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JP2004042444A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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JP2004042444A
JP2004042444A JP2002203011A JP2002203011A JP2004042444A JP 2004042444 A JP2004042444 A JP 2004042444A JP 2002203011 A JP2002203011 A JP 2002203011A JP 2002203011 A JP2002203011 A JP 2002203011A JP 2004042444 A JP2004042444 A JP 2004042444A
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JP
Japan
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ink
guide member
recording apparatus
jet recording
ink jet
Prior art date
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JP2002203011A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Hara
原 和彦
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】フラッシング動作で吐出されたインク滴を適確に捕捉して、記録装置の内部や記録媒体の汚れを防止するインクジェット式記録装置を提供する。
【解決手段】ノズル開口から印刷信号に対応してインク滴を吐出する記録ヘッド2と、記録ヘッド2を主走査方向に往復移動させる移動手段3と、記録ヘッド2の記録範囲外に設けられたフラッシング開口部12とを備え、フラッシング開口部12に記録ヘッド2のフラッシングで吐出されたインク滴を捕捉するとともにインク滴を流下させるインクガイド部材15が設けられている。このため、フラッシング動作で吐出されたインク滴やそのときに発生するインクミストがインクガイド部材15のインク通路16で捕捉されて流下させられ、上記汚れが防止される。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクカートリッジから供給されたインクをインク滴として吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置の記録ヘッドに配置されたノズル開口からインク滴を吐出して、記録媒体に印刷信号に基づいた文字や図形等が印刷されている。図11〜図13は上記記録ヘッドの具体例を示している。
【0003】
図11は記録ヘッドHの断面図であり、ノズル形成面50を有するノズルプレート51に多数のノズル開口52が図11の紙面の垂直方向に配列されている。このノズルプレート51にスペーサ板53が接着等で一体化され、その一部にインク貯留室54が形成されている。このスペーサ板53に基板55が接着等で一体化されている。さらに、この基板55に通路板56が接着等で一体化され、圧力室57が形成され、基板55にあけられた供給口58を介して、インク貯留室54と圧力室57が連通している。また、ノズル開口52と圧力室57とは連通路59を介して連通している。
【0004】
上記圧力室57は、通路板56に振動板60が接着等で一体化されていることにより、密閉された状態になっている。振動板60の上面には、各圧力室57に対応する部分に圧電素子61が貼り付けてある。この圧電素子61は、振動板60の表面に形成された共通の下部電極63と個別の上部電極62とに挟まれている。上記上部電極62と下部電極63により駆動電圧が圧電素子61に印加されると、圧電素子61の伸縮作用により振動板60が図11の上下方向にたわみ振動をし、ノズル開口52の毛細管力でインク貯留室54から供給口58,圧力室57を経て連通路59まで充填されているインクは、このたわみ振動でノズル開口52からインク滴として吐出される。
【0005】
図12は、上記インク滴の飛翔挙動を示しており、ノズル開口52から吐出された瞬間の状態は同図(A)に示すように、粒の大きなメイン滴64とそれに連なった柱状の連続滴65の形態となっている。この状態から同図(B)に示したようにメイン滴64が飛翔すると、上記連続滴65はその表面張力によって複数の微小滴(サテライト滴)66となる。この微小滴66は、移動速度が遅くまた質量も小さいので、空気中を浮遊しやすいインクミストとなる。
【0006】
なお、上記の事例は単層の圧電素子61が伸縮してたわみ振動するピエゾディスク形式のものであるが、図13に示したような多層式の縦振動モードの圧電振動子67であっても上記のようなインクミストが発生する。図11の部材と同様な機能を果たすものには、同じ符号が図13に記入してある。
【0007】
