JP2004057692A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】リーチ演出に関してより興趣を向上する。
【解決手段】前回大当たりとなったときのリーチ種別と同じ種別でリーチ演出を行うことが決定されている場合、3つの表示位置12L〜12Rの図柄変動中に、図柄表示器12の表示画面上部に「REPLAY!」という文字を表示させる(図3(b)参照)。
【効果】遊技者の期待感をより高めることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】前回大当たりとなったときのリーチ種別と同じ種別でリーチ演出を行うことが決定されている場合、3つの表示位置12L〜12Rの図柄変動中に、図柄表示器12の表示画面上部に「REPLAY!」という文字を表示させる(図3(b)参照)。
【効果】遊技者の期待感をより高めることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、始動口に遊技球が入るのに応答して大当たり抽選を行い、この大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に、遊技者が多数個の賞球(遊技球)を獲得可能な大当たり遊技を実行するパチンコ機が知られている。この種のパチンコ機には、例えば大当たり抽選の抽選結果を遊技者に報知するための図柄表示器が備えられている。
【0003】
図柄表示器は、例えば左の表示位置、中央の表示位置および右の表示位置の計3つの表示位置にそれぞれ図柄を表示できるようになっている。始動口に遊技球が入ると、3つの表示位置の図柄が変動を開始し、所定時間が経過した後、例えば左の表示位置、右の表示位置、中央の表示位置の順序で停止されていく。大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合、例えば3つの表示位置に同じ図柄の組み合わせ(大当たり図柄)が停止される。一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれの場合、3つの表示位置のうち少なくとも1つの表示位置に停止される図柄が、その他の表示位置に停止される図柄とは異なる図柄となるような組み合わせ(はずれ図柄)が停止される。このように、3つの表示位置に停止される図柄の組み合わせにより、大当たり抽選の抽選結果を遊技者に報知することができるようになっている。
【0004】
3つの表示位置の図柄が順次停止されていく過程で、左右の表示位置に同じ図柄が停止され、その後に中央の表示位置に停止される図柄によって大当たりか否かが決まるような状態(リーチ状態)になると、遊技者は、大当たりになるかもしれないという期待感を抱くこととなる。
この種のパチンコ機の中には、リーチ状態となってから中央の表示位置の図柄が停止されるまでの間に、例えば図柄表示器の表示画面にキャラクターを出現させ(表示させ)、出現したキャラクターごとに異なる種別の演出(リーチ演出)を実行できるようになっているものがある。このリーチ演出により、リーチ状態となってから中央の表示位置に図柄が停止されるまでの遊技を盛り上げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、リーチ演出に関してより興趣が向上された遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、複数の表示位置(12L〜12R)を有する図柄表示部(12)を備え、これらの複数の表示位置の図柄を変動させて、停止したときの図柄の組み合わせが予め定める組み合わせ(大当たり図柄)となった場合に、遊技者に有利な当たり遊技(大当たり遊技)を実行する遊技機であって、所定の条件が成立した場合(リーチ抽選に当選した場合)に、図柄が変動している上記複数の表示位置のうち一の表示位置(12C)を除く他の表示位置(12L、12R)に、上記一の表示位置に所定の図柄が停止すれば上記予め定める組み合わせとなるようなリーチ図柄を停止させるリーチ図柄停止手段(40、T9)と、上記他の表示位置にリーチ図柄が停止された後、上記一の表示位置の図柄が停止されるまでの間に、遊技を盛り上げるための複数種別(リーチA〜リーチC)のリーチ演出を実行可能なリーチ演出実行手段(40、T11)と、リーチ演出が行われた後、上記複数の表示位置に上記予め定める組み合わせで図柄が停止されて当たりとなった場合に、そのリーチ演出の種別を記憶しておくことができるリーチ種別記憶手段(44)と、上記リーチ種別記憶手段により記憶されている種別と同じ種別で再びリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知することができる当たりリーチ種別報知手段(40、T8)とを含むことを特徴とする遊技機である。
【0007】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
例えば、上記遊技機は、遊技盤に向けて遊技球を発射して遊技を行うパチンコ機である。遊技盤には、遊技球が入球可能な始動口が配置されており、この始動口に遊技球が入ることに応答して、大当たり遊技(当たり遊技)を実行するか否かを決定するための大当たり抽選が実行される。
【0008】
遊技盤には、例えば左の表示位置、中央の表示位置、右の表示位置の3つの表示位置を有する図柄表示器(図柄表示部)が配置されている。各表示位置の図柄は、例えば始動口に遊技球が入ることに応答して変動を開始し、所定時間経過後に、例えば左の表示位置、右の表示位置、中央の表示位置の順序で停止していく。そして、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合には、3つの表示位置に同じ図柄の組み合わせ(予め定める組み合わせ)で図柄が停止されるようになっている。
【0009】
3つの表示位置の図柄が順次停止されていく過程で、左右の表示位置(他の表示位置)に同じ図柄が停止され、中央の表示位置(一の表示位置)に停止される図柄によって大当たりか否かが決まるような状態(リーチ状態)になると、遊技者は、大当たりになるかもしれないという期待感を抱くこととなる。
リーチ状態となった場合には、中央の表示位置に図柄が停止されるまでの間に、例えば図柄表示器の表示画面にキャラクターを出現させる(表示させる)ことにより、リーチ演出が行われる。リーチ演出時には、複数種類のキャラクターを出現させることができるようになっていて、各キャラクターに対応する複数種別のリーチ演出を行うことができるようになっている。このリーチ演出により、リーチ状態となってから中央の表示位置に図柄が停止されるまでの遊技を盛り上げることができるようになっている。
【0010】
通常、遊技者は、大当たりとなったときのリーチ演出に対して好印象を持っており、そのリーチ種別で再びリーチ演出が行われた場合には、大当たりになるのではないかという期待感を抱く。
本発明の構成によれば、以前に大当たりとなったときに実行されたリーチ演出の種別と同じ種別でリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知することができる。この報知により、大当たりとなる確率が高い旨の報知(大当たり告知)をより効果的に行うことができるので、遊技者の期待感をより高めることができる。したがって、リーチ演出に関してより興趣を向上できる。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記当たりリーチ種別報知手段(40、T8)は、上記複数の表示位置(12L〜12R)の図柄変動中に報知を開始するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機である。
この構成によれば、全ての表示位置の図柄変動中に上記当たりリーチ種別報知手段による報知を開始することにより、その後にリーチ状態となる旨を報知(いわゆるリーチ告知)することができる。したがって、遊技者の期待感をより高めることができるので、より興趣が向上されたリーチ演出とすることができる。
【0012】
請求項3記載の発明のように、上記リーチ種別記憶手段(44)は、リーチ演出が実行されて当たりとなる度に、記憶しているリーチ種別をその実行されたリーチ演出の種別に更新するものであることが好ましい。この場合、前回大当たりとなったときに実行されたリーチ演出の種別と同じ種別でリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知するような構成とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態に係るパチンコ機について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の構成を示す正面図である。このパチンコ機は、遊技盤1と、この遊技盤1に向けて発射装置(図示せず)から発射する遊技球の勢いを調節するためのハンドル2と、遊技盤1に向けて発射すべき遊技球を貯留しておくための上皿3と、上皿3に貯留しきれない遊技球を受けるための下皿4とを備えている。
