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JP2004075532A - 高強度・高靱性ジルコニア焼結材およびそれを用いた生体材料 - Google Patents

高強度・高靱性ジルコニア焼結材およびそれを用いた生体材料 Download PDF

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JP2004075532A JP2003283296A JP2003283296A JP2004075532A JP 2004075532 A JP2004075532 A JP 2004075532A JP 2003283296 A JP2003283296 A JP 2003283296A JP 2003283296 A JP2003283296 A JP 2003283296A JP 2004075532 A JP2004075532 A JP 2004075532A
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Takahiro Kudo
工藤 高裕
Tomiharu Matsushita
松下 富春
Atsushi Nakahira
中平 敦
Takayuki Murakami
村上 隆幸
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Abstract

【課題】 湿潤環境下においても特性が劣化せず、高強度で高靱性なジルコニア焼結材を提供する。
【解決手段】 本発明のジルコニア焼結材はCeO2 を8 mol%〜15 mol%含んだジルコニアと、Y23を2 mol%〜5 mol%含んだジルコニアとが分散し、前記CeO2 を含んだジルコニアと、前記Y23を含んだジルコニアとの体積比が9:1〜6:4としたものである。この焼結材には、さらに20 vol%以下のAl23および/または0.01〜3.0 vol%のMgOあるいはCaOを含有させることができる。
【選択図】    なし

Description

 本発明は、摺動部材、刃物、医療器材、食器具、機械部品など構造用材料、並びに特に人工骨、人工関節、人工歯根などの生体材料として好適なジルコニア焼結材に関する。
 純粋なジルコニア(ZrO2)は、高温から順に、立方晶(cubic)、正方晶(tetragonal)、単斜晶(monoclinic)の三つの結晶相を示す。平衡論上は、1170℃以下の低温では単斜晶、1170℃から2370℃の間では正方晶、2370℃から融点(2715℃)までが立方晶とされている。単斜晶と正方晶との相転位はマルテンサイト型であり、約4.6%の体積変化を伴う。純粋なジルコニアはこの体積変化のため、転移温度を通過すると破壊するため、安定して使用することができない。そこで、一般的にはY23、CaO、MgOなどの酸化物を1.5〜15 mol%程度添加し、蛍石型の立方晶とし、加熱によっても転移の生じない安定化ZrO2 として広く使用されてきた。
 これに対し、準安定な正方晶を一部残した部分安定化ジルコニアは高強度・高靱性を持つことが明らかとなり注目されている。
 例えば、正方晶ジルコニア多結晶体(Tetragonal Zirconia Polycrystal:TZP)、特にY23を固溶し、正方晶ジルコニア(t−ZrO2 )の安定領域1300℃〜1550℃の温度で焼結して正方晶または正方晶と立方晶とからなるY−TZPは高強度・高靱性であり、構造用部材として用いられている。この高強度・高靱性の発現は応力誘起変態によってもたらされる。つまり、応力場における亀裂先端で準安定相である正方晶から単斜晶への相変態による破壊エネルギーの緩和によって生じている。しかしながら、このようなTZPはt−ZrO2 が単斜晶ジルコニアに変化すると同時に体積膨張を生じるため、変態しすぎると表面性状の荒れを引き起こしたり、かえって強度が低下するなどの問題があった。特に水分存在下の100〜300℃付近の温度域では相変態しやすくなる。
