JP2004093600A - 画像形成装置および交換部材 - Google Patents
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- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
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Abstract
【課題】記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、強硬な不正品対策を講じる。
【解決手段】種々の回路部品が搭載された本体側基板からの信号光を光ファイバ452で導光し、光シートバス450の一方の入射端面450aに入射させる。光シートバス450を介してさらに他方の端面450bまで導光し、この端面450bにて光ファイバ454aに導光する。光ファイバ454aにより、トナーカートリッジ24の処理基板上の受光部まで導光する。同様に、端面450bにて光ファイバ454bに導光し、この光ファイバ454bにより、感光体ドラム32の処理基板上の受光部まで導光する。光伝送部品は、電波を利用する回路部品よりも入手困難あるいは高価であるので、電波を使用した不正品対策手法よりも、その実装が困難で、より強固な不正品対策となる。半導体レーザ、光ケーブル、光シートバスを利用すれば、効果が高まる。
【選択図】 図5
【解決手段】種々の回路部品が搭載された本体側基板からの信号光を光ファイバ452で導光し、光シートバス450の一方の入射端面450aに入射させる。光シートバス450を介してさらに他方の端面450bまで導光し、この端面450bにて光ファイバ454aに導光する。光ファイバ454aにより、トナーカートリッジ24の処理基板上の受光部まで導光する。同様に、端面450bにて光ファイバ454bに導光し、この光ファイバ454bにより、感光体ドラム32の処理基板上の受光部まで導光する。光伝送部品は、電波を利用する回路部品よりも入手困難あるいは高価であるので、電波を使用した不正品対策手法よりも、その実装が困難で、より強固な不正品対策となる。半導体レーザ、光ケーブル、光シートバスを利用すれば、効果が高まる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばカラー複写機、ファクシミリ、あるいはプリンタなど、記録媒体上に画像を形成するいわゆる印刷機能を有する画像形成装置、並びにこの画像形成装置に使用される交換部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ装置や複写装置などの印刷機能を備えた画像形成装置が様々な分野で使用されている。また、今日では、画像形成装置がカラー化され、ユーザの様々な表現手段として利用されるようになってきている。たとえば、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラーページプリンタ装置は、高品質な画質あるいは高速プリンティングの点で注目されている。
【0003】
一方、印刷機能という点では、家庭内での個人ユースやオフィスでのビジネスユースといった比較的小規模(たとえば1ジョブが数枚〜数十枚程度)の印刷出力を要求されるものと、製本などの印刷業界で使用される比較的大規模(たとえば1ジョブが数千枚以上)の印刷出力を要求されるものとに大別される。前者の比較的小規模の印刷出力を要求されるものにおいては、その多くが(たとえば孔版印刷を除いて)、印刷データを受け取り版下を生成せずに印刷物を出力する。一方、後者の比較的大規模の印刷出力を要求されるものにおいては、従来は、印刷データに基づいて版下を生成し、この生成した版下を使用して印刷物を出力していた。
【0004】
ところが、今日では、DTP(DeskTop Publishing/Prepress)の普及による印刷工程の変化、いわゆる「印刷のデジタル革命」により、DTPデータから直接印刷する「ダイレクト印刷」もしくは「オンデマンド印刷」(以下オンデマンドプリンティングという)が着目されている。このオンデマンドプリンティングでは、従来の印刷(たとえばオフセット印刷)における写植などの紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版などの中間成果物を生成せずに、プリプレス工程を完全にデジタル化することで電子データだけに基づいて印刷物を出力する仕組み(CTP;Computer To Print or Paper)が採られている。そして、このオンデマンドプリンティングの要求に対して、電子写真プロセスを用いた印刷機能が着目されている。
【0005】
図6は、従来の画像形成装置の一例を備えた画像形成システムの概略を示す図である。
【0006】
画像形成装置1は、電子写真プロセスを利用して画像を所定の記録媒体に記録するもので、IOT(Image Output Terminal)モジュール2、フィード(給紙)モジュール(FM;Feeder Module )5、出力モジュール7、ユーザインタフェース装置8、およびIOTモジュール2とフィードモジュール5とを連結する連結モジュール9を備えている。
【0007】
DFE(Digital Front End Processor )装置は、描画機能とプリンタコントローラ機能を備えており、図示しないクライアント端末から受け取った電子データをラスターイメージに変換(ラスタライズ)し、さらにラスタライズしたイメージデータおよび印刷枚数や用紙サイズなどの印刷制御情報を画像形成装置1に送り、画像形成装置1のプリントエンジンや用紙搬送系を制御して、画像形成装置1に印刷処理を実行させる。つまり、画像形成装置1の印刷動作は、DFE装置によるプリンタコントローラ機能によって制御される。
【0008】
印刷データとしては、カラー印刷用の基本色である、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(以下纏めてYMCKという)分が画像形成装置1に送られる。
【0009】
ユーザインタフェース装置8は、オペレータと画像形成装置1との分かり易い対話を支援するもので、このような操作性の向上を図るため、タッチパネルが組み合わされたカラーディスプレイ8aと、その横に配されたハードコントロールパネル8bとを備え、図示のようにベースマシン(装置本体;本例では連結モジュール9)に支持アーム8cを立ててその上に取り付けられている。
【0010】
IOTモジュール2は、IOTコア部20とトナー供給部22とを有する。トナー供給部22には、カラー印刷用のYMCK分のトナーカートリッジ24が搭載されるようになっている。
【0011】
IOTコア部20は、光走査装置31や感光体ドラム32などを有するプリントエンジン(印字ユニット)30を前述の色成分に対応する色ごとに備えており、このプリントエンジン30をベルト回転方向に一列に配置したいわゆるタンデム構成のものとなっている。またIOTコア部20は、プリントエンジン30を制御する電気回路あるいは各モジュール用の電源回路などを収容する電気系制御収納部39を備える。
【0012】
さらに、IOTコア部20は、画像転写方式として、感光体ドラム32上のトナー像を1次転写器35にて中間転写ベルト43に転写(1次転写)し、その後、2次転写部45にて中間転写ベルト43上のトナー像を印刷用紙に転写(2次転写)する方式を用いている。このような構成では、YMCKの各色トナーにより画像形成を各別の感光体ドラム32上に行なって、このトナー像を中間転写ベルト43に多重転写する。
【0013】
中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、所定のタイミングでフィードモジュール5から搬送されてきた用紙上に転写され、さらに第2搬送路48で定着器(Fuser )70まで搬送され、この定着器70によってトナー像が用紙上に溶融定着される。そしてその後、スタッカ(排紙トレイ)74に一時的に保持されたりあるいは直ちに排紙処理装置72に渡され、必要に応じて所定の終末処理を経て機外へ排出される。また、両面印刷時には、印刷済みの用紙が排紙トレイ74から反転路76に引き出され、IOTモジュール2の反転搬送路49に渡される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、今日では、画像形成処理(プリント処理)のさらなる高速化・高性能化・多機能化の要求がある。たとえば、DFE装置が備えるプリンタコントローラは、高速/高性能CPUの搭載により、プリントエンジンのスピードを生かす高速データ生成を可能にし、印刷指示からプリント出力までトータルの生産性をサポートした高速フルカラープリント、たとえば、100枚〜200枚/分以上のカラー印刷に対応するシステムを可能とするものが提案されつつある。
【0015】
この高性能化や高速化などの要求に応えるには、DFE装置の対応のみならず、画像形成装置も高速・高性能化が必要となる。また、高速・高機能の画像形成装置を構成する場合、従来にも増して不正品対策が必要になる。すなわち、簡易かつ効率的に保守管理(メンテナンス)するために、画像形成に使用される感光体ドラムやトナーカートリッジなどは、IOT本体に対して着脱自在に構成することが多い。また、ユーザ側にて色材切替えが可能な画像形成装置とする場合、トナーカートリッジの着脱自在化が必須となる。
【0016】
一方において、高速・高機能の画像形成装置とする場合、感光体ドラムやトナーカートリッジなどの交換部材も、高速・高機能に対応したものが必要となる。このようなケースにおいて、それらに対応できない不正品が使用されると、不正品を使用できないだけでなく、画像形成装置を壊してしまう危険性もある。
【0017】
不正品対策としては、従来より、種々の方法が提案されている。たとえば、専用の機構的な接続手段(メカニカルなコネクタ)を利用する第1の方法がある。この第1の方法は、物理的寸法の適合したものでなければ正規品として使用することができないというメカ勘合を利用したものである。
【0018】
また、第1の方法に加えて、EE−PROM(電気的書換可能な読出専用メモリ)などの記憶媒体をトナーカートリッジなどに搭載して、本体との間で認証処理を経た後に使用可能とする第2の方法がある。また、第1の方法に加えて、CPU(中央演算処理装置)をトナーカートリッジなどに搭載して、本体との間で高度な認証処理を経た後に使用可能とする第3の方法がある。第2および第3の方法は、認証が成功したものでなければ正規品でないので使用を認めないとする仕組みを利用したものである。
【0019】
また、第3の方法のようにCPUをトナーカートリッジなどに搭載するとともに、無線電信(Wireless)を利用して非接触(detachably connecting )で本体側と接続する第4の方法がある(たとえば米国特許第6,181,885号)。
【0020】
前述の第1から第4に至るほど複雑かつ高機能であり、適用するのが困難になる。また、第1から第4に至るほど、コストが掛かり、不正品が出回るケースが減るともいえる。
【0021】
しかしながら、たとえ第4の方法を採用したとしても、不正品を完全に排除することは難しいので、不正品が高速・高性能の画像形成装置に使用されるケースを無くすことは難しい。
【0022】
したがって、より高速・高機能の画像形成装置を構成する場合、第4の方法よりも強固な不正品対策が求められる。
【0023】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも強固な不正品対策を構築することのできる画像形成装置、並びに、この画像形成装置に使用される交換部材を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、画像を形成するために必要とされるトナーカートリッジや感光体ドラムなどの部材であって装置本体に対して着脱可能に構成された交換部材と、装置本体との間の電気信号の伝送を、光伝送技術を使用して採るインタフェース部を備えたものとした。
【0025】
本発明に係る交換部材は、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の本体に対して着脱可能に構成された交換部材であって、光伝送技術を使用した接続インタフェースにより本体との間の電気信号の伝送を採るインタフェース部を備えたものとした。
【0026】
また従属項に記載された発明は、本発明に係る画像形成装置や交換部材のさらなる有利な具体例を規定する。
