JP2004054141A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接触帯電部材の汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止できるようにする。
【解決手段】帯電ローラ2のクリーニング部材としてポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを用い、かつこの帯電ローラクリーニング部材2fを帯電ローラ2の長手方向に沿って所定量だけ往復運動させることにより、帯電ローラクリーニング部材2fが帯電ローラ2表面の長手方向に沿って均一に安定して当接してクリーニングすることができるので、長期にわたって帯電ローラ2の転写残トナーによる汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】帯電ローラ2のクリーニング部材としてポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを用い、かつこの帯電ローラクリーニング部材2fを帯電ローラ2の長手方向に沿って所定量だけ往復運動させることにより、帯電ローラクリーニング部材2fが帯電ローラ2表面の長手方向に沿って均一に安定して当接してクリーニングすることができるので、長期にわたって帯電ローラ2の転写残トナーによる汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式などによって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、より詳しくは、接触帯電部材を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を用いた複写機・プリンタ・ファクシミリ等の転写方式画像形成装置は、回転ドラム型を一般的とする像担持体である感光体、その感光体を所定の極性・電位に一様に帯電処理する帯電装置(帯電工程)、帯電処理された感光体に静電潜像を形成する情報書き込み手段としての露光装置(露光工程)、感光体上に形成された静電潜像を現像剤であるトナーによりトナー画像として顕像化する現像装置(現像工程)、上記トナー画像を感光体面上から紙などの転写材に転写する転写装置(転写工程)、転写工程後の感光体上に多少ながら残余するトナーを除去して感光体面を清掃するクリーニング装置(クリーニング工程)、転写材上のトナー画像を定着させる定着装置(定着工程)などから構成されており、感光体は繰り返して上記の電子写真プロセス(帯電・露光・現像・転写・クリーニング)が適用されて作像に供される。
【0003】
上記の画像形成装置において、転写工程後の感光体上に残余するトナー(転写残トナー)はクリーニング装置により感光体面上から除去されてクリーニング装置内に溜まって廃トナーとなるが、環境保全や資源の有効利用等の点からそのような廃トナーは出ないことが望ましい。
【0004】
そこで、近年、クリーニング装置を無くし、感光体上の転写残トナーを現像装置によって「現像同時クリーニング」で感光体上から除去し、現像装置に回収し再利用する装置構成にした「クリーナレス方式」の画像形成装置の実用化がなされてきている。
【0005】
現像同時クリーニングとは、転写後の感光体上の転写残トナーを次工程以降の現像工程時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して静電潜像を形成し、該静電潜像の現像工程過程時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって、トナーで現像されるべきでない感光体面部分上(非画像部)に存在する転写残トナーを現像装置に回収する方法である。この方式によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以降の静電潜像の現像に再利用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンス時に手を煩わせることも少なくすることができる。またクリーナレスであることで画像形成装置の小型化にも有利である。
【0006】
ところで、上述したような転写工程後の感光体上の転写残トナーを、現像装置で除去・回収し再利用するクリーナレス方式の画像形成装置においては、帯電極性が元々正規極性とは逆極性に反転しているトナーや、帯電極性が正規極性のトナーであっても転写バイアスや剥離放電等に影響されて帯電極性が反転するトナーが存在した場合、それらのトナーは現像装置で感光体面上から回収・除去できない場合がある。
【0007】
また、帯電装置が、感光体に当接して感光体面を帯電処理する接触帯電部材を有する接触帯電装置であるときには、感光体面上を連れまわるトナーが感光体と接触帯電装置の接触ニップ部である帯電部を通過する際に、接触帯電部材に付着してトナー汚染を引き起こし、帯電不良の原因となってしまう。
【0008】
つまり、感光体上の転写残トナーを現像装置の現像同時クリーニングにて除去・回収するためには、帯電部を通過して現像部に持ち運ばれる感光体上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であり、かつその帯電量が現像装置によって感光体の静電潜像を現像できるトナーの帯電量であることが必要である。
【0009】
そこで、感光体の回転方向に対して接触帯電部材より上流側でかつ転写装置より下流側の位置に、感光体上の転写残トナーを帯電するトナー帯電量制御手段を設け、更に、感光体の回転方向に対して該トナー帯電量制御手段より上流側でかつ転写装置より下流側の位置に、トナー像を転写材に転写した後の感光体上に残留する転写残トナーを均一化する転写残トナー均一化手段を設けて、前記トナー帯電量制御手段と転写残トナー均一化手段に一定の直流電圧を印加することにより、この間題を解決することができる。
【0010】
つまり、転写後に感光体面上に残留する残留トナーを転写残トナー均一化手段で均一化し、その均一化された感光体面上の転写残トナーをトナー帯電量制御手段で正規極性に帯電処理した後、接触帯電部材で感光体面上を帯電すると同時に、トナー帯電量制御手段で帯電処理した転写残トナーを、現像装置において現像同時クリーニングにて除去・回収するのに適正な帯電量に帯電処理し、現像装置で回収する。
【0011】
しかしながら、このような構成の画像形成装置においても、感光体上の転写残トナー連れまわりがなくなった場合でも、転写残トナーが接触帯電部材を通過する時に微量ながら接触帯電部材に付着してしまう。特に、写真画像などといった印字率(画像比率)の高い画像を連続画像形成する場合には、接触帯電部材に付着するトナーは画像形成枚数が増えるにつれて徐々に増加していき、やがて帯電不良の原因となる。
【0012】
この汚れを除去する方法として、接触帯電部材に清掃部材(クリーニング部材)を当接させる方法が用いられてきた。一般的に清掃部材には、スポンジや微細繊維などの柔らかくて補集性の高いパット部材がある。これらの清掃部材(パット部材)を用い、常時所定の加圧力(あるいは侵入量)をもって接触帯電部材に圧接させる方式では、構成が簡易である反面、清掃部材による接触帯電部材表面の損傷や、清掃部材上に転写残トナーなどが蓄積して、その汚れが再度接触帯電部材に押し付けられることにより、接触帯電部材の表面を再度汚すおそれがある。
【0013】
このため、接触帯電部材の長寿命化を図るためには、清掃部材が接触帯電部材表面に接触する時間を著しく軽減させる必要がある。この方法としては、ソレノイドなどの外部駆動を利用して、清掃部材を接触帯電部材表面に対してあるタイミング毎に接離する方式が用いられている。
【0014】
しかしながら、上記のような清掃部材を接触帯電部材表面からあるタイミング毎に離間させる接離機構を有する方式では、前記の清掃部材を接触帯電部材表面に常時押圧させる方式に比較して帯電装置自体が大きくなり、またコストも高くなるなどの欠点がある。また、清掃部材が上述したパット部材である場合、常時当接している場合よりは長く持つものの、やがて清掃部材上に転写残トナーなどが蓄積して、清掃部材の清掃能力が低下し、スジ状の汚れなどの画像不良を発生する。
【0015】
そこで、このような問題を防止するために、接触帯電部材の清掃部材にポリイミドなどからなる可撓性を持つ有機高分子化合物のフィルムを用いる方法が提案されている。ポリイミドなどのフィルムを接触帯電部材に当接させることにより、接触帯電部材に付着した逆極性に反転したトナーなどと摺擦し、ポリイミドなどのフィルムと付着トナーが接触摩擦帯電することで、トナーを正規極性に帯電しなおすことができる。正規極性に帯電しなおされたトナーは、接触帯電部材から感光体上に吐出され、その後現像装置で回収される。
【0016】
この際、ポリイミドなどのフィルムが接触帯電部材表面に当接したときの当接圧が高すぎる場合には、ポリイミドなどのフィルムの接触帯電部材との当接部分に、トナーを局部的に溜め込んでしまう場合があり、接触帯電部材が局部的にスジ状にトナーで汚染あるいは固着させてしまうおそれがある。そのため、従来、フィルムの自由長や厚みを調整することで、フィルムが接触帯電部材表面に当接したときの当接圧をコントロールするようにしていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにポリイミドなどのフィルムを所定の設定で接触帯電部材に当接させた場合においても、ポリイミドなどのフィルムと接触帯電部材の当接圧が、感光体の長手方向(主走査方向)全域にわたって均一に保証することは非常に困難である。このため、画像形成枚数が増えるにつれて、上記したようにポリイミドなどのフィルムと接触帯電部材との当接部分においてトナーを局部的に溜め込んでしまい、接触帯電部材が局部的にスジ状にトナーで汚染あるいは固着させてしまうといった問題が発生する。
【0018】
そこで本発明は、転写工程後の感光体上の転写残トナーを現像同時クリーニングで除去・回収し、再利用するクリーナレス方式および接触帯電方式を用いた画像形成装置において、長期にわたり接触帯電部材の良好な清掃状態を確保することにより、接触帯電部材の汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、回動自在な像担持体と、前記像担持体表面に当接し帯電バイアスの印加により前記像担持体を帯電する回転自在な接触帯電部材と、帯電された前記像担持体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像して現像剤像として可視像化する現像手段と、前記現像剤像を転写材に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、前記接触帯電部材表面にその長手方向に沿って当接するように配置した、前記接触帯電部材表面をクリーニングする可撓性を有する有機高分子化合物からなるクリーニング部材を有し、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って複数の隙間を有し、かつ前記接触帯電部材に対して当接位置がずれるように移動自在に設けられていることを特徴としている。
