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JP2004040153A - 信号レベル測定装置 - Google Patents

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JP2004040153A
JP2004040153A JP2002190175A JP2002190175A JP2004040153A JP 2004040153 A JP2004040153 A JP 2004040153A JP 2002190175 A JP2002190175 A JP 2002190175A JP 2002190175 A JP2002190175 A JP 2002190175A JP 2004040153 A JP2004040153 A JP 2004040153A
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Abstract

【課題】テレビジョン放送用の信号の信号レベルを、アナログ/デジタルの伝送方式の違いを意識することなく正確に測定可能な信号レベル測定装置を提供する。
【解決手段】操作部17にて選択されたチャンネルの中心周波数fcを第1周波数f1、映像搬送波周波数fvを第2周波数f2として、その信号レベルE1,E2を測定する(S110〜S130)。E2−E1>Ethであれば、アナログ放送用の信号であるものとして、選択チャンネルの映像搬送波周波数fv及び音声搬送波周波数faでの信号レベルEv,Eaを繰り返し測定して、表示部18に表示させる(S140〜S180)。一方、E2−E1≦Ethであれば、デジタル放送用の信号であるものとして、選択チャンネルの中心周波数fcでの信号レベルEcを繰り返し測定し、これに校正データEkを加えることで帯域幅換算した換算信号レベルEdを表示部18に表示させる(S190〜S220)。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号の信号レベルを測定する信号レベル測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレビジョン放送用の送信電波の電界強度を測定したり、受信アンテナの向きを調整するためにレベルチェッカーが使用されている。
この種のレベルチェッカーは、通常、受信アンテナからの受信信号を伝送する伝送線に接続して使用され、対象となる放送チャンネルを指定すると、その指定した放送チャンネルについて受信信号の信号レベルを測定し、その測定結果を数値やバーグラフ等を用いて表示するように構成されている。
【0003】
ところで、地上波テレビジョン放送やCATVでは、1チャンネル当たり6MHzの帯域を使用して信号の伝送が行われている。そして、アナログ放送とデジタル放送とでは、伝送方式や変調方式等の違いにより、その伝送信号の信号波形(信号成分の周波数分布)は、大きく異なったものとなっており、従って、信号レベルの測定方法も異なった方法を用いる必要があった。
【0004】
即ち、アナログ放送用の信号では、図7(a)に示すように、信号成分が映像搬送波及び音声搬送波の周波数にてピークとなる周波数分布を有している。一般的に映像搬送波はAM変調されているため同期尖頭値で表示され、音声搬送波はFM変調されているため平均値で表示される。一方、デジタル放送用の信号では、図7(b)に示すように、信号成分が伝送帯域内に均等に分散する周波数分布を有し、この帯域内の電力を積分したものを平均値表示やピーク値表示をしたものを信号レベルとしている。なお、図8に示すように、CATVにて使用されるデジタル放送用の信号も同様の周波数分布を有する。
【0005】
このため、一般に、アナログ放送用の信号については、狭帯域(1MHz程度)のバンドパスフィルタにて映像搬送波周波数近傍の信号成分を抽出して、その信号レベルを測定したものを測定結果としており、また、デジタル放送用の信号については、測定チャンネルの全周波数帯域(6MHz)の信号成分を全て抽出して、その信号レベルを測定するか、或いは、狭帯域のバンドパスフィルタにて抽出した信号成分の信号レベルを測定し、その測定値に対して帯域幅換算等の補正を施したものを測定結果としている。
【0006】
つまり、受信レベルを測定する際には、測定対象となるチャンネルがデジタル放送用のものかアナログ放送用のものかを測定者が判断し、その判断に従って、使用する測定器を選択するか、又はアナログ,デジタルのいずれでも測定可能な測定器の場合には、測定器の測定モードを切り替えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この場合、測定対象となるチャンネルが、アナログ放送用のものであるかデジタル放送用のものであるかを、測定者が正しく認識していなければ、正確に信号レベルの測定を行うことができないという問題があった。
