カラオケシステムである。車載端末10と配信センタ12とは、通信回線14を介して通信可能に構成されている。
【0021】
配信センタ12は、それぞれ多数のカラオケ曲の曲データが格納されているデータベースを有する複数のコンテンツプロバイダ(以下、CPと称す)16に接続されている。曲データは、曲名,歌手名,作曲家名,音情報,画像情報等により構成されている。各CP16はそれぞれ、同一のカラオケ曲に対して独自の曲データを有し、また、同一歌手や同一作曲家のメドレー曲やジャンルについて独自に構成された曲の曲データを有している。また、各曲データには、固有の識別番号(例えば5桁の記号番号等)が付されている。尚、この固有識別番号は、仮に同一の曲名であってもCP16ごとにそれぞれ独自に付された識別番号である。
【0022】
配信センタ12は、配信制御部20を備え、配信制御部20により制御される。配信センタ12は、通信回線14を介して、車載端末10からカラオケ曲のダウンロード要求を受け、その曲データを一のCP16から取り出した後に車載端末10に向けてダウンロードする。配信制御部20には、メモリ22及び課金部24が接続されている。メモリ22には、利用者IDとカラオケ曲のデータ配信料を引き落とすための口座番号とが対応して格納されている。また、課金部24は、配信制御部20の指令により、配信センタ12からカラオケ曲のデータ配信が行われた車載端末10の利用者に対して課金処理を、メモリ22に格納された該利用者の口座番号を介して行う。
【0023】
また、車載端末10は、制御部30を備え、制御部30により制御される。制御部30には、タッチディスプレイ32が接続されている。タッチディスプレイ32は、車両搭乗者に操作される操作入力部と車両搭乗者に対して視認可能な表示部とを一体に構成した機器である。タッチディスプレイ32の表示画面には、曲データ取得時は配信センタ12の曲データを取得するための入力部が現れ、また、カラオケ演奏時はその歌詞および画像情報と共に入力部が現れる。制御部30は、タッチディスプレイ32の入力部における入力に応じた制御を行うと共に、タッチディスプレイ32に対して歌詞および画像出力を行う。
【0024】
制御部30には、また、カラオケ用マイク34及び車載スピーカ36が接続されている。制御部30は、カラオケ演奏時、車載スピーカ36からカラオケ曲の演奏を行うと共に、同時にマイク34に入力された搭乗者の音声を増幅して出力させる。
【0025】
車載端末10は、また、制御部30に接続するデータ通信部38、RAM40、及びEEPROM42を備えている。データ通信部38は、接続された携帯電話44を介して通信回線14に回線接続し、配信センタ12とのデータ通信を行う。RAM40は、一曲分のカラオケ曲の曲データを一時記憶するデータ保存領域を有するメモリである。また、EEPROM42は、一曲のカラオケ曲の曲データを記憶するデータ保存領域を有する不揮発性メモリである。
【0026】
次に、本実施例のデータ通信システムの動作について説明する。利用者は、配信センタ12からカラオケ曲の曲データのダウンロードを受けるうえで、まず、配信センタ12と利用契約を交わす。この際、利用者は、利用者IDおよび配信料の引き落としのための口座番号を登録すると共に、また、配信センタ12が接続する全CP16のうち利用するCP16を予め一つ以上選択し登録する。
【0027】
本実施例の車両用通信カラオケシステムは、車載端末10においてタッチディスプレイ32に表示されたアプリケーション起動ボタンの押下により起動される。そして、利用者ID及びパスワードが入力され、利用するCP16が選択され、かつ、メニュー画面からカラオケコースが選択された場合、搭乗者に選択CP16を用いたカラオケを行わせるモード(以下、カラオケモードと称す)に移行する。
【0028】
図2及び図3はそれぞれ、本実施例においてカラオケモードが開始された直後における車載端末10のタッチディスプレイ32の表示画面を模式的に表した図を示す。尚、図3に示す表示画面は、図2に示す表示画面よりも下の階層における表示画面である。カラオケモードが開始されると、タッチディスプレイ32の表示画面に、図2に示す如く、“選曲メニュー”ボタンが現れる。
【0029】
本実施例のシステムにおいて、車室内において搭乗者がカラオケを行う際の選曲手法としては、▲1▼番号選曲、▲2▼お気に入り選曲、▲3▼ローカル選曲、▲4▼十八番曲、および▲5▼予約再生の5つがある。図2に示す表示画面において“選曲メニュー”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ32の表示画面は、図2に示す画面から図3に示す画面へ切り替わる。尚、図3に示す画面において、“十八番曲”ボタン及び“予約再生”ボタン以外の各ボタンは、車両走行時、走行規制のために操作不可能にトーンダウンする。以下、タッチディスプレイ32に現れるボタンは、原則として車両走行中は操作不可能にトーンダウンする。
【0030】
カラオケモード時に図3に示す表示画面において“番号選曲”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ32の表示画面に、カラオケ曲の固有識別番号を入力するための入力ボタン及び取得開始ボタンが現れる。かかる状態で選択したCP16に対応する曲の固有識別番号が搭乗者により入力操作され、取得開始ボタンが押下されると、車載端末10は、配信センタ12と通信回線接続し、配信センタ12に対して、利用者IDおよび利用するCP16のIDを送信すると共に、その固有識別番号に対応する曲の曲データのダウンロードを要求する。
