JP2004094679A - 表示制御装置、タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents
表示制御装置、タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法および制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】上書きデータの描画、削除等の操作性に優れ、プレゼンテーションを円滑に進行させることが可能なタッチパネル付きディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル付きディスプレイ装置5であって、ディスプレイ画面113に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段18と、前記表示文書の表示倍率、およびディスプレイ画面113上の画面座標を検出する文書情報検出手段14と、前記表示文書の表示倍率および前記表示文書の画面座標を利用して、上書きデータ格納手段18に格納されている上書きデータの文書座標を画面座標に変換する座標変換手段12とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】タッチパネル付きディスプレイ装置5であって、ディスプレイ画面113に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段18と、前記表示文書の表示倍率、およびディスプレイ画面113上の画面座標を検出する文書情報検出手段14と、前記表示文書の表示倍率および前記表示文書の画面座標を利用して、上書きデータ格納手段18に格納されている上書きデータの文書座標を画面座標に変換する座標変換手段12とを備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示制御装置、タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法、および制御プログラムに関する。
【0002】
【従来技術】
PDP(Plasma Display Panel)、液晶リアプロジェクタなどの表示装置の大型化に伴い、プレゼンテーション、会議、および学校の授業などにおいて、表示一体型座標入力装置が利用されるようになってきた。
【0003】
座標入力装置の大きな特徴は、マウス操作では困難な手書き文字描画が容易に行える点にある。このため、予め用意してきた文書を表示しながら、補助的に手書き文字、手書き図形などを座標入力装置に描画しながら説明することにより、より効果的なプレゼンテーションを行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
表示一体型座標入力装置の利便性をさらに向上させることが望まれており、このために、文書上に重ねて表示された手書き文字や手書き図形のような上書きデータの表示、削除、再表示などの処理を簡単に行うことのできる技術の提供が望まれている。
【0005】
例えば、ディスプレイ画面に表示されている文書等に含まれる少なくとも一部のデータを他の文書等に貼り付ける場合には、プログラム間でデータを受け渡す。この場合、送り側でデータを選択して「コピー」を指示し、受け側で「貼り付け」を指示することにより、データの受け渡しを行うことができ、この受け渡しの機能はOS(Operation System)によって提供されている。しかし、この場合、「コピー」および「貼り付け」の操作が面倒であり、またこの処理にある程度の時間を要するため、この間説明が中断されてしまい、プレゼンテーションの集中力を削ぐ原因となる可能性があるという問題があった。また、貼り付けたデータが邪魔になった場合に、OS上で動作するアプリケーションプログラム(APLプログラム)を呼び出して削除する必要があり、操作が煩わしい。
【0006】
特開2001−312264号公報においては、ディスプレイ画面に表示されている文書等に所定のデータを重ねて表示させたい場合に、貼り付けたいデータ、すなわち文書上に上書きすべき上書きデータを、画像メモリ上に直接描画する方法が開示されている。これによれば、表示倍率を拡大縮小した場合や、スクロールにより表示内容を移動させたりした場合でも、文書に重ねられた上書きデータの位置情報が保存される。従って、この位置情報に基づいて文書と上書きデータとの位置関係を保つことができる。しかし、この方法では、一旦文書が画像メモリから退避すると同時に上書きデータが削除されるので、文書における同一の位置に、再度上書きデータを表示することができない。
【0007】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、上書きデータの描画、削除等の操作性に優れ、プレゼンテーションを円滑に進行させることが可能なタッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法および制御プログラム、ならびに表示制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、タッチパネルを利用して入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置であって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段と、前記表示文書の表示倍率、および前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標を検出する文書情報検出手段と、前記文書情報検出手段によって検出された前記表示文書の前記表示倍率および前記表示文書の前記画面座標を利用して、前記上書きデータ格納手段に格納されている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換手段と、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標の位置に、前記上書きデータを表示させる表示処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この請求項1の発明によれば、上書きデータ格納手段は、上書きデータが表示文書に重ねて表示されたときの、上書きデータの表示文書に対する相対的な位置を示す文書座標として格納しているので、ディスプレイ画面に表示されている表示文書のサイズおよび表示文書の表示位置のうち少なくとも一方が変更された場合でも、表示文書と上書きデータとの相対的な位置関係および相対的なサイズの比率を正確に保つ状態に、上書きデータを表示文書に重ねて表示することができる。すなわち、表示文書のサイズ変更にともなって上書きデータのサイズを変更し、また表示文書の表示位置の変更にともなって上書きデータの表示位置を変更することができる。
【0010】
また、このように、上書きデータと、上書きデータの文書座標が格納されているので、プレゼンテーションにおける説明において上書きデータが邪魔になったときに一旦削除しても、再び読み出して、前回上書きデータを表示していたときの、上書きデータと表示文書との位置関係を保つ状態に、上書きデータを表示文書上に重ねて表示することができる。
【0011】
このように、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記表示文書に重ねて表示すべき上書きデータが、前記タッチパネルによって入力された場合に、前記上書きデータの前記画面座標を検出する画面座標検出手段をさらに備え、前記座標変換手段は、前記表示文書の表示倍率および前記表示文書の前記画面座標に基づいて、前記上書きデータの前記画面座標を前記文書座標に変換し、前記上書きデータ格納手段は、入力された前記上書きデータと、前記座標変換手段による変換後の前記上書きデータの前記文書座標とを対応付けて格納することを特徴とする。
【0013】
この請求項2の発明によれば、上書きデータの画面座標は、座標変換手段によって上書きデータが重ねられた表示文書に対する文書座標に変換されるので、上書きデータ格納手段は、上書きデータの文書座標を格納することができる。従って、格納された文書座標を利用することにより、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができる。このように、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効果的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記上書きデータ格納手段は、前記上書きデータと、前記表示文書を識別する文書識別情報とをさらに対応付け、前記座標変換手段は、前記表示処理手段が所定の表示文書を表示させる場合に、前記上書きデータ格納手段において当該表示文書に対応付けられている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換することを特徴とする。
【0015】
この請求項3の発明によれば、上書きデータ格納手段は、上書きデータと、文書座標とを、文書識別情報に対応付けて格納しているので、所定の表示文書が読み出された場合にこの表示文書に対する上書きデータを読み出すことができる。これにより、例えば、表示文書を一旦終了し、再び起動させた場合でも、この表示文書に対する上書きデータを再度表示することができる。このように、煩雑な操作を行うことなく、表示文書に対する上書きデータを表示させることができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ画面装置の利便性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記座標変換手段は、前記表示文書が複数のページを有する場合に、前記上書きデータの前記画面座標を、前記上書きデータが重ねられた前記ページに対する相対的な位置を示すページ座標に変換し、前記上書きデータ格納手段は、前記上書きデータと、当該上書きデータの前記ページ座標と、前記文書識別情報と、前記ページを識別するページ識別情報とを対応付けて格納し、前記座標変換手段は、前記表示処理手段が前記表示文書の所定のページを表示させる場合に、前記上書きデータ格納手段において前記表示文書の前記ページに対応付けられている前記上書きデータの前記ページ座標を前記画面座標に変換することを特徴とする。
【0017】
この請求項4の発明によれば、上書きデータ格納手段は、表示文書が複数のページを有する場合には、上書きデータの文書座標にかえて、表示文書のうち上書きデータが表示されたページに対応するページ座標を格納している。従って、ページ座標を利用することによって、上書きデータを重ねるべき位置を容易に特定することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0018】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記座標変換手段は、前記上書きデータが前記表示文書に含まれている複数ページ上に表示されている場合に、前記上書きデータを、前記ページ単位に分割し、分割後の各上書きデータを、それぞれ対応するページにおける前記ページ座標に変換し、前記上書きデータ格納手段は、分割後の前記上書きデータそれぞれと、各上書きデータの前記ページ座標、前記文書識別情報、および前記ページ識別情報とを対応付けて格納することを特徴とする。
【0019】
この請求項5の発明によれば、表示文書に含まれている複数のページに対応して、すなわち複数ページに跨って描かれた上書きデータをページ単位に分割し、表示文書におけるページ単位で管理する。すなわち、表示文書上のいずれの位置に描画された上書きデータをも管理することができる。従って、ユーザは、描画位置を気にすることなく自由に上書きデータを描画することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0020】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記表示処理手段は、前記座標変換手段による変換後の前記上書きデータの前記画面座標が前記ディスプレイ画面内の座標である場合に、前記上書きデータを表示させることを特徴とする。
【0021】
この請求項6の発明によれば、上書きデータの画面座標がディスプレイ画面に表示されている領域内の座標である場合にのみ、上書きデータを表示させることができる。このように、文書座標を画面座標に変換することにより、上書きデータを表示すべきか否かを容易に判断することができる。従って、簡単な判断により、上書きデータの表示を制御することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0022】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記上書きデータ格納手段は、所定の表示文書に対する前記上書きデータと、当該上書きデータの前記文書座標または前記ページ座標を格納するときに、前記表示文書に対応付けて前記上書きデータを既に格納している場合には、既に格納されている前記上書きデータと、今回格納すべき前記上書きデータとを、それぞれ前記表示文書に対応付けて格納することを特徴とする。
【0023】
この請求項7の発明によれば、所定の上書きデータを上書きデータ格納手段に格納させる際に、当該表示文書に対する上書きデータが既に格納されている場合には、新たに格納する上書きデータを、既に格納されている上書きデータとは別個に格納することができる。このように、ユーザの希望通りに上書きデータを格納することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0024】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、所定の表示文書に対する前記上書きデータを前記上書きデータ格納手段に格納する旨の新規格納指示を受け付ける指示受付手段をさらに備え、前記上書きデータ格納手段は、前記新規格納指示を受け付けた場合に、既に格納されている前記上書きデータと、今回格納すべき前記上書きデータとを、それぞれ前記表示文書に対応付けて格納することを特徴とする。
【0025】
ここで、新規格納指示とは、所定の表示文書に対応付けて上書きデータを格納しようとする場合に、当該表示文書に対して既に格納されている上書きデータを更新するのではなく、既に格納されている上書きデータとは別のデータとして、すなわち既に格納されている上書きデータを残しつつ、新規に上書きデータを格納することの指示である。
【0026】
この請求項8の発明によれば、所定の表示文書に対する上書きデータについての新規格納指示を受け付けた場合には、所定の表示文書に対応付けて既に格納されている上書きデータとは別個に格納することができる。このように、ユーザの希望通りに上書きデータを格納することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0027】
また、請求項9にかかる発明は、データをディスプレイ画面に表示させる表示制御装置であって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段と、前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率、および前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標を検出する文書情報検出手段と、前記文書情報検出手段によって検出された前記表示文書の前記表示倍率および前記表示文書の前記画面座標を利用して、前記上書きデータ格納手段に格納されている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換手段と、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標の位置に、前記上書きデータを表示させる表示処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
この請求項9の発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0029】
また、請求項10にかかる発明は、タッチパネルによって入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法であって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて、上書きデータ格納手段に格納する上書きデータ格納ステップと、前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率と前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標とを検出する文書情報検出ステップと、前記文書情報検出ステップにおいて検出された前記表示文書の前記表示倍率と前記表示文書の前記画面座標に基づいて、前記上書きデータ格納ステップにおいて格納された前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換ステップと、前記座標変換ステップにおいて変換された、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標に、前記上書きデータを表示させる表示ステップとを備えたことを特徴とする。
【0030】
この請求項10の発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0031】
また、請求項11にかかる発明はタッチパネルによって入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置を制御する制御プログラムであって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて、上書きデータ格納手段に格納する上書きデータ格納ステップと、前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率と、前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標とを検出する文書情報検出ステップと、前記文書情報検出ステップにおいて検出された前記表示文書の前記表示倍率と前記表示文書の前記画面座標とに基づいて、前記上書きデータ格納ステップにおいて格納された前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換ステップと、前記座標変換ステップにおいて変換された前記ディスプレイ画面上の前記画面座標に、前記上書きデータを表示させる表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラムである。
【0032】
この請求項11の発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示制御装置、タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法および制御プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0034】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置5の構成を説明するための図である。タッチパネル付きディスプレイ装置5は、タッチパネル式の座標入力装置1と、座標入力装置1に入力された座標を検出する座標検出装置3と、座標検出装置3が検出した座標に基づいて画像データを制御するホスト装置4、ホスト装置4によって制御された画像データ(R,G,B)を液晶画面やPDPといったディスプレイ画面に表示する表示装置2とを備えている。なお、本明細書中では、座標入力装置1と座標検出装置3とを合わせた構成をタッチパネルとも記す。
【0035】
ディスプレイ画面113は、座標入力装置1の座標入力面112と重なって設けられている。表示装置2は、ディスプレイ画面113に画像データを表示する。座標入力面112とは、座標検出装置3が座標を検出できる領域である。ディスプレイ画面113は、ユーザによって直接タッチされる画面であって、座標入力面112は仮想的な面である。
【0036】
座標入力装置1は、後述する光学検出器を備え、ディスプレイ画面113上に指やペンなどが接触したこと(タッチ)および離れたことを光学的に検出する。光学検出器が検出したデータは座標検出装置3に入力し、座標検出装置3が、タッチされた座標入力面112上の点(タッチ点)tの画面座標(x,y)を算出する。すなわち、画面座標とは、ディスプレイ画面113における所定の位置を原点とした座標である。なお、本実施の形態においては、ディスプレイ画面113における左上頂点を原点とする。算出される画面座標は、ディスプレイ画面113の画素数(例えばx:1024,y:768)によって表される。なお、座標検出装置3のタッチ点の座標の算出については、後に詳述する。
【0037】
なお、本実施の形態では、座標入力面112上に指やペンなどで触れることをタッチといい、タッチされた点をタッチ点という。また、タッチ点から指やペンが離れたこと(タッチが解除されたこと)をデタッチという。また、タッチがデタッチされることなく座標入力面112上を移動することを移動タッチ(ドラッグ)という。
【0038】
また、座標検出装置3は、後述する光学検出器が検出した座標データを入力するための左光学検出器I/F101、右光学検出器I/F102、座標データをRS232C,USBなどを介してホスト装置4に送信するホストI/F103、座標検出装置3全般を制御する中央演算装置104、中央演算装置104で使用されるプログラムが格納されているROM105、中央演算装置104の作業データが一時保存されるRAM106、および周期的に時間を計測して中央演算装置104に入力するタイマ(TIMER)107を備えている。
【0039】
ホスト装置4は、PC(Personal Computer)であって、Windows(R)、MACOS(R)、Linux(R)といった汎用的なOSを搭載しており、画像データの制御は、OSの制御下で実行されている。そして、汎用的なOSの制御下で実行されるプログラム(ドライバソフト)であるドライバ108と、共通の汎用的なOSの制御下で動作するアプリケーションの一つであるAPL111と、画像データが一時的に保存される画像RAM115とを有している。
【0040】
以上述べた構成は、以下のように動作する。すなわち、座標入力装置1の座標入力面112にタッチがなされると、タッチのタッチ点を示すデータが座標検出装置3に出力する。座標検出装置3は、タッチ点を示すデータに基づいてタッチ点の座標を算出する。座標検出装置3が算出した座標のデータ(座標データ)は、タッチ、デタッチ、および移動タッチのいずれかの情報と共に検出データとしてホスト装置4のドライバ108に引き渡される。例えば、操作者が座標入力面112に手書き図形を描画している間は、デタッチされることなく、かつタッチ点が連続的に移動しているので、移動タッチの状態である。
