JP2004093265A - 位置検出装置及びライブラリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はフラグとこれを検出するセンサを具備する位置検出装置及びライブラリ装置に関し、位置検出処理に要する時間短縮を図ることを課題とする。
【解決手段】収納棚23または記録再生装置24に設けられると共に反射率の高い第1及び第2の白色部51,52と反射率の低い黒色部53とを設けてなるフラグ50と、媒体把持機構30に設けられると共にフラグ50に設けられた白色部51,52及び黒色部53を光学的に検出するCCDセンサ36とを有し、このCCDセンサ36の検出結果に基づき媒体把持機構30と、収納棚23または記録再生装置24との位置検出を行なう位置検出装置において、第1及び第2の白色部51,52を互いに線対称とされた一対の直角二等辺三角形とし、かつ、CCDセンサ36をフラグ50をライン状に検出するライン型とする。
【選択図】 図15
【解決手段】収納棚23または記録再生装置24に設けられると共に反射率の高い第1及び第2の白色部51,52と反射率の低い黒色部53とを設けてなるフラグ50と、媒体把持機構30に設けられると共にフラグ50に設けられた白色部51,52及び黒色部53を光学的に検出するCCDセンサ36とを有し、このCCDセンサ36の検出結果に基づき媒体把持機構30と、収納棚23または記録再生装置24との位置検出を行なう位置検出装置において、第1及び第2の白色部51,52を互いに線対称とされた一対の直角二等辺三角形とし、かつ、CCDセンサ36をフラグ50をライン状に検出するライン型とする。
【選択図】 図15
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は位置検出装置及びライブラリ装置に係り、特にフラグとこれを検出するセンサを具備する位置検出装置及びライブラリ装置に関する。
【0002】
周知のように、コンピュータの外部記憶装置の1つとして磁気テープを記録媒体とした磁気テープ装置がある。その主流は0.5インチ幅のテープを用い、容器中のリールからテープを自動的に引き出してロードする磁気テープカートリッジが盛んに使用されている。磁気テープカートリッジは磁気テープライブラリ装置(以下、ライブラリ装置という)内に必要個数投入(エントリー)されて、選択的に磁気記録再生装置にロードされ、データのライト・リードが行われる。
【0003】
ライブラリ装置は、磁気テープカートリッジを収容する複数の棚(セル)を有する収納棚と、データの記録再生処理を行う磁気記録再生装置と、収納棚と磁気記録再生装置との間で磁気テープカートリッジを運搬する搬送装置とを含んでいる。
【0004】
また、大型のライブラリ装置は、各々収納棚又は磁気記録再生装置等を収容した複数の独立したフレームを相互連結して構成するので、組立てる際に発生する各機構部間の誤差が大きくなり、機械的な設計値で得られた値だけでは収納棚の各セルに対する搬送装置の正確な位置づけが困難となってくる。そこで、このような位置ずれを補正するための手段として、ライブラリ装置には収納棚又は磁気記録再生装置と搬送装置との相対位置検出を行う位置検出装置が設けられている。
【0005】
【従来の技術】
図1は、ライブラリ装置1に配設された従来の位置検出装置の一例を示している。同図では、搬送装置2が収納棚3と対向した状態を示している。搬送装置2は、ベース6上に媒体把持機構5及びセンサ7を設けている。また、収納棚3に設けられた媒体挿入口14には、磁気テープカートリッジ4が収納されている。更に、収納棚3の所定位置にはフラグ10が設けられている。この搬送装置2に設けられたセンサ7及び収納棚3に設けられたフラグ10が、搬送装置2と収納棚3の位置決めを行なうための位置検出装置を構成する。
【0006】
搬送装置2は、図中矢印X,Y,Zの各方向に対し移動可能な構成とされている。また、媒体把持機構5は把持アーム8を有しており、この把持アーム8により磁気テープカートリッジ4を把持する構成とされている。よって、搬送装置2は、収納棚3に対して磁気テープカートリッジ4を装着脱しうる構成とされている。
【0007】
また、収納棚3から抜き取られた磁気テープカートリッジ4は、図示しない記録再生装置に搬送された上で装着され、記録再生処理が行なわれる。この記録再生装置にも、収納棚3に設けられたのと同様のフラグ10が設けられている。
【0008】
フラグ10は、収納棚3に形成された媒体挿入口14に対し精度良く取り付けられている。従って、搬送装置2は、このフラグ10をセンサ7で検出することにより、媒体把持機構5と磁気テープカートリッジ4(媒体挿入口14)との位置決めを行なうことができる。
【0009】
第2図は、従来のフラグ10の構成を示している。同図に示すように、フラグ10は黒色部11と白色部12とにより構成されている。搬送装置2に設けられたセンサ7は反射型センサであるため、センサ7が黒色部11と対向したときセンサ7はOFFとなり、フラグ10が白色部12と対向したときにセンサ7はONとなる。、
フラグ10は、全体として正方形状であり、また黒色部11はそれよりも一回り小さい正方形状とされている。また、白色部12は、黒色部11の図中上部と左側部に形成されており、逆L字状の形状となるよう形成されている。
【0010】
次に、図2に示すフラグ10を用いた従来の収納棚3に対する搬送装置2の位置検出処理について説明する。
先ず、搬送装置2を移動させ、センサ7がフラグ10に形成された黒色部11の中心位置PO(この位置をセンサのノミナル位置という)に向け位置決めする。また、搬送装置2には矢印X,Y,Z方向に対する移動距離を検出しうるエンコーダが設けられており、搬送装置2の移動距離はこれにより検出される。
【0011】
しかしながら、搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキにより、センサ7のセンサ検出位置を必ずしもセンサのノミナル位置P0(フラグ10の黒色部11の中心位置)に一致させることはできない。即ち、搬送装置2を収納棚3に対し既定位置に移動させても、実際には搬送装置2と収納棚3との間に位置ずれが生じてしまう。
【0012】
この位置ずれは、把持アーム8と磁気テープカートリッジ4との位置ずれと等価である。このため、位置ずれが発生した状態のままで把持アーム8が磁気テープカートリッジ4を把持しようとすると、把持アーム8が適正に磁気テープカートリッジ4を把持できないおそれがある。
【0013】
ここで、図3乃至図5を参照し、媒体把持機構5による磁気テープカートリッジ4の把持の態様について説明する。尚、以下の説明では、説明の便宜上、収納棚3に収納された状態の磁気テープカートリッジ4に関する座標系と、搬送装置2に設けられた媒体把持機構5に関する座標系を独立して考えることとする。そして、磁気テープカートリッジ4の座標系をX’,Y’座標として示し、媒体把持機構5の座標系をX,Y座標として示すものとする。
【0014】
図3は、搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキが存在しない理想的な状態を示している。この場合には、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標と、媒体把持機構5のX,Y座標は一致しており、よって把持アーム8により磁気テープカートリッジ4を適正に把持することができる。
【0015】
尚、磁気テープカートリッジ4には、把持アーム8を嵌入する受け部13(図10に示す受け部41と同じ凹部)が形成されている。よって、把持アーム8が磁気テープカートリッジ4を把持する際、把持アーム8は受け部13に係合する。
【0016】
図4及び図5は、上記した理由により、図3に示した状態から搬送装置2と収納棚3との間に位置ずれが発生した状態を示している。図4に示す位置ずれは、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標の中心P0(即ち、センサのノミナル位置)と、媒体把持機構5のX,Y座標の中心P1(即ち、実際のセンサ7の検出位置)は一致しているが、この各座標中心P0,P1を中心として一方の座標が相対的に回転したことにより発生した位置ずれである。
【0017】
この図4に示す位置ずれの場合には、各座標中心P0,P1が一致しているため、位置ずれはこの座標中心P0,P1を中心とした回転方向のずれとなる。しかしながらこの回転方向への位置ずれの場合、位置ずれの程度が搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキ程度である場合には、把持アーム8と受け部13との位置精度は比較的高く維持されている。従って、この回転方向への位置ずれが発生していても、把持アーム8による磁気テープカートリッジ4の把持は確実に行なわれる。
【0018】
これに対し、図5に示す位置ずれの場合には、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標の中心であるセンサのノミナル位置P0と、媒体把持機構5のX,Y座標の中心であるセンサ7の検出位置P1がずれている。このため、たとえ各座標間の回転方向のずれが、図4に示したずれと同程度であったとしても、把持アーム8が受け部13に係合されないおそれがある。この場合には、磁気テープカートリッジ4を収納棚3から適正に装着脱できないおそれがある。
【0019】
このため、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標の中心であるセンサのノミナル位置P0と、媒体把持機構5のX,Y座標の中心であるセンサ7の検出位置P1がずれている場合には、ノミナル位置P0とセンサ7の検出位置P1との位置ずれの量を検出し、これを把持アーム8と磁気テープカートリッジ4の位置決めに反映させる必要がある。このためライブラリ装置1には、センサ7とフラグ10を有した位置検出装置が設けられている。
【0020】
次に、位置検出装置による具体的なノミナル位置P0と、実際のセンサ7の検出位置P1(以下、センサ検出位置P1という)との位置ずれの量を検出する、従来の処理方法について説明する。尚、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1のX方向の位置ずれ量をΔXとし、Y方向の位置ずれをΔYとする。
図2に示すように、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1がずれていた場合には、搬送装置2(媒体把持機構5)をセンサ7がONするまでY方向に移動させる。この時、媒体把持機構5が移動した距離Aをエンコーダで測定する。
【0021】
上記処理が終了すると、続いて媒体把持機構5をセンサ7がONするまでX方向に移動させる。この時、媒体把持機構5が移動した距離Bをエンコーダで測定する。
