JP2004082299A - 研削ホイール - Google Patents
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Abstract
【課題】多数枚の研削布片を支持円板面に起立状態で回転方向に積層して環状の研削面を構成される回転研削体で、効率よく研削加工を行える研削ホイールを提供する。
【解決手段】中央部に支持軸取付部を備える所要直径寸法の支持円板2と、この支持円板2上で起立状態で砥粒付着面を回転方向に揃えて密接環状に配列されて円板側に一側辺を固定される多数の研摩布片11にてなる積層研削部10とを有し、前記積層研削部10を構成する研摩布片11はその内周側が回転中心からの放射線上よりやや離れて位置し、かつその研摩布片11の外周側を少しずつずれた状態に配されて、密接する研摩布片11のフリー端で研削面10aを構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】中央部に支持軸取付部を備える所要直径寸法の支持円板2と、この支持円板2上で起立状態で砥粒付着面を回転方向に揃えて密接環状に配列されて円板側に一側辺を固定される多数の研摩布片11にてなる積層研削部10とを有し、前記積層研削部10を構成する研摩布片11はその内周側が回転中心からの放射線上よりやや離れて位置し、かつその研摩布片11の外周側を少しずつずれた状態に配されて、密接する研摩布片11のフリー端で研削面10aを構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に無数の砥粒を付着させた研摩布片を支持円板上に直交状態に取付け回転方向に積層配列して、その積層側端面で効率よく研削できるように構成された研削ホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に鋼板を突き合わせ溶接した部分に生じる溶接ビード部分を削り取って平滑に仕上げたり、各種工作物の表面などを研削する作業を行うには、手持ちのツールグラインダやディスクグラインダによって該当する部分を研削する方法が採用されている。また、数量的に多くて比較的寸法の小さいものである場合、回転する研削砥石に対して被加工物(ワーク)を固定するテーブルもしくは支持台上で自動的に送りを掛けて移動させ、研削する自動式の研削装置が用いられている。
【0003】
また平面的な研削・研摩作業には、通常環状に形成された砥石ホイールや研摩ディスク、あるいはバフホイールに研磨材を付着させたものを用いて行われることが多い。前記バフ研摩加工用としては、例えば特開平9−309074号公報にて開示されるように、ボス輪の外周面に可撓性を有する多数の研摩布片(基布の表面に無数の砥粒を付着されてなるもの。以下同様)を密着植設されて、その研摩布片が回転方向に向けて凸状になるように彎曲させた構造のものが使用されている。
【0004】
このようなバフ研摩加工用の研摩ホイールでは、その研摩布片による対象研摩物を研削する量がごく僅かであるため、これに代わって研削量の多い研摩ホイールとして、特開2001−79776号公報によって開示されるものがある。この研摩ホイール50は、図5で示されるように、研摩布片51を短冊状にしたものを複数枚重ねて幅方向に折り曲げてなるものを、多数放射状に配してその基部をリング52で挟み込むとともに接着剤で固着して中央に支持軸孔を設けてホイールに形成されたものを、複数重ね合わせて用いられている。あるいは図6にて示されるように、複数枚の研摩布片56を幅方向に二つ折りしたものをその一部を少しだけラップさせて放射状に配置して円盤状の支持体57の片面に重ねられた前記研摩布片56の基部下側部分を固着してなるディスクタイプの研摩ホイール55が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような手持ちのツールグラインダやディスクグラインダによる研削では、どうしても研削状態が不正確になり、被研削部の周辺まで過度に研削したり、削り込みが深くなったりすることが多く、平均した研削を行うには熟練を要するという問題点がある。
【0006】
また、前記図5に示されるような研摩ホイール50による場合、1個のホイールでは研削範囲が小さいことから複数個重ね合わせて支持軸孔53に回転軸(図示せず)を取付けて使用することになり、安定性を確保するために重ね合わせる部分にスペーサ(図示省略)を必要とする。しかも、研削部を形成する複数枚重ねて折曲げられた各研摩布片51は、柔軟性を持たせるために、その先端部に切線51aを付して研削性能を高める構造とする必要があり、手数を要するもので、研削ホイールとしてどうしても大型になるので高価となる。また、回転時にその外周部54を使用して研削することになる関係上、使用条件が限定され、しかもワークを平滑面に仕上げるには、やはり従来のグラインダと同様に、作業者の熟練度が要求されるという問題点がある。