 また、CeO2 を固溶し、正方晶または正方晶と立方晶とからなるCe−TZPは、相変態を起こすしきい値が低いため比較的低応力で相変態が誘起され、Y23で安定化する場合よりも広い相変態ゾーンがクラック先端で得られる。そのため、Y23で安定化したZrO2 と比べ、CeO2 で安定化したZrO2 であるCe−TZPは10MPa・m1/2 以上の高い破壊靱性を示す。また、Ce−TZPは水分存在下の100〜300℃付近の温度域でもほとんど相変態せず、さらに広い固溶範囲を持つなど優れた特性を有した材料として知られている。しかし、この応力誘起相変態のしきい応力の低さのため、逆に強度の低下を招きやすく、Y−TZPと比べ強度が不十分である。最近ではCe−TZPにAl23等を分散させて複合化することによりCe−TZPの強度を向上させることも試みられている。
 本発明は、上記Y−TZPおよびCe−TZPの欠陥を解消し、湿潤環境下においても特性劣化せず、高強度で高靱性なジルコニア焼結材を提供することを目的とする。
 Ce−TZPレベルの靱性と水分存在下での相の安定性を持ちながら、Y−TZPレベルの強度を併せ持つジルコニア焼結材について鋭意検討した結果、単にジルコニア焼結材中に安定化剤であるY23およびCeO2 を含有させるだけでは高強度・高靱性を発現させるには不十分であり、Y−TZPとCe−TZPとを特定比で含ませることによって、相乗作用によって優れた熱的安定性と高強度・高靭性を発現することを知見し、本発明を完成するに至った。
 本発明のジルコニア焼結材は、CeO2 を8 mol%〜15 mol%含んだジルコニアと、Y23を2 mol%〜5 mol%含んだジルコニアとが分散したジルコニア焼結材であって、前記CeO2 を含んだジルコニアと、前記Y23を含んだジルコニアとの体積比が9:1〜6:4としたものである。
 上記ジルコニア焼結材は、ジルコニア中にY23およびCeO2 を均一に分散させたものではなく、意図的に不均一に分散させたものでり、焼結材を微小領域で観察すればYおよびCeが不均一に分布している。この状態に着目して上記ジルコニア焼結材を表現し直すと以下のように表現される。
 すなわち、本発明のジルコニア焼結材は、ジルコニアを主成分とし、CeO2 を4.7 mol%〜13.4 mol%およびY23を0.2 mol%〜2.1 mol%含むジルコニア焼結材であって、直径5nm以下の微小領域での観察において、Zr原子数NZrに対するY原子数NYの割合NY/NZrをY23の含有量MY23( mol%)で除したNY/(NZr・MY23)の標準偏差をσYとし、前記NZrに対するCe原子数NCeの割合NCe/NZrをCeO2の含有量MCeO2( mol%)で除したNCe/(NZr・MCeO2 )の標準偏差をσCeとしたとき、前記σYが0.0015以上、0.1以下であり、前記σCeが0.0001以上、0.01以下とされたものである。
 上記ジルコニア焼結材には、さらに30 vol%以下のAl23および/またはMgOあるいはCaOを0.01 vol%〜3.0 vol%含有させることができる。なお、Al23、MgO、CaOなどを含有させる場合におけるCeO2 、Y23の含有量( mol%)は、ジルコニア、CeO2 およびY23の合計を100としたときのCeO2 、Y23の構成比を意味するものである。
