[go: up one dir, main page]

JP2004018430A - 殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体 - Google Patents

殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004018430A
JP2004018430A JP2002173805A JP2002173805A JP2004018430A JP 2004018430 A JP2004018430 A JP 2004018430A JP 2002173805 A JP2002173805 A JP 2002173805A JP 2002173805 A JP2002173805 A JP 2002173805A JP 2004018430 A JP2004018430 A JP 2004018430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tetrazole
alkyl
formula
methyl
optionally substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002173805A
Other languages
English (en)
Inventor
Koki Watanabe
渡辺 幸喜
Jun Mihara
三原 純
Akihiko Yanagi
柳 顯彦
Yuichi Otsu
大津 悠一
Katsuhiko Shibuya
渋谷 克彦
Akira Emoto
江本 暁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Priority to JP2002173805A priority Critical patent/JP2004018430A/ja
Priority to AU2003242682A priority patent/AU2003242682A1/en
Priority to PCT/EP2003/006170 priority patent/WO2003106436A1/en
Publication of JP2004018430A publication Critical patent/JP2004018430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D257/00Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D257/02Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D257/04Five-membered rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】高い殺センチュウ活性を有し且つ作物に対して薬害を示さない新規なテトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体を提供する。
【解決手段】式
Figure 2004018430

式中、
Rはアルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよいアラルキルを示し、そして
nは1又は2を示す、
で表わされるテトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体及びその殺センチュウ剤としての利用。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なテトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体及びその殺センチュウ剤としての利用に関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第3,513,172号明細書には、ある種のトリフルオロブテニル化合物が殺センチュウ活性を有することが記載されており、また、特表昭63−500037号公報には、ある種のポリハロアルケン化合物が殺センチュウ活性を有することが記載されている。更に、英国特許公開第2,293,380号明細書には、ある種のヘテロ環式化合物が殺センチュウ活性を有すること、また、WO95/4727パンフレットには、殺センチュウ性フルオロアルケニルチオヘテロ環誘導体の製法、そしてWO95/24403パンフレットには、4,4−ジフルオロブテニル化合物が殺センチュウ活性を有することが記載されている。
【0003】
【発明の開示】
本発明者らは、今回、下記式(I)で表わされるテトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体が優れた殺センチュウ活性を有することを見い出した。
【0004】

【0005】
【化2】
Figure 2004018430
【0006】
式中、
Rはアルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよいアラルキルを示し、そして
nは1又は2を示す。
【0007】
上記式(I)の化合物は、例えば、下記の製法a)により合成することができる。
製法a):式
【0008】
【化3】
Figure 2004018430
【0009】
式中、Rは前記定義のとおりである、
で表される化合物を酸化する方法。
【0010】
本発明の式(I)の化合物は、強力な殺センチュウ活性を有しており、且つ各種作物に対して良好な親和性を現わす。
【0011】
本発明によれば、式(I)の化合物は、驚くべきことには、前記の公知文献に記載の本発明の化合物に類似する化合物と比較し、極めて卓越した殺センチュウ作用を現わす。
【0012】
本明細書において、「ハロゲン」は、フルオル、クロル、ブロム又はヨードを示し、好ましくはフルオル、クロル又はブロムを示し、特に好ましくはクロル又はブロムを示す。
【0013】
「アルキル」、「アルコキシ」及び「アルキルチオ」のアルキル部分は、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等の直鎖状又は分枝状のアルキルを示し、好ましくはC1−8アルキル、より好ましくはC1−6アルキルを示し、そして特に好ましくはC1−4アルキルを示す。
【0014】
「ハロアルキル」は上記の「ハロゲン」で置換された上記の「アルキル」であり、好ましくはモノ−、ジ−又はトリ−フルオル、クロル及び/又はブロム置換されたC1−4アルキルを示し、特に好ましくは2−クロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル又は3−ブロモプロピルを示す。
【0015】
