JP2004020303A - 情報更新システム - Google Patents
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Abstract
【課題】索引情報、オブジェクト情報を情報センタより入手した情報で更新し、適宜活用できる情報更新システムを提供する。
【解決手段】情報端末10に記憶された索引とオブジェクトの各情報を更新するに際し、入力部11より更新に必要な領域を入力し、情報センタ20に送信し、情報センタ20は、指定された領域の各情報を情報端末10に送信する。情報端末10は、入手した各情報を基に情報記憶部13に記憶された各情報を更新する。ここで、索引情報は、種別毎に大、中、小分類とレベル毎にファイル化され、オブジェクト情報は、領域毎にファイル化されている。そして、ファイル化された各情報には、それぞれインデックス部とレコード部とが設けられ、レコード部が更新された後でインデックス部のオフセットコードが順次更新される。
【選択図】 図1
【解決手段】情報端末10に記憶された索引とオブジェクトの各情報を更新するに際し、入力部11より更新に必要な領域を入力し、情報センタ20に送信し、情報センタ20は、指定された領域の各情報を情報端末10に送信する。情報端末10は、入手した各情報を基に情報記憶部13に記憶された各情報を更新する。ここで、索引情報は、種別毎に大、中、小分類とレベル毎にファイル化され、オブジェクト情報は、領域毎にファイル化されている。そして、ファイル化された各情報には、それぞれインデックス部とレコード部とが設けられ、レコード部が更新された後でインデックス部のオフセットコードが順次更新される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ナビゲーション装置において使用する地図情報やそれを検索するための索引情報などを更新する情報更新システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナビゲーション装置において、地図情報やそれを検索するための索引情報などは、CD−ROMやDVD−ROMなどの大容量記憶媒体に記憶されており、これらの情報を使用したいときには、これらの情報を記憶したCD−ROMやDVD−ROMなどの大容量記憶媒体を購入し、装置に装着して、これらの大容量記憶媒体より必要な地図情報や索引情報を読み出して使用するものであった。
【0003】
一方、ナビゲーション端末において保持している情報では事足りず、別に補完情報を必要とする場合、その補完情報を情報センタより無線で入手し、それを元々保持していた情報とは別に、別のメモリに記憶しておき、使用時に元の情報に上書きして使用するものが、例えば、特開平8−321801号公報に記載され公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のCD−ROM等を利用するものにおいては、地図情報やそれを検索するための索引情報などは、工事や新道開通、新しい建物の建設その他で時々刻々変化するため、最新の情報を入手するには、常に新しいバージョンのCD−ROMやDVD−ROMなどを購入する必要があり、地図情報の変化に迅速に対応できないという問題があった。
【0005】
また、特開平8−321801号公報に記載されたものは、元の情報に補完情報を単に上書きして表示するというだけのものであり、地図情報や索引情報などが特定の領域でしか変更されていないにもかかわらず、元の情報を全て書き替えなくてはならないため、情報の書き替えに時間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に対処してなされたものであり、必要な情報のみを入手して効率よく情報を更新できる、すぐれた情報更新システムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報更新システムは、検索対象情報を記憶する記憶手段と、地図上の領域を指定する入力手段と、入力手段で指定された領域に存在する検索対象情報を外部より入手する入手手段と、入手手段で入手した検索対象情報を基に記憶手段に記憶された検索対象情報を領域毎に更新する更新手段とを備えている。この構成により、検索対象情報を、必要な領域毎に、情報記憶手段に効率よく更新記憶することができる。
【0008】
また、本発明の情報更新システムは、入手手段が、領域の情報を情報センタに送信する送信手段と、情報センタにおいて領域の情報に基づいて引き出され送信された領域に存在する検索対象情報を受信する受信手段とを備えている。この構成により、更新に必要な検索対象情報をそれぞれ情報センタより送受信手段で容易に得ることができる。
【0009】
また、本発明の情報更新システムは、入手手段が、領域の情報を情報センタに送信する送信手段と、情報センタにおいて領域の情報に基づいて引き出された領域に存在する検索対象情報を記憶する携帯可能なメモリとを備えている。この構成により、送受信部で送受信が不可能な場合でも、携帯可能なメモリによって更新に必要な検索対象情報を容易に得ることができ、情報記憶手段に記憶された検索対象情報を容易に更新することができる。
【0010】
また、本発明の情報更新システムは、入手手段によって入手される検索対象情報には、それぞれ追加または削除の情報が付与されており、更新手段は、追加または削除の情報を基に更新を行なう構成とした。この構成により、必要な場合は追加、不要な場合は削除と、それぞれ正確に容易に検索対象情報を更新することができる。
【0011】
また、本発明の情報更新システムは、領域が緯度、経度によって区切られた領域である構成とした。この構成により、領域を緯度、経度によって予め区切られた領域毎に容易に正確に指定することができる。
【0012】
また、本発明の情報更新システムは、領域が行政区画である構成とした。この構成により、都道府県、市区町村、大字、小字、丁目、番地、号などの行政区画でその領域を指定することができ、その領域の指定が著しく容易になる。
【0013】
また、本発明の情報更新システムは、入力手段が、領域のほかに、入手すべき情報の属性、数、情報のサイズのうち、少なくとも1つの限定情報を指定可能に構成され、入手手段によって入手される情報が、限定情報に応じて限定される構成とした。この構成により、更新に必要な情報を任意に限定することができ、その更新作業を容易にするという作用を有する。
【0014】
また、本発明の情報更新システムは、情報記憶手段に記憶された検索対象情報のバージョンを取得する手段を備え、送信手段が、入力手段で指定された領域に存在する検索対象情報のバージョンを、領域の情報とともに情報センタに送信する構成とした。この構成により、情報センタより入手する更新に必要な情報を自己が保有する情報のバージョンより新しいバージョンのものに限定することができ、不要な古いバージョンの情報を入手しなくてもよいという作用を有する。
【0015】
また、本発明の情報更新システムは、検索対象情報が、検索種別毎に階層構造を有する索引情報ファイル及び前記領域毎に分けられたオブジェクト情報ファイルのうち少なくとも一方からなる構成とした。この構成により、検索対象情報を、領域毎に管理したり、検索種別毎に管理して、更新もそれぞれ別に行うことができる。
【0016】
また、本発明の情報更新システムは、索引情報ファイル及びオブジェクト情報ファイルはそれぞれ、情報を記録したレコード部とレコード部にアクセスするためのアドレス情報を含むインデックス部とを有し、更新手段は、レコード部の更新に応じてアドレス情報を更新するように構成されている。この構成により、検索対象情報が一部更新された場合でも、ファイルの書き替え量を最小限に抑えて情報の更新が可能になる。
【0017】
また、本発明の情報更新システムは、索引情報ファイルに基づき特定の検索対象を検索する検索手段を備え、検索手段は、索引情報ファイルのインデックス部に検索対象を示すコードがあるかどうかを判断する判断手段と、コードがあったとき、インデックス部から検索対象が記録されたレコード部分のアドレス情報を読み取り、アドレス情報に記録された情報をレコード部から読み取る読み取り手段と、読み取り手段によって読み取られた情報を表示する表示手段とを備えている。この構成により、本発明の情報更新システムを利用して所望の検索を行うことができ、検索結果を利用者に提示できる。
【0018】
さらに、本発明の情報更新システムは、検索手段が、表示手段によって表示された情報の中から少なくとも一つの情報が選択されたとき、さらに下位の索引情報ファイルから検索を開始する構成とした。この構成により、索引情報を大分類から中分類、小分類へと順に指定して検索対象が含まれる索引情報ファイルを正確にたどることができ、それらをそのまま、入力手段の指示情報に使用したり、情報の検索に利用したりすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態における情報更新システムについて、図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施の形態における情報更新システムの概略ブロック図である。図1に示すように、本発明の一実施の形態における情報更新システムは、情報を入手し活用する情報端末10と、この情報端末10に情報を提供する情報センタ20とで構成されている。そして、情報端末10は、入力部11と、表示部12と、任意に書換え可能な情報記憶部13と、情報センタ20との間で情報の送受信を行なう送受信部15と、これらを制御する制御部14とを備えており、また、情報センタ20は、センタ側情報記憶部21と、情報端末10と情報の送受信を行なうセンタ側送受信部23とこれを制御するセンタ側制御部22とを備えている。
