JP2004086249A - サーバ装置、利用者端末、画像データ通信システム、画像データ通信方法及び画像データ通信プログラム - Google Patents
サーバ装置、利用者端末、画像データ通信システム、画像データ通信方法及び画像データ通信プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、利用者の要求及び利用者が使用する端末装置の表示能力等に対応した、適切な画像コンテンツを提供する。
【解決手段】画像データ通信システムによれば、利用者端末は、画像データの要求、及び、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報をサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、要求された画像データを、指定された属性情報に従って変換し、変換済画像データを利用者端末へ送信する。利用者端末は、変換済画像データを受信し表示する。よって、利用者が要求した属性の画像データが送信されることになり、無駄なデータの通信を行うことが防止できるため、通信コストを削減することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】画像データ通信システムによれば、利用者端末は、画像データの要求、及び、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報をサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、要求された画像データを、指定された属性情報に従って変換し、変換済画像データを利用者端末へ送信する。利用者端末は、変換済画像データを受信し表示する。よって、利用者が要求した属性の画像データが送信されることになり、無駄なデータの通信を行うことが防止できるため、通信コストを削減することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の要求及び利用者が使用する端末装置の表示能力等に対応した、適切な画像コンテンツを提供するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報技術の発展に伴い、利用者は、通信機能を有するパソコンや携帯電話等の端末装置を使用して画像コンテンツを閲覧することができる。ここで、画像コンテンツは、インターネット上のウェブページや写真データなどである。画像コンテンツは、通常、所定のサービス提供会社が運営するウェブサイトや他の利用者等から取得し、端末装置上で閲覧することができる。
【0003】
しかし、端末装置よって、画像表示サイズや色数といった表示能力は大きく異なる。そのため、例えば、解像度の高い画像コンテンツの場合、表示能力の高いパソコンでは閲覧することができるが、表示能力の低い携帯電話では閲覧することができないといった問題が生ずる。そこで、サービス提供会社等は、表示能力が異なる各端末装置で快適に画像コンテンツが閲覧できるようにするため、同一内容の画像コンテンツであっても、各端末装置の表示能力に対応した複数の画像コンテンツとして保有する必要があった。
【0004】
従来、この問題を回避するため、所定のサーバは、基準となる標準画像コンテンツと共に、予め各端末装置に対応する表示能力情報を記憶していた。特に、表示能力の低い携帯電話で画像コンテンツを閲覧できるようにするため、サーバは、携帯電話の各機種に対応する表示能力情報を記憶していた。
【0005】
具体的には、利用者が画像コンテンツを要求した場合、まず、サーバは、利用者が使用する携帯電話の機種に基づいて予め記憶された表示能力情報を抽出する。そして、サーバは、標準画像コンテンツを、抽出した表示能力情報に基づいて利用者が使用する携帯電話で閲覧することができるように変換する。即ち、サーバは、例えば、標準画像コンテンツを、携帯電話におけるディスプレイの縦横の大きさ、色数、色階調の表現能力などに対応した最適な画像コンテンツに変換する。また、通常、携帯電話は取り扱うことのできる画像コンテンツのデータサイズが決まっているため、標準画像コンテンツのデータサイズが大きい場合、サーバは、各携帯電話が取り扱うことのできるデータサイズに変換する。これにより、利用者は、自身の使用する携帯電話において、サーバから提供された最適、高画質な画像コンテンツを閲覧することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法において、サーバは、携帯電話の機種と表示能力情報とを予め1対1で記憶していた。そのため、サーバは、標準画像コンテンツを、常に、利用者の使用する携帯電話の表示能力における最高の画質に変換して提供していた。しかし、通常、画質が高い画像コンテンツほど通信コストも高くなる。そのため、画像コンテンツの種類によっては、利用者が、常に最高の画質で提供されることを望んでいるとは限らない。例えば、文章を楽しむことを目的として閲覧するウェブページ等は、写真データと異なり、携帯電話の表示能力における最高の画質で閲覧する必要はない。このとき、利用者は、むしろ通信コストを抑えたいと考える。
【0007】
また、従来の方法は、利用者が使用する携帯電話のメモリ残量を考慮しておらず、メモリ残量が足りないにも関わらずサーバが最高の画質で画像コンテンツを提供し、結果として利用者は当該画像コンテンツを閲覧することができないという問題も生じていた。
【0008】
また、従来の方法は、サーバが携帯電話の機種と表示能力情報を予め対応付けて記憶しているため、最新機種に対応するのに時間がかかるという問題もあった。さらに、利用者の携帯電話がサーバに記憶されていない機種の場合、表示能力情報に基づいて最適、高画質な画像コンテンツを提供することが出来なかった。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、利用者の要求及び利用者が使用する端末装置の表示能力等に対応した、適切な画像コンテンツを提供することができる画像データ通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信手段と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備える。
【0011】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置により実行される画像データ通信は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信工程と、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信工程と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得工程と、前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換工程と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信工程と、を有する。
【0012】
上記のサーバ装置又は画像データ通信方法は、利用者端末から要求された画像データを指定された属性で提供する。具体的には、利用者端末から画像データの要求及びその画像データの画素サイズ、データサイズ、色数の少なくとも1つを含む属性情報を受信する。そして、指定された画像データを指定された属性に従って変換し、変換済み画像データを要求元の利用者端末へ送信する。よって、必要以上に高品質の画像データを利用者端末へ送信することが無くなり、通信費の削減が可能となる。
【0013】
上記のサーバ装置の一態様では、前記画像データ変換手段により、前記第1属性情報に基づいて前記画像データを変換することができるか否かを提供可否情報として前記利用者端末に送信する提供可否情報送信手段をさらに備えることができる。また、他の一態様では、前記変換済画像データとして提供可能な前記画像データの属性情報を、提供可能情報として前記利用者端末に送信する提供可能情報送信手段をさらに備えることができる。これにより、利用者端末はサーバ装置から取得可能な属性に従って画像データを要求することになり、通信の効率化が図れる。
【0014】
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記変換済画像データ送信手段により前記変換済画像データを前記利用者端末に送信した後、利用者端末から同一内容の前記画像データについて前記第1属性情報と異なる第2属性情報を受信する第2属性情報受信手段と、前記第1属性情報及び第2属性情報に基づいて差分情報を作成する差分情報作成手段と、前記差分情報を利用者端末に送信する差分情報送信手段と、をさらに備えることができる。これによれば、利用者は希望する画像データについてまず低画質でデータを取得してその概要を把握し、高画質な画像データを取得したいと考えた場合は差分データを取得することにより、データ通信量に無駄なく効率的に画像データを取得することができる。
【0015】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置は、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースと、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得手段と、前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備える。
【0016】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えたサーバ装置により実行される画像データ通信方法は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信工程と、前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得工程と、前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得工程と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得工程と、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換工程と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信工程と、を有する。
【0017】
上記のサーバ装置又は画像データ通信方法によれば、サーバ装置は、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えている。利用者が機種情報及び画像データの要求をサーバ装置へ送信すると、サーバ装置は機種情報に基づいて要求された画像データを変換し、要求元の利用者端末へ送信する。よって、利用者が受信して利用者端末に適切に表示できる属性の画像データのみが送信されるので、無駄なデータの通信などが行われることがなく、効率的に画像データの通信が可能となる。
【0018】
上記のサーバ装置の一態様では、前記統計データベースは、前記機種情報と対応付けて、前記機種情報に対応する利用者端末において要求の多かった画像データの属性情報を記憶することができる。これにより、サーバ装置は、特定の利用者端末において要求の多い属性、即ちその機種の利用者端末において適切に表示可能な属性で画像データを提供することが可能となる。
【0019】
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記利用者端末は表示部としてディスプレイを備え、前記属性情報は、前記利用者端末のディスプレイの特性である色特性及び/又はトーン特性を含むことができる。これにより、利用者端末の物理的な特性に応じて、適切な画像データを提供することができる。
【0020】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能な利用者端末は、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段と、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段と、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、を備える。
【0021】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能な利用者端末により実行される画像データ通信方法は、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信工程と、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信工程と、前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信工程と、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示工程と、を有する。
【0022】
上記のサーバ装置又は画像データ通信方法によれば、利用者端末は、画像データと、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報とをサーバ装置に送信し、対応する画像データを受信する。よって、必要以上に高画質の画像データや、当該利用者端末では適切に表示できない画像データを受信することがないので、通信費を効果的に削減することができる。
【0023】
上記の利用者端末の一態様では、前記属性情報は、利用者端末自身の表示能力に合わせて利用者が設定することができる。また、利用者端末自身の表示能力に合わせて前記属性情報を自動的に設定する手段を備えることもできる。
【0024】
上記の利用者端末の他の一態様は、前記画像データを記憶するメモリと、前記メモリの残量に基づいて前記属性情報を設定する手段と、をさらに備えることができる。これにより、利用者端末はメモリ残量を超える画像データを受信することがなくなり、通信費の無駄を防止することができる。
【0025】
上記の利用者端末の他の一態様では、前記属性情報送信手段は、前記属性情報を前記画像データ毎に設定し、送信することができる。これにより、画像データの種類などに応じて適切な属性で画像データを取得することができる。
【0026】
上記の利用者端末の他の一態様は、前記画像データを表示する表示装置をさらに備え、前記画像表示手段は、前記表示装置色特性及び/又はトーン特性に基づいて前記変換済画像データを調整して表示することができる。これにより、実際に利用者が画像データを表示する表示装置に適した画像データを得ることができる。
【0027】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者が使用する利用者端末と、前記利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置とを備える画像データ通信システムにおいて、前記サーバ装置は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を受信する属性情報受信手段と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備え、前記利用者端末は、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段と、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、前記画像データ要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段と、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、を備える。
【0028】
上記の画像データ通信システムによれば、利用者端末は、画像データの要求、及び、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報をサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、要求された画像データを、指定された属性情報に従って変換し、変換済画像データを利用者端末へ送信する。利用者端末は、変換済画像データを受信し表示する。よって、利用者が要求した属性の画像データが送信されることになり、無駄なデータの通信を行うことが防止できるため、通信コストを削減することができる。
【0029】
上記の画像データ通信システムの一態様では、前記サーバ装置は、前記属性情報に基づいて、前記画像データ変換手段により前記画像データを変換することができるか否かを提供可否情報として、前記利用者端末に送信する提供可否情報送信手段をさらに備えることができる。また、他の一態様では、前記サーバ装置は、提供可能な画像データの前記属性情報を提供可能情報として前記利用者端末に送信する提供可能情報送信手段をさらに備え、前記利用者端末は、提供可能情報を前記サーバ装置から受信する提供可能情報受信手段と前記利用者端末において前記提供可能情報の範囲内で前記属性情報を設定する手段と、をさらに備えることができる。これにより、サーバ装置が提供可能な属性のなかから、利用者が希望する属性を選んで画像データを要求することができ、適切な画像データのみを通信することができる。
【0030】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムは、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信手段、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段、前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換手段、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0031】
また、本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えたコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムは、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段、前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得手段、前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得手段、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0032】
