JP2004069384A - X線異物検出装置,x線異物検出方法及びx線異物検出プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被検査物Wに対してX線を曝射する。被検査物Wを透過したX線の透過量に基づく透過画像データを出力する。透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、透過画像データをフィルタリング処理して第一出力データを出力する。透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、透過画像データをフィルタリング処理して第二出力データを出力する。第一出力データと第二出力データとに基づき透過画像データのエッジデータを抽出する。エッジデータに基づいて閾値を設定し、第一出力データと閾値とに基づいて異物の有無を判定する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物に対し、X線を曝射したときのX線の透過量から被検査物中の異物を検出するX線異物検出装置,X線異物検出方法及びX線異物検出プログラムに関し、特に被検査物中の異物を的確に抽出できるX線異物検出装置,X線異物検出方法及びX線異物検出プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
X線異物検出装置は、搬送ライン上を順次搬送されてくる各品種の被検査物(生肉、魚、加工食品、医薬など)にX線を曝射し、この曝射したX線の透過量から被検査物中に金属、ガラス、石、骨などの異物が混入しているか否かを検出する装置である。
【0003】
図14はこの種の従来のX線異物検出装置を示す斜視図である。図示のようにコンベア50上を被検査物Wが搬送されて行く途中位置にX線発生器51と、X線検出器52が対向配置される。X線発生器51は搬送中の被検査物WにX線を曝射し、X線検出器52は被検査物Wを透過したX線の透過量に応じた電気信号(X線透過データ、例えば輝度値)を出力する。装置内部に設けられる処理手段は、この輝度値に基づいて処理を行い、異物の混入の有無を判断する。
【0004】
すなわち、処理手段では、図15(a)に示すように、被検査物W1を輝度値で表した透過画像を、同図(b)に示すように、所定の差分フィルタにより輝度値をフィルタリング処理している。なお、この差分フィルタは、例えば、透過画像の任意の注目画素とその注目画素を含む近傍画素の平均値との差分を算出し、その差分が負であるときは0に変換するフィルタである。
【0005】
したがって、この差分フィルタによるフィルタリング処理では、透過画像は、周辺画素より輝度値の高い画素、例えば、異物A1や被検査物W1の周縁E1が強調されることとなる。
【0006】
このフィルタリング処理を利用して、異物が混入又は付着されていない被検査物のサンプルを複数、例えば10個、X線異物検出装置にて検査し、各サンプルのエッジの画素の輝度値を算出し、これらの統計結果から単一の閾値ΔSを決定し、初期設定値とする。
【0007】
そして、実際に、未検査の被検査物W1を検査する場合、その被検査物W1の透過画像を上記差分フィルタにてフィルタリング処理する。そして、図15(b)に示すように、フィルタリング処理後の出力値が、例えば閾値ΔS1未満であれば異物無しと判定し、閾値ΔS1以上であれば異物と判定する。
【0008】
しかしながら、同種の被検査物においても、図15(a)に示す被検査物W2のように個体差が有り、例えば、厚みがそれぞれ異なったりしてX線透過量にばらつきがあり、同図(c)に示すように、フィルタリング処理後において、被検査物W2の周縁データE2が閾値ΔS1以上となる場合がある。したがって、本来異物ではない被検査物W2の周縁E2が、誤って異物と判定されてしまうこととなり、異物検出の精度上問題となっていた。
【0009】
また、周縁データE2を異物と判定しないように、単一の閾値ΔS2を設定してしまうと、被検査物W1,W2に混入又は付着されていない検査領域内の異物B1,B2や、被検査物に混入又は付着されているが比較的X線透過量の少ない異物A1,A2は、上記フィルタリング処理をすると、図15(b),(c)に示すように、閾値ΔS2未満の出力値となってしまう。したがって、本来抽出されなければならない異物が誤って抽出されないこととなる。また、これを防止するために、閾値ΔSを厳しく設定すると、製品の歩留りが悪くなるという問題となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記従来技術の問題点を解消するためになされたものであって、その目的とするところは、被検査物から異物のみを正確に検出して、X線による異物検出の精度の向上を図ることにある。
【0011】
また他の目的は、検査しようとする被検査物ごとに閾値を動的に設定することにより、被検査物の個体差により生じる誤検出を防止して、X線による異物検出の精度の向上を図ることにある。
【0012】
更に他の目的は、検査しようとする被検査物を含む検査領域を領域分割して、その領域ごとに閾値を可変させることにより、検査領域内の被検査物に混入又は付着されている異物や、被検査物に混入又は付着されていないが検査領域内に存在する異物を検出し、更なるX線による異物検出の精度の向上を図ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