【0008】
そして、例えば、デジタル放送用のチャンネルであるにも関わらず、アナログ放送用のチャンネルであると誤認して測定を行った場合、実際より低い測定結果しか得られないため、これに基づいてシステムの調整を行うと、例えば、伝送路中のブースターの増幅率を必要以上に大きく設定してしまい信号が歪んでしまう等の不具合の原因を生じさせてしまうおそれがあった。
【0009】
なお、衛星テレビジョン放送の場合でも、FM変調されたアナログ放送用の信号は、図9(a)に示すように、信号成分が伝送帯域の中心周波数にてピークとなる周波数分布を有し、PSK変調されたデジタル放送用の信号では、図9(b)に示すように、信号成分が伝送帯域内に均等に分散する周波数分布を有するため、地上波テレビジョン放送の信号レベルを測定する場合と同様の問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するために、テレビジョン放送用の信号の信号レベルを、アナログ/デジタルの伝送方式の違いを意識することなく正確に測定可能な信号レベル測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための発明である信号レベル測定装置では、まず、予備測定手段が、入力信号の信号レベルを複数の周波数ポイントにて測定し、指定手段が、その測定結果に基づいて、入力信号の周波数分布のパターンの特徴を抽出して、その抽出した特徴から特定される被測定信号を指定する。すると、測定手段は、入力信号が指定手段にて指定された被測定信号であるものとして、その入力信号の信号レベルを測定する。
【0012】
従って、本発明の信号レベル測定装置によれば、入力信号が被測定信号の種類を特定して、特定した被測定信号に適した方法にて測定を行うため、測定者は入力信号が被測定信号の種類を認識していなくても、常に正確な信号レベルの測定結果を得ることができる。
【0013】
その結果、誤った信号レベルの測定結果に従って、誤った調整等を行ってしまうことを確実に防止できる。
なお、複数種類の被測定信号としては、例えば、アナログ放送用信号及びデジタル放送用信号が考えられる。そして、特に、その両信号が、地上波テレビジョン放送用の信号であれば、アナログ放送用信号の周波数分布のパターンは、映像搬送波周波数、音声搬送波周波数、色搬送波周波数にてピークを持つという特徴を有し、一方、デジタル放送用信号(変調方式としてOFDMが使用されている)の周波数分布のパターンは、全帯域に渡って信号成分がほぼ均等に分散するという特徴を有する。
【0014】
従って、この場合、予備測定手段が測定を行う前記周波数ポイントには、少なくともアナログ放送用信号の映像搬送波周波数が含まれることが望ましい。
即ち、この周波数ポイントと、映像搬送波周波数以外の周波数ポイントとを比較して、両周波数ポイントでの信号レベル差が所定値以上であればアナログ放送用信号、所定値より小さければデジタル放送用信号であると簡単に識別することができる。
【0015】
そして、映像搬送波周波数以外の周波数ポイントとしては、アナログ放送用信号の映像搬送波周波数から色搬送波周波数の間の周波数であることが望ましい。
即ち、両ピークの間に周波数ポイントを設定することにより、入力信号がアナログ放送用信号であれば、映像搬送波周波数ポイントと、それ以外の周波数ポイントとで、検出される信号レベル差が大きくなるため、アナログ放送用信号とデジタル放送用信号との識別をより確実に行うことができる。
【0016】
なお、予備測定手段が測定を行う周波数ポイントには、アナログ放送用信号の音声搬送波周波数が含まれていてもよい。この場合、音声搬送波周波数の周波数ポイントと、映像搬送波周波数の周波数ポイントとで信号レベルを比較することにより、入力信号がアナログ放送用信号であるか否かの識別を一層確実に行うことが可能となる。
【0017】
ところで、測定手段は、例えば、帯域幅が被測定信号より狭く設定され、周波数ポイント近傍の信号成分を抽出する第1フィルタと、帯域幅が被測定信号と同程度に設定され、被測定信号の全帯域を抽出する第2フィルタとを備え、指定手段にて前記アナログ放送用信号が指定された場合、第1フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルを測定結果とし、デジタル放送用信号が指定された場合、第2フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルを測定結果とするように構成することができる。
【0018】
また、測定手段は、例えば、第1フィルタと同様に構成された狭帯域フィルタを備え、指定手段にてアナログ放送用信号が指定された場合、狭帯域フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルを測定結果とし、指定手段にてデジタル放送用信号が指定された場合、狭帯域フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルをデジタル放送用信号の帯域幅や変調方式に従って補正したものを測定結果とするように構成してもよい。