【0041】
ドライバ108は、RS232CまたはUSBを介して、座標検出装置3から座標データを受け取り、受け取った座標データをマウスデータ(マウスの右ボタン、中央ボタン、左ボタンのON、OFFの情報およびマウスがクリックされた点の座標の情報)の形式に変換する。
【0042】
APL111は、ドライバ108から検出データをマウスデータとして受け取る。そして、受け取ったマウスデータに含まれる座標データおよびボタンONの情報に対応付けて予め設定されている機能を実行する。
【0043】
ここでいう機能とは、例えば、タッチ点の軌跡を特定の色や太さの線で描画する文字描画、図形描画、罫線描画をいう。APL111によって作成された画像データは、R,G,Bで表される形式で画像RAM115において展開される。展開された画像データは、表示装置2に送出される。表示装置2は、画像データをディスプレイ画面113に表示する。
【0044】
本実施の形態におけるタッチパネル付きディスプレイ装置5は、ディスプレイ画面113に表示される表示文書上に上書きデータを重ねて表示する上書き処理を行う。ここで、上書きデータとは、座標入力面112を介してユーザから入力された手書き文字や、予め登録されているスタンプデータや、図形などである。図2は、上書きデータ処理を実現する上書き処理部10の機能ブロック図である。
【0045】
上書き処理部10は、画面座標検出部11、座標変換部12、指示受付部13、文書情報検出部14、一時保存部15、データベース制御部16、表示処理部17、上書きデータデータベース18、および文書データベース19を備えている。
【0046】
画面座標検出部11は、タッチ点などのディスプレイ画面113上における位置、すなわち画面座標を検出する。より具体的には、ディスプレイ画面113上に表示されている表示文書に重ねて表示すべき上書きデータが、タッチパネル112を用いてユーザにより入力された場合に、上書きデータの画面座標を検出する。なお、画面座標検出部11は、左光学検出器I/F101および右光学検出器I/F102が検出したデータに基づいて画面座標を検出する。
【0047】
指示受付部13は、座標入力面112などのユーザインターフェースを介してユーザから入力された情報を受け付ける。より具体的には、指示受付部13は、例えば、所定の表示文書に対する上書きデータを上書きデータDB18に新規データとして格納する旨の新規格納指示を受け付ける。
【0048】
文書情報検出部14は、表示処理部17がディスプレイ画面113に表示させている表示文書の表示倍率、および表示文書のディスプレイ画面113における位置を示す画面座標を検出し、表示倍率および画面座標を含む文書情報を作成する。なお、画面座標とは、ディスプレイ画面113において、表示文書のうちの所定の部分が表示されるディスプレイ画面113上の座標である。例えば、表示文書の全体が表示されている場合には、表示文書の左上頂点が表示されているディスプレイ画面113上の座標である。また、ディスプレイ画面113上に表示文書の一部が表示されている場合には、表示文書のうちディスプレイ画面113に表示されている領域の座標である。具体的には、表示文書の上下左右の端の縁に対応する直線を示す座標値であってもよく、また四隅の座標値であってもよい。
【0049】
座標変換部12は、文書情報検出部14によって検出された表示文書の表示倍率および表示文書の画面座標を利用して、上書きデータの画面座標を文書座標に変換する。また、座標変換部12は、表示文書の表示倍率および表示文書の画面座標を利用して、上書きデータDB18に格納されている上書きデータの文書座標を画面座標に変換する。座標変換部12は、指示受付部13からの指示により座標変換を行う。ここで、文書座標とは、ディスプレイ画面113が表示している表示文書に対する相対的な位置を示す座標である。
【0050】
一時保存部15は、上書きデータと、この上書きデータの文書座標を一時的に保存する。
【0051】
DB制御部16は上書きデータDB18および文書DB19を制御する。文書DB19は、ディスプレイ画面113に表示すべき表示文書を格納している。
【0052】
上書きデータDB18は、ディスプレイ画面113に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、上書きデータを表示させる位置を表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する。より具体的には、上書きデータDB18は、上書きデータおよび文書座標を、当該上書きデータを重ねて表示すべき表示文書を識別する文書識別情報に対応付けて格納している。上書きデータを重ねて表示すべき表示文書が複数のページを有する場合には、上書きデータと、ページ座標と、文書識別情報と、ページ識別情報とを対応付けて格納している。
【0053】
上書きデータDB18はまた、一の表示文書に対して一または複数の上書きデータを格納している。
【0054】
なお、上書きデータDB18に格納されている文書座標およびページ座標は、座標変換部12が画面座標を変換することによって得られた座標である。
【0055】
上書きデータDB18はまた、DB制御部16を介して指示を受けた場合に一時保存部15に格納されている上書きデータおよび文書座標を新たに格納する。
【0056】
また、上書きデータが複数のページ上に渡って、すなわち複数のページに跨って表示されている場合には、上書きデータはページ単位に分割された後の上書きデータがそれぞれ、上書きデータのページ座標、文書識別情報、ページ識別情報に対応付けて格納される。なお、ページ単位に分割する処理については後述する。
【0057】
ここで、文書識別情報とは、上書きデータを重ねて表示すべき表示文書を識別するための情報である。ページ識別情報とは、上書きデータを重ねて表示すべきページを識別するための情報である。ページ識別情報は、例えばページ番号であってもよい。ページ識別情報は、同一の表示文書内における複数のページを識別可能な情報であってもよく、またすべての表示文書に含まれるページを識別可能な情報であってもよい。
【0058】
なお、本実施の形態においては、一時保存部15は、上書きデータと、この上書きデータの文書座標を一時的に保存しているが、他の例としては、上書きデータと、この上書きデータの画面座標を保存してもよい。すなわち、座標変換部12による変換前の座標を保存してもよい。この場合、座標変換部12は、上書きデータDB18に格納する前に、一時保存部15に保存されている画面座標を文書座標に変換し、上書きデータDB18は、変換後の文書座標を格納する。
【0059】
表示処理部17は、DB制御部16を介して、上書きデータDB18および文書DB19に格納されているデータをディスプレイ画面113に表示させる。より具体的には、表示処理部17は、座標変換部12によって変換された後の画面座標が示す位置に、上書きデータを表示させる。表示処理部17はまた、座標入力装置1としてのタッチパネルを用いて、ユーザにより入力されたデータをディスプレイ画面113に表示させる。
【0060】
図3は、APLモードおよび上書きモードに設定されている場合にディスプレイ画面113に表示される表示内容を示している。ディスプレイ画面113には、文書ウィンドウ300およびツールバー400が表示されている。文書ウインドウ300には文書500が表示されている。なお、図3(A)は、APLモードのときの表示内容を示し、図3(B)および図3(C)は、上書きモードのときの表示内容を示している。
【0061】
ここで、APLモードおよび上書きモードとは、ユーザからの操作に対する処理に関するモードである。APLモードとは、Windows(R),MAC OS(R),Linux(R)など汎用OSで上書きプログラム以外のプログラム実行可能な状態のことである。すなわち、APLモードに設定されている場合には、ユーザからの入力に応じて、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書を制御する。また、上書きモードとは、表示文書に対して上書き可能な状態のことである。上書きモードに設定されている場合には、ユーザからの入力に応じて、表示文書に重ねて表示する上書きデータを作成し、ディスプレイ画面113に表示する。
【0062】
図3(A)は、APLモードに設定されているときのディスプレイ画面113の表示内容を示している。ツールバー400は、ユーザがデスクトップアイコンをダブルクリックにより選択した場合などに、OSが提供する起動手段によって表示される。
【0063】
ディスプレイ画面113に表示されているツールバー400のペンボタン404、図形ボタン406、スタンプボタン408、および消しゴムボタン410のいずれか1つのボタンが選択されると、上書きモードへ移行する。この時、上書きツールとしての表示処理部17は、全画面サイズの全画面透明ウィンドウをディスプレイ画面113に仮想的に重ねて表示する。この全画面透明ウィンドウとは、上書きデータを表示するウィンドウである。上書き処理部10は、キーボード、マウスデータの受信権利を取得する。すなわち、これにより、画面座標検出部11は、画面座標の検出を開始する。
【0064】
図3(B)は、上書きモードに設定されているときのディスプレイ画面113の表示内容を示している。上書きモードに設定されると、上書きモードを示すカーソル310が表示される。図3(B)に示す文書500には、ユーザにより座標入力面112を介して入力された上書きデータ312,314,316が重ねて表示されている。さらに、上書きモードに設定されている場合には、上書きカーソル310が表示される。すなわち、上書きカーソル310により、上書きモードに設定されていること示している。
【0065】
ユーザがツールバー400に含まれているボタンのうち所望のボタンを選択することにより上書きモードに設定される。そして、上書きモードに設定されているときに、ユーザからの指示があると、指示された上書きデータをディスプレイ画面113に表示する。
【0066】
例えば、手書き描画線312は、ツールバー400において、ユーザがペンボタン404を選択し、描きたい描画線に対応する座標入力面112上の位置をタッチペンなどで直接タッチすることにより、ディスプレイ画面113に表示される。また、図形314は、ユーザが図形ボタン404を選択し、描画したい位置を指定することにより表示される。なお、図形ボタン404が選択されると、例えばプルダウンメニューとして、複数種類の図形が表示される。そして、表示された図形のうちユーザによって選択された種類の図形が表示されてもよい。図形の種類としては、円、楕円、直線、四角形などがある。また、スタンプ316は、ユーザがスタンプボタン408を選択し、描画したい位置を指定することにより表示される。なお、スタンプについても、図形の場合と同様に、プルダウンメニューを表示し、複数の種類が表示され、ユーザからの選択を受け付ける。
【0067】
このように、ユーザが所望の画像を入力すると、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書上にユーザにより入力された画像を重ねて表示することができる。
【0068】
図3(C)は、上書きモードにおいて消しゴムボタン410が選択され、所定のデータが削除されたときのディスプレイ画面113の表示内容を示している。図3(C)に示す表示文書500上の領域318は、ユーザからの指示により表示データが削除された領域である。消しゴムモードに設定された状態で、ユーザが所望の位置をタッチするとタッチされた位置に対応する領域の上書きデータをディスプレイ画面113から削除することができる。
【0069】
次に、図4を参照しつつ、図3に示したような上書きデータに対する上書き処理部10の処理の概略を説明する。
【0070】
ユーザからの指示により上書きモードに設定されると、上書き処理が初期化される(ステップS100)。初期化処理については後述する。次に、座標入力面112に対してユーザからの入力があると、入力点すなわちタッチ点の座標データがマウスデータとして入力される(ステップS102)。なお、座標データからマウスデータへの変換については後述する。
【0071】
マウスデータが入力されたときに操作モードとして上書きモードが設定されており(ステップS104,Yes)、かつマウスデータがディスプレイ画面113に表示されているツールバー400上の座標でない場合、すなわち、文書表示領域300上の座標である場合には(ステップS106,No)、入力されたマウスデータが上書きデータの入力であると判断し、指示受付部13は上書きデータを受け付け、上書き処理部10は受け付けた上書きデータの座標変換を行う処理である上書きデータ受付処理を行う(ステップS108)。
【0072】
また、マウスデータが入力されたときに、操作モードとして上書きモードが設定されていない場合、すなわちAPLモードに設定されている場合(ステップS104,No)、およびマウスデータがディスプレイ画面113に表示されているツールバー400上の座標である場合(ステップS106,Yes)には、選択されたツールバーに対する処理であるツールバー制御が行われる(ステップS110)。そして、ツールバー制御により、操作モードに終了モードが設定されると(ステップS112,Yes)、ディスプレイ画面113からツールバーが消え(ステップS120)、処理が終了する。
【0073】
また、ツールバー制御(ステップS110)により、操作モードに終了モード以外のモードが設定された場合、すなわち、上書きモードまたはAPLモードが設定された場合には(ステップS112,No)、ステップS114へ進む。
【0074】
さらに、操作モードとして、上書きモードが設定されると(ステップS114,Yes)、上書きデータDB18に格納されている上書きデータを表示する処理である上書き表示処理が行われ(ステップS116)、再びS102へ戻りマウスデータの入力を待つ。
【0075】
また、ステップS114において操作モードとしてAPLモードに設定されると(ステップS114,No)、現在ディスプレイ画面113上に表示されている上書きデータを消去する。上書きデータ消去処理が行われ(ステップS118)、再びステップS102へ戻りマウスデータの入力を待つ。
【0076】
ステップS112において操作モードに終了モードが設定されるまで、以上の処理を繰り返す。
【0077】
次に、図5を参照しつつ、図4において説明した初期化処理(ステップS100)における上書き処理部10の詳細な処理について説明する。
【0078】
例えば座標入力面112等を介してユーザから指示されると、OSが提供するプログラム起動手段(図示せず)によって、上書き処理部10による上書き処理が開始する。上書き処理が開始すると、まず、表示処理部17は、ディスプレイ画面113に上書きツールバー400を表示する(ステップS130)。次に、設定の状態であるステータスを初期化する。すなわち、操作モードをAPLモードに設定し(ステップS132)、ステータスにAPLを設定し(ステップS134)、さらにスライドデータ無しと設定する(ステップS136)。以上で、初期化処理が終了し、図4におけるS102に戻る。
【0079】
ここで、スライドデータとは、全画面透明ウィンドウに表示すべき上書きデータ、すなわち上書きデータDB18に格納されている上書きデータのことであって、上書きデータを保存、再表示するためのデータである。
【0080】
次に、図6を参照しつつ、図4において説明した上書きデータ受付処理(ステップS108)における上書き処理部10の詳細な処理について説明する。まず、表示処理部17は、マウスデータ入力処理(ステップS102)において入力されたデータ、すなわち上書きデータをディスプレイ画面113に表示させる(ステップS140)。次に、画面座標検出部11は、上書きデータが表示される画面座標を検出する(ステップS142)。次に、文書情報検出部14は、表示処理部17が現在ディスプレイ画面113に表示させている表示文書の表示倍率および画面座標を含む文書情報を取得する(ステップS144)。なお、表示文書が複数ページを有する場合には、ディスプレイ画面113に表示されているページのページ番号を文書情報としてさらに取得する。次に、座標変換部12は、文書情報検出部14から文書情報を受け取り、表示文書の表示倍率および画面座標に基づいて、上書きデータの画面座標を、文書座標に変換する(ステップS146)。
【0081】
このように、ディスプレイ画面113上に表示されている表示文書に重ねて表示すべき上書きデータが座標入力面112を介して入力された場合に、上書きデータの画面座標を検出し、座標変換部12は、表示文書の表示倍率および画面座標を利用して、上書きデータの画面座標を文書座標に変換する。
【0082】
次に、一時保存部15は、上書きデータと、文書情報検出部14が作成した文書座標を一時的に保存する(ステップS148)。なお、上書きデータとして手書き描画線が描画された場合には、描画データが保存され、上書きデータとして図形が描画された場合には、図形を示すデータが保存される。以上で、上書きデータ受付処理が終了し、図4におけるS102に戻る。
【0083】
次に、図7を参照しつつ、図6において説明した入力データ描画処理(ステップS140)における上書き処理部10の詳細な処理について説明する。
【0084】
まず、上書きモードにペンが設定されている場合(ステップS150,Yes)、マウスデータの座標がツールバー上の座標でないので、手書き描画線の入力と判断し(ステップS152)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113上のユーザによって指定された位置に手書き描画線を表示させる(ステップS154)。また、上書きモードに図形が設定されている場合(ステップS156,Yes)、図形描画に対する入力と判断し(ステップS158)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113上のユーザによって指定された位置に図形を表示させる(ステップS160)。
【0085】
また、上書きモードにスタンプが設定されている場合(ステップS170,Yes)、スタンプ貼り付けに対する入力と判断し(ステップS172)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113上のユーザによって指定された位置に、スタンプを表示させる(ステップS174)。また、上書きモードに消しゴムが設定されている場合(ステップS176)、手書き描画線など、表示文書上に描かれた上書きデータの消去指示と判断し(ステップS178)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113におけるユーザによって指定された位置の上書きデータをディスプレイ画面113から削除する(ステップS180)。ここで、消去指示とは、上書きデータをディスプレイ画面113から削除する旨を示す指示である。
【0086】
以上で入力データ描画処理が終了し、図6における画像座標検出ステップ(ステップS142)に進む。
【0087】
次に、図8から図10を参照しつつ、図6において説明した座標変換処理(ステップS146)において上書きデータの画面座標を文書座標に変換する処理について説明する。
【0088】
図8は、ディスプレイ画面113とディスプレイ画面113に表示されている表示文書500との位置関係を示している。文書表示領域330は、表示文書500のうちディスプレイ画面113上に表示される領域である。図8(A)は、表示文書500の左上原点のディスプレイ画面上位置における座標点Sがディスプレイ画面113の内部にある場合を示し、図8(B)は、点Sがディスプレイ画面113の外部にある場合を示している。なお、図8(A)および図8(B)に示す文書表示領域330には、いずれも表示文書に含まれる任意の1ページが表示されている。ここで、点Rは、ディスプレイ画面113における左上原点である。
【0089】
文書表示領域330上に描画された上書きデータ上の位置である点Aの画面座標を(X,Y)とする。さらに、表示文書500の左上原点Sにおける画面座標を(DX,DY)、文書幅をDW、文章高さをDH、文書の表示倍率(%)をVとすると、点Aの表示文書500に対する文書座標A’(PX,PY)は以下のように示される。
PX=(X−DX)*(100/V) ・・・(1)
PY=(Y−DY)*(100/V) ・・・(2)
なお、図8(B)に示すように表示文書500の文書原点Sがディスプレイ画面113の外部にある場合には、文書原点Sの座標値であるDXおよびDYは、いずれもマイナスの値を示す。
【0090】
以上、図8において説明したように、式(1)および式(2)を利用することによって、点Aの画面座標(X,Y)を、文書座標(PX,PY)に変換することができる。座標変換部12は、式(1)および式(2)を利用することにより、上書きデータを構成する各点の画面座標(X,Y)を文書座標(PX,PY)に変換する。
【0091】
なお、文書情報検出部14は、表示処理部17を介してAPLが提供するI/Fから、文書情報として表示文書500の左上原点における画面座標(DX,DY)、文書幅DW、文章高さDH、文書の表示倍率(%)V、表示ページ、および表示ファイル名を取得する。
【0092】
次に、図9を参照しつつ、2ページを有する表示文書510に対して、2ページ目に対応する位置に上書きデータが重ねられた場合について説明する。図9に示す1ページ表示領域332および2ページ表示領域334は、表示文書510に含まれる連続する2ページを表示する領域である。図9に示す1ページ表示領域332には、表示文書510の1ページ目の一部が表示され、2ページ表示領域334には、表示文書510の2ページ目の一部が表示されている。
【0093】
図9に示すように、2ページ表示領域文書の2ページ目に上書きデータが重ねて描画された場合、座標変換部12は上書きデータの画面座標を表示文書の2ページ目における相対的なページ座標に変換する。図9に示す表示文書の2ページ目の左上原点Tにおける画面座標を(DX1,DY1)とすると、DX1およびDY1は、以下の式により算出することができる。
DX1=DX ・・・(3)
DY1=DH−DY+DS ・・・(4)
【0094】
さらに、上書きデータ上の点Aの画面座標(X,Y)は、以下の式により、文書座標(PX1,PY1)に変換される。
PX1=(X−DX1)*(100/V)・・・(5)
PY1=(Y−DY1)*(100/V)・・・(6)
【0095】
なお、文書情報検出部14は、文書情報として、DX,DY,DW,DH,Vと1ページと2ページの間の間隔DSを取得する。
【0096】
このように、複数のページを有する表示文書における所定のページに対して、描画線などが上書きされた場合には、座標変換部12は、上書きデータの画面座標を、上書きデータが重ねられたページにおける相対的なページ座標に変換する。