【0027】
【作用】
上記構成においては、画像形成に必要なトナーカートリッジなどの交換部材と装置本体との間の電気信号の伝送を光伝送技術の接続インタフェースで採るようにした。光伝送なので、交換部材と本体との間の電気信号は非接触で、あるいはケ光ーブルを介して伝送が採られる。また、光伝送技術を利用する部材は、一般的に、電波技術を利用する部材よりも比較的高価であり、全体としてコストの掛かる仕組みになる。特に光ケーブルを伝送媒介に使用すればその効果が高い。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を備えた画像形成システムの第1実施形態を示す図である。ここで、図1(A)はシステム構成の概略図、図1(B)は、ユーザインタフェース装置の詳細との関係における接続例を示す図である。
【0030】
この画像形成システムは、画像形成装置1と、この画像形成装置1に印刷データを渡し印刷指示をする端末装置であるDFE装置とから構成されている。
【0031】
画像形成装置1は、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を利用して画像を所定の記録媒体に記録するもので、従来装置のIOTモジュール2に設けられていた定着器を出力(Exit)モジュール7に移設した構成となっている。
【0032】
すなわち、この画像形成システムにおける画像形成装置1は、IOTモジュール(IOT本体)2と、フィード(給紙)モジュール(FM;Feeder Module )5と、出力モジュール7と、パソコン(PC)などのユーザインタフェース装置8とを備える。なお、フィードモジュール5は、多段構成としてもよい。また、必要に応じて、各モジュール間を連結する連結モジュールを設けてもよい。
【0033】
また、出力モジュール7の後段に、さらにフィニッシャ(Finisher;後処理装置)モジュールを接続してもよい。フィニッシャモジュールとしては、たとえば、用紙をスタック処理をし、そのコーナ部の1個所または一辺の2個所以上を綴じるステープラを備えたもの、あるいはファイリング用のパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたものなどがある。このフィニッシャモジュールは、ユーザインタフェース装置8との接続が切られたオフライン状態でも使用可能とすることが望ましい。
【0034】
画像形成装置1は、モジュール単位で、自由に取替可能になっている。特に、本実施形態の画像形成装置1は、IOTモジュール2と出力モジュール7とを別のモジュールとして構成したので、高速化・高性能化・多機能化への対応をとる場合において、画像形成部の主要部をなすプリントエンジン30と定着器70の内の何れか一方のみの変更で対応可能であれば、その一方のみを交換するだけでよくなる。
【0035】
DFE装置は、フロントエンドプロセッサFEP(Front End Processor )部を備えている。DFE装置と画像形成装置1とは、独自のインタフェースであるDDI(Direct Digital Interface)にて接続される。フロントエンドプロセッサFEP部は、フロントエンジンによるROP(Raster OPeration)処理によりクライアント(Client)からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能に加え、画像形成装置1に依存した印刷制御機能を果たすプリンタコントローラ機能を備える。DFE装置には、画像形成装置1とのインタフェース用のDDI基板が搭載され、ROP処理部やプリンタコントローラ部などがこの基板上に配される。
【0036】
IOTモジュール2の高速処理に対応可能なようにRIP処理や圧縮処理が高速処理対応になっている。たとえば、DFE装置が備えるプリンタコントローラは、高速/高性能CPUの搭載により、プリントエンジンのスピードを生かす高速データ生成を可能にし、印刷指示からプリントまでトータルの生産性をサポートした、高速フルカラープリントが可能なものである。たとえば、100枚/分以上のカラー印刷に対応するシステムを可能とする。
【0037】
ユーザインタフェース装置8は、キーボード81やマウス82などの入力デバイスを有し、CRT84の表示面上にユーザに画像を提示しつつ指示入力を受け付けるGUI(Graphic User Interface)部80を備えるとともに、その本体(83内に画像形成装置1の各モジュールやDFE装置との間の接続インタフェース機能や制御機能をなすSys(システム制御)部85を備える。図6に示した従来装置における主要な基板類も本体83内に収容される。
【0038】
このユーザインタフェース装置8は、図6に示した従来装置と異なり、装置本体(本例では連結モジュール9)上に直接に載置されている。また、従来装置におけるタッチパネルを利用する画面に表示したソフトボタンやハードコントロールパネル8bの機能は、キーボード81やマウス82に置き換わっている。勿論、本実施形態においても、ユーザインタフェース装置8の表示面にタッチパネルを組み合わせてもよい。
【0039】
ユーザインタフェース装置8には、画像形成装置1を操作するための制御ソフトウェアが組み込まれている。このユーザインタフェース装置8は、画像処理の機能を備えたDFE装置と接続されており、たとえば、RIP(Raster Image Process)処理済みの印刷データ、および印刷枚数や用紙サイズなどの印刷制御情報をDFE装置から受け取り、要求された印刷処理を画像形成装置1に実行させる。
【0040】
印刷データとしては、カラー印刷用の基本色である、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(YMCK)分がある。また、この4色に加えて、第5の色成分、たとえばグレイ(G)分を含めてもよい。
【0041】
ユーザインタフェース装置8の制御ソフトウェアは、DFE装置からの印刷制御情報(印刷コマンド)を画像形成装置1内のインタフェース部を介して受け取り、DFE装置の制御の元にSys部を介して画像形成装置1の印刷動作を制御する。また、たとえば、コレーション(Collation )設定による複数部出力やプリントアウト後もう1枚欲しいときのリプリントなど、DFE装置に保持しておいたRIP処理済みのデータを利用することで、効率的な高速出力を可能としている。
【0042】
図2は、本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。この画像形成装置1は、IOTモジュール2、第1フィード(給紙)モジュール(FFM;First Feeder Module )5、第2フィードモジュール(SFM;Second Feeder Module)6、出力モジュール7と、ユーザインタフェース装置8とを備える。
【0043】
IOTモジュール2と第1フィードモジュール5との間は第1連結モジュール9aにより連結され、第1フィードモジュール5と第2フィードモジュール6との間は第2連結モジュール9bにより連結されている。またIOTモジュール2と出力モジュール7とは直接に連結されている。
【0044】
たとえば、画像形成装置の高性能化・高速化、あるいはプリントエンジンが5色やそれ以上に対応するなどのニーズがある場合、定着ユニットも複雑・大型になるので、プリントエンジンと定着部とを同一のIOTモジュール内に収容することは難しくなる。
【0045】
そこで、本実施形態の画像形成装置1は、IOTモジュール2、2つのフィードモジュール5,6、および出力モジュール7を別ユニット化して、フィードモジュールや定着部が変更されても、本体(IOTモジュール2)の変更を最小化して拡張性を向上可能としている。なお、図中、出力モジュール7の中央部に1点鎖線で示すように、出力モジュール7を、さらに定着モジュールと排紙モジュールとに分けてもよい。
【0046】
第1フィードモジュール5や第2フィードモジュール6には、用紙トレイ(それぞれ52,62)から印刷用紙を引き出すピックアップローラ群(それぞれ54,64)が設けられている。第1連結モジュール9aには、第1フィードモジュール5や第2フィードモジュール6から搬送されてきた印刷用紙をIOTモジュール2の搬送路に向けて引き渡す搬送ローラ群92が設けられている。
【0047】
出力モジュール7は、IOTモジュール2にて印刷用紙に転写された画像を定着させる定着器70、および画像の転写が完了した印刷用紙に対して排紙処理をする排紙処理装置72、印刷済みの用紙を機外へ排紙せずに一時的に保存しておく排紙トレイ74、および印刷済みの用紙をIOTモジュール2に反転状態で戻す反転路76を備えている。定着器70は、IOTモジュール2の高速処理に対応可能なように高速駆動仕様になっている。
【0048】
排紙処理装置72としては、たとえば、簡易なステープラ処理などフィニッシャ機能を備えたものとしてもよい。この排紙処理装置72は、ユーザインタフェース装置8との接続が切られたオフライン状態でも使用可能となっている。
【0049】
IOTモジュール2は、IOTコア部20とトナー供給部22とを有する。トナー供給部22には、カラー印刷用のYMCK分のトナーカートリッジ24が標準セットとして搭載されるようになっている。また、この4色に加えて、第5の色成分としてのグレイGのトナーカートリッジ24を搭載することもできるようになっている。
【0050】
IOTコア部20は、前述の色成分に対応する色ごとのプリントエンジン(印字ユニット)30を、シート搬送方向に一列に配置したいわゆるタンデム構成のものとなっている。このプリントエンジン30の現像器34には、トナーカートリッジ24から図示しない供給路(たとえばリザーブタンクなど)を経て現像剤としてのトナー(着色粉末)が供給されるようになっている。
【0051】
なお、色材色に対応した各プリントエンジン30は、たとえば暗減衰と各トナーの特性との関係、あるいはブラックトナーへの他のトナーの混色による影響の違いといったようなことを考慮して、その配置順序が決定される(図示した例は一例に過ぎない)。
【0052】
またIOTコア部20は、中間転写ベルト43、2次転写部45、印刷用紙を2次転写部45に向けて搬送するとともに位置合わせ機能(Regi/Aligner)を有する第1搬送路47、2次転写部45を通過した印刷済みの印刷用紙を出力モジュール7に向けて搬送する第2搬送路48、および片面に印刷された後に出力モジュール7にて反転された印刷用紙を搬送路50に向けて搬送する反転搬送路49を備える。第1搬送路47には、位置合わせ機能(Regi/Aligner)を備えている。
【0053】
また、タンデム構成されたプリントエンジン30のベルト搬送方向における最前流側の中間転写ベルト43上の近傍(図ではイエロY用のプリントエンジン30の右側)には、中間転写ベルト43上に転写された画像を除去(クリーン)するクリーナ44が配置されている。
【0054】
このIOTコア部20は、従来の画像形成装置1にて使用されているモータよりも高速駆動可能なモータを備えた高速印字仕様となっている。さらに、IOTコア部20は、高周波数のクロックを使用して内部回路を駆動するようにした高速駆動仕様ともなっている。
【0055】
IOTコア部20内のプリントエンジン30は、プリンタや複写機などの印刷機能部分として使用されるものと同様に、光走査装置31、感光体ドラム32、および電子写真プロセス用の各種部材を有するROS(Raster Output Scanner )ベースのプリントエンジン(マーキングエンジン)である。このプリントエンジン30は、回路の高速化に対応した高速駆動仕様になっている。
【0056】
光走査装置31は、図示しない半導体レーザから発せられたレーザ光(レーザビーム)を図示しないポリゴンミラー(回転多面鏡)により、感光性部材の一例である感光体ドラム32に向けて反射偏向させて、画像情報により変調されたレーザ光を図示しないレンズ群で感光体ドラム32上の被走査面に結像させる。
【0057】
画像形成に際しては、先ず一定速度で回転する感光体ドラム32が帯電器33によって所定の極性および所定の電圧に帯電される。次いで、印刷用紙が用紙トレイ52,62からピックアップローラ群54,64により所定のタイミングで1枚ずつ引き出され、連結モジュール9aおよび第1搬送路47を介して2次転写部45まで給紙される。
【0058】