【0007】
さらに、前記図6で示されるようなディスクタイプの研摩ホイール55では、多数の各研摩布片56の砥粒付着面が、大きく露出されたものであるから、研削によって付着される砥粒の摩耗が激しく、使用に供する寿命が短いという問題点がある。また、一度に広い研摩布片56の研摩面56aがワークに接することから、発熱が激しくてこれが寿命を短くする一因となっており、かつ研削時に発生する切り屑が研摩面56aに付着しやすくて、円滑に排除されないので、目詰まりを生じさせるという問題点である。
【0008】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、多数枚の研削布片を支持円板面に起立状態で回転方向に積層して環状の研削面を構成される回転研削体で、効率よく研削加工を行える研削ホイールを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による研削ホイールは、
中央部に支持軸取付部を備える所要直径寸法の支持円板と、この支持円板上で起立状態で砥粒付着面を回転方向に揃えて密接環状に配列されて円板側に一側辺を固定される多数の研摩布片にてなる積層研削部とを有し、前記積層研削部を構成する研摩布片はその内周側が回転中心からの放射線上よりやや離れて位置し、かつその研摩布片の外周側を少しずつずれた状態に配されて、密接する研摩布片のフリー端で研削面を構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、研削ホイールの積層研削部が、多数の研摩布片を支持円板上で砥粒付着面を回転方向に揃え起立密接状態で環状に積層構成されているので、研削操作時に、その環状表面である研削面において、多数の研摩布片のフリー側端部が微小ながらずれることによって付着する砥粒がワークに接して研削するようにされているのである。また、この研削ホイールは、多数の研摩布片の積層配列をほぼ直立状態で密接して設けられているが、その研摩布片の内周側縁が回転中心からの放射線上によりやや離れて位置し、かつその研摩布片の外周側を少しずつずれた状態に配されてフリー端で研削面を形成されるので、その研削面がワークに接して研削操作されるとき、各研摩布片のフリー端が等回転角速度で接するのではなく内周縁側と外周縁側とにずれが生じることにより、接触摩擦抵抗を大きくし、言い換えると各研摩布片のフリー端がそれぞれ一枚の切刃の働きをして、ワークの被削面を各研摩布片のフリー端部に露出する砥粒によって削り取るように機能して、確実に高精度で研削できるのである。しかも、研削面にては、前述のように各研摩布片が密接状態に植設されているが、そのフリー端は研削時の接触抵抗で隣接する研摩布片の端部でのみ微小な間隙が形成されて、その微小間隙を通じて研削時に発生する研削屑が回転による遠心力で外周側に排出させることができて、目詰まりを起こすことなく研削できるという効果を奏するのである。
【0011】
前記発明において、支持円板上に起立植設される研摩布片は、支持円板に対する取付け部で、使用時の抜け出し防止手段を施されて接着剤により固着される構成であるのがよい(第2発明)。こうすると、研削ホイールが高速回転しながらワークの被削面に接触して研削する際に、被削面との接触抵抗で固定部に大きな負荷が作用しても研摩布片が外れて飛び出すことがなく、確実に研削機能を発揮させることができるという効果が得られる。また、研摩布片が支持円板に対して強固に固着されることにより、研削によって摩滅での使用有効期間を長めることができるという効果も併せ得られる。
【0012】
また、前記支持円板上に設けられる研摩布片の抜け出し防止手段は、前記支持円板に研摩布片の少なくとも内周側か外周側が係合する突出部を設けられ、植設される研摩布片には前記支持円板に形成される突出部と係合する切込みを形成して、その両者を係合させて接着剤で研摩布片の取付辺部を接着固定するのがよい(第3発明)。こうすると、研摩布片は支持円板に対して接着のみならず突出部とそれに対応する切欠きとの係合によって外力による負荷に耐えて使用中に抜け出すことなく使用できるという効果が得られる。
【0013】
