JP2004086156A - 画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、感光体ドラム32Cの周囲の温度を検出するためのサーミスタ35Cと、感光体ドラム32Cの周囲の温度と、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶するROM102bと、サーミスタ35Cの出力に基づいて感光体ドラム32Cの周囲の温度を検出し、検出した温度に基づいて、ROM102bに記憶されたインピーダンス特性データを参照して、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを算出するCPU102aと、を備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明の画像形成装置は、感光体ドラム32Cの周囲の温度を検出するためのサーミスタ35Cと、感光体ドラム32Cの周囲の温度と、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶するROM102bと、サーミスタ35Cの出力に基づいて感光体ドラム32Cの周囲の温度を検出し、検出した温度に基づいて、ROM102bに記憶されたインピーダンス特性データを参照して、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを算出するCPU102aと、を備えている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法に関し、詳細には、接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加して感光体を帯電させる画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の帯電方式には非接触のコロナ放電方式と、接触帯電方式とがある。接触帯電方式は、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させることにより、被帯電体に電荷を直接的に転移(注入)させて被帯電体面を所要の電位に帯電するものである。かかる接触帯電方式は、帯電装置として従来より広く利用されているコロナ放電方式に比して、▲1▼被帯電体面に所望の電位を得るのに必要とされる印加電圧の低圧化が図れること、▲2▼帯電過程で発生するオゾン量が極く微量でありオゾン除去フィルタの必要性がなくなること、▲3▼オゾン除去フィルタが不要であるため、装置の排気系の構成が簡略化されること、▲4▼メンテナンスフリーであること、▲5▼構成が簡単であること等の利点を有している。
【0003】
この接触帯電方式では、感光体ドラムに印加する電圧は感光体ドラムの表面電位を目標の暗部電位Vdに収束させるために、この電位Vdに相当するDC定電圧に対し電位の均一化を図るためAC電圧を重畳するDC重畳AC方式がある。
【0004】
かかるDC重畳AC方式では、帯電ローラから感光体ドラム間のインピーダンスが環境によって大きく変動するため、AC電圧が定電圧では、帯電不良、リーク等が発生する可能性がある。そのため、インピーダンスの変化に応じてAC電圧を変化させるようAC分について定電流制御を行なっている。
【0005】
しかしながら、画像形成時にAC定電流制御を行うと、感光ドラム上に生じたピンホールを帯電ローラが通過することによって急激なインピーダンスの変化や、各種電気的なノイズを生じ、電流値が影響を受けると共に印加電圧が降下し帯電不良を起こし易いという問題がある。
【0006】
上記問題を解決するために、特許文献1では、その環境に適した定電圧制御を行う技術が開示されている。具体例には、特許文献1では、画像形成装置の電源投入時や定期的なプロセスコントロール時に、帯電AC分の電流検出を実施し、目標とする電流値になるまでAC出力電圧を変動させ、その後、その出力電圧値をCPUにて記憶させ、所定の時間、この出力電圧にてAC分において定電圧制御を行っている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5‐11571号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、高圧電源内にAC出力電流検出機構を設ける構成であるため、▲1▼外部CPUに検出した電流(電圧変換したアナログ値)を送信するので、通常の高圧制御に1ビット帰還電流用のビットを追加する必要があること(4色分なら計4ビット追加が必要となること)、▲2▼所定のタイミングで必ずAC出力電流を検出してCPUで目標出力電流となるようにPWMDutyを変更するルーチンが必要になること等により回路構成が複雑かつコストアップになるという問題がある。
【0009】
本発明の第1の目的は、上記に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能な画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法を提供することにある。
【0010】
本発明の第2の目的は、上記に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止可能な画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、接触式帯電部材により感光体を帯電させ、帯電した感光体に光学像を書き込んで潜像を形成し、感光体上に形成された潜像を現像手段により現像する画像形成装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、環境情報検出手段は、前記感光体の周囲の環境情報を検出し、第1の記憶手段は、感光体の環境情報と、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶し、インピーダンス算出手段は、環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出する。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする。上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報として、感光体の周囲温度を検出する。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
上記発明によれば、高圧電圧印加手段は接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加し、電圧制御手段は、インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、高圧電圧印加手段が接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記帯電部材と感光体間のインピーダンス値と、前記接触式帯電部材の目標出力電圧との関係をインピーダンス−目標電圧変換データとして記憶する第2の記憶手段を備え、前記電圧制御手段は、前記インピーダンス−目標電圧変換データを参照して、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに対応する目標電圧出力を算出して、前記高圧電圧印加手段の出力が当該目標電圧出力となるように、前記高圧電圧印加手段を制御することを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、第2の記憶手段に帯電部材と感光体間のインピーダンス値と、前記接触式帯電部材の目標出力電圧との関係をインピーダンス−目標電圧変換データとして記憶し、電圧制御手段は、インピーダンス−目標電圧変換データを参照して、インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに対応する目標電圧出力を算出して、前記高圧電圧印加手段の出力が当該目標電圧出力となるように、高圧電圧印加手段を制御する。
【0018】
また、請求項5にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記電圧制御手段は、目標電圧出力値に対応したPWM信号を前記高圧電圧印加手段に出力し、前記高圧電圧印加手段は、前記電圧制御手段から入力されるPWM信号に対応した目標電圧出力値の電圧を接触式帯電部材に印加することを特徴とする。
【0019】
上記発明によれば、電圧制御手段は、目標電圧出力値に対応したPWM信号を前記高圧電圧印加手段に出力し、前記高圧電圧印加手段は、前記電圧制御手段から入力されるPWM信号に対応した目標電圧出力値の電圧を接触式帯電部材に印加する。
【0020】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、安全措置を講ずる安全保護手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
上記発明によれば、安全保護手段は、環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、安全措置を講ずる。
【0022】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、前記高圧電圧印加手段から前記接触式帯電部材への電圧出力を停止させることを特徴とする。
【0023】
上記発明によれば、安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、前記高圧電圧印加手段から前記接触式帯電部材への電圧出力を停止させる。
【0024】
また、請求項8にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、異常を報知することを特徴とする。
【0025】
上記発明によれば、安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、異常を報知する。
【0026】
また、請求項9にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記画像形成装置は、カラー画像を形成するカラータンデム方式の画像形成装置であることを特徴とする。
【0027】
また、請求項10にかかる発明は、画像形成装置の感光体を接触式帯電部材で帯電させる帯電装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
上記発明によれば、環境情報検出手段は、感光体の周囲の環境情報を検出し、第1の記憶手段には、感光体の環境情報と、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶し、インピーダンス算出手段は、環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出する。
【0029】
また、請求項11にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする。上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報として、感光体の周囲温度を検出する。