上記の画像データ通信プログラムをサーバ装置内のコンピュータで実行することにより、上記のサーバ装置を実現することができる。
【0033】
本発明のさらに他の観点では、ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能なコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムは、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段、前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0034】
上記の画像データ通信プログラムを利用者端末内のコンピュータで実行することにより、上記の利用者端末を実現することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態では、通信機能を有する端末装置として携帯電話を利用するシステムに本発明を適用した場合について説明する。
【0036】
[コンテンツ提供システム]
図1に、本発明の実施形態にかかるコンテンツ提供システム100の概略構成を示す。図1において、コンテンツ提供システム100は、利用者端末31及びサービス提供会社のサーバ32が、ネットワーク30を介して通信可能に構成されている。ネットワーク30の最も好適な例は、インターネットである。
【0037】
利用者端末31は、サーバ32へのアクセス、画像コンテンツの閲覧等を行う際に利用者が使用する端末装置である。ここで、画像コンテンツは、ウェブページや写真データ等であり、サービス提供会社が提供しているものとする。利用者端末31は、ネットワーク30を介しての通信機能及びウェブブラウザ機能を有し、所定の画像コンテンツを取得して閲覧することのできる携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の端末装置とすることができる。
【0038】
次に、サービス提供会社側の構成について説明する。サービス提供会社は、写真データやウェブページといった画像コンテンツを、利用者に提供するウェブサイトを運営している会社である。サーバ32は、コンテンツデータベース(以下、「DB]と呼ぶ。)33に接続されている。サーバ32は、詳細は後述するが、ネットワーク30を介しての通信機能、画像コンテンツ変換機能などを有する。
【0039】
コンテンツDB33は、図2に例示するように、サービス提供会社が利用者に提供することができる画像コンテンツを記憶している。具体的には、各画像コンテンツをコンテンツID下で管理するとともに、その画像コンテンツに関するコンテンツ種類、属性などの情報を記憶している。コンテンツIDは、画像コンテンツを一意に示す識別情報である。また、コンテンツ種類とは、画像コンテンツが、どのウェブページ又は写真データであるかを示す情報であり、コンテンツIDに対応付けて記憶されている。なお、コンテンツDB33に記憶される画像コンテンツは、サーバ32が利用者端末31の表示能力に対応するよう変換する際に基準となる標準画像コンテンツである。
【0040】
また、属性は、標準画像コンテンツの画素サイズ、色数、データサイズの情報であり、コンテンツIDに対応付けて記憶されている。ここで、画素サイズとは、画像がどのくらいの画素から構成されているかを表すもので、横×縦が120×160、480×640等で表される。画素サイズが大きいほど画像コンテンツの情報量は大きくなり、解像度が高くなる。即ち、利用者端末31側には表示するために高い表示能力が必要となる。また、色数とは、標準画像コンテンツを表示する際に使用する色の最大の数である。例えば、表示能力の低い利用者端末31の場合、当該利用者端末が表示能力として有する色数に合わせて減色をする必要がある。データサイズとは、標準画像コンテンツが持つデータの量である。なお、通常、利用者端末31、特に各携帯電話が取り扱うことのできる画像コンテンツのデータサイズは予め決まっている。
【0041】
次に、図3に、本発明が適用された利用者端末31及びサーバ32のブロック図を示す。
【0042】
まず、利用者端末31について説明する。利用者端末31は、マイクロプロセッサを主体として構成されたCPU1、そのCPU1に対する主記憶装置としてのROM2及びRAM3、画像処理及び音声処理用のGPU(Graphics Processing Unit)7及びSPU(Sound Processing Unit)9、入力処理用のキー入力部4、データ入力部11、並びに、データの送受信処理用の送受信処理部5がバス12を介して各部と接続されて構成されている。
【0043】
ROM2には、利用者端末31の全体の動作制御に必要なプログラムとしてのオペレーティングシステムが書き込まれる。RAM3は作業メモリとして機能し、ダウンロードした画像コンテンツなどが必要に応じて書き込まれる。
【0044】
GPU7は、装備された液晶等からなる所定のサイズのディスプレイ8に、送信先電話番号やメールアドレスを入力操作に応じて確認的に表示させたり、必要な機能をガイド的に表示させたり、作成中や着信したメールの内容を表示させたりする制御を行うものである。また、GPU7は、サーバ32から取得した画像コンテンツ等をCPU1から受け取って、ディスプレイ8に表示させる。SPU9は、着信時の音楽などの、楽音データや音源データ等を再生してスピーカ10から出力させる。
【0045】
キー入力部4は相手先の電話番号やホームページアドレスの入力の他、利用者が要求する画像コンテンツに関する属性情報などの指定や、メールデータの作成等をおこなうための各種のキーを備えているものである。データ入力部11は、キー入力部4の操作に応じてサーバ32に対する画像コンテンツの要求情報やメール情報等を作成するものである。
【0046】
送受信処理部5は、通常の無線公衆回線からの着信、送信の回線制御及び音声データの送受信の他、サーバ32からダウンロードされる画像コンテンツの送受信を処理するもので、送受信データはアンテナ6を介して授受される。
【0047】
なお、携帯電話をはじめとする利用者端末31は、上記の他にも、通常の会話のための発着信などの携帯電話等における本来の動作を実行するための各種の構成要素を備えるが、本発明と直接関係しない部分については便宜上説明を省略する。
【0048】
次に、サーバ32について説明する。サーバ32は、マイクロプロセッサを主体として構成されたCPU20、そのCPU20に対する主記憶装置としてのROM21及びキャッシュ22、画像コンテンツ変換部23、並びに、データの送受信処理用の送受信処理部24がバス25を介して各部と接続されて構成されている。また、サーバ32は、コンテンツDB33にも接続されている。
【0049】
ROM21には、サーバ32の全体の動作制御に必要なプログラムとしてのオペレーティングシステムが書き込まれる。キャッシュ22は作業メモリとして機能する。画像コンテンツ変換部23は、コンテンツDB33に記憶された標準画像コンテンツを、利用者の要求及び利用者端末31の表示能力に対応して変換する。送受信処理部24は、インターネットをはじめとするネットワーク30を経由してのデータの送受信を処理するものである。
【0050】
[画像コンテンツ提供処理1]
次に、画像コンテンツ提供処理1について、図4を参照して説明する。図4は、画像コンテンツ提供処理1の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0051】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを取得したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS1)。ここでは、例えば、利用者が、コンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。
【0052】
次に、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際の画素サイズを選択する(ステップS2)。ここで、利用者端末31の表示能力は、画素サイズが最大「176×220」の画像コンテンツを閲覧することが可能であったとする。しかし、利用者は、ステップS2の画素サイズ選択において、必ずしも最大の画素サイズを選択する必要はない。例えば、ステップS1において選択した「ウェブページB」が文字データを中心としたウェブサイトである場合、利用者は通信コストを抑えるために、利用者端末31の表示能力より低い画素サイズを選択することができる。一方、ステップS1においてウェブページではなく所定の写真データを選択していた場合、利用者は最高の解像度で当該写真データを閲覧するために、利用者端末31が表示できる最大の画素サイズである「176×220」を選択することができる。
【0053】
次に、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際のデータサイズを選択する(ステップS3)。通常、携帯電話は、予め扱うことのできる画像コンテンツの最大データサイズが決まっている。しかし、利用者は、ステップS3のデータサイズ選択において、必ずしも最大のデータサイズを選択する必要はない。そこで、利用者は、「ウェブページB」の見易さや通信コスト等を考慮して最適なデータサイズを選択する。例えば、利用者がデータサイズ「8キロバイト(以下、「KB」と呼ぶ。)」を選択したとする。
【0054】
次に、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際の色数を選択する(ステップS4)。ステップS4の色数の選択においても、画像サイズ及びデータサイズの選択と同様に、「ウェブページB」の見易さや通信コスト等を考慮して最適な色数を選択する。例えば、利用者が色数「65536色」を選択したとする。
【0055】
次に、利用者は、利用者端末31を使用してステップS1で選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、ステップS2乃至S4で選択した画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報としてサーバ32へ送信する(ステップS5)。なお、属性情報は、画素サイズ、データサイズ又は色数のうちいずれか1つ以上を選択していれば、3つ全てを選択していなくても構わない。
【0056】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を取得する。サーバ32は、まず、コンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、属性情報、即ち、利用者が選択した画素サイズ、データサイズ又は色数のいずれか1つ以上に基づいて、抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS6)。さらに、サーバ32は、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS7)。
【0057】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS8)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、利用者は要求した画像コンテンツを自己の利用者端末31上で見ることができ、画像コンテンツ提供処理1は完了する。
【0058】
なお、上記の画像コンテンツ提供処理1は、具体的には、サービス提供会社の運営するウェブサイトにおける指示に従い、利用者が利用者端末31を使用して、送信ボタンの押下等をすることにより行われる。即ち、画像コンテンツの指定、画素サイズの選択などは、ウェブページ上に表示される複数の選択肢から利用者が希望するものを選択することにより実行することができる。但し、上記の実施形態において、画素サイズ、データサイズ及び色数は、ウェブサイトの指示に従い選択することを想定しているが、本発明はこれに限られるものではなく、直接利用者が入力しても構わない。
【0059】
これによれば、サーバ32は、利用者端末31の要求する属性情報に基づいて変換済画像コンテンツを送信する。そのため、サーバ32が、利用者端末31の表示能力以上の変換済画像コンテンツを送信することはない。これにより、必要以上に高品質の画像データを送信することがなくなり、サーバ32と利用者端末31間の通信するデータ量を削減することができる。
【0060】
また、サーバ32は、画像コンテンツの種類に対応して、利用者の要求する最適な変換済画像コンテンツを送信することができる。即ち、文章が中心のウェブページは通信コストを抑えるために低解像度とし、写真データは細かいところまで鮮明に表示するため高解像度とする等の対応をサーバ32がすることができる。
【0061】
[画像コンテンツ提供処理2]
次に、画像コンテンツ提供処理2について、図5及び図6を参照して説明する。画像コンテンツ提供処理2は、利用者が属性情報を選択又は入力しなかった場合に、サーバ32が統計的な情報に基づいて適切な属性を決定するものである。図5は、統計DBの構造を模式的に示す図である。また、図6は、画像コンテンツ提供処理2の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0062】
まず、統計DBについて図5を参照して説明する。ここで、統計DBは、サーバ32に接続されているものとする。
【0063】
統計DBは、サービス提供会社を利用する利用者端末に関する統計情報を記憶しており、機種ID及び属性から構成されている。機種IDは、様々な種類の利用者端末を一意に示す利用者端末自身の識別情報である。また、属性は、所定の機種IDに対応する利用者端末が任意の画像コンテンツを要求した際に、最も多かった画素サイズ、色数、データサイズの情報を統計として記憶したものである。
【0064】
次に、画像コンテンツ提供処理2の流れについて図6を参照して説明する。利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS11)。例えば、利用者が、コンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。さらに、利用者は、利用者端末31を使用して選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、利用者端末31の機種IDを機種情報としてサーバ32へ送信する(ステップS12)。なお、機種情報は、利用者による入力がない場合、利用者端末31が自動的に送信するように構成することもできる。
【0065】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び機種情報を取得する(ステップS13)。サーバ32は、まず、機種情報から利用者端末31の機種IDを抽出する。そして、サーバ32は、当該機種IDに基づいて統計DBを検索し、画素サイズ、色数及びデータサイズを属性情報として抽出する(ステップS14)。
【0066】
次に、サーバ32は、ステップS13で取得したコンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、ステップS13で抽出した属性情報に基づいて、画像コンテンツを変換する(ステップS15)。さらに、サーバ32は、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS16)。
【0067】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS17)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、利用者は要求した画像コンテンツを取得することができ、画像コンテンツ提供処理2を完了する。
【0068】
なお、上記の例では、統計DBにおける属性としては、所定の機種IDに対応する利用者端末が任意の画像コンテンツを要求した際に最も多かった画素サイズ、色数、データサイズの情報が統計として記憶されている。従って、記憶される属性は必ずしもその端末装置の最大表示能力に対応するものとは限らない。また、画素サイズ、データサイズ及び色数の全てを属性情報として標準画像コンテンツを変換するのではなく、いずれか1つ以上を属性情報として変換するように設定することも可能である。また、機種ID及びコンテンツIDに基づいた統計としてもよい。
【0069】
これによれば、利用者がサーバ32に属性情報を送信しなかった場合、利用者に属性情報の送信を促すことなく、サーバ32は、統計DBに基づいて適切な変換済画像コンテンツを送信することができる。即ち、統計DBに基づくことにより、サーバ32が、利用者端末31の表示能力以上の変換済画像コンテンツを送信することはない。これにより、サーバ32と利用者端末31間の通信するデータ量を削減することができる。
【0070】
[画像コンテンツ提供処理3]
次に、画像コンテンツ提供処理3について、図7を参照して説明する。図7は、提供可能情報を送信する場合における、画像コンテンツ提供処理3の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0071】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS21)。例えば、利用者が、コンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。さらに、利用者は、利用者端末32を使用し、選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報としてサーバ32に送信する(ステップS22)。
【0072】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報を受信する。そして、サーバ32は、利用者端末31に提供することができる画素サイズ、データサイズ及び色数を提供可能情報として、利用者端末31に送信する(ステップS23)。ここで、提供可能情報の設定方法としては、提供可能な画素サイズ等の範囲を指定する、又は、選択肢を作成するなど種々の方法を設定することができる。また、提供可能情報は、利用者端末31の端末IDや画像コンテンツのコンテンツIDに関わらず常に一定としてもよいし、端末IDやコンテンツID毎に個別に設定してもよい。
【0073】
利用者は、利用者端末31において提供可能情報を取得し、まず、提供可能情報の中から画素サイズを選択する(ステップS24)。続いて、利用者は、データサイズ及び色数を選択する(ステップS25、S26)。そして、利用者は、選択した画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報としてサーバ32へ送信する(ステップS27)。なお、提供可能情報は、画素サイズ、データサイズ又は色数のうちいずれか1つ以上を設定していれば、3つ全てを設定しなくても構わない。そのため、属性情報も、提供可能情報に従い、上記3つ全てを選択しなくても構わない。