さらに、前記研摩布片の抜け出し防止手段は、支持円板の外周部の研摩布片取付面側に、内周面の面板寄りに凹部が形成される突縁を形成され、かつ研摩布片取付面内径側の周面にフランジ状の突出部を形成して、積層研削部を構成する研摩布片には前記支持円板への取付側辺の外周側寄り位置と内周側位置に、前記支持円板の突縁および突出部と係合する切込みが設けられ、前記突縁の内周面の凹所が糊溜まりとされる構成であるのがよい(第4発明)。このように構成することで、起立密接状態で積層配列される多数の研摩布片は、支持円板に対して内周側で突出部と切込みにより、また外周側で支持円板の突縁との係合並びに糊溜まりにおける接着剤による接着力の強化によって強固に固定されることになって、苛酷な負荷に対しても安定状態で固着されるという効果が得られる。なお、研摩布片の外周部は突縁位置から外周側をフリーにできるので、周面を研削に使用することが可能になるという利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による研削ホイールの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】
図1に本発明による研削ホイールの一実施形態の縦断面図が示されている。図2に図1の平面図が、図3に研削ホイールの研削部を構成する一枚の研摩布片の形状を表わす図が、それぞれ示されている。
【0016】
この実施の形態の研削ホイール1は、所要直径の支持円板2と、その支持円板2の一方の面(図上上側の面)に起立状態で密接して環状に配される多数枚の研摩布片11にてなる積層研削部10とで構成されている。
【0017】
前記支持円板2は、金属もしくは強化されたプラスチックで形成され、中央に取付軸孔3を備えて背面側にボス部4が突設されている。そして、表面の外周部には細幅の突縁6がその内周面6aを基部6b側よりも先端側が軸芯寄りとなる傾斜面に形成されて設けられ、その突縁6から中心側へ所要幅の取付溝部7が環状に形成されて、その取付溝部7に研摩布片11の一側辺(取付辺)を固着して環状の研削部10が形成できるようにされている。なお、前記取付溝部7の内径側には、その底面(取付面7a)に沿って半径方向に溝部7bを形成して、その溝部7bの上側にフランジ状の突出部8が形成されている。
【0018】
前記研摩布片11は、所要厚さの基布の片面に無数の砥粒を付着されたもので、その外形が図3に示されるように、前記支持円板2の取付溝部7に配列装着されるときの取付辺11aから外周側11bの高さ寸法Hを、同じく内周側11cとなる高さ寸法hよりも高く形成されて長辺の一方が傾斜辺11d(以下フリー端11dという)となる変則方形に裁断されている。なお、この研摩布片11の長手方向の寸法Lは、前記支持円板2の取付溝部7に隣接して突出部8を形成する溝部7bの底面からその支持円板2の外周よりも長い寸法とされ、その支持円板2の外周部に形成される突縁6に対応する切込み12が取付辺側11aに設けられ、また内周側11cには支持円板2の突出部8に係合する横向きの切込み13が形成されている。なお、前記研摩布片11については、内外周側の寸法を同一にした長方形であってもよい。
【0019】
このようにされた研摩布片11は、その取付辺側11cを前記支持円板2の取付溝部7の取付面7a上に、その内周側11cが回転中心Oからの放射線a上からやや離れて位置し、その外周側11bが少し後退する(反回転方向に僅かにずらせる)ようにして、その砥粒付着面を同じ向きに揃えて直立状態(起立状態)で密接させて多数枚配列され、取付辺側11aを接着剤により固着させて、その反対側のフリー端11dがごく僅かではあるがフリーな状態で環状の積層研削部10を形成される。
【0020】
この環状の積層研削部10を形成するに際して、研摩布片11の支持円板2に対する装着に際しては、各内周側11c端の切込み13を突出部8に係合させて取付溝部7の内周に密接するように配されるとともに、外周側11bの切込み12を支持円板2の突縁6に係合させで前記要領で回転中心Oから位置を僅かにずれさせて、かつ外周側11bを内周側11cより僅かに後退状態(やや斜めになるよう)にして密接配列させる。こうすることで、各研摩布片11のフリー端11dによって見掛け表面が内径から外径に線条で周方向に僅かな凹凸を形成する研削面10aを備えた環状の積層研削部10を有する研削ホイール1となる。
【0021】
このように構成される研削ホイール1は、図2によって示されるように、環状の積層研削部10を構成する多数の研摩布片11が、回転中心Oからの放射線a上から内周側11cがやや離れた(オフセットされた)状態で、かつ起立密接状態に配列されていて、しかもその各研摩布片11の外周側11bが僅かであるが後退位置になるように斜めに配されて、それぞれのフリー端11dで砥面を形成されているので、その砥面(積層研削部10)がワークの被削面に接して研削操作が行われるとき、各研摩布片11のフリー端11dが等回転角速度で接触するのではなく、内周側11cと外周側11bとにずれが生じた状態で接触させることになる。
【0022】
