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JP2004056633A - Ip電話システム,ip電話サーバ,ip電話サービスの提供方法およびip電話端末 - Google Patents

Ip電話システム,ip電話サーバ,ip電話サービスの提供方法およびip電話端末 Download PDF

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JP2004056633A
JP2004056633A JP2002213855A JP2002213855A JP2004056633A JP 2004056633 A JP2004056633 A JP 2004056633A JP 2002213855 A JP2002213855 A JP 2002213855A JP 2002213855 A JP2002213855 A JP 2002213855A JP 2004056633 A JP2004056633 A JP 2004056633A
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group
telephone
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Abstract

【課題】IP電話を利用して積極的にコミュニケーションの輪を広げるような使い方が可能となるIP電話サービスの提供方法を提供する。
【解決手段】IP電話端末3からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末3によるマルチ通話が可能な通話グループを生成するとともに、生成した通話グループにグループIDを付与して登録し、上記通話グループに属するIP電話端末3によるマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御し、上記登録された通話グループを各基地局2を介して接続可能なIP電話端末3によって閲覧可能となるように公開し、IP電話端末3からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末3を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とする。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間でIP電話を行なうIP電話システム,IP電話サーバ,IP電話サービスの提供方法およびIP電話端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インターネットを経由したIP電話システムが提案されている。このようなIP電話システムは、例えば、特開2002−171292号に開示されているように、発信側端末で相手の電話番号を指定した発信要求を行い、着信側端末で接続の承認を行なったのち2者間の通話を可能にするようルーティング制御が行なわれ、必要に応じて3者通話を可能にするよう電話の追加を行ないうるようになったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のIP電話システムでは、発信側端末で相手の電話番号を特定した発信要求を行なってそれに対する承認があったのち通話が開始される通話の開始方式を採用するため、基本的に2者間通話をベースとしたものである。このため、相手は既に顔見知り等であり、相手の電話番号を発信側が知っていることが通話開始の必須条件となる。したがって、誰かの会話の内容を聞いて、その内容が興味深いから会話に参加するというような通話開始は起こりえず、IP電話を利用して積極的にコミュニケーションの輪を広げるような使い方は、現実問題としてできなかったのが実情である。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、IP電話を利用して積極的にコミュニケーションの輪を広げるような使い方が可能となるIP電話システム,IP電話サーバ,IP電話サービスの提供方法およびIP電話端末の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のIP電話システムは、インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話システムであって、
上記IP電話サーバは、
IP電話端末からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成するとともに、生成した通話グループにグループIDを付与してグループデータベースに登録するグルーピング制御手段と、
上記通話グループに属するIP電話端末から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末に出力することによりマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御する交換制御手段と、
上記グループデータベースに登録された通話グループを各基地局を介して接続可能なIP電話端末によって閲覧可能となるように公開するグループ公開手段とを備え、
IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、上記グルーピング制御手段は、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とするように制御することを要旨とする。
【0006】
このように、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成してIP電話端末によって閲覧可能となるように公開するため、通話グループに属さない第三者でも、どのような通話グループが現在会話を行なっているかを閲覧できる。そして、IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とする。このため、閲覧した通話グループのうち興味のある通話グループに対して二次通話要求を行い、そこでの会話の内容を聞いて、その内容が興味深いから会話に参加することが可能になる。このように、従来のIP電話システムでは不可能であった積極的なコミュニケーション参加が可能となるのである。
【0007】
本発明のIP電話システムにおいて、上記IP電話サーバは、各IP電話端末ごとに付与された端末IDが格納される端末データベースと、各基地局ごとに付与された基地局IDと、各基地局の設置地域や設置場所の属性情報等を含む基地局情報が格納される基地局データベースとを備え、上記グループデータベースには、生成された通話グループのグループID,通話グループに属しているIP電話端末の端末ID,通話グループに属しているIP電話端末が接続している基地局の基地局ID等のグループ情報がさらに格納され、上記グループ公開手段は、上記グループデータベースに格納されたグループ情報を公開するようになっており、上記公開されたグループ情報に基づいてIP電話端末による通話グループの検索を可能ならしめる検索エンジンを備えている場合には、
グループ情報として、生成された通話グループのグループID,通話グループに属しているIP電話端末の端末ID,通話グループに属しているIP電話端末が接続している基地局の基地局ID等が公開されるため、これらのグループ情報から、どのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの選択が行いやすくなる。
また、上記公開されたグループ情報に基づいてIP電話端末による通話グループの検索を可能ならしめる検索エンジンを備えているため、ユーザが会話や情報収集を所望する内容の通話グループを検索し、その通話グループに参加することができ、適格な情報収集を可能とし、自分に合ったコミュニケーションの場を探しやすくなる。
【0008】
また、この場合において、グループデータベースに通話グループの属性情報が格納され、このグループの属性情報がグループ情報として公開されるようにすることにより、グループ情報を閲覧したユーザは、グループの属性情報からどのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの検索や選択が行いやすくなる。
【0009】
