JP2004081745A - ピッチ計、ピッチ計の制御方法、腕時計型情報処理装置、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピッチ演算部560は、体動センサ90の出力に対し周波数分析し、周波数分析の結果に基づいて所定の周波数範囲に対応する領域でパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定し、基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別し、判別の結果に基づいて、ピッチを求める。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピッチ計、ピッチ計の制御方法、腕時計型情報処理装置、制御プログラムおよび記録媒体に係り、特にユーザの走行時または歩行時に検出した体動信号から確実にピッチを求めるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザの走行時または歩行時にピッチを計測するピッチ計では、内蔵している加速度センサ(体動センサ)などによって体動信号を検出し、この体動信号からピッチを求めている。
たとえば、図39の上部に示す体動信号(アナログ信号)を増幅した後に、所定のしきい値TH1を用いてパルス変換すると、図39の下部に示すパルス波形を有するパルス信号PSが得られる。
しかしながら、上記従来の方法によれば、たとえば、図40に示すように、ノイズが混入したり、動作方向とセンサの感度方向が不一致してしまった場合のように、足の動きに応じてきれいに体動信号が出力されない場合には、ピッチの算出結果の誤差が大きくなってしまうという問題点があった。
より具体的には、本来カウントしたいポイント(図40中、矢印で示すタイミング)に対し、ノイズが混入したポイントEでは、パルスが誤ってカウントされてしまい、実際のピッチに対して算出したピッチが大きくなることとなる。逆に、体動信号の信号レベルが低いポイントNCでは、パルスがカウントされなくなり、実際のピッチに対して算出したピッチが小さくなることとなる。
【0003】
そこで、図41に示すように、パルス信号PSのパルス数をカウントする際に、マスク信号MSによりマスク時間を設定することによって、パルスを2発単位でカウントし、検出精度を上げる方法が提案されている。
たとえば、走行時のピッチは、期間T1〜T2に示すように、通常、150回/分〜200回/分であり、パルス周期TP1=0.4秒〜0.3秒であることから、マスク時間TM=を0.5秒に設定することにより、パルス周期が0.8秒〜0.6秒のパルスとしてカウントすれば、パルスを2発単位でカウントすることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のピッチ計では、走行時のピッチに合わせてマスク時間を設定しているため、歩行時のピッチを計測できないという問題点がある。すなわち、歩行時では、図37中に期間T3〜T4で示すように、パルス周期TP2=0.6秒〜0.4秒になるため、マスク時間TM=0.5秒に設定すると、ピッチが100回/分のときには、1発目のパルスPL1をカウントしてしまい、ピッチを誤表示してしまう。
そこで、従来のピッチ計で走行時及び歩行時のいずれのピッチをも計測しようとすると、走る場合と歩く場合とでマスク時間の設定を切り換えるべくユーザが外部操作を行う必要があり、使い勝手が悪くなってしまうという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、走行時および歩行時を区別することなく正確にピッチを計測できるとともに、ユーザの手間を低減することが可能なピッチ計、ピッチ計の制御方法、腕時計型情報機器、制御プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、体動センサから検出した体動に対応する出力信号が入力されるピッチ計は、前記体動センサの出力に対し周波数分析を行う周波数分析部と、前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定する基準波特定部と、前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別し、当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めるピッチ演算部と、を備えたことを特徴としている。上記構成によれば、周波数分析部は、体動センサの出力に対し周波数分析を行う。
基準波特定部は、周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定する。
これにより、高調波判別部は、基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別し、当該判別の結果に基づいて、ピッチを求める。
【0006】
この場合において、前記高調波判別部は、前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別するようにしてもよい。
また、前記高調波判別部は、所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定する候補設定部を備えるようにしてもよい。
さらに、前記高調波判別部は、前記第n高調波の判別に際し、判別対象の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定するようにしてもよい。
さらにまた、前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更する下限設定周波数変更部を備えるようにしてもよい。
また、前記下限設定周波数変更部は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定するようにしてもよい。
【0007】
また、体動を検出する体動センサの出力に基づいてピッチを算出するピッチ計の制御方法は、前記体動センサの出力に対し周波数分析を行う周波数分析過程と、前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定する基準波特定過程と、前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別する高調波判別過程と、当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めるピッチ演算過程と、を備えたことを特徴としている。
この場合において、前記高調波判別過程は、前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別するようにしてもよい。
【0008】
また、前記高調波判別過程は、所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定する候補設定過程を備えるようにしてもよい。
さらに、前記高調波判別過程は、前記第n高調波の判別に際し、判別対象の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定するようにしてもよい。
さらにまた、前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更する下限設定周波数変更過程を備えるようにしてもよい。
また、前記下限設定周波数変更過程は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定するようにしてもよい。
【0009】
また、腕時計型情報処理装置は、体動を検出する体動センサと、前記体動センサの出力に対し周波数分析を行う周波数分析部と、前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定する基準波特定部と、前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別する高調波判別部と、当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めるピッチ演算部と、を備えたことを特徴としている。
この場合において、前記高調波判別部は、前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別するようにしてもよい。
また、前記高調波判別部は、所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定する候補設定部を備えるようにしてもよい。
【0010】
さらに、前記高調波判別部は、前記第n高調波の判別に際し、判別対象の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定するようにしてもよい。
さらにまた、前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更する下限設定周波数変更部を備えるようにしてもよい。
また、前記下限設定周波数変更部は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定するようにしてもよい。
また、体動を検出する体動センサの出力に基づいてピッチを算出するピッチ計をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、前記体動センサの出力に対し周波数分析を行わせ、前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定させ、前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別させ、当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めさせることを特徴としている。
【0011】
この場合において、前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別させることを特徴とする制御プログラム。
また、所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定させるようにしてもよい。
さらに、前記第n高調波の判別に際し、前記所定の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定させるようにしてもよい。
さらにまた、前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更させるようにしてもよい。
また、前記下限設定周波数変更過程は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定させるようにしてもよい。
【0012】
また、 体動を検出する体動センサの出力に基づいてピッチを算出するピッチ計をコンピュータにより制御するための制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は、前記体動センサの出力に対し周波数分析を行わせ、前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定させ、前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別させ、当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めさせる、ための制御プログラムを記録したことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の腕時計型情報機器(ピッチ計)の構成を示す説明図である。