【0074】
サーバ32は、利用者端末31から属性情報を受信する。そして、サーバ32は、既に受信したコンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。さらに、サーバ32は、属性情報に基づいて、抽出した画像コンテンツを変換し(ステップS28)、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS29)。
【0075】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS30)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、利用者は希望した画像コンテンツを取得し、画像コンテンツ提供処理3は完了する。
【0076】
なお、上記の例において、サーバ32は、利用者端末31から属性情報を受信する前に、利用者端末31に提供可能情報を送信している。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を受信した後に、利用者が要求した属性の画像コンテンツを提供することができるか否かを情報として利用者端末31に送信することとしてもよい。例えば、利用者が要求した画素サイズの画像コンテンツをサーバ32が保有していない場合には、その画素サイズの画像コンテンツが無いことを示すメッセージを送信することができる。また、サーバ32は、当該提供することができるか否かの情報と共に、提供可能情報を利用者端末31に送信することもできる。例えば、利用者が要求した画素サイズの画像コンテンツをサーバ32が保有していない場合には、その画素サイズの画像コンテンツが無いことを示すメッセージ、及び、他の画素サイズの選択肢を示す情報を送信することができる。
【0077】
これによれば、サーバ32が提供することのできる画像コンテンツの情報を利用者端末31に提供することで、利用者はサーバ32が有する属性の画像コンテンツのみを要求することになり、サーバ32と利用者端末31との通信するデータ量を削減することができる。また、データ量の削減に伴い、通信コストの削減を図ることもできる
[画像コンテンツ提供処理4]
次に、画像コンテンツ提供処理4について説明する。画像コンテンツ提供処理4は、利用者端末31がサーバ32から低画質の画像コンテンツを受信した後、より解像度の高い同一内容の画像コンテンツを受信したいと考えた場合、サーバ32が当該低画質と当該高画質の画像コンテンツの差分情報を利用者端末31に送信する処理である。
【0078】
まず、画像コンテンツ提供処理4において、サーバ32が解像度に関する差分情報を利用者端末31に送信する方法を説明する。
【0079】
第1ステップとして、サーバ32は、図8に示すように、要求のあった画像コンテンツについて任意のN×N画素を1つのブロック50とし、各ブロックのDC成分を利用者端末31に送信する。一方、利用者端末31は、単純に受信した当該DC成分を拡大して、ディスプレイ8上で、要求した画像コンテンツの低解像度表示を行う。
【0080】
第2ステップとして、利用者は、利用者端末31において画像コンテンツを確認した後、より解像度の高い同一内容の画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、サーバ32へその旨の要求を行う。一方、要求を受信したサーバ32は、各ブロックに対して高解像度と低解像度の画像コンテンツにおけるDC成分からの差分情報を送信する。利用者端末31は、受信したDC成分からの差分情報、及び、第1ステップで受信した各ブロックのDC成分に基づいて、ディスプレイ8上で、要求した画像コンテンツの高解像度表示を行う。
【0081】
具体的に、図9を参照して説明する。サーバ32は、ブロック51が例えば2×2画素の場合、第1ステップでは、図9に示す1回目送信データとして、2×2画素のブロックの平均値、第2ステップでは、図9に示す2回目送信データとして、2×2画素の各画素についての平均値との差分情報を利用者端末31に送信する。よって、第2ステップの値の範囲は各画素あたり、−128〜127となり、7ビット信号でよい。また、同色が続く場合は差分が0となり、ランレングスなどの圧縮方法に対しても有効である。
【0082】
このように、画像コンテンツ提供処理4における、サーバ32が解像度に関する差分情報を利用者端末31に送信する方法によれば、第1ステップで送信するDC成分は低解像度の画像コンテンツであるため、データ量が非常に小さく、それに伴って通信コストも少なくすむ。即ち、サーバ32は、利用者端末31に高速に画像コンテンツを転送でき、利用者は、低コストで要求した画像コンテンツの概要を瞬時に把握することができる。
【0083】
また、第2ステップで送信する差分情報は、高解像度の画像コンテンツを1回で圧縮して送信する場合と比較して、ブロックのDC成分を送る必要がないため、データ量を小さくすることができる。
【0084】
なお、上記の例では、各ブロックのDC成分を利用者端末31に送信しているが、これに限られるものではなく、送信する情報はAC成分、又は、AC成分とDC成分としても構わない。
【0085】
次に、画像コンテンツ提供処理4において、サーバ32がビット幅に関する差分情報を利用者端末31に送信する方法を説明する。ここで、利用者端末31が要求した画像コンテンツは、図10に示すように、RGB各色8ビットで、画素あたり24ビットであるとする。
【0086】
1回目の送信として、サーバ32は、各画素において、各色の上位データ4ビット、即ちRGB3色で12ビットの画像コンテンツを利用者端末31に送信する。このとき、利用者端末31は、図10の1回目表示として示すように、下位データを0ビットとし、受信した上位データ12ビットに基づいて画像コンテンツを表示する。各画素において上位データ12ビットのみであっても、大体の画像を把握するには十分である。しかし、この場合、色の情報は一部失われ、グラデーション等の階調再現性といった色の再現性は高いとはいえない。
【0087】
利用者は、利用者端末31において画像コンテンツを確認した後、より色の再現性の高い同一内容の画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、サーバ32へその旨の要求を行う。要求を受信したサーバ32は、2回目の送信として、各画素において、各色の下位データ4ビット、即ちRGB3色で12ビットを利用者端末31に送信する。そして、利用者端末31は、1回目に受信した情報と2回目に受信した情報を合成し、図10の2回目表示として示すように、各色8ビットのフルカラー画像としてディスプレイ上に画像コンテンツを表示することができる。
【0088】
これによれば、2回目に高画質の画像コンテンツを送信する際、1回目に送信したデータを重複して送信する必要がないため、2回目のデータ量を軽減することができる。また、データ量の軽減に伴い、通信コストの削減も図ることができる。
【0089】
次に、画像コンテンツ提供処理4の流れについて図11を参照して説明する。図11は、差分情報を利用した場合における、画像コンテンツ提供処理の1つの実施形態を示すフローチャートである。
【0090】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS31)。例えば、利用者がコンテンツID「C1014」のコンテンツ種類「写真C」を選択したとする。さらに、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際の画素サイズ、データサイズ、又は色数のうち少なくとも1つ以上を属性情報として選択する(ステップS32)。例えば、利用者は、利用者端末31の表示能力及びコンテンツの種類に基づき、画素サイズ「120×160」、データサイズ「5KB」及び色数「4096色」を選択したとする。
【0091】
そして、利用者は、利用者端末31を使用してステップS31で選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、ステップS32で選択した画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報としてサーバ32へ送信する(ステップS33)。
【0092】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を取得する。サーバ32は、まず、コンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換し(ステップS34)、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する。
【0093】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS35)、ディスプレイ8への表示を行う。利用者は、変換済画像コンテンツを確認した結果、より高解像度で同一内容の画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、その旨の要求を行う(ステップS36)。例えば、利用者が利用者端末31を使用して、画素サイズ「240×320」で画像コンテンツを閲覧したい旨を、サーバ32に要求したとする。
【0094】
要求を受信したサーバ32は、ステップS34で送信した変換済画像コンテンツと受信した要求に基づいて、差分情報を作成し、当該差分情報を利用者端末31に送信する(ステップS37)。具体的には、ステップS34で送信した変換済画像コンテンツの画素サイズは「120×160」であり、ステップS36で利用者が要求した画素サイズは「240×320」であるので、画素サイズの差分情報を、上記説明のように、利用者端末31に送信する。
【0095】
差分情報を受信した利用者端末31は、当該差分情報、及び、ステップS35で受信した変換済画像コンテンツに基づいて、より高解像度の画像コンテンツを作成する(ステップS38)。そして、利用者端末31は、高解像度の画像コンテンツについて図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。
【0096】
なお、上記の画像コンテンツ提供処理4において、サーバ32は、コンテンツ情報と属性情報に基づいて画像コンテンツを変換し、変換済画像コンテンツを低解像度の画像コンテンツとして利用者端末31に送信している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、機種IDに基づいて画像コンテンツを変換する、又は、利用者端末31からはコンテンツ情報のみ受信し、利用者端末の統計等に基づいて予め設定された画像コンテンツを低解像度の画像コンテンとして送信するなど、種々の方法を適用することが可能である。
【0097】
また、上記の画像コンテンツ提供処理4では、低解像度と高解像度の画像コンテンツの差分情報を送信しているが、これに限られるものではなく、低画質と高画質の画像コンテンツの差分情報を送信する等としても構わない。
【0098】
これによれば、同一内容の画像コンテンツを異なる条件で利用者端末31から複数回要求がきても、データ量を軽減し、通信コストを最小限に抑えることができる。
【0099】
[画像コンテンツ提供処理5]
次に、画像コンテンツ提供処理5について、図12を参照して説明する。画像コンテンツ提供処理5は、利用者端末31のメモリ残量に基づいて画像コンテンツの属性を決定する方法である。図12は、画像コンテンツ提供処理5の1つの実施例を示すフローチャートである。ここで、メモリ残量とは、利用者端末31において画像コンテンツが記憶される、図2に示すRAM3の空き容量である。
【0100】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS41)。例えば、利用者がコンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。
【0101】
次に、利用者端末31は、図2に示すRAM3に基づいてメモリ残量の確認を行う(ステップS42)。そして、利用者は、確認したメモリ残量に基づいて、画素サイズ、データサイズ又は色数の少なくとも1以上を属性情報として選択する(ステップS43)。例えば、利用者端末31のメモリ残量が8KBしか残っていないにも関わらず、利用者がデータサイズ「10KB」を属性情報として選択した場合、利用者端末31はディスプレイ8上に警告画面を表示する。
【0102】
そして、利用者は、利用者端末31を使用してステップS41で選択した画像コンテンツのコンテンツIDであるコンテンツ情報と、ステップS43で選択した属性情報をサーバ32へ送信する(ステップS44)。
【0103】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を取得する。サーバ32は、まず、コンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS45)。さらに、サーバ32は、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS46)。
【0104】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS47)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、画像コンテンツ提供処理5は完了する。
【0105】
なお、上記画像コンテンツ提供処理5において、メモリ残量に基づく属性情報の選択で、メモリ残量以上の属性情報を選択した場合、警告画面を表示させた。しかし、本発明はこの方法に限定されるものではなく、予めメモリ残量以上の属性情報は選択できないようにする、又は、属性情報はサーバ32に送信する際にメモリ残量に基づいて自動的に変更される等種々の方法を設定することができる。
【0106】
これによれば、利用者が利用者端末のメモリ残量以上の属性情報を選択し、画像コンテンツを閲覧することができないといった問題を解決することができる。即ち、利用者端末31が自身のメモリ残量を確認し、警告画面等を表示することにより、画像コンテンツの閲覧失敗等による通信コストを削減することができる。
【0107】
[画像コンテンツ変換処理]
次に、画像コンテンツ変換処理について、図13乃至図17を参照して説明する。画像コンテンツ変換処理は、画像コンテンツ提供処理1のステップS7、画像コンテンツ提供処理2のステップS15、画像コンテンツ提供処理3のステップS28、画像コンテンツ提供処理のステップS34、及び画像コンテンツ提供処理5のステップS45において実行され、利用者から要求された画像コンテンツをコンテンツDB33から抽出し、変換する処理である。
【0108】
(i)画像コンテンツ変換処理1
まず、画像コンテンツ変換処理1について、図13を参照して説明する。なお、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報として受信しているものとする。コンテンツ情報としてのコンテンツIDは、「C0002」であり、属性情報としての画素サイズは「132×220」、データサイズは「12KB」、色数は「65536色」であるとする。
【0109】
サーバ32は、図13に示すように、まず、コンテンツ情報であるコンテンツIDに基づいて、利用者端末31が要求する画像コンテンツを、コンテンツDB33から抽出する(ステップS51)。具体的には、図2に示すコンテンツDBを、コンテンツID「C0002」をキーとして検索し、コンテンツ種類が「ウェブページB」である標準画像コンテンツを抽出する。
【0110】
次に、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した標準画像コンテンツを変換する(ステップS52)。具体的には、図2に示すように、抽出した標準画像コンテンツの画素サイズは「120×160」、色数は「65536色」及びデータサイズは「10KB」である。よって、利用者が要求した属性情報に基づいて、画素サイズは「132×220」及びデータサイズは「12KB」となるように、抽出した標準画像コンテンツを変換する。これにより、画像コンテンツ変換処理1は完了する。
【0111】
これによれば、サーバ32は同一の画像コンテンツについて複数の異なる属性のデータを用意して格納しておく必要はなく、サーバ32の記憶領域について最小限の使用で画像コンテンツ変換処理を行うことができる。
【0112】
(ii)画像コンテンツ変換処理2
次に、画像コンテンツ変換処理2について、図14及び図15を参照して説明する。図14は、変換済コンテンツDBの構造を模式的に示す図である。また、図15は、変換済コンテンツDBを利用する場合における、画像コンテンツ変換処理の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0113】
まず、変換済コンテンツDBについて図14を参照して説明する。ここで、変換済コンテンツDBは、サーバ32に接続されているものとする。
【0114】
変換済コンテンツDBは、任意の利用者端末の要求に基づいてコンテンツDBに記憶された標準画像コンテンツを変換した結果である変換済コンテンツを全て記憶している。そして、変換済コンテンツDBは、コンテンツID、変換済コンテンツID及び属性から構成されている。コンテンツIDは、利用者が要求した画像コンテンツの識別情報である。また、変換済コンテンツIDは、変換済画像コンテンツを一意に示す識別情報である。さらに、属性は、所定の変換済コンテンツIDに対応する変換済画像コンテンツの画素サイズ、色数及びデータサイズである。
【0115】
次に、画像コンテンツ変換処理2の流れについて図15を参照して説明する。なお、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報として受信しているものとする。コンテンツ情報としてのコンテンツIDは「C0014」であり、属性情報としての画素サイズは「132×176」、データサイズは「12KB」、色数は「65536色」であるとする。
【0116】
サーバ32は、図15に示すように、まず、コンテンツ情報であるコンテンツID、及び、属性情報に基づいて、図14に示す変換済コンテンツDBを検索する(ステップS61)。そして、サーバ32は、利用者の要求に該当する画像コンテンツが、変換済コンテンツDBに存在するか否かを判定する(ステップS62)。具体的には、図14に示す変換済コンテンツDBを、コンテンツID「C0014」で検索し、検索結果の中で、属性が、画素サイズ「132×176」、データサイズ「12KB」、色数「65536色」と一致するものがあるか否かを判定する。図14において、変換済コンテンツID「C1014−2」の変換済画像コンテンツが該当する。このように、図14に示す変換済コンテンツDBに該当する変換済画像コンテンツが存在した場合、サーバ32は、当該変換済画像コンテンツを抽出する(ステップS63)。