請求項1記載のX線異物検出装置は、被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出装置(1)において、
前記被検査物に対してX線を曝射するX線発生器(8)と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力するX線検出器(9)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第一差分フィルタ処理手段(23)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第二差分フィルタ処理手段(24)と、
前記第一フィルタ処理手段からの第一出力データと、前記第二フィルタ処理手段からの第二出力データと、に基づき、前記透過画像データのエッジデータを抽出するエッジデータ抽出手段(25)と、
前記エッジデータに基づいて閾値(ΔS)を設定する閾値設定手段(26)と、
前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する異物判定手段(27)と、
を具備することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載のX線異物検出装置は、被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出装置(1)において、
前記被検査物に対してX線を曝射するX線発生器(8)と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力するX線検出器(9)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第一差分フィルタ処理手段(23)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第二差分フィルタ処理手段(24)と、
前記第一フィルタ処理手段から出力される第一出力データ及び前記第二フィルタ処理手段から出力される第二出力データを、所定の処理領域毎に抽出する出力データ抽出手段(28)と、
前記各処理領域内における前記第一出力データ及び前第二出力データに基づき、前記処理領域ごとに、前記処理領域内の前記透過画像データのエッジを抽出するエッジデータ抽出手段(25)と、
前記処理領域ごとに、前記エッジデータに基づいて閾値(ΔS)を設定する閾値設定手段(26)と、
前記処理領域ごとに、前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する異物判定手段(27)と、
を具備することを特徴とする。
【0015】
請求項3記載のX線異物検出方法は、被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出方法において、
前記被検査物に対してX線を曝射する工程と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理して第一出力データを出力する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理して第二出力データを出力する工程と、
前記第一出力データと、前記第二出力データと、に基づき、前記透過画像データのエッジデータを抽出する工程と、
該エッジデータに基づいて閾値を設定する工程と、
前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載のX線異物検出方法は、被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出方法において、
前記被検査物に対してX線を曝射する工程と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する工程と、
前記第一フィルタ処理手段から出力される第一出力データ及び前記第二フィルタ処理手段から出力される第二出力データを、所定の処理領域毎に抽出する工程と、
前記各処理領域内における前記第一出力データ及び前第二出力データに基づき、前記処理領域ごとに、前記処理領域内の前記透過画像データのエッジを抽出する工程と、
前記処理領域ごとに、前記エッジデータに基づいて閾値(ΔS)を設定する工程と、
前記処理領域ごとに、前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載のX線異物検出プログラムは、請求項3記載のX線異物検出方法をコンピュータにより実行させることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載のX線異物検出プログラムは、請求項4記載のX線異物検出方法をコンピュータにより実行させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1はX線異物検出装置の外観を示す斜視図である。
X線異物検出装置1は、被検査物Wの製造工程中の搬送ラインの一部に設けられ、所定間隔をおいて順次搬送されてくる被検査物W中(表面も含む)に混入される異物の有無を検出する。このX線異物検出装置1は、搬送部3と異物検出部4とが装置本体1a内部に設けられ、表示器7が装置本体1aの前面上部に設けられている。
