JP2004082881A - 回転力変換機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】直線的な運動を効果的にスプロケット軸の回転力に変換し、ペダルを踏み込む力等の操作力が軽減できる回転力変換機構を提供する。
【解決手段】一対のクランクアーム10を支持しているクランク軸9から離れて回転力を取り出すスプロケット軸18を形成し、一端側をクランクアーム10の荷重作用点12に連結した伸縮アーム22の他端側をスライドガイド20によってスライド可能に支持させ、スライドガイド20をスプロケット軸18の端に一方向クラッチ19を介して連結させて構成し、クランクアーム10の回転駆動により揺動運動される伸縮クランク22を介してスライドガイド20を反復回動させ、スライドガイド20の回動力を一方向クラッチ19を介してスプロケット軸18に伝達させる。
【選択図】 図2
【解決手段】一対のクランクアーム10を支持しているクランク軸9から離れて回転力を取り出すスプロケット軸18を形成し、一端側をクランクアーム10の荷重作用点12に連結した伸縮アーム22の他端側をスライドガイド20によってスライド可能に支持させ、スライドガイド20をスプロケット軸18の端に一方向クラッチ19を介して連結させて構成し、クランクアーム10の回転駆動により揺動運動される伸縮クランク22を介してスライドガイド20を反復回動させ、スライドガイド20の回動力を一方向クラッチ19を介してスプロケット軸18に伝達させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車等において用いられているペダル踏み力等による直線方向の一方側に向けて作用される運動を回転力に変換する回転力変換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車等においてはペダルに作用する垂直方向の踏み力をクランク機構により回転力に変換させて、その回転力をチェーン、ベルト、ドライブシャフト等を介して駆動輪に伝え、その駆動輪の回転力により走行する。従来の自転車等に利用されているクランク機構による回転力の変換機構は、自転車フレームの中心付近に設けられたクランク軸と一体に大スプロケットギヤを固定して設け、一端側にペダルを取り付けたクランクアームを前記クランク軸の両端に放射状に180度対称に取り付け、該ペダルを交互に脚で踏むことによって大スプロケットを回転駆動させ、この大スプロケットと後輪に取り付けた小スプロケット間をチェーンを介して連結させて、後輪に回転力を伝達させるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の機構は、垂直方向の下方へ向けてのペダルの踏み力によりクランク機構を介して大スプロケットを回転させるが、このときのペダルの踏み力はクランクアームの長さとペダル踏み力の積が回転トルクとして大スプロケットに伝達される。即ちクランクアームの長さを大きくすれば大きな回転トルクを伝達できることになるが、クランク機構では地面との接触を避けるためや人間の足の運動範囲が限られるのでクランクアームの長さに制限があり、効果的に駆動輪へ回転力を伝達させることができない。また、従来の自転車のペダルはクランクアームを介してクランク軸を中心として真円運動を行うように構成しており、クランク軸と大スプロケットが一体に結合されているため、ペダルが上死点および下死点付近ではペダルの踏み力が回転力には変換されずらいという問題がある。
【0004】
また最近では、充電式のバッテリでモータを駆動してモータの駆動力でペダルをこぐ力を軽減するようにした電気アシスト自転車を街でも頻繁に目にするようになった。しかし、この電動アシスト自転車はバッテリへの定期的な充電が必要なことと、バッテリーやモータを搭載していることから車両重量が重くバッテリが切れた時ではかなりの負荷を強いられてしまうという問題がある。本発明は、上記従来技術での問題を解決すべく人間の踏み力等の直線的な運動を効果的にスプロケットの回転力に変換し、ペダルを踏み込む力等の操作力が軽減できる回転力変換機構を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る回転力変換機構は、回転出力を取り出すように回転自在に支持されたスプロケット軸と、該スプロケット軸から離れて形成されたクランク軸とを形成し、該クランク軸の両端に一対のクランクアームからなるクランク機構を形成するとともに、前記スプロケット軸の両端に一方向クラッチを介してスライドガイドを連結させ、一端側が前記クランクアームの端部に回転自在に連結された伸縮アームの他端側を前記スライドガイドによってスライド可能に支持させて成り、前記クランクアームの端部に形成した荷重作用点に直線方向の荷重を作用させてクランクアームを回転駆動し、クランクアームの回転運動によって伸縮クランクをスライドガイドを中心として揺動運動させ、伸縮クランクによって回動されるスライドガイドの回動を一方向クラッチを介してスプロケット軸に伝達させるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施例に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1はペダルの脚踏み操作によって発生される垂直方向の踏み力を回転力に変換して走行するようにした自転車へ本発明の回転力変換機構を実施したものであり、自転車1の車体構造は従来の自転車と同様に、上部にサドル2を取り付けたフレーム3の前方部分にハンドルフレーム4が保持されており、該ハンドルフレーム4の下部に形成されている二股部4aの先端に前輪5が回転自在に支持されている。