【0117】
一方、図14に示す変換済コンテンツDBに該当する変換済画像コンテンツが存在しなかった場合、サーバ32は、コンテンツ情報であるコンテンツIDに基づいて、利用者端末31が要求する画像コンテンツを、コンテンツDB33から抽出する(ステップS64)。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS65)。なお、ステップS64及びS65は、(i)画像コンテンツ変換処理1のステップS51及びS52と同様の処理であるため、便宜上説明は省略する。
【0118】
次に、サーバ32は、ステップS65において変換した変換済画像コンテンツに対して、識別情報である変換済コンテンツIDを発行する。そして、サーバ32は、発行した変換済コンテンツIDをキーとして変換済画像コンテンツを変換済コンテンツDBに記憶する(ステップS66)。これにより、画像コンテンツ変換処理2は、完了する。
【0119】
これによれば、サーバ32は、既に作成した変換済みコンテンツがある場合いは、再度同じ変換処理を行う必要が無くなり、サーバ32における処理負荷が軽くなる。また、利用者端末31の要求に対し、最小限の応答時間で画像コンテンツ変換処理を行うことができる。
(iii)画像コンテンツ変換処理3
次に、画像コンテンツ変換処理3について、図16及び図17を参照して説明する。図16は、キャッシュに変換済画像コンテンツを記憶した際の構造を模式的に示す図である。また、図17は、キャッシュを利用する場合における、画像コンテンツ変換処理の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0120】
まず、キャッシュについて図16を参照して説明する。キャッシュとは、データアクセスの効率化のためにデータを一時的に格納しておく場所をいう。なお、キャッシュ22は、図2に示すように、サーバ32が保有しているものとする。
【0121】
キャッシュ22は、任意の利用者端末の要求に基づいてコンテンツDB33に記憶された標準画像コンテンツを変換した結果である変換済画像コンテンツを、例えば、新しい変換済画像コンテンツから順に3つ記憶しているとする。そして、キャッシュは、コンテンツID、属性及び日時から構成されている。コンテンツIDは、利用者が要求した画像コンテンツの識別情報である。また、属性は、所定のコンテンツIDに対応する変換済画像コンテンツの画素サイズ、色数及びデータサイズである。さらに、日時は、所定のコンテンツIDに対応する変換済画像コンテンツがキャッシュ22に記憶された日時を記憶している。
【0122】
なお、キャッシュは、コンテンツ変換処理3においては、記憶する容量が制限されているため、日時に基づいて古い変換済画像コンテンツを順次消去し、新しい順に3つの変換済画像コンテンツを記憶しているものとする。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、キャッシュに記憶する変換済画像コンテンツは使用された回数が多い順に3つ等、任意に設定することが可能である。
【0123】
次に、画像コンテンツ変換処理3の流れについて図17を参照して説明する。なお、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報として受信しているものとする。コンテンツ情報としてのコンテンツIDは「C0014」であり、属性情報としての画素サイズは「132×176」、データサイズは「12KB」、色数は「65536色」であるとする。
【0124】
サーバ32は、図17に示すように、まず、コンテンツ情報であるコンテンツID、及び、属性情報に基づいて、図16に示すキャッシュ22を検索する(ステップS71)。そして、サーバ32は、利用者の要求に該当する画像コンテンツがキャッシュ22に存在するか否かを判定する(ステップS72)。具体的には、図17に示すキャッシュを、コンテンツID「C0014」で検索し、検索結果の中で、画素サイズ「132×176」、データサイズ「12KB」、色数「65536色」と一致するものがあるか否かを判定する。図16に示すキャッシュに該当する変換済画像コンテンツが存在した場合、サーバ32は、当該変換済画像コンテンツを抽出する(ステップS73)。
【0125】
一方、図16に示すキャッシュに該当する変換済画像コンテンツが存在しなかった場合、サーバ32は、コンテンツ情報であるコンテンツIDに基づいて、利用者端末31が要求する画像コンテンツを、コンテンツDB33から抽出する(ステップS74)。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS75)。なお、ステップS74及びS75は、(i)画像コンテンツ変換処理1のステップS51及びS52と同様の処理であるため、便宜上説明は省略する。
【0126】
次に、サーバ32は、図16に示すキャッシュ22に記憶された変換済画像コンテンツの中で、日時に基づいて最も古いもの変換済画像コンテンツを消去する(ステップS76)。そして、サーバ32は、ステップS75において変換した変換済画像コンテンツをキャッシュ22に記憶する(ステップS77)。これにより、画像コンテンツ変換処理3は完了する。
【0127】
これによれば、サーバの記憶領域を一部使用して迅速に画像コンテンツ変換処理を行うことができる。
【0128】
なお、上記の例では、画像コンテンツはサービス提供会社が提供するとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者端末同士でサーバ32を経由して画像コンテンツを交換する場合等にも適用可能である。また、上記の例では、サービス提供会社が画像コンテンツ変換処理を行っているが、画像コンテンツ変換処理を行うサーバを分離して別に組織しても構わない。
【0129】
また、上記の例では、属性情報は利用者が選択又は入力しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、属性情報は、利用者端末31の表示能力に合わせて予め設定されていたり、自動的に設定されたりしても構わない。
【0130】
[変形例]
本実施形態では、属性情報として画素サイズ、色数、データサイズを設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、属性情報として利用者端末毎のディスプレイ特性などを設定することとしても構わない。
【0131】
例えば、利用者端末31として使用される携帯電話は、通常、ディスプレイ8として液晶パネルを使用している。そして、同じ画素サイズ、色数及びデータサイズの画像コンテンツであっても、各携帯電話の液晶パネルの特性、即ちディスプレイ特性により色再現性は異なる。ここで、色再現性とは、実際の色とディスプレイを通して人が認識する色の再現性であり、色再現性が高いほど実際の色とディスプレイを通した色が近く、色再現性が低いほど実際の色とディスプレイを通した色が遠くなる。
【0132】
ディスプレイ特性としては、主に、トーン特性や色特性が考えられる。ここで、トーン特性とはディスプレイに対する入力階調値にに対する出力階調値の特性であり、色特性とは色度図上のずれに対する出力の特性とすることができる。このような、トーン特性や色特性といったディスプレイ特性により色再現性が異なるため、利用者が利用者端末31のディスプレイ上において最適な状態で画像コンテンツを閲覧するためには、ディスプレイ特性を考慮した設定をすることが必要となる。
【0133】
特に、表示できる色数の少ない利用者端末では、画像コンテンツを受信した後に、利用者端末自身が調整することで色再現性を高め、当該画像コンテンツを最適な状態とすることは困難である。よって、利用者端末31は、色数のみならず利用者端末のトーン特性も属性情報としてサーバ32に送信し、サーバ32が色数及びトーン特性に基づいて、要求された画像コンテンツのトーン調整及び減色処理を行うことが望ましい。このとき、サーバ32と接続されたコンテンツDB33は、属性情報として、例えばsRGBを基準としたトーン特性を記憶しておくことも可能である。ここで、sRGBとは、ディスプレイなどの表示機器がどこからどこまでの範囲の色を表示できるのかを示す能力値であり、IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)の色空間国際規格に採用された規格である。
【0134】
これによれば、画素サイズ、色数及びデータサイズのみならず、利用者端末のディスプレイ特性も考慮した上で、最適な画像コンテンツを利用者に提供することができる。また、利用者端末が調整する必要がないため、利用者の調整における煩わしさや手間を省くことができる。
【0135】
なお、本発明は上記の例によらず、色特性やトーン特性といったディスプレイ特性を各利用者端末で調整することができるようにしても構わない。特に、色特性は、例えば、表示できる色数が約26万色といった利用者端末では、画像コンテンツを受信した後に、利用者端末自身が調整することで色再現性を高め、当該画像コンテンツを最適な状態とすることが容易であり、比較的処理も軽い。また、画像コンテンツの二次的利用を考慮すると、サーバ32が利用者端末31から属性情報として受信した色特性に基づいて画像コンテンツの調整を行うよりは、利用者端末自身が調整した方がよい。
【0136】
ここで、二次的利用は、利用者端末31が受信した画像コンテンツを他の利用者端末に転送すること等である。二次的利用の場合、各利用者端末が、標準画像コンテンツを記憶しておき、自身が閲覧する場合は色特性に基づいて調整し、転送する場合は標準画像コンテンツを送信する方が、画像コンテンツの劣化を防ぐことができる。
【0137】
これによれば、利用者端末31が色特性に基づく調整を行うため、サーバ32の負荷を軽減することができる。また、属性情報に色特性が含まれないことで、変換済コンテンツDBやキャッシュ22を利用する可能性が高くなる。即ち、変換済画像コンテンツの再利用性を高くすることができる。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者の要求及び利用者が使用する端末装置の表示能力等に対応した、適切な画像コンテンツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像コンテンツ提供システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用されるコンテンツDBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図3】本発明が適用された利用者端末及びサーバのブロック図である。
【図4】画像コンテンツ提供処理1を示すフローチャートである。
【図5】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用される統計DBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図6】画像コンテンツ提供処理2を示すフローチャートである。
【図7】画像コンテンツ提供処理3を示すフローチャートである。
【図8】画像コンテンツ提供処理4において、サーバが解像度に関する差分情報を利用者端末に送信する方法を説明する図である。
【図9】サーバが解像度に関する差分情報を利用者端末に送信する方法の具体例を示す図である。
【図10】画像コンテンツ提供処理4において、サーバがビット幅に関する差分情報を利用者端末に送信する方法を説明する図である。
【図11】画像コンテンツ提供処理4を示すフローチャートである。
【図12】画像コンテンツ提供処理5を示すフローチャートである。
【図13】画像コンテンツ変換処理1を示すフローチャートである。
【図14】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用される変換済コンテンツDBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図15】画像コンテンツ変換処理2を示すフローチャートである。
【図16】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用されるキャッシュのデータ構造を模式的に示す図である。
【図17】画像コンテンツ変換処理3を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU、 2 ROM、 3 RAM、 4 キー入力部、 5 送受信処理部、 6 アンテナ、 7 GPU、 8 ディスプレイ、 9 SPU、10 スピーカ、 11 データ入力部、 12 バス、 20 CPU(サーバ)、 21 ROM(サーバ)、 22 キャッシュ、 23 画像コンテンツ変換部、 24 送受信処理部(サーバ)、 25 バス(サーバ)、 30 ネットワーク、 31 利用者端末、 32 サーバ、 33 コンテンツDB
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の要求及び利用者が使用する端末装置の表示能力等に対応した、適切な画像コンテンツを提供するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の情報技術の発展に伴い、利用者は、通信機能を有するパソコンや携帯電話等の端末装置を使用して画像コンテンツを閲覧することができる。ここで、画像コンテンツは、インターネット上のウェブページや写真データなどである。画像コンテンツは、通常、所定のサービス提供会社が運営するウェブサイトや他の利用者等から取得し、端末装置上で閲覧することができる。
【0003】
しかし、端末装置よって、画像表示サイズや色数といった表示能力は大きく異なる。そのため、例えば、解像度の高い画像コンテンツの場合、表示能力の高いパソコンでは閲覧することができるが、表示能力の低い携帯電話では閲覧することができないといった問題が生ずる。そこで、サービス提供会社等は、表示能力が異なる各端末装置で快適に画像コンテンツが閲覧できるようにするため、同一内容の画像コンテンツであっても、各端末装置の表示能力に対応した複数の画像コンテンツとして保有する必要があった。
【0004】
従来、この問題を回避するため、所定のサーバは、基準となる標準画像コンテンツと共に、予め各端末装置に対応する表示能力情報を記憶していた。特に、表示能力の低い携帯電話で画像コンテンツを閲覧できるようにするため、サーバは、携帯電話の各機種に対応する表示能力情報を記憶していた。
【0005】
具体的には、利用者が画像コンテンツを要求した場合、まず、サーバは、利用者が使用する携帯電話の機種に基づいて予め記憶された表示能力情報を抽出する。そして、サーバは、標準画像コンテンツを、抽出した表示能力情報に基づいて利用者が使用する携帯電話で閲覧することができるように変換する。即ち、サーバは、例えば、標準画像コンテンツを、携帯電話におけるディスプレイの縦横の大きさ、色数、色階調の表現能力などに対応した最適な画像コンテンツに変換する。また、通常、携帯電話は取り扱うことのできる画像コンテンツのデータサイズが決まっているため、標準画像コンテンツのデータサイズが大きい場合、サーバは、各携帯電話が取り扱うことのできるデータサイズに変換する。これにより、利用者は、自身の使用する携帯電話において、サーバから提供された最適、高画質な画像コンテンツを閲覧することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法において、サーバは、携帯電話の機種と表示能力情報とを予め1対1で記憶していた。そのため、サーバは、標準画像コンテンツを、常に、利用者の使用する携帯電話の表示能力における最高の画質に変換して提供していた。しかし、通常、画質が高い画像コンテンツほど通信コストも高くなる。そのため、画像コンテンツの種類によっては、利用者が、常に最高の画質で提供されることを望んでいるとは限らない。例えば、文章を楽しむことを目的として閲覧するウェブページ等は、写真データと異なり、携帯電話の表示能力における最高の画質で閲覧する必要はない。このとき、利用者は、むしろ通信コストを抑えたいと考える。
【0007】
また、従来の方法は、利用者が使用する携帯電話のメモリ残量を考慮しておらず、メモリ残量が足りないにも関わらずサーバが最高の画質で画像コンテンツを提供し、結果として利用者は当該画像コンテンツを閲覧することができないという問題も生じていた。
【0008】
また、従来の方法は、サーバが携帯電話の機種と表示能力情報を予め対応付けて記憶しているため、最新機種に対応するのに時間がかかるという問題もあった。さらに、利用者の携帯電話がサーバに記憶されていない機種の場合、表示能力情報に基づいて最適、高画質な画像コンテンツを提供することが出来なかった。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、利用者の要求及び利用者が使用する端末装置の表示能力等に対応した、適切な画像コンテンツを提供することができる画像データ通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信手段と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備える。
【0011】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置により実行される画像データ通信は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信工程と、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信工程と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得工程と、前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換工程と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信工程と、を有する。
【0012】
上記のサーバ装置又は画像データ通信方法は、利用者端末から要求された画像データを指定された属性で提供する。具体的には、利用者端末から画像データの要求及びその画像データの画素サイズ、データサイズ、色数の少なくとも1つを含む属性情報を受信する。そして、指定された画像データを指定された属性に従って変換し、変換済み画像データを要求元の利用者端末へ送信する。よって、必要以上に高品質の画像データを利用者端末へ送信することが無くなり、通信費の削減が可能となる。
【0013】
