JP2004092305A - ナット治具およびクランパー - Google Patents
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Abstract
【課題】建築土木工事におけるセパレーターロッドによるコンパネの固定を容易に行うことのできるナット治具等を提供する。
【解決手段】肉太で、くさび孔12aを有する把持棒12の先端から、肉細の連結棒13を連設すると共に、当該連結棒の先端部に球体14を設け、半割状態とした一対の割筒16からなる螺合筒15の前部内周面に、前記セパレーターロッド1の端部に螺合する螺条17を刻設し、その後端部を前記球体に滑動自在に支持させ、さらに、その中間部にバネ材18を設けて前記一対の割筒16をその後端部を支点として拡径方向へ付勢させる組付部11と、内周面前端部をテーパ面21とした筒体20に、前記組付部11の把持棒の略中間部から前部分を進退移動自在に収納し、内蔵したスプリング22によって前記把持棒を後方へ付勢する格納部19とで構成する。
【選択図】 図2
【解決手段】肉太で、くさび孔12aを有する把持棒12の先端から、肉細の連結棒13を連設すると共に、当該連結棒の先端部に球体14を設け、半割状態とした一対の割筒16からなる螺合筒15の前部内周面に、前記セパレーターロッド1の端部に螺合する螺条17を刻設し、その後端部を前記球体に滑動自在に支持させ、さらに、その中間部にバネ材18を設けて前記一対の割筒16をその後端部を支点として拡径方向へ付勢させる組付部11と、内周面前端部をテーパ面21とした筒体20に、前記組付部11の把持棒の略中間部から前部分を進退移動自在に収納し、内蔵したスプリング22によって前記把持棒を後方へ付勢する格納部19とで構成する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築土木工事において、例えば、コンクリート壁を築造するためのコンパネを固定するために使用するセパレーターロッドの両端部に、ワンタッチで螺合組付きするナット治具およびそれと共に使用することのできるクランパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1を参照して説明する。従来、建築土木工事において、コンクリート壁4等を築造するためのコンパネ3は、セパレーターロッド1によって固定される。その固定方法は、まず、一対のコンパネ3間にセパレーターロッド1を挿通した後、その両端部に接続金具7を回転させながら螺合組付けする(a)。次に、接続金具7の上下に角パイプ6を配置した後、押え金具8をその孔部に接続金具7を挿通させて角パイプ6の後面に配する(b)。そして、接続金具7の抜き孔7aにくさび金物9を打ち込んで、セパレーターロッド1によってコンパネ3を固定するものである(c)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術においては、セパレーターロッド1の両端部に接続金具7を回転させながら螺合して組付ける必要があるので、その組付けが面倒であり、多大の時間を要するといった問題がある。
【0004】
また、セパレーターロッド1によってコンパネ3を固定するのに、くさび金物9を打ち込む必要もあるので、それによっても組付け作業が面倒であるといった問題がある。
【0005】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、建築土木工事におけるセパレーターロッドによるコンパネの固定を容易に行うことのできるナット治具、および当該ナット治具と共に使用することのできるクランパーを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図2乃至図5を参照して説明する。本発明に係るナット治具10は、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に螺合組付けするものであって、肉太で、くさび孔12aを有する把持棒12の先端から、肉細の連結棒13を連設すると共に、当該連結棒の先端部に球体14を設け、半割状態とした一対の割筒16からなる螺合筒15の前部内周面に、前記セパレーターロッド1の端部に螺合する螺条17を刻設し、その後端部を前記球体に滑動自在に支持させ、さらに、その中間部にバネ材18を設けて前記一対の割筒16をその後端部を支点として拡径方向へ付勢させる組付部11と、内周面前端部をテーパ面21とした筒体20に、前記組付部11の把持棒の略中間部から前部分を進退移動自在に収納し、内蔵したスプリング22によって前記把持棒を後方へ付勢する格納部19とからなるものである。
【0007】