【0022】
そして、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1の位置ずれ量(ΔX,ΔY)は、上記のように測定された距離A及び距離Bから、ノミナル位置P0から白色部12までの寸法a、bを減算することにより求められる。このようにして求められた位置ずれ寸法ΔY、ΔXは、補正値として収納棚3の位置付け寸法等に反映される。これにより、搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキが存在しても、搬送装置2(媒体把持機構5)により磁気テープカートリッジ4を精度良く収納棚3及び記録再生装置に装着出することが可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の位置検出装置では、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1の位置ずれ量(ΔX,ΔY)を検出するために、搬送装置2(媒体把持機構5)をY方向に移動させた後、更にX方向に移動させる必要があった。このように、従来では2方向に搬送装置2を移動させて検出処理を行なう必要があるため、位置ずれ量(ΔX,ΔY)の検出に要する時間が長くなるという問題点があった。
【0024】
また、フラグ10は収納棚3のみに配設されるものではなく、記録再生装置にも配設されるものである。更に、収納棚3或いは記録再生装置にフラグ10を配設する場合も、収納棚3或いは記録再生装置の1箇所にのみ設けることはなく、通常位置検出精度を高めるためから多数位置に配設される。
【0025】
よって、特にフラグ10の配設数が多い大型のライブラリ装置になると、位置検出に要する時間が非常に長くなり、かつ動作回数も増えることから、搬送装置2の寿命にも影響を与えるという問題点が生じてしまう。
【0026】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、位置検出処理に要する時間短縮を図りうる位置検出装置及びライブラリ装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0028】
請求項1記載の発明は、
被測定部材に設けられており、第1の領域と、該第1の領域に対して光学的特性の異なる第2の領域とを設けてなるフラグに設けられた前記第1の領域と第2の領域を光学的に検出するセンサとを有し、
該センサの検出結果に基づき、前記被測定部材と前記測定部材の位置検出を行なう位置検出装置であって、
前記第1の領域を、互いに線対称とされた一対の三角形または台形により構成される形状とし、
かつ、前記センサが前記フラグをライン状に検出するよう構成し、
前記検出手段は、前記センサによりライン状に検出される検出軌跡における、前記第1の領域と第2の領域との境界位置の座標に基づき前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なうことを特徴とするものである。
【0029】
上記発明によれば、互いに線対称とされた一対の三角形または台形により構成される形状を有した第1の領域をセンサがライン状に検出し、これに基づき検出手段が被測定部材と測定部材の位置検出を行なう。この際、第1の領域を構成する一対の三角形または台形は線対称とされているため、この一対の三角形または台形と交差するセンサの検出ラインも、一対の三角形または台形と相関関係を有している。
【0030】
このため、センサの検出ラインと、この検出ラインと第1の領域との交点との座標に基づき、容易に被測定部材と測定部材の位置検出を行なうことができる。また、上記のようにセンサの検出ラインと一対の三角形または台形との間に相関関係があることにより、センサによる検出方向を一方向としても、被測定部材と測定部材の位置検出を行なうことが可能となり、よって検出時間の短縮を図ることができる。
【0031】
また、第1の領域と第2の領域との境界位置の座標を求め、これに基づき位置検出の演算処理を行なうため、被測定部材と測定部材との位置検出のための演算処理を幾何学的に行なうことができ、よって演算処理の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0032】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の位置検出装置において、
前記センサは、ライン型の固体撮像素子であることを特徴とするものである。
【0033】
上記発明によれば、センサとしてライン型の固体撮像素子を用いているため、センサの長さ範囲の検出を一括的に行なうことができ、走査型のセンサに比べて検出時間の短縮を図ることができる。
【0034】
また、請求項3記載の発明は、
媒体を収納する媒体収納棚と、
前記媒体に対し記録再生処理を行なう記録再生装置と、
前記媒体収納棚と前記記録再生装置との間で前記媒体を搬送する搬送機構とを具備するライブラリ装置において、
請求項1記載の位置検出装置を設け、
前記フラグを前記媒体収納棚または前記記録再生装置の少なくとも一方に設けると共に、前記センサを前記搬送機構に設けたことを特徴とするものである。
【0035】
上記発明によれば、位置検出装置を構成するフラグを媒体収納棚または記録再生装置の少なくとも一方(以下、媒体収納棚等という)に設けると共にセンサを搬送機構に設けたことにより、搬送機構により媒体を媒体収納棚等に搬送し装着脱する際、媒体を高精度に位置決めした状態で媒体収納棚等に装着脱することが可能となる。
【0036】
また、請求項4記載の発明は、
請求項3記載のライブラリ装置において、
前記センサは、前記搬送機構の前記媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置に設けられていることを特徴とするものである。
【0037】
上記発明によれば、媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置にセンサが設けられるため、位置検出の精度を高めることができる。
【0038】
また、請求項5記載の発明は、
媒体を保持すると共に、その媒体が挿入あるいは、抜き取られる複数の媒体保持部と、
前記各媒体保持部の間で媒体を搬送する搬送機構とを備えるライブラリ装置において、
前記媒体保持部と位置が固定された位置に設けられた媒体保持部の姿勢を検出するためのマークが設けられたマーク部分と、
搬送機構に設けられ、前記マークを直線に走査することにより検出するセンサとを備え、
前記センサの走査方向と直交する方向に連続的に距離が変化する、前記センサの走査方向と直交する方向で線対称に配置された前記センサが検出可能な2つの境界で構成される前記マークを前記センサで検出し、
前記センサの走査方向と直交する方向の異なる位置で2つの境界の距離を検出し、
この距離に基づいてマークの正規の位置からずれ量を検出する制御部を有することを特徴とするものである。
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0039】
図6及び図7は、本発明の一実施例である位置検出装置及びライブラリ装置20を示している。図6(A)はライブラリ装置20の正面を示しており、図6(B)はライブラリ装置20の背面を示している。尚、以下の説明では、ライブラリ装置20に収納される媒体として磁気テープカートリッジ40を用いた例について説明する。
【0040】
同図に示されるように、ライブラリ装置20は、ハウジング25の正面に位置する前面扉28に、磁気テープカートリッジ40が投入/排出される投入排出機構26(CAS)と、操作者により操作される各種スイッチが配設されたオペレータパネル27が設けられている。尚、は磁気テープカートリッジ40は、マガジンに複数本が収納された状態で投入排出機構26に投入/排出される。
【0041】
図7は、ライブラリ装置20の内部構成を示す図である。具体的には、図7(A)は図6(A)において前面扉28及び側板25aを取り除いた状態を示しており、図7(B)は図7(A)においてハウジング25の天板25bを更に取り除いた状態を示している。
【0042】
ライブラリ装置20は、大略するとハウジング25内に搬送装置22,収納棚23,及び記録再生装置24を設けた構成とされている。
搬送装置22は、図8(A)に拡大して示すように、媒体把持機構30,Y移動用レール31,及びY方向駆動装置32,ベース33,及び駆動装置35等により構成されている。媒体把持機構30は、ベース33上に搭載されている。また、媒体把持機構30とベース33との間には、水平回転機構34が配設されている。よって、この水平回転機構34により、媒体把持機構30はベース33に対し、図8(B)に矢印Dで示す方向に回転可能な構成とされている。
【0043】
また、ベース33は、一対のY移動用レール31に矢印Y方向に移動可能に保持されている。また、Y移動用レール31にはY方向駆動装置32が設けられており、このY方向駆動装置32の駆動力によりベース33はY移動用レール31に沿って矢印Y方向に移動される構成となっている。
【0044】
更に、媒体把持機構30には駆動装置35が配設されており、この駆動装置35の駆動力により、媒体把持機構30はベース33に沿って図中矢印Z方向に移動可能な構成とされている。
【0045】
図9は、媒体把持機構30を拡大して示す図である。同図に示すように、媒体把持機構30は、アーム駆動モータ39を駆動源として図中矢印A1,A2方向に移動する一対の把持アーム37を有している。把持アーム37は磁気テープカートリッジ40を把持することにより保持するものである。よって、磁気テープカートリッジ40は、把持アーム37に把持された状態で収納棚23或いは記録再生装置24に対して装着脱が行なわれる。
【0046】
この一対の把持アーム37は、その先端部にそれぞれ鉤状の爪部38が形成されている。この爪部38は、把持アーム37が磁気テープカートリッジ40を把持する際、磁気テープカートリッジ40に形成されている受け部41(図10参照)に係合するよう構成されている。
【0047】
よって、把持アーム37が磁気テープカートリッジ40を把持した際、爪部38が受け部41と係合することにより、磁気テープカートリッジ40は媒体把持機構30に確実に保持される。尚、図11は、把持アーム37が磁気テープカートリッジ40を把持することにより、磁気テープカートリッジ40が媒体把持機構30に保持された状態を示している。
【0048】
更に、媒体把持機構30は、CCDセンサ36を設けている。このCCDセンサ36は請求項に記載のセンサに相当するものであり、本実施例ではライン型のCCDカメラにより構成されている。ライン型のCCDセンサ36は、そのライン長に対応するデータを一括的に読み取ることができ、従来用いられていた走査を必要とする一点の読み取りタイプの反射型センサ7に比べ、走査時間を必要としない分、検出時間の短縮を図ることができる。
