JP2004049783A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込風路が狭い場合であっても空気が通過することのできるフィルタの面積を確保して、フィルタの目詰まりを防止できる電気掃除機を提供する。
【解決手段】掃除機本体11に集塵容器40と、この集塵容器40に吸込負圧を作用させる電動送風機21と、集塵容器40と電動送風機21とを連通させる吸込風路H(第1吸込風路27、第2吸込風路36)とが設けられ、吸込風路Hの内面27aがフィルタ装置(フィルタ)50によって閉成された電気掃除機であって、フィルタ装置50を吸込風路Hに対して傾斜させた。
【選択図】 図2
【解決手段】掃除機本体11に集塵容器40と、この集塵容器40に吸込負圧を作用させる電動送風機21と、集塵容器40と電動送風機21とを連通させる吸込風路H(第1吸込風路27、第2吸込風路36)とが設けられ、吸込風路Hの内面27aがフィルタ装置(フィルタ)50によって閉成された電気掃除機であって、フィルタ装置50を吸込風路Hに対して傾斜させた。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、集塵容器と電動送風機とを連通する吸込風路の内面にフィルタが配設された電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から図5に示すような電気掃除機1が知られている。
【0003】
この電気掃除機1は掃除機本体2を備えている。そして、掃除機本体2の前部には集塵容器3が着脱自在に載置され、後部には電動送風機4aを内蔵した電動室4が形成され、上面には上下方向に開閉自在な蓋体5が設けられている。そして、集塵容器3を掃除機本体2に載置した状態で蓋体5を閉めると、蓋体5の内側に沿って吸込風路6が形成される。この吸込風路6によって集塵容器3と電動室4とが連通されている。
【0004】
吸込風路6は、前部が掃除機本体2の前後方向に沿って延び、中間部には電動室4に向かって屈曲する屈曲部6aが形成されている。そして、後部が掃除機本体2の上下方向に沿って延びている。また、この屈曲部6aの下側にはフィルタ7が配設されて吸込風路6の内面を閉成している。そして、このフィルタ7は掃除機本体2の上下方向に沿って延びる吸込風路6の後部の中心線に対して直交しており、略水平に保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の電気掃除機では、フィルタ7が吸込風路6の中心線に対して直交しているので、吸込風路を流れる空気が通過するフィルタ7の通気通過面積が吸込風路6の断面積と等しくなっていた。そのため、吸込風路6が狭い場合では空気が通過するフィルタ7の空気通過面積を十分に確保することができず、比較的早期に目詰まりが生じるおそれがあった。
【0006】
したがって、この発明は上記問題に鑑みてなされたもので、吸込風路が狭い場合であっても空気が通過することのできるフィルタの面積を確保して、フィルタの目詰まりを防止できる電気掃除機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電気掃除機は、掃除機本体に集塵容器と、この集塵容器に吸込負圧を作用させる電動送風機と、集塵容器と電動送風機とを連通する吸込風路とが設けられ、この吸込風路の内面がフィルタによって閉成され、フィルタを吸込風路に対して傾斜させていることを特徴としている。
【0008】
この発明によれば、フィルタが吸込風路に対して傾斜しているので、空気が通過するフィルタの空気通過面積が吸込風路の断面積よりも大きくなり、吸込風路が狭い場合であっても、大きな空気通過面積を確保できる。そのため、フィルタの早期目詰まりを防止することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる電気掃除機の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1において、10は電気掃除機であり、掃除機本体11を備えている。掃除機本体11には、集塵ホース12の一端が着脱自在に接続され、その他端には手元操作管13が設けられている。手元操作管13には着脱自在に接続された延長管14を介して吸込口体15が着脱自在に接続されている。