その結果、回転する各研磨布片11を捉えて考察するに、研削面10aでは、そのフリー端11dが被削面に対して内外でずれを生じさせながら接触することで、僅かに露出する多数の砥粒によって内側から外側に削ぎ取るように機能し、同時にそのフリー端11dがごく僅かではあるが撓んで隣接の研摩布片11との間に微小間隙が形成され、砥粒によって研削される研削屑や磨耗した研摩布片11の屑がその間隙を通って遠心力で外部に排出されることになる。したがって、密接状態で起立植設されている多数の各研摩布片11が順次前述のように機能して効果的に研削加工を行うことができるのである。
【0023】
したがって、この実施形態の研削ホイール1は、取付ボス部4の取付軸孔3に回転機(モータ)の出力軸(図示省略)を取付けて使用すれば、積層研削部10が僅かに傾斜環状面になって回転するも、その外周寄りの部分は次第に摩耗して平面状になるので、そのままワークの被研削面に押し当てることで平面研削が行なえる。この研削作動に際して、積層研削部10を構成する各研摩布片11は、前述のように支持円板2の取付溝部7に対する取付辺11aが接着剤で固定されると同時に、内周側11cでは突出部8と切込み13との係合で、また外周側11bでは突縁6と切欠き12との係合によって前記突縁6の内周面6aに生じる凹所での糊溜まり16によって接着機能を高められているので、高速回転しながら被削面に強く押し付けられても(高負荷が作用しても)抜け出すことがなく、確実に研削操作が行える。また、研削に伴う研摩布片11の研削部構成表層部分が摩耗すると、連接する下部が同じ条件のもとで順次更新され、研削屑や摩耗・破断した砥粒の一部が研削部に残留することなく排除されるので、常に新たな研削部を形成されて、研削機能を低下させることなく作業を継続させることができる。
【0024】
さらに、研削ホイール1の外周部17では、研摩布片11が突縁6から外側をフリーの状態にされているので、周面を利用しての研削作業を行うことができる。この外周部17では、前記積層研削部10と同様に研摩布片11の砥粒付着面が直接的に露出していないが、回転させながらその周面を被研削面に押し当てれば、当該部分では研摩布片11の外周側11bの端部が前記同様に作用して押圧によって少しずつずれて研削機能を発揮させることができる。また、隅角を利用することで、内コーナ部を研削することも可能である。
【0025】
なお、支持円板に強化されたプラスチック材(例えば強化繊維を混入させた熱硬化性樹脂)を成型したものを使用すれば、研削不能になった研削ホイールを廃棄処分するに際して、焼却処理が可能になり、産業廃棄物として取扱うことなく処分できる利点がある。
【0026】
図4に他の実施形態の研削ホイールの一部縦断概要図が示されている。この実施形態の研削ホイール1Aは、前記実施形態のものと基本的に同じであるが、前記積層研削部10を構成する研摩布片11の外周側11bを内周側11cよりも高さがやや低い形状にしたものを使用すると、外周側に向かって傾斜させることにより、積層研削部10’の研削面10aが半径方向に低くなる傾斜面形の研削ホイール1Aを構成することができる。このような形状の研削ホイール1Aは、その傾斜した積層研削部10’の研削面10aに対応する傾斜角で回転させながら研削作業を行うようにすれば、前記研削ホイールと同様に機能して研削屑の排除を容易にし、傾斜する研削面10aの一部を使用して研削作業を行うのに用いられる。なお、前記実施形態と同一もしくは同様の部分について同一の符号を付して説明を省略している。
【0027】
上記実施形態の説明においては、研摩布片を支持円板に取付けるに際して、支持円板の外周部に設けられる突縁の内周部を傾斜面にして糊溜まりが形成されるものについて記載したが、このほかに突縁は軸線に平行して形成され、その基部内周部分に周方向で溝を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による研削ホイールの一実施形態の縦断面図である。
【図2】図2は、図1の平面図である。
【図3】図3は、研削ホイールの研削部を構成する一枚の研摩布片の形状を表わす図である。
【図4】図4は、他の実施形態の研削ホイールの一部縦断概要図である
【図5】図5は、従来技術による研削ホイールの概要図である。
【図6】図6は、従来のディスクタイプ研摩ホイールの斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 研削ホイール
2 支持円板
3 取付軸孔
4 ボス部
6 突縁
6a 突縁の内周面
7 取付溝部
7a 取付面
7b 溝部
8 突出部
10、10’ 積層研削部
10a 研削面
11 研摩布片
11b 研摩布片の外周側
11c 研摩布片の内周側
11d 研摩布片のフリー端
12,13 研摩布片の切欠き
16 糊溜まり(凹所)
17 外周
