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JP2004046634A - 非接触型icカード - Google Patents

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JP2004046634A
JP2004046634A JP2002204569A JP2002204569A JP2004046634A JP 2004046634 A JP2004046634 A JP 2004046634A JP 2002204569 A JP2002204569 A JP 2002204569A JP 2002204569 A JP2002204569 A JP 2002204569A JP 2004046634 A JP2004046634 A JP 2004046634A
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JP2002204569A
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Inventor
Masanori Kashima
鹿島 正憲
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】薄型かつ安価であり、さらに物理的強度に優れ、信頼性の高い非接触型ICカードを提供する。
【解決手段】一対の表面基材7に挟持された複数の中間基材5、6を備え、中間基材5の一部領域に、アンテナ4が接続された集積回路2が配置され、外部の送受信機器とデータの授受を可能としている。そして、中間基材5において、集積回路2の近傍に中空部8が形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積回路を内蔵した非接触型ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マイクロコンピュータ、メモリ等の集積回路をプラスティックカード内に搭載し、外部機器とアンテナを介して信号の授受を行なう非接触型ICカードが、定期券、プリペイドカード、又は個人認証用のIDカード等、高速処理が要求される多種多様なアプリケーションとして実用化されつつある。
【0003】
図20(a)に、従来の非接触型ICカード101の平面図、図20(b)にその断面の一部を拡大した図を示す。102は集積回路であり、103は集積回路102を搭載したモジュールである。105は第1の中間基材であり、第2の中間基材106がその両面に積層されている。107は表面基材であり、第2の中間基材106の表面に積層されている。集積回路2は、第1の中間基材105に形成された孔105a内(孔105a内は封止樹脂で埋設されている。)に配置されている。104はアンテナであり、モジュール103のアンテナ接続部103aを介して集積回路102と電気的に接続されている。
【0004】
こうした従来の非接触型ICカード101では、集積回路102を搭載したモジュール103は、一対の表面基材によって挟持された複数の中間基材中に固定されているため、ICカード101に強い外力が加わると、モジュール103の近傍に応力が集中し、これにより、集積回路102が破損することあった。
【0005】
これに対して、図20(b)に示すように、モジュール103の近傍の中間基材にステンレスの補強板を配置し、物理的強度を高める技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ステンレスの補強板によりICカード101の厚みが増え、例えば、ISO等の標準規格に適合させることが困難となったり、製造工程が複雑化してコスト上昇につながっていた。一方、モジュール103の厚みを薄くすると、モジュール103部分の剛性が不足し、ICカード101自体の物理的強度が低くなってしまう。また、例えば、モジュール103の厚みを0.4mmから0.3mmと薄くするためには、それに応じて、集積回路102の厚みを0.2mmから0.1mmと薄くすることが必要となり、集積回路102の価格が上昇していた。
【0007】
本発明は、このような従来技術における問題点を解決し、薄型かつ安価であり、さらに物理的強度に優れ、信頼性の高い非接触型ICカードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の非接触型ICカードにおいては、一対の表面基材に挟持された複数の中間基材を備え、中間基材の一部領域に、アンテナが接続された集積回路が配置され、外部の送受信機器とデータの授受を可能としている。そして、中間基材において、集積回路の近傍に中空部が形成されている。
