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JP2004083207A - 自動運転マンコンベア及びその制御方法 - Google Patents

自動運転マンコンベア及びその制御方法 Download PDF

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JP2004083207A
JP2004083207A JP2002246681A JP2002246681A JP2004083207A JP 2004083207 A JP2004083207 A JP 2004083207A JP 2002246681 A JP2002246681 A JP 2002246681A JP 2002246681 A JP2002246681 A JP 2002246681A JP 2004083207 A JP2004083207 A JP 2004083207A
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JP2002246681A
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Tomoji Kato
加藤 友次
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

【課題】利用者に親切な運転をする自動運転マンコンベアを得る。
【解決手段】利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベアにおいて、マンコンベアの乗場2a,2bの画像を所定の時間間隔で連続して撮像する撮像装置6と、撮像装置6の撮像した複数の画像のうち連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口1a,1b方向に移動する利用者の有無を検出する画像処理装置7と、画像処理装置7の出力に基づいて、利用者がマンコンベア搭乗口1a,1bに近づいた場合にマンコンベアの運転を開始する主制御装置10とを備えている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エスカレータや動く歩道などのマンコンベアに関し、特に利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベア及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の自動運転マンコンベアの一例を示す自動運転エスカレータの側断面図である。図11は図10のエスカレータの上側の乗場の正面図である。図10及び図11において、1はエスカレータである。1aはエスカレータの上部の搭乗口である。1bはエスカレータの下部の搭乗口である。エスカレータ1は、現在矢印A方向が運転方向であるとする。
【0003】
また、2aはエスカレータ1の上側の乗場である。2bはエスカレータ1の下側の乗場である。3a,3bは上下の乗場2a,2bにそれぞれ設けられエスカレータ搭乗口1a,1bの両脇に立設された一対のポールである。4aは1側のポール3aに設けられた光電装置の発光部である。4bは他側のポール3bに設けられた光電装置の受光部である。発光部4aは検出光をビーム状に発射し、受光部4bはこの検出光を受光する。5は光電装置の発光部4a及び受光部4bに接続され上記検出光が遮断されたことにより利用者の通過を検出する光電制御装置である。発光部4a及び受光部4bから構成される光電装置と光電制御装置5は通過検出手段を構成している。10は各種センサや装置の信号が入力され、これらの信号に基づいてエスカレータ1の運転を総合的に制御する主制御装置である。
【0004】
このような構成の従来の自動運転マンコンベアにおいては、利用者がいない場合、エスカレータ1は運転休止の状態である。そして、エスカレータ1を利用する利用者が乗場3に至り、エスカレータ搭乗口1a方向に移動して光電装置の検出光を遮断すると、光電制御装置5がこれを検出して、主制御装置10に運転指令信号を出力する。主制御装置10は、この信号に基づいて、一定の時間エスカレータ1を運転させ、さらに利用者がいなければ、エスカレータ1の運転を休止する。そのため、利用者が利用するときのみエスカレータ1を運転し、利用者がいない場合は、エスカレータ1を休止状態とするので、無駄な電力を消費することなく省エネすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような構成の自動運転マンコンベアにおいては、利用者が2本のポール3a,3bの間を通過しなければ運転しない。