JP2004070251A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写電界強度を制御することができ、画像の乱れを生じない最適な転写電解強度での転写を行える画像形成装置を提供すること。
【解決手段】像担持体上に画像を形成するための露光手段と現像手段とを有する画像形成装置であって、前記像担持体上に形成された基準トナーパターン像の付着量を検出するトナー付着量検出手段(81〜84)と、帯電量を検出するトナー帯電量検出手段(86〜88)と、前記トナー付着量検出手段及びトナー帯電量検出手段の両方の検出結果に基づいて転写電界強度を制御する制御手段とを具えたことを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】像担持体上に画像を形成するための露光手段と現像手段とを有する画像形成装置であって、前記像担持体上に形成された基準トナーパターン像の付着量を検出するトナー付着量検出手段(81〜84)と、帯電量を検出するトナー帯電量検出手段(86〜88)と、前記トナー付着量検出手段及びトナー帯電量検出手段の両方の検出結果に基づいて転写電界強度を制御する制御手段とを具えたことを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真プロセスを用いた複写機やプリンタなどにおける画像形成装置に関し、特にカラー画像の形成に好適な技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
カラーの電子写真画像形成装置においては、転写率の低下による画像の乱れという問題がある。転写率の低下を起こさせる要因として、トナーの劣化による帯電量異常による転写電界強度の不安定があげられる。現像器内のトナー帯電量分布は経時的に変化してしまうため、適正帯電量の範囲から外れた、比較的低帯電のトナーや比較的高帯電のトナーが現像によって像担持体上の潜像に付着し、前記の不具合を発生させる恐れがある。
【0003】
このため、転写電界強度を制御して安定化させる従来例として、特開平5−134561号公報に記載された技術がある。これは、適正帯電量の範囲から外れた比較的低帯電のトナーや比較的高帯電のトナーによる画像抜け、転写率の低下、クリーニング不良等を防止することを目的として、転写率が基準転写率より低い場合に、必要に応じて現像トナー帯電量が基準トナー帯電量を超えているときには転写ローラに印加転写バイアスの設定値を高め高帯電トナーも転写可能にし、また、逆に帯電量が低いときには転写バイアスの設定値を低めて低帯電トナーの極性反転を防止して転写率を上昇させる、というものである。
【0004】
しかし、前記従来のものでは、トナーの付着量が一定の仮定のもとに単位質量当たりのトナー帯電量を求めて比較しているが、実際には帯電や現像時の問題によりトナーの付着量は一定でないことがある。つまり、トナー付着量の増減があったときに、単位質量当たりのトナー帯電量での制御をしても、像担持体(感光体)上のトナー全帯電量を正確に検知できるわけではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、転写電界強度を制御することにより、画像の乱れを生じない最適な転写電解強度での転写を行える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、像担持体上に画像を形成するための露光手段と現像手段とを有する画像形成装置であって、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の付着量を検出するトナー付着量検出手段と、帯電量を検出するトナー帯電量検出手段と、トナー付着量検出手段及びトナー帯電量検出手段の両方の検出結果に基づいて転写電界強度を制御する制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、トナー付着量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーパターン像の付着量を検出する。請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、トナー付着量検出手段は、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の現像によって、該基準トナーパターン像に付着したトナーパターン像の付着量を検出する。請求項4に記載の発明は、請求項2において、トナー付着量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーから光学センサによりトナー付着量を検出する。
【0008】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2において、トナー帯電量検出手段は、像担持体上に形成した基準トナーパターン像の現像によって、該基準トナーパターン像に付着したトナーから表面電位計により単位面積当たりのトナー帯電量を検出する。請求項6に記載の発明は、請求項2において、トナー帯電量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーから表面電位計により単位面積当たりのトナー帯電量を検出する。
【0009】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、トナー層にかかる転写電界強度E[V/m]を、像担持体と中間転写体間にかかる電位Vb[V]、像担持体上に形成されたトナー像の電位Vt[V]、感光体画像部書き込み電位VL[V]、トナー層の厚みh[m]を用いて表したとき、
放電開始電界Epa[V/m]を越えないようにトナー層にかかる転写電界強度E[V/m]を制御する。
【0010】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、像担持体上の単位面積あたりのトナー帯電量x[uC/cm2]、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の中間転写体上への転写時にかかる転写電圧y[V]としたときに、
y<1.6x×105−270
を満たすように制御する。
【0011】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返すとき、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写電界強度E[V/m]を、
放電開始電界Epa[V/m]を越えないようにトナー層にかかる転写電界強度E[V/m]を制御する。
【0012】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返すとき、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写電圧y[V]を、