腕時計型情報機器1は、大別すると、腕時計構造を有する装置本体10と、この装置本体10に接続されるケーブル20と、このケーブル20の先端側に設けられた脈波検出用センサユニット30とを備えて構成されている。
ケーブル20の先端側にはコネクタピース80が構成されている。このコネクタピース80は、装置本体10の6時の側に構成されているコネクタ部70に対して着脱自在に構成されている。
装置本体10には、腕時計における12時方向から腕に巻きついてその6時方向で固定されるリストバンド12が設けられている。このリストバンド12によって、装置本体10は、腕に着脱自在に装着される。
【0014】
図2は、腕時計型情報機器のセンサユニット30近傍の断面図である。
脈波検出用センサユニット30は、センサ固定用バンド40によって遮光された状態で人差し指の根元から指関節までの間に装着されている。このように、脈波検出用センサユニット30を指の根元に装着することにより、ケーブル20が短くて済むので、ケーブル20は、ランニング中に邪魔にならない。また、掌から指先までの体温の分布を計測すると、寒いときには、指先の温度が著しく低下するのに対し、指の根元の温度は比較的低下しない。従って、指の根元に脈波検出用センサユニット30を装着すれば、寒い日に屋外でランニングしたときでも、脈拍数などを正確に計測できるのである。
【0015】
図3は、腕時計型情報機器1の装置本体を、リストバンドやケーブルなどを外した状態で示す平面図、図4は、腕時計型情報機器1を3時の方向からみた側面図である。
図3において、装置本体10は、樹脂製の時計ケース11(本体ケース)を備えている。時計ケース11の表面側には、現在時刻や日付に加えて、走行時や歩行時のピッチ、及び脈拍数などの脈波情報などを表示するELバックライト付きの液晶表示装置13(表示装置)が設けられている。
液晶表示装置13には、表示面の左上側に位置する第1のセグメント表示領域131、右上側に位置する第2のセグメント表示領域132、右下側に位置する第3のセグメント表示領域133、及び左下側に位置するドット表示領域134が構成されており、ドット表示領域134では、各種の情報をグラフィック表示可能である。
時計ケース11の内部には、ピッチを求めるための体動センサ90が内蔵されており、この体動センサ90としては、加速度センサなどを用いることができる。
【0016】
また、時計ケース11の内部には、各種の制御やデータ処理を行う制御部5が設けられている。この制御部5は、体動センサ90による検出結果(体動信号)に基づいてピッチを求め、液晶表示装置13に表示する。さらにまた制御部5は、脈波検出用センサユニット30による検出結果(脈波信号)に基づいて脈拍数の変化などを求め、液晶表示装置13で表示する。
この場合において、制御部5には、計時回路も構成されているため、通常時刻、ラップタイム、スプリットタイムなども液晶表示装置13に表示可能となっている。
また、時計ケース11の外周部には、時刻合わせや表示モードの切り換えなどの外部操作を行うためのボタンスイッチ111〜115が構成されている。また、時計ケースの表面には、大きめのボタンスイッチ116、117が構成されている。
【0017】
腕時計型情報機器1の電源は、時計ケース11に内蔵されているボタン形の小型の電池59であり、ケーブル20は、電池59から脈波検出用センサユニット30に電力を供給するとともに、脈波検出用センサユニット30の検出結果を時計ケース11の制御部5に入力している。
腕時計型情報機器1では、その機能を増やすにともなって、装置本体10を大型化する必要がある。しかしながら、装置本体10には、腕に装着されるという制約があるため、装置本体10を腕時計における6時及び12時の方向に向けては拡大できない。
そこで、本実施形態では、装置本体10には、3時及び9時の方向における長さ寸法が6時及び12時の方向における長さ寸法よりも長い横長の時計ケース11を用いてある。
【0018】
この場合において、リストバンド12は、3時の方向側に偏った位置で接続しているため、リストバンド12からみると、腕時計における9時の方向には、3時の方向とは異なり張出部分101が設けられている。従って、横長の時計ケース11を用いたわりには、手首を自由に曲げることができ、また、転んでも手の甲を時計ケース11にぶつけたりすることもない。
時計ケース11の内部において、電池59に対して9時の方向には、ブザー用の偏平な圧電素子58が配置されている。電池59は、圧電素子58に比較して重いため、装置本体10の重心位置は、3時の方向に偏った位置にある。この重心が偏っている側にリストバンド12が接続しているので、装置本体10を腕に安定した状態で装着できる。また、電池59と圧電素子58とを平面方向に配置してあるため、装置本体10を薄型化できる。これとともに、図3に示すように、裏面部119に電池蓋118を設けることによって、ユーザーは、電池59を簡単に交換できる。
【0019】
図4において、時計ケース11の12時の方向には、リストバンド12の端部に取り付けられた止め軸121を保持するための連結部105が形成されている。時計ケース11の6時の方向には、腕に巻かれたリストバンド12が長さ方向の途中位置で折り返されるとともに、この途中位置を保持するための留め具122が取り付けられる受け部106が形成されている。
装置本体10の6時の方向において、裏面部119から受け部106に至る部分は、時計ケース11と一体に成形されて裏面部119に対して約115°の角度をなす回転止め部108になっている。すなわち、リストバンド12によって装置本体10を右の手首L(腕)の上面部L1(手の甲の側)に位置するように装着したとき、時計ケース11の裏面部119は、手首Lの上面部L1に密着する。これと並行して、回転止め部108は、橈骨Rのある側面部L2に当接する。
【0020】
この状態で、装置本体10の裏面部119は、橈骨Rと尺骨Uを跨ぐ感じになる。これとともに、回転止め部108と裏面部119との屈曲部分109から回転止め部108にかけては、橈骨Rに当接する感じになる。このように、回転止め部108と裏面部119とは、約115°という解剖学的に理想的な角度をなしているため、装置本体10を矢印Aまたは矢印Bの方向に回そうとしても、装置本体10は、腕Lの周りを不必要にずれることがない。
また、裏面部119及び回転止め部108によって腕の回りの片側2ヵ所で装置本体10の回転を規制するだけである。このため、腕が細くても、裏面部119及び回転止め部108は確実に腕に接するので、回転止め効果が確実に得られる。さらに、腕が太くても窮屈な感じがない。
【0021】
図5は、実施形態の脈波検出用センサユニットの断面図である。
図5において、脈波検出用センサユニット30は、そのケース体としてのセンサ枠36の裏側に裏蓋302が被されることによって、内側に部品収納空間300が構成されている。部品収納空間300の内部には、回路基板35が配置されている。回路基板35には、LED31、フォトトランジスタ32、その他の電子部品が実装されている。脈波検出用センサユニット30には、ブッシュ393によってケーブル20の端部が固定され、ケーブル20の各配線は、各回路基板35のパターン上にはんだ付けされている。ここで、脈波検出用センサユニット30は、ケーブル20が指の根元側から装置本体10の側に引き出されるようにして指に取り付けられる。従って、LED31及びフォトトランジスタ32は、指の長さ方向に沿って配列されることになり、そのうち、LED31は指の先端側に位置し、フォトトランジスタ32は指の根元の方に位置する。このように配置すると、外光がフォトトランジスタ32に届きにくいという効果がある。
【0022】
脈波検出用センサユニット30では、センサ枠36の上面部分(実質的な脈波信号検出部)にガラス板からなる透光板34によって光透過窓が形成されている。そして、この透光板34に対して、LED31及びフォトトランジスタ32は、それぞれ発光面及び受光面を透光板34の方に向けている。このため、透光板34の外側表面341(指表面との接触面/センサ面)に指表面を密着させると、LED31は、指表面の側に向けて光を発する。これとともに、フォトトランジスタ32は、LED31が発した光のうち指の側から反射してくる光を受光可能である。ここで、透光板34の外側表面341と指表面との密着性を高める目的に、透光板34の外側表面341は、その周囲部分361から突出している構造になっている。
本実施形態では、LED31として、InGaN系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用いてあり、その発光スペクトルは、450nmに発光ピークを有している。さらにLED31の発光波長領域は、350nmから600nmまでの範囲にある。かかる発光特性を有するLED31に対応させて、本例では、フォトトランジスタ32として、GaAsP系(ガリウム−砒素−リン系)のフォトトランジスタを用いている。フォトトランジスタ32自身の受光波長領域は、主要感度領域が300nmから600nmまでの範囲にあって、300nm以下にも感度領域がある。
【0023】
このように構成した脈波検出用センサユニット30を、センサ固定用バンド40によって指の根元に装着し、この状態で、LED31から指に向けて光を照射すると、この光が血管に届いて血液中のヘモグロビンによって光の一部が吸収され、一部が反射する。指(血管)から反射してきた光は、フォトトランジスタ32によって受光され、その受光量変化が血量変化(血液の脈波)に対応する。すなわち、血量が多いときには、反射光が弱くなる一方、血量が少なくなると、反射光が強くなるので、反射光強度の変化を検出すれば、脈拍数などを計測できる。
また、本実施形態では、LED31の発光波長領域とフォトトランジスタ32の受光波長領域との重なり領域である約300nmから約600nmまでの波長領域、すなわち、約700nm以下の波長領域における検出結果に基づいて生体情報を表示する。
このような構成を採っている理由は、外光が指の露出部分にあたっても、外光に含まれる光のうち波長領域が700nm以下の光は、指を導光体としてフォトトランジスタ32(受光部)にまで到達しないからである。これは、外光に含まれる波長領域が700nm以下の光は、指を透過しにくい傾向にあるためである。従って、外光がセンサ固定用バンド40で覆われていない指の部分に照射されても、指を通ってフォトトランジスタ32まで届かず、測定結果に影響を与えることがない。
【0024】
これに対し、たとえば、880nm付近に発光ピークを有するLEDと、シリコン系のフォトトランジスタとを用いると、その受光波長範囲は、350nmから1200nmまでの範囲に及ぶこととなる。この場合には、指を導光体として受光部にまで容易に届いてしまうような1μmの波長の光による検出結果に基づいて脈波を検出することになる。この結果、外光の変動に起因する誤検出が起こりやすいのである。
また、約700nm以下の波長領域の光を利用して、脈波情報を得ているので、血量変化に基づく脈波信号のS/N比が高い。この理由としては、血液中のヘモグロビンは、波長が300nmから700nmまでの光に対する吸光係数が従来の検出光である波長が880nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約100倍以上大きいからと考えられる。従って、血量変化に感度よく変化するので、血量変化に基づく脈波の検出率(S/N比)が高くなるのであると考えられる。図6に示すように、制御部5には、脈波検出用センサユニット30からの入力結果に基づいて脈拍数などをもとめる脈波データ処理部55と、体動センサ90からの入力結果に基づいてピッチをもとめるピッチデータ処理部56とが構成されている。
【0025】