【0020】
また、前記可撓性を有する有機高分子化合物は、ポリイミドであることを特徴としている。
【0021】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってブラシ状に形成されていることを特徴としている。
【0022】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってフィルム状で、かつ複数の切欠き溝部を有していることを特徴としている。
【0023】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってフィルム状で、かつ複数の開口穴部を有していることを特徴としている。
【0024】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って一定量の往復運動をするように設けられていることを特徴としている。
【0025】
また、前記クリーニング部材の長手方向における前記開口穴部の幅は、前記往復運動の幅よりも小さいことを特徴としている。
【0026】
また、前記クリーニング部材の長手方向における前記切欠き溝部の幅は、前記往復運動の幅よりも小さいことを特徴としている。
【0027】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿ってブラシ部を複数設けて形成されていることを特徴としている。
【0028】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿って複数の切欠き部を有するフィルムを複数設けて形成されていることを特徴としている。
【0029】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿って複数の開口穴部を有するフィルムを複数設けて形成されていることを特徴としている。
【0030】
また、前記回転体は、前記クリーニング部材と前記接触帯電部材との当接部において前記接触帯電部材の回転方向に対して逆方向に移動するように回転駆動されることを特徴としている。
【0031】
また、前記現像手段が、前記転写手段により現像剤像を転写材に転写した後に前記像担持体表面に残留した残トナーを静電的に回収するクリーニング手段を兼ねることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0033】
〈実施の形態1〉
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は、接触帯電方式で現像同時クリーニングによるクリーナレス方式のレーザビームプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置である。
【0034】
この画像形成装置は、回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1を備え、感光ドラム1の回転方向(反時計方向)に沿ってその周囲に接触帯電部材としての帯電ローラ(ローラ帯電器)2、現像装置4、接触転写部材としての転写ローラ5、転写残トナー均一化手段としての転写残トナー均一化部材8、トナー帯電量制御手段としてのトナー帯電量制御部材7が設置されており、帯電ローラ2と現像装置4との間の上方には露光装置3が設置されている。また、感光ドラム1と転写ローラ5間に形成される転写ニップ部dの転写材搬送方向の下流側には、定着装置6が設置されている。
【0035】
感光ドラム1は、本実施の形態では外径60mmの負帯電性の有機感光体(OPC)であり、駆動装置(不図示)の駆動によって100mm/secのプロセススピード(周速度)で矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。感光ドラム1は、図2に示すように、アルミニウム製シリング(導電性ドラム基体)1aの表面に、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層1bと、電荷発生層1cと、電荷輸送層1dの3層を下から順に塗布して構成されている。
【0036】
帯電ローラ2は、芯金2aの両端部をそれぞれ軸受け部材(不図示)により回転自在に保持されると共に、押し圧ばね2eによって感光ドラム1の中心方向に付勢して感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接されており、感光ドラム1の回転駆動に従動して回転する。感光ドラム1と帯電ローラ2との圧接部が帯電部(帯電ニップ部)aである。
【0037】
帯電ローラ2の芯金2aには電源S1より所定の条件の帯電バイアス電圧が印加されることにより、感光ドラム1の周面が所定の極性・電位に接触帯電処理される。本実施の形態では、帯電ローラ2に対する帯電バイアス電圧は直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、直流電圧(−500)と交流電圧(周波数1kHz、ピーク間電圧1.5kVの正弦波)とを重畳した振動電圧であり、感光ドラム1の周面は−500V(暗電位Vd)に一様に接触帯電処理される。
【0038】
また、帯電ローラ2の長手方向長さは320mmであり、図2に示すように、芯金(支持部材)2aの外回りに、下層2bと、中間層2cと、表層2dを下から順次に積層した3層構成である。下層2bは帯電音を低減するための発泡スポンジ層であり、表層2dは感光ドラム1上にピンホール等の欠陥があってもリークが発生するのを防止するために設けている保護層である。
【0039】
より具体的には、本実施の形態における帯電ローラ2の仕様は下記の通りである。
【0040】
芯金2a;直径6mmのステンレス丸棒
下層2b;カーボン分散の発泡EPDM、比重0.5g/cm3、体積抵抗値102〜109Ωcm、層厚3.0mm
中間層2c;カーボン分散のNBR系ゴム、体積抵抗値102〜105Ωcm、層厚700μm
表層2d;フッ素化合物のトレジン樹脂に酸化錫とカーボンを分散、体積抵抗値107〜1010Ωcm、表面粗さ(JIS規格10点平均表面粗さRa)1.5μm、層厚10μm
【0041】
また、帯電ローラ2表面には、帯電ローラ2表面をクリーニングする帯電ローラクリーニング部材2fが当接するようにして設けられている(本発明の特徴である帯電ローラクリーニング部材2fの詳細については後述する)。
【0042】
露光装置3は、本実施の形態では半導体レーザを用いたレーザビームスキャナであり、不図示の画像読み取り装置等のホスト処理から入力される画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力して、感光ドラム1の一様帯電処理面を露光位置bにおいて走査露光(イメージ露光)Lする。この走査露光Lにより感光ドラム1面のレーザ光で照射されたところの電位が低下することで、感光ドラム1面には走査露光Lした画像情報に対応した静電潜像が順次に形成される。
【0043】
現像装置4は、本実施の形態では二成分磁気ブラシ現像方式の反転現像装置であり、感光ドラム1表面の露光部分(明部)にトナーが付着して静電潜像が反転現像される。この現像装置4は、現像容器4aの開口部に固定マグネットローラ4cを内包した回転自在な非磁性の現像スリーブ4bが設けられており、現像容器4aの現像剤(トナー)4eを、規制ブレード4dで薄層に現像スリーブ4b上にコーティングし、感光ドラム1と対向する現像部cへ搬送する。現像容器4aの現像剤4eはトナーと磁性キャリアの混合物であり、現像剤攪拌部材4fの回転によって均一に攪拌されながら現像スリーブ4b側に搬送される。
【0044】
本実施の形態における磁性キャリアの抵抗は約1013Ωcm、粒径は40μmであり、トナーは磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。また、現像容器4a内のトナー濃度は、濃度センサ(不図示)によって検知され、この検知情報に基づいてトナーホッパー4gから適正量のトナーを現像容器4aに補給して、トナー濃度を一定に調整する。
【0045】
現像スリーブ4bは、現像位置cにおいて感光ドラム1との最近接距離を350μmに保持して感光ドラム1に近接対向配設されており、現像スリーブ4bは現像部cにおいて感光ドラム1の回転方向(反時計方向)とは逆方向に回転駆動される。
【0046】
現像スリーブ4bには、電源S2から所定の現像バイアスが印加される。本実施の形態において、現像スリーブ4bへ印加する現像バイアス電圧は、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、直流電圧(−350V)と交流電圧(周波数8.0kHz、ピーク間電圧1.8kVの矩形波)とを重畳した振動電圧である。
【0047】
転写ローラ5は、感光ドラム1に所定の押圧力をもって当接して転写ニップ部dを形成し、電源S3から転写バイアス(トナーの正規帯電極性である負極性とは逆極性である正極性の転写バイアス;本実施の形態では+2kV)が印加されることによって、この転写ニップ部dにて用紙などの転写材Pに感光ドラム1表面のトナー像を転写する。
【0048】
定着装置6は、回転自在な定着ローラ6aと加圧ローラ6bを有しており、定着ローラ6aと加圧ローラ6b間の定着ニップ部にて転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pの表面に転写されたトナー像を加熱加圧して熱定着する。
【0049】
トナー帯電量制御部材7は、適度の導電性を持ったブラシ状部材であり、感光ドラム1の回転方向に対して帯電ローラ2の上流側でかつ転写ローラ5の下流側で、感光ドラム1表面に当接部eで当接するようにして設置されている。トナー帯電量制御部材7は、転写後に感光ドラム1上に残留した転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えるものである。トナー帯電量制御部材7には、電源S4から負極性の直流電圧(本実施の形態では、−800V)が印加される。