【0014】
遊技盤1の周縁には、発射装置から発射された遊技球を遊技盤1の左側上部に導くための略円弧状のガイドレール11が配置されている。遊技盤1には、多数本の障害釘(図示せず)が配設されており、ガイドレール11に沿って遊技盤1の左側上部から上方に放たれた遊技球は、遊技盤1の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤1のほぼ中央には、例えば液晶表示器により構成された図柄表示器12が配置されている。この図柄表示器12の表示画面には、例えば3つの表示位置(左の表示位置12L、中央の表示位置12C、右の表示位置12R)が左右に並べて配置されていて、各表示位置12L〜12Rには、例えば「1」〜「9」の図柄(数字)を変動表示できるようになっている。これら3つの表示位置12L〜12Rに、それぞれ上記図柄のうちのいずれかの図柄を停止させることにより、図柄表示器12に3つの図柄を組み合わせて表示できるようになっている。
【0015】
図柄表示器12の下方には、遊技球が入球可能な始動口13が配置されている。この始動口13に遊技球が入ると、図示しない賞球払出装置から予め定める個数の賞球(遊技球)が上皿3に払い出されると共に、遊技者が多数個の賞球を獲得可能な大当たり遊技を実行できるか否かを決定するための大当たり抽選が行われる。
3つの表示位置12L〜12Rの図柄は、例えば始動口13に遊技球が入るのに応答して一斉に変動を開始し、所定時間が経過した後、例えば左の表示位置12L、右の表示位置12R、中央の表示位置12Cの順序で停止されていく。大当たり抽選の抽選結果は、これら3つの表示位置12L〜12Rに最終的に停止された図柄の組み合わせによって表示される。例えば、大当たり抽選の抽選結果が大当たりであれば、3つの表示位置12L〜12Rには、最終的に全て同じ図柄の組み合わせ(大当たり図柄)が停止される。一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれであれば、3つの表示位置12L〜12Rには、少なくとも1つの表示位置に停止される図柄が、その他の表示位置に停止される図柄とは異なる図柄となるような組み合わせ(はずれ図柄)が停止される。これにより、遊技者は、3つの表示位置12L〜12Rに停止された図柄の組み合わせを見れば、大当たり抽選の抽選結果が大当たりであるかはずれであるかを認識できる。3つの表示位置12L〜12Rに最終的に停止させる図柄(停止図柄)は、例えば始動口13に遊技球が入るのに応答して行われる停止図柄抽選により決定される。
【0016】
3つの表示位置12L〜12Rの図柄が順次停止されていく過程で、最初の2つの表示位置(左右の表示位置12L、12R)に同じ図柄(リーチ図柄)が停止され、残りの1つの表示位置(中央の表示位置12C)に停止される図柄によって大当たりか否かが決まるような状態(リーチ状態)になると、遊技者は、大当たりになるかもしれないという期待感を抱くこととなる。リーチ状態に突入させるか否かは、例えば始動口13に遊技球が入るのに応答して行われるリーチ抽選によって決定される。
【0017】
本実施形態では、左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄が停止されてリーチ状態となった場合、その後に中央の表示位置12Cに図柄が停止されるまでの間、図柄表示器12の表示画面にキャラクターを出現させる(表示させる)ことにより、遊技を盛り上げるための演出(リーチ演出)を実行できるようになっている。このリーチ演出時には、複数種類(例えば3種類)のキャラクターのうち、いずれかのキャラクターを出現させることができるようになっていて、出現するキャラクター毎に異なるリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を実行できるようになっている。このリーチ演出は、その後に中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄が停止して大当たりとなる確率が高い旨を報知する、いわゆる大当たり告知を兼ねていてもよい。リーチ演出を行うか否か、そして、リーチ演出を行うのであればいずれのリーチ種別で行うかは、リーチ抽選によりリーチ状態に突入させると決定された場合に行われるリーチ種別抽選により決定される。
【0018】
始動口13の下方には、例えば左右に長い長方形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な大入賞口14が配置されている。この大入賞口14に関連して、大入賞口14に遊技球を案内する開状態および大入賞口14に遊技球が入るのを阻止する閉状態に開閉可能な開閉板15が設けられている。すなわち、開閉板15は、遊技盤1の盤面に沿った状態で大入賞口14を閉塞して、大入賞口14に遊技球が入るのを阻止することができ、また、この状態から、例えば大入賞口14の下端縁に沿って配置された回動軸(図示せず)を中心に手前側に倒伏することにより、大入賞口14を開放して、大入賞口14上に落下してくる遊技球を大入賞口14内に導き入れることができる。
【0019】
大当たり遊技では、所定時間または所定個数の遊技球が大入賞口14に入るまで開閉板15を開状態にするといった動作を1ラウンドとし、この1ラウンド中に大入賞口14に入った遊技球のうち少なくとも1個が大入賞口14内の特別領域(いわゆるVゾーン)を通過していれば、次のラウンドを実行するといったようにして、開閉板15による大入賞口14の開放動作が所定の最大ラウンド継続数だけ行われる。
【0020】
大入賞口14への遊技球の入球に対しては、予め定める個数の賞球が払い出されるようになっている。大当たり遊技では、容易に遊技球が大入賞口14に入るので、遊技者は多数個の賞球を獲得することができる。
始動口13および大入賞口14に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤1の下部に形成されたアウト球回収口16から機内に回収される。
遊技盤1には、始動口13や大入賞口14の他に、例えば遊技球の入球に対して賞球が付与されるだけの一般入賞口、1対の拡開/窄閉可能な羽根を有する電動チューリップ役物により遊技球の入球が制限される役物始動口などが配置されていてもよい。
【0021】
図2は、リーチ演出の具体例を示す図である。なお、各表示位置12L〜12Rに示す「↓」は、その表示位置の図柄が変動していることを示している(以下同様)。
図2を参照して、始動口13に遊技球が入ると、3つの表示位置12L〜12Rの図柄は一斉に変動を開始し、その後、左の表示位置12Lおよび右の表示位置12Rの図柄がこの順序で停止される(図2(a)〜(c)参照)。このとき、リーチ抽選によりリーチ状態に突入させると決定されている場合には、図2(c)に示すように、左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄(例えば「5」)が停止され、リーチ状態となる。
【0022】
リーチ状態となった場合、リーチ種別抽選によりいずれかのリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行うと決定されているときには、図2(d)に示すように、そのリーチ種別(例えばリーチA)に対応するキャラクターCAが図柄表示器12の表示画面に出現する。
リーチ演出が所定時間だけ行われた後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合には、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄(「5」)が停止され(図2(e)、(f)参照)、大当たり遊技に突入する。
【0023】
本実施形態では、リーチ演出が行われた後に大当たりとなった場合、そのリーチ種別を記憶しておくことができるようになっていて、その後にリーチ状態となる場合に、再び同じリーチ種別でリーチ演出を行うと決定されたときには、実行されるべきリーチ種別が前回大当たりとなったときのリーチ種別である旨を予め報知(当たりリーチ種別報知)できるようになっている。
通常、遊技者は、大当たりとなったときのリーチ演出に対して好印象を持っており、そのリーチ種別で再びリーチ演出が行われた場合には、大当たりになるのではないかという期待感を抱く。本実施形態によれば、前回大当たりとなったときに実行されたリーチ演出の種別と同じ種別でリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知することができる。この報知により、大当たりとなる確率が高い旨の報知(大当たり告知)をより効果的に行うことができるので、遊技者の期待感をより高めることができる。したがって、リーチ演出に関してより興趣を向上できる。