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に無数の砥粒を付着させた研摩布片を支持円板上に直交状態に取付け回転方向に積層配列して、その積層側端面で効率よく研削できるように構成された研削ホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に鋼板を突き合わせ溶接した部分に生じる溶接ビード部分を削り取って平滑に仕上げたり、各種工作物の表面などを研削する作業を行うには、手持ちのツールグラインダやディスクグラインダによって該当する部分を研削する方法が採用されている。また、数量的に多くて比較的寸法の小さいものである場合、回転する研削砥石に対して被加工物(ワーク)を固定するテーブルもしくは支持台上で自動的に送りを掛けて移動させ、研削する自動式の研削装置が用いられている。
【0003】
また平面的な研削・研摩作業には、通常環状に形成された砥石ホイールや研摩ディスク、あるいはバフホイールに研磨材を付着させたものを用いて行われることが多い。前記バフ研摩加工用としては、例えば特開平9−309074号公報にて開示されるように、ボス輪の外周面に可撓性を有する多数の研摩布片(基布の表面に無数の砥粒を付着されてなるもの。以下同様)を密着植設されて、その研摩布片が回転方向に向けて凸状になるように彎曲させた構造のものが使用されている。
【0004】
このようなバフ研摩加工用の研摩ホイールでは、その研摩布片による対象研摩物を研削する量がごく僅かであるため、これに代わって研削量の多い研摩ホイールとして、特開2001−79776号公報によって開示されるものがある。この研摩ホイール50は、図5で示されるように、研摩布片51を短冊状にしたものを複数枚重ねて幅方向に折り曲げてなるものを、多数放射状に配してその基部をリング52で挟み込むとともに接着剤で固着して中央に支持軸孔を設けてホイールに形成されたものを、複数重ね合わせて用いられている。あるいは図6にて示されるように、複数枚の研摩布片56を幅方向に二つ折りしたものをその一部を少しだけラップさせて放射状に配置して円盤状の支持体57の片面に重ねられた前記研摩布片56の基部下側部分を固着してなるディスクタイプの研摩ホイール55が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような手持ちのツールグラインダやディスクグラインダによる研削では、どうしても研削状態が不正確になり、被研削部の周辺まで過度に研削したり、削り込みが深くなったりすることが多く、平均した研削を行うには熟練を要するという問題点がある。
【0006】
また、前記図5に示されるような研摩ホイール50による場合、1個のホイールでは研削範囲が小さいことから複数個重ね合わせて支持軸孔53に回転軸(図示せず)を取付けて使用することになり、安定性を確保するために重ね合わせる部分にスペーサ(図示省略)を必要とする。しかも、研削部を形成する複数枚重ねて折曲げられた各研摩布片51は、柔軟性を持たせるために、その先端部に切線51aを付して研削性能を高める構造とする必要があり、手数を要するもので、研削ホイールとしてどうしても大型になるので高価となる。また、回転時にその外周部54を使用して研削することになる関係上、使用条件が限定され、しかもワークを平滑面に仕上げるには、やはり従来のグラインダと同様に、作業者の熟練度が要求されるという問題点がある。
【0007】
さらに、前記図6で示されるようなディスクタイプの研摩ホイール55では、多数の各研摩布片56の砥粒付着面が、大きく露出されたものであるから、研削によって付着される砥粒の摩耗が激しく、使用に供する寿命が短いという問題点がある。また、一度に広い研摩布片56の研摩面56aがワークに接することから、発熱が激しくてこれが寿命を短くする一因となっており、かつ研削時に発生する切り屑が研摩面56aに付着しやすくて、円滑に排除されないので、目詰まりを生じさせるという問題点である。
【0008】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、多数枚の研削布片を支持円板面に起立状態で回転方向に積層して環状の研削面を構成される回転研削体で、効率よく研削加工を行える研削ホイールを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による研削ホイールは、