上記のサーバ装置の一態様では、前記画像データ変換手段により、前記第1属性情報に基づいて前記画像データを変換することができるか否かを提供可否情報として前記利用者端末に送信する提供可否情報送信手段をさらに備えることができる。また、他の一態様では、前記変換済画像データとして提供可能な前記画像データの属性情報を、提供可能情報として前記利用者端末に送信する提供可能情報送信手段をさらに備えることができる。これにより、利用者端末はサーバ装置から取得可能な属性に従って画像データを要求することになり、通信の効率化が図れる。
【0014】
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記変換済画像データ送信手段により前記変換済画像データを前記利用者端末に送信した後、利用者端末から同一内容の前記画像データについて前記第1属性情報と異なる第2属性情報を受信する第2属性情報受信手段と、前記第1属性情報及び第2属性情報に基づいて差分情報を作成する差分情報作成手段と、前記差分情報を利用者端末に送信する差分情報送信手段と、をさらに備えることができる。これによれば、利用者は希望する画像データについてまず低画質でデータを取得してその概要を把握し、高画質な画像データを取得したいと考えた場合は差分データを取得することにより、データ通信量に無駄なく効率的に画像データを取得することができる。
【0015】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置は、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースと、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得手段と、前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備える。
【0016】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えたサーバ装置により実行される画像データ通信方法は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信工程と、前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得工程と、前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得工程と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得工程と、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換工程と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信工程と、を有する。
【0017】
上記のサーバ装置又は画像データ通信方法によれば、サーバ装置は、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えている。利用者が機種情報及び画像データの要求をサーバ装置へ送信すると、サーバ装置は機種情報に基づいて要求された画像データを変換し、要求元の利用者端末へ送信する。よって、利用者が受信して利用者端末に適切に表示できる属性の画像データのみが送信されるので、無駄なデータの通信などが行われることがなく、効率的に画像データの通信が可能となる。
【0018】
上記のサーバ装置の一態様では、前記統計データベースは、前記機種情報と対応付けて、前記機種情報に対応する利用者端末において要求の多かった画像データの属性情報を記憶することができる。これにより、サーバ装置は、特定の利用者端末において要求の多い属性、即ちその機種の利用者端末において適切に表示可能な属性で画像データを提供することが可能となる。
【0019】
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記利用者端末は表示部としてディスプレイを備え、前記属性情報は、前記利用者端末のディスプレイの特性である色特性及び/又はトーン特性を含むことができる。これにより、利用者端末の物理的な特性に応じて、適切な画像データを提供することができる。
【0020】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能な利用者端末は、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段と、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段と、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、を備える。
【0021】
また、同様の観点では、ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能な利用者端末により実行される画像データ通信方法は、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信工程と、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信工程と、前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信工程と、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示工程と、を有する。
【0022】
上記のサーバ装置又は画像データ通信方法によれば、利用者端末は、画像データと、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報とをサーバ装置に送信し、対応する画像データを受信する。よって、必要以上に高画質の画像データや、当該利用者端末では適切に表示できない画像データを受信することがないので、通信費を効果的に削減することができる。
【0023】
上記の利用者端末の一態様では、前記属性情報は、利用者端末自身の表示能力に合わせて利用者が設定することができる。また、利用者端末自身の表示能力に合わせて前記属性情報を自動的に設定する手段を備えることもできる。
【0024】
上記の利用者端末の他の一態様は、前記画像データを記憶するメモリと、前記メモリの残量に基づいて前記属性情報を設定する手段と、をさらに備えることができる。これにより、利用者端末はメモリ残量を超える画像データを受信することがなくなり、通信費の無駄を防止することができる。
【0025】
上記の利用者端末の他の一態様では、前記属性情報送信手段は、前記属性情報を前記画像データ毎に設定し、送信することができる。これにより、画像データの種類などに応じて適切な属性で画像データを取得することができる。
【0026】
上記の利用者端末の他の一態様は、前記画像データを表示する表示装置をさらに備え、前記画像表示手段は、前記表示装置色特性及び/又はトーン特性に基づいて前記変換済画像データを調整して表示することができる。これにより、実際に利用者が画像データを表示する表示装置に適した画像データを得ることができる。
【0027】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者が使用する利用者端末と、前記利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置とを備える画像データ通信システムにおいて、前記サーバ装置は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を受信する属性情報受信手段と、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段と、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備え、前記利用者端末は、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段と、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、前記画像データ要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段と、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、を備える。
【0028】
上記の画像データ通信システムによれば、利用者端末は、画像データの要求、及び、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報をサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、要求された画像データを、指定された属性情報に従って変換し、変換済画像データを利用者端末へ送信する。利用者端末は、変換済画像データを受信し表示する。よって、利用者が要求した属性の画像データが送信されることになり、無駄なデータの通信を行うことが防止できるため、通信コストを削減することができる。
【0029】
上記の画像データ通信システムの一態様では、前記サーバ装置は、前記属性情報に基づいて、前記画像データ変換手段により前記画像データを変換することができるか否かを提供可否情報として、前記利用者端末に送信する提供可否情報送信手段をさらに備えることができる。また、他の一態様では、前記サーバ装置は、提供可能な画像データの前記属性情報を提供可能情報として前記利用者端末に送信する提供可能情報送信手段をさらに備え、前記利用者端末は、提供可能情報を前記サーバ装置から受信する提供可能情報受信手段と前記利用者端末において前記提供可能情報の範囲内で前記属性情報を設定する手段と、をさらに備えることができる。これにより、サーバ装置が提供可能な属性のなかから、利用者が希望する属性を選んで画像データを要求することができ、適切な画像データのみを通信することができる。
【0030】
本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムは、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段、前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信手段、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段、前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換手段、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0031】
また、本発明の他の観点では、ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えたコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムは、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段、前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得手段、前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得手段、前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段、前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段、前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0032】
上記の画像データ通信プログラムをサーバ装置内のコンピュータで実行することにより、上記のサーバ装置を実現することができる。
【0033】
本発明のさらに他の観点では、ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能なコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムは、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段、前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段、前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段、として前記コンピュータを機能させる。
【0034】
上記の画像データ通信プログラムを利用者端末内のコンピュータで実行することにより、上記の利用者端末を実現することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態では、通信機能を有する端末装置として携帯電話を利用するシステムに本発明を適用した場合について説明する。
【0036】
[コンテンツ提供システム]
図1に、本発明の実施形態にかかるコンテンツ提供システム100の概略構成を示す。図1において、コンテンツ提供システム100は、利用者端末31及びサービス提供会社のサーバ32が、ネットワーク30を介して通信可能に構成されている。ネットワーク30の最も好適な例は、インターネットである。
【0037】
利用者端末31は、サーバ32へのアクセス、画像コンテンツの閲覧等を行う際に利用者が使用する端末装置である。ここで、画像コンテンツは、ウェブページや写真データ等であり、サービス提供会社が提供しているものとする。利用者端末31は、ネットワーク30を介しての通信機能及びウェブブラウザ機能を有し、所定の画像コンテンツを取得して閲覧することのできる携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の端末装置とすることができる。
【0038】
次に、サービス提供会社側の構成について説明する。サービス提供会社は、写真データやウェブページといった画像コンテンツを、利用者に提供するウェブサイトを運営している会社である。サーバ32は、コンテンツデータベース(以下、「DB]と呼ぶ。)33に接続されている。サーバ32は、詳細は後述するが、ネットワーク30を介しての通信機能、画像コンテンツ変換機能などを有する。
【0039】
コンテンツDB33は、図2に例示するように、サービス提供会社が利用者に提供することができる画像コンテンツを記憶している。具体的には、各画像コンテンツをコンテンツID下で管理するとともに、その画像コンテンツに関するコンテンツ種類、属性などの情報を記憶している。コンテンツIDは、画像コンテンツを一意に示す識別情報である。また、コンテンツ種類とは、画像コンテンツが、どのウェブページ又は写真データであるかを示す情報であり、コンテンツIDに対応付けて記憶されている。なお、コンテンツDB33に記憶される画像コンテンツは、サーバ32が利用者端末31の表示能力に対応するよう変換する際に基準となる標準画像コンテンツである。
【0040】
また、属性は、標準画像コンテンツの画素サイズ、色数、データサイズの情報であり、コンテンツIDに対応付けて記憶されている。ここで、画素サイズとは、画像がどのくらいの画素から構成されているかを表すもので、横×縦が120×160、480×640等で表される。画素サイズが大きいほど画像コンテンツの情報量は大きくなり、解像度が高くなる。即ち、利用者端末31側には表示するために高い表示能力が必要となる。また、色数とは、標準画像コンテンツを表示する際に使用する色の最大の数である。例えば、表示能力の低い利用者端末31の場合、当該利用者端末が表示能力として有する色数に合わせて減色をする必要がある。データサイズとは、標準画像コンテンツが持つデータの量である。なお、通常、利用者端末31、特に各携帯電話が取り扱うことのできる画像コンテンツのデータサイズは予め決まっている。
【0041】
次に、図3に、本発明が適用された利用者端末31及びサーバ32のブロック図を示す。
【0042】
まず、利用者端末31について説明する。利用者端末31は、マイクロプロセッサを主体として構成されたCPU1、そのCPU1に対する主記憶装置としてのROM2及びRAM3、画像処理及び音声処理用のGPU(Graphics Processing Unit)7及びSPU(Sound Processing Unit)9、入力処理用のキー入力部4、データ入力部11、並びに、データの送受信処理用の送受信処理部5がバス12を介して各部と接続されて構成されている。
【0043】
ROM2には、利用者端末31の全体の動作制御に必要なプログラムとしてのオペレーティングシステムが書き込まれる。RAM3は作業メモリとして機能し、ダウンロードした画像コンテンツなどが必要に応じて書き込まれる。
【0044】
GPU7は、装備された液晶等からなる所定のサイズのディスプレイ8に、送信先電話番号やメールアドレスを入力操作に応じて確認的に表示させたり、必要な機能をガイド的に表示させたり、作成中や着信したメールの内容を表示させたりする制御を行うものである。また、GPU7は、サーバ32から取得した画像コンテンツ等をCPU1から受け取って、ディスプレイ8に表示させる。SPU9は、着信時の音楽などの、楽音データや音源データ等を再生してスピーカ10から出力させる。
【0045】
キー入力部4は相手先の電話番号やホームページアドレスの入力の他、利用者が要求する画像コンテンツに関する属性情報などの指定や、メールデータの作成等をおこなうための各種のキーを備えているものである。データ入力部11は、キー入力部4の操作に応じてサーバ32に対する画像コンテンツの要求情報やメール情報等を作成するものである。
【0046】
送受信処理部5は、通常の無線公衆回線からの着信、送信の回線制御及び音声データの送受信の他、サーバ32からダウンロードされる画像コンテンツの送受信を処理するもので、送受信データはアンテナ6を介して授受される。
【0047】
なお、携帯電話をはじめとする利用者端末31は、上記の他にも、通常の会話のための発着信などの携帯電話等における本来の動作を実行するための各種の構成要素を備えるが、本発明と直接関係しない部分については便宜上説明を省略する。
【0048】
次に、サーバ32について説明する。サーバ32は、マイクロプロセッサを主体として構成されたCPU20、そのCPU20に対する主記憶装置としてのROM21及びキャッシュ22、画像コンテンツ変換部23、並びに、データの送受信処理用の送受信処理部24がバス25を介して各部と接続されて構成されている。また、サーバ32は、コンテンツDB33にも接続されている。
【0049】
ROM21には、サーバ32の全体の動作制御に必要なプログラムとしてのオペレーティングシステムが書き込まれる。キャッシュ22は作業メモリとして機能する。画像コンテンツ変換部23は、コンテンツDB33に記憶された標準画像コンテンツを、利用者の要求及び利用者端末31の表示能力に対応して変換する。送受信処理部24は、インターネットをはじめとするネットワーク30を経由してのデータの送受信を処理するものである。