ピッチデータ処理部56及び脈波データ処理部55は、ピッチや脈拍数などの情報を出力することによって、かかる情報を液晶表示装置13に表示可能としている。なお、ピッチデータ処理部56及び脈波データ処理部55の一部は、格納されているプログラムによって動作するマイクロコンピュータで構成されており、このマイクロコンピュータの機能については、図6に機能ブロック図として示してある。
まず、脈波データ処理部55では、脈波検出用センサユニット30からケーブル20を介して入力された信号を脈波信号増幅・変換部551が増幅した後、デジタル信号に変換して脈波信号記憶部552に出力する。
脈波信号記憶部552は、デジタル信号に変換された脈波データを記憶しておくものであり、たとえば、RAMとして構成されている。
脈波信号演算部553は、脈波信号記憶部552に記憶されている脈波データを読み出して高速フーリエ変換(FFT処理)により周波数分析を行う。そして、得られた周波数分析結果を脈波成分抽出部554に出力する。
脈波成分抽出部554は、脈波信号演算部553からの入力信号から脈波成分を抽出して脈拍数演算部555に出力する。
脈拍数演算部555は、入力された脈波の周波数成分により脈拍数を演算し、その結果を液晶表示装置13に出力する。
【0026】
また、ピッチ計を構成するピッチデータ処理部56では、体動センサ90から入力された信号を体動信号変換部561が増幅した後、デジタル信号に変換して体動信号記憶部562に出力する。
体動信号記憶部562は、デジタル信号に変換された体動データを記憶しておくものであり、たとえばRAMとして構成されている。
体動信号演算部563は、体動信号記憶部562に記憶されている信号を読み出して、高速フーリエ変換(FFT処理)により周波数分析を行い、周波数分析結果を体動成分抽出部564に出力する。
体動成分抽出部564は、体動信号演算部563からの入力信号から体動成分を抽出してピッチ演算部560に出力する。
ピッチ演算部560は、入力された体動の周波数成分によりピッチを演算し、その結果を液晶表示装置13に表示させる。
この場合において、ピッチ演算部560は、パワーが最大の信号をピッチを求めるための基準波として特定する信号特定部565と、所定の周波数範囲内の信号であって、基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別する信号判別部566と、信号判別部566の判別結果に基づいて、ピッチを算出するピッチ算出部567と、を備えている。
【0027】
このように構成したピッチ演算部560において、体動信号演算部563及び体動成分抽出部564から出力されてくる信号は、図7に示すようなスペクトルを有しており、歩行、走行時の加速度出力を分析すると、通常、腕振りの往復成分(往復で1回とカウント)を基本波(第1高調波)とし、基本波の2倍の周波数成分である第2高調波(ピッチに相当)、基本波の3倍の周波数成分である第3高調波、基本波の4倍の周波数成分である第4高調波に高レベルの線スペクトラム(以下、基線という。)が現れる。これらのスペクトルからピッチを求めるにあたって、ピッチ演算部553は、歩行時のスペクトルと走行時のスペクトルとの違いに関わらず、それぞれの場合に適した演算を行うことによってピッチを求めるようになっている。
【0028】
その原理は、以下のとおりである。
得られたスペクトルにおいて、基準波に相当する最大パワーを有する基線(以下、最大基線という。)の周波数に対し、他の高調波成分に相当する基線が現れると考えられる周波数位置に存在する基線を特徴基線と定義する。
例えば、説明の簡易化のため、第1高調波(基本波)から第3高調波までが現れると仮定した場合、図36に示すように、最大基線が第1高調波(基本波)であるとすれば、特徴基線として、最大基線の周波数の2倍の周波数位置に第2高調波が現れ、最大基線の周波数の3倍の周波数位置に第3高調波が現れるはずである。
同様に、図37に示すように最大基線が第2高調波である場合、特徴基線として、最大基線の周波数の1/2の周波数位置に第1高調波(基本波)が現れ、最大基線の周波数の3/2の周波数位置に第3高調波が現れるはずである。
また、図38に示すように最大基線が第3高調波である場合、特徴基線として、最大基線の周波数の1/3の周波数位置に第1高調波(基本波)が現れ、最大基線の周波数の2/3の周波数位置に第2高調波が現れるはずである。
従って、たとえば、最大基線が第2高調波に相当するものであるか、第3高調波に相当するものであるかを判別するためには、第2高調波の特徴基線位置(最大基線の周波数の1/2、3/2の周波数位置)にある基線と、第3高調波の特徴基線位置(最大基線の周波数の1/3、2/3の周波数位置)にある基線と、のうち、いずれがパワーが大きいかを判別すればよい。
【0029】
すなわち、最大基線の周波数の1/2、3/2、1/3、2/3の周波数位置にある基線のうち、たとえば、1/2あるいは3/2の周波数位置にある基線のパワーが大きい場合には、最大基線は第2高調波に相当すると判別できる。同様に、1/3あるいは2/3の周波数位置にある基線のパワーが大きい場合には、最大基線は第3高調波に相当すると判別できる。
【0030】
これに対して、特徴基線が現れるであろうと予測される周波数位置の信号のパワーがある程度以上かという判断方法を用いて、最大基線がどの高調波成分か特定したとすると、以下のような場合にピッチを誤判定する可能性がある。
たとえば、歩き方により、特徴基線(パワーを確認する基線)があまり大きくならないような場合には、ピッチを誤検出する可能性がある。また、逆にレベルを下げると、ノイズを拾いやすい。
【0031】
次に具体的な処理について説明する。
ここでは、説明を簡単にするために、第4高調波まで現れる想定になっているが、第5高調波以上が発生する可能性がある場合には、可能性のある高調波を候補に入れて処理を行う。
図10は、第1実施形態のピッチ算出処理フローチャートである。
まず、ピッチ演算部560の信号特定部565は、体動成分抽出部564の出力信号に基づいて、パワーが最大の信号(最大基線)をピッチを求めるための基準波として特定し、基準波(最大基線)の高さtmaxと周波数fmaxを求める(ステップS1)。
次に信号判別部566は、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に相当する基線のうち、より高い基線の高さtaka2 を求める(ステップS2)。
同様に信号判別部566は、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に相当する基線のうち、より高い基線の高さtaka3 を求める(ステップS3)。
さらに信号判別部566は、基準波の周波数の1/4および3/4の周波数位置に相当する基線のうち、より高い基線の高さtaka4 を求める(ステップS4)。
【0032】
特徴基線が現れるであろうと予測される周波数のパワーが基準波のパワーに対して1/3以上あれば、その周波数に特徴基線が存在すると判別する。ここで特徴基線か判別するために1/3という値を使用しているが、特徴基線かそうでないか切り分けることができれば1/2、1/4、1/5でも良い。また、特徴基線の種類によって変更しても良い。具体的には、第1高調波の可能性がある特徴基線は1/3、第2高調波の可能性がある特徴基線は1/2等である。
次に信号判別部566は、次式
taka2≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS5)。
ステップS5の判別において、
taka2<tmax×(1/3)
である場合には(ステップS5;No)、信号判別部566は次式
taka3 ≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS6)。
ステップS6の判別において、
taka3 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS6;Yes)、信号判別部566は基準波が第3高調波(3波)であると決定する(ステップS7)。
従って、ピッチは、基準波の周波数の2/3倍の周波数位置に位置するということが判別でき、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2/3倍に相当する値をピッチとする(ステップS8)。
また、ステップS6の判別において、
taka3 <tmax×(1/3)
である場合には(ステップS6;No)、信号判別部566は基準波は第1高調波(基本波;1波)であると決定する(ステップS9)。
従って、ピッチは、基準波の周波数の2倍の周波数位置に位置するということが判別でき、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2倍に相当する値をピッチとする(ステップS10)。
【0033】
ステップS5の判別において、
taka2≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS5;Yes)、信号判別部566は次式
taka4 ≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、
taka4 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS11;Yes)、信号判別部566は基準波が第4高調波(4波)であると決定する(ステップS12)。
従って、ピッチは、基準波の周波数の1/2倍の周波数位置に位置するということが判別でき、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の1/2倍に相当する値をピッチとする(ステップS13)。
また、ステップS11の判別において、
taka4 <tmax×(1/3)
である場合には(ステップS11;No)、信号判別部566は基準波が第2高調波(2波)であると決定する(ステップS14)。
従って、ピッチは、基準波の周波数と同じ周波数位置に位置するということが判別でき、ピッチ算出部567は、基準波の周波数に相当する値をピッチとする(ステップS15)。
【0034】
以上の説明のように、本実施形態のピッチ算出処理によれば、走行時及び歩行時のいずれの場合でも、外部操作を行うことなく、ピッチを正確に求めることができ、使い勝手がよい。また、最大基線のパワー並びに最大基線に対応する特徴基線の有無およびそのパワーに基づいて第n高調波を判別しているので、ノイズなどに起因する誤った判断を防止できる。
【0035】
次に本実施形態の腕時計型情報機器1の全体動作について説明する。
腕時計が情報機器1は、時計モード、ストップウォッチモード、計時と併せて脈波情報の計測を行う脈拍計モード、さらに、ピッチを計測するモードに切り換えられる。
そこで、まず、腕時計型情報機器1の各モードを説明する。
図11は、腕時計型情報機器1で行われる各モードおよびそのときの液晶表示装置13における表示内容の模式図である。
図11中、時計モードM11においては、第1のセグメント表示領域131に1994年12月6日、月曜日である旨が表示され、第2のセグメント表示領域132には、現在時刻が午後10時08分59秒である旨が表示されている。ドット表示領域134には、現在のモードが時計モードであるとして「TIME」と表示されている。但し、後述するとおり、ドット表示領域134において「TIME」と表示されているのは、この時計モードM11が選択された直後の数秒間だけである。なお、第3のセグメント表示領域133には、何も表示されていない。
【0036】
本実施形態の腕時計型情報機器1では、時計モードM11のときに2時方向にあるボタンスイッチ111を押すと、たとえば1時間経過した時にアラーム音を発生させることができ、このアラームの発生時刻は、任意に設定できる。また、11時方向にあるボタンスイッチ113を押すと、液晶表示装置13のELバックライトが3秒間点灯し、しかる後に、自動的に消灯するようになっている。