図14,図15は、上記のような飛翔挙動を呈するインク滴が、フラッシング動作においてどのようになるかを示す図である。記録媒体68を案内支持する案内部材69の端部にフラッシング時のインク滴を受けるフラッシング開口部70が形成されている。主走査方向に往復移動するキャリッジ71に図11や図13に示した記録ヘッドHが装着され、フラッシング時には、記録媒体68から離れた箇所に配置されたフラッシング開口部70に、ノズル開口52から一斉にインク滴の吐出がなされる。なお、符号72は廃インク貯留部,73はスポンジ等でできた廃インクの吸収材であり、上記フラッシング開口部70の下側にこれらの廃インク貯留部72,吸収材73等が配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図12に基づいて説明したように、吐出インクのうちメイン滴64は大きな運動エネルギーを有しているので、勢いよくフラッシング開口部70を通過して吸収材73に到達しそこで吸収される。一方、上記微小滴66はそれ自体の質量も小さくて移動速度も遅いので、フラッシング開口部70を通過せずにその近傍に浮遊しやすい状態になっている。したがって、図15に示した矢線74のように微小滴66がインクミストの状態になって浮遊し、記録装置の内部を汚染したり記録媒体68の端部付近の印刷面に付着したりして印刷品質を低下させるおそれがある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、フラッシング動作で吐出されたインク滴を適正に捕捉して、記録装置の内部や記録媒体の汚れを防止するインクジェット式記録装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット式記録装置は、ノズル開口から印刷信号に対応してインク滴を吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドを主走査方向に往復移動させる移動手段と、上記記録ヘッドのフラッシング動作時に吐出されたインク滴を受けるとともに記録ヘッドの記録範囲外に設けられたフラッシング開口部とを備えたインクジェット式記録装置であって、上記フラッシング開口部にフラッシングで吐出されたインク滴を捕捉するとともに上記インク滴を流下させるインクガイド部材が設けられていることを要旨とする。
【0011】
すなわち、本発明のインクジェット式記録装置は、上記記録ヘッドの記録範囲外に設けられたフラッシング開口部に、フラッシングで吐出されたインク滴を捕捉するとともに上記インク滴を流下させるインクガイド部材が設けられている。
【0012】
上記インクガイド部材には、インク滴を捕捉するのとともにインク滴を流下させる機能が保有させてあるので、インクガイド部材に到達したインク滴は順次インクガイド部材内を流下して行き、インクガイド部材にインクが停滞するような現象が発生しない。したがって、インクガイド部材に到達したインク滴は停滞することなく円滑に流下して行き、フラッシングされたインク滴が適正に処理される。
【0013】
さらに、インクミストはインクガイド部材に付着し、それを順次飛来してくるインク滴が洗い流すような状態でインクガイド部材を流下させるので、浮遊しようとするインクミストの量が実質的に問題にならない程度に減少される。
【0014】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記フラッシング開口部が、上記主走査方向に沿って配置され副走査方向に移動する記録媒体を案内する案内部材の一部に設けられている場合には、単一部品である案内部材の一部に上記フラッシング開口部が形成されるので、記録媒体とフラッシング開口部との相対位置が正確に設定できて、主走査方向に移動してきた記録ヘッドが案内部材上のフラッシング開口部に向かって正確に位置決めされてからフラッシングが実行される。また、案内部材は一般に合成樹脂で成形されているので、フラッシング開口部も同時に成形することにより、製造原価を低減させるのに有効である。
【0015】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記フラッシング開口部が、上記案内部材から離隔した箇所に設けられている場合には、案内部材上の記録媒体から離れた箇所でフラッシング動作がなされるので、上記のインクガイド部材によるインクミストの拡散防止に加えて、記録媒体にはミスト汚れの及ばない良好な印刷品質がえられる。
【0016】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材は、多数のインク通路を有している場合には、記録ヘッドから吐出されたインク滴が多数のインク通路に捕捉されるので、インク滴はほぼ全てのものが捕捉されてスムーズに流下し、また、インクミストもインク通路に付着されて、インク滴とともに流下する。さらに、ノズル開口とインクガイド部材との距離を短縮させても、勢いよく飛翔してきたインク滴は多数のインク通路によって形成される開口空間に飛び込むような現象となったり、あるいは、後述の梁部に衝突したりするので、インク滴の飛散が抑制され、インクガイド部材の近傍の関連部材や記録媒体を汚すようなことが防止できる。
【0017】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インク通路は、吐出されたインク滴が毛管現象により上記インク通路に停滞しない大きさと形状とされている場合には、フラッシング動作で記録ヘッドから吐出されたインク滴は、滑らかにインク通路内に進入しスムーズに流下して行く。このようなスムーズなインク滴の流下挙動は、毛管現象との関連において成立している。すなわち、上記のように、インク通路の大きさと形状がインク滴に毛管現象を発生させないように設定してあるから、インク滴はインク通路を閉塞したような形態でインク通路内面に停滞するようなことがなく、流下して行くのである。
【0018】