【0011】
掃除機本体11は、本体ケース20と、後部が本体ケース20の上部にヒンジ結合されて上下方向に開閉可能になっている蓋体30と、本体ケース20に着脱自在に載置されている集塵容器40とを備えている。
【0012】
本体ケース20は、図2に示すように、電動送風機21が内蔵された電動部22を有している。この電動部22の左右には一対の車輪23(他方図示せず)が設けられている。そして、電動部22の前面下部には前方に突出した載置部24が設けられ、電動部22の下側には複数の充電池25aを有するバッテリパック25が配設されている。また、電動部22の側面には図示しない排気孔が形成され、この排気孔は電動送風機21の排気口21aと連通している。
【0013】
さらに、本体ケース20の上面前部には吸気孔26が形成され、吸気孔26から下方に延びた第1吸込風路27が形成されている。ここで、吸気孔26は、第1吸込風路27の中心線に対して、掃除機本体11の後方に位置する部分が高く、前方に位置する部分が低くなるように傾斜している。
【0014】
また、第1吸込風路27の内側で吸気孔26から所定距離離れた位置には、多数のスリット(図示せず)を有する仕切板28が設けられている。この仕切板28は、第1吸込風路27の中心線に対して傾斜した吸気孔26と平行に設けられており、第1吸込風路27の内面27aを閉成している。
【0015】
第1吸込風路27の下端部は、本体ケース20の後方に向かって屈曲されると共に、電動送風機21の吸気口21bに連通している。
【0016】
電動送風機21は、吸気口21bが下方を向くと共に電動部22の底面22aに対して傾斜するように配設されている。また、載置部24は集塵容器40が着脱自在に載置されるようなほぼ水平の皿状に形成されている。
【0017】
また、仕切板28上には、図3に示すフィルタ装置(フィルタ)50が着脱自在に装着されており、吸込風路を閉成している。
【0018】
このフィルタ装置50は、上下端が開口した筒状に形成された枠体51と、枠体51に一体に取り付けられて枠体51を閉成したフィルタ材52とを備えている。
【0019】
枠体51は、第1吸込風路27の内面27aより僅かに小さく形成され、上面51a及び下面51bが吸気孔26及び仕切板28と平行になるように、第1吸込風路27の中心線に対して傾斜している。つまり、この枠体51は装着した際に、掃除機本体11の後方に位置する面が高く、前方に位置する面が低くなるように形成されている。また、枠体51は、上面51aが吸気孔26と面一になるように、吸気孔26から仕切板28までの距離と同じ高さに形成されている。なお、この枠体51はモールド樹脂等により形成されている。
【0020】
フィルタ材52は、多数の山部及び谷部を有する波形状(プリーツ状)に折り畳まれ、不織布等により形成されている。
【0021】
そして、このフィルタ装置50は、あらかじめ波形状(プリーツ状)に折り畳まれたフィルタ材52を金型にセットした状態で枠体51を射出成形して形成されている。これにより、枠体51の内周壁とフィルタ材52の周縁部とが一体に固着されることとなる。
【0022】
また、フィルタ装置50は、フィルタ材52の多数の山部の稜線53が、掃除機本体11の前後方向に沿って延在される後述する第2吸込風路36と同一方向になるように装着されている(図4参照)。
【0023】
集塵容器40は、図2に示すように、上方が開口した筒状に形成されると共に塵埃を収容する容器本体41と、この容器本体41の上部に着脱自在に設けられて開口を覆うフィルタ部材42と、容器本体41内に空気を吸気する吸気部43と、容器本体41の側面(図2において左側)に設けられた把持部44等とを有している。
【0024】