 熱的安定性と高強度・高靱性を併せ持つという相反する課題を克服する鍵は正方晶をどのように存在させるかに有る。安定化剤の添加量が過多となれば、強度・靱性が低下し、過少であれば相変態を生じる。そのため、高強度を発現できるY23と相の安定・高靱性を発現できるCeO2 の同時添加が考えられるが、この場合、強度、靭性は十分に向上しない。一方、Y23を含んだジルコニアとCeO2 を含んだジルコニアとを分散させて複合化することにより、安定化剤がジルコニア粒子内で不均一に分散した粒子となるため、異種のジルコニア粒子間で相互作用して、マトリックスの拘束力が大きくなり、正方晶が安定する。このため相変態が抑制されるばかりでなく、強度も向上し、靱性はCe−TZPにより高いレベルを発現するようになる。
 前記ジルコニア焼結材は、水分存在下においても熱的安定性に優れ、高強度・高靭性であるため生体材料、特に摺動部を有する関節部材や人工骨等の骨代替材料として好適である。生体材料として使用する場合、前記ジルコニア焼結材の表面部に厚さ0.1mm〜3mm、気孔率25%〜75%の多孔質層を形成することが好ましく、さらに前記多孔質層の表面に生体親和性材料、例えばハイドロキシアパタイトなどのリン酸カルシウム系材料の薄膜によってコーティング層を形成することが好ましい。
 本発明のジルコニア焼結材は、特定量のCeO2 を含むジルコニアと特定量のY23を含んだジルコニアとが分散し、それらの体積比が9:1〜6:4とされたものであり、前記CeO2 およびY23の不均一分散状態に着目して言い換えると、Zr原子数NZrに対するY原子数NYの割合NY/NZrをY23の含有量MY23( mol%)で除したNY/(NZr・MY23)の標準偏差σYを0.0015以上、0.1以下とし、および前記NZrに対するCe原子数NCeの割合NCe/NZrをCeO2 の含有量MCeO2 ( mol%)で除したNCe/(NZr・MCeO2 )の標準偏差σCeを0.0001以上、0.01以下としたので、湿潤環境下においても表面性状の荒れや、強度、靭性の低下を抑制することができ、特に生体材料として好適なジルコニア焼結材を提供することができる。
 本発明のジルコニア焼結材は、CeO2 を8 mol%〜15 mol%含んだジルコニア(Ce−TZP)と、Y23を2 mol%〜5 mol%含んだジルコニア(Y−TZP)とが分散してなるジルコニア焼結材であり、前記所定量のCeO2 を含むジルコニア粉末および前記所定量のY23を含むジルコニア粉末とを均一に混合して焼結一体化したものである。なお、所定量のCeO2 、Y23を含有するジルコニア原料粉末のジルコニアは結晶構造がTZPである必要はない。
 Ce−TZPに固溶しているCeO2 は正方晶ジルコニアの安定化剤として作用する。安定化剤は熱力学的に正方晶の化学的自由エネルギーを小さくするから、多くしすぎると安定になりすぎて靱性強化に有効な変態を生じず、少なすぎると焼結後の冷却時に単斜晶へ変態する。そのため、CeO2 を8〜15 mol%とするのが好ましく、より好ましくは10〜12 mol%である。原料粉末のサイズには特に制限はないが、比表面積(B.E.T.値)5m2/g以上、好ましくは10m2/g以上の粉末が好ましい。
 Y−TZPに固溶しているY23 は正方晶ジルコニアの安定化剤として作用する。Y23もCeO2同様に、多くしすぎると安定になりすぎて靱性強化に有効な変態を生じず、少なすぎると焼結後の冷却時に単斜晶へ変態する。そのため、Y23を2〜5 mol%とするのが好ましく、より好ましくは2.5〜3.5 mol%である。原料粉末のサイズには特に制限はないが、比表面積(B.E.T.値)5m2/g以上、好ましくは10m2/g以上の粉末が好ましい。
 前記CeO2 を含んだCe−TZPと、前記Y23を含んだY−TZPとの体積比は9:1〜6:4とされる。
 Ce−TZPは主に靱性と相変態抑制に、Y−TZPは主に強度に寄与する。そのため、CeO2 含有ジルコニアが多すぎると強度低下を招き、Y23含有のジルコニアが多すぎると靱性低下や相変態を招く。そのため、CeO2 含有のジルコニアとY23含有のジルコニアとの体積比は9:1〜6:4、好ましくは8:2〜7:3とするのがよい。