また、インク滴のサイズは非常に微小なものであるから、インク通路の大きさを十分に大きく設定しておくことにより、インク通路の形状を任意に選定することができる。また、インク滴は、その表面張力により球形もしくはそれに近い形状となるので、インク通路の大きさがインク滴の大きさよりもあまり大きくないときには、インク通路の形状を円形またはそれに近い形状とすることが望ましい。したがって、インク通路にはインク滴が固化した状態で停滞しないので、浮遊中のインクミストがインク通路内面部に付着しやすくなり、インクミストによる弊害を防止することができる。また、インク通路に付着したインクミストは、順次飛来してくるインク滴で洗い流されるような状態になるので、インク通路には、インク滴やインクミストの捕捉と流下の機能が正常に維持される。
【0019】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インク滴の吐出時に発生したインクミストが、上記インク通路に捕捉される場合には、インク滴の流下を許容するようなインク通路が多数開口しているので、インク滴の吐出時に発生したインクミストを確実に多数のインク通路で捕捉できる。
【0020】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材を通過したインクを貯留する廃インク貯留部が設けられている場合には、廃インクは、インクガイド部材を円滑に流下するので、インクガイド部材にとどこおることなく、廃インク貯留部に順調に貯留される。
【0021】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材の下流側に空気流動空間が配置されている場合には、フラッシング動作とともに発生した空気流が、インクガイド部材を通過して、廃インクとともに大きな容積とされた上記空気流動空間で淀むことなく流動して行く。これにより、インクガイド部材の下流側には、いわゆる背圧が発生することがなく、インク滴吐出によるインクガイド部材の上流側から下流側への空気流が円滑になされる。したがって、インクガイド部材の上流側でフラッシングされたインク滴やそれに伴って発生したインクミストが、インクガイド部材の上流側で停滞することなく、順次インクガイド部材で捕捉され流下して行く。
【0022】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記空気流動空間が、隔壁部材により囲われた空間とされている場合には、インクガイド部材を流動しているインク液等に捕捉されなかったインクミストが上記空気流動空間内で浮遊していても、密閉された空気流動空間の外側に漏洩することがないので、記録装置内のミスト汚染を確実に防止できる。また、上記インクミストが空気流動空間内で浮遊しているあいだに、隔壁部材の内面やインクガイド部材あるいは吸収材に付着するので、インクミストの浮遊が停止させられる。
【0023】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材が、多孔質体により形成されている場合には、所定の大きさと形状のインク通路が発泡成型時に構成することができ、製造が簡単で原価的にも有利である。
【0024】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材が、ハニカム体により形成されている場合には、一つ一つの通路が大きさや形状の面で高精度のもとに製作でき、インク滴やインクミストの捕捉や流下にとって有利である。
【0025】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材が、多数の管部材の集合体として形成されている場合には、一つ一つの通路が大きさや形状の面で高精度のもとに製作でき、インク滴やインクミストの捕捉や流下にとって有利である。また、安価に入手できる管部材を活用できるので経済的である。さらに、長い管部材を集合体としてから所定の長さに切断することにより、量産性の面で好適である。
【0026】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インク通路は、その長手方向が上記ノズル開口の吐出方向に対して傾斜している場合には、記録ヘッドが移動中にフラッシングをする場合に、インク滴の飛翔方向が上記移動と同方向に向かうので、インク滴の飛翔線は傾斜した状態となる。このような飛翔線に対してインク通路も傾斜させてあるので、飛翔してきたインク滴はスムーズにインク通路内に進入し、正常な大きさのインク滴は勿論、微小なインク滴もより確実に捕捉される。
【0027】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材が、射出成型で形成されている場合は、一つ一つの通路が大きさや形状の面で高精度のもとに製作でき、インク滴やインクミストの捕捉や流下にとって有利である。また、安価な製造手法なので、経済的である。
【0028】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材は、少なくとも上記インク滴やインクミストの付着する部位が撥水性の高い表面状態とされている場合には、上記表面状態とされたインクガイド部材にインク滴やインクミストをはじく特性があるので、インクガイド部材の表面部はインク滴やインクミストが付着しにくく、いわゆる良好なインク離れがえられて、捕捉後ただちに流下する。したがって、インクガイド部材やその近傍にインク滴やインクミストが停滞している時間が短縮されるので、記録装置内や印刷媒体を汚す度合いもさらに抑えられる。
【0029】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクガイド部材は、少なくとも上記インク滴やインクミストの付着する部位が耐インク性の高い表面状態とされている場合には、インク組成によってインクガイド部材が変質したり変形したりすることが防止されて、所定どおりのインクガイド部材の機能を長期にわたって安定して継続させることができる。