【0097】
このように、表示文書が複数ページを有している場合には、上書きデータは、対応するページ内における文書内位置として、表示文書内の所定のページに対応付けて保存されているので、表示文書内の所定のページが、ディスプレイ画面113に表示された場合に、上記上書きデータをディスプレイ画面113に表示させるべきか否かを容易に判断することができる。
【0098】
次に、図10を参照しつつ、上書きデータに対応付けるべきページの選択方法について説明する。図10(A)は、ディスプレイ画面113に表示文書500の1ページのみが表示されている場合を示す。図10(A)に示すように、文書表示領域300に表示文書500の1ページのみが表示されている場合には、文書表示領域300に重ねて描画された上書きデータ312,313,314,315,316は、いずれも文書表示領域300に表示されているページに対応付けられる。なお、上書きデータ315,316のように、文書表示領域300上から外れて表示される上書きデータも、文書表示領域300上に表示される上書きデータと同様に文書表示領域300に表示されているページに対応付けられる。
【0099】
図10(B)は、ディスプレイ画面113に表示文書における連続する2ページが表示されている場合を示す。図10(B)に示すように、ディスプレイ画面113に1ページ表示領域332および2ページ表示領域334が表示され、各ページ上に上書きデータが描画された場合には、各上書きデータ312,313,314,315,316は、重なるページに対応付けられる。すなわち、上書きデータ312,313,314,316は、1ページに対応付けられ、上書きデータ315は、2ページに対応付けられる。なお、上書きデータ316のように、1ページ表示領域および2ページ表示領域のいずれにも含まれない場合には、上書きデータ316の画面座標におけるY値が重なるページに対応付ける。
【0100】
すなわち、上書きデータの画面座標におけるY値が次式で表される条件を満たす場合は、この上書きデータを1ページに対応付ける。
Y<(DH−DY) ・・・(7)
また、Y値が次式で表される条件を満たす場合は、この上書きデータを2ページに対応付ける。
Y≧(DH−DY+DS)・・・(8)
【0101】
また、図10(C)に示す上書きデータ317,318,319のように、1ページ表示領域332および2ページ表示領域の外側から描かれている場合には、上書きデータは、当該上書きデータが先に重なるページ、すなわち、描画が開始されるページに対応付けられる。例えば、上書きデータ317は、先に2ページ表示領域334に重なるので2ページに対応付けられ、上書きデータ319は、先に1ページ表示領域332に重なるので1ページに対応付けられる。また、上書きデータ318は、2ページに跨って重なるが、Cを開始点として描かれているので、先に1ページ表示領域332に重なるので1ページに対応付けられる。
【0102】
このように、上書きデータが表示文書のいずれの位置に重ねられた場合であっても、上書きデータを適当なページ等に対応付けて格納することができるので、ユーザは、上書きデータを重ねる位置についての制限を受けなくてよい。従って、自由に上書きデータを重ねることができる。
【0103】
次に、図11を参照しつつ、図4において説明した上書きデータ表示処理(ステップS116)における詳細な処理について説明する。なお、上書きデータ表示ステップ(ステップS116)における処理は、操作モードがAPLモードから上書きモードに変化するときに行われる処理である。
【0104】
図4に示したステップS114において、操作モードに上書きモードに設定されたときに、ステータスがAPLモードに設定されていた場合(ステップS200,Yes)、ステータスに上書きモードを設定し(ステップS202)、文書情報検出部14は、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書の文書識別情報、ページ番号、表示倍率、文書幅、文書高さ、および文書左上原点座標を検出し、これらの情報を文書情報として、座標変換部12へ送る(ステップS204)。
【0105】
次に、DB制御部16は、上書きデータDB18に、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対する上書きデータ、すなわちスライドデータが格納されているか否かを確認する。スライドデータが格納されている場合には、表示処理部17は、上書きデータDB18に格納されているスライドデータを表示文書に重ねて表示させる(ステップS206)。さらに、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対する上書きデータが一時保存部15に保存されている場合には、表示処理部17は、一時保存部15に保存されている上書きデータを表示文書に重ねて表示させる(ステップS208)。以上で上書きデータ表示処理が終了し、図4において説明したマウスデータ入力ステップ(ステップS102)に戻る。
【0106】
このように、APLモードから上書きモードに移行した場合には、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対するスライドデータおよび上書きデータを自動的に表示文書に重ねて表示することができる。
【0107】
次に、図12を参照しつつ、図11において説明したスライドデータ表示処理(ステップS206)における詳細な処理について説明する。
【0108】
ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対応する上書きデータが、上書きデータDB18に格納されている場合(ステップS220)、座標変換部12は、文書情報検出部14から受けとった文書情報を利用して、上書きデータの文書座標を画面座標に変換する(ステップS222)。
【0109】
このように、座標変換部12は、表示処理部17が所定の表示文書を表示させる場合に、上書きデータDB18においてこの表示文書に対応付けられている上書きデータの文書座標を画面座標に変換する。
【0110】
なお、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書が複数のページを有しており、表示処理部17がこのうちの所定のページのみをディスプレイ画面113に表示している場合には、ステップS220、ステップS222において、ディスプレイ画面113に表示されているページに対応する上書きデータが格納されている場合に、座標変換部12は、上書きデータの文書座標を画面座標に変換する。
【0111】
変換後の画面座標がディスプレイ画面113内の座標である場合、すなわち上書きデータの表示位置が、現在ディスプレイ画面113に表示されている領域内の位置である場合には(ステップS224,Yes)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113における画面座標に上書きデータを表示させる(ステップS226)。このように、文書情報検出部14は、表示文書のうちディスプレイ画面113に表示されている領域を検出し、表示処理部17は、上書きデータの画面座標がディスプレイ画面113に表示されている領域内の座標である場合のみ、上書きデータを表示させる。
【0112】
なお、ステップS220において上書きデータDB18に表示文書に対応する上書きデータ、すなわちスライドデータが格納されていない場合、およびステップS224において、表示文書のうち上書きデータに対応する領域がディスプレイ画面113に表示されていない場合には、上書きデータは表示されない。
【0113】
以上で、スライドデータ表示処理は終了し、図11において説明した上書きデータ表示処理(ステップS208)に進む。
【0114】
なお、上書きデータ表示処理(ステップS208)における詳細な処理は、図12を参照しつつ説明したスライドデータ表示処理とほぼ同様である。上書きデータ表示処理においては、上書きデータDB18にかえて一時保存部15に、上書きデータが保存されている場合に、保存されている上書きデータをディスプレイ画面113に表示させる。
【0115】
次に、図13を参照しつつ、図12において説明した座標変換処理(ステップS222)における文書座標を画面座標に変換する方法を説明する。図13は、ディスプレイ画面113と、ディスプレイ画面113に表示される表示文書との位置関係を示している。図13(A)に示す上書きデータとしての手書き描画線342は、表示文書の1ページ510上に重ねて表示されている。また、図13(B)に示す上書きデータ344は、表示文書の2ページ344に重ねて表示されている。
【0116】
1ページ510上に重ねられた上書きデータ342の文書座標(PX,PY)は、以下の式により画面座標(X,Y)に変換される。
X=PX*V/100+DX ・・・(9)
Y=PY*V/100+DY ・・・(10)
式(9)および式(10)によって算出される画面座標(X,Y)が、下記条件を満たす場合、上書きデータの画面座標は、ディスプレイ画面113上の座標である。
0≦X<(W−1) ・・・(11)
0≦Y<(H−1) ・・・(12)
式(11)および式(12)に示すHおよびWは、それぞれディスプレイ画面113の画面幅および高さを示す。
【0117】
なお、2ページ520に重ねられた上書きデータ344の文書座標は、上書きデータ342と同様に算出される。
【0118】
次に、図14を参照しつつ、図4において説明した上書きデータ消去処理(ステップS118)における詳細な処理を説明する。
【0119】
ステップS114においてステータスに上書きモードが設定されているときに、操作モードにAPLモードが設定されると(ステップS230)、操作モードにAPLモードが設定され(ステップS232)、ステータスがAPLモード移行する(ステップS234)。このとき、表示処理部17がディスプレイ画面113にスライドデータを表示している場合には(ステップS236,Yes)、スライドデータをディスプレイ画面113から削除し(ステップS238)、さらに上書きデータが表示されている場合には(ステップS240,Yes)、上書きデータをディスプレイ画面113から削除する(ステップS242)。
【0120】
なお、このとき、表示処理部17は、ディスプレイ画面113の表示内容からスライドデータを削除するが、DB制御部16は、上書きデータDB18に格納されているスライドデータを削除しない。また同様に、一時保存部15は、保存している上書きデータを削除しない。
【0121】
以上で、上書きデータ消去ステップが終了し、図4におけるマウスデータ入力ステップ(ステップS102)に戻る。
【0122】
このように、上書きモードからAPLモードに切り替る場合には、表示処理部17は、ディスプレイ画面113に表示していた上書きデータを表示内容から削除するが、一時保存部15および上書きデータDB18に保存されている上書きデータおよびスライドデータは引き続き保存されている。このように表示内容から削除されても、データ自体は削除されないので、表示処理部17は再び上書きデータおよびスライドデータを表示させることができる。
【0123】
次に、図15を参照しつつ、図4において説明したツールバー制御処理(ステップS110)における詳細な処理について説明する。
【0124】
操作モードに「ダイアログ」が設定されている場合(ステップS250,Yes)、ダイアログボックス制御が行われる(ステップS252)。ダイアログボックス制御については後述する。なお、「ダイアログ」モードとはダイアログボックス制御を行うモードである。
【0125】
また、操作モードに「ツールバー」が設定され(ステップS254,No)、かつユーザによりタッチされたタッチ点の座標がツールバー400内の座標であると判断され(ステップS262,Yes)、かつ選択されたボタン内の座標でデタッチされたと判断されると(ステップS268,Yes)、ボタン選択を確定し、ボタンを通常表示に戻す。そして、選択されたボタンにおける機能設定に関する処理を行う(ステップS270)。なお、「ツールバー」モードとは、ユーザにより選択されたボタンにおける機能設定に関する処理を行うモードである。
【0126】
また、操作モードに「ツールバー」が設定され(ステップS254,Yes)、かつユーザによりタッチされたタッチ点の座標が、ツールバー400外の座標であると判断すると(ステップS262,No)、ボタンを通常表示に戻し(ステップS264)、ボタン選択を無効と判断する(ステップS266)。
【0127】
また、操作モードにダイアログおよびツールバー以外が設定されている場合は(ステップS254,No)、操作モードにツールバーを設定し(ステップS256)、さらに選択機能に「ボタン処理」を設定する(ステップS258)。そして、選択されたボタンのボタン名およびボタンの座標情報を一時保存する。そして、タッチされたボタンを反転表示など選択されたことを明示する表示に変更する(ステップS260)。以上で、ツールバー制御ステップが終了し、図4に示したS112へ進む。
【0128】
次に、図16および図17を参照しつつ、図15において説明した選択機能設定ステップ(ステップS270)における詳細な処理について説明する。
【0129】
選択機能に「無効」が設定されない場合(ステップS400,No)、マウスOFFによりボタン選択が確定し、ボタンを通常表示に戻す(ステップS402)。そして、選択機能に「APL」が設定された場合(ステップS404,Yes)、操作モードにAPLモードが設定される(ステップS406)。
【0130】
また選択機能に「APL」以外が設定された場合(ステップS404,No)操作モードに上書きモードが設定される(ステップS410)。さらに選択機能に「ペン」が設定された場合には(ステップS412,Yes)、上書きモードにおける手書き描画モードに移行する(ステップS414)。
【0131】
また、選択機能に「図形」が設定された場合(ステップS416,Yes)、上書きモードにおける図形描画モードに移行する(ステップS418)。また、選択機能も「スタンプ」が設定された場合には(ステップS420,Yes)、上書きモードにおけるスタンプ描画モードに移行する(ステップS422)。また、選択機能に「消しゴム」が設定された場合には(ステップS424,Yes)、上書きモードにおける消しゴムモードに移行する(ステップS426)。
【0132】
また、以上の上書きモードに関する選択機能以外の機能、すなわち、ダイアログ表示に関する選択機能が設定された場合には(ステップS424,No)、操作モードにダイアログモードが設定される(ステップS430)。
【0133】
選択機能に「保存」が設定され(ステップS432,Yes)、かつ一時保存部15および上書きデータDB18にそれぞれ上書きデータおよびステータスデータが保存されていない場合には(ステップS434,Yes)、操作モードに上書きモードが設定される。
【0134】
また、S434において上書きデータが保存されている場合には(ステップS434,No)、ダイアログの種類として、「保存」が設定される(ステップS438)。このとき、上書きデータDB18にスライドデータが格納されている場合には(ステップS440,Yes)、ディスプレイ画面113に追加確認ダイアログボックスが表示される(ステップS442)。また、S440において、上書きデータが格納されていない場合には(ステップS440,No)、保存ダイアログボックスを表示する。
【0135】
また、選択機能に「開く」が設定されると(ステップS446,Yes)、ディスプレイ画面113に開くダイアログボックスが表示される(ステップS448)。さらに、ダイアログの種類として、「開く」が設定される(ステップS450)。また、選択機能に「設定」が設定されると(ステップS452,Yes)、ディスプレイ画面113に設定ダイアログボックスが表示される(ステップS454)。さらに、ダイアログの種類として、「設定」が設定される(ステップS456)。
【0136】
また、以上の選択機能が設定されず(ステップS452,No)、かつ上書きデータが格納されていない場合には(ステップS458,Yes)、操作モードに終了が設定される(ステップS460)。また、上書きデータが格納されている場合には(ステップS458,Yes)、終了ダイアログボックスを表示させる(ステップS462)。さらに、ダイアログに「終了」が設定される(ステップS464)。
【0137】
以上において説明した、各選択機能に対応する処理が終了すると、選択機能設定ステップが終了し、図4において説明したステップS112に進む。
【0138】
次に、図18から図21を参照しつつ、図16および図17において説明した選択機能として、ダイアログが選択された場合にディスプレイ画面113に表示される、各種ダイアログボックスについて説明する。
【0139】
図18(A)は、終了ダイアログボックス600を示している。終了ダイアログボックス600は、上書きモードを終了するときに、上書きデータを格納するか否かの指示をユーザから受け付けるときに表示される。具体的には、「終了」ボタンがユーザにより選択され、選択機能に「終了」が設定されたときに、一時保存部15が上書きデータを保存している場合に表示される。ここで、ユーザにより、「はい」ボタン602が選択されると、指示受付部13は、ユーザからの指示を受け付ける。そして、DB制御部16は、この指示に基づいて、一時保存部15に格納されている上書きデータを上書きデータDB18にステータスデータとして格納する。具体的には、DB制御部16は、上書きデータおよび文書座標を、この上書きデータを表示していた表示文書の文書識別情報およびページ番号に対応付けて格納する。
【0140】
このように、上書きデータDB18を介して上書きデータを格納する旨の指示を受け付けた場合に、一時保存部15に一時的に保存されている上書きデータを上書きデータDB18に格納する。このように、ユーザの希望によって上書きデータを格納するか否かを決定することができる。
【0141】
図18(B)は、追加確認ダイアログボックス610を示している。追加確認ダイアログボックス610は、「保存」ボタンがユーザにより選択され、選択機能に「保存」が設定されたときに、一時保存部15に上書きデータが保存されている場合、または、終了ダイアログボックス600において指定した上書きデータを更新した場合に、更新後の上書きデータをスライドデータとして上書きデータDB18に格納するか否かを確認するために表示される。
【0142】
ここで、ユーザにより、「はい」ボタン612が選択されると、指示受付部13は、ユーザから、上書きデータDB18を更新する旨の指示を受け付ける。DB制御部16は、この指示に基づいて、一時保存部15に一時的に保存されている上書きデータにより、上書きデータDB18に格納されているスライドデータを更新し、更新後のスライドデータを格納する。
【0143】
このように、上書きデータDB18において、これから保存しようとする上書きデータに対応する表示文書に対するスライドデータが既に格納されている場合には、ユーザから更新の旨の指示を受けたことを条件として、スライドデータを上書きする。
【0144】
また、ここで、「いいえ」ボタン614が選択されると、指示受付部13は、ユーザから、上書きデータDB18に既に格納されているスライドデータとは別に新規の上書きデータとして保存する旨の指示、すなわち新規格納指示を受け付ける。DB制御部16は、この新規格納指示に基づいて、一時保存部15に一時的に保存されている上書きデータを、新規に保存するスライドデータとして、既に格納されているスライドデータとは別個に格納する。
【0145】
このように、上書きデータDB18において、これから保存しようとする上書きデータに対応する表示文書に対するスライドデータが既に格納されている場合には、ユーザから新規格納指示を受け付けたことを条件として、スライドデータを新規データとして、既に格納されているスライドデータとは別個に格納する。
【0146】
図18(C)は、保存ダイアログボックス620を示している。保存ダイアログボックス620には、保存先、保存すべきファイル名、コメントなどを入力する入力欄622a,622b,622c,622dが含まれている。保存ダイアログボックス620においてユーザから入力された情報に基づいて、DB制御部16は、上書きデータを上書きデータDB18に格納する。なお、OKボタン624が選択されると、保存ダイアログボックス620においてユーザにより入力された情報が確定し、指示受付部13は、ユーザからの指示として保存ダイアログボックス620においてユーザから入力された情報を取得する。
【0147】
図19は、上書きデータDB18に格納されている上書きデータ保存ファイル700を示している。上書きデータ保存ファイル700には、親ファイル名、ファイル種別、保存年月日、保存時分秒、コメント、保存ページ総数、親ファイルページ番号等を示す情報が含まれている。
【0148】
親ファイル名とは、上書きデータを重ねるべき表示文書の文書識別情報である。親ファイル名およびファイル種別は、文書情報検出部14がAPLから自動的に取得する。また、保存年月日および保存時分秒は、文書情報検出部14がOSが提供するI/Fから取得する。また、コメントは、図18において説明した保存ダイアログボックス620においてユーザによりコメント入力欄622dに入力された情報である。
【0149】
また、親ファイルページ番号、すなわち表示文書のページを識別するページ識別情報に対応付けて、上書きデータとしての手書き文字データ、図形データ、およびスタンプデータが含まれている。なお、親ファイルページ番号と、上書きデータとはポインタにより対応付けられている。
【0150】
また、上書きデータとして、上書きデータが手書き描画線であるか、図形であるかなどを示す種別、上書きデータが描画される文書座標、色、太さ等の情報が含まれている。なお、手書き描画線の場合には、文書座標は、ストローク情報(文書奇跡時座標)である。また、図形の場合には、上書きデータとして四角形、直線、円、楕円などを示す図形の種類に関する情報も含まれている。
【0151】
このように、上書きデータDB18は、ユーザにより入力された上書きデータと、上書きデータの文書座標、文書識別情報としての親ファイル名、およびページ識別情報としての親ファイルページ番号とを対応付けて格納している。
【0152】
図20(A)は、開くダイアログボックス630を示している。開くダイアログボックス630は、開くボタンが選択され、選択機能に「開く」が設定されると表示される。開くダイアログボックス630には、保存先632a、選択されたファイル名632bが表示される。ユーザは、開くダイアログボックス630に表示される情報に基づいて、所望の上書きデータを選択する。OKボタン634が選択されると、ユーザにより選択された上書きデータが確定し、指示受付部13は、上書きデータを特定する情報と、この上書きデータを開く旨の指示とを取得する。
【0153】