【0031】
また、カラオケモード時に図3に示す表示画面において“お気に入り”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ32の表示画面に、自己の利用者がカラオケで歌う頻度の高い好みの曲名が歌手名と共にリスト化された「お気に入りリスト」および取得開始ボタンが表示される。この「お気に入りリスト」は、利用者が車載端末10や携帯電話,パソコン,PDA等を用いてWEB上で予め配信センタ12に保存させたものである。「お気に入りリスト」は、最大で例えば50曲まで保有可能であり、CP16ごとに作成可能である。
【0032】
配信センタ12に保存された「お気に入りリスト」が、選択したCP16の各曲名に対応する固有識別番号と共に車載端末10に取り込まれた後は、車載端末10において「お気に入りリスト」からカラオケ曲の指定が可能となる。かかる状態でタッチディスプレイ32の表示画面における「お気に入りリスト」から一曲が指定され、取得開始ボタンが押下されると、車載端末10は、配信センタ12と通信回線接続し、配信センタ12に対して、利用者IDおよび利用するCP16のIDを送信すると共に、その指定された曲の固有識別番号を配信センタ12に向けて送信することにより、その固有識別番号に対応する曲の曲データのダウンロードを要求する。
【0033】
また、カラオケモード時に図3に示す表示画面において“SD選曲”ボタンが押下されると、タッチディスプレイ32の表示画面に、ポップス,演歌等の曲のジャンルを特定するための“ジャンル選択”ボタン、歌手名を特定するための“歌手選択”ボタン、及び曲名を特定するための“曲選択”ボタンが現れる。車載端末10に設けられたメモリカードスロットに、CP16に格納された曲の曲データのうち例えば3000曲分の曲名,歌手名,作曲家名,ジャンル名,固有識別番号(以下、これらの曲識別データと称す)がパソコン等を用いて書き込まれたSD(Secure Digital)カードが挿入された状態で、曲のジャンル、歌手名、又は曲名が車両搭乗者により指定されると、SDカードに書き込まれた曲の範囲でその指定に従った検索が行われる。そして、その検索結果が示された曲選択画面において一曲が指定され、取得開始ボタンが押下されると、車載端末10は、配信センタ12と通信回線接続し、配信センタ12に対して、利用者IDおよび利用するCP16のIDを送信すると共に、その指定された曲の固有識別番号を配信センタ12に向けて送信することにより、その固有識別番号に対応する曲データのダウンロードを要求する。
【0034】
更に、カラオケモード時に図3に示す表示画面において“予約再生”ボタンが押下されると、車載端末10は、配信センタ12と通信回線接続し、「予約再生リスト」内の曲の曲データのダウンロードを要求する。この「予約再生リスト」は、利用者によりカラオケで歌われる曲が予めリスト化されたものであり、利用者が車載端末10や携帯電話,パソコン,PDA等を用いてWEB上で予め配信センタ12に保存させたものである。「予約再生リスト」は、最大で例えば50曲まで保有可能であり、CP16ごとに作成可能である。
【0035】
配信センタ12は、車載端末10から“番号選曲”、“お気に入り選曲”、及び“SD選曲”によるダウンロード要求を受けた場合、その固有識別番号の曲データを利用すべきCP16のデータベースから読み出すと共に、その曲データの音情報等のすべてのデータをその車載端末10に向けてダウンロードする。また、配信センタ12は、車載端末10から“予約再生”によるダウンロード要求がなされた場合、保存するその利用者の「予約再生リスト」から最初に登録された一曲又はランダムな一曲を選び出し、その曲の曲データを利用すべきCP16から読み出すと共に、その曲データの音情報等のすべてのデータをその車載端末10に向けてダウンロードする。
【0036】
車載端末10は、ダウンロード要求後に配信センタ12からの曲データを受信した場合、その曲データを一時記憶RAM40に記憶する。そして、その曲データの取得が完了すると、配信センタ12に向けて曲データ取得の完了通知を行うと共に、その曲データによる曲のカラオケ再生、すなわち、スピーカによる伴奏およびタッチディスプレイ32による歌詞を含む画像表示(車両走行中は非表示)を開始する。
【0037】
配信センタ12は、車載端末10から“予約再生”によるダウンロード要求がなされた状況下において、「予約再生リスト」による曲データのダウンロード後に車載端末10からその取得完了通知を受信した場合、その曲を「予約再生リスト」から削除する。車載端末10は、“予約再生”によるダウンロードが行われた曲のカラオケ再生が終了した場合又はその曲のスキップ処理がなされた場合、「予約再生リスト」内の次曲のデータのダウンロードを配信センタ12に要求する。配信センタ12は、“予約再生”による次曲のダウンロード要求がなされた場合は、前曲が取得完了通知により既に削除されているその利用者の「予約再生リスト」から一曲を選び出し、その曲の曲データをCP16から読み出し、その曲データの音情報等のすべてのデータをその車載端末10に向けてダウンロードする。
【0038】
“予約再生”時には、車載端末10及び配信センタ12は、上記した処理を繰り返し行う。そして、配信センタ12は、「予約再生リスト」内の曲のデータをすべてダウンロードし、最後の曲データに係る取得完了通知を車載端末10から受信すると、その利用者の「予約再生リスト」内に予約再生曲が存在しない状態となり、車載端末10に対して予約再生曲が存在しない旨を通知する。
【0039】