【0020】
搬送部3は、例えば生肉、魚、加工食品、医薬などの各品種の被検査物Wを搬送する。この搬送部3は、装置本体1aに対して水平に配置されたベルトコンベアで構成される。搬送部3は、駆動モータ6の駆動により予め設定された所定の搬送速度で搬入口3aから搬入された被検査物Wを搬出口3b側(図中搬送方向X)に向けて搬送させる。
【0021】
異物検出部4は、搬送される被検査物Wを搬送路途中において異物を検出するもので、搬送部3の上方に所定高さ離れて設けられるX線発生器8と、搬送部3内にX線発生器8と対向して設けられるX線検出器9を備えて構成される。
【0022】
X線発生器8は、金属製の箱体11内部に設けられる円筒状のX線管12を不図示の絶縁油により浸漬した構成であり、X線管12の陰極からの電子ビームを陽極ターゲットに照射させてX線を生成している。X線管12は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向Xと直交する方向(Y方向)に設けられている。X線管12により生成されたX線は、下方のX線検出器9に向けて、長手方向に沿った不図示のスリットにより略三角形状のスクリーン状にして曝射するようになっている。
【0023】
X線検出器9は、被検査物Wに対してX線が曝射されたときに、被検査物Wを透過してくるX線を検出し、この検出したX線の透過量に応じた電気信号を出力している。このX線検出器9は、搬送部3上を搬送される被検査物Wの搬送方向Xと直交するY方向に沿って設けられる。このX線検出器9には、ライン状に配列された複数のフォトダイオードと、フォトダイオード上に設けられたシンチレータとを備えたアレイ状のラインセンサが用いられる。
【0024】
このような構成によるX線検出器9では、被検査物Wに対してX線発生器8からX線が曝射されたときに、被検査物Wを透過してくるX線をシンチレータで受けて光に変換する。さらにシンチレータで変換された光は、その下部に配置されるフォトダイオードによって受光される。そして、各フォトダイオードは、受光した光を電気信号に変換して出力する。このX線検出器9は、受けたX線の強さに対応したレベルを有した電気信号をデータメモリ20に出力する。
【0025】
図2は、同装置の機能的構成を示すブロック図である。X線検出器9からのX線透過のデータは、データメモリ20に格納される。データメモリ20に格納されている透過画像データは、10、12bit/pixel 等のグレイ画像である。なお、処理手段13は図示しないCPU等及びメモリ等を有しており、該メモリにはX線異物検出プログラムが格納されているが、それは後述する処理手段21内の各手段22〜27により機能的に表現されている。
【0026】
前処理手段22は、データメモリ20に格納されているX線の透過画像データに、log 変換、線形変換を施す前処理を行う。
【0027】
第一差分フィルタ処理手段23は、前処理された透過画像データを、第一差分フィルタにより、フィルタリング処理する。
【0028】
ここで、第一差分フィルタとは、前処理された透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する差分フィルタである。例えば、所定のカーネルサイズのラプラシアンフィルタによって、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出する。そして、その差分の演算結果が負値であるときは、変換後の画素の輝度値を「0」に変換し、正値又は零値のときは、演算結果をそのまま出力処理する。なお、第一差分フィルタ処理手段23から出力される出力データを第一出力データと呼ぶ。
【0029】
第二差分フィルタ処理手段24は、前処理された透過画像データを、第二差分フィルタにより、フィルタリング処理する。
【0030】
ここで、第二差分フィルタとは、前処理された透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる。第二差分フィルタでは、第一差分フィルタのカーネルサイズと同サイズのラプラシアンフィルタにより、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出する。そして、その差分の演算結果が負値であるときは、変換後の画素の輝度値を負値の絶対値に変換し、正値又は零値のときは、演算結果をそのまま出力する。なお、第二差分フィルタ処理手段24から出力される出力データを第二出力データと呼ぶ。
【0031】
エッジデータ抽出手段25は、第一差分フィルタ処理手段23から出力処理された第一出力データと、第二差分フィルタ処理手段24から出力処理された第二出力データと、に基づき、前処理された透過画像データからエッジを抽出する。抽出されたエッジはエッジデータとして出力される。
【0032】
閾値設定手段26は、エッジデータから、例えばその最大値を検出して、その輝度値を閾値ΔSとする。
【0033】
異物判定手段27は、閾値設定手段26で設定された閾値と、図4(b)に示す第一出力データに基づいて異物か否かを判定する。すなわち、第一出力データが総て閾値以下であれば、その被検査物は異物無しと判定される。一方、第一出力データが閾値より大きければ、その被検査物は異物有りと判定される。
【0034】
