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JP2004100843A - トルクリミッタ付き減速機構 - Google Patents

トルクリミッタ付き減速機構 Download PDF

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JP2004100843A
JP2004100843A JP2002264249A JP2002264249A JP2004100843A JP 2004100843 A JP2004100843 A JP 2004100843A JP 2002264249 A JP2002264249 A JP 2002264249A JP 2002264249 A JP2002264249 A JP 2002264249A JP 2004100843 A JP2004100843 A JP 2004100843A
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JP
Japan
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torque limiter
motor
reduction mechanism
speed reduction
planetary
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JP2002264249A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Ogiwara
荻原 英之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Nidec Seimitsu Corp
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Seimitsu Co Ltd
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  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

【課題】原動節から従動節への動力伝達状態でも従動節を手動等の外力で操作できるトルクリミッタ付き減速機構の提供。
【解決手段】トルクリミッタ付き減速機構5は、モータシャフト42に軸着された太陽摩擦車のテーパ状摩擦輪51bと、遊星球保持器53の出力軸53aを回動可能に支承するラジアル軸受部52a及び外側固定リング部52bを有するケース52と、筒状部分53bの等間隔3箇所に遊星球54を位置決め保持するための切欠き53cを有する遊星球保持器53と、太陽摩擦車51に外接すると同時に樹脂製ケース52の外側固定リング部52bに内接する3個の遊星球54とを備える。遊星球54のテーパ状摩擦輪51bに外接する外周面の摩擦は遊星球54の外側固定リング部52bに内接する内周面の摩擦よりも大きい。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原動節から従動節への動力伝達状態でも従動節を手動等の外力で自由操作できるトルクリミッタ付き減速機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
折畳式携帯電話機は多数の押し釦等を配列した本器と液晶画面を有する蓋器とがヒンジ機構により開閉可能となっている。通常、手動で蓋器を開閉するものであるが、自動で開蓋できる折畳式携帯電話機が知られている。この半自動式蓋器開閉機構は、手動による閉蓋過程でバネ材に弾性復元力を蓄積すると共に蓋器を本器にロックし、開蓋過程ではヒンジ機構側の押し釦の押し込みでロック解除すると、バネ材の弾性復元力により蓋器を跳ね上げて開くものである。蓋器の急激な跳ね上げを抑制するために、グリースダンパーなどが内蔵されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の半自動式蓋器開閉機構にあっては、次のような問題点があった。
【0004】
閉蓋過程は手動にて行うため、その際、両手操作を必要とする。そのため、荷物携行時などでは荷物を一旦置くか、蓋器を身体等に押し付けて閉蓋しなければならない。懐中の折畳式携帯電話機を取り出す際は本器と蓋器とが折り畳まれており、また視認し難いため、片手で把持してから握り直して、両手で開蓋動作を行わなければならないが、閉蓋動作では既に本器を片手で把持しているから、むしろ閉蓋動作の方が自動化を必要とする。この点を解決するものとして、開閉動作をモータドライブで実現する方法も考えられるが、モータドライブ中、蓋器に手動等の外力が加わると、モータの過負荷状態を招き、動力伝達機構の損傷又はモータ過熱を生じる。
【0005】
他方、折畳式携帯電話機に限らず、パソコンなどの蓋器には大画面の液晶パネルが搭載されているため、実装容易で、蓋器に衝撃を加えない滑らかな自動開閉機構を装備することが要請されていた。