【0024】
図3は、当たりリーチ種別報知の具体例を示す図である。
図3を参照して、始動口13に遊技球が入ると、3つの表示位置12L〜12Rの図柄は一斉に変動を開始する(図3(a)、(b)参照)。このとき、リーチ種別抽選により、前回大当たりとなったときのリーチ種別(例えばリーチA)と同じ種別でリーチ演出を行うことが決定されている場合には、図3(b)に示すように、例えば図柄表示器12の表示画面上部に「REPLAY!」という文字が表示される場合がある(リプレイ表示)。このリプレイ表示を行うか否かは、予め行われる抽選(リプレイ表示抽選)により決定されるようになっていて、このリプレイ表示抽選に当選しなかった場合には、リプレイ表示は行われない。
【0025】
その後、左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄(例えば「5」)が停止されてリーチ状態となった後(図3(c)参照)、リーチ種別抽選で決定されたリーチ種別、すなわち前回大当たりとなったときのリーチ種別(リーチA)に対応するキャラクターCAが図柄表示器12の表示画面に出現して、リーチ演出が行われる(図3(d)参照)。そして、大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合には、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄(「5」)が停止された後(図3(e)、(f)参照)、大当たり遊技が実行される。一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれの場合には、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rとは異なる図柄(例えば「4」)が停止される(図3(g)、(h)参照)。
【0026】
本実施形態では、3つの表示位置12L〜12Rの図柄変動開始時からリプレイ表示が行われるので、その後に左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄が停止されてリーチ状態となる旨を報知する、いわゆるリーチ告知と同様の効果も有している。したがって、遊技者の期待感をより高めることができるので、より興趣が向上されたリーチ演出とすることができる。ただし、この構成に限らず、例えば左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄が停止されてリーチ状態となった後に、リプレイ表示が開始されるような構成であってもよい。
【0027】
また、リプレイ表示抽選を省略して、前回大当たりとなったときのリーチ種別でリーチ演出を行うことがリーチ種別抽選により決定された場合には、必ずリプレイ表示を行うようになっていてもよい。
さらに、当たりリーチ種別報知は、図柄表示器12の表示画面に対する表示(リプレイ表示)によるものに限らず、例えば、図柄表示器12とは別個に設けられた表示器の表示により報知したり、音声により報知したりするような構成であってもよい。
【0028】
図4は、このパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。このパチンコ機の制御回路は、マイクロコンピュータで構成されるメイン基板30を備えている。このメイン基板30には、始動口13に入る遊技球を検知して検出信号を出力する始動口センサ131が接続されていて、この始動口センサ131から出力された検出信号が入力されるようになっている。
メイン基板30には、大当たり抽選を行うための大当たり抽選部31、リーチ抽選を行うためのリーチ抽選部32、リーチ種別抽選を行うためのリーチ種別抽選部33、および停止図柄抽選を行うための停止図柄抽選部34の他、大当たり抽選、リーチ抽選およびリーチ種別抽選の各抽選結果に基づいて、実行すべき図柄表示器12における図柄変動態様に対応する番号(変動番号)を決定するための変動番号決定部35が含まれる。この変動番号は、各図柄変動態様と変動番号(「1」〜「9」)とが対応付けられた変動番号テーブル36を用いて決定される。
【0029】
図5は、変動番号テーブル36の内容を示す図である。
図5を参照して、変動番号「1」には、リーチ状態に突入させることなく3つの表示位置12L〜12Rにはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。この図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチ無し」の種別に分類されている。
変動番号「2」には、リーチ演出を行わないリーチ(ノーマルリーチ)とした後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「3」には、ノーマルリーチとした後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「ノーマルリーチ」の種別に分類されている。
【0030】
変動番号「4」には、リーチAのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「5」には、リーチAのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチA」の種別に分類されている。
変動番号「6」には、リーチBのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「7」には、リーチBのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチB」の種別に分類されている。
【0031】
変動番号「8」には、リーチCのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「9」には、リーチCのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチC」の種別に分類されている。
再び図4を参照して、メイン基板30には、図柄表示器12の表示を制御するためのサブ基板40が接続されている。メイン基板30は、変動番号決定部35で決定した変動番号、および停止図柄抽選部34における抽選で決定した停止図柄のデータをサブ基板40に向けて送信する。
【0032】
サブ基板40は、図柄表示器12の表示を制御するための表示制御部41と、メイン基板30に備えられた変動番号テーブル36と同じ内容からなる変動番号テーブル42と、リプレイ表示抽選を行うためのリプレイ表示抽選部43と、リーチA〜リーチCのいずれかのリーチ種別でリーチ演出が実行された後、大当たりとなった場合に、そのリーチ種別に対応する変動番号を記憶しておくための変動番号記憶領域44とを含む。
【0033】
メイン基板30の大当たり抽選部31、リーチ抽選部32、リーチ種別抽選部33、停止図柄抽選部34、およびサブ基板40のリプレイ表示抽選部43における抽選は、それぞれ図示しない乱数発生部から取得した乱数値を各抽選用のテーブルと照らし合わせることにより行われる。
図6は、メイン基板30による制御の内容について説明するためのフローチャートである。図6を参照して、遊技者によってハンドル2が操作されて遊技が行われている間、メイン基板30は、始動口センサ131からの検出信号の入力の有無を常に監視している(ステップS1)。
【0034】
始動口13に遊技球が入ることに応答して、始動口センサ131からメイン基板30に検出信号が入力されると(ステップS1でYES)、メイン基板30は、大当たり抽選およびリーチ抽選を行う(ステップS2、S3)。
リーチ抽選の結果、リーチ状態に突入させると決定された場合には、メイン基板30は、リーチ種別抽選を行い、リーチ演出を行うか否か、そして、リーチ演出を行う場合にはいずれのリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行うかを決定する(ステップS4)。
【0035】
その後、メイン基板30は、停止図柄抽選を行うと共に(ステップS5)、ステップS2〜S4の各抽選により決定された図柄変動態様と変動番号テーブル36とを照らし合わせることにより、変動番号を決定する(ステップS6)。
そして、メイン基板30は、決定した変動番号および停止図柄のデータをサブ基板に送信する(ステップS7)。
図7は、メイン基板30からデータを受信したサブ基板40による制御の内容について説明するためのフローチャートである。図7を参照して、サブ基板40は、メイン基板30から変動番号および停止図柄のデータを受信すると(ステップT1でYES)、変動番号記憶領域44に変動番号が記憶されているか否かを判定する(ステップT2)。
