JP2004055595A - 気相成長装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な構成であって操作性に優れながらも薄膜を形成する際にウエハの全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置を提供すること。
【解決手段】気相成長装置は、ウエハを収容し供給される原料ガスによりウエハ表面に気相成長を行う成長室と、成長室内に収容されウエハをその表面に保持する板状のウエハホルダーと、ウエハホルダーの裏面と対向するように配置されウエハホルダーを加熱するヒータを備え、ウエハホルダーはウエハを受け入れるための窪んだウエハポケットをその表面に有し、ウエハポケットはウエハの表面と少なくとも一部が面接触する底面領域とウエハの側面と接触してウエハの位置を規定する側壁領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、ウエハホルダーの側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低くなるように構成される。
【選択図】 図2
【解決手段】気相成長装置は、ウエハを収容し供給される原料ガスによりウエハ表面に気相成長を行う成長室と、成長室内に収容されウエハをその表面に保持する板状のウエハホルダーと、ウエハホルダーの裏面と対向するように配置されウエハホルダーを加熱するヒータを備え、ウエハホルダーはウエハを受け入れるための窪んだウエハポケットをその表面に有し、ウエハポケットはウエハの表面と少なくとも一部が面接触する底面領域とウエハの側面と接触してウエハの位置を規定する側壁領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、ウエハホルダーの側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低くなるように構成される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、気相成長装置に関し、詳しくは、ウエハの表面上に気相成長用の原料ガスを供給して薄膜を形成する気相成長装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの需要が増大している。半導体デバイスは、所望の薄膜が形成されたウエハを分断して得た半導体素子を用いて製造される。
ウエハ上に半導体、絶縁物あるいは金属等の薄膜を形成する方法として、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、プラズマCVD法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などがある。
【0003】
これらの方法は、ウエハ上に気相成長用の原料ガスを供給し、原料ガスを分解してウエハ上に所望の薄膜を形成するものであり、このような方法を実施するための装置として気相成長装置がある。
気相成長装置において、薄膜を形成すべきウエハは一般にウエハホルダーに保持される。
ウエハホルダーはその表面にウエハを収容するための窪みであるウエハポケットを有しており、ウエハポケットに収容されたウエハは薄膜形成中にウエハホルダーからの熱伝導を受けて加熱される。
【0004】
従来の気相成長装置としては様々なものが知られているが、例えば、ウエハを保持部材(ウエハホルダー)に保持し、該保持部材を加熱することにより、該ウエハを加熱しつつ、該ウエハ上に薄膜を形成する薄膜製造装置において、前記保持部材の前記ウエハ周縁部に設けられ、前記保持部材の前記ウエハ周縁部の温度を低下させる温度制御手段を有するものが知られている(例えば、特開平7−249580号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
半導体の電気的な性質は、半導体中のppb、ppmオーダーの極微量の不純物によって大きく変化するため、これら微量の不純物の絶対量あるいはその分布を精密に制御する必要がある。
例えば、ウエハ上に半導体薄膜を形成すると同時にその薄膜中に不純物元素を取り込ませる場合、取り込まれる不純物元素の量はウエハ表面の温度に大きく依存することが多い。
また、熱的に不純物を拡散させるような場合でも、その拡散量はウエハの絶対的な温度に大きく依存する。
【0006】
また、1枚のウエハから得られる複数の半導体素子の歩留まりを向上させるには、ウエハの全面にわたって均一な特性の薄膜を形成する必要がある。
このため、ウエハを保持するウエハホルダーは、薄膜形成中に気相成長装置内で回転させられることが多い。