また、カラオケモード時に図3に示す表示画面において“十八番曲”ボタンが押下されると、車載端末10は、車両搭乗者による所定の操作により予めEEPROM42に格納されていた曲データを読み出し、RAM40にコピーし、その曲のカラオケ再生を開始する。
【0040】
このように、本実施例のシステムにおいては、車両搭乗者が車室内においてカラオケを行う際、▲1▼番号選曲、▲2▼お気に入り選曲、▲3▼ローカル選曲、▲4▼十八番曲、および▲5▼予約再生の5つの選曲手法を用いることができる。従って、車室内においてカラオケを行ううえで車両搭乗者に複数の選曲手法を提供することができ、車両搭乗者によるカラオケの選曲の自由度を高めることができ、車両搭乗者に最適な選曲手法を選択させることができる。
【0041】
すなわち、“番号選曲”によれば、カラオケを希望する曲の固有識別番号を搭乗者が知っている場合にはその曲のカラオケを容易に行うことができる。また、“お気に入り選曲”によれば、利用者にとって不要な曲が収録されていないより効果的な曲をリスト化した「お気に入りリスト」をサーバ22に作成した上でその「お気に入りリスト」を曲別の固有識別番号と共に車載端末10に取り込み、車載端末10において「お気に入りリスト」からカラオケ再生を行う曲を車両搭乗者に指定させるので、車両搭乗者による曲選択を曲の固有識別番号を入力することなく迅速に行いつつ、車室内においてカラオケを楽しむことができる。
【0042】
また、“SD選曲”によれば、曲識別データが書き込まれたSDカードを用いるので、曲の固有識別番号を入力することなく車室内においてカラオケを行うことができる。また、“予約再生”によれば、カラオケで歌う曲を予めリスト化した「予約再生リスト」を配信センタ12に作成するので、車両搭乗者が一々選曲操作を行うことなく継続して車室内において好みの曲のカラオケを行うことができる。更に、“十八番曲”によれば、車両搭乗者が複数回にわたってカラオケを行う“十八番”の曲をEEPROM30に記憶するので、カラオケごとに車載端末10が配信センタ12から曲データをダウンロードする必要はなく、簡易に十八番の曲のカラオケを行うことができる。
【0043】
ところで、本実施例のシステムにおいては、車載端末10から配信センタ12に“番号選曲”、“お気に入り選曲”、“SD選曲”、及び“予約再生”によるダウンロード要求がなされると、配信センタ12は、その固有識別番号の曲データを利用すべきCP16のデータベースから読み出し、その読み出した曲データをその車載端末10に向けてダウンロードする。曲データは、CP16ごとに設けられたデータであり、上記の如く、曲名,歌手名,作曲家名,音情報,画像情報等により構成されている。この点、CP16において一のカラオケ曲の曲データが生成される際に、人為的ミス等に起因して、その曲データに異なるカラオケ曲の音情報や画像情報等が含まれてしまうことがある。例えば、“12345”という固有識別番号を有する曲の曲データに、音情報として、“23456”という固有識別番号の曲の音情報が含まれたり、或いは、“34567”という固有識別番号の曲の音情報が含まれてしまうことがある。
【0044】
かかる事態が生じた場合には、曲データ全体のファイル名は所望のカラオケ曲のものとなる一方で、内部の音情報や画像情報等の各データのデータ名は所望のカラオケ曲のものでなくなる。かかる事態が生じている状況下においてその曲の曲データのダウンロードがなされると、配信センタ12から車載端末10に所望の曲の音情報や画像情報等がダウンロードされないにもかかわらずその利用者に対して課金処理が行われる不都合が生ずる。
【0045】
そこで、本実施例のシステムは、配信センタ12から車載端末10にダウンロードされた曲データが車載端末10側の要求する曲の曲データであるか否かの判定を正確に行い、車載端末10に要求する曲の曲データが配信センタ12からダウンロードされなかった場合にはその車載端末10の利用者に対して課金処理が行われるのを防止する点に特徴を有している。以下、図4乃至図6を参照して、本実施例の特徴部について説明する。
【0046】
図4は、本実施例のシステムにおいて曲データのダウンロード時に車載端末10と配信センタ12との間で行われる信号送受を時系列順に並べた図を示す。本実施例のシステムにおいて、車載端末10は、“番号選曲”、“お気に入り選曲”、“SD選曲”、及び“予約再生”によるダウンロード要求を配信センタ12に対して行う際、車載端末10と配信センタ12との間における認証のための利用者ID、利用するCP16のID、及び、ダウンロードを要求するカラオケ曲の固有識別番号を送信する。
【0047】
配信センタ12は、車載端末10からダウンロード要求を受けた場合、まず、利用者IDからその利用者がカラオケ曲の配信サービスを受け得る者であるか否かの認証を行う。そして、認証が得られると、送信されたID番号に対応するCP16に接続し、そのデータベースからダウンロード要求された固有識別番号(尚、以下の説明では適宜、“12345”とする)のカラオケ曲の曲データを読み出す。
【0048】
曲データは、曲名,歌手名,作曲家名,音情報,画像情報等を一つにまとめたものであり、曲に対応するファイル名(例えば図4に示す如く、“曲の固有識別番号”+拡張子sng)により管理されている。また、音情報,画像情報はそれぞれ、一のカラオケ曲の音情報または画像情報のすべてを有し、曲に対応するファイル名(例えば図4に示す如く、音情報の場合は“曲の固有識別番号”+拡張子mid、画像情報の場合は“曲の固有識別番号”+拡張子vdf)により管理されている。