「アルコキシアルキル」及び「アルキルチオアルキル」は、アルキル部分が上記で説明した「アルキル」、「アルコキシ」及び「アルキルチオ」のアルキル部分と同様のものであることができ、好ましくはC2−8(総炭素数)アルコキシアルキル及びC2−8(総炭素数)アルキルチオアルキルを示し、より好ましくはC2−6(総炭素数)アルコキシアルキル及びC2−6(総炭素数)アルキルチオアルキルを示し、特に好ましくは2−メトキシエチル、2−エトキシエチル又は2−メチルチオエチルを示す。
【0016】
「アルケニル」は、ビニル、アリル、1−プロペニル、1−、2−もしくは3−ブテニル等のアルケニルを示し、好ましくはC3−4アルケニルを示し、特に好ましくはアリル又は2−ブテニルを示す。
【0017】
「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等のシクロアルキルを示し、好ましくはC3−6シクロアルキルを示し、そして特に好ましくはシクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを示す。
【0018】
「アラルキル」は、アリール部分がフェニル又はナフチルであり且つアルキル部分がメチル又はエチルである、ベンジル、フェネチル、α−メチルベンジル、α−もしくはβ−ナフチルメチル、α−もしくはβ−ナフチルエチル等のC7−12(総炭素数)アラルキルを示し、好ましくはベンジルを示す。
【0019】
本発明の式(I)の化合物において、
RがC1−8アルキル、C2−6アルケニル、C1−4ハロアルキル、C2−6(総炭素数)アルコキシアルキル、C2−6(総炭素数)アルキルチオアルキル、C3−8シクロアルキル、置換されていてもよいフェニルを示し(ここで置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ及びC1−4ハロアルキルからなる群より選ばれる同一もしくは異なる少なくとも1つを示す)、又は置換されていてもよいベンジルを示し(ここで置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ及びC1−4ハロアルキルからなる群より選ばれる同一もしくは異なる少なくとも1つを示す)、そして
nが1又は2を示す、
場合の化合物を好適なものとして挙げることができる。
【0020】
中でも、式(I)の化合物において、
Rがメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2−クロロエチル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−ブロモプロピル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−メチルチオエチル、アリル、2−ブテニル、置換されていてもよいフェニルを示し(ここで置換基はフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ及びメチルチオからなる群より選ばれる同一もしくは異なる1〜2個を示す)、又は置換されていてもよいベンジルを示し(ここで置換基はフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はメチルチオを示す)、そして
nが1又は2を示す、
場合の化合物が特に好適である。
【0021】
本発明の式(I)の化合物を製造するための製法a)は、原料として、例えば、1−メチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾールを用い、そして酸化剤としてm−クロロ過安息香酸を用いる場合、下記の反応式で表わすことができる。
【0022】
【化4】
Figure 2004018430
【0023】
前記製法a)において原料として用いられる式(II)の化合物は、式
【0024】
【化5】
Figure 2004018430
【0025】
式中Rは前記定義のとおりである、
で表わされる化合物を4−ブロモ−1,1,2−トリフルオロ−1−ブテンと反応させる方法により、容易に得ることができる。
【0026】
上記の式(III)の化合物は、例えば、Can. J. Chem.,37巻,101−105頁、1959年に記載の公知化合物を包含し、また、特開昭53−50169号公報、特開昭60−222489号公報等に記載の方法に従って容易に合成することができる。
【0027】
式(II)の化合物を製造するための上記反応は、適当な希釈剤の存在下で実施することができ、その際に使用しうる希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン等;エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジ−iso−プロピルエーテル、ジブチルエーテル、プロピレンオキサイド、ジオキサン、テトラヒドロフラン等;ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等;ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等を挙げることができる。
【0028】
反応は酸結合剤の存在下で行なうことができ、その際に使用しうる酸結合剤としては、例えば、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩およびアルコラート等や、第3級アミン類、例えば、トリエチルアミン、ジエチルアニリン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジ−アザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジ−アザビシクロ[5,4,0]ウンデク−7−エン(DBU)等を挙げることができる。
【0029】
反応は実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約0〜約180℃、好ましくは約20〜約120℃の範囲内の温度が適当である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧下または減圧下で実施することもできる。
【0030】
そして、例えば、式(III)の化合物1モルに対し、0.8〜1.5モルの4−ブロモ−1,1,2−トリフルオロ−1−ブテンを1〜1.3モルの酸結合剤、例えば炭酸カリウムの存在下に、希釈剤、例えばアセトニトリル中で加熱還流下に反応させることにより、対応する式(II)の化合物を得ることができる。
【0031】
式(III)の化合物の代表例としては、例えば、5−メルカプト−1−メチルテトラゾール、1−エチル−5−メルカプトテトラゾール、1−シクロプロピル−5−メルカプトテトラゾール、1−アリル−5−メルカプトテトラゾール、1−ベンジル−5−メルカプトテトラゾール、1−(2−メトキシエチル)−5−メルカプトテトラゾール、5−メルカプト−1−フェニルテトラゾール、1−(2−クロロフェニル)−5−メルカプトテトラゾール等を挙げることができる。
【0032】
また、式(II)の化合物の製法におけるもう一つの原料の4−ブロモ−1,1,2−トリフルオロ−1−ブテンは、例えばWO86/07590パンフレットに記載されている既知の化合物である。