【0030】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インク通路を形成する梁部のインク通路開口部における肉厚を0.1mm以下に設定して、この幅の狭い肉厚部分にインク滴が停滞できないようにしたり、上記インク通路の最小通路幅を1.5mm〜3.5mmに設定して、毛管現象でインク滴がインク通路内に停滞しないようにしたり、上記インク通路の長さを4mm以上に設定して、所定の箇所に向けたインク流下を行わせたりしている。このように、各部の寸法を適宜選定することにより、フラッシング動作におけるインク滴やインクミストの捕捉や流下を好適に行うことができる。
【0031】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記フラッシング動作は、上記記録ヘッドが停止した状態で実行される場合には、記録ヘッドがフラッシング開口部に正しく対応した位置関係のもとでフラッシング動作が実行されるので、ノズル開口から吐出されたインク滴は正確にインクガイド部材に捕捉され、インクガイド部材におけるインクの流下やインクミストの捕捉が上記のように適確になされる。
【0032】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記インクが溶媒中に分散粒子を分散させた分散型インクである場合には、分散粒子である顔料等の固形分が固化しやすいのであるが、上述のインクガイド部材の機能により、フラッシング動作後、インク滴は速やかにインクガイド部材を流下するので、顔料系インクであっても支障なく印刷を可能なものとしている。
【0033】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0034】
図1は、本発明が適用されるインクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す斜視図であるとともに、本発明装置の一実施の形態を示している。この装置は、インクカートリッジ1が搭載されるとともに、記録ヘッド2が取付けられたキャリッジ3を備えている。
【0035】
上記キャリッジ3は、タイミングベルト4を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー6に案内されて記録紙である記録媒体7の紙幅方向(主走査方向)に往復移動するようになっている。上記キャリッジ3は、上部に開放する箱型を呈し、記録媒体7と対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド2のノズル形成面が露呈するよう取付けられるとともに、インクカートリッジ1が搭載されるようになっている。
【0036】
そして、上記記録ヘッド2にインクカートリッジ1からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録媒体7の上面にインク滴を吐出させて記録媒体7に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。なお、記録ヘッド2は、図11や図13に示したものと同じであり、また、キャリッジ3は、記録ヘッド2を主走査方向に往復移動させる移動手段として機能している。
【0037】
上記記録媒体7の移動を案内するために、記録ヘッド2の主走査方向に延びている長尺な案内部材8が配置されている。案内部材8の一端側のとなりには、記録ヘッド2のノズルプレートを清浄にするワイパー装置9と、ノズル開口部のインクの粘性状態等を正常化するキャップ装置10が配置されている。また、案内部材8の他端側のとなりには、フラッシングボックス11が配置され、そこにフラッシング開口部12が形成されている。
【0038】
キャップ装置10によるクリーニング動作で吸出された廃インクや、フラッシング開口部12に対するフラッシング動作で記録ヘッド2から吐出された廃インクは、廃インク貯留部13に溜められるようになっている。上記廃インク貯留部13は四角い箱状の容器で構成され、そのなかに廃インクの吸収材14が配置してある。上記フラッシング開口部12内に記録ヘッド2から吐出されたインク滴は、フラッシングボックス11から廃インク貯留部13に流入するように構成されている。
【0039】
フラッシングボックス11に形成されたフラッシング開口部12に、図1(B)に示したように、インクガイド部材15がはめ込んである。このインクガイド部材15は、フラッシングで吐出されたインク滴を捕捉するとともに上記インク滴を流下させて、インクを吸収材14に到達させる。
【0040】
図1は、フラッシング開口部12が記録ヘッド2の記録範囲外であるフラッシングボックス11に形成されているもの、すなわち、案内部材8から離隔した箇所に設けられているものであるが、一方、図2〜図4は、上記案内部材8にフラッシング開口部12が形成されたものを示している。この例では、案内部材8にフラッシング開口部12を形成するために、案内部材8の端部を若干長くして、そこにフラッシング開口部12が開口させてある。したがって、このフラッシング開口部12も記録ヘッドの記録範囲外に配置されている。
【0041】
単一部品である案内部材8の一部に上記フラッシング開口部12が形成されるので、記録媒体7とフラッシング開口部12との相対位置が正確に設定できて、主走査方向に移動してきた記録ヘッド2が案内部材8上のフラッシング開口部12に向かって正確に位置決めされてからフラッシングが実行される。また、案内部材8は一般に合成樹脂で成形されているので、フラッシング開口部12も同時に成形することにより、製造原価を低減させるのに有効である。
【0042】