【0021】
本実施の形態では、情報端末10側の情報記憶部13に、CD−ROMやDVD−ROMなどに記憶されたオブジェクト情報や索引情報などが記憶され、必要に応じて、情報センタ20側から得られたオブジェクト情報や索引情報などがそれぞれ記憶されることになる。
【0022】
以下、図2を用いて、情報端末10側の情報記憶部13及び情報センタ20側の情報記憶部21にそれぞれ記憶されるオブジェクト情報、索引情報の構成について、具体的に説明する。
【0023】
図2(a)、(b)は、情報記憶部13、21に記憶されるオブジェクト情報、索引情報などの検索対象情報の構成の概略を示すものであり、索引情報は、施設、電話、住所などの各情報の種別毎にそれぞれ大分類から小分類に分けてそれぞれのレベル毎にファイル化され、オブジェクト情報は、領域毎に分けられてファイル化されている。
【0024】
図2(a)は、施設、電話といった種別毎に階層化された索引情報ファイルと、それぞれの種別に対応する施設情報その他の情報を含むオブジェクト情報ファイルとを有する検索対象情報ファイルの例であり、図2(b)は、住所の索引情報ファイルのみからなる例である。本願発明はいずれの構成にも適用可能である。
【0025】
索引情報は、図3に示すように、例えば、種別が施設の場合、大分類で、食料品販売、燃料販売などと分類し、中分類で、コンビニ、ガソリンスタンドなどと分類し、小分類でA社、B社、X社、Y社などと分類している。そして、電話の場合は、大分類で市外局番、中分類で市内局番、小分類で加入者番号と言うように分類し、また、住所の場合には、レベル1で都道府県、レベル2で市区町村、レベル3で大字、レベル4で小字、レベル5で丁目、番地、号などにそれぞれ分類しファイル化している。図3中に示すように、大分類、中分類、小分類は、それぞれレベル1〜3と対応しており、階層の上下関係を示している。
【0026】
オブジェクト情報は、例えば、具体的な施設の名称、位置、属性のほか、営業時間、内容、電話番号、その他の情報を含んでおり、図4に示すように、緯度、経度で等間隔に分割して各領域400を決定したり、市区町村などのように行政区画で各領域を決定したりして、領域毎にファイル化している。図4においては、神奈川県内を縦横にそれぞれ6等分した36個の領域400に区切った場合を例示しており、コンビニエンスストア401、ガソリンスタンド402、駐車場403、郵便局404、学校405の分布が示されている。
【0027】
図5〜図8は、これらのファイル化された索引情報、オブジェクト情報のより具体的な例を示すものであり、図5は、図2に示した施設索引用小分類のファイル、図6は、図2に示した領域毎のオブジェクト情報のファイル、図7は、図2に示した住所索引用都道府県ファイル、図8は、図2に示した住所索引用市区町村ファイルの具体例をそれぞれ示している。
【0028】
図5〜図8に示すように、各ファイルには、それぞれインデックス部分とレコード部分とを有し、インデックス部分には、上位レベルコードとオフセットコードとが記憶され、レコード部分には、分類された施設や住所の名称と、その施設や住所の名称にそれぞれ付与されたコードと、その施設や住所の位置を表す緯度、経度と、更には、施設の場合、その施設の分類名等よりなる属性と、その他の情報がそれぞれ記憶されている。その他の情報欄には、施設の開店時間その他の施設特有の情報が記憶されている。
【0029】
次に、本発明の一実施の形態について、その動作を説明する。
【0030】
図9〜図11は、本発明の一実施の形態における情報更新システムを用いて情報更新を行なう場合の動作を示す流れ図である。
【0031】
情報端末10の情報記憶部13には、先に説明したように、地図情報の他に、オブジェクト情報、索引情報がそれぞれ記憶されているが、これらの情報は、時々刻々変化しており、更新が必要である。
【0032】
まず、更新の大まかな流れについて説明する。更新が必要な場合、情報端末10をまず更新モードに設定し、入力部11を用いて、更新したい情報の領域または索引を指定する(ステップ601)。更新したい領域の指定は、入力部11を用いて直接、緯度、経度などを入力し指定しても良いし、都道府県や市区町村などの行政区画の名称を入力して指定しても良い。
【0033】
また、索引の指定は、種別毎にレベルを入力し指定しても良いし、あるレベルを一括指定するようにしてもよい。いずれの場合も、領域または索引を指定するパラメータとして、入力部11を用いて送信操作を行なうと、そのパラメータが送受信部15を介して情報センタ20側に送信される(ステップ602)。以下、図9については、領域が指定された場合を例に説明する。
【0034】
情報センタ20側に送信された領域を指定するパラメータは、情報センタ20側の送受信部23で受信され(ステップ603)、制御部22に入力される。制御部22では、入力された領域または索引を指定するパラメータから、指定された領域を算出し(ステップ604)、その指定された領域のオブジェクト情報または索引情報をそれぞれ情報記憶部21に記憶されたオブジェクト情報または索引情報から抽出する(ステップ605)。そして、抽出されたオブジェクト情報、索引情報は、更新区分情報を付与してそれぞれ送受信部23を介して情報端末10側に送信される(ステップ606)。更新区分情報については後に詳述する。
【0035】
情報センタ20から、抽出されたオブジェクト情報、索引情報がそれぞれ送信されると、それらのオブジェクト情報、索引情報が、それぞれ情報端末10側の送受信部15で受信され(ステップ607)、制御部14の制御の基で、情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報または索引情報がそれぞれ先に受信したオブジェクト情報、索引情報に更新され記憶される(ステップ608)。
【0036】
以下、情報端末側での更新、記憶動作(ステップ608)について、図10を用いて詳細に説明する。送受信部15を介して情報センタ20側からオブジェクト情報または索引情報を受信すると、これらの受信した情報(取得情報)が制御部14において予め情報記憶部13に記憶された情報(保持情報)と互いに比較される(ステップ701)。比較の結果、各情報に付与されたコードが同一でなかった場合(ステップ702のN)には、取得した情報がそのまま情報記憶部13に追加され(ステップ703)、記憶される(ステップ704)。
【0037】
そして、取得した情報のコードが予め情報記憶部13に記憶された情報のコードと同一であった場合(ステップ702のY)には、取得した情報に情報センタ20側で付与された更新区分情報に基づいて、制御部14がその取得した情報を統合するか、削除するかの判断を自動的に行なう(ステップ705)。
【0038】
ここで、情報センタ20側で付与される更新区分情報とは、情報センタ20側で情報を更新したとき、その情報がどのような状況において更新されたかを表す情報であり、この更新区分情報は、情報センタ20側で情報が更新される毎に、それぞれその更新された情報に付与されるものである。
【0039】
具体的には、コードに変更はないが名称に変更があった、あるいは、コードや名称に変更はないがその中身が少なくとも一部変更になったというような場合には統合、そうでなく、コードは変更ないが実体がなくなったというような場合には削除というように、それぞれ更新された情報に更新区分情報が付与される。そして、その更新区分情報は、取得したオブジェクト情報や索引情報にそれぞれ付与されているため、情報端末10側の制御部14は、この更新区分情報を用いて統合か、削除かの判断を実行する(ステップ705)。
【0040】
判断の結果、統合であった場合には、情報記憶部13に記憶された情報に、取得した情報を統合し、情報記憶部13に記憶する(ステップ704)。そして、削除であった場合には、情報記憶部13に記憶された情報をそのまま削除する(ステップ707)。
【0041】
このように、本実施の形態では、情報センタ20側で更新された情報に更新区分情報を付与しており、更新された情報を情報端末10側で受信した場合には、その情報に付与された更新区分情報を用いて情報の更新を正確に行なうことができる。
【0042】