【0009】
この構成によれば、ICカードに加わった外力が効果的に吸収、緩和され、内蔵された集積回路の破損が防止され、ICカードが信頼性に優れたものとなる。また、構造が単純であり、安価な手段でICカードを薄型とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の非接触型ICカードは、薄型かつ安価であり、さらに物理的強度に優れ、信頼性の高いものとなる。
【0011】
ここで、中空部の形状が、前記集積回路の周囲を囲む略L字形又は略U字形であることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、ICカードに加わった外力がさらに効果的に吸収、緩和され、ICカードの信頼性がさらに高められる。
【0013】
また、本発明の非接触型ICカードにおいては、一対の表面基材に挟持された複数の中間基材を備え、中間基材の一部領域に、アンテナが接続された集積回路が配置され、外部の送受信機器とデータの授受を可能としている。そして、中間基材において、集積回路の近傍に板状体が配置されている。
【0014】
この構成によれば、ICカードに加わった外力が効果的に吸収、緩和され、内蔵された集積回路の破損が防止され、ICカードが信頼性に優れたものとなる。また、集積回路の近傍に板状体が配置されているため、集積回路や集積回路を搭載したモジュールの厚さを薄くする必要もなく、ICカード全体としては薄型とすることができ、安価かつ容易に集積回路部分の物理的強度を高めることができる。
【0015】
ここで、板状体は、集積回路の周囲を囲むように配置されていることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、ICカードに加わった外力がさらに効果的に吸収、緩和され、ICカードの信頼性がさらに高められる。
【0017】
ここで、板状体の厚さが、複数の中間基材の厚さと略同一であることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、表面基材と板状体との間に隙間がない構造とすることができ、ICカードの外観及び品質がさらに優れたものとなる。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1(a)に、本実施の形態の非接触型ICカード1の平面図、図1(b)にその断面の一部を拡大した図を示す。2は集積回路であり、3は集積回路2を搭載したモジュールである。5は第1の中間基材であり、第2の中間基材6がその両面に積層されている。集積回路2は、第1の中間基材5に形成された孔5a内(孔5a内は封止樹脂で埋設されている。以降の実施の形態でも同様である。)に配置されている。7は表面基材であり、第2の中間基材6の表面に積層されている。8は第1の中間基材5内に形成された線状の中空部である。4はアンテナであり、モジュール3のアンテナ接続部3aを介して集積回路2と電気的に接続されている。
【0021】
図2に、図1の非接触型ICカード1の積層構成を示す。第1の中間基材5(厚さ0.28mm)の上下に第2の中間基材6(厚さ0.15mm)が配置され、第2の中間基材6の外側に表面基材7(厚さ0.10mm)が配置されている。第1の中間基材5、第2の中間基材6、及び表面基材7は、材料としてPET−G(Polyethylene  Terephthalate Glycol)又はPVC(Poly Vinyl  Chloride)が用いられている。
【0022】
集積回路2(厚さ0.18mm)を搭載したモジュール3(厚さ0.40mm[リードフレーム厚さ0.1mmを含む])は、第1の中間基材5に形成された孔5a内に配置されている。ここで、集積回路2は、例えば、銅系のリードフレーム(厚さ0.1mm)をベースとしたダイスボンディング法、ワイヤーボンディング法、又は、エポキシ樹脂を利用したトランスファーモールド法によりモジュール3に搭載することができる。
【0023】
アンテナ4は、モジュール3のアンテナ接続部と溶接又は半田付けにより電気的に接続されている。第1の中間基材5には、線状の中空部8(幅1〜3mm、長さ10〜30mm)が形成されている。
【0024】