y<1.6x×105−270
を満たすように制御する。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0014】
この実施の形態では、対象としている画像形成装置の構成の例としてタンデム型中間転写方式の画像形成装置であるカラープリンタをあげている。図1は、プリンタの概略構成図である。図中符号100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。複写装置本体100には、中央に、転写ベルトとしての中間転写ベルト10を設けている。
【0015】
この中間転写ベルト10は、図1に示すとおり3つの支持ローラ14,15,16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。この図示例では、3つのなかで第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設ける。また、3つのなかで第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写ベルト10上には、その搬送方向に沿って、イエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの4つの画像形成手段18Y,M,C,Bを横に並べて配置してタンデム画像形成部20を構成する。但し、これら4つのカラー順は一例であり、これに限定されるものではない。
【0016】
図2は、タンデム画像形成部20の部分拡大図である。タンデム画像形成部20において、個々のトナー像形成手段である画像形成手段18Y,M,C,Bは、図2に示すようにドラム状の像担持体としての感光体ドラム40Y,M,C,Bのまわりに帯電装置60Y,M,C,B、現像装置61Y,M,C,B、1次転写装置62Y,M,C,B、感光体クリーニング装置63Y,M,C,B、除電装置64Y,M,C,Bなどを備えてなる。
【0017】
帯電装置60Y,M,C,Bは、図示例では帯電ローラであり、感光体ドラム40Y,M,C,Bに接触して配設され、電圧を印加することによりその感光体ドラム40Y,M,C,Bの帯電を行う。勿論、非接触のスコロトロンチャージャで帯電を行うことも出来る。
【0018】
そのタンデム画像形成部20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。一方、中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成部20と反対の側には、2次転写手段としての2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上の画像を像保持体としてのシートSに2次転写する。2次転写装置22の横には、シートS上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、定着部材としての定着ローラ26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
【0019】
2次転写装置22には、画像転写後のシートSをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えてある。勿論、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。なお、図示例では、2次転写装置22および定着装置25の下に、前記したタンデム画像形成部20と平行に、シートSの両面に画像を記録すべくシートSを反転するシート反転装置28を備える。
【0020】
さて、今このカラー電子写真装置を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。そして、図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後に、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは直ちに、スキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0021】
そして、個々の画像形成手段18Y,M,C,Bでその感光体ドラム40Y,M,C,Bを回転し、感光体ドラム40Y,M,C,Bの回転とともに、まず帯電装置60Y,M,C,Bで感光体ドラム40Y,M,C,Bの表面を一様に帯電し、次いでスキャナ300の読み取り内容に応じて前記した露光装置21Y,M,C,BからレーザやLED等による書込み光Lを照射して感光体ドラム40Y,M,C,B上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61Y,M,C,Bによりトナーが付着され静電潜像を可視像化することで各感光体ドラム40Y,M,C,B上にそれぞれ、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの単色画像を形成する。図示しない駆動モータで支持ローラ14,15,16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送して、その可視像を1次転写装置62Y,M,C,Bで中間転写ベルト10上に順次転写する。これによって中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の感光体ドラム40Y,M,C,Bの表面は、後記の感光体クリーニング装置63Y,M,C,Bで残留トナーを除去して清掃し、除電装置64Y,M,C,Bで除電して再度の画像形成に備える。
【0022】
一方、前記スタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートSを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートSを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0023】
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間にシートSを送り込み、2次転写装置22で転写してシートS上にカラー画像を記録する。画像転写後のシートSは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。
【0024】
また、感光体クリーニング装置63Y,M,C,Bは、先端を感光体40Y,M,C,Bに押し当てて、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75Y,M,C,Bを備える。クリーニング性を高めるために外周が感光体40Y,M,C,Bに接触するブラシを併用する。本説明図では外周を感光体40Y,M,C,Bに接触導電性のファーブラシ76Y,M,C,Bを矢印方向に回転自在に備える。そして、感光体40Y,M,C,Bに対してカウンタ方向に回転するファーブラシ76Y,M,C,Bで、感光体40Y,M,C,B上の残留トナーを除去する。除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63Y,M,C,Bと現像装置とを繋ぐトナー搬送装置80で現像装置へと戻し、再び現像に使用する。