印刷用紙の先端が図示しない先端検出器より検出されると、光走査装置31にて、画像信号(たとえば各画素各色成分8ビット)により変調されてレーザ光が半導体レーザから、スキャナモータにより駆動されるポリゴンミラーに向けて射出され、ポリゴンミラーにより反射された後、レンズ群を経て、感光体ドラム32に導かれ、感光体ドラム32上を走査する。
【0059】
一方、先端検出器からの信号は垂直同期信号として、光走査装置31を制御する記録制御部(図示せず)に出力される。また、主走査検出器がレーザ光を検知すると、水平同期信号となるビームディテクト信号を記録制御部に出力する。そして、画像信号がビームディテクト信号に同期して順次、半導体レーザに送出される。
【0060】
これにより、光走査装置31のポリゴンミラーにより反射偏向されたレーザ光がレンズ群を介して1次帯電器33によって帯電された感光体ドラム32上を走査することで、画像部あるいは背景部が選択的に露光し感光体ドラム32上に静電潜像を形成する。
【0061】
この静電潜像は、YMCKあるいはGの各色のトナーがそれぞれ供給される現像器34によってトナー像として可視画像化され、このトナー像は、1次転写器35によって中間転写ベルト43上に吸着され順次多重転写される。そして1次転写後に感光体ドラム32上に残ったトナーはクリーナ36によって、感光体ドラム32の表面から回収される。
【0062】
中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、その後、第1フィードモジュール5や第2フィードモジュール6から第1連結モジュール9aを介して搬送されてきた用紙上に転写され、さらに第2搬送路48により出力モジュール7まで搬送される。そして、出力モジュール7の定着器70によってトナー像が用紙上に溶融定着される。そしてその後、排紙トレイ74に一時的に保持されたりあるいは直ちに排紙処理装置72に渡され、必要に応じて所定の終末処理を経て機外へ排出される。また、両面印刷時には、印刷済みの用紙が排紙トレイ74から反転路76に引き出され、IOTモジュール2の反転搬送路49に渡される。
【0063】
なお、図2に示したIOTコア部20は、中間転写ベルト43を1つ備えた1ベルト方式の中間転写IBT(Intermediate Belt Transfer)方式のものであるが、これに限らず、たとえば、中間転写ベルトを2つ備えた2ベルト方式や中間転写体を備えずに感光体ドラム32上のトナー像を直接に印刷用紙に転写する方式としてもよい。
【0064】
IBT方式を採用する場合、1ベルトと2ベルトとのメリット/デメリットを考慮した設計をする。たとえば、1ベルト方式は、ベルト駆動制御が容易である、あるいは画質劣化が少ない、などの利点があるが、ベルト長が長い(たとえば4m前後程度)、交換に人手を要する(たとえば2人作業など)、最大ユニット幅が大きい(たとえば2m程度)で搬入/搬出性が劣る、ベルトにはモジュール剛性を要する、などのデメリットがある。
【0065】
これに対して、2ベルト方式は、ベルト長が短く(たとえば2m程度)交換も容易である、高速化が比較的容易で拡張性に富む(増速性)、最大ユニット幅が小さい(たとえば1m程度)、などの利点がある。しかし、画質劣化リスクがある、2ベルトの位置制御(アライメント)制御を要する、装置高さ(M/C高さ)が高くなる(たとえば1m強)、ベルトが2本になることのランコストインパクト上の問題、などのデメリットがある。
【0066】
図3は、光伝送技術を使用して不正品対策を採る手法の第1例を説明する図である。ここで、図3(A)は、トナーカートリッジ300と現像器34との位置関係の一例を示した図、図3(B)は図3(A)のB−B線断面図、図3(C)は図3(A)のC部の部分拡大図である。
【0067】
高速・高機能の画像形成装置を構成する場合においても、簡易かつ効率的に保守管理(メンテナンス)するために、画像形成に使用される感光体ドラムやトナーカートリッジなどは、IOTモジュール2本体に対して着脱自在に構成することが望ましく、トナーカートリッジなどの着脱自在化が必須となる。
【0068】
一方において、高速・高機能の画像形成装置とする場合、感光体ドラムやトナーカートリッジなども、高速対応・高機能のものが必要となるが、それらに対応できない不正品が使用されると、それらを使用できないだけでなく、画像形成装置を壊してしまう危険性もある。そこで、本実施形態では、従来技術の項で述べた第4の方法(たとえば米国特許第6,181,885号)よりも適用困難あるいは高コスト、すなわち従来方法よりも確実な不正品対策を講じる。
【0069】
具体的には、本実施形態では、光伝送技術を利用した非接触(detachably connecting )で、本体側とトナーカートリッジとを接続することとする。EE−PROMなどのメモリやCPUをトナーカートリッジに搭載するとより好ましい。
【0070】
以下、図2に示した構成のトナーカートリッジ24を、トナーカートリッジ300として説明する。トナーカートリッジ300は、静電潜像を現像剤により顕像化する現像器34に着脱可能に装着して現像剤を補給するものであり、たとえば図3(A)に示すように、半円筒状の凹部302aやリザーブタンク302bなどを含む中間搬送装置302に保持される。中間搬送装置302は、トナーカートリッジ300を保持して現像剤をカートリッジ300から現像器34側に対して中継して搬送する。現像器34は、中間搬送装置302を介して供給された現像剤を現像ロール304に塗布する。
【0071】
トナートナーカートリッジ300は、図3(B)に示すように、カートリッジ本体312と、蓋体314と、補給用の現像剤315を収容する現像剤収容袋316とでその主要部が構成されている。蓋体314には、回転搬送部材318が取り付けられている。
【0072】
カートリッジ本体312としては、一端側に開口部312aを有する中空構造からなる容器形態のものであれば如何なる構成のものでも使用することができ、本例では、一端を閉じ他端を開口して開口部312aとした円筒形状からなるものを使用している。
【0073】
蓋体314としては、カートリッジ本体312の開口部312aに着脱可能に取り付けるとともに現像剤補給用の排出口314aを有する蓋形状からなるものであれば如何なる構成のものでも使用することができる。この蓋体314のカートリッジ本体開口部312aへの取り付け方式は、その着脱が容易にできるものであれば特に限定されず、単に嵌め込む方式をはじめ、係止具により係止させる方式などであってもよい。本例では、開口部312aに嵌め込んで取り付けることができる2段状の円盤体からなり、その一部に現像剤315を補給のために排出する排出口314aを形成した蓋体を使用している。この蓋体314には、カートリッジ内部と排出口314aとを結ぶ、現像剤搬送路としての貫通路314bが形成されている。
【0074】
また、蓋体314には、螺旋形態が形成されるように折り曲げ加工された線状部材からなる回転搬送部材(たとえばアジテータ)318が回転可能に取り付けられている。回転搬送部材318は、その一端側が蓋体314の内部に軸支されているとともにトナーカートリッジ300を装着した際に現像器34または画像形成装置1の回転駆動系(たとえば駆動モータなどを含む)320と連結するための駆動連結部318aに接続されている。回転搬送部材318は、本例のものに限定されず、現像剤収容袋316内に収容されている現像剤315を排出側に搬送できるものであれば如何なるものであってもよい。
【0075】
また、図3(C)に示すように、トナーカートリッジ300と本体側(現像器34)との間の電気信号の伝送を採るインタフェース部を構成するため、先ず、カートリッジ本体312の外側面の一部には、識別回路が搭載された回路基板330が設けられている。そしてこの回路基板330に対向する中間搬送装置302の凹部302aにも、回路基板350が設けられている。
【0076】
回路基板330上には、識別回路を構成する回路部品として、たとえばCPU332、EE−PROMなどの不揮発性の半導体メモリを含むチップカード334、光信号の送受信機能をなす送受信部336、CPU332、チップカード334、あるいは送受信部336などの回路部品に対して電力を供給する電源供給部338とが搭載されている。
【0077】
回路基板350には、回路基板330側の送受信部336との間で光信号の送受信機能をなす送受信部356や、回路基板330側の電源供給部338との間で静電カップリングもしくは電磁カップリングすることで電力を回路基板350側から回路基板330側に供給する電源供給部358のほか、回路基板330上の識別回路との間でトナーカートリッジ300が正規品であるか否かの認証処理や現像剤の残量などの確認処理をするための判定回路あるいは回路基板330側から得た信号をユーザインタフェース装置8のSys部85に伝達するI/F回路が搭載される。
【0078】
この回路基板350は、CAN(Controller Area Network ;ISO11898)を利用した通信バス(以下CANバスという)など所定の接続インタフェースによりユーザインタフェース装置8のSys部85に接続される。なお、正規品であるか否かの認証処理や現像剤の残量などの確認処理は、従来技術におけるものと同様であるので、その詳細については説明を割愛する。
【0079】
電源供給部338と電源供給部358との間は、静電カップリングや電磁カップリングにより非接触(detachably connecting )で電力供給する仕組みが採られている(公知技術であるのでその詳細は説明を割愛する)。
【0080】
また、送受信部336と送受信部356との間は、光伝送技術を利用した非接触(detachably connecting )で、本体側とトナーカートリッジ300との間の電気信号の伝送を採るようになっている。また、搭載されたトナーカートリッジ300が正規品であるか否かを判定する判定機構が設けられている。
【0081】
たとえば、送受信部336には、レーザ光を発する発光部の一例である半導体レーザ336aと赤外線を受光する受光部の一例である赤外線受光素子336bとが搭載される。そして回路基板350上には、半導体レーザ336aに対向する位置にレーザ光を受光する受光部の一例であるレーザ受光素子356aが、赤外線受光素子と対向する位置に赤外光を発する発光部の一例である赤外線発光素子356bが搭載される。
【0082】
これによりたとえば、ユーザインタフェース装置8のSys部85からの指令により、半導体レーザ356bから起動コマンドを表すレーザ信号がレーザ受光素子336bにより受光され回路基板330上の識別回路に伝達される。これを受けて、識別回路内のCPU332などは、チップカード334に記録されている識別コードを読み出して、その識別コードあるいはCPUやOSのバージョンなどを表す赤外線信号を赤外線発光素子336aから発する。
【0083】
赤外線信号は、回路基板350上の赤外線受光素子356aで受光される。そして、回路基板350に判定回路を搭載する場合は、判定回路がCPUやOSのバージョンあるいは識別コードなどを照合する。その判定結果は、図示しないCANバスなどを介してSys部85に伝達される。また、回路基板350に判定回路を搭載せずにSys部85にて判定処理などをする場合は、回路基板330側から得た信号がそのままSys部85に伝達される。
【0084】
以上のように、第1例では、光伝送技術を利用した非接触(detachably connecting )状態で本体側とトナーカートリッジとを接続する構成の不正品対策とした。光伝送部品は、一般的に、電波を利用する回路部品よりも入手困難あるいは高価であるので、電波を使用した不正品対策手法よりも、その実装が困難となると考えられる。特に半導体レーザなどのレーザ光を利用する部材は、その傾向が強い。
【0085】
したがって、不正品対策としては、電波を利用した第4の方法(たとえば米国特許第6,181,885号)よりも、強固なものとなる。また、非接触であるので、トナーカートリッジの装着作業が容易である。また、電波技術を利用する不正品対策では、EMI(ElectroMagnetic Interference;電磁界干渉)やEME(ElectroMagnetic Emission;電磁放射)の問題が生じ得るが、光伝送では、そのような問題は生じない。
【0086】
図4および図5は、光伝送技術を使用して不正品対策を採る手法の第2例を説明する図である。ここで、図4は、光伝送媒体を用いて基板インタフェースを採る方法を説明する概念を示している。この第2例は、本体側とトナーカートリッジ24や感光体ドラム32との間を、光ケーブルを使用して接触形態で電気信号の伝送を採りつつ不正品対策を図るものである。
【0087】