【0049】
配信センタ12は、車載端末10がダウンロード要求する固有識別番号“12345”のカラオケ曲の曲データ(12345.sng)をCP16のデータベースから読み出した後、その曲データをファイルごと当該車載端末10に向けてダウンロードすると共に、その読み出した曲データの固有識別番号“12345”をメモリに記憶する。
【0050】
車載端末10は、ダウンロード要求後に配信センタ12からファイルごとの曲データを受信すると、その曲データ(12345.sng)を音情報(拡張子mid),画像情報(拡張子vdf)等の各データに分解すると共に、その曲データを一時記憶RAM40に記憶する。そして、曲データの取得が完了すると、RAM40に記憶された曲データに含まれる音情報midおよび画像情報vdf等に従って曲のカラオケ再生を行う。また、曲データが分解されることにより得られた音情報midや画像情報vdf等の各データのうち少なくとも一の情報(好ましくは、音情報mid)のファイル名を抽出し、その抽出したファイル名の固有識別番号が車載端末10の要求する曲の固有識別番号“12345”に一致するか否かを判別すると共に、その抽出したファイル名のフォーマット形式(バージョン情報)が車載端末10の要求するフォーマット形式(バージョン情報)に一致するか否かを判別する。
【0051】
車載端末10は、また、受信した曲データから抽出した情報のファイル名の固有識別番号が“12345”であって、要求曲の固有識別番号“12345”に一致し、かつ、受信した曲データから抽出した情報のファイル名のフォーマット形式が要求フォーマット形式に一致する場合には、正常にデータのダウンロードが完了したと判断し、その旨を配信センタ12に通知する。
【0052】
一方、受信した曲データから抽出した情報のファイル名の固有識別番号が例えば“23456”であって、要求曲の固有識別番号“12345”に一致しない場合、又は、受信した曲データから抽出した情報のファイル名のフォーマット形式が要求フォーマット形式に一致しない場合には、正常なダウンロードが行われなかったと判断し、その旨を配信センタ12に通知すると共に、タッチディスプレイ32を介して車両搭乗者に知らせる。また、車載端末10は、受信した曲データから抽出した情報のファイル名が要求曲の固有識別番号“12345”に一致するか否かに関係なく、その抽出したファイル名の固有識別番号を配信センタ12に向けて送信する。
【0053】
配信センタ12は、曲データ(12345.sng)をダウンロードした車載端末10から正常/異常ダウンロードの取得完了通知を受けた場合、その取得完了通知を受信した旨を通知確認としてその車載端末10に通知する。また、配信センタ12は、車載端末10が抽出した情報のファイル名の固有識別番号を車載端末10から受信した場合、その受信した固有識別番号と、上記の如くメモリに記憶した、CP16のデータベースから読み出し該車載端末10に向けてダウンロードした曲データの固有識別番号“12345”とを比較し、両者が一致するか否かを判別する。
【0054】
そして、車載端末10から受信した固有識別番号が“12345”であって、その固有識別番号と車載端末10へ向けてダウンロードした曲データの固有識別番号“12345”とが一致しかつ車載端末10から正常ダウンロード通知がなされた場合には、車載端末10の要求する曲の曲データが該車載端末10にダウンロードされたと判定し、そのデータ配信に対する配信料を利用者である車両搭乗者の口座番号から引き落とす課金処理を行う。一方、車載端末10から受信した固有識別番号が例えば“23456”であって、その固有識別番号と車載端末10へ向けてダウンロードした曲データの固有識別番号“12345”とが一致しない場合或いは車載端末10から異常ダウンロード通知がなされた場合には、車載端末10の要求する曲の曲データが該車載端末10にダウンロードされなかったと判定し、そのデータ配信に対する課金処理を行わない。
【0055】
ここで、配信センタ12が車載端末10にダウンロードする曲の固有識別番号は、車載端末10が配信センタ12にダウンロードを要求した曲の固有識別番号である。また、曲データは、自己の固有識別番号と一致する音情報や画像情報等により構成されるのが正常である。このため、車載端末10が受信した音情報mid等のデータ自体の固有識別番号が“12345”であって、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データの固有識別番号(すなわち、車載端末10の要求する曲データの固有識別番号)“12345”に一致すれば、曲データが所望の音情報等により構成されており、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データが該車載端末10の要求するデータであると判定できる。
【0056】
一方、車載端末10が受信した音情報等のデータ自体の固有識別番号が例えば“23456”であって、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データの固有識別番号、(すなわち、車載端末10の要求する曲データの固有識別番号)“12345”に一致しなければ、曲データが所望の音情報等でない情報を含んでおり、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データが該車載端末10の要求するデータでないと判定できる。
【0057】