 ジルコニアに含まれるY23とCeO2 はジルコニア粒子内で不均一に分散しているほうが、粒子間で相互作用して、マトリックスの拘束力が大きくなり、正方晶が安定する。このため、上記のように8 mol%〜15 mol%のCeO2 を含有するジルコニア粉末と2 mol%〜5 mol%のY23を含有するジルコニア粉末とを体積比で9:1〜6:4で混合、分散して焼結したものが好適である。この様な焼結材はY23とCeO2 とが不均一な状態で分散しており、Y、Ce原子の不均一分散状態を統計的に表現すると以下のように表現される。すなわち、前記ジルコニア焼結材は、ジルコニアを主成分とし、焼結材の全体においてCeO2 を4.7 mol%〜13.4 mol%、Y23を0.2 mol%〜2.1 mol%含み、直径5nm以下の微小領域での観察において、Zr原子数NZrに対するY原子数NYの割合NY/NZrをY23の含有量MY23(mol%)で除したNY/(NZr・MY23)の標準偏差をσY、前記NZrに対するCe原子数NCeの割合NCe/NZrをCeO2の含有量MCeO2( mol%)で除したNCe/(NZr・MCeO2 )の標準偏差をσCeとしたとき、0.0015≦σY≦0.1および0.0001≦σCe≦0.01となっている。
 前記ジルコニア焼結材の全体におけるCeO2 およびY23の含有量は、8 mol%〜15 mol%のCeO2を含有するジルコニア(Ce−TZP)と2 mol%〜5 mol%のY23 を含有するジルコニア(Y−TZP)との体積比が9:1〜6:4であることから導かれる値である。直径5nm以下の微小領域とは、Ce−TZPあるいはY−TZPの粉末に比して十分に小さい、ZrO2 基結晶粒子レベルでの微小領域を意味する。NY/NZrをMY23で除し、またNCe/NZrをMCeO2 で除すのは、Y23あるいはCeO2 の添加量によってNY/NZr、NCe/NZrの値が変動するのを防止し、添加量による影響を捨象して可及的にCe−TZP、Y−TZPの分散状態のみによる分子(原子)の分布を把握するためである。また、前記σY、σCeの下限値は、8 mol%〜15 mol%のCeO2 を含有するジルコニア粉末と2 mol%〜5 mol%のY23を含有するジルコニア粉末とを体積比9:1〜6:4で混合、分散した種々の焼結材を用いて後述の実施例で説明した観察手法により観察した結果得られた値である。
 前記ジルコニア焼結材に、さらにAl23を混合、分散させることによりジルコニア粒子とAl23 粒子とが複合化して、高強度化を図ることができる。そのためには、Al23 を混合、分散させることが必要であり、30 vol%を超えると凝集しやすくなり、強度低下を招くので、Al23含有量は30 vol%以下に止めるのがよい。Al23含有のジルコニア焼結材は、CeO2 を含有するジルコニア粉末、Y23を含有するジルコニア粉末およびAl23粉末を均一に混合、分散させて焼結すればよく、Al23粉末のサイズには特に制限はないが、比表面積(B.E.T.値)5m2/g以上の粉末が好ましい。
 前記ジルコニア焼結材に、前記Al23のほか、あるいはこれに加えてMgOもしくはCaOを混合、分散させることにより高靱性化を図ることができる。MgO、CaOは焼結助剤として作用して密度の上昇のために、靱性を向上させる。そのためには、微量のMgOもしくはCaOを混合、分散させる必要があり、含有量は3.0 vol%を上限とする。少なすぎると効果を発揮できないので、下限は0.01 vol%とする。なお、添加形態は純度2N以上であるならば、MgO、CaOに限定されず、MgCO3、Mg(OH)2、CaCO3、Ca(OH)2でもよい。これらの化合物を使用する場合、その添加量はMgOもしくはCaOに換算した量が0.01 vol%〜3.0 vol%となればよい。