そのため、自動運転マンコンベアの動作を知らない利用者が、エスカレータ1の搭乗口1aの近くまできて、エスカレータ1が動いていないので、故障しているものと勘違いして引き返してしまうことがあった。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、利用者が搭乗口に近づくだけで自動的に運転を開始する自動運転マンコンベアを得ることを目的とする。さらには、搭乗口の手前に2段階の領域を設け、最初の領域に利用者が進入した場合に、運転を開始する旨のアナウンスを流し、さらに次の領域に進入した場合に運転を開始することで、より利用者に親切な運転をすることができる自動運転マンコンベア及びその制御方法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る自動運転マンコンベアは、利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベアにおいて、マンコンベアの乗場の画像を所定の時間間隔で連続して撮像する撮像装置と、撮像装置の撮像した複数の画像のうち連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口方向に移動する利用者の有無を検出する画像処理装置と、画像処理装置の出力に基づいて、利用者がマンコンベア搭乗口に近づいた場合にマンコンベアの運転を開始する主制御装置とを備えている。
【0008】
また、利用者に対して音声を発生する音声発生手段をさらに備え、主制御装置は、利用者がマンコンベア搭乗口に近づいた場合に、音声発生手段を用いてマンコンベアの運転を開始する旨のアナウンスを流す。
【0009】
また、乗場に設けられマンコンベア搭乗口に隣接する所定の広さのアナウンス領域と、アナウンス領域に概略包含されマンコンベア搭乗口に近い側に設けられた運転開始領域とをさらに備え、主制御装置は、利用者がアナウンス領域に進入した場合に、音声発生手段を用いて運転を開始する旨のアナウンスを流し、利用者が運転開始領域に進入した場合に、マンコンベアの運転を開始する。
【0010】
また、主制御装置は、自動運転方向と逆側のマンコンベア搭乗口に利用者が近づいた場合に、音声発生手段を用いて方向が逆なので利用できない旨のアナウンスを流す。
【0011】
また、撮像装置は、マンコンベアの乗場の上方に設けられて、乗場の上方から乗場を撮像し、画像処理装置は、連続する複数の画像を比較して移動した物体を利用者と判断するとともに、画像中に設定される座標に基づいて利用者の移動方向を求める。
【0012】
また、撮像装置は、マンコンベア搭乗口の左右に所定の距離離れて2台が設けられ、画像処理装置は、2台の撮像装置の画像に写る利用者の角度の差から利用者の位置を求め、連続する複数の画像の利用者の位置から利用者の移動方向を求める。
【0013】
さらに、この発明に係る自動運転マンコンベアの制御方法は、利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベアの制御方法において、マンコンベアの乗場にマンコンベア搭乗口に隣接する所定の広さのアナウンス領域が設けられ、アナウンス領域に概略包含されたマンコンベア搭乗口に近い側に運転開始領域が設けられ、マンコンベアの乗場の画像を所定の時間間隔で連続して撮像し、連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口方向に移動する利用者の有無を検出する利用者検出ステップと、利用者がアナウンス領域に進入した場合に、運転を開始する旨のアナウンスを流すアナウンスステップと、利用者が運転開始領域に進入した場合に、マンコンベアの運転を開始する運転開始ステップとを備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の自動運転マンコンベアの実施の形態1を示す自動運転エスカレータの側断面図である。図2は図1のエスカレータの上側の乗場の正面図である。図3は図1のエスカレータの上側の乗場を上方から見た図である。図において、図10及び図11に示した従来の自動運転マンコンベアと同一または相当部分には同一符号を付す。図1から図3において、1はエスカレータである。1aはエスカレータの上部の搭乗口である。1bはエスカレータの下部の搭乗口である。エスカレータ1は、現在矢印A方向が運転方向であるとする。
【0015】