上述の如く、本実施例のシステムにおいては、配信センタ12が、メモリに記憶した、CP16から読み出し車載端末10にダウンロードした曲データの固有識別番号と、車載端末10が受信した曲データの中の音情報等のデータ自体の固有識別番号との比較結果に基づいて、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データが該車載端末10の要求するデータであるか否かを判定する。かかる構成によれば、例えば曲データ(12345.sng)に音情報として23456.midが含まれる等、車載端末10の受信した曲データが所望の固有識別番号のものである一方でその曲データに所望の音情報等でない情報が含まれる状況下において、その曲データが所望の音情報等により構成されていない事態が把握され、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データが該車載端末10の要求するデータでないと判定される。従って、本実施例のシステムによれば、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データが車載端末10の要求する曲データであるか否か、すなわち、車載端末10の要求する曲の曲データが該車載端末10にダウンロードされたか否かの判定を正確に行うことができる。
【0058】
また、上述の如く、本実施例のシステムにおいては、車載端末10が、受信した曲データから抽出した情報のファイル名の固有識別番号およびフォーマット形式が共に要求曲の固有識別番号および要求フォーマット形式に一致するか否かを判定する。固有識別番号が異なる場合には、車両搭乗者の望んだ曲がカラオケ再生されないので、車両搭乗者が所望の曲についてカラオケを行うことができない。また、フォーマット形式が異なる場合には、車載端末10自体がカラオケ再生を行うことができないので、この場合も車両搭乗者が所望の曲についてカラオケを行うことができない。車載端末10は、上記した判定結果を正常ダウンロード通知または異常ダウンロード通知として配信センタ12に通知する。配信センタ12は、車載端末10からのこの正常/異常ダウンロード通知をも考慮して、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データが該車載端末10の要求するデータであるか否かを判定する。従って、本実施例のシステムにおいては、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データが車載端末10の要求する曲データであるか否かの判定が更に精度よく行われる。
【0059】
車載端末10は、また、受信した曲データから抽出した情報のファイル名の固有識別番号又はフォーマット形式が要求曲の固有識別番号又は要求フォーマット形式に一致しないと判別した場合、その旨をタッチディスプレイ32を介して車両搭乗者に知らせる。従って、本実施例のシステムにおいては、車載端末10に配信センタ12から曲データがダウンロードされたが、その曲データが該車載端末10の要求する曲の曲データでないことを車両搭乗者が把握することが可能である。
【0060】
更に、上述の如く、本実施例のシステムにおいては、車載端末10の要求する曲の曲データが該車載端末10にダウンロードされた場合には課金処理が実行され、一方、車載端末10の要求する曲の曲データが該車載端末10にダウンロードされなかった場合には課金処理が実行されない。このため、本実施例のシステムによれば、車載端末10に配信センタ12から該車載端末10の要求する曲の曲データがダウンロードされなかった場合、すなわち、車載端末10に配信センタ12から曲データがダウンロードされたが、その曲データが該車載端末10の要求する曲の曲データでない場合に、その車載端末10の利用者である車両搭乗者に対して課金が行われるのを防止することができるので、車載端末10の要求するデータのダウンロードに対する車両搭乗者への課金処理を適切に行うことができる。
【0061】
図5は、上記の機能を実現すべく、本実施例の車載端末10において制御部30が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。また、図6は、上記の機能を実現すべく、本実施例の配信センタ12において配信制御部20が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
【0062】
図5に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図5に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。ステップ100では、車両搭乗者による操作に従って配信センタ12に曲データのダウンロード要求がなされたか否かが判別される。本ステップ100の処理は、ダウンロード要求がなされたと判別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ102の処理が実行される。
【0063】
ステップ102では、上記ステップ100におけるダウンロード要求に対する配信センタ12からの曲データのダウンロードが完了したか否かが判別される。本ステップ102の処理は、曲データのダウンロードが完了したと判別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ104の処理が実行される。
【0064】
ステップ104では、上記ステップ102でダウンロード完了した曲データを音情報,画像情報等の各データに分解する処理が実行される。本ステップ104の処理が実行されると、以後、一時記憶RAM40に曲データ中の各データがそれぞれ記憶される。