【0033】
式(II)の化合物の代表例としては、例えば、
1−メチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾ ール、
1−エチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾ ール、
1−シクロプロピル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ) テトラゾール、
1−アリル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾ ール、
1−(2−メトキシエチル)−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニ ルチオ)テトラゾール、
1−(2−クロロフェニル)−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニ ルチオ)テトラゾール
等を挙げることができる。
【0034】
製法a)において前記式(II)の化合物の酸化のために用いられる酸化剤としては、有機化学の分野で通常用いられるもの、例えば、過酸化水素水、m−クロロ過安息香酸、過酢酸、過安息香酸、マグネシウムモノペルオキシフタル酸、パーオキシモノ硫酸カリウム等を挙げることができる。
【0035】
前記製法a)の反応は適当な希釈剤の存在下に実施することができ、その際に使用しうる希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよい)、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素、エチレンクロライド、クロルベンゼン等;エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジ−iso−プロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等;アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、iso−プロパノール、ブタノール、エチレングリコール等;エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等;カルボン酸類、例えば、ギ酸、酢酸類等を挙げることができる。
【0036】
製法a)の反応は実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約−20〜約100℃、好ましくは約0〜約80℃の範囲内の温度が適当である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧下または減圧下で実施することもできる。
【0037】
製法a)を実施するにあたって、例えば、式(II)の化合物1モルに対し、0.8〜3モルのm−クロロ過安息香酸を、希釈剤、例えばメチレンクロライド中で室温において反応させることにより、対応する式(I)の目的化合物を得ることができる。
【0038】
本発明の式(I)の化合物は、センチュウ類に対し強力な防除作用を現わす。従って、それらは殺センチュウ剤として例えば農林業分野で有効に使用することができる。そして、本発明の式(I)の化合物は、作物に対して薬害を与えることがなく、有害センチュウ類に対して的確な防除効果を発揮することができる。
【0039】
本発明の式(I)の活性化合物を適用しうるセンチュウ類の例としては、例えば、ネグサレセンチュウ類(Pratylenchus spp.)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis Wollenweber)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines Ichinohe)、ネコブセンチュウ類(Meloidogyne spp.)、イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides basseyi Christie)、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus Xylophilus)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0040】
本発明の活性化合物は、それらの商業上有用な製剤の形態又はそれらの製剤から調製された使用形態で、他の活性化合物、例えば、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺カビ剤などとの混合剤として存在することもできる。ここで、殺虫剤としては、例えば、有機リン剤、カーバメート剤、カーボキシレート系薬剤、クロル化炭化水素系薬剤、クロロニコチニル系薬剤、微生物が生産する殺虫性物質等を挙げることができる。
【0041】
更に、本発明の活性化合物は、共力剤との混合剤としても存在することができ、かかる製剤及び使用形態は、商業上有用なものとして挙げることもできる。該共力剤はそれ自体活性である必要はなく、活性化合物の作用を増強するような化合物である。
【0042】
本発明の活性化合物の商業上有用な製剤又は使用形態における含有量は、広い範囲内で変えることができる。本発明の式(I)の活性化合物の使用時の濃度は、一般に0.000001〜100重量%、好ましくは0.00001〜1重量%の範囲内とすることができる。
【0043】
本発明の活性化合物は通常の製剤形態にすることができる。その形態としては、例えば、液剤、エマルジョン、水和剤、顆粒状水和剤、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペースト、粒剤、活性化合物浸潤−天然及び合成物、マイクロカプセル、くん蒸剤等を挙げることができる。
【0044】
これらの製剤は、それ自体既知の方法で製造することができ、例えば、活性化合物を、展開剤、即ち、液体状、液化ガス状又は固体状の希釈剤又は担体、並びに場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤と混合することによって製造することができる。展開剤として水を用いる場合には、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用することができる。
【0045】
液体状の希釈剤又は担体としては、例えば、芳香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類[例えば、シクロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留分等)]、アルコール類(例えば、ブタノール、グリコール及びそれらのエーテル、エステル等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)、水等を挙げることができる。