【0049】
また、CCDセンサ36は後述するように測定部材となる媒体把持機構30に直接設けられている。このため、CCDセンサ36と実際に磁気テープカートリッジ40を把持する把持アーム37の位置とが近接し、両者間に発生する誤差が小さくなるため、CCDセンサ36による位置検出の精度を高めることができる。
【0050】
尚、本実施例ではライン型のCCDによりなるCCDセンサ36を用いた例について説明するが、従来のように一点の読み取りタイプの反射型センサ7を本願発明に適用することも可能である。また、他のライン型センサを用いることも可能である。
【0051】
一方、図12に拡大して示すように、収納棚23(媒体保持部)はハウジング25内に複数個設けられている。この各収納棚23は、磁気テープカートリッジ40が挿入される媒体挿入口29が形成されている。また、各収納棚23は、収納性を高めるために傾いた構成とされとている。更に、図示されるように、所定の収納棚(符号23Aで示す)は磁気テープカートリッジ40が挿入されない構成とされており、この所定の収納棚23Aにはフラグ50(マーク)が設けられている。
【0052】
また、記録再生装置24も、ハウジング25内に複数個設けられている。この記録再生装置24は、磁気テープカートリッジ40が挿入される媒体挿入口24Aが形成されている。また、各記録再生装置24には、媒体挿入口24Aの下部にフラグ50が配設されている。この収納棚23Aに配設されるフラグ50と、記録再生装置24に配設されるフラグ50は、同一構成のものである。
【0053】
上記のように、磁気テープカートリッジ40は、媒体把持機構30を用いて収納棚23或いは記録再生装置24に装着脱される。この際、磁気テープカートリッジ40を収納棚23或いは記録再生装置24に適正に挿入するためには、収納棚23及び記録再生装置24に対する媒体把持機構30の位置決めを高精度に行なう必要がある。
【0054】
このため、ライブラリ装置20には、収納棚23及び記録再生装置24(請求項に記載の被測定部材に相当する)に対し、媒体把持機構30(請求項に記載の測定部材に相当する)の位置決めを高精度に行なう位置検出装置が設けられている。この位置検出装置は、CCDセンサ36とフラグ50とにより構成されている。
【0055】
以下、フラグ50の構成、及びCCDセンサ36とフラグ50を用いた位置検出処理について説明する。先ず、図13を参照してフラグ50の構成について説明する。
【0056】
図13は、収納棚23A及び記録再生装置24に配設されるフラグ50を拡大して示している。同図に示すように、フラグ50は例えば縦21mm、横50mmの長方形状の板状のベース材に、第1の白色部51、第2の白色部52、及び黒色部53を形成した構成とされている。
【0057】
第1の白色部51及び第2の白色部52は、請求項に記載の第1の領域に相当するものであり、本実施例では反射率が高い白色或いは銀色の塗料が塗布されている。また、第1及び第2の白色部51,52を除く部位は、光の吸収率が高い黒色の塗料が塗布されている。即ち、第1及び第2の白色部51,52と、黒色部53は、光反射率(光学的特性)が異なるよう構成されている。
【0058】
また、第1の白色部51及び第2の白色部52の形状は、それぞれ直角二等辺三角形とされている。また、フラグ50の中心位置(以下、フラグ中心P0という)を基準としたXY座標を想定したとき、第1の白色部51と第2の白色部52は、XY座標のY軸を中心として線対称となるよう構成されている。尚、第1及び第2の白色部51,52の具体的な寸法例は、図13に示す通りである。
【0059】
次に、CCDセンサ36とフラグ50とよりなる位置検出装置により実施される、収納棚23或いは記録再生装置24と媒体把持機構30との位置検出処理について説明する。
【0060】
先に図5を用いて説明したように、位置検出処理を行なうことにより位置ずれ寸法ΔY、ΔXを求め、これを補正値として収納棚23或いは記録再生装置24の位置付け寸法等に反映する必要があるのは、フラグ中心P0とセンサ検出位置P1とが位置ずれしている場合である。よって、以下の説明でも、フラグ中心P0とセンサ検出位置P1とが位置ずれしている場合について説明する(尚、このフラグ中心P0とセンサ検出位置P1が、請求項記載のセンサの走査方向と直交する方向の異なる位置となる)。
【0061】
図14は、CCDセンサ36による検出位置(以下、CCD検出ラインL1という)が、センサ検出位置P1に対してY軸方向にのみずれた場合を示している。具体的には、同図に示す例では、CCD検出ラインL1はフラグ中心P0に対し、上方向に寸法ΔYだけずれている。また、CCD検出ラインL1はY軸方向にのみずれていることより、CCD検出ラインL1とX軸は平行となっている。
【0062】
尚、このCCD検出ラインL1は、搬送装置22(媒体把持機構30),収納棚23,及び記録再生装置24を構成する各部品の誤差や組み立てバラツキが全く無い理想的な場合は、CCD検出ラインL1はXY座標のX軸と一致する(この位置を、特にセンサ検出ノミナル位置という)。また、前記した説明から明らかなように、CCDセンサ36は媒体把持機構30に設けられているものであるため、CCD検出ラインL1の位置は媒体把持機構30の位置と等価である。
【0063】
図14に示す位置でCCDセンサ36がフラグ50を検出した場合、フラグ50には反射率の高い第1及び第2の白色部51,52と、反射率の低い黒色部53が形成されているため、CCDセンサ36は検出単位(ドット)毎に、白色部51,52及び黒色部53に対応してONとOFFを出力する。
【0064】
このようにCCDセンサ36においてドット単位でON/OFFが出力されることにより、第1の白色部51と黒色部53との境界点、及び第2の白色部52と黒色部53との境界点を求めることができ、また各境界点のドット数より図14に示すa,b,cの距離を求めることができる(但し、c=aである)。
【0065】
前記したように、第1の白色部51と第2の白色部52は共に直角二等辺三角形であり、かつY軸を中心として線対称とされている。換言すると、第1の白色部51と第2の白色部52は、それぞれセンサ走査方向Xと直交する方向に連続的に距離が変化する構成である。更に、第1の白色部51と第2の白色部52は、センサ走査方向Xと直交する方向で線対称に配置されており、CCDセンサ36が検出可能な2つの境界で構成されている。
このため、図14に示すa,bの距離に基づき、幾何学的に位置ずれ寸法ΔYを算出することができる。具体的には、X方向に関しては、下式(1)により算出した箇所がフラグ中心P0となるため、その位置をX方向の中心とする。
【0066】
X=b/2 ……(1)
また、二等辺三角形である第1及び第2の白色部51,52の各底辺は、(a+b+c)/2により求められる。また、a=cであることにより、この底辺の長さは(2×a+b)/2と求められる。更に、第1及び第2の白色部51,52は直角二等辺三角形であることにより、底辺と高さは同一寸法である。このため、位置ずれ寸法ΔYは、下式(2)により求めることができる。
【0067】
ΔY=(a+b+c)/4−a ……(2)
ところで、図14に示した例は、CCD検出ラインL1がセンサ検出位置P1に対してY軸方向にのみずれたものであった。しかしながら、実際に発生する位置ずれはY軸方向或いはX軸方向のみに発生するものではなく、通常はセンサ検出位置P1に対するY軸方向或いはX軸方向のずれに、回転成分を含んだ位置ずれとなっている。
【0068】
図15は、CCD検出ラインL1が回転成分を含んだ場合を示しており、具体的にはX軸に対して角度αだけCCD検出ラインL1が回転した例を示している。また、同図において、CCD検出ラインがフラグ中心P0を通る目標CCD検出ラインを図中矢印L2で示してる。
【0069】
ここで、CCD検出ラインL1は線分であるため、フラグ50に形成されたX,Y座標におけるCCD検出ラインL1の方程式を求める。CCD検出ラインL1は、直線であるため一次の方程式で示すことができ、具体的には下式(3)で求めることができる。
【0070】
Y=tanα・X+ΔY ……(3)
尚、ΔYは、CCD検出ラインL1とY軸の交点のY座標である。また、目標CCD検出ラインの方程式は、フラグ中心P0を通るためY=tanα・Xとなる。
【0071】
ここで、CCD検出ラインL1と第1の白色部51の一辺が交差する点Pの座標(X1,X2)を求める。図14を用いて説明した同様に、CCDセンサ36は検出単位(ドット)毎に白色部51,52及び黒色部53に対応してONとOFFを出力する。また、第1の白色部51と黒色部53との境界点、及び第2の白色部52と黒色部53との境界点も求められるため、各境界点のドット数より図15に示すa,b,cの距離を求めることができる。
【0072】
この際、CCD検出ラインL1が回転成分を含む場合には、c≠aとなる。また、a>cである場合には、CCD検出ラインL1は右上がりの傾きを有し、逆に、a<cである場合には、CCD検出ラインL1は右下がりの傾きを有することとなる。以下の説明では、a>cである場合を例に挙げて説明するものとする。
【0073】
図16及び図17は、上記の点Pの近傍を拡大して示す図である。図16は、点PのX座標の求め方を示しており、図17は点PのY座標の求め方を示している。図16より、点PのX座標X1は、下式(4)により求めることができる。
【0074】
X1=−A/2+a・cosα ……(4)
同様に、図17より、点PのY座標Y1は、下式(5)により求めることができる。
【0075】
Y1=A/4−a・cosα ……(5)
但し、cosα=(a+b+c)/Aである。
【0076】
ここで、上記した(3)式より、CCD検出ラインL1のフラグ中心P0に対するY軸方向の位置ずれ量ΔYは下式(6)のようになる。
【0077】
ΔY=Y−tanα・X ……(6)
この(6)式に、上記の(4),(5)式を代入すると、位置ずれ量ΔYは下式(7)により求められる。
【0078】
ΔY=A/4−a・cosα−(−A/2+a・cosα)×tanα・X ……(7)
尚、上記した実施例では、a>cである場合を例に挙げて説明したが、CCD検出ラインL1は右下がりの傾きを有するa<cである場合には、式(7)においてaとcとの値を入れ替えることにより位置ずれ量ΔYを求めることができる。
【0079】
図18に示すように、上記のようにして求められた位置ずれ量ΔYは、補正値として収納棚23或いは記録再生装置24の位置付け寸法等に反映される。これにより、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1とを一致させることができる、媒体把持機構30,収納棚23,及び記録再生装置24を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキが存在しても、搬送装置22(媒体把持機構30)により磁気テープカートリッジ40を精度良く収納棚23及び記録再生装置24に装着出することができる。