なお、吸気部43には、蓋体30の後述する連通口33の後部33aに接続される接続開口43aと、接続開口43aから下方に向かって延在された案内板43bとが設けられている。
【0025】
蓋体30は、平面視がほぼ楕円形に形成されたドーム状の天板31を有し、この天板31の前部には集塵ホース12を着脱自在に接続する連通口33を有する接続パイプ32が設けられている。
【0026】
この蓋体30の内側には、集塵容器40のフィルタ部材42に対向する接続風路34と、本体ケース20の吸気孔26に対向する後部風路35と、接続風路34と後部風路35とを連通する第2吸込風路36とが形成されている。
【0027】
この第2吸込風路36は、掃除機本体10の前後方向に沿って延在され、中間部に支持体36aが設けられている。この支持体36aによって天板31が支持され、第2吸込風路36が確保されている。
【0028】
そして、後部風路35は、第2吸込風路36の中心線に対して、上方に位置する部分が、下方に位置する部分よりも掃除機本体11の後方に向かって突出するように傾斜している。なお、この傾斜角度は吸気孔26と等しくされ、吸気孔26と後部風路35とが密着するようになっている。したがって、前述のように吸気孔26と平行にされたフィルタ装置50の枠体51の上面51a及び下面51bは、第2吸込風路36の中心線に対しても傾斜することとなる。
【0029】
このように、第1吸込風路27と第2吸込風路36とは、吸気孔26と後部風路35とが対向して密着することにより連通し、集塵容器40と電動送風機21とを連通させる吸込風路Hを形成している。そして、吸込風路Hの吸気孔26と後部風路35とが対向する位置が、吸込風路Hを掃除機本体11の前後方向から掃除機本体11の上下方向に向かって屈曲させる屈曲部Kにされている。
【0030】
そして、フィルタ装置50は、上面51aが吸気孔26と面一になっており、屈曲部Kに配設されている。
【0031】
一方、フィルタ装置50の上面51a及び下面51bは 第1吸込風路27の中心線及び第2吸込風路36に対してそれぞれ傾斜し、上面51aは後部風路35と密着する吸気孔26と面一にされている。そして、吸気孔26は掃除機本体11の後方に位置する部分が高く、前方に位置する部分が低くされている。また、後部風路35は、上方に位置する部分が下方に位置する部分よりも掃除機本体11の後方に向かって突出されている。
【0032】
つまり、このフィルタ装置50は、側面視した際に、屈曲部Kの屈曲方向の内側に位置する内側屈曲部K1と、屈曲部Kの屈曲方向の外側に位置する外側屈曲部K2とを通る内面に沿って設けられている。
【0033】
次にこの電気掃除機10の作用について説明する。
【0034】
この電気掃除機10を使用するには、手元操作管13に設けられた図示しないスイッチを入れて電動送風機21を駆動させる。なお、このとき、バッテリパック25に蓄電された電力が使用される。
【0035】
電動送風機21が駆動されると、吸込口体15から塵埃を含んだ空気が延長管14、手元操作管13、集塵ホース12、接続パイプ32及び連通口33を介して吸気部43に入る。そして、吸気部43の案内板43bにより螺旋状に案内されながら渦流となって容器本体41の内側を図2に示す矢印のように伝い、容器本体41の底部に至る。そして、渦流中の塵埃は遠心力により空気と分離されてこの底部に蓄積される。特に塵埃が綿ゴミ等の比較的重量の軽いものであれば、順次流れてくる空気によって圧縮される。
【0036】
一方、容器本体41の底部で塵埃と分離された空気は、容器本体41の上部の開口からフィルタ部材42を経て接続風路34に流れ込む。なお、フィルタ部材42を空気が通過する際に、容器本体41内で分離し切れなかった細塵がこのフィルタ部材42によって捕捉される。
【0037】
そして、接続風路34内の空気は第2吸込風路36を通って後部風路35へ導かれ、さらに吸気孔26からフィルタ装置50を通過して第1吸込風路27内に流れ込む。なお、この様子を図4に模式的に示す。図中矢印で示されるものが空気の流れである。また、フィルタ装置50を空気が通過する際に、フィルタ部材42に捕捉し切れなかった微細塵が捕捉される。