中央部に支持軸取付部を備える所要直径寸法の支持円板と、この支持円板上で起立状態で砥粒付着面を回転方向に揃えて密接環状に配列されて円板側に一側辺を固定される多数の研摩布片にてなる積層研削部とを有し、前記積層研削部を構成する研摩布片はその内周側が回転中心からの放射線上よりやや離れて位置し、かつその研摩布片の外周側を少しずつずれた状態に配されて、密接する研摩布片のフリー端で研削面を構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、研削ホイールの積層研削部が、多数の研摩布片を支持円板上で砥粒付着面を回転方向に揃え起立密接状態で環状に積層構成されているので、研削操作時に、その環状表面である研削面において、多数の研摩布片のフリー側端部が微小ながらずれることによって付着する砥粒がワークに接して研削するようにされているのである。また、この研削ホイールは、多数の研摩布片の積層配列をほぼ直立状態で密接して設けられているが、その研摩布片の内周側縁が回転中心からの放射線上によりやや離れて位置し、かつその研摩布片の外周側を少しずつずれた状態に配されてフリー端で研削面を形成されるので、その研削面がワークに接して研削操作されるとき、各研摩布片のフリー端が等回転角速度で接するのではなく内周縁側と外周縁側とにずれが生じることにより、接触摩擦抵抗を大きくし、言い換えると各研摩布片のフリー端がそれぞれ一枚の切刃の働きをして、ワークの被削面を各研摩布片のフリー端部に露出する砥粒によって削り取るように機能して、確実に高精度で研削できるのである。しかも、研削面にては、前述のように各研摩布片が密接状態に植設されているが、そのフリー端は研削時の接触抵抗で隣接する研摩布片の端部でのみ微小な間隙が形成されて、その微小間隙を通じて研削時に発生する研削屑が回転による遠心力で外周側に排出させることができて、目詰まりを起こすことなく研削できるという効果を奏するのである。
【0011】
前記発明において、支持円板上に起立植設される研摩布片は、支持円板に対する取付け部で、使用時の抜け出し防止手段を施されて接着剤により固着される構成であるのがよい(第2発明)。こうすると、研削ホイールが高速回転しながらワークの被削面に接触して研削する際に、被削面との接触抵抗で固定部に大きな負荷が作用しても研摩布片が外れて飛び出すことがなく、確実に研削機能を発揮させることができるという効果が得られる。また、研摩布片が支持円板に対して強固に固着されることにより、研削によって摩滅での使用有効期間を長めることができるという効果も併せ得られる。
【0012】
また、前記支持円板上に設けられる研摩布片の抜け出し防止手段は、前記支持円板に研摩布片の少なくとも内周側か外周側が係合する突出部を設けられ、植設される研摩布片には前記支持円板に形成される突出部と係合する切込みを形成して、その両者を係合させて接着剤で研摩布片の取付辺部を接着固定するのがよい(第3発明)。こうすると、研摩布片は支持円板に対して接着のみならず突出部とそれに対応する切欠きとの係合によって外力による負荷に耐えて使用中に抜け出すことなく使用できるという効果が得られる。
【0013】
さらに、前記研摩布片の抜け出し防止手段は、支持円板の外周部の研摩布片取付面側に、内周面の面板寄りに凹部が形成される突縁を形成され、かつ研摩布片取付面内径側の周面にフランジ状の突出部を形成して、積層研削部を構成する研摩布片には前記支持円板への取付側辺の外周側寄り位置と内周側位置に、前記支持円板の突縁および突出部と係合する切込みが設けられ、前記突縁の内周面の凹所が糊溜まりとされる構成であるのがよい(第4発明)。このように構成することで、起立密接状態で積層配列される多数の研摩布片は、支持円板に対して内周側で突出部と切込みにより、また外周側で支持円板の突縁との係合並びに糊溜まりにおける接着剤による接着力の強化によって強固に固定されることになって、苛酷な負荷に対しても安定状態で固着されるという効果が得られる。なお、研摩布片の外周部は突縁位置から外周側をフリーにできるので、周面を研削に使用することが可能になるという利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による研削ホイールの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】
図1に本発明による研削ホイールの一実施形態の縦断面図が示されている。図2に図1の平面図が、図3に研削ホイールの研削部を構成する一枚の研摩布片の形状を表わす図が、それぞれ示されている。
【0016】
この実施の形態の研削ホイール1は、所要直径の支持円板2と、その支持円板2の一方の面(図上上側の面)に起立状態で密接して環状に配される多数枚の研摩布片11にてなる積層研削部10とで構成されている。
【0017】
前記支持円板2は、金属もしくは強化されたプラスチックで形成され、中央に取付軸孔3を備えて背面側にボス部4が突設されている。そして、表面の外周部には細幅の突縁6がその内周面6aを基部6b側よりも先端側が軸芯寄りとなる傾斜面に形成されて設けられ、その突縁6から中心側へ所要幅の取付溝部7が環状に形成されて、その取付溝部7に研摩布片11の一側辺(取付辺)を固着して環状の研削部10が形成できるようにされている。なお、前記取付溝部7の内径側には、その底面(取付面7a)に沿って半径方向に溝部7bを形成して、その溝部7bの上側にフランジ状の突出部8が形成されている。