そして、このような情報の更新は、図11に示すように、まず、全てのオブジェクト情報について実行され(ステップ801)、引き続いて、全ての索引情報について実行される(ステップ802〜805)。すなわち、全てのオブジェクト情報について、図10に示す手順で、情報の更新が実行されると、次に、索引情報のレベルiが認識され、変数iに索引情報のレベル値(住所の場合レベルi=5、施設、電話の場合はレベルi=3)が代入され(ステップ802)、そのレベルの索引情報が、全てのオブジェクト情報と同様、図10に示す手順で、情報の更新が実行される(ステップ803)。そして、そのレベルiの索引情報が更新されると、次に、索引情報のレベルiを1減じ(ステップ804)、その減じたレベルiの索引情報について、図10に示す手順で、情報の更新を行ない、iが0になるまで、同じ動作を繰り返す(ステップ805)。このようにして、本実施の形態では、取得したオブジェクト情報、索引情報を基にして、情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報、索引情報をそれぞれ全て最新のものに更新する。
【0043】
なお、本実施の形態では、領域(または索引)を指定して、その領域の全てのオブジェクト情報または索引情報を取得し、更新するようにしているが、領域以外にも、情報の属性、情報のサイズなども指定し、これらに合致したオブジェクト情報、索引情報のみを取得し、更新するようにしても良い。
【0044】
図12は、このような情報の属性、サイズなどを指定できるように構成した他の実施の形態における情報更新システムの動作を示すフローチャート図であり、次に、この実施の形態について、その動作を詳細に説明する。なお、本実施の形態の構成は、図1と同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0045】
図12に示すように、情報端末10の入力部11を用いて、領域のほかに、取得したい情報の属性(例えば、コンビニ、ガソリンスタンドなどの施設の分類を表す情報など)、取得できる情報の数(情報数、ファイル数など)、情報のサイズ(情報の全容量、あるいは、通信時に許容される通信許容容量など)などのうち、少なくとも1つ(以下、指定情報という)を指定できるように構成されており、情報端末10の入力部11を用いて、これらを指定すると(ステップ901)、情報端末10の制御部14が、先に指定した領域、指定情報などの自己が保有するオブジェクト情報、索引情報の版数や取得時期などのバージョンを表す情報(以下、バージョン情報という)を、それぞれ情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報、検索情報に付随した情報より取得し(ステップ902)、そのバージョン情報を、先に指定した領域情報や指定情報と共にそれぞれ送受信部15を介して情報センタ20側に送信する(ステップ903)。
【0046】
バージョン情報と共に、指定された領域情報や指定情報がそれぞれ送受信部15を介して情報センタ20側に送信されると、これらの情報が情報センタ20のセンタ側送受信部23で受信され(ステップ904)、センタ側制御部22に入力される。センタ側制御部22は、入力されたバージョン情報や、領域情報、指定情報に基づいて、そのバージョンより最新のバージョンの指定された領域、指定のオブジェクト情報、索引情報をそれぞれセンタ側情報記憶部21より抽出する(ステップ905)。
【0047】
情報端末10側で、領域のほかに、取得したい情報の属性を指定した場合には、その指定された属性のオブジェクト情報、索引情報が、取得できる情報の数を指定した場合には、その数のオブジェクト情報、索引情報がそれぞれセンタ側情報記憶部21より抽出される。
【0048】
そして、取得できる情報のサイズが情報端末10側で指定さていた場合(ステップ906のY)には、センタ側情報記憶部21より抽出された情報のサイズが算出され(ステップ907)、その算出された情報のサイズが指定された情報のサイズ内かどうか判断される(ステップ908)。
【0049】
算出された情報のサイズが指定された情報のサイズ内である場合(ステップ908のY)には、抽出された情報(オブジェクト情報、索引情報)がそのまま出力され(ステップ909)、センタ側送受信部23を介して情報端末10側に送信される(ステップ910)。
【0050】
算出された情報のサイズが指定された情報のサイズよりも大きい場合(ステップ908のN)には、抽出された情報を携帯可能なメモリに記憶して情報端末10の所有者に別途届けることを考慮して、情報センタ20側に携帯可能なメモリが接続されているかどうかをセンタ側制御部22が自動的に判断する(ステップ911)。
【0051】
判断の結果、携帯可能なメモリが接続されていなかった場合(ステップ911のN)には、情報取得不可である旨の情報を出力し(ステップ912)、その情報を、送受信部23を介して情報端末10側に送信する(ステップ910)。携帯可能なメモリが接続されていた場合(ステップ911のY)には、センタ側情報記憶部21より抽出された情報を携帯可能なメモリに記憶し(ステップ913)、その記憶した旨の情報を、送受信部23を介して情報端末10側に送信する(ステップ910)。
【0052】
情報端末10側では、情報センタ20からのこれらの情報を、送受信部15を介して受信し(ステップ914)、それぞれの情報に応じて次のとおり処理する。すなわち、受信した情報がセンタ側情報記憶部21より抽出されたオブジェクト情報、索引情報である場合には、これらの情報を基に、情報端末10側の情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報、索引情報を、それぞれ図10に示したのと同じように更新、記憶する(ステップ915)。
【0053】
そして、受信された情報が、情報取得不可である旨の情報であったり、携帯可能なメモリに記憶した旨の情報であったりした場合には、これらを表示部12に表示し(ステップ916)、それぞれその旨を情報端末10の所有者に知らせるようにする。
【0054】
このように、本実施の形態によれば、領域のみならず、取得したい情報の属性、数、サイズなどを任意に指定することができ、不要な情報の取得を少なくし、より一層効率を上げることができる。特に、バージョンは、自動的に取得し指定することができるため、いちいち覚えていたり、入力部より入力したりする必要がなく、その指定が非常に容易であり、かつ、正確である。
【0055】
ところで、以上説明した2つの実施の形態に共通する部分である、情報の更新、及び、検索の手順について、以下に具体例を用いて説明する。
【0056】
まず、情報の更新について、その具体例を説明する。図13に示すように、情報端末10において、元々保有していた住所の元索引情報ファイル(A)(インデックス(A)、レコード(A)を含む。)には、「さいたま市」が存在しなかったとする。このとき、情報センタ20より新たな追加索引情報ファイル(B)(インデックス(B)、レコード(B)を含む。)を入手し、その中に「さいたま市」が含まれていたとすると、これらの情報は、情報端末10において、次の通り更新される。
【0057】
すなわち、情報端末10の制御部14は、まず、追加索引情報ファイル(B)と元索引情報ファイル(A)のレコード部分のコード同士を比較し、その結果から、追加の情報が「埼玉県さいたま市(コード2591)」であることを認識する。そして、元索引情報ファイル(A)のインデックス部分に記憶された県名(上位レベルコード2500)を先頭から順に照合して埼玉県の位置を抽出し、その位置のオフセットコードから、レコード部分において「埼玉県」の市が登録されている部分の先頭アドレスを抽出する。
【0058】
なお、オフセットコードには、対応する上位レベルコードの内容が書きこまれているレコード部分の先頭アドレスがわかるような情報が記録されている。つまり、オフセットコードを参照すれば、それぞれの上位レベルコードに対応するデータがレコード内のどこに記録されているかがわかるようになっている。オフセットコードには、例えば、基準のアドレスからのオフセット値が記録されていることもあり、必ずしも絶対的なアドレスが記録されている必要はない。
【0059】
そして、この抽出された先頭の市(図13の例では上尾市)から順に「埼玉県」の各市を照合し、この実施の形態では、あいうえお順に各市が登録されているので、その順であれば「さいたま市」がどの位置に入るかを検索する。
【0060】
「さいたま市」が挿入される位置が検索されれば、その位置に図13の更新後の索引情報ファイル(C)中のレコード(C)に示すように「さいたま市」のデータを挿入し、インデックス部分の「埼玉県」より以降の「佐賀県」から「和歌山県」の全てのオフセットコード内に記録されている先頭アドレスの情報を「さいたま市」のデータ量に相当する分だけずらすようにする(図中の例では1ずらしている)。このようにすることにより、新たに市区町村が生まれても、その情報を容易に更新することができる。
【0061】
次に、情報の検索について説明する。図14は、情報端末10において、情報記憶部13に記憶された情報を検索する場合の動作を示すフローチャート図である。情報記憶部13に記憶された情報は、先に説明した通りファイル化されており、具体的には、図5〜図8に示す通りである。したがって、ここでは、図7、図8に示す住所の索引情報ファイルを例にとって情報の検索を行なう場合の動作を説明する。
【0062】