【0030】
また、請求項12にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0031】
上記発明によれば、高圧電圧印加手段は接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加し、電圧制御手段は、インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、高圧電圧印加手段が接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する。
【0032】
また、請求項13にかかる発明は、画像形成装置の感光体と接触する接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加して、前記感光体を帯電させる帯電装置の電源制御方法において、前記感光体の周囲の環境情報を検出する環境情報検出工程と、前記環境情報検出工程で検出された環境情報に基づいて、記憶手段に記憶されている、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係を示すインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出工程と、を含むことを特徴とする。
【0033】
上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報を検出し、検出された環境情報に基づいて、記憶手段に記憶されている、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係を示すインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出する。
【0034】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13にかかる発明において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする。上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報として、感光体の周囲温度を検出する。
【0035】
また、請求項15にかかる発明は、請求項13にかかる発明において、前記インピーダンス算出工程で算出されたインピーダンスに基づいて、前記接触式帯電部材の印加電圧を定電圧制御する電圧制御工程を含むことを特徴とする。
【0036】
上記発明によれば、算出されたインピーダンスに基づいて、接触式帯電部材の印加電圧を定電圧制御する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法を適用した画像形成装置の好適な実施の形態を、(実施の形態1)、(実施の形態2)、(実施の形態3)の順に詳細に説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置として、カラータンデム型の複写機を例示して説明する。
【0038】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる画像形成装置を図1〜図5を参照して詳細に説明する。図1は、画像形成装置の概略の全体構成を示す断面図である。図1において、画像形成装置は、原稿を露光してその反射光を光電変換して得られる画像情報を信号処理するスキャナー部1と、スキャナ部1で信号処理された画像情報に応じてPM・PWM変調したレーザー光をC,M,Y,K画像形成ユニット3C、3M、3Y、3Kの感光体にそれぞれ照射する書き込み部2と、書き込み部2で照射されたレーザー光に応じたトナー像を形成するC,M,Y,K画像形成ユニット3C、3M、3Y、3Kを備えている。画像形成ユニット3C、3M、3Y、3Kの構成は同一であるので、以下の説明では、画像形成ユニット3Cを代表させて説明する。
【0039】
画像形成ユニット3Cは、感光体32Cの表面を一様に帯電させる帯電部31Cと、帯電部31Cにより帯電された後、書き込み部2で照射されるレーザー光に応じた潜像を形成する感光体32Cと、感光体32Cに形成された潜像にトナーを付着させる現像部33C、感光体32Cの残トナーをクリーニングするドラムクリーニング機構34C等を備えている。
【0040】
また、画像形成装置は、C,M,Y,K画像形成ユニット3C〜3Kの各感光体3C〜3Kに付着されたトナー像を転写紙に転写する中間転写ベルト6を備えている。さらに、画像形成装置は、給紙トレイを本体部7(片面機)と給紙バンク8に備えると共に、手差し給紙台9を本体部に備えており、また、搬送部から送られてきた用紙に温度および圧を加えてトナーを用紙上に融着させる定着ユニット11を備えている。定着ユニット11は、用紙に温度を定着ローラ12、用紙に圧を加える加圧ローラ13とを備えている。
【0041】
図2は、図1の画像形成装置の3C〜3K画像形成ユニット3C〜3Kと転写部6の周辺の詳細な機構を示す図である。図2において、3C〜3K画像形成ユニット3C〜3Kでは、各色の感光体ドラム32C〜32Kにそれぞれ潜像を形成し、感光体ドラム32C〜32Kに形成された潜像に各色の現像ユニット33C〜33Kでそれぞれ形成されたトナー像を現像し、感光体ドラム32C〜32Kに形成されたトナー像を、転写ローラ21C〜21Kを介して中間転写ベルト6上に順次一次転写を行うことによってカラー画像を形成する。中間転写ベルト6に転写されたトナー像は、紙分離機構23から入力される転写紙に2次転写ローラ24を介して転写され、この後、転写紙は紙搬送機構25で搬送される。感光体ドラム32C〜32K上の残トナーは、ドラムクリーニング機構34C〜34Kでそれぞれクリーニングされ、また、中間転写ベルト6上の残トナーは、ベルトクリーニング機構20でクリーニングされる。
【0042】
上記構成の画像形成装置では、感光体ドラム33C〜33Kの近傍には、感光体ドラム33C〜33Kの近傍の温度を検出するためのサーミスタ35C〜35Mがそれぞれ設けられている。
【0043】
図3は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスを検出する機構の構成を示す図である。この機構は、C〜K毎に設けられており、その構成は同一となっているので、ここでは、Cの機構を代表させて説明する。
【0044】
図3において、32Cは、感光体ドラム、35Cは、環境情報である感光体ドラム32Cの周囲温度を検出するためのサーミスタ、101は、制御部102および電源103が搭載される基板、102は、基板101に搭載される制御部を示している。
【0045】
サーミスタ35Cには、電源103から抵抗Rを介して電圧が印加され、抵抗Rとサーミスタ35Cで分圧されたA点のアナログ電圧が制御部102に入力される。サーミスタ35Cは、温度に応じて抵抗が変化するため、A点のアナログ電圧も温度に応じて変化する。
【0046】
制御部102は、ROM102bに格納されたプログラムやデータに従って、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを算出するCPU102a、CPU102aが実行するためのプログラムやデータを格納したROM102b,CPU102aのワークエリアとして使用されるRAM102c等を備えている。
【0047】
ROM102bには、図4に示すような、図3のA点のアナログ電圧値と感光体ドラム32Cの近傍の温度との関係を示す電圧−温度変換データがテーブル形式または演算式の形態で格納されている。図4において、横軸は図3のA点のアナログ電圧値、縦軸は感光体ドラム32Cの近傍の温度を示している。
【0048】
また、ROM102bには、図5に示すような、感光体ドラム32Cの近傍の温度と、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスの関係を示すインピーダンス特性データがテーブル形式または演算式の形態で格納されている。図5において、横軸は感光体ドラム32Cの近傍の温度、縦軸は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを示している。
【0049】
CPU102aは、入力されるA点のアナログ電圧に基づいて、ROM102bに格納されている電圧−温度変換データ(図4参照)を参照して、感光体ドラム32Cの近傍の温度を算出する。つぎに、CPU102aは、算出した感光体ドラム32Cの近傍の温度に基づいて、ROM102bに格納されているインピーダンス特性データ(図5参照)を参照して、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンスを算出する。
【0050】
以上説明したように、実施の形態1によれば、制御部102は、サーミスタ35Cの温度による抵抗変化に応じたアナログ電圧に基づいて、電圧−温度変換データ(図4参照)を参照して、感光体ドラム32Cの近傍の温度を算出し、算出した感光体ドラム32Cの近傍の温度に基づいて、インピーダンス特性データ(図5参照)を参照して、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンスを算出することとしたので、簡単かつ低コストの構成で、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンスを精度良く検出することが可能となる。
【0051】
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる画像形成装置を図6〜図8を参照して詳細に説明する。実施の形態2は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスを検出し、検出したインピーダンスに基づいて帯電高圧電源の制御を行う構成である。
【0052】
図6は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。この機構は、C〜K毎に設けられており、その構成は同一となっているので、ここでは、Cの機構を代表させて説明する。図6において、図3と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。図6において、50は帯電ローラ31CにDC+AC電圧を印加する帯電高圧電源を示している。
【0053】
制御部102は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを検出して、帯電高圧電源50の制御を行う。ROM102bには、図7に示すような、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスと、帯電高圧電源50が帯電ローラ31Cに印加するAC電圧のAC電圧出力目標値(kv)の関係を示すインピーダンス−目標AC電圧変換データがテーブル形式または演算式の形態で格納されている。図7において、横軸は、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンス、縦軸は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間の各インピーダンス値に対応する、帯電高圧電源50の帯電ローラ31Cに印加するAC電圧出力目標値(kv)である。