【0050】
転写残トナー均一化部材8は、適度の導電性を持ったブラシ状部材であり、感光ドラム1の回転方向に対してトナー帯電量制御部材7の上流側でかつ転写ローラ5の下流側で、感光ドラム1表面に当接部fで当接するようにして設置されている。転写残トナー均一化部材8は、転写後に感光ドラム1上に残留した転写残トナーを除電するものである。転写残トナー均一化部材8には、電源S5から正極性の直流電圧(本実施の形態では、+800V)が印加される。
【0051】
転写後に転写ニップ部dで転写材Pに転写されずに感光ドラム1上に残留した転写残トナーは、反転トナーや帯電量が適切でないトナーが混在しており、転写残トナー均一化部材8により一度転写残トナーを除電してやり、トナー帯電量制御部材7で再度転写残トナーに正規極性帯電化処理をしてやることで、転写残トナーの帯電ローラ2への付着防止が効果的になされると共に、現像装置4での除去・回収を効果的に行うことができる。
【0052】
次に、上記画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0053】
画像形成時には、感光ドラム1は駆動装置(不図示)により矢印方向(反時計方向)に所定の周速で回転駆動され、帯電バイアスが印加された帯電ローラ2により表面が一様に帯電される。
【0054】
そして、帯電された感光ドラム1上に露光装置3により走査露光Lが与えられて、入力される画像情報に応じた静電潜像が形成される。そして、感光ドラム1上に形成された静電潜像に、現像部cにて感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4の現像スリーブ4bにより感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性に帯電されたトナーを付着させて、トナー像として顕像化(反転現像)する。
【0055】
そして、感光ドラム1上のトナー像が感光ドラム1と転写ローラ4間の転写ニップ部dに到達すると、このタイミングに合わせて用紙などの転写材Pがレジストローラ(不図示)によって転写ニップ部dに搬送される。
【0056】
そして、前記トナーと逆極性(正極性)の転写バイアスが印加された転写ローラ5により、転写ニップ部dに搬送された転写材Pに感光ドラム1と転写ローラ5間に発生する静電力によって、感光ドラム1上のトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された転写材Pは定着装置6に搬送され、定着ローラ6aと加圧ローラ6b間の定着ニップ部にてトナー像を転写材Pに加熱加圧して熱定着した後に外部に排出され、一連の画像形成動作を終了する。
【0057】
また、トナー像転写後の感光ドラム1表面に残留している転写残トナーは、上述したように感光ドラム1の回転にともない転写残トナー均一化部材8により一度除電された後に、トナー帯電量制御部材7で再度正規極性帯電化処理される。
【0058】
そして、正規極性に帯電された転写残トナーは、帯電部aを経由して現像部cに至り、現像装置4の現像スリーブ4bで次工程以後の現像時に、かぶり取りバイアス(現像スリーブ4bに印加する直流電圧と感光ドラム1の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する(現像同時クリーニング)。回収された転写残トナー(残留現像剤)は、次工程以後に用いられることにより、廃トナーをなくすことができる。
【0059】
次に、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fについて詳細に説明する。
【0060】
帯電ローラクリーニング部材2fは、図1、図2に示すように、帯電ローラ2の長手方向に対し平行に配置され、かつ同長手方向に対し一定量の往復運動をする支持部材2gに一端を固定され、自由端側近傍の面において帯電ローラ2と接触ニップ(当接部)を形成するよう配置されている。
【0061】
支持部材2gは、不図示の駆動装置によりギア列を介して帯電ローラ2の長手方向に対し一定量の往復運動駆動するように構成されており、この往復運動駆動によって帯電ローラ2表面が帯電ローラクリーニング部材2fで摺擦される。これにより、帯電ローラ2表面に付着した転写残トナーに再度適量の正規極性の電荷を供給し、感光ドラム1上に戻すことが可能となる。
【0062】
帯電ローラクリーニング部材2fは、可撓性を持つ有機高分子化合物のフィルムで形成されている。クリーニング部材として効果の認められる有機高分子化合物フィルムとしては、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリアミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドなどの比較的摩擦係数の低いプラスチックを用いることができる。
【0063】
ただし、これらの有機高分子化合物の中で、フッ素樹脂などの磨耗率が高いものを使用した場合には、磨耗粉が発生しそれらが帯電ローラ2を汚染するおそれがある。また、ポリアミドなどのように、摩擦・磨耗により相手側に転移しやすい物を使用した場合には、帯電ローラ2の表面に樹脂の膜を形成し、帯電ローラ2の抵抗を上げるおそがある。そこで、本実施の形態では、機械的強度、摩擦・磨耗特性、摩擦帯電特性などの点からポリイミドのフィルムを使用した。
【0064】
ところで、この帯電ローラクリーニング部材2fを用いるうえで、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2への当接圧が高い場合には、帯電ローラクリーニング部材2fと帯電ローラ2の当接部に、帯電ローラ2に付着した転写残トナーが局部的に蓄積しやすくなる。その結果、画像形成枚数が増えるにつれて帯電ローラ2表面を転写残トナーにより局部的にスジ状に汚し、最終的には帯電ローラ2表面に転写残トナーがスジ状に固着してしまうおそれがある。
【0065】
このような転写残トナーによるスジ状汚れの発生メカニズムについて、図3を参照して説明する。
【0066】
図3(a)に示すように、静電的に凝集した転写残トナーtの転写残トナー凝集体Tが帯電ローラ2に付着して、帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの当接部に到達した場合、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2への当接圧が大きい場合には、そこでトラップされる可能性がある。
【0067】
このとき、図3(b)に示すように、帯電ローラクリーニング部材2fは局部的に押し上げられ、トラップされた転写残トナー凝集体T近傍で、帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの間に隙間(ギャップ)Gが発生してしまう。一方、帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの間に存在する転写残トナーtは、帯電ローラクリーニング部材2fが帯電ローラ2の長手方向に往復動作をしていることからこの往復動作方向(図3(b)の左右方向)に作用力を受ける。
【0068】
そして、図3(c)に示すように、これらの作用力を受けた転写残トナーtの一部が、上記の帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの間に発生した隙間(ギャップ)Gに到達した場合、帯電ローラクリーニング部材2fのクリーニング作用を受けることができないため、帯電ローラ2上を連れまわり転写残トナーtが縦スジとなり、この繰り返しにより縦スジが成長していく。
【0069】
このような転写残トナーによる帯電ローラ2表面のスジ状汚れの発生を防止するためには、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2に対する当接圧を調整する必要がある。
【0070】
調整するパラメータとしては、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2表面に対する侵入量δ、帯電ローラクリーニング部材2fの自由長Lや厚みhなどがある。本実施の形態では、帯電ローラクリーニング部材2fに使用するポリイミドのヤング率Eが約2940(N/mm2)のとき、侵入量δを1.5(mm)、自由長Lを約8(mm)、厚みhを35(μm)とした。
【0071】
ただし、上記のようなパラメータ設定を行った場合でも、図4に示すような長手方向に沿って均一幅のシート状のポリイミドフィルム2iからなる帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合には、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2に対する当接圧を、帯電ローラ2の長手方向全域で均一にかつ安定的に一定にすることは困難である。このため、上述したように、やはり局部的に帯電ローラ2表面に転写残トナーがスジ状に付着する問題を発生してしまう。
【0072】
即ち、図4に示す帯電ローラクリーニング部材2fでは、ポリイミドフィルム2iを支持部材2hに取り付けるときの、貼りムラによるポリイミドフィルム2iの波うちなどで侵入量δや自由長Lが部分的にばらつくためである。
【0073】
そこで、本実施の形態では、図5に示すように、長手方向に沿って設けたポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを使用した。この帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2の長手方向に沿って一定量の往復運動をするように設置されている。なお、帯電ローラクリーニング部材2fは、ブラシ2jの中央部から先端側の領域で帯電ローラ2に当接する。ブラシ2jは、支持部材2hに支持されている。
【0074】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fのブラシ2jは、帯電ローラ2の長手方向に対して各ブラシ2jが独立して当接することにより、上記のような貼りムラによるフィルムの波うちによる影響をなくすことが可能となる。
【0075】
そして、図4に示したポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを使用した本実施の形態に係る画像形成装置で、長期の連続画像形成を行ったところ、帯電ローラ2の長手方向に往復運動する帯電ローラクリーニング部材2fのブラシ2jで帯電ローラ2が良好にクリーニングされ、帯電ローラ2表面に転写残トナーによるスジ状汚れが発生することはなかった。