たとえば、図4(A)に示すように、本体側と、トナーカートリッジ24や感光体ドラム32との間を、プラスチック光ファイバPOF(光ファイバ410)の束(Optical Fiber Bus )にて接続している。なお、略リアルタイムな制御を必要とする信号並びに電源ラインに関しては、光ファイバ410ではなく、従来と同様にメタリック線を用いたホットラインを介して、並列ビットデータのまま伝送する。
【0088】
一方、略リアルタイムな制御を必要としないその他の制御データ信号などシリアルデータにて対応可能なものについては、光ファイバ410を用いた接続インタフェース機能を備えた光インタフェース部400により、基板間における電気信号の伝送を採ることとする。光インタフェース用の発光素子としては、たとえば面発光型半導体レーザ(VCSEL)などレーザ光を発するものを用いることができる。
【0089】
また、伝送対象信号線の数の低減のため、電送信号をパラシリ変換してから光伝送し、受光側にてはシリパラ変換して元の信号に戻すようにする。さらに、光ファイバ410や光源の寿命対策として、交換の容易化を図る。このため、光ファイバ410と回路モジュールとの間は基板コネクタや光コネクタを利用してドッキング接続する。たとえば、インタフェース基板を設け、そこに光源や光コネクタなどを配置する。これは、光源や光ファイバの寿命がマシンのライフに比べて短く、交換の必要があるためである。
【0090】
たとえば、本体基板側においては、所定ビット幅、所定駆動周波数のデータ信号が、基板モジュール内のパラ/シリ変換やシリ/パラ変換の双方向変換機能を備えた変換部402によりN:1にパラレル/シリアル変換された後、電気/光変換や光/電気の双方向変換機能を備えた光電変換部404により電気信号が信号光に変換されて、その信号光が光コネクタ406に入力される。そして、光コネクタ406は、光ファイバ410に装着された光コネクタと勘合することで、光ファイバ410と光学的に結合される。
【0091】
信号光は、この光ファイバ410により伝送された後、光コネクタ426を介して電気/光変換や光/電気の双方向変換機能を備えた光電変換部424に入射され、この光電変換部424により信号光が電気信号に変換される。そしてさらにパラ/シリ変換やシリ/パラ変換の双方向変換機能を備えた変換部422により1:Nにシリアル/パラレル変換されてトナーカートリッジ24の処理基板427aに送られる。同様に処理基板427aからのデータ信号も同様の流れで、同一の伝送路を介して本体側に伝送される。以上は、トナーカートリッジ24についての説明であるが、感光体ドラム32についても、同じである。
【0092】
パラレル/シリアル変換した後の信号光を光ファイバ410にて伝送するようにしたので、必要となるファイバ数を少なくすることができるので、実装が容易となる。なお、変換部402,422によりパラ/シリ変換やシリ/パラ変換に際しては、レイテンシ(クロック遅延)に注意する。
【0093】
たとえば変換部402,422によるパラ/シリ変換やシリ/パラ変換に起因するクロック遅延を補償する遅延補償部を設ける。そして、変換に際して7クロック分の遅延を生じる場合、この遅延補償部により、トータルで14クロック分のズレを相殺する仕組みを講じる。なお、実際には、遅延時間を時間的に先に戻すことはできないので、後段の処理系統にて使用する処理パルスなどを所定分だけ遅延させる仕組みを講じる。たとえば、図4(B)に示すように、CPU基板からビデオ基板に入力される処理パルスを所定クロック分だけ遅延させる遅延補償部429を設けるとよい。
【0094】
また、基板コネクタ、電気/光変換および光/電気の双方向変換機能を備えた変換部404,424、並びに光コネクタ406,426をそれぞれIF基板上に配置すれば、光源不良が生じた際には、基板コネクタおよび光コネクタ部分にてIF基板を交換することで対応を取ることができる。また、光ファイバに不良が生じた際には、光コネクタにて光ファイバを交換することで対応を取ることができる。
【0095】
図5は、電気信号の光シートバスへの結合方法を説明する概念図である。たとえば、データ信号ビット幅64、駆動周波数200MHzのCPU、メモリを用いた場合の本体側からのデータ信号を、本体側基板内の電送I/F部(パラシリ/シリパラ変換部)442により8:1にパラレル/シリアル変換した後、電気/光変換部(光電変換部)444により電気信号を信号光に変換して、光シートバス450に光学的に結合する。光シートバス450の拡散部によりマルチキャストされた信号光は、64ビットに対応する8層の平面導波路の各層を1.6Gbpsで伝送された後、電気/光変換部464により信号光が電気信号に変換され、さらに電送I/F部462により1:8にシリアル/パラレル変換されて他の回路モジュールに送られる。
【0096】
同様に、他の回路モジュールからのデータ信号も同様の流れで、同一の伝送路を介して本体側にマルチキャストされる。また、本体側から他の回路側へ、他の回路から本体側へのデータ伝送は、同一伝送路内で同時に可能(双方向伝送可能)である。このためには、光シートバス450の双方向性だけでなく、電送I/F部442,462や電気/光変換部444,464も双方向性を有するものとする。さらに波長多重などの多重伝送技術を用いることで、同一の伝送路内に入力される信号の多重化により本体側回路−他回路(本例ではトナーカートリッジ24や感光体ドラム32の処理回路)間でのマルチアクセスも可能となる。
【0097】
なお、電気/光変換部444と光シートバス450との間の光学的結合に当たっては、基板上に配した電気/光変換部444の受発光素子と直接に光シートバス450の入射端面や出射端面を対向させる形態の他、図5(B)に示すように、電気/光変換部444の受発光素子と光シートバス450との間にプラスチック光ファイバPOF芯線(入射POF芯線452や出射POF芯線454)を介在させる光分岐器の形態がある。
【0098】
たとえば図5(C)に示すように、種々の回路部品が搭載された本体側基板からの信号光を光ファイバ(の束)452で導光し、光シートバス450の一方の入射端面450aに入射させる。そして、光シートバス450を介してさらに他方の端面450bまで導光し、この端面450bにて光ファイバ(の束)454aに導光する。そして、光ファイバ454aにより、トナーカートリッジ24の処理基板上の受光部まで導光する。同様に、端面450bにて光ファイバ(の束)454bに導光し、この光ファイバ454bにより、感光体ドラム32の処理基板上の受光部まで導光する。
【0099】
以上のように、第2例では、光ファイバや光シートバスを含む光伝送媒体を利用して、トナーカートリッジ24や感光体ドラム32などの交換部材と本体側との間の電気信号の伝送を採る構成の不正品対策とした。このため、第1例の構成よりも、さらに高価な手法となり、より強固な不正品対策となる。また、第1例と同様に、電磁界干渉EMIや電磁放射EMEの問題が生じない。
加えて、基板コネクタや光コネクタを利用して光インタフェースを採るようにすれば、光源や光ファイバに不良が生じた際の交換が容易で、メンテナンス性も向上する。
【0100】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0101】
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0102】
たとえば、上記実施形態では、光伝送技術を利用した非接触の不正品対策をトナーカートリッジに適用する事例を説明したが、これに限らず、感光体ドラムやその他の交換対象部材についても、光伝送技術を利用した非接触状態で本体側と接続する構成の不正品対策を適用することができる。何れの部材を装置本体に対して着脱自在なものとするかは自由である。
【0103】
たとえば、プリントエンジン30をIOTモジュール2に対して着脱自在(特にユーザ側にて)な交換部材として構成し、これに前述のような光伝送技術を利用した不正品対策を講じてもかまわない。同様な観点では、フィードモジュールや出力モジュール7などの各モジュールについても、IOTモジュール2に対してユーザが自由に着脱可能な交換部材として構成し、各モジュールに対して光伝送技術を利用した不正品対策を講じてもかまわない。
【0104】
また、上記実施形態では、赤外光の発光部とレーザ光の受光部とを装置本体側に配し、それぞれに対向するトナーカートリッジ上に赤外光の受光部とレーザ光の発光部とを設けていたが、受光部や発光部の搭載形態はこのような例に限らない。たとえば、赤外光やレーザ光についての発光および受光の関係を逆にして、赤外光の受光部とレーザ光の発光部とを装置本体側に配し、それぞれに対向するトナーカートリッジ上に赤外光の発光部とレーザ光の受光部とを設けてもよい。
【0105】
また、本体側に設ける受光部および発光部の双方にレーザ光を利用する部材を使用してもよい。この場合、トナーカートリッジなどの交換部材側に設ける受光部および発光部の双方についても、レーザ光を利用する部材を使用する。この形態は、高価なレーザ光部材をより多く使用することになるので、上記実施形態の構成よりも、より強固な不正品対策になる。
【0106】
また、本体側に設ける受光部および発光部の双方に赤外光を利用する部材を使用してもよい。この場合、トナーカートリッジなどの交換部材側に設ける受光部および発光部の双方についても、赤外光を利用する部材を使用する。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像形成に必要な交換部材と装置本体との間の電気信号の伝送を光伝送技術の接続インタフェースで採るようにした。光伝送部品は、一般的に、電波を利用する回路部品よりも入手困難あるいは高価であるので、電波を使用した不正品対策手法よりも、その実装が困難となり、電波を利用した手法よりも、強固な不正品対策を実現することができる。
【0108】
特に、半導体レーザなどのレーザ光を利用する部材を光学部材として利用すれば、効果が高い。また、光ケーブルや光シートバスを利用すれば、さらに効果が高まる。
【0109】
加えて、電波技術を利用する不正品対策では、電磁界干渉EMIや電磁放射EMEの問題が生じ得るが、光伝送技術を利用した本発明の不正品対策手法では、これらの問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態を備えた画像形成システムの第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図3】光伝送技術を使用して不正品対策を採る手法の第1例を説明する図である。
【図4】光伝送媒体を用いて基板インタフェースを採る方法を説明する概念図である。
【図5】電気信号の光シートバスへの結合方法を説明する図である。
【図6】従来の画像形成装置の一例を備えた画像形成システムの概略を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…IOTモジュール、5,6…フィードモジュール、7…出力モジュール、8…ユーザインタフェース装置、9,9a,9b…連結モジュール、20…IOTコア部、30…プリントエンジン、31…光走査装置、32…感光体ドラム、39…電気系制御収納部、43…中間転写ベルト、45…2次転写部、70…定着器、80…GUI部、300…トナーカートリッジ、302…中間搬送装置、312…カートリッジ本体、314…蓋体、316…現像剤収容袋、318…回転搬送部材、330…回路基板、332…CPU、334…チップカード、336…送受信部、336b…赤外線受光素子、336a…半導体レーザ、350…回路基板、356b…赤外線発光素子、356a…レーザ受光素子、400…光インタフェース部、402,422,442,462…変換部(パラシリ、シリパラ)、404,424,444,464…光電変換部、406,426…光コネクタ、遅延補償部429、450…光シートバス、452…入射POF芯線、454…出射POF芯線
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばカラー複写機、ファクシミリ、あるいはプリンタなど、記録媒体上に画像を形成するいわゆる印刷機能を有する画像形成装置、並びにこの画像形成装置に使用される交換部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ装置や複写装置などの印刷機能を備えた画像形成装置が様々な分野で使用されている。また、今日では、画像形成装置がカラー化され、ユーザの様々な表現手段として利用されるようになってきている。たとえば、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラーページプリンタ装置は、高品質な画質あるいは高速プリンティングの点で注目されている。