【0065】
ステップ106では、曲データ中の各データから抽出した音情報のファイル名の固有識別番号と、上記ステップ100でダウンロード要求した曲の曲データの固有識別番号とが一致するか否かが判別される。その結果、両者が一致すると判別される場合には、次にステップ106の処理が実行される。一方、両者が一致しないと判別される場合には、次にステップ112の処理が実行される。
【0066】
ステップ108では、曲データ中の各データから抽出した音情報のファイル名のフォーマット形式が、車載端末10の要求するフォーマット形式に一致するか否かが判別される。その結果、両者が一致すると判別される場合には、次にステップ110の処理が実行される。一方、両者が一致しないと判別される場合には、次にステップ112の処理が実行される。
【0067】
ステップ110では、正常にデータのダウンロードが完了したことを配信センタ12に通知すると共に、曲データ中の各データから抽出した音情報のファイル名の固有識別番号を配信センタ12に向けて送信する処理が実行される。本ステップ110の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0068】
ステップ112では、異常なダウンロードが行われたことを配信センタ12に通知すると共に、曲データ中の各データから抽出した音情報のファイル名の固有識別番号を配信センタ12に向けて送信する処理が実行される。本ステップ112の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0069】
上記図5に示すルーチンによれば、車載端末10が配信センタ12に曲データのダウンロードを要求した後に配信センタ12から曲データを受信した場合、その曲データに所望の音情報が含まれているか否かに関係なく、その曲データ中の音情報のファイル名の固有識別番号を配信センタ12に向けて送信することができる。
【0070】
また、上記図5に示すルーチンによれば、車載端末10がダウンロード要求後に配信センタ12から受信した曲データ中の音情報のファイル名の固有識別番号およびフォーマット形式が、ダウンロード要求した曲の固有識別番号および要求されるフォーマット形式に一致するか否かに応じて、配信センタ12に対して異なる通知を行うことができる。
【0071】
また、図6に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図6に示すルーチンが起動されると、まずステップ120の処理が実行される。ステップ120では、車載端末10からのダウンロード要求が受信されたか否かが判別される。本ステップ120の処理は、ダウンロード要求が受信されたと判別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ122の処理が実行される。
【0072】
ステップ122では、利用者が利用するCP16のデータベースからダウンロード要求された固有識別番号の曲データを読み出し、その曲データをファイルごと車載端末10に向けてダウンロードする処理が実行される。ステップ124では、上記ステップ122で読み出され車載端末10に向けてダウンロードされた曲データの固有識別番号をメモリに記憶する処理が実行される。
【0073】
ステップ126では、車載端末10がダウンロード後に配信センタ12に向けて送信する、曲データ中の音情報のファイル名の固有識別番号および正常/異常ダウンロードの取得完了通知が受信されたか否かが判別される。本ステップ126の処理は肯定判定がなされるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ128の処理が実行される。
【0074】
ステップ128では、車載端末10から送られた曲データ中の音情報のファイル名の固有識別番号と、上記ステップ124で記憶したCP16から読み出され車載端末10に向けてダウンロードした曲データの固有識別番号とが一致するか否かが判別される。その結果、両者が一致すると判別される場合には、次にステップ130の処理が実行される。一方、両者が一致しないと判別される場合には、次にステップ136の処理が実行される。
【0075】
ステップ130では、車載端末10から正常ダウンロードの取得完了通知がなされたか否かが判別される。その結果、肯定判定がなされる場合には、次にステップ132の処理が実行される。一方、否定判定がなされる場合には、次にステップ136の処理が実行される。
【0076】
ステップ132では、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データは車載端末10の要求する曲データであると判定される。そして、ステップ134では、曲データの配信に対する配信料を当該利用者の口座番号から引き落とす課金処理が実行される。本ステップ134の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0077】
ステップ136では、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データは車載端末10の要求する曲データでないと判定される。そして、ステップ138では、曲データの配信に対する配信料を当該利用者の口座番号から引き落とす課金処理が実行されない。本ステップ138の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
【0078】