また、本発明に係るクランパー30は、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に螺合組付けするナット治具10と共に使用するものであって、クランプ本体31の上部と下部に、前記セパレーターロッド1の上下に配置する丸パイプ5に対応する円弧部32を形成すると共に、その中間部に、前記セパレーターロッド1端部の直径より大きく、かつ、前記クランプ本体31の後方に取付けられる前記ナット治具10前端部の直径より小さい通孔33を穿設してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るナット治具10の実施形態を、図2および図3に示す。これは、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に刻設されたネジ部2に螺合組付けするナット治具であり、組付部11と格納部19とで構成される。このナット治具は、金属または合成樹脂材で成形することができる。
【0009】
組付部11は、肉太で、くさび孔12aを有する把持棒12の先端から、肉細の連結棒13を連設すると共に、その連結棒13の先端部に球体14を設けた部材を有する。また、半割状態とした一対の割筒16からなる螺合筒15の前部内周面に、セパレーターロッド1の端部に螺合する螺条17を刻設している。また、その螺合筒15の後端部を球体14に滑動自在に支持させている。さらに、当該螺合筒15の中間部にバネ材18を設け、一対の割筒16をその後端部を支点として拡径方向へ付勢させるようにしている。
【0010】
格納部19は、内周面の前端部を前方へ向けて拡径となるテーパ面21を形成した筒体20に、組付部11の把持棒12のほぼ中間部から前部分を進退移動自在に収納している。そして、内蔵したスプリング22によって、把持棒12を後方へ付勢するようにしている。なお、このスプリング22は、筒体20の中間部分に設けた支持片23と把持棒12の前端面との間に内蔵している。
【0011】
このナット治具10のセパレーターロッド1の端部に対する螺合は、いわゆるワンタッチで行うことができる。すなわち、螺合に際しては、把持棒12を一方の手で握ると共に格納部19を他方の手で握り、把持棒12を、格納部19からスプリング22の弾力に抗して前進させる。これにより、螺合筒15が筒体20から露出する。この際、筒体20の前端部はテーパ面21とされているので、一対の割筒16がバネ材18の作用によって当該テーパ面21の角度に沿って拡径する。
【0012】
この状態で、螺合筒15の先端をコンパネ3に押し付けるようにしてセパレーターロッド1の端部を侵入させた後、把持棒12を放す。これにより、把持棒12はスプリング22の弾力によって後退すると共に、一対の割筒16はバネ材18の弾力によって縮径して原形に復帰し、螺合筒15の螺条17がセパレーターロッド1端部のネジ部2に螺合する。
【0013】
従って、従来のように回転させながら螺合させる必要がなく、組付けが容易で、組付け時間を大幅に短縮することができる。ちなみに、従来技術では、一回の螺合組付けに10秒程度要していたが、本発明のナット治具10では1〜2秒で行うことができる。
【0014】
図3(a)の実施形態においては、横パイプ5の外側に縦パイプ5を配置し、押え金具8を当て、くさび孔12aにくさび金物9を圧入しているが、図3(b)のように把持棒12にねじを切り、ナット12bで締付けるようにしてもよい。
【0015】
本発明に係るクランパー30の実施形態を、図4および図5に示す。これは、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に螺合組付けするナット治具10と共に使用するものである。
【0016】
そして、クランプ本体31の上部と下部に、セパレーターロッド1の上下に配置する丸パイプ5に対応する円弧部32を形成すると共に、その中間部に、セパレーターロッド1端部のネジ部2の直径より大きく、かつ、クランプ本体31の後方に取付けられるナット治具10前端部の直径より小さい通孔33を穿設している。なお、このクランパー30は合成樹脂で成形している。
【0017】
このクランパー30を使用するとくさび金物9の使用を省略することができる(図4参照)。すなわち、クランプ本体31に穿設した通孔33の径は、セパレーターロッド1のネジ部2の直径より大きく、かつナット治具10前端部の直径より小さく設定しているので、セパレーターロッド1のネジ部2を挿通し、そのネジ部2にナット治具10を螺合すると、ナット治具10がクランパー30をコンパネ3側に強く押圧することになる。従って、くさび金物9を使用しないで、セパレーターロッド1によってコンパネ3を強固に固定することができる。
【0018】
また、このクランパー30には円弧部32を形成しているので、丸パイプ5を安定姿勢で保持することができる。さらに、このクランパー30は合成樹脂で成型しているので、鋼製と比べて、軽量で廉価なものとすることができる。なお、このクランパー30は、金属で成形することもできる。
【0019】
なお、ここで言う「ナット治具」には、本発明に係るナット治具10のみでなく、本出願人が先に出願した「ワンタッチ締付ナット」(特願2000−211220)を含む。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るナット治具10は、把持棒12を握って前進させ、拡径した螺合筒15にセパレーターロッド1の端部を侵入させた後、手を放すのみで良いので、螺合組付けをワンタッチで容易に行うことができる。従って、作業の簡素化と作業時間の大幅な短縮を図ることができる。