【0038】
このとき、吸込風路Hの直線部分である第1吸込風路27及び第2吸込風路36のそれぞれの中心線に対して、空気が通過するフィルタ装置50の枠体51の上下面51a、51bが傾斜している。そのため、吸込風路Hの断面積よりもフィルタ装置50の空気が通過する空気通過面積の方が大きくなり、吸込風路Hが狭い場合であっても、大きな空気通過面積を確保できる。そして、フィルタ装置50の早期目詰まりを防止することが可能となる。
【0039】
なお、フィルタ材52が多数の山部及び谷部を有する波形状(プリーツ状)に折り畳まれているので、フィルタ材52の表面積が拡大し、微細塵を含んだ気流を多く濾過することができる。
【0040】
また、フィルタ装置50が吸込風路Hの屈曲部Kに設けられているので、この屈曲部Kを空気が通過する際に生じる空気の乱れ(乱流)を抑制し、フィルタ装置50に沿って円滑に空気を流すことができる。
【0041】
さらに、このフィルタ装置50のフィルタ材52の山部の稜線53が、掃除機本体11の前後方向に沿っている。そのため、この稜線53は、第1吸込風路36内を掃除機本体11の前方から後方に流れる空気と同一の方向に沿うこととなる。したがって、フィルタ材52を通過する空気は稜線53に沿って円滑に流れて圧力損失受けにくくなり、電動送風機21に作用する負荷を抑えることができる。
【0042】
【発明の効果】
この発明によれば、吸込風路が狭い場合であっても空気が通過することのできるフィルタの面積を確保して、フィルタの目詰まりを防止できる電気掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる電気掃除機の全体斜視図である。
【図2】この発明にかかる掃除機本体の部分断面側面図である。
【図3】この発明にかかるフィルタ装置の一部破断斜視図である。
【図4】吸込風路とフィルタ装置とを模式的に示す説明図である。
【図5】従来の電気掃除機の部分断面側面図である。
【符号の説明】
10 電気掃除機
11 掃除機本体
21 電動送風機
27 第1吸込風路
36 第2吸込風路
40 集塵容器
50 フィルタ装置(フィルタ)
H 吸込風路
【発明の属する技術分野】
この発明は、集塵容器と電動送風機とを連通する吸込風路の内面にフィルタが配設された電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から図5に示すような電気掃除機1が知られている。
【0003】
この電気掃除機1は掃除機本体2を備えている。そして、掃除機本体2の前部には集塵容器3が着脱自在に載置され、後部には電動送風機4aを内蔵した電動室4が形成され、上面には上下方向に開閉自在な蓋体5が設けられている。そして、集塵容器3を掃除機本体2に載置した状態で蓋体5を閉めると、蓋体5の内側に沿って吸込風路6が形成される。この吸込風路6によって集塵容器3と電動室4とが連通されている。
【0004】
吸込風路6は、前部が掃除機本体2の前後方向に沿って延び、中間部には電動室4に向かって屈曲する屈曲部6aが形成されている。そして、後部が掃除機本体2の上下方向に沿って延びている。また、この屈曲部6aの下側にはフィルタ7が配設されて吸込風路6の内面を閉成している。そして、このフィルタ7は掃除機本体2の上下方向に沿って延びる吸込風路6の後部の中心線に対して直交しており、略水平に保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の電気掃除機では、フィルタ7が吸込風路6の中心線に対して直交しているので、吸込風路を流れる空気が通過するフィルタ7の通気通過面積が吸込風路6の断面積と等しくなっていた。そのため、吸込風路6が狭い場合では空気が通過するフィルタ7の空気通過面積を十分に確保することができず、比較的早期に目詰まりが生じるおそれがあった。
【0006】