更にハンドルフレーム4の上端にはハンドル6が取り付けられており、フレーム3に対してハンドルフレーム4自体が回動可能に支持されており操舵機構を構成している。前記フレーム3の後端部に形成された二股部3aの端部には駆動輪となる後輪7が回転自在に支持されている。
【0007】
フレーム3の下方中央部にはクランク軸受8が形成されており、このクランク軸受8によって回転自在に支持されているクランク軸9の両端には180度位相がずらされて対称的に配置された一対のクランクアーム10が取り付けられクランク機構を形成している。該クランクアーム10の端部にはペダル軸11を介してペダル12が回転自在に取り付けられている。前記ペダル12が荷重作用点を形成しており、ペダル12に作用する垂直方向の脚踏み力によってクランク機構が回転される。クランクアーム10はクランク軸9の両端に180度対称的に配置されており、前記サドル2に座った人により無理なく回転操作できるようにクランク軸受8の位置及びクランクアーム10の長さが設定されている。
【0008】
前記後輪7の車軸13には小スプロケット14が一体に結合されており、この小スプロケット14とチェーン15等の回転伝達手段を介して回転連結されている大スプロケット16が、前記クランク軸9と後輪7の車軸を13結ぶ線上に形成されているスプロケット軸受17を貫通して支持されているスプロケット軸18に取り付けられてスプロケット軸18を介して回転自在に設けられている。図2及び図3に示すように、スプロケット軸18の両端には一方向クラッチ19を介してスライドガイド20がそれぞれ取り付けられており、一方向クラッチ19はスライドガイド20の時針周り方向の回転をスプロケット軸18に伝達させ、スライドガイド20が反時針方向に回転する時には回転伝達が遮断するように機能する。
【0009】
スライドガイド20には貫通孔21が形成されており、この貫通穴21内に伸縮クランク22が摺動自由に嵌装されており、この伸縮クランク22の一端側が前記ペダル軸11によってクランクアーム10とペダル12との間で回転自在に支持されている。ペダル12を脚踏み操作する事によってペダル軸11がクランクアーム10を介してクランク軸9を中心とした真円運動をされる際に、伸縮クランク22の前記一端側がペダル軸11と一体に円運動をされ、伸縮クランク22の他端側はスライドガイド20に沿って摺動されながら伸縮クランク22がスライドガイド20を中心として揺動運動を行う。この伸縮クランク22の揺動運動に伴って伸縮クランク22をスライド可能に支持しているスライドガイド20がスプロケット軸18を中心として時針方向と反時針方向へ反復回動動作を行うことになる。スライドガイド20の時針方向の回動時に一方向クラッチ19を介してスプロケット軸18に回転力が伝達され、スライドガイド20が反時針方向へ回動される時には一方向クラッチ19により空転するが、このときには反対側に形成されたクランク機構、伸縮クランク、スライドガイド及び一方向クラッチを介してスプロケット軸18に回転力が伝達されるから左右のペダルの踏み力が全体として大スプロケット16へ回転力をスムーズに伝達させる。
【0010】
図5に示すように、クランク機構を形成しているペダル12が上死点位置から下死点位置まで操作される際に変換される回転力は、荷重作用点であるペダル12に加えられる垂直方向の力Fyはクランクアーム10と直交する方向の分力F1を生じてクランクアーム10を回転させ、更に、上記分力F1は伸縮クランク22と直交する方向の分力F2を生じ伸縮クランク22を回転させる。ペダル12に加えられる垂直方向の力をFy、クランクアーム10の水平方向とのなす角度をθ1、伸縮クランク22のスライドガイド20による支持部からペダル軸11までの距離をLx、及び伸縮クランク22が荷重の作用方向と直角となる水平方向となす角度をθ2とすると、クランクアーム10及び伸縮クランク22を介してスプロケット軸18に伝達される回転トルク=Lx・Fy・Sin(90°−θ1)・COS(θ1−θ2)となる。ここで伸縮クランク22のスライドガイド20による支持部からのペダル軸11までの距離Lxはペダル12を支持しているクランクアーム10の長さより大きく、かつペダル12が上死点位置に配置された位置から下死点位置に配置されるまでの間クランクアーム10は180度回転されるが、この間伸縮クランク22の水平となす角度θ2が90度近くまでなることがないので、従来のクランク機構により直接大スプロケット16を駆動する機構に比して変換される回転トルクが格段に大きくなることが明らかである。