上記図6に示すルーチンによれば、車載端末10からの曲データ中の音情報のファイル名の固有識別番号と車載端末10に向けてダウンロードした曲データの固有識別番号とが一致し、かつ、車載端末10から正常ダウンロード通知がなされた場合に、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データは車載端末10の要求する曲データであると判定することができ、その利用者に対して課金処理を行うことができる。一方、車載端末10からの曲データ中の音情報のファイル名の固有識別番号と車載端末10に向けてダウンロードした曲データの固有識別番号とが一致しない、或いは、車載端末10から異常ダウンロード通知がなされた場合に、配信センタ12が車載端末10にダウンロードした曲データは車載端末10の要求する曲データでないと判定することができ、その利用者に対する課金処理を禁止することができる。
【0079】
従って、本実施例によれば、車載端末10の要求する曲の曲データが該車載端末10にダウンロードされたか否かを判定するうえで、車載端末10の抽出した曲データ中の音情報のファイル名の固有識別番号と配信センタ12が車載端末10に向けてダウンロードした曲データの固有識別番号とを比較するので、その判定を正確に行うことが可能となっている。また、その判定を行ううえで、車載端末10の抽出した曲データ中の音情報のファイル名のフォーマット形式と車載端末10の要求するフォーマット形式とを比較するので、その判定を更に精度よく行うことが可能となっている。
【0080】
また、本実施例によれば、車載端末10に配信センタ12から曲データがダウンロードされたが、その曲データが該車載端末10の要求する曲の曲データでない場合に、その車載端末10の利用者である車両搭乗者に対して課金が行われるのを防止することができる。これにより、車載端末10の要求するデータのダウンロードに対する車両搭乗者への課金処理を適切に行うことが可能となっている。
【0081】
尚、上記の実施例においては、車載端末(通信カラオケ端末)10が特許請求の範囲に記載した「端末」及び「データ通信端末」に、配信センタ12が特許請求の範囲に記載した「センタ」に、それぞれ相当していると共に、車載端末10の制御部30が、配信センタ12からの曲データ中の各データから音情報のファイル名の固有識別番号を抽出することにより特許請求の範囲に記載した「データ名抽出手段」が、図5に示すルーチン中のステップ104の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「分解手段」が、ステップ100の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「データ配信要求手段」が、曲データ中の各データから抽出した音情報のファイル名の固有識別番号を配信センタ12に向けて送信することにより特許請求の範囲に記載した「送信手段」が、また、配信センタ12の配信制御部20が、図6に示すルーチン中のステップ132及び136の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「判定手段」が、それぞれ実現されている。
【0082】
ところで、上記の実施例においては、カラオケ曲のダウンロードが行われるシステムに適用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、歌詞のないBGM曲や映画,朗読本のダウンロードに適用することも可能である。更に、上記の実施例においては、車両に搭載された車載端末10に曲データをダウンロードするものであるが、車載端末10に限らず、利用者の携帯する携帯端末やPDA等にダウンロードするものであってもよい。
【0083】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0084】
請求項2記載の発明によれば、端末がセンタから受信したデータに要求データのデータ名に対応しないデータ名の付されたデータが含まれる状況下においてそのデータが端末の要求するデータでないと判定することができる。このため、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0085】
請求項3記載の発明によれば、配信データが曲名に対応した音情報又は画像情報により構成されていない事態を把握することができるので、センタが端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0086】
請求項4記載の発明によれば、センタから端末の要求するデータが配信されなかった場合に端末利用者に対して課金が行われるのを防止できるので、要求データの配信に対する端末利用者への課金処理を適切に行うことができる。
【0087】
請求項5及び6記載の発明によれば、センタに、端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行わせることができる。
【0088】
請求項7記載の発明によれば、データ通信端末が、端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定を正確に行うことができる。
【0089】
請求項8記載の発明によれば、端末がセンタから受信したデータに要求データのデータ名に対応しないデータ名の付されたデータが含まれる状況下においてそのデータが端末の要求するデータでないと判定される。このため、端末に配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定が正確に行われる。