【0036】
変動番号記憶領域44に変動番号が記憶されていない場合には(ステップT2でNO)、サブ基板40は、3つの表示位置12L〜12Rの図柄の変動を開始させる(ステップT6、図2(b)参照)。この場合、ステップT5のリプレイ表示抽選は行われないので(ステッT7でNO)、サブ基板40は、メイン基板30から受信した変動番号および停止図柄のデータに基づいて、左右の表示位置12L、12Rに図柄を停止させる(ステップT9、図2(c)参照)。このとき、変動番号が「2」〜「9」のいずれかである場合には、左右の表示位置12L、12Rにリーチ図柄が停止され、変動番号が「1」である場合には、左右の表示位置12L、12Rにリーチ図柄でない図柄(非リーチ図柄)が停止される。
【0037】
そして、変動番号が「4」〜「9」のいずれかである場合には(ステップT10でYES)、サブ基板40は、変動番号に対応するリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行う(ステップT11、図2(d)参照)。一方、変動番号が「1」〜「3」のいずれかである場合には(ステップT10でNO)、リーチ演出は行われない。
その後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合、すなわち、変動番号が「3」、「5」、「7」、「9」のいずれかである場合には(ステップT12でYES)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄を停止させることにより、最終的に大当たり図柄を停止させる(ステップT13、図2(e)参照)。そして、今回の(メイン基板30から受信した)変動番号がリーチ演出(リーチA〜リーチC)を実行する図柄変動態様に対応する変動番号(「5」、「7」、「9」)である場合には、サブ基板40は、その変動番号を変動番号記憶領域44に記憶させる(ステップT14)。
【0038】
一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれである場合、すなわち、変動番号が「1」、「2」、「4」、「6」、「8」のいずれかである場合には(ステップT12でNO)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに図柄を停止させて、最終的にはずれ図柄を停止させる(ステップT15)。
メイン基板30から変動番号および停止図柄のデータを受信したとき(ステップT1でYES)、変動番号記憶領域44に変動番号が記憶されている場合には(ステップT2でYES)、サブ基板40は、メイン基板30から受信した変動番号をチェックして(ステップT3)、その変動番号に対応するリーチ種別と、変動番号記憶領域44に記憶されている変動番号(「5」、「7」、「9」のいずれか)に対応するリーチ種別(リーチA〜リーチC)とが一致するか否かを判定する(ステップT4)。このとき、変動番号は異なっていても、リーチ種別が一致する場合(例えば、変動番号「4」と「5」とでは、変動番号は異なるが、リーチ種別は同じ「リーチA」)もある。
【0039】
そして、リーチ種別が一致する場合には(ステップT4でYES)、サブ基板40は、リプレイ表示抽選を行った後(ステップT5)、3つの表示位置12L〜12Rの図柄の変動を開始させる(ステップT6)。一方、リーチ種別が一致しない場合には(ステップT4でNO)、サブ基板40は、リプレイ表示抽選を行うことなく、3つの表示位置12L〜12Rの図柄の変動を開始させる(ステップT6)。
【0040】
リプレイ表示抽選に当選しなかった場合、およびリプレイ表示抽選が行われなかった場合には(ステッT7でNO)、サブ基板40は、メイン基板30から受信した変動番号および停止図柄のデータに基づいて、左右の表示位置12L、12Rに図柄を停止させる(ステップT9)。この場合、その後のサブ基板40による制御内容は、上述したステップT10〜T15の制御内容と同様である。
一方、リプレイ表示抽選に当選した場合には(ステップT7でYES)、サブ基板40は、リプレイ表示を行い(ステップT8、図3(b)参照)、その後、メイン基板30から受信した変動番号および停止図柄のデータに基づいて、左右の表示位置12L、12Rに図柄を停止させる(ステップT9、図3(c)参照)。このとき、変動番号は「4」〜「9」のいずれかであるから、左右の表示位置12L、12Rには必ずリーチ図柄が停止される。
【0041】
変動番号が「4」〜「9」のいずれかであるので(ステップT10でYES)、サブ基板40は、その変動番号に対応するリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行う(ステップT11、図3(d)参照)。
その後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合、すなわち、変動番号が「5」、「7」、「9」のいずれかである場合には(ステップT12でYES)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄を停止させることにより、最終的に大当たり図柄を停止させる(ステップT13、図3(e)参照)。そして、サブ基板40は、それまで変動番号記憶領域44に記憶されていた変動番号に代えて、今回の変動番号を記憶させることにより、変動番号記憶領域44に記憶されている変動番号を更新する(ステップT14)。
【0042】
一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれである場合、すなわち、変動番号が「4」、「6」、「8」のいずれかである場合には(ステップT12でNO)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと異なる図柄を停止させることにより、最終的にはずれ図柄を停止させる(ステップT15、図3(g)参照)。
再び図6を参照して、図柄表示器12の変動が終了すると(ステップS8でYES)、メイン基板30は、大当たり抽選の抽選結果が大当たりであるか否かの判定を行う(ステップS9)。そして、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合には(ステップS9でYES)、メイン基板30は、大当たり遊技を実行し(ステップS10)、はずれの場合には(ステップS9でNO)、そのまま処理が終了する。
【0043】
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、変動番号記憶領域44に記憶される変動番号は、リーチ演出が行われて大当たりとなる度に更新されるのではなく、以前に行われた複数回分のリーチ演出に対応する変動番号を記憶できるようになっていてもよい。
リーチ演出は、キャラクターを出現させるものに限らず、例えば図柄表示器12の背景画像を切り替えることにより行われるような構成であってもよい。
【0044】
図柄表示器12の表示は、サブ基板40により制御される構成に限らず、サブ基板40を省略して、メイン基板30により制御できるような構成となっていてもよい。
図柄表示器は、3つの表示位置12L〜12Rを有する構成に限らず、2つの表示位置を有する構成であってもよいし、4つ以上の表示位置を有する構成であってもよい。
【0045】
本発明の一実施形態としてパチンコ機について説明したが、本発明はパチンコ機に限らず、アレンジボール機などの他の遊技機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ機の構成を示す正面図である。
【図2】リーチ演出の具体例を示す図である。
【図3】当たりリーチ種別報知の具体例を示す図である。
【図4】このパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】変動番号テーブルの内容を示す図である。
【図6】メイン基板による制御の内容について説明するためのフローチャートである。
【図7】メイン基板からデータを受信したサブ基板による制御の内容について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
12 図柄表示器
12L〜12R 表示位置
40 サブ基板
44 変動番号記憶領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、始動口に遊技球が入るのに応答して大当たり抽選を行い、この大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に、遊技者が多数個の賞球(遊技球)を獲得可能な大当たり遊技を実行するパチンコ機が知られている。この種のパチンコ機には、例えば大当たり抽選の抽選結果を遊技者に報知するための図柄表示器が備えられている。