本実施の形態において、図1(a)に示すように、線状の中空部8は、非接触型ICカード1の短辺方向(縦方向)と平行に形成されているが、長辺方向(横方向)と平行に形成されていても良い。また、線状の中空部8は複数個形成されていても良い。
【0025】
この積層構成により、第1の中間基材5、第2の中間基材6、及び表面基材7が、加熱圧着法、又は基材間に配置した接着剤(図示せず)により接合されて積層され、第1の中間基材5に線状の中空部8が形成された非接触型ICカード1が得られる。
【0026】
図3に、本実施の形態の非接触型ICカード1の別の積層構成を、図4に、本実施の形態の非接触型ICカード1の断面の一部を拡大した図をそれぞれ示す。ここで、上述した構成と対応する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。6bは第2の中間基材6に形成された中空部であり、図4に示すように、各基材が積層された状態で、第1の中間基材5の線状の中空部8と一体化し、新たに線状の中空部8aが形成される。
【0027】
なお、本実施の形態の非接触型ICカード1は、その製造にあたり、大きなボードを複数枚積層した後、トリミング加工を施して個々のICカードのサイズに整形する、いわゆる多面付け工法によると、大量生産が可能となる。
【0028】
図5に、本実施の形態の非接触型ICカード1のモジュール3側の端部(図1(a)中に示す固定ライン)で支持した状態で、もう一方の端部に外力Fを加えた状態を示す。ここで、1点鎖線で示した形状1aは、ICカード1が外力Fを受ける前の状態を示し、実線で示した形状1bは、ICカード1が外力Fを受けて変形した状態を示す。このように、ICカード1の端部に外力Fが加わると、ICカード1は線状の中空部8を支点として屈曲し、これにより、集積回路2の破損が防止される。
【0029】
なお、本実施の形態は、集積回路2を搭載したモジュール3を第1の中間基材5内に内蔵した形態のICカード1以外に、集積回路2を第1の中間基材5内に直接搭載した、いわゆるベアーチップ実装タイプのICカードに適用することも可能である。
【0030】
本実施の形態の非接触型ICカードによれば、集積回路の近傍に形成された線状の中空部により、ICカードに加わった外力が吸収又は緩和され、ICカードに内蔵した集積回路の破損が効果的に防止される。
【0031】
(実施の形態2)
図6に、本実施の形態の非接触型ICカード1の平面図を示す。ここで、実施の形態1のICカード1と対応する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。8aは第1の中間基材5内に形成された略L字形の中空部(幅1〜3mm、各辺の長さ10〜20mm)である。図6に示すように、略L字形の中空部8aは、集積回路2を搭載したモジュール3の周囲を囲むように設けられている。
【0032】
本実施の形態においては、図7に示すように、略L字形の中空部8a以外に、例えば、略L字形の中空部8bが、モジュール3を挟んで略L字形の中空部8aと対向する側に設けられていても良い。
【0033】
図8に、本実施の形態の非接触型ICカード1のモジュール3側の端部(図6中に示す固定ライン)を支持した状態で、もう一方の端部に外力Fを加えた状態を示す。ここで、1点鎖線で示した形状1aは、ICカード1が外力Fを受ける前の状態を示し、実線で示した形状1bは、ICカード1が外力Fを受けて変形した状態を示す。このように、ICカード1の端部に外力Fが加わると、ICカード1は略L字形の中空部8aを支点として屈曲し、これにより、集積回路2の破損が防止される。
【0034】
本実施の形態の非接触型ICカードによれば、集積回路の近傍に形成された略L字形の中空部により、ICカードに加わった外力が吸収又は緩和され、ICカードに内蔵した集積回路の破損が効果的に防止される。また、中空部の形状が、集積回路の周囲を囲む略L字形であることから、ICカードの長辺方向以外に、短辺方向や対角線方向に加わる外力も効果的に吸収又は緩和される。
【0035】
(実施の形態3)
図9に、本実施の形態の非接触型ICカード1の平面図を示す。ここで、実施の形態1のICカード1と対応する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。8cは第1の中間基材5内に形成された略U字形の中空部(幅1〜3mm、各辺の長さ10〜20mm)である。1cは略U字形の中空部8c内に形成された舌片である。図9に示すように、略U字形の中空部8cは、集積回路2を搭載したモジュール3の周囲を囲むように設けられている。