【0019】
この場合、単一のフィルタを用意すればよいだけでなく、フィルタの帯域幅を切り替えるための構成も設ける必要がないため、装置構成をより簡易なものとすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、テレビジョン放送用の信号の信号レベルを測定する第1実施形態のレベルチェッカー(信号レベル測定器)10の構成を表すブロック図である。
【0021】
なお、本実施形態のレベルチェッカー10では、地上波放送(CATVを含む)用の信号について測定する際に設定する地上波モード、衛星放送用の信号について測定する際に設定する衛星モードとがあり、地上波モードでは、放送チャンネルを指定し、衛星モードでは衛星及びトランスポンダを指定して、これら放送チャンネル(帯域幅6MHz)或いはトランスポンダ(帯域幅34.5MHz/27MHz)毎に信号レベルの測定を行うものである。
【0022】
図1に示すように、本実施形態のレベルチェッカー10は、衛星放送を受信する受信アンテナからの受信信号の信号レベルを測定する際に、入力端子11に接続される伝送線を介して受信アンテナのコンバータに電源供給を行うための電源回路12と、入力端子11に印加される入力信号を電源回路12が供給する電圧信号から分離する電源分離フィルタ13と、電源分離フィルタ13にて分離された入力信号から、選択された周波数を中心とする所定帯域幅の被測定信号を抽出する選局回路14と、選局回路14にて抽出された被測定信号を復調する復調回路15と、復調回路15が出力する復調信号の電圧レベルをデジタル値に変換するA/Dコンバータ16と、測定モード(地上波モード/衛星モード)や測定すべき対象(放送チャンネル/衛星,トランスポンダ番号)等を指定するための操作部17と、液晶表示パネル等からなる表示部18と、この表示部18を駆動する表示回路19と、CPU,ROM,RAMを中心とする周知のマイクロコンピュータからなり、操作部17を介して入力される指示に従って各種処理を実行する制御回路20と、外部機器と接続するための外部端子21とを備えている。
【0023】
そして、選局回路14は、図2に示すように、電源分離フィルタ13が分離した入力信号のうち、衛星放送用の信号(以下「衛星信号」という)の伝送に使用される高周波帯(950MHz以上)を通過域とするハイパスフィルタ,地上波放送用の信号(以下「地上波信号」という)の伝送に使用される低周波帯(770MHz以下)を通過域とするローパスフィルタからなる信号分離フィルタ22と、分離された衛星信号のうち、選択されたトランスポンダからの信号を抽出する衛星信号処理部30と、分離された地上波信号のうち、選択された放送チャンネルからの信号を抽出する地上波信号処理部40とを備えている。
【0024】
このうち、衛星信号処理部30は、衛星信号を入力信号とし、この入力信号を増幅する増幅回路31と、増幅後の入力信号をレベル測定可能な所定レベルにまで減衰させる可変減衰器32と、選択されたトランスポンダ(以下「選択トランスポンダ」という)に従って、発振周波数を変更可能な可変発振回路33と、可変減衰器32からの入力信号に可変発振回路からのローカル信号を混合して、選択トランスポンダの帯域内の所定周波数が、予め設定された測定周波数fos(本実施形態では402.78MHz)に変換されるように入力信号をダウンコンバートするミキサ34と、バンドパスフィルタからなり、ミキサ34にてダウンコンバートされた入力信号から測定周波数fosを中心とする所定帯域幅(本実施形態では±0.5MHz)の被測定信号を抽出する信号抽出フィルタ35と、抽出された被測定信号を、波形が歪まない適度な大きさに増幅する増幅回路36,AGC回路37とからなる。
【0025】
また、地上波信号処理部40は、地上波信号を入力信号とし、衛星信号処理部30と同様に、増幅回路41,可変減衰器42,可変発振回路43,ミキサ44,信号抽出フィルタ45,増幅回路46,AGC回路47を備えている。
但し、ミキサ44は、可変発振回路43からのローカル信号に基づいて、選択された放送チャンネル(以下「選択チャンネル」という)の帯域内の所定周波数が、予め設定された測定周波数foe(本実施形態では54.25MHz)に変換されるように入力信号をダウンコンバートし、信号抽出フィルタ45は、測定周波数foeを中心とする所定帯域幅(本実施形態では±0.25MHz)の被測定信号を抽出するように構成されている。
【0026】