【0080】
また、上記したように本実施例では、ライン型のCCDセンサ36を用い、検出方向を一方向としても、媒体把持機構30と収納棚23或いは記録再生装置24との位置検出を行なうことができる。よって、X方向及びY方向の二方向にセンサ7を移動する必要があった従来構成に比べ、検出時間の短縮を図ることができる。
【0081】
また、本実施例では第1の白色部51(或いは第2の白色部52)と黒色部53との境界点Pの座標(X1,Y1)を求め、これに基づき位置ずれ量ΔYの演算処理を行なうため、この演算処理を幾何学的に行なうことができ、よって演算処理の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0082】
ところで、上記した実施例では、第1及び第2の白色部51,52の形状を直角二等辺三角形により構成した。しかしながら、第1及び第2の白色部の形状はこれに限定されものではなく、他の形状を適用することも可能である。図19は、本発明に適用可能な第1及び第2の白色部の形状例を示している。
【0083】
図19(A)に示されるような第1及び第2の白色部を接触させた本実施例の形状に代え、図19(B)に示すように直角二等辺三角形を離間させてもよい。また、図19(C),(D)に示すように、直角二等辺三角形に代えて単なる二等辺三角形とすることも可能である。
【0084】
更に、図19(E)〜(H)に示すように、直角二等辺三角形或いは二等辺三角形の一部を除去した形状である台形形状により第1及び第2の白色部を構成することも可能である。
【0085】
尚、上記した本実施例の構成では、Y軸方向の位置ずれ量ΔYを補正しても回転成分は残存することとなる。しかしながら、部品の誤差及び組み立てバラツキに起因した程度の回転成分が存在しても、CCD検出ラインL1がフラグ中心P0を通るよう構成することにより、把持アーム37の爪部38と磁気テープカートリッジ40の受け部41が把持が不可能となるほど大きくずれることはない。
【0086】
また、本実施例ではX軸方向の位置ずれ補正を行なっていない。これは、Y軸方向の補正を行なうことで、CCD検出ラインL1がフラグ中心P0を通るよう補正でき、収納棚23と媒体把持機構30との高精度の位置決めを行なうことができるからである。しかしながら、白色部51,52の形状を適宜選定することにより、X軸方向の位置ずれの補正を行なうよう構成することも可能である。
【0087】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
【0088】
(付記1) 被測定部材に設けられており、第1の領域と、該第1の領域に対して光学的特性の異なる第2の領域とを設けてなるフラグと、
設けられた前記第1の領域と第2の領域を光学的に検出するセンサとを有し、該センサの検出結果に基づき、前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なう位置検出装置であって、
前記第1の領域を、互いに線対称とされた一対の三角形または台形により構成される形状とし、
かつ、前記センサが前記フラグをライン状に検出するよう構成し、
前記検出手段は、前記センサによりライン状に検出される検出軌跡における、前記第1の領域と第2の領域との境界位置の座標に基づき前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なうことを特徴とする位置検出機構。
【0089】
(付記2) 付記1記載の位置検出装置において、
前記センサは、ライン型の固体撮像素子であることを特徴とする位置検出機構。
【0090】
(付記3) 媒体を収納する媒体収納棚と、
前記媒体に対し記録再生処理を行なう記録再生装置と、
前記媒体収納棚と前記記録再生装置との間で前記媒体を搬送する搬送機構とを具備するライブラリ装置において、
付記1記載の位置検出装置を設け、
前記フラグを前記媒体収納棚または前記記録再生装置の少なくとも一方に設けると共に、前記センサを前記搬送機構に設けたことを特徴とするライブラリ装置。
【0091】
(付記4) 付記3記載のライブラリ装置において、
前記センサは、前記搬送機構の前記媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。
【0092】
(付記5) 媒体を保持すると共に、その媒体が挿入あるいは、抜き取られる複数の媒体保持部と、
前記各媒体保持部の間で媒体を搬送する搬送機構とを備えるライブラリ装置において、
前記媒体保持部と位置が固定された位置に設けられた媒体保持部の姿勢を検出するためのマークが設けられたマーク部分と、
搬送機構に設けられ、前記マークを直線に走査することにより検出するセンサとを備え、
前記センサの走査方向と直交する方向に連続的に距離が変化する、前記センサの走査方向と直交する方向で線対称に配置された前記センサが検出可能な2つの境界で構成される前記マークを前記センサで検出し、
前記センサの走査方向と直交する方向の異なる位置で2つの境界の距離を検出し、
この距離に基づいてマークの正規の位置からずれ量を検出する制御部を有することを特徴とするライブラリ装置。
【0093】
(付記6)
媒体を保持すると共に、その媒体が挿入あるいは、抜き取られる複数の媒体保持部と、
前記各媒体保持部の間で媒体を搬送する搬送機構とを備えるライブラリ装置において、
前記媒体保持部と位置が固定された位置に設けられた媒体保持部の姿勢を検出するためのマークが設けられたマーク部分と、
搬送機構に設けられ、前記マークを直線に走査することにより検出するセンサとを備え、
前記センサの走査方向と直交する方向に連続的に距離が変化する、前記センサの走査方向と直交する方向で線対称に配置された前記センサが検出可能な2つの境界で構成される前記マークを前記センサで検出し、
前記センサの走査方向と直交する方向の異なる位置で2つの境界の距離を検出し、
この距離に基づいてマークの正規の位置からずれ量を検出し、
検出したずれ量に基づいて搬送機構の搬送位置の制御を行なう制御部を有することを特徴とするライブラリ装置。
【0094】
(付記7) 付記6記載のライブラリ装置において、
前記搬送機構は、媒体を挟持して、保持し、前記各媒体保持部の間で媒体を搬送し、
前記制御部は、
検出したずれ量に基づいて前記搬送機構と媒体との位置関係を補正することを特徴とするライブラリ装置。
【0095】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
【0096】
請求項1記載の発明によれば、センサによる検出方向を一方向としても、X座及びこれと直行するY座標の双方の座標において、被測定部材と測定部材の位置検出を行なうことが可能となり、よって検出時間の短縮を図ることができる。また、被測定部材と測定部材との位置検出のための演算処理を幾何学的に行なうことができ、よって演算処理の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0097】
また、請求項2記載の発明によれば、センサとしてライン型の固体撮像素子を用いているため、センサの長さ範囲の検出を一括的に行なうことができ、走査型のセンサに比べて検出時間の短縮を図ることができる。
【0098】
また、請求項3記載の発明によれば、搬送機構により媒体を媒体収納棚等に搬送し装着脱する際、媒体を高精度に位置決めした状態で媒体収納棚等に装着脱することができる。
【0099】
また、請求項4記載の発明によれば、媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置にセンサが設けられるため、位置検出の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一例であるライブラリ装置を示す概略構成図である。
【図2】従来におけるフラグの構成及びこれを用いた位置検出方法を説明するための図である。
【図3】正常時における磁気テープカートリッジと媒体把持機構との位置関係を示す図である。
【図4】磁気テープカートリッジの中心位置と媒体把持機構の中心位置が一致した状態で磁気テープカートリッジが回転変位した状態を示す図である。
【図5】従来の位置検出装置で発生する問題点を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例であるライブラリ装置の外観示して折、(A)は正面を示す斜視図であり、(B)は背面を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施例であるライブラリ装置の内部構成を示しており、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
【図8】本発明の一実施例であるライブラリ装置に設けられる搬送装置を示しており、(A)は全体斜視図であり、(B)は媒体把持機構を拡大して示す図である。
【図9】搬送装置を構成する場対把持機構を示す斜視図である。
【図10】磁気テープカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図11】搬送装置を構成する媒体把持機構が磁気テープカートリッジを把持した状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施例であるライブラリ装置に設けられる収納棚及び記録再生装置を拡大して示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施例である位置検出装置を構成するフラグを示す図である。
【図14】フラグに対して媒体把持機構がY方向にのみずれた場合における位置検出処理を説明するための図である。
【図15】フラグに対して媒体把持機構が斜めにずれた場合における位置検出処理を説明するための図である(その1)。
【図16】フラグに対して媒体把持機構が斜めにずれた場合における位置検出処理を説明するための図である(その2)。
【図17】フラグに対して媒体把持機構が斜めにずれた場合における位置検出処理を説明するための図である(その3)。
【図18】本発明の効果を説明するための図である。
【図19】フラグの変形例を示す図である。
【符号の説明】
20 ライブラリ装置
22 搬送装置
23 収納棚
24 記録再生装置
30 媒体把持機構
36 CCDセンサ
37 把持アーム
40 磁気テープカートリッジ
41 受け部
50 フラグ
51 第1の白色部
52 第2の白色部
53 黒色部
【発明の属する技術分野】
本発明は位置検出装置及びライブラリ装置に係り、特にフラグとこれを検出するセンサを具備する位置検出装置及びライブラリ装置に関する。
【0002】