【0036】
図10に、本実施の形態の非接触型ICカード1において、モジュール3が内蔵された部分に直接外力Fを加えた状態を示す。このように、モジュール3に直接外力Fが加わると、略U字形の中空部8c内に形成された舌片1cが図9に示す固定ライン1部を支点として屈曲し、これにより、集積回路2の破損が防止される。
【0037】
図11に、本実施の形態の非接触型ICカード1のモジュール3側の端部(図9中に示す固定ライン2)を支持した状態で、もう一方の端部に外力Fを加えた状態を示す。ここで、1点鎖線で示した形状1aは、ICカード1が外力Fを受ける前の状態を示し、実線で示した形状1bは、ICカード1が外力Fを受けて変形した状態を示す。このように、ICカード1の端部に外力Fが加わると、ICカード1は略U字形の中空部8cを支点として屈曲し、これにより、集積回路2の破損が防止される。
【0038】
本実施の形態の非接触型ICカードによれば、集積回路の近傍に形成された略U字形の中空部により、ICカードに加わった外力が吸収又は緩和され、ICカードに内蔵した集積回路の破損が効果的に防止される。また、本実施の形態では、集積回路の近傍に直接外力が加わっても、略U字形の中空部内に形成された舌片が屈曲するため、集積回路の破損が効果的に防止される。
【0039】
(実施の形態4)
図12(a)に、本実施の形態の非接触型ICカード1の平面図、図12(b)に本実施の形態の非接触型ICカード1の断面の一部を拡大した図を示す。2は集積回路であり、3は集積回路2を搭載したモジュールである。5は第1の中間基材であり、第2の中間基材6がその両面に積層されている。集積回路2は、第1の中間基材5に形成された孔5a内に配置されている。7は表面基材であり、第2の中間基材6の表面に積層されている。8dは第1の中間基材5内に形成された略L字形の中空部であり、その中に略L字形のステンレス製の板状体9が配置されている。図12に示すように、略L字形の中空部8dは、集積回路2を搭載したモジュール3の周囲を囲むように設けられている。4はアンテナであり、モジュール3を介して集積回路2と電気的に接続されている。
【0040】
図13に、図12(a)の非接触型ICカード1の積層構成を示す。第1の中間基材5(厚さ0.28mm)の上下に第2の中間基材6(厚さ0.15mm)が配置され、第2の中間基材6の外側に表面基材7(厚さ0.10mm)が配置されている。第1の中間基材5、第2の中間基材6、及び表面基材7は、材料としてPET−G(Polyethylene  Terephthalate Glycol)又はPVC(Poly Vinyl  Chloride)が用いられている。
【0041】
集積回路2(厚さ0.18mm)を搭載したモジュール3(厚さ0.4mm)は、第1の中間基材5に形成された孔5a内に配置されている。ここで、集積回路2は、例えば、銅系のリードフレーム(厚さ0.1mm)をベースとしたダイスボンディング法、ワイヤーボンディング法、又は、エポキシ樹脂を利用したトランスファーモールド法によりモジュール3に搭載することができる。
【0042】
アンテナ4は、モジュール3のアンテナ接続部と溶接又は半田付けにより電気的に接続されている。第1の中間基材5には、略L字形の中空部8d(幅1〜3mm、長さ10〜30mm)が形成されている。また、第1の中間基材5と第2の中間基材6の間には、略L字形のステンレス製の板状体9(0.25〜0.28mm)が配置されている。
【0043】
この積層構成により、第1の中間基材5、第2の中間基材6、及び表面基材7が、加熱圧着法、又は基材間に配置した接着剤(図示せず)により接合されて積層され、また、ステンレス製の板状体9は、略L字形の中空部8d内に収納され、第1の中間基材5において、集積回路2の近傍にステンレス製の板状体9が配置された非接触型ICカード1が得られる。
【0044】
図14に、本実施の形態の非接触型ICカード1の別の積層構成を、図15に、本実施の形態の非接触型ICカード1の断面の一部を拡大した図をそれぞれ示す。6bは第2の中間基材6に形成された中空部であり、図16に示すように、各基材が積層された状態で、第1の中間基材5の略L字形の中空部8dと一体化し、新たに略L字形の中空部8eが形成される。これにより、中空部8e内に、上述した板状体9よりも厚みのある、略L字形のステンレス製の板状体9a(厚さ0.50〜0.58mm)を配置することができる。
【0045】