この時計モードにおいて、4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、ランニングモードM12に切り換わる。
このランニングモードM12は、腕時計型情報機器1をストップウォッチとして使用するときのモードである。ランニングモードM12では、計測を開始する前(待機状態)において、第1のセグメント表示領域131に現在時刻が表示され、第2のセグメント表示領域132には、「0:00′:00″:00」と表示されている。ドット表示領域134では、ランニングモードである旨の案内として「RUN」と所定時間、たとえば2秒間だけ表示した後、グラフィックが切り換わる。
【0037】
このランニングモードM12から4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、ラップタイムのリコールモードM13に切り換わる。
このラップタイムのリコールモードM13は、腕時計型情報機器1を用いて過去に計測したラップタイムやスプリットタイムを読みだすモードである。ラップタイムのリコールモードM13では、第1のセグメント表示領域131に日付が表示され、第2のセグメント表示領域132には現在時刻が表示されている。ドット表示領域134には、ラップタイムのリコールモードM13である旨の案内として「LAP/RECALL」と2秒間だけ表示され、次に、最新のラップ毎の脈拍数の推移が表示される。
このラップタイムのリコールモードM13において、4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、脈波計測結果のリコールモードM14に切り換わる。この脈波計測結果のリコールモードM14は、過去に行ったマラソンなどのとき、腕時計型情報機器1を用いて計測、記憶しておいた脈拍数の時間的変化、及び腕時計型情報機器1を用いて過去に計測したピッチの時間的変化を読みだすモードである。この脈波計測結果のリコールモードM14では、第1のセグメント表示領域131に日付が表示され、第2のセグメント表示領域132には現在時刻が表示されている。ドット表示領域134には、「RESULT/RECALL」と2秒間だけ表示され、次に、平均脈拍数の時間的変化を表すグラフが表示される。
【0038】
この脈波計測結果モードから、再度、4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、矢印P1で示すように、時計モードM11に戻る。また、ステップS22〜S24において、入力がない状態が10分間継続したときも、矢印P2で示すように、時計モードM11に自動的に戻る。この時計モードに戻ったときには、第1のセグメント表示領域131に日付が表示され、第2のセグメント表示領域132に現在時刻が表示される。
本実施形態では、時計モードM11になったとき、ドット表示領域134には、図12に拡大して示すように、時計モードM11に戻ったとして「TIME」と表示される。しかしながら、この案内表示は、図13に示すように、所定時間後、たとえば2秒後に自動的に消え、時計通常モードM15となる。この時計モードの通常状態では、ドット表示領域134に何も表示されない状態のままである。すなわち、ユーザにモードの案内を行うのに必要最小限の時間だけドット表示し、そこが消えていること自身が時計モードの通常状態である旨のモード表示とすることによって、省電力化を図ってある。
本実施形態の腕時計型情報機器1では、いずれの状態からも、コネクタ部70に対してコネクタピース80を装着すると、図11に矢印P3で示すように、ランニングモードM12に自動的に切り換わる。このときのランニングモードM12は、ストップウォッチとして動作するだけでなく、ランニング中のピッチ及び脈拍数を計測できるモードである。
【0039】
ピッチ計及び脈拍計としてのランニングモードM12における機能を、図14の状態遷移図を主として参照して説明する。
まず、図14において、ピッチ計及び脈拍計として機能するランニングモードに切り換わると(M31)、図15に示すように、液晶表示装置の第1のセグメント表示領域131に現在時刻が表示される。そして、第2のセグメント表示領域132には、「0:00′:00″:00」と表示される。さらに、ドット表示領域134には、「RUN」と表示される。また、第3のセグメント表示領域133でハートのマークが点滅して、ピッチ計及び脈拍計としてのランニングモードM12に切り換わったことを表示する。
このランニングモードM12への切り換えによって、脈波データ処理部55などに電力が供給され、動作周期の設定などといった初期化処理が行われる。それから所定時間後、たとえば2秒後に、初期の脈拍数を計測するための脈波信号の取り込みが行われる。このとき、ドット表示領域134には、「STOP/5」との表示(M32)と、「MOTION/4」との表示(M33)とが2Hzで交互に行われ、所定時間、たとえば「5秒間」動かないようにと表示される。このとき表示される数字は、5秒間に対するカウントダウンであり、切り換わっていく。そして、時間の計測を開始させるべく装置本体10表面の上側に位置するボタンスイッチ117が押されるまで、待機状態となる(M34)。
【0040】
この待機状態(M34)では、ドット表示領域134には、図16に示すように、脈波信号の原波形がグラフィック表示される。ここで表示される原波形は、最新のデータである。従って、時間の計測(マラソン)を開始する前に、脈波信号の原波形の波形やレベルを確認すれば、LED31やフォトトランジスタ32の装着状態の良否を詳しく判別できる。また、原波形の形状やレベルを確認しながらLED31やフォトトランジスタ32を調整することにより、LED31やフォトトランジスタ32の位置を最適な位置に設定することもできる。しかも、周囲の温度や湿度が計測可能な環境であるか否かを予め確認できる。さらに、かかる機能は、腕時計型情報機器1の製造時において、その検査などにも利用できる。また、原波形をグラフィック表示するため、電池の消耗などによって時間軸が変動したか否かなども確認することもできる。なお、第3のセグメント表示領域132には、パルス変換から求めた初期の脈拍数「75」が表示される。
【0041】
この状態から、マラソンをスタートすると同時に、装置本体10表面の上側に位置するボタンスイッチ117を押すと、経過時間の計測が開始される。そして、ピッチ及び脈拍数の計測が行われる(ステップM35)。
これらの計測結果は、図17に示したように、まず、第2のセグメント表示領域132に経過時間が表示され、ドット表示領域134には、脈拍数の時間的変化がグラフィック表示される。このとき行われるグラフィック表示は、縦軸の略中間位置を脈拍数65として、下方から上方に延びる棒グラフによる表示である。この間、第3のセグメント表示領域133には、ドット表示領域134に表示されたグラフの縦軸の目盛りと、そのときの脈拍数が表示される。
この状態で、脈拍数がレンジ内(脈拍数120から168までの指定範囲内)に入ったとき、図18に示すように、脈拍数は、予め設定された基準脈拍数に対する差としてグラフィック表示される(M36)。このとき行うグラフィック表示は、縦軸の略中間位置を脈拍数150として、この値からの差に相当する分を上下(正・負方向)に延びる棒グラフによる表示である。また、ドット表示領域134の右側端部には、脈拍数の指定範囲を示すマークが表示される。
【0042】
この間に8時方向にあるボタンスイッチ114を押すと、ドット表示領域134にピッチの時間的変化がグラフィック表示される(M37)。このとき行われるグラフィック表示は、図19に示すように、縦軸の略中間位置をピッチ170とした折れ線グラフである。そして、第3のセグメント表示領域133には、ドット表示領域134に表示されたグラフの縦軸の目盛り(縦軸の略中間位置がピッチ170である旨)と、そのときのピッチが表示される。このように、本例の腕時計型情報機器1では、ドット表示領域134において、ピッチの時間的変化を折れ線グラフなどといった脈拍数の表示と異なる形態で表示してあるため、ユーザであるランナーは、その表示形態をみるだけで現在の表示がいずれの情報を表示しているかを簡単に判別できる。
この状態から、再び、8時方向にあるボタンスイッチ114を押すと、ドット表示領域134に脈拍数の時間的変化が表示される状態(M36)に戻る。
また、所定の通過点を通るとき、装置本体10表面の下側に位置するボタンスイッチ116を押すと、そのときのラップタイムが第1のセグメント表示領域131に表示される(M38)。そして、10秒後には自動的にドット表示領域134に脈拍数の時間的変化が表示される状態(M36)に戻る。
【0043】
しかる後、ユーザであるランナーがゴールに到着すると同時に装置本体10表面の上側に位置するボタンスイッチ117を押すと、脈拍数、ピッチ、及び時間の計測が停止し、ドット表示領域134には、「COOLING/DOWN」と表示される(M39)。この状態から2分経過すると、ドット表示領域134には、ゴールした以降の脈拍数の時間的変化が脈拍回復特性としてグラフィック表示される(M40)。
この脈拍回復特性についてのグラフィック表示は、図20に示すように、まず、縦軸の略中間位置を脈拍数150とした目盛りのままで下から上に延びる棒グラフ表示に切り換わる。そして、図21に示すように、2分間の回復特性が計測される。この間、第3のセグメント表示領域133には、ドット表示領域134に表示されたグラフの縦軸の目盛りと、そのときの脈拍数が表示される。
【0044】
この状態から、8時方向にあるボタンスイッチ114を押すと、ドット表示領域134に「PULSE/RESULT」と1.5秒間表示された後(M41)、ドット表示領域134には、今回のマラソンにおける脈拍数の時間的変化が表示される(M42)。また、8時方向にあるボタンスイッチ114を押すと、ドット表示領域134に「PITCH/RESULT」と1.5秒間表示された後(M43)、ドット表示領域134には、今回のマラソンにおけるピッチの時間的変化が表示される(M44)。さらに、8時方向にあるボタンスイッチ114を押すと、ドット表示領域134に「COOLING/DOWN」と1.5秒間表示された後(M45)、ドット表示領域134にゴールした以降の脈拍数の時間的変化が脈拍回復特性としてグラフィック表示される状態(M40)に戻る。そして、ユーザであるランナーがゴールした以降に装置本体10表面の下側に位置するボタンスイッチ116を押すと、ドット表示領域134には、今回の結果を記憶しておくか否かの案内「PROTECT/MEMO? Y」が表示される。(M46)そこで、装置本体10表面の上側に位置するボタンスイッチ117を押して「YES」と返答すると、ドット表示領域134には、結果を記憶処理中であるとして「MEMORY」と表示される(M47)。そしてさらに2秒後には、初期状態(M31)に戻る。
【0045】
このピッチ計及び脈拍計としての計測が終了した後に、4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、図8に示したように、ラップタイムのリコールモードM13に切り換わる。このリコールモードM13から、4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、脈波計測結果のリコールモードM14に切り換わる。このモードにおいても、ドット表示領域134には、ピッチ及び脈拍数の時間的変化をグラフィック表示することができる。この状態から、4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、時計モードM11に戻る。