【0046】
液化ガス状の希釈剤又は担体は、常温常圧でガス状である物質を液化したものであり、その例としては、例えば、ブタン、プロパン、窒素ガス、二酸化炭素、ハロゲン化炭化水素類のよなエアゾール噴射剤等を挙げることができる。
【0047】
固体状の希釈剤としては、例えば、粉砕天然鉱物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルガイド、モンモリロナイト、珪藻土等)、粉砕合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミナ、ケイ酸塩等)などを挙げることができる。
【0048】
粒剤のための固体状担体としては、例えば、粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実殻、とうもろこしの穂軸、タバコの茎等)の細粒体等を挙げることができる。
【0049】
乳化剤及び/又は泡沫剤としては、例えば、非イオン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル(例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解生成物等を挙げることができる。
【0050】
分散剤には、例えば、リグニンサルファイト廃液、メチルセルロース等が包含される。
【0051】
固着剤も製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用することができ、使用しうる固着剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、天然及び合成ポリマー(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート等)などを挙げることができる。
【0052】
着色剤を使用することもでき、その着色剤としては、例えば、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー等)、アリザリン染料、アゾ染料又は金属フタロシアニン染料のような有機染料、そして更に、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜鉛などの金属の塩のような微量要素を挙げることができる。
【0053】
該製剤は、一般には、前記活性成分を0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内の割合で含有することができる。
【0054】
次に、本発明の化合物の製造及び用途を下記の実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれのみに限定されるべきものではない。なお、「部」は特にことわらない限り「重量部」である。
【0055】
【実施例】
合成例1
【0056】
【化6】
Figure 2004018430
【0057】
1−メチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール1.5g(6.69mmol)をジクロロメタン30mlに溶解し、m−クロロ過安息香酸(純度約70%)1.62g(9.37mmol)を少しずつ加えた。室温で8時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、1−メチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルスルフィニル)テトラゾール1.18gを得た。n 20=1.4730、収率73%
合成例2
【0058】
【化7】
Figure 2004018430
【0059】
1−メチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール1.5g(6.69mmol)をジクロロメタン30mlに溶解し、m−クロロ過安息香酸(純度約70%)3.23g(18.73mmol)を少しずつ加えた。室温で8時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に付し、1−メチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルスルホニル)テトラゾール0.64gを得た。n 20=1.4620、収率37%
上記合成例1〜2に記載の方法に準じて合成することのできる本発明の式(I)の化合物を下記の第1表に示す。なお、第1表には、合成例1〜2で得られた化合物も併せて示す。
【0060】
第1表中、Meはメチルを示し、Etはエチルを示し、n−Prはn−プロピルを示し、iso−Prはイソプロピルを示し、n−Buはn−ブチルを示し、sec−Buはsec−ブチルを示し、t−Buはtert−ブチルを示し、cy−Prはシクロプロピルを示し、cy−Penはシクロペンチルを示し、cy−Hexはシクロヘキシルを示し、Phはフェニルを示す。
【0061】
【表1】
Figure 2004018430
【0062】
【表2】
Figure 2004018430
【0063】
【表3】
Figure 2004018430
【0064】
合成参考例1
【0065】
【化8】
Figure 2004018430
【0066】
メルカプトメタノールナトリウム塩の15%水溶液27g(57mmol)に撹拌下シクロプロピルイソチオシアネート4.3g(44mmol)のエタノール溶液(5ml)を室温で少しずつ滴下した。混合溶液を室温で一晩撹拌した後、2N塩酸で酸性にし酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、N−シクロプロピル−S−メチル ジチオカーバメート6.2g(収率96%)を得た。
【0067】
次いで、得られたN−シクロプロピル−S−メチル ジチオカーバメート6.2g(42mmol)、アジ化ナトリウム3.3g(50mmol)、1N水酸化ナトリウム水溶液10滴及び水(50ml)の混合物を3時間加熱還流した後、反応溶液を酢酸エチルで洗浄した。次に水層を2N塩酸で酸性にし酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、5−メルカプト−1−シクロプロピルテトラゾール5.1gを得た。mp.126〜129℃、収率85%
合成参考例2
【0068】
【化9】
Figure 2004018430
【0069】
5−メルカプト−1−メチルテトラゾール2.32g(20mmol)、炭酸カリウム3.59g(24mmol)および4−ブロモ−1,1,2−トリフルオロ−1−ブテン4.54g(26mmol)をアセトニトリル50mlに懸濁し、8時間加熱還流した。沈殿物を濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:ジエチルエーテル=3:1)にて精製し、1−メチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール3.78gを得た。n 20=1.4793、収率94.6%
