JP2004076882A - 合金ワイヤ係止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1種類の接続端子で線径の異なる形状記憶合金若しくは超弾性合金ワイヤとの接合を行い、かつ接続端子をプリント基板等に取り付けた後で当該合金ワイヤをカシメ加工できるような構造にすることは容易ではない。
【解決手段】合金ワイヤと接続端子がほぼ直角の関係にあり、当該接続端子において合金ワイヤを接続するための収容溝がV字状で、かつ当該接続端子の素材が当該合金より柔らかい金属でワイヤを係止することにより解決した。
【選択図】 図3
【解決手段】合金ワイヤと接続端子がほぼ直角の関係にあり、当該接続端子において合金ワイヤを接続するための収容溝がV字状で、かつ当該接続端子の素材が当該合金より柔らかい金属でワイヤを係止することにより解決した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状記憶合金若しくは超弾性合金をアクチュエータとする動力機構において、形状記憶合金若しくは超弾性合金を簡単な構成で他の部材と接合させる合金ワイヤ係止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
形状記憶合金の形状を変化させる最も容易な制御方法は、通電加熱方法であるため各種機械装置の動力源として形状記憶合金を用いようとした場合、形状記憶合金と電流を供給する接続端子との接合が不可欠であった。しかし、形状記憶合金を接続端子にろう付や溶接で取り付けると、形状記憶合金が疲労破壊を生じやすくなるため、Ti−Ni系等の形状記憶合金ではハンダ付けは不可能であった。またハンダ付けが可能な形状記憶合金においても同様に、熱による形状変化や、記憶形状の消失等の理由から接続端子とのハンダ付けは困難であった。超弾性合金においても接続端子にろう付や溶接で取り付けると、超弾性合金が疲労破壊を生じやすくなるため、ハンダ付けやろう付、溶接等で取り付けるのは不可能であった。
【0003】
以下、従来の形状記憶合金を主体に他の部材と係止方法について説明する。
図4において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、4は導電性の接続端子である。接続端子のスリーブに形状記憶合金ワイヤを挿入し、スリーブを加圧して圧着する。以上の方法により、形状記憶合金ワイヤ1と接続端子4とは電気的な接続がなされ、形状記憶合金ワイヤ1は通電制御可能となる。
【0004】
しかしながら上記の構成では、接続端子上に設けられた形状記憶合金ワイヤを挟み込むスリーブと形状記憶合金ワイヤの線径との関係において、スリーブ径のほうが構造上大きくなるので若干の遊びができてしまい、カシメ作業が精度よく実施することが困難であった。更に又形状記憶合金ワイヤの線径に応じてそれぞれ接続端子を用意する必要があった。
【0005】
また、従来の接続端子は、接続端子をプリント基板等に取り付ける際、形状記憶合金ワイヤに対して従来の接続端子は平行にあるため、接続端子とプリント基板においてカシメ作業を行う隙間がほとんどなく、形状記憶合金ワイヤと接続端子を事前に接合しておく必要があった。しかし形状記憶合金をアクチュエータとする動力機構においては、形状記憶合金ワイヤの長さの伸縮を利用するため、形状記憶合金ワイヤの長さを調整する必要があり、そのため従来の接続端子においては、プリント基板における取付位置の調整が必要であった。さらに、形状記憶合金ワイヤに対して従来の接続端子は平行にあるために、プリント基板に対して接続端子の垂直投影面積が大きくなるため、基板面積が大きくなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする課題は、1種類の接続端子で線径の異なる形状記憶合金ワイヤとの接合を行い、かつ接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、形状記憶合金ワイヤの線径にかかわらず接合を可能にするため収容溝がV字状に広がっている点と、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工できるような構造にするため、形状記憶合金ワイヤと接続端子がほぼ直角の関係にあることを主要な特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態における形状記憶合金接続端子は、形状記憶合金ワイヤを収容する溝がV字状に広がっていて、かつ形状記憶合金ワイヤと接続端子がほぼ直角の関係にあり、接続端子の素材は当該合金より柔らかい金属である。
【0009】
図1は本発明の第1実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である。図1において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、2は接続端子、3はプリント基板である。
【0010】
図1に示すように形状記憶合金ワイヤを接続端子の収容溝に引っ掛け、カシメ部を加圧して圧着させるが、接続端子は当該合金より柔らかいので、ワイヤを傷つけることなく接合することができる。従来の接続端子に比べて、当該接続端子は形状記憶合金ワイヤとほぼ直角の関係にあるため、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工でき、プリント基板の取付面に対する垂直投影面積を小さくすることができる。また当該接続端子の収容溝がV字状に広がっているため、形状記憶合金ワイヤの線径によらず係止が可能である。
【0011】
(第2実施形態)
本実施形態は、形状記憶合金ワイヤを収容するV字状の溝を2つ有する点を除いて第1実施形態の構成と同様である。
【0012】
図2は本発明の第2実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である。図2において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、2は接続端子、3はプリント基板である。
【0013】
図2に示すように形状記憶合金ワイヤを接続端子の片側の収容溝に引っ掛け、次に形状記憶合金ワイヤを接続端子の支柱に巻き付け、もう片側の収容溝にはさみこみ、カシメ部を加圧して圧着させる。第2実施形態は、形状記憶合金を巻き付けてカシメ加工を行うことで第1実施形態より引っ張り強度を大きくすることができる。またこの構造では、収容溝を2つ設けているため、形状記憶合金ワイヤとカシメ工具が直接触れる部分がないため、ワイヤを傷つけることもない。
【0014】
(第3実施形態)
本実施形態は、端子先端を縦に三分割し、三分割された端子の真ん中の1個と外側の2個の分割端子を反対方向に前後に曲げて裂け目を広げてV字状の収容溝を形成し、合金ワイヤを往復に差し渡した後、前後に曲げられていた分割端子を元に戻す事により合金ワイヤを端子に係止する実施形態である。
【0015】