【0011】
以下、上記実施例によるペダルによる踏み力を回転力へ変換する回転変換機構の作動を図6乃至図13により説明する。なお、これらの図では便宜上一側の変換機構のみを示しているが、図に示した変換機構と対象的に作動する変換機構が図示の変換機構の反対側に形成されている。ペダル12を脚踏み操作することによってクランクアーム10に支持されているペダル軸11をクランク軸9を中心として時針方向に回転させる。図5に示すようにペダル12が上死点に配置された位置ではクランクアーム10が垂直方向に向いており、ペダル12に与えられる垂直方向の踏み力はクランクアーム10の回転力を生じさせないが、このクランクアーム10はペダル12を回転ガイドするだけでクランクアーム10自体には負荷が作用していないので図5に示す位置から少し時針方向に回転した位置からはペダル12に作用される踏み力によりクランク軸9を中心としてペダル軸11を時針方向に回転させる。
【0012】
ペダル12に与えられる垂直方向の踏み力によって図6に示す位置にペダル12が回転されるとき、クランク軸9を中心として回転されるペダル軸11とスプロケット軸18の軸間距離が変動して、一端がペダル軸11に連結されている伸縮クランク22がスライドガイド20に対してスライド移動する。同時に伸縮クランク22の一端がペダル軸11の回転に追従して回動されて、伸縮クランク22がスライドガイド20を中心として揺動してスライドガイド20を時針方向に回動させる。このスライドガイド20の回動は一方向クラッチ19を介してスプロケット軸18に伝達され、大スプロケット16とチェーン15を介して小スプロケット14に伝達されて後輪7を駆動させる。
【0013】
上記図6に示す位置から図7に示すようにクランクアーム10が水平となる位置にペダル12が回転されるまで、ペダル軸11とスプロケット軸18間の距離が増大しこれに追従して伸縮クランク22がスライドガイド20に対してスライドされて伸張されるとともに、伸縮クランク22が揺動されることによってスライドガイド20が揺動して一方向クラッチ19を介して後輪7に回転力が伝達される。図7に示すようにクランクアーム10が水平となった位置では伸縮クランク22の伸張長さが最大となり、このときのペダル踏み力により伸縮クランク22へ最大の回転モーメントが発生して、この回転モーメントがスプロケット軸18の回転力として伝達させる。
【0014】
更に図8に示す位置から図9に示すようにペダル12が下死点に配置されてクランクアーム10が垂直となる位置まで回転される間、ペダル軸11とスプロケット軸18間の軸間距離が小さくなるように変動し、これに従って伸縮クランク22がスライドガイド20に対してスライドされて、同時に伸縮クランク22の揺動がスライドガイド20に伝達されて、後輪7が引き続いて回転駆動される。図8に示すようにペダル12が下死点に配置された位置以降では、このペダル12に作用する脚踏み力によってはこのペダル12を回転駆動させることはできないが、クランク軸9の反対側に設置されているクランクアームとペダルによるクランク機構によって図10乃至図12に示すように引き続いて回転されて図5に示す上死点位置まで回転される。
【0015】
図9に示す位置から図10に示す位置を経由して図11に示すようにクランクアーム10が水平となる位置までは、ペダル軸11がスプロケット軸18に更に接近するので伸縮クランク22はスライドガイド20に対してスライドして縮小するようにスライドして図11に示す位置ではスプロケット軸18とペダル軸間の距離が最小となり、伸縮アーム22の長さが最小に縮小される。更に図10に示す位置から図12に示す位置までの間、ペダル軸11のクランク軸9を中心とした回転に伴って伸縮クランク22の揺動方向が逆方向となりスライドガイド20が反時針方向に回動されるが、スプロケット軸18とスライドガイド20との間に形成されている一方向クラッチ19を介して回転が遮断されるので支障は無い。
【0016】
なお、図9に示す位置から図12に示す位置を経て図5に示す位置にペダルが回転するまでは、スプロケット軸18の反対側に形成されている変換機構によってスプロケット軸18に時針方向の回転力が伝達される。同様に図に示す変換機構が図5乃至図9に示す位置に回転される間には、反対側の変換機構によるスライドガイドの反対方向の揺動は一方向クラッチにより回転が遮断された状態にされる。
【0017】
上記自転車への実施例によれば、クランクアーム10によって支持されたペダル12を人間が回転させる足の回転半径の大きさを従来と変わらないように設定して、ペダル12を上死点位置から下死点位置へ押し下げる時に伸縮クランク22の長さがクランクアームの長さより長くなり、この長くなった伸縮クランク22により大きな回転モーメントを発生させることができ、更に、伸縮クランク22が荷重作用方向と直角の方向を中心とした角度範囲で揺動するのでペダル12の上・下死点付近でもペダル12踏み力の回転力への変換が効果的におこなわれ、この回転モーメントをスプロケット軸18に回転力として伝達させるようにしているので駆動輪である後輪7に大きな回転トルクを伝達することができ、坂道でも楽に登坂できる自転車を提供することができる。