本実施の形態においては、図16に示すように、略L字形の中空部8d以外に、略L字形の中空部8fが、モジュール3を挟んで中空部8dと対向する側に設けられていても良い。
【0046】
また、本実施の形態において、板状体の厚さを、複数の中間基材の厚さと略同一とすることが好ましい。これにより、表面基材と板状体との間に隙間がない構造とすることができ、ICカードの表面に凹凸が形成されない等、ICカード1の外観及び品質がさらに優れたものとなる。
【0047】
なお、本実施の形態の非接触型ICカード1は、その製造にあたり、大きなボードを複数枚積層した後、トリミング加工を施して個々のICカードのサイズに整形する、いわゆる多面付け工法によると、大量生産が可能となる。
【0048】
図17に、本実施の形態の非接触型ICカード1のモジュール3側の端部(図12(a)中に示す固定ライン)を支持した状態で、もう一方の端部に外力Fを加えた状態を示す。ここで、1点鎖線で示した形状1aは、ICカード1が外力Fを受ける前の状態を示し、実線で示した形状1bは、ICカード1が外力Fを受けて変形した状態を示す。このように、ICカード1の端部に外力Fが加わると、ICカード1は板状体9の端部を支点として屈曲し、これにより、集積回路2の破損が防止される。
【0049】
なお、本実施の形態は、集積回路2を搭載したモジュール3を第1の中間基材5内に内蔵した形態のICカード1以外に、集積回路2を第1の中間基材5内に直接搭載した、いわゆるベアーチップ実装タイプのICカードに適用することも可能である。
【0050】
本実施の形態の非接触型ICカードによれば、集積回路の近傍に配置された略L字形の板状体により、ICカードに加わった外力が効果的に吸収、緩和され、内蔵された集積回路の破損が防止され、ICカードが信頼性に優れたものとなる。また、板状体の形状が、集積回路の周囲を囲む略L字形であることから、ICカードの長辺方向以外に、短辺方向や対角線方向に加わる外力も効果的に吸収又は緩和される。
【0051】
また、集積回路の近傍に板状体が配置されているため、集積回路や集積回路を搭載したモジュールの厚さを薄くする必要もなく、しかも、ICカードとしてはISOの厚さの標準規格である0.76±0.08mmを満足した薄型とすることができ、安価かつ容易に集積回路部分の物理的強度を高めることができる。
【0052】
(実施の形態5)
図18に、本実施の形態の非接触型ICカード1の平面図を示す。ここで、実施の形態4と対応する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。8gは第1の中間基材5内に形成された略U字形の中空部であり、その中に略U字形のステンレス製の板状体9b(幅1〜3mm、各辺の長さ10〜20mm)(図示せず)が配置されている。図18に示すように、略U字形の中空部8gは、集積回路2を搭載したモジュール3の周囲を囲むように設けられている。
【0053】
図19に、本実施の形態の非接触型ICカード1のモジュール3側の端部(図18中に示す固定ライン)を支持した状態で、もう一方の端部に外力Fを加えた状態を示す。ここで、1点鎖線で示した形状1aは、ICカード1が外力Fを受ける前の状態を示し、実線で示した形状1bは、ICカード1が外力Fを受けて変形した状態を示す。このように、ICカード1の端部に外力Fが加わると、ICカード1は板状体9bの端部を支点として屈曲し、これにより、集積回路2の破損が防止される。
【0054】
本実施の形態の非接触型ICカードによれば、集積回路の近傍に配置された略U字形の板状体により、ICカードに加わった外力が効果的に吸収、緩和され、内蔵された集積回路の破損が防止され、ICカードが信頼性に優れたものとなる。また、板状体の形状が、集積回路の周囲を囲む略U字形であることから、略U字形の板状体に囲まれた部分の曲げ強度が外側の部分より大きくなるため、外側の部分が屈曲するようになり、集積回路に加わる応力をより効果的に吸収、緩和することができる。
【0055】
また、集積回路の近傍に板状体が配置されているため、集積回路や集積回路を搭載したモジュールの厚さを薄くする必要もなく、しかも、ICカードとしてはISOの厚さの標準規格である0.76±0.08mmを満足した薄型とすることができ、安価かつ容易に集積回路部分の物理的強度を高めることができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明の非接触型ICカードによれば、集積回路の近傍に中空部が形成されているか、又は集積回路の近傍に板状体が配置されていることから、ICカードに加わった外力が効果的に吸収、緩和され、内蔵された集積回路の破損が防止され、ICカードが信頼性に優れたものとなる。また、構造が単純であり、安価な手段でICカードを薄型とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のICカードの平面図(a)、断面拡大図(b)