本発明のIP電話システムにおいて、上記IP電話サーバにおいて、上記グルーピング制御手段は、IP電話端末からの一次通話要求に応じて通話グループを生成する際に、ユーザによる通話グループの公開または非公開の選択入力を受け付け、上記グループ公開手段は、公開の選択入力を受け付けた場合のみ通話グループを公開し、非公開の選択入力を受け付けた場合、上記交換制御手段は2者通話を可能ならしめるよう制御する場合には、
通話グループの公開を望まないユーザは非公開を選択入力して一次通話要求を行なうことにより、第三者が入らない2者通話が可能となる。
【0010】
本発明のIP電話システムにおいて、上記IP電話サーバは、上記基地局データベースに格納された基地局の属性情報に基づいて下位レイヤーを生成する下位レイヤー生成手段をさらに備え、上記グルーピング制御手段は、上記下位レイヤーに属する基地局を経由したIP電話端末同士の通話グループを生成し、上記交換制御手段は、上記下位レイヤーに属する基地局を経由したIP電話端末による通話だけを可能ならしめるようになっている場合には、
例えば基地局を設置しているのが特定の飲食チェーン店であるような場合には、そのチェーン店の店舗に設置された基地局で下位レイヤーを形成し、そのチェーン店にいるユーザ間の会話に限定するようなことも可能となる。このようにすることにより、例えば、上記チェーン店の顧客に対するサービスの一環としてIP電話サービスを提供できるようになる。
【0011】
この場合において、下位レイヤーを形成する基地局を経由して通話するIP電話端末やユーザに対し、ポイントを付与して獲得ポイントに応じた景品等を付与することも可能である。このようにすることにより、例えば、上記チェーン店の顧客に対するサービスの一環としてIP電話サービスだけでなく、ポイントサービスを実施することもできるようになる。
【0012】
本発明のIP電話システムにおいて、上記IP電話サーバは、IP電話端末を使用してIP電話を行なうために登録されたユーザのユーザIDを含むユーザ情報が格納されるユーザデータベースをさらに備え、上記グルーピング制御手段は、IP電話端末からの通話要求の際に入力されたユーザIDを認証して通話グループを生成するかもしくは通話グループへの参加を可能とするようになっている場合には、
ユーザ登録されたユーザからだけの通話を可能とし、未登録ユーザの通話を遮断できる。このため、例えば、IP電話サーバでユーザごとの通話時間をカウントしてユーザごとに課金したり、あるいは通話時間に応じてポイントを付与して獲得ポイントに応じた景品等を付与することも容易となる。
【0013】
本発明のIP電話システムにおいて、上記IP電話端末は、ユーザIDを含むユーザ情報が格納されたユーザ用記憶媒体の接続によって通話可能となるよう構成され、通話要求の際にユーザ用記憶媒体のユーザ情報を読み取って端末IDとともにIP電話サーバに送信するようになっており、上記IP電話サーバは、IP電話端末から受信した端末IDおよびユーザ情報をグループデータベースに反映するとともに公開するようになっている場合には、
実際に通話しているユーザのユーザ情報がグループ情報として公開されるため、どのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの検索や選択が行いやすくなる。
【0014】
本発明のIP電話システムにおいて、上記グループデータベースには、通話グループに属しているIP電話端末を使用して通話中のユーザに関するユーザ情報がさらに格納され、上記グループ公開手段は、グループ情報に含めて上記ユーザ情報を公開するようになっている場合には、
実際に通話しているユーザのユーザ情報がグループ情報として公開されるため、どのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの検索や選択が行いやすくなる。
【0015】
本発明のIP電話システムにおいて、上記一次通話要求は、相手のIP電話端末を特定した通話を要求するものと、相手のIP電話端末を特定しない待受け状態での通話を要求するものの双方を含む場合には、
相手のIP電話端末を特定した一次通話要求によって通話グループを生成することも可能であるし、相手のIP電話端末を特定しない待受け状態での通話を要求し、通話に参加するユーザを待受けする待受け状態の通話グループを生成することも可能となる。
【0016】
また、本発明のIP電話サーバは、インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話システムに用いるIP電話サーバであって、
上記IP電話サーバは、
IP電話端末からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成するとともに、生成した通話グループにグループIDを付与してグループデータベースに登録するグルーピング制御手段と、
上記通話グループに属するIP電話端末から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末に出力することによりマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御する交換制御手段と、
上記グループデータベースに登録された通話グループを各基地局を介して接続可能なIP電話端末によって閲覧可能となるように公開するグループ公開手段とを備え、
IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、上記グルーピング制御手段は、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とするように制御することを要旨とする。
【0017】
また、本発明のIP電話サービス提供方法は、インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話サービスを提供する方法であって、
IP電話端末からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成するとともに、生成した通話グループにグループIDを付与してグループデータベースに登録するグルーピングステップと、
上記通話グループに属するIP電話端末から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末に出力することによりマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御する交換制御ステップと、
上記グループデータベースに登録された通話グループを各基地局を介して接続可能なIP電話端末によって閲覧可能となるように公開する通話グループ公開ステップとを備え、
IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とするように制御することを要旨とする。
【0018】
また、本発明のIP電話端末は、インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話システムに用いるIP電話端末であって、
IP電話サーバに対する一次通話要求を行なう手段と、
上記一次通話要求に応じてIP電話サーバで生成され公開された通話グループを宛先とする二次通話要求を行なう手段とを備え、
上記二次通話要求により当該通話グループに属する複数のIP電話端末とのマルチ通話が可能となることを要旨とする。
【0019】
本発明のIP電話端末において、基地局を経由してIP電話サーバに接続し、IP電話サーバによって公開されたグループ情報を閲覧するとともに、公開されたグループ情報に基づいてIP電話端末による通話グループの検索を行い得るようになっている場合には、
ユーザが会話や情報収集を所望する内容の通話グループを検索し、その通話グループに参加することができ、適格な情報収集を可能とし、自分に合ったコミュニケーションの場を探しやすくなる。
【0020】
本発明のIP電話端末において、IP電話端末3からIP電話サーバ1に対して通話グループを生成するための一次通話要求を行なう際に、ユーザによる通話グループの公開または非公開の選択入力を行いうるようになっている場合には、通話グループの公開を望まないユーザは非公開を選択入力して一次通話要求を行なうことにより、第三者が入らない2者通話が可能となる。
【0021】