【0006】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1の課題は、原動節から従動節への動力伝達状態でも従動節を手動等の外力で自由操作できるトルクリミッタ付き減速機構を提供することにある。また、本発明の第2の課題は、そのトルクリミッタ付き減速機構とモータとを一体化して成るトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを提供することにある。更に、本発明の第3の課題は、そのトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータをヒンジ機構を有する開閉装置に適用して成る自動開閉装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決するために、本発明に係るトルクリミッタ付き減速機構は、出力軸を有し、外側固定リングに対し回動可能に支承されて外側固定リングに内接する複数個の転動遊星体を転動可能に保持する遊星体保持器と、転動遊星体が外接し、入力軸により回動する太陽摩擦車とを備えている。この転動遊星体としては、鋼球等の球体が一般的であるが、遊星ローラでも構わない。そして、転動遊星体の太陽摩擦車に外接する外周面の摩擦は転動遊星体の外側固定リングに内接する内周面の摩擦よりも大きく設定されている。
【0008】
原動節としての入力軸が一方向に回転駆動すると、太陽摩擦車の一方向回転が転動遊星体の逆方向自転として転動遊星体に伝達されるため、転動遊星体が一方向に公転し、この動きに押されて遊星体保持器が一方向に回転するので、出力軸が転動遊星体の公転速度で一方向に回転する。入力軸が逆方向に回転駆動する場合は、出力軸が転動遊星体の公転速度で逆方向に回転する。
【0009】
入力軸が一方向に回転駆動している状態において、外力により出力軸がロックされるときは、転動遊星体の太陽摩擦車に外接する外周面の摩擦が転動遊星体の外側固定リングに内接する内周面の摩擦よりも大きく設定されているため、転動遊星体と外側固定リングの内周面との間にスリップが生じ、転動遊星体が空転し、伝達トルクの閾値を超えてトルクリミット状態になる。
【0010】
また、入力軸の回転停止中、外力により出力軸が一方向に回転されるときは、転動遊星体は遊星体保持器に保持されて外側固定リングの内周面をスリップしながら一方向に略1公転1自転することになり、太陽摩擦車は一方向に回転する。
【0011】
このように、入力軸の回転駆動中に、手動等の外力が出力軸に加わった場合、トルクリミッタ動作により動力伝達が転動遊星体と外側固定リングの内周面との間で遮断される。換言すれば、入力軸から出力軸への動力伝達の状態でも従動節を手動等の外力で自由操作できる。また、太陽摩擦車の外周面の径と外側固定リングの内周面の径との比が減速比となっているため、コンパクトな減速機を得ることができる。
【0012】
転動遊星体の太陽摩擦車に外接する外周面をゴム材質で構成した場合には、その外周面の摩擦を転動遊星体の外側固定リングに内接する内周面の摩擦よりも大きく設定することが容易となり、また、そのゴム弾性により転動遊星体を外側固定リングの内周面に確実に圧接させることができる。
【0013】
転動遊星体の太陽摩擦車に外接する外周面をテーパ面とした場合には、転動遊星体の組み込み等が容易となるばかりか、楔作用により転動遊星体を外側固定リングの内周面に確実に圧接させることができ、初期設定が容易である。
【0014】
このトルクリミッタ付き減速機構とモータとの一体化構成としては、モータケースの端面から突出したモータシャフトを入力軸としてこれに太陽摩擦車を軸着し、モータケースの端面側に外側固定リングを取り付けて成る。このトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータは棒状で、出力軸を恰もモータシャフトとして扱うことができるので、ユニット化を実現でき、各種装置への実装が頗る容易となる。なお、モータケースと外側固定リングを共通ケースとして一体構成しても良い。ベアリングも節約できるので、部品点数の削減により低コスト化を実現できる。
【0015】
更に、ヒンジ機構の介在により第1部材と第2部材とが相対的に開閉可能な自動開閉装置は、ヒンジ機構の回転中心線上に、上記トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータの軸線を斉一させてこれを第1部材側に固定し、出力軸の係合部を第2部材側でヒンジ機構の回転中心線上に形成された被係合部に係合して成る。モータが正回転すると、第2部材は第1部材に対して正回転し、モータが逆回転すると、第2部材は第1部材に対して逆回転する。モータ回転中に第2部材を手動で開閉すこともロックすることもできる。また、モータ回転の停止中では、第2部材を手動で開閉すことができる。
【0016】
通常、ヒンジ機構は相離間した位置に第1及び第2の回り対偶部を有しているものであるが、トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを第1の回り対偶部と第2の回り対偶部との間に取り付けて成る場合は、デットスペースの有効活用や外観体裁の向上を図ることができる。このトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを取り付けるための取付部は、例えば、当該トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータが中空部に収まる筒状部とすることができる。