【図2】実施の形態1のICカードの積層構成図
【図3】実施の形態1のICカードの他の形態の積層構成図
【図4】実施の形態1のICカードの他の形態の断面拡大図
【図5】実施の形態1のICカードの端部に外力が加わった状態を示す断面図
【図6】実施の形態2のICカードの平面図
【図7】実施の形態2のICカードの他の形態の平面図
【図8】実施の形態2のICカードの端部に外力が加わった状態を示す断面図
【図9】実施の形態3のICカードの平面図
【図10】実施の形態3のICカードの集積回路に外力が加わった状態を示す断面図
【図11】実施の形態3のICカードの端部に外力が加わった状態を示す断面図
【図12】実施の形態4のICカードの平面図(a)、断面拡大図(b)
【図13】実施の形態4のICカードの積層構成図
【図14】実施の形態4のICカードの他の形態の積層構成図
【図15】実施の形態4のICカードの他の形態の拡大断面図
【図16】実施の形態4のICカードのその他の形態の平面図
【図17】実施の形態4のICカードの端部に外力が加わった状態を示す断面図
【図18】実施の形態5のICカードの平面図
【図19】実施の形態5のICカードの端部に外力が加わった状態を示す断面図
【図20】従来の非接触型ICカードの平面図(a)、断面拡大図(b)
【符号の説明】
1、101 非接触型ICカード
1a 形状(ICカード1が外力Fを受ける前の状態)
1b 形状(ICカードが外力Fを受けて変形した状態)
1c 舌片
2、102 集積回路
3、103 モジュール
3a、103a アンテナ接続部
4、104 アンテナ
5、105 第1の中間基材
5a 孔
6、106 第2の中間基材
6b 中空部
7、107 表面基材
8 線状の中空部
8a、8b 略L字形の中空部
8c、8d 略U字形の中空部
9、9a、9b 板状体

Claims (7)

  1. 一対の表面基材に挟持された複数の中間基材を備え、前記中間基材の一部領域に、アンテナが接続された集積回路が配置され、外部の送受信機器とデータの授受を可能とした非接触型ICカードであって、
    前記中間基材において、前記集積回路の近傍に中空部が形成されていることを特徴とする非接触型ICカード。
  2. 前記中空部の形状が、前記集積回路の周囲を囲む略L字形又は略U字形である請求項1に記載の非接触型ICカード。
  3. 一対の表面基材に挟持された複数の中間基材を備え、前記中間基材の一部領域に、アンテナが接続された集積回路が配置され、外部の送受信機器とデータの授受を可能とした非接触型ICカードであって、
    前記中間基材において、前記集積回路の近傍に板状体が配置されていることを特徴とする非接触型ICカード。
  4. 前記板状体は金属製である請求項3に記載の非接触型ICカード。
  5. 前記板状体は、前記集積回路の周囲を囲むように配置されている請求項3又は4に記載の非接触型ICカード。
  6. 前記板状体の形状が、前記集積回路の周囲を囲む略L字形又は略U字形である請求項5に記載の非接触型ICカード。
  7. 前記板状体の厚さが、前記複数の中間基材の厚さと略同一である請求項3〜6のいずれかに記載の非接触型ICカード。
JP2002204569A 2002-07-12 2002-07-12 非接触型icカード Withdrawn JP2004046634A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006127473A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2006127474A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
JP2006127472A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Toppan Forms Co Ltd 通信用回路保持体
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