情報の検索を行なう場合には、図14に示すように、まず、検索対象とする上位レベルコードを0に初期化する(ステップ1101)。そして、索引情報のレベルをiとした場合(ステップ1102)、そのレベルiの索引情報ファイルが存在するかどうかを判断する(ステップ1103)。
【0063】
図7に示す索引情報ファイルを例にとれば、索引情報ファイルのレベルは、「1」であるので、iが「1」であれば、レベルiの索引情報ファイルが図7として存在するということになる。
【0064】
レベルiの索引情報ファイルが存在すると、その索引情報ファイルのインデックス部分に記憶された情報を読み込み(ステップ1104)、そのインデックス部分にいくつのインデックスが存在するかその数jを算出する(ステップ1105)。そして、そのインデックスの上位レベルコードを順に読み取り、そのコードが検索対象の上位レベルコードと同一であるかどうかを判断する(ステップ1106)。
【0065】
この判断は、インデックス部分の上位レベルコードが検索対象の上位レベルコードと同一でなければ、先に算出したインデックスの数jになるまで継続する。
【0066】
先に算出したインデックスの数jになるまで継続しても、検索対象の上位レベルコードと同一のものがない場合は、リスト選択以外のユーザ選択画面を表示し、指令に応じた処理を実行する(ステップ1113)。また、検索対象の上位レベルコードと同一の上位レベルコードを持ったインデックスが存在した場合には、そのインデックスからオフセットコードを取得する(ステップ1107)。
【0067】
オフセットコードが取得されれば、そのオフセットコードを基にして該当するレコード部分の情報を読み取り(ステップ1108)、それを表示部12にリストとして表示する(ステップ1109)。表示に際しては、一覧で表示してもよいが、順にスクロール表示しても良い。
【0068】
ここで、図7に示す索引情報ファイルを例にとれば、インデックスの数は「1」であり、そのインデックスの上位レベルコードは、「0」である。したがって、インデックスの上位レベルコードは、先に初期化した対象の上位レベルコード「0」と同一であり、そのインデックスのオフセットコード「1」が読み取られることになる。そして、このオフセットコード「1」に基づいて、該当するレコード部分の情報、すなわち、愛知県から和歌山県までの情報が表示部12にリストとして表示されることになる。
【0069】
このようにして、レコード部分の情報がリストとして表示部12で表示されれば、その表示されたリストを基に任意のものを選択したり、あるいは、別の情報、指令を任意に選択したりする(ステップ1110)。
【0070】
表示部12に表示されたリストからその1つ(例えば、図7に示す索引情報において、1つの県)を選択した場合(ステップ1111のY)には、索引情報のレベルiに1を加算し(ステップ1112)、再び、ステップ1102に戻って同様の動作を繰り返す。したがって、この場合には、索引情報のレベルが1つ大きい、図5〜図8の例で言えば、図8で示す市区町村レベルの索引情報ファイルに移行し、同様の動作を繰り返すことになる。
【0071】
なお、表示部12に表示されたリストから選択しないで、別の情報、指令を選択した場合には、その選択された情報、指令にしたがって別の動作、処理を行なう(ステップ1113)。
【0072】
このように、本実施の形態のよれば、情報がファイル化されて記憶されており、それぞれのファイルにインデックス部分とレコード部分とを有し、これらのインデックス部分の情報に基づいて、それぞれレコード部分の情報を引き出し表示するようにしており、表示された情報から任意のものを選択すれば、次のレベルの情報を順次表示することができ、希望の情報を容易に選択、検索することができる。
【0073】
すなわち、本実施の形態によれば、希望の情報を順次表示、選択して検索することができ、得られた情報、コードをそのまま入力部11からの条件入力(領域や属性などを指定する入力)として利用したり、オブジェクト情報の検索条件の入力として利用したりすることができ、これらの入力を容易かつ正確にすることが可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上、本発明の情報更新システムによれば、索引情報、オブジェクト情報を、共に新しいものに更新して情報記憶手段に記憶することができ、情報記憶手段に記憶された索引情報、オブジェクト情報を適宜に有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における情報更新システムの概略ブロック図
【図2】本発明の一実施の形態における情報更新システムで使用する索引情報、オブジェクト情報の概略構成図であり、(a)は、施設、電話種別毎に階層化された索引情報ファイルとオブジェクト情報ファイルとを有する検索対象情報ファイルの構成図(b)は、住所の索引情報ファイルのみからなる検索対象情報ファイルの構成図
【図3】本発明の一実施の形態における情報更新システムで使用する索引情報の分類例を示す図
【図4】本発明の一実施の形態における情報更新システムで使用するオブジェクト情報の領域例を示す図
【図5】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の施設(小分類)の検索情報ファイルの一例を示す図
【図6】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の領域毎のオブジェクト情報ファイルの一例を示す図
【図7】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の都道府県レベルの索引情報ファイルの一例を示す図
【図8】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の市区町村レベルの索引情報ファイルの一例を示す図
【図9】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第1の流れ図
【図10】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第2の流れ図
【図11】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第3の流れ図
【図12】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第4の流れ図
【図13】本発明の一実施の形態における情報更新システムを用いて具体的に情報の更新を行なう例を示す図
【図14】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第5の流れ図
【符号の説明】
10 情報端末
11 入力部
12 表示部
13 情報記憶部
14 制御部
15 送受信部
20 情報センタ
21 センタ側情報記憶部
22 センタ側制御部
23 センタ側送受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ナビゲーション装置において使用する地図情報やそれを検索するための索引情報などを更新する情報更新システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナビゲーション装置において、地図情報やそれを検索するための索引情報などは、CD−ROMやDVD−ROMなどの大容量記憶媒体に記憶されており、これらの情報を使用したいときには、これらの情報を記憶したCD−ROMやDVD−ROMなどの大容量記憶媒体を購入し、装置に装着して、これらの大容量記憶媒体より必要な地図情報や索引情報を読み出して使用するものであった。
【0003】
一方、ナビゲーション端末において保持している情報では事足りず、別に補完情報を必要とする場合、その補完情報を情報センタより無線で入手し、それを元々保持していた情報とは別に、別のメモリに記憶しておき、使用時に元の情報に上書きして使用するものが、例えば、特開平8−321801号公報に記載され公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のCD−ROM等を利用するものにおいては、地図情報やそれを検索するための索引情報などは、工事や新道開通、新しい建物の建設その他で時々刻々変化するため、最新の情報を入手するには、常に新しいバージョンのCD−ROMやDVD−ROMなどを購入する必要があり、地図情報の変化に迅速に対応できないという問題があった。
【0005】
また、特開平8−321801号公報に記載されたものは、元の情報に補完情報を単に上書きして表示するというだけのものであり、地図情報や索引情報などが特定の領域でしか変更されていないにもかかわらず、元の情報を全て書き替えなくてはならないため、情報の書き替えに時間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に対処してなされたものであり、必要な情報のみを入手して効率よく情報を更新できる、すぐれた情報更新システムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報更新システムは、検索対象情報を記憶する記憶手段と、地図上の領域を指定する入力手段と、入力手段で指定された領域に存在する検索対象情報を外部より入手する入手手段と、入手手段で入手した検索対象情報を基に記憶手段に記憶された検索対象情報を領域毎に更新する更新手段とを備えている。この構成により、検索対象情報を、必要な領域毎に、情報記憶手段に効率よく更新記憶することができる。
