JP2004077015A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】正面から吸込口を介してケーシング内の熱交換器等が見えないようにする。
【解決手段】内部に熱交換器20、送風機27等が設けられるケーシング3の前面側及び上面側にそれぞれ空気の吸込口14、17を有するパネル4、16が装着され、ケーシング3の下面側に空気の吹出口18が設けられる空気調和装置1であって、ケーシング3の前面側のパネル4を、ケーシング3の前面側の一部を開口させる内側壁部9と、内側壁部9によって形成される開口部6を覆うとともに、端部が内側壁部9の端部とパネル4の厚み方向に所定の間隔をもって重ね合わされ、かつ内側壁部9との間で開口部6に連通する吸込口14、14を形成する外側壁部12とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】内部に熱交換器20、送風機27等が設けられるケーシング3の前面側及び上面側にそれぞれ空気の吸込口14、17を有するパネル4、16が装着され、ケーシング3の下面側に空気の吹出口18が設けられる空気調和装置1であって、ケーシング3の前面側のパネル4を、ケーシング3の前面側の一部を開口させる内側壁部9と、内側壁部9によって形成される開口部6を覆うとともに、端部が内側壁部9の端部とパネル4の厚み方向に所定の間隔をもって重ね合わされ、かつ内側壁部9との間で開口部6に連通する吸込口14、14を形成する外側壁部12とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置に関し、特に、ケーシングの前面のパネルがフラット形状に形成されるタイプの空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置の一例として、図5に示すように、室内ユニット36のケーシング37の内部に熱交換器40、送風機45等を設け、ケーシング37の前面側のパネル38及び上面側のパネル46に複数のスリットからなるグリル状の空気の吸込口39、47を設け、ケーシング37の下面側に空気の吹出口48を設けたものが一般に知られている。
【0003】
このような構成の空気調和装置35にあっては、送風機45を作動させて吸込口39、47から室内の空気をケーシング37内に吸い込み、熱交換器40で熱交換して吹出口48から室内に吹き出させることにより、室内を冷房、暖房又は除湿することができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような構成の空気調和装置35にあっては、ケーシング37の前面側のパネル38の吸込口39が複数のスリットからなるグリル状に形成され、しかも、内部が正面から見えなくするためにスリットの間隔が狭く形成されているため、清掃に非常に手間がかかるものである。
【0005】
一方、上記のような問題を解決するため、図6に示すように、ケーシング37の前面側のパネル38の一部をフラット形状に形成した空気調和装置51が提案されている。このような構成の空気調和装置51にあっては、複数のスリットからなるグリル状の吸込口39の占める割合が少ないために、図5に示すものよりは清掃が容易なものである。
【0006】
しかしながら、グリル状の吸込口39の割合を少なくしているため、その分だけフラット形状の部分とグリル状の部分との間に有効断面積の大きな吸込口49を設けなければならない。このため、吸込口49とユーザの視点の位置関係によっては、フィルタなどの内部構造物が見えてしまうという不都合があった。特に、店頭等で陳列した場合に、陳列の高さによっては吸込口49から内部の熱交換器40等見えてしまい、商品価値を著しく低下させてしまうことがある。
【0007】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、吸込空気流量を担保しつつ外部から内部構造を見えにくくする装置を提供すること、さらには、店頭等で陳列した場合であっても、陳列高さによって吸込口から内部が見えてしまうようなことはなく、本来の商品価値を提供することができる空気調和装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。すなわち、請求項1に係る発明は、内部に熱交換器、送風機等が設けられるケーシングの前面側及び上面側にそれぞれ空気の吸込口を有するパネルが装着され、ケーシングの下面側に空気の吹出口が設けられる空気調和装置であって、前記ケーシングの前面側のパネルは、ケーシングの前面側の一部を開口させる内側壁部と、内側壁部によって形成される開口部を覆う外側壁部とを備え、当該外側壁部の端部は、前記内側壁部の端部とパネルの厚み方向に所定の間隔をもって重なり合い、前記内側壁部との間で前記開口部に連通する吸込口を形成することを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、ケーシングの前面側のパネルの内側壁部の端部と外側壁部の端部とは、パネルの厚み方向に所定の間隔をもって重なり合い、この重なり合った部分にケーシングの前面側の開口部に連通する吸込口が形成され、この吸込口を介して空気がケーシング内に吸い込まれることになる。
この場合、内側壁部の端部と外側壁部の端部とが重なり合うことにより、正面側から吸込口を介してケーシングの内部が見えるようなことはない。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の空気調和装置であって、前記内側壁部の端部は、前記外側壁部の裏側に回り込むように構成され、又は前記外側壁部の端部は、前記内側壁部の裏側に回り込むように構成されていることを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、内側壁部の端部は外側端部の裏側に回り込み、又は外側壁部の端部は内側壁部の裏側に回り込んでいるので、正面側から内側壁部と外側壁部との間に形成される吸込口が見えるようなことはなく、吸込口を介してケーシングの内部が見えるようなことはない。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の空気調和装置であって、前記吸込口は、その入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状に形成されていることを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはないものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1から3に記載の空気調和装置であって、前記吸込口を構成する前記内側壁部及び前記外側壁部は、それらの間に内接する仮想内接円の直径が吸込口の入口部から内方に向かって順次大きくなる湾曲形状に形成されていることを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはないものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1から3の何れかに記載の空気調和装置であって、前記吸込口を構成する前記内側壁部と前記外側壁部との間に、両者間を一体に連結するリブを複数設けたことを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、内側壁部と外側壁部との間に形成される吸込口の流路断面積を所定の値に保持することができることになる。