この際、ウエハポケットに収容されたウエハの側面は遠心力によってウエハポケットの壁面に接触する。
この結果、ウエハの外周部はウエハポケットの底面と側面の両面から熱伝導を受けることとなり、ウエハの外周部は中央部よりも温度が高くなる。
【0007】
例えば、モリブデンで形成される直径約200mmのウエハホルダーを用い、ウエハの温度が約750℃となるように加熱した場合、ウエハの外縁から約5mmの外周部は、その温度が中央部よりも約5℃程度高くなる。
この場合、上述のようにウエハの面内において形成される薄膜の特性が不均一になり、結果として、1枚のウエハから得られる複数の半導体素子の歩留まりが低下する。
【0008】
このようなことから、ウエハの全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置が求められているが、当然ながら装置としての構成は単純であって装置に対するウエハのセット等の操作性に優れていることが望まれる。
この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、単純な構成であって操作性に優れながらも薄膜を形成する際にウエハの全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ウエハを収容し供給される原料ガスによりウエハ表面に気相成長を行う成長室と、成長室内に収容されウエハをその表面に保持する板状のウエハホルダーと、ウエハホルダーの裏面と対向するように配置されウエハホルダーを加熱するヒータを備え、ウエハホルダーはウエハを受け入れるための窪んだウエハポケットをその表面に有し、ウエハポケットはウエハの表面と少なくとも一部が面接触する底面領域とウエハの側面と接触してウエハの位置を規定する側壁領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、ウエハホルダーの側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低くなるように構成したことを特徴とする気相成長装置を提供するものである。
【0010】
つまり、この発明による気相成長装置は、ウエハポケットが側壁領域と底面領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなる。
そして、側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低く設定される。
このため、ウエハポケットに収容されたウエハがウエハホルダーからの熱伝導を受けて加熱される際、設定温度よりも高くなり易いウエハの外周部に対する熱伝導率が中央部よりも低くなり、結果としてウエハの全面を均一に加熱できるようになる。
また、このような効果を達成するうえで、別体の部材をウエハホルダーとウエハとの間に介在させる必要もないので装置としての構成は非常に単純であり、ウエハのセット等の操作性に優れている。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明による気相成長装置は、ウエハを収容し供給される原料ガスによりウエハ表面に気相成長を行う成長室と、成長室内に収容されウエハをその表面に保持する板状のウエハホルダーと、ウエハホルダーの裏面と対向するように配置されウエハホルダーを加熱するヒータを備え、ウエハホルダーはウエハを受け入れるための窪んだウエハポケットをその表面に有し、ウエハポケットはウエハの表面と少なくとも一部が面接触する底面領域とウエハの側面と接触してウエハの位置を規定する側壁領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、ウエハホルダーの側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低くなるように構成したことを特徴とする。
【0012】
この発明による気相成長装置において、底面領域は外周領域が中央領域よりも窪んでいてもよい。
このような構成によれば、底面領域とウエハ外周部との間に隙間が形成されるため、結果として外周領域からウエハ外周部に対する熱伝導が低く抑えられる。
また、ウエハ外周部に対する熱伝導率の抑制がウエハポケットの形状に起因しているので、ウエハホルダーを単一の構成材料で構成でき、装置としての構成がより一層単純になる。
【0013】
また、この発明による気相成長装置において、ウエハホルダーは、中央領域となる部分が第1材料からなり、外周領域となる部分が第1材料よりも熱伝導率の低い第2材料からなっていてもよい。