【0008】
また、本発明の情報更新システムは、入手手段が、領域の情報を情報センタに送信する送信手段と、情報センタにおいて領域の情報に基づいて引き出され送信された領域に存在する検索対象情報を受信する受信手段とを備えている。この構成により、更新に必要な検索対象情報をそれぞれ情報センタより送受信手段で容易に得ることができる。
【0009】
また、本発明の情報更新システムは、入手手段が、領域の情報を情報センタに送信する送信手段と、情報センタにおいて領域の情報に基づいて引き出された領域に存在する検索対象情報を記憶する携帯可能なメモリとを備えている。この構成により、送受信部で送受信が不可能な場合でも、携帯可能なメモリによって更新に必要な検索対象情報を容易に得ることができ、情報記憶手段に記憶された検索対象情報を容易に更新することができる。
【0010】
また、本発明の情報更新システムは、入手手段によって入手される検索対象情報には、それぞれ追加または削除の情報が付与されており、更新手段は、追加または削除の情報を基に更新を行なう構成とした。この構成により、必要な場合は追加、不要な場合は削除と、それぞれ正確に容易に検索対象情報を更新することができる。
【0011】
また、本発明の情報更新システムは、領域が緯度、経度によって区切られた領域である構成とした。この構成により、領域を緯度、経度によって予め区切られた領域毎に容易に正確に指定することができる。
【0012】
また、本発明の情報更新システムは、領域が行政区画である構成とした。この構成により、都道府県、市区町村、大字、小字、丁目、番地、号などの行政区画でその領域を指定することができ、その領域の指定が著しく容易になる。
【0013】
また、本発明の情報更新システムは、入力手段が、領域のほかに、入手すべき情報の属性、数、情報のサイズのうち、少なくとも1つの限定情報を指定可能に構成され、入手手段によって入手される情報が、限定情報に応じて限定される構成とした。この構成により、更新に必要な情報を任意に限定することができ、その更新作業を容易にするという作用を有する。
【0014】
また、本発明の情報更新システムは、情報記憶手段に記憶された検索対象情報のバージョンを取得する手段を備え、送信手段が、入力手段で指定された領域に存在する検索対象情報のバージョンを、領域の情報とともに情報センタに送信する構成とした。この構成により、情報センタより入手する更新に必要な情報を自己が保有する情報のバージョンより新しいバージョンのものに限定することができ、不要な古いバージョンの情報を入手しなくてもよいという作用を有する。
【0015】
また、本発明の情報更新システムは、検索対象情報が、検索種別毎に階層構造を有する索引情報ファイル及び前記領域毎に分けられたオブジェクト情報ファイルのうち少なくとも一方からなる構成とした。この構成により、検索対象情報を、領域毎に管理したり、検索種別毎に管理して、更新もそれぞれ別に行うことができる。
【0016】
また、本発明の情報更新システムは、索引情報ファイル及びオブジェクト情報ファイルはそれぞれ、情報を記録したレコード部とレコード部にアクセスするためのアドレス情報を含むインデックス部とを有し、更新手段は、レコード部の更新に応じてアドレス情報を更新するように構成されている。この構成により、検索対象情報が一部更新された場合でも、ファイルの書き替え量を最小限に抑えて情報の更新が可能になる。
【0017】
また、本発明の情報更新システムは、索引情報ファイルに基づき特定の検索対象を検索する検索手段を備え、検索手段は、索引情報ファイルのインデックス部に検索対象を示すコードがあるかどうかを判断する判断手段と、コードがあったとき、インデックス部から検索対象が記録されたレコード部分のアドレス情報を読み取り、アドレス情報に記録された情報をレコード部から読み取る読み取り手段と、読み取り手段によって読み取られた情報を表示する表示手段とを備えている。この構成により、本発明の情報更新システムを利用して所望の検索を行うことができ、検索結果を利用者に提示できる。
【0018】
さらに、本発明の情報更新システムは、検索手段が、表示手段によって表示された情報の中から少なくとも一つの情報が選択されたとき、さらに下位の索引情報ファイルから検索を開始する構成とした。この構成により、索引情報を大分類から中分類、小分類へと順に指定して検索対象が含まれる索引情報ファイルを正確にたどることができ、それらをそのまま、入力手段の指示情報に使用したり、情報の検索に利用したりすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態における情報更新システムについて、図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施の形態における情報更新システムの概略ブロック図である。図1に示すように、本発明の一実施の形態における情報更新システムは、情報を入手し活用する情報端末10と、この情報端末10に情報を提供する情報センタ20とで構成されている。そして、情報端末10は、入力部11と、表示部12と、任意に書換え可能な情報記憶部13と、情報センタ20との間で情報の送受信を行なう送受信部15と、これらを制御する制御部14とを備えており、また、情報センタ20は、センタ側情報記憶部21と、情報端末10と情報の送受信を行なうセンタ側送受信部23とこれを制御するセンタ側制御部22とを備えている。
【0021】
本実施の形態では、情報端末10側の情報記憶部13に、CD−ROMやDVD−ROMなどに記憶されたオブジェクト情報や索引情報などが記憶され、必要に応じて、情報センタ20側から得られたオブジェクト情報や索引情報などがそれぞれ記憶されることになる。
【0022】
以下、図2を用いて、情報端末10側の情報記憶部13及び情報センタ20側の情報記憶部21にそれぞれ記憶されるオブジェクト情報、索引情報の構成について、具体的に説明する。
【0023】
図2(a)、(b)は、情報記憶部13、21に記憶されるオブジェクト情報、索引情報などの検索対象情報の構成の概略を示すものであり、索引情報は、施設、電話、住所などの各情報の種別毎にそれぞれ大分類から小分類に分けてそれぞれのレベル毎にファイル化され、オブジェクト情報は、領域毎に分けられてファイル化されている。
【0024】
図2(a)は、施設、電話といった種別毎に階層化された索引情報ファイルと、それぞれの種別に対応する施設情報その他の情報を含むオブジェクト情報ファイルとを有する検索対象情報ファイルの例であり、図2(b)は、住所の索引情報ファイルのみからなる例である。本願発明はいずれの構成にも適用可能である。
【0025】
索引情報は、図3に示すように、例えば、種別が施設の場合、大分類で、食料品販売、燃料販売などと分類し、中分類で、コンビニ、ガソリンスタンドなどと分類し、小分類でA社、B社、X社、Y社などと分類している。そして、電話の場合は、大分類で市外局番、中分類で市内局番、小分類で加入者番号と言うように分類し、また、住所の場合には、レベル1で都道府県、レベル2で市区町村、レベル3で大字、レベル4で小字、レベル5で丁目、番地、号などにそれぞれ分類しファイル化している。図3中に示すように、大分類、中分類、小分類は、それぞれレベル1〜3と対応しており、階層の上下関係を示している。
【0026】
オブジェクト情報は、例えば、具体的な施設の名称、位置、属性のほか、営業時間、内容、電話番号、その他の情報を含んでおり、図4に示すように、緯度、経度で等間隔に分割して各領域400を決定したり、市区町村などのように行政区画で各領域を決定したりして、領域毎にファイル化している。図4においては、神奈川県内を縦横にそれぞれ6等分した36個の領域400に区切った場合を例示しており、コンビニエンスストア401、ガソリンスタンド402、駐車場403、郵便局404、学校405の分布が示されている。
【0027】
図5〜図8は、これらのファイル化された索引情報、オブジェクト情報のより具体的な例を示すものであり、図5は、図2に示した施設索引用小分類のファイル、図6は、図2に示した領域毎のオブジェクト情報のファイル、図7は、図2に示した住所索引用都道府県ファイル、図8は、図2に示した住所索引用市区町村ファイルの具体例をそれぞれ示している。
【0028】
図5〜図8に示すように、各ファイルには、それぞれインデックス部分とレコード部分とを有し、インデックス部分には、上位レベルコードとオフセットコードとが記憶され、レコード部分には、分類された施設や住所の名称と、その施設や住所の名称にそれぞれ付与されたコードと、その施設や住所の位置を表す緯度、経度と、更には、施設の場合、その施設の分類名等よりなる属性と、その他の情報がそれぞれ記憶されている。その他の情報欄には、施設の開店時間その他の施設特有の情報が記憶されている。