【0018】
また、上記実施例は回転変換機構をペダル12を脚踏み操作する自転車1に応用したものであるが、本発明の回転変換機構は上記自転車の他にも、往復駆動するピストンを備えた内燃エンジンのクランク機構等に採用することも可能である。この場合ピストンに一端が結合されたコンロッドの他端側を前記実施例におけるクランクアームの荷重作用点に連結することによって実現可能である。このように、本発明をエンジンのクランク機構に実施することによって、ピストンの直線的な駆動出力を高トルクの回転力としてスプロケット軸に取り出すことが可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、ペダルを支持しているクランクアームのクランク軸の回転中心をスプロケット軸の回転中心から水平方向に離れた位置に設定し、スライドガイドによってスライド可能に支持された伸縮クランクによってペダル軸とスプロケット軸間を連結させて、ペダル軸の回転運動によって伸縮クランクを揺動運動させ、伸縮クランクをスライド可能に支持しているスライドガイドの回動を一方向クラッチを介してスプロケット軸に伝達させるようにしているので、クランクアームよりも長い伸縮クランクを介してペダルの踏み力を大きな回転モーメントとして駆動伝達されるため、従来よりペダルの踏み力が軽い力で大きな回転駆動力を得ることを可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転力変換機構を実施した自転車の側面図
【図2】図1の自転車に実施された回転力変換機構を詳細に示す側面図
【図3】図2と同じ自転車に実施された回転力変換機構の横断平面図
【図4】図2と同じ自転車に実施された片側のみの回転力変換機構を示す斜視図
【図5】図2と同じ回転力変換機構における垂直方向のペダル踏み力によってクランクアームと伸縮クランクに生ずる分力と回転トルクの説明図
【図6】ペダルが上死点位置に配置された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図7】ペダルが上死点位置から少し時針方向に回転されて伸縮クランクが伸張されている過程の回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図8】ペダルを支持しているクランクアームが水平方向に回転された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図9】ペダルが図7の位置から更に時針方向に回転されて伸縮クランクが縮小されている過程の回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図10】ペダルが下死点位置に配置された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図11】ペダルが図9の位置から更に時針方向に回転されて伸縮クランクが揺動方向の端部まで揺動された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図12】ペダルが更に時針方向に回転され伸縮クランクが反対方向に揺動されている回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図13】ペダルが更に時針方向に回転されて伸縮クランクが反対方向への揺動の端部まで揺動された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【符号の説明】
8 クランク軸受
9 クランク軸
10 クランクアーム
11 ペダル軸
12 ペダル(荷重作用点)
15 チェーン
16 大スプロケット
17 スプロケット軸受
18 スプロケット軸
19 一方向クラッチ
20 スライドガイド
22 伸縮クランク
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車等において用いられているペダル踏み力等による直線方向の一方側に向けて作用される運動を回転力に変換する回転力変換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車等においてはペダルに作用する垂直方向の踏み力をクランク機構により回転力に変換させて、その回転力をチェーン、ベルト、ドライブシャフト等を介して駆動輪に伝え、その駆動輪の回転力により走行する。従来の自転車等に利用されているクランク機構による回転力の変換機構は、自転車フレームの中心付近に設けられたクランク軸と一体に大スプロケットギヤを固定して設け、一端側にペダルを取り付けたクランクアームを前記クランク軸の両端に放射状に180度対称に取り付け、該ペダルを交互に脚で踏むことによって大スプロケットを回転駆動させ、この大スプロケットと後輪に取り付けた小スプロケット間をチェーンを介して連結させて、後輪に回転力を伝達させるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の機構は、垂直方向の下方へ向けてのペダルの踏み力によりクランク機構を介して大スプロケットを回転させるが、このときのペダルの踏み力はクランクアームの長さとペダル踏み力の積が回転トルクとして大スプロケットに伝達される。