図3は本発明の第3実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である。図3において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、2は接続端子、3はプリント基板である。
【0016】
図3に示すように形状記憶合金ワイヤを接続端子の真ん中の分割端子に往復に差し渡した後、前後に曲げられていた分割端子を元に戻す事により合金ワイヤを接続端子に係止させる。本実施形態は第2実施形態と比較して裂け目を広げてV字状の収容溝を後で形成する点において異なるが、形状記憶合金ワイヤの線径によらず係止が可能であり、さらに当該接続端子は形状記憶合金ワイヤとほぼ直角の関係にあるため、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工でき、プリント基板の取付面に対する垂直投影面積を小さくすることができる。
【0017】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり色々に変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そうした変形例を以下挙げる。
【0018】
第2実施形態の収容溝について、図5のようにV字状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向と同方向に設定した変形例である。
【0019】
第2実施形態の収容溝について、図6のようにV字状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向とほぼ直角方向に設定した例である。
【0020】
第2実施形態の2つの収容溝について、図7のように一方をV字状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向と同方向、他方を接続端子の差し込み方向と反対方向に設定した例である。
【0021】
第3実施形態において、図8のように外側の2つの分割端子はそのままにして、真ん中の分割端子のみ後方に曲げた変形例である。
【0022】
第3実施形態において、図9のように真ん中の分割端子はそのままにして、外側の分割端子の片方を手前、もう片方を後方に曲げた変形例である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明における形状記憶合金の接続端子は、形状記憶合金ワイヤの線径によらず接続端子に係止することができるとともに、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工できるため取付作業の効率を著しく向上することができ、ハンダ付けが不可能な形状記憶合金にも適用でき、しかも極めて容易に電気的に接続できるようになるという優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である
【図2】本発明の第2実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である
【図3】本発明の第3実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である
【図4】本発明を使用しない従来の形状記憶合金ワイヤと接続端子の接続状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態の収容溝について、テーパ状に広がっていく方向を接続端子の接続端子の差し込み方向と反対方向に設定した斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の収容溝について、テーパ状に広がっていく方向を接続端子の接続端子の差し込み方向とほぼ直角方向に設定した斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態の2つの収容溝について、一方をテーパ状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向と同方向、他方を接続端子の取付部の差し込み方向と反対方向に設定した斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態において、外側の2つの分割端子はそのままにして、真ん中の分割端子のみ後方に曲げた斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態において、真ん中の分割端子はそのままにして、外側の分割端子の片方を手前、もう片方を後方に曲げた斜視図である。
【符号の説明】
1 形状記憶合金ワイヤ
2 接続端子
3 プリント基板
4 従来の接続端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状記憶合金若しくは超弾性合金をアクチュエータとする動力機構において、形状記憶合金若しくは超弾性合金を簡単な構成で他の部材と接合させる合金ワイヤ係止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
形状記憶合金の形状を変化させる最も容易な制御方法は、通電加熱方法であるため各種機械装置の動力源として形状記憶合金を用いようとした場合、形状記憶合金と電流を供給する接続端子との接合が不可欠であった。しかし、形状記憶合金を接続端子にろう付や溶接で取り付けると、形状記憶合金が疲労破壊を生じやすくなるため、Ti−Ni系等の形状記憶合金ではハンダ付けは不可能であった。またハンダ付けが可能な形状記憶合金においても同様に、熱による形状変化や、記憶形状の消失等の理由から接続端子とのハンダ付けは困難であった。超弾性合金においても接続端子にろう付や溶接で取り付けると、超弾性合金が疲労破壊を生じやすくなるため、ハンダ付けやろう付、溶接等で取り付けるのは不可能であった。
【0003】
以下、従来の形状記憶合金を主体に他の部材と係止方法について説明する。
図4において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、4は導電性の接続端子である。接続端子のスリーブに形状記憶合金ワイヤを挿入し、スリーブを加圧して圧着する。以上の方法により、形状記憶合金ワイヤ1と接続端子4とは電気的な接続がなされ、形状記憶合金ワイヤ1は通電制御可能となる。
【0004】
しかしながら上記の構成では、接続端子上に設けられた形状記憶合金ワイヤを挟み込むスリーブと形状記憶合金ワイヤの線径との関係において、スリーブ径のほうが構造上大きくなるので若干の遊びができてしまい、カシメ作業が精度よく実施することが困難であった。更に又形状記憶合金ワイヤの線径に応じてそれぞれ接続端子を用意する必要があった。
【0005】