【0003】
図柄表示器は、例えば左の表示位置、中央の表示位置および右の表示位置の計3つの表示位置にそれぞれ図柄を表示できるようになっている。始動口に遊技球が入ると、3つの表示位置の図柄が変動を開始し、所定時間が経過した後、例えば左の表示位置、右の表示位置、中央の表示位置の順序で停止されていく。大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合、例えば3つの表示位置に同じ図柄の組み合わせ(大当たり図柄)が停止される。一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれの場合、3つの表示位置のうち少なくとも1つの表示位置に停止される図柄が、その他の表示位置に停止される図柄とは異なる図柄となるような組み合わせ(はずれ図柄)が停止される。このように、3つの表示位置に停止される図柄の組み合わせにより、大当たり抽選の抽選結果を遊技者に報知することができるようになっている。
【0004】
3つの表示位置の図柄が順次停止されていく過程で、左右の表示位置に同じ図柄が停止され、その後に中央の表示位置に停止される図柄によって大当たりか否かが決まるような状態(リーチ状態)になると、遊技者は、大当たりになるかもしれないという期待感を抱くこととなる。
この種のパチンコ機の中には、リーチ状態となってから中央の表示位置の図柄が停止されるまでの間に、例えば図柄表示器の表示画面にキャラクターを出現させ(表示させ)、出現したキャラクターごとに異なる種別の演出(リーチ演出)を実行できるようになっているものがある。このリーチ演出により、リーチ状態となってから中央の表示位置に図柄が停止されるまでの遊技を盛り上げることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、リーチ演出に関してより興趣が向上された遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、複数の表示位置(12L〜12R)を有する図柄表示部(12)を備え、これらの複数の表示位置の図柄を変動させて、停止したときの図柄の組み合わせが予め定める組み合わせ(大当たり図柄)となった場合に、遊技者に有利な当たり遊技(大当たり遊技)を実行する遊技機であって、所定の条件が成立した場合(リーチ抽選に当選した場合)に、図柄が変動している上記複数の表示位置のうち一の表示位置(12C)を除く他の表示位置(12L、12R)に、上記一の表示位置に所定の図柄が停止すれば上記予め定める組み合わせとなるようなリーチ図柄を停止させるリーチ図柄停止手段(40、T9)と、上記他の表示位置にリーチ図柄が停止された後、上記一の表示位置の図柄が停止されるまでの間に、遊技を盛り上げるための複数種別(リーチA〜リーチC)のリーチ演出を実行可能なリーチ演出実行手段(40、T11)と、リーチ演出が行われた後、上記複数の表示位置に上記予め定める組み合わせで図柄が停止されて当たりとなった場合に、そのリーチ演出の種別を記憶しておくことができるリーチ種別記憶手段(44)と、上記リーチ種別記憶手段により記憶されている種別と同じ種別で再びリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知することができる当たりリーチ種別報知手段(40、T8)とを含むことを特徴とする遊技機である。
【0007】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
例えば、上記遊技機は、遊技盤に向けて遊技球を発射して遊技を行うパチンコ機である。遊技盤には、遊技球が入球可能な始動口が配置されており、この始動口に遊技球が入ることに応答して、大当たり遊技(当たり遊技)を実行するか否かを決定するための大当たり抽選が実行される。
【0008】
遊技盤には、例えば左の表示位置、中央の表示位置、右の表示位置の3つの表示位置を有する図柄表示器(図柄表示部)が配置されている。各表示位置の図柄は、例えば始動口に遊技球が入ることに応答して変動を開始し、所定時間経過後に、例えば左の表示位置、右の表示位置、中央の表示位置の順序で停止していく。そして、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合には、3つの表示位置に同じ図柄の組み合わせ(予め定める組み合わせ)で図柄が停止されるようになっている。
【0009】
3つの表示位置の図柄が順次停止されていく過程で、左右の表示位置(他の表示位置)に同じ図柄が停止され、中央の表示位置(一の表示位置)に停止される図柄によって大当たりか否かが決まるような状態(リーチ状態)になると、遊技者は、大当たりになるかもしれないという期待感を抱くこととなる。
リーチ状態となった場合には、中央の表示位置に図柄が停止されるまでの間に、例えば図柄表示器の表示画面にキャラクターを出現させる(表示させる)ことにより、リーチ演出が行われる。リーチ演出時には、複数種類のキャラクターを出現させることができるようになっていて、各キャラクターに対応する複数種別のリーチ演出を行うことができるようになっている。このリーチ演出により、リーチ状態となってから中央の表示位置に図柄が停止されるまでの遊技を盛り上げることができるようになっている。
【0010】
通常、遊技者は、大当たりとなったときのリーチ演出に対して好印象を持っており、そのリーチ種別で再びリーチ演出が行われた場合には、大当たりになるのではないかという期待感を抱く。
本発明の構成によれば、以前に大当たりとなったときに実行されたリーチ演出の種別と同じ種別でリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知することができる。この報知により、大当たりとなる確率が高い旨の報知(大当たり告知)をより効果的に行うことができるので、遊技者の期待感をより高めることができる。したがって、リーチ演出に関してより興趣を向上できる。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記当たりリーチ種別報知手段(40、T8)は、上記複数の表示位置(12L〜12R)の図柄変動中に報知を開始するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機である。
この構成によれば、全ての表示位置の図柄変動中に上記当たりリーチ種別報知手段による報知を開始することにより、その後にリーチ状態となる旨を報知(いわゆるリーチ告知)することができる。したがって、遊技者の期待感をより高めることができるので、より興趣が向上されたリーチ演出とすることができる。
【0012】
請求項3記載の発明のように、上記リーチ種別記憶手段(44)は、リーチ演出が実行されて当たりとなる度に、記憶しているリーチ種別をその実行されたリーチ演出の種別に更新するものであることが好ましい。この場合、前回大当たりとなったときに実行されたリーチ演出の種別と同じ種別でリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知するような構成とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態に係るパチンコ機について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の構成を示す正面図である。このパチンコ機は、遊技盤1と、この遊技盤1に向けて発射装置(図示せず)から発射する遊技球の勢いを調節するためのハンドル2と、遊技盤1に向けて発射すべき遊技球を貯留しておくための上皿3と、上皿3に貯留しきれない遊技球を受けるための下皿4とを備えている。
【0014】
遊技盤1の周縁には、発射装置から発射された遊技球を遊技盤1の左側上部に導くための略円弧状のガイドレール11が配置されている。遊技盤1には、多数本の障害釘(図示せず)が配設されており、ガイドレール11に沿って遊技盤1の左側上部から上方に放たれた遊技球は、遊技盤1の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤1のほぼ中央には、例えば液晶表示器により構成された図柄表示器12が配置されている。この図柄表示器12の表示画面には、例えば3つの表示位置(左の表示位置12L、中央の表示位置12C、右の表示位置12R)が左右に並べて配置されていて、各表示位置12L〜12Rには、例えば「1」〜「9」の図柄(数字)を変動表示できるようになっている。これら3つの表示位置12L〜12Rに、それぞれ上記図柄のうちのいずれかの図柄を停止させることにより、図柄表示器12に3つの図柄を組み合わせて表示できるようになっている。
【0015】