【0003】
一方、印刷機能という点では、家庭内での個人ユースやオフィスでのビジネスユースといった比較的小規模(たとえば1ジョブが数枚〜数十枚程度)の印刷出力を要求されるものと、製本などの印刷業界で使用される比較的大規模(たとえば1ジョブが数千枚以上)の印刷出力を要求されるものとに大別される。前者の比較的小規模の印刷出力を要求されるものにおいては、その多くが(たとえば孔版印刷を除いて)、印刷データを受け取り版下を生成せずに印刷物を出力する。一方、後者の比較的大規模の印刷出力を要求されるものにおいては、従来は、印刷データに基づいて版下を生成し、この生成した版下を使用して印刷物を出力していた。
【0004】
ところが、今日では、DTP(DeskTop Publishing/Prepress)の普及による印刷工程の変化、いわゆる「印刷のデジタル革命」により、DTPデータから直接印刷する「ダイレクト印刷」もしくは「オンデマンド印刷」(以下オンデマンドプリンティングという)が着目されている。このオンデマンドプリンティングでは、従来の印刷(たとえばオフセット印刷)における写植などの紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版などの中間成果物を生成せずに、プリプレス工程を完全にデジタル化することで電子データだけに基づいて印刷物を出力する仕組み(CTP;Computer To Print or Paper)が採られている。そして、このオンデマンドプリンティングの要求に対して、電子写真プロセスを用いた印刷機能が着目されている。
【0005】
図6は、従来の画像形成装置の一例を備えた画像形成システムの概略を示す図である。
【0006】
画像形成装置1は、電子写真プロセスを利用して画像を所定の記録媒体に記録するもので、IOT(Image Output Terminal)モジュール2、フィード(給紙)モジュール(FM;Feeder Module )5、出力モジュール7、ユーザインタフェース装置8、およびIOTモジュール2とフィードモジュール5とを連結する連結モジュール9を備えている。
【0007】
DFE(Digital Front End Processor )装置は、描画機能とプリンタコントローラ機能を備えており、図示しないクライアント端末から受け取った電子データをラスターイメージに変換(ラスタライズ)し、さらにラスタライズしたイメージデータおよび印刷枚数や用紙サイズなどの印刷制御情報を画像形成装置1に送り、画像形成装置1のプリントエンジンや用紙搬送系を制御して、画像形成装置1に印刷処理を実行させる。つまり、画像形成装置1の印刷動作は、DFE装置によるプリンタコントローラ機能によって制御される。
【0008】
印刷データとしては、カラー印刷用の基本色である、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(以下纏めてYMCKという)分が画像形成装置1に送られる。
【0009】
ユーザインタフェース装置8は、オペレータと画像形成装置1との分かり易い対話を支援するもので、このような操作性の向上を図るため、タッチパネルが組み合わされたカラーディスプレイ8aと、その横に配されたハードコントロールパネル8bとを備え、図示のようにベースマシン(装置本体;本例では連結モジュール9)に支持アーム8cを立ててその上に取り付けられている。
【0010】
IOTモジュール2は、IOTコア部20とトナー供給部22とを有する。トナー供給部22には、カラー印刷用のYMCK分のトナーカートリッジ24が搭載されるようになっている。
【0011】
IOTコア部20は、光走査装置31や感光体ドラム32などを有するプリントエンジン(印字ユニット)30を前述の色成分に対応する色ごとに備えており、このプリントエンジン30をベルト回転方向に一列に配置したいわゆるタンデム構成のものとなっている。またIOTコア部20は、プリントエンジン30を制御する電気回路あるいは各モジュール用の電源回路などを収容する電気系制御収納部39を備える。
【0012】
さらに、IOTコア部20は、画像転写方式として、感光体ドラム32上のトナー像を1次転写器35にて中間転写ベルト43に転写(1次転写)し、その後、2次転写部45にて中間転写ベルト43上のトナー像を印刷用紙に転写(2次転写)する方式を用いている。このような構成では、YMCKの各色トナーにより画像形成を各別の感光体ドラム32上に行なって、このトナー像を中間転写ベルト43に多重転写する。
【0013】
中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、所定のタイミングでフィードモジュール5から搬送されてきた用紙上に転写され、さらに第2搬送路48で定着器(Fuser )70まで搬送され、この定着器70によってトナー像が用紙上に溶融定着される。そしてその後、スタッカ(排紙トレイ)74に一時的に保持されたりあるいは直ちに排紙処理装置72に渡され、必要に応じて所定の終末処理を経て機外へ排出される。また、両面印刷時には、印刷済みの用紙が排紙トレイ74から反転路76に引き出され、IOTモジュール2の反転搬送路49に渡される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、今日では、画像形成処理(プリント処理)のさらなる高速化・高性能化・多機能化の要求がある。たとえば、DFE装置が備えるプリンタコントローラは、高速/高性能CPUの搭載により、プリントエンジンのスピードを生かす高速データ生成を可能にし、印刷指示からプリント出力までトータルの生産性をサポートした高速フルカラープリント、たとえば、100枚〜200枚/分以上のカラー印刷に対応するシステムを可能とするものが提案されつつある。
【0015】
この高性能化や高速化などの要求に応えるには、DFE装置の対応のみならず、画像形成装置も高速・高性能化が必要となる。また、高速・高機能の画像形成装置を構成する場合、従来にも増して不正品対策が必要になる。すなわち、簡易かつ効率的に保守管理(メンテナンス)するために、画像形成に使用される感光体ドラムやトナーカートリッジなどは、IOT本体に対して着脱自在に構成することが多い。また、ユーザ側にて色材切替えが可能な画像形成装置とする場合、トナーカートリッジの着脱自在化が必須となる。
【0016】
一方において、高速・高機能の画像形成装置とする場合、感光体ドラムやトナーカートリッジなどの交換部材も、高速・高機能に対応したものが必要となる。このようなケースにおいて、それらに対応できない不正品が使用されると、不正品を使用できないだけでなく、画像形成装置を壊してしまう危険性もある。
【0017】
不正品対策としては、従来より、種々の方法が提案されている。たとえば、専用の機構的な接続手段(メカニカルなコネクタ)を利用する第1の方法がある。この第1の方法は、物理的寸法の適合したものでなければ正規品として使用することができないというメカ勘合を利用したものである。
【0018】
また、第1の方法に加えて、EE−PROM(電気的書換可能な読出専用メモリ)などの記憶媒体をトナーカートリッジなどに搭載して、本体との間で認証処理を経た後に使用可能とする第2の方法がある。また、第1の方法に加えて、CPU(中央演算処理装置)をトナーカートリッジなどに搭載して、本体との間で高度な認証処理を経た後に使用可能とする第3の方法がある。第2および第3の方法は、認証が成功したものでなければ正規品でないので使用を認めないとする仕組みを利用したものである。
【0019】
また、第3の方法のようにCPUをトナーカートリッジなどに搭載するとともに、無線電信(Wireless)を利用して非接触(detachably connecting )で本体側と接続する第4の方法がある(たとえば米国特許第6,181,885号)。
【0020】
前述の第1から第4に至るほど複雑かつ高機能であり、適用するのが困難になる。また、第1から第4に至るほど、コストが掛かり、不正品が出回るケースが減るともいえる。
【0021】
しかしながら、たとえ第4の方法を採用したとしても、不正品を完全に排除することは難しいので、不正品が高速・高性能の画像形成装置に使用されるケースを無くすことは難しい。
【0022】
したがって、より高速・高機能の画像形成装置を構成する場合、第4の方法よりも強固な不正品対策が求められる。
【0023】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも強固な不正品対策を構築することのできる画像形成装置、並びに、この画像形成装置に使用される交換部材を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、画像を形成するために必要とされるトナーカートリッジや感光体ドラムなどの部材であって装置本体に対して着脱可能に構成された交換部材と、装置本体との間の電気信号の伝送を、光伝送技術を使用して採るインタフェース部を備えたものとした。
【0025】
本発明に係る交換部材は、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の本体に対して着脱可能に構成された交換部材であって、光伝送技術を使用した接続インタフェースにより本体との間の電気信号の伝送を採るインタフェース部を備えたものとした。
【0026】
また従属項に記載された発明は、本発明に係る画像形成装置や交換部材のさらなる有利な具体例を規定する。
【0027】
【作用】
上記構成においては、画像形成に必要なトナーカートリッジなどの交換部材と装置本体との間の電気信号の伝送を光伝送技術の接続インタフェースで採るようにした。光伝送なので、交換部材と本体との間の電気信号は非接触で、あるいはケ光ーブルを介して伝送が採られる。また、光伝送技術を利用する部材は、一般的に、電波技術を利用する部材よりも比較的高価であり、全体としてコストの掛かる仕組みになる。特に光ケーブルを伝送媒介に使用すればその効果が高い。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を備えた画像形成システムの第1実施形態を示す図である。ここで、図1(A)はシステム構成の概略図、図1(B)は、ユーザインタフェース装置の詳細との関係における接続例を示す図である。
【0030】
この画像形成システムは、画像形成装置1と、この画像形成装置1に印刷データを渡し印刷指示をする端末装置であるDFE装置とから構成されている。
【0031】
画像形成装置1は、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を利用して画像を所定の記録媒体に記録するもので、従来装置のIOTモジュール2に設けられていた定着器を出力(Exit)モジュール7に移設した構成となっている。
【0032】
すなわち、この画像形成システムにおける画像形成装置1は、IOTモジュール(IOT本体)2と、フィード(給紙)モジュール(FM;Feeder Module )5と、出力モジュール7と、パソコン(PC)などのユーザインタフェース装置8とを備える。なお、フィードモジュール5は、多段構成としてもよい。また、必要に応じて、各モジュール間を連結する連結モジュールを設けてもよい。
【0033】
また、出力モジュール7の後段に、さらにフィニッシャ(Finisher;後処理装置)モジュールを接続してもよい。フィニッシャモジュールとしては、たとえば、用紙をスタック処理をし、そのコーナ部の1個所または一辺の2個所以上を綴じるステープラを備えたもの、あるいはファイリング用のパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたものなどがある。このフィニッシャモジュールは、ユーザインタフェース装置8との接続が切られたオフライン状態でも使用可能とすることが望ましい。
【0034】
画像形成装置1は、モジュール単位で、自由に取替可能になっている。特に、本実施形態の画像形成装置1は、IOTモジュール2と出力モジュール7とを別のモジュールとして構成したので、高速化・高性能化・多機能化への対応をとる場合において、画像形成部の主要部をなすプリントエンジン30と定着器70の内の何れか一方のみの変更で対応可能であれば、その一方のみを交換するだけでよくなる。