【0054】
また、ROM102bには、図8に示すような、AC電圧出力目標値(kv)と、AC電圧出力目標値(kv)とするためのPWM信号のDUTYとの関係を示すPWM_DUTY変換データを格納している。図8において、横軸は、帯電高圧電源50Cの帯電ローラ31Cに印加するAC電圧レベル目標値(kv)、縦軸は、AC電圧出力目標値(kv)とするためのPWM信号のDUTYを示している。
【0055】
CPU102aは、実施の形態1と同様な方法で算出した帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに基づいて、ROM102bに格納されているインピーダンス−目標AC電圧変換データ(図7参照)を参照して、当該帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに対応した帯電高圧電源50CのAC電圧出力目標値(kv)を算出する。つぎに、CPU102aは、PWM_DUTY変換データ(図8参照)を参照して、算出したAC電圧出力目標値(kv)に対応するPWM信号のDUTY比を算出して、算出したDUTY比のPWM信号(AC電圧出力目標データ)S1を帯電高圧電源50Cに出力する。また、CPU102aは、DC電圧出力目標値(V)に対応するDUTY比のPWM信号(DC電圧出力目標値データ)S2を帯電高圧電源50Cに出力する。
【0056】
帯電高圧電源50Cは、制御部102から入力されるPWM信号S1,S2に基づいて、所定のDC+AC電圧を生成して帯電ローラ31Cに印加する。帯電高圧電源50Cは、AC制御とDC制御がそれぞれ独立しており、DC出力にAC出力を重畳させて帯電ローラ31Cに印加する構成となっている。
【0057】
帯電高圧電源50Cは、駆動制御帯電ACブロック51Cと、駆動制御帯電DCブロック52Cと、AC出力トランス53Cと、DC出力トランス54Cとを備えている。
【0058】
AC出力トランス53Cは、入力電圧v1vを昇圧して帯電用のAC電圧を生成する。駆動制御帯電ACブロック51Cは、制御部102から入力されるPWM信号(AC電圧出力目標値)S1に基づいて、AC出力トランス53cの出力がAC電圧出力目標値となるように常時制御している。より具体的には、駆動制御帯電ACブロック51Cは、AC出力トランス53Cから帰還されるAC出力電圧を検出して、AC出力トランス53CのAC出力電圧がAC電圧出力目標値となるように制御するものである。
【0059】
DC出力トランス54Cは、入力電圧v1vを昇圧して帯電用のDC電圧を生成する。駆動制御帯電DCブロック52Cは、CPU102aから入力されるPWM信号(DC電圧出力目標値データ)S2に基づいて、DC出力トランス54Cの出力がDC電圧出力目標値となるように常時制御している。より具体的には、駆動制御帯電DCブロック52Cは、DC出力トランス54Cから帰還されるDC出力電圧を検出して、DC出力トランス54CのDC出力電圧がDC電圧出力目標値となるように制御するものである。
【0060】
つぎに、帯電ローラ32Cの印加電圧制御の動作を説明する。まず、CPU102aは、実施の形態1と同様な方法で、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを算出する。つぎに、CPU102aは、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに基づいて、インピーダンス−目標AC電圧変換データ(図7参照)を参照して、算出した帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに対応する帯電高圧電源50CのAC電圧出力目標値(kv)を算出する。そして、CPU102aは、PWM_DUTY変換データ(図8参照)を参照して、算出したAC電圧出力目標値(kv)に対応するPWM信号のDUTY比を算出して、算出したDUTY比のPWM信号(AC電圧出力目標値データ)S1を帯電高圧電源50Cの駆動制御ACブロック51Cに出力する。また、CPU102aは、DC電圧目標値(kv)に対応するDUTY比のPWM信号(DC電圧出力目標値)S2を帯電高圧電源50Cの駆動制御ACブロック51Cに出力する。
【0061】
帯電高圧電源50Cでは、駆動制御帯電ACブロック51Cは、AC電圧出力目標値になるように、AC出力トランス53Cを定電圧制御し、また、駆動制御帯電DCブロック52Cは、DC電圧出力目標値になるようにDC出力トランス54Cを定電圧制御して、AC出力トランス53CからDC電圧にAC電圧を重畳したDC+AC電圧を帯電ローラ31Cに供給する。そして、帯電ローラ31Cにより感光体ドラム32Cが帯電される。
【0062】
以上説明したように、実施の形態2によれば、制御部102は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに基づいて、インピーダンス−目標AC電圧変換データ(図7参照)を参照して、当該帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスの場合の帯電高圧電源50Cが帯電ローラ31Cに印加するAC電圧出力目標値(kv)を算出し、そして、PWM_DUTY変換データ(図8参照)を参照して、算出したAC電圧出力目標値(kv)に対応するPWM信号のDUTY比を算出して、算出したDUTY比のPWM信号(AC電圧出力目標値データ)S1を帯電高圧電源50Cに出力することとしたので、簡単かつ安価な構成で、帯電ローラの帯電不良およびリーク等を防止可能となる。
【0063】
付言すると、特許文献1の帯電AC出力電流を検出する構成を除去でき、CPUとのインターフェイスや帯電AC出力電流値をCPUにフィードバックする構成が不要となり、帯電高圧電源をPWM信号で駆動制御するのみで帯電ローラを定電圧制御することができる。これにより、帯電ローラのAC電圧を定電流制御する構成が不要となり、全て定電圧制御で行うことが可能となり、帯電高圧電源のコストダウンが可能となる。
【0064】
(実施の形態3)
実施の形態3にかかる画像形成装置を図9〜図11を参照して詳細に説明する。実施の形態3は、サーミスタのアナログ電圧が帯電ローラ−感光体ドラム間の正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値の範囲外になった場合に、安全措置を講ずる構成である。他の構成は、実施の形態2と同様であるので、ここでは実施の形態2と異なる点についてのみ説明する。
【0065】
図9は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。この機構は、C〜K毎に設けられており、その構成は同一となっているので、ここでは、Cの機構を代表させて説明する。図9において、図5と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。図9において、104はユーザが操作指示を与えたり、必要な情報の表示を行う操作部ユニット、105は帯電高圧電源50Cに入力電圧v1Vを供給するPSU(電源供給源)を示している。
【0066】
図10は、上記図5に示した、感光体ドラム32Cの周辺の温度と、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスの関係を示す図において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。図9において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)に対応する感光体ドラム32Cの近傍の温度は、t1〜t0である。
【0067】
図11は、上記図4に示した、図3のA点のアナログ電圧値と温度との関係を示す図において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。図11において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)に対応する感光体ドラム32Cの近傍の温度t1〜t0には、アナログ電圧値v0〜v1(V)が対応している。このアナログ電圧値v0〜v1(V)は、正常なインピーダンス領域に対応している。従って、アナログ電圧値を検出することで、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスが、正常領域か異常領域かを判定することが可能となる。この正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)は、ROM102bに格納されている。
【0068】
CPU102aは、常時、サーミスタ35Cから入力される図3のA点のアナログ電圧値が、正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)の範囲内にあるか否かを監視している。CPU102aは、このアナログ電圧値が、正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)の範囲外となった場合には、コピージョブを停止させて、PWM信号S1,S2のDutyを強制的に0%にセットして、帯電高圧電源50Cからの帯電ローラ31Cへの電圧供給を停止させるとともに、入力電圧v1VをOFFさせるOFF信号S3をPSU105に送信して、PSU105の帯電高圧電源50Cへの入力電圧v1Vの供給を停止させる。また、CPU102aは、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスが異常である旨のサービスマンコール情報(SC)を操作部ユニット104に表示する。
【0069】
通常、異常な温度を検出する可能性は少ないが、例えば、サーミスタ35Cのコネクタが抜けた場合には、CPU102aは、入力されるA点のアナログ電圧からAC電圧出力目標値を最大として(図5および図7参照)、Duty100%のPWM信号S1を帯電高圧電源50Cに供給することになる。また、サーミスタ切れの場合には、CPU102aは、AC電圧出力目標値を最小として(図5および図7参照)、Duty0%のPWM信号S1を帯電高圧電源50Cに供給することになる。Duty100%のPWM信号S2が連続して出力された場合、AC高電圧が連続して帯電ローラ31Cに印加されるため、リーク等が発生する可能性があり安全上危険である。これらを防止するために、上述のように、CPU102aは、入力されるアナログ電圧値が正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)の範囲外となった場合には、コピージョブを停止させて、帯電高圧電源50Cからの帯電ローラ31Cへの電圧供給の停止、およびPSU105の帯電高圧電源50Cへの入力電圧v1Vの供給を停止させる。