【0076】
このように本実施の形態では、帯電ローラ2のクリーニング部材としてポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを、帯電ローラ2の長手方向に往復運動させて使用することにより、帯電ローラクリーニング部材2fが帯電ローラ2表面の長手方向に沿って均一に安定して当接してクリーングすることができるので、長期にわたって帯電ローラ2の転写残トナーによる汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる。
【0077】
更に、帯電ローラ2のクリーニング部材としてポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを使用したことにより、従来の均一幅のフィルム状の帯電ローラクリーニング部材に比べてコストが高くなることはなく、かつスペースも大きくなることはなく、クリーナレスシステムのメリットを犠牲にすることはない。
【0078】
また、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fの変形例として、図6や図7に示すような帯電ローラクリーニング部材2fを用いてもよい。
【0079】
図6に示す帯電ローラクリーニング部材2fは、シート状のポリイミドフィルム2kにその長手方向に沿って複数の切欠き部2k’を有している。ポリイミドフィルム2kは、支持部材2hに支持されている。なお、帯電ローラクリーニング部材2fは、切欠き部2k’を有するポリイミドフィルム2kの中央部から先端側の領域で帯電ローラ2に当接する。他の構成は上記した帯電ローラクリーニング部材2fと同様である。
【0080】
この帯電ローラクリーニング部材2fの切欠き部2k’の幅Aは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図6の左右方向)の振幅動作幅よりも小さく、帯電ローラクリーニング部材2fの突出部の幅Bは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図6の左右方向)の振幅動作幅よりも大きくなるように構成されている。
【0081】
図7に示す帯電ローラクリーニング部材2fは、シート状のポリイミドフィルム2mにその長手方向に沿って複数の開口部2m’を有しており、各開口部2m’よりも先端側のシート領域Cが帯電ローラ2に当接する。ポリイミドフィルム2mは、支持部材2hに支持されている。他の構成は上記した帯電ローラクリーニング部材2fと同様である。
【0082】
この帯電ローラクリーニング部材2fの開口部2m’の幅Aは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図7の左右方向)の振幅動作幅よりも小さく、帯電ローラクリーニング部材2fのシート部の幅Bは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図7の左右方向)の振幅動作幅よりも大きくなるように構成されている。
【0083】
図6と図7に示すような帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合においても、上記したポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0084】
〈実施の形態2〉
図8は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は、表面にブラシを有するローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fを備えている。他の構成は図1に示した実施の形態1の画像形成装置と同様であり、重複する説明は省略する。
【0085】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、図9(a)、(b)に示すように、表面にポリイミドのブラシ2pを有するローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fを使用した。本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、ブラシ2pを回転体としてのローラ状の芯金2n表面にその長手方向に沿ってかつ芯金2nの周面に沿って複数配置してローラ状に構成されている。ローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2の表面に当接している。ブラシ2pは、実施の形態1における図5のブラシ2jと同様である。
【0086】
また、本実施の形態におけるローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2との当接部において帯電ローラ2の回転方向に対して逆方向に移動するように回転駆動される。
【0087】
このように本実施の形態の帯電ローラクリーニング部材2fを有する画像形成装置においても、実施の形態1における帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0088】
〈実施の形態3〉
図10は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は、複数の切欠き部を有するシート状のポリイミドフィルム2rを複数取り付けた帯電ローラクリーニング部材2fを備えている。他の構成は図1に示した実施の形態1の画像形成装置と同様であり、重複する説明は省略する。
【0089】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、図11(a)、(b)に示すように、回転体としてのローラ状の芯金2nの表面にその長手方向に沿ってかつ芯金2nの周面に沿って、複数の切欠き部を有するポリイミドフィルム2rを複数取り付けて構成されている。なお、図11(a)、(b)では、芯金2nの表面に4つのポリイミドフィルム2rしか配置されていないが、実際には、芯金2nの周面に切欠き部を有する複数のポリイミドフィルム2rが帯電ローラ2に当接するようにして設けられている。
【0090】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fの構成は、図6に示した実施の形態1の変形例における帯電ローラクリーニング部材2fのポリイミドフィルム2kと同様の構成である。また、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fの各ポリイミドフィルム2rは、それぞれの切欠き部の位置がずれるようにして配置されている。
【0091】
また、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2との当接部において帯電ローラ2の回転方向に対して逆方向に移動するように回転駆動される。
【0092】
このように本実施の形態の帯電ローラクリーニング部材2fを有する画像形成装置においても、実施の形態1における帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可撓性を有する有機高分子化合物からなる接触帯電部材表面をクリーニングするクリーニング部材が、接触帯電部材の長手方向に沿って複数の隙間を有し、かつ接触帯電部材に対して当接位置がずれるように移動自在に設けたことにより、クリーニング部材が接触帯電部材表面の長手方向に沿って均一に安定して当接してクリーングすることができるので、長期にわたって接触帯電部材の残トナーによる汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の感光ドラムと帯電ローラの層構成を示す概略断面図。
【図3】(a)、(b)、(c)は、帯電ローラ表面に生じるスジ状の汚れの発生メカニズムを説明するための図。
【図4】本発明の実施の形態1に対する従来の帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図5】本発明の実施の形態1における帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図6】本発明の実施の形態1の変形例における帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図7】本発明の実施の形態1の変形例における帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図8】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図。
【図9】(a)は、本発明の実施の形態2における帯電ローラクリーニング部材を示す側面図、(b)は、その平面図。
【図10】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図。
【図11】(a)は、本発明の実施の形態3における帯電ローラクリーニング部材を示す側面図、(b)は、その平面図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(接触帯電部材)
2f 帯電ローラクリーニング部材(クリーニング部材)
3 露光装置
4 現像装置
4b 現像スリーブ
5 転写ローラ
6 定着装置
6a 定着ローラ
6b 加圧ローラ
7 トナー帯電量制御部材
8 転写残トナー均一化部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式などによって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、より詳しくは、接触帯電部材を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式を用いた複写機・プリンタ・ファクシミリ等の転写方式画像形成装置は、回転ドラム型を一般的とする像担持体である感光体、その感光体を所定の極性・電位に一様に帯電処理する帯電装置(帯電工程)、帯電処理された感光体に静電潜像を形成する情報書き込み手段としての露光装置(露光工程)、感光体上に形成された静電潜像を現像剤であるトナーによりトナー画像として顕像化する現像装置(現像工程)、上記トナー画像を感光体面上から紙などの転写材に転写する転写装置(転写工程)、転写工程後の感光体上に多少ながら残余するトナーを除去して感光体面を清掃するクリーニング装置(クリーニング工程)、転写材上のトナー画像を定着させる定着装置(定着工程)などから構成されており、感光体は繰り返して上記の電子写真プロセス(帯電・露光・現像・転写・クリーニング)が適用されて作像に供される。