【0017】
なお、この自動開閉装置は折畳式携帯電話機やノート型パソコンに用いるに適している。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを採用した折畳式携帯電話機を示す分解斜視図、図2は同トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを示す分解斜視図、図3は同トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータに用いる摩擦車の分解斜視図、図4(a)は同トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを示す正面図、図4(b)はその左側面図、図4(c)はその右側面図、図5(a)は同ルクリミッタ付き減速機構を備えたモータにおいて右半分であるトルクリミッタ付き減速機構を縦断して示す部分断面図、図5(b)は図5(a)中のD−D線に沿って切断した状態を示す矢視図である。
【0019】
本例の折畳式携帯電話機は、多数の押し釦12を配列した本器1と液晶画面22を有する蓋器2とがヒンジ機構により開閉可能となっている。即ち、本器1の縁部で相離間した位置には軸止め環14,15が一体的に形成され、また、蓋器2の縁部には空き間26を措いて筒状軸受部24と環状軸受部25とが一体的に形成されている。軸止め環14と軸止め環15との間で軸止め環15に近接した位置には、空き間26に嵌る円状突部16が一体的に形成されている。軸止め環14と円状突部16との間には筒状軸受部24が挟まると共に、円状突部16と軸止め環15との空き間17には環状軸受部25が挟まる。一方のキャップ兼ヒンジ軸18は軸止め環14内に締まり嵌めで嵌入すると共に、筒状軸受部24内に隙間嵌めで嵌入する。また、他方のキャップ兼ヒンジ軸19は軸止め環15内に締まり嵌めで嵌入すると共に、環状軸受部25内に隙間嵌めで嵌入する。このため、一方の回り対偶部は軸止め環14,キャップ兼ヒンジ軸18及び筒状軸受部24で構成され、他方の回り対偶部は軸止め環15,キャップ兼ヒンジ軸19及び環状軸受部25で構成されている。
【0020】
本例のトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ3は筒状軸受部24内に取り付けられ、そのモータ軸線はヒンジ軸の回転中心線上に位置決めされている。筒状軸受部24内に取り付けられたモータ3における出力軸(後述する)のマイナスドライバー形の係合部Aは、円状突部16の端面中央(ヒンジ軸の回転中心線上)に形成された長溝状被係合部Bに差し込まれている。係合部Aと長溝状被係合部Bとが継手を構成する。なお、モータ3の端子Tはリード線(図示せず)を介して本器1と蓋器2に共通のフレキシブル基板(図示せず)に接続されていると共に、本器1の側面には蓋開閉用のスライド式スイッチ(図示せず)が設けられている。
【0021】
トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ3は、ブラシ付きモータ4とトルクリミッタ付き減速機構5とを一体化構成して成る。ブラシ付きモータ4は通例の小形モータである。ブラシ付きモータ4とトルクリミッタ付き減速機構5とは取付部材(アダプター)6を媒介として軸方向に連結されている。この取付部材6は、ブラシ付きモータ4の端面から突出したモータシャフト42を貫通するため貫通孔6aを有し、モータケース41の端面にネジS,Sを以って連結している。
【0022】
トルクリミッタ付き減速機構5は、取付部材6から突出したモータシャフト42に軸着された太陽摩擦車51を有する。この太陽摩擦車51は、図3に示す如く、樹脂製ブッシュ51aとこれに嵌めたゴム製のテーパ状摩擦輪51bとから成る。
【0023】
トルクリミッタ付き減速機構5は、外側固定リングとして滑性樹脂製ケース52を有する。なお、ケース52は金属製ケースでも構わない。この樹脂製ケース52は、一方の端面に後述する遊星球保持器53の出力軸53aを回動可能に支承するラジアル軸受部52aと、円筒状の外側固定リング部52bと、この外側固定リング部52bから他方の端面側に一体的に張り出てモータケース41と取付部材6との接合境界溝に掛かり止めする一対の掛止爪52cとから成る。
【0024】
従動節としての遊星球保持器53は樹脂製で、筒状部分53bの等間隔3箇所に樹脂製の遊星球54を位置決め保持するための切欠き53cを有し、端面側に出力軸53aを一体的に有している。なお、遊星球54は鋼球でも構わない。出力軸53aの先端側にはマイナスドライバー形の係合部Aが形成されている。遊星球保持器53の筒状部分53bは太陽摩擦車51と樹脂製ケース52との間に位置し、3個の遊星球54は太陽摩擦車51に外接すると同時に樹脂製ケース52の外側固定リング部52bに内接している。ここで、ゴム製のテーパ状摩擦輪51bの摩擦係数は外側固定リング部52bの摩擦係数よりも大きいのえ、遊星球54のテーパ状摩擦輪51bに外接する外周面の摩擦は遊星球54の外側固定リング部52bに内接する内周面の摩擦よりも大きい。