周知のように、コンピュータの外部記憶装置の1つとして磁気テープを記録媒体とした磁気テープ装置がある。その主流は0.5インチ幅のテープを用い、容器中のリールからテープを自動的に引き出してロードする磁気テープカートリッジが盛んに使用されている。磁気テープカートリッジは磁気テープライブラリ装置(以下、ライブラリ装置という)内に必要個数投入(エントリー)されて、選択的に磁気記録再生装置にロードされ、データのライト・リードが行われる。
【0003】
ライブラリ装置は、磁気テープカートリッジを収容する複数の棚(セル)を有する収納棚と、データの記録再生処理を行う磁気記録再生装置と、収納棚と磁気記録再生装置との間で磁気テープカートリッジを運搬する搬送装置とを含んでいる。
【0004】
また、大型のライブラリ装置は、各々収納棚又は磁気記録再生装置等を収容した複数の独立したフレームを相互連結して構成するので、組立てる際に発生する各機構部間の誤差が大きくなり、機械的な設計値で得られた値だけでは収納棚の各セルに対する搬送装置の正確な位置づけが困難となってくる。そこで、このような位置ずれを補正するための手段として、ライブラリ装置には収納棚又は磁気記録再生装置と搬送装置との相対位置検出を行う位置検出装置が設けられている。
【0005】
【従来の技術】
図1は、ライブラリ装置1に配設された従来の位置検出装置の一例を示している。同図では、搬送装置2が収納棚3と対向した状態を示している。搬送装置2は、ベース6上に媒体把持機構5及びセンサ7を設けている。また、収納棚3に設けられた媒体挿入口14には、磁気テープカートリッジ4が収納されている。更に、収納棚3の所定位置にはフラグ10が設けられている。この搬送装置2に設けられたセンサ7及び収納棚3に設けられたフラグ10が、搬送装置2と収納棚3の位置決めを行なうための位置検出装置を構成する。
【0006】
搬送装置2は、図中矢印X,Y,Zの各方向に対し移動可能な構成とされている。また、媒体把持機構5は把持アーム8を有しており、この把持アーム8により磁気テープカートリッジ4を把持する構成とされている。よって、搬送装置2は、収納棚3に対して磁気テープカートリッジ4を装着脱しうる構成とされている。
【0007】
また、収納棚3から抜き取られた磁気テープカートリッジ4は、図示しない記録再生装置に搬送された上で装着され、記録再生処理が行なわれる。この記録再生装置にも、収納棚3に設けられたのと同様のフラグ10が設けられている。
【0008】
フラグ10は、収納棚3に形成された媒体挿入口14に対し精度良く取り付けられている。従って、搬送装置2は、このフラグ10をセンサ7で検出することにより、媒体把持機構5と磁気テープカートリッジ4(媒体挿入口14)との位置決めを行なうことができる。
【0009】
第2図は、従来のフラグ10の構成を示している。同図に示すように、フラグ10は黒色部11と白色部12とにより構成されている。搬送装置2に設けられたセンサ7は反射型センサであるため、センサ7が黒色部11と対向したときセンサ7はOFFとなり、フラグ10が白色部12と対向したときにセンサ7はONとなる。、
フラグ10は、全体として正方形状であり、また黒色部11はそれよりも一回り小さい正方形状とされている。また、白色部12は、黒色部11の図中上部と左側部に形成されており、逆L字状の形状となるよう形成されている。
【0010】
次に、図2に示すフラグ10を用いた従来の収納棚3に対する搬送装置2の位置検出処理について説明する。
先ず、搬送装置2を移動させ、センサ7がフラグ10に形成された黒色部11の中心位置PO(この位置をセンサのノミナル位置という)に向け位置決めする。また、搬送装置2には矢印X,Y,Z方向に対する移動距離を検出しうるエンコーダが設けられており、搬送装置2の移動距離はこれにより検出される。
【0011】
しかしながら、搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキにより、センサ7のセンサ検出位置を必ずしもセンサのノミナル位置P0(フラグ10の黒色部11の中心位置)に一致させることはできない。即ち、搬送装置2を収納棚3に対し既定位置に移動させても、実際には搬送装置2と収納棚3との間に位置ずれが生じてしまう。
【0012】
この位置ずれは、把持アーム8と磁気テープカートリッジ4との位置ずれと等価である。このため、位置ずれが発生した状態のままで把持アーム8が磁気テープカートリッジ4を把持しようとすると、把持アーム8が適正に磁気テープカートリッジ4を把持できないおそれがある。
【0013】
ここで、図3乃至図5を参照し、媒体把持機構5による磁気テープカートリッジ4の把持の態様について説明する。尚、以下の説明では、説明の便宜上、収納棚3に収納された状態の磁気テープカートリッジ4に関する座標系と、搬送装置2に設けられた媒体把持機構5に関する座標系を独立して考えることとする。そして、磁気テープカートリッジ4の座標系をX’,Y’座標として示し、媒体把持機構5の座標系をX,Y座標として示すものとする。
【0014】
図3は、搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキが存在しない理想的な状態を示している。この場合には、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標と、媒体把持機構5のX,Y座標は一致しており、よって把持アーム8により磁気テープカートリッジ4を適正に把持することができる。
【0015】
尚、磁気テープカートリッジ4には、把持アーム8を嵌入する受け部13(図10に示す受け部41と同じ凹部)が形成されている。よって、把持アーム8が磁気テープカートリッジ4を把持する際、把持アーム8は受け部13に係合する。
【0016】
図4及び図5は、上記した理由により、図3に示した状態から搬送装置2と収納棚3との間に位置ずれが発生した状態を示している。図4に示す位置ずれは、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標の中心P0(即ち、センサのノミナル位置)と、媒体把持機構5のX,Y座標の中心P1(即ち、実際のセンサ7の検出位置)は一致しているが、この各座標中心P0,P1を中心として一方の座標が相対的に回転したことにより発生した位置ずれである。
【0017】
この図4に示す位置ずれの場合には、各座標中心P0,P1が一致しているため、位置ずれはこの座標中心P0,P1を中心とした回転方向のずれとなる。しかしながらこの回転方向への位置ずれの場合、位置ずれの程度が搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキ程度である場合には、把持アーム8と受け部13との位置精度は比較的高く維持されている。従って、この回転方向への位置ずれが発生していても、把持アーム8による磁気テープカートリッジ4の把持は確実に行なわれる。
【0018】
これに対し、図5に示す位置ずれの場合には、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標の中心であるセンサのノミナル位置P0と、媒体把持機構5のX,Y座標の中心であるセンサ7の検出位置P1がずれている。このため、たとえ各座標間の回転方向のずれが、図4に示したずれと同程度であったとしても、把持アーム8が受け部13に係合されないおそれがある。この場合には、磁気テープカートリッジ4を収納棚3から適正に装着脱できないおそれがある。
【0019】
このため、磁気テープカートリッジ4のX’,Y’座標の中心であるセンサのノミナル位置P0と、媒体把持機構5のX,Y座標の中心であるセンサ7の検出位置P1がずれている場合には、ノミナル位置P0とセンサ7の検出位置P1との位置ずれの量を検出し、これを把持アーム8と磁気テープカートリッジ4の位置決めに反映させる必要がある。このためライブラリ装置1には、センサ7とフラグ10を有した位置検出装置が設けられている。
【0020】
次に、位置検出装置による具体的なノミナル位置P0と、実際のセンサ7の検出位置P1(以下、センサ検出位置P1という)との位置ずれの量を検出する、従来の処理方法について説明する。尚、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1のX方向の位置ずれ量をΔXとし、Y方向の位置ずれをΔYとする。
図2に示すように、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1がずれていた場合には、搬送装置2(媒体把持機構5)をセンサ7がONするまでY方向に移動させる。この時、媒体把持機構5が移動した距離Aをエンコーダで測定する。
【0021】
上記処理が終了すると、続いて媒体把持機構5をセンサ7がONするまでX方向に移動させる。この時、媒体把持機構5が移動した距離Bをエンコーダで測定する。
【0022】
そして、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1の位置ずれ量(ΔX,ΔY)は、上記のように測定された距離A及び距離Bから、ノミナル位置P0から白色部12までの寸法a、bを減算することにより求められる。このようにして求められた位置ずれ寸法ΔY、ΔXは、補正値として収納棚3の位置付け寸法等に反映される。これにより、搬送装置2や収納棚3を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキが存在しても、搬送装置2(媒体把持機構5)により磁気テープカートリッジ4を精度良く収納棚3及び記録再生装置に装着出することが可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の位置検出装置では、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1の位置ずれ量(ΔX,ΔY)を検出するために、搬送装置2(媒体把持機構5)をY方向に移動させた後、更にX方向に移動させる必要があった。このように、従来では2方向に搬送装置2を移動させて検出処理を行なう必要があるため、位置ずれ量(ΔX,ΔY)の検出に要する時間が長くなるという問題点があった。
【0024】
また、フラグ10は収納棚3のみに配設されるものではなく、記録再生装置にも配設されるものである。更に、収納棚3或いは記録再生装置にフラグ10を配設する場合も、収納棚3或いは記録再生装置の1箇所にのみ設けることはなく、通常位置検出精度を高めるためから多数位置に配設される。
【0025】
よって、特にフラグ10の配設数が多い大型のライブラリ装置になると、位置検出に要する時間が非常に長くなり、かつ動作回数も増えることから、搬送装置2の寿命にも影響を与えるという問題点が生じてしまう。