【0070】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して実行可能である。例えば、上記した実施の形態では、サーミスタを各色毎に設けているが、1つのサーミスタの検出出力に基づいて、各色の帯電ローラ32C〜Kを制御することにしても良い。また、上記した実施の形態では、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラに印加するAC電圧の電圧レベル(kv)を制御することとしたが、AC電圧の周波数を制御することにしても良い。さらに、上記した実施の形態では、感光体の周囲の環境情報として、感光体ドラムの周囲温度を使用することとしたが、環境情報として、感光体ドラムの周囲の湿度、感光体ドラムの周囲の温度+湿度を使用することにしても良い。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる画像形成装置によれば、接触式帯電部材により感光体を帯電させ、帯電した感光体に光学像を書き込んで潜像を形成し、感光体上に形成された潜像を現像手段により現像する画像形成装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0072】
また、請求項2にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることとしたので、感光体の周囲温度を検出することにより、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することができ、簡単な方法で接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することが可能となる。
【0073】
また、請求項3にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式の帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止することが可能となる。
【0074】
また、請求項4にかかる画像形成装置によれば、請求項3にかかる画像形成装置において、前記帯電部材と感光体間のインピーダンス値と、前記接触式帯電部材の目標出力電圧との関係をインピーダンス−目標電圧変換データとして記憶する第2の記憶手段を備え、前記電圧制御手段は、前記インピーダンス−目標電圧変換データを参照して、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに対応するAC目標電圧出力を算出して、前記高圧電圧印加手段のAC電圧出力が当該AC目標電圧出力となるように、前記高圧電圧印加手段を制御することとしたので、AC出力電流を検出して、接触帯電部材のAC電圧を定電流制御する構成が不要となり、全て定電圧制御で行うことができ、帯電高圧電源のコストダウンが可能となる。
【0075】
また、請求項5にかかる画像形成装置によれば、請求項3にかかる画像形成装置において、前記電圧制御手段は、目標電圧出力値に対応したPWM信号を前記高圧電圧印加手段に出力し、前記高圧電圧印加手段は、前記電圧制御手段から入力されるPWM信号に対応した目標電圧出力値の電圧を接触式帯電部材に印加することとしたので、目標電圧出力値をPWM信号で容易に設定することが可能となる。
【0076】
また、請求項6にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、安全措置を講ずる安全保護手段を備えたこととしたので、接触部材にAC高電圧が連続して印加されることを防止でき、リーク等の危険発生を回避することが可能となる。
【0077】
また、請求項7にかかる画像形成装置によれば、請求項6にかかる画像形成装置において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、前記高圧電圧印加手段から前記接触式帯電部材への電圧出力を停止させることとしたので、接触部材にAC高電圧が連続して印加されることを防止でき、リーク等の危険発生を回避することが可能となる。
【0078】
また、請求項8にかかる画像形成装置によれば、請求項6にかかる画像形成装置において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、異常を報知することとしたので、異常を知らせることができ、これにより、接触部材にAC高電圧が連続して印加されることを防止でき、リーク等の危険発生を回避することが可能となる。
【0079】
また、請求項9にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、前記画像形成装置は、カラー画像を形成するカラータンデム方式の画像形成装置であることとしたので、カラータンデム方式の画像形成装置において、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0080】
また、請求項10にかかる帯電装置によれば、画像形成装置の感光体を接触式帯電部材で帯電させる帯電装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0081】
また、請求項11にかかる帯電装置によれば、請求項10にかかる帯電装置において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることとしたので、感光体の周囲温度を検出することにより、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することができ、簡単な方法で接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することが可能となる。
【0082】
また、請求項12にかかる帯電装置によれば、請求項10にかかる帯電装置において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式の帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止することが可能となる。
【0083】
また、請求項13にかかる帯電装置の電源制御方法によれば、画像形成装置の感光体と接触する接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加して、前記感光体を帯電させる帯電装置の電源制御方法において、前記感光体の周囲の環境情報を検出する環境情報検出工程と、前記環境情報検出工程で検出された環境情報に基づいて、記憶手段に記憶されている、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係を示すインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出工程と、を含むこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0084】
また、請求項14にかかる帯電装置の電源制御方法によれば、請求項13にかかる帯電装置の電源制御方法において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることとしたので、感光体の周囲温度を検出することにより、簡単な方法で接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することが可能となる。
【0085】
また、請求項15にかかる帯電装置の電源制御方法によれば、請求項13にかかる帯電装置の電源制御方法において、前記インピーダンス算出工程で算出されたインピーダンスに基づいて、前記接触式帯電部材の印加電圧を定電圧制御する電圧制御工程を含むこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式の帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略の全体構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の画像形成ユニットと転写部の周辺の詳細な機構を示す図である。
【図3】帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスを検出する回路の構成を示す図である。
【図4】図3のA点のアナログ電圧値と感光体ドラムの近傍の温度との関係を示す図である。
【図5】感光体ドラムの近傍の温度と、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスの関係を示す図である。
【図6】帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。
【図7】帯電ローラC−感光体ドラム間のインピーダンスと、AC電圧出力目標値(kv)の関係を示す図である。
【図8】AC電圧出力目標値(kv)と、AC電圧出力目標値(kv)とするためのPWM信号のDUTYとの関係を示す図である。
【図9】帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。
【図10】正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。
【図11】正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。
【符号の説明】
3C、3M、3Y、3K 画像形成ユニット
31C、31M、31Y、31K 帯電ローラ
32C、32M、32Y、32K 感光体ドラム
33C、33M、33Y、33K 現像ユニット
34C、34M、34Y、34K クリーニング機構
35C、35M、35Y、35K サーミスタ
50C 帯電高圧電源
51C 駆動制御帯電ACブロック
52C 駆動制御帯電DCブロック
53C AC出力トランス
54C DC出力トランス
101 基板
102 制御部
102a CPU
102b ROM
102c RAM
103 操作部ユニット
104 PSU(電源供給源)
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法に関し、詳細には、接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加して感光体を帯電させる画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の帯電方式には非接触のコロナ放電方式と、接触帯電方式とがある。接触帯電方式は、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させることにより、被帯電体に電荷を直接的に転移(注入)させて被帯電体面を所要の電位に帯電するものである。かかる接触帯電方式は、帯電装置として従来より広く利用されているコロナ放電方式に比して、▲1▼被帯電体面に所望の電位を得るのに必要とされる印加電圧の低圧化が図れること、▲2▼帯電過程で発生するオゾン量が極く微量でありオゾン除去フィルタの必要性がなくなること、▲3▼オゾン除去フィルタが不要であるため、装置の排気系の構成が簡略化されること、▲4▼メンテナンスフリーであること、▲5▼構成が簡単であること等の利点を有している。
【0003】
この接触帯電方式では、感光体ドラムに印加する電圧は感光体ドラムの表面電位を目標の暗部電位Vdに収束させるために、この電位Vdに相当するDC定電圧に対し電位の均一化を図るためAC電圧を重畳するDC重畳AC方式がある。
【0004】
かかるDC重畳AC方式では、帯電ローラから感光体ドラム間のインピーダンスが環境によって大きく変動するため、AC電圧が定電圧では、帯電不良、リーク等が発生する可能性がある。そのため、インピーダンスの変化に応じてAC電圧を変化させるようAC分について定電流制御を行なっている。