【0003】
上記の画像形成装置において、転写工程後の感光体上に残余するトナー(転写残トナー)はクリーニング装置により感光体面上から除去されてクリーニング装置内に溜まって廃トナーとなるが、環境保全や資源の有効利用等の点からそのような廃トナーは出ないことが望ましい。
【0004】
そこで、近年、クリーニング装置を無くし、感光体上の転写残トナーを現像装置によって「現像同時クリーニング」で感光体上から除去し、現像装置に回収し再利用する装置構成にした「クリーナレス方式」の画像形成装置の実用化がなされてきている。
【0005】
現像同時クリーニングとは、転写後の感光体上の転写残トナーを次工程以降の現像工程時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して静電潜像を形成し、該静電潜像の現像工程過程時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって、トナーで現像されるべきでない感光体面部分上(非画像部)に存在する転写残トナーを現像装置に回収する方法である。この方式によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以降の静電潜像の現像に再利用されるため、廃トナーをなくし、メンテナンス時に手を煩わせることも少なくすることができる。またクリーナレスであることで画像形成装置の小型化にも有利である。
【0006】
ところで、上述したような転写工程後の感光体上の転写残トナーを、現像装置で除去・回収し再利用するクリーナレス方式の画像形成装置においては、帯電極性が元々正規極性とは逆極性に反転しているトナーや、帯電極性が正規極性のトナーであっても転写バイアスや剥離放電等に影響されて帯電極性が反転するトナーが存在した場合、それらのトナーは現像装置で感光体面上から回収・除去できない場合がある。
【0007】
また、帯電装置が、感光体に当接して感光体面を帯電処理する接触帯電部材を有する接触帯電装置であるときには、感光体面上を連れまわるトナーが感光体と接触帯電装置の接触ニップ部である帯電部を通過する際に、接触帯電部材に付着してトナー汚染を引き起こし、帯電不良の原因となってしまう。
【0008】
つまり、感光体上の転写残トナーを現像装置の現像同時クリーニングにて除去・回収するためには、帯電部を通過して現像部に持ち運ばれる感光体上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であり、かつその帯電量が現像装置によって感光体の静電潜像を現像できるトナーの帯電量であることが必要である。
【0009】
そこで、感光体の回転方向に対して接触帯電部材より上流側でかつ転写装置より下流側の位置に、感光体上の転写残トナーを帯電するトナー帯電量制御手段を設け、更に、感光体の回転方向に対して該トナー帯電量制御手段より上流側でかつ転写装置より下流側の位置に、トナー像を転写材に転写した後の感光体上に残留する転写残トナーを均一化する転写残トナー均一化手段を設けて、前記トナー帯電量制御手段と転写残トナー均一化手段に一定の直流電圧を印加することにより、この間題を解決することができる。
【0010】
つまり、転写後に感光体面上に残留する残留トナーを転写残トナー均一化手段で均一化し、その均一化された感光体面上の転写残トナーをトナー帯電量制御手段で正規極性に帯電処理した後、接触帯電部材で感光体面上を帯電すると同時に、トナー帯電量制御手段で帯電処理した転写残トナーを、現像装置において現像同時クリーニングにて除去・回収するのに適正な帯電量に帯電処理し、現像装置で回収する。
【0011】
しかしながら、このような構成の画像形成装置においても、感光体上の転写残トナー連れまわりがなくなった場合でも、転写残トナーが接触帯電部材を通過する時に微量ながら接触帯電部材に付着してしまう。特に、写真画像などといった印字率(画像比率)の高い画像を連続画像形成する場合には、接触帯電部材に付着するトナーは画像形成枚数が増えるにつれて徐々に増加していき、やがて帯電不良の原因となる。
【0012】
この汚れを除去する方法として、接触帯電部材に清掃部材(クリーニング部材)を当接させる方法が用いられてきた。一般的に清掃部材には、スポンジや微細繊維などの柔らかくて補集性の高いパット部材がある。これらの清掃部材(パット部材)を用い、常時所定の加圧力(あるいは侵入量)をもって接触帯電部材に圧接させる方式では、構成が簡易である反面、清掃部材による接触帯電部材表面の損傷や、清掃部材上に転写残トナーなどが蓄積して、その汚れが再度接触帯電部材に押し付けられることにより、接触帯電部材の表面を再度汚すおそれがある。
【0013】
このため、接触帯電部材の長寿命化を図るためには、清掃部材が接触帯電部材表面に接触する時間を著しく軽減させる必要がある。この方法としては、ソレノイドなどの外部駆動を利用して、清掃部材を接触帯電部材表面に対してあるタイミング毎に接離する方式が用いられている。
【0014】
しかしながら、上記のような清掃部材を接触帯電部材表面からあるタイミング毎に離間させる接離機構を有する方式では、前記の清掃部材を接触帯電部材表面に常時押圧させる方式に比較して帯電装置自体が大きくなり、またコストも高くなるなどの欠点がある。また、清掃部材が上述したパット部材である場合、常時当接している場合よりは長く持つものの、やがて清掃部材上に転写残トナーなどが蓄積して、清掃部材の清掃能力が低下し、スジ状の汚れなどの画像不良を発生する。
【0015】
そこで、このような問題を防止するために、接触帯電部材の清掃部材にポリイミドなどからなる可撓性を持つ有機高分子化合物のフィルムを用いる方法が提案されている。ポリイミドなどのフィルムを接触帯電部材に当接させることにより、接触帯電部材に付着した逆極性に反転したトナーなどと摺擦し、ポリイミドなどのフィルムと付着トナーが接触摩擦帯電することで、トナーを正規極性に帯電しなおすことができる。正規極性に帯電しなおされたトナーは、接触帯電部材から感光体上に吐出され、その後現像装置で回収される。
【0016】
この際、ポリイミドなどのフィルムが接触帯電部材表面に当接したときの当接圧が高すぎる場合には、ポリイミドなどのフィルムの接触帯電部材との当接部分に、トナーを局部的に溜め込んでしまう場合があり、接触帯電部材が局部的にスジ状にトナーで汚染あるいは固着させてしまうおそれがある。そのため、従来、フィルムの自由長や厚みを調整することで、フィルムが接触帯電部材表面に当接したときの当接圧をコントロールするようにしていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにポリイミドなどのフィルムを所定の設定で接触帯電部材に当接させた場合においても、ポリイミドなどのフィルムと接触帯電部材の当接圧が、感光体の長手方向(主走査方向)全域にわたって均一に保証することは非常に困難である。このため、画像形成枚数が増えるにつれて、上記したようにポリイミドなどのフィルムと接触帯電部材との当接部分においてトナーを局部的に溜め込んでしまい、接触帯電部材が局部的にスジ状にトナーで汚染あるいは固着させてしまうといった問題が発生する。
【0018】
そこで本発明は、転写工程後の感光体上の転写残トナーを現像同時クリーニングで除去・回収し、再利用するクリーナレス方式および接触帯電方式を用いた画像形成装置において、長期にわたり接触帯電部材の良好な清掃状態を確保することにより、接触帯電部材の汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、回動自在な像担持体と、前記像担持体表面に当接し帯電バイアスの印加により前記像担持体を帯電する回転自在な接触帯電部材と、帯電された前記像担持体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像して現像剤像として可視像化する現像手段と、前記現像剤像を転写材に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、前記接触帯電部材表面にその長手方向に沿って当接するように配置した、前記接触帯電部材表面をクリーニングする可撓性を有する有機高分子化合物からなるクリーニング部材を有し、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って複数の隙間を有し、かつ前記接触帯電部材に対して当接位置がずれるように移動自在に設けられていることを特徴としている。
【0020】
また、前記可撓性を有する有機高分子化合物は、ポリイミドであることを特徴としている。
【0021】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってブラシ状に形成されていることを特徴としている。
【0022】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってフィルム状で、かつ複数の切欠き溝部を有していることを特徴としている。
【0023】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってフィルム状で、かつ複数の開口穴部を有していることを特徴としている。
【0024】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って一定量の往復運動をするように設けられていることを特徴としている。
【0025】
また、前記クリーニング部材の長手方向における前記開口穴部の幅は、前記往復運動の幅よりも小さいことを特徴としている。
【0026】
また、前記クリーニング部材の長手方向における前記切欠き溝部の幅は、前記往復運動の幅よりも小さいことを特徴としている。
【0027】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿ってブラシ部を複数設けて形成されていることを特徴としている。
【0028】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿って複数の切欠き部を有するフィルムを複数設けて形成されていることを特徴としている。
【0029】
また、前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿って複数の開口穴部を有するフィルムを複数設けて形成されていることを特徴としている。