上記フラッシング開口部12が、上記案内部材8から離隔した箇所に設けられていることにより、案内部材8上の記録媒体7から離れた箇所でフラッシング動作がなされるので、上記のインクガイド部材15によるインクミストの拡散防止に加えて、記録媒体7にはミスト汚れの及ばない良好な印刷品質がえられる。
【0043】
上記インクガイド部材15には、多数のインク通路16が形成され、各インク通路16はインクガイド部材15の上端部から下端部まで連通した通路構造とされている。インクガイド部材15の下端部は、図1(B),図2〜図4に示したように開放され、そうするために、フラッシング開口部12の下部に開口17が形成され、その開口17を介してインクガイド部材15が廃インク貯留部13に連通している。
【0044】
上記インクガイド部材15の下流側に空気流動空間18が設けられている。この空気流動空間18は、インクガイド部材15と上記吸収材14とのあいだの空間部分を利用して形成してある。図2,図3,図4においては、空気流動空間18は、平面形状が枠状または環状の隔壁部材19を案内部材8と吸収材14とのあいだに挿入することにより、囲われた空間とされている。
【0045】
したがって、インクガイド部材15を流動しているインク液等に捕捉されなかったインクミストが上記空気流動空間18内で浮遊していても、密閉された空気流動空間18の外側に漏洩することがないので、記録装置内のミスト汚染を確実に防止できる。また、上記インクミストが空気流動空間18内で浮遊しているあいだに、隔壁部材19の内面やインクガイド部材15あるいは吸収材14に付着するので、インクミストの浮遊が停止させられる。
【0046】
上記記録ヘッド2から、フラッシング開口部12のインクガイド部材15にフラッシングされたインク滴やそのときに発生したインクミストを捕捉して、廃インク貯留部13へ流下させるために、インクガイド部材15のインク通路16にインク滴を確実に捕捉する機能を持たせている。その機能は毛管現象に注目して付与されたもので、インク滴が毛管現象で上記インク通路16に停滞しないものとされている。そのために、インク通路16の流路は、適正な大きさと形状とされている。
【0047】
図5に示したインクガイド部材15は、多孔質体により形成されている場合であり、ポリウレタン等の合成樹脂を用いて発泡成型をしたもので、多孔質体の骨格を形成する梁部20が3次元的に複雑にからまって、その間に形成された連通空間がインク通路16となっている。上記インク通路16の開口形状は、各々において形状や大きさに若干の違いはあるが、できるだけ円形に近くなるようにしてある。そして、このインク通路16の大きさや形状は、インク通路16内でインク滴に毛管現象を発生させないように設定してあり、したがって、インク滴はインク通路16を閉塞したような形態でインク通路16の内面に停滞するようなことがなく、インク通路16内を流下して行くのである。
【0048】
また、インク滴のサイズは非常に微小(通常直径20〜50μm)なものであるから、インク通路16の大きさを十分に大きく設定しておくことにより、インク通路16の形状を任意に選定することができる。また、インク滴は、その表面張力により球形もしくはそれに近い形状となるので、インク通路16の大きさがインク滴の大きさよりもあまり大きくないときには、インク通路の形状を円形またはそれに近い形状とすることが望ましい。したがって、インク通路16にはインク滴が固化した状態で停滞しないので、浮遊中のインクミストがインク通路16の内面部に付着しやすくなり、インクミストの浮遊量を実質的に問題にならないレベルにすることができる。また、インク通路16に付着したインクミストは、順次飛来してくるインク滴で洗い流されるような状態になるので、インク通路16には、インク滴やインクミストの捕捉と流下の機能が正常に維持される。
【0049】
上記のインク滴の捕捉を良好に行うためには、インク通路16を形成する梁部20のインク通路16の開口部における肉厚Tを0.1mm以下に設定して、この幅の狭い肉厚部分にインク滴が停滞できないようにしたり、上記インク通路の最小通路幅Wを1.5mm〜3.5mmに設定して、毛管現象でインク滴がインク通路16内に停滞しないようにしたり、上記インク通路の長さ(図5(B)の紙面に対して垂直方向の長さ)を4.0mm以上に設定して、各部の寸法を適宜選定することにより、インク滴やインクミストの捕捉や流下を好適に行うことができる。
【0050】
図5(C)は、上記梁部20に付着したインク21が増加して行くと、最終的にはインク通路16内へ流下して行く現象を模式的に図解したもので、丸い断面の部材が梁部20である。左から順にインクの付着量が増大して行き、インク21の自重で耐え切れなくなると、同図右端のように落下して行くのである。したがって、梁部20が細ければ、梁部20におけるインクの保持性が低下し、インク通路16内へ流下しやすいこととなる。
【0051】
上記インク通路16内の空気流通が円滑になされていることに伴って、インク滴のインク通路16内の流下が順調になされる。そのために、インクガイド部材15の下流側に空気流動空間18が配置され、インクガイド部材15を通過してきた空気が、廃インクともに大きな容積とされた上記空気流動空間18で淀むことなく流動して行く。これにより、インクガイド部材15の下流側には、いわゆる背圧が発生することがなく、インク滴吐出によるインクガイド部材15の上流側から下流側への空気流が円滑になされる。
【0052】
したがって、インクガイド部材15の上流側で吐出されたインク滴やそれに伴って発生したインクミストが、インクガイド部材15の上流側で停滞することなく、順次インクガイド部材15で捕捉され流下して行く。上記空気流動空間18の容積は、上記背圧が発生しない程度であればよく、その一例としては、図3に示したフラッシング開口部12の空間容積の約10倍あるいはそれ以上が適当である。