【0090】
また、請求項9記載の発明によれば、配信データが曲名に対応した音情報又は画像情報により構成されていない事態が把握されるので、センタが配信したデータが端末の要求するデータであるか否かの判定が正確に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるデータ通信システムの構成図である。
【図2】本実施例においてカラオケモードが開始された直後における車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図3】本実施例においてカラオケモードが開始された直後における車載端末の表示画面を模式的に表した図である。
【図4】本実施例のシステムにおいて曲データのダウンロード時に車載端末と配信センタとの間で行われる信号送受を時系列順に並べた図である。
【図5】本実施例において車載端末が実行する制御ルーチンのフローチャートである。
【図6】本実施例において配信センタが実行する制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 車載端末(通信カラオケ端末)
12 配信センタ
20 配信制御部
30 制御部

Claims (9)

  1. データ名により管理されているデータの配信を要求する端末と、前記端末からの要求に応じてデータ名の付されたデータを該端末に配信するセンタと、の間で送受されるデータに関して判定を行うシステムであって、
    前記端末が前記センタから受信したデータのデータ名を抽出するデータ名抽出手段と、
    前記端末が配信を要求したデータのデータ名と前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名とを比較することにより、前記センタが前記端末に配信したデータが該端末の要求するデータであるか否かを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とするデータ判定システム。
  2. 前記センタから前記端末に配信されるデータが、複数種類のデータにより構成されていると共に、
    前記端末が前記センタから受信したデータを複数種類のデータに分解する分解手段を備え、
    前記データ名抽出手段は、前記分解手段により分解された複数種類のデータの各データ名のうち少なくとも一のデータ名を抽出することを特徴とする請求項1記載のデータ判定システム。
  3. 前記データ名は、曲名に関する識別情報であり、
    前記センタから前記端末に配信されるデータは、所定の識別情報を有し、曲名に対応する少なくとも曲の音情報と画像情報とにより構成されていることを特徴とする請求項2記載のデータ判定システム。
  4. 前記センタは、前記判定手段により前記端末に配信したデータが該端末の要求するデータであると判定される場合には該端末の利用者に対して課金処理を実行し、一方、前記端末に配信したデータが該端末の要求するデータでないと判定される場合には該端末の利用者に対して課金処理を実行しないことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載のデータ判定システム。
  5. データ名により管理されているデータの配信をセンタに要求するデータ配信要求手段と、
    前記センタから受信したデータのデータ名を抽出するデータ名抽出手段と、
    前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名を前記センタへ送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするデータ通信端末。
  6. 前記送信手段は、前記センタに、該センタが前記端末に配信したデータのデータ名との比較により該配信したデータが該端末の要求するデータであるか否かを判定させるべく、前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名を該センタへ送信することを特徴とする請求項5記載のデータ通信端末。
  7. データ名により管理されているデータの配信をセンタに要求するデータ配信要求手段と、
    前記センタから受信したデータのデータ名を抽出するデータ名抽出手段と、
    配信を要求したデータのデータ名と前記データ名抽出手段により抽出されたデータ名とを比較することにより、前記センタが配信したデータが要求するデータであるか否かを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とするデータ通信端末。
  8. 前記センタから配信されるデータが、複数種類のデータにより構成されていると共に、
    前記センタから受信したデータを複数種類のデータに分解する分解手段を備え、
    前記データ名抽出手段は、前記分解手段により分解された複数種類のデータの各データ名のうち少なくとも一のデータ名を抽出することを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項記載のデータ通信端末。
  9. 前記データ名は、曲名に関する識別情報であり、
    前記センタから配信されるデータは、所定の識別情報を有し、曲名に対応する少なくとも曲の音情報と画像情報とにより構成されていることを特徴とする請求項8記載のデータ通信端末。
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