【0005】
しかしながら、画像形成時にAC定電流制御を行うと、感光ドラム上に生じたピンホールを帯電ローラが通過することによって急激なインピーダンスの変化や、各種電気的なノイズを生じ、電流値が影響を受けると共に印加電圧が降下し帯電不良を起こし易いという問題がある。
【0006】
上記問題を解決するために、特許文献1では、その環境に適した定電圧制御を行う技術が開示されている。具体例には、特許文献1では、画像形成装置の電源投入時や定期的なプロセスコントロール時に、帯電AC分の電流検出を実施し、目標とする電流値になるまでAC出力電圧を変動させ、その後、その出力電圧値をCPUにて記憶させ、所定の時間、この出力電圧にてAC分において定電圧制御を行っている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5‐11571号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、高圧電源内にAC出力電流検出機構を設ける構成であるため、▲1▼外部CPUに検出した電流(電圧変換したアナログ値)を送信するので、通常の高圧制御に1ビット帰還電流用のビットを追加する必要があること(4色分なら計4ビット追加が必要となること)、▲2▼所定のタイミングで必ずAC出力電流を検出してCPUで目標出力電流となるようにPWMDutyを変更するルーチンが必要になること等により回路構成が複雑かつコストアップになるという問題がある。
【0009】
本発明の第1の目的は、上記に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能な画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法を提供することにある。
【0010】
本発明の第2の目的は、上記に鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止可能な画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、接触式帯電部材により感光体を帯電させ、帯電した感光体に光学像を書き込んで潜像を形成し、感光体上に形成された潜像を現像手段により現像する画像形成装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、環境情報検出手段は、前記感光体の周囲の環境情報を検出し、第1の記憶手段は、感光体の環境情報と、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶し、インピーダンス算出手段は、環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出する。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする。上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報として、感光体の周囲温度を検出する。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
上記発明によれば、高圧電圧印加手段は接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加し、電圧制御手段は、インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、高圧電圧印加手段が接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記帯電部材と感光体間のインピーダンス値と、前記接触式帯電部材の目標出力電圧との関係をインピーダンス−目標電圧変換データとして記憶する第2の記憶手段を備え、前記電圧制御手段は、前記インピーダンス−目標電圧変換データを参照して、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに対応する目標電圧出力を算出して、前記高圧電圧印加手段の出力が当該目標電圧出力となるように、前記高圧電圧印加手段を制御することを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、第2の記憶手段に帯電部材と感光体間のインピーダンス値と、前記接触式帯電部材の目標出力電圧との関係をインピーダンス−目標電圧変換データとして記憶し、電圧制御手段は、インピーダンス−目標電圧変換データを参照して、インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに対応する目標電圧出力を算出して、前記高圧電圧印加手段の出力が当該目標電圧出力となるように、高圧電圧印加手段を制御する。
【0018】
また、請求項5にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記電圧制御手段は、目標電圧出力値に対応したPWM信号を前記高圧電圧印加手段に出力し、前記高圧電圧印加手段は、前記電圧制御手段から入力されるPWM信号に対応した目標電圧出力値の電圧を接触式帯電部材に印加することを特徴とする。
【0019】
上記発明によれば、電圧制御手段は、目標電圧出力値に対応したPWM信号を前記高圧電圧印加手段に出力し、前記高圧電圧印加手段は、前記電圧制御手段から入力されるPWM信号に対応した目標電圧出力値の電圧を接触式帯電部材に印加する。
【0020】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、安全措置を講ずる安全保護手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
上記発明によれば、安全保護手段は、環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、安全措置を講ずる。
【0022】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、前記高圧電圧印加手段から前記接触式帯電部材への電圧出力を停止させることを特徴とする。
【0023】
上記発明によれば、安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、前記高圧電圧印加手段から前記接触式帯電部材への電圧出力を停止させる。
【0024】
また、請求項8にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、異常を報知することを特徴とする。
【0025】
上記発明によれば、安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、異常を報知する。
【0026】
また、請求項9にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記画像形成装置は、カラー画像を形成するカラータンデム方式の画像形成装置であることを特徴とする。
【0027】
また、請求項10にかかる発明は、画像形成装置の感光体を接触式帯電部材で帯電させる帯電装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
上記発明によれば、環境情報検出手段は、感光体の周囲の環境情報を検出し、第1の記憶手段には、感光体の環境情報と、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶し、インピーダンス算出手段は、環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出する。
【0029】
また、請求項11にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする。上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報として、感光体の周囲温度を検出する。
【0030】
また、請求項12にかかる発明は、請求項10にかかる発明において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0031】
上記発明によれば、高圧電圧印加手段は接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加し、電圧制御手段は、インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、高圧電圧印加手段が接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する。
【0032】
また、請求項13にかかる発明は、画像形成装置の感光体と接触する接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加して、前記感光体を帯電させる帯電装置の電源制御方法において、前記感光体の周囲の環境情報を検出する環境情報検出工程と、前記環境情報検出工程で検出された環境情報に基づいて、記憶手段に記憶されている、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係を示すインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出工程と、を含むことを特徴とする。
【0033】
上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報を検出し、検出された環境情報に基づいて、記憶手段に記憶されている、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係を示すインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出する。
【0034】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13にかかる発明において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする。上記発明によれば、感光体の周囲の環境情報として、感光体の周囲温度を検出する。
【0035】
また、請求項15にかかる発明は、請求項13にかかる発明において、前記インピーダンス算出工程で算出されたインピーダンスに基づいて、前記接触式帯電部材の印加電圧を定電圧制御する電圧制御工程を含むことを特徴とする。
【0036】
上記発明によれば、算出されたインピーダンスに基づいて、接触式帯電部材の印加電圧を定電圧制御する。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置、帯電装置、および帯電装置の電源制御方法を適用した画像形成装置の好適な実施の形態を、(実施の形態1)、(実施の形態2)、(実施の形態3)の順に詳細に説明する。なお、以下の説明では、画像形成装置として、カラータンデム型の複写機を例示して説明する。
【0038】