また、この発明による気相成長装置において、ウエハホルダーは、底面領域となる部分が第1材料からなり、側壁領域となる部分が第1材料よりも熱伝導率の低い第2材料からなっていてもよい。
これらの構成において、第1材料は炭素であり、第2材料は炭化ケイ素であってもよい。
なお、これらの構成ではウエハホルダーを熱伝導率の異なる2つの材料を用いて構成することとなるが、ウエハホルダーとしては一体のものであり、装置としての構成が複雑になることはない。
【0014】
また、この発明による気相成長装置において、原料ガスは有機金属化合物を含んでいてもよい。
【0015】
【実施例】
以下にこの発明の実施例による気相成長装置について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の複数の実施例において、共通する部材には同じ符号を用いて説明する。
【0016】
実施例1
図1はこの発明の実施例1による気相成長装置の構成を概略的に示す説明図、図2は実施例1による気相成長装置に用いられるウエハホルダーの断面図である。
【0017】
図1および図2に示されるように、実施例1による気相成長装置100は、ウエハ2を収容し供給される原料ガスによりウエハ2の表面に気相成長を行う成長室10と、成長室10内に収容されウエハ2をその表面に保持する板状のウエハホルダー1と、ウエハホルダー1の裏面と対向するように配置されウエハホルダー1を加熱するヒータ14を備え、ウエハホルダー1はウエハ2を受け入れるための窪んだウエハポケット3をその表面に有し、ウエハポケット3はウエハ2の表面と少なくとも一部が面接触する底面領域4とウエハ2の側面と接触してウエハ2の位置を規定する側壁領域5を有し、底面領域4は中央領域4aと外周領域4bからなり、ウエハホルダー1の側壁領域5と外周領域4bの少なくとも一方は熱伝導率が中央領域4aよりも低くなるように構成されている。
【0018】
成長室10の上部には、成長室10内に原料ガスやキャリアガスを供給するための供給口11が設けられ、成長室10の下部には、成長室10内の未反応ガスを含む排ガスを排出するための排気口12が設けられている。
成長室10の下部には薄膜形成時にウエハホルダー1を回転させるための回転軸13があり、その先端に設けられた平板状の接続部13aを介してウエハホルダー1が脱着可能に接続されている。
【0019】
回転軸13の接続部13aに接続されたウエハホルダー1の裏面側にはヒータ14が設けられ、薄膜形成時にウエハホルダー1の裏面側を加熱するようになっている。
薄膜形成後、ウエハホルダー1を成長室10から搬出するために、成長室10に隣接する取り出し室15がゲートバルブ16を介して設けられている。
【0020】
図2に示されるように、実施例1に係るウエハホルダー1のウエハポケット3は外周領域4bが中央領域4aよりも窪んでおり、ウエハ2を収容したときにウエハ2の外周部と外周領域4bとの間に隙間が形成される。
このため、ウエハ2がウエハホルダー1からの熱伝導によって加熱される際、ウエハ2の外周部はウエハポケット3の側壁領域5からのみ熱伝導を受け、外周領域4bからの熱伝導は大幅に低減される。
この結果、ウエハ2の中央部への熱伝導とウエハ2の外周部への熱伝導がほぼ均衡状態となってウエハ2の全面が均一な温度に加熱され、ウエハ2の全面に均一な特性の薄膜が形成される。
なお、実施例1に係るウエハホルダー1は、全体が炭素(グラファイト)またはモリブデンからなっている。
【0021】
実施例2
図3はこの発明の実施例2による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。実施例2による気相成長装置は、実施例1による気相成長装置100(図1参照)のウエハホルダー1(図2参照)を図3に示されるウエハホルダー21に変更したものであり、その他の点については変更されていない。従って、気相成長装置全体の図示は省略する。
【0022】
図3に示されるように、実施例2に係るウエハホルダー21は底面領域24の外周領域24bとなる部分のみが熱伝導率の低い炭化ケイ素(β−Sic)で形成され、その他の部分は炭素(グラファイト)で形成される。
具体的には、底面領域24の外周領域24bとなる部分に炭化ケイ素(β−Sic)からなるリング26が一体に嵌め込まれる。
なお、炭素(グラファイト)の熱伝導率は約128W/(m・K)であり、炭化ケイ素の熱伝導率は42mW/(m・K)である。
このため、外周領域24bからウエハ2の外周部に対する熱伝導率が低く抑えられ、結果としてウエハ2の中央部への熱伝導とウエハ2の外周部への熱伝導がほぼ均衡状態となる。
従って、ウエハ2の全面が均一な温度に加熱され、ウエハ2の全面に均一な特性の薄膜が形成される。
【0023】