また、従来の接続端子は、接続端子をプリント基板等に取り付ける際、形状記憶合金ワイヤに対して従来の接続端子は平行にあるため、接続端子とプリント基板においてカシメ作業を行う隙間がほとんどなく、形状記憶合金ワイヤと接続端子を事前に接合しておく必要があった。しかし形状記憶合金をアクチュエータとする動力機構においては、形状記憶合金ワイヤの長さの伸縮を利用するため、形状記憶合金ワイヤの長さを調整する必要があり、そのため従来の接続端子においては、プリント基板における取付位置の調整が必要であった。さらに、形状記憶合金ワイヤに対して従来の接続端子は平行にあるために、プリント基板に対して接続端子の垂直投影面積が大きくなるため、基板面積が大きくなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする課題は、1種類の接続端子で線径の異なる形状記憶合金ワイヤとの接合を行い、かつ接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、形状記憶合金ワイヤの線径にかかわらず接合を可能にするため収容溝がV字状に広がっている点と、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工できるような構造にするため、形状記憶合金ワイヤと接続端子がほぼ直角の関係にあることを主要な特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態における形状記憶合金接続端子は、形状記憶合金ワイヤを収容する溝がV字状に広がっていて、かつ形状記憶合金ワイヤと接続端子がほぼ直角の関係にあり、接続端子の素材は当該合金より柔らかい金属である。
【0009】
図1は本発明の第1実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である。図1において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、2は接続端子、3はプリント基板である。
【0010】
図1に示すように形状記憶合金ワイヤを接続端子の収容溝に引っ掛け、カシメ部を加圧して圧着させるが、接続端子は当該合金より柔らかいので、ワイヤを傷つけることなく接合することができる。従来の接続端子に比べて、当該接続端子は形状記憶合金ワイヤとほぼ直角の関係にあるため、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工でき、プリント基板の取付面に対する垂直投影面積を小さくすることができる。また当該接続端子の収容溝がV字状に広がっているため、形状記憶合金ワイヤの線径によらず係止が可能である。
【0011】
(第2実施形態)
本実施形態は、形状記憶合金ワイヤを収容するV字状の溝を2つ有する点を除いて第1実施形態の構成と同様である。
【0012】
図2は本発明の第2実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である。図2において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、2は接続端子、3はプリント基板である。
【0013】
図2に示すように形状記憶合金ワイヤを接続端子の片側の収容溝に引っ掛け、次に形状記憶合金ワイヤを接続端子の支柱に巻き付け、もう片側の収容溝にはさみこみ、カシメ部を加圧して圧着させる。第2実施形態は、形状記憶合金を巻き付けてカシメ加工を行うことで第1実施形態より引っ張り強度を大きくすることができる。またこの構造では、収容溝を2つ設けているため、形状記憶合金ワイヤとカシメ工具が直接触れる部分がないため、ワイヤを傷つけることもない。
【0014】
(第3実施形態)
本実施形態は、端子先端を縦に三分割し、三分割された端子の真ん中の1個と外側の2個の分割端子を反対方向に前後に曲げて裂け目を広げてV字状の収容溝を形成し、合金ワイヤを往復に差し渡した後、前後に曲げられていた分割端子を元に戻す事により合金ワイヤを端子に係止する実施形態である。
【0015】
図3は本発明の第3実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である。図3において、1は形状記憶合金ワイヤ若しくは超弾性合金ワイヤ、2は接続端子、3はプリント基板である。
【0016】
図3に示すように形状記憶合金ワイヤを接続端子の真ん中の分割端子に往復に差し渡した後、前後に曲げられていた分割端子を元に戻す事により合金ワイヤを接続端子に係止させる。本実施形態は第2実施形態と比較して裂け目を広げてV字状の収容溝を後で形成する点において異なるが、形状記憶合金ワイヤの線径によらず係止が可能であり、さらに当該接続端子は形状記憶合金ワイヤとほぼ直角の関係にあるため、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工でき、プリント基板の取付面に対する垂直投影面積を小さくすることができる。
【0017】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり色々に変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そうした変形例を以下挙げる。
【0018】
第2実施形態の収容溝について、図5のようにV字状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向と同方向に設定した変形例である。
【0019】
第2実施形態の収容溝について、図6のようにV字状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向とほぼ直角方向に設定した例である。
【0020】
第2実施形態の2つの収容溝について、図7のように一方をV字状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向と同方向、他方を接続端子の差し込み方向と反対方向に設定した例である。
【0021】
第3実施形態において、図8のように外側の2つの分割端子はそのままにして、真ん中の分割端子のみ後方に曲げた変形例である。
【0022】
第3実施形態において、図9のように真ん中の分割端子はそのままにして、外側の分割端子の片方を手前、もう片方を後方に曲げた変形例である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明における形状記憶合金の接続端子は、形状記憶合金ワイヤの線径によらず接続端子に係止することができるとともに、接続端子をプリント基板等に取り付けた後で形状記憶合金ワイヤをカシメ加工できるため取付作業の効率を著しく向上することができ、ハンダ付けが不可能な形状記憶合金にも適用でき、しかも極めて容易に電気的に接続できるようになるという優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である
【図2】本発明の第2実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である
【図3】本発明の第3実施形態における形状記憶合金ワイヤと接続端子の係止状態を示す斜視図である