本発明のIP電話端末において、記憶媒体が接続されてデータの読み書きを行い得るインターフェースを設け、ユーザIDを含むユーザ情報が格納されたユーザ用記憶媒体を上記インターフェースに接続することにより通話可能となるよう構成するとともに、上記IP電話端末は、通話要求の際にユーザ用記憶媒体のユーザ情報を読み取って端末IDとともにIP電話サーバに送信するようになっている場合には、
上記IP電話サーバは、IP電話端末から受信した端末IDおよびユーザ情報をグループデータベースに反映するとともに公開し、実際に通話しているユーザのユーザ情報がグループ情報として公開されるため、どのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの検索や選択が行いやすくなる。
【0022】
本発明のIP電話端末において、IP電話端末からIP電話サーバに対して通話グループを生成するための一次通話要求を行なう際に、上記一次通話要求は、相手のIP電話端末を特定した通話を要求するものと、相手のIP電話端末を特定しない待受け状態での通話を要求するものの双方を行いうるようになっている場合には、
相手のIP電話端末を特定した一次通話要求によって通話グループを生成することも可能であるし、相手のIP電話端末を特定しない待受け状態での通話を要求し、通話に参加するユーザを待受けする待受け状態の通話グループを生成することも可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0024】
図1は、本発明のIP電話システムの一実施の形態を示す図である。
【0025】
図において、1は経路制御装置および電話回線等を経由してインターネット4に接続され、本システムによりIP電話を行なうIP電話サーバである。図ではIP電話サーバ1を1つの装置として示しているが、複数でもよい。また、IP電話サーバ1内には、IP電話交換機能,データベースサーバ機能,WWWサーバ機能等の各種機能を実現するために必要なハードウェア資源やソフトウェア等、本システムで必要とされる各種のハードウェアおよびソフトウェアが備わっている。
【0026】
2は、それぞれ基地局である。この例では、各基地局2は、それぞれ有線回線でインターネット4に接続され、端末装置を無線でLAN接続し、LANとインターネットを含むWANとの間で送信されるデータを中継・送信する無線LANルータである。上記基地局2は、それぞれ、データの中継・送信をするために必要な各種のハードウェアおよびソフトウェアが備わっている。各基地局2は、基地局2ごとに割り当てられたIPアドレス等を含む基地局IDを保有している。
【0027】
3は、それぞれIP電話端末である。この例では、上記IP電話端末3は、それぞれ電話機能を果たすためのマイク33およびスピーカ34だけでなく、LCD等の表示部35および入力ボタン36等の入力部とを有している(図3参照)。各IP電話端末3は、IP電話端末3ごとに割り当てられたIPアドレス等を含む端末IDを保有している。上記各IP電話端末3は、それぞれ上記基地局2と無線LAN接続されており、上記基地局2およびインターネット4を経由してIP電話サーバ1と通信を行ない得るようになっている。
【0028】
そして、このシステムの上記IP電話サーバ1は、IP電話端末3からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末3によるマルチ通話が可能な通話グループを生成してグループデータベースに登録し、上記グループデータベースに登録された通話グループを各基地局2を介して接続可能なIP電話端末3によって閲覧可能となるように公開し、IP電話端末3からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末3を通話グループに参加させて上記基地局2およびIP電話サーバ1を介してIP電話端末3相互間でのマルチ通話を可能とするように制御する。
【0029】
図2は、上記IP電話サーバ1を示すシステム構成図である。
【0030】
図において、11は送受信制御部であり、インターネット4を介し、基地局2を介して行なわれるIP電話端末3との間でのデータの送受信を含む通信の制御を行なう。
【0031】
12はデータベースであり、ユーザデータベース13,グループデータベース14,基地局データベース15,端末データベース16が格納されている。
【0032】
上記ユーザデータベース13には、少なくとも、登録されたユーザごとに割り当てられたユーザ番号やパスワード等のユーザIDが格納され、例えば、一次通話要求等の際にIP電話端末3を使用して通話を行なおうとするユーザに対してユーザIDを入力させて認証する際に使用される。
【0033】
また、上記ユーザデータベース13には、上記情報以外に、例えば、ユーザの氏名,住所,電話番号,ファックス番号等のユーザ固有の情報を格納するようにしてもよい。さらに、生年月日,年齢,性別,居住地域,学校名,職業,購読紙,講読雑誌,趣味嗜好等の属性情報を格納することもできる。上記趣味嗜好とは、例えば、ユーザの興味の対象等を示すカテゴリー等をいい、例えば、「ファッション」「ライフ」「スポーツ」「映像・音楽・本」「ホビー・カルチャー」「車・バイク」「レストラン」「家電」「サービス」「美容・健康」「レジャー・トラベル」「マンガ」「アート」「料理」「コンピュータ」「ビジネストレンド」「ボランティア」等を設定することができる。これらの情報の入力は、ウェブページ上または電子メールによりオンラインで行なっても良いし、郵送やFAX等オフラインで行なっても良い。
【0034】
このようなユーザの個人情報や属性情報を格納しておくことにより、登録ユーザが通話を行なった通話グループの通話履歴の情報を蓄積して趣味嗜好等の属性情報等と照合することによりマーケットリサーチ等に利用したり、あるいは通話中にIP電話端末3に対して広告メールを送信したりする際の情報として利用したりすることができる。
【0035】
また、このようなユーザ情報は、一次通話要求に応じて生成された通話グループを後述するグループデータベース14に登録した際、当該通話グループに属するIP電話端末3で通話中のユーザのユーザ情報をグループ情報に含めて格納し、通話グループを公開する際に公開するようにしてもよい。
【0036】
上記基地局データベース15には、本システムによりIP電話を行う際に使用される基地局2に関する基地局情報が格納されている。上記基地局情報としては、各基地局2ごとに割り当てられたIPアドレスを含む基地局IDをはじめ、各基地局2の設置地域,設置場所の属性情報等が含まれる。これらの基地局情報は、一次通話要求に応じて生成された通話グループを後述するグループデータベース14に登録した際、当該通話グループに属するIP電話端末3の通話を中継する基地局2の基地局情報をグループ情報に含めて格納し、通話グループを公開する際に公開するようにしてもよい。
【0037】
例えば、基地局2の設置地域を公開することにより、同じ地域に居ながらIP電話を行なって通話している通話グループを探すことが可能となる。また、上記設置場所の属性情報としては、例えば、基地局2を設置しているのが特定の飲食チェーン店であるような場合には、その飲食チェーンを属性情報として格納し、その飲食チェーン店で通話している通話グループを探すことが可能となる。
【0038】
上記端末データベース16には、各IP電話端末3ごとに付与されたIPアドレス等の端末IDが格納される。
【0039】
上記グループデータベース14には、一次通話要求により生成された通話グループにグループIDが付与されて登録され格納される。上記グループデータベース14には、登録された通話グループのグループ情報として、当該通話グループに属して通話しているIP電話端末3の端末ID,当該IP電話端末3を使用して通話を行なっているユーザのユーザIDを含むユーザ情報,通話グループに属しているIP電話端末3が接続している基地局2の基地局IDを含む基地局情報等が格納されている。
【0040】
通話グループに属して通話するIP電話端末3およびユーザは、随時増減するため、そのたびに、当該グループデータベース14の情報はそれが反映され更新される。また、当該グループデータベース14には、通話グループの属性情報を格納することもできる。この通話グループの属性情報は、一次通話要求を行なって通話グループを生成するユーザが、IP電話端末3を操作して選択入力を行い得るようになっている。さらに、当該グループデータベース14には、上記情報以外に、例えば、各通話グループに参加して通話を行なった通話履歴等の情報を蓄積して格納することもできる。