【0025】
このようなタンデム型中間転写方式であるカラープリンタに、図3に示すように、トナー像の付着量を検出する光学センサ81〜84と、帯電量を検出する表面電位計86〜89を感光体ドラム40Y,M,C,B上に設置し、検出結果を図示しないメイン制御部に送る。メイン制御部は両方の検出結果に基づき転写電界強度を制御する。表面電位計86〜89の検出結果により、単位面積当たりのトナー帯電量Q/A[μC/cm2](以下Q/Aと略す)による転写バイアス制御をしてもよい。
【0026】
さらに中間転写体ベルト10上にも光学センサ91〜93と、表面電位計96〜98を設置し、中間転写体ベルト10上に形成されたQ/Aを検知し、複数色時での転写電界強度または転写バイアスを制御する。
【0027】
感光体ドラム40Y,M,C,B上および中間転写ベルト10上に形成された基準トナーパターン像の付着量を光学センサ81〜84,91〜93で、帯電量を表面電位計86〜89,96〜98で検知し、両方の検出結果に基づき単位面積当たりのQ/Aを決定し、転写装置の転写電界強度を制御する。
【0028】
トナー付着量を検知する方法として光学センサ81〜84,91〜93をあげているが、以下に説明する。感光体ドラム40Y,M,C,B上に形成された基準トナーパターンは該感光体ドラムの回転によって光学センサに対向し、ここで光学センサにより光を照射され、かつ反射光が検出される。光学センサ81〜84,91〜93の出力はメイン制御部に送られ、ここでの検出出力がトナー付着量に換算される。この換算方法としては公知の種々の方法を用いることができる。例えば、特開平1−306874号公報に開示されているように、基準トナーパターンからの反射光検出出力VSPと基準トナーパターンの前後の感光体地肌部からの反射光検出出力VSGとを用いて、下記の式1の演算から単位面積当たりのトナー付着量m1[g/cm2]を求めることができる。同式1の中のβは光学センサ81〜84,91〜93とトナーによって決まる定数であり、例えば、この例においては黒トナーの場合に−6.0×103[cm2/g]という値になる。
【0029】
【式1】
m1=−ln(VSP/VSG)/β
β=−6.0×103[cm2/g]
【0030】
以上のようにして基準トナーパターンの単位面積当たりのトナー付着量m1を求めることができる。
【0031】
さらにこの単位面積当たりのトナー付着量m1に、トナー固有の単位質量当たりの体積を掛けることによって付着トナーの高さhを求めることができる。Q/Aを検知する方法としては、表面電位計を用いて感光体ドラム上の基準トナーパターン像上の電位Vtを検知し、またあらかじめ設定してある感光体画像部書き込み電位VLおよび感光体ドラムの静電容量CよりQ/Aは、下記の式2により決定される。
【0032】
【式2】
Q/a=(Vt−VL)C
【0033】
Q/Aと転写バイアスには相関があり、Qが異なっていると転写バイアスを変えたときに、転写率が異なる。図4は2成分現像剤でのキャリアの帯電能CAが異なる場合での転写率変化である。
【0034】
トナー付着量一定、トナー濃度一定で、キャリア帯電能CAを3条件で振ることでトナーのQ/Aが異なっている。キャリア帯電能CAは、トナーの帯電特性を決定するもので、トナーに電荷を付与させる能力である。
Q/Aは次のようになっている。
CA=28でのQ/A:−1.14×10−2[uC/cm2]
CA=18でのQ/A:−1.08×10−2[uC/cm2]
CA=12でのQ/A:−0.72×10−2[uC/cm2]
【0035】
図4をみると転写率95%付近で良好な値を保っていた転写率が、あるところを境に下がっていく。転写率の低下は、CA28で1600[v]付近、CA18で1500[V]付近、CA12で900[V]付近で発生しており、トナーのQ/Aの違いで、転写率低下開始バイアスが異なっていることがわかる。転写率低下領域では、転写ニップ内での放電が観察され、この放電により、ニップ内トナーの極性が不安定になり、さまざまな画像劣化が発生する。転写チリや局部的な転写抜け、また、画像の再現性(ザラツキ、色、ドットの再現性)などの原因となる。ここで、「転写チリ」とは、1次転写時に感光体ドラム上に形成されたトナー像が、本来転写されるべき位置に転写されずその周辺部に拡散して転写されてしまい、結果として画像がぼやけてしまう現象であり、特に細線部分で画像のシャープさを損なわせる。「転写抜け」とは、1次転写時又は2次転写時に局部的にトナーが正常に転写されず、最終的な画像媒体である転写紙等の転写材上の画像中に、局部的に全くトナーが転写されず、いわゆる虫喰い状の部分を生ずることをいう。虫喰い状の画像は、面積画像の場合にはある面積を以って転写抜けとなる他、ライン画像の場合にはラインが途切れるように転写抜けを生ずる。
【0036】
Q/Aが高いほど転写率良好な領域が広く安定しており、横軸に感光体ドラム上Q/Aを、縦軸に1次転写バイアスをとり、各Q/Aでの転写率低下開始バイアスをプロットしたものが図5である。線形近似により、関係式を求めると、下記の式3のようになる。
【0037】
【式3】
y=−1.6x×105−270
【0038】
ここで、x,yは像担持体上の単位面積あたりのトナー帯電量x[uC/cm2]、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の中間転写ベルト上への転写時にかかる転写電圧y[V]である。転写率低下バイアス以下に転写バイアスを抑え、下記の式4で示されるように、転写率95%くらいまでを最適な転写バイアスとし、メイン制御部に記憶させておき、検知されたQ/Aを式4による制御により、適正な転写バイアスでの転写をおこなう。
【0039】
【式4】
y=−1.6x×105−270
【0040】
次に、転写電界強度Eでの制御方法を説明する。まず、トナーによる電界強度E’はこのようにして決定される。トナー像の電位Vt、感光体画像部書き込み電位VLより、トナー間の電位差はVt−VLとなり、トナー高さhより、下記の式5で決定される。
【0041】
【式5】
E’=(Vt−VL)/h
【0042】
また、感光体ドラムと中間転写ベルト間にかかる電界強度E’’は像担持体と中間転写体間にかかる電位Vbとトナー高さhをそのまま感光体ドラムと中間転写ベルト間のギャップとみなし、下記の式6で決定される。
【0043】
【式6】
E’’=Vb/h
【0044】
よって、トナー層にかかる転写電界強度Eは、下記の式7で決定される。
【0045】
【式7】
E=E’’−E’
={Vb−(Vt−VL)}/h
【0046】
ここで、パッシェンの法則により放電開始電界Epaは、下記の式8のようになる。
【0047】