【0035】
DFE装置は、フロントエンドプロセッサFEP(Front End Processor )部を備えている。DFE装置と画像形成装置1とは、独自のインタフェースであるDDI(Direct Digital Interface)にて接続される。フロントエンドプロセッサFEP部は、フロントエンジンによるROP(Raster OPeration)処理によりクライアント(Client)からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能に加え、画像形成装置1に依存した印刷制御機能を果たすプリンタコントローラ機能を備える。DFE装置には、画像形成装置1とのインタフェース用のDDI基板が搭載され、ROP処理部やプリンタコントローラ部などがこの基板上に配される。
【0036】
IOTモジュール2の高速処理に対応可能なようにRIP処理や圧縮処理が高速処理対応になっている。たとえば、DFE装置が備えるプリンタコントローラは、高速/高性能CPUの搭載により、プリントエンジンのスピードを生かす高速データ生成を可能にし、印刷指示からプリントまでトータルの生産性をサポートした、高速フルカラープリントが可能なものである。たとえば、100枚/分以上のカラー印刷に対応するシステムを可能とする。
【0037】
ユーザインタフェース装置8は、キーボード81やマウス82などの入力デバイスを有し、CRT84の表示面上にユーザに画像を提示しつつ指示入力を受け付けるGUI(Graphic User Interface)部80を備えるとともに、その本体(83内に画像形成装置1の各モジュールやDFE装置との間の接続インタフェース機能や制御機能をなすSys(システム制御)部85を備える。図6に示した従来装置における主要な基板類も本体83内に収容される。
【0038】
このユーザインタフェース装置8は、図6に示した従来装置と異なり、装置本体(本例では連結モジュール9)上に直接に載置されている。また、従来装置におけるタッチパネルを利用する画面に表示したソフトボタンやハードコントロールパネル8bの機能は、キーボード81やマウス82に置き換わっている。勿論、本実施形態においても、ユーザインタフェース装置8の表示面にタッチパネルを組み合わせてもよい。
【0039】
ユーザインタフェース装置8には、画像形成装置1を操作するための制御ソフトウェアが組み込まれている。このユーザインタフェース装置8は、画像処理の機能を備えたDFE装置と接続されており、たとえば、RIP(Raster Image Process)処理済みの印刷データ、および印刷枚数や用紙サイズなどの印刷制御情報をDFE装置から受け取り、要求された印刷処理を画像形成装置1に実行させる。
【0040】
印刷データとしては、カラー印刷用の基本色である、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(YMCK)分がある。また、この4色に加えて、第5の色成分、たとえばグレイ(G)分を含めてもよい。
【0041】
ユーザインタフェース装置8の制御ソフトウェアは、DFE装置からの印刷制御情報(印刷コマンド)を画像形成装置1内のインタフェース部を介して受け取り、DFE装置の制御の元にSys部を介して画像形成装置1の印刷動作を制御する。また、たとえば、コレーション(Collation )設定による複数部出力やプリントアウト後もう1枚欲しいときのリプリントなど、DFE装置に保持しておいたRIP処理済みのデータを利用することで、効率的な高速出力を可能としている。
【0042】
図2は、本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。この画像形成装置1は、IOTモジュール2、第1フィード(給紙)モジュール(FFM;First Feeder Module )5、第2フィードモジュール(SFM;Second Feeder Module)6、出力モジュール7と、ユーザインタフェース装置8とを備える。
【0043】
IOTモジュール2と第1フィードモジュール5との間は第1連結モジュール9aにより連結され、第1フィードモジュール5と第2フィードモジュール6との間は第2連結モジュール9bにより連結されている。またIOTモジュール2と出力モジュール7とは直接に連結されている。
【0044】
たとえば、画像形成装置の高性能化・高速化、あるいはプリントエンジンが5色やそれ以上に対応するなどのニーズがある場合、定着ユニットも複雑・大型になるので、プリントエンジンと定着部とを同一のIOTモジュール内に収容することは難しくなる。
【0045】
そこで、本実施形態の画像形成装置1は、IOTモジュール2、2つのフィードモジュール5,6、および出力モジュール7を別ユニット化して、フィードモジュールや定着部が変更されても、本体(IOTモジュール2)の変更を最小化して拡張性を向上可能としている。なお、図中、出力モジュール7の中央部に1点鎖線で示すように、出力モジュール7を、さらに定着モジュールと排紙モジュールとに分けてもよい。
【0046】
第1フィードモジュール5や第2フィードモジュール6には、用紙トレイ(それぞれ52,62)から印刷用紙を引き出すピックアップローラ群(それぞれ54,64)が設けられている。第1連結モジュール9aには、第1フィードモジュール5や第2フィードモジュール6から搬送されてきた印刷用紙をIOTモジュール2の搬送路に向けて引き渡す搬送ローラ群92が設けられている。
【0047】
出力モジュール7は、IOTモジュール2にて印刷用紙に転写された画像を定着させる定着器70、および画像の転写が完了した印刷用紙に対して排紙処理をする排紙処理装置72、印刷済みの用紙を機外へ排紙せずに一時的に保存しておく排紙トレイ74、および印刷済みの用紙をIOTモジュール2に反転状態で戻す反転路76を備えている。定着器70は、IOTモジュール2の高速処理に対応可能なように高速駆動仕様になっている。
【0048】
排紙処理装置72としては、たとえば、簡易なステープラ処理などフィニッシャ機能を備えたものとしてもよい。この排紙処理装置72は、ユーザインタフェース装置8との接続が切られたオフライン状態でも使用可能となっている。
【0049】
IOTモジュール2は、IOTコア部20とトナー供給部22とを有する。トナー供給部22には、カラー印刷用のYMCK分のトナーカートリッジ24が標準セットとして搭載されるようになっている。また、この4色に加えて、第5の色成分としてのグレイGのトナーカートリッジ24を搭載することもできるようになっている。
【0050】
IOTコア部20は、前述の色成分に対応する色ごとのプリントエンジン(印字ユニット)30を、シート搬送方向に一列に配置したいわゆるタンデム構成のものとなっている。このプリントエンジン30の現像器34には、トナーカートリッジ24から図示しない供給路(たとえばリザーブタンクなど)を経て現像剤としてのトナー(着色粉末)が供給されるようになっている。
【0051】
なお、色材色に対応した各プリントエンジン30は、たとえば暗減衰と各トナーの特性との関係、あるいはブラックトナーへの他のトナーの混色による影響の違いといったようなことを考慮して、その配置順序が決定される(図示した例は一例に過ぎない)。
【0052】
またIOTコア部20は、中間転写ベルト43、2次転写部45、印刷用紙を2次転写部45に向けて搬送するとともに位置合わせ機能(Regi/Aligner)を有する第1搬送路47、2次転写部45を通過した印刷済みの印刷用紙を出力モジュール7に向けて搬送する第2搬送路48、および片面に印刷された後に出力モジュール7にて反転された印刷用紙を搬送路50に向けて搬送する反転搬送路49を備える。第1搬送路47には、位置合わせ機能(Regi/Aligner)を備えている。
【0053】
また、タンデム構成されたプリントエンジン30のベルト搬送方向における最前流側の中間転写ベルト43上の近傍(図ではイエロY用のプリントエンジン30の右側)には、中間転写ベルト43上に転写された画像を除去(クリーン)するクリーナ44が配置されている。
【0054】
このIOTコア部20は、従来の画像形成装置1にて使用されているモータよりも高速駆動可能なモータを備えた高速印字仕様となっている。さらに、IOTコア部20は、高周波数のクロックを使用して内部回路を駆動するようにした高速駆動仕様ともなっている。
【0055】
IOTコア部20内のプリントエンジン30は、プリンタや複写機などの印刷機能部分として使用されるものと同様に、光走査装置31、感光体ドラム32、および電子写真プロセス用の各種部材を有するROS(Raster Output Scanner )ベースのプリントエンジン(マーキングエンジン)である。このプリントエンジン30は、回路の高速化に対応した高速駆動仕様になっている。
【0056】
光走査装置31は、図示しない半導体レーザから発せられたレーザ光(レーザビーム)を図示しないポリゴンミラー(回転多面鏡)により、感光性部材の一例である感光体ドラム32に向けて反射偏向させて、画像情報により変調されたレーザ光を図示しないレンズ群で感光体ドラム32上の被走査面に結像させる。
【0057】
画像形成に際しては、先ず一定速度で回転する感光体ドラム32が帯電器33によって所定の極性および所定の電圧に帯電される。次いで、印刷用紙が用紙トレイ52,62からピックアップローラ群54,64により所定のタイミングで1枚ずつ引き出され、連結モジュール9aおよび第1搬送路47を介して2次転写部45まで給紙される。
【0058】
印刷用紙の先端が図示しない先端検出器より検出されると、光走査装置31にて、画像信号(たとえば各画素各色成分8ビット)により変調されてレーザ光が半導体レーザから、スキャナモータにより駆動されるポリゴンミラーに向けて射出され、ポリゴンミラーにより反射された後、レンズ群を経て、感光体ドラム32に導かれ、感光体ドラム32上を走査する。
【0059】
一方、先端検出器からの信号は垂直同期信号として、光走査装置31を制御する記録制御部(図示せず)に出力される。また、主走査検出器がレーザ光を検知すると、水平同期信号となるビームディテクト信号を記録制御部に出力する。そして、画像信号がビームディテクト信号に同期して順次、半導体レーザに送出される。
【0060】
これにより、光走査装置31のポリゴンミラーにより反射偏向されたレーザ光がレンズ群を介して1次帯電器33によって帯電された感光体ドラム32上を走査することで、画像部あるいは背景部が選択的に露光し感光体ドラム32上に静電潜像を形成する。
【0061】
この静電潜像は、YMCKあるいはGの各色のトナーがそれぞれ供給される現像器34によってトナー像として可視画像化され、このトナー像は、1次転写器35によって中間転写ベルト43上に吸着され順次多重転写される。そして1次転写後に感光体ドラム32上に残ったトナーはクリーナ36によって、感光体ドラム32の表面から回収される。
【0062】
中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、その後、第1フィードモジュール5や第2フィードモジュール6から第1連結モジュール9aを介して搬送されてきた用紙上に転写され、さらに第2搬送路48により出力モジュール7まで搬送される。そして、出力モジュール7の定着器70によってトナー像が用紙上に溶融定着される。そしてその後、排紙トレイ74に一時的に保持されたりあるいは直ちに排紙処理装置72に渡され、必要に応じて所定の終末処理を経て機外へ排出される。また、両面印刷時には、印刷済みの用紙が排紙トレイ74から反転路76に引き出され、IOTモジュール2の反転搬送路49に渡される。
【0063】
なお、図2に示したIOTコア部20は、中間転写ベルト43を1つ備えた1ベルト方式の中間転写IBT(Intermediate Belt Transfer)方式のものであるが、これに限らず、たとえば、中間転写ベルトを2つ備えた2ベルト方式や中間転写体を備えずに感光体ドラム32上のトナー像を直接に印刷用紙に転写する方式としてもよい。
【0064】
IBT方式を採用する場合、1ベルトと2ベルトとのメリット/デメリットを考慮した設計をする。たとえば、1ベルト方式は、ベルト駆動制御が容易である、あるいは画質劣化が少ない、などの利点があるが、ベルト長が長い(たとえば4m前後程度)、交換に人手を要する(たとえば2人作業など)、最大ユニット幅が大きい(たとえば2m程度)で搬入/搬出性が劣る、ベルトにはモジュール剛性を要する、などのデメリットがある。
【0065】