【0025】
図6(a)に示す如く、モータシャフト42が時計回り方向に回転駆動すると、テーパ状摩擦輪51bの弾性により遊星球64が外側固定リング部52bに圧接されているため、テーパ状摩擦輪51bの時計回り方向の回転が反時計回り方向の自転として遊星球54に伝達されると同時に、遊星球54が時計回り方向に公転し、この公転動きに押されて遊星球保持器53が時計回り方向に回転するので、出力軸53aが遊星球54の公転速度で時計回り方向に回転する。同様にして、モータシャフト42が反時計回り方向に回転駆動すると、出力軸53aが遊星球54の公転速度で反時計回り方向に回転する。
【0026】
図6(b)に示す如く、モータシャフト42が時計回り方向に回転駆動している状態において、外力により出力軸53aがロックされるときは、テーパ状摩擦輪51bに外接する外周面の摩擦は遊星球54の外側固定リング部52bに内接する内周面の摩擦よりも大きいため、遊星球54と外側固定リング部52bの内周面との間にスリップが生じ、遊星球54が空転し、伝達トルクの閾値を超えてトルクリミット状態になる。
【0027】
また、図6(c)に示す如く、モータシャフト42が時計回り方向に回転駆動する期間において、外力により出力軸53aが時計回り方向に回されるときは、遊星球54は遊星球保持器53に保持されて外側固定リング部52bの内周面をスリップしながら時計回り方向に略1公転1自転することになり、太陽摩擦車51は時計回り方向に供回りする。
【0028】
このように、モータシャフト42の回転駆動中に、手動等の外力が出力軸53a等の従動節に加わった場合、トルクリミッタ動作により動力伝達が遊星球54と外側固定リング部52bの内周面との間で遮断される。換言すれば、動力伝達の状態でも従動節を手動等の外力で自由操作できる。また、太陽摩擦車51の外周面の径と外側固定リング部52bの内周面の径との比が減速比となっているため、コンパクトな減速機を得ることができる。
【0029】
ここで特に、テーパ状摩擦輪51bはゴム材質であるため、その摩擦係数が外側固定リング部52bの内周面の摩擦係数よりも大きく、接触部に窪みを生じるので、トルクリミット時には遊星球54が外側固定リング部52bの内面で確実にスリップする。また、そのゴム弾性により遊星球54を外側固定リング部52bの内周面に確実に圧接させることができる。
【0030】
太陽摩擦車51の外周面はテーパ面であるので、遊星球54の組み込み等が容易となるばかりか、楔作用により遊星球54を外側固定リング部の内周面に確実に圧接させることができる。
【0031】
このようなトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ3をヒンジ機構に内蔵した図1の折畳式携帯電話機においては、スライド式スイッチを一方向に変位操作すると、被係合Bに接合した係合部Aが一方向に回転駆するため、蓋器2はヒンジ軸を回転中心として本器1に対し相対的に逆方向に旋回し、蓋器2が開蓋する。例えば、その過程中、外力により蓋器2をロックすることができる。逆に、スライド式スイッチを逆方向に変位操作すると、被係合Bに接合した係合部Aが逆方向に回転駆動するため、蓋器2はヒンジ軸を回転中心として本器1に対し相対的に一方向に旋回し、蓋器2が閉蓋する。例えば、その過程中、外力により蓋器2をロックすることができる。更に、スライド式スイッチを操作せずに、蓋器2を手動で開閉できることは言う迄もない。
【0032】
特に、本例のトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ3は棒状小形であることから、筒状軸受部24内に取り付けることができ、デットスペースの有効活用や外観体裁の向上を図ることができる。
【0033】
なお、本発明のトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ3は携帯電話機に限らず、ノート型パソコンやその他装置のヒンジ機構に内蔵でき、自動開閉装置を容易に得ることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るトルクリミッタ付き減速機構は、転動遊星体の太陽摩擦車に外接する外周面の摩擦が転動遊星体の外側固定リングに内接する内周面の摩擦よりも大きく設定されているため、入力軸から出力軸への動力伝達状態でも従動節を手動等の外力で操作できる。また、太陽摩擦車の外周面の径と外側固定リングの内周面の径との比が減速比となっているため、コンパクトな減速機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを採用した折畳式携帯電話機を示す分解斜視図である。
【図2】同実施例に係るトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを示す分解斜視図である。
【図3】同実施例に係るトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータに用いる摩擦車の分解斜視図である。