【0013】
請求項6に係る発明は、内部に設けられた熱交換器における熱交換のために室内気を導入する吸込口を備えるパネルを有する空気調和装置において、前記パネルは第一の壁部と第二の壁部を備え、前記吸込口を介して前記パネル表面側と裏面側と連通させる空気流路は、前記第一の壁部の端部の内壁面と、当該第一の壁部の端部の内壁面に沿って延設された前記第二の壁部の端部の外壁面とにより形成されることを特徴とする。
この発明によれば、パネル表面側と裏面側と連通させる空気流路は、前記第一の壁部の端部の内壁面と、当該第一の壁部の端部の内壁面に沿って延設された前記第二の壁部の端部の外壁面とにより形成されるので、空気調和装置を壁掛けするように設置した場合に内部を覗くことができる領域を減少させることができる。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項5に記載の空気調和装置において、前記第二の壁部は、前記パネルの長手方向に沿って設けられた一対の流路形成壁部から構成されるものであって、それぞれの流路成形壁部が形成する空気流路は、異なる吸込口を介して連通することを特徴とする。
この発明によれば、一対の流路形成壁部が形成する空気流路は、異なる吸込口を介して連通するので、内部を覗くことができる角度が分散されるとともに、特定の一方向から見た場合に内部を覗くことができる開口面積を少なくすることができる。
【0015】
請求項8に係る発明は、請求項6又は請求項7に記載の空気調和装置において、前記パネルは、前記パネルの側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口を有し、当該第二の吸込口は、前記パネルの長手方向に沿うように当該パネルの側面側に設けられることを特徴とする。
この発明によれば、パネルの側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口を有し、当該第二の吸込口は、前記パネルの長手方向に沿うように当該パネルの側面側に設けられるので、内部構造を見えにくいようにする構造を実現するとともに、全吸込み量を向上させ、結果、運転効率を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる空気調和装置の実施形態の一例を図1乃至図3に基づき説明する。
図1乃至図3に示したように、本発明にかかる空気調和装置1は、室内ユニット2と室外ユニット(図示せず)とを備えており、両ユニットは冷媒配管(図示せず)を介して相互に接続されている。
【0017】
そして、本発明にかかる空気調和装置1は、内部に設けられた熱交換器20における熱交換のために室内気を導入する吸込口14を備えるパネル4を有し、このパネル4は、第一の壁部12と第二の壁部9を備える。ここで、吸込口14を介してパネル4表面側と裏面側と連通させる空気流路は、第一の壁部12の端部11aの内壁面と、第一の壁部12の端部11aの内壁面に沿って延設された第二の壁部9の端部7aの外壁面とにより形成される。
【0018】
また、第二の壁部9は、パネル4の幅方向に上下に対をなして離間し、かつパネル4の長手方向に沿って設けられた、流路形成壁部としての上部内側壁部7および下部内側壁部8によって構成されるものであって、上部内側壁部7および下部内側壁部8が形成する空気流路は、異なる吸込口14,14を介して連通する構成とされている。
【0019】
さらに、パネル4は、パネル4の側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口22を有し、第二の吸込口22は、パネル4の長手方向に沿うようにパネル4の側面側に設けられる構成としてもよい。
【0020】
以下、より具体的に、上述した空気調和装置1について説明する。
室内ユニット2は、図1に示すように、図中鉛直方向に沿う方向に対して横長の箱形状に形成されるケーシング3内に熱交換器20、送風機27等を設ける構成としたものである。ケーシング3は、室内ユニット2を室内に設置した際を基準として、前面側及び上面側にそれぞれパネル4及びパネル16を備える。詳細には、パネル4及びパネル16は、ケーシング3に対して着脱自在に装着可能な構成を採用する。各パネル4、16は、それぞれケーシング3内外を貫通する吸込み空気流路となる空気の吸込口14、17を有する。
【0021】
また、ケーシング3は、下面前方側にケーシング3内外を貫通する吹出し空気流路となる空気の吹出口18を有する。吹出口18にはフラップ19が回動自在に設けられ、このフラップ19により吹出口18からの空気の吹き出し量及び吹き出し方向を調整する。
【0022】
ケーシング3の前面側に装着されるパネル4は、図3に示すように、長方形板状の基板5と、対称位置に配される一対の上部外側壁部11と上部中央外側壁部となる別部材のセンターパネル21とから構成される。ここで、基板5は、中央部に長方形状の開口部6を備えるものである。そして、この開口部6におけるパネル4の長手方向に沿った縁部、すなわち開口部6の幅方向の両縁部には、流路形成壁部としての上部内側壁部7と下部内側壁部8が設けられる。この上部内側壁部7と下部内側壁部8は、開口部6の幅方向の両縁部に一体に成形され、両縁部から開口部6の中央部方向に延出し、かつ基板5の裏面方向に湾曲形状に凹む形状に形成される。加えて、基板5の開口部6の長手方向の両端部には、開口部6の中央部を全長に渡って覆う長方形板状の下部外側壁部10を設ける。ただし、下部外側壁部10は、基板5と一体に成形されることが好ましい。また、上部外側壁部11は、下部外側壁部10の図中上部(図3参照)に設けられるが、下部外側壁部10よりも大幅に形成される。これにより、図2に示したように、幅方向の両端部が上部内側壁部7及び下部内側壁部8の端部とパネル4の厚み方向に所定の間隔をおいて重ね合わされる構成となる。
【0023】