【0029】
次に、本発明の一実施の形態について、その動作を説明する。
【0030】
図9〜図11は、本発明の一実施の形態における情報更新システムを用いて情報更新を行なう場合の動作を示す流れ図である。
【0031】
情報端末10の情報記憶部13には、先に説明したように、地図情報の他に、オブジェクト情報、索引情報がそれぞれ記憶されているが、これらの情報は、時々刻々変化しており、更新が必要である。
【0032】
まず、更新の大まかな流れについて説明する。更新が必要な場合、情報端末10をまず更新モードに設定し、入力部11を用いて、更新したい情報の領域または索引を指定する(ステップ601)。更新したい領域の指定は、入力部11を用いて直接、緯度、経度などを入力し指定しても良いし、都道府県や市区町村などの行政区画の名称を入力して指定しても良い。
【0033】
また、索引の指定は、種別毎にレベルを入力し指定しても良いし、あるレベルを一括指定するようにしてもよい。いずれの場合も、領域または索引を指定するパラメータとして、入力部11を用いて送信操作を行なうと、そのパラメータが送受信部15を介して情報センタ20側に送信される(ステップ602)。以下、図9については、領域が指定された場合を例に説明する。
【0034】
情報センタ20側に送信された領域を指定するパラメータは、情報センタ20側の送受信部23で受信され(ステップ603)、制御部22に入力される。制御部22では、入力された領域または索引を指定するパラメータから、指定された領域を算出し(ステップ604)、その指定された領域のオブジェクト情報または索引情報をそれぞれ情報記憶部21に記憶されたオブジェクト情報または索引情報から抽出する(ステップ605)。そして、抽出されたオブジェクト情報、索引情報は、更新区分情報を付与してそれぞれ送受信部23を介して情報端末10側に送信される(ステップ606)。更新区分情報については後に詳述する。
【0035】
情報センタ20から、抽出されたオブジェクト情報、索引情報がそれぞれ送信されると、それらのオブジェクト情報、索引情報が、それぞれ情報端末10側の送受信部15で受信され(ステップ607)、制御部14の制御の基で、情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報または索引情報がそれぞれ先に受信したオブジェクト情報、索引情報に更新され記憶される(ステップ608)。
【0036】
以下、情報端末側での更新、記憶動作(ステップ608)について、図10を用いて詳細に説明する。送受信部15を介して情報センタ20側からオブジェクト情報または索引情報を受信すると、これらの受信した情報(取得情報)が制御部14において予め情報記憶部13に記憶された情報(保持情報)と互いに比較される(ステップ701)。比較の結果、各情報に付与されたコードが同一でなかった場合(ステップ702のN)には、取得した情報がそのまま情報記憶部13に追加され(ステップ703)、記憶される(ステップ704)。
【0037】
そして、取得した情報のコードが予め情報記憶部13に記憶された情報のコードと同一であった場合(ステップ702のY)には、取得した情報に情報センタ20側で付与された更新区分情報に基づいて、制御部14がその取得した情報を統合するか、削除するかの判断を自動的に行なう(ステップ705)。
【0038】
ここで、情報センタ20側で付与される更新区分情報とは、情報センタ20側で情報を更新したとき、その情報がどのような状況において更新されたかを表す情報であり、この更新区分情報は、情報センタ20側で情報が更新される毎に、それぞれその更新された情報に付与されるものである。
【0039】
具体的には、コードに変更はないが名称に変更があった、あるいは、コードや名称に変更はないがその中身が少なくとも一部変更になったというような場合には統合、そうでなく、コードは変更ないが実体がなくなったというような場合には削除というように、それぞれ更新された情報に更新区分情報が付与される。そして、その更新区分情報は、取得したオブジェクト情報や索引情報にそれぞれ付与されているため、情報端末10側の制御部14は、この更新区分情報を用いて統合か、削除かの判断を実行する(ステップ705)。
【0040】
判断の結果、統合であった場合には、情報記憶部13に記憶された情報に、取得した情報を統合し、情報記憶部13に記憶する(ステップ704)。そして、削除であった場合には、情報記憶部13に記憶された情報をそのまま削除する(ステップ707)。
【0041】
このように、本実施の形態では、情報センタ20側で更新された情報に更新区分情報を付与しており、更新された情報を情報端末10側で受信した場合には、その情報に付与された更新区分情報を用いて情報の更新を正確に行なうことができる。
【0042】
そして、このような情報の更新は、図11に示すように、まず、全てのオブジェクト情報について実行され(ステップ801)、引き続いて、全ての索引情報について実行される(ステップ802〜805)。すなわち、全てのオブジェクト情報について、図10に示す手順で、情報の更新が実行されると、次に、索引情報のレベルiが認識され、変数iに索引情報のレベル値(住所の場合レベルi=5、施設、電話の場合はレベルi=3)が代入され(ステップ802)、そのレベルの索引情報が、全てのオブジェクト情報と同様、図10に示す手順で、情報の更新が実行される(ステップ803)。そして、そのレベルiの索引情報が更新されると、次に、索引情報のレベルiを1減じ(ステップ804)、その減じたレベルiの索引情報について、図10に示す手順で、情報の更新を行ない、iが0になるまで、同じ動作を繰り返す(ステップ805)。このようにして、本実施の形態では、取得したオブジェクト情報、索引情報を基にして、情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報、索引情報をそれぞれ全て最新のものに更新する。
【0043】
なお、本実施の形態では、領域(または索引)を指定して、その領域の全てのオブジェクト情報または索引情報を取得し、更新するようにしているが、領域以外にも、情報の属性、情報のサイズなども指定し、これらに合致したオブジェクト情報、索引情報のみを取得し、更新するようにしても良い。
【0044】
図12は、このような情報の属性、サイズなどを指定できるように構成した他の実施の形態における情報更新システムの動作を示すフローチャート図であり、次に、この実施の形態について、その動作を詳細に説明する。なお、本実施の形態の構成は、図1と同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0045】
図12に示すように、情報端末10の入力部11を用いて、領域のほかに、取得したい情報の属性(例えば、コンビニ、ガソリンスタンドなどの施設の分類を表す情報など)、取得できる情報の数(情報数、ファイル数など)、情報のサイズ(情報の全容量、あるいは、通信時に許容される通信許容容量など)などのうち、少なくとも1つ(以下、指定情報という)を指定できるように構成されており、情報端末10の入力部11を用いて、これらを指定すると(ステップ901)、情報端末10の制御部14が、先に指定した領域、指定情報などの自己が保有するオブジェクト情報、索引情報の版数や取得時期などのバージョンを表す情報(以下、バージョン情報という)を、それぞれ情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報、検索情報に付随した情報より取得し(ステップ902)、そのバージョン情報を、先に指定した領域情報や指定情報と共にそれぞれ送受信部15を介して情報センタ20側に送信する(ステップ903)。
【0046】
バージョン情報と共に、指定された領域情報や指定情報がそれぞれ送受信部15を介して情報センタ20側に送信されると、これらの情報が情報センタ20のセンタ側送受信部23で受信され(ステップ904)、センタ側制御部22に入力される。センタ側制御部22は、入力されたバージョン情報や、領域情報、指定情報に基づいて、そのバージョンより最新のバージョンの指定された領域、指定のオブジェクト情報、索引情報をそれぞれセンタ側情報記憶部21より抽出する(ステップ905)。
【0047】
情報端末10側で、領域のほかに、取得したい情報の属性を指定した場合には、その指定された属性のオブジェクト情報、索引情報が、取得できる情報の数を指定した場合には、その数のオブジェクト情報、索引情報がそれぞれセンタ側情報記憶部21より抽出される。
【0048】
そして、取得できる情報のサイズが情報端末10側で指定さていた場合(ステップ906のY)には、センタ側情報記憶部21より抽出された情報のサイズが算出され(ステップ907)、その算出された情報のサイズが指定された情報のサイズ内かどうか判断される(ステップ908)。
【0049】
算出された情報のサイズが指定された情報のサイズ内である場合(ステップ908のY)には、抽出された情報(オブジェクト情報、索引情報)がそのまま出力され(ステップ909)、センタ側送受信部23を介して情報端末10側に送信される(ステップ910)。