【0041】
このように、グループ情報として、生成された通話グループのグループID,通話グループに属しているIP電話端末3の端末ID,通話グループに属しているIP電話端末3が接続している基地局2の基地局ID等が公開されるため、これらのグループ情報から、どのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの選択が行いやすくなる。
【0042】
10は制御部であり、メインプログラムにしたがって、グルーピングや交換の制御等、後述する本発明のシステムにおける各種の機能を実現させる。
【0043】
上記制御部10は、グルーピング制御手段20,交換制御手段21,ネゴシエーション制御手段22,グループ公開手段23,検索エンジン24,下位レイヤー生成手段25,データベース管理手段19を備えている。
【0044】
上記データベース管理手段19は、データベース12内のユーザデータベース13,グループデータベース14,基地局データベース15,端末データベース15にそれぞれ格納されているデータにつき、新規データの登録・書き込み,データの抽出,読み出し,更新等のデータベースの管理を行なう。具体的には、後述するように、一次通話要求に応じて新規作成された通話グループの登録の際にデータを格納したり、通話グループに属するIP電話端末3およびユーザの増減があった場合に、それを反映させるためにデータの削除や追加を行なったりすることが行なわれる。
【0045】
上記ネゴシエーション制御手段22は、基地局2を経由して行なわれるIP電話端末3からの通話要求(後述する「一次通話要求」と「二次通話要求」の双方を含む)にしたがって、IP電話端末3やユーザの認証を含め、IP電話端末3とIP電話サーバ1との通信を確立するネゴシエーションの制御を行なう。
【0046】
上記グルーピング制御手段20は、基地局2を経由して行なわれるIP電話端末3からの一次通話要求にしたがって、複数のIP電話端末3によるマルチ通話が可能な通話グループを生成し、生成した通話グループにグループIDを付与してグループデータベース14に登録する。
【0047】
ここで、上記一次通話要求は、相手のIP電話端末3を特定した通話を要求するものと、相手のIP電話端末3を特定しない待受け状態での通話を要求するものの双方を含み、いずれの場合でも、グルーピング制御手段20は通話グループを作成し登録する。これにより、相手のIP電話端末3を特定した一次通話要求によって通話グループを生成することも可能であるし、相手のIP電話端末3を特定しない待受け状態での通話を要求し、通話に参加するユーザを待受けする待受け状態の通話グループを生成することも可能となる。
【0048】
また、上記グルーピング制御手段20は、通話グループに属するIP電話端末3およびユーザの増減があった場合に、それをグループデータベース14に反映させるべく制御を行なう。
【0049】
また、上記グルーピング制御手段20は、後述するグループ公開手段23により公開された通話グループを宛先とするIP電話端末3からの二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末3を通話グループに参加させて通話を可能とするように制御する。
【0050】
上記グループ公開手段23は、上記グループデータベース14に登録された通話グループを各基地局2を介して接続可能なIP電話端末3によって閲覧可能となるように公開する。この公開は、例えば、IP電話端末3によって閲覧可能なウェブページの形式で行なうことができる。
【0051】
上記検索エンジン24は、グループ公開手段23により公開されたグループ情報に基づいてIP電話端末3による通話グループの検索を可能とするよう制御する。このようにすることにより、ユーザが会話や情報収集を所望する内容の通話グループを検索し、その通話グループに参加することができ、適格な情報収集を可能とし、自分に合ったコミュニケーションの場を探しやすくなる。また、グループデータベース14に通話グループの属性情報が格納され、このグループの属性情報がグループ情報として公開されるようにすることにより、グループ情報を閲覧したユーザは、グループの属性情報からどのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの検索や選択が行いやすくなる。
【0052】
上記交換制御手段21は、通話グループに複数のIP電話端末3が参加した場合に、上記通話グループに属するIP電話端末3から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末3に出力することによりマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御する。このとき、通話グループに2台のIP電話端末3が属して通話を行なえば一般の加入電話のような間隔で通話できる2者通話が実現され、通話グループに3台以上のIP電話端末3が属して通話を行なえば、3者以上がそれぞれ話した音声がリアルタイムにミキシングされ、略同時に各通話者に届いて全員で同時に会話が可能となるマルチ通話が実現する。
【0053】
ここで、上記グルーピング制御手段20は、IP電話端末3からの一次通話要求に応じて通話グループを生成する際に、ユーザによる通話グループの公開または非公開の選択入力を受け付け、上記グループ公開手段23は、公開の選択入力を受け付けた場合のみ通話グループを公開し、非公開の選択入力を受け付けた場合、上記交換制御手段21は2者通話を可能ならしめるよう制御することも可能である。このようにすることにより、通話グループの公開を望まないユーザは非公開を選択入力して一次通話要求を行なうことにより、第三者が入らない2者通話が可能となる。このような2者通話は、当該通話グループに属さないIP電話端末3のIPアドレス等の端末IDからの接続をブロックすることにより行なうことができる。
【0054】
上記下位レイヤー生成手段25は、上記基地局データベース15に格納された基地局2の属性情報に基づいて下位レイヤーを生成する。そして、上記グルーピング制御手段20は、上記下位レイヤーに属する基地局2を経由したIP電話端末3同士の通話グループを生成し、上記交換制御手段21は、上記下位レイヤーに属する基地局2を経由したIP電話端末3による通話だけを可能ならしめるようになっている。
【0055】
このようにすることにより、例えば基地局2を設置しているのが特定の飲食チェーン店であるような場合には、そのチェーン店の店舗に設置された基地局2で下位レイヤーを形成し、そのチェーン店にいるユーザとの会話に限定するようなことも可能となる。このようにすることにより、例えば、上記チェーン店の顧客に対するサービスの一環としてIP電話サービスを提供できるようになる。
【0056】
この場合において、下位レイヤーを形成する基地局2を経由して通話するIP電話端末3やユーザに対し、ポイントを付与して獲得ポイントに応じた景品等を付与することも可能である。このようにすることにより、例えば、上記チェーン店の顧客に対するサービスの一環としてIP電話サービスだけでなく、ポイントサービスを実施することもできるようになる。
【0057】
また、上記グルーピング制御手段20は、IP電話端末3からの通話要求の際に入力されたユーザIDをユーザデータベース13のデータと照合して認証し、通話グループを生成するかもしくは通話グループへの参加を可能とするように制御することもできる。このようにすることにより、ユーザ登録されたユーザからだけの通話を可能とし、未登録ユーザの通話を遮断でき、例えば、IP電話サーバでユーザごとの通話時間をカウントしてユーザごとに課金したり、あるいは通話時間に応じてポイントを付与して獲得ポイントに応じた景品等を付与することも可能となる。
【0058】
また、上記グループデータベース14には、通話グループに属しているIP電話端末3を使用して通話中のユーザに関するユーザ情報がさらに格納され、上記グループ公開手段23は、グループ情報に含めて上記ユーザ情報を公開するようにしてもよい。このようにすることにより、実際に通話しているユーザのユーザ情報がグループ情報として公開されるため、どのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの検索や選択が行いやすくなる。