【式8】
Epa=312+6.2×106g (g>8um)
Epa=362 (4.8um<g<8um)
Epa=75.4×106g (g<4.8um)
g:空隙幅[m]
【0048】
トナー付着高さhを空隙幅gとみなしてよく、下記の式9のように放電開始電界Epaを越えないよう転写電界強度Eを制御する。
【0049】
【式9】
E<Epa
【0050】
このパッシェンの法則で示される放電開始電界Epaを越えると、放電が発生し、電荷の乱れによる転写率の低下や、カラー画像における再現性の低下が起こる。
【0051】
タンデム型中間転写方式のカラープリンタにおいて複数色のトナーを中間転写ベルト上へ転写する場合、すでに中間転写ベルト上にトナー像が形成されていると最適な転写バイアスはそのトナー付着量によって変化する。トナー付着量は転写を重ねるごとに増えていくので帯電量も増加していき、トナーによる電界強度が強まり、転写電界強度を弱める作用を及ぼすので、結果、転写電界強度は強くしなければならない。しかし、転写を重ねるごとに複数の色を重ねる個所と、単色の個所とでQ/Aにばらつきがでてくる。そこに、強い転写電界強度をかけてしまうと、Q/Aの低い個所で放電開始電界を越え放電し、画像の乱れが起こるので、それを防止する。
【0052】
1色目の転写後に中間転写ベルト10上のトナーパターン像を光学センサ91、表面電位計96によりトナー付着量およびトナー帯電量を検知し、式9に基づいて転写電界強度を制御する。トナーパターン像は付着量の異なるパターンが複数ある。放電開始電界を越えない値で転写電界強度を制御する。2色目以降も同様の操作により転写電界強度を制御する。
【0053】
また、中間転写ベルト10上のQ/Aは光学センサ91〜93、表面電位計96〜98を設置することなしにメイン制御部での算出も可能である。感光体ドラム上で検出したデータ(光学センサ81〜84、表面電位計86〜89)により、感光体ドラム上のQ/Aおよびトナー付着量がわかっているので、それをもとに、読み込んだ画像の色データをもとに形成されている各色のトナー量を割り出し、たし合わせることで複数色時でのQ/Aおよびトナー付着量を算出できる。それらの算出結果に基づき、メイン制御部での式9による転写電界強度制御をおこなう。
【0054】
このような転写電界強度制御のほかにQ/Aによる転写バイアス制御をおこなってもよい。メイン制御部に記憶されているQ/Aと転写バイアスの相関関係より、転写率がわかるので中間転写ベルト10上のQ/Aを算出し、制御することもできる。
【0055】
前記のように単位面積当たりのトナー帯電量およびトナーの付着量による転写電界強度制御、または、1次転写バイアス制御によって過剰な転写電界強度による画像の乱れを防止した。
【0056】
前記実施の形態は好ましい一例を示したにすぎず、実際の実施に際して請求項に記載した技術的事項の範囲内で種々の設計的な変更や修正ができることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】
請求項1ないし6の発明は、トナー付着量検出手段とトナー帯電量検出手段の両方の検出結果に基づいて転写装置の転写電界強度を制御する制御手段を設けることにより、画像の乱れを生じない最適な転写電界強度での転写がおこなえるようになった。
【0058】
請求項7の発明は、放電開始電圧を越えないように転写電界強度を制御することによって過剰な転写電界強度による画像の乱れを防止した。
【0059】
請求項8の発明は、転写率低下開始バイアスを越えないように転写バイアスを制御することによって過剰な転写バイアスによる画像の乱れを防止した。
【0060】
請求項9の発明は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返す場合において、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写電界強度を、放電開始電界を越えないようにトナー層にかかる転写電界強度を制御することにより、カラー画像における再現性の低下を防止した。
【0061】
請求項10の発明は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返す場合において、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写バイアスを、転写率低下開始バイアス以下で制御することにより、カラー画像における再現性の低下を防止した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】同上の要部拡大図である。
【図3】同上の光学センサと表面電位計の設置例を示す要部拡大図である。
【図4】帯電能の異なるキャリアと転写率の関係を示すグラフである。
【図5】感光体ドラム上のQ/Aと転写率低下開始バイアスの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
100 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
10 中間転写ベルト
40Y,M,C,B 感光体ドラム
81〜84,91〜93 光学センサ(トナー付着量検出手段)
86〜89,96〜98 表面電位計(トナー帯電量検出手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真プロセスを用いた複写機やプリンタなどにおける画像形成装置に関し、特にカラー画像の形成に好適な技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
カラーの電子写真画像形成装置においては、転写率の低下による画像の乱れという問題がある。転写率の低下を起こさせる要因として、トナーの劣化による帯電量異常による転写電界強度の不安定があげられる。現像器内のトナー帯電量分布は経時的に変化してしまうため、適正帯電量の範囲から外れた、比較的低帯電のトナーや比較的高帯電のトナーが現像によって像担持体上の潜像に付着し、前記の不具合を発生させる恐れがある。
【0003】
このため、転写電界強度を制御して安定化させる従来例として、特開平5−134561号公報に記載された技術がある。これは、適正帯電量の範囲から外れた比較的低帯電のトナーや比較的高帯電のトナーによる画像抜け、転写率の低下、クリーニング不良等を防止することを目的として、転写率が基準転写率より低い場合に、必要に応じて現像トナー帯電量が基準トナー帯電量を超えているときには転写ローラに印加転写バイアスの設定値を高め高帯電トナーも転写可能にし、また、逆に帯電量が低いときには転写バイアスの設定値を低めて低帯電トナーの極性反転を防止して転写率を上昇させる、というものである。
【0004】