実施例3
図4はこの発明の実施例3による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。実施例3による気相成長装置は、実施例1による気相成長装置100(図1参照)のウエハホルダー1(図2参照)を図4に示されるウエハホルダー31に変更したものであり、その他の点については変更されていない。従って、気相成長装置全体の図示は省略する。
【0024】
図4に示されるように、実施例3に係るウエハホルダー31は、側壁領域35となる部分のみが熱伝導率の低い炭化ケイ素(β−Sic)で形成され、その他の部分は炭素(グラファイト)で形成される。
このため、側壁領域35からウエハ2の外周部に対する熱伝導率が低く抑えられ、結果としてウエハ2の中央部への熱伝導とウエハ2の外周部への熱伝導がほぼ均衡状態となる。
従って、ウエハ2の全面が均一な温度に加熱され、ウエハ2の全面に均一な特性の薄膜が形成される。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、ウエハポケットが側壁領域と底面領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低く設定されるので、ウエハポケットに収容されたウエハがウエハホルダーからの熱伝導を受けて加熱される際、設定温度よりも高くなり易いウエハの外周部に対する熱伝導率が中央部よりも低くなり、結果としてウエハの全面を均一に加熱できるようになる。
さらに、このような効果を達成するうえで、別体の部材をウエハホルダーとウエハとの間に介在させる必要もないので装置としての構成は非常に単純であり、ウエハのセット等の操作性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による気相成長装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】この発明の実施例1による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。
【図3】この発明の実施例2による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。
【図4】この発明の実施例3による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・ウエハホルダー
2・・・ウエハ
3・・・ウエハポケット
4・・・底面領域
4a・・・中央領域
4b・・・外周領域
5・・・側壁領域
14・・・ヒータ
【発明の属する技術分野】
この発明は、気相成長装置に関し、詳しくは、ウエハの表面上に気相成長用の原料ガスを供給して薄膜を形成する気相成長装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの需要が増大している。半導体デバイスは、所望の薄膜が形成されたウエハを分断して得た半導体素子を用いて製造される。
ウエハ上に半導体、絶縁物あるいは金属等の薄膜を形成する方法として、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、プラズマCVD法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法などがある。
【0003】
これらの方法は、ウエハ上に気相成長用の原料ガスを供給し、原料ガスを分解してウエハ上に所望の薄膜を形成するものであり、このような方法を実施するための装置として気相成長装置がある。
気相成長装置において、薄膜を形成すべきウエハは一般にウエハホルダーに保持される。
ウエハホルダーはその表面にウエハを収容するための窪みであるウエハポケットを有しており、ウエハポケットに収容されたウエハは薄膜形成中にウエハホルダーからの熱伝導を受けて加熱される。
【0004】
従来の気相成長装置としては様々なものが知られているが、例えば、ウエハを保持部材(ウエハホルダー)に保持し、該保持部材を加熱することにより、該ウエハを加熱しつつ、該ウエハ上に薄膜を形成する薄膜製造装置において、前記保持部材の前記ウエハ周縁部に設けられ、前記保持部材の前記ウエハ周縁部の温度を低下させる温度制御手段を有するものが知られている(例えば、特開平7−249580号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
半導体の電気的な性質は、半導体中のppb、ppmオーダーの極微量の不純物によって大きく変化するため、これら微量の不純物の絶対量あるいはその分布を精密に制御する必要がある。