【0050】
[画像コンテンツ提供処理1]
次に、画像コンテンツ提供処理1について、図4を参照して説明する。図4は、画像コンテンツ提供処理1の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0051】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを取得したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS1)。ここでは、例えば、利用者が、コンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。
【0052】
次に、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際の画素サイズを選択する(ステップS2)。ここで、利用者端末31の表示能力は、画素サイズが最大「176×220」の画像コンテンツを閲覧することが可能であったとする。しかし、利用者は、ステップS2の画素サイズ選択において、必ずしも最大の画素サイズを選択する必要はない。例えば、ステップS1において選択した「ウェブページB」が文字データを中心としたウェブサイトである場合、利用者は通信コストを抑えるために、利用者端末31の表示能力より低い画素サイズを選択することができる。一方、ステップS1においてウェブページではなく所定の写真データを選択していた場合、利用者は最高の解像度で当該写真データを閲覧するために、利用者端末31が表示できる最大の画素サイズである「176×220」を選択することができる。
【0053】
次に、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際のデータサイズを選択する(ステップS3)。通常、携帯電話は、予め扱うことのできる画像コンテンツの最大データサイズが決まっている。しかし、利用者は、ステップS3のデータサイズ選択において、必ずしも最大のデータサイズを選択する必要はない。そこで、利用者は、「ウェブページB」の見易さや通信コスト等を考慮して最適なデータサイズを選択する。例えば、利用者がデータサイズ「8キロバイト(以下、「KB」と呼ぶ。)」を選択したとする。
【0054】
次に、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際の色数を選択する(ステップS4)。ステップS4の色数の選択においても、画像サイズ及びデータサイズの選択と同様に、「ウェブページB」の見易さや通信コスト等を考慮して最適な色数を選択する。例えば、利用者が色数「65536色」を選択したとする。
【0055】
次に、利用者は、利用者端末31を使用してステップS1で選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、ステップS2乃至S4で選択した画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報としてサーバ32へ送信する(ステップS5)。なお、属性情報は、画素サイズ、データサイズ又は色数のうちいずれか1つ以上を選択していれば、3つ全てを選択していなくても構わない。
【0056】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を取得する。サーバ32は、まず、コンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、属性情報、即ち、利用者が選択した画素サイズ、データサイズ又は色数のいずれか1つ以上に基づいて、抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS6)。さらに、サーバ32は、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS7)。
【0057】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS8)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、利用者は要求した画像コンテンツを自己の利用者端末31上で見ることができ、画像コンテンツ提供処理1は完了する。
【0058】
なお、上記の画像コンテンツ提供処理1は、具体的には、サービス提供会社の運営するウェブサイトにおける指示に従い、利用者が利用者端末31を使用して、送信ボタンの押下等をすることにより行われる。即ち、画像コンテンツの指定、画素サイズの選択などは、ウェブページ上に表示される複数の選択肢から利用者が希望するものを選択することにより実行することができる。但し、上記の実施形態において、画素サイズ、データサイズ及び色数は、ウェブサイトの指示に従い選択することを想定しているが、本発明はこれに限られるものではなく、直接利用者が入力しても構わない。
【0059】
これによれば、サーバ32は、利用者端末31の要求する属性情報に基づいて変換済画像コンテンツを送信する。そのため、サーバ32が、利用者端末31の表示能力以上の変換済画像コンテンツを送信することはない。これにより、必要以上に高品質の画像データを送信することがなくなり、サーバ32と利用者端末31間の通信するデータ量を削減することができる。
【0060】
また、サーバ32は、画像コンテンツの種類に対応して、利用者の要求する最適な変換済画像コンテンツを送信することができる。即ち、文章が中心のウェブページは通信コストを抑えるために低解像度とし、写真データは細かいところまで鮮明に表示するため高解像度とする等の対応をサーバ32がすることができる。
【0061】
[画像コンテンツ提供処理2]
次に、画像コンテンツ提供処理2について、図5及び図6を参照して説明する。画像コンテンツ提供処理2は、利用者が属性情報を選択又は入力しなかった場合に、サーバ32が統計的な情報に基づいて適切な属性を決定するものである。図5は、統計DBの構造を模式的に示す図である。また、図6は、画像コンテンツ提供処理2の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0062】
まず、統計DBについて図5を参照して説明する。ここで、統計DBは、サーバ32に接続されているものとする。
【0063】
統計DBは、サービス提供会社を利用する利用者端末に関する統計情報を記憶しており、機種ID及び属性から構成されている。機種IDは、様々な種類の利用者端末を一意に示す利用者端末自身の識別情報である。また、属性は、所定の機種IDに対応する利用者端末が任意の画像コンテンツを要求した際に、最も多かった画素サイズ、色数、データサイズの情報を統計として記憶したものである。
【0064】
次に、画像コンテンツ提供処理2の流れについて図6を参照して説明する。利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS11)。例えば、利用者が、コンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。さらに、利用者は、利用者端末31を使用して選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、利用者端末31の機種IDを機種情報としてサーバ32へ送信する(ステップS12)。なお、機種情報は、利用者による入力がない場合、利用者端末31が自動的に送信するように構成することもできる。
【0065】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び機種情報を取得する(ステップS13)。サーバ32は、まず、機種情報から利用者端末31の機種IDを抽出する。そして、サーバ32は、当該機種IDに基づいて統計DBを検索し、画素サイズ、色数及びデータサイズを属性情報として抽出する(ステップS14)。
【0066】
次に、サーバ32は、ステップS13で取得したコンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、ステップS13で抽出した属性情報に基づいて、画像コンテンツを変換する(ステップS15)。さらに、サーバ32は、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS16)。
【0067】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS17)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、利用者は要求した画像コンテンツを取得することができ、画像コンテンツ提供処理2を完了する。
【0068】
なお、上記の例では、統計DBにおける属性としては、所定の機種IDに対応する利用者端末が任意の画像コンテンツを要求した際に最も多かった画素サイズ、色数、データサイズの情報が統計として記憶されている。従って、記憶される属性は必ずしもその端末装置の最大表示能力に対応するものとは限らない。また、画素サイズ、データサイズ及び色数の全てを属性情報として標準画像コンテンツを変換するのではなく、いずれか1つ以上を属性情報として変換するように設定することも可能である。また、機種ID及びコンテンツIDに基づいた統計としてもよい。
【0069】
これによれば、利用者がサーバ32に属性情報を送信しなかった場合、利用者に属性情報の送信を促すことなく、サーバ32は、統計DBに基づいて適切な変換済画像コンテンツを送信することができる。即ち、統計DBに基づくことにより、サーバ32が、利用者端末31の表示能力以上の変換済画像コンテンツを送信することはない。これにより、サーバ32と利用者端末31間の通信するデータ量を削減することができる。
【0070】
[画像コンテンツ提供処理3]
次に、画像コンテンツ提供処理3について、図7を参照して説明する。図7は、提供可能情報を送信する場合における、画像コンテンツ提供処理3の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0071】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS21)。例えば、利用者が、コンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。さらに、利用者は、利用者端末32を使用し、選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報としてサーバ32に送信する(ステップS22)。
【0072】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報を受信する。そして、サーバ32は、利用者端末31に提供することができる画素サイズ、データサイズ及び色数を提供可能情報として、利用者端末31に送信する(ステップS23)。ここで、提供可能情報の設定方法としては、提供可能な画素サイズ等の範囲を指定する、又は、選択肢を作成するなど種々の方法を設定することができる。また、提供可能情報は、利用者端末31の端末IDや画像コンテンツのコンテンツIDに関わらず常に一定としてもよいし、端末IDやコンテンツID毎に個別に設定してもよい。
【0073】
利用者は、利用者端末31において提供可能情報を取得し、まず、提供可能情報の中から画素サイズを選択する(ステップS24)。続いて、利用者は、データサイズ及び色数を選択する(ステップS25、S26)。そして、利用者は、選択した画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報としてサーバ32へ送信する(ステップS27)。なお、提供可能情報は、画素サイズ、データサイズ又は色数のうちいずれか1つ以上を設定していれば、3つ全てを設定しなくても構わない。そのため、属性情報も、提供可能情報に従い、上記3つ全てを選択しなくても構わない。
【0074】
サーバ32は、利用者端末31から属性情報を受信する。そして、サーバ32は、既に受信したコンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。さらに、サーバ32は、属性情報に基づいて、抽出した画像コンテンツを変換し(ステップS28)、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS29)。
【0075】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS30)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、利用者は希望した画像コンテンツを取得し、画像コンテンツ提供処理3は完了する。
【0076】
なお、上記の例において、サーバ32は、利用者端末31から属性情報を受信する前に、利用者端末31に提供可能情報を送信している。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を受信した後に、利用者が要求した属性の画像コンテンツを提供することができるか否かを情報として利用者端末31に送信することとしてもよい。例えば、利用者が要求した画素サイズの画像コンテンツをサーバ32が保有していない場合には、その画素サイズの画像コンテンツが無いことを示すメッセージを送信することができる。また、サーバ32は、当該提供することができるか否かの情報と共に、提供可能情報を利用者端末31に送信することもできる。例えば、利用者が要求した画素サイズの画像コンテンツをサーバ32が保有していない場合には、その画素サイズの画像コンテンツが無いことを示すメッセージ、及び、他の画素サイズの選択肢を示す情報を送信することができる。
【0077】
これによれば、サーバ32が提供することのできる画像コンテンツの情報を利用者端末31に提供することで、利用者はサーバ32が有する属性の画像コンテンツのみを要求することになり、サーバ32と利用者端末31との通信するデータ量を削減することができる。また、データ量の削減に伴い、通信コストの削減を図ることもできる
[画像コンテンツ提供処理4]
次に、画像コンテンツ提供処理4について説明する。画像コンテンツ提供処理4は、利用者端末31がサーバ32から低画質の画像コンテンツを受信した後、より解像度の高い同一内容の画像コンテンツを受信したいと考えた場合、サーバ32が当該低画質と当該高画質の画像コンテンツの差分情報を利用者端末31に送信する処理である。
【0078】
まず、画像コンテンツ提供処理4において、サーバ32が解像度に関する差分情報を利用者端末31に送信する方法を説明する。
【0079】
第1ステップとして、サーバ32は、図8に示すように、要求のあった画像コンテンツについて任意のN×N画素を1つのブロック50とし、各ブロックのDC成分を利用者端末31に送信する。一方、利用者端末31は、単純に受信した当該DC成分を拡大して、ディスプレイ8上で、要求した画像コンテンツの低解像度表示を行う。
【0080】
第2ステップとして、利用者は、利用者端末31において画像コンテンツを確認した後、より解像度の高い同一内容の画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、サーバ32へその旨の要求を行う。一方、要求を受信したサーバ32は、各ブロックに対して高解像度と低解像度の画像コンテンツにおけるDC成分からの差分情報を送信する。利用者端末31は、受信したDC成分からの差分情報、及び、第1ステップで受信した各ブロックのDC成分に基づいて、ディスプレイ8上で、要求した画像コンテンツの高解像度表示を行う。
【0081】
具体的に、図9を参照して説明する。サーバ32は、ブロック51が例えば2×2画素の場合、第1ステップでは、図9に示す1回目送信データとして、2×2画素のブロックの平均値、第2ステップでは、図9に示す2回目送信データとして、2×2画素の各画素についての平均値との差分情報を利用者端末31に送信する。よって、第2ステップの値の範囲は各画素あたり、−128〜127となり、7ビット信号でよい。また、同色が続く場合は差分が0となり、ランレングスなどの圧縮方法に対しても有効である。
【0082】
このように、画像コンテンツ提供処理4における、サーバ32が解像度に関する差分情報を利用者端末31に送信する方法によれば、第1ステップで送信するDC成分は低解像度の画像コンテンツであるため、データ量が非常に小さく、それに伴って通信コストも少なくすむ。即ち、サーバ32は、利用者端末31に高速に画像コンテンツを転送でき、利用者は、低コストで要求した画像コンテンツの概要を瞬時に把握することができる。
【0083】
また、第2ステップで送信する差分情報は、高解像度の画像コンテンツを1回で圧縮して送信する場合と比較して、ブロックのDC成分を送る必要がないため、データ量を小さくすることができる。
【0084】
なお、上記の例では、各ブロックのDC成分を利用者端末31に送信しているが、これに限られるものではなく、送信する情報はAC成分、又は、AC成分とDC成分としても構わない。
【0085】
次に、画像コンテンツ提供処理4において、サーバ32がビット幅に関する差分情報を利用者端末31に送信する方法を説明する。ここで、利用者端末31が要求した画像コンテンツは、図10に示すように、RGB各色8ビットで、画素あたり24ビットであるとする。
【0086】
1回目の送信として、サーバ32は、各画素において、各色の上位データ4ビット、即ちRGB3色で12ビットの画像コンテンツを利用者端末31に送信する。このとき、利用者端末31は、図10の1回目表示として示すように、下位データを0ビットとし、受信した上位データ12ビットに基づいて画像コンテンツを表示する。各画素において上位データ12ビットのみであっても、大体の画像を把握するには十分である。しかし、この場合、色の情報は一部失われ、グラデーション等の階調再現性といった色の再現性は高いとはいえない。
【0087】
利用者は、利用者端末31において画像コンテンツを確認した後、より色の再現性の高い同一内容の画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、サーバ32へその旨の要求を行う。要求を受信したサーバ32は、2回目の送信として、各画素において、各色の下位データ4ビット、即ちRGB3色で12ビットを利用者端末31に送信する。そして、利用者端末31は、1回目に受信した情報と2回目に受信した情報を合成し、図10の2回目表示として示すように、各色8ビットのフルカラー画像としてディスプレイ上に画像コンテンツを表示することができる。
【0088】
これによれば、2回目に高画質の画像コンテンツを送信する際、1回目に送信したデータを重複して送信する必要がないため、2回目のデータ量を軽減することができる。また、データ量の軽減に伴い、通信コストの削減も図ることができる。