次に、本実施の形態の作用について図3のフローチャートを用いて説明する。まず、コンベアに被検査物Wを載置して被検査物Wを搬送する。X線発生器8からX線を被検査物Wに曝射する(ST1)。そして透過画像データはデータメモリ20に格納される(ST2)。透過画像データは前処理手段22で前処理される(ST3)。このときの被検査物Wの周縁付近の透過画像データを図4(a)に示す。同図に示すように、被検査物Wの周縁データE及びE’はステップエッジとなり、異物データA及びA’はラインエッジとして検出される。
【0035】
そして、第一差分フィルタ処理手段23にて、フィルタリング処理がなされる。この第一差分フィルタでの変換後の第一出力データを図4(b)に示す。被検査物Wの周縁データのステップエッジの点線部分E’及び異物データのラインエッジの点線部分A’は負値であるため、「0」に変換される。
【0036】
また、第二差分フィルタ処理手段24にて、フィルタリング処理がなされる。この第二差分フィルタでの変換後の第二出力データを図4(c)に示す。被検査物Wの周縁データを示すステップエッジの点線部分E’及び異物データのラインエッジの点線部分A’は負値であるため、正値に反転される。被検査物Wの周縁データはステップエッジであるので、点線部分E’と実線部分Eの絶対値はほぼ同じ値となる。一方、異物データはラインエッジであるため、点線部分A’の絶対値は実線部分Aの絶対値よりも極端に小さい値となる(ST4)。
【0037】
次に、エッジデータ抽出手段25において、第一出力データと第二出力データとに基づいて被検査物Wの透過画像データからエッジを抽出する(ST5)。すなわち、第一出力データと第二出力データの差分(エッジデータ)を算出する。算出結果は図4(d)のようになる。同図に示すように、被検査物Wの周縁のエッジデータE”は、ステップエッジの負値の部分E’の絶対値であり、異物のエッジデータA”は、ラインエッジの負値の部分A’の絶対値である。
【0038】
そして、閾値設定手段26により、エッジデータE”及びA”から閾値ΔSを設定する(ST6)。すなわち、図4(d)に示すように、エッジデータの最大値を検出して、その輝度値を閾値とする。この場合、エッジデータE”がエッジデータA”よりも大きいので、エッジデータE”が閾値ΔSとして設定される。
【0039】
この後、異物判定手段27にて第一出力データに閾値ΔSが適用される(ST7)。図4(e)に示すように、第一出力データのうち、閾値ΔSより大きい輝度値(異物データA)が検出されると(ST7−YES)、その被検査物Wは異物有りと判定される。そして、表示器15にエラー表示がされ(ST8)、終了する。一方、輝度値が閾値ΔS以下であれば(ST7−NO)、異物無しと判定され、終了する。
【0040】
本実施の形態によれば、被検査物Wごとに、被検査物Wの個体差により生じる周縁の変動に追従して閾値ΔSを設定することが可能となる。これにより、被検査物W自体の周縁と被検査物Wに存在する異物とを区別することができ、高精度の異物検出が可能となる。
【0041】
次に第二実施の形態について図5を用いて説明する。第一実施の形態と同一個所には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0042】
本実施の形態では、更に、処理手段21内に領域データ抽出手段28を機能的に有する。本実施の形態では、閾値の設定を所定の処理領域Ri(i=1,2,…,n)毎に設定するために、領域データ抽出手段28には、第一差分フィルタ処理手段23と第二差分フィルタ処理手段24とにより処理されたデータが送出される。領域データ抽出手段28は、処理領域Ri毎の各フィルタ処理されたデータを抽出する。
【0043】
したがって、本実施の形態におけるエッジデータ抽出手段25,閾値設定手段26及び異物判定手段27は、各処理領域Riごとに機能する。
【0044】
次に、本実施の形態の作用について図6,図7を用いて説明する。なお、図7では、便宜上、処理領域を連結した状態で表している。まず、コンベアに被検査物Wを載置して被検査物を搬送する。X線発生器8からX線を被検査物に曝射する(ST21)。そして透過画像データはデータメモリ20に格納される(ST22)。透過画像データは前処理手段22で前処理される(ST23)。
【0045】
このときの被検査物Wの周縁付近の透過画像データを図7(a)に示す。同図に示すように、被検査物Wの周縁は、ステップエッジE及びE’となり被検査物W内の異物はラインエッジA及びA’として検出され、被検査物W外の異物はラインエッジB及びB’として検出される。
【0046】
そして、透過画像データを、第一差分フィルタ処理手段23及び第二差分フィルタ処理手段24に送出する。
【0047】
第一差分フィルタ処理手段23では透過画像データをフィルタリング処理する。この第一差分フィルタでの変換後の第一出力データを図7(b)に示す。点線部分A’,B’及びE’は負値であるため、「0」に変換される。
【0048】
また、第二差分フィルタ処理手段24においても同様に、透過画像データをフィルタリング処理がなされる。この第二差分フィルタでの変換後の第二出力データを図7(c)に示す。点線部分A’,B’及びE’は負値であるため、正値A”,B”及びE”に反転される。被検査物Wの周縁データは、ステップエッジであるので、点線部分E’の絶対値E”と実線部分Eはほぼ同じ値となる。一方、異物データはラインエッジとなるため、点線部分A’,B’の絶対値A”,B”は実線部分A,Bよりも極端に小さい値となる(ST24)。