本実施形態においては、上部内側壁部7と下部内側壁部8とによって内側壁部9が構成され、上部外側壁部11と下部外側壁部10とによって外側壁部12が構成される。なお、上述したパネル4の厚み方向における所定の間隔は、下部外側壁部10と両内側壁部7、8との間に、所定の間隔ごとに複数のリブ13を一体に設けることにより形成される。
【0024】
以上説明したように、本実施形態では、パネル4を構成する基板5に、パネル4の表面に対して凹む方向に延設させた第二の壁部としての内側壁部9により縁部が形成される内部開口となる開口部6を形成し、この開口部6が直接外部に開口するのを遮断する目隠しとして機能する第一の壁部としての外側壁部12を内部開口となる開口部6を覆うように設け、内部開口に通じる空気流路の開口方向が内側壁部9の壁面に沿った方向となる構成を採用する。これにより、外側壁部12の端部と上部内側壁部7の端部との重合部、及び外側壁部12の端部と下部内側壁部8の端部との重合部に、開口部6に連通する吸込口14、14がそれぞれ設けられる構成が実現される。
【0025】
すなわち、パネル4における、吸込口14を構成する上部内側壁部7の端部、及び下部内側壁部8の端部は、それぞれ外側壁部12の裏側に回り込み、前面側のパネル4を正面側から見た場合に、正面側から吸込口14、14を見えなくしている。
【0026】
また、図2に示すように、吸込口14を構成する上部内側壁部7及び外側壁部12は、吸込口14の入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状、すなわち、入口部から内方に向かって上部内側壁部7と外側壁部12との間に内接する仮想内接円15の直径が順次大径となる湾曲形状に形成される。これにより、吸込口14から吸い込まれる空気に圧力損失が生じるのを防止できる。
【0027】
同様に、吸込口14を構成する下部内側壁部8及び外側壁部12は、吸込口14の入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状、すなわち、入口部から内方に向かって下部内側壁部8と外側壁部12との間に内接する仮想内接円の直径が順次大きくなる湾曲形状に形成され、吸込口14から吸い込まれる空気に圧力損失が生じるのを防止している(図2参照)。
【0028】
さらに、上部内側壁部7と外側壁部12との間、及び下部内側壁部8と外側壁部12との間には、全幅に渡って所定の間隔ごとにそれらの間を一体に連結するリブ13が設けられ、このリブ13により吸込口14の流路断面積が所定の値に保持されている。
【0029】
なお、吸込口14を介した吸込み量を向上させ、または補填するために、本実施形態では、図1に示したように、パネル4の側面側、壁掛け式に設置した場合に上面側になる方向に開口した第二の吸込口22となる開口部を設けている。具体的には、図中鉛直方向に沿った方向に細長く開口する構成とし、前述したパネル長手方向に沿う方向に配設された吸込口14と並設することにより、統一感を維持しつつ、吸込み流量を担保する機能を両立させている。
【0030】
熱交換器20は、ケーシング3内の上部前方側に設けられる上側熱交換器23と、ケーシング3内の上部後方側に設けられる後側熱交換器24と、ケーシング3内の上側熱交換器の下方に設けられる下側熱交換器25とからなるものであって、これらの3つの熱交換器23,24,25は、パイプ(図示せず)を介して相互に接続されている。
【0031】
ケーシング3内の中央部、すなわち上側熱交換器23、後側熱交換器24及び下側熱交換器25によって囲まれる空間は、吹出路26を介して吹出口18に連通し、この吹出路26の上端開口部に送風機27が設けられている。
【0032】
室内送風機27は、吹出路26の上端開口部に回転自在に設けられるクロスフローファン28と、ケーシング3の横方向の端部に設けられるファンモータ(図示せず)とからなるものであって、ファンモータを作動させてクロスフローファン28を回転駆動させることにより、前述した外側壁部12と内側壁部9で形成される空気流路を通してケーシング3の吸込口14から、吸込口22から、または吸込口17からケーシング3内に室内の空気を吸い込み、吹出口18からケーシング3外に吹き出させることができるものである。
【0033】
そして、上記のように構成したこの実施の形態による空気調和装置1の運転を開始すると、送風機27のファンモータが作動してクロスフローファン28が回転駆動し、前面側のパネル4の吸込口14、14及び上面側のパネル16の吸込口17からケーシング3内に室内の空気が吸い込まれ、熱交換器20で熱交換されて吹出路26から吹出口18を介してケーシング3外に吹き出され、室内が冷房、暖房、除湿されるものである。
【0034】
上記のように構成したこの実施の形態による空気調和装置1にあっては、前面側のパネル4の吸込口14、14は、上部内側壁部7と外側壁部12との間、及び下部内側壁部8と外側壁部12との間にそれぞれ形成され、この場合、両内側壁部7、8の端部は外側壁部12の裏側に回り込んでいるので、パネル4の正面側から吸込口14、14が見えるようなことはない。従って、吸込口14、14を介してケーシング3内の熱交換器20等が見えるようなことはないので、店頭等に陳列した場合に、陳列の高さによって吸込口14、14からケーシング3内の熱交換器20等が見えてしまうようなことはなく、本来の商品価値を提供することができるものである。
【0035】
また、吸込口14、14を構成する両内側壁部7、8及び外側壁部12は、吸込口14、14の入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状、すなわち、入口部から内方に向かって両内側壁部7、8と外側壁部12との間に内接する仮想内接円15の直径が順次大径となる湾曲形状に形成されているので、吸込口14、14から吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはなく、吸込口14、14を介して効率良く熱交換器20側に空気を導くことができるものである。この場合、両内側壁部7、8と外側壁部12との間には複数のリブ13が一体に設けられているので、所定の流路断面積を確保することができ、所定の流量の空気を確実に熱交換器20側に導くことができることになる。
【0036】
加えて、パネル4表面側と裏面側と連通させる空気流路は、第一の壁部12の端部の内壁面と、第一の壁部12の端部11aの内壁面に沿って延設された第二の壁部9の端部7a,8aの外壁面とにより形成されるので、空気流路を形成する壁部9,12が、パネル4表面側から見て各々の壁部の端部7a,8a,11aが相互に重なり合う領域を形成できる。これにより、表面側から内部を見るには、第一の壁部12の内壁面の鉛直方向よりも内側の鋭角をなすように端部開口Bが形成されるので、端部と端部を結ぶ仮想線Cよりも、よりパネル4表面に近づいた領域に入らなければならず、結果、空気調和装置1を壁掛けするように設置した場合に内部を覗くことができる領域を減少させることができる。