【0021】
本発明に係るクランパー30は、通孔33の径を、セパレーターロッド1端部の直径より大きく、かつ、ナット治具10前端部の直径より小さく設定しているので、くさび金物9の使用を省略することができる。従って、くさび金物9を打ち込む必要がなく、組付け作業の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術を示す説明図である。
【図2】本発明に係るナット治具の実施形態を示す側面断面図であり、(a)は螺合筒が拡径した状態、(b)は螺合筒が縮径した状態を示す。
【図3】(a)は本発明に係るナット治具の一実施形態の使用例を示す平面断面図で、(b)は一部変形図である。
【図4】本発明に係るクランパーの実施形態を示す側面断面図である。
【図5】本発明に係るクランパーの実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 セパレーターロッド
2 ネジ部
3 コンパネ
4 コンクリート壁
5 丸パイプ
6 角パイプ
7 接続金具
7a 抜き孔
8 押え金具
9 くさび金物
10 ナット治具
11 組付部
12 把持棒
12a くさび孔
12b ナット
13 連結棒
14 球体
15 螺合筒
16 割筒
17 螺条
18 バネ材
19 格納部
20 筒体
21 テーパ面
22 スプリング
23 支持片
30 クランパー
31 クランプ本体
32 円弧部
33 通孔
【発明の属する技術分野】本発明は、建築土木工事において、例えば、コンクリート壁を築造するためのコンパネを固定するために使用するセパレーターロッドの両端部に、ワンタッチで螺合組付きするナット治具およびそれと共に使用することのできるクランパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1を参照して説明する。従来、建築土木工事において、コンクリート壁4等を築造するためのコンパネ3は、セパレーターロッド1によって固定される。その固定方法は、まず、一対のコンパネ3間にセパレーターロッド1を挿通した後、その両端部に接続金具7を回転させながら螺合組付けする(a)。次に、接続金具7の上下に角パイプ6を配置した後、押え金具8をその孔部に接続金具7を挿通させて角パイプ6の後面に配する(b)。そして、接続金具7の抜き孔7aにくさび金物9を打ち込んで、セパレーターロッド1によってコンパネ3を固定するものである(c)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術においては、セパレーターロッド1の両端部に接続金具7を回転させながら螺合して組付ける必要があるので、その組付けが面倒であり、多大の時間を要するといった問題がある。
【0004】
また、セパレーターロッド1によってコンパネ3を固定するのに、くさび金物9を打ち込む必要もあるので、それによっても組付け作業が面倒であるといった問題がある。
【0005】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、建築土木工事におけるセパレーターロッドによるコンパネの固定を容易に行うことのできるナット治具、および当該ナット治具と共に使用することのできるクランパーを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図2乃至図5を参照して説明する。本発明に係るナット治具10は、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に螺合組付けするものであって、肉太で、くさび孔12aを有する把持棒12の先端から、肉細の連結棒13を連設すると共に、当該連結棒の先端部に球体14を設け、半割状態とした一対の割筒16からなる螺合筒15の前部内周面に、前記セパレーターロッド1の端部に螺合する螺条17を刻設し、その後端部を前記球体に滑動自在に支持させ、さらに、その中間部にバネ材18を設けて前記一対の割筒16をその後端部を支点として拡径方向へ付勢させる組付部11と、内周面前端部をテーパ面21とした筒体20に、前記組付部11の把持棒の略中間部から前部分を進退移動自在に収納し、内蔵したスプリング22によって前記把持棒を後方へ付勢する格納部19とからなるものである。
【0007】
また、本発明に係るクランパー30は、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に螺合組付けするナット治具10と共に使用するものであって、クランプ本体31の上部と下部に、前記セパレーターロッド1の上下に配置する丸パイプ5に対応する円弧部32を形成すると共に、その中間部に、前記セパレーターロッド1端部の直径より大きく、かつ、前記クランプ本体31の後方に取付けられる前記ナット治具10前端部の直径より小さい通孔33を穿設してなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るナット治具10の実施形態を、図2および図3に示す。これは、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に刻設されたネジ部2に螺合組付けするナット治具であり、組付部11と格納部19とで構成される。このナット治具は、金属または合成樹脂材で成形することができる。