図柄表示器12の下方には、遊技球が入球可能な始動口13が配置されている。この始動口13に遊技球が入ると、図示しない賞球払出装置から予め定める個数の賞球(遊技球)が上皿3に払い出されると共に、遊技者が多数個の賞球を獲得可能な大当たり遊技を実行できるか否かを決定するための大当たり抽選が行われる。
3つの表示位置12L〜12Rの図柄は、例えば始動口13に遊技球が入るのに応答して一斉に変動を開始し、所定時間が経過した後、例えば左の表示位置12L、右の表示位置12R、中央の表示位置12Cの順序で停止されていく。大当たり抽選の抽選結果は、これら3つの表示位置12L〜12Rに最終的に停止された図柄の組み合わせによって表示される。例えば、大当たり抽選の抽選結果が大当たりであれば、3つの表示位置12L〜12Rには、最終的に全て同じ図柄の組み合わせ(大当たり図柄)が停止される。一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれであれば、3つの表示位置12L〜12Rには、少なくとも1つの表示位置に停止される図柄が、その他の表示位置に停止される図柄とは異なる図柄となるような組み合わせ(はずれ図柄)が停止される。これにより、遊技者は、3つの表示位置12L〜12Rに停止された図柄の組み合わせを見れば、大当たり抽選の抽選結果が大当たりであるかはずれであるかを認識できる。3つの表示位置12L〜12Rに最終的に停止させる図柄(停止図柄)は、例えば始動口13に遊技球が入るのに応答して行われる停止図柄抽選により決定される。
【0016】
3つの表示位置12L〜12Rの図柄が順次停止されていく過程で、最初の2つの表示位置(左右の表示位置12L、12R)に同じ図柄(リーチ図柄)が停止され、残りの1つの表示位置(中央の表示位置12C)に停止される図柄によって大当たりか否かが決まるような状態(リーチ状態)になると、遊技者は、大当たりになるかもしれないという期待感を抱くこととなる。リーチ状態に突入させるか否かは、例えば始動口13に遊技球が入るのに応答して行われるリーチ抽選によって決定される。
【0017】
本実施形態では、左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄が停止されてリーチ状態となった場合、その後に中央の表示位置12Cに図柄が停止されるまでの間、図柄表示器12の表示画面にキャラクターを出現させる(表示させる)ことにより、遊技を盛り上げるための演出(リーチ演出)を実行できるようになっている。このリーチ演出時には、複数種類(例えば3種類)のキャラクターのうち、いずれかのキャラクターを出現させることができるようになっていて、出現するキャラクター毎に異なるリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を実行できるようになっている。このリーチ演出は、その後に中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄が停止して大当たりとなる確率が高い旨を報知する、いわゆる大当たり告知を兼ねていてもよい。リーチ演出を行うか否か、そして、リーチ演出を行うのであればいずれのリーチ種別で行うかは、リーチ抽選によりリーチ状態に突入させると決定された場合に行われるリーチ種別抽選により決定される。
【0018】
始動口13の下方には、例えば左右に長い長方形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な大入賞口14が配置されている。この大入賞口14に関連して、大入賞口14に遊技球を案内する開状態および大入賞口14に遊技球が入るのを阻止する閉状態に開閉可能な開閉板15が設けられている。すなわち、開閉板15は、遊技盤1の盤面に沿った状態で大入賞口14を閉塞して、大入賞口14に遊技球が入るのを阻止することができ、また、この状態から、例えば大入賞口14の下端縁に沿って配置された回動軸(図示せず)を中心に手前側に倒伏することにより、大入賞口14を開放して、大入賞口14上に落下してくる遊技球を大入賞口14内に導き入れることができる。
【0019】
大当たり遊技では、所定時間または所定個数の遊技球が大入賞口14に入るまで開閉板15を開状態にするといった動作を1ラウンドとし、この1ラウンド中に大入賞口14に入った遊技球のうち少なくとも1個が大入賞口14内の特別領域(いわゆるVゾーン)を通過していれば、次のラウンドを実行するといったようにして、開閉板15による大入賞口14の開放動作が所定の最大ラウンド継続数だけ行われる。
【0020】
大入賞口14への遊技球の入球に対しては、予め定める個数の賞球が払い出されるようになっている。大当たり遊技では、容易に遊技球が大入賞口14に入るので、遊技者は多数個の賞球を獲得することができる。
始動口13および大入賞口14に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤1の下部に形成されたアウト球回収口16から機内に回収される。
遊技盤1には、始動口13や大入賞口14の他に、例えば遊技球の入球に対して賞球が付与されるだけの一般入賞口、1対の拡開/窄閉可能な羽根を有する電動チューリップ役物により遊技球の入球が制限される役物始動口などが配置されていてもよい。
【0021】
図2は、リーチ演出の具体例を示す図である。なお、各表示位置12L〜12Rに示す「↓」は、その表示位置の図柄が変動していることを示している(以下同様)。
図2を参照して、始動口13に遊技球が入ると、3つの表示位置12L〜12Rの図柄は一斉に変動を開始し、その後、左の表示位置12Lおよび右の表示位置12Rの図柄がこの順序で停止される(図2(a)〜(c)参照)。このとき、リーチ抽選によりリーチ状態に突入させると決定されている場合には、図2(c)に示すように、左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄(例えば「5」)が停止され、リーチ状態となる。
【0022】
リーチ状態となった場合、リーチ種別抽選によりいずれかのリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行うと決定されているときには、図2(d)に示すように、そのリーチ種別(例えばリーチA)に対応するキャラクターCAが図柄表示器12の表示画面に出現する。
リーチ演出が所定時間だけ行われた後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合には、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄(「5」)が停止され(図2(e)、(f)参照)、大当たり遊技に突入する。
【0023】
本実施形態では、リーチ演出が行われた後に大当たりとなった場合、そのリーチ種別を記憶しておくことができるようになっていて、その後にリーチ状態となる場合に、再び同じリーチ種別でリーチ演出を行うと決定されたときには、実行されるべきリーチ種別が前回大当たりとなったときのリーチ種別である旨を予め報知(当たりリーチ種別報知)できるようになっている。
通常、遊技者は、大当たりとなったときのリーチ演出に対して好印象を持っており、そのリーチ種別で再びリーチ演出が行われた場合には、大当たりになるのではないかという期待感を抱く。本実施形態によれば、前回大当たりとなったときに実行されたリーチ演出の種別と同じ種別でリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知することができる。この報知により、大当たりとなる確率が高い旨の報知(大当たり告知)をより効果的に行うことができるので、遊技者の期待感をより高めることができる。したがって、リーチ演出に関してより興趣を向上できる。
【0024】
図3は、当たりリーチ種別報知の具体例を示す図である。
図3を参照して、始動口13に遊技球が入ると、3つの表示位置12L〜12Rの図柄は一斉に変動を開始する(図3(a)、(b)参照)。このとき、リーチ種別抽選により、前回大当たりとなったときのリーチ種別(例えばリーチA)と同じ種別でリーチ演出を行うことが決定されている場合には、図3(b)に示すように、例えば図柄表示器12の表示画面上部に「REPLAY!」という文字が表示される場合がある(リプレイ表示)。このリプレイ表示を行うか否かは、予め行われる抽選(リプレイ表示抽選)により決定されるようになっていて、このリプレイ表示抽選に当選しなかった場合には、リプレイ表示は行われない。
【0025】