したがって、この発明は上記問題に鑑みてなされたもので、吸込風路が狭い場合であっても空気が通過することのできるフィルタの面積を確保して、フィルタの目詰まりを防止できる電気掃除機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電気掃除機は、掃除機本体に集塵容器と、この集塵容器に吸込負圧を作用させる電動送風機と、集塵容器と電動送風機とを連通する吸込風路とが設けられ、この吸込風路の内面がフィルタによって閉成され、フィルタを吸込風路に対して傾斜させていることを特徴としている。
【0008】
この発明によれば、フィルタが吸込風路に対して傾斜しているので、空気が通過するフィルタの空気通過面積が吸込風路の断面積よりも大きくなり、吸込風路が狭い場合であっても、大きな空気通過面積を確保できる。そのため、フィルタの早期目詰まりを防止することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる電気掃除機の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1において、10は電気掃除機であり、掃除機本体11を備えている。掃除機本体11には、集塵ホース12の一端が着脱自在に接続され、その他端には手元操作管13が設けられている。手元操作管13には着脱自在に接続された延長管14を介して吸込口体15が着脱自在に接続されている。
【0011】
掃除機本体11は、本体ケース20と、後部が本体ケース20の上部にヒンジ結合されて上下方向に開閉可能になっている蓋体30と、本体ケース20に着脱自在に載置されている集塵容器40とを備えている。
【0012】
本体ケース20は、図2に示すように、電動送風機21が内蔵された電動部22を有している。この電動部22の左右には一対の車輪23(他方図示せず)が設けられている。そして、電動部22の前面下部には前方に突出した載置部24が設けられ、電動部22の下側には複数の充電池25aを有するバッテリパック25が配設されている。また、電動部22の側面には図示しない排気孔が形成され、この排気孔は電動送風機21の排気口21aと連通している。
【0013】
さらに、本体ケース20の上面前部には吸気孔26が形成され、吸気孔26から下方に延びた第1吸込風路27が形成されている。ここで、吸気孔26は、第1吸込風路27の中心線に対して、掃除機本体11の後方に位置する部分が高く、前方に位置する部分が低くなるように傾斜している。
【0014】
また、第1吸込風路27の内側で吸気孔26から所定距離離れた位置には、多数のスリット(図示せず)を有する仕切板28が設けられている。この仕切板28は、第1吸込風路27の中心線に対して傾斜した吸気孔26と平行に設けられており、第1吸込風路27の内面27aを閉成している。
【0015】
第1吸込風路27の下端部は、本体ケース20の後方に向かって屈曲されると共に、電動送風機21の吸気口21bに連通している。
【0016】
電動送風機21は、吸気口21bが下方を向くと共に電動部22の底面22aに対して傾斜するように配設されている。また、載置部24は集塵容器40が着脱自在に載置されるようなほぼ水平の皿状に形成されている。
【0017】
また、仕切板28上には、図3に示すフィルタ装置(フィルタ)50が着脱自在に装着されており、吸込風路を閉成している。
【0018】
このフィルタ装置50は、上下端が開口した筒状に形成された枠体51と、枠体51に一体に取り付けられて枠体51を閉成したフィルタ材52とを備えている。
【0019】
枠体51は、第1吸込風路27の内面27aより僅かに小さく形成され、上面51a及び下面51bが吸気孔26及び仕切板28と平行になるように、第1吸込風路27の中心線に対して傾斜している。つまり、この枠体51は装着した際に、掃除機本体11の後方に位置する面が高く、前方に位置する面が低くなるように形成されている。また、枠体51は、上面51aが吸気孔26と面一になるように、吸気孔26から仕切板28までの距離と同じ高さに形成されている。なお、この枠体51はモールド樹脂等により形成されている。
【0020】
フィルタ材52は、多数の山部及び谷部を有する波形状(プリーツ状)に折り畳まれ、不織布等により形成されている。