【0018】
前記研摩布片11は、所要厚さの基布の片面に無数の砥粒を付着されたもので、その外形が図3に示されるように、前記支持円板2の取付溝部7に配列装着されるときの取付辺11aから外周側11bの高さ寸法Hを、同じく内周側11cとなる高さ寸法hよりも高く形成されて長辺の一方が傾斜辺11d(以下フリー端11dという)となる変則方形に裁断されている。なお、この研摩布片11の長手方向の寸法Lは、前記支持円板2の取付溝部7に隣接して突出部8を形成する溝部7bの底面からその支持円板2の外周よりも長い寸法とされ、その支持円板2の外周部に形成される突縁6に対応する切込み12が取付辺側11aに設けられ、また内周側11cには支持円板2の突出部8に係合する横向きの切込み13が形成されている。なお、前記研摩布片11については、内外周側の寸法を同一にした長方形であってもよい。
【0019】
このようにされた研摩布片11は、その取付辺側11cを前記支持円板2の取付溝部7の取付面7a上に、その内周側11cが回転中心Oからの放射線a上からやや離れて位置し、その外周側11bが少し後退する(反回転方向に僅かにずらせる)ようにして、その砥粒付着面を同じ向きに揃えて直立状態(起立状態)で密接させて多数枚配列され、取付辺側11aを接着剤により固着させて、その反対側のフリー端11dがごく僅かではあるがフリーな状態で環状の積層研削部10を形成される。
【0020】
この環状の積層研削部10を形成するに際して、研摩布片11の支持円板2に対する装着に際しては、各内周側11c端の切込み13を突出部8に係合させて取付溝部7の内周に密接するように配されるとともに、外周側11bの切込み12を支持円板2の突縁6に係合させで前記要領で回転中心Oから位置を僅かにずれさせて、かつ外周側11bを内周側11cより僅かに後退状態(やや斜めになるよう)にして密接配列させる。こうすることで、各研摩布片11のフリー端11dによって見掛け表面が内径から外径に線条で周方向に僅かな凹凸を形成する研削面10aを備えた環状の積層研削部10を有する研削ホイール1となる。
【0021】
このように構成される研削ホイール1は、図2によって示されるように、環状の積層研削部10を構成する多数の研摩布片11が、回転中心Oからの放射線a上から内周側11cがやや離れた(オフセットされた)状態で、かつ起立密接状態に配列されていて、しかもその各研摩布片11の外周側11bが僅かであるが後退位置になるように斜めに配されて、それぞれのフリー端11dで砥面を形成されているので、その砥面(積層研削部10)がワークの被削面に接して研削操作が行われるとき、各研摩布片11のフリー端11dが等回転角速度で接触するのではなく、内周側11cと外周側11bとにずれが生じた状態で接触させることになる。
【0022】
その結果、回転する各研磨布片11を捉えて考察するに、研削面10aでは、そのフリー端11dが被削面に対して内外でずれを生じさせながら接触することで、僅かに露出する多数の砥粒によって内側から外側に削ぎ取るように機能し、同時にそのフリー端11dがごく僅かではあるが撓んで隣接の研摩布片11との間に微小間隙が形成され、砥粒によって研削される研削屑や磨耗した研摩布片11の屑がその間隙を通って遠心力で外部に排出されることになる。したがって、密接状態で起立植設されている多数の各研摩布片11が順次前述のように機能して効果的に研削加工を行うことができるのである。
【0023】
したがって、この実施形態の研削ホイール1は、取付ボス部4の取付軸孔3に回転機(モータ)の出力軸(図示省略)を取付けて使用すれば、積層研削部10が僅かに傾斜環状面になって回転するも、その外周寄りの部分は次第に摩耗して平面状になるので、そのままワークの被研削面に押し当てることで平面研削が行なえる。この研削作動に際して、積層研削部10を構成する各研摩布片11は、前述のように支持円板2の取付溝部7に対する取付辺11aが接着剤で固定されると同時に、内周側11cでは突出部8と切込み13との係合で、また外周側11bでは突縁6と切欠き12との係合によって前記突縁6の内周面6aに生じる凹所での糊溜まり16によって接着機能を高められているので、高速回転しながら被削面に強く押し付けられても(高負荷が作用しても)抜け出すことがなく、確実に研削操作が行える。また、研削に伴う研摩布片11の研削部構成表層部分が摩耗すると、連接する下部が同じ条件のもとで順次更新され、研削屑や摩耗・破断した砥粒の一部が研削部に残留することなく排除されるので、常に新たな研削部を形成されて、研削機能を低下させることなく作業を継続させることができる。