 なお、本発明のジルコニア焼結材は、上述の成分のみによって形成されることが好ましく、不可避的不純物はできるだけ少ない方がよいが、本発明では特性に影響を及ぼさない範囲として3wt%程度以下の不可避的不純物は許容される。特に、ZrO2 原料中に存在し分離の難しいHfO2 の混入は特性に全く影響を及ぼさない。
 前記ジルコニア焼結材の製法は特に限定されないが、例えば以下のように原料粉末の混合、混合粉末の圧粉成形、成形体の焼結の各工程を通して製造される。粉末の混合方法は常法に従えばよい。もっとも、湿式混合した後、乾燥および造粒して二次粒子としておけば作業上の取り扱い性や成分偏析防止上好ましい。所望体積比となるように配合され、混合されたジルコニア混合粉末は成形圧1〜2ton/cm2で静水圧プレス法により圧粉成形される。このジルコニア成形体は、1350〜1550℃程度の正方晶安定域で2時間程度焼結される。ここで、焼結方法は常圧焼結してもよく、熱間静水圧加圧焼結(HIP)してもよい。ただし、Ar雰囲気化でHIPすればCeO2 が還元されて表面にクラックを生じるので、酸素雰囲気化でHIPすることが好ましい。例えば、成形体を1400℃、1500気圧、80%Ar−20%O2 雰囲気中で2時間HIP焼結すればよい。
 前記ジルコニア焼結材を生体材料として用いる場合、例えばインプラントと骨との接合性を強固にするためには、材料の表面部に多孔質層が形成されていることが好ましい。多孔質層はあまり薄ければその効果が発揮し難いので、その層厚を0.1mm以上とすることが好ましい。一方、厚すぎれば素材の強度が低下するので、3mm以下とすることが好ましい。
 その気孔率は高いほど骨の浸入がしやすくなるが、素材の強度低下を招くので、気孔率は75%以下とすることが好ましい。一方、気孔率が低ければ骨が侵入し難くなり、骨との接合力が低下するようになるので、25%以上とすることが好ましい。
 気孔の径は、大き過ぎると素材の強度低下を招き、小さ過ぎると骨の浸入がし難くなる。骨の浸入を可能とするために主体とする気孔径(円相当径)は10μm以上で1500μm以下に制御することが好ましい。前記主体とは、焼結断面を観察したときに認められる気孔のうち、50%以上の個数の気孔を意味する。さらに、発明者らの経験では骨が適度に入りやすくするには、200〜1000μm程度のものを主体とすることがより好ましい。なお、上記範囲は気孔の主体が満足しておればよく、その範囲外の気孔を含むことに問題はない。また、気孔は互いに連通している方がより好ましい。
 多孔質構造の製造方法については特に制限はないが、次のような方法を採ることができる。例えば、アクリル、ポリエチレンなどの有機物などとともに成形し、その後、焼結時に加熱により前記気孔形成剤を除去すればよい。また、ラウリルベタイン、ノニルフェノール系界面活性剤などの起泡剤を混合時に添加した後、焼結時に加熱により上記発泡剤を発砲させて気孔を形成させるようにすればよい。いずれも気孔形成剤の添加量により気孔率、気孔径を制御することができる。
 前記多孔質層の表面にハイドロキシアパタイトなどのリン酸カルシウム系材料によってコーティング層を形成することによって生体親和性を増すことができる。
 多孔質層の表面へのコーティング方法にも特に制限はないが、次のようなものがあげられる。上記多孔質層の表層部の表面のみをコーティングするにはプラズマスプレー法、プラズマ溶射法などを適用することができる。また、多孔質層の内部の表面までコーティングするには、コーティング剤をスラリー塗布法、ゾルゲル法などにより塗布した後、焼結する方法を採ることができる。焼結により強固な薄膜を被覆することができる。なお、被覆強度を確保するために、被覆前処理として、サンドブラスト、化学エッチングなどにより、焼結体表面を粗面化しておくことが望ましい。
 以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はかかる実施例によって限定的に解釈されるものではない。