しかし、前記従来のものでは、トナーの付着量が一定の仮定のもとに単位質量当たりのトナー帯電量を求めて比較しているが、実際には帯電や現像時の問題によりトナーの付着量は一定でないことがある。つまり、トナー付着量の増減があったときに、単位質量当たりのトナー帯電量での制御をしても、像担持体(感光体)上のトナー全帯電量を正確に検知できるわけではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、前記のような従来のものが有する問題点を解決し、転写電界強度を制御することにより、画像の乱れを生じない最適な転写電解強度での転写を行える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、像担持体上に画像を形成するための露光手段と現像手段とを有する画像形成装置であって、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の付着量を検出するトナー付着量検出手段と、帯電量を検出するトナー帯電量検出手段と、トナー付着量検出手段及びトナー帯電量検出手段の両方の検出結果に基づいて転写電界強度を制御する制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、トナー付着量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーパターン像の付着量を検出する。請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、トナー付着量検出手段は、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の現像によって、該基準トナーパターン像に付着したトナーパターン像の付着量を検出する。請求項4に記載の発明は、請求項2において、トナー付着量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーから光学センサによりトナー付着量を検出する。
【0008】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2において、トナー帯電量検出手段は、像担持体上に形成した基準トナーパターン像の現像によって、該基準トナーパターン像に付着したトナーから表面電位計により単位面積当たりのトナー帯電量を検出する。請求項6に記載の発明は、請求項2において、トナー帯電量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーから表面電位計により単位面積当たりのトナー帯電量を検出する。
【0009】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、トナー層にかかる転写電界強度E[V/m]を、像担持体と中間転写体間にかかる電位Vb[V]、像担持体上に形成されたトナー像の電位Vt[V]、感光体画像部書き込み電位VL[V]、トナー層の厚みh[m]を用いて表したとき、
放電開始電界Epa[V/m]を越えないようにトナー層にかかる転写電界強度E[V/m]を制御する。
【0010】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、像担持体上の単位面積あたりのトナー帯電量x[uC/cm2]、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の中間転写体上への転写時にかかる転写電圧y[V]としたときに、
y<1.6x×105−270
を満たすように制御する。
【0011】
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返すとき、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写電界強度E[V/m]を、
放電開始電界Epa[V/m]を越えないようにトナー層にかかる転写電界強度E[V/m]を制御する。
【0012】
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、制御手段は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返すとき、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写電圧y[V]を、
y<1.6x×105−270
を満たすように制御する。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0014】
この実施の形態では、対象としている画像形成装置の構成の例としてタンデム型中間転写方式の画像形成装置であるカラープリンタをあげている。図1は、プリンタの概略構成図である。図中符号100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。複写装置本体100には、中央に、転写ベルトとしての中間転写ベルト10を設けている。
【0015】
この中間転写ベルト10は、図1に示すとおり3つの支持ローラ14,15,16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。この図示例では、3つのなかで第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設ける。また、3つのなかで第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写ベルト10上には、その搬送方向に沿って、イエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの4つの画像形成手段18Y,M,C,Bを横に並べて配置してタンデム画像形成部20を構成する。但し、これら4つのカラー順は一例であり、これに限定されるものではない。
【0016】
図2は、タンデム画像形成部20の部分拡大図である。タンデム画像形成部20において、個々のトナー像形成手段である画像形成手段18Y,M,C,Bは、図2に示すようにドラム状の像担持体としての感光体ドラム40Y,M,C,Bのまわりに帯電装置60Y,M,C,B、現像装置61Y,M,C,B、1次転写装置62Y,M,C,B、感光体クリーニング装置63Y,M,C,B、除電装置64Y,M,C,Bなどを備えてなる。
【0017】
帯電装置60Y,M,C,Bは、図示例では帯電ローラであり、感光体ドラム40Y,M,C,Bに接触して配設され、電圧を印加することによりその感光体ドラム40Y,M,C,Bの帯電を行う。勿論、非接触のスコロトロンチャージャで帯電を行うことも出来る。
【0018】