【0059】
図3は、上記IP電話端末3を示すシステム構成図である。
【0060】
図において、31はハードウェア、30は制御部である。また、37はIP電話端末3ごとに割り当てられたIPアドレス等の端末IDを保持する端末ID保持部である。
【0061】
上記ハードウェア31は、基地局2と無線LAN接続する際のデータ送受信等を制御する送受信制御部32を備えている。この送受信制御部32は、ルーティング制御機能を有したものであり、1つの基地局2に対し複数のIP電話端末3が接続された状態であってもIPアドレス等の端末IDを基地局2の基地局ID(いわゆるグローバルIP等)に書き換えることなくIP電話サーバ1との通信が可能となっている。なお、端末IDは、記憶部である端末ID保持部37に保持されている。
【0062】
上記ハードウェア31は、電話機能を果たして通話するためのマイク33およびスピーカ34が設けられているほか、LCD等の表示部35および入力ボタン36等の入力部とを有している。ユーザは上記表示部35の表示を見ながら入力ボタン36で各種データ入力や選択入力を行いうるようになっている。具体的には、例えば、通話グループの検索の際に検索条件を入力し、検索結果が表示される。また、一次通話要求の際にユーザIDを入力したり、グループの公開と非公開の選択入力を行なったりする。
【0063】
上記制御部30は、表示制御手段26,通話制御手段27,ネゴシエーション制御手段28を備えている。
【0064】
上記ネゴシエーション制御手段28は、基地局2を経由して行なわれるIP電話端末3からIP電話サーバ1に対して行なわれる通話要求(「一次通話要求」と「二次通話要求」の双方を含む)において、IP電話端末3とIP電話サーバ1との通信を確立するネゴシエーションの制御を行なう。すなわち、このネゴシエーション制御手段28は、IP電話サーバ1に対する一次通話要求を行なう手段、および上記一次通話要求に応じてIP電話サーバで生成され公開された通話グループを宛先とする二次通話要求を行なう手段として機能する。
【0065】
上記通話制御手段27は、通話グループに複数のIP電話端末3が参加してマルチ通話状態が確立したのち、マイク33から入力された音声データの送信や、基地局2を経由してIP電話サーバ1から送信されてきた音声の再生等の通話制御を行なう。
【0066】
上記表示制御手段26は、ウェブページを閲覧するためのブラウザ機能を有するものであり、IP電話端末3によるIP電話サーバ1への接続のときや通話中等に必要な情報を表示する。具体的には、例えば、一次通話要求の際に、ユーザIDの入力画面や認証画面を表示したり、相手先のIP電話端末3の端末IDや通話グループの公開/非公開の選択入力画面を表示したりする。また、二次通話要求の際に通話グループの検索画面や検索結果を表示したり、二次通話要求を行なおうとする通話グループのグループIDの入力画面を表示したりする。
【0067】
そして、上記IP電話端末3では、上記基地局2およびIP電話サーバ1を介して他のIP電話端末3と相互間での通話を可能とするIP電話システムに用いられ、上記二次通話要求により当該通話グループに属する複数のIP電話端末3とのマルチ通話が可能となる。
【0068】
また、上記IP電話端末3において、記憶媒体が接続されてデータの読み書きを行い得るインターフェース(図示せず)を設け、ユーザIDを含むユーザ情報が格納されたユーザ用記憶媒体(図示せず)を上記インターフェースに接続することにより通話可能となるよう構成することもできる。この場合、上記IP電話端末3は、通話要求の際にユーザ用記憶媒体のユーザ情報を読み取って端末IDとともにIP電話サーバ1に送信するようになっており、上記IP電話サーバ1は、IP電話端末3から受信した端末IDおよびユーザ情報をグループデータベース14に反映するとともに公開するようになっている。
【0069】
このようにすることにより、実際に通話しているユーザのユーザ情報がグループ情報として公開されるため、どのような内容について会話が行なわれている通話グループかがある程度わかり、通話グループの検索や選択が行いやすくなる。
【0070】
また、上記IP電話端末3では、基地局2を経由してIP電話サーバ1に接続し、IP電話サーバ1によって公開されたグループ情報を閲覧するとともに、公開されたグループ情報に基づいてIP電話端末3による通話グループの検索を行い得るようになっている。このようにすることにより、ユーザが会話や情報収集を所望する内容の通話グループを検索し、その通話グループに参加することができ、適格な情報収集を可能とし、自分に合ったコミュニケーションの場を探しやすくなる。
【0071】
また、上記IP電話端末3では、IP電話端末3からIP電話サーバ1に対して通話グループを生成するための一次通話要求を行なう際に、ユーザによる通話グループの公開または非公開の選択入力を行いうるようになっている。このようにすることにより、通話グループの公開を望まないユーザは非公開を選択入力して一次通話要求を行なうことにより、第三者が入らない2者通話が可能となる。
【0072】
また、上記IP電話端末3では、IP電話端末3からIP電話サーバ1に対して通話グループを生成するための一次通話要求を行なう際に、上記一次通話要求は、相手のIP電話端末3を特定した通話を要求するものと、相手のIP電話端末3を特定しない待受け状態での通話を要求するものの双方を行いうるようになっている。このようにすることにより、相手のIP電話端末3を特定した一次通話要求によって通話グループを生成することも可能であるし、相手のIP電話端末3を特定しない待受け状態での通話を要求し、通話に参加するユーザを待受けする待受け状態の通話グループを生成することも可能となる。
【0073】
図4は、上記基地局2を示すシステム構成図である。
【0074】
上記基地局2は、複数のIP電話端末3と無線でLAN接続された際の通信を制御するLAN側送受信部42と、インターネット4に接続されてインターネット4を介してIP電話サーバ1と接続され、通信を制御するWAN側送受信部43とを備えている。
【0075】
また、上記基地局2は、通信中継制御手段44およびデータ付加手段45を有する制御部40と、記憶手段である基地局ID保持部47とを備えている。上記基地局ID保持部47には、基地局2ごとに割り当てられたIPアドレスを含む基地局IDが格納されている。
【0076】
上記通信中継制御手段44は、IP電話端末3からIP電話サーバ1へのデータ通信、またはIP電話サーバ1からIP電話端末3へのデータ通信を中継し、経路制御等を行なう。また、データ付加手段45は、例えば、IP電話端末3からIP電話サーバ1へのデータ通信の際、IP電話端末3の端末ID(IPアドレス等)に、中継した基地局2の基地局ID(IPアドレス等)を付加してデータ送信を行なう。
【0077】
これにより、IP電話サーバ1では、通話しているIP電話端末3がどの基地局2を経由して通話しているかが把握でき、基地局データベース15に格納された基地局2の設置地域や属性情報等のデータと照合し、通話している地域や店舗・施設等の情報を把握することができる。これらの情報は、必要に応じてグループ情報としてグループデータベース14に格納され、グループ公開手段23により公開される。
【0078】
つぎに、本発明の方法である上記システムの基本的な動作の一例について図5に示すフローチャートをもとに説明する。
【0079】
この例は、発信側のIP電話端末3Aにより、通話グループを生成するための一次通話要求を、相手側のIP電話端末3Bを特定して行なう場合を説明する。
【0080】
まず、発信側IP電話端末3Aにより、通話グループを生成するための一次通話要求を行なう。この一次通話要求は、IP電話サーバ1のIPアドレス等を指定して行なう。
【0081】
この一次通話要求の際に、発信側IP電話端末3Aの表示部35に表示される表示にしたがって入力ボタン36を操作することにより、必要なデータの初期入力が行なわれる。この初期入力は、ユーザID,通話グループの公開/非公開の選択入力,相手側IP電話端末3Bの端末ID等のデータが入力される。ここで、端末IDとしては、例えば、各IP電話端末3のIPアドレスと1対1対応させて設定された電話番号を用いることができる。また、IPアドレスと1対1対応させて設定されたIDであれば、電話番号ではなく文字列等を用いることもできる。
【0082】