 表1に示すようにCeO2 を8、10もしくは12mol%含有する平均粒子径0.3μmで比表面積11m2/gのCeジルコニア粉末、Y23を2、3もしくは4mol%含有する平均粒子径0.3μmで比表面積16m2/gのYジルコニア粉末、純度4N(nine)、平均粒径0.1μm 、比表面積14.5m2/gのAl23粉末、純度3Nで平均粒径0.3μm のMgO粉末、純度3NのCaCO3 粉末、並びに純度98%以上、比表面積15.6m2/gの酸化ジルコニア粉末、純度2Nの酸化セリウムおよび酸化イットリア粉末を準備し、下記の方法によりジルコニア焼結材を製作した。なお、表1では、CaCO3 粉末量はCaO粉末量に換算して表示した。
 Ceジルコニア粉末とYジルコニア粉末とをφ3mmのジルコニア製ボールと共にポリエチレン製容器に入れ、エタノール溶媒で24時間湿式混合した。必要に応じてMgO粉末もしくはCaCO3 粉末も同時添加して混合した。その後、乾燥して得られた混合粉末をメッシュパスした。Al23粉末を添加する場合には、得られた混合粉末とAl23粉末とを上記と同様に24時間湿式混合し、同じく乾燥後、メッシュパスした。一方、酸化ジルコニア、酸化セリウムおよび酸化イットリア粉末を混合する場合には、エタノール溶媒で24時間湿式混合した粉末を乾燥した後、1000℃で3時間仮焼した。この粉末を粉砕し、メッシュパスした。以上により原料混合粉末を製造した。
 得られた混合粉末は冷間静水圧プレスにより1.5t/cm2 で成形された。得られた成形体を大気中、焼結温度1450℃で2時間焼結した。
 上記のようにして製作された各種ジルコニア焼結体を用いて、アルキメデス法により密度を測定して相対密度が97%以上であることを確認し、曲げ試験、靭性試験、相変態試験および生物学的試験を行った。また、前記ジルコニア焼結体の一部のものについて、CeおよびY元素の分布状態を調べた。
 曲げ試験はJIS R1601に準じて行った。上記焼結材を3×4×50mmのテストピースに加工し、上スパン10mm、下スパン30mmの4点曲げ試験を実施した。
 靱性試験はJIS R1607に準じて行った。上記焼結材を平面研削機で研削した後,表面を3μm ダイヤモンド砥粒で鏡面仕上げしたサンプルを用いた。
 相変態試験は以下の要領にて実施した。上記焼結材を平面研削機で研削した後、表面を3μm のダイヤモンド砥粒で鏡面仕上げした。このサンプルを150℃熱水中に48時間浸漬する試験を行った。このサンプルを理学電機製RINT−1500を用いて、ターゲットCu、ターゲット出力50kV、モノクロメータ受光スリット0.6mm、走査速度4°/min の条件でピーク強度を測定した。この測定結果より、下記の式により単斜晶率を求めた。
〔Im(111)+Im(11-1)〕/〔Im(111)+Im(11-1)+It(111)+Ic(111)〕×100
ここで、Iは各反射のピーク強度、添字m、tおよびcはそれぞれ単斜晶、正方晶、立方晶を示す。
 生物学的試験は『医療用具および医療材料の基礎的な生物学的試験のガイドライン』(平成7年6月27日発行、薬機第99号)に準拠し、V79細胞を用いて、コロニー形成阻害試験を行った。上記焼結材を平面研削機で研削した後、表面を3μm のダイヤモンド砥粒で鏡面仕上げしたサンプルをクリーンベンチ中で表裏30分間ずつ紫外線照射滅菌し、表面積5cm2 に対しMO5培地を1mLの割合で加えて、37℃の5%CO2 インキュベーター中で24時間抽出し、これを試験原液(100%)とした。この試験原液を、MO5培地を用いて希釈し、0.5〜100%および3.13〜100%の濃度で試験を繰り替えし行い、細胞毒性の有無を確認した。