この時計モードM11に戻したときも、第1のセグメント表示領域133に日付が表示され、第2のセグメント表示領域132に現在時刻が表示される。また、ドット表示領域134には、時計モードM11に戻ったとして「TIME」との案内表示が行われる。しかしながら、この表示は、矢印P4で示すように、2秒後に自動的に消え、通常時計モードM15となる。
【0046】
第1実施形態の効果
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、体動センサの出力に対して行った周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定し、基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別し、当該判別の結果に基づいて、ピッチを求めている。この場合において、基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて第n高調波を判別している。
従って、走行時及び歩行時のいずれの場合でも、簡単で迅速な処理によってピッチを正確に求めることができるとともに、走る時と歩く時とでモードを切り換えるための外部操作が不要であるため、使い勝手がよい。
【0047】
[2]第2実施形態
本第2実施形態は、図10の第1実施形態のピッチ算出処理とは、異なるピッチ算出処理を用いた場合の実施形態である。
図22は、第2実施形態のピッチ算出処理フローチャートである。
まず、ピッチ演算部560の信号特定部565は、体動成分抽出部564の出力信号に基づいて、パワーが最大の信号(最大基線)をピッチを求めるための基準波として特定し、基準波の高さtmaxと周波数fmaxを求める(ステップS21)。
次に信号判別部566は、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に相当する基線のうち、より高い基線の高さtaka2 を求める(ステップS22)。
【0048】
同様に信号判別部566は、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に相当する基線のうち、より高い基線の高さtaka3 を求める(ステップS23)。
また信号判別部566は、基準波の周波数の1/4および3/4の周波数位置に相当する基線のうち、より高い基線の高さtaka4 を求める(ステップS24)。
次に信号判別部566は次式
taka2≧taka3
を満たしているか否かを判別する(ステップS25)。
ステップS25の判別において、
taka2≧taka3
を満たしている場合には、信号判別部566は次に次式
taka2≧taka4
を満たしているか否かを判別する(ステップS26)。
ステップS26の判別において、
taka2≧taka4
を満たしている場合には(ステップS26;Yes)、信号判別部566は次式
taka4 ≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS27)。
【0049】
ステップS27の判別において、
taka4 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS27;Yes)、信号判別部566は基準波は第4高調波(4波)であると決定する(ステップS22)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の1/2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
また、ステップS27の判別において、
taka4 <tmax×(1/3)
である場合には(ステップS27;No)、信号判別部566は、次式
taka2≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS28)。
ステップS28の判別において、
taka2<tmax×(1/3)
である場合には(ステップS28;No)、信号判別部566は、基準波は第1高調波(基本波:1波)であると決定する(ステップS15)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
一方、ステップS28の判別において、
taka2 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS28;Yes)、信号判別部566は基準波が第2高調波(2波)であると決定する(ステップS29)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数と同一の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
【0050】
また、ステップS25の判別において、
taka2<taka3
である場合には(ステップS25;No)、信号判別部566は次式
taka3 ≧taka4
を満たしているか否かを判別する(ステップS30)。
ステップS30の判別において、
taka3 <taka4
である場合には(ステップS30;No)、信号判別部566は次式
taka4 ≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS31)。
【0051】
ステップS31の判別において、
taka4 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS31;Yes)、信号判別部566は基準波が第4高調波(4波)であると決定する(ステップS32)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の1/2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
また、ステップS31の判別において、
taka4 <tmax×(1/3)
である場合には(ステップS31;No)、信号判別部566は、基準波が第1高調波(基本波:1波)であると決定する(ステップS35)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
ステップS30の判別において、
taka3 ≧taka4
である場合には(ステップS30;Yes)、信号判別部566は次式
taka3 ≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS33)。
【0052】
ステップS33の判別において、
taka3 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS33;Yes)、信号判別部566は、基準波は第3高調波(3波)であると決定する(ステップS34)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2/3倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
また、ステップS33の判別において、
taka3 <tmax×(1/3)
である場合には(ステップS33;No)、信号判別部566は基準波が第1高調波(基本波:1波)であると決定する(ステップS35)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
【0053】
[3]第3実施形態
上記各実施形態においては、ピッチ算出対象の周波数帯について制限していなかったが、本第3実施形態は、基準波の周波数に基づいてピッチ算出対象の周波数帯を制限し、ピッチ算出処理を軽減するものである。
図23は、第3実施形態のピッチ算出処理フローチャートである。
まず、ピッチ演算部560の信号特定部565は、体動成分抽出部564の出力信号に基づいて、パワーが最大の信号をピッチを求めるための基準波として特定し、基準波の周波数fmaxおよび基準波の高さtmaxを求める(ステップS41)。
信号判別部566は、ピッチの下限Pt=80(回/分)とする(ステップS42)。
次に信号判別部566は、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS43)。
fmax>2・Pt
【0054】
ここで、ステップS43の判別処理を行っている理由について説明する。
図27は第1高調波ないし第4高調波の基準波位置(周波数位置)に対する実際のピッチの関係図である。また、図28は、図27に対応するピッチ算出処理説明図である。
図27において、横軸は第1高調波ないし第4高調波のいずれかが基準波として現れる周波数位置であり、縦軸は実際のピッチ(=第2高調波の周波数)である。
ピッチの下限Ptに対し、ピッチの上限を3・Ptとした場合、
fmax>2・Pt
の領域(図27中、右側の領域)においては、第2高調波、第3高調波あるいは第4高調波のみが現れることがわかる。
そこで、
fmax>2・Pt
の領域においては、基準波に対応する第n高調波が第1高調波であることはあり得ないため、第2高調波、第3高調波および第4高調波を判別する処理を行うようにすべく、ステップS43の判別処理を行っているのである。
ステップS43の判別において、
fmax>2・Pt
であると判別された場合には(ステップS43;Yes)、信号判別部566は、基準波が第2高調波、第3高調波あるいは第4高調波のいずれであるかを判別する第2/第3/第4高調波判定処理に移行する(ステップS44)。
【0055】
原理的には、図28の基準波と特徴基線の位置に示すように、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第2高調波であることがわかる。また、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第3高調波であることがわかる。さらに基準波の周波数の1/4および3/4の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第4高調波であることがわかる。
図24は第2/第3/第4高調波判定処理の処理フローチャートであり、ステップS44の内容を示している。
まず、第2/第3/第4高調波判定処理においては、信号判別部566は、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka2 を求める(ステップS4401)。
次に信号判別部566は、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka3 を求める(ステップS4402)。
【0056】
さらに信号判別部566は、基準波の周波数の1/4および3/4の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka4 を求める(ステップS4403)。
次に信号判別部566は、次式
taka2≧taka3
を満たしているか否かを判別する(ステップS4404)。
ステップS4404の判別において、
taka2≧taka3
を満たしている場合には、次に信号判別部566は次式
taka2≧taka4
を満たしているか否かを判別する(ステップS4405)。
【0057】
ステップS4405の判別において、
taka2≧taka4
を満たしている場合には(ステップS4405;Yes)、信号判別部566は、次式
taka4 ≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS4406)。
ステップS4406の判別において、
taka4 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS4406;Yes)、信号判別部566は、基準波は第4高調波(4波)であると決定する(ステップS4409)。その後、信号判別部566は、処理をステップS45に移行する。
また、ステップS4406の判別において、