これに対して、2ベルト方式は、ベルト長が短く(たとえば2m程度)交換も容易である、高速化が比較的容易で拡張性に富む(増速性)、最大ユニット幅が小さい(たとえば1m程度)、などの利点がある。しかし、画質劣化リスクがある、2ベルトの位置制御(アライメント)制御を要する、装置高さ(M/C高さ)が高くなる(たとえば1m強)、ベルトが2本になることのランコストインパクト上の問題、などのデメリットがある。
【0066】
図3は、光伝送技術を使用して不正品対策を採る手法の第1例を説明する図である。ここで、図3(A)は、トナーカートリッジ300と現像器34との位置関係の一例を示した図、図3(B)は図3(A)のB−B線断面図、図3(C)は図3(A)のC部の部分拡大図である。
【0067】
高速・高機能の画像形成装置を構成する場合においても、簡易かつ効率的に保守管理(メンテナンス)するために、画像形成に使用される感光体ドラムやトナーカートリッジなどは、IOTモジュール2本体に対して着脱自在に構成することが望ましく、トナーカートリッジなどの着脱自在化が必須となる。
【0068】
一方において、高速・高機能の画像形成装置とする場合、感光体ドラムやトナーカートリッジなども、高速対応・高機能のものが必要となるが、それらに対応できない不正品が使用されると、それらを使用できないだけでなく、画像形成装置を壊してしまう危険性もある。そこで、本実施形態では、従来技術の項で述べた第4の方法(たとえば米国特許第6,181,885号)よりも適用困難あるいは高コスト、すなわち従来方法よりも確実な不正品対策を講じる。
【0069】
具体的には、本実施形態では、光伝送技術を利用した非接触(detachably connecting )で、本体側とトナーカートリッジとを接続することとする。EE−PROMなどのメモリやCPUをトナーカートリッジに搭載するとより好ましい。
【0070】
以下、図2に示した構成のトナーカートリッジ24を、トナーカートリッジ300として説明する。トナーカートリッジ300は、静電潜像を現像剤により顕像化する現像器34に着脱可能に装着して現像剤を補給するものであり、たとえば図3(A)に示すように、半円筒状の凹部302aやリザーブタンク302bなどを含む中間搬送装置302に保持される。中間搬送装置302は、トナーカートリッジ300を保持して現像剤をカートリッジ300から現像器34側に対して中継して搬送する。現像器34は、中間搬送装置302を介して供給された現像剤を現像ロール304に塗布する。
【0071】
トナートナーカートリッジ300は、図3(B)に示すように、カートリッジ本体312と、蓋体314と、補給用の現像剤315を収容する現像剤収容袋316とでその主要部が構成されている。蓋体314には、回転搬送部材318が取り付けられている。
【0072】
カートリッジ本体312としては、一端側に開口部312aを有する中空構造からなる容器形態のものであれば如何なる構成のものでも使用することができ、本例では、一端を閉じ他端を開口して開口部312aとした円筒形状からなるものを使用している。
【0073】
蓋体314としては、カートリッジ本体312の開口部312aに着脱可能に取り付けるとともに現像剤補給用の排出口314aを有する蓋形状からなるものであれば如何なる構成のものでも使用することができる。この蓋体314のカートリッジ本体開口部312aへの取り付け方式は、その着脱が容易にできるものであれば特に限定されず、単に嵌め込む方式をはじめ、係止具により係止させる方式などであってもよい。本例では、開口部312aに嵌め込んで取り付けることができる2段状の円盤体からなり、その一部に現像剤315を補給のために排出する排出口314aを形成した蓋体を使用している。この蓋体314には、カートリッジ内部と排出口314aとを結ぶ、現像剤搬送路としての貫通路314bが形成されている。
【0074】
また、蓋体314には、螺旋形態が形成されるように折り曲げ加工された線状部材からなる回転搬送部材(たとえばアジテータ)318が回転可能に取り付けられている。回転搬送部材318は、その一端側が蓋体314の内部に軸支されているとともにトナーカートリッジ300を装着した際に現像器34または画像形成装置1の回転駆動系(たとえば駆動モータなどを含む)320と連結するための駆動連結部318aに接続されている。回転搬送部材318は、本例のものに限定されず、現像剤収容袋316内に収容されている現像剤315を排出側に搬送できるものであれば如何なるものであってもよい。
【0075】
また、図3(C)に示すように、トナーカートリッジ300と本体側(現像器34)との間の電気信号の伝送を採るインタフェース部を構成するため、先ず、カートリッジ本体312の外側面の一部には、識別回路が搭載された回路基板330が設けられている。そしてこの回路基板330に対向する中間搬送装置302の凹部302aにも、回路基板350が設けられている。
【0076】
回路基板330上には、識別回路を構成する回路部品として、たとえばCPU332、EE−PROMなどの不揮発性の半導体メモリを含むチップカード334、光信号の送受信機能をなす送受信部336、CPU332、チップカード334、あるいは送受信部336などの回路部品に対して電力を供給する電源供給部338とが搭載されている。
【0077】
回路基板350には、回路基板330側の送受信部336との間で光信号の送受信機能をなす送受信部356や、回路基板330側の電源供給部338との間で静電カップリングもしくは電磁カップリングすることで電力を回路基板350側から回路基板330側に供給する電源供給部358のほか、回路基板330上の識別回路との間でトナーカートリッジ300が正規品であるか否かの認証処理や現像剤の残量などの確認処理をするための判定回路あるいは回路基板330側から得た信号をユーザインタフェース装置8のSys部85に伝達するI/F回路が搭載される。
【0078】
この回路基板350は、CAN(Controller Area Network ;ISO11898)を利用した通信バス(以下CANバスという)など所定の接続インタフェースによりユーザインタフェース装置8のSys部85に接続される。なお、正規品であるか否かの認証処理や現像剤の残量などの確認処理は、従来技術におけるものと同様であるので、その詳細については説明を割愛する。
【0079】
電源供給部338と電源供給部358との間は、静電カップリングや電磁カップリングにより非接触(detachably connecting )で電力供給する仕組みが採られている(公知技術であるのでその詳細は説明を割愛する)。
【0080】
また、送受信部336と送受信部356との間は、光伝送技術を利用した非接触(detachably connecting )で、本体側とトナーカートリッジ300との間の電気信号の伝送を採るようになっている。また、搭載されたトナーカートリッジ300が正規品であるか否かを判定する判定機構が設けられている。
【0081】
たとえば、送受信部336には、レーザ光を発する発光部の一例である半導体レーザ336aと赤外線を受光する受光部の一例である赤外線受光素子336bとが搭載される。そして回路基板350上には、半導体レーザ336aに対向する位置にレーザ光を受光する受光部の一例であるレーザ受光素子356aが、赤外線受光素子と対向する位置に赤外光を発する発光部の一例である赤外線発光素子356bが搭載される。
【0082】
これによりたとえば、ユーザインタフェース装置8のSys部85からの指令により、半導体レーザ356bから起動コマンドを表すレーザ信号がレーザ受光素子336bにより受光され回路基板330上の識別回路に伝達される。これを受けて、識別回路内のCPU332などは、チップカード334に記録されている識別コードを読み出して、その識別コードあるいはCPUやOSのバージョンなどを表す赤外線信号を赤外線発光素子336aから発する。
【0083】
赤外線信号は、回路基板350上の赤外線受光素子356aで受光される。そして、回路基板350に判定回路を搭載する場合は、判定回路がCPUやOSのバージョンあるいは識別コードなどを照合する。その判定結果は、図示しないCANバスなどを介してSys部85に伝達される。また、回路基板350に判定回路を搭載せずにSys部85にて判定処理などをする場合は、回路基板330側から得た信号がそのままSys部85に伝達される。
【0084】
以上のように、第1例では、光伝送技術を利用した非接触(detachably connecting )状態で本体側とトナーカートリッジとを接続する構成の不正品対策とした。光伝送部品は、一般的に、電波を利用する回路部品よりも入手困難あるいは高価であるので、電波を使用した不正品対策手法よりも、その実装が困難となると考えられる。特に半導体レーザなどのレーザ光を利用する部材は、その傾向が強い。
【0085】
したがって、不正品対策としては、電波を利用した第4の方法(たとえば米国特許第6,181,885号)よりも、強固なものとなる。また、非接触であるので、トナーカートリッジの装着作業が容易である。また、電波技術を利用する不正品対策では、EMI(ElectroMagnetic Interference;電磁界干渉)やEME(ElectroMagnetic Emission;電磁放射)の問題が生じ得るが、光伝送では、そのような問題は生じない。
【0086】
図4および図5は、光伝送技術を使用して不正品対策を採る手法の第2例を説明する図である。ここで、図4は、光伝送媒体を用いて基板インタフェースを採る方法を説明する概念を示している。この第2例は、本体側とトナーカートリッジ24や感光体ドラム32との間を、光ケーブルを使用して接触形態で電気信号の伝送を採りつつ不正品対策を図るものである。
【0087】
たとえば、図4(A)に示すように、本体側と、トナーカートリッジ24や感光体ドラム32との間を、プラスチック光ファイバPOF(光ファイバ410)の束(Optical Fiber Bus )にて接続している。なお、略リアルタイムな制御を必要とする信号並びに電源ラインに関しては、光ファイバ410ではなく、従来と同様にメタリック線を用いたホットラインを介して、並列ビットデータのまま伝送する。
【0088】
一方、略リアルタイムな制御を必要としないその他の制御データ信号などシリアルデータにて対応可能なものについては、光ファイバ410を用いた接続インタフェース機能を備えた光インタフェース部400により、基板間における電気信号の伝送を採ることとする。光インタフェース用の発光素子としては、たとえば面発光型半導体レーザ(VCSEL)などレーザ光を発するものを用いることができる。
【0089】
また、伝送対象信号線の数の低減のため、電送信号をパラシリ変換してから光伝送し、受光側にてはシリパラ変換して元の信号に戻すようにする。さらに、光ファイバ410や光源の寿命対策として、交換の容易化を図る。このため、光ファイバ410と回路モジュールとの間は基板コネクタや光コネクタを利用してドッキング接続する。たとえば、インタフェース基板を設け、そこに光源や光コネクタなどを配置する。これは、光源や光ファイバの寿命がマシンのライフに比べて短く、交換の必要があるためである。
【0090】
たとえば、本体基板側においては、所定ビット幅、所定駆動周波数のデータ信号が、基板モジュール内のパラ/シリ変換やシリ/パラ変換の双方向変換機能を備えた変換部402によりN:1にパラレル/シリアル変換された後、電気/光変換や光/電気の双方向変換機能を備えた光電変換部404により電気信号が信号光に変換されて、その信号光が光コネクタ406に入力される。そして、光コネクタ406は、光ファイバ410に装着された光コネクタと勘合することで、光ファイバ410と光学的に結合される。
【0091】
信号光は、この光ファイバ410により伝送された後、光コネクタ426を介して電気/光変換や光/電気の双方向変換機能を備えた光電変換部424に入射され、この光電変換部424により信号光が電気信号に変換される。そしてさらにパラ/シリ変換やシリ/パラ変換の双方向変換機能を備えた変換部422により1:Nにシリアル/パラレル変換されてトナーカートリッジ24の処理基板427aに送られる。同様に処理基板427aからのデータ信号も同様の流れで、同一の伝送路を介して本体側に伝送される。以上は、トナーカートリッジ24についての説明であるが、感光体ドラム32についても、同じである。
【0092】
パラレル/シリアル変換した後の信号光を光ファイバ410にて伝送するようにしたので、必要となるファイバ数を少なくすることができるので、実装が容易となる。なお、変換部402,422によりパラ/シリ変換やシリ/パラ変換に際しては、レイテンシ(クロック遅延)に注意する。