例えば、ウエハ上に半導体薄膜を形成すると同時にその薄膜中に不純物元素を取り込ませる場合、取り込まれる不純物元素の量はウエハ表面の温度に大きく依存することが多い。
また、熱的に不純物を拡散させるような場合でも、その拡散量はウエハの絶対的な温度に大きく依存する。
【0006】
また、1枚のウエハから得られる複数の半導体素子の歩留まりを向上させるには、ウエハの全面にわたって均一な特性の薄膜を形成する必要がある。
このため、ウエハを保持するウエハホルダーは、薄膜形成中に気相成長装置内で回転させられることが多い。
この際、ウエハポケットに収容されたウエハの側面は遠心力によってウエハポケットの壁面に接触する。
この結果、ウエハの外周部はウエハポケットの底面と側面の両面から熱伝導を受けることとなり、ウエハの外周部は中央部よりも温度が高くなる。
【0007】
例えば、モリブデンで形成される直径約200mmのウエハホルダーを用い、ウエハの温度が約750℃となるように加熱した場合、ウエハの外縁から約5mmの外周部は、その温度が中央部よりも約5℃程度高くなる。
この場合、上述のようにウエハの面内において形成される薄膜の特性が不均一になり、結果として、1枚のウエハから得られる複数の半導体素子の歩留まりが低下する。
【0008】
このようなことから、ウエハの全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置が求められているが、当然ながら装置としての構成は単純であって装置に対するウエハのセット等の操作性に優れていることが望まれる。
この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、単純な構成であって操作性に優れながらも薄膜を形成する際にウエハの全面を均一な温度に加熱できる気相成長装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ウエハを収容し供給される原料ガスによりウエハ表面に気相成長を行う成長室と、成長室内に収容されウエハをその表面に保持する板状のウエハホルダーと、ウエハホルダーの裏面と対向するように配置されウエハホルダーを加熱するヒータを備え、ウエハホルダーはウエハを受け入れるための窪んだウエハポケットをその表面に有し、ウエハポケットはウエハの表面と少なくとも一部が面接触する底面領域とウエハの側面と接触してウエハの位置を規定する側壁領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、ウエハホルダーの側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低くなるように構成したことを特徴とする気相成長装置を提供するものである。
【0010】
つまり、この発明による気相成長装置は、ウエハポケットが側壁領域と底面領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなる。
そして、側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低く設定される。
このため、ウエハポケットに収容されたウエハがウエハホルダーからの熱伝導を受けて加熱される際、設定温度よりも高くなり易いウエハの外周部に対する熱伝導率が中央部よりも低くなり、結果としてウエハの全面を均一に加熱できるようになる。
また、このような効果を達成するうえで、別体の部材をウエハホルダーとウエハとの間に介在させる必要もないので装置としての構成は非常に単純であり、ウエハのセット等の操作性に優れている。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明による気相成長装置は、ウエハを収容し供給される原料ガスによりウエハ表面に気相成長を行う成長室と、成長室内に収容されウエハをその表面に保持する板状のウエハホルダーと、ウエハホルダーの裏面と対向するように配置されウエハホルダーを加熱するヒータを備え、ウエハホルダーはウエハを受け入れるための窪んだウエハポケットをその表面に有し、ウエハポケットはウエハの表面と少なくとも一部が面接触する底面領域とウエハの側面と接触してウエハの位置を規定する側壁領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、ウエハホルダーの側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低くなるように構成したことを特徴とする。
【0012】
この発明による気相成長装置において、底面領域は外周領域が中央領域よりも窪んでいてもよい。