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる画像形成装置を図1〜図5を参照して詳細に説明する。図1は、画像形成装置の概略の全体構成を示す断面図である。図1において、画像形成装置は、原稿を露光してその反射光を光電変換して得られる画像情報を信号処理するスキャナー部1と、スキャナ部1で信号処理された画像情報に応じてPM・PWM変調したレーザー光をC,M,Y,K画像形成ユニット3C、3M、3Y、3Kの感光体にそれぞれ照射する書き込み部2と、書き込み部2で照射されたレーザー光に応じたトナー像を形成するC,M,Y,K画像形成ユニット3C、3M、3Y、3Kを備えている。画像形成ユニット3C、3M、3Y、3Kの構成は同一であるので、以下の説明では、画像形成ユニット3Cを代表させて説明する。
【0039】
画像形成ユニット3Cは、感光体32Cの表面を一様に帯電させる帯電部31Cと、帯電部31Cにより帯電された後、書き込み部2で照射されるレーザー光に応じた潜像を形成する感光体32Cと、感光体32Cに形成された潜像にトナーを付着させる現像部33C、感光体32Cの残トナーをクリーニングするドラムクリーニング機構34C等を備えている。
【0040】
また、画像形成装置は、C,M,Y,K画像形成ユニット3C〜3Kの各感光体3C〜3Kに付着されたトナー像を転写紙に転写する中間転写ベルト6を備えている。さらに、画像形成装置は、給紙トレイを本体部7(片面機)と給紙バンク8に備えると共に、手差し給紙台9を本体部に備えており、また、搬送部から送られてきた用紙に温度および圧を加えてトナーを用紙上に融着させる定着ユニット11を備えている。定着ユニット11は、用紙に温度を定着ローラ12、用紙に圧を加える加圧ローラ13とを備えている。
【0041】
図2は、図1の画像形成装置の3C〜3K画像形成ユニット3C〜3Kと転写部6の周辺の詳細な機構を示す図である。図2において、3C〜3K画像形成ユニット3C〜3Kでは、各色の感光体ドラム32C〜32Kにそれぞれ潜像を形成し、感光体ドラム32C〜32Kに形成された潜像に各色の現像ユニット33C〜33Kでそれぞれ形成されたトナー像を現像し、感光体ドラム32C〜32Kに形成されたトナー像を、転写ローラ21C〜21Kを介して中間転写ベルト6上に順次一次転写を行うことによってカラー画像を形成する。中間転写ベルト6に転写されたトナー像は、紙分離機構23から入力される転写紙に2次転写ローラ24を介して転写され、この後、転写紙は紙搬送機構25で搬送される。感光体ドラム32C〜32K上の残トナーは、ドラムクリーニング機構34C〜34Kでそれぞれクリーニングされ、また、中間転写ベルト6上の残トナーは、ベルトクリーニング機構20でクリーニングされる。
【0042】
上記構成の画像形成装置では、感光体ドラム33C〜33Kの近傍には、感光体ドラム33C〜33Kの近傍の温度を検出するためのサーミスタ35C〜35Mがそれぞれ設けられている。
【0043】
図3は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスを検出する機構の構成を示す図である。この機構は、C〜K毎に設けられており、その構成は同一となっているので、ここでは、Cの機構を代表させて説明する。
【0044】
図3において、32Cは、感光体ドラム、35Cは、環境情報である感光体ドラム32Cの周囲温度を検出するためのサーミスタ、101は、制御部102および電源103が搭載される基板、102は、基板101に搭載される制御部を示している。
【0045】
サーミスタ35Cには、電源103から抵抗Rを介して電圧が印加され、抵抗Rとサーミスタ35Cで分圧されたA点のアナログ電圧が制御部102に入力される。サーミスタ35Cは、温度に応じて抵抗が変化するため、A点のアナログ電圧も温度に応じて変化する。
【0046】
制御部102は、ROM102bに格納されたプログラムやデータに従って、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを算出するCPU102a、CPU102aが実行するためのプログラムやデータを格納したROM102b,CPU102aのワークエリアとして使用されるRAM102c等を備えている。
【0047】
ROM102bには、図4に示すような、図3のA点のアナログ電圧値と感光体ドラム32Cの近傍の温度との関係を示す電圧−温度変換データがテーブル形式または演算式の形態で格納されている。図4において、横軸は図3のA点のアナログ電圧値、縦軸は感光体ドラム32Cの近傍の温度を示している。
【0048】
また、ROM102bには、図5に示すような、感光体ドラム32Cの近傍の温度と、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスの関係を示すインピーダンス特性データがテーブル形式または演算式の形態で格納されている。図5において、横軸は感光体ドラム32Cの近傍の温度、縦軸は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを示している。
【0049】
CPU102aは、入力されるA点のアナログ電圧に基づいて、ROM102bに格納されている電圧−温度変換データ(図4参照)を参照して、感光体ドラム32Cの近傍の温度を算出する。つぎに、CPU102aは、算出した感光体ドラム32Cの近傍の温度に基づいて、ROM102bに格納されているインピーダンス特性データ(図5参照)を参照して、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンスを算出する。
【0050】
以上説明したように、実施の形態1によれば、制御部102は、サーミスタ35Cの温度による抵抗変化に応じたアナログ電圧に基づいて、電圧−温度変換データ(図4参照)を参照して、感光体ドラム32Cの近傍の温度を算出し、算出した感光体ドラム32Cの近傍の温度に基づいて、インピーダンス特性データ(図5参照)を参照して、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンスを算出することとしたので、簡単かつ低コストの構成で、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンスを精度良く検出することが可能となる。
【0051】
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる画像形成装置を図6〜図8を参照して詳細に説明する。実施の形態2は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスを検出し、検出したインピーダンスに基づいて帯電高圧電源の制御を行う構成である。
【0052】
図6は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。この機構は、C〜K毎に設けられており、その構成は同一となっているので、ここでは、Cの機構を代表させて説明する。図6において、図3と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。図6において、50は帯電ローラ31CにDC+AC電圧を印加する帯電高圧電源を示している。
【0053】
制御部102は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを検出して、帯電高圧電源50の制御を行う。ROM102bには、図7に示すような、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスと、帯電高圧電源50が帯電ローラ31Cに印加するAC電圧のAC電圧出力目標値(kv)の関係を示すインピーダンス−目標AC電圧変換データがテーブル形式または演算式の形態で格納されている。図7において、横軸は、帯電ローラ31C−感光体32C間のインピーダンス、縦軸は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間の各インピーダンス値に対応する、帯電高圧電源50の帯電ローラ31Cに印加するAC電圧出力目標値(kv)である。
【0054】
また、ROM102bには、図8に示すような、AC電圧出力目標値(kv)と、AC電圧出力目標値(kv)とするためのPWM信号のDUTYとの関係を示すPWM_DUTY変換データを格納している。図8において、横軸は、帯電高圧電源50Cの帯電ローラ31Cに印加するAC電圧レベル目標値(kv)、縦軸は、AC電圧出力目標値(kv)とするためのPWM信号のDUTYを示している。
【0055】
CPU102aは、実施の形態1と同様な方法で算出した帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに基づいて、ROM102bに格納されているインピーダンス−目標AC電圧変換データ(図7参照)を参照して、当該帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに対応した帯電高圧電源50CのAC電圧出力目標値(kv)を算出する。つぎに、CPU102aは、PWM_DUTY変換データ(図8参照)を参照して、算出したAC電圧出力目標値(kv)に対応するPWM信号のDUTY比を算出して、算出したDUTY比のPWM信号(AC電圧出力目標データ)S1を帯電高圧電源50Cに出力する。また、CPU102aは、DC電圧出力目標値(V)に対応するDUTY比のPWM信号(DC電圧出力目標値データ)S2を帯電高圧電源50Cに出力する。
【0056】
帯電高圧電源50Cは、制御部102から入力されるPWM信号S1,S2に基づいて、所定のDC+AC電圧を生成して帯電ローラ31Cに印加する。帯電高圧電源50Cは、AC制御とDC制御がそれぞれ独立しており、DC出力にAC出力を重畳させて帯電ローラ31Cに印加する構成となっている。
【0057】
帯電高圧電源50Cは、駆動制御帯電ACブロック51Cと、駆動制御帯電DCブロック52Cと、AC出力トランス53Cと、DC出力トランス54Cとを備えている。
【0058】
AC出力トランス53Cは、入力電圧v1vを昇圧して帯電用のAC電圧を生成する。駆動制御帯電ACブロック51Cは、制御部102から入力されるPWM信号(AC電圧出力目標値)S1に基づいて、AC出力トランス53cの出力がAC電圧出力目標値となるように常時制御している。より具体的には、駆動制御帯電ACブロック51Cは、AC出力トランス53Cから帰還されるAC出力電圧を検出して、AC出力トランス53CのAC出力電圧がAC電圧出力目標値となるように制御するものである。
【0059】
DC出力トランス54Cは、入力電圧v1vを昇圧して帯電用のDC電圧を生成する。駆動制御帯電DCブロック52Cは、CPU102aから入力されるPWM信号(DC電圧出力目標値データ)S2に基づいて、DC出力トランス54Cの出力がDC電圧出力目標値となるように常時制御している。より具体的には、駆動制御帯電DCブロック52Cは、DC出力トランス54Cから帰還されるDC出力電圧を検出して、DC出力トランス54CのDC出力電圧がDC電圧出力目標値となるように制御するものである。
【0060】