taka4 <tmax×(1/3)
である場合には(ステップS4406;No)、信号判別部566は、基準波は第2高調波(2波)であると決定する(ステップS4407)。その後、信号判別部566は、処理をステップS45に移行する。
【0058】
また、ステップS4404の判別において、
taka2<taka3
を満たしている場合には(ステップS4404;No)、次に信号判別部566は、次式
taka3 ≧taka4
を満たしているか否かを判別する(ステップS4408)。
ステップS4408の判別において、
taka3 <taka4
である場合には(ステップS4408;No)、信号判別部566は、基準波は第4高調波(4波)であると決定する(ステップS4409)。その後、処理をステップS45に移行する。
ステップS4408の判別において、
taka3 ≧taka4
である場合には(ステップS4408;Yes)、信号判別部566は、基準波は第3高調波(3波)であると決定する(ステップS4410)。その後、信号判別部566は、処理をステップS45に移行する。
ステップS43の判別において、
fmax≦2・Pt
であると判別された場合には(ステップS43;No)、信号判別部566は、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS47)。
fmax>(3/2)・Pt
【0059】
ここで、ステップS47の判別処理を行っている理由について説明する。
2・Pt≧fmax>(3/2)・Pt
の領域においては、第2高調波あるいは第3高調波のみが現れることがわかる。
そこで、
2・Pt≧fmax>(3/2)・Pt
の領域においては、基準波に対応する第n高調波が第1高調波あるいは第4高調波であることはあり得ないため、第2高調波および第3高調波を判別する処理を行うようにすべく、ステップS47の判別処理を行っているのである。
ステップS47の判別において、
fmax>(3/2)・Pt
であると判別された場合には(ステップS47;Yes)、信号判別部566は、基準波が第2高調波あるいは第3高調波のいずれであるかを判別する第2/第3高調波判定処理に移行する(ステップS48)。
原理的には、図28に示すように、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第2高調波であるとして判別している。また、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第3高調波であるとして判別している。
【0060】
図25は第2/第3高調波判定処理の処理フローチャートであり、ステップS48の内容を示している。
まず、第2/第3高調波判定処理においては、信号判別部566は、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka2 を求める(ステップS4801)。
つぎに信号判別部566は、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka3 を求める(ステップS4802)。
次に信号判別部566は、次式
taka2 ≧taka3
を満たしているか否かを判別する(ステップS4803)。
ステップS4803の判別において、
taka2 ≧taka3
である場合には(ステップS4803;Yes)、信号判別部566は、基準波が第2高調波(2波)であると決定する(ステップS4804)。その後、信号判別部566は、処理をステップS45に移行する。
【0061】
ステップS4803の判別において、
taka2 <taka3
である場合には(ステップS4803;No)、信号判別部566は、基準波が第3高調波(3波)であると決定する(ステップS4409)。その後、信号判別部566は、処理をステップS45に移行する。
ステップS47の判別において、
fmax≦(3/2)・Pt
であると判別された場合には(ステップS47;No)、信号判別部566は、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS49)。
fmax>Pt
ここで、ステップS49の判別処理を行っている理由について説明する。
(3/2)・Pt≧fmax>Pt
の領域においては、第1高調波あるいは第2高調波のみが現れることがわかる。
そこで、
(3/2)・Pt≧fmax>Pt
の領域においては、基準波に対応する第n高調波が第3高調波あるいは第4高調波であることはあり得ないため、第1高調波および第2高調波を判別する処理を行うようにすべく、ステップS47の判別処理を行っているのである。
【0062】
ステップS49の判別において、
fmax>Pt
と判別された場合には、信号判別部566は、基準波が第1高調波あるいは第2高調波のいずれであるかを判別する第1/第2高調波判定処理に移行する(ステップS50)。
原理的には、図28に示すように、特徴基線が現れない場合には、基準波は第1高調波であると判別している。また、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第2高調波であるとして判別している。
【0063】
図26は第1/第2高調波判定処理の処理フローチャートであり、ステップS50の内容を示している。
まず、第1/第2高調波判定処理においては、信号判別部566は、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka2 を求める(ステップS5001)。
次に信号判別部566は、次式
taka2 ≧tmax×(1/3)
を満たしているか否かを判別する(ステップS5002)。
ステップS1002の判別において、
taka2 ≧tmax×(1/3)
である場合には(ステップS5002;Yes)、信号判別部566は、基準波は第2高調波(2波)であると決定する(ステップS5003)。その後、信号判別部566は、処理をステップS45に移行する。
ステップS5002の判別において、
taka2 <tmax×(1/3)
である場合には(ステップS5002;No)、信号判別部566は、基準波は第1高調波(基本波;1波)であると決定する(ステップS5004)。その後、処理をステップS45に移行する。
また、ステップS49の判別において、
fmax≦Pt
と判別された場合には(ステップS49;No)、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS55)。
fmax>(1/2)・Pt
【0064】
ステップS55の判別において、
fmax>(1/2)・Pt
と判別された場合には、信号判別部566は、基準波が第1高調波であるということを決定する(ステップS56)。
また、ステップS55の判別において
fmax≦(1/2)・Pt
と判別された場合には、動作は周期的ではないとして、ピッチの算出を行わず、処理を終了する(ステップS57)。
次に基準波は第4高調波であるか否かを判別する(ステップS45)。
ステップS45の判別において、基準波が第4高調波である場合には(ステップS45;Yes)、信号判別部566は、ピッチは基準波の周波数の1/2倍の周波数位置に位置するということを決定する(ステップS46)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の1/2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
ステップS45の判別において、基準波が第4高調波ではない場合には(ステップS45;No)、基準波は第3高調波であるか否かを判別する(ステップS51)。
【0065】
ステップS51の判別において、基準波が第3高調波である場合には(ステップS51;Yes)、信号判別部566は、ピッチは基準波の周波数の2/3倍の周波数位置に位置するということを決定する(ステップS52)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2/3倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
ステップS51の判別において、基準波が第3高調波ではない場合には(ステップS51;No)、基準波は第2高調波であるか否かを判別する(ステップS53)。
ステップS53の判別において、基準波が第2高調波である場合には(ステップS53;Yes)、信号判別部566は、ピッチは基準波の周波数と同一の周波数位置に位置するということを決定する(ステップS54)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数と同一の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
ステップS13の判別において、基準波が第2高調波ではない場合には(ステップS53;No)、信号判別部566は、基準波は第1高調波であり、ピッチは、基準波の周波数の2倍の周波数位置に位置するということを決定する(ステップS56)。従って、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
【0066】
[4]第4実施形態
本第4実施形態は、基準波の周波数、ひいては体動信号の周波数成分の違いに基づいてピッチ算出対象の周波数帯を変更することで、第3実施形態よりもピッチ算出処理を軽減しつつ、広い範囲の周波数帯にも対応しようとするものである。
ピッチ算出対象の周波数帯の変更の方法としては、ピッチ算出対象の下限周波数に対する上限周波数の比を2倍以下としている。
この理由は、ピッチ算出対象の下限周波数に対する上限周波数の比を2倍以上とすると、第1高調波と第2高調波あるいは第2高調波と第4高調波のように、倍数関係にある周波数同士を識別する必要が生じ、識別する必要がない場合と比較して処理が増大するとともに、パワーの判定のみで第n高調波であるかを特定する必要が生じ、ノイズ等による誤差が発生しやすくなるという不具合が生じるからである。
さらに、歩いている場合と走っている場合の体動信号の違いに基づいて、ピッチ算出対象の周波数帯の変更を行っている。具体的には、走っている場合、着地による衝撃等の影響により、歩きよりも体動信号が強くなることが、経験上わかっているので、体動信号が強ければ、走っている(ピッチが速い)として、ピッチ算出対象の周波数帯を高い周波数の周波数帯であると推定し、体動信号が弱ければ、歩いている(ピッチが遅い)として、ピッチ算出対象の周波数帯を低い周波数の周波数帯であると推定し、実際のピッチ算出処理を軽減しつつ、ピッチ算出対象として、広い範囲の周波数帯が測定できるようにしている。
【0067】
図29は、第4実施形態のピッチ算出処理フローチャートである。
まず、ピッチ演算部560の信号特定部565は、体動成分抽出部564の出力信号に基づいて、パワーが最大の信号をピッチを求めるための基準波として特定し、基準波の周波数fmaxおよび基準波の高さtmaxを求める(ステップS1)。
次に体動センサの出力に基づいて、信号判別部566は、加速度が大きい、すなわち、体動が大きいか否かを判別する(ステップS62)。
ステップS62の判別において、加速度が小さい、すなわち、体動が小さい場合には(ステップS62;No)、信号判別部566は、ピッチの下限Pt=60(ピッチ/min)とし(ステップS63)、処理をステップS65に移行する。
ステップS62の判別において、加速度が大きい、すなわち、体動が大きい場合には(ステップS62;Yes)、信号判別部566は、ピッチの下限Ptを加速度が小さい場合と比較して2倍の値に設定し、すなわち、ピッチの下限Pt=60×2=120(ピッチ/min)とし(ステップS64)、処理をステップS65に移行する。
次に信号判別部566は、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS65)。