この例では、通話グループの公開/非公開の選択入力において「公開」を選択した場合を説明する。通話グループの公開を選択した場合、この初期入力において、グループ情報の一部としてグループの属性情報を入力することができる。通話グループの属性情報とは、当該通話グループがどのような内容についての会話を行なうものであるかを示すカテゴリをいい、例えば、「ビジネスと経済(株式, 投資信託, 雇用, 不動産…)」「コンピュータとインターネット(ハード, ソフト, インターネット…)」「健康と医学(病気,症状, 介護, メンタルヘルス…)」「学校と教育(資格試験,テスト, 教育現場…)」「芸術と人文(ファッション, 建築, 文学, 思想…)」「科学(生物学, 天文学, 社会科学…)」「地域情報(国内, 海外…)」「エンターテインメント(芸能人, 音楽, テレビ, 映画…」「スポーツ・レジャー(旅行, アウトドア, 自動車, バイク…)」「ホビー(ゲーム, おもちゃ, 携帯電話…)」「出会い(世代別, 恋愛, 結婚, 地域別…)」「生活と文化(人間関係, グルメ, 祝日…)」「家庭と住まい(家族, 育児, ガーデニング, ペット…)」「政治(選挙, 法, 税, 軍事…)」「ニュース(国内, 海外, トピックス…)」等のカテゴリのなかから適当なものを選択して入力する。この通話グループの属性情報は、IP電話サーバ1において、グループ情報としてグループデータベース14に格納され、グループ公開手段23により公開される。
【0083】
初期入力が終了すると、ネゴシエーション制御手段28の動作により発信側IP電話端末3Aから入力データが送信されるとともに、IP電話サーバ1に対して一次通話要求が行なわれる。この一次通話要求には、少なくともユーザIDとIP電話端末3の端末ID保持部37に格納された端末IDとが含まれる。もちろん、一次通話要求の接続先であるIP電話サーバ1のアドレスや相手側IP電話端末3Bの端末IDほか、初期入力された必要データが含まれる。
【0084】
一次通話要求は、まず、発信側IP電話端末3Aが無線LAN接続された基地局2Aに送信され、この基地局2Aの通信中継制御手段44によりデータの中継および経路制御が行なわれ、IP電話サーバ1にデータ送信される。この基地局2Aでの通信中継の際に、データ付加手段45により一次通話要求のデータに基地局IDが付加される。
【0085】
IP電話サーバ1では、ネゴシエーション制御手段22により、受信した一次通話要求のユーザIDをユーザデータベース13に格納されたデータと照合してユーザ認証を行なう。ユーザ認証が終了すると、グルーピング制御手段20により、新規の通話グループが生成される。通話グループが新規生成されると、その通話グループにグループIDが付与され、グループデータベース14に新規格納されて登録される。グループデータベース14には、上記初期入力で入力されたグループの属性情報をはじめ、当該通話グループに属しているIP電話端末3(この段階では発信側IP電話端末3Aだけである)の端末ID,そのIP電話端末3が接続の際に経由した基地局の基地局ID,基地局2の設置場所や属性情報を含む基地局情報等がデータベースとして格納される。
【0086】
また、当該通話グループに属しているIP電話端末3を使用して通話を行なっているユーザのユーザ情報もグループ情報に含めて格納することができる。これらの情報のうち、データベース12のユーザデータベース13,基地局データベース15,端末データベース16に既に格納されているデータは、そのデータのコピーを格納してもよいし、既に格納されているデータへのリンクを格納するようにしてもよい。
【0087】
このように、通話グループの登録が行なわれると、この例では通話グループの「公開」が選択されていたので、グループ公開手段23によるグループ情報の公開が行なわれる。このグループ情報の公開は、例えば、IP電話端末3のブラウザによって閲覧可能なウェブページに掲載することにより行なうことができる。具体的には、「ビジネスと経済」「コンピュータとインターネット」「健康と医学」「学校と教育」「芸術と人文」…のような上位カテゴリをウェブページに掲載し、上記カテゴリを選択することにより、それぞれ、「株式, 投資信託, 雇用, 不動産…」「ハード, ソフト, インターネット…」「病気,症状, 介護, メンタルヘルス…」「資格試験,テスト, 教育現場…」「ファッション, 建築, 文学, 思想…」等の下位カテゴリを選択しうる画面に進み、最終的に所望の通話グループを選択すると、その通話グループのグループ情報が閲覧できるような形式で公開することができる。
【0088】
また、任意のキーワードを入力することにより、検索エンジン24により所望の通話グループを検索して抽出し、抽出された通話グループのグループ情報が閲覧できるような形式で公開することができる。このときの、キーワードとしては、例えば、基地局2が設置された地域,施設の種類(飲食店舗,駅,公共施設等どのような施設に設置されているか)や、上記カテゴリをキーワードとして検索することができる。
【0089】
通話グループの公開が終了すると、IP電話サーバ1から一次通話要求の際に相手先として指定された相手側IP電話端末3Bに対して接続要求が行なわれる。この接続要求は、相手側IP電話端末3Bが無線LAN接続された基地局2Bを経由して行なわれる。また、上記接続要求には、少なくとも一次通話要求に応じて生成された通話グループのグループIDが含まれる。
【0090】
相手側IP電話端末3Bにおいて、接続要求を受信すると、ネゴシエーション制御手段28は、当該接続要求を行なった通話グループに参加するための二次通話要求である接続承認を送信する。当該接続承認(二次通話要求)は、相手側IP電話端末3Bが無線LAN接続された基地局2Bを経由してIP電話サーバ1に対して行なわれる。また、上記接続承認(二次通話要求)は、接続要求が行なわれた通話グループのグループIDと、接続承認(二次通話要求)を行なう相手側IP電話端末3Bの端末IDとが含まれ、経由する基地局2Bにおいて、基地局IDが付加される。
【0091】
IP電話サーバ1では、接続承認(二次通話要求)を受信すると、グルーピング制御手段20は、接続承認(二次通話要求)を行なった相手側IP電話端末3Bをその接続承認(二次通話要求)に含まれるグループIDの通話グループに参加させるよう制御する。相手側IP電話端末3Bの通話グループへの参加により、参加した相手側IP電話端末3Bの端末IDや、その端末が経由した基地局2Bの基地局IDや基地局情報、通話しているユーザのユーザ情報等がグループデータベース14に格納され、グループ情報が更新される。更新されたグループ情報は、更新された内容で公開される。
【0092】
そして、交換制御手段21は、上記通話グループに属するIP電話端末3A,3Bから受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末3A,3Bに出力することによりマルチ通話を可能とするよう交換制御する。この状態では、通話グループに2台のIP電話端末3A,3Bが属して2者通話の状態であるが、当該通話グループはインターネット4を介して公開されているため、公開された通話グループに参加したいと望むユーザから当該通話グループを指定した二次通話要求があれば、上述と同様の動作で通話グループへの参加が行なわれ、3者通話が行なわれる。同様に参加者が増加すれば、3者以上がそれぞれ話した音声がミキシングされて同時に各通話者に届いて全員で同時に会話が可能となるマルチ通話が実現する。
【0093】
通話グループに属して通話する参加者は増減するが、そのたびにグループデータベース14は更新され、グループ公開手段23は、更新された通話グループのグループ情報を公開する。そして、通話グループに属して通話しているIP電話端末3の数が0になったとき、グルーピング制御手段20は、その通話グループを消滅させ、グループデータベース14からデータを消去する。
【0094】
図6は、本発明の方法である上記システムの基本的な動作の第2例を示す。この例は、発信側のIP電話端末3Aにより、通話グループを生成するための一次通話要求を、相手側のIP電話端末3Bを特定しない待受け状態で行なう場合を説明する。
【0095】
この場合、初期入力において、相手側のIP電話端末3Bを特定しない待受け状態を選択入力して一次通話要求を行なう以外は、グループ公開までは図5で説明した例と同様の手順で動作がおこなわれる。