【0037】
さらに、一対の流路形成壁部となる内側壁部7,8が形成する空気流路は、異なる箇所に開口した吸込口14,14を介して連通するので、内部を覗くことができる角度が分散されるとともに、特定の一方向から見た場合に内部を覗くことができる開口面積を少なくすることができる。
【0038】
また、パネル4の側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口となる開口部22を有することにより、第二の吸込口22は、パネル4の長手方向に沿うようにパネル4の側面側に設けられるので、内部構造を見えにくいようにする構造を実現するとともに、全吸込み量を向上させ、結果、運転効率を向上させることができる。
【0039】
なお、前述した実施形態においては、上部内側壁部7の端部及び下部内側壁部8の端部を外側壁部12の裏面側に回り込ませたが、その変形例として、図4に示すように、上部壁部30及び下部壁部31の裏面側に壁部32の端部を回り込ませるように構成しても良いものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するものである。なお、本変形例においては、前述した第一の壁部が開口部33を形成する壁部30,31となり、第二の壁部が開口部33を覆う壁部32となる。
【0040】
また、前述した実施形態においては、前面側のパネル4に2つの吸込口14、14を設けたが、1つ又は3つ以上の吸込口(図示せず)を設けても良いものであり、その場合にも、同様の作用効果を奏するものである。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の請求項1に記載の空気調和装置によれば、ケーシングの前面側のパネルの内側壁部の端部と外側壁部の端部とは、パネルの厚み方向に所定の間隔をもって重合され、この重合された部分にケーシングの前面側の開口部に連通する吸込口が形成されることになるので、前面側のパネルの正面側から吸込口が見えることはなく、吸込口を介してケーシングの内部の熱交換器等が見えるようなことはない。従って、店頭等に陳列した場合に、吸込口からケーシング内の熱交換器等が見えてしまって商品価値を低下させるようなことはなく、本来の商品価値を提供することができるものである。
【0042】
また、請求項2に記載の空気調和装置によれば、内側壁部の端部は外側端部の裏側に回り込み、又は外側壁部の端部は内側壁部の裏側に回り込む構成となっているので、前面側のパネルの正面側から内側壁部と外側壁部との間に形成される吸込口が見えるようなことはなく、吸込口を介してケーシングの内部が見えるようなことはない。従って、店頭等に陳列した場合に、吸込口からケーシング内の熱交換器等が見えてしまって商品価値を低下させるようなことはなく、本来の商品価値を提供することができるものである。
【0043】
さらに、請求項3に記載の空気調和装置によれば、吸込口は、流路断面積が入口部から内方に向かって順次大きくなるような形状に形成されているので、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはなく、所定量の空気を効率良くケーシング内の熱交換器側に供給することができ、効率良く室内を冷房、暖房、又は除湿することができるものである。
【0044】
さらに、請求項4に記載の空気調和装置によれば、吸込口を構成する内側壁部及び外側壁部は、それらの間に内接する仮想内接円の直径が吸込口の入口部から内方に向かって順次大径となる湾曲形状に形成されているので、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはなく、所定量の空気を効率良くケーシング内の熱交換器側に供給することができ、効率良く室内を冷房、暖房、又は除湿することができるものである。
【0045】
さらに、請求項5に記載の空気調和装置によれば、吸込口を構成する内側壁部と外側壁部との間は複数のリブによって一体に連結されているので、吸込口の流路断面積を所定の値に保持することができることになる。従って、常に所定の流量の空気をケーシング内の熱交換器側に供給することができ、効率良く室内を冷房、暖房又は除湿することができるものである。
【0046】
さらに、請求項6に係る発明によれば、パネル表面側と裏面側と連通させる空気流路は、前記第一の壁部の端部の内壁面と、当該第一の壁部の端部の内壁面に沿って延設された前記第二の壁部の端部の外壁面とにより形成されるので、空気調和装置を壁掛けするように設置した場合に内部を覗くことができる領域を減少させることができる。
【0047】
さらに、請求項7に係る発明によれば、一対の流路形成壁部が形成する空気流路は、異なる吸込口を介して連通するので、内部を覗くことができる角度が分散されるとともに、特定の一方向から見た場合に内部を覗くことができる開口面積を少なくすることができる。
【0048】
さらに、請求項8に係る発明によれば、パネルの側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口を有し、当該第二の吸込口は、前記パネルの長手方向に沿うように当該パネルの側面側に設けられるので、内部構造を見えにくいようにする構造を実現するとともに、全吸込み量を向上させ、結果、運転効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和装置の一実施の形態を示した概略縦断面図である。
【図2】図1におけるA領域の部分拡大図である。
【図3】図1の前面側のパネルの分解図である。
【図4】本発明にかかる空気調和装置の変形例を示した概略図である。
【図5】従来の空気調和装置の一例を示した概略縦断面図である。
【図6】図5に示した空気調和装置に対する一提案を示した概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 空気調和装置
3 ケーシング
4、16 パネル
6 開口部
9 内側壁部(第二の壁部)
12 外側壁部(第一の壁部)
13 リブ
14、17 吸込口
15 仮想内接円
18 吹出口
20 熱交換器
27 送風機
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置に関し、特に、ケーシングの前面のパネルがフラット形状に形成されるタイプの空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置の一例として、図5に示すように、室内ユニット36のケーシング37の内部に熱交換器40、送風機45等を設け、ケーシング37の前面側のパネル38及び上面側のパネル46に複数のスリットからなるグリル状の空気の吸込口39、47を設け、ケーシング37の下面側に空気の吹出口48を設けたものが一般に知られている。