なお、選択チャンネルの帯域内の所定周波数として具体的には、図6(a)に示すように、選択チャンネルの中心周波数fc、選択チャンネルにて伝送される信号がアナログ放送用の信号であるとした場合における映像搬送波周波数fv(=fc−1.75MHz)、音声搬送波周波数fa(=fv+4.5MHz)が使用される。また、選択トランスポンダの帯域内の所定周波数として具体的には、図6(b)に示すように、選択トランスポンダの中心周波数fc、及び端部周波数ft(=fc−8MHz)が使用される。
【0027】
このように構成された選局回路14では、動作モードが地上波モードに時には、地上波信号処理部40が動作し、制御回路20からの指示に従って、選択チャンネルの帯域内の所定周波数fc,fv,faのいずれかを中心とする帯域幅0.5MHzの範囲内の信号を抽出して復調回路15に供給する。
【0028】
一方、動作モードが衛星モードの時には、衛星信号処理部30が動作し、制御回路20からの指示に従って、選択トランスポンダの帯域内の所定周波数fc,ftのいずれかを中心とする帯域幅1MHzの範囲内の信号を抽出して復調回路15に供給する。
【0029】
次に、制御回路20が実行する信号レベル測定処理について説明する。
なお、制御回路20を構成するROMには、信号レベル測定処理のプログラムの他、操作部17を介して選択される放送チャンネルやトランスポンダと、その中心周波数とを対応づけた情報が記憶されていると共に、チャンネルやトランスポンダの実際の帯域幅より狭い信号抽出フィルタ35,45にて被測定信号を抽出していることによる信号レベルの測定値のずれを補正するための校正データが記憶されている。
【0030】
この校正データEkは、デジタル放送用の信号に対して適用され、放送用チャンネルやトランスポンダの帯域幅をB、信号抽出フィルタ35,45の帯域幅をbとして、次式(1)により算出されたものである。
Ek=10log(B/1.2b)              (1)
但し、式中の値1.2は、理想的な矩形フィルタではない信号抽出フィルタ35,45にて実際に抽出される信号の電力は、帯域幅bから算出される値より大きなものとなるため、その増加分を近似するためのものである。
【0031】
また、帯域幅Bは、実際の帯域幅ではなく、伝送レートや変調方式に従って補正した換算値を使用する必要があり、その具体的な例を[表1]に示す。
【0032】
【表1】
Figure 2004040153
【0033】
つまり、被測定信号がデジタル放送用の信号であった場合には、A/Dコンバータ16を介して取り込んだ値に、この校正データEkを加えたものが測定結果となる。
ここで、まず、操作部17にて地上波モードが選択された時に、制御回路20が実行する信号レベル測定処理を、図3に示すフローチャートに沿って説明する。
【0034】
なお、レベルチェッカー10の入力端子11には、地上波テレビジョン放送用の信号が伝送される同軸ケーブルが接続されているものとする。
図3に示すように、本処理が起動されると、まず操作部17での操作により選択された放送チャンネル(選択チャンネル)の設定を読み込み(S110)、その選択チャンネルの中心周波数fcを第1周波数f1として、地上波信号処理部40に、その第1周波数f1近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルE1を測定する(S120)。
【0035】
次に、選択チャンネルの映像搬送波周波数fvを第2周波数f2とし、地上波信号処理部40に、その第2周波数f2近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルE2を測定する(S130)。
そして、第2周波数f2の信号レベルE2が第1周波数の信号レベルE1より所定のしきい値Eth(本実施形態では2dB)以上大きいか否かを判断し(S140)、E2−E1>Ethであれば、選択チャンネルの信号はアナログ放送用の信号であるものとして、地上波信号処理部40に、選択チャンネルの映像搬送波周波数fv近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルEvを測定する(S150)。
【0036】
続けて、地上波信号処理部40に、選択チャンネルの音声搬送波周波数fa近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルEaを測定し(S160)、これら測定した信号レベルEv,Eaを表示部18に表示させる(S170)。
その後、操作部17にてチャンネル変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S180)、操作が行われていなければ、S150に戻って信号レベルEv,Eaの測定,表示をする処理を繰り返し実行し、一方、操作が行われていれば、S110に戻って、変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
【0037】