また、2aはエスカレータ1の上側の乗場である。2bはエスカレータ1の下側の乗場である。3a,3bは上下の乗場2a,2bにそれぞれ設けられエスカレータ搭乗口1a,1bの両脇に立設された一対のポールである。4aは1側のポール3aに設けられた光電装置の発光部である。4bは他側のポール3bに設けられた光電装置の受光部である。発光部4aは検出光をビーム状に発射し、受光部4bはこの検出光を受光する。5は光電装置の発光部4a及び受光部4bに接続され上記検出光が遮断されたことにより利用者の通過を検出する光電制御装置である。発光部4a及び受光部4bから構成される光電装置と光電制御装置5は通過検出手段を構成している。
【0016】
また、6は乗場2a,2bの天井にそれぞれ設けられ乗場2a,2bを上方から撮像する例えばビデオカメラ等の撮像装置である。撮像装置6は乗場2a,2bの画像を1秒間隔で連続して撮像する。7は撮像装置6の画像信号を入力して画像処理を行う画像処理装置である。画像処理装置7はCPUとメモリを内蔵しており、メモリには画像処理の為のプログラムが記憶されている。8は一対のポール3a,3bにそれぞれ設けられたスピーカである。9はスピーカ8に接続され該スピーカ8を用いて利用者に対して音声を発生するアナウンス制御装置である。スピーカ8とアナウンス制御装置9は音声発生手段を構成している。10は各種センサや装置の信号が入力され、これらの信号に基づいてエスカレータ1の運転を総合的に制御する主制御装置である。光電制御装置5、画像処理装置6、及びアナウンス制御装置6は、主制御装置10と電気的に接続されている。
【0017】
図4は画像処理装置が行う画像処理を説明する図であって、撮像装置6で撮像された上側の乗場2aの画像を示している。図4において、画像には、エスカレータの搭乗口、一対のポール、及び利用者が映し出されていることが解る。画像は、画像処理の為に縦横碁盤目状に複数に分割される。本実施の形態においては、画像は横方向に11個に分割されている。説明の為にAからKの符号を付す。また、縦方向に9個に分割されている。説明の為にaからiの符号を付す。画像処理装置7は、画像処理動作において縦横に碁盤目状に分割された画像を座標で認識する。
【0018】
そして、分割された複数の領域のうち、b行からh行のC列からG列の領域を、マンコンベア搭乗口1aに隣接するアナウンス領域20と設定する。また、c行からf行のD列からE列の領域は、アナウンス領域20内に設定されたさらに小さな領域であって、マンコンベア搭乗口1aにさらに近い位置に設けられた運転開始領域30と設定する。この2つの領域は、パラメータを設定することにより容易に変更可能とされている。
【0019】
画像処理装置7は、メモリに記憶された画像処理プログラムとCPUにより画像処理を行う。画像処理装置7は、連続して撮像された前後2枚の画像を比較して、異なっている部分を輪郭処理して抽出し、これを利用者として検出する。輪郭処理に関しては、隣り合う画素の色合い及び輝度の差分を求めて、この差分が大きな部分を輪郭と認識する手法を用いているが、この手法に限定されるものではない。そして、抽出部分が同一の画像で複数ある場合には、前後2枚の画像を比べて最も近い2つの変化した部分を同一の利用者と判断し、この利用者が前の画像から後の画像の間に変化した量だけ移動したと判断する。また、本実施の形態では、用いていないが、利用者が1人も写っていない初期状態画像を予め記憶しておき、撮像した画像をこの初期状態画像と比較して輪郭処理することにより利用者を検出することも可能である。
【0020】
図5は利用者及び利用者の移動方向を検出する画像処理方法を説明する図であって、連続して撮像された2枚の画像のうちの前の画像を示す。図6は同じく画像処理を説明する図であって、連続して撮像された2枚の画像のうちの後の画像を示す。2つの画像には、5人の利用者が写っている。そして、図5の画像に写っている、ア1、イ1、ウ1、エ1、オ1の5人の利用者が、図6の画像において、ア2、イ2、ウ2、エ2、オ2に移動している。そして、画像処理装置7は、この利用者の移動を上述の画像処理を行って座標で認識する。その結果、例えば、利用者ウ1−ウ2は、図5においてbDにいたが図6においてbCに移動したと認識する。また、図5においてcHにいた利用者ア1は、図6において利用者ア2であって座標ではcGとdGに跨った位置に移動したと認識する。この場合、画像処理装置7は処理が煩雑となることを防止する目的で、座標値の大きい方であるdGに移動したと判断する。画像処理装置7は、このようにして、利用者及び利用者の移動方向を認識し、この情報を信号に変換して主制御装置10に伝達するとともに、図4に示した2つの領域、アナウンス領域20及び運転開始領域30に利用者が入ったか否かの情報も併せて主制御装置10に出力する。
【0021】