そのタンデム画像形成部20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。一方、中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成部20と反対の側には、2次転写手段としての2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、図示例では、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写ベルト10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上の画像を像保持体としてのシートSに2次転写する。2次転写装置22の横には、シートS上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、定着部材としての定着ローラ26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
【0019】
2次転写装置22には、画像転写後のシートSをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えてある。勿論、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。なお、図示例では、2次転写装置22および定着装置25の下に、前記したタンデム画像形成部20と平行に、シートSの両面に画像を記録すべくシートSを反転するシート反転装置28を備える。
【0020】
さて、今このカラー電子写真装置を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。そして、図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後に、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは直ちに、スキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0021】
そして、個々の画像形成手段18Y,M,C,Bでその感光体ドラム40Y,M,C,Bを回転し、感光体ドラム40Y,M,C,Bの回転とともに、まず帯電装置60Y,M,C,Bで感光体ドラム40Y,M,C,Bの表面を一様に帯電し、次いでスキャナ300の読み取り内容に応じて前記した露光装置21Y,M,C,BからレーザやLED等による書込み光Lを照射して感光体ドラム40Y,M,C,B上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61Y,M,C,Bによりトナーが付着され静電潜像を可視像化することで各感光体ドラム40Y,M,C,B上にそれぞれ、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの単色画像を形成する。図示しない駆動モータで支持ローラ14,15,16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送して、その可視像を1次転写装置62Y,M,C,Bで中間転写ベルト10上に順次転写する。これによって中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の感光体ドラム40Y,M,C,Bの表面は、後記の感光体クリーニング装置63Y,M,C,Bで残留トナーを除去して清掃し、除電装置64Y,M,C,Bで除電して再度の画像形成に備える。
【0022】
一方、前記スタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートSを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートSを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0023】
そして、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間にシートSを送り込み、2次転写装置22で転写してシートS上にカラー画像を記録する。画像転写後のシートSは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。
【0024】
また、感光体クリーニング装置63Y,M,C,Bは、先端を感光体40Y,M,C,Bに押し当てて、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75Y,M,C,Bを備える。クリーニング性を高めるために外周が感光体40Y,M,C,Bに接触するブラシを併用する。本説明図では外周を感光体40Y,M,C,Bに接触導電性のファーブラシ76Y,M,C,Bを矢印方向に回転自在に備える。そして、感光体40Y,M,C,Bに対してカウンタ方向に回転するファーブラシ76Y,M,C,Bで、感光体40Y,M,C,B上の残留トナーを除去する。除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63Y,M,C,Bと現像装置とを繋ぐトナー搬送装置80で現像装置へと戻し、再び現像に使用する。
【0025】
このようなタンデム型中間転写方式であるカラープリンタに、図3に示すように、トナー像の付着量を検出する光学センサ81〜84と、帯電量を検出する表面電位計86〜89を感光体ドラム40Y,M,C,B上に設置し、検出結果を図示しないメイン制御部に送る。メイン制御部は両方の検出結果に基づき転写電界強度を制御する。表面電位計86〜89の検出結果により、単位面積当たりのトナー帯電量Q/A[μC/cm2](以下Q/Aと略す)による転写バイアス制御をしてもよい。
【0026】
さらに中間転写体ベルト10上にも光学センサ91〜93と、表面電位計96〜98を設置し、中間転写体ベルト10上に形成されたQ/Aを検知し、複数色時での転写電界強度または転写バイアスを制御する。
【0027】
感光体ドラム40Y,M,C,B上および中間転写ベルト10上に形成された基準トナーパターン像の付着量を光学センサ81〜84,91〜93で、帯電量を表面電位計86〜89,96〜98で検知し、両方の検出結果に基づき単位面積当たりのQ/Aを決定し、転写装置の転写電界強度を制御する。
【0028】
トナー付着量を検知する方法として光学センサ81〜84,91〜93をあげているが、以下に説明する。感光体ドラム40Y,M,C,B上に形成された基準トナーパターンは該感光体ドラムの回転によって光学センサに対向し、ここで光学センサにより光を照射され、かつ反射光が検出される。光学センサ81〜84,91〜93の出力はメイン制御部に送られ、ここでの検出出力がトナー付着量に換算される。この換算方法としては公知の種々の方法を用いることができる。例えば、特開平1−306874号公報に開示されているように、基準トナーパターンからの反射光検出出力VSPと基準トナーパターンの前後の感光体地肌部からの反射光検出出力VSGとを用いて、下記の式1の演算から単位面積当たりのトナー付着量m1[g/cm2]を求めることができる。同式1の中のβは光学センサ81〜84,91〜93とトナーによって決まる定数であり、例えば、この例においては黒トナーの場合に−6.0×103[cm2/g]という値になる。
【0029】