【0026】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、位置検出処理に要する時間短縮を図りうる位置検出装置及びライブラリ装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0028】
請求項1記載の発明は、
被測定部材に設けられており、第1の領域と、該第1の領域に対して光学的特性の異なる第2の領域とを設けてなるフラグに設けられた前記第1の領域と第2の領域を光学的に検出するセンサとを有し、
該センサの検出結果に基づき、前記被測定部材と前記測定部材の位置検出を行なう位置検出装置であって、
前記第1の領域を、互いに線対称とされた一対の三角形または台形により構成される形状とし、
かつ、前記センサが前記フラグをライン状に検出するよう構成し、
前記検出手段は、前記センサによりライン状に検出される検出軌跡における、前記第1の領域と第2の領域との境界位置の座標に基づき前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なうことを特徴とするものである。
【0029】
上記発明によれば、互いに線対称とされた一対の三角形または台形により構成される形状を有した第1の領域をセンサがライン状に検出し、これに基づき検出手段が被測定部材と測定部材の位置検出を行なう。この際、第1の領域を構成する一対の三角形または台形は線対称とされているため、この一対の三角形または台形と交差するセンサの検出ラインも、一対の三角形または台形と相関関係を有している。
【0030】
このため、センサの検出ラインと、この検出ラインと第1の領域との交点との座標に基づき、容易に被測定部材と測定部材の位置検出を行なうことができる。また、上記のようにセンサの検出ラインと一対の三角形または台形との間に相関関係があることにより、センサによる検出方向を一方向としても、被測定部材と測定部材の位置検出を行なうことが可能となり、よって検出時間の短縮を図ることができる。
【0031】
また、第1の領域と第2の領域との境界位置の座標を求め、これに基づき位置検出の演算処理を行なうため、被測定部材と測定部材との位置検出のための演算処理を幾何学的に行なうことができ、よって演算処理の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0032】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の位置検出装置において、
前記センサは、ライン型の固体撮像素子であることを特徴とするものである。
【0033】
上記発明によれば、センサとしてライン型の固体撮像素子を用いているため、センサの長さ範囲の検出を一括的に行なうことができ、走査型のセンサに比べて検出時間の短縮を図ることができる。
【0034】
また、請求項3記載の発明は、
媒体を収納する媒体収納棚と、
前記媒体に対し記録再生処理を行なう記録再生装置と、
前記媒体収納棚と前記記録再生装置との間で前記媒体を搬送する搬送機構とを具備するライブラリ装置において、
請求項1記載の位置検出装置を設け、
前記フラグを前記媒体収納棚または前記記録再生装置の少なくとも一方に設けると共に、前記センサを前記搬送機構に設けたことを特徴とするものである。
【0035】
上記発明によれば、位置検出装置を構成するフラグを媒体収納棚または記録再生装置の少なくとも一方(以下、媒体収納棚等という)に設けると共にセンサを搬送機構に設けたことにより、搬送機構により媒体を媒体収納棚等に搬送し装着脱する際、媒体を高精度に位置決めした状態で媒体収納棚等に装着脱することが可能となる。
【0036】
また、請求項4記載の発明は、
請求項3記載のライブラリ装置において、
前記センサは、前記搬送機構の前記媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置に設けられていることを特徴とするものである。
【0037】
上記発明によれば、媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置にセンサが設けられるため、位置検出の精度を高めることができる。
【0038】
また、請求項5記載の発明は、
媒体を保持すると共に、その媒体が挿入あるいは、抜き取られる複数の媒体保持部と、
前記各媒体保持部の間で媒体を搬送する搬送機構とを備えるライブラリ装置において、
前記媒体保持部と位置が固定された位置に設けられた媒体保持部の姿勢を検出するためのマークが設けられたマーク部分と、
搬送機構に設けられ、前記マークを直線に走査することにより検出するセンサとを備え、
前記センサの走査方向と直交する方向に連続的に距離が変化する、前記センサの走査方向と直交する方向で線対称に配置された前記センサが検出可能な2つの境界で構成される前記マークを前記センサで検出し、
前記センサの走査方向と直交する方向の異なる位置で2つの境界の距離を検出し、
この距離に基づいてマークの正規の位置からずれ量を検出する制御部を有することを特徴とするものである。
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0039】
図6及び図7は、本発明の一実施例である位置検出装置及びライブラリ装置20を示している。図6(A)はライブラリ装置20の正面を示しており、図6(B)はライブラリ装置20の背面を示している。尚、以下の説明では、ライブラリ装置20に収納される媒体として磁気テープカートリッジ40を用いた例について説明する。
【0040】
同図に示されるように、ライブラリ装置20は、ハウジング25の正面に位置する前面扉28に、磁気テープカートリッジ40が投入/排出される投入排出機構26(CAS)と、操作者により操作される各種スイッチが配設されたオペレータパネル27が設けられている。尚、は磁気テープカートリッジ40は、マガジンに複数本が収納された状態で投入排出機構26に投入/排出される。
【0041】
図7は、ライブラリ装置20の内部構成を示す図である。具体的には、図7(A)は図6(A)において前面扉28及び側板25aを取り除いた状態を示しており、図7(B)は図7(A)においてハウジング25の天板25bを更に取り除いた状態を示している。
【0042】
ライブラリ装置20は、大略するとハウジング25内に搬送装置22,収納棚23,及び記録再生装置24を設けた構成とされている。
搬送装置22は、図8(A)に拡大して示すように、媒体把持機構30,Y移動用レール31,及びY方向駆動装置32,ベース33,及び駆動装置35等により構成されている。媒体把持機構30は、ベース33上に搭載されている。また、媒体把持機構30とベース33との間には、水平回転機構34が配設されている。よって、この水平回転機構34により、媒体把持機構30はベース33に対し、図8(B)に矢印Dで示す方向に回転可能な構成とされている。
【0043】
また、ベース33は、一対のY移動用レール31に矢印Y方向に移動可能に保持されている。また、Y移動用レール31にはY方向駆動装置32が設けられており、このY方向駆動装置32の駆動力によりベース33はY移動用レール31に沿って矢印Y方向に移動される構成となっている。
【0044】
更に、媒体把持機構30には駆動装置35が配設されており、この駆動装置35の駆動力により、媒体把持機構30はベース33に沿って図中矢印Z方向に移動可能な構成とされている。
【0045】
図9は、媒体把持機構30を拡大して示す図である。同図に示すように、媒体把持機構30は、アーム駆動モータ39を駆動源として図中矢印A1,A2方向に移動する一対の把持アーム37を有している。把持アーム37は磁気テープカートリッジ40を把持することにより保持するものである。よって、磁気テープカートリッジ40は、把持アーム37に把持された状態で収納棚23或いは記録再生装置24に対して装着脱が行なわれる。
【0046】
この一対の把持アーム37は、その先端部にそれぞれ鉤状の爪部38が形成されている。この爪部38は、把持アーム37が磁気テープカートリッジ40を把持する際、磁気テープカートリッジ40に形成されている受け部41(図10参照)に係合するよう構成されている。
【0047】
よって、把持アーム37が磁気テープカートリッジ40を把持した際、爪部38が受け部41と係合することにより、磁気テープカートリッジ40は媒体把持機構30に確実に保持される。尚、図11は、把持アーム37が磁気テープカートリッジ40を把持することにより、磁気テープカートリッジ40が媒体把持機構30に保持された状態を示している。
【0048】
更に、媒体把持機構30は、CCDセンサ36を設けている。このCCDセンサ36は請求項に記載のセンサに相当するものであり、本実施例ではライン型のCCDカメラにより構成されている。ライン型のCCDセンサ36は、そのライン長に対応するデータを一括的に読み取ることができ、従来用いられていた走査を必要とする一点の読み取りタイプの反射型センサ7に比べ、走査時間を必要としない分、検出時間の短縮を図ることができる。
【0049】
また、CCDセンサ36は後述するように測定部材となる媒体把持機構30に直接設けられている。このため、CCDセンサ36と実際に磁気テープカートリッジ40を把持する把持アーム37の位置とが近接し、両者間に発生する誤差が小さくなるため、CCDセンサ36による位置検出の精度を高めることができる。
【0050】
尚、本実施例ではライン型のCCDによりなるCCDセンサ36を用いた例について説明するが、従来のように一点の読み取りタイプの反射型センサ7を本願発明に適用することも可能である。また、他のライン型センサを用いることも可能である。
【0051】
一方、図12に拡大して示すように、収納棚23(媒体保持部)はハウジング25内に複数個設けられている。この各収納棚23は、磁気テープカートリッジ40が挿入される媒体挿入口29が形成されている。また、各収納棚23は、収納性を高めるために傾いた構成とされとている。更に、図示されるように、所定の収納棚(符号23Aで示す)は磁気テープカートリッジ40が挿入されない構成とされており、この所定の収納棚23Aにはフラグ50(マーク)が設けられている。
【0052】
また、記録再生装置24も、ハウジング25内に複数個設けられている。この記録再生装置24は、磁気テープカートリッジ40が挿入される媒体挿入口24Aが形成されている。また、各記録再生装置24には、媒体挿入口24Aの下部にフラグ50が配設されている。この収納棚23Aに配設されるフラグ50と、記録再生装置24に配設されるフラグ50は、同一構成のものである。
【0053】
上記のように、磁気テープカートリッジ40は、媒体把持機構30を用いて収納棚23或いは記録再生装置24に装着脱される。この際、磁気テープカートリッジ40を収納棚23或いは記録再生装置24に適正に挿入するためには、収納棚23及び記録再生装置24に対する媒体把持機構30の位置決めを高精度に行なう必要がある。
【0054】