【0021】
そして、このフィルタ装置50は、あらかじめ波形状(プリーツ状)に折り畳まれたフィルタ材52を金型にセットした状態で枠体51を射出成形して形成されている。これにより、枠体51の内周壁とフィルタ材52の周縁部とが一体に固着されることとなる。
【0022】
また、フィルタ装置50は、フィルタ材52の多数の山部の稜線53が、掃除機本体11の前後方向に沿って延在される後述する第2吸込風路36と同一方向になるように装着されている(図4参照)。
【0023】
集塵容器40は、図2に示すように、上方が開口した筒状に形成されると共に塵埃を収容する容器本体41と、この容器本体41の上部に着脱自在に設けられて開口を覆うフィルタ部材42と、容器本体41内に空気を吸気する吸気部43と、容器本体41の側面(図2において左側)に設けられた把持部44等とを有している。
【0024】
なお、吸気部43には、蓋体30の後述する連通口33の後部33aに接続される接続開口43aと、接続開口43aから下方に向かって延在された案内板43bとが設けられている。
【0025】
蓋体30は、平面視がほぼ楕円形に形成されたドーム状の天板31を有し、この天板31の前部には集塵ホース12を着脱自在に接続する連通口33を有する接続パイプ32が設けられている。
【0026】
この蓋体30の内側には、集塵容器40のフィルタ部材42に対向する接続風路34と、本体ケース20の吸気孔26に対向する後部風路35と、接続風路34と後部風路35とを連通する第2吸込風路36とが形成されている。
【0027】
この第2吸込風路36は、掃除機本体10の前後方向に沿って延在され、中間部に支持体36aが設けられている。この支持体36aによって天板31が支持され、第2吸込風路36が確保されている。
【0028】
そして、後部風路35は、第2吸込風路36の中心線に対して、上方に位置する部分が、下方に位置する部分よりも掃除機本体11の後方に向かって突出するように傾斜している。なお、この傾斜角度は吸気孔26と等しくされ、吸気孔26と後部風路35とが密着するようになっている。したがって、前述のように吸気孔26と平行にされたフィルタ装置50の枠体51の上面51a及び下面51bは、第2吸込風路36の中心線に対しても傾斜することとなる。
【0029】
このように、第1吸込風路27と第2吸込風路36とは、吸気孔26と後部風路35とが対向して密着することにより連通し、集塵容器40と電動送風機21とを連通させる吸込風路Hを形成している。そして、吸込風路Hの吸気孔26と後部風路35とが対向する位置が、吸込風路Hを掃除機本体11の前後方向から掃除機本体11の上下方向に向かって屈曲させる屈曲部Kにされている。
【0030】
そして、フィルタ装置50は、上面51aが吸気孔26と面一になっており、屈曲部Kに配設されている。
【0031】
一方、フィルタ装置50の上面51a及び下面51bは 第1吸込風路27の中心線及び第2吸込風路36に対してそれぞれ傾斜し、上面51aは後部風路35と密着する吸気孔26と面一にされている。そして、吸気孔26は掃除機本体11の後方に位置する部分が高く、前方に位置する部分が低くされている。また、後部風路35は、上方に位置する部分が下方に位置する部分よりも掃除機本体11の後方に向かって突出されている。
【0032】
つまり、このフィルタ装置50は、側面視した際に、屈曲部Kの屈曲方向の内側に位置する内側屈曲部K1と、屈曲部Kの屈曲方向の外側に位置する外側屈曲部K2とを通る内面に沿って設けられている。
【0033】
次にこの電気掃除機10の作用について説明する。
【0034】
この電気掃除機10を使用するには、手元操作管13に設けられた図示しないスイッチを入れて電動送風機21を駆動させる。なお、このとき、バッテリパック25に蓄電された電力が使用される。
【0035】