上記合成参考例2と同様の方法で得られる式(II)の化合物の代表例のいくつかを下記に例示する。
1−エチル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール(n 20:1.4727)、
1−シクロプロピル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール(n 20:1.4895)、
1−アリル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール(n 20:1.4837)、
1−(2−メトキシエチル)−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール(n 20:1.4750)、
1−(2−クロロフェニル)−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール(mp.66〜67℃)、
1−フェニル−5−(3′,4′,4′−トリフルオロ−3′−ブテニルチオ)テトラゾール(mp.85〜86℃)。
試験例1:ネコブセンチュウに対する試験(土壌ポット試験)
供試薬剤の調製:
活性化合物1部を軽石99部に含浸させ微粒剤とする。
試験方法:
上記のようにして調製した供試薬剤を、サツマイモネコブセンチュウの汚染土壌に10ppmの薬量になるように加え、均一に撹拌混合して1/5000アールのポットに充填した。それにトマト(品種:栗原)の種子を1ポットあたり約20粒播種し、温室内で栽培し、4週間後に根をそこなわないように抜き取り、以下の如くして根瘤指数及び防除効果を求めた。
被害度0:瘤をつくらない(完全な防除)
1:わずかに瘤をつくる
2:中程度に瘤をつくる
3:強度に瘤をつくる
4:最強度に瘤をつくる(無処理に相当する)
【0070】
【数1】
Figure 2004018430
【0071】
試験の結果、有効成分濃度10ppmで90%を越す防除効果を示す化合物の代表例として、例えば、No.1、2、3、12、19、22、42が挙げられる。
製剤例1(粒剤)
本発明化合物(No.1)10部、ベントナイト(モンモリロナイト)30部、タルク(滑石)58部及びリグニンスルホン酸塩2部の混合物に、水25部を加え、良く捏化し、押し出し式造粒機により10〜40メッシュの粒状とし、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
製剤例2(粒剤)
0.2〜2mmに粒径分布を有する粘土鉱物粒95部を回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに本発明化合物(No.1)5部を噴霧し均等にしめらせた後、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
製剤例3(乳剤)
本発明化合物(No.2)30部、キシレン55部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル8部及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウム7部を混合撹拌して乳剤とする。
製剤例4(水和剤)
本発明化合物(No.2)15部、ホワイトカーボン(含水無晶形酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合物(1:5)80部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部及びアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物3部を粉砕混合し、水和剤とする。
【0072】
【発明の効果】
本発明の新規な殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体は、上記実施例及び試験例に示したとおり、一般的製法により容易に合成することができ、殺センチュウ剤として有用な作用を発現する。

Claims (4)


  1. Figure 2004018430
    式中、
    Rはアルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよいアラルキルを示し、そして
    nは1又は2を示す、
    で表わされるテトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体。
  2. RがC1−8アルキル、C3−4アルケニル、C1−4ハロアルキル、C2−6(総炭素数)アルコキシアルキル、C2−6(総炭素数)アルキルチオアルキル、C3−8シクロアルキル、置換されていてもよいフェニルを示し(ここで置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ及びC1−4ハロアルキルからなる群より選ばれる同一もしくは異なる少なくとも1つを示す)、又は置換されていてもよいベンジルを示し(ここで置換基はハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキルチオ及びC1−4ハロアルキルからなる群より選ばれる同一もしくは異なる少なくとも1つを示す)、そして
    nが1又は2を示す、
    請求項1に記載の化合物。
  3. Rがメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2−クロロエチル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−ブロモプロピル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−メチルチオエチル、アリル、2−ブテニル、置換されていてもよいフェニルを示し(ここで置換基はフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ及びメチルチオからなる群より選ばれる同一もしくは異なる1〜2個を示す)、又は置換されていてもよいベンジルを示し、(ここで置換基はフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はメチルチオを示す)、そして
    nが1又は2を示す、
    請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のテトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする殺センチュウ剤。
JP2002173805A 2002-06-14 2002-06-14 殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体 Pending JP2004018430A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002173805A JP2004018430A (ja) 2002-06-14 2002-06-14 殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体