 ジルコニア焼結体におけるCeおよびY元素の分布状態は、微小領域におけるZr原子数NZrに対するY原子数NYの割合NY/NZrをY23の含有量MY23(mol%)で除したNY/(NZr・MY23)の標準偏差σY、前記NZrに対するCe原子数NCeの割合NCe/NZrをCeO2 の含有量MCeO2 ( mol%)で除したNCe/(NZr・MCeO2 )の標準偏差σCeを求めることによって評価した。焼結材全体に含まれるY23、CeO2 の含有量MY23、MCeO2 ( mol%)は、Ceジルコニア粉末とYジルコニア粉末の配合量から算出した。
 前記Ce、Y、Zrの原子数は、TEM分析によって以下の要領にて測定した。上記ジルコニア焼結体をダイヤモンドカッターで切り出し、厚さ30〜40μm以下まで薄片化してバフ研磨仕上げした。その後、Gatan社製 PIPS Model 691を用いてイオンミーリング法によりTEM観察用試料を作製した。その試料をFE−TEM(日立製作所製、HF−2000電界放射型透過電子顕微鏡)を用い、加速電圧:200kVで観察した。定量分析は、同TEMに装着したEDX(Kevex社製、Sigmaエネルギー分散型X線検出器)を用いて、ビーム径を5nm以下に絞り、定量分析元素をCe、Y、Zr、Oとして点分析によってそれぞれの原子数濃度atom%を測定した。測定部位は、ジルコニアをベースとした粒子で粒径の確認できる領域で、粒内、粒界近傍、粒界などを問わず、ランダムに15〜20点測定した。
 なお、本実施例では、Y23、CeO2 の含有量( mol%)をCeジルコニア粉末とYジルコニア粉末の配合量から算出したが、下記の手法により化学分析によっても含有量を求めることができる。供試材を白金るつぼに測り取り、アルカリ融剤(Na2CO3+Na247 )を加えて溶融し、溶融物を塩酸で抽出した後、メスフラスコに移し入れ測定溶液とする。その測定溶液をICP質量分析装置(例えば、セイコーインスツルメンツ社製SPQ8000)にて定量分析し、その値を酸化物換算することによってY23およびCeO2 量を求めことができる。
 これらの試験結果を表1に併せて示す。同表には、Ceジルコニア粉末中のCeO2 含有量を「内CeO2 」として、Yジルコニア粉末中のY23含有量を「内Y23」として記載している。また、試料No. 25,26は、ZrO2 粉末CeO2 粉末およびY23 粉末の混合粉末を焼結したものであり、CeO2とY23は全粉末に対する含有量を示す。曲げ強度は15本の平均値、靱性は5点の平均値を記載している。
 表1より、所定量のCeを含有するジルコニアとY23を含有するジルコニアとからなり、混合比を9:1〜6:4としたジルコニア焼結材の試料1〜14(実施例)は、強度・靱性も高く、相変態もほとんど生じていないことがわかる。これに対して、試料No. 21〜27(比較例)では、強度、靱性、水熱試験による変態のいずれかが劣っている。なお、細胞毒性は、いずれの実施例ならびに比較例においても認められなかった。
Figure 2004075532
 次に、表1の試料No. 2の配合割合のCeジルコニア粉末およびYジルコニア粉末との混合粉末Aを準備するとともに、これらの粉末と径300μm のアクリルビーズとをV型混合機にて3時間乾式混合してアクリルビーズを含む混合粉末Bを準備した。混合粉末Bについては、ビーズ量が異なる種々のものを準備した。混合粉末AおよびBを1軸プレスの型内に2層になるように装入し、500kg/cm2 でプレス成形した。このプレス成形体をさらに冷間静水圧プレス1.5t/cm2 で成形した。得られた成形体を大気中、焼結温度1450℃で2時間焼結した。得られた焼結材の多孔質層を平面研削盤によって研削して1mm程度の厚さに調整した。このようにして得られた、種々の気孔率を有する多孔質層を備えたジルコニア焼結体を表2に示す。