【0003】
このような構成の空気調和装置35にあっては、送風機45を作動させて吸込口39、47から室内の空気をケーシング37内に吸い込み、熱交換器40で熱交換して吹出口48から室内に吹き出させることにより、室内を冷房、暖房又は除湿することができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような構成の空気調和装置35にあっては、ケーシング37の前面側のパネル38の吸込口39が複数のスリットからなるグリル状に形成され、しかも、内部が正面から見えなくするためにスリットの間隔が狭く形成されているため、清掃に非常に手間がかかるものである。
【0005】
一方、上記のような問題を解決するため、図6に示すように、ケーシング37の前面側のパネル38の一部をフラット形状に形成した空気調和装置51が提案されている。このような構成の空気調和装置51にあっては、複数のスリットからなるグリル状の吸込口39の占める割合が少ないために、図5に示すものよりは清掃が容易なものである。
【0006】
しかしながら、グリル状の吸込口39の割合を少なくしているため、その分だけフラット形状の部分とグリル状の部分との間に有効断面積の大きな吸込口49を設けなければならない。このため、吸込口49とユーザの視点の位置関係によっては、フィルタなどの内部構造物が見えてしまうという不都合があった。特に、店頭等で陳列した場合に、陳列の高さによっては吸込口49から内部の熱交換器40等見えてしまい、商品価値を著しく低下させてしまうことがある。
【0007】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、吸込空気流量を担保しつつ外部から内部構造を見えにくくする装置を提供すること、さらには、店頭等で陳列した場合であっても、陳列高さによって吸込口から内部が見えてしまうようなことはなく、本来の商品価値を提供することができる空気調和装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。すなわち、請求項1に係る発明は、内部に熱交換器、送風機等が設けられるケーシングの前面側及び上面側にそれぞれ空気の吸込口を有するパネルが装着され、ケーシングの下面側に空気の吹出口が設けられる空気調和装置であって、前記ケーシングの前面側のパネルは、ケーシングの前面側の一部を開口させる内側壁部と、内側壁部によって形成される開口部を覆う外側壁部とを備え、当該外側壁部の端部は、前記内側壁部の端部とパネルの厚み方向に所定の間隔をもって重なり合い、前記内側壁部との間で前記開口部に連通する吸込口を形成することを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、ケーシングの前面側のパネルの内側壁部の端部と外側壁部の端部とは、パネルの厚み方向に所定の間隔をもって重なり合い、この重なり合った部分にケーシングの前面側の開口部に連通する吸込口が形成され、この吸込口を介して空気がケーシング内に吸い込まれることになる。
この場合、内側壁部の端部と外側壁部の端部とが重なり合うことにより、正面側から吸込口を介してケーシングの内部が見えるようなことはない。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の空気調和装置であって、前記内側壁部の端部は、前記外側壁部の裏側に回り込むように構成され、又は前記外側壁部の端部は、前記内側壁部の裏側に回り込むように構成されていることを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、内側壁部の端部は外側端部の裏側に回り込み、又は外側壁部の端部は内側壁部の裏側に回り込んでいるので、正面側から内側壁部と外側壁部との間に形成される吸込口が見えるようなことはなく、吸込口を介してケーシングの内部が見えるようなことはない。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の空気調和装置であって、前記吸込口は、その入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状に形成されていることを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはないものである。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1から3に記載の空気調和装置であって、前記吸込口を構成する前記内側壁部及び前記外側壁部は、それらの間に内接する仮想内接円の直径が吸込口の入口部から内方に向かって順次大きくなる湾曲形状に形成されていることを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはないものである。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1から3の何れかに記載の空気調和装置であって、前記吸込口を構成する前記内側壁部と前記外側壁部との間に、両者間を一体に連結するリブを複数設けたことを特徴とする。
この発明による空気調和装置によれば、内側壁部と外側壁部との間に形成される吸込口の流路断面積を所定の値に保持することができることになる。
【0013】
請求項6に係る発明は、内部に設けられた熱交換器における熱交換のために室内気を導入する吸込口を備えるパネルを有する空気調和装置において、前記パネルは第一の壁部と第二の壁部を備え、前記吸込口を介して前記パネル表面側と裏面側と連通させる空気流路は、前記第一の壁部の端部の内壁面と、当該第一の壁部の端部の内壁面に沿って延設された前記第二の壁部の端部の外壁面とにより形成されることを特徴とする。
この発明によれば、パネル表面側と裏面側と連通させる空気流路は、前記第一の壁部の端部の内壁面と、当該第一の壁部の端部の内壁面に沿って延設された前記第二の壁部の端部の外壁面とにより形成されるので、空気調和装置を壁掛けするように設置した場合に内部を覗くことができる領域を減少させることができる。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項5に記載の空気調和装置において、前記第二の壁部は、前記パネルの長手方向に沿って設けられた一対の流路形成壁部から構成されるものであって、それぞれの流路成形壁部が形成する空気流路は、異なる吸込口を介して連通することを特徴とする。