先のS140にて、E2−E1≦Ethであると判定された場合には、選択チャンネルの信号はデジタル放送用の信号であるものとして、地上波信号処理部40に、選択チャンネルの中心周波数fc近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルEcを測定する(S190)。
【0038】
そして、その信号レベルEcに、校正データEkを加えることで帯域幅換算し(S200)、その換算した結果である換算信号レベルEdを、表示部18に表示させる(S210)。
その後、操作部17にてチャンネル変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S220)、操作が行われていなければ、S190に戻って信号レベルEcの測定,換算、換算信号レベルEdの表示をする処理を繰り返し実行し、一方、操作が行われていれば、S110に戻って、変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
【0039】
なお、指定した放送用チャンネルから信号が送出されていない場合には、S140にてE2−E1≦Ethであると判定されるが、表示される信号レベルから信号の有無は容易に判断することができる。
次に、操作部17にて衛星モードが選択された時に、制御回路20が実行する信号レベル測定処理を、図4に示すフローチャートに沿って説明する。
【0040】
なお、レベルチェッカー10の入力端子11には、地上波テレビジョン放送用の信号が伝送される同軸ケーブルが接続されているものとする。
図4に示すように、本処理が起動されると、まず操作部17での操作により選択された衛星,トランスポンダ(選択トランスポンダ)の設定を読み込み(S310)、その選択トランスポンダの中心周波数fcを第1周波数f1として、衛星信号処理部30に、その第1周波数f1近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルE1を測定する(S320)。
【0041】
次に、選択トランスポンダの端部周波数ftを第2周波数f2とし、衛星信号処理部30に、その第2周波数f2近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルE2を測定する(S330)。
そして、第1周波数f1の信号レベルE1が第2周波数の信号レベルE2より所定のしきい値Eth(本実施形態では2dB)以上大きいか否かを判断し(S340)、E1−E2>Ethであれば、選択トランスポンダの信号はアナログ放送用の信号であるものとして、衛星信号処理部30に、選択トランスポンダの中心周波数fc近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルEcを測定し(S350)。その測定した信号レベルEcを表示部18に表示させる(S370)。
【0042】
その後、操作部17にて衛星やトランスポンダ変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S380)、操作が行われていなければ、S350に戻って、信号レベルEcの測定,表示をする処理を繰り返し実行し、一方、操作が行われていれば、S310に戻って、変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
【0043】
先のS340にて、E1−E2≦Ethであると判定された場合には、選択トランスポンダの信号はデジタル放送用の信号であるものとして、衛星信号処理部30に、選択トランスポンダの中心周波数fc近傍の被測定信号を抽出させ、その信号レベルEcを測定する(S390)。
【0044】
そして、その信号レベルEcに、校正データEkを加えることで帯域幅換算し(S400)、その換算した結果である換算信号レベルEdを、表示部18に表示させる(S410)。
その後、操作部17にて衛星やトランスポンダ変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S420)、操作が行われていなければ、S390に戻って信号レベルEcの測定,換算、換算信号レベルEdの表示をする処理を繰り返し実行し、一方、操作が行われていれば、S310に戻って、変更された設定に従って処理を最初からやり直す。
【0045】
以上説明したように、本実施形態のレベルチェッカー10においては、入力信号の信号レベルを測定する際に、入力信号の周波数分布の特徴が現れる第1及び第2周波数f1,f2にて、信号レベルをサンプリングし、そのサンプリングした結果に基づいて、入力信号がアナログ放送用の信号であるかデジタル放送用の信号であるかを特定し、その特定された信号に適した方法で信号レベルを測定(補正)するようにされている。
【0046】
従って、本実施形態のレベルチェッカー10によれば、入力信号の種類(アナログ/デジタル)を測定者が認識していなくても、常に正確な信号レベルの測定結果を得ることができる。その結果、誤った信号レベルの測定結果に従って、誤った調整等を行ってしまうことを確実に防止できる。