このような構成によれば、底面領域とウエハ外周部との間に隙間が形成されるため、結果として外周領域からウエハ外周部に対する熱伝導が低く抑えられる。
また、ウエハ外周部に対する熱伝導率の抑制がウエハポケットの形状に起因しているので、ウエハホルダーを単一の構成材料で構成でき、装置としての構成がより一層単純になる。
【0013】
また、この発明による気相成長装置において、ウエハホルダーは、中央領域となる部分が第1材料からなり、外周領域となる部分が第1材料よりも熱伝導率の低い第2材料からなっていてもよい。
また、この発明による気相成長装置において、ウエハホルダーは、底面領域となる部分が第1材料からなり、側壁領域となる部分が第1材料よりも熱伝導率の低い第2材料からなっていてもよい。
これらの構成において、第1材料は炭素であり、第2材料は炭化ケイ素であってもよい。
なお、これらの構成ではウエハホルダーを熱伝導率の異なる2つの材料を用いて構成することとなるが、ウエハホルダーとしては一体のものであり、装置としての構成が複雑になることはない。
【0014】
また、この発明による気相成長装置において、原料ガスは有機金属化合物を含んでいてもよい。
【0015】
【実施例】
以下にこの発明の実施例による気相成長装置について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の複数の実施例において、共通する部材には同じ符号を用いて説明する。
【0016】
実施例1
図1はこの発明の実施例1による気相成長装置の構成を概略的に示す説明図、図2は実施例1による気相成長装置に用いられるウエハホルダーの断面図である。
【0017】
図1および図2に示されるように、実施例1による気相成長装置100は、ウエハ2を収容し供給される原料ガスによりウエハ2の表面に気相成長を行う成長室10と、成長室10内に収容されウエハ2をその表面に保持する板状のウエハホルダー1と、ウエハホルダー1の裏面と対向するように配置されウエハホルダー1を加熱するヒータ14を備え、ウエハホルダー1はウエハ2を受け入れるための窪んだウエハポケット3をその表面に有し、ウエハポケット3はウエハ2の表面と少なくとも一部が面接触する底面領域4とウエハ2の側面と接触してウエハ2の位置を規定する側壁領域5を有し、底面領域4は中央領域4aと外周領域4bからなり、ウエハホルダー1の側壁領域5と外周領域4bの少なくとも一方は熱伝導率が中央領域4aよりも低くなるように構成されている。
【0018】
成長室10の上部には、成長室10内に原料ガスやキャリアガスを供給するための供給口11が設けられ、成長室10の下部には、成長室10内の未反応ガスを含む排ガスを排出するための排気口12が設けられている。
成長室10の下部には薄膜形成時にウエハホルダー1を回転させるための回転軸13があり、その先端に設けられた平板状の接続部13aを介してウエハホルダー1が脱着可能に接続されている。
【0019】
回転軸13の接続部13aに接続されたウエハホルダー1の裏面側にはヒータ14が設けられ、薄膜形成時にウエハホルダー1の裏面側を加熱するようになっている。
薄膜形成後、ウエハホルダー1を成長室10から搬出するために、成長室10に隣接する取り出し室15がゲートバルブ16を介して設けられている。
【0020】
図2に示されるように、実施例1に係るウエハホルダー1のウエハポケット3は外周領域4bが中央領域4aよりも窪んでおり、ウエハ2を収容したときにウエハ2の外周部と外周領域4bとの間に隙間が形成される。
このため、ウエハ2がウエハホルダー1からの熱伝導によって加熱される際、ウエハ2の外周部はウエハポケット3の側壁領域5からのみ熱伝導を受け、外周領域4bからの熱伝導は大幅に低減される。
この結果、ウエハ2の中央部への熱伝導とウエハ2の外周部への熱伝導がほぼ均衡状態となってウエハ2の全面が均一な温度に加熱され、ウエハ2の全面に均一な特性の薄膜が形成される。
なお、実施例1に係るウエハホルダー1は、全体が炭素(グラファイト)またはモリブデンからなっている。
【0021】
実施例2
図3はこの発明の実施例2による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。実施例2による気相成長装置は、実施例1による気相成長装置100(図1参照)のウエハホルダー1(図2参照)を図3に示されるウエハホルダー21に変更したものであり、その他の点については変更されていない。従って、気相成長装置全体の図示は省略する。
【0022】
図3に示されるように、実施例2に係るウエハホルダー21は底面領域24の外周領域24bとなる部分のみが熱伝導率の低い炭化ケイ素(β−Sic)で形成され、その他の部分は炭素(グラファイト)で形成される。