図7は主制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。主制御装置10は、画像処理装置7、光電制御装置5及び図示しないその他のセンサや装置からの信号を入力しこれに基づいてエスカレータ1を総合的に制御する。主制御装置10は、まず利用者が検出されたか否かの判断する(ステップS1)。そして、利用者が検出されたならば、次に利用者が搭乗口1aに向かって移動しているか否かの判断する(ステップS2)。ステップS1及びS2は、搭乗口1a方向に移動する利用者の有無を検出する利用者検出ステップを構成している。
【0022】
そして、利用者が搭乗口1aに向かって移動していれば、次にアナウンス領域20に入ったか否かの判断する(ステップS3)。そして、利用者がアナウンス領域20に入ったならば、主制御装置10は、アナウンス制御装置9に所定の命令を出す。するとアナウンス制御装置9は、例えば「このエスカレータは自動運転です。乗り口に近づくと自動的にダウン運転いたします。」(アナウンス1)等の運転を開始する旨のアナウンスをスピーカ8から流す(ステップS4)。ステップS4は、利用者がアナウンス領域20に進入した場合に、運転を開始する旨のアナウンスを流すアナウンスステップを構成している。利用者は、このアナウンスによって自動運転のエスカレータであることを知り、安心して搭乗口1aに向かう。一方、下側の乗場2bにおいて、利用者がアナウンス領域20に入ったならば、アナウンス制御装置9は、例えば、「このエスカレータは自動運転です。ただいまの運転方向は、降り口側ですのでご利用できません。」(アナウンス2)のアナウンスを流す。尚、エスカレータ1の運転方向が図1の矢印Aと反対方向である場合には、流れるアナウンスが上家の乗場で逆となり、さらに下側の乗場2bにおいて、「このエスカレータは自動運転です。乗り口に近づくと自動的にアップ運転いたします。」のアナウンスとなる。
【0023】
図6のフローチャートに戻り、さらに利用者が搭乗口1aに向かって移動しているか否かの判断する(ステップS5)。そして、利用者がさらに搭乗口に向かって移動していれば、次に運転開始領域30に入ったか否かの判断する(ステップS6)。そして、利用者が運転開始領域30に入ったならば、主制御装置10はエスカレータ1の運転を開始する(ステップS7)、一方、利用者がアナウンス領域20に入るまでは、ステップS4に戻って、アナウンスを流し続ける。ステップS7は、利用者が運転開始領域30に進入した場合に、マンコンベアの運転を開始する運転開始ステップを構成している。
【0024】
そして、エスカレータ1の運転開始の後は、光電装置が20秒以内に遮断されたか、すなわち、利用者が20秒以内にポール3a,3bの間を通過したかを判断する(ステップS8)。利用者が20秒以内にポール3a,3bの間を通過したならば、エスカレータ1を従来と同じ運転方法で運転する(ステップS9)。ここで従来と同じ運転方法とは、例えば運転開始から所定の時間の経過を待って、エスカレータ1を休止させるものである。一方、利用者が20秒以内にポール3a,3bの間を通過しないならば、エスカレータ1を休止させる(ステップS10)。その後、エスカレータ1が休止になったことを確認した後(ステップS11)。アナウンスを休止して(ステップS12)、初期状態に戻る。
【0025】
図5及び図6に基づいて具体的な動作の説明をする。この説明では、利用者の一人一人についてその移動と運転の関係を説明するが、実際には、複数の利用者の動きが総合的に判断され、運転開始の状態となる動きにより近い利用者の動きが選択されて、エスカレータ1が運転される。図5の利用者ア1は、図6で利用者ア2であり、アナウンス領域20に入ったので、上述のアナウンス1が流れる。また、図5の利用者イ1は、図6で利用者イ2であり、運転開始領域30に入ったので、エスカレータ1が運転を開始する。一方、図5の利用者ウ1は、図6で利用者ウ2であり、アナウンス領域20に入ったが、運転開始領域30には入らないので、アナウンスは流れるが、エスカレータ1は運転されない。図5の利用者エ1は、図6で利用者エ2であり、アナウンス領域20にいたが、搭乗口1aに向かって移動しないので、運転を開始されないばかりかアナウンスも流れない。さらに、図5の利用者オ1は、図6で利用者オ2であり、移動していないので検出されない。
【0026】
尚、本実施の形態は、エスカレータ1の運転の開始及び休止を制御するものであるが、エスカレータに限らず、例えば動く歩道等にも応用することができ、所謂マンコンベアであれば本実施の形態の思想を適用することができる。
【0027】
このような構成の自動運転マンコンベアにおいては、利用者が搭乗口1aに近づくだけで自動的に運転を開始するので、自動運転マンコンベアを知らない利用者が勘違いして戻ってしまうようなことがなく、利用者に親切な運転をすることができる。