また、ユーザにより参照ボタン636が選択されると、さらに図20(B)に示すスライド情報ボックス640がディスプレイ画面113に表示される。スライド情報ボックス640には、スライドデータの保存年月日、保存時分秒、親ファイル名、およびコメントなどが含まれている。このように、スライド情報ボックス640には、スライドデータに関する情報が含まれているので、ユーザは、この情報をみることにより、スライドデータを特定することができる。
【0154】
図21は、設定ダイアログボックス650を示している。設定ダイアログボックス650は、設定ボタンが選択されることにより表示される。設定ダイアログボックス650おいてペンタブ651が選択され、選択機能に「設定」が設定されると、図21(A)に示すようにペンに関する設定ボックス652が表示される。設定ボックス652においてユーザにより、ペンの太さ、色等が設定される。OKボタン658が選択されると、指示受付部13は、設定ボックス652において設定された設定情報を取得し、ペンにより描画される描画線に対して、設定情報に示される設定条件が設定される。
【0155】
また、設定ダイアログボックス650において、スタンプタブ661が選択されると、図21(B)に示すようにスタンプに関する設定ボックス662が表示される。設定ボックス662において選択可能なスタンプ候補662a,662b,662c,662d,662eが表示される。ユーザは、表示されたスタンプ候補から所望のスタンプを選択することができる。OKボタン658により設定すべきスタンプの柄が決定される。
【0156】
次に、図22を参照しつつ、図15において説明したダイアログボックス制御ステップ(ステップS252)における詳細な処理について説明する。
【0157】
選択モードとして、上書きモードに関連のないボタン、すなわち「保存」、「開く」、「設定」、および「終了」のいずれかのボタンが選択された場合には、操作モードに「ダイアログ」が設定される。さらに、選択機能に「保存」が設定されると(ステップS300,Yes)、ディスプレイ画面113に保存ダイアログボックスを表示する(ステップS302)。ユーザからの指示により、ステータスデータの上書きデータDB18への格納が完了すると(ステップS304,Yes)、操作モードに再び上書きモードが設定される(ステップS306)。
【0158】
また、ダイアログモードにおいて、選択機能に「開く」が設定されると(ステップS310,Yes)、ディスプレイ画面113に開くダイアログボックスを表示する(ステップS312)。ユーザからの指示により、上書きデータが選択されると(ステップS314,Yes)、再び操作モードに上書きモードが設定される(ステップS316)。そして、DB制御部16は、上書きデータDB18に格納されている上書きデータ、すなわちスライドデータのうち、ユーザによって指示された上書きデータをオープンし(ステップS318,Yes)、表示制御部13は、ディスプレイ画面113に全画面透明ウインドウを表示する(ステップS320)。
【0159】
また、ダイアログモードにおいて、選択機能に「設定」が設定されると(ステップS330,Yes)、ディスプレイ画面113に設定ダイアログボックスを表示する(ステップS332)。そして、ユーザからの指示によりペンの色、太さなどが設定されると(ステップS334,Yes)、ユーザの指示に基づいて設定が変更される。そして、再度、操作モードに上書きモードが設定される(ステップS336)。
【0160】
また、ダイアログモードにおいて、選択機能に「終了」が設定されると(ステップS340,Yes)、ディスプレイ画面113に終了ダイアログボックスが表示される(ステップS342)。そして、ユーザからの指示により、終了処理が完了し(ステップS344,Yes)、かつツールが終了すると(ステップS346,Yes)、操作モードに終了が設定され(ステップS348)、上書きデータをディスプレイ画面113から削除し(ステップS350)、かつスライドデータをディスプレイ画面113から削除する(ステップS352)。
【0161】
以上において説明した各選択機能における処理が終了すると、図4におけるS112へ進む。
【0162】
次に、タッチ点の検出および座標の算出について説明する。図23は、本実施の形態の座標入力装置1を示す図である。座標入力装置1は、図中の縦方向の長さがH、横の長さがWの矩形の座標入力面112と、座標入力面の三辺に設けられた再帰性反射部材201と、再帰性反射部材201が設けられていない1辺の両端に設けられた左光学検出器202L、右光学検出器202Rとを備えている。
【0163】
左光学検出器202L、右光学検出器202Rは、いずれも半導体レーザである光源(図示せず)と、例えばCCD(Charged Coupled Device)を利用した受光部(図示せず)とを一体化したユニットである。光源は、座標入力面112の全域に光源を要とする扇状に光を照射する。左光学検出器202L、右光学検出器202Rが扇状の光を照射することによって、レーザ光は座標入力面112の全域に照射される。
【0164】
座標入力面112に照射された光は、再帰性反射部材201に反射される。再帰性反射部材201は、光を180度の角度で反射する部材であって、例えば図中に示す照射光P1を反射して照射光P1の光軸に平行な光軸を通る反射光p2とする。座標入力面上112に光を遮るものが存在しない場合、左光学検出器202L、右光学検出器202R、は照射された光のすべての反射光を受光する。しかし、例えば指やペンが座標入力面112にタッチしたとき、タッチ点を通る光が左光学検出器202L、右光学検出器202Rに受光されない。
【0165】
左光学検出器202L、右光学検出器202Rによって検出される光の情報は、アナログデータとして座標検出装置3に入力する。このとき、座標検出装置3は、扇状に照射された光のうち、受光部の光を受光しなかった位置で本来受光されるはずの光の光軸から左光学検出器202L、右光学検出器202Rの受光部を通る直線と各受光部とタッチ点tとを通る直線との角度(光遮蔽角度)θL、θRとを求める。タッチ点tの座標(x,y)は、角度θL、θRを使って以下のように算出される。
x=W×tanθR/(tanθL+tanθR) ・・・(13)
y=H−W×tanθL×tanθR/(tanθL+tanθR) ・・・(14)
【0166】
なお、算出された座標値は、10ms、または20msなど周期で定期的に座標検出装置3に出力される。次に、図24(A)および図24(B)を参照しつつ、検出データの形式およびマウスデータの形式について説明する。図24(A)は検出データの形式を説明するための図であり、図24(B)はマウスデータの形式を説明するための図である。
【0167】
図24(A)に示したように、検出データは、タッチ点のx座標、y座標、さらにタッチ点の座標ステータスの情報を含んでいる。座標ステータスは、検出データが、タッチ、デタッチ、移動タッチ、および同位置タッチのいずれであるかを、1または0によって示すものである。なお、移動タッチおよび同位置タッチを示すフィールドには、移動タッチおよび同位置タッチのいずれかの状態の場合に1が設定される。移動タッチおよび同位置タッチのいずれであるかは、今回の検出データが示す座標と、前回の検出データが示す座標とを比較することにより判定される。
【0168】
また、図24(B)に示したように、マウスデータは、タッチ点のx座標、y座標、さらにマウスステータスの情報を含んでいる。マウスステータスは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFを1または0によって示すものである。タッチ、デタッチ、移動タッチ、および同位置タッチは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFのうちいずれかと対応付けて設定されている。このように、マウスステータスは、ホスト装置4のドライバコントロールパネルにおいて、タッチ、デタッチなどの情報と予め対応付けられている。すなわち、マウスステータスは、検出データの座標ステータスに相当する情報を含んでいる。
【0169】
次に、図25を参照しつつ、ドライバ108が座標検出装置3から受け取った検出データをマウスデータに変換する処理について説明する。
【0170】
座標入力装置1において指などによるタッチが検出されると、ドライバ108は、座標入力装置1から検出データを受け取る(ステップS500)。受け取った検出データの座標ステータスがタッチの場合(ステップS502,Yes)、予め設定されたドライバコントロールパネルの設定に従って、この検出データに対応するタッチ操作を右クリックとするか左クリックとするか決定する(ステップS514)。タッチ操作を右クリックとする場合(ステップS514,Yes)、マウスステータスに右ボタンONが設定される(ステップS516)。また、タッチ操作を左クリックとする場合(ステップS514,No)、マウスステータスに左ボタンONが設定される(ステップS518)。
【0171】
また、受け取った検出データの座標ステータスが移動タッチまたは同位置タッチである場合(ステップS504,Yes)、ステップS514に進み、タッチ座標の場合と同様に、マウスステータスに右ボタンONまたは左ボタンONを設定する。なお、本実施の形態では、タッチ、移動タッチ、および同位置タッチは、左ボタンONに対応付けて設定されている。
【0172】
また、受け取った検出データの座標ステータスがデタッチである場合(ステップS506,Yes)、予め設定されたドライバコントロールパネルの設定に従って、この検出データに対応するタッチ操作を右クリックとするか左クリックとするか決定する(ステップS508)。タッチ操作を右クリックとする場合(ステップS508,Yes)、マウスステータスに右ボタンOFFが設定される(ステップS510)。また、左クリックとする場合(ステップS508,No)、マウスステータスに左ボタン0FFが設定される(ステップS512)。なお、本実施の形態では、デタッチは、マウスデータの左ボタンOFFに対応付けて設定されている。以上の動作により、ドライバ108は、検出データを受け取る毎に検出データからマウスデータに変換する。
【0173】
以上述べたタッチパネル付きディスプレイ装置における上書き処理は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(R)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態の上書き処理を実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。本実施形態にかかるプログラムは、タッチパネル付きディスプレイ装置で上記記憶媒体から読み出されて実行されることにより、主記憶装置上にロードされ、上記ソフトウェア構成で説明した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0174】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。
【0175】
そうした第1の変更例としては、本実施の形態においては、タッチパネル付きディスプレイ装置5について説明したが、上書き処理は、一般に用いられている表示装置を有したパーソナルコンピュータなどの画像処理装置においても同様に実施することができる。この場合、タッチパネルにかえて、例えばキーボードやマウスなどのユーザインターフェースからの入力により、領域の指定、その他の指定を受け付けてもよい。
【0176】
なお、この場合の、画像処理装置におけるこれ以外のハードウェア構成、ソフトウェア構成、その他の機能は、本実施の形態に係るタッチパネル付きディスプレイ装置5におけるハードウェア構成、ソフトウェア構成、その他の機能と同様である。
【0177】
第2の変更例としては、本実施の形態においては、図10において説明したように、上書きデータが表示文書に含まれている複数のページに対応して描かれている場合には、描画開始点が重ねられているページに対応付けたが、これにかえて、上書きデータをページ単位に分割し、分割後の各上書きデータを、それぞれ対応するページに対するページ座標に変換してもよい。
【0178】
図26を参照しつつ、上書きデータ318の分割について説明する。例えば、図26におけるディスプレイ画面113に表示される上書きデータ318のように、表示文書の2ページに跨って重ねられている場合には、上書きデータ318を1ページに対応する部分と2ページに対応する部分とに分割し、分割後の上書きデータ318a,318bがそれぞれ1ページおよび2ページに対応付けられてもよい。この場合、分割後の上書きデータ318aの画面座標は、1ページのページ座標に変換され、分割後の上書きデータ318bの画面座標は、2ページのページ座標に変換される。
【0179】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。したがって、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0180】
また、請求項2にかかる発明によれば、文書座標を利用することにより、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができる。このように、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効果的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0181】
また、請求項3にかかる発明によれば、表示文書を一旦終了し、再び起動させた後であっても、煩雑な操作を行うことなく、表示文書に対する上書きデータを表示させることができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ画面装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0182】
また、請求項4にかかる発明によれば、ページ座標を利用することによって、容易に上書きデータを重ねるべき位置を容易に特定することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0183】
また、請求項5にかかる発明によれば、表示文書上のいずれの位置に描画された上書きデータをも管理することができる。従って、ユーザは、描画位置を気にすることなく自由に上書きデータを描画することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0184】
また、請求項6にかかる発明によれば、文書座標を画面座標に変換することにより、上書きデータを表示すべきか否かを容易に判断することができる。このように、簡単な判断により、上書きデータの表示を制御することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0185】
また、請求項7にかかる発明によれば、ユーザの希望通りに上書きデータを格納することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0186】
また、請求項8にかかる発明によれば、ユーザは、上書きデータを更新するかまたは上書きデータを新規保存するかを選択できる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0187】
また、請求項9にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0188】
また、請求項10にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0189】
また、請求項11にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置5の構成を示す図である。
【図2】タッチパネル付きディスプレイ装置5における上書き処理部10の機能ブロック図である。
【図3】ディスプレイ画面113に表示される表示内容を示す図である。
【図4】上書き処理部10の処理を示すフローチャートである。
【図5】図4において説明した初期化処理(ステップS100)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図6】図4において説明した上書きデータ受付処理(ステップS108)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図7】図6において説明した入力データ描画処理(ステップS140)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図8】ディスプレイ画面113とディスプレイ画面113に表示されている表示文書500との位置関係を示す図である。
【図9】ディスプレイ画面113とディスプレイ画面113に表示されている2ページの表示文書510,520との位置関係を示す図である。
【図10】上書きデータに対応付けるべきページの選択方法を説明するための図である。
【図11】図4において説明した上書きデータ表示処理(ステップS116)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図12】図11において説明したスライドデータ表示処理(ステップS206)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図13】文書座標を画面座標に変換する方法を説明するための図である。
【図14】図4において説明した上書きデータ消去処理(ステップS118)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図15】図4において説明したツールバー制御処理(ステップS110)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図16】図15において説明した選択機能設定ステップ(ステップS270)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図17】図15において説明した選択機能設定ステップ(ステップS270)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図18】上書きデータを保存する際にディスプレイ画面113に表示されるダイアログボックスを示す図である。
【図19】上書きデータ保存ファイル700のデータ構成を示す図である。
【図20】上書きデータを読み出す際にディスプレイ画面113に表示されるダイアログボックスを示す図である。
【図21】各種設定を行う際にディスプレイ画面113に表示されるダイアログボックスを示す図である。
【図22】図15において説明したダイアログボックス制御ステップ(ステップS252)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図23】座標入力装置1を示す図である。
【図24】検出データおよびマウスデータの形式を模式的に示す図である。
【図25】検出データをマウスデータに変換する処理を示すフローチャートである。
【図26】上書きデータ318の分割について説明するための図である。
【符号の説明】
1 座標入力装置
2 表示装置
3 座標検出装置
4 ホスト装置
5 タッチパネル付きディスプレイ装置
10 処理部
11 画面座標検出部
12 座標変換部
13 指示受付部
14 文書情報検出部
15 一時保存部
16 データベース制御部
17 表示処理部
18 上書きデータデータベース
19 文書データベース
104 中央演算装置
108 ドライバ
112 座標入力面
113 ディスプレイ画面
120 タッチ点軌跡検出部
122 タッチ点軌跡検出部
122 停止タッチ検出部
124 図形判定部
126 図形表示部
201 再帰性反射部材
202R 右光学検出器
202L 左光学検出器
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示制御装置、タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法、および制御プログラムに関する。
【0002】
【従来技術】
PDP(Plasma Display Panel)、液晶リアプロジェクタなどの表示装置の大型化に伴い、プレゼンテーション、会議、および学校の授業などにおいて、表示一体型座標入力装置が利用されるようになってきた。
【0003】
座標入力装置の大きな特徴は、マウス操作では困難な手書き文字描画が容易に行える点にある。このため、予め用意してきた文書を表示しながら、補助的に手書き文字、手書き図形などを座標入力装置に描画しながら説明することにより、より効果的なプレゼンテーションを行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
表示一体型座標入力装置の利便性をさらに向上させることが望まれており、このために、文書上に重ねて表示された手書き文字や手書き図形のような上書きデータの表示、削除、再表示などの処理を簡単に行うことのできる技術の提供が望まれている。
【0005】
例えば、ディスプレイ画面に表示されている文書等に含まれる少なくとも一部のデータを他の文書等に貼り付ける場合には、プログラム間でデータを受け渡す。この場合、送り側でデータを選択して「コピー」を指示し、受け側で「貼り付け」を指示することにより、データの受け渡しを行うことができ、この受け渡しの機能はOS(Operation System)によって提供されている。しかし、この場合、「コピー」および「貼り付け」の操作が面倒であり、またこの処理にある程度の時間を要するため、この間説明が中断されてしまい、プレゼンテーションの集中力を削ぐ原因となる可能性があるという問題があった。また、貼り付けたデータが邪魔になった場合に、OS上で動作するアプリケーションプログラム(APLプログラム)を呼び出して削除する必要があり、操作が煩わしい。
【0006】
特開2001−312264号公報においては、ディスプレイ画面に表示されている文書等に所定のデータを重ねて表示させたい場合に、貼り付けたいデータ、すなわち文書上に上書きすべき上書きデータを、画像メモリ上に直接描画する方法が開示されている。これによれば、表示倍率を拡大縮小した場合や、スクロールにより表示内容を移動させたりした場合でも、文書に重ねられた上書きデータの位置情報が保存される。従って、この位置情報に基づいて文書と上書きデータとの位置関係を保つことができる。しかし、この方法では、一旦文書が画像メモリから退避すると同時に上書きデータが削除されるので、文書における同一の位置に、再度上書きデータを表示することができない。