【0009】
組付部11は、肉太で、くさび孔12aを有する把持棒12の先端から、肉細の連結棒13を連設すると共に、その連結棒13の先端部に球体14を設けた部材を有する。また、半割状態とした一対の割筒16からなる螺合筒15の前部内周面に、セパレーターロッド1の端部に螺合する螺条17を刻設している。また、その螺合筒15の後端部を球体14に滑動自在に支持させている。さらに、当該螺合筒15の中間部にバネ材18を設け、一対の割筒16をその後端部を支点として拡径方向へ付勢させるようにしている。
【0010】
格納部19は、内周面の前端部を前方へ向けて拡径となるテーパ面21を形成した筒体20に、組付部11の把持棒12のほぼ中間部から前部分を進退移動自在に収納している。そして、内蔵したスプリング22によって、把持棒12を後方へ付勢するようにしている。なお、このスプリング22は、筒体20の中間部分に設けた支持片23と把持棒12の前端面との間に内蔵している。
【0011】
このナット治具10のセパレーターロッド1の端部に対する螺合は、いわゆるワンタッチで行うことができる。すなわち、螺合に際しては、把持棒12を一方の手で握ると共に格納部19を他方の手で握り、把持棒12を、格納部19からスプリング22の弾力に抗して前進させる。これにより、螺合筒15が筒体20から露出する。この際、筒体20の前端部はテーパ面21とされているので、一対の割筒16がバネ材18の作用によって当該テーパ面21の角度に沿って拡径する。
【0012】
この状態で、螺合筒15の先端をコンパネ3に押し付けるようにしてセパレーターロッド1の端部を侵入させた後、把持棒12を放す。これにより、把持棒12はスプリング22の弾力によって後退すると共に、一対の割筒16はバネ材18の弾力によって縮径して原形に復帰し、螺合筒15の螺条17がセパレーターロッド1端部のネジ部2に螺合する。
【0013】
従って、従来のように回転させながら螺合させる必要がなく、組付けが容易で、組付け時間を大幅に短縮することができる。ちなみに、従来技術では、一回の螺合組付けに10秒程度要していたが、本発明のナット治具10では1〜2秒で行うことができる。
【0014】
図3(a)の実施形態においては、横パイプ5の外側に縦パイプ5を配置し、押え金具8を当て、くさび孔12aにくさび金物9を圧入しているが、図3(b)のように把持棒12にねじを切り、ナット12bで締付けるようにしてもよい。
【0015】
本発明に係るクランパー30の実施形態を、図4および図5に示す。これは、建築土木工事においてコンパネ3をセパレーターロッド1によって固定するために、当該セパレーターロッド1の両端部に螺合組付けするナット治具10と共に使用するものである。
【0016】
そして、クランプ本体31の上部と下部に、セパレーターロッド1の上下に配置する丸パイプ5に対応する円弧部32を形成すると共に、その中間部に、セパレーターロッド1端部のネジ部2の直径より大きく、かつ、クランプ本体31の後方に取付けられるナット治具10前端部の直径より小さい通孔33を穿設している。なお、このクランパー30は合成樹脂で成形している。
【0017】
このクランパー30を使用するとくさび金物9の使用を省略することができる(図4参照)。すなわち、クランプ本体31に穿設した通孔33の径は、セパレーターロッド1のネジ部2の直径より大きく、かつナット治具10前端部の直径より小さく設定しているので、セパレーターロッド1のネジ部2を挿通し、そのネジ部2にナット治具10を螺合すると、ナット治具10がクランパー30をコンパネ3側に強く押圧することになる。従って、くさび金物9を使用しないで、セパレーターロッド1によってコンパネ3を強固に固定することができる。
【0018】
また、このクランパー30には円弧部32を形成しているので、丸パイプ5を安定姿勢で保持することができる。さらに、このクランパー30は合成樹脂で成型しているので、鋼製と比べて、軽量で廉価なものとすることができる。なお、このクランパー30は、金属で成形することもできる。
【0019】
なお、ここで言う「ナット治具」には、本発明に係るナット治具10のみでなく、本出願人が先に出願した「ワンタッチ締付ナット」(特願2000−211220)を含む。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るナット治具10は、把持棒12を握って前進させ、拡径した螺合筒15にセパレーターロッド1の端部を侵入させた後、手を放すのみで良いので、螺合組付けをワンタッチで容易に行うことができる。従って、作業の簡素化と作業時間の大幅な短縮を図ることができる。
【0021】