つぎに、帯電ローラ32Cの印加電圧制御の動作を説明する。まず、CPU102aは、実施の形態1と同様な方法で、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスを算出する。つぎに、CPU102aは、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに基づいて、インピーダンス−目標AC電圧変換データ(図7参照)を参照して、算出した帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに対応する帯電高圧電源50CのAC電圧出力目標値(kv)を算出する。そして、CPU102aは、PWM_DUTY変換データ(図8参照)を参照して、算出したAC電圧出力目標値(kv)に対応するPWM信号のDUTY比を算出して、算出したDUTY比のPWM信号(AC電圧出力目標値データ)S1を帯電高圧電源50Cの駆動制御ACブロック51Cに出力する。また、CPU102aは、DC電圧目標値(kv)に対応するDUTY比のPWM信号(DC電圧出力目標値)S2を帯電高圧電源50Cの駆動制御ACブロック51Cに出力する。
【0061】
帯電高圧電源50Cでは、駆動制御帯電ACブロック51Cは、AC電圧出力目標値になるように、AC出力トランス53Cを定電圧制御し、また、駆動制御帯電DCブロック52Cは、DC電圧出力目標値になるようにDC出力トランス54Cを定電圧制御して、AC出力トランス53CからDC電圧にAC電圧を重畳したDC+AC電圧を帯電ローラ31Cに供給する。そして、帯電ローラ31Cにより感光体ドラム32Cが帯電される。
【0062】
以上説明したように、実施の形態2によれば、制御部102は、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスに基づいて、インピーダンス−目標AC電圧変換データ(図7参照)を参照して、当該帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスの場合の帯電高圧電源50Cが帯電ローラ31Cに印加するAC電圧出力目標値(kv)を算出し、そして、PWM_DUTY変換データ(図8参照)を参照して、算出したAC電圧出力目標値(kv)に対応するPWM信号のDUTY比を算出して、算出したDUTY比のPWM信号(AC電圧出力目標値データ)S1を帯電高圧電源50Cに出力することとしたので、簡単かつ安価な構成で、帯電ローラの帯電不良およびリーク等を防止可能となる。
【0063】
付言すると、特許文献1の帯電AC出力電流を検出する構成を除去でき、CPUとのインターフェイスや帯電AC出力電流値をCPUにフィードバックする構成が不要となり、帯電高圧電源をPWM信号で駆動制御するのみで帯電ローラを定電圧制御することができる。これにより、帯電ローラのAC電圧を定電流制御する構成が不要となり、全て定電圧制御で行うことが可能となり、帯電高圧電源のコストダウンが可能となる。
【0064】
(実施の形態3)
実施の形態3にかかる画像形成装置を図9〜図11を参照して詳細に説明する。実施の形態3は、サーミスタのアナログ電圧が帯電ローラ−感光体ドラム間の正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値の範囲外になった場合に、安全措置を講ずる構成である。他の構成は、実施の形態2と同様であるので、ここでは実施の形態2と異なる点についてのみ説明する。
【0065】
図9は、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。この機構は、C〜K毎に設けられており、その構成は同一となっているので、ここでは、Cの機構を代表させて説明する。図9において、図5と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。図9において、104はユーザが操作指示を与えたり、必要な情報の表示を行う操作部ユニット、105は帯電高圧電源50Cに入力電圧v1Vを供給するPSU(電源供給源)を示している。
【0066】
図10は、上記図5に示した、感光体ドラム32Cの周辺の温度と、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスの関係を示す図において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。図9において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)に対応する感光体ドラム32Cの近傍の温度は、t1〜t0である。
【0067】
図11は、上記図4に示した、図3のA点のアナログ電圧値と温度との関係を示す図において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。図11において、正常なインピーダンス領域(n0〜n1)に対応する感光体ドラム32Cの近傍の温度t1〜t0には、アナログ電圧値v0〜v1(V)が対応している。このアナログ電圧値v0〜v1(V)は、正常なインピーダンス領域に対応している。従って、アナログ電圧値を検出することで、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスが、正常領域か異常領域かを判定することが可能となる。この正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)は、ROM102bに格納されている。
【0068】
CPU102aは、常時、サーミスタ35Cから入力される図3のA点のアナログ電圧値が、正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)の範囲内にあるか否かを監視している。CPU102aは、このアナログ電圧値が、正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)の範囲外となった場合には、コピージョブを停止させて、PWM信号S1,S2のDutyを強制的に0%にセットして、帯電高圧電源50Cからの帯電ローラ31Cへの電圧供給を停止させるとともに、入力電圧v1VをOFFさせるOFF信号S3をPSU105に送信して、PSU105の帯電高圧電源50Cへの入力電圧v1Vの供給を停止させる。また、CPU102aは、帯電ローラ31C−感光体ドラム32C間のインピーダンスが異常である旨のサービスマンコール情報(SC)を操作部ユニット104に表示する。
【0069】
通常、異常な温度を検出する可能性は少ないが、例えば、サーミスタ35Cのコネクタが抜けた場合には、CPU102aは、入力されるA点のアナログ電圧からAC電圧出力目標値を最大として(図5および図7参照)、Duty100%のPWM信号S1を帯電高圧電源50Cに供給することになる。また、サーミスタ切れの場合には、CPU102aは、AC電圧出力目標値を最小として(図5および図7参照)、Duty0%のPWM信号S1を帯電高圧電源50Cに供給することになる。Duty100%のPWM信号S2が連続して出力された場合、AC高電圧が連続して帯電ローラ31Cに印加されるため、リーク等が発生する可能性があり安全上危険である。これらを防止するために、上述のように、CPU102aは、入力されるアナログ電圧値が正常なインピーダンス領域に対応したアナログ電圧値v0〜v1(V)の範囲外となった場合には、コピージョブを停止させて、帯電高圧電源50Cからの帯電ローラ31Cへの電圧供給の停止、およびPSU105の帯電高圧電源50Cへの入力電圧v1Vの供給を停止させる。
【0070】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して実行可能である。例えば、上記した実施の形態では、サーミスタを各色毎に設けているが、1つのサーミスタの検出出力に基づいて、各色の帯電ローラ32C〜Kを制御することにしても良い。また、上記した実施の形態では、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラに印加するAC電圧の電圧レベル(kv)を制御することとしたが、AC電圧の周波数を制御することにしても良い。さらに、上記した実施の形態では、感光体の周囲の環境情報として、感光体ドラムの周囲温度を使用することとしたが、環境情報として、感光体ドラムの周囲の湿度、感光体ドラムの周囲の温度+湿度を使用することにしても良い。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる画像形成装置によれば、接触式帯電部材により感光体を帯電させ、帯電した感光体に光学像を書き込んで潜像を形成し、感光体上に形成された潜像を現像手段により現像する画像形成装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0072】
また、請求項2にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることとしたので、感光体の周囲温度を検出することにより、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することができ、簡単な方法で接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することが可能となる。
【0073】
また、請求項3にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式の帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止することが可能となる。
【0074】
また、請求項4にかかる画像形成装置によれば、請求項3にかかる画像形成装置において、前記帯電部材と感光体間のインピーダンス値と、前記接触式帯電部材の目標出力電圧との関係をインピーダンス−目標電圧変換データとして記憶する第2の記憶手段を備え、前記電圧制御手段は、前記インピーダンス−目標電圧変換データを参照して、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに対応するAC目標電圧出力を算出して、前記高圧電圧印加手段のAC電圧出力が当該AC目標電圧出力となるように、前記高圧電圧印加手段を制御することとしたので、AC出力電流を検出して、接触帯電部材のAC電圧を定電流制御する構成が不要となり、全て定電圧制御で行うことができ、帯電高圧電源のコストダウンが可能となる。
【0075】
また、請求項5にかかる画像形成装置によれば、請求項3にかかる画像形成装置において、前記電圧制御手段は、目標電圧出力値に対応したPWM信号を前記高圧電圧印加手段に出力し、前記高圧電圧印加手段は、前記電圧制御手段から入力されるPWM信号に対応した目標電圧出力値の電圧を接触式帯電部材に印加することとしたので、目標電圧出力値をPWM信号で容易に設定することが可能となる。
【0076】
また、請求項6にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、安全措置を講ずる安全保護手段を備えたこととしたので、接触部材にAC高電圧が連続して印加されることを防止でき、リーク等の危険発生を回避することが可能となる。
【0077】