【0049】
ここで、閾値設定にあたって、第一実施の形態が画像全体で一つの閾値を設定していたのに対して、本実施の形態では、画像中の任意の大きさの領域ごとに閾値を設定する。すなわち、i=1とし(ST25)、第一差分フィルタ処理手段23及び第二差分フィルタ処理手段24によって処理された第一出力データ及び第二出力データから、それぞれ同位置、同サイズの処理領域Ri(i=1)内の第一出力データ及び第二出力データを抽出する(ST26)。
【0050】
次に、エッジデータ抽出手段25において、処理領域Ri内の第一出力データと第二出力データとに基づいて被検査物の透過画像データからエッジデータを抽出する(ST27)。すなわち、処理領域Ri内の第一出力データと第二出力データの差分がエッジデータとなる。算出結果であるエッジデータは図7(d)のようになる。同図に示すように、被検査物Wの周縁のエッジデータE”は、ステップエッジの負値の部分E’の絶対値であり、異物のエッジデータA”,B”は、ラインエッジの負値の部分A’,B’の絶対値である。
【0051】
そして、閾値設定手段26により、エッジデータから処理領域Riの中心部、縦l画素、横m画素(l,mは任意の正の整数で、それぞれ処理領域の横幅、縦幅を示す)の閾値ΔSi(i=1,2,…,n:n=画像全体の画素数/(l×m))を設定する(ST28)。すなわち、図7(d)に示すように、処理領域Ri内におけるエッジデータの最大値を検出して、例えばその輝度値を当該処理領域Riの中心部、縦l画素、横m画素分での閾値ΔSiとする。ここで各処理領域Riの位置は、走査線方向左側の隣り合う領域からl画素、垂直方向上側の隣り合う領域からm画素ずれている。
【0052】
この後、異物判定手段27にて第一出力データに処理領域Riの閾値ΔSiが適用される(ST29)。図7(e)に示すように、第一出力データの処理領域Riの中心、縦l画素、横m画素分内で、閾値ΔSiより大きい輝度値(異物データA)が検出されると(ST29−YES)、その被検査物Wは異物有りと判定される。そして、表示器30にエラー表示がされ(ST30)、終了する。
【0053】
一方、閾値ΔSi以下であれば(ST29−NO)、その処理領域Riの中心、縦l画素、横m画素分内では異物無しと判定される。i=nでないとき、即ち、全透過画像データの判定が終了していないときは(ST31−NO)、処理領域Riの移動を実行(i=i+1)し(ST32)、次の処理領域Riに移行する。i=nのとき、即ち、透過画像データが総て判定されたときは(ST31−YES)、終了する。
【0054】
本実施の形態によれば、被検査物Wの処理画像データを処理領域Riごとに分割したため、それぞれ、その処理領域Riの中心部、縦l画素、横m画素分に対し、他の処理領域と独立して閾値ΔSiを設定することが可能となる。すなわち、被検査物Wの透過画像データの値に追従させて閾値ΔSiを設定することが可能となる。したがって、被検査物W外の異物の輝度値(異物データB)が被検査物Wの輝度値よりも低い場合であっても、その異物データBを検出することができ、高精度の異物検出が可能となる。
【0055】
なお、上述したいずれの実施の形態においても、第一差分フィルタとして用いたのは、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出して注目画素の輝度値とするラプラシアンフィルタにおいて、その差分の演算結果が負値であるときは、変換後の画素の輝度値を「0」に変換し、正値又は零値のときは、そのまま注目画素の輝度値から変換処理するものを適用した。しかし、このようなフィルタに限定されることはなく、前処理された透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する差分フィルタであればよい。
【0056】
例えば、ラプラシアンフィルタの代わりに他の差分フィルタ、例えば、一次微分フィルタやゾーベルフィルタを適用し、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出して、その差分の演算結果が負値であるときは、変換後の画素の輝度値を負値から「0」に変換し、正値又は零値のときは、そのまま変換処理する差分フィルタであってもよい。
【0057】
また、上記差分フィルタは、ラプラシアンフィルタ,一次微分フィルタ,ゾーベルフィルタを適用し、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出することとしているが、全画素の平均値に限定されることはなく、例えば、カーネル内の画素の中央値を用いても良い。
【0058】
また同様に、上述したいずれの実施の形態においても、第二差分フィルタとして用いたのは、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出して注目画素の輝度値とするラプラシアンフィルタにおいて、その差分の演算結果が負値であるときはその絶対値に変換し、正値又は零値のときは、そのまま変換処理するものを適用した。しかし、このようなフィルタに限定されることはなく、前処理された透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる差分フィルタであればよい。
【0059】