【0093】
たとえば変換部402,422によるパラ/シリ変換やシリ/パラ変換に起因するクロック遅延を補償する遅延補償部を設ける。そして、変換に際して7クロック分の遅延を生じる場合、この遅延補償部により、トータルで14クロック分のズレを相殺する仕組みを講じる。なお、実際には、遅延時間を時間的に先に戻すことはできないので、後段の処理系統にて使用する処理パルスなどを所定分だけ遅延させる仕組みを講じる。たとえば、図4(B)に示すように、CPU基板からビデオ基板に入力される処理パルスを所定クロック分だけ遅延させる遅延補償部429を設けるとよい。
【0094】
また、基板コネクタ、電気/光変換および光/電気の双方向変換機能を備えた変換部404,424、並びに光コネクタ406,426をそれぞれIF基板上に配置すれば、光源不良が生じた際には、基板コネクタおよび光コネクタ部分にてIF基板を交換することで対応を取ることができる。また、光ファイバに不良が生じた際には、光コネクタにて光ファイバを交換することで対応を取ることができる。
【0095】
図5は、電気信号の光シートバスへの結合方法を説明する概念図である。たとえば、データ信号ビット幅64、駆動周波数200MHzのCPU、メモリを用いた場合の本体側からのデータ信号を、本体側基板内の電送I/F部(パラシリ/シリパラ変換部)442により8:1にパラレル/シリアル変換した後、電気/光変換部(光電変換部)444により電気信号を信号光に変換して、光シートバス450に光学的に結合する。光シートバス450の拡散部によりマルチキャストされた信号光は、64ビットに対応する8層の平面導波路の各層を1.6Gbpsで伝送された後、電気/光変換部464により信号光が電気信号に変換され、さらに電送I/F部462により1:8にシリアル/パラレル変換されて他の回路モジュールに送られる。
【0096】
同様に、他の回路モジュールからのデータ信号も同様の流れで、同一の伝送路を介して本体側にマルチキャストされる。また、本体側から他の回路側へ、他の回路から本体側へのデータ伝送は、同一伝送路内で同時に可能(双方向伝送可能)である。このためには、光シートバス450の双方向性だけでなく、電送I/F部442,462や電気/光変換部444,464も双方向性を有するものとする。さらに波長多重などの多重伝送技術を用いることで、同一の伝送路内に入力される信号の多重化により本体側回路−他回路(本例ではトナーカートリッジ24や感光体ドラム32の処理回路)間でのマルチアクセスも可能となる。
【0097】
なお、電気/光変換部444と光シートバス450との間の光学的結合に当たっては、基板上に配した電気/光変換部444の受発光素子と直接に光シートバス450の入射端面や出射端面を対向させる形態の他、図5(B)に示すように、電気/光変換部444の受発光素子と光シートバス450との間にプラスチック光ファイバPOF芯線(入射POF芯線452や出射POF芯線454)を介在させる光分岐器の形態がある。
【0098】
たとえば図5(C)に示すように、種々の回路部品が搭載された本体側基板からの信号光を光ファイバ(の束)452で導光し、光シートバス450の一方の入射端面450aに入射させる。そして、光シートバス450を介してさらに他方の端面450bまで導光し、この端面450bにて光ファイバ(の束)454aに導光する。そして、光ファイバ454aにより、トナーカートリッジ24の処理基板上の受光部まで導光する。同様に、端面450bにて光ファイバ(の束)454bに導光し、この光ファイバ454bにより、感光体ドラム32の処理基板上の受光部まで導光する。
【0099】
以上のように、第2例では、光ファイバや光シートバスを含む光伝送媒体を利用して、トナーカートリッジ24や感光体ドラム32などの交換部材と本体側との間の電気信号の伝送を採る構成の不正品対策とした。このため、第1例の構成よりも、さらに高価な手法となり、より強固な不正品対策となる。また、第1例と同様に、電磁界干渉EMIや電磁放射EMEの問題が生じない。
加えて、基板コネクタや光コネクタを利用して光インタフェースを採るようにすれば、光源や光ファイバに不良が生じた際の交換が容易で、メンテナンス性も向上する。
【0100】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0101】
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0102】
たとえば、上記実施形態では、光伝送技術を利用した非接触の不正品対策をトナーカートリッジに適用する事例を説明したが、これに限らず、感光体ドラムやその他の交換対象部材についても、光伝送技術を利用した非接触状態で本体側と接続する構成の不正品対策を適用することができる。何れの部材を装置本体に対して着脱自在なものとするかは自由である。
【0103】
たとえば、プリントエンジン30をIOTモジュール2に対して着脱自在(特にユーザ側にて)な交換部材として構成し、これに前述のような光伝送技術を利用した不正品対策を講じてもかまわない。同様な観点では、フィードモジュールや出力モジュール7などの各モジュールについても、IOTモジュール2に対してユーザが自由に着脱可能な交換部材として構成し、各モジュールに対して光伝送技術を利用した不正品対策を講じてもかまわない。
【0104】
また、上記実施形態では、赤外光の発光部とレーザ光の受光部とを装置本体側に配し、それぞれに対向するトナーカートリッジ上に赤外光の受光部とレーザ光の発光部とを設けていたが、受光部や発光部の搭載形態はこのような例に限らない。たとえば、赤外光やレーザ光についての発光および受光の関係を逆にして、赤外光の受光部とレーザ光の発光部とを装置本体側に配し、それぞれに対向するトナーカートリッジ上に赤外光の発光部とレーザ光の受光部とを設けてもよい。
【0105】
また、本体側に設ける受光部および発光部の双方にレーザ光を利用する部材を使用してもよい。この場合、トナーカートリッジなどの交換部材側に設ける受光部および発光部の双方についても、レーザ光を利用する部材を使用する。この形態は、高価なレーザ光部材をより多く使用することになるので、上記実施形態の構成よりも、より強固な不正品対策になる。
【0106】
また、本体側に設ける受光部および発光部の双方に赤外光を利用する部材を使用してもよい。この場合、トナーカートリッジなどの交換部材側に設ける受光部および発光部の双方についても、赤外光を利用する部材を使用する。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像形成に必要な交換部材と装置本体との間の電気信号の伝送を光伝送技術の接続インタフェースで採るようにした。光伝送部品は、一般的に、電波を利用する回路部品よりも入手困難あるいは高価であるので、電波を使用した不正品対策手法よりも、その実装が困難となり、電波を利用した手法よりも、強固な不正品対策を実現することができる。
【0108】
特に、半導体レーザなどのレーザ光を利用する部材を光学部材として利用すれば、効果が高い。また、光ケーブルや光シートバスを利用すれば、さらに効果が高まる。
【0109】
加えて、電波技術を利用する不正品対策では、電磁界干渉EMIや電磁放射EMEの問題が生じ得るが、光伝送技術を利用した本発明の不正品対策手法では、これらの問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態を備えた画像形成システムの第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図3】光伝送技術を使用して不正品対策を採る手法の第1例を説明する図である。
【図4】光伝送媒体を用いて基板インタフェースを採る方法を説明する概念図である。
【図5】電気信号の光シートバスへの結合方法を説明する図である。
【図6】従来の画像形成装置の一例を備えた画像形成システムの概略を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…IOTモジュール、5,6…フィードモジュール、7…出力モジュール、8…ユーザインタフェース装置、9,9a,9b…連結モジュール、20…IOTコア部、30…プリントエンジン、31…光走査装置、32…感光体ドラム、39…電気系制御収納部、43…中間転写ベルト、45…2次転写部、70…定着器、80…GUI部、300…トナーカートリッジ、302…中間搬送装置、312…カートリッジ本体、314…蓋体、316…現像剤収容袋、318…回転搬送部材、330…回路基板、332…CPU、334…チップカード、336…送受信部、336b…赤外線受光素子、336a…半導体レーザ、350…回路基板、356b…赤外線発光素子、356a…レーザ受光素子、400…光インタフェース部、402,422,442,462…変換部(パラシリ、シリパラ)、404,424,444,464…光電変換部、406,426…光コネクタ、遅延補償部429、450…光シートバス、452…入射POF芯線、454…出射POF芯線
Claims (8)
- 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
前記画像を形成するために必要とされる部材であって前記画像形成装置の本体に対して着脱可能に構成された交換部材と前記本体との間の電気信号の伝送を、光伝送技術を使用して採るインタフェース部を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記インタフェース部は、レーザ光を発する発光部およびレーザ光を受光する受光部のうちの少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記交換部材が正規品であるか否かを判定する判定部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記インタフェース部は、光伝送媒体を用いた光ケーブルにより、前記交換部材と前記本体との間の電気信号の伝送を採ることを特徴とする請求項1から3のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記光伝送媒体は、シート状の光伝送バスを含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の本体に対して、着脱可能に構成された交換部材であって、
光伝送技術を使用した接続インタフェースにより前記本体との間の電気信号の伝送を採るインタフェース部を備えていることを特徴とする交換部材。 - 前記インタフェース部は、レーザ光を送信および受信する光信号送受信部を有することを特徴とする請求項6に記載の交換部材。
- 前記インタフェース部は、光伝送媒体を用いた光ケーブルに対して着脱可能なコネクタを備えることを特徴とする請求項6または7に記載の交換部材。
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WO2020022583A1 (en) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Toner refill kits genuineness authentication using electrical signals |
-
2002
- 2002-08-29 JP JP2002250591A patent/JP2004093600A/ja not_active Withdrawn
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WO2020022583A1 (en) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Toner refill kits genuineness authentication using electrical signals |
US11474448B2 (en) | 2018-07-25 | 2022-10-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Toner refill kits genuineness authentication using electrical signals |
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