【0028】
さらに、搭乗口1a,1bの手前に2段階の領域、すなわち、アナウンス領域20と運転開始領域30とを設け、アナウンス領域20に利用者が進入した場合に、運転を開始する旨のアナウンスを流し、さらに次の運転開始領域30に進入した場合にマンコンベアの運転を開始するので、より利用者に親切な運転をすることができるとともに、無駄な運転が省かれ消費電力を削減することができる。
【0029】
さらに、従来と異なり、エスカレータの運転状況を視覚だけでなく聴覚でも確認できるので、健常者はもとより、目の不自由な人にも親切な運転をすることができる。
【0030】
尚、本実施の形態においては、画像処理は画像処理装置7が行い、画像処理装置7の処理内容が信号によって主制御装置10に伝達され、この信号に基づいてエスカレータ1の制御が行われます。しかしながら、画像処理装置7と主制御装置10とは、必ずしも2台の装置に分割されている必要はなく、1つの装置にまとめられてもよい。この場合には、画像処理内容の伝達は装置の内部処理にとどまるものである。
【0031】
また、本実施の形態の撮像装置6は、乗場2a,2bの画像を1秒間隔で連続して撮像するが、撮像する間隔は1秒に限定されるものではない。より短い間隔とすれば、検出精度が向上するが、コストも増えることとなり、適切な間隔とされればよいものである。
【0032】
また、本実施の形態の画像処理においては、連続して撮像された前後2枚の画像を比較して、異なっている部分を輪郭処理して抽出するので、エスカレータの利用者でないものでも感知して運転を行ってしまう。しかしながら、殆どの場合で検出された物体は利用者であり、多少多めに運転されてしまうこととなるが必要な運転は行われ問題はない。
【0033】
さらに、本実施の形態の運転開始領域30は、アナウンス領域20に包含されているが、アナウンス領域20は、運転開始領域30を必ずしも完全に包含しなくてもよく、機能上概略包含することとなるが、運転開始領域30は、アナウンス領域20からはみ出して設定されるものであってもよい。
【0034】
実施の形態2.
図8はこの発明の自動運転マンコンベアの実施の形態2を示す自動運転エスカレータの上側の乗場の正面図である。図8において、16a,16bは、エスカレータ搭乗口1a,1bの両脇に立設された一対のポール3a,3bに各々設けられた本実施の形態の撮像装置である。その他の構成は、実施の形態1と概略同様である。
【0035】
本実施の形態においては、撮像装置16a,16bは、マンコンベア搭乗口1aの左右に所定の距離離れて2台が設けられている。そして、図示しない画像処理装置は、この2台の撮像装置16a,16bの画像に写る利用者の角度の差から利用者までの距離を求め、また、連続する複数の画像の利用者の位置から利用者の移動方向を求める。そして、求められた利用者の位置と移動方向に対して、実施の形態1と概略同様に、搭乗口1a,1bを起点として2つの領域である運転開始領域とアナウンス領域とが予め記憶されており、求められた位置と移動方向がこの2つの領域と比較されて、実施の形態1と概略同様な運転が行われる。
【0036】
図9は本実施の形態の画像処理を説明する図であって、一方の撮像装置16aが撮像した画像である。2台の撮像装置16a,16bは、左右に所定の距離離れて設けられているので、2枚の画像を較べると、対象となる利用者の向いている方向は相互に所定の角度だけ異なっている。この2枚の画像の利用者の向きの差は、2台の撮像装置16a,16bと利用者とを頂点としてなる三角形の、撮像装置16a,16b間を結ぶ辺に対向する利用者がつくる頂点を挟む2辺のなす角度であり、この角度と撮像装置16a,16b間から利用者の位置を求めることができる。一方、連続する画像に対して、このような方法で利用者の位置を求め、連続する複数の利用者の位置から利用者の移動方向を求める。尚、所定の画像から利用者を抽出する手法や、複数の利用者から同一の利用者を認識する手法に関しては、実施の形態1と同様な手法にて行う。さらに、複数の利用者の処理においては、足元の位置から例えば遠い順に利用者X,Y,Zと認識して管理する。
【0037】
このような構成の自動運転マンコンベアにおいては、2台の撮像装置16a,16bは、例えば、エスカレータ搭乗口1a,1bの両脇に立設された一対のポール3a,3bに各々設けられればよいので、撮像装置の設置が容易でありコストダウンをすることができる。
【0038】
【発明の効果】