電動送風機21が駆動されると、吸込口体15から塵埃を含んだ空気が延長管14、手元操作管13、集塵ホース12、接続パイプ32及び連通口33を介して吸気部43に入る。そして、吸気部43の案内板43bにより螺旋状に案内されながら渦流となって容器本体41の内側を図2に示す矢印のように伝い、容器本体41の底部に至る。そして、渦流中の塵埃は遠心力により空気と分離されてこの底部に蓄積される。特に塵埃が綿ゴミ等の比較的重量の軽いものであれば、順次流れてくる空気によって圧縮される。
【0036】
一方、容器本体41の底部で塵埃と分離された空気は、容器本体41の上部の開口からフィルタ部材42を経て接続風路34に流れ込む。なお、フィルタ部材42を空気が通過する際に、容器本体41内で分離し切れなかった細塵がこのフィルタ部材42によって捕捉される。
【0037】
そして、接続風路34内の空気は第2吸込風路36を通って後部風路35へ導かれ、さらに吸気孔26からフィルタ装置50を通過して第1吸込風路27内に流れ込む。なお、この様子を図4に模式的に示す。図中矢印で示されるものが空気の流れである。また、フィルタ装置50を空気が通過する際に、フィルタ部材42に捕捉し切れなかった微細塵が捕捉される。
【0038】
このとき、吸込風路Hの直線部分である第1吸込風路27及び第2吸込風路36のそれぞれの中心線に対して、空気が通過するフィルタ装置50の枠体51の上下面51a、51bが傾斜している。そのため、吸込風路Hの断面積よりもフィルタ装置50の空気が通過する空気通過面積の方が大きくなり、吸込風路Hが狭い場合であっても、大きな空気通過面積を確保できる。そして、フィルタ装置50の早期目詰まりを防止することが可能となる。
【0039】
なお、フィルタ材52が多数の山部及び谷部を有する波形状(プリーツ状)に折り畳まれているので、フィルタ材52の表面積が拡大し、微細塵を含んだ気流を多く濾過することができる。
【0040】
また、フィルタ装置50が吸込風路Hの屈曲部Kに設けられているので、この屈曲部Kを空気が通過する際に生じる空気の乱れ(乱流)を抑制し、フィルタ装置50に沿って円滑に空気を流すことができる。
【0041】
さらに、このフィルタ装置50のフィルタ材52の山部の稜線53が、掃除機本体11の前後方向に沿っている。そのため、この稜線53は、第1吸込風路36内を掃除機本体11の前方から後方に流れる空気と同一の方向に沿うこととなる。したがって、フィルタ材52を通過する空気は稜線53に沿って円滑に流れて圧力損失受けにくくなり、電動送風機21に作用する負荷を抑えることができる。
【0042】
【発明の効果】
この発明によれば、吸込風路が狭い場合であっても空気が通過することのできるフィルタの面積を確保して、フィルタの目詰まりを防止できる電気掃除機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる電気掃除機の全体斜視図である。
【図2】この発明にかかる掃除機本体の部分断面側面図である。
【図3】この発明にかかるフィルタ装置の一部破断斜視図である。
【図4】吸込風路とフィルタ装置とを模式的に示す説明図である。
【図5】従来の電気掃除機の部分断面側面図である。
【符号の説明】
10 電気掃除機
11 掃除機本体
21 電動送風機
27 第1吸込風路
36 第2吸込風路
40 集塵容器
50 フィルタ装置(フィルタ)
H 吸込風路
Claims (3)
- 掃除機本体に集塵容器と、該集塵容器に吸込負圧を作用させる電動送風機と、前記集塵容器と前記電動送風機とを連通させる吸込風路とが設けられ、該吸込風路がフィルタによって閉成された電気掃除機であって、
前記フィルタは、前記吸込風路に対して傾斜されていることを特徴とする電気掃除機。 - 請求項1に記載の電気掃除機において、前記フィルタは、前記吸込風路に形成された屈曲部に配設され、且つ、該屈曲部の内側屈曲部と外側屈曲部とを通る内面に沿って設けられたことを特徴とする電気掃除機。
- 請求項1又は2に記載の電気掃除機において、前記フィルタは、山部及び谷部を有する波形状に折り畳まれると共に、前記山部の稜線が前記吸込風路を流れる空気と同一方向に沿っていることを特徴とする電気掃除機。
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