例えば、ラプラシアンフィルタの代わりに他の差分フィルタ、例えば、一次微分フィルタやゾーベルフィルタを適用し、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出して、その差分の演算結果が負値であるときはその絶対値に変換し、正値又は零値のときは、そのまま注目画素の輝度値から変換処理する差分フィルタであってもよい。
【0060】
また、上記差分フィルタは、ラプラシアンフィルタ,一次微分フィルタ,ゾーベルフィルタを適用し、注目画素とカーネル内の全画素の平均値との差分を算出することとしているが、全画素の平均値に限定されることはなく、例えば、カーネル内の画素の中央値を用いても良い。
【0061】
【実施例1】
ここで第1本実施の形態の実施例1について説明する。被検査物Wとしてスライスハムを用いる。図8は、前処理手段22による前処理後のスライスハムの透過画像データである。これを第一差分フィルタ処理手段23にてフィルタリング処理をしたときの第一出力データを図9に示す。この画像データでは、スライスハムに付着又は混入している異物Aと、スライスハム自身の周縁Eが検出される。これを閾値設定手段26にて設定された閾値で処理すると、図10に示すように異物のみが検出されることとなる。
【0062】
【実施例2】
次に第二実施の形態の実施例2について説明する。本実施例2では、3個のアルミホイール容器にそれぞれ2つずつ収納されている肉団子を被検査物Wとして用いた。ここで異物には、肉団子に付着又は混入されているものと、各アルミホイール容器の間に存在するものがあるものがある。
【0063】
図11は、前処理手段22による前処理後の肉団子の透過画像データである。これを第一差分フィルタ処理手段23にてフィルタリング処理をしたときの第一出力データを図12に示す。この画像データでは、肉団子に付着又は混入している異物と、肉団子の周縁、即ち、アルミホイール容器の輪郭と、各アルミホイール容器間に存在する異物が検出される。これを閾値設定手段26にて設定された各処理領域ごとの閾値で処理すると、図13に示すように異物のみが検出されることとなる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、被検査物ごとに、被検査物の個体差により生じるエッジの変動に追従して閾値を設定することが可能となる。これにより、被検査物自体のエッジと被検査物に存在する異物とを区別することができ、高精度の異物検出が可能となる。
【0065】
また、出力データを処理領域ごとに抽出することにより、他の処理領域と独立して閾値を設定することが可能となる。すなわち、被検査物の透過画像データの値に追従させて閾値を設定することが可能となる。したがって、異物の透過画像データが被検査物の周縁の透過画像データよりも低い場合であっても、その異物を検出することができ、高精度の異物検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線異物検出装置の概略斜視図である。
【図2】本発明による第一実施の形態のX線異物検出装置の概略ブロック構成図である。
【図3】本発明による第一実施の形態のX線異物検出装置の作用を示すフローチャートである。
【図4】本発明による第一実施の形態のX線異物検出装置の処理手段内の処理内容を示す図である。
【図5】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の概略ブロック構成図である。
【図6】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の作用を示すフローチャートである。
【図7】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の処理手段内の処理内容を示す図である。
【図8】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の実施例1において、被検査物としてスライスハムを用いた場合の透過画像データである。
【図9】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の実施例1において、被検査物としてスライスハムを用いた場合のエッジデータである。
【図10】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の実施例1において、被検査物としてスライスハムを用いた場合の異物のエッジデータである。
【図11】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の実施例2において、被検査物として肉団子を用いた場合の透過画像データである。
【図12】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の実施例2において、被検査物として肉団子を用いた場合のエッジデータである。
【図13】本発明による第二実施の形態のX線異物検出装置の実施例2において、被検査物として肉団子を用いた場合の異物のエッジデータである。
【図14】従来のX線異物検出装置の概略図である。
【図15】従来のX線異物検出装置の処理手段内の処理内容を示す図である。
【符号の説明】
1…X線異物検出装置
8…X線発生器
9…X線検出器
23…第一差分フィルタ処理手段