【0024】
さらに、研削ホイール1の外周部17では、研摩布片11が突縁6から外側をフリーの状態にされているので、周面を利用しての研削作業を行うことができる。この外周部17では、前記積層研削部10と同様に研摩布片11の砥粒付着面が直接的に露出していないが、回転させながらその周面を被研削面に押し当てれば、当該部分では研摩布片11の外周側11bの端部が前記同様に作用して押圧によって少しずつずれて研削機能を発揮させることができる。また、隅角を利用することで、内コーナ部を研削することも可能である。
【0025】
なお、支持円板に強化されたプラスチック材(例えば強化繊維を混入させた熱硬化性樹脂)を成型したものを使用すれば、研削不能になった研削ホイールを廃棄処分するに際して、焼却処理が可能になり、産業廃棄物として取扱うことなく処分できる利点がある。
【0026】
図4に他の実施形態の研削ホイールの一部縦断概要図が示されている。この実施形態の研削ホイール1Aは、前記実施形態のものと基本的に同じであるが、前記積層研削部10を構成する研摩布片11の外周側11bを内周側11cよりも高さがやや低い形状にしたものを使用すると、外周側に向かって傾斜させることにより、積層研削部10’の研削面10aが半径方向に低くなる傾斜面形の研削ホイール1Aを構成することができる。このような形状の研削ホイール1Aは、その傾斜した積層研削部10’の研削面10aに対応する傾斜角で回転させながら研削作業を行うようにすれば、前記研削ホイールと同様に機能して研削屑の排除を容易にし、傾斜する研削面10aの一部を使用して研削作業を行うのに用いられる。なお、前記実施形態と同一もしくは同様の部分について同一の符号を付して説明を省略している。
【0027】
上記実施形態の説明においては、研摩布片を支持円板に取付けるに際して、支持円板の外周部に設けられる突縁の内周部を傾斜面にして糊溜まりが形成されるものについて記載したが、このほかに突縁は軸線に平行して形成され、その基部内周部分に周方向で溝を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による研削ホイールの一実施形態の縦断面図である。
【図2】図2は、図1の平面図である。
【図3】図3は、研削ホイールの研削部を構成する一枚の研摩布片の形状を表わす図である。
【図4】図4は、他の実施形態の研削ホイールの一部縦断概要図である
【図5】図5は、従来技術による研削ホイールの概要図である。
【図6】図6は、従来のディスクタイプ研摩ホイールの斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 研削ホイール
2 支持円板
3 取付軸孔
4 ボス部
6 突縁
6a 突縁の内周面
7 取付溝部
7a 取付面
7b 溝部
8 突出部
10、10’ 積層研削部
10a 研削面
11 研摩布片
11b 研摩布片の外周側
11c 研摩布片の内周側
11d 研摩布片のフリー端
12,13 研摩布片の切欠き
16 糊溜まり(凹所)
17 外周
Claims (4)
- 中央部に支持軸取付部を備える所要直径寸法の支持円板と、この支持円板上で起立状態で砥粒付着面を回転方向に揃えて密接環状に配列されて円板側に一側辺を固定される多数の研摩布片にてなる積層研削部とを有し、前記積層研削部を構成する研摩布片はその内周側が回転中心からの放射線上より離れて位置し、かつその研摩布片の外周側を少しずつずれた状態に配されて、密接する研摩布片のフリー端で研削面を構成されていることを特徴とする研削ホイール。
- 支持円板上に起立植設される研摩布片は、支持円板に対する取付け部で、使用時の抜け出し防止手段を施されて接着剤により固着される構成である請求項1に記載の研削ホイール。
- 支持円板上に設けられる研摩布片の抜け出し防止手段は、前記支持円板に研摩布片の少なくとも内周側か外周側が係合する突出部を設けられ、植設される研摩布片には前記支持円板に形成される突出部と係合する切込みを形成して、その両者を係合させて接着剤で研摩布片の取付辺部を接着固定する構成である請求項2に記載の研削ホイール。
- 前記研摩布片の抜け出し防止手段は、支持円板の外周部の研摩布片取付面側に、内周面の面板寄りに凹部が形成される突縁を形成され、かつ研摩布片取付面内径側の周面にフランジ状の突出部を形成して、積層研削部を構成する研摩布片には前記支持円板への取付側辺の外周側寄り位置と内周側位置に、前記支持円板の突縁および突出部と係合する切込みが設けられ、前記突縁の内周面の凹所が糊溜まりとされる構成である請求項2に記載の研削ホイール。
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