この発明によれば、一対の流路形成壁部が形成する空気流路は、異なる吸込口を介して連通するので、内部を覗くことができる角度が分散されるとともに、特定の一方向から見た場合に内部を覗くことができる開口面積を少なくすることができる。
【0015】
請求項8に係る発明は、請求項6又は請求項7に記載の空気調和装置において、前記パネルは、前記パネルの側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口を有し、当該第二の吸込口は、前記パネルの長手方向に沿うように当該パネルの側面側に設けられることを特徴とする。
この発明によれば、パネルの側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口を有し、当該第二の吸込口は、前記パネルの長手方向に沿うように当該パネルの側面側に設けられるので、内部構造を見えにくいようにする構造を実現するとともに、全吸込み量を向上させ、結果、運転効率を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる空気調和装置の実施形態の一例を図1乃至図3に基づき説明する。
図1乃至図3に示したように、本発明にかかる空気調和装置1は、室内ユニット2と室外ユニット(図示せず)とを備えており、両ユニットは冷媒配管(図示せず)を介して相互に接続されている。
【0017】
そして、本発明にかかる空気調和装置1は、内部に設けられた熱交換器20における熱交換のために室内気を導入する吸込口14を備えるパネル4を有し、このパネル4は、第一の壁部12と第二の壁部9を備える。ここで、吸込口14を介してパネル4表面側と裏面側と連通させる空気流路は、第一の壁部12の端部11aの内壁面と、第一の壁部12の端部11aの内壁面に沿って延設された第二の壁部9の端部7aの外壁面とにより形成される。
【0018】
また、第二の壁部9は、パネル4の幅方向に上下に対をなして離間し、かつパネル4の長手方向に沿って設けられた、流路形成壁部としての上部内側壁部7および下部内側壁部8によって構成されるものであって、上部内側壁部7および下部内側壁部8が形成する空気流路は、異なる吸込口14,14を介して連通する構成とされている。
【0019】
さらに、パネル4は、パネル4の側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口22を有し、第二の吸込口22は、パネル4の長手方向に沿うようにパネル4の側面側に設けられる構成としてもよい。
【0020】
以下、より具体的に、上述した空気調和装置1について説明する。
室内ユニット2は、図1に示すように、図中鉛直方向に沿う方向に対して横長の箱形状に形成されるケーシング3内に熱交換器20、送風機27等を設ける構成としたものである。ケーシング3は、室内ユニット2を室内に設置した際を基準として、前面側及び上面側にそれぞれパネル4及びパネル16を備える。詳細には、パネル4及びパネル16は、ケーシング3に対して着脱自在に装着可能な構成を採用する。各パネル4、16は、それぞれケーシング3内外を貫通する吸込み空気流路となる空気の吸込口14、17を有する。
【0021】
また、ケーシング3は、下面前方側にケーシング3内外を貫通する吹出し空気流路となる空気の吹出口18を有する。吹出口18にはフラップ19が回動自在に設けられ、このフラップ19により吹出口18からの空気の吹き出し量及び吹き出し方向を調整する。
【0022】
ケーシング3の前面側に装着されるパネル4は、図3に示すように、長方形板状の基板5と、対称位置に配される一対の上部外側壁部11と上部中央外側壁部となる別部材のセンターパネル21とから構成される。ここで、基板5は、中央部に長方形状の開口部6を備えるものである。そして、この開口部6におけるパネル4の長手方向に沿った縁部、すなわち開口部6の幅方向の両縁部には、流路形成壁部としての上部内側壁部7と下部内側壁部8が設けられる。この上部内側壁部7と下部内側壁部8は、開口部6の幅方向の両縁部に一体に成形され、両縁部から開口部6の中央部方向に延出し、かつ基板5の裏面方向に湾曲形状に凹む形状に形成される。加えて、基板5の開口部6の長手方向の両端部には、開口部6の中央部を全長に渡って覆う長方形板状の下部外側壁部10を設ける。ただし、下部外側壁部10は、基板5と一体に成形されることが好ましい。また、上部外側壁部11は、下部外側壁部10の図中上部(図3参照)に設けられるが、下部外側壁部10よりも大幅に形成される。これにより、図2に示したように、幅方向の両端部が上部内側壁部7及び下部内側壁部8の端部とパネル4の厚み方向に所定の間隔をおいて重ね合わされる構成となる。
【0023】
本実施形態においては、上部内側壁部7と下部内側壁部8とによって内側壁部9が構成され、上部外側壁部11と下部外側壁部10とによって外側壁部12が構成される。なお、上述したパネル4の厚み方向における所定の間隔は、下部外側壁部10と両内側壁部7、8との間に、所定の間隔ごとに複数のリブ13を一体に設けることにより形成される。
【0024】
以上説明したように、本実施形態では、パネル4を構成する基板5に、パネル4の表面に対して凹む方向に延設させた第二の壁部としての内側壁部9により縁部が形成される内部開口となる開口部6を形成し、この開口部6が直接外部に開口するのを遮断する目隠しとして機能する第一の壁部としての外側壁部12を内部開口となる開口部6を覆うように設け、内部開口に通じる空気流路の開口方向が内側壁部9の壁面に沿った方向となる構成を採用する。これにより、外側壁部12の端部と上部内側壁部7の端部との重合部、及び外側壁部12の端部と下部内側壁部8の端部との重合部に、開口部6に連通する吸込口14、14がそれぞれ設けられる構成が実現される。
【0025】
すなわち、パネル4における、吸込口14を構成する上部内側壁部7の端部、及び下部内側壁部8の端部は、それぞれ外側壁部12の裏側に回り込み、前面側のパネル4を正面側から見た場合に、正面側から吸込口14、14を見えなくしている。
【0026】
また、図2に示すように、吸込口14を構成する上部内側壁部7及び外側壁部12は、吸込口14の入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状、すなわち、入口部から内方に向かって上部内側壁部7と外側壁部12との間に内接する仮想内接円15の直径が順次大径となる湾曲形状に形成される。これにより、吸込口14から吸い込まれる空気に圧力損失が生じるのを防止できる。
【0027】
同様に、吸込口14を構成する下部内側壁部8及び外側壁部12は、吸込口14の入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状、すなわち、入口部から内方に向かって下部内側壁部8と外側壁部12との間に内接する仮想内接円の直径が順次大きくなる湾曲形状に形成され、吸込口14から吸い込まれる空気に圧力損失が生じるのを防止している(図2参照)。