24…第二差分フィルタ処理手段
25…エッジデータ抽出手段
26…閾値設定手段
27…異物判定手段
28…出力データ抽出手段
W…被検査物
ΔS…閾値
Claims (6)
- 被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出装置(1)において、
前記被検査物に対してX線を曝射するX線発生器(8)と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力するX線検出器(9)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第一差分フィルタ処理手段(23)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第二差分フィルタ処理手段(24)と、
前記第一フィルタ処理手段からの第一出力データと、前記第二フィルタ処理手段からの第二出力データと、に基づき、前記透過画像データのエッジデータを抽出するエッジデータ抽出手段(25)と、
前記エッジデータに基づいて閾値(ΔS)を設定する閾値設定手段(26)と、
前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する異物判定手段(27)と、
を具備することを特徴とするX線異物検出装置。 - 被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出装置(1)において、
前記被検査物に対してX線を曝射するX線発生器(8)と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力するX線検出器(9)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第一差分フィルタ処理手段(23)と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する第二差分フィルタ処理手段(24)と、
前記第一フィルタ処理手段から出力される第一出力データ及び前記第二フィルタ処理手段から出力される第二出力データを、所定の処理領域毎に抽出する出力データ抽出手段(28)と、
前記各処理領域内における前記第一出力データ及び前第二出力データに基づき、前記処理領域ごとに、前記処理領域内の前記透過画像データのエッジを抽出するエッジデータ抽出手段(25)と、
前記処理領域ごとに、前記エッジデータに基づいて閾値(ΔS)を設定する閾値設定手段(26)と、
前記処理領域ごとに、前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する異物判定手段(27)と、
を具備することを特徴とするX線異物検出装置。 - 被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出方法において、
前記被検査物に対してX線を曝射する工程と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理して第一出力データを出力する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理して第二出力データを出力する工程と、
前記第一出力データと、前記第二出力データと、に基づき、前記透過画像データのエッジデータを抽出する工程と、
該エッジデータに基づいて閾値を設定する工程と、
前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する工程と、
を含むことを特徴とするX線異物検出方法。 - 被検査物(W)に向けてX線を曝射し、このX線の曝射に伴って前記被検査物を透過してくるX線の透過量から前記被検査物に存在する異物の有無を検出するX線異物検出方法において、
前記被検査物に対してX線を曝射する工程と、
前記被検査物を透過した前記X線の透過量に基づく透過画像データを出力する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を零値に変換する第一差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する工程と、
前記透過画像データのエッジを強調させ、かつ、負値を正値に反転させる第二差分フィルタにより、前記透過画像データをフィルタリング処理する工程と、
前記第一フィルタ処理手段から出力される第一出力データ及び前記第二フィルタ処理手段から出力される第二出力データを、所定の処理領域毎に抽出する工程と、
前記各処理領域内における前記第一出力データ及び前第二出力データに基づき、前記処理領域ごとに、前記処理領域内の前記透過画像データのエッジを抽出する工程と、
前記処理領域ごとに、前記エッジデータに基づいて閾値(ΔS)を設定する工程と、
前記処理領域ごとに、前記第一出力データと前記閾値とに基づいて異物の有無を判定する工程と、
を含むことを特徴とするX線異物検出方法。 - 請求項3記載のX線異物検出方法をコンピュータにより実行させることを特徴とするX線異物検出プログラム。
- 請求項4記載のX線異物検出方法をコンピュータにより実行させることを特徴とするX線異物検出プログラム。
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