このため、ライブラリ装置20には、収納棚23及び記録再生装置24(請求項に記載の被測定部材に相当する)に対し、媒体把持機構30(請求項に記載の測定部材に相当する)の位置決めを高精度に行なう位置検出装置が設けられている。この位置検出装置は、CCDセンサ36とフラグ50とにより構成されている。
【0055】
以下、フラグ50の構成、及びCCDセンサ36とフラグ50を用いた位置検出処理について説明する。先ず、図13を参照してフラグ50の構成について説明する。
【0056】
図13は、収納棚23A及び記録再生装置24に配設されるフラグ50を拡大して示している。同図に示すように、フラグ50は例えば縦21mm、横50mmの長方形状の板状のベース材に、第1の白色部51、第2の白色部52、及び黒色部53を形成した構成とされている。
【0057】
第1の白色部51及び第2の白色部52は、請求項に記載の第1の領域に相当するものであり、本実施例では反射率が高い白色或いは銀色の塗料が塗布されている。また、第1及び第2の白色部51,52を除く部位は、光の吸収率が高い黒色の塗料が塗布されている。即ち、第1及び第2の白色部51,52と、黒色部53は、光反射率(光学的特性)が異なるよう構成されている。
【0058】
また、第1の白色部51及び第2の白色部52の形状は、それぞれ直角二等辺三角形とされている。また、フラグ50の中心位置(以下、フラグ中心P0という)を基準としたXY座標を想定したとき、第1の白色部51と第2の白色部52は、XY座標のY軸を中心として線対称となるよう構成されている。尚、第1及び第2の白色部51,52の具体的な寸法例は、図13に示す通りである。
【0059】
次に、CCDセンサ36とフラグ50とよりなる位置検出装置により実施される、収納棚23或いは記録再生装置24と媒体把持機構30との位置検出処理について説明する。
【0060】
先に図5を用いて説明したように、位置検出処理を行なうことにより位置ずれ寸法ΔY、ΔXを求め、これを補正値として収納棚23或いは記録再生装置24の位置付け寸法等に反映する必要があるのは、フラグ中心P0とセンサ検出位置P1とが位置ずれしている場合である。よって、以下の説明でも、フラグ中心P0とセンサ検出位置P1とが位置ずれしている場合について説明する(尚、このフラグ中心P0とセンサ検出位置P1が、請求項記載のセンサの走査方向と直交する方向の異なる位置となる)。
【0061】
図14は、CCDセンサ36による検出位置(以下、CCD検出ラインL1という)が、センサ検出位置P1に対してY軸方向にのみずれた場合を示している。具体的には、同図に示す例では、CCD検出ラインL1はフラグ中心P0に対し、上方向に寸法ΔYだけずれている。また、CCD検出ラインL1はY軸方向にのみずれていることより、CCD検出ラインL1とX軸は平行となっている。
【0062】
尚、このCCD検出ラインL1は、搬送装置22(媒体把持機構30),収納棚23,及び記録再生装置24を構成する各部品の誤差や組み立てバラツキが全く無い理想的な場合は、CCD検出ラインL1はXY座標のX軸と一致する(この位置を、特にセンサ検出ノミナル位置という)。また、前記した説明から明らかなように、CCDセンサ36は媒体把持機構30に設けられているものであるため、CCD検出ラインL1の位置は媒体把持機構30の位置と等価である。
【0063】
図14に示す位置でCCDセンサ36がフラグ50を検出した場合、フラグ50には反射率の高い第1及び第2の白色部51,52と、反射率の低い黒色部53が形成されているため、CCDセンサ36は検出単位(ドット)毎に、白色部51,52及び黒色部53に対応してONとOFFを出力する。
【0064】
このようにCCDセンサ36においてドット単位でON/OFFが出力されることにより、第1の白色部51と黒色部53との境界点、及び第2の白色部52と黒色部53との境界点を求めることができ、また各境界点のドット数より図14に示すa,b,cの距離を求めることができる(但し、c=aである)。
【0065】
前記したように、第1の白色部51と第2の白色部52は共に直角二等辺三角形であり、かつY軸を中心として線対称とされている。換言すると、第1の白色部51と第2の白色部52は、それぞれセンサ走査方向Xと直交する方向に連続的に距離が変化する構成である。更に、第1の白色部51と第2の白色部52は、センサ走査方向Xと直交する方向で線対称に配置されており、CCDセンサ36が検出可能な2つの境界で構成されている。
このため、図14に示すa,bの距離に基づき、幾何学的に位置ずれ寸法ΔYを算出することができる。具体的には、X方向に関しては、下式(1)により算出した箇所がフラグ中心P0となるため、その位置をX方向の中心とする。
【0066】
X=b/2 ……(1)
また、二等辺三角形である第1及び第2の白色部51,52の各底辺は、(a+b+c)/2により求められる。また、a=cであることにより、この底辺の長さは(2×a+b)/2と求められる。更に、第1及び第2の白色部51,52は直角二等辺三角形であることにより、底辺と高さは同一寸法である。このため、位置ずれ寸法ΔYは、下式(2)により求めることができる。
【0067】
ΔY=(a+b+c)/4−a ……(2)
ところで、図14に示した例は、CCD検出ラインL1がセンサ検出位置P1に対してY軸方向にのみずれたものであった。しかしながら、実際に発生する位置ずれはY軸方向或いはX軸方向のみに発生するものではなく、通常はセンサ検出位置P1に対するY軸方向或いはX軸方向のずれに、回転成分を含んだ位置ずれとなっている。
【0068】
図15は、CCD検出ラインL1が回転成分を含んだ場合を示しており、具体的にはX軸に対して角度αだけCCD検出ラインL1が回転した例を示している。また、同図において、CCD検出ラインがフラグ中心P0を通る目標CCD検出ラインを図中矢印L2で示してる。
【0069】
ここで、CCD検出ラインL1は線分であるため、フラグ50に形成されたX,Y座標におけるCCD検出ラインL1の方程式を求める。CCD検出ラインL1は、直線であるため一次の方程式で示すことができ、具体的には下式(3)で求めることができる。
【0070】
Y=tanα・X+ΔY ……(3)
尚、ΔYは、CCD検出ラインL1とY軸の交点のY座標である。また、目標CCD検出ラインの方程式は、フラグ中心P0を通るためY=tanα・Xとなる。
【0071】
ここで、CCD検出ラインL1と第1の白色部51の一辺が交差する点Pの座標(X1,X2)を求める。図14を用いて説明した同様に、CCDセンサ36は検出単位(ドット)毎に白色部51,52及び黒色部53に対応してONとOFFを出力する。また、第1の白色部51と黒色部53との境界点、及び第2の白色部52と黒色部53との境界点も求められるため、各境界点のドット数より図15に示すa,b,cの距離を求めることができる。
【0072】
この際、CCD検出ラインL1が回転成分を含む場合には、c≠aとなる。また、a>cである場合には、CCD検出ラインL1は右上がりの傾きを有し、逆に、a<cである場合には、CCD検出ラインL1は右下がりの傾きを有することとなる。以下の説明では、a>cである場合を例に挙げて説明するものとする。
【0073】
図16及び図17は、上記の点Pの近傍を拡大して示す図である。図16は、点PのX座標の求め方を示しており、図17は点PのY座標の求め方を示している。図16より、点PのX座標X1は、下式(4)により求めることができる。
【0074】
X1=−A/2+a・cosα ……(4)
同様に、図17より、点PのY座標Y1は、下式(5)により求めることができる。
【0075】
Y1=A/4−a・cosα ……(5)
但し、cosα=(a+b+c)/Aである。
【0076】
ここで、上記した(3)式より、CCD検出ラインL1のフラグ中心P0に対するY軸方向の位置ずれ量ΔYは下式(6)のようになる。
【0077】
ΔY=Y−tanα・X ……(6)
この(6)式に、上記の(4),(5)式を代入すると、位置ずれ量ΔYは下式(7)により求められる。
【0078】
ΔY=A/4−a・cosα−(−A/2+a・cosα)×tanα・X ……(7)
尚、上記した実施例では、a>cである場合を例に挙げて説明したが、CCD検出ラインL1は右下がりの傾きを有するa<cである場合には、式(7)においてaとcとの値を入れ替えることにより位置ずれ量ΔYを求めることができる。
【0079】
図18に示すように、上記のようにして求められた位置ずれ量ΔYは、補正値として収納棚23或いは記録再生装置24の位置付け寸法等に反映される。これにより、ノミナル位置P0とセンサ検出位置P1とを一致させることができる、媒体把持機構30,収納棚23,及び記録再生装置24を構成する各部品の誤差及び組み立てバラツキが存在しても、搬送装置22(媒体把持機構30)により磁気テープカートリッジ40を精度良く収納棚23及び記録再生装置24に装着出することができる。
【0080】
また、上記したように本実施例では、ライン型のCCDセンサ36を用い、検出方向を一方向としても、媒体把持機構30と収納棚23或いは記録再生装置24との位置検出を行なうことができる。よって、X方向及びY方向の二方向にセンサ7を移動する必要があった従来構成に比べ、検出時間の短縮を図ることができる。
【0081】
また、本実施例では第1の白色部51(或いは第2の白色部52)と黒色部53との境界点Pの座標(X1,Y1)を求め、これに基づき位置ずれ量ΔYの演算処理を行なうため、この演算処理を幾何学的に行なうことができ、よって演算処理の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0082】
ところで、上記した実施例では、第1及び第2の白色部51,52の形状を直角二等辺三角形により構成した。しかしながら、第1及び第2の白色部の形状はこれに限定されものではなく、他の形状を適用することも可能である。図19は、本発明に適用可能な第1及び第2の白色部の形状例を示している。
【0083】
図19(A)に示されるような第1及び第2の白色部を接触させた本実施例の形状に代え、図19(B)に示すように直角二等辺三角形を離間させてもよい。また、図19(C),(D)に示すように、直角二等辺三角形に代えて単なる二等辺三角形とすることも可能である。
【0084】
更に、図19(E)〜(H)に示すように、直角二等辺三角形或いは二等辺三角形の一部を除去した形状である台形形状により第1及び第2の白色部を構成することも可能である。
【0085】
尚、上記した本実施例の構成では、Y軸方向の位置ずれ量ΔYを補正しても回転成分は残存することとなる。しかしながら、部品の誤差及び組み立てバラツキに起因した程度の回転成分が存在しても、CCD検出ラインL1がフラグ中心P0を通るよう構成することにより、把持アーム37の爪部38と磁気テープカートリッジ40の受け部41が把持が不可能となるほど大きくずれることはない。