その後、左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄(例えば「5」)が停止されてリーチ状態となった後(図3(c)参照)、リーチ種別抽選で決定されたリーチ種別、すなわち前回大当たりとなったときのリーチ種別(リーチA)に対応するキャラクターCAが図柄表示器12の表示画面に出現して、リーチ演出が行われる(図3(d)参照)。そして、大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合には、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄(「5」)が停止された後(図3(e)、(f)参照)、大当たり遊技が実行される。一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれの場合には、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rとは異なる図柄(例えば「4」)が停止される(図3(g)、(h)参照)。
【0026】
本実施形態では、3つの表示位置12L〜12Rの図柄変動開始時からリプレイ表示が行われるので、その後に左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄が停止されてリーチ状態となる旨を報知する、いわゆるリーチ告知と同様の効果も有している。したがって、遊技者の期待感をより高めることができるので、より興趣が向上されたリーチ演出とすることができる。ただし、この構成に限らず、例えば左右の表示位置12L、12Rに同じ図柄が停止されてリーチ状態となった後に、リプレイ表示が開始されるような構成であってもよい。
【0027】
また、リプレイ表示抽選を省略して、前回大当たりとなったときのリーチ種別でリーチ演出を行うことがリーチ種別抽選により決定された場合には、必ずリプレイ表示を行うようになっていてもよい。
さらに、当たりリーチ種別報知は、図柄表示器12の表示画面に対する表示(リプレイ表示)によるものに限らず、例えば、図柄表示器12とは別個に設けられた表示器の表示により報知したり、音声により報知したりするような構成であってもよい。
【0028】
図4は、このパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。このパチンコ機の制御回路は、マイクロコンピュータで構成されるメイン基板30を備えている。このメイン基板30には、始動口13に入る遊技球を検知して検出信号を出力する始動口センサ131が接続されていて、この始動口センサ131から出力された検出信号が入力されるようになっている。
メイン基板30には、大当たり抽選を行うための大当たり抽選部31、リーチ抽選を行うためのリーチ抽選部32、リーチ種別抽選を行うためのリーチ種別抽選部33、および停止図柄抽選を行うための停止図柄抽選部34の他、大当たり抽選、リーチ抽選およびリーチ種別抽選の各抽選結果に基づいて、実行すべき図柄表示器12における図柄変動態様に対応する番号(変動番号)を決定するための変動番号決定部35が含まれる。この変動番号は、各図柄変動態様と変動番号(「1」〜「9」)とが対応付けられた変動番号テーブル36を用いて決定される。
【0029】
図5は、変動番号テーブル36の内容を示す図である。
図5を参照して、変動番号「1」には、リーチ状態に突入させることなく3つの表示位置12L〜12Rにはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。この図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチ無し」の種別に分類されている。
変動番号「2」には、リーチ演出を行わないリーチ(ノーマルリーチ)とした後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「3」には、ノーマルリーチとした後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「ノーマルリーチ」の種別に分類されている。
【0030】
変動番号「4」には、リーチAのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「5」には、リーチAのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチA」の種別に分類されている。
変動番号「6」には、リーチBのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「7」には、リーチBのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチB」の種別に分類されている。
【0031】
変動番号「8」には、リーチCのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的にはずれ図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられており、変動番号「9」には、リーチCのリーチ種別でリーチ演出を行った後、最終的に大当たり図柄を停止させるという図柄変動態様が対応付けられている。これらの図柄変動態様に対応するリーチ種別は、「リーチC」の種別に分類されている。
再び図4を参照して、メイン基板30には、図柄表示器12の表示を制御するためのサブ基板40が接続されている。メイン基板30は、変動番号決定部35で決定した変動番号、および停止図柄抽選部34における抽選で決定した停止図柄のデータをサブ基板40に向けて送信する。
【0032】
サブ基板40は、図柄表示器12の表示を制御するための表示制御部41と、メイン基板30に備えられた変動番号テーブル36と同じ内容からなる変動番号テーブル42と、リプレイ表示抽選を行うためのリプレイ表示抽選部43と、リーチA〜リーチCのいずれかのリーチ種別でリーチ演出が実行された後、大当たりとなった場合に、そのリーチ種別に対応する変動番号を記憶しておくための変動番号記憶領域44とを含む。
【0033】
メイン基板30の大当たり抽選部31、リーチ抽選部32、リーチ種別抽選部33、停止図柄抽選部34、およびサブ基板40のリプレイ表示抽選部43における抽選は、それぞれ図示しない乱数発生部から取得した乱数値を各抽選用のテーブルと照らし合わせることにより行われる。
図6は、メイン基板30による制御の内容について説明するためのフローチャートである。図6を参照して、遊技者によってハンドル2が操作されて遊技が行われている間、メイン基板30は、始動口センサ131からの検出信号の入力の有無を常に監視している(ステップS1)。
【0034】
始動口13に遊技球が入ることに応答して、始動口センサ131からメイン基板30に検出信号が入力されると(ステップS1でYES)、メイン基板30は、大当たり抽選およびリーチ抽選を行う(ステップS2、S3)。
リーチ抽選の結果、リーチ状態に突入させると決定された場合には、メイン基板30は、リーチ種別抽選を行い、リーチ演出を行うか否か、そして、リーチ演出を行う場合にはいずれのリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行うかを決定する(ステップS4)。
【0035】
その後、メイン基板30は、停止図柄抽選を行うと共に(ステップS5)、ステップS2〜S4の各抽選により決定された図柄変動態様と変動番号テーブル36とを照らし合わせることにより、変動番号を決定する(ステップS6)。
そして、メイン基板30は、決定した変動番号および停止図柄のデータをサブ基板に送信する(ステップS7)。
図7は、メイン基板30からデータを受信したサブ基板40による制御の内容について説明するためのフローチャートである。図7を参照して、サブ基板40は、メイン基板30から変動番号および停止図柄のデータを受信すると(ステップT1でYES)、変動番号記憶領域44に変動番号が記憶されているか否かを判定する(ステップT2)。
【0036】
変動番号記憶領域44に変動番号が記憶されていない場合には(ステップT2でNO)、サブ基板40は、3つの表示位置12L〜12Rの図柄の変動を開始させる(ステップT6、図2(b)参照)。この場合、ステップT5のリプレイ表示抽選は行われないので(ステッT7でNO)、サブ基板40は、メイン基板30から受信した変動番号および停止図柄のデータに基づいて、左右の表示位置12L、12Rに図柄を停止させる(ステップT9、図2(c)参照)。このとき、変動番号が「2」〜「9」のいずれかである場合には、左右の表示位置12L、12Rにリーチ図柄が停止され、変動番号が「1」である場合には、左右の表示位置12L、12Rにリーチ図柄でない図柄(非リーチ図柄)が停止される。
【0037】
そして、変動番号が「4」〜「9」のいずれかである場合には(ステップT10でYES)、サブ基板40は、変動番号に対応するリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行う(ステップT11、図2(d)参照)。一方、変動番号が「1」〜「3」のいずれかである場合には(ステップT10でNO)、リーチ演出は行われない。