【0028】
さらに、上部内側壁部7と外側壁部12との間、及び下部内側壁部8と外側壁部12との間には、全幅に渡って所定の間隔ごとにそれらの間を一体に連結するリブ13が設けられ、このリブ13により吸込口14の流路断面積が所定の値に保持されている。
【0029】
なお、吸込口14を介した吸込み量を向上させ、または補填するために、本実施形態では、図1に示したように、パネル4の側面側、壁掛け式に設置した場合に上面側になる方向に開口した第二の吸込口22となる開口部を設けている。具体的には、図中鉛直方向に沿った方向に細長く開口する構成とし、前述したパネル長手方向に沿う方向に配設された吸込口14と並設することにより、統一感を維持しつつ、吸込み流量を担保する機能を両立させている。
【0030】
熱交換器20は、ケーシング3内の上部前方側に設けられる上側熱交換器23と、ケーシング3内の上部後方側に設けられる後側熱交換器24と、ケーシング3内の上側熱交換器の下方に設けられる下側熱交換器25とからなるものであって、これらの3つの熱交換器23,24,25は、パイプ(図示せず)を介して相互に接続されている。
【0031】
ケーシング3内の中央部、すなわち上側熱交換器23、後側熱交換器24及び下側熱交換器25によって囲まれる空間は、吹出路26を介して吹出口18に連通し、この吹出路26の上端開口部に送風機27が設けられている。
【0032】
室内送風機27は、吹出路26の上端開口部に回転自在に設けられるクロスフローファン28と、ケーシング3の横方向の端部に設けられるファンモータ(図示せず)とからなるものであって、ファンモータを作動させてクロスフローファン28を回転駆動させることにより、前述した外側壁部12と内側壁部9で形成される空気流路を通してケーシング3の吸込口14から、吸込口22から、または吸込口17からケーシング3内に室内の空気を吸い込み、吹出口18からケーシング3外に吹き出させることができるものである。
【0033】
そして、上記のように構成したこの実施の形態による空気調和装置1の運転を開始すると、送風機27のファンモータが作動してクロスフローファン28が回転駆動し、前面側のパネル4の吸込口14、14及び上面側のパネル16の吸込口17からケーシング3内に室内の空気が吸い込まれ、熱交換器20で熱交換されて吹出路26から吹出口18を介してケーシング3外に吹き出され、室内が冷房、暖房、除湿されるものである。
【0034】
上記のように構成したこの実施の形態による空気調和装置1にあっては、前面側のパネル4の吸込口14、14は、上部内側壁部7と外側壁部12との間、及び下部内側壁部8と外側壁部12との間にそれぞれ形成され、この場合、両内側壁部7、8の端部は外側壁部12の裏側に回り込んでいるので、パネル4の正面側から吸込口14、14が見えるようなことはない。従って、吸込口14、14を介してケーシング3内の熱交換器20等が見えるようなことはないので、店頭等に陳列した場合に、陳列の高さによって吸込口14、14からケーシング3内の熱交換器20等が見えてしまうようなことはなく、本来の商品価値を提供することができるものである。
【0035】
また、吸込口14、14を構成する両内側壁部7、8及び外側壁部12は、吸込口14、14の入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状、すなわち、入口部から内方に向かって両内側壁部7、8と外側壁部12との間に内接する仮想内接円15の直径が順次大径となる湾曲形状に形成されているので、吸込口14、14から吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはなく、吸込口14、14を介して効率良く熱交換器20側に空気を導くことができるものである。この場合、両内側壁部7、8と外側壁部12との間には複数のリブ13が一体に設けられているので、所定の流路断面積を確保することができ、所定の流量の空気を確実に熱交換器20側に導くことができることになる。
【0036】
加えて、パネル4表面側と裏面側と連通させる空気流路は、第一の壁部12の端部の内壁面と、第一の壁部12の端部11aの内壁面に沿って延設された第二の壁部9の端部7a,8aの外壁面とにより形成されるので、空気流路を形成する壁部9,12が、パネル4表面側から見て各々の壁部の端部7a,8a,11aが相互に重なり合う領域を形成できる。これにより、表面側から内部を見るには、第一の壁部12の内壁面の鉛直方向よりも内側の鋭角をなすように端部開口Bが形成されるので、端部と端部を結ぶ仮想線Cよりも、よりパネル4表面に近づいた領域に入らなければならず、結果、空気調和装置1を壁掛けするように設置した場合に内部を覗くことができる領域を減少させることができる。
【0037】
さらに、一対の流路形成壁部となる内側壁部7,8が形成する空気流路は、異なる箇所に開口した吸込口14,14を介して連通するので、内部を覗くことができる角度が分散されるとともに、特定の一方向から見た場合に内部を覗くことができる開口面積を少なくすることができる。
【0038】
また、パネル4の側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口となる開口部22を有することにより、第二の吸込口22は、パネル4の長手方向に沿うようにパネル4の側面側に設けられるので、内部構造を見えにくいようにする構造を実現するとともに、全吸込み量を向上させ、結果、運転効率を向上させることができる。
【0039】
なお、前述した実施形態においては、上部内側壁部7の端部及び下部内側壁部8の端部を外側壁部12の裏面側に回り込ませたが、その変形例として、図4に示すように、上部壁部30及び下部壁部31の裏面側に壁部32の端部を回り込ませるように構成しても良いものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するものである。なお、本変形例においては、前述した第一の壁部が開口部33を形成する壁部30,31となり、第二の壁部が開口部33を覆う壁部32となる。
【0040】
また、前述した実施形態においては、前面側のパネル4に2つの吸込口14、14を設けたが、1つ又は3つ以上の吸込口(図示せず)を設けても良いものであり、その場合にも、同様の作用効果を奏するものである。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の請求項1に記載の空気調和装置によれば、ケーシングの前面側のパネルの内側壁部の端部と外側壁部の端部とは、パネルの厚み方向に所定の間隔をもって重合され、この重合された部分にケーシングの前面側の開口部に連通する吸込口が形成されることになるので、前面側のパネルの正面側から吸込口が見えることはなく、吸込口を介してケーシングの内部の熱交換器等が見えるようなことはない。従って、店頭等に陳列した場合に、吸込口からケーシング内の熱交換器等が見えてしまって商品価値を低下させるようなことはなく、本来の商品価値を提供することができるものである。