【0053】
また、フラッシング開口部12にインクガイド部材15を配置することにより、記録ヘッド2のノズル開口とインクガイド部材15との距離を短縮することができる。したがって、インク滴が吐出される際に発生したインクミストは、インクガイド部材15の表面部にいち早く付着しやすくなり、インクミストの浮遊量が実質的に問題にならない程度に低減する。上記のような距離の短縮は、従来、インク滴が通過していたフラッシング開口部12の内部空間にインクガイド部材15をはめ込むような状態で配置するという、特有の構造によって実現しているのである。
【0054】
図6に示したインクガイド部材15は、平板22と波板23を交互に組み合わせた形式で多孔質構造とした場合であり、上記平板22と波板23の交互組合わせで、インク滴の吐出方向すなわち上下方向に延びるインク通路16が形成されている。この多孔質構造は、平板22と波板23を交互に接着して製作しても良く、あるいは合成樹脂を型成形をすることにより製作しても良い。この例によれば、インク通路16がインク滴の吐出方向に延びているため、インク滴の吐出に伴うインク通路16内の空気流通がより円滑になる。また、インク通路16が上下方向に延びているため、インク通路16内のインク流下がスムーズになされる。それ以外は、上記図5に示したインクガイド部材15と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、作用効果の面においても、上記図5に示したものと同様の作用効果を奏する。
【0055】
図7に示したインクガイド部材15は、インク滴の吐出方向すなわち上下方向に延びるインク通路16が形成されたハニカム体24で形成されている場合である。なお、同図(D)に示したように、梁部20に傾斜面25を形成しておき、インクミストを少しでも多くこの傾斜面25に付着させることができる。それ以外は、上記図5,図6に示したインクガイド部材15と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、作用効果の面においても、上記図5,図6に示したものと同様の作用効果を奏する。
【0056】
図8に示したインクガイド部材15は、多数の管部材26を集合体としたもので形成されている場合である。各管部材26は円形断面であり、その内径は上記のインク通路16の最小通路幅Wに相当している。図示のものは、長方形の枠体27のなかに多数の管部材26を配列したものである。または、枠体27を止めて多数の管部材26を接着してインクガイド部材15としてもよい。なお、同図(C)に示したように、梁部20の肉厚Tが2重になる部分があるので、薄い肉厚Tを上述の場合の半分位に設定するのが望ましい。さらに、長い管部材26を合体させてから、所要の長さに切断することにより、製造面での簡素化を図ることもできる。それ以外は、上記図5,図6,図7に示したインクガイド部材15と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、作用効果の面においても、上記図5,図6,図7に示したものと同様の作用効果を奏する。
【0057】
図9に示したインクガイド部材15は、射出成型で形成されている場合である。雄型と雌型を用いて行われる射出成型において、雄型に抜き勾配を設定するのが通常であり、ここでは、この抜き勾配を利用してインク通路16の上流側の開口面積が下流側のそれよりも大きくしてある。こうすることにより、同図(B)に示したように、梁部20に傾斜面28が形成される。この傾斜面28に付着したインク21は徐々に増加し、一定量になると自重で流下し、インク通路16を閉塞した状態で停滞することがない。また、同図(B)に示したように、梁部20の上流端はエッジのような形状とすることができるので、上記肉厚Tが限りなく小さくなる。したがって、このエッジ部分にインクが停滞することがほとんどなくなる。それ以外は、上記図5,図6,図7,図8に示したインクガイド部材15と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、作用効果の面においても、上記図5,図6,図7,図8に示したものと同様の作用効果を奏する。
【0058】
図10に示したインクガイド部材15は、そのインク通路16の長手方向がノズル開口の吐出方向に対して傾斜している場合である。図4は、このような傾斜したインクガイド部材15が配置された事例を示しており、そこに採用されているインクガイド部材15は、図6に基づいて説明した平板22と波板23との組合わせのタイプである。そして、インク通路16の長手方向をノズル開口のインク吐出方向に対して傾斜させるために、波板23を上記傾斜に相当する分傾けて組みつけられている。
【0059】
したがって、記録ヘッド2が移動(図4では左方へ移動)中にフラッシングをする場合に、インク滴の飛翔方向が上記移動と同方向に向かうので、インク滴の飛翔線は図4に示した傾斜した鎖線のような形態となる。このような飛翔線に対してインク通路16も同方向に傾斜させてあるので、飛翔してきたインク滴はスムーズにインク通路16内に進入し、正常な大きさのインク滴は勿論、微小なインク滴もより確実に捕捉される。また、記録ヘッド2が停止しているときにインク滴が吐出されると、図4の真下に飛翔したインク滴が傾斜したインク通路16の内面に向かうので、インク滴が捕捉されやすくなる。さらに、インク通路16が傾斜した状態でノズル開口側に開口していることにより、インク通路16の開口面積が大きくなり、インク滴の捕捉にとって有利になる。それ以外は、上記図5,図6,図7,図8,図9に示したインクガイド部材15と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、作用効果の面においても、上記図5,図6,図7,図8,図9に示したものと同様の作用効果を奏する。