その後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合、すなわち、変動番号が「3」、「5」、「7」、「9」のいずれかである場合には(ステップT12でYES)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄を停止させることにより、最終的に大当たり図柄を停止させる(ステップT13、図2(e)参照)。そして、今回の(メイン基板30から受信した)変動番号がリーチ演出(リーチA〜リーチC)を実行する図柄変動態様に対応する変動番号(「5」、「7」、「9」)である場合には、サブ基板40は、その変動番号を変動番号記憶領域44に記憶させる(ステップT14)。
【0038】
一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれである場合、すなわち、変動番号が「1」、「2」、「4」、「6」、「8」のいずれかである場合には(ステップT12でNO)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに図柄を停止させて、最終的にはずれ図柄を停止させる(ステップT15)。
メイン基板30から変動番号および停止図柄のデータを受信したとき(ステップT1でYES)、変動番号記憶領域44に変動番号が記憶されている場合には(ステップT2でYES)、サブ基板40は、メイン基板30から受信した変動番号をチェックして(ステップT3)、その変動番号に対応するリーチ種別と、変動番号記憶領域44に記憶されている変動番号(「5」、「7」、「9」のいずれか)に対応するリーチ種別(リーチA〜リーチC)とが一致するか否かを判定する(ステップT4)。このとき、変動番号は異なっていても、リーチ種別が一致する場合(例えば、変動番号「4」と「5」とでは、変動番号は異なるが、リーチ種別は同じ「リーチA」)もある。
【0039】
そして、リーチ種別が一致する場合には(ステップT4でYES)、サブ基板40は、リプレイ表示抽選を行った後(ステップT5)、3つの表示位置12L〜12Rの図柄の変動を開始させる(ステップT6)。一方、リーチ種別が一致しない場合には(ステップT4でNO)、サブ基板40は、リプレイ表示抽選を行うことなく、3つの表示位置12L〜12Rの図柄の変動を開始させる(ステップT6)。
【0040】
リプレイ表示抽選に当選しなかった場合、およびリプレイ表示抽選が行われなかった場合には(ステッT7でNO)、サブ基板40は、メイン基板30から受信した変動番号および停止図柄のデータに基づいて、左右の表示位置12L、12Rに図柄を停止させる(ステップT9)。この場合、その後のサブ基板40による制御内容は、上述したステップT10〜T15の制御内容と同様である。
一方、リプレイ表示抽選に当選した場合には(ステップT7でYES)、サブ基板40は、リプレイ表示を行い(ステップT8、図3(b)参照)、その後、メイン基板30から受信した変動番号および停止図柄のデータに基づいて、左右の表示位置12L、12Rに図柄を停止させる(ステップT9、図3(c)参照)。このとき、変動番号は「4」〜「9」のいずれかであるから、左右の表示位置12L、12Rには必ずリーチ図柄が停止される。
【0041】
変動番号が「4」〜「9」のいずれかであるので(ステップT10でYES)、サブ基板40は、その変動番号に対応するリーチ種別(リーチA〜リーチC)でリーチ演出を行う(ステップT11、図3(d)参照)。
その後、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合、すなわち、変動番号が「5」、「7」、「9」のいずれかである場合には(ステップT12でYES)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと同じ図柄を停止させることにより、最終的に大当たり図柄を停止させる(ステップT13、図3(e)参照)。そして、サブ基板40は、それまで変動番号記憶領域44に記憶されていた変動番号に代えて、今回の変動番号を記憶させることにより、変動番号記憶領域44に記憶されている変動番号を更新する(ステップT14)。
【0042】
一方、大当たり抽選の抽選結果がはずれである場合、すなわち、変動番号が「4」、「6」、「8」のいずれかである場合には(ステップT12でNO)、サブ基板40は、中央の表示位置12Cに左右の表示位置12L、12Rと異なる図柄を停止させることにより、最終的にはずれ図柄を停止させる(ステップT15、図3(g)参照)。
再び図6を参照して、図柄表示器12の変動が終了すると(ステップS8でYES)、メイン基板30は、大当たり抽選の抽選結果が大当たりであるか否かの判定を行う(ステップS9)。そして、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合には(ステップS9でYES)、メイン基板30は、大当たり遊技を実行し(ステップS10)、はずれの場合には(ステップS9でNO)、そのまま処理が終了する。
【0043】
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、変動番号記憶領域44に記憶される変動番号は、リーチ演出が行われて大当たりとなる度に更新されるのではなく、以前に行われた複数回分のリーチ演出に対応する変動番号を記憶できるようになっていてもよい。
リーチ演出は、キャラクターを出現させるものに限らず、例えば図柄表示器12の背景画像を切り替えることにより行われるような構成であってもよい。
【0044】
図柄表示器12の表示は、サブ基板40により制御される構成に限らず、サブ基板40を省略して、メイン基板30により制御できるような構成となっていてもよい。
図柄表示器は、3つの表示位置12L〜12Rを有する構成に限らず、2つの表示位置を有する構成であってもよいし、4つ以上の表示位置を有する構成であってもよい。
【0045】
本発明の一実施形態としてパチンコ機について説明したが、本発明はパチンコ機に限らず、アレンジボール機などの他の遊技機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ機の構成を示す正面図である。
【図2】リーチ演出の具体例を示す図である。
【図3】当たりリーチ種別報知の具体例を示す図である。
【図4】このパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】変動番号テーブルの内容を示す図である。
【図6】メイン基板による制御の内容について説明するためのフローチャートである。
【図7】メイン基板からデータを受信したサブ基板による制御の内容について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
12 図柄表示器
12L〜12R 表示位置
40 サブ基板
44 変動番号記憶領域
Claims (3)
- 複数の表示位置を有する図柄表示部を備え、これらの複数の表示位置の図柄を変動させて、停止したときの図柄の組み合わせが予め定める組み合わせとなった場合に、遊技者に有利な当たり遊技を実行する遊技機であって、
所定の条件が成立した場合に、図柄が変動している上記複数の表示位置のうち一の表示位置を除く他の表示位置に、上記一の表示位置に所定の図柄が停止すれば上記予め定める組み合わせとなるようなリーチ図柄を停止させるリーチ図柄停止手段と、
上記他の表示位置にリーチ図柄が停止された後、上記一の表示位置の図柄が停止されるまでの間に、遊技を盛り上げるための複数種別のリーチ演出を実行可能なリーチ演出実行手段と、
リーチ演出が行われた後、上記複数の表示位置に上記予め定める組み合わせで図柄が停止されて当たりとなった場合に、そのリーチ演出の種別を記憶しておくことができるリーチ種別記憶手段と、
上記リーチ種別記憶手段により記憶されている種別と同じ種別で再びリーチ演出を行う場合に、その旨を遊技者に予め報知することができる当たりリーチ種別報知手段とを含むことを特徴とする遊技機。 - 上記当たりリーチ種別報知手段は、上記複数の表示位置の図柄変動中に報知を開始するものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 上記リーチ種別記憶手段は、リーチ演出が実行されて当たりとなる度に、記憶しているリーチ種別をその実行されたリーチ演出の種別に更新するものであることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
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- 2002-07-31 JP JP2002223482A patent/JP2004057692A/ja active Pending
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