【0030】
また、前記回転体は、前記クリーニング部材と前記接触帯電部材との当接部において前記接触帯電部材の回転方向に対して逆方向に移動するように回転駆動されることを特徴としている。
【0031】
また、前記現像手段が、前記転写手段により現像剤像を転写材に転写した後に前記像担持体表面に残留した残トナーを静電的に回収するクリーニング手段を兼ねることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0033】
〈実施の形態1〉
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は、接触帯電方式で現像同時クリーニングによるクリーナレス方式のレーザビームプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置である。
【0034】
この画像形成装置は、回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1を備え、感光ドラム1の回転方向(反時計方向)に沿ってその周囲に接触帯電部材としての帯電ローラ(ローラ帯電器)2、現像装置4、接触転写部材としての転写ローラ5、転写残トナー均一化手段としての転写残トナー均一化部材8、トナー帯電量制御手段としてのトナー帯電量制御部材7が設置されており、帯電ローラ2と現像装置4との間の上方には露光装置3が設置されている。また、感光ドラム1と転写ローラ5間に形成される転写ニップ部dの転写材搬送方向の下流側には、定着装置6が設置されている。
【0035】
感光ドラム1は、本実施の形態では外径60mmの負帯電性の有機感光体(OPC)であり、駆動装置(不図示)の駆動によって100mm/secのプロセススピード(周速度)で矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。感光ドラム1は、図2に示すように、アルミニウム製シリング(導電性ドラム基体)1aの表面に、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層1bと、電荷発生層1cと、電荷輸送層1dの3層を下から順に塗布して構成されている。
【0036】
帯電ローラ2は、芯金2aの両端部をそれぞれ軸受け部材(不図示)により回転自在に保持されると共に、押し圧ばね2eによって感光ドラム1の中心方向に付勢して感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接されており、感光ドラム1の回転駆動に従動して回転する。感光ドラム1と帯電ローラ2との圧接部が帯電部(帯電ニップ部)aである。
【0037】
帯電ローラ2の芯金2aには電源S1より所定の条件の帯電バイアス電圧が印加されることにより、感光ドラム1の周面が所定の極性・電位に接触帯電処理される。本実施の形態では、帯電ローラ2に対する帯電バイアス電圧は直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、直流電圧(−500)と交流電圧(周波数1kHz、ピーク間電圧1.5kVの正弦波)とを重畳した振動電圧であり、感光ドラム1の周面は−500V(暗電位Vd)に一様に接触帯電処理される。
【0038】
また、帯電ローラ2の長手方向長さは320mmであり、図2に示すように、芯金(支持部材)2aの外回りに、下層2bと、中間層2cと、表層2dを下から順次に積層した3層構成である。下層2bは帯電音を低減するための発泡スポンジ層であり、表層2dは感光ドラム1上にピンホール等の欠陥があってもリークが発生するのを防止するために設けている保護層である。
【0039】
より具体的には、本実施の形態における帯電ローラ2の仕様は下記の通りである。
【0040】
芯金2a;直径6mmのステンレス丸棒
下層2b;カーボン分散の発泡EPDM、比重0.5g/cm3、体積抵抗値102〜109Ωcm、層厚3.0mm
中間層2c;カーボン分散のNBR系ゴム、体積抵抗値102〜105Ωcm、層厚700μm
表層2d;フッ素化合物のトレジン樹脂に酸化錫とカーボンを分散、体積抵抗値107〜1010Ωcm、表面粗さ(JIS規格10点平均表面粗さRa)1.5μm、層厚10μm
【0041】
また、帯電ローラ2表面には、帯電ローラ2表面をクリーニングする帯電ローラクリーニング部材2fが当接するようにして設けられている(本発明の特徴である帯電ローラクリーニング部材2fの詳細については後述する)。
【0042】
露光装置3は、本実施の形態では半導体レーザを用いたレーザビームスキャナであり、不図示の画像読み取り装置等のホスト処理から入力される画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力して、感光ドラム1の一様帯電処理面を露光位置bにおいて走査露光(イメージ露光)Lする。この走査露光Lにより感光ドラム1面のレーザ光で照射されたところの電位が低下することで、感光ドラム1面には走査露光Lした画像情報に対応した静電潜像が順次に形成される。
【0043】
現像装置4は、本実施の形態では二成分磁気ブラシ現像方式の反転現像装置であり、感光ドラム1表面の露光部分(明部)にトナーが付着して静電潜像が反転現像される。この現像装置4は、現像容器4aの開口部に固定マグネットローラ4cを内包した回転自在な非磁性の現像スリーブ4bが設けられており、現像容器4aの現像剤(トナー)4eを、規制ブレード4dで薄層に現像スリーブ4b上にコーティングし、感光ドラム1と対向する現像部cへ搬送する。現像容器4aの現像剤4eはトナーと磁性キャリアの混合物であり、現像剤攪拌部材4fの回転によって均一に攪拌されながら現像スリーブ4b側に搬送される。
【0044】
本実施の形態における磁性キャリアの抵抗は約1013Ωcm、粒径は40μmであり、トナーは磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。また、現像容器4a内のトナー濃度は、濃度センサ(不図示)によって検知され、この検知情報に基づいてトナーホッパー4gから適正量のトナーを現像容器4aに補給して、トナー濃度を一定に調整する。
【0045】
現像スリーブ4bは、現像位置cにおいて感光ドラム1との最近接距離を350μmに保持して感光ドラム1に近接対向配設されており、現像スリーブ4bは現像部cにおいて感光ドラム1の回転方向(反時計方向)とは逆方向に回転駆動される。
【0046】
現像スリーブ4bには、電源S2から所定の現像バイアスが印加される。本実施の形態において、現像スリーブ4bへ印加する現像バイアス電圧は、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、直流電圧(−350V)と交流電圧(周波数8.0kHz、ピーク間電圧1.8kVの矩形波)とを重畳した振動電圧である。
【0047】
転写ローラ5は、感光ドラム1に所定の押圧力をもって当接して転写ニップ部dを形成し、電源S3から転写バイアス(トナーの正規帯電極性である負極性とは逆極性である正極性の転写バイアス;本実施の形態では+2kV)が印加されることによって、この転写ニップ部dにて用紙などの転写材Pに感光ドラム1表面のトナー像を転写する。
【0048】
定着装置6は、回転自在な定着ローラ6aと加圧ローラ6bを有しており、定着ローラ6aと加圧ローラ6b間の定着ニップ部にて転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pの表面に転写されたトナー像を加熱加圧して熱定着する。
【0049】
トナー帯電量制御部材7は、適度の導電性を持ったブラシ状部材であり、感光ドラム1の回転方向に対して帯電ローラ2の上流側でかつ転写ローラ5の下流側で、感光ドラム1表面に当接部eで当接するようにして設置されている。トナー帯電量制御部材7は、転写後に感光ドラム1上に残留した転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えるものである。トナー帯電量制御部材7には、電源S4から負極性の直流電圧(本実施の形態では、−800V)が印加される。
【0050】
転写残トナー均一化部材8は、適度の導電性を持ったブラシ状部材であり、感光ドラム1の回転方向に対してトナー帯電量制御部材7の上流側でかつ転写ローラ5の下流側で、感光ドラム1表面に当接部fで当接するようにして設置されている。転写残トナー均一化部材8は、転写後に感光ドラム1上に残留した転写残トナーを除電するものである。転写残トナー均一化部材8には、電源S5から正極性の直流電圧(本実施の形態では、+800V)が印加される。
【0051】
転写後に転写ニップ部dで転写材Pに転写されずに感光ドラム1上に残留した転写残トナーは、反転トナーや帯電量が適切でないトナーが混在しており、転写残トナー均一化部材8により一度転写残トナーを除電してやり、トナー帯電量制御部材7で再度転写残トナーに正規極性帯電化処理をしてやることで、転写残トナーの帯電ローラ2への付着防止が効果的になされると共に、現像装置4での除去・回収を効果的に行うことができる。
【0052】
次に、上記画像形成装置による画像形成動作について説明する。
【0053】
画像形成時には、感光ドラム1は駆動装置(不図示)により矢印方向(反時計方向)に所定の周速で回転駆動され、帯電バイアスが印加された帯電ローラ2により表面が一様に帯電される。
【0054】
そして、帯電された感光ドラム1上に露光装置3により走査露光Lが与えられて、入力される画像情報に応じた静電潜像が形成される。そして、感光ドラム1上に形成された静電潜像に、現像部cにて感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4の現像スリーブ4bにより感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性に帯電されたトナーを付着させて、トナー像として顕像化(反転現像)する。
【0055】
そして、感光ドラム1上のトナー像が感光ドラム1と転写ローラ4間の転写ニップ部dに到達すると、このタイミングに合わせて用紙などの転写材Pがレジストローラ(不図示)によって転写ニップ部dに搬送される。
【0056】
そして、前記トナーと逆極性(正極性)の転写バイアスが印加された転写ローラ5により、転写ニップ部dに搬送された転写材Pに感光ドラム1と転写ローラ5間に発生する静電力によって、感光ドラム1上のトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された転写材Pは定着装置6に搬送され、定着ローラ6aと加圧ローラ6b間の定着ニップ部にてトナー像を転写材Pに加熱加圧して熱定着した後に外部に排出され、一連の画像形成動作を終了する。