【0096】
そして、通話グループが公開されると、相手側IP電話端末3Bは、基地局2Bを経由してIP電話サーバ1に接続され、上述したように、カテゴリの閲覧や検索エンジン24による検索により、通話グループのグループ情報を閲覧する。そして、参加してみたい通話グループがあると、その通話グループのグループIDを入力もしくは選択し、通話グループへの参加を求めるための二次通話要求を行なう。この二次通話要求は、基地局2Bを経由してIP電話サーバ1に対して行なわれる。また、上記二次通話要求は、参加を求める通話グループのグループIDと、当該二次通話要求を行なったIP電話端末3Bの端末IDが含まれ、基地局2Bを経由するときに基地局IDが付加される。
【0097】
IP電話サーバ1では、上記二次通話要求を受信すると、グルーピング制御手段20は、二次通話要求を行なった相手側IP電話端末3Bをその二次通話要求に含まれるグループIDの通話グループに参加させるよう制御する。相手側IP電話端末3Bの通話グループへの参加により、参加した相手側IP電話端末3Bの端末IDや、その端末が経由した基地局2Bの基地局IDや基地局情報、通話しているユーザのユーザ情報等がグループデータベース14に格納され、グループ情報が更新される。更新されたグループ情報は、更新された内容で公開される。
【0098】
そして、交換制御手段21により、上記通話グループに属するIP電話端末3から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末3に出力することによりマルチ通話を可能とするよう交換制御され、マルチ通話が実現する。
【0099】
通話グループに属して通話する参加者は増減するが、そのたびにグループデータベース14は更新され、グループ公開手段は、更新された通話グループのグループ情報を公開する。そして、通話グループに属して通話しているIP電話端末3が0になったとき、グルーピング制御手段20は、その通話グループを消滅させ、グループデータベース14からデータを消去する。
【0100】
図7は、上述した方法により、IP電話サーバ1を介して行なわれるIP電話の状態を説明する模式図である。なお、基地局2は図示していない。Gr1〜Gr3は、それぞれ公開された通話グループであり、複数のIP電話端末3が通話グループに属してマルチ通話を行なっている。Gr4は、非公開の通話グループであり、2者通話が行なわれている。3fは、まだいずれの通話グループにも属していないIP電話端末であり、上述したように公開された通話グループGr1〜Gr3を閲覧して所望の通話グループを相手先とした二次通話要求を行なうことにより、その通話グループに参加してマルチ通話に参加することができる。
【0101】
図8は、下位レイヤーを形成してIP電話を行なった状態を説明する模式図である。
【0102】
この例では、複数の基地局2により下位レイヤーULを形成している。下位レイヤーULを形成する基地局2は、図では説明の便宜上まとめて配置したようになっているが、必ずしも同じ地域に配置されていなくてもよい。そして、下位レイヤーULに属する基地局2と通信可能なIP電話端末3により、通話グループGr1〜Gr3が形成されている。
【0103】
同じ通話グループGr1〜Gr3に属するIP電話端末3は、下位レイヤーULに属する基地局2であれば、異なる基地局2を経由してIP電話サーバ1に接続していてもよい。そして、各通話グループGr1〜Gr3は、下位レイヤーUL内でだけ公開され、下位レイヤーUL内のIP電話端末3だけが各通話グループGr1〜Gr3に参加することができる。このようにして、各通話グループGr1〜Gr3に属するIP電話端末3によってマルチ通話を行なうことができる。
【0104】
もちろん、下位レイヤーUL以外の各基地局2を経由したIP電話端末3では、図7で説明したような通話グループが形成され、各通話グループでマルチ通話が行なわれる。また、上記のような下位レイヤーULを複数形成することもできる。
【0105】
なお、上記各実施の形態では、IP電話端末3として、基地局2と無線通信しうるもので、携帯電話端末型の端末装置を用いるようにしたが、これに限定するものではなく、携帯情報端末(PDA)やコンピュータ装置を用いても良い。また、上記各実施の形態では、基地局2とIP電話端末3との間が無線通信である例を示したが、有線通信とすることもできる。さらに、上記各実施の形態において、IP電話サーバ1は、一般加入電話の電話機端末によるIP接続により、一般加入電話によるマルチ通話も可能となるのであり、本発明におけるIP電話端末3としては、一般加入電話の電話機端末も含む趣旨である。この場合、基地局2としては、一般加入電話をインターネット接続させるゲートウェイを備えたウェブサーバが用いられる。
【0106】
以上のように、本発明によれば、複数のIP電話端末3によるマルチ通話が可能な通話グループを生成してIP電話端末3によって閲覧可能となるように公開するため、通話グループに属さない第三者でも、どのような通話グループが現在会話を行なっているかを閲覧できる。そして、IP電話端末3からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末3を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とする。このため、閲覧した通話グループのうち興味のある通話グループに対して二次通話要求を行い、そこでの会話の内容を聞いて、その内容が興味深いから会話に参加することが可能になる。このように、従来のIP電話システムでは不可能であった積極的なコミュニケーション参加が可能となるのである。
【0107】
上記IP電話サービスの提供方法は、主としてIP電話サーバ1で稼動するプログラムにより実行され、このようなプログラムは、例えばCD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されたり、コンピュータネットワークを介して配信されることにより提供することができる。
【0108】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成してIP電話端末によって閲覧可能となるように公開するため、通話グループに属さない第三者でも、どのような通話グループが現在会話を行なっているかを閲覧できる。そして、IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とする。このため、閲覧した通話グループのうち興味のある通話グループに対して二次通話要求を行い、そこでの会話の内容を聞いて、その内容が興味深いから会話に参加することが可能になる。このように、従来のIP電話システムでは不可能であった積極的なコミュニケーション参加が可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの周辺構造を示す図である。
【図2】IP電話サーバを示すシステム構成図である。
【図3】IP電話端末を示すシステム構成図である。
【図4】基地局を示すシステム構成図である。
【図5】本発明の方法の第1例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の方法の第2例を示すフローチャートである。
【図7】通話グループの状態を示す模式図である。
【図8】下位レイヤーの状態を示す模式図である。
【符号の説明】
Gr1 通話グループ
Gr2 通話グループ
Gr3 通話グループ
Gr4 通話グループ
UL  下位レイヤー
1   IP電話サーバ
2   基地局
2A  基地局
2B  基地局
3   IP電話端末
3A  発信側IP電話端末
3B  相手側IP電話端末
3f  IP電話端末
4   インターネット
10   制御部
11   送受信制御部
12   データベース
13   ユーザデータベース
14   グループデータベース
15   基地局データベース
16   端末データベース
19   データベース管理手段
20   グルーピング制御手段
21   交換制御手段
22   ネゴシエーション制御手段
23   グループ公開手段
24   検索エンジン
25   下位レイヤー生成手段
26   表示制御手段
27   通話制御手段
28   ネゴシエーション制御手段
30   制御部
31   ハードウェア
32   送受信制御部
33   マイク