【図4】本発明を使用しない従来の形状記憶合金ワイヤと接続端子の接続状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態の収容溝について、テーパ状に広がっていく方向を接続端子の接続端子の差し込み方向と反対方向に設定した斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の収容溝について、テーパ状に広がっていく方向を接続端子の接続端子の差し込み方向とほぼ直角方向に設定した斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態の2つの収容溝について、一方をテーパ状に広がっていく方向を接続端子の差し込み方向と同方向、他方を接続端子の取付部の差し込み方向と反対方向に設定した斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態において、外側の2つの分割端子はそのままにして、真ん中の分割端子のみ後方に曲げた斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態において、真ん中の分割端子はそのままにして、外側の分割端子の片方を手前、もう片方を後方に曲げた斜視図である。
【符号の説明】
1 形状記憶合金ワイヤ
2 接続端子
3 プリント基板
4 従来の接続端子
Claims (3)
- 合金ワイヤと接続端子がほぼ直角の関係にあり、当該接続端子において合金ワイヤを接続するための収容溝がV字状で、かつ当該接続端子の素材が当該合金より柔らかい金属であることを特徴とする合金ワイヤ係止方法
- 大きな引っ張り強度を得るために合金ワイヤを当該接続端子の支柱に巻き付けて接合させる際に、合金ワイヤの一部がカシメ工具に直接触れないように合金ワイヤを収容するV字状の収容溝を2つ有することを特徴とする請求項1に記載の合金ワイヤ係止方法
- 端子先端を縦に三分割し、三分割された端子の1個若しくは2個の分割端子を前後に曲げて裂け目を広げてV字状の収容溝を形成し、合金ワイヤを往復に差し渡した後、前後に曲げられていた分割端子を元に戻す事により合金ワイヤを端子に係止することを特徴とする合金ワイヤ係止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002239876A JP2004076882A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 合金ワイヤ係止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002239876A JP2004076882A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 合金ワイヤ係止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004076882A true JP2004076882A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32022846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002239876A Pending JP2004076882A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | 合金ワイヤ係止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004076882A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1666216A1 (en) | 2004-11-29 | 2006-06-07 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Manufacturing unit, and manufacturing method of position controller |
WO2007060967A1 (ja) * | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Matsushita Electric Works, Ltd. | 電極かしめ装置 |
JP2007264169A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Kyocera Mita Corp | 接地構造およびこの接地構造が採用された画像形成装置 |
JP2008291834A (ja) * | 2007-04-23 | 2008-12-04 | Konica Minolta Opto Inc | 駆動装置、駆動装置の製造方法 |
JP5459217B2 (ja) * | 2008-10-02 | 2014-04-02 | コニカミノルタ株式会社 | 駆動装置、及び撮像装置 |
-
2002
- 2002-08-20 JP JP2002239876A patent/JP2004076882A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1666216A1 (en) | 2004-11-29 | 2006-06-07 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Manufacturing unit, and manufacturing method of position controller |
US7726014B2 (en) | 2004-11-29 | 2010-06-01 | Konica Minolta Holdings, Inc. | Manufacturing unit of position controller |
WO2007060967A1 (ja) * | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Matsushita Electric Works, Ltd. | 電極かしめ装置 |
CN101317007B (zh) * | 2005-11-25 | 2012-05-02 | 松下电工株式会社 | 电极凿紧设备 |
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US8754950B2 (en) | 2008-10-02 | 2014-06-17 | Konica Minolta Opto, Inc | Driving device and imaging device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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