【0057】
また、トナー像転写後の感光ドラム1表面に残留している転写残トナーは、上述したように感光ドラム1の回転にともない転写残トナー均一化部材8により一度除電された後に、トナー帯電量制御部材7で再度正規極性帯電化処理される。
【0058】
そして、正規極性に帯電された転写残トナーは、帯電部aを経由して現像部cに至り、現像装置4の現像スリーブ4bで次工程以後の現像時に、かぶり取りバイアス(現像スリーブ4bに印加する直流電圧と感光ドラム1の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する(現像同時クリーニング)。回収された転写残トナー(残留現像剤)は、次工程以後に用いられることにより、廃トナーをなくすことができる。
【0059】
次に、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fについて詳細に説明する。
【0060】
帯電ローラクリーニング部材2fは、図1、図2に示すように、帯電ローラ2の長手方向に対し平行に配置され、かつ同長手方向に対し一定量の往復運動をする支持部材2gに一端を固定され、自由端側近傍の面において帯電ローラ2と接触ニップ(当接部)を形成するよう配置されている。
【0061】
支持部材2gは、不図示の駆動装置によりギア列を介して帯電ローラ2の長手方向に対し一定量の往復運動駆動するように構成されており、この往復運動駆動によって帯電ローラ2表面が帯電ローラクリーニング部材2fで摺擦される。これにより、帯電ローラ2表面に付着した転写残トナーに再度適量の正規極性の電荷を供給し、感光ドラム1上に戻すことが可能となる。
【0062】
帯電ローラクリーニング部材2fは、可撓性を持つ有機高分子化合物のフィルムで形成されている。クリーニング部材として効果の認められる有機高分子化合物フィルムとしては、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリアミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドなどの比較的摩擦係数の低いプラスチックを用いることができる。
【0063】
ただし、これらの有機高分子化合物の中で、フッ素樹脂などの磨耗率が高いものを使用した場合には、磨耗粉が発生しそれらが帯電ローラ2を汚染するおそれがある。また、ポリアミドなどのように、摩擦・磨耗により相手側に転移しやすい物を使用した場合には、帯電ローラ2の表面に樹脂の膜を形成し、帯電ローラ2の抵抗を上げるおそがある。そこで、本実施の形態では、機械的強度、摩擦・磨耗特性、摩擦帯電特性などの点からポリイミドのフィルムを使用した。
【0064】
ところで、この帯電ローラクリーニング部材2fを用いるうえで、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2への当接圧が高い場合には、帯電ローラクリーニング部材2fと帯電ローラ2の当接部に、帯電ローラ2に付着した転写残トナーが局部的に蓄積しやすくなる。その結果、画像形成枚数が増えるにつれて帯電ローラ2表面を転写残トナーにより局部的にスジ状に汚し、最終的には帯電ローラ2表面に転写残トナーがスジ状に固着してしまうおそれがある。
【0065】
このような転写残トナーによるスジ状汚れの発生メカニズムについて、図3を参照して説明する。
【0066】
図3(a)に示すように、静電的に凝集した転写残トナーtの転写残トナー凝集体Tが帯電ローラ2に付着して、帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの当接部に到達した場合、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2への当接圧が大きい場合には、そこでトラップされる可能性がある。
【0067】
このとき、図3(b)に示すように、帯電ローラクリーニング部材2fは局部的に押し上げられ、トラップされた転写残トナー凝集体T近傍で、帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの間に隙間(ギャップ)Gが発生してしまう。一方、帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの間に存在する転写残トナーtは、帯電ローラクリーニング部材2fが帯電ローラ2の長手方向に往復動作をしていることからこの往復動作方向(図3(b)の左右方向)に作用力を受ける。
【0068】
そして、図3(c)に示すように、これらの作用力を受けた転写残トナーtの一部が、上記の帯電ローラ2と帯電ローラクリーニング部材2fの間に発生した隙間(ギャップ)Gに到達した場合、帯電ローラクリーニング部材2fのクリーニング作用を受けることができないため、帯電ローラ2上を連れまわり転写残トナーtが縦スジとなり、この繰り返しにより縦スジが成長していく。
【0069】
このような転写残トナーによる帯電ローラ2表面のスジ状汚れの発生を防止するためには、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2に対する当接圧を調整する必要がある。
【0070】
調整するパラメータとしては、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2表面に対する侵入量δ、帯電ローラクリーニング部材2fの自由長Lや厚みhなどがある。本実施の形態では、帯電ローラクリーニング部材2fに使用するポリイミドのヤング率Eが約2940(N/mm2)のとき、侵入量δを1.5(mm)、自由長Lを約8(mm)、厚みhを35(μm)とした。
【0071】
ただし、上記のようなパラメータ設定を行った場合でも、図4に示すような長手方向に沿って均一幅のシート状のポリイミドフィルム2iからなる帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合には、帯電ローラクリーニング部材2fの帯電ローラ2に対する当接圧を、帯電ローラ2の長手方向全域で均一にかつ安定的に一定にすることは困難である。このため、上述したように、やはり局部的に帯電ローラ2表面に転写残トナーがスジ状に付着する問題を発生してしまう。
【0072】
即ち、図4に示す帯電ローラクリーニング部材2fでは、ポリイミドフィルム2iを支持部材2hに取り付けるときの、貼りムラによるポリイミドフィルム2iの波うちなどで侵入量δや自由長Lが部分的にばらつくためである。
【0073】
そこで、本実施の形態では、図5に示すように、長手方向に沿って設けたポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを使用した。この帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2の長手方向に沿って一定量の往復運動をするように設置されている。なお、帯電ローラクリーニング部材2fは、ブラシ2jの中央部から先端側の領域で帯電ローラ2に当接する。ブラシ2jは、支持部材2hに支持されている。
【0074】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fのブラシ2jは、帯電ローラ2の長手方向に対して各ブラシ2jが独立して当接することにより、上記のような貼りムラによるフィルムの波うちによる影響をなくすことが可能となる。
【0075】
そして、図4に示したポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを使用した本実施の形態に係る画像形成装置で、長期の連続画像形成を行ったところ、帯電ローラ2の長手方向に往復運動する帯電ローラクリーニング部材2fのブラシ2jで帯電ローラ2が良好にクリーニングされ、帯電ローラ2表面に転写残トナーによるスジ状汚れが発生することはなかった。
【0076】
このように本実施の形態では、帯電ローラ2のクリーニング部材としてポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを、帯電ローラ2の長手方向に往復運動させて使用することにより、帯電ローラクリーニング部材2fが帯電ローラ2表面の長手方向に沿って均一に安定して当接してクリーングすることができるので、長期にわたって帯電ローラ2の転写残トナーによる汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる。
【0077】
更に、帯電ローラ2のクリーニング部材としてポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを使用したことにより、従来の均一幅のフィルム状の帯電ローラクリーニング部材に比べてコストが高くなることはなく、かつスペースも大きくなることはなく、クリーナレスシステムのメリットを犠牲にすることはない。
【0078】
また、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fの変形例として、図6や図7に示すような帯電ローラクリーニング部材2fを用いてもよい。
【0079】
図6に示す帯電ローラクリーニング部材2fは、シート状のポリイミドフィルム2kにその長手方向に沿って複数の切欠き部2k’を有している。ポリイミドフィルム2kは、支持部材2hに支持されている。なお、帯電ローラクリーニング部材2fは、切欠き部2k’を有するポリイミドフィルム2kの中央部から先端側の領域で帯電ローラ2に当接する。他の構成は上記した帯電ローラクリーニング部材2fと同様である。
【0080】
この帯電ローラクリーニング部材2fの切欠き部2k’の幅Aは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図6の左右方向)の振幅動作幅よりも小さく、帯電ローラクリーニング部材2fの突出部の幅Bは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図6の左右方向)の振幅動作幅よりも大きくなるように構成されている。
【0081】
図7に示す帯電ローラクリーニング部材2fは、シート状のポリイミドフィルム2mにその長手方向に沿って複数の開口部2m’を有しており、各開口部2m’よりも先端側のシート領域Cが帯電ローラ2に当接する。ポリイミドフィルム2mは、支持部材2hに支持されている。他の構成は上記した帯電ローラクリーニング部材2fと同様である。