34   スピーカ
35   表示部
36   入力ボタン
37   端末ID保持部
40   制御部
42   LAN側送受信部
43   WAN側送受信部
44   通信中継制御手段
45   データ付加手段
47   基地局ID保持部

Claims (11)

  1. インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話システムであって、
    上記IP電話サーバは、
    IP電話端末からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成するとともに、生成した通話グループにグループIDを付与してグループデータベースに登録するグルーピング制御手段と、
    上記通話グループに属するIP電話端末から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末に出力することによりマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御する交換制御手段と、
    上記グループデータベースに登録された通話グループを各基地局を介して接続可能なIP電話端末によって閲覧可能となるように公開するグループ公開手段とを備え、
    IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、上記グルーピング制御手段は、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とするように制御することを特徴とするIP電話システム。
  2. 上記IP電話サーバは、
    各IP電話端末ごとに付与された端末IDが格納される端末データベースと、
    各基地局ごとに付与された基地局IDと、各基地局の設置地域や設置場所の属性情報等を含む基地局情報が格納される基地局データベースとを備え、
    上記グループデータベースには、生成された通話グループのグループID,通話グループに属しているIP電話端末の端末ID,通話グループに属しているIP電話端末が接続している基地局の基地局ID等のグループ情報がさらに格納され、
    上記グループ公開手段は、上記グループデータベースに格納されたグループ情報を公開するようになっており、
    上記公開されたグループ情報に基づいてIP電話端末による通話グループの検索を可能ならしめる検索エンジンを備えている請求項1記載のIP電話システム。
  3. 上記IP電話サーバにおいて、
    上記グルーピング制御手段は、IP電話端末からの一次通話要求に応じて通話グループを生成する際に、ユーザによる通話グループの公開または非公開の選択入力を受け付け、
    上記グループ公開手段は、公開の選択入力を受け付けた場合のみ通話グループを公開し、
    非公開の選択入力を受け付けた場合、上記交換制御手段は2者通話を可能ならしめるよう制御する請求項1または2記載のIP電話システム。
  4. 上記IP電話サーバは、
    上記基地局データベースに格納された基地局の属性情報に基づいて下位レイヤーを生成する下位レイヤー生成手段をさらに備え、
    上記グルーピング制御手段は、上記下位レイヤーに属する基地局を経由したIP電話端末同士の通話グループを生成し、
    上記交換制御手段は、上記下位レイヤーに属する基地局を経由したIP電話端末による通話だけを可能ならしめるようになっている請求項1〜3のいずれか一項に記載のIP電話システム。
  5. 上記IP電話サーバは、
    IP電話端末を使用してIP電話を行なうために登録されたユーザのユーザIDを含むユーザ情報が格納されるユーザデータベースをさらに備え、
    上記グルーピング制御手段は、IP電話端末からの通話要求の際に入力されたユーザIDを認証して通話グループを生成するかもしくは通話グループへの参加を可能とするようになっている請求項1〜4のいずれか一項に記載のIP電話システム。
  6. 上記IP電話端末は、ユーザIDを含むユーザ情報が格納されたユーザ用記憶媒体の接続によって通話可能となるよう構成され、通話要求の際にユーザ用記憶媒体のユーザ情報を読み取って端末IDとともにIP電話サーバに送信するようになっており、
    上記IP電話サーバは、IP電話端末から受信した端末IDおよびユーザ情報をグループデータベースに反映するとともに公開するようになっている請求項5記載のIP電話システム。
  7. 上記グループデータベースには、通話グループに属しているIP電話端末を使用して通話中のユーザに関するユーザ情報がさらに格納され、
    上記グループ公開手段は、グループ情報に含めて上記ユーザ情報を公開するようになっている請求項5記載のIP電話システム。
  8. 上記一次通話要求は、相手のIP電話端末を特定した通話を要求するものと、相手のIP電話端末を特定しない待受け状態での通話を要求するものの双方を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載のIP電話システム。
  9. インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話システムに用いるIP電話サーバであって、
    上記IP電話サーバは、
    IP電話端末からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成するとともに、生成した通話グループにグループIDを付与してグループデータベースに登録するグルーピング制御手段と、
    上記通話グループに属するIP電話端末から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末に出力することによりマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御する交換制御手段と、
    上記グループデータベースに登録された通話グループを各基地局を介して接続可能なIP電話端末によって閲覧可能となるように公開するグループ公開手段とを備え、
    IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、上記グルーピング制御手段は、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とするように制御することを特徴とするIP電話サーバ。
  10. インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話サービスを提供する方法であって、
    IP電話端末からの一次通話要求に応じ、複数のIP電話端末によるマルチ通話が可能な通話グループを生成するとともに、生成した通話グループにグループIDを付与してグループデータベースに登録するグルーピングステップと、
    上記通話グループに属するIP電話端末から受信した音声信号を合成してその合成信号を当該通話グループに属する各IP電話端末に出力することによりマルチ通話を可能ならしめるよう交換制御する交換制御ステップと、
    上記グループデータベースに登録された通話グループを各基地局を介して接続可能なIP電話端末によって閲覧可能となるように公開する通話グループ公開ステップとを備え、
    IP電話端末からの上記公開された通話グループを宛先とする二次通話要求に応じ、当該二次通話要求を行なったIP電話端末を通話グループに参加させてマルチ通話を可能とするように制御することを特徴とするIP電話サービスの提供方法。
  11. インターネット上に配設されたIP電話サーバと、上記IP電話サーバとインターネットを介して通信可能な基地局と、上記基地局と通信可能なIP電話端末とを使用し、上記基地局およびIP電話サーバを介してIP電話端末相互間での通話を可能とするIP電話システムに用いるIP電話端末であって、
    IP電話サーバに対する一次通話要求を行なう手段と、
    上記一次通話要求に応じてIP電話サーバで生成され公開された通話グループを宛先とする二次通話要求を行なう手段とを備え、
    上記二次通話要求により当該通話グループに属する複数のIP電話端末とのマルチ通話が可能となることを特徴とするIP電話端末。
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