【図4】(a)は同実施例に係るトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを示す正面図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図である。
【図5】(a)は同実施例に係るトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータにおいて右半分であるトルクリミッタ付き減速機構を縦断して示す部分断面図、(b)は(a)中のD−D線に沿って切断した状態を示す矢視図である。
【図6】(a)は同実施例におけるトルクリミッタ付き減速機構の入力軸を回転駆動させた場合の機構要素の運動態様を示す動作説明図、(b)は同実施例におけるトルクリミッタ付き減速機構の入力軸を回転駆動させた場合で出力軸をロックしたときの機構要素の運動態様を示す動作説明図、(c)は同実施例におけるトルクリミッタ付き減速機構の入力軸が非駆動状態の場合に出力軸を回転したときの機構要素の運動態様を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1…本器
2…蓋器
3…トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ
4…ブラシ付きモータ
5…トルクリミッタ付き減速機構
6…取付部材(アダプター)
6a…貫通孔
12…押し釦
14,15…軸止め環
16…円状突部
17,26…空き間
18,19…キャップ兼ヒンジ軸
22…液晶画面
24…筒状軸受部
25…環状軸受部
41…モータケース
42…モータシャフト
51…太陽摩擦車
51a…樹脂製ブッシュ
51b…ゴム製のテーパ状摩擦輪
52…樹脂製ケース
52a…ラジアル軸受部
52b…外側固定リング部
52c…掛止爪
53…遊星球保持器
53a…出力軸
53b…筒状部分
53c…切欠き
54…遊星球
6a…貫通孔
A…係合部
B…長溝状被係合部
T…端子
S…ネジ

Claims (10)

  1. 出力軸を有し、外側固定リングに対し回動可能に支承されて前記外側固定リングに内接する複数個の転動遊星体を転動可能に保持する遊星体保持器と、前記転動遊星体が外接し、入力軸により回動する太陽摩擦車とを備え、前記転動遊星体の前記太陽摩擦車に外接する外周面の摩擦が前記転動遊星体の前記外側固定リングに内接する内周面の摩擦よりも大きいことを特徴とするトルクリミッタ付き減速機構。
  2. 請求項1において、前記転動遊星体の前記太陽摩擦車に外接する外周面はゴム材質で構成されていることを特徴とするトルクリミッタ付き減速機構。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記転動遊星体の前記太陽摩擦車に外接する外周面はテーパ面であることを特徴とするトルクリミッタ付き減速機構。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に規定する前記トルクリミッタ付き減速機構を用い、モータケースの端面から突出したモータシャフトを前記入力軸としてこれに前記太陽摩擦車を軸着し、前記モータケースの前記端面側に前記外側固定リングを設けて成ることを特徴とするトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ。
  5. 請求項4において、前記モータケースと前記外側固定リングとは共通ケースであることを特徴とするトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータ。
  6. ヒンジ機構の介在により第1部材と第2部材とが相対的に開閉可能な開閉装置において、前記ヒンジ機構の回転中心線上に、請求項4又は請求項5に規定するトルクリミッタ付き減速機構を備えたモータの軸線を斉一させてこれを第1部材側に固定し、前記出力軸の係合部を第2部材側で前記ヒンジ機構の回転中心線上に形成された被係合部に係合して成ることを特徴とする自動開閉装置。
  7. 請求項6において、前記ヒンジ機構は相離間した位置に第1及び第2の回り対偶部を有し、前記トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを第1の回り対偶部と第2の回り対偶部との間に取り付けて成ることを特徴とする自動開閉装置。
  8. 請求項7において、前記トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータを取り付けるための取付部は、前記トルクリミッタ付き減速機構を備えたモータが中空部に収まる筒状部であることを特徴とする自動開閉装置。
  9. 請求項8に規定する前記自動開閉装置を用いて成ることを特徴とする折畳式携帯電話機。
  10. 請求項8に規定する前記自動開閉装置を用いて成ることを特徴とするノート型パソコン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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