【式1】
m1=−ln(VSP/VSG)/β
β=−6.0×103[cm2/g]
【0030】
以上のようにして基準トナーパターンの単位面積当たりのトナー付着量m1を求めることができる。
【0031】
さらにこの単位面積当たりのトナー付着量m1に、トナー固有の単位質量当たりの体積を掛けることによって付着トナーの高さhを求めることができる。Q/Aを検知する方法としては、表面電位計を用いて感光体ドラム上の基準トナーパターン像上の電位Vtを検知し、またあらかじめ設定してある感光体画像部書き込み電位VLおよび感光体ドラムの静電容量CよりQ/Aは、下記の式2により決定される。
【0032】
【式2】
Q/a=(Vt−VL)C
【0033】
Q/Aと転写バイアスには相関があり、Qが異なっていると転写バイアスを変えたときに、転写率が異なる。図4は2成分現像剤でのキャリアの帯電能CAが異なる場合での転写率変化である。
【0034】
トナー付着量一定、トナー濃度一定で、キャリア帯電能CAを3条件で振ることでトナーのQ/Aが異なっている。キャリア帯電能CAは、トナーの帯電特性を決定するもので、トナーに電荷を付与させる能力である。
Q/Aは次のようになっている。
CA=28でのQ/A:−1.14×10−2[uC/cm2]
CA=18でのQ/A:−1.08×10−2[uC/cm2]
CA=12でのQ/A:−0.72×10−2[uC/cm2]
【0035】
図4をみると転写率95%付近で良好な値を保っていた転写率が、あるところを境に下がっていく。転写率の低下は、CA28で1600[v]付近、CA18で1500[V]付近、CA12で900[V]付近で発生しており、トナーのQ/Aの違いで、転写率低下開始バイアスが異なっていることがわかる。転写率低下領域では、転写ニップ内での放電が観察され、この放電により、ニップ内トナーの極性が不安定になり、さまざまな画像劣化が発生する。転写チリや局部的な転写抜け、また、画像の再現性(ザラツキ、色、ドットの再現性)などの原因となる。ここで、「転写チリ」とは、1次転写時に感光体ドラム上に形成されたトナー像が、本来転写されるべき位置に転写されずその周辺部に拡散して転写されてしまい、結果として画像がぼやけてしまう現象であり、特に細線部分で画像のシャープさを損なわせる。「転写抜け」とは、1次転写時又は2次転写時に局部的にトナーが正常に転写されず、最終的な画像媒体である転写紙等の転写材上の画像中に、局部的に全くトナーが転写されず、いわゆる虫喰い状の部分を生ずることをいう。虫喰い状の画像は、面積画像の場合にはある面積を以って転写抜けとなる他、ライン画像の場合にはラインが途切れるように転写抜けを生ずる。
【0036】
Q/Aが高いほど転写率良好な領域が広く安定しており、横軸に感光体ドラム上Q/Aを、縦軸に1次転写バイアスをとり、各Q/Aでの転写率低下開始バイアスをプロットしたものが図5である。線形近似により、関係式を求めると、下記の式3のようになる。
【0037】
【式3】
y=−1.6x×105−270
【0038】
ここで、x,yは像担持体上の単位面積あたりのトナー帯電量x[uC/cm2]、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の中間転写ベルト上への転写時にかかる転写電圧y[V]である。転写率低下バイアス以下に転写バイアスを抑え、下記の式4で示されるように、転写率95%くらいまでを最適な転写バイアスとし、メイン制御部に記憶させておき、検知されたQ/Aを式4による制御により、適正な転写バイアスでの転写をおこなう。
【0039】
【式4】
y=−1.6x×105−270
【0040】
次に、転写電界強度Eでの制御方法を説明する。まず、トナーによる電界強度E’はこのようにして決定される。トナー像の電位Vt、感光体画像部書き込み電位VLより、トナー間の電位差はVt−VLとなり、トナー高さhより、下記の式5で決定される。
【0041】
【式5】
E’=(Vt−VL)/h
【0042】
また、感光体ドラムと中間転写ベルト間にかかる電界強度E’’は像担持体と中間転写体間にかかる電位Vbとトナー高さhをそのまま感光体ドラムと中間転写ベルト間のギャップとみなし、下記の式6で決定される。
【0043】
【式6】
E’’=Vb/h
【0044】
よって、トナー層にかかる転写電界強度Eは、下記の式7で決定される。
【0045】
【式7】
E=E’’−E’
={Vb−(Vt−VL)}/h
【0046】
ここで、パッシェンの法則により放電開始電界Epaは、下記の式8のようになる。
【0047】
【式8】
Epa=312+6.2×106g (g>8um)
Epa=362 (4.8um<g<8um)
Epa=75.4×106g (g<4.8um)
g:空隙幅[m]
【0048】
トナー付着高さhを空隙幅gとみなしてよく、下記の式9のように放電開始電界Epaを越えないよう転写電界強度Eを制御する。
【0049】
【式9】
E<Epa
【0050】
このパッシェンの法則で示される放電開始電界Epaを越えると、放電が発生し、電荷の乱れによる転写率の低下や、カラー画像における再現性の低下が起こる。
【0051】
タンデム型中間転写方式のカラープリンタにおいて複数色のトナーを中間転写ベルト上へ転写する場合、すでに中間転写ベルト上にトナー像が形成されていると最適な転写バイアスはそのトナー付着量によって変化する。トナー付着量は転写を重ねるごとに増えていくので帯電量も増加していき、トナーによる電界強度が強まり、転写電界強度を弱める作用を及ぼすので、結果、転写電界強度は強くしなければならない。しかし、転写を重ねるごとに複数の色を重ねる個所と、単色の個所とでQ/Aにばらつきがでてくる。そこに、強い転写電界強度をかけてしまうと、Q/Aの低い個所で放電開始電界を越え放電し、画像の乱れが起こるので、それを防止する。
【0052】
1色目の転写後に中間転写ベルト10上のトナーパターン像を光学センサ91、表面電位計96によりトナー付着量およびトナー帯電量を検知し、式9に基づいて転写電界強度を制御する。トナーパターン像は付着量の異なるパターンが複数ある。放電開始電界を越えない値で転写電界強度を制御する。2色目以降も同様の操作により転写電界強度を制御する。
【0053】
また、中間転写ベルト10上のQ/Aは光学センサ91〜93、表面電位計96〜98を設置することなしにメイン制御部での算出も可能である。感光体ドラム上で検出したデータ(光学センサ81〜84、表面電位計86〜89)により、感光体ドラム上のQ/Aおよびトナー付着量がわかっているので、それをもとに、読み込んだ画像の色データをもとに形成されている各色のトナー量を割り出し、たし合わせることで複数色時でのQ/Aおよびトナー付着量を算出できる。それらの算出結果に基づき、メイン制御部での式9による転写電界強度制御をおこなう。
【0054】
このような転写電界強度制御のほかにQ/Aによる転写バイアス制御をおこなってもよい。メイン制御部に記憶されているQ/Aと転写バイアスの相関関係より、転写率がわかるので中間転写ベルト10上のQ/Aを算出し、制御することもできる。