【0007】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、上書きデータの描画、削除等の操作性に優れ、プレゼンテーションを円滑に進行させることが可能なタッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法および制御プログラム、ならびに表示制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、タッチパネルを利用して入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置であって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段と、前記表示文書の表示倍率、および前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標を検出する文書情報検出手段と、前記文書情報検出手段によって検出された前記表示文書の前記表示倍率および前記表示文書の前記画面座標を利用して、前記上書きデータ格納手段に格納されている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換手段と、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標の位置に、前記上書きデータを表示させる表示処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この請求項1の発明によれば、上書きデータ格納手段は、上書きデータが表示文書に重ねて表示されたときの、上書きデータの表示文書に対する相対的な位置を示す文書座標として格納しているので、ディスプレイ画面に表示されている表示文書のサイズおよび表示文書の表示位置のうち少なくとも一方が変更された場合でも、表示文書と上書きデータとの相対的な位置関係および相対的なサイズの比率を正確に保つ状態に、上書きデータを表示文書に重ねて表示することができる。すなわち、表示文書のサイズ変更にともなって上書きデータのサイズを変更し、また表示文書の表示位置の変更にともなって上書きデータの表示位置を変更することができる。
【0010】
また、このように、上書きデータと、上書きデータの文書座標が格納されているので、プレゼンテーションにおける説明において上書きデータが邪魔になったときに一旦削除しても、再び読み出して、前回上書きデータを表示していたときの、上書きデータと表示文書との位置関係を保つ状態に、上書きデータを表示文書上に重ねて表示することができる。
【0011】
このように、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記表示文書に重ねて表示すべき上書きデータが、前記タッチパネルによって入力された場合に、前記上書きデータの前記画面座標を検出する画面座標検出手段をさらに備え、前記座標変換手段は、前記表示文書の表示倍率および前記表示文書の前記画面座標に基づいて、前記上書きデータの前記画面座標を前記文書座標に変換し、前記上書きデータ格納手段は、入力された前記上書きデータと、前記座標変換手段による変換後の前記上書きデータの前記文書座標とを対応付けて格納することを特徴とする。
【0013】
この請求項2の発明によれば、上書きデータの画面座標は、座標変換手段によって上書きデータが重ねられた表示文書に対する文書座標に変換されるので、上書きデータ格納手段は、上書きデータの文書座標を格納することができる。従って、格納された文書座標を利用することにより、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができる。このように、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効果的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記上書きデータ格納手段は、前記上書きデータと、前記表示文書を識別する文書識別情報とをさらに対応付け、前記座標変換手段は、前記表示処理手段が所定の表示文書を表示させる場合に、前記上書きデータ格納手段において当該表示文書に対応付けられている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換することを特徴とする。
【0015】
この請求項3の発明によれば、上書きデータ格納手段は、上書きデータと、文書座標とを、文書識別情報に対応付けて格納しているので、所定の表示文書が読み出された場合にこの表示文書に対する上書きデータを読み出すことができる。これにより、例えば、表示文書を一旦終了し、再び起動させた場合でも、この表示文書に対する上書きデータを再度表示することができる。このように、煩雑な操作を行うことなく、表示文書に対する上書きデータを表示させることができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ画面装置の利便性を向上させることができる。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記座標変換手段は、前記表示文書が複数のページを有する場合に、前記上書きデータの前記画面座標を、前記上書きデータが重ねられた前記ページに対する相対的な位置を示すページ座標に変換し、前記上書きデータ格納手段は、前記上書きデータと、当該上書きデータの前記ページ座標と、前記文書識別情報と、前記ページを識別するページ識別情報とを対応付けて格納し、前記座標変換手段は、前記表示処理手段が前記表示文書の所定のページを表示させる場合に、前記上書きデータ格納手段において前記表示文書の前記ページに対応付けられている前記上書きデータの前記ページ座標を前記画面座標に変換することを特徴とする。
【0017】
この請求項4の発明によれば、上書きデータ格納手段は、表示文書が複数のページを有する場合には、上書きデータの文書座標にかえて、表示文書のうち上書きデータが表示されたページに対応するページ座標を格納している。従って、ページ座標を利用することによって、上書きデータを重ねるべき位置を容易に特定することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0018】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記座標変換手段は、前記上書きデータが前記表示文書に含まれている複数ページ上に表示されている場合に、前記上書きデータを、前記ページ単位に分割し、分割後の各上書きデータを、それぞれ対応するページにおける前記ページ座標に変換し、前記上書きデータ格納手段は、分割後の前記上書きデータそれぞれと、各上書きデータの前記ページ座標、前記文書識別情報、および前記ページ識別情報とを対応付けて格納することを特徴とする。
【0019】
この請求項5の発明によれば、表示文書に含まれている複数のページに対応して、すなわち複数ページに跨って描かれた上書きデータをページ単位に分割し、表示文書におけるページ単位で管理する。すなわち、表示文書上のいずれの位置に描画された上書きデータをも管理することができる。従って、ユーザは、描画位置を気にすることなく自由に上書きデータを描画することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0020】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記表示処理手段は、前記座標変換手段による変換後の前記上書きデータの前記画面座標が前記ディスプレイ画面内の座標である場合に、前記上書きデータを表示させることを特徴とする。
【0021】
この請求項6の発明によれば、上書きデータの画面座標がディスプレイ画面に表示されている領域内の座標である場合にのみ、上書きデータを表示させることができる。このように、文書座標を画面座標に変換することにより、上書きデータを表示すべきか否かを容易に判断することができる。従って、簡単な判断により、上書きデータの表示を制御することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0022】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記上書きデータ格納手段は、所定の表示文書に対する前記上書きデータと、当該上書きデータの前記文書座標または前記ページ座標を格納するときに、前記表示文書に対応付けて前記上書きデータを既に格納している場合には、既に格納されている前記上書きデータと、今回格納すべき前記上書きデータとを、それぞれ前記表示文書に対応付けて格納することを特徴とする。
【0023】
この請求項7の発明によれば、所定の上書きデータを上書きデータ格納手段に格納させる際に、当該表示文書に対する上書きデータが既に格納されている場合には、新たに格納する上書きデータを、既に格納されている上書きデータとは別個に格納することができる。このように、ユーザの希望通りに上書きデータを格納することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0024】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置であって、所定の表示文書に対する前記上書きデータを前記上書きデータ格納手段に格納する旨の新規格納指示を受け付ける指示受付手段をさらに備え、前記上書きデータ格納手段は、前記新規格納指示を受け付けた場合に、既に格納されている前記上書きデータと、今回格納すべき前記上書きデータとを、それぞれ前記表示文書に対応付けて格納することを特徴とする。
【0025】
ここで、新規格納指示とは、所定の表示文書に対応付けて上書きデータを格納しようとする場合に、当該表示文書に対して既に格納されている上書きデータを更新するのではなく、既に格納されている上書きデータとは別のデータとして、すなわち既に格納されている上書きデータを残しつつ、新規に上書きデータを格納することの指示である。
【0026】
この請求項8の発明によれば、所定の表示文書に対する上書きデータについての新規格納指示を受け付けた場合には、所定の表示文書に対応付けて既に格納されている上書きデータとは別個に格納することができる。このように、ユーザの希望通りに上書きデータを格納することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。
【0027】
また、請求項9にかかる発明は、データをディスプレイ画面に表示させる表示制御装置であって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段と、前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率、および前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標を検出する文書情報検出手段と、前記文書情報検出手段によって検出された前記表示文書の前記表示倍率および前記表示文書の前記画面座標を利用して、前記上書きデータ格納手段に格納されている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換手段と、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標の位置に、前記上書きデータを表示させる表示処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
この請求項9の発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0029】
また、請求項10にかかる発明は、タッチパネルによって入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法であって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて、上書きデータ格納手段に格納する上書きデータ格納ステップと、前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率と前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標とを検出する文書情報検出ステップと、前記文書情報検出ステップにおいて検出された前記表示文書の前記表示倍率と前記表示文書の前記画面座標に基づいて、前記上書きデータ格納ステップにおいて格納された前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換ステップと、前記座標変換ステップにおいて変換された、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標に、前記上書きデータを表示させる表示ステップとを備えたことを特徴とする。
【0030】
この請求項10の発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0031】
また、請求項11にかかる発明はタッチパネルによって入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置を制御する制御プログラムであって、ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて、上書きデータ格納手段に格納する上書きデータ格納ステップと、前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率と、前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標とを検出する文書情報検出ステップと、前記文書情報検出ステップにおいて検出された前記表示文書の前記表示倍率と前記表示文書の前記画面座標とに基づいて、前記上書きデータ格納ステップにおいて格納された前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換ステップと、前記座標変換ステップにおいて変換された前記ディスプレイ画面上の前記画面座標に、前記上書きデータを表示させる表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラムである。
【0032】
この請求項11の発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示制御装置、タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法および制御プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0034】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置5の構成を説明するための図である。タッチパネル付きディスプレイ装置5は、タッチパネル式の座標入力装置1と、座標入力装置1に入力された座標を検出する座標検出装置3と、座標検出装置3が検出した座標に基づいて画像データを制御するホスト装置4、ホスト装置4によって制御された画像データ(R,G,B)を液晶画面やPDPといったディスプレイ画面に表示する表示装置2とを備えている。なお、本明細書中では、座標入力装置1と座標検出装置3とを合わせた構成をタッチパネルとも記す。
【0035】
ディスプレイ画面113は、座標入力装置1の座標入力面112と重なって設けられている。表示装置2は、ディスプレイ画面113に画像データを表示する。座標入力面112とは、座標検出装置3が座標を検出できる領域である。ディスプレイ画面113は、ユーザによって直接タッチされる画面であって、座標入力面112は仮想的な面である。
【0036】
座標入力装置1は、後述する光学検出器を備え、ディスプレイ画面113上に指やペンなどが接触したこと(タッチ)および離れたことを光学的に検出する。光学検出器が検出したデータは座標検出装置3に入力し、座標検出装置3が、タッチされた座標入力面112上の点(タッチ点)tの画面座標(x,y)を算出する。すなわち、画面座標とは、ディスプレイ画面113における所定の位置を原点とした座標である。なお、本実施の形態においては、ディスプレイ画面113における左上頂点を原点とする。算出される画面座標は、ディスプレイ画面113の画素数(例えばx:1024,y:768)によって表される。なお、座標検出装置3のタッチ点の座標の算出については、後に詳述する。
【0037】
なお、本実施の形態では、座標入力面112上に指やペンなどで触れることをタッチといい、タッチされた点をタッチ点という。また、タッチ点から指やペンが離れたこと(タッチが解除されたこと)をデタッチという。また、タッチがデタッチされることなく座標入力面112上を移動することを移動タッチ(ドラッグ)という。
【0038】
また、座標検出装置3は、後述する光学検出器が検出した座標データを入力するための左光学検出器I/F101、右光学検出器I/F102、座標データをRS232C,USBなどを介してホスト装置4に送信するホストI/F103、座標検出装置3全般を制御する中央演算装置104、中央演算装置104で使用されるプログラムが格納されているROM105、中央演算装置104の作業データが一時保存されるRAM106、および周期的に時間を計測して中央演算装置104に入力するタイマ(TIMER)107を備えている。
【0039】
ホスト装置4は、PC(Personal Computer)であって、Windows(R)、MACOS(R)、Linux(R)といった汎用的なOSを搭載しており、画像データの制御は、OSの制御下で実行されている。そして、汎用的なOSの制御下で実行されるプログラム(ドライバソフト)であるドライバ108と、共通の汎用的なOSの制御下で動作するアプリケーションの一つであるAPL111と、画像データが一時的に保存される画像RAM115とを有している。
【0040】
以上述べた構成は、以下のように動作する。すなわち、座標入力装置1の座標入力面112にタッチがなされると、タッチのタッチ点を示すデータが座標検出装置3に出力する。座標検出装置3は、タッチ点を示すデータに基づいてタッチ点の座標を算出する。座標検出装置3が算出した座標のデータ(座標データ)は、タッチ、デタッチ、および移動タッチのいずれかの情報と共に検出データとしてホスト装置4のドライバ108に引き渡される。例えば、操作者が座標入力面112に手書き図形を描画している間は、デタッチされることなく、かつタッチ点が連続的に移動しているので、移動タッチの状態である。
【0041】
ドライバ108は、RS232CまたはUSBを介して、座標検出装置3から座標データを受け取り、受け取った座標データをマウスデータ(マウスの右ボタン、中央ボタン、左ボタンのON、OFFの情報およびマウスがクリックされた点の座標の情報)の形式に変換する。
【0042】
APL111は、ドライバ108から検出データをマウスデータとして受け取る。そして、受け取ったマウスデータに含まれる座標データおよびボタンONの情報に対応付けて予め設定されている機能を実行する。
【0043】
ここでいう機能とは、例えば、タッチ点の軌跡を特定の色や太さの線で描画する文字描画、図形描画、罫線描画をいう。APL111によって作成された画像データは、R,G,Bで表される形式で画像RAM115において展開される。展開された画像データは、表示装置2に送出される。表示装置2は、画像データをディスプレイ画面113に表示する。
【0044】
本実施の形態におけるタッチパネル付きディスプレイ装置5は、ディスプレイ画面113に表示される表示文書上に上書きデータを重ねて表示する上書き処理を行う。ここで、上書きデータとは、座標入力面112を介してユーザから入力された手書き文字や、予め登録されているスタンプデータや、図形などである。図2は、上書きデータ処理を実現する上書き処理部10の機能ブロック図である。
【0045】
上書き処理部10は、画面座標検出部11、座標変換部12、指示受付部13、文書情報検出部14、一時保存部15、データベース制御部16、表示処理部17、上書きデータデータベース18、および文書データベース19を備えている。
【0046】
画面座標検出部11は、タッチ点などのディスプレイ画面113上における位置、すなわち画面座標を検出する。より具体的には、ディスプレイ画面113上に表示されている表示文書に重ねて表示すべき上書きデータが、タッチパネル112を用いてユーザにより入力された場合に、上書きデータの画面座標を検出する。なお、画面座標検出部11は、左光学検出器I/F101および右光学検出器I/F102が検出したデータに基づいて画面座標を検出する。
【0047】
指示受付部13は、座標入力面112などのユーザインターフェースを介してユーザから入力された情報を受け付ける。より具体的には、指示受付部13は、例えば、所定の表示文書に対する上書きデータを上書きデータDB18に新規データとして格納する旨の新規格納指示を受け付ける。
【0048】
文書情報検出部14は、表示処理部17がディスプレイ画面113に表示させている表示文書の表示倍率、および表示文書のディスプレイ画面113における位置を示す画面座標を検出し、表示倍率および画面座標を含む文書情報を作成する。なお、画面座標とは、ディスプレイ画面113において、表示文書のうちの所定の部分が表示されるディスプレイ画面113上の座標である。例えば、表示文書の全体が表示されている場合には、表示文書の左上頂点が表示されているディスプレイ画面113上の座標である。また、ディスプレイ画面113上に表示文書の一部が表示されている場合には、表示文書のうちディスプレイ画面113に表示されている領域の座標である。具体的には、表示文書の上下左右の端の縁に対応する直線を示す座標値であってもよく、また四隅の座標値であってもよい。
【0049】
座標変換部12は、文書情報検出部14によって検出された表示文書の表示倍率および表示文書の画面座標を利用して、上書きデータの画面座標を文書座標に変換する。また、座標変換部12は、表示文書の表示倍率および表示文書の画面座標を利用して、上書きデータDB18に格納されている上書きデータの文書座標を画面座標に変換する。座標変換部12は、指示受付部13からの指示により座標変換を行う。ここで、文書座標とは、ディスプレイ画面113が表示している表示文書に対する相対的な位置を示す座標である。
【0050】
一時保存部15は、上書きデータと、この上書きデータの文書座標を一時的に保存する。
【0051】
DB制御部16は上書きデータDB18および文書DB19を制御する。文書DB19は、ディスプレイ画面113に表示すべき表示文書を格納している。
【0052】
上書きデータDB18は、ディスプレイ画面113に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、上書きデータを表示させる位置を表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する。より具体的には、上書きデータDB18は、上書きデータおよび文書座標を、当該上書きデータを重ねて表示すべき表示文書を識別する文書識別情報に対応付けて格納している。上書きデータを重ねて表示すべき表示文書が複数のページを有する場合には、上書きデータと、ページ座標と、文書識別情報と、ページ識別情報とを対応付けて格納している。