即ちクランクアームの長さを大きくすれば大きな回転トルクを伝達できることになるが、クランク機構では地面との接触を避けるためや人間の足の運動範囲が限られるのでクランクアームの長さに制限があり、効果的に駆動輪へ回転力を伝達させることができない。また、従来の自転車のペダルはクランクアームを介してクランク軸を中心として真円運動を行うように構成しており、クランク軸と大スプロケットが一体に結合されているため、ペダルが上死点および下死点付近ではペダルの踏み力が回転力には変換されずらいという問題がある。
【0004】
また最近では、充電式のバッテリでモータを駆動してモータの駆動力でペダルをこぐ力を軽減するようにした電気アシスト自転車を街でも頻繁に目にするようになった。しかし、この電動アシスト自転車はバッテリへの定期的な充電が必要なことと、バッテリーやモータを搭載していることから車両重量が重くバッテリが切れた時ではかなりの負荷を強いられてしまうという問題がある。本発明は、上記従来技術での問題を解決すべく人間の踏み力等の直線的な運動を効果的にスプロケットの回転力に変換し、ペダルを踏み込む力等の操作力が軽減できる回転力変換機構を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明に係る回転力変換機構は、回転出力を取り出すように回転自在に支持されたスプロケット軸と、該スプロケット軸から離れて形成されたクランク軸とを形成し、該クランク軸の両端に一対のクランクアームからなるクランク機構を形成するとともに、前記スプロケット軸の両端に一方向クラッチを介してスライドガイドを連結させ、一端側が前記クランクアームの端部に回転自在に連結された伸縮アームの他端側を前記スライドガイドによってスライド可能に支持させて成り、前記クランクアームの端部に形成した荷重作用点に直線方向の荷重を作用させてクランクアームを回転駆動し、クランクアームの回転運動によって伸縮クランクをスライドガイドを中心として揺動運動させ、伸縮クランクによって回動されるスライドガイドの回動を一方向クラッチを介してスプロケット軸に伝達させるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施例に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1はペダルの脚踏み操作によって発生される垂直方向の踏み力を回転力に変換して走行するようにした自転車へ本発明の回転力変換機構を実施したものであり、自転車1の車体構造は従来の自転車と同様に、上部にサドル2を取り付けたフレーム3の前方部分にハンドルフレーム4が保持されており、該ハンドルフレーム4の下部に形成されている二股部4aの先端に前輪5が回転自在に支持されている。更にハンドルフレーム4の上端にはハンドル6が取り付けられており、フレーム3に対してハンドルフレーム4自体が回動可能に支持されており操舵機構を構成している。前記フレーム3の後端部に形成された二股部3aの端部には駆動輪となる後輪7が回転自在に支持されている。
【0007】
フレーム3の下方中央部にはクランク軸受8が形成されており、このクランク軸受8によって回転自在に支持されているクランク軸9の両端には180度位相がずらされて対称的に配置された一対のクランクアーム10が取り付けられクランク機構を形成している。該クランクアーム10の端部にはペダル軸11を介してペダル12が回転自在に取り付けられている。前記ペダル12が荷重作用点を形成しており、ペダル12に作用する垂直方向の脚踏み力によってクランク機構が回転される。クランクアーム10はクランク軸9の両端に180度対称的に配置されており、前記サドル2に座った人により無理なく回転操作できるようにクランク軸受8の位置及びクランクアーム10の長さが設定されている。
【0008】
前記後輪7の車軸13には小スプロケット14が一体に結合されており、この小スプロケット14とチェーン15等の回転伝達手段を介して回転連結されている大スプロケット16が、前記クランク軸9と後輪7の車軸を13結ぶ線上に形成されているスプロケット軸受17を貫通して支持されているスプロケット軸18に取り付けられてスプロケット軸18を介して回転自在に設けられている。図2及び図3に示すように、スプロケット軸18の両端には一方向クラッチ19を介してスライドガイド20がそれぞれ取り付けられており、一方向クラッチ19はスライドガイド20の時針周り方向の回転をスプロケット軸18に伝達させ、スライドガイド20が反時針方向に回転する時には回転伝達が遮断するように機能する。
【0009】