また、請求項7にかかる画像形成装置によれば、請求項6にかかる画像形成装置において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、前記高圧電圧印加手段から前記接触式帯電部材への電圧出力を停止させることとしたので、接触部材にAC高電圧が連続して印加されることを防止でき、リーク等の危険発生を回避することが可能となる。
【0078】
また、請求項8にかかる画像形成装置によれば、請求項6にかかる画像形成装置において、前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、異常を報知することとしたので、異常を知らせることができ、これにより、接触部材にAC高電圧が連続して印加されることを防止でき、リーク等の危険発生を回避することが可能となる。
【0079】
また、請求項9にかかる画像形成装置によれば、請求項1にかかる画像形成装置において、前記画像形成装置は、カラー画像を形成するカラータンデム方式の画像形成装置であることとしたので、カラータンデム方式の画像形成装置において、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0080】
また、請求項10にかかる帯電装置によれば、画像形成装置の感光体を接触式帯電部材で帯電させる帯電装置において、前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0081】
また、請求項11にかかる帯電装置によれば、請求項10にかかる帯電装置において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることとしたので、感光体の周囲温度を検出することにより、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することができ、簡単な方法で接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することが可能となる。
【0082】
また、請求項12にかかる帯電装置によれば、請求項10にかかる帯電装置において、さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、を備えたこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式の帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止することが可能となる。
【0083】
また、請求項13にかかる帯電装置の電源制御方法によれば、画像形成装置の感光体と接触する接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加して、前記感光体を帯電させる帯電装置の電源制御方法において、前記感光体の周囲の環境情報を検出する環境情報検出工程と、前記環境情報検出工程で検出された環境情報に基づいて、記憶手段に記憶されている、前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係を示すインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出工程と、を含むこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスの変化を検出することが可能となる。
【0084】
また、請求項14にかかる帯電装置の電源制御方法によれば、請求項13にかかる帯電装置の電源制御方法において、前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることとしたので、感光体の周囲温度を検出することにより、簡単な方法で接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを検出することが可能となる。
【0085】
また、請求項15にかかる帯電装置の電源制御方法によれば、請求項13にかかる帯電装置の電源制御方法において、前記インピーダンス算出工程で算出されたインピーダンスに基づいて、前記接触式帯電部材の印加電圧を定電圧制御する電圧制御工程を含むこととしたので、簡単かつ安価な構成で、接触式の帯電部材の帯電不良およびリーク等を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略の全体構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の画像形成ユニットと転写部の周辺の詳細な機構を示す図である。
【図3】帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスを検出する回路の構成を示す図である。
【図4】図3のA点のアナログ電圧値と感光体ドラムの近傍の温度との関係を示す図である。
【図5】感光体ドラムの近傍の温度と、帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスの関係を示す図である。
【図6】帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。
【図7】帯電ローラC−感光体ドラム間のインピーダンスと、AC電圧出力目標値(kv)の関係を示す図である。
【図8】AC電圧出力目標値(kv)と、AC電圧出力目標値(kv)とするためのPWM信号のDUTYとの関係を示す図である。
【図9】帯電ローラ−感光体ドラム間のインピーダンスに基づいて帯電ローラの電圧を制御する機構の概略構成を示す図である。
【図10】正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。
【図11】正常なインピーダンス領域(n0〜n1)と、異常なインピーダンス領域を示す図である。
【符号の説明】
3C、3M、3Y、3K 画像形成ユニット
31C、31M、31Y、31K 帯電ローラ
32C、32M、32Y、32K 感光体ドラム
33C、33M、33Y、33K 現像ユニット
34C、34M、34Y、34K クリーニング機構
35C、35M、35Y、35K サーミスタ
50C 帯電高圧電源
51C 駆動制御帯電ACブロック
52C 駆動制御帯電DCブロック
53C AC出力トランス
54C DC出力トランス
101 基板
102 制御部
102a CPU
102b ROM
102c RAM
103 操作部ユニット
104 PSU(電源供給源)
Claims (15)
- 接触式帯電部材により感光体を帯電させ、帯電した感光体に光学像を書き込んで潜像を形成し、感光体上に形成された潜像を現像手段により現像する画像形成装置において、
前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、
前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、
前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- さらに、前記接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、
前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記帯電部材と感光体間のインピーダンス値と、前記接触式帯電部材の目標出力電圧との関係をインピーダンス−目標電圧変換データとして記憶する第2の記憶手段を備え、
前記電圧制御手段は、前記インピーダンス−目標電圧変換データを参照して、前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに対応する目標電圧出力を算出して、前記高圧電圧印加手段の出力が当該目標電圧出力となるように、前記高圧電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記電圧制御手段は、目標電圧出力値に対応したPWM信号を前記高圧電圧印加手段に出力し、
前記高圧電圧印加手段は、前記電圧制御手段から入力されるPWM信号に対応した目標電圧出力値の電圧を接触式帯電部材に印加することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、安全措置を講ずる安全保護手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、前記高圧電圧印加手段から前記接触式帯電部材への電圧出力を停止させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記安全保護手段は、前記環境情報検出手段の検出結果が、前記接触式帯電部材と感光体間の正常なインピーダンス領域に対応した範囲外となった場合には、異常を報知することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、カラー画像を形成するカラータンデム方式の画像形成装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の感光体を接触式帯電部材で帯電させる帯電装置において、
前記感光体の周囲の環境情報を検出するための環境情報検出手段と、
前記感光体の環境情報と、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係をインピーダンス特性データとして記憶する第1の記憶手段と、
前記環境情報検出手段で検出された環境情報に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されたインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、
を備えたことを特徴とする帯電装置。 - 前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする請求項10に記載の帯電装置。
- さらに、前記帯電部材にDC+AC電圧を印加する高圧電圧印加手段と、
前記インピーダンス算出手段で算出されたインピーダンスに基づいて、前記高圧電圧印加手段が前記接触式帯電部材に印加する電圧を定電圧制御する電圧制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項10に記載の帯電装置。 - 画像形成装置の感光体と接触する接触式帯電部材にDC+AC電圧を印加して、前記感光体を帯電させる帯電装置の電源制御方法において、
前記感光体の周囲の環境情報を検出する環境情報検出工程と、
前記環境情報検出工程で検出された環境情報に基づいて、記憶手段に記憶されている、前記感光体の環境情報と、前記帯電部材と感光体間のインピーダンスとの関係を示すインピーダンス特性データを参照して、前記接触式帯電部材と感光体間のインピーダンスを算出するインピーダンス算出工程と、
を含むことを特徴とする帯電装置の電源制御方法。 - 前記環境情報は、前記感光体の周囲温度であることを特徴とする請求項13に記載の帯電装置の電源制御方法。
- 前記インピーダンス算出工程で算出されたインピーダンスに基づいて、前記接触式帯電部材の印加電圧を定電圧制御する電圧制御工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の帯電装置の電源制御方法。
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