【0042】
また、請求項2に記載の空気調和装置によれば、内側壁部の端部は外側端部の裏側に回り込み、又は外側壁部の端部は内側壁部の裏側に回り込む構成となっているので、前面側のパネルの正面側から内側壁部と外側壁部との間に形成される吸込口が見えるようなことはなく、吸込口を介してケーシングの内部が見えるようなことはない。従って、店頭等に陳列した場合に、吸込口からケーシング内の熱交換器等が見えてしまって商品価値を低下させるようなことはなく、本来の商品価値を提供することができるものである。
【0043】
さらに、請求項3に記載の空気調和装置によれば、吸込口は、流路断面積が入口部から内方に向かって順次大きくなるような形状に形成されているので、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはなく、所定量の空気を効率良くケーシング内の熱交換器側に供給することができ、効率良く室内を冷房、暖房、又は除湿することができるものである。
【0044】
さらに、請求項4に記載の空気調和装置によれば、吸込口を構成する内側壁部及び外側壁部は、それらの間に内接する仮想内接円の直径が吸込口の入口部から内方に向かって順次大径となる湾曲形状に形成されているので、吸込口からケーシング内に吸い込まれる空気に圧力損失が生じることはなく、所定量の空気を効率良くケーシング内の熱交換器側に供給することができ、効率良く室内を冷房、暖房、又は除湿することができるものである。
【0045】
さらに、請求項5に記載の空気調和装置によれば、吸込口を構成する内側壁部と外側壁部との間は複数のリブによって一体に連結されているので、吸込口の流路断面積を所定の値に保持することができることになる。従って、常に所定の流量の空気をケーシング内の熱交換器側に供給することができ、効率良く室内を冷房、暖房又は除湿することができるものである。
【0046】
さらに、請求項6に係る発明によれば、パネル表面側と裏面側と連通させる空気流路は、前記第一の壁部の端部の内壁面と、当該第一の壁部の端部の内壁面に沿って延設された前記第二の壁部の端部の外壁面とにより形成されるので、空気調和装置を壁掛けするように設置した場合に内部を覗くことができる領域を減少させることができる。
【0047】
さらに、請求項7に係る発明によれば、一対の流路形成壁部が形成する空気流路は、異なる吸込口を介して連通するので、内部を覗くことができる角度が分散されるとともに、特定の一方向から見た場合に内部を覗くことができる開口面積を少なくすることができる。
【0048】
さらに、請求項8に係る発明によれば、パネルの側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口を有し、当該第二の吸込口は、前記パネルの長手方向に沿うように当該パネルの側面側に設けられるので、内部構造を見えにくいようにする構造を実現するとともに、全吸込み量を向上させ、結果、運転効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和装置の一実施の形態を示した概略縦断面図である。
【図2】図1におけるA領域の部分拡大図である。
【図3】図1の前面側のパネルの分解図である。
【図4】本発明にかかる空気調和装置の変形例を示した概略図である。
【図5】従来の空気調和装置の一例を示した概略縦断面図である。
【図6】図5に示した空気調和装置に対する一提案を示した概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 空気調和装置
3 ケーシング
4、16 パネル
6 開口部
9 内側壁部(第二の壁部)
12 外側壁部(第一の壁部)
13 リブ
14、17 吸込口
15 仮想内接円
18 吹出口
20 熱交換器
27 送風機
Claims (8)
- 内部に熱交換器、送風機等が設けられるケーシングの前面側及び上面側にそれぞれ空気の吸込口を有するパネルが装着され、ケーシングの下面側に空気の吹出口が設けられる空気調和装置であって、前記ケーシングの前面側のパネルは、ケーシングの前面側の一部を開口させる内側壁部と、内側壁部によって形成される開口部を覆う外側壁部とを備え、当該外側壁部の端部は、前記内側壁部の端部とパネルの厚み方向に所定の間隔をもって重なり合い、前記内側壁部との間で前記開口部に連通する吸込口を形成することを特徴とする空気調和装置。
- 請求項1に記載の空気調和装置であって、前記内側壁部の端部は、前記外側壁部の裏側に回り込むように構成され、又は前記外側壁部の端部は、前記内側壁部の裏側に回り込むように構成されていることを特徴とする空気調和装置。
- 請求項1又は2に記載の空気調和装置であって、前記吸込口は、その入口部から内方に向かって順次流路断面積が大きくなる形状に形成されていることを特徴とする空気調和装置。
- 請求項1から3の何れかに記載の空気調和装置であって、前記吸込口を構成する前記内側壁部及び前記外側壁部は、それらの間に内接する仮想内接円の直径が吸込口の入口部から内方に向かって順次大きくなる湾曲形状に形成されていることを特徴とする空気調和装置。
- 請求項1から3の何れかに記載の空気調和装置であって、前記吸込口を構成する前記内側壁部と前記外側壁部との間に、両者間を一体に連結するリブを複数設けたことを特徴とする空気調和装置。
- 内部に設けられた熱交換器における熱交換のために室内気を導入する吸込口を備えるパネルを有する空気調和装置において、前記パネルは第一の壁部と第二の壁部を備え、前記吸込口を介して前記パネル表面側と裏面側と連通させる空気流路は、前記第一の壁部の端部の内壁面と、当該第一の壁部の端部の内壁面に沿って延設された前記第二の壁部の端部の外壁面とにより形成されることを特徴とする空気調和装置。
- 請求項5に記載の空気調和装置において、前記第二の壁部は、前記パネルの長手方向に沿って設けられた一対の流路形成壁部から構成されるものであって、それぞれの流路成形壁部が形成する空気流路は、異なる吸込口を介して連通することを特徴とする空気調和装置。
- 請求項6又は請求項7に記載の空気調和装置において、前記パネルは、前記パネルの側面側と裏面側とを連通させる第二の吸込口を有し、当該第二の吸込口は、前記パネルの長手方向に沿うように当該パネルの側面側に設けられることを特徴とする空気調和装置。
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