スライドガイド20には貫通孔21が形成されており、この貫通穴21内に伸縮クランク22が摺動自由に嵌装されており、この伸縮クランク22の一端側が前記ペダル軸11によってクランクアーム10とペダル12との間で回転自在に支持されている。ペダル12を脚踏み操作する事によってペダル軸11がクランクアーム10を介してクランク軸9を中心とした真円運動をされる際に、伸縮クランク22の前記一端側がペダル軸11と一体に円運動をされ、伸縮クランク22の他端側はスライドガイド20に沿って摺動されながら伸縮クランク22がスライドガイド20を中心として揺動運動を行う。この伸縮クランク22の揺動運動に伴って伸縮クランク22をスライド可能に支持しているスライドガイド20がスプロケット軸18を中心として時針方向と反時針方向へ反復回動動作を行うことになる。スライドガイド20の時針方向の回動時に一方向クラッチ19を介してスプロケット軸18に回転力が伝達され、スライドガイド20が反時針方向へ回動される時には一方向クラッチ19により空転するが、このときには反対側に形成されたクランク機構、伸縮クランク、スライドガイド及び一方向クラッチを介してスプロケット軸18に回転力が伝達されるから左右のペダルの踏み力が全体として大スプロケット16へ回転力をスムーズに伝達させる。
【0010】
図5に示すように、クランク機構を形成しているペダル12が上死点位置から下死点位置まで操作される際に変換される回転力は、荷重作用点であるペダル12に加えられる垂直方向の力Fyはクランクアーム10と直交する方向の分力F1を生じてクランクアーム10を回転させ、更に、上記分力F1は伸縮クランク22と直交する方向の分力F2を生じ伸縮クランク22を回転させる。ペダル12に加えられる垂直方向の力をFy、クランクアーム10の水平方向とのなす角度をθ1、伸縮クランク22のスライドガイド20による支持部からペダル軸11までの距離をLx、及び伸縮クランク22が荷重の作用方向と直角となる水平方向となす角度をθ2とすると、クランクアーム10及び伸縮クランク22を介してスプロケット軸18に伝達される回転トルク=Lx・Fy・Sin(90°−θ1)・COS(θ1−θ2)となる。ここで伸縮クランク22のスライドガイド20による支持部からのペダル軸11までの距離Lxはペダル12を支持しているクランクアーム10の長さより大きく、かつペダル12が上死点位置に配置された位置から下死点位置に配置されるまでの間クランクアーム10は180度回転されるが、この間伸縮クランク22の水平となす角度θ2が90度近くまでなることがないので、従来のクランク機構により直接大スプロケット16を駆動する機構に比して変換される回転トルクが格段に大きくなることが明らかである。
【0011】
以下、上記実施例によるペダルによる踏み力を回転力へ変換する回転変換機構の作動を図6乃至図13により説明する。なお、これらの図では便宜上一側の変換機構のみを示しているが、図に示した変換機構と対象的に作動する変換機構が図示の変換機構の反対側に形成されている。ペダル12を脚踏み操作することによってクランクアーム10に支持されているペダル軸11をクランク軸9を中心として時針方向に回転させる。図5に示すようにペダル12が上死点に配置された位置ではクランクアーム10が垂直方向に向いており、ペダル12に与えられる垂直方向の踏み力はクランクアーム10の回転力を生じさせないが、このクランクアーム10はペダル12を回転ガイドするだけでクランクアーム10自体には負荷が作用していないので図5に示す位置から少し時針方向に回転した位置からはペダル12に作用される踏み力によりクランク軸9を中心としてペダル軸11を時針方向に回転させる。
【0012】
ペダル12に与えられる垂直方向の踏み力によって図6に示す位置にペダル12が回転されるとき、クランク軸9を中心として回転されるペダル軸11とスプロケット軸18の軸間距離が変動して、一端がペダル軸11に連結されている伸縮クランク22がスライドガイド20に対してスライド移動する。同時に伸縮クランク22の一端がペダル軸11の回転に追従して回動されて、伸縮クランク22がスライドガイド20を中心として揺動してスライドガイド20を時針方向に回動させる。このスライドガイド20の回動は一方向クラッチ19を介してスプロケット軸18に伝達され、大スプロケット16とチェーン15を介して小スプロケット14に伝達されて後輪7を駆動させる。
【0013】
上記図6に示す位置から図7に示すようにクランクアーム10が水平となる位置にペダル12が回転されるまで、ペダル軸11とスプロケット軸18間の距離が増大しこれに追従して伸縮クランク22がスライドガイド20に対してスライドされて伸張されるとともに、伸縮クランク22が揺動されることによってスライドガイド20が揺動して一方向クラッチ19を介して後輪7に回転力が伝達される。図7に示すようにクランクアーム10が水平となった位置では伸縮クランク22の伸張長さが最大となり、このときのペダル踏み力により伸縮クランク22へ最大の回転モーメントが発生して、この回転モーメントがスプロケット軸18の回転力として伝達させる。
【0014】