fmax>3・Pt
【0068】
ここで、ステップS65の判別処理を行っている理由について説明する。
図32はステップS62の判別において、加速度が小さいと判別された場合、すなわち、ピッチ下限Pt=60(ピッチ/min)とした場合の第1高調波ないし第4高調波の基準波位置(周波数位置)に対する実際のピッチの関係図である。また、図33は、図32に対応するピッチ算出処理説明図である。
同様に図34はステップS62の判別において、加速度が大きいと判別された場合、すなわち、ピッチ下限Pt=120(ピッチ/min)とした場合の第1高調波ないし第4高調波の基準波位置(周波数位置)に対する実際のピッチの関係図である。また、図35は、図34に対応するピッチ算出処理説明図である。図32および図34において、横軸は第1高調波ないし第4高調波のいずれかが基準波として現れる周波数位置であり、縦軸は実際のピッチ(=第2高調波の周波数)である。
ピッチの下限Ptに対し、ピッチの上限を2・Ptとした場合、
fmax>3・Pt
の領域(図32および図34中、最も右側の領域)においては、第4高調波のみが現れることがわかる。
【0069】
そこで、
fmax>3・Pt
の領域においては、基準波に対応する第n高調波は第4高調波であることが確定され、第1高調波ないし第3高調波の可能性を判別するための処理を行わないようにステップS65の判別処理を行っているのである。
ステップS65の判別において、
fmax>3・Pt
であると判別された場合には(ステップS65;Yes)、信号判別部566は、基準波が第4高調波であると決定し、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の1/2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる。
ステップS65の判別において、
fmax≦3・Pt
であると判別された場合には(ステップS65;No)、信号判別部566は、次に基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS66)。
fmax>2・Pt
【0070】
ここで、ステップS66の判別処理を行っている理由について説明する。
図32および図34において、ピッチの下限Ptに対し、ピッチの上限を2・Ptとした場合、
3・Pt≧fmax>2・Pt
の領域においては、第3高調波あるいは第4高調波のみが現れることがわかる。
そこで、
3・Pt≧fmax>2・Pt
の領域においては、基準波に対応する第n高調波は第3高調波あるいは第4高調波であるので、第1高調波あるいは第2高調波の可能性を判別するための処理を行う必要がなく、第3高調波あるいは第4高調波の判別処理のみを行うべく、ステップS66の判別処理を行っているのである。
ステップS66の判別において、
fmax>2・Pt
であると判別された場合には(ステップS66;Yes)、基準波が第3高調波あるいは第4高調波のいずれであるかを判別する第3/第4高調波判定処理に移行する(ステップS67)。
原理的には、図33または図35に示すように、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第3高調波であるとして判別している。さらに基準波の周波数の1/4および3/4の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第4高調波であるとして判別している。
【0071】
図30は第3/第4高調波判定処理の処理フローチャートであり、ステップS67の内容を示している。
まず、第3/第4高調波判定処理においては、信号判別部566は、基準波の周波数の1/4および3/4の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka4 を求める(ステップS6701)。
次に信号判別部566は、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka3 を求める(ステップS6702)。
次に信号判別部566は、次式
taka4≧taka3
を満たしているか否かを判別する(ステップS6703)。
ステップS6703の判別において、
taka4≧taka3
を満たしている場合には、信号判別部566は、基準波は第4高調波(4波)であると決定する(ステップS6704)。その後、処理をステップS68に移行する。
また、ステップS6703の判別において、
taka4<taka3
を満たしている場合には、信号判別部566は、基準波は第3高調波(3波)であると決定する(ステップS6705)。その後、処理をステップS68に移行する。
【0072】
また、ステップS66の判別において、
fmax≦2・Pt
であると判別された場合には(ステップS66;No)、信号判別部566は、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS70)。
fmax>(3/2)・Pt
ここで、ステップS70の判別処理を行っている理由について説明する。
図32および図34において、ピッチの下限Ptに対し、ピッチの上限を2・Ptとした場合、
2・Pt≧fmax>(3/2)・Pt
の領域においては、第2高調波あるいは第3高調波のみが現れることがわかる。
そこで、
2・Pt≧fmax>(3/2)・Pt
の領域においては、基準波に対応する第n高調波は第2高調波あるいは第3高調波であるので、第1高調波あるいは第4高調波の可能性を判別するための処理を行う必要がなく、第2高調波あるいは第3高調波の判別処理のみを行うべく、ステップS70の判別処理を行っているのである。
ステップS70の判別において、
fmax>(3/2)・Pt
であると判別された場合には(ステップS70;Yes)、信号判別部566は、基準波が第2高調波あるいは第3高調波のいずれであるかを判別する第2/第3高調波判定処理に移行する(ステップS71)。
【0073】
原理的には、図33または図35に示すように、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第2高調波であるとして判別している。また、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に特徴基線が現れた場合には、基準波は第3高調波であるとして判別している。図31は第2/第3高調波判定処理の処理フローチャートであり、ステップS71の内容を示している。
まず、第2/第3高調波判定処理においては、信号判別部566は、基準波の周波数の1/2および3/2の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka2 を求める(ステップS7101)。
次に信号判別部566は、基準波の周波数の1/3および2/3の周波数位置に相当する基線のうちより高い基線の高さtaka3 を求める(ステップS7102)。
【0074】
続いて信号判別部566は、次式
taka2 ≧taka3
を満たしているか否かを判別する(ステップS7103)。
ステップS7103の判別において、
taka2 ≧taka3
である場合には(ステップS7103;Yes)、信号判別部566は、基準波は第2高調波(2波)であると決定する(ステップS7104)。その後、処理をステップS68に移行する。
ステップS7103の判別において、
taka2 <taka3
である場合には(ステップS7103;No)、信号判別部566は、基準波は第3高調波(3波)であると決定する(ステップS7005)。その後、処理をステップS68に移行する。
ステップS70の判別において、
fmax≦(3/2)・Pt
であると判別された場合には(ステップS70;No)、信号判別部566は、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS74)。
fmax>Pt
ステップS74の判別において、
fmax>Pt
と判別された場合には(ステップS74;Yes)、信号判別部566は、基準波は第2高調波(2波)であると決定でき、ピッチ算出部567は、基準波の周波数と同一の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる(ステップS75)。
【0075】
また、ステップS74の判別において、
fmax≦Pt
と判別された場合には(ステップS74;No)、信号判別部566は、基準波の周波数fmaxについて次式を満足するか否かを判別する(ステップS76)。
fmax>(1/2)・Pt
ステップS76の判別において、
fmax>(1/2)・Pt
と判別された場合には(ステップS76;Yes)、信号判別部566は、基準波が第1高調波(1波)であると決定でき、ピッチ算出部567は、基準波の周波数の2倍の周波数位置がピッチに相当するものとしてピッチを算出することとなる(ステップS77)。
また、ステップS76の判別において
fmax≦(1/2)・Pt
と判別された場合には(ステップS76;No)、動作は周期的ではないとして、ピッチ算出部567はピッチの算出を行わず、処理を終了する(ステップS78)。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、走行時及び歩行時のいずれの場合でも、ピッチを正確にかつ迅速に求めることができるとともに、走る時と歩く時とでモードを切り換えるための外部操作が不要であるため、使い勝手がよい。 また、ノイズなどに起因する誤った判断を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る腕時計型情報機器の全体構成図である。
【図2】図1の腕時計型情報機器の使用状態を示す説明図である。
【図3】図1に示す腕時計型情報機器の装置本体の平面図である。
【図4】図1に示す腕時計型情報機器の装置本体を腕時計の3時の方向からみたときの説明図である。
【図5】図1に示す腕時計型情報機器に用いた脈波検出用センサユニットの断面図である。
【図6】図1に示す腕時計型情報機器の制御部(脈波データ処理部及びピッチデータ処理部)の機能の一部を示すブロック図である。
【図7】体動信号に周波数分析を行って得られたスペクトラムの説明図である。
【図8】ピッチを求める原理を説明するための説明図であって、走行時に得られた体動信号に周波数分析を行って得られたスペクトラムの説明図である。
【図9】ピッチを求める原理を説明するための説明図であって、歩行時に得られた体動信号に周波数分析を行って得られたスペクトラムの説明図である。
【図10】第1実施形態のピッチ演算部における動作を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す腕時計型情報機器の各モードを示す説明図である。
【図12】時計モードが選択されたときの案内表示を示す説明図である。
【図13】時計モード選択時の案内表示が消えた状態を示す説明図である。
【図14】図1に示す腕時計型情報機器において、ピッチ計及び脈拍計としてのランニングモードにおける機能を説明するためのモード遷移説明図である。
【図15】ピッチ計及び脈拍計としてのランニングモードに切り換わったとの表示の内容を示す説明図である。
【図16】ランニングモードにおいて計測を開始する前の表示の内容を示す説明図である。
【図17】ピッチ計及び脈拍計としてのランニングモードにおいて、脈拍数の計測を開始した以降、脈拍数が所定のレンジ内に到達する以前の表示形態を示す説明図である。
【図18】ピッチ計及び脈拍計としてのランニングモードにおいて、脈拍数の計測を開始後、脈拍数が所定のレンジ内に到達した以降の表示形態を示す説明図である。