【0060】
上記インクガイド部材15に対してインクが付着する部位は、梁部20の上端面、すなわち肉厚Tの面、インク通路16の内面であるが、これらの表面部は疎水性や撥水性の高い表面状態とされている。これを実現するもっとも簡便な方法は、インクガイド部材15を構成する材料を選定することである。それに適した材料を例示すると、ポリエチレン,ポリプロピレン,四弗化エチレンであり、これらの合成樹脂材料を用いてインクガイド部材15を型成形する。あるいは、梁部20の上端面、すなわち肉厚Tの面、インク通路16の内面等に表面処理材をディッピングや焼付け塗装でコーティングしても良い。
【0061】
上記のような材料選定あるいは表面処理をすることにより、インク滴やインクミストの付着する部位に、インクに対する疎水性や撥水性の高い性状を保有させることができる。
【0062】
また、上記の疎水性や撥水性を求めるのと同様にして、インク滴やインクミストが付着する部位に、耐インク性の高い表面状態を付与することができる。インク組成によってインクガイド部材15が変質したり変形したりすることが防止されて、所定どおりのインクガイド部材15の機能を長期にわたって安定して継続することができる。
【0063】
本発明において使用される記録ヘッドは、図11や図13に示したタイプのもの以外に、インクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を吐出させるタイプのものであってもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインクジェット式記録装置によれば、上記インクガイド部材には、インク滴を捕捉するのとともにインク滴を流下させる機能が保有させてあるので、インクガイド部材に到達したインク滴は順次インクガイド部材内を流下して行き、インクガイド部材にインクが停滞するような現象が発生しない。したがって、インクガイド部材に到達したインク滴は停滞することなく円滑に流下して行き、フラッシングされたインク滴が適正に処理される。
【0065】
さらに、インクミストはインクガイド部材に付着し、それを順次飛来してくるインク滴が洗い流すような状態でインクガイド部材を流下させるので、浮遊しようとするインクミストの量が実質的に問題にならない程度に減少される。
【0066】
記録ヘッドから吐出されたインク滴が多数のインク通路に捕捉されるので、インク滴はほぼ全てのものが捕捉されてスムーズに流下し、また、インクミストもインク通路に付着されて、インク滴とともに流下する。さらに、ノズル開口とインクガイド部材との距離を短縮させても、勢いよく飛翔してきたインク滴は多数のインク通路によって形成される開口空間に飛び込むような現象となったり、あるいは、上記梁部に衝突したりするので、インク滴の飛散が抑制され、インクガイド部材の近傍の関連部材や記録媒体を汚すようなことが防止できる。
【0067】
また、上記インクが溶媒中に分散粒子を分散させた分散型インクである場合には、分散粒子である顔料等の固形分が固化しやすいのであるが、上述のインクガイド部材の機能により、フラッシング動作後、インク滴は速やかにインクガイド部材を流下するので、顔料系インクであっても支障なく印刷を可能なものとしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の一実施の形態を示す図で、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図2】本発明のインクジェット式記録装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【図3】図2の一部を拡大した断面図である。
【図4】本発明のインクジェット式記録装置に異なったインクガイド部材を組みつけた事例を示す断面図である。
【図5】インクガイド部材が、多孔質体で形成されている図で、(A)は平面図,(B)は部分的な拡大図,(C)はインクの付着および落下状態を段階的に示す断面図である。
【図6】インクガイド部材が、平板と波板で形成されている図で、(A)は平面図,(B)は側面図,(C)は(A)の〔C〕−〔C〕断面図である。
【図7】インクガイド部材が、ハニカム体で形成されている図で、(A)は平面図,(B)は側面図,(C)は(A)の〔C〕−〔C〕断面図,(D)は梁部の変形例を示す断面図である。
【図8】インクガイド部材が、多数の管部材で形成されている図で、(A)は平面図,(B)は側面図,(C)は(A)の〔C〕−〔C〕断面図である。
【図9】インクガイド部材が、射出成型で形成されている図で、(A)は平面図,(B)は断面図である。
【図10】インクガイド部材のインク通路が傾斜させてある事例であり、平板と波板で形成されているもので、(A)は平面図,(B)は側面図である。
【図11】記録ヘッドの構造例を示す断面図である。
【図12】図11の記録ヘッドによるインク滴の飛翔状態を示す断面図である。
【図13】記録ヘッドの他の構造例を示す断面図である。
【図14】従来のフラッシング動作の状態を示す断面図である。
【図15】図14の要部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1   インクカートリッジ
2   記録ヘッド
3   キャリッジ
4   タイミングベルト
5   ステッピングモータ
6   ガイドバー
7   記録媒体
8   案内部材
9   ワイパー装置
10  キャップ装置
11  フラッシングボックス