AU2003242682A AU2003242682A1 (en) 2002-06-14 2003-06-12 Nematicidal tetrazole-containing trifluorobutenes
PCT/EP2003/006170 WO2003106436A1 (en) 2002-06-14 2003-06-12 Nematicidal tetrazole-containing trifluorobutenes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002173805A JP2004018430A (ja) 2002-06-14 2002-06-14 殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004018430A true JP2004018430A (ja) 2004-01-22

Family

ID=29727939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002173805A Pending JP2004018430A (ja) 2002-06-14 2002-06-14 殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2004018430A (ja)
AU (1) AU2003242682A1 (ja)
WO (1) WO2003106436A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2740965T3 (es) 2010-09-02 2020-02-07 Monsanto Technology Llc Nuevas composiciones y procedimientos de lucha contra plagas de nematodos
EP2967065A4 (en) 2013-03-15 2016-08-24 Monsanto Technology Llc N-, C-SUBSTITUTED AZOLE FOR COMBATING NEMATODE PENINS
CN112094244A (zh) * 2020-09-18 2020-12-18 河北凯力昂生物科技有限公司 一种1-甲基-5-巯基四氮唑的合成方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3689662A (en) * 1970-12-10 1972-09-05 Wayne C Jaeschke Nematocidel use of 3,4,4-trifluoro-3-butenylthio methylidene compounds
IL112721A0 (en) * 1994-03-10 1995-05-26 Zeneca Ltd Azole derivatives
JP2001019685A (ja) * 1999-07-06 2001-01-23 Nippon Bayer Agrochem Co Ltd 殺センチュウ性トリフルオロブテン類
JP2001322988A (ja) * 2000-03-09 2001-11-20 Nippon Bayer Agrochem Co Ltd 殺センチュウ性トリフルオロブテン類
JP2003113168A (ja) * 2001-09-28 2003-04-18 Bayer Ag 殺センチュウ性トリフルオロブテン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2003106436A1 (en) 2003-12-24
AU2003242682A1 (en) 2003-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001019685A (ja) 殺センチュウ性トリフルオロブテン類
JP2000336080A (ja) イソチアゾールカルボキサミド類
JP2001322988A (ja) 殺センチュウ性トリフルオロブテン類
CN1046900A (zh) 用作杀虫剂和植物生长调节剂的杂环二酮
JP3159859B2 (ja) 殺虫性ニトロ化合物
JPS63190880A (ja) 新規n−ベンゾチアゾリル−アミド類及び殺虫剤
JP2003113168A (ja) 殺センチュウ性トリフルオロブテン誘導体
JPH054958A (ja) ヒドラジンカルボキサミド誘導体及びその製造方法、その用途並びにその使用方法
JP2007119416A (ja) 殺虫性2−アシルアミノチアゾール−4−カルボキサミド類
JPS6036467A (ja) 置換フエニルスルホニルグアニジン誘導体、その中間体、それらの製法及び雑草防除剤
JPH08259548A (ja) テトラゾリノン類及び除草剤
JP2004018430A (ja) 殺センチュウ性テトラゾール含有トリフルオロブテン誘導体
JP2003192675A (ja) 殺センチュウ性トリフルオロブテニルイミダゾールチオエーテル誘導体
JP2005008567A (ja) 殺センチュウ性チアゾリン含有フルオロブテン類
JP2503547B2 (ja) カルバモイルトリアゾ―ル誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする除草剤
EP0427445B1 (en) Benzylideneaminoxyalkanoic acid (thio) amide derivative, process for preparing the same and herbicide
CN114763331A (zh) 一种三氟乙基硫醚(亚砜)取代苯类化合物及其用途
JP2666100B2 (ja) 2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及び有害生物防除剤
CN1067650A (zh) 杀生物化合物
JP2730021B2 (ja) 3−ベンジルオキシアルカン酸誘導体、その製造法及び除草剤
JPH08259551A (ja) 除草性[1,2,4]チアジアゾール類
JP2001031509A (ja) チエニル−ピラゾール類の有害生物防除剤としての利用
FR2751968A1 (fr) Methyltetrazolinones 1-substituees,procede et intermediaires pour leur preparation et leur utilisation comme herbicides
JP2666099B2 (ja) 2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及び有害生物防除剤
JPS62114976A (ja) 新規ベンズイミデ−ト類及び殺虫殺ダニ剤