【0055】
前記のように単位面積当たりのトナー帯電量およびトナーの付着量による転写電界強度制御、または、1次転写バイアス制御によって過剰な転写電界強度による画像の乱れを防止した。
【0056】
前記実施の形態は好ましい一例を示したにすぎず、実際の実施に際して請求項に記載した技術的事項の範囲内で種々の設計的な変更や修正ができることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】
請求項1ないし6の発明は、トナー付着量検出手段とトナー帯電量検出手段の両方の検出結果に基づいて転写装置の転写電界強度を制御する制御手段を設けることにより、画像の乱れを生じない最適な転写電界強度での転写がおこなえるようになった。
【0058】
請求項7の発明は、放電開始電圧を越えないように転写電界強度を制御することによって過剰な転写電界強度による画像の乱れを防止した。
【0059】
請求項8の発明は、転写率低下開始バイアスを越えないように転写バイアスを制御することによって過剰な転写バイアスによる画像の乱れを防止した。
【0060】
請求項9の発明は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返す場合において、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写電界強度を、放電開始電界を越えないようにトナー層にかかる転写電界強度を制御することにより、カラー画像における再現性の低下を防止した。
【0061】
請求項10の発明は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返す場合において、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写バイアスを、転写率低下開始バイアス以下で制御することにより、カラー画像における再現性の低下を防止した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】同上の要部拡大図である。
【図3】同上の光学センサと表面電位計の設置例を示す要部拡大図である。
【図4】帯電能の異なるキャリアと転写率の関係を示すグラフである。
【図5】感光体ドラム上のQ/Aと転写率低下開始バイアスの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
100 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
10 中間転写ベルト
40Y,M,C,B 感光体ドラム
81〜84,91〜93 光学センサ(トナー付着量検出手段)
86〜89,96〜98 表面電位計(トナー帯電量検出手段)
Claims (10)
- 像担持体上に画像を形成するための露光手段と現像手段とを有する画像形成装置であって、前記像担持体上に形成された基準トナーパターン像の付着量を検出するトナー付着量検出手段と、帯電量を検出するトナー帯電量検出手段と、前記トナー付着量検出手段及びトナー帯電量検出手段の両方の検出結果に基づいて転写電界強度を制御する制御手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記トナー付着量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーパターン像の付着量を検出する請求項1記載の画像形成装置。
- 前記トナー付着量検出手段は、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の現像によって、該基準トナーパターン像に付着したトナーパターン像の付着量を検出する請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記トナー付着量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーから光学センサによりトナー付着量を検出する請求項2記載の画像形成装置。
- 前記トナー帯電量検出手段は、像担持体上に形成した基準トナーパターン像の現像によって、該基準トナーパターン像に付着したトナーから表面電位計により単位面積当たりのトナー帯電量を検出する請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記トナー帯電量検出手段は、トナーの中間転写体上への転写によって、該中間転写体上に付着したトナーから表面電位計により単位面積当たりのトナー帯電量を検出する請求項2記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、像担持体上の単位面積あたりのトナー帯電量x[uC/cm2]、像担持体上に形成された基準トナーパターン像の中間転写体上への転写時にかかる転写電圧y[V]としたときに、
y<1.6x×105−270
を満たすように制御する請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、複数色のトナーを中間転写体上へ転写する場合において、すでに中間転写体上に転写されたトナー像が形成され、その上にさらに転写を繰り返すとき、2色目以降の転写時に各色の転写時の最適な転写電圧y[V]を、
y<1.6x×105−270
を満たすように制御する請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2002233268A JP2004070251A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 画像形成装置 |
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JP2002233268A Withdrawn JP2004070251A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008026659A (ja) * | 2006-07-21 | 2008-02-07 | Sharp Corp | 画像形成装置 |
US7466933B2 (en) | 2005-01-14 | 2008-12-16 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus in which reverse transfer of a developing agent is prevented |
JP2010139707A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002233268A patent/JP2004070251A/ja not_active Withdrawn
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