【図19】ピッチ計及び脈拍計としてのランニングモードにおいて、脈拍数の計測を開始後のピッチの時間的変化を示すときの表示形態を示す説明図である。
【図20】脈拍数の計測を停止するようにとの操作があった以降、脈拍数が所定のレンジ内にあるときの表示形態を示す説明図である。
【図21】脈拍数の計測を停止するようにとの操作があった以降、脈拍数が所定のレンジ内から外れたときの表示形態を示す説明図である。
【図22】第2実施形態のピッチ演算部における動作を示すフローチャートである。
【図23】第3実施形態のピッチ演算部における動作を示すフローチャートである。
【図24】第3実施形態における第2高調波/第3高調波/第4高調波判定処理を示すフローチャートである。
【図25】第3実施形態における第2高調波/第3高調波判定処理を示すフローチャートである。
【図26】第3実施形態における第1高調波/第2高調波判定処理を示すフローチャートである。
【図27】第3実施形態における第1高調波ないし第4高調波の基準波位置(周波数位置)に対する実際のピッチの関係図である。
【図28】図27に対応するピッチ算出処理説明図である。
【図29】第4実施形態のピッチ演算部における動作を示すフローチャートである。
【図30】第4実施形態における第3高調波/第4高調波判定処理を示すフローチャートである。
【図31】第3実施形態における第2高調波/第3高調波判定処理を示すフローチャートである。
【図32】第4実施形態において、加速度が小さい、すなわち、体動が小さい場合の第1高調波ないし第4高調波の基準波位置(周波数位置)に対する実際のピッチの関係図である。
【図33】図32に対応するピッチ算出処理説明図である。
【図34】第4実施形態において、加速度が大きい、すなわち、体動が大きい場合の第1高調波ないし第4高調波の基準波位置(周波数位置)に対する実際のピッチの関係図である。
【図35】図34に対応するピッチ算出処理説明図である。
【図36】最大基線が第1高調波(基本波)である場合の特徴基線の説明図である。
【図37】最大基線が第2高調波である場合の特徴基線の説明図である。
【図38】最大基線が第3高調波である場合の特徴基線の説明図である。
【図39】従来のピッチ計における体動信号および体動信号をパルス変換した後の波形図である。
【図40】従来のピッチ計における問題点を説明するための図である。
【図41】従来のピッチ計において、パルスをカウントする際のマスクを説明するための波形図である。
【符号の説明】1…腕時計型情報機器(ピッチ計、腕時計型情報処理装置)、5…制御部、10…装置本体、12…リストバンド、13…液晶表示装置、30…脈波検出用センサユニット、31…LED、32…フォトトランジスタ、55…脈波データ処理部、56…ピッチデータ処理部、90…体動センサ、560…ピッチ演算部(周波数分析部、基準波特定部、高調波判別部、ピッチ演算部)、565…信号特定部(基準波特定部)、566…信号判別部(高調波判別部)、567…ピッチ算出部(ピッチ演算部)
Claims (25)
- 体動センサから当該体動センサが検出した体動に対応する出力信号が入力されるピッチ計において、
前記体動センサの出力に対し周波数分析を行う周波数分析部と、
前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定する基準波特定部と、
前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別する高調波判別部と、
当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めるピッチ演算部と、
を備えたことを特徴とするピッチ計。 - 請求項1記載のピッチ計において、
前記高調波判別部は、前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別することを特徴とするピッチ計。 - 請求項1または請求項2記載のピッチ計において、
前記高調波判別部は、所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定する候補設定部を備えたことを特徴とするピッチ計。 - 請求項3記載のピッチ計において、
前記高調波判別部は、前記第n高調波の判別に際し、判別対象の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定することを特徴とするピッチ計。 - 請求項4記載のピッチ計において、
前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更する下限設定周波数変更部を備えたことを特徴とするピッチ計。 - 請求項5記載のピッチ計において、
前記下限設定周波数変更部は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定することを特徴とするピッチ計。 - 体動を検出する体動センサの出力に基づいてピッチを算出するピッチ計の制御方法において、
前記体動センサの出力に対し周波数分析を行う周波数分析過程と、
前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定する基準波特定過程と、
前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別する高調波判別過程と、
当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めるピッチ演算過程と、
を備えたことを特徴とするピッチ計の制御方法。 - 請求項7記載のピッチ計の制御方法において、
前記高調波判別過程は、前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別することを特徴とするピッチ計の制御方法。 - 請求項7または請求項8記載のピッチ計の制御方法において、
前記高調波判別過程は、所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定する候補設定過程を備えたことを特徴とするピッチ計の制御方法。 - 請求項9記載のピッチ計の制御方法において、
前記高調波判別過程は、前記第n高調波の判別に際し、判別対象の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定することを特徴とするピッチ計の制御方法。 - 請求項10記載のピッチ計の制御方法において、
前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更する下限設定周波数変更過程を備えたことを特徴とするピッチ計。 - 請求項11記載のピッチ計の制御方法において、
前記下限設定周波数変更過程は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定することを特徴とするピッチ計の制御方法。 - 体動を検出する体動センサと、
前記体動センサの出力に対し周波数分析を行う周波数分析部と、
前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定する基準波特定部と、
前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別する高調波判別部と、
当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めるピッチ演算部と、
を備えたことを特徴とする腕時計型情報処理装置。 - 請求項13記載の腕時計型情報処理装置において、
前記高調波判別部は、前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別することを特徴とする腕時計型情報処理装置。 - 請求項13または請求項14記載の腕時計型情報処理装置において、
前記高調波判別部は、所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定する候補設定部を備えたことを特徴とする腕時計型情報処理装置。 - 請求項15記載の腕時計型情報処理装置において、
前記高調波判別部は、前記第n高調波の判別に際し、判別対象の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定することを特徴とする腕時計型情報処理装置。 - 請求項16記載の腕時計型情報処理装置において、
前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更する下限設定周波数変更部を備えたことを特徴とする腕時計型情報処理装置。 - 請求項17記載の腕時計型情報処理装置において、
前記下限設定周波数変更部は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定することを特徴とする腕時計型情報処理装置。 - 体動を検出する体動センサの出力に基づいてピッチを算出するピッチ計をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
前記体動センサの出力に対し周波数分析を行わせ、
前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定させ、
前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別させ、
当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めさせる、
ことを特徴とする制御プログラム。 - 請求項19記載の制御プログラムにおいて、
前記基準波の周波数のX/Y(X、Yは自然数、かつ、X≠Y)倍の周波数における信号の有無および信号のパワーに基づいて前記第n高調波を判別させることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項19または請求項20記載の制御プログラムにおいて、
所定のピッチ下限設定値に相当する下限設定周波数および前記基準波の周波数に基づいて前記第n高調波の候補となりえるnの値の範囲を設定させることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項21記載の制御プログラムにおいて、
前記第n高調波の判別に際し、判別対象の周波数範囲として、前記下限設定周波数および前記下限設定周波数の2倍の周波数で規定される周波数範囲を設定させることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項22記載の制御プログラムにおいて、
前記体動センサの出力値に基づいて前記下限設定周波数を変更させることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項23記載の制御プログラムにおいて、
前記下限設定周波数変更過程は、前記体動センサの出力値が所定のしきい値を超えた場合に、前記下限設定周波数を2倍の値に設定させることを特徴とする制御プログラム。 - 体動を検出する体動センサの出力に基づいてピッチを算出するピッチ計をコンピュータにより制御するための制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体において、
前記体動センサの出力に対し周波数分析を行わせ、
前記周波数分析の結果に基づいてパワーが最も高い信号を、ピッチを求めるための基準波として特定させ、
前記基準波が体動の基本波に対する第n高調波(nは自然数)に相当するのかを判別させ、
当該判別の結果に基づいて、前記ピッチを求めさせる、
ための制御プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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