【0053】
上書きデータDB18はまた、一の表示文書に対して一または複数の上書きデータを格納している。
【0054】
なお、上書きデータDB18に格納されている文書座標およびページ座標は、座標変換部12が画面座標を変換することによって得られた座標である。
【0055】
上書きデータDB18はまた、DB制御部16を介して指示を受けた場合に一時保存部15に格納されている上書きデータおよび文書座標を新たに格納する。
【0056】
また、上書きデータが複数のページ上に渡って、すなわち複数のページに跨って表示されている場合には、上書きデータはページ単位に分割された後の上書きデータがそれぞれ、上書きデータのページ座標、文書識別情報、ページ識別情報に対応付けて格納される。なお、ページ単位に分割する処理については後述する。
【0057】
ここで、文書識別情報とは、上書きデータを重ねて表示すべき表示文書を識別するための情報である。ページ識別情報とは、上書きデータを重ねて表示すべきページを識別するための情報である。ページ識別情報は、例えばページ番号であってもよい。ページ識別情報は、同一の表示文書内における複数のページを識別可能な情報であってもよく、またすべての表示文書に含まれるページを識別可能な情報であってもよい。
【0058】
なお、本実施の形態においては、一時保存部15は、上書きデータと、この上書きデータの文書座標を一時的に保存しているが、他の例としては、上書きデータと、この上書きデータの画面座標を保存してもよい。すなわち、座標変換部12による変換前の座標を保存してもよい。この場合、座標変換部12は、上書きデータDB18に格納する前に、一時保存部15に保存されている画面座標を文書座標に変換し、上書きデータDB18は、変換後の文書座標を格納する。
【0059】
表示処理部17は、DB制御部16を介して、上書きデータDB18および文書DB19に格納されているデータをディスプレイ画面113に表示させる。より具体的には、表示処理部17は、座標変換部12によって変換された後の画面座標が示す位置に、上書きデータを表示させる。表示処理部17はまた、座標入力装置1としてのタッチパネルを用いて、ユーザにより入力されたデータをディスプレイ画面113に表示させる。
【0060】
図3は、APLモードおよび上書きモードに設定されている場合にディスプレイ画面113に表示される表示内容を示している。ディスプレイ画面113には、文書ウィンドウ300およびツールバー400が表示されている。文書ウインドウ300には文書500が表示されている。なお、図3(A)は、APLモードのときの表示内容を示し、図3(B)および図3(C)は、上書きモードのときの表示内容を示している。
【0061】
ここで、APLモードおよび上書きモードとは、ユーザからの操作に対する処理に関するモードである。APLモードとは、Windows(R),MAC OS(R),Linux(R)など汎用OSで上書きプログラム以外のプログラム実行可能な状態のことである。すなわち、APLモードに設定されている場合には、ユーザからの入力に応じて、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書を制御する。また、上書きモードとは、表示文書に対して上書き可能な状態のことである。上書きモードに設定されている場合には、ユーザからの入力に応じて、表示文書に重ねて表示する上書きデータを作成し、ディスプレイ画面113に表示する。
【0062】
図3(A)は、APLモードに設定されているときのディスプレイ画面113の表示内容を示している。ツールバー400は、ユーザがデスクトップアイコンをダブルクリックにより選択した場合などに、OSが提供する起動手段によって表示される。
【0063】
ディスプレイ画面113に表示されているツールバー400のペンボタン404、図形ボタン406、スタンプボタン408、および消しゴムボタン410のいずれか1つのボタンが選択されると、上書きモードへ移行する。この時、上書きツールとしての表示処理部17は、全画面サイズの全画面透明ウィンドウをディスプレイ画面113に仮想的に重ねて表示する。この全画面透明ウィンドウとは、上書きデータを表示するウィンドウである。上書き処理部10は、キーボード、マウスデータの受信権利を取得する。すなわち、これにより、画面座標検出部11は、画面座標の検出を開始する。
【0064】
図3(B)は、上書きモードに設定されているときのディスプレイ画面113の表示内容を示している。上書きモードに設定されると、上書きモードを示すカーソル310が表示される。図3(B)に示す文書500には、ユーザにより座標入力面112を介して入力された上書きデータ312,314,316が重ねて表示されている。さらに、上書きモードに設定されている場合には、上書きカーソル310が表示される。すなわち、上書きカーソル310により、上書きモードに設定されていること示している。
【0065】
ユーザがツールバー400に含まれているボタンのうち所望のボタンを選択することにより上書きモードに設定される。そして、上書きモードに設定されているときに、ユーザからの指示があると、指示された上書きデータをディスプレイ画面113に表示する。
【0066】
例えば、手書き描画線312は、ツールバー400において、ユーザがペンボタン404を選択し、描きたい描画線に対応する座標入力面112上の位置をタッチペンなどで直接タッチすることにより、ディスプレイ画面113に表示される。また、図形314は、ユーザが図形ボタン404を選択し、描画したい位置を指定することにより表示される。なお、図形ボタン404が選択されると、例えばプルダウンメニューとして、複数種類の図形が表示される。そして、表示された図形のうちユーザによって選択された種類の図形が表示されてもよい。図形の種類としては、円、楕円、直線、四角形などがある。また、スタンプ316は、ユーザがスタンプボタン408を選択し、描画したい位置を指定することにより表示される。なお、スタンプについても、図形の場合と同様に、プルダウンメニューを表示し、複数の種類が表示され、ユーザからの選択を受け付ける。
【0067】
このように、ユーザが所望の画像を入力すると、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書上にユーザにより入力された画像を重ねて表示することができる。
【0068】
図3(C)は、上書きモードにおいて消しゴムボタン410が選択され、所定のデータが削除されたときのディスプレイ画面113の表示内容を示している。図3(C)に示す表示文書500上の領域318は、ユーザからの指示により表示データが削除された領域である。消しゴムモードに設定された状態で、ユーザが所望の位置をタッチするとタッチされた位置に対応する領域の上書きデータをディスプレイ画面113から削除することができる。
【0069】
次に、図4を参照しつつ、図3に示したような上書きデータに対する上書き処理部10の処理の概略を説明する。
【0070】
ユーザからの指示により上書きモードに設定されると、上書き処理が初期化される(ステップS100)。初期化処理については後述する。次に、座標入力面112に対してユーザからの入力があると、入力点すなわちタッチ点の座標データがマウスデータとして入力される(ステップS102)。なお、座標データからマウスデータへの変換については後述する。
【0071】
マウスデータが入力されたときに操作モードとして上書きモードが設定されており(ステップS104,Yes)、かつマウスデータがディスプレイ画面113に表示されているツールバー400上の座標でない場合、すなわち、文書表示領域300上の座標である場合には(ステップS106,No)、入力されたマウスデータが上書きデータの入力であると判断し、指示受付部13は上書きデータを受け付け、上書き処理部10は受け付けた上書きデータの座標変換を行う処理である上書きデータ受付処理を行う(ステップS108)。
【0072】
また、マウスデータが入力されたときに、操作モードとして上書きモードが設定されていない場合、すなわちAPLモードに設定されている場合(ステップS104,No)、およびマウスデータがディスプレイ画面113に表示されているツールバー400上の座標である場合(ステップS106,Yes)には、選択されたツールバーに対する処理であるツールバー制御が行われる(ステップS110)。そして、ツールバー制御により、操作モードに終了モードが設定されると(ステップS112,Yes)、ディスプレイ画面113からツールバーが消え(ステップS120)、処理が終了する。
【0073】
また、ツールバー制御(ステップS110)により、操作モードに終了モード以外のモードが設定された場合、すなわち、上書きモードまたはAPLモードが設定された場合には(ステップS112,No)、ステップS114へ進む。
【0074】
さらに、操作モードとして、上書きモードが設定されると(ステップS114,Yes)、上書きデータDB18に格納されている上書きデータを表示する処理である上書き表示処理が行われ(ステップS116)、再びS102へ戻りマウスデータの入力を待つ。
【0075】
また、ステップS114において操作モードとしてAPLモードに設定されると(ステップS114,No)、現在ディスプレイ画面113上に表示されている上書きデータを消去する。上書きデータ消去処理が行われ(ステップS118)、再びステップS102へ戻りマウスデータの入力を待つ。
【0076】
ステップS112において操作モードに終了モードが設定されるまで、以上の処理を繰り返す。
【0077】
次に、図5を参照しつつ、図4において説明した初期化処理(ステップS100)における上書き処理部10の詳細な処理について説明する。
【0078】
例えば座標入力面112等を介してユーザから指示されると、OSが提供するプログラム起動手段(図示せず)によって、上書き処理部10による上書き処理が開始する。上書き処理が開始すると、まず、表示処理部17は、ディスプレイ画面113に上書きツールバー400を表示する(ステップS130)。次に、設定の状態であるステータスを初期化する。すなわち、操作モードをAPLモードに設定し(ステップS132)、ステータスにAPLを設定し(ステップS134)、さらにスライドデータ無しと設定する(ステップS136)。以上で、初期化処理が終了し、図4におけるS102に戻る。
【0079】
ここで、スライドデータとは、全画面透明ウィンドウに表示すべき上書きデータ、すなわち上書きデータDB18に格納されている上書きデータのことであって、上書きデータを保存、再表示するためのデータである。
【0080】
次に、図6を参照しつつ、図4において説明した上書きデータ受付処理(ステップS108)における上書き処理部10の詳細な処理について説明する。まず、表示処理部17は、マウスデータ入力処理(ステップS102)において入力されたデータ、すなわち上書きデータをディスプレイ画面113に表示させる(ステップS140)。次に、画面座標検出部11は、上書きデータが表示される画面座標を検出する(ステップS142)。次に、文書情報検出部14は、表示処理部17が現在ディスプレイ画面113に表示させている表示文書の表示倍率および画面座標を含む文書情報を取得する(ステップS144)。なお、表示文書が複数ページを有する場合には、ディスプレイ画面113に表示されているページのページ番号を文書情報としてさらに取得する。次に、座標変換部12は、文書情報検出部14から文書情報を受け取り、表示文書の表示倍率および画面座標に基づいて、上書きデータの画面座標を、文書座標に変換する(ステップS146)。
【0081】
このように、ディスプレイ画面113上に表示されている表示文書に重ねて表示すべき上書きデータが座標入力面112を介して入力された場合に、上書きデータの画面座標を検出し、座標変換部12は、表示文書の表示倍率および画面座標を利用して、上書きデータの画面座標を文書座標に変換する。
【0082】
次に、一時保存部15は、上書きデータと、文書情報検出部14が作成した文書座標を一時的に保存する(ステップS148)。なお、上書きデータとして手書き描画線が描画された場合には、描画データが保存され、上書きデータとして図形が描画された場合には、図形を示すデータが保存される。以上で、上書きデータ受付処理が終了し、図4におけるS102に戻る。
【0083】
次に、図7を参照しつつ、図6において説明した入力データ描画処理(ステップS140)における上書き処理部10の詳細な処理について説明する。
【0084】
まず、上書きモードにペンが設定されている場合(ステップS150,Yes)、マウスデータの座標がツールバー上の座標でないので、手書き描画線の入力と判断し(ステップS152)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113上のユーザによって指定された位置に手書き描画線を表示させる(ステップS154)。また、上書きモードに図形が設定されている場合(ステップS156,Yes)、図形描画に対する入力と判断し(ステップS158)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113上のユーザによって指定された位置に図形を表示させる(ステップS160)。
【0085】
また、上書きモードにスタンプが設定されている場合(ステップS170,Yes)、スタンプ貼り付けに対する入力と判断し(ステップS172)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113上のユーザによって指定された位置に、スタンプを表示させる(ステップS174)。また、上書きモードに消しゴムが設定されている場合(ステップS176)、手書き描画線など、表示文書上に描かれた上書きデータの消去指示と判断し(ステップS178)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113におけるユーザによって指定された位置の上書きデータをディスプレイ画面113から削除する(ステップS180)。ここで、消去指示とは、上書きデータをディスプレイ画面113から削除する旨を示す指示である。
【0086】
以上で入力データ描画処理が終了し、図6における画像座標検出ステップ(ステップS142)に進む。
【0087】
次に、図8から図10を参照しつつ、図6において説明した座標変換処理(ステップS146)において上書きデータの画面座標を文書座標に変換する処理について説明する。
【0088】
図8は、ディスプレイ画面113とディスプレイ画面113に表示されている表示文書500との位置関係を示している。文書表示領域330は、表示文書500のうちディスプレイ画面113上に表示される領域である。図8(A)は、表示文書500の左上原点のディスプレイ画面上位置における座標点Sがディスプレイ画面113の内部にある場合を示し、図8(B)は、点Sがディスプレイ画面113の外部にある場合を示している。なお、図8(A)および図8(B)に示す文書表示領域330には、いずれも表示文書に含まれる任意の1ページが表示されている。ここで、点Rは、ディスプレイ画面113における左上原点である。
【0089】
文書表示領域330上に描画された上書きデータ上の位置である点Aの画面座標を(X,Y)とする。さらに、表示文書500の左上原点Sにおける画面座標を(DX,DY)、文書幅をDW、文章高さをDH、文書の表示倍率(%)をVとすると、点Aの表示文書500に対する文書座標A’(PX,PY)は以下のように示される。
PX=(X−DX)*(100/V) ・・・(1)
PY=(Y−DY)*(100/V) ・・・(2)
なお、図8(B)に示すように表示文書500の文書原点Sがディスプレイ画面113の外部にある場合には、文書原点Sの座標値であるDXおよびDYは、いずれもマイナスの値を示す。
【0090】
以上、図8において説明したように、式(1)および式(2)を利用することによって、点Aの画面座標(X,Y)を、文書座標(PX,PY)に変換することができる。座標変換部12は、式(1)および式(2)を利用することにより、上書きデータを構成する各点の画面座標(X,Y)を文書座標(PX,PY)に変換する。
【0091】
なお、文書情報検出部14は、表示処理部17を介してAPLが提供するI/Fから、文書情報として表示文書500の左上原点における画面座標(DX,DY)、文書幅DW、文章高さDH、文書の表示倍率(%)V、表示ページ、および表示ファイル名を取得する。
【0092】
次に、図9を参照しつつ、2ページを有する表示文書510に対して、2ページ目に対応する位置に上書きデータが重ねられた場合について説明する。図9に示す1ページ表示領域332および2ページ表示領域334は、表示文書510に含まれる連続する2ページを表示する領域である。図9に示す1ページ表示領域332には、表示文書510の1ページ目の一部が表示され、2ページ表示領域334には、表示文書510の2ページ目の一部が表示されている。
【0093】
図9に示すように、2ページ表示領域文書の2ページ目に上書きデータが重ねて描画された場合、座標変換部12は上書きデータの画面座標を表示文書の2ページ目における相対的なページ座標に変換する。図9に示す表示文書の2ページ目の左上原点Tにおける画面座標を(DX1,DY1)とすると、DX1およびDY1は、以下の式により算出することができる。
DX1=DX ・・・(3)
DY1=DH−DY+DS ・・・(4)
【0094】
さらに、上書きデータ上の点Aの画面座標(X,Y)は、以下の式により、文書座標(PX1,PY1)に変換される。
PX1=(X−DX1)*(100/V)・・・(5)
PY1=(Y−DY1)*(100/V)・・・(6)
【0095】
なお、文書情報検出部14は、文書情報として、DX,DY,DW,DH,Vと1ページと2ページの間の間隔DSを取得する。
【0096】
このように、複数のページを有する表示文書における所定のページに対して、描画線などが上書きされた場合には、座標変換部12は、上書きデータの画面座標を、上書きデータが重ねられたページにおける相対的なページ座標に変換する。
【0097】
このように、表示文書が複数ページを有している場合には、上書きデータは、対応するページ内における文書内位置として、表示文書内の所定のページに対応付けて保存されているので、表示文書内の所定のページが、ディスプレイ画面113に表示された場合に、上記上書きデータをディスプレイ画面113に表示させるべきか否かを容易に判断することができる。
【0098】
次に、図10を参照しつつ、上書きデータに対応付けるべきページの選択方法について説明する。図10(A)は、ディスプレイ画面113に表示文書500の1ページのみが表示されている場合を示す。図10(A)に示すように、文書表示領域300に表示文書500の1ページのみが表示されている場合には、文書表示領域300に重ねて描画された上書きデータ312,313,314,315,316は、いずれも文書表示領域300に表示されているページに対応付けられる。なお、上書きデータ315,316のように、文書表示領域300上から外れて表示される上書きデータも、文書表示領域300上に表示される上書きデータと同様に文書表示領域300に表示されているページに対応付けられる。
【0099】
図10(B)は、ディスプレイ画面113に表示文書における連続する2ページが表示されている場合を示す。図10(B)に示すように、ディスプレイ画面113に1ページ表示領域332および2ページ表示領域334が表示され、各ページ上に上書きデータが描画された場合には、各上書きデータ312,313,314,315,316は、重なるページに対応付けられる。すなわち、上書きデータ312,313,314,316は、1ページに対応付けられ、上書きデータ315は、2ページに対応付けられる。なお、上書きデータ316のように、1ページ表示領域および2ページ表示領域のいずれにも含まれない場合には、上書きデータ316の画面座標におけるY値が重なるページに対応付ける。
【0100】
すなわち、上書きデータの画面座標におけるY値が次式で表される条件を満たす場合は、この上書きデータを1ページに対応付ける。
Y<(DH−DY) ・・・(7)
また、Y値が次式で表される条件を満たす場合は、この上書きデータを2ページに対応付ける。
Y≧(DH−DY+DS)・・・(8)
【0101】
また、図10(C)に示す上書きデータ317,318,319のように、1ページ表示領域332および2ページ表示領域の外側から描かれている場合には、上書きデータは、当該上書きデータが先に重なるページ、すなわち、描画が開始されるページに対応付けられる。例えば、上書きデータ317は、先に2ページ表示領域334に重なるので2ページに対応付けられ、上書きデータ319は、先に1ページ表示領域332に重なるので1ページに対応付けられる。また、上書きデータ318は、2ページに跨って重なるが、Cを開始点として描かれているので、先に1ページ表示領域332に重なるので1ページに対応付けられる。
【0102】
このように、上書きデータが表示文書のいずれの位置に重ねられた場合であっても、上書きデータを適当なページ等に対応付けて格納することができるので、ユーザは、上書きデータを重ねる位置についての制限を受けなくてよい。従って、自由に上書きデータを重ねることができる。
【0103】
次に、図11を参照しつつ、図4において説明した上書きデータ表示処理(ステップS116)における詳細な処理について説明する。なお、上書きデータ表示ステップ(ステップS116)における処理は、操作モードがAPLモードから上書きモードに変化するときに行われる処理である。
【0104】
図4に示したステップS114において、操作モードに上書きモードに設定されたときに、ステータスがAPLモードに設定されていた場合(ステップS200,Yes)、ステータスに上書きモードを設定し(ステップS202)、文書情報検出部14は、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書の文書識別情報、ページ番号、表示倍率、文書幅、文書高さ、および文書左上原点座標を検出し、これらの情報を文書情報として、座標変換部12へ送る(ステップS204)。
【0105】
次に、DB制御部16は、上書きデータDB18に、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対する上書きデータ、すなわちスライドデータが格納されているか否かを確認する。スライドデータが格納されている場合には、表示処理部17は、上書きデータDB18に格納されているスライドデータを表示文書に重ねて表示させる(ステップS206)。さらに、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対する上書きデータが一時保存部15に保存されている場合には、表示処理部17は、一時保存部15に保存されている上書きデータを表示文書に重ねて表示させる(ステップS208)。以上で上書きデータ表示処理が終了し、図4において説明したマウスデータ入力ステップ(ステップS102)に戻る。