更に図8に示す位置から図9に示すようにペダル12が下死点に配置されてクランクアーム10が垂直となる位置まで回転される間、ペダル軸11とスプロケット軸18間の軸間距離が小さくなるように変動し、これに従って伸縮クランク22がスライドガイド20に対してスライドされて、同時に伸縮クランク22の揺動がスライドガイド20に伝達されて、後輪7が引き続いて回転駆動される。図8に示すようにペダル12が下死点に配置された位置以降では、このペダル12に作用する脚踏み力によってはこのペダル12を回転駆動させることはできないが、クランク軸9の反対側に設置されているクランクアームとペダルによるクランク機構によって図10乃至図12に示すように引き続いて回転されて図5に示す上死点位置まで回転される。
【0015】
図9に示す位置から図10に示す位置を経由して図11に示すようにクランクアーム10が水平となる位置までは、ペダル軸11がスプロケット軸18に更に接近するので伸縮クランク22はスライドガイド20に対してスライドして縮小するようにスライドして図11に示す位置ではスプロケット軸18とペダル軸間の距離が最小となり、伸縮アーム22の長さが最小に縮小される。更に図10に示す位置から図12に示す位置までの間、ペダル軸11のクランク軸9を中心とした回転に伴って伸縮クランク22の揺動方向が逆方向となりスライドガイド20が反時針方向に回動されるが、スプロケット軸18とスライドガイド20との間に形成されている一方向クラッチ19を介して回転が遮断されるので支障は無い。
【0016】
なお、図9に示す位置から図12に示す位置を経て図5に示す位置にペダルが回転するまでは、スプロケット軸18の反対側に形成されている変換機構によってスプロケット軸18に時針方向の回転力が伝達される。同様に図に示す変換機構が図5乃至図9に示す位置に回転される間には、反対側の変換機構によるスライドガイドの反対方向の揺動は一方向クラッチにより回転が遮断された状態にされる。
【0017】
上記自転車への実施例によれば、クランクアーム10によって支持されたペダル12を人間が回転させる足の回転半径の大きさを従来と変わらないように設定して、ペダル12を上死点位置から下死点位置へ押し下げる時に伸縮クランク22の長さがクランクアームの長さより長くなり、この長くなった伸縮クランク22により大きな回転モーメントを発生させることができ、更に、伸縮クランク22が荷重作用方向と直角の方向を中心とした角度範囲で揺動するのでペダル12の上・下死点付近でもペダル12踏み力の回転力への変換が効果的におこなわれ、この回転モーメントをスプロケット軸18に回転力として伝達させるようにしているので駆動輪である後輪7に大きな回転トルクを伝達することができ、坂道でも楽に登坂できる自転車を提供することができる。
【0018】
また、上記実施例は回転変換機構をペダル12を脚踏み操作する自転車1に応用したものであるが、本発明の回転変換機構は上記自転車の他にも、往復駆動するピストンを備えた内燃エンジンのクランク機構等に採用することも可能である。この場合ピストンに一端が結合されたコンロッドの他端側を前記実施例におけるクランクアームの荷重作用点に連結することによって実現可能である。このように、本発明をエンジンのクランク機構に実施することによって、ピストンの直線的な駆動出力を高トルクの回転力としてスプロケット軸に取り出すことが可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、ペダルを支持しているクランクアームのクランク軸の回転中心をスプロケット軸の回転中心から水平方向に離れた位置に設定し、スライドガイドによってスライド可能に支持された伸縮クランクによってペダル軸とスプロケット軸間を連結させて、ペダル軸の回転運動によって伸縮クランクを揺動運動させ、伸縮クランクをスライド可能に支持しているスライドガイドの回動を一方向クラッチを介してスプロケット軸に伝達させるようにしているので、クランクアームよりも長い伸縮クランクを介してペダルの踏み力を大きな回転モーメントとして駆動伝達されるため、従来よりペダルの踏み力が軽い力で大きな回転駆動力を得ることを可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転力変換機構を実施した自転車の側面図
【図2】図1の自転車に実施された回転力変換機構を詳細に示す側面図
【図3】図2と同じ自転車に実施された回転力変換機構の横断平面図
【図4】図2と同じ自転車に実施された片側のみの回転力変換機構を示す斜視図
【図5】図2と同じ回転力変換機構における垂直方向のペダル踏み力によってクランクアームと伸縮クランクに生ずる分力と回転トルクの説明図