 このジルコニア焼結体において、多孔質層中に存在する空隙を気孔とし、ある一定領域における空隙の存在する割合を気孔率とした。その測定方法は、次の通りである。供試材を切り出し、切断面を鏡面研磨した。その断面をSEM(日立製作所製S−4500)にて加速電圧20kVで気孔径に応じ200〜1000倍で写真撮影した。SEMの観察領域はおよそ0.06mm2 程度である。そのSEM写真を画像解析(使用ソフト:Media Cybernetics社製のImage-Pro Plus Version 4.0 for Windows。なお、Windowsは登録商標です。)によりマトリックス部分と気孔部分とに2値化して気孔率を算出した。
 表2の試料No. 31〜34については、多孔質層を200mMのCaCl2 と50mMのTris/HCLとの混合溶液に5分間浸漬して液切りし、120mMのNa2HPO4と50mMのTris/HCLとの混合溶液に5分間浸漬して水洗・乾燥し、リン酸カルシウムを多孔質層にコーティングした。その後、37℃の疑似体液中(Na+ 142.0mM、K+ 5.0mM、Mg2+1.5mM、Ca2+2.5mM、Cl- 148.8mM、HCO3-4.2mM、HPO4 2-1.0mM、SO4 2-0.5mM)に3日間浸漬し、アパタイトのコーティング層を多孔質層の表面に形成した。
 これらの多孔質層を有するジルコニア焼結体を犬の大腿骨に埋入し、4週間および16週間経過した後、大腿骨ごと取り出し、組織学的評価を行った。試料No. 31〜33では、4週間経過後に骨が焼結体に侵入し、生体骨との直接的な結合が認められ、16週間経過後では気孔全体に新生骨が入り、強固に結合していることが確認された。
 一方、試料No. 34および35では、4週間経過後に新生骨の侵入が認められるものの、その程度はわずかであった。No. 34はアパタイトをコーティングしたものであるが、同様にアパタイトをコーティングしたNo. 31〜33に比較して気孔率が低いため新生骨の侵入が抑制されていることがわかる。16週間経過後では新生骨と気孔表面との結合は確認できたが、骨が全気孔に侵入するには至らなかった。
Figure 2004075532

Claims (7)

  1.  CeO2を8 mol%〜15 mol%含んだジルコニアと、Y23 を2 mol%〜5 mol%含んだジルコニアとが分散したジルコニア焼結材であって、
     前記CeO2 を含んだジルコニアと、前記Y23を含んだジルコニアとの体積比が9:1〜6:4である高強度・高靱性ジルコニア焼結材。
  2.  ジルコニアを主成分とし、CeO2 を4.7 mol%〜13.4 mol%およびY23を0.2 mol%〜2.1 mol%含むジルコニア焼結材であって、
     直径5nm以下の微小領域での観察において、Zr原子数NZrに対するY原子数NYの割合NY/NZrをY23の含有量MY23( mol%)で除したNY/(NZr・MY23)の標準偏差をσYとし、前記NZrに対するCe原子数NCeの割合NCe/NZrをCeO2 の含有量MCeO2 ( mol%)で除したNCe/(NZr・MCeO2 )の標準偏差をσCeとしたとき、前記σYが0.0015以上、0.1以下および前記σCeが0.0001以上、0.01以下である高強度・高靱性ジルコニア焼結材。
  3.  さらに30 vol%以下のAl23を含有する請求項1または2に記載した高強度・高靱性ジルコニア焼結材。
  4.  さらにMgOあるいはCaOを0.01 vol%〜3.0 vol%含有する請求項1から3のいずれか1項に記載した高強度・高靱性ジルコニア焼結材。
  5.  請求項1から4のいずれか1項に記載したジルコニア焼結材によって形成された生体材料。
  6.  前記ジルコニア焼結材の表面部に厚さ0.1mm〜3mm、気孔率25%〜75%の多孔質層が形成された請求項5に記載した生体材料。
  7.  前記多孔質層の表面に生体親和性材料によって形成されたコーティング層を有する請求項6に記載した生体材料。
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