【0106】
このように、APLモードから上書きモードに移行した場合には、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対するスライドデータおよび上書きデータを自動的に表示文書に重ねて表示することができる。
【0107】
次に、図12を参照しつつ、図11において説明したスライドデータ表示処理(ステップS206)における詳細な処理について説明する。
【0108】
ディスプレイ画面113に表示されている表示文書に対応する上書きデータが、上書きデータDB18に格納されている場合(ステップS220)、座標変換部12は、文書情報検出部14から受けとった文書情報を利用して、上書きデータの文書座標を画面座標に変換する(ステップS222)。
【0109】
このように、座標変換部12は、表示処理部17が所定の表示文書を表示させる場合に、上書きデータDB18においてこの表示文書に対応付けられている上書きデータの文書座標を画面座標に変換する。
【0110】
なお、ディスプレイ画面113に表示されている表示文書が複数のページを有しており、表示処理部17がこのうちの所定のページのみをディスプレイ画面113に表示している場合には、ステップS220、ステップS222において、ディスプレイ画面113に表示されているページに対応する上書きデータが格納されている場合に、座標変換部12は、上書きデータの文書座標を画面座標に変換する。
【0111】
変換後の画面座標がディスプレイ画面113内の座標である場合、すなわち上書きデータの表示位置が、現在ディスプレイ画面113に表示されている領域内の位置である場合には(ステップS224,Yes)、表示処理部17は、ディスプレイ画面113における画面座標に上書きデータを表示させる(ステップS226)。このように、文書情報検出部14は、表示文書のうちディスプレイ画面113に表示されている領域を検出し、表示処理部17は、上書きデータの画面座標がディスプレイ画面113に表示されている領域内の座標である場合のみ、上書きデータを表示させる。
【0112】
なお、ステップS220において上書きデータDB18に表示文書に対応する上書きデータ、すなわちスライドデータが格納されていない場合、およびステップS224において、表示文書のうち上書きデータに対応する領域がディスプレイ画面113に表示されていない場合には、上書きデータは表示されない。
【0113】
以上で、スライドデータ表示処理は終了し、図11において説明した上書きデータ表示処理(ステップS208)に進む。
【0114】
なお、上書きデータ表示処理(ステップS208)における詳細な処理は、図12を参照しつつ説明したスライドデータ表示処理とほぼ同様である。上書きデータ表示処理においては、上書きデータDB18にかえて一時保存部15に、上書きデータが保存されている場合に、保存されている上書きデータをディスプレイ画面113に表示させる。
【0115】
次に、図13を参照しつつ、図12において説明した座標変換処理(ステップS222)における文書座標を画面座標に変換する方法を説明する。図13は、ディスプレイ画面113と、ディスプレイ画面113に表示される表示文書との位置関係を示している。図13(A)に示す上書きデータとしての手書き描画線342は、表示文書の1ページ510上に重ねて表示されている。また、図13(B)に示す上書きデータ344は、表示文書の2ページ344に重ねて表示されている。
【0116】
1ページ510上に重ねられた上書きデータ342の文書座標(PX,PY)は、以下の式により画面座標(X,Y)に変換される。
X=PX*V/100+DX ・・・(9)
Y=PY*V/100+DY ・・・(10)
式(9)および式(10)によって算出される画面座標(X,Y)が、下記条件を満たす場合、上書きデータの画面座標は、ディスプレイ画面113上の座標である。
0≦X<(W−1) ・・・(11)
0≦Y<(H−1) ・・・(12)
式(11)および式(12)に示すHおよびWは、それぞれディスプレイ画面113の画面幅および高さを示す。
【0117】
なお、2ページ520に重ねられた上書きデータ344の文書座標は、上書きデータ342と同様に算出される。
【0118】
次に、図14を参照しつつ、図4において説明した上書きデータ消去処理(ステップS118)における詳細な処理を説明する。
【0119】
ステップS114においてステータスに上書きモードが設定されているときに、操作モードにAPLモードが設定されると(ステップS230)、操作モードにAPLモードが設定され(ステップS232)、ステータスがAPLモード移行する(ステップS234)。このとき、表示処理部17がディスプレイ画面113にスライドデータを表示している場合には(ステップS236,Yes)、スライドデータをディスプレイ画面113から削除し(ステップS238)、さらに上書きデータが表示されている場合には(ステップS240,Yes)、上書きデータをディスプレイ画面113から削除する(ステップS242)。
【0120】
なお、このとき、表示処理部17は、ディスプレイ画面113の表示内容からスライドデータを削除するが、DB制御部16は、上書きデータDB18に格納されているスライドデータを削除しない。また同様に、一時保存部15は、保存している上書きデータを削除しない。
【0121】
以上で、上書きデータ消去ステップが終了し、図4におけるマウスデータ入力ステップ(ステップS102)に戻る。
【0122】
このように、上書きモードからAPLモードに切り替る場合には、表示処理部17は、ディスプレイ画面113に表示していた上書きデータを表示内容から削除するが、一時保存部15および上書きデータDB18に保存されている上書きデータおよびスライドデータは引き続き保存されている。このように表示内容から削除されても、データ自体は削除されないので、表示処理部17は再び上書きデータおよびスライドデータを表示させることができる。
【0123】
次に、図15を参照しつつ、図4において説明したツールバー制御処理(ステップS110)における詳細な処理について説明する。
【0124】
操作モードに「ダイアログ」が設定されている場合(ステップS250,Yes)、ダイアログボックス制御が行われる(ステップS252)。ダイアログボックス制御については後述する。なお、「ダイアログ」モードとはダイアログボックス制御を行うモードである。
【0125】
また、操作モードに「ツールバー」が設定され(ステップS254,No)、かつユーザによりタッチされたタッチ点の座標がツールバー400内の座標であると判断され(ステップS262,Yes)、かつ選択されたボタン内の座標でデタッチされたと判断されると(ステップS268,Yes)、ボタン選択を確定し、ボタンを通常表示に戻す。そして、選択されたボタンにおける機能設定に関する処理を行う(ステップS270)。なお、「ツールバー」モードとは、ユーザにより選択されたボタンにおける機能設定に関する処理を行うモードである。
【0126】
また、操作モードに「ツールバー」が設定され(ステップS254,Yes)、かつユーザによりタッチされたタッチ点の座標が、ツールバー400外の座標であると判断すると(ステップS262,No)、ボタンを通常表示に戻し(ステップS264)、ボタン選択を無効と判断する(ステップS266)。
【0127】
また、操作モードにダイアログおよびツールバー以外が設定されている場合は(ステップS254,No)、操作モードにツールバーを設定し(ステップS256)、さらに選択機能に「ボタン処理」を設定する(ステップS258)。そして、選択されたボタンのボタン名およびボタンの座標情報を一時保存する。そして、タッチされたボタンを反転表示など選択されたことを明示する表示に変更する(ステップS260)。以上で、ツールバー制御ステップが終了し、図4に示したS112へ進む。
【0128】
次に、図16および図17を参照しつつ、図15において説明した選択機能設定ステップ(ステップS270)における詳細な処理について説明する。
【0129】
選択機能に「無効」が設定されない場合(ステップS400,No)、マウスOFFによりボタン選択が確定し、ボタンを通常表示に戻す(ステップS402)。そして、選択機能に「APL」が設定された場合(ステップS404,Yes)、操作モードにAPLモードが設定される(ステップS406)。
【0130】
また選択機能に「APL」以外が設定された場合(ステップS404,No)操作モードに上書きモードが設定される(ステップS410)。さらに選択機能に「ペン」が設定された場合には(ステップS412,Yes)、上書きモードにおける手書き描画モードに移行する(ステップS414)。
【0131】
また、選択機能に「図形」が設定された場合(ステップS416,Yes)、上書きモードにおける図形描画モードに移行する(ステップS418)。また、選択機能も「スタンプ」が設定された場合には(ステップS420,Yes)、上書きモードにおけるスタンプ描画モードに移行する(ステップS422)。また、選択機能に「消しゴム」が設定された場合には(ステップS424,Yes)、上書きモードにおける消しゴムモードに移行する(ステップS426)。
【0132】
また、以上の上書きモードに関する選択機能以外の機能、すなわち、ダイアログ表示に関する選択機能が設定された場合には(ステップS424,No)、操作モードにダイアログモードが設定される(ステップS430)。
【0133】
選択機能に「保存」が設定され(ステップS432,Yes)、かつ一時保存部15および上書きデータDB18にそれぞれ上書きデータおよびステータスデータが保存されていない場合には(ステップS434,Yes)、操作モードに上書きモードが設定される。
【0134】
また、S434において上書きデータが保存されている場合には(ステップS434,No)、ダイアログの種類として、「保存」が設定される(ステップS438)。このとき、上書きデータDB18にスライドデータが格納されている場合には(ステップS440,Yes)、ディスプレイ画面113に追加確認ダイアログボックスが表示される(ステップS442)。また、S440において、上書きデータが格納されていない場合には(ステップS440,No)、保存ダイアログボックスを表示する。
【0135】
また、選択機能に「開く」が設定されると(ステップS446,Yes)、ディスプレイ画面113に開くダイアログボックスが表示される(ステップS448)。さらに、ダイアログの種類として、「開く」が設定される(ステップS450)。また、選択機能に「設定」が設定されると(ステップS452,Yes)、ディスプレイ画面113に設定ダイアログボックスが表示される(ステップS454)。さらに、ダイアログの種類として、「設定」が設定される(ステップS456)。
【0136】
また、以上の選択機能が設定されず(ステップS452,No)、かつ上書きデータが格納されていない場合には(ステップS458,Yes)、操作モードに終了が設定される(ステップS460)。また、上書きデータが格納されている場合には(ステップS458,Yes)、終了ダイアログボックスを表示させる(ステップS462)。さらに、ダイアログに「終了」が設定される(ステップS464)。
【0137】
以上において説明した、各選択機能に対応する処理が終了すると、選択機能設定ステップが終了し、図4において説明したステップS112に進む。
【0138】
次に、図18から図21を参照しつつ、図16および図17において説明した選択機能として、ダイアログが選択された場合にディスプレイ画面113に表示される、各種ダイアログボックスについて説明する。
【0139】
図18(A)は、終了ダイアログボックス600を示している。終了ダイアログボックス600は、上書きモードを終了するときに、上書きデータを格納するか否かの指示をユーザから受け付けるときに表示される。具体的には、「終了」ボタンがユーザにより選択され、選択機能に「終了」が設定されたときに、一時保存部15が上書きデータを保存している場合に表示される。ここで、ユーザにより、「はい」ボタン602が選択されると、指示受付部13は、ユーザからの指示を受け付ける。そして、DB制御部16は、この指示に基づいて、一時保存部15に格納されている上書きデータを上書きデータDB18にステータスデータとして格納する。具体的には、DB制御部16は、上書きデータおよび文書座標を、この上書きデータを表示していた表示文書の文書識別情報およびページ番号に対応付けて格納する。
【0140】
このように、上書きデータDB18を介して上書きデータを格納する旨の指示を受け付けた場合に、一時保存部15に一時的に保存されている上書きデータを上書きデータDB18に格納する。このように、ユーザの希望によって上書きデータを格納するか否かを決定することができる。
【0141】
図18(B)は、追加確認ダイアログボックス610を示している。追加確認ダイアログボックス610は、「保存」ボタンがユーザにより選択され、選択機能に「保存」が設定されたときに、一時保存部15に上書きデータが保存されている場合、または、終了ダイアログボックス600において指定した上書きデータを更新した場合に、更新後の上書きデータをスライドデータとして上書きデータDB18に格納するか否かを確認するために表示される。
【0142】
ここで、ユーザにより、「はい」ボタン612が選択されると、指示受付部13は、ユーザから、上書きデータDB18を更新する旨の指示を受け付ける。DB制御部16は、この指示に基づいて、一時保存部15に一時的に保存されている上書きデータにより、上書きデータDB18に格納されているスライドデータを更新し、更新後のスライドデータを格納する。
【0143】
このように、上書きデータDB18において、これから保存しようとする上書きデータに対応する表示文書に対するスライドデータが既に格納されている場合には、ユーザから更新の旨の指示を受けたことを条件として、スライドデータを上書きする。
【0144】
また、ここで、「いいえ」ボタン614が選択されると、指示受付部13は、ユーザから、上書きデータDB18に既に格納されているスライドデータとは別に新規の上書きデータとして保存する旨の指示、すなわち新規格納指示を受け付ける。DB制御部16は、この新規格納指示に基づいて、一時保存部15に一時的に保存されている上書きデータを、新規に保存するスライドデータとして、既に格納されているスライドデータとは別個に格納する。
【0145】
このように、上書きデータDB18において、これから保存しようとする上書きデータに対応する表示文書に対するスライドデータが既に格納されている場合には、ユーザから新規格納指示を受け付けたことを条件として、スライドデータを新規データとして、既に格納されているスライドデータとは別個に格納する。
【0146】
図18(C)は、保存ダイアログボックス620を示している。保存ダイアログボックス620には、保存先、保存すべきファイル名、コメントなどを入力する入力欄622a,622b,622c,622dが含まれている。保存ダイアログボックス620においてユーザから入力された情報に基づいて、DB制御部16は、上書きデータを上書きデータDB18に格納する。なお、OKボタン624が選択されると、保存ダイアログボックス620においてユーザにより入力された情報が確定し、指示受付部13は、ユーザからの指示として保存ダイアログボックス620においてユーザから入力された情報を取得する。
【0147】
図19は、上書きデータDB18に格納されている上書きデータ保存ファイル700を示している。上書きデータ保存ファイル700には、親ファイル名、ファイル種別、保存年月日、保存時分秒、コメント、保存ページ総数、親ファイルページ番号等を示す情報が含まれている。
【0148】
親ファイル名とは、上書きデータを重ねるべき表示文書の文書識別情報である。親ファイル名およびファイル種別は、文書情報検出部14がAPLから自動的に取得する。また、保存年月日および保存時分秒は、文書情報検出部14がOSが提供するI/Fから取得する。また、コメントは、図18において説明した保存ダイアログボックス620においてユーザによりコメント入力欄622dに入力された情報である。
【0149】
また、親ファイルページ番号、すなわち表示文書のページを識別するページ識別情報に対応付けて、上書きデータとしての手書き文字データ、図形データ、およびスタンプデータが含まれている。なお、親ファイルページ番号と、上書きデータとはポインタにより対応付けられている。
【0150】
また、上書きデータとして、上書きデータが手書き描画線であるか、図形であるかなどを示す種別、上書きデータが描画される文書座標、色、太さ等の情報が含まれている。なお、手書き描画線の場合には、文書座標は、ストローク情報(文書奇跡時座標)である。また、図形の場合には、上書きデータとして四角形、直線、円、楕円などを示す図形の種類に関する情報も含まれている。
【0151】
このように、上書きデータDB18は、ユーザにより入力された上書きデータと、上書きデータの文書座標、文書識別情報としての親ファイル名、およびページ識別情報としての親ファイルページ番号とを対応付けて格納している。
【0152】
図20(A)は、開くダイアログボックス630を示している。開くダイアログボックス630は、開くボタンが選択され、選択機能に「開く」が設定されると表示される。開くダイアログボックス630には、保存先632a、選択されたファイル名632bが表示される。ユーザは、開くダイアログボックス630に表示される情報に基づいて、所望の上書きデータを選択する。OKボタン634が選択されると、ユーザにより選択された上書きデータが確定し、指示受付部13は、上書きデータを特定する情報と、この上書きデータを開く旨の指示とを取得する。
【0153】
また、ユーザにより参照ボタン636が選択されると、さらに図20(B)に示すスライド情報ボックス640がディスプレイ画面113に表示される。スライド情報ボックス640には、スライドデータの保存年月日、保存時分秒、親ファイル名、およびコメントなどが含まれている。このように、スライド情報ボックス640には、スライドデータに関する情報が含まれているので、ユーザは、この情報をみることにより、スライドデータを特定することができる。
【0154】
図21は、設定ダイアログボックス650を示している。設定ダイアログボックス650は、設定ボタンが選択されることにより表示される。設定ダイアログボックス650おいてペンタブ651が選択され、選択機能に「設定」が設定されると、図21(A)に示すようにペンに関する設定ボックス652が表示される。設定ボックス652においてユーザにより、ペンの太さ、色等が設定される。OKボタン658が選択されると、指示受付部13は、設定ボックス652において設定された設定情報を取得し、ペンにより描画される描画線に対して、設定情報に示される設定条件が設定される。
【0155】
また、設定ダイアログボックス650において、スタンプタブ661が選択されると、図21(B)に示すようにスタンプに関する設定ボックス662が表示される。設定ボックス662において選択可能なスタンプ候補662a,662b,662c,662d,662eが表示される。ユーザは、表示されたスタンプ候補から所望のスタンプを選択することができる。OKボタン658により設定すべきスタンプの柄が決定される。
【0156】
次に、図22を参照しつつ、図15において説明したダイアログボックス制御ステップ(ステップS252)における詳細な処理について説明する。
【0157】
選択モードとして、上書きモードに関連のないボタン、すなわち「保存」、「開く」、「設定」、および「終了」のいずれかのボタンが選択された場合には、操作モードに「ダイアログ」が設定される。さらに、選択機能に「保存」が設定されると(ステップS300,Yes)、ディスプレイ画面113に保存ダイアログボックスを表示する(ステップS302)。ユーザからの指示により、ステータスデータの上書きデータDB18への格納が完了すると(ステップS304,Yes)、操作モードに再び上書きモードが設定される(ステップS306)。
【0158】
また、ダイアログモードにおいて、選択機能に「開く」が設定されると(ステップS310,Yes)、ディスプレイ画面113に開くダイアログボックスを表示する(ステップS312)。ユーザからの指示により、上書きデータが選択されると(ステップS314,Yes)、再び操作モードに上書きモードが設定される(ステップS316)。そして、DB制御部16は、上書きデータDB18に格納されている上書きデータ、すなわちスライドデータのうち、ユーザによって指示された上書きデータをオープンし(ステップS318,Yes)、表示制御部13は、ディスプレイ画面113に全画面透明ウインドウを表示する(ステップS320)。
【0159】
また、ダイアログモードにおいて、選択機能に「設定」が設定されると(ステップS330,Yes)、ディスプレイ画面113に設定ダイアログボックスを表示する(ステップS332)。そして、ユーザからの指示によりペンの色、太さなどが設定されると(ステップS334,Yes)、ユーザの指示に基づいて設定が変更される。そして、再度、操作モードに上書きモードが設定される(ステップS336)。
【0160】
また、ダイアログモードにおいて、選択機能に「終了」が設定されると(ステップS340,Yes)、ディスプレイ画面113に終了ダイアログボックスが表示される(ステップS342)。そして、ユーザからの指示により、終了処理が完了し(ステップS344,Yes)、かつツールが終了すると(ステップS346,Yes)、操作モードに終了が設定され(ステップS348)、上書きデータをディスプレイ画面113から削除し(ステップS350)、かつスライドデータをディスプレイ画面113から削除する(ステップS352)。
【0161】
以上において説明した各選択機能における処理が終了すると、図4におけるS112へ進む。
【0162】
次に、タッチ点の検出および座標の算出について説明する。図23は、本実施の形態の座標入力装置1を示す図である。座標入力装置1は、図中の縦方向の長さがH、横の長さがWの矩形の座標入力面112と、座標入力面の三辺に設けられた再帰性反射部材201と、再帰性反射部材201が設けられていない1辺の両端に設けられた左光学検出器202L、右光学検出器202Rとを備えている。
【0163】
左光学検出器202L、右光学検出器202Rは、いずれも半導体レーザである光源(図示せず)と、例えばCCD(Charged Coupled Device)を利用した受光部(図示せず)とを一体化したユニットである。光源は、座標入力面112の全域に光源を要とする扇状に光を照射する。左光学検出器202L、右光学検出器202Rが扇状の光を照射することによって、レーザ光は座標入力面112の全域に照射される。
【0164】
座標入力面112に照射された光は、再帰性反射部材201に反射される。再帰性反射部材201は、光を180度の角度で反射する部材であって、例えば図中に示す照射光P1を反射して照射光P1の光軸に平行な光軸を通る反射光p2とする。座標入力面上112に光を遮るものが存在しない場合、左光学検出器202L、右光学検出器202R、は照射された光のすべての反射光を受光する。しかし、例えば指やペンが座標入力面112にタッチしたとき、タッチ点を通る光が左光学検出器202L、右光学検出器202Rに受光されない。