【図6】ペダルが上死点位置に配置された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図7】ペダルが上死点位置から少し時針方向に回転されて伸縮クランクが伸張されている過程の回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図8】ペダルを支持しているクランクアームが水平方向に回転された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図9】ペダルが図7の位置から更に時針方向に回転されて伸縮クランクが縮小されている過程の回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図10】ペダルが下死点位置に配置された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図11】ペダルが図9の位置から更に時針方向に回転されて伸縮クランクが揺動方向の端部まで揺動された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図12】ペダルが更に時針方向に回転され伸縮クランクが反対方向に揺動されている回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【図13】ペダルが更に時針方向に回転されて伸縮クランクが反対方向への揺動の端部まで揺動された回転力変換機構の作動状態を示す側面図
【符号の説明】
8 クランク軸受
9 クランク軸
10 クランクアーム
11 ペダル軸
12 ペダル(荷重作用点)
15 チェーン
16 大スプロケット
17 スプロケット軸受
18 スプロケット軸
19 一方向クラッチ
20 スライドガイド
22 伸縮クランク
Claims (1)
- 回転出力を取り出すように回転自在に支持されたスプロケット軸と、該スプロケット軸から離れて形成されたクランク軸とを形成し、該クランク軸の両端に一対のクランクアームからなるクランク機構を形成するとともに、前記スプロケット軸の両端に一方向クラッチを介してスライドガイドを連結させ、一端側が前記クランクアームの端部に回転自在に連結された伸縮アームの他端側を前記スライドガイドによつてスライド可能に支持させて成り、前記クランクアームの端部に形成した荷重作用点に直線方向の荷重を作用させてクランクアームを回転駆動し、クランクアームの回転運動によって伸縮クランクをスライドガイドを中心として揺動運動させ、伸縮クランクによって回動されるスライドガイドの回動を一方向クラッチを介してスプロケット軸に伝達させるようにしたことを特徴とする回転力変換機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002247135A JP2004082881A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 回転力変換機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002247135A JP2004082881A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 回転力変換機構 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004082881A true JP2004082881A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32054858
Family Applications (1)
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JP2002247135A Pending JP2004082881A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 回転力変換機構 |
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JP (1) | JP2004082881A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4857344B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2012-01-18 | ドリームスライド | ペダリング方法及び装置 |
KR101966041B1 (ko) * | 2018-06-14 | 2019-04-04 | 이영문 | 기어식 추진유닛을 구비하는 자전거 |
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2002
- 2002-08-27 JP JP2002247135A patent/JP2004082881A/ja active Pending
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KR101966041B1 (ko) * | 2018-06-14 | 2019-04-04 | 이영문 | 기어식 추진유닛을 구비하는 자전거 |
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