この発明に係る自動運転マンコンベアは、利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベアにおいて、マンコンベアの乗場の画像を所定の時間間隔で連続して撮像する撮像装置と、撮像装置の撮像した複数の画像のうち連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口方向に移動する利用者の有無を検出する画像処理装置と、画像処理装置の出力に基づいて、利用者がマンコンベア搭乗口に近づいた場合にマンコンベアの運転を開始する主制御装置とを備えているので、利用者が搭乗口に近づくだけで自動的に運転が開始され、自動運転マンコンベアを知らない利用者が勘違いして戻るようなことがなく、利用者に親切な運転をすることができる。
【0039】
また、利用者に対して音声を発生する音声発生手段をさらに備え、主制御装置は、利用者がマンコンベア搭乗口に近づいた場合に、音声発生手段を用いてマンコンベアの運転を開始する旨のアナウンスを流すので、利用者は、このアナウンスによって自動運転のエスカレータであることを知ることができ、安心して搭乗口に向かうことができるので、さらに親切な運転をすることができる。
【0040】
また、乗場に設けられマンコンベア搭乗口に隣接する所定の広さのアナウンス領域と、アナウンス領域に概略包含されマンコンベア搭乗口に近い側に設けられた運転開始領域とをさらに備え、主制御装置は、利用者がアナウンス領域に進入した場合に、音声発生手段を用いて運転を開始する旨のアナウンスを流し、利用者が運転開始領域に進入した場合に、マンコンベアの運転を開始するので、きめ細かくより親切な運転をすることができるとともに、無駄な運転が省かれ消費電力が削減され省エネをすることができる。
【0041】
また、主制御装置は、自動運転方向と逆側のマンコンベア搭乗口に利用者が近づいた場合に、音声発生手段を用いて方向が逆なので利用できない旨のアナウンスを流すので、逆方向の搭乗口に近づいた利用者に対しても、親切な運転をすることができる。
【0042】
また、撮像装置は、マンコンベアの乗場の上方に設けられて、乗場の上方から乗場を撮像し、画像処理装置は、連続する複数の画像を比較して移動した物体を利用者と判断するとともに、画像中に設定される座標に基づいて利用者の移動方向を求めるので、撮像した複数の画像のうち連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口方向に移動する利用者の有無を検出する画像処理を容易に且つ確実に行うことができ、信頼性が向上する。
【0043】
また、撮像装置は、マンコンベア搭乗口の左右に所定の距離離れて2台が設けられ、画像処理装置は、2台の撮像装置の画像に写る利用者の角度の差から利用者の位置を求め、連続する複数の画像の利用者の位置から利用者の移動方向を求めるので、撮像装置の設置が容易でありコストダウンをすることができる。
【0044】
さらに、この発明に係る自動運転マンコンベアの制御方法は、利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベアの制御方法において、マンコンベアの乗場にマンコンベア搭乗口に隣接する所定の広さのアナウンス領域が設けられ、アナウンス領域に概略包含されたマンコンベア搭乗口に近い側に運転開始領域が設けられ、マンコンベアの乗場の画像を所定の時間間隔で連続して撮像し、連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口方向に移動する利用者の有無を検出する利用者検出ステップと、利用者がアナウンス領域に進入した場合に、運転を開始する旨のアナウンスを流すアナウンスステップと、利用者が運転開始領域に進入した場合に、マンコンベアの運転を開始する運転開始ステップとを備えているので、利用者が搭乗口に近づくだけで自動的に運転が開始され、自動運転マンコンベアを知らない利用者が勘違いして戻るようなことがなく、利用者に親切な運転をすることができるとともに、無駄な運転が省かれ消費電力が削減され省エネをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動運転マンコンベアの実施の形態1を示す自動運転エスカレータの側断面図である。
【図2】図1のエスカレータの上側の乗場の正面図である。
【図3】図1のエスカレータの上側の乗場を上方から見た図である。
【図4】画像処理装置が行う画像処理を説明する撮像装置で撮像された上側の乗場の画像を示す図である。
【図5】利用者及び利用者の移動方向を検出する画像処理方法を説明する図であり、連続して撮像された2枚の画像のうちの前の画像を示す図である。
【図6】利用者及び利用者の移動方向を検出する画像処理方法を説明する図であり、連続して撮像された2枚の画像のうちの後の画像を示す図である。