【0050】
算出された情報のサイズが指定された情報のサイズよりも大きい場合(ステップ908のN)には、抽出された情報を携帯可能なメモリに記憶して情報端末10の所有者に別途届けることを考慮して、情報センタ20側に携帯可能なメモリが接続されているかどうかをセンタ側制御部22が自動的に判断する(ステップ911)。
【0051】
判断の結果、携帯可能なメモリが接続されていなかった場合(ステップ911のN)には、情報取得不可である旨の情報を出力し(ステップ912)、その情報を、送受信部23を介して情報端末10側に送信する(ステップ910)。携帯可能なメモリが接続されていた場合(ステップ911のY)には、センタ側情報記憶部21より抽出された情報を携帯可能なメモリに記憶し(ステップ913)、その記憶した旨の情報を、送受信部23を介して情報端末10側に送信する(ステップ910)。
【0052】
情報端末10側では、情報センタ20からのこれらの情報を、送受信部15を介して受信し(ステップ914)、それぞれの情報に応じて次のとおり処理する。すなわち、受信した情報がセンタ側情報記憶部21より抽出されたオブジェクト情報、索引情報である場合には、これらの情報を基に、情報端末10側の情報記憶部13に記憶されたオブジェクト情報、索引情報を、それぞれ図10に示したのと同じように更新、記憶する(ステップ915)。
【0053】
そして、受信された情報が、情報取得不可である旨の情報であったり、携帯可能なメモリに記憶した旨の情報であったりした場合には、これらを表示部12に表示し(ステップ916)、それぞれその旨を情報端末10の所有者に知らせるようにする。
【0054】
このように、本実施の形態によれば、領域のみならず、取得したい情報の属性、数、サイズなどを任意に指定することができ、不要な情報の取得を少なくし、より一層効率を上げることができる。特に、バージョンは、自動的に取得し指定することができるため、いちいち覚えていたり、入力部より入力したりする必要がなく、その指定が非常に容易であり、かつ、正確である。
【0055】
ところで、以上説明した2つの実施の形態に共通する部分である、情報の更新、及び、検索の手順について、以下に具体例を用いて説明する。
【0056】
まず、情報の更新について、その具体例を説明する。図13に示すように、情報端末10において、元々保有していた住所の元索引情報ファイル(A)(インデックス(A)、レコード(A)を含む。)には、「さいたま市」が存在しなかったとする。このとき、情報センタ20より新たな追加索引情報ファイル(B)(インデックス(B)、レコード(B)を含む。)を入手し、その中に「さいたま市」が含まれていたとすると、これらの情報は、情報端末10において、次の通り更新される。
【0057】
すなわち、情報端末10の制御部14は、まず、追加索引情報ファイル(B)と元索引情報ファイル(A)のレコード部分のコード同士を比較し、その結果から、追加の情報が「埼玉県さいたま市(コード2591)」であることを認識する。そして、元索引情報ファイル(A)のインデックス部分に記憶された県名(上位レベルコード2500)を先頭から順に照合して埼玉県の位置を抽出し、その位置のオフセットコードから、レコード部分において「埼玉県」の市が登録されている部分の先頭アドレスを抽出する。
【0058】
なお、オフセットコードには、対応する上位レベルコードの内容が書きこまれているレコード部分の先頭アドレスがわかるような情報が記録されている。つまり、オフセットコードを参照すれば、それぞれの上位レベルコードに対応するデータがレコード内のどこに記録されているかがわかるようになっている。オフセットコードには、例えば、基準のアドレスからのオフセット値が記録されていることもあり、必ずしも絶対的なアドレスが記録されている必要はない。
【0059】
そして、この抽出された先頭の市(図13の例では上尾市)から順に「埼玉県」の各市を照合し、この実施の形態では、あいうえお順に各市が登録されているので、その順であれば「さいたま市」がどの位置に入るかを検索する。
【0060】
「さいたま市」が挿入される位置が検索されれば、その位置に図13の更新後の索引情報ファイル(C)中のレコード(C)に示すように「さいたま市」のデータを挿入し、インデックス部分の「埼玉県」より以降の「佐賀県」から「和歌山県」の全てのオフセットコード内に記録されている先頭アドレスの情報を「さいたま市」のデータ量に相当する分だけずらすようにする(図中の例では1ずらしている)。このようにすることにより、新たに市区町村が生まれても、その情報を容易に更新することができる。
【0061】
次に、情報の検索について説明する。図14は、情報端末10において、情報記憶部13に記憶された情報を検索する場合の動作を示すフローチャート図である。情報記憶部13に記憶された情報は、先に説明した通りファイル化されており、具体的には、図5〜図8に示す通りである。したがって、ここでは、図7、図8に示す住所の索引情報ファイルを例にとって情報の検索を行なう場合の動作を説明する。
【0062】
情報の検索を行なう場合には、図14に示すように、まず、検索対象とする上位レベルコードを0に初期化する(ステップ1101)。そして、索引情報のレベルをiとした場合(ステップ1102)、そのレベルiの索引情報ファイルが存在するかどうかを判断する(ステップ1103)。
【0063】
図7に示す索引情報ファイルを例にとれば、索引情報ファイルのレベルは、「1」であるので、iが「1」であれば、レベルiの索引情報ファイルが図7として存在するということになる。
【0064】
レベルiの索引情報ファイルが存在すると、その索引情報ファイルのインデックス部分に記憶された情報を読み込み(ステップ1104)、そのインデックス部分にいくつのインデックスが存在するかその数jを算出する(ステップ1105)。そして、そのインデックスの上位レベルコードを順に読み取り、そのコードが検索対象の上位レベルコードと同一であるかどうかを判断する(ステップ1106)。
【0065】
この判断は、インデックス部分の上位レベルコードが検索対象の上位レベルコードと同一でなければ、先に算出したインデックスの数jになるまで継続する。
【0066】
先に算出したインデックスの数jになるまで継続しても、検索対象の上位レベルコードと同一のものがない場合は、リスト選択以外のユーザ選択画面を表示し、指令に応じた処理を実行する(ステップ1113)。また、検索対象の上位レベルコードと同一の上位レベルコードを持ったインデックスが存在した場合には、そのインデックスからオフセットコードを取得する(ステップ1107)。
【0067】
オフセットコードが取得されれば、そのオフセットコードを基にして該当するレコード部分の情報を読み取り(ステップ1108)、それを表示部12にリストとして表示する(ステップ1109)。表示に際しては、一覧で表示してもよいが、順にスクロール表示しても良い。
【0068】
ここで、図7に示す索引情報ファイルを例にとれば、インデックスの数は「1」であり、そのインデックスの上位レベルコードは、「0」である。したがって、インデックスの上位レベルコードは、先に初期化した対象の上位レベルコード「0」と同一であり、そのインデックスのオフセットコード「1」が読み取られることになる。そして、このオフセットコード「1」に基づいて、該当するレコード部分の情報、すなわち、愛知県から和歌山県までの情報が表示部12にリストとして表示されることになる。
【0069】
このようにして、レコード部分の情報がリストとして表示部12で表示されれば、その表示されたリストを基に任意のものを選択したり、あるいは、別の情報、指令を任意に選択したりする(ステップ1110)。
【0070】
表示部12に表示されたリストからその1つ(例えば、図7に示す索引情報において、1つの県)を選択した場合(ステップ1111のY)には、索引情報のレベルiに1を加算し(ステップ1112)、再び、ステップ1102に戻って同様の動作を繰り返す。したがって、この場合には、索引情報のレベルが1つ大きい、図5〜図8の例で言えば、図8で示す市区町村レベルの索引情報ファイルに移行し、同様の動作を繰り返すことになる。
【0071】
なお、表示部12に表示されたリストから選択しないで、別の情報、指令を選択した場合には、その選択された情報、指令にしたがって別の動作、処理を行なう(ステップ1113)。
【0072】
このように、本実施の形態のよれば、情報がファイル化されて記憶されており、それぞれのファイルにインデックス部分とレコード部分とを有し、これらのインデックス部分の情報に基づいて、それぞれレコード部分の情報を引き出し表示するようにしており、表示された情報から任意のものを選択すれば、次のレベルの情報を順次表示することができ、希望の情報を容易に選択、検索することができる。
【0073】