【0082】
この帯電ローラクリーニング部材2fの開口部2m’の幅Aは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図7の左右方向)の振幅動作幅よりも小さく、帯電ローラクリーニング部材2fのシート部の幅Bは、帯電ローラクリーニング部材2fの往復動作方向(図7の左右方向)の振幅動作幅よりも大きくなるように構成されている。
【0083】
図6と図7に示すような帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合においても、上記したポリイミドのブラシ2jからなる帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0084】
〈実施の形態2〉
図8は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は、表面にブラシを有するローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fを備えている。他の構成は図1に示した実施の形態1の画像形成装置と同様であり、重複する説明は省略する。
【0085】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、図9(a)、(b)に示すように、表面にポリイミドのブラシ2pを有するローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fを使用した。本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、ブラシ2pを回転体としてのローラ状の芯金2n表面にその長手方向に沿ってかつ芯金2nの周面に沿って複数配置してローラ状に構成されている。ローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2の表面に当接している。ブラシ2pは、実施の形態1における図5のブラシ2jと同様である。
【0086】
また、本実施の形態におけるローラ状の帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2との当接部において帯電ローラ2の回転方向に対して逆方向に移動するように回転駆動される。
【0087】
このように本実施の形態の帯電ローラクリーニング部材2fを有する画像形成装置においても、実施の形態1における帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0088】
〈実施の形態3〉
図10は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図である。本実施の形態の画像形成装置は、複数の切欠き部を有するシート状のポリイミドフィルム2rを複数取り付けた帯電ローラクリーニング部材2fを備えている。他の構成は図1に示した実施の形態1の画像形成装置と同様であり、重複する説明は省略する。
【0089】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、図11(a)、(b)に示すように、回転体としてのローラ状の芯金2nの表面にその長手方向に沿ってかつ芯金2nの周面に沿って、複数の切欠き部を有するポリイミドフィルム2rを複数取り付けて構成されている。なお、図11(a)、(b)では、芯金2nの表面に4つのポリイミドフィルム2rしか配置されていないが、実際には、芯金2nの周面に切欠き部を有する複数のポリイミドフィルム2rが帯電ローラ2に当接するようにして設けられている。
【0090】
本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fの構成は、図6に示した実施の形態1の変形例における帯電ローラクリーニング部材2fのポリイミドフィルム2kと同様の構成である。また、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fの各ポリイミドフィルム2rは、それぞれの切欠き部の位置がずれるようにして配置されている。
【0091】
また、本実施の形態における帯電ローラクリーニング部材2fは、帯電ローラ2との当接部において帯電ローラ2の回転方向に対して逆方向に移動するように回転駆動される。
【0092】
このように本実施の形態の帯電ローラクリーニング部材2fを有する画像形成装置においても、実施の形態1における帯電ローラクリーニング部材2fを用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可撓性を有する有機高分子化合物からなる接触帯電部材表面をクリーニングするクリーニング部材が、接触帯電部材の長手方向に沿って複数の隙間を有し、かつ接触帯電部材に対して当接位置がずれるように移動自在に設けたことにより、クリーニング部材が接触帯電部材表面の長手方向に沿って均一に安定して当接してクリーングすることができるので、長期にわたって接触帯電部材の残トナーによる汚れに起因する帯電不良などの画像形成不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の感光ドラムと帯電ローラの層構成を示す概略断面図。
【図3】(a)、(b)、(c)は、帯電ローラ表面に生じるスジ状の汚れの発生メカニズムを説明するための図。
【図4】本発明の実施の形態1に対する従来の帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図5】本発明の実施の形態1における帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図6】本発明の実施の形態1の変形例における帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図7】本発明の実施の形態1の変形例における帯電ローラクリーニング部材を示す図。
【図8】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図。
【図9】(a)は、本発明の実施の形態2における帯電ローラクリーニング部材を示す側面図、(b)は、その平面図。
【図10】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す概略構成図。
【図11】(a)は、本発明の実施の形態3における帯電ローラクリーニング部材を示す側面図、(b)は、その平面図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ(接触帯電部材)
2f 帯電ローラクリーニング部材(クリーニング部材)
3 露光装置
4 現像装置
4b 現像スリーブ
5 転写ローラ
6 定着装置
6a 定着ローラ
6b 加圧ローラ
7 トナー帯電量制御部材
8 転写残トナー均一化部材
Claims (13)
- 回動自在な像担持体と、前記像担持体表面に当接し帯電バイアスの印加により前記像担持体を帯電する回転自在な接触帯電部材と、帯電された前記像担持体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を現像して現像剤像として可視像化する現像手段と、前記現像剤像を転写材に転写する転写手段と、を備えた画像形成装置において、
前記接触帯電部材表面にその長手方向に沿って当接するように配置した、前記接触帯電部材表面をクリーニングする可撓性を有する有機高分子化合物からなるクリーニング部材を有し、
前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って複数の隙間を有し、かつ前記接触帯電部材に対して当接位置がずれるように移動自在に設けられている、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記可撓性を有する有機高分子化合物は、ポリイミドである、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってブラシ状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってフィルム状で、かつ複数の切欠き溝部を有している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってフィルム状で、かつ複数の開口穴部を有している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って一定量の往復運動をするように設けられている、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材の長手方向における前記開口穴部の幅は、前記往復運動の幅よりも小さい、
ことを特徴とする請求項4又は6に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材の長手方向における前記切欠き溝部の幅は、前記往復運動の幅よりも小さい、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿ってブラシ部を複数設けて形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿って複数の切欠き部を有するフィルムを複数設けて形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、前記接触帯電部材の長手方向に沿って配置した回転体の表面に、前記接触帯電部材の長手方向に沿ってかつ前記接触帯電部材の周面に沿って複数の開口穴部を有するフィルムを複数設けて形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記回転体は、前記クリーニング部材と前記接触帯電部材との当接部において前記接触帯電部材の回転方向に対して逆方向に移動するように回転駆動される、
ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記現像手段が、前記転写手段により現像剤像を転写材に転写した後に前記像担持体表面に残留した残トナーを静電的に回収するクリーニング手段を兼ねる、
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の画像形成装置。
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