具体的には、底面領域24の外周領域24bとなる部分に炭化ケイ素(β−Sic)からなるリング26が一体に嵌め込まれる。
なお、炭素(グラファイト)の熱伝導率は約128W/(m・K)であり、炭化ケイ素の熱伝導率は42mW/(m・K)である。
このため、外周領域24bからウエハ2の外周部に対する熱伝導率が低く抑えられ、結果としてウエハ2の中央部への熱伝導とウエハ2の外周部への熱伝導がほぼ均衡状態となる。
従って、ウエハ2の全面が均一な温度に加熱され、ウエハ2の全面に均一な特性の薄膜が形成される。
【0023】
実施例3
図4はこの発明の実施例3による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。実施例3による気相成長装置は、実施例1による気相成長装置100(図1参照)のウエハホルダー1(図2参照)を図4に示されるウエハホルダー31に変更したものであり、その他の点については変更されていない。従って、気相成長装置全体の図示は省略する。
【0024】
図4に示されるように、実施例3に係るウエハホルダー31は、側壁領域35となる部分のみが熱伝導率の低い炭化ケイ素(β−Sic)で形成され、その他の部分は炭素(グラファイト)で形成される。
このため、側壁領域35からウエハ2の外周部に対する熱伝導率が低く抑えられ、結果としてウエハ2の中央部への熱伝導とウエハ2の外周部への熱伝導がほぼ均衡状態となる。
従って、ウエハ2の全面が均一な温度に加熱され、ウエハ2の全面に均一な特性の薄膜が形成される。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、ウエハポケットが側壁領域と底面領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低く設定されるので、ウエハポケットに収容されたウエハがウエハホルダーからの熱伝導を受けて加熱される際、設定温度よりも高くなり易いウエハの外周部に対する熱伝導率が中央部よりも低くなり、結果としてウエハの全面を均一に加熱できるようになる。
さらに、このような効果を達成するうえで、別体の部材をウエハホルダーとウエハとの間に介在させる必要もないので装置としての構成は非常に単純であり、ウエハのセット等の操作性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による気相成長装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】この発明の実施例1による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。
【図3】この発明の実施例2による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。
【図4】この発明の実施例3による気相成長装置に用いられるウエハホルダーを示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・ウエハホルダー
2・・・ウエハ
3・・・ウエハポケット
4・・・底面領域
4a・・・中央領域
4b・・・外周領域
5・・・側壁領域
14・・・ヒータ
Claims (6)
- ウエハを収容し供給される原料ガスによりウエハ表面に気相成長を行う成長室と、成長室内に収容されウエハをその表面に保持する板状のウエハホルダーと、ウエハホルダーの裏面と対向するように配置されウエハホルダーを加熱するヒータを備え、ウエハホルダーはウエハを受け入れるための窪んだウエハポケットをその表面に有し、ウエハポケットはウエハの表面と少なくとも一部が面接触する底面領域とウエハの側面と接触してウエハの位置を規定する側壁領域を有し、底面領域は中央領域と外周領域からなり、ウエハホルダーの側壁領域と外周領域の少なくとも一方は熱伝導率が中央領域よりも低くなるように構成したことを特徴とする気相成長装置。
- 底面領域は外周領域が中央領域よりも窪んでなる請求項1に記載の気相成長装置。
- ウエハホルダーは、中央領域となる部分が第1材料からなり、外周領域となる部分が第1材料よりも熱伝導率の低い第2材料からなる請求項1に記載の気相成長装置。
- ウエハホルダーは、底面領域となる部分が第1材料からなり、側壁領域となる部分が第1材料よりも熱伝導率の低い第2材料からなる請求項1に記載の気相成長装置。
- 第1材料が炭素であり、第2材料が炭化ケイ素である請求項3又は4に記載の気相成長装置。
- 原料ガスが有機金属化合物を含む請求項1〜5のいずれか1つに記載の気相成長装置。
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