すなわち、本実施の形態によれば、希望の情報を順次表示、選択して検索することができ、得られた情報、コードをそのまま入力部11からの条件入力(領域や属性などを指定する入力)として利用したり、オブジェクト情報の検索条件の入力として利用したりすることができ、これらの入力を容易かつ正確にすることが可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上、本発明の情報更新システムによれば、索引情報、オブジェクト情報を、共に新しいものに更新して情報記憶手段に記憶することができ、情報記憶手段に記憶された索引情報、オブジェクト情報を適宜に有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における情報更新システムの概略ブロック図
【図2】本発明の一実施の形態における情報更新システムで使用する索引情報、オブジェクト情報の概略構成図であり、(a)は、施設、電話種別毎に階層化された索引情報ファイルとオブジェクト情報ファイルとを有する検索対象情報ファイルの構成図(b)は、住所の索引情報ファイルのみからなる検索対象情報ファイルの構成図
【図3】本発明の一実施の形態における情報更新システムで使用する索引情報の分類例を示す図
【図4】本発明の一実施の形態における情報更新システムで使用するオブジェクト情報の領域例を示す図
【図5】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の施設(小分類)の検索情報ファイルの一例を示す図
【図6】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の領域毎のオブジェクト情報ファイルの一例を示す図
【図7】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の都道府県レベルの索引情報ファイルの一例を示す図
【図8】本発明の一実施の形態における情報更新システムのファイル化された索引情報、オブジェクト情報の市区町村レベルの索引情報ファイルの一例を示す図
【図9】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第1の流れ図
【図10】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第2の流れ図
【図11】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第3の流れ図
【図12】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第4の流れ図
【図13】本発明の一実施の形態における情報更新システムを用いて具体的に情報の更新を行なう例を示す図
【図14】本発明の一実施の形態における情報更新システムの動作を説明する第5の流れ図
【符号の説明】
10 情報端末
11 入力部
12 表示部
13 情報記憶部
14 制御部
15 送受信部
20 情報センタ
21 センタ側情報記憶部
22 センタ側制御部
23 センタ側送受信部
Claims (12)
- 検索対象情報を記憶する記憶手段と、地図上の領域を指定する入力手段と、前記入力手段で指定された領域に存在する検索対象情報を外部より入手する入手手段と、前記入手手段で入手した検索対象情報を基に前記記憶手段に記憶された検索対象情報を前記領域毎に更新する更新手段とを備えたことを特徴とする情報更新システム。
- 前記入手手段は、前記領域の情報を情報センタに送信する送信手段と、前記情報センタにおいて前記領域の情報に基づいて引き出され送信された前記領域に存在する検索対象情報を受信する受信手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の情報更新システム。
- 前記入手手段は、前記領域の情報を情報センタに送信する送信手段と、前記情報センタにおいて前記領域の情報に基づいて引き出された前記領域に存在する検索対象情報を記憶する携帯可能なメモリとを備えたことを特徴とする請求項1記載の情報更新システム。
- 前記入手手段によって入手される前記検索対象情報には、それぞれ追加または削除の情報が付与されており、前記更新手段は、前記追加または削除の情報を基に更新を行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報更新システム。
- 前記領域が緯度、経度によって区切られた領域であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報更新システム。
- 前記領域が行政区画であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報更新システム。
- 前記入力手段が、前記領域のほかに、入手すべき情報の属性、数、情報のサイズのうち、少なくとも1つの限定情報を指定可能に構成され、前記入手手段によって入手される情報が、前記限定情報に応じて限定されることを特徴とする請求項1記載の情報更新システム。
- 前記情報記憶手段に記憶された検索対象情報のバージョンを取得する手段を備え、前記送信手段が、前記入力手段で指定された領域に存在する検索対象情報のバージョンを、前記領域の情報とともに前記情報センタに送信することを特徴とする請求項1記載の情報更新システム。
- 前記検索対象情報は、検索種別毎に階層構造を有する索引情報ファイル及び前記領域毎に分けられたオブジェクト情報ファイルのうち少なくとも一方からなることを特徴とする請求項1に記載の情報更新システム。
- 前記索引情報ファイル及び前記オブジェクト情報ファイルはそれぞれ、情報を記録したレコード部と前記レコード部にアクセスするためのアドレス情報を含むインデックス部とを有し、前記更新手段は、前記レコード部の更新に応じて前記アドレス情報を更新するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の情報更新システム。
- 前記索引情報ファイルに基づき特定の検索対象を検索する検索手段を備え、前記検索手段は、前記索引情報ファイルのインデックス部に前記検索対象を示すコードがあるかどうかを判断する判断手段と、前記コードがあったとき、前記インデックス部から前記検索対象が記録されたレコード部分のアドレス情報を読み取り、前記アドレス情報に記録された情報を前記レコード部から読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段によって読み取られた情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする請求項10に記載の情報更新システム。
- 前記検索手段は、前記表示手段によって表示された情報の中から少なくとも一つの情報が選択されたとき、さらに下位の索引情報ファイルから検索を開始することを特徴とする請求項11記載の情報更新システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173757A JP2004020303A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 情報更新システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=31172908
Family Applications (1)
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JP2002173757A Withdrawn JP2004020303A (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 情報更新システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004020303A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274740A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 案内情報検索装置およびこれを用いた案内情報検索システム |
JP2005308708A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-11-04 | Clarion Co Ltd | ナビゲーション装置 |
JP2009211460A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Mba:Kk | 施設データ更新システムおよびナビゲーション装置 |
JP2010267074A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Ntt Docomo Inc | 訪問パターン抽出サーバ、訪問パターン抽出システム及び訪問パターン抽出方法 |
-
2002
- 2002-06-14 JP JP2002173757A patent/JP2004020303A/ja not_active Withdrawn
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