【0089】
次に、画像コンテンツ提供処理4の流れについて図11を参照して説明する。図11は、差分情報を利用した場合における、画像コンテンツ提供処理の1つの実施形態を示すフローチャートである。
【0090】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS31)。例えば、利用者がコンテンツID「C1014」のコンテンツ種類「写真C」を選択したとする。さらに、利用者は、選択した画像コンテンツを利用者端末31に表示する際の画素サイズ、データサイズ、又は色数のうち少なくとも1つ以上を属性情報として選択する(ステップS32)。例えば、利用者は、利用者端末31の表示能力及びコンテンツの種類に基づき、画素サイズ「120×160」、データサイズ「5KB」及び色数「4096色」を選択したとする。
【0091】
そして、利用者は、利用者端末31を使用してステップS31で選択した画像コンテンツのコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、ステップS32で選択した画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報としてサーバ32へ送信する(ステップS33)。
【0092】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を取得する。サーバ32は、まず、コンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換し(ステップS34)、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する。
【0093】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS35)、ディスプレイ8への表示を行う。利用者は、変換済画像コンテンツを確認した結果、より高解像度で同一内容の画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、その旨の要求を行う(ステップS36)。例えば、利用者が利用者端末31を使用して、画素サイズ「240×320」で画像コンテンツを閲覧したい旨を、サーバ32に要求したとする。
【0094】
要求を受信したサーバ32は、ステップS34で送信した変換済画像コンテンツと受信した要求に基づいて、差分情報を作成し、当該差分情報を利用者端末31に送信する(ステップS37)。具体的には、ステップS34で送信した変換済画像コンテンツの画素サイズは「120×160」であり、ステップS36で利用者が要求した画素サイズは「240×320」であるので、画素サイズの差分情報を、上記説明のように、利用者端末31に送信する。
【0095】
差分情報を受信した利用者端末31は、当該差分情報、及び、ステップS35で受信した変換済画像コンテンツに基づいて、より高解像度の画像コンテンツを作成する(ステップS38)。そして、利用者端末31は、高解像度の画像コンテンツについて図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。
【0096】
なお、上記の画像コンテンツ提供処理4において、サーバ32は、コンテンツ情報と属性情報に基づいて画像コンテンツを変換し、変換済画像コンテンツを低解像度の画像コンテンツとして利用者端末31に送信している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、機種IDに基づいて画像コンテンツを変換する、又は、利用者端末31からはコンテンツ情報のみ受信し、利用者端末の統計等に基づいて予め設定された画像コンテンツを低解像度の画像コンテンとして送信するなど、種々の方法を適用することが可能である。
【0097】
また、上記の画像コンテンツ提供処理4では、低解像度と高解像度の画像コンテンツの差分情報を送信しているが、これに限られるものではなく、低画質と高画質の画像コンテンツの差分情報を送信する等としても構わない。
【0098】
これによれば、同一内容の画像コンテンツを異なる条件で利用者端末31から複数回要求がきても、データ量を軽減し、通信コストを最小限に抑えることができる。
【0099】
[画像コンテンツ提供処理5]
次に、画像コンテンツ提供処理5について、図12を参照して説明する。画像コンテンツ提供処理5は、利用者端末31のメモリ残量に基づいて画像コンテンツの属性を決定する方法である。図12は、画像コンテンツ提供処理5の1つの実施例を示すフローチャートである。ここで、メモリ残量とは、利用者端末31において画像コンテンツが記憶される、図2に示すRAM3の空き容量である。
【0100】
利用者は、サービス提供会社が提供する画像コンテンツを閲覧したいと考えた場合、利用者端末31を使用してサービス提供会社の運営するウェブサイトにアクセスすることにより、サーバ32に接続する。そして、利用者は、利用者端末31においてサービス提供会社が提供する画像コンテンツを選択する(ステップS41)。例えば、利用者がコンテンツID「C0002」のコンテンツ種類「ウェブページB」を選択したとする。
【0101】
次に、利用者端末31は、図2に示すRAM3に基づいてメモリ残量の確認を行う(ステップS42)。そして、利用者は、確認したメモリ残量に基づいて、画素サイズ、データサイズ又は色数の少なくとも1以上を属性情報として選択する(ステップS43)。例えば、利用者端末31のメモリ残量が8KBしか残っていないにも関わらず、利用者がデータサイズ「10KB」を属性情報として選択した場合、利用者端末31はディスプレイ8上に警告画面を表示する。
【0102】
そして、利用者は、利用者端末31を使用してステップS41で選択した画像コンテンツのコンテンツIDであるコンテンツ情報と、ステップS43で選択した属性情報をサーバ32へ送信する(ステップS44)。
【0103】
一方、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツ情報及び属性情報を取得する。サーバ32は、まず、コンテンツ情報のコンテンツIDに基づいてコンテンツDB33から該当する画像コンテンツを抽出する。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS45)。さらに、サーバ32は、変換済画像コンテンツを要求元の利用者端末31に送信する(ステップS46)。
【0104】
利用者端末31は、変換済画像コンテンツをサーバ32から受信し(ステップS47)、図2に示すRAM3への記憶、又は、ディスプレイ8への表示といった所定の処理を行う。これにより、画像コンテンツ提供処理5は完了する。
【0105】
なお、上記画像コンテンツ提供処理5において、メモリ残量に基づく属性情報の選択で、メモリ残量以上の属性情報を選択した場合、警告画面を表示させた。しかし、本発明はこの方法に限定されるものではなく、予めメモリ残量以上の属性情報は選択できないようにする、又は、属性情報はサーバ32に送信する際にメモリ残量に基づいて自動的に変更される等種々の方法を設定することができる。
【0106】
これによれば、利用者が利用者端末のメモリ残量以上の属性情報を選択し、画像コンテンツを閲覧することができないといった問題を解決することができる。即ち、利用者端末31が自身のメモリ残量を確認し、警告画面等を表示することにより、画像コンテンツの閲覧失敗等による通信コストを削減することができる。
【0107】
[画像コンテンツ変換処理]
次に、画像コンテンツ変換処理について、図13乃至図17を参照して説明する。画像コンテンツ変換処理は、画像コンテンツ提供処理1のステップS7、画像コンテンツ提供処理2のステップS15、画像コンテンツ提供処理3のステップS28、画像コンテンツ提供処理のステップS34、及び画像コンテンツ提供処理5のステップS45において実行され、利用者から要求された画像コンテンツをコンテンツDB33から抽出し、変換する処理である。
【0108】
(i)画像コンテンツ変換処理1
まず、画像コンテンツ変換処理1について、図13を参照して説明する。なお、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報として受信しているものとする。コンテンツ情報としてのコンテンツIDは、「C0002」であり、属性情報としての画素サイズは「132×220」、データサイズは「12KB」、色数は「65536色」であるとする。
【0109】
サーバ32は、図13に示すように、まず、コンテンツ情報であるコンテンツIDに基づいて、利用者端末31が要求する画像コンテンツを、コンテンツDB33から抽出する(ステップS51)。具体的には、図2に示すコンテンツDBを、コンテンツID「C0002」をキーとして検索し、コンテンツ種類が「ウェブページB」である標準画像コンテンツを抽出する。
【0110】
次に、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した標準画像コンテンツを変換する(ステップS52)。具体的には、図2に示すように、抽出した標準画像コンテンツの画素サイズは「120×160」、色数は「65536色」及びデータサイズは「10KB」である。よって、利用者が要求した属性情報に基づいて、画素サイズは「132×220」及びデータサイズは「12KB」となるように、抽出した標準画像コンテンツを変換する。これにより、画像コンテンツ変換処理1は完了する。
【0111】
これによれば、サーバ32は同一の画像コンテンツについて複数の異なる属性のデータを用意して格納しておく必要はなく、サーバ32の記憶領域について最小限の使用で画像コンテンツ変換処理を行うことができる。
【0112】
(ii)画像コンテンツ変換処理2
次に、画像コンテンツ変換処理2について、図14及び図15を参照して説明する。図14は、変換済コンテンツDBの構造を模式的に示す図である。また、図15は、変換済コンテンツDBを利用する場合における、画像コンテンツ変換処理の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0113】
まず、変換済コンテンツDBについて図14を参照して説明する。ここで、変換済コンテンツDBは、サーバ32に接続されているものとする。
【0114】
変換済コンテンツDBは、任意の利用者端末の要求に基づいてコンテンツDBに記憶された標準画像コンテンツを変換した結果である変換済コンテンツを全て記憶している。そして、変換済コンテンツDBは、コンテンツID、変換済コンテンツID及び属性から構成されている。コンテンツIDは、利用者が要求した画像コンテンツの識別情報である。また、変換済コンテンツIDは、変換済画像コンテンツを一意に示す識別情報である。さらに、属性は、所定の変換済コンテンツIDに対応する変換済画像コンテンツの画素サイズ、色数及びデータサイズである。
【0115】
次に、画像コンテンツ変換処理2の流れについて図15を参照して説明する。なお、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報として受信しているものとする。コンテンツ情報としてのコンテンツIDは「C0014」であり、属性情報としての画素サイズは「132×176」、データサイズは「12KB」、色数は「65536色」であるとする。
【0116】
サーバ32は、図15に示すように、まず、コンテンツ情報であるコンテンツID、及び、属性情報に基づいて、図14に示す変換済コンテンツDBを検索する(ステップS61)。そして、サーバ32は、利用者の要求に該当する画像コンテンツが、変換済コンテンツDBに存在するか否かを判定する(ステップS62)。具体的には、図14に示す変換済コンテンツDBを、コンテンツID「C0014」で検索し、検索結果の中で、属性が、画素サイズ「132×176」、データサイズ「12KB」、色数「65536色」と一致するものがあるか否かを判定する。図14において、変換済コンテンツID「C1014−2」の変換済画像コンテンツが該当する。このように、図14に示す変換済コンテンツDBに該当する変換済画像コンテンツが存在した場合、サーバ32は、当該変換済画像コンテンツを抽出する(ステップS63)。
【0117】
一方、図14に示す変換済コンテンツDBに該当する変換済画像コンテンツが存在しなかった場合、サーバ32は、コンテンツ情報であるコンテンツIDに基づいて、利用者端末31が要求する画像コンテンツを、コンテンツDB33から抽出する(ステップS64)。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS65)。なお、ステップS64及びS65は、(i)画像コンテンツ変換処理1のステップS51及びS52と同様の処理であるため、便宜上説明は省略する。
【0118】
次に、サーバ32は、ステップS65において変換した変換済画像コンテンツに対して、識別情報である変換済コンテンツIDを発行する。そして、サーバ32は、発行した変換済コンテンツIDをキーとして変換済画像コンテンツを変換済コンテンツDBに記憶する(ステップS66)。これにより、画像コンテンツ変換処理2は、完了する。
【0119】
これによれば、サーバ32は、既に作成した変換済みコンテンツがある場合いは、再度同じ変換処理を行う必要が無くなり、サーバ32における処理負荷が軽くなる。また、利用者端末31の要求に対し、最小限の応答時間で画像コンテンツ変換処理を行うことができる。
(iii)画像コンテンツ変換処理3
次に、画像コンテンツ変換処理3について、図16及び図17を参照して説明する。図16は、キャッシュに変換済画像コンテンツを記憶した際の構造を模式的に示す図である。また、図17は、キャッシュを利用する場合における、画像コンテンツ変換処理の1つの実施例を示すフローチャートである。
【0120】
まず、キャッシュについて図16を参照して説明する。キャッシュとは、データアクセスの効率化のためにデータを一時的に格納しておく場所をいう。なお、キャッシュ22は、図2に示すように、サーバ32が保有しているものとする。
【0121】
キャッシュ22は、任意の利用者端末の要求に基づいてコンテンツDB33に記憶された標準画像コンテンツを変換した結果である変換済画像コンテンツを、例えば、新しい変換済画像コンテンツから順に3つ記憶しているとする。そして、キャッシュは、コンテンツID、属性及び日時から構成されている。コンテンツIDは、利用者が要求した画像コンテンツの識別情報である。また、属性は、所定のコンテンツIDに対応する変換済画像コンテンツの画素サイズ、色数及びデータサイズである。さらに、日時は、所定のコンテンツIDに対応する変換済画像コンテンツがキャッシュ22に記憶された日時を記憶している。
【0122】
なお、キャッシュは、コンテンツ変換処理3においては、記憶する容量が制限されているため、日時に基づいて古い変換済画像コンテンツを順次消去し、新しい順に3つの変換済画像コンテンツを記憶しているものとする。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、キャッシュに記憶する変換済画像コンテンツは使用された回数が多い順に3つ等、任意に設定することが可能である。
【0123】
次に、画像コンテンツ変換処理3の流れについて図17を参照して説明する。なお、サーバ32は、利用者端末31からコンテンツIDをコンテンツ情報として、また、画素サイズ、データサイズ及び色数を属性情報として受信しているものとする。コンテンツ情報としてのコンテンツIDは「C0014」であり、属性情報としての画素サイズは「132×176」、データサイズは「12KB」、色数は「65536色」であるとする。
【0124】
サーバ32は、図17に示すように、まず、コンテンツ情報であるコンテンツID、及び、属性情報に基づいて、図16に示すキャッシュ22を検索する(ステップS71)。そして、サーバ32は、利用者の要求に該当する画像コンテンツがキャッシュ22に存在するか否かを判定する(ステップS72)。具体的には、図17に示すキャッシュを、コンテンツID「C0014」で検索し、検索結果の中で、画素サイズ「132×176」、データサイズ「12KB」、色数「65536色」と一致するものがあるか否かを判定する。図16に示すキャッシュに該当する変換済画像コンテンツが存在した場合、サーバ32は、当該変換済画像コンテンツを抽出する(ステップS73)。
【0125】
一方、図16に示すキャッシュに該当する変換済画像コンテンツが存在しなかった場合、サーバ32は、コンテンツ情報であるコンテンツIDに基づいて、利用者端末31が要求する画像コンテンツを、コンテンツDB33から抽出する(ステップS74)。そして、サーバ32は、属性情報に基づいて抽出した画像コンテンツを変換する(ステップS75)。なお、ステップS74及びS75は、(i)画像コンテンツ変換処理1のステップS51及びS52と同様の処理であるため、便宜上説明は省略する。
【0126】
次に、サーバ32は、図16に示すキャッシュ22に記憶された変換済画像コンテンツの中で、日時に基づいて最も古いもの変換済画像コンテンツを消去する(ステップS76)。そして、サーバ32は、ステップS75において変換した変換済画像コンテンツをキャッシュ22に記憶する(ステップS77)。これにより、画像コンテンツ変換処理3は完了する。
【0127】
これによれば、サーバの記憶領域を一部使用して迅速に画像コンテンツ変換処理を行うことができる。
【0128】
なお、上記の例では、画像コンテンツはサービス提供会社が提供するとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者端末同士でサーバ32を経由して画像コンテンツを交換する場合等にも適用可能である。また、上記の例では、サービス提供会社が画像コンテンツ変換処理を行っているが、画像コンテンツ変換処理を行うサーバを分離して別に組織しても構わない。
【0129】
また、上記の例では、属性情報は利用者が選択又は入力しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、属性情報は、利用者端末31の表示能力に合わせて予め設定されていたり、自動的に設定されたりしても構わない。
【0130】
[変形例]
本実施形態では、属性情報として画素サイズ、色数、データサイズを設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、属性情報として利用者端末毎のディスプレイ特性などを設定することとしても構わない。
【0131】
例えば、利用者端末31として使用される携帯電話は、通常、ディスプレイ8として液晶パネルを使用している。そして、同じ画素サイズ、色数及びデータサイズの画像コンテンツであっても、各携帯電話の液晶パネルの特性、即ちディスプレイ特性により色再現性は異なる。ここで、色再現性とは、実際の色とディスプレイを通して人が認識する色の再現性であり、色再現性が高いほど実際の色とディスプレイを通した色が近く、色再現性が低いほど実際の色とディスプレイを通した色が遠くなる。