本発明に係るクランパー30は、通孔33の径を、セパレーターロッド1端部の直径より大きく、かつ、ナット治具10前端部の直径より小さく設定しているので、くさび金物9の使用を省略することができる。従って、くさび金物9を打ち込む必要がなく、組付け作業の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術を示す説明図である。
【図2】本発明に係るナット治具の実施形態を示す側面断面図であり、(a)は螺合筒が拡径した状態、(b)は螺合筒が縮径した状態を示す。
【図3】(a)は本発明に係るナット治具の一実施形態の使用例を示す平面断面図で、(b)は一部変形図である。
【図4】本発明に係るクランパーの実施形態を示す側面断面図である。
【図5】本発明に係るクランパーの実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 セパレーターロッド
2 ネジ部
3 コンパネ
4 コンクリート壁
5 丸パイプ
6 角パイプ
7 接続金具
7a 抜き孔
8 押え金具
9 くさび金物
10 ナット治具
11 組付部
12 把持棒
12a くさび孔
12b ナット
13 連結棒
14 球体
15 螺合筒
16 割筒
17 螺条
18 バネ材
19 格納部
20 筒体
21 テーパ面
22 スプリング
23 支持片
30 クランパー
31 クランプ本体
32 円弧部
33 通孔
Claims (2)
- 建築土木工事においてコンパネ(3)をセパレーターロッド(1)によって固定するために,該セパレーターロッドの両端部に螺合組付けするナット治具であって、肉太で,くさび孔(12a)を有する把持棒(12)の先端から,肉細の連結棒(13)を連設すると共に,該連結棒の先端部に球体(14)を設け,半割状態とした一対の割筒(16)からなる螺合筒(15)の前部内周面に,前記セパレーターロッドの端部に螺合する螺条(17)を刻設し,その後端部を前記球体に滑動自在に支持させ,さらに,その中間部にバネ材(18)を設けて前記一対の割筒をその後端部を支点として拡径方向へ付勢させる組付部(11)と、内周面前端部をテーパ面(21)とした筒体(20)に,前記組付部の把持棒の略中間部から前部分を進退移動自在に収納し,内蔵したスプリング(22)によって前記把持棒を後方へ付勢する格納部(19)とからなるナット治具。
- 建築土木工事においてコンパネ(3)をセパレーターロッド(1)によって固定するために、該セパレーターロッドの両端部に螺合組付けするナット治具と共に使用するクランパーであって、クランプ本体(31)の上部と下部に、前記セパレーターロッドの上下に配置する丸パイプ(5)に対応する円弧部(32)を形成すると共に、その中間部に、前記セパレーターロッド端部の直径より大きく、かつ、前記クランプ本体の後方に取付けられる前記ナット治具前端部の直径より小さい通孔(33)を穿設してなるクランパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257794A JP2004092305A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | ナット治具およびクランパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002257794A JP2004092305A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | ナット治具およびクランパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004092305A true JP2004092305A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32062615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002257794A Pending JP2004092305A (ja) | 2002-09-03 | 2002-09-03 | ナット治具およびクランパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004092305A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100918796B1 (ko) | 2008-12-03 | 2009-09-25 | 우재진 | 원터치형 안전 연결고리 |
-
2002
- 2002-09-03 JP JP2002257794A patent/JP2004092305A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100918796B1 (ko) | 2008-12-03 | 2009-09-25 | 우재진 | 원터치형 안전 연결고리 |
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