【0086】
また、本実施例ではX軸方向の位置ずれ補正を行なっていない。これは、Y軸方向の補正を行なうことで、CCD検出ラインL1がフラグ中心P0を通るよう補正でき、収納棚23と媒体把持機構30との高精度の位置決めを行なうことができるからである。しかしながら、白色部51,52の形状を適宜選定することにより、X軸方向の位置ずれの補正を行なうよう構成することも可能である。
【0087】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
【0088】
(付記1) 被測定部材に設けられており、第1の領域と、該第1の領域に対して光学的特性の異なる第2の領域とを設けてなるフラグと、
設けられた前記第1の領域と第2の領域を光学的に検出するセンサとを有し、該センサの検出結果に基づき、前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なう位置検出装置であって、
前記第1の領域を、互いに線対称とされた一対の三角形または台形により構成される形状とし、
かつ、前記センサが前記フラグをライン状に検出するよう構成し、
前記検出手段は、前記センサによりライン状に検出される検出軌跡における、前記第1の領域と第2の領域との境界位置の座標に基づき前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なうことを特徴とする位置検出機構。
【0089】
(付記2) 付記1記載の位置検出装置において、
前記センサは、ライン型の固体撮像素子であることを特徴とする位置検出機構。
【0090】
(付記3) 媒体を収納する媒体収納棚と、
前記媒体に対し記録再生処理を行なう記録再生装置と、
前記媒体収納棚と前記記録再生装置との間で前記媒体を搬送する搬送機構とを具備するライブラリ装置において、
付記1記載の位置検出装置を設け、
前記フラグを前記媒体収納棚または前記記録再生装置の少なくとも一方に設けると共に、前記センサを前記搬送機構に設けたことを特徴とするライブラリ装置。
【0091】
(付記4) 付記3記載のライブラリ装置において、
前記センサは、前記搬送機構の前記媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。
【0092】
(付記5) 媒体を保持すると共に、その媒体が挿入あるいは、抜き取られる複数の媒体保持部と、
前記各媒体保持部の間で媒体を搬送する搬送機構とを備えるライブラリ装置において、
前記媒体保持部と位置が固定された位置に設けられた媒体保持部の姿勢を検出するためのマークが設けられたマーク部分と、
搬送機構に設けられ、前記マークを直線に走査することにより検出するセンサとを備え、
前記センサの走査方向と直交する方向に連続的に距離が変化する、前記センサの走査方向と直交する方向で線対称に配置された前記センサが検出可能な2つの境界で構成される前記マークを前記センサで検出し、
前記センサの走査方向と直交する方向の異なる位置で2つの境界の距離を検出し、
この距離に基づいてマークの正規の位置からずれ量を検出する制御部を有することを特徴とするライブラリ装置。
【0093】
(付記6)
媒体を保持すると共に、その媒体が挿入あるいは、抜き取られる複数の媒体保持部と、
前記各媒体保持部の間で媒体を搬送する搬送機構とを備えるライブラリ装置において、
前記媒体保持部と位置が固定された位置に設けられた媒体保持部の姿勢を検出するためのマークが設けられたマーク部分と、
搬送機構に設けられ、前記マークを直線に走査することにより検出するセンサとを備え、
前記センサの走査方向と直交する方向に連続的に距離が変化する、前記センサの走査方向と直交する方向で線対称に配置された前記センサが検出可能な2つの境界で構成される前記マークを前記センサで検出し、
前記センサの走査方向と直交する方向の異なる位置で2つの境界の距離を検出し、
この距離に基づいてマークの正規の位置からずれ量を検出し、
検出したずれ量に基づいて搬送機構の搬送位置の制御を行なう制御部を有することを特徴とするライブラリ装置。
【0094】
(付記7) 付記6記載のライブラリ装置において、
前記搬送機構は、媒体を挟持して、保持し、前記各媒体保持部の間で媒体を搬送し、
前記制御部は、
検出したずれ量に基づいて前記搬送機構と媒体との位置関係を補正することを特徴とするライブラリ装置。
【0095】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
【0096】
請求項1記載の発明によれば、センサによる検出方向を一方向としても、X座及びこれと直行するY座標の双方の座標において、被測定部材と測定部材の位置検出を行なうことが可能となり、よって検出時間の短縮を図ることができる。また、被測定部材と測定部材との位置検出のための演算処理を幾何学的に行なうことができ、よって演算処理の容易化及び迅速化を図ることができる。
【0097】
また、請求項2記載の発明によれば、センサとしてライン型の固体撮像素子を用いているため、センサの長さ範囲の検出を一括的に行なうことができ、走査型のセンサに比べて検出時間の短縮を図ることができる。
【0098】
また、請求項3記載の発明によれば、搬送機構により媒体を媒体収納棚等に搬送し装着脱する際、媒体を高精度に位置決めした状態で媒体収納棚等に装着脱することができる。
【0099】
また、請求項4記載の発明によれば、媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置にセンサが設けられるため、位置検出の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一例であるライブラリ装置を示す概略構成図である。
【図2】従来におけるフラグの構成及びこれを用いた位置検出方法を説明するための図である。
【図3】正常時における磁気テープカートリッジと媒体把持機構との位置関係を示す図である。
【図4】磁気テープカートリッジの中心位置と媒体把持機構の中心位置が一致した状態で磁気テープカートリッジが回転変位した状態を示す図である。
【図5】従来の位置検出装置で発生する問題点を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例であるライブラリ装置の外観示して折、(A)は正面を示す斜視図であり、(B)は背面を示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施例であるライブラリ装置の内部構成を示しており、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
【図8】本発明の一実施例であるライブラリ装置に設けられる搬送装置を示しており、(A)は全体斜視図であり、(B)は媒体把持機構を拡大して示す図である。
【図9】搬送装置を構成する場対把持機構を示す斜視図である。
【図10】磁気テープカートリッジの構成を示す斜視図である。
【図11】搬送装置を構成する媒体把持機構が磁気テープカートリッジを把持した状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施例であるライブラリ装置に設けられる収納棚及び記録再生装置を拡大して示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施例である位置検出装置を構成するフラグを示す図である。
【図14】フラグに対して媒体把持機構がY方向にのみずれた場合における位置検出処理を説明するための図である。
【図15】フラグに対して媒体把持機構が斜めにずれた場合における位置検出処理を説明するための図である(その1)。
【図16】フラグに対して媒体把持機構が斜めにずれた場合における位置検出処理を説明するための図である(その2)。
【図17】フラグに対して媒体把持機構が斜めにずれた場合における位置検出処理を説明するための図である(その3)。
【図18】本発明の効果を説明するための図である。
【図19】フラグの変形例を示す図である。
【符号の説明】
20 ライブラリ装置
22 搬送装置
23 収納棚
24 記録再生装置
30 媒体把持機構
36 CCDセンサ
37 把持アーム
40 磁気テープカートリッジ
41 受け部
50 フラグ
51 第1の白色部
52 第2の白色部
53 黒色部
Claims (5)
- 被測定部材に設けられており、第1の領域と、該第1の領域に対して光学的特性の異なる第2の領域とを設けてなるフラグに設けられた前記第1の領域と第2の領域を光学的に検出するセンサとを有し、
該センサの検出結果に基づき、前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なう位置検出装置であって、
前記第1の領域を、互いに線対称とされた一対の三角形または台形により構成される形状とし、
かつ、前記センサが前記フラグをライン状に検出するよう構成し、
前記検出手段は、前記センサによりライン状に検出される検出軌跡における、前記第1の領域と第2の領域との境界位置の座標に基づき前記被測定部材と前記測定部材との位置検出を行なうことを特徴とする位置検出機構。 - 請求項1記載の位置検出装置において、
前記センサは、ライン型の固体撮像素子であることを特徴とする位置検出機構。 - 媒体を収納する媒体収納棚と、
前記媒体に対し記録再生処理を行なう記録再生装置と、
前記媒体収納棚と前記記録再生装置との間で前記媒体を搬送する搬送機構とを具備するライブラリ装置において、
請求項1記載の位置検出装置を設け、
前記フラグを前記媒体収納棚または前記記録再生装置の少なくとも一方に設けると共に、前記センサを前記搬送機構に設けたことを特徴とするライブラリ装置。 - 請求項3記載のライブラリ装置において、
前記センサは、前記搬送機構の前記媒体を把持する媒体把持機構の近傍位置に設けられていることを特徴とするライブラリ装置。 - 媒体を保持すると共に、その媒体が挿入あるいは、抜き取られる複数の媒体保持部と、
前記各媒体保持部の間で媒体を搬送する搬送機構とを備えるライブラリ装置において、
前記媒体保持部と位置が固定された位置に設けられた媒体保持部の姿勢を検出するためのマークが設けられたマーク部分と、
搬送機構に設けられ、前記マークを直線に走査することにより検出するセンサとを備え、
前記センサの走査方向と直交する方向に連続的に距離が変化する、前記センサの走査方向と直交する方向で線対称に配置された前記センサが検出可能な2つの境界で構成される前記マークを前記センサで検出し、
前記センサの走査方向と直交する方向の異なる位置で2つの境界の距離を検出し、
この距離に基づいてマークの正規の位置からずれ量を検出する制御部を有することを特徴とするライブラリ装置。
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