【0047】
なお、本実施形態において、操作部17が指定手段、S140〜S220、S340〜S420が測定手段、S110〜S130,S310〜S330が予備測定手段、信号抽出フィルタ35,45を構成するフィルタが請求項7における狭帯域フィルタに相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
【0048】
本実施形態では、地上波信号処理部40における信号抽出フィルタ45の構成、及び地上波モードに設定されている時に、制御回路20が実行する信号レベル測定処理の一部が異なるだけであるため、これら第1実施形態とは相違する部分を中心に説明する。
【0049】
即ち、本実施形態において、信号抽出フィルタ45は、測定周波数foeを中心として第1実施形態のものと同様の帯域幅(±0.25MHz)の被測定信号を抽出する狭帯域バンドパスフィルタと、測定周波数foeを中心として選択チャンネル全体を覆う帯域幅(±3MHz)の被測定信号を抽出する広帯域バンドパスフィルタとを備えており、適宜切り替えていずれか一方を用いて被測定信号を抽出するように構成されている。
【0050】
ここで、図5は、地上波モードにおける信号レベル測定処理の内容を表すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の処理を実行するステップには、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本処理が起動すると、まず、信号抽出フィルタ45として、狭帯域バンドパスフィルタが選択されるように設定し(S100)、以後、S110〜S180では、第1実施形態の場合と全く同様に動作する。
【0051】
S140にて、E2−E1≦Ethであり、選択チャンネルの信号はデジタル放送用の信号であると判定された場合には、信号抽出フィルタ45として、広帯域バンドパスフィルタが選択される設定に切り替え(S590)、信号レベルEfを測定し(S600)、その測定結果Efを、表示部18に表示させる(S610)。
【0052】
その後、操作部17にてチャンネル変更等のキー操作が行われたか否かを判断し(S620)、操作が行われていなければ、S600に戻って信号レベルEfの測定,表示をする処理を繰り返し実行し、一方、操作が行われていれば、S100に戻って、変更された設定に従って処理をやり直す。
【0053】
以上説明したように、本実施形態では、入力信号がデジタル放送用の信号であった場合の測定方法が第1実施形態とは異なっているだけであり、それ以外は全く同様に動作するため、第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、地上波モードの場合にのみ、アナログ放送用の信号とデジタル放送用の信号とで、被測定信号を抽出する信号抽出フィルタ45を切り替えるように構成したが、衛星モードの場合にも同様に、信号抽出フィルタ35を切り替えるように構成してもよい。但しこの場合、選択した衛星によってトランスポンダの帯域幅が異なる場合があるため、その帯域幅の種類に応じて複数のバンドパスフィルタを設ける必要がある。
【0054】
また、本実施形態において、操作部17が指定手段、S140〜S180、S590〜S620が測定手段、S110〜S130が予備測定手段、信号抽出フィルタ45を構成する狭帯域バンドパスフィルタ及び広帯域バンドパスフィルタが、それぞれ第1フィルタ及び第2フィルタに相当する。
【0055】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、地上波テレビジョン放送用の信号、及び衛星テレビジョン放送用の信号のいずれもを測定可能なように構成されているが、いずれか一方のみを測定するように構成してもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、選択チャンネル/選択トランスポンダの帯域内の二つの周波数ポイントにて抽出した信号レベルに基づいて、入力信号がアナログ放送用の信号であるかデジタル放送用の信号であるかかを判定するようにされているが、三つ以上の周波数ポイントにて抽出を行うように構成してもよい。
【0057】
更に、上記実施形態では、デジタル放送用信号の信号レベルを補正する際に使用する校正データEkとして(1)式を用いて算出したものを用いているが、予めレベル校正が行われたレベルチェッカーを使用して、入力信号が変調されている時と変調されていない時(キャリアのみ)とで信号レベルを測定し、そのレベル差を校正データEkとして用いてもよい。この場合、例えば、無変調時に測定した信号レベルが80dB、変調時に測定した信号レベルが76dBであれば、その差の4dBを校正データEkとすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】レベルチェッカーの全体構成を示すブロック図である。