12  フラッシング開口部
13  廃インク貯留部
14  吸収材
15  インクガイド部材
16  インク通路
17  開口
18  空気流動空間
19  隔壁部材
20  梁部
21  インク
22  平板
23  波板
24  ハニカム体
25  傾斜面
26  管部材
27  枠体
28  傾斜面
50  ノズル形成面
51  ノズルプレート
52  ノズル開口
53  スペーサ板
54  インク貯留室
55  基板
56  通路板
57  圧力室
58  供給口
59  連通路
60  振動板
61  圧電素子
62  上部電極
63  下部電極
64  メイン滴
65  連続滴
66  微小滴
67  圧電振動子
68  記録媒体
69  案内部材
70  フラッシング開口部
71  キャリッジ
72  廃インク貯留部
73  吸収材
74  矢線

Claims (21)

  1. ノズル開口から印刷信号に対応してインク滴を吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドを主走査方向に往復移動させる移動手段と、上記記録ヘッドのフラッシング動作時に吐出されたインク滴を受けるとともに記録ヘッドの記録範囲外に設けられたフラッシング開口部とを備えたインクジェット式記録装置であって、上記フラッシング開口部にフラッシングで吐出されたインク滴を捕捉するとともに上記インク滴を流下させるインクガイド部材が設けられていることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 上記フラッシング開口部は、上記主走査方向に沿って配置され副走査方向に移動する記録媒体を案内する案内部材の一部に設けられている請求項1記載のインクジェット式記録装置。
  3. 上記フラッシング開口部は、上記案内部材から離隔した箇所に設けられている請求項1または2記載のインクジェット式記録装置。
  4. 上記インクガイド部材は、多数のインク通路を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 上記インク通路は、吐出されたインク滴が毛管現象により上記インク通路に停滞しない大きさと形状とされている請求項4記載のインクジェット式記録装置。
  6. 上記インク滴の吐出時に発生したインクミストが、上記インク通路に捕捉される請求項4または5記載のインクジェット式記録装置。
  7. 上記インクガイド部材を通過したインクを貯留する廃インク貯留部が設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 上記インクガイド部材の下流側に空気流動空間が配置されている請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 上記空気流動空間は、隔壁部材により囲われた空間とされている請求項8記載のインクジェット式記録装置。
  10. 上記インクガイド部材は、多孔質体により形成されている請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 上記インクガイド部材は、ハニカム体により形成されている請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  12. 上記インクガイド部材は、多数の管部材の集合体として形成されている請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  13. 上記インク通路は、その長手方向が上記ノズル開口の吐出方向に対して傾斜している請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  14. 上記インクガイド部材は、射出成型で形成されている請求項1〜13のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  15. 上記インクガイド部材は、少なくとも上記インク滴やインクミストの付着する部位が撥水性の高い表面状態とされている請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  16. 上記インクガイド部材は、少なくとも上記インク滴やインクミストの付着する部位が耐インク性の高い表面状態とされている請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  17. 上記インク通路を形成する梁部のインク通路開口部における肉厚は、0.1mm以下である請求項1〜16のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  18. 上記インク通路の最小通路幅は、1.5mm〜3.5mmである請求項1〜17のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  19. 上記インク通路の長さは、4mm以上である請求項1〜18のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  20. 上記フラッシング動作は、上記記録ヘッドが停止した状態で実行される請求項1〜19のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  21. 上記インクが溶媒中に分散粒子を分散させた分散型インクである請求項1〜20のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
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