【図7】主制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】この発明の自動運転マンコンベアの実施の形態2を示す自動運転エスカレータの上側の乗場の正面図である。
【図9】実施の形態2の画像処理を説明する図であって、2台の撮像装置のうち、一方の撮像装置が撮像した画像を示す図である。
【図10】従来の自動運転マンコンベアの一例を示す自動運転エスカレータの側断面図である。
【図11】図10のエスカレータの上側の乗場の正面図である。
【符号の説明】
2a,2b 乗場、6,16 撮像装置、7 画像処理装置、8 スピーカ(音声発生手段)、9 アナウンス制御装置(音声発生手段)、10 主制御装置、20 アナウンス領域、30 運転開始領域、S1,S2 利用者検出ステップ、S4 アナウンスステップ、S7 運転開始ステップ。

Claims (7)

  1. 利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベアにおいて、
    マンコンベアの乗場の画像を所定の時間間隔で連続して撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置の撮像した複数の画像のうち連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口方向に移動する利用者の有無を検出する画像処理装置と、
    前記画像処理装置の出力に基づいて、利用者がマンコンベア搭乗口に近づいた場合にマンコンベアの運転を開始する主制御装置と
    を備えたことを特徴とする自動運転マンコンベア。
  2. 利用者に対して音声を発生する音声発生手段をさらに備え、
    前記主制御装置は、利用者がマンコンベア搭乗口に近づいた場合に、前記音声発生手段を用いてマンコンベアの運転を開始する旨のアナウンスを流す
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動運転マンコンベア。
  3. 前記乗場に設けられマンコンベア搭乗口に隣接する所定の広さのアナウンス領域と、
    前記アナウンス領域に概略包含されマンコンベア搭乗口に近い側に設けられた運転開始領域とをさらに備え、
    前記主制御装置は、利用者が前記アナウンス領域に進入した場合に、前記音声発生手段を用いて運転を開始する旨のアナウンスを流し、利用者が前記運転開始領域に進入した場合に、マンコンベアの運転を開始する
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動運転マンコンベア。
  4. 前記主制御装置は、自動運転方向と逆側のマンコンベア搭乗口に利用者が近づいた場合に、前記音声発生手段を用いて方向が逆なので利用できない旨のアナウンスを流す
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の自動運転マンコンベア。
  5. 前記撮像装置は、マンコンベアの乗場の上方に設けられて、乗場の上方から該乗場を撮像し、前記画像処理装置は、前記連続する複数の画像を比較して移動した物体を利用者と判断するとともに、該画像中に設定される座標に基づいて利用者の移動方向を求める
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動運転マンコンベア。
  6. 前記撮像装置は、マンコンベア搭乗口の左右に所定の距離離れて2台が設けられ、
    前記画像処理装置は、前記2台の撮像装置の画像に写る利用者の角度の差から該利用者の位置を求め、前記連続する複数の画像の利用者の位置から該利用者の移動方向を求める
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動運転マンコンベア。
  7. 利用者の有無に応じて自動的に運転を開始及び休止する自動運転マンコンベアの制御方法において、
    マンコンベアの乗場にマンコンベア搭乗口に隣接する所定の広さのアナウンス領域が設けられ、該アナウンス領域に概略包含されたマンコンベア搭乗口に近い側に運転開始領域が設けられ、
    マンコンベアの乗場の画像を所定の時間間隔で連続して撮像し、連続する複数の画像からマンコンベア搭乗口方向に移動する利用者の有無を検出する利用者検出ステップと、
    利用者が前記アナウンス領域に進入した場合に、運転を開始する旨のアナウンスを流すアナウンスステップと
    利用者が前記運転開始領域に進入した場合に、マンコンベアの運転を開始する運転開始ステップと
    を備えたことを特徴とする自動運転マンコンベアの制御方法。
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