【図2】選局回路の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態における信号レベル測定処理(地上波モード)の内容を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態における信号レベル測定処理(衛星モード)の内容を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態における信号レベル測定処理(地上波モード)の内容を示すフローチャートである。
【図6】測定する周波数ポイントを示す説明図である。
【図7】地上波テレビジョン放送用信号(アナログ/デジタル)の放送チャンネル内での周波数分布を示すグラフである。
【図8】CATV放送用信号(デジタル)の放送チャンネル内での周波数分布を示すグラフである。
【図9】衛星テレビジョン放送用信号(アナログ/デジタル)の放送チャンネル内での周波数分布を示すグラフである。
【符号の説明】
10…レベルチェッカー、11…入力端子、12…電源回路、13…電源分離フィルタ、14…選局回路、15…復調回路、16…A/Dコンバータ、17…操作部、18…表示部、19…表示回路、20…制御回路、21…外部端子、22…信号分離フィルタ、30…衛星信号処理部、31,36,41,46…増幅回路、32,42…可変減衰器、33,43…可変発振回路、34,44…ミキサ、35,45…信号抽出フィルタ、37,47…AGC回路、40…地上波信号処理部。

Claims (8)

  1. 決められた帯域幅を有し、それぞれが特徴的な周波数分布のパターンを有する複数種類の被測定信号のいずれかを指定する指定手段と、
    入力信号が前記指定手段にて指定された被測定信号であるものとして、前記入力信号の信号レベルを測定する測定手段と、
    を備えた信号レベル測定装置において、
    前記入力信号の信号レベルを複数の周波数ポイントにて測定する予備測定手段を備え、
    前記指定手段は、前記予備測定手段での測定結果に基づいて前記入力信号の周波数分布のパターンの特徴を抽出し、該特徴から特定される被測定信号を指定することを特徴とする信号レベル測定装置。
  2. 前記複数種類の被測定信号は、アナログ放送用信号及びデジタル放送用信号であることを特徴とする請求項1記載の信号レベル測定装置。
  3. 前記複数種類の被測定信号は、地上波テレビジョン放送用の信号であることを特徴とする請求項2記載の信号レベル測定装置。
  4. 前記予備測定手段が測定を行う前記周波数ポイントには、少なくとも前記アナログ放送用信号の映像搬送波周波数が含まれることを特徴とする請求項3記載の信号レベル測定装置。
  5. 前記予備測定手段が測定を行う前記周波数ポイントには、前記アナログ放送用信号の映像搬送波周波数から色搬送波周波数の間の周波数が含まれることを特徴とする請求項4記載の信号レベル測定装置。
  6. 前記予備測定手段が測定を行う前記周波数ポイントには、前記アナログ放送用信号の音声搬送波周波数が含まれることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の信号レベル測定装置。
  7. 前記測定手段は、帯域幅が前記被測定信号より狭く設定され、前記周波数ポイント近傍の信号成分を抽出する狭帯域フィルタを備え、前記指定手段にて前記アナログ放送用信号が指定された場合、前記狭帯域フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルを測定結果とし、前記指定手段にて前記デジタル放送用信号が指定された場合、前記狭帯域フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルを前記デジタル放送用信号の帯域幅や変調方式に従って補正したものを測定結果とすることを特徴とする請求項2乃至請求項6いずれか記載の信号レベル測定装置。
  8. 前記測定手段は、
    帯域幅が前記被測定信号より狭く設定され、前記周波数ポイント近傍の信号成分を抽出する第1フィルタと、
    帯域幅が前記被測定信号と同程度に設定され、前記被測定信号の全帯域を抽出する第2フィルタと
    を備え、前記指定手段にて前記アナログ放送用信号が指定された場合、前記第1フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルを測定結果とし、前記デジタル放送用信号が指定された場合、前記第2フィルタにて抽出された信号成分の信号レベルを測定結果とすることを特徴とする請求項2乃至請求項6いずれか記載の信号レベル測定装置。
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