【0165】
左光学検出器202L、右光学検出器202Rによって検出される光の情報は、アナログデータとして座標検出装置3に入力する。このとき、座標検出装置3は、扇状に照射された光のうち、受光部の光を受光しなかった位置で本来受光されるはずの光の光軸から左光学検出器202L、右光学検出器202Rの受光部を通る直線と各受光部とタッチ点tとを通る直線との角度(光遮蔽角度)θL、θRとを求める。タッチ点tの座標(x,y)は、角度θL、θRを使って以下のように算出される。
x=W×tanθR/(tanθL+tanθR) ・・・(13)
y=H−W×tanθL×tanθR/(tanθL+tanθR) ・・・(14)
【0166】
なお、算出された座標値は、10ms、または20msなど周期で定期的に座標検出装置3に出力される。次に、図24(A)および図24(B)を参照しつつ、検出データの形式およびマウスデータの形式について説明する。図24(A)は検出データの形式を説明するための図であり、図24(B)はマウスデータの形式を説明するための図である。
【0167】
図24(A)に示したように、検出データは、タッチ点のx座標、y座標、さらにタッチ点の座標ステータスの情報を含んでいる。座標ステータスは、検出データが、タッチ、デタッチ、移動タッチ、および同位置タッチのいずれであるかを、1または0によって示すものである。なお、移動タッチおよび同位置タッチを示すフィールドには、移動タッチおよび同位置タッチのいずれかの状態の場合に1が設定される。移動タッチおよび同位置タッチのいずれであるかは、今回の検出データが示す座標と、前回の検出データが示す座標とを比較することにより判定される。
【0168】
また、図24(B)に示したように、マウスデータは、タッチ点のx座標、y座標、さらにマウスステータスの情報を含んでいる。マウスステータスは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFを1または0によって示すものである。タッチ、デタッチ、移動タッチ、および同位置タッチは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFのうちいずれかと対応付けて設定されている。このように、マウスステータスは、ホスト装置4のドライバコントロールパネルにおいて、タッチ、デタッチなどの情報と予め対応付けられている。すなわち、マウスステータスは、検出データの座標ステータスに相当する情報を含んでいる。
【0169】
次に、図25を参照しつつ、ドライバ108が座標検出装置3から受け取った検出データをマウスデータに変換する処理について説明する。
【0170】
座標入力装置1において指などによるタッチが検出されると、ドライバ108は、座標入力装置1から検出データを受け取る(ステップS500)。受け取った検出データの座標ステータスがタッチの場合(ステップS502,Yes)、予め設定されたドライバコントロールパネルの設定に従って、この検出データに対応するタッチ操作を右クリックとするか左クリックとするか決定する(ステップS514)。タッチ操作を右クリックとする場合(ステップS514,Yes)、マウスステータスに右ボタンONが設定される(ステップS516)。また、タッチ操作を左クリックとする場合(ステップS514,No)、マウスステータスに左ボタンONが設定される(ステップS518)。
【0171】
また、受け取った検出データの座標ステータスが移動タッチまたは同位置タッチである場合(ステップS504,Yes)、ステップS514に進み、タッチ座標の場合と同様に、マウスステータスに右ボタンONまたは左ボタンONを設定する。なお、本実施の形態では、タッチ、移動タッチ、および同位置タッチは、左ボタンONに対応付けて設定されている。
【0172】
また、受け取った検出データの座標ステータスがデタッチである場合(ステップS506,Yes)、予め設定されたドライバコントロールパネルの設定に従って、この検出データに対応するタッチ操作を右クリックとするか左クリックとするか決定する(ステップS508)。タッチ操作を右クリックとする場合(ステップS508,Yes)、マウスステータスに右ボタンOFFが設定される(ステップS510)。また、左クリックとする場合(ステップS508,No)、マウスステータスに左ボタン0FFが設定される(ステップS512)。なお、本実施の形態では、デタッチは、マウスデータの左ボタンOFFに対応付けて設定されている。以上の動作により、ドライバ108は、検出データを受け取る毎に検出データからマウスデータに変換する。
【0173】
以上述べたタッチパネル付きディスプレイ装置における上書き処理は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(R)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態の上書き処理を実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。本実施形態にかかるプログラムは、タッチパネル付きディスプレイ装置で上記記憶媒体から読み出されて実行されることにより、主記憶装置上にロードされ、上記ソフトウェア構成で説明した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0174】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。
【0175】
そうした第1の変更例としては、本実施の形態においては、タッチパネル付きディスプレイ装置5について説明したが、上書き処理は、一般に用いられている表示装置を有したパーソナルコンピュータなどの画像処理装置においても同様に実施することができる。この場合、タッチパネルにかえて、例えばキーボードやマウスなどのユーザインターフェースからの入力により、領域の指定、その他の指定を受け付けてもよい。
【0176】
なお、この場合の、画像処理装置におけるこれ以外のハードウェア構成、ソフトウェア構成、その他の機能は、本実施の形態に係るタッチパネル付きディスプレイ装置5におけるハードウェア構成、ソフトウェア構成、その他の機能と同様である。
【0177】
第2の変更例としては、本実施の形態においては、図10において説明したように、上書きデータが表示文書に含まれている複数のページに対応して描かれている場合には、描画開始点が重ねられているページに対応付けたが、これにかえて、上書きデータをページ単位に分割し、分割後の各上書きデータを、それぞれ対応するページに対するページ座標に変換してもよい。
【0178】
図26を参照しつつ、上書きデータ318の分割について説明する。例えば、図26におけるディスプレイ画面113に表示される上書きデータ318のように、表示文書の2ページに跨って重ねられている場合には、上書きデータ318を1ページに対応する部分と2ページに対応する部分とに分割し、分割後の上書きデータ318a,318bがそれぞれ1ページおよび2ページに対応付けられてもよい。この場合、分割後の上書きデータ318aの画面座標は、1ページのページ座標に変換され、分割後の上書きデータ318bの画面座標は、2ページのページ座標に変換される。
【0179】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができる。したがって、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0180】
また、請求項2にかかる発明によれば、文書座標を利用することにより、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができる。このように、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効果的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0181】
また、請求項3にかかる発明によれば、表示文書を一旦終了し、再び起動させた後であっても、煩雑な操作を行うことなく、表示文書に対する上書きデータを表示させることができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ画面装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0182】
また、請求項4にかかる発明によれば、ページ座標を利用することによって、容易に上書きデータを重ねるべき位置を容易に特定することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0183】
また、請求項5にかかる発明によれば、表示文書上のいずれの位置に描画された上書きデータをも管理することができる。従って、ユーザは、描画位置を気にすることなく自由に上書きデータを描画することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0184】
また、請求項6にかかる発明によれば、文書座標を画面座標に変換することにより、上書きデータを表示すべきか否かを容易に判断することができる。このように、簡単な判断により、上書きデータの表示を制御することができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0185】
また、請求項7にかかる発明によれば、ユーザの希望通りに上書きデータを格納することができる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0186】
また、請求項8にかかる発明によれば、ユーザは、上書きデータを更新するかまたは上書きデータを新規保存するかを選択できる。すなわち、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0187】
また、請求項9にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0188】
また、請求項10にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【0189】
また、請求項11にかかる発明によれば、上書きデータの描画、削除などを簡単に行うことができ、タッチパネル付きディスプレイ装置の利便性を向上させることができるので、プレゼンテーションの進行を妨げることなく、効率的にプレゼンテーションを進行させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置5の構成を示す図である。
【図2】タッチパネル付きディスプレイ装置5における上書き処理部10の機能ブロック図である。
【図3】ディスプレイ画面113に表示される表示内容を示す図である。
【図4】上書き処理部10の処理を示すフローチャートである。
【図5】図4において説明した初期化処理(ステップS100)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図6】図4において説明した上書きデータ受付処理(ステップS108)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図7】図6において説明した入力データ描画処理(ステップS140)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図8】ディスプレイ画面113とディスプレイ画面113に表示されている表示文書500との位置関係を示す図である。
【図9】ディスプレイ画面113とディスプレイ画面113に表示されている2ページの表示文書510,520との位置関係を示す図である。
【図10】上書きデータに対応付けるべきページの選択方法を説明するための図である。
【図11】図4において説明した上書きデータ表示処理(ステップS116)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図12】図11において説明したスライドデータ表示処理(ステップS206)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図13】文書座標を画面座標に変換する方法を説明するための図である。
【図14】図4において説明した上書きデータ消去処理(ステップS118)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図15】図4において説明したツールバー制御処理(ステップS110)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図16】図15において説明した選択機能設定ステップ(ステップS270)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図17】図15において説明した選択機能設定ステップ(ステップS270)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図18】上書きデータを保存する際にディスプレイ画面113に表示されるダイアログボックスを示す図である。
【図19】上書きデータ保存ファイル700のデータ構成を示す図である。
【図20】上書きデータを読み出す際にディスプレイ画面113に表示されるダイアログボックスを示す図である。
【図21】各種設定を行う際にディスプレイ画面113に表示されるダイアログボックスを示す図である。
【図22】図15において説明したダイアログボックス制御ステップ(ステップS252)における詳細な処理を示すフローチャートである。
【図23】座標入力装置1を示す図である。
【図24】検出データおよびマウスデータの形式を模式的に示す図である。
【図25】検出データをマウスデータに変換する処理を示すフローチャートである。
【図26】上書きデータ318の分割について説明するための図である。
【符号の説明】
1 座標入力装置
2 表示装置
3 座標検出装置
4 ホスト装置
5 タッチパネル付きディスプレイ装置
10 処理部
11 画面座標検出部
12 座標変換部
13 指示受付部
14 文書情報検出部
15 一時保存部
16 データベース制御部
17 表示処理部
18 上書きデータデータベース
19 文書データベース
104 中央演算装置
108 ドライバ
112 座標入力面
113 ディスプレイ画面
120 タッチ点軌跡検出部
122 タッチ点軌跡検出部
122 停止タッチ検出部
124 図形判定部
126 図形表示部
201 再帰性反射部材
202R 右光学検出器
202L 左光学検出器
Claims (11)
- タッチパネルによって入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置であって、
ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段と、
前記表示文書の表示倍率、および前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標を検出する文書情報検出手段と、
前記文書情報検出手段によって検出された前記表示文書の前記表示倍率および前記表示文書の前記画面座標を利用して、前記上書きデータ格納手段に格納されている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換手段と、
前記ディスプレイ画面上の前記画面座標の位置に、前記上書きデータを表示させる表示処理手段と
を備えたことを特徴とするタッチパネル付きディスプレイ装置。 - 前記表示文書に重ねて表示すべき上書きデータが、前記タッチパネルによって入力された場合に、前記上書きデータの前記画面座標を検出する画面座標検出手段をさらに備え、
前記座標変換手段は、前記表示文書の表示倍率および前記表示文書の前記画面座標に基づいて、前記上書きデータの前記画面座標を前記文書座標に変換し、
前記上書きデータ格納手段は、入力された前記上書きデータと、前記座標変換手段による変換後の前記上書きデータの前記文書座標とを対応付けて格納することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。 - 前記上書きデータ格納手段は、前記上書きデータと、前記表示文書を識別する文書識別情報とをさらに対応付け、
前記座標変換手段は、前記表示処理手段が所定の表示文書を表示させる場合に、前記上書きデータ格納手段において当該表示文書に対応付けられている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換することを特徴とする請求項2に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。 - 前記座標変換手段は、前記表示文書が複数のページを有する場合に、前記上書きデータの前記画面座標を、前記上書きデータが重ねられた前記ページに対する相対的な位置を示すページ座標に変換し、
前記上書きデータ格納手段は、前記上書きデータと、当該上書きデータの前記ページ座標と、前記文書識別情報と、前記ページを識別するページ識別情報とを対応付けて格納し、
前記座標変換手段は、前記表示処理手段が前記表示文書の所定のページを表示させる場合に、前記上書きデータ格納手段において前記表示文書の前記ページに対応付けられている前記上書きデータの前記ページ座標を前記画面座標に変換することを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。 - 前記座標変換手段は、前記上書きデータが前記表示文書に含まれている複数のページ上に表示されている場合に、前記上書きデータを、前記ページ単位に分割し、分割後の各上書きデータを、それぞれ対応するページにおける前記ページ座標に変換し、
前記上書きデータ格納手段は、分割後の前記上書きデータそれぞれと、各上書きデータの前記ページ座標、前記文書識別情報、および前記ページ識別情報とを対応付けて格納することを特徴とする請求項4に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。 - 前記表示処理手段は、前記座標変換手段による変換後の前記上書きデータの前記画面座標が前記ディスプレイ画面内の座標である場合に、前記上書きデータを表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
- 前記上書きデータ格納手段は、所定の表示文書に対する前記上書きデータと、当該上書きデータの前記文書座標または前記ページ座標を格納するときに、前記表示文書に対応付けて前記上書きデータを既に格納している場合には、既に格納されている前記上書きデータと、今回格納すべき前記上書きデータとを、それぞれ前記表示文書に対応付けて格納することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
- 所定の表示文書に対する前記上書きデータを前記上書きデータ格納手段に格納する旨の新規格納指示を受け付ける指示受付手段をさらに備え、
前記上書きデータ格納手段は、前記新規格納指示を受け付けた場合に、既に格納されている前記上書きデータと、今回格納すべき前記上書きデータとを、それぞれ前記表示文書に対応付けて格納することを特徴とする請求項7に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。 - データをディスプレイ画面に表示させる表示制御装置であって、
ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて格納する上書きデータ格納手段と、
前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率、および前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標を検出する文書情報検出手段と、
前記文書情報検出手段によって検出された前記表示文書の前記表示倍率および前記表示文書の前記画面座標を利用して、前記上書きデータ格納手段に格納されている前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換手段と、
前記ディスプレイ画面上の前記画面座標に、前記上書きデータを表示させる前記表示処理手段と
を備えたことを特徴とする表示制御装置。 - タッチパネルによって入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法であって、
ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて、上書きデータ格納手段に格納する上書きデータ格納ステップと、
前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率、および前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標を検出する文書情報検出ステップと、
前記文書情報検出ステップにおいて検出された前記表示文書の前記表示倍率と前記表示文書の前記画面座標とに基づいて、前記上書きデータ格納ステップにおいて格納された前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換ステップと、
前記座標変換ステップにおいて変換された、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標に、前記上書きデータを表示させる表示ステップと
を備えたことを特徴とする制御方法。 - タッチパネルによって入力されたデータをディスプレイ画面に表示させるタッチパネル付きディスプレイ装置を制御する制御プログラムであって、
ディスプレイ画面に表示される表示文書上に重ねて表示させる上書きデータと、前記上書きデータを表示させる位置を前記表示文書上の相対的な位置として示す文書座標とを対応付けて、上書きデータ格納手段に格納する上書きデータ格納ステップと、
前記ディスプレイ画面に表示される前記表示文書の表示倍率と、前記表示文書の前記ディスプレイ画面上の画面座標とを検出する文書情報検出ステップと、
前記文書情報検出ステップにおいて検出された前記表示文書の前記表示倍率と前記表示文書の前記画面座標とに基づいて、前記上書きデータ格納ステップにおいて格納された前記上書きデータの前記文書座標を前記画面座標に変換する座標変換ステップと、
前記座標変換ステップにおいて変換された、前記ディスプレイ画面上の前記画面座標に、前記上書きデータを表示させる表示ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
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