【0132】
ディスプレイ特性としては、主に、トーン特性や色特性が考えられる。ここで、トーン特性とはディスプレイに対する入力階調値にに対する出力階調値の特性であり、色特性とは色度図上のずれに対する出力の特性とすることができる。このような、トーン特性や色特性といったディスプレイ特性により色再現性が異なるため、利用者が利用者端末31のディスプレイ上において最適な状態で画像コンテンツを閲覧するためには、ディスプレイ特性を考慮した設定をすることが必要となる。
【0133】
特に、表示できる色数の少ない利用者端末では、画像コンテンツを受信した後に、利用者端末自身が調整することで色再現性を高め、当該画像コンテンツを最適な状態とすることは困難である。よって、利用者端末31は、色数のみならず利用者端末のトーン特性も属性情報としてサーバ32に送信し、サーバ32が色数及びトーン特性に基づいて、要求された画像コンテンツのトーン調整及び減色処理を行うことが望ましい。このとき、サーバ32と接続されたコンテンツDB33は、属性情報として、例えばsRGBを基準としたトーン特性を記憶しておくことも可能である。ここで、sRGBとは、ディスプレイなどの表示機器がどこからどこまでの範囲の色を表示できるのかを示す能力値であり、IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)の色空間国際規格に採用された規格である。
【0134】
これによれば、画素サイズ、色数及びデータサイズのみならず、利用者端末のディスプレイ特性も考慮した上で、最適な画像コンテンツを利用者に提供することができる。また、利用者端末が調整する必要がないため、利用者の調整における煩わしさや手間を省くことができる。
【0135】
なお、本発明は上記の例によらず、色特性やトーン特性といったディスプレイ特性を各利用者端末で調整することができるようにしても構わない。特に、色特性は、例えば、表示できる色数が約26万色といった利用者端末では、画像コンテンツを受信した後に、利用者端末自身が調整することで色再現性を高め、当該画像コンテンツを最適な状態とすることが容易であり、比較的処理も軽い。また、画像コンテンツの二次的利用を考慮すると、サーバ32が利用者端末31から属性情報として受信した色特性に基づいて画像コンテンツの調整を行うよりは、利用者端末自身が調整した方がよい。
【0136】
ここで、二次的利用は、利用者端末31が受信した画像コンテンツを他の利用者端末に転送すること等である。二次的利用の場合、各利用者端末が、標準画像コンテンツを記憶しておき、自身が閲覧する場合は色特性に基づいて調整し、転送する場合は標準画像コンテンツを送信する方が、画像コンテンツの劣化を防ぐことができる。
【0137】
これによれば、利用者端末31が色特性に基づく調整を行うため、サーバ32の負荷を軽減することができる。また、属性情報に色特性が含まれないことで、変換済コンテンツDBやキャッシュ22を利用する可能性が高くなる。即ち、変換済画像コンテンツの再利用性を高くすることができる。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者の要求及び利用者が使用する端末装置の表示能力等に対応した、適切な画像コンテンツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像コンテンツ提供システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用されるコンテンツDBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図3】本発明が適用された利用者端末及びサーバのブロック図である。
【図4】画像コンテンツ提供処理1を示すフローチャートである。
【図5】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用される統計DBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図6】画像コンテンツ提供処理2を示すフローチャートである。
【図7】画像コンテンツ提供処理3を示すフローチャートである。
【図8】画像コンテンツ提供処理4において、サーバが解像度に関する差分情報を利用者端末に送信する方法を説明する図である。
【図9】サーバが解像度に関する差分情報を利用者端末に送信する方法の具体例を示す図である。
【図10】画像コンテンツ提供処理4において、サーバがビット幅に関する差分情報を利用者端末に送信する方法を説明する図である。
【図11】画像コンテンツ提供処理4を示すフローチャートである。
【図12】画像コンテンツ提供処理5を示すフローチャートである。
【図13】画像コンテンツ変換処理1を示すフローチャートである。
【図14】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用される変換済コンテンツDBのデータ構造を模式的に示す図である。
【図15】画像コンテンツ変換処理2を示すフローチャートである。
【図16】本発明の画像コンテンツ提供システムに使用されるキャッシュのデータ構造を模式的に示す図である。
【図17】画像コンテンツ変換処理3を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU、 2 ROM、 3 RAM、 4 キー入力部、 5 送受信処理部、 6 アンテナ、 7 GPU、 8 ディスプレイ、 9 SPU、10 スピーカ、 11 データ入力部、 12 バス、 20 CPU(サーバ)、 21 ROM(サーバ)、 22 キャッシュ、 23 画像コンテンツ変換部、 24 送受信処理部(サーバ)、 25 バス(サーバ)、 30 ネットワーク、 31 利用者端末、 32 サーバ、 33 コンテンツDB
Claims (22)
- ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置であって、
前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、
前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信手段と、
前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換手段と、
前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 前記画像データ変換手段により、前記第1属性情報に基づいて前記画像データを変換することができるか否かを提供可否情報として前記利用者端末に送信する提供可否情報送信手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
- 前記変換済画像データとして提供可能な前記画像データの属性情報を、提供可能情報として前記利用者端末に送信する提供可能情報送信手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
- 前記変換済画像データ送信手段により前記変換済画像データを前記利用者端末に送信した後、利用者端末から同一内容の前記画像データについて前記第1属性情報と異なる第2属性情報を受信する第2属性情報受信手段と、
前記第1属性情報及び第2属性情報に基づいて差分情報を作成する差分情報作成手段と、
前記差分情報を利用者端末に送信する差分情報送信手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置であって、
画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースと、
前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、
前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得手段と、
前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得手段と、
前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段と、
前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 前記統計データベースは、前記機種情報と対応付けて、前記機種情報に対応する利用者端末において要求の多かった画像データの属性情報を記憶していることを特徴とする請求項5に記載のサーバ装置。
- 前記利用者端末は表示部としてディスプレイを備え、
前記属性情報は、前記利用者端末のディスプレイの特性である色特性及び/又はトーン特性を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のサーバ装置。 - ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能な利用者端末であって、
画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段と、
画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、
前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段と、
前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、を備えることを特徴とする利用者端末。 - 前記属性情報は、利用者端末自身の表示能力に合わせて利用者が設定することを特徴とする請求項8に記載の利用者端末。
- 利用者端末自身の表示能力に合わせて前記属性情報を自動的に設定する手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の利用者端末。
- 前記画像データを記憶するメモリと、
前記メモリの残量に基づいて前記属性情報を設定する手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の利用者端末。 - 前記属性情報送信手段は、前記属性情報を前記画像データ毎に設定し、送信することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の利用者端末。
- 前記画像データを表示する表示装置をさらに備え、
前記画像表示手段は、前記表示装置色特性及び/又はトーン特性に基づいて前記変換済画像データを調整して表示することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載の利用者端末。 - ネットワークを介して、利用者が使用する利用者端末と、前記利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置とを備える画像データ通信システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段と、
前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を受信する属性情報受信手段と、
前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段と、
前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段と、を備え、
前記利用者端末は、画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段と、
画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段と、
前記画像データ要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段と、
前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、を備えることを特徴とする画像データ通信システム。 - 前記サーバ装置は、前記属性情報に基づいて、前記画像データ変換手段により前記画像データを変換することができるか否かを提供可否情報として、前記利用者端末に送信する提供可否情報送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の画像データ通信システム。
- 前記サーバ装置は、提供可能な画像データの前記属性情報を提供可能情報として前記利用者端末に送信する提供可能情報送信手段をさらに備え、
前記利用者端末は、提供可能情報を前記サーバ装置から受信する提供可能情報受信手段と前記利用者端末において前記提供可能情報の範囲内で前記属性情報を設定する手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項14又は15に記載の画像データ通信システム。 - ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なサーバ装置により実行される画像データ通信方法であって、
前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信工程と、
前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信工程と、
前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得工程と、
前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換工程と、
前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信工程と、を有することを特徴とする画像データ通信方法。 - ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えたサーバ装置により実行される画像データ通信方法であって、
前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信工程と、
前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得工程と、
前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得工程と、
前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得工程と、
前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換工程と、
前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信工程と、を有することを特徴とする画像データ通信方法。 - ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能な利用者端末により実行される画像データ通信方法であって、
画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信工程と、
画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信工程と、
前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信工程と、
前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示工程と、を有することを特徴とする画像データ通信方法。 - ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能なコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムであって、
前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段、
前記利用者端末から画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を第1属性情報として受信する第1属性情報受信手段、
前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段、
前記第1属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した前記画像データを変換する画像データ変換手段、
前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする画像データ通信プログラム。 - ネットワークを介して、利用者端末との間でデータの送受信が可能であり、画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報と前記利用者端末の識別情報である機種情報との統計を記憶した統計データベースを備えたコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムであって、
前記利用者端末から前記画像データの要求を受信する画像データ要求受信手段、
前記利用者端末の機種情報を取得する機種情報取得手段、
前記利用者端末の機種情報と前記統計データベースに基づいて属性情報を取得する属性情報取得手段、
前記画像データの要求に基づいて画像データを取得する画像データ取得手段、
前記属性情報に基づいて、前記画像データ取得手段により取得した画像データを変換する画像データ変換手段、
前記画像データ変換手段により変換した変換済画像データを前記利用者端末に送信する変換済画像データ送信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする画像データ通信プログラム。 - ネットワークを介して、サーバ装置との間でデータの送受信が可能なコンピュータにより実行される画像データ通信プログラムであって、
画像データの要求を前記サーバ装置に送信する画像データ要求送信手段、
画像データの画素サイズ、データサイズ、色数のうち少なくとも1つ以上の属性情報を前記サーバ装置に送信する属性情報送信手段、
前記画像データの要求と前記属性情報に基づいて変換された変換済画像データを、前記サーバ装置から受信する変換済画像データ受信手段、
前記変換済画像データに基づいて画像を表示する画像表示手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする画像データ通信プログラム。
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