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JP2004018056A - 缶 - Google Patents

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JP2004018056A
JP2004018056A JP2002177579A JP2002177579A JP2004018056A JP 2004018056 A JP2004018056 A JP 2004018056A JP 2002177579 A JP2002177579 A JP 2002177579A JP 2002177579 A JP2002177579 A JP 2002177579A JP 2004018056 A JP2004018056 A JP 2004018056A
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bottle
film member
groove
temperature
heat
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Pending
Application number
JP2002177579A
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English (en)
Inventor
Sadao Nishiyama
西山 貞雄
Yasushi Ueno
上野 裕史
Nobuyuki Sumino
角野 信幸
Tsuneari Niwa
丹羽 恒有
Haruko Yoshizawa
吉澤 晴子
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】缶に充填された飲料水等を加熱した状態で販売しても、これを購入した需要者が容易に開栓することが可能であるとともに、飲料水等の温度を維持できる保温効果を備えた缶を提供することにある。
【解決手段】缶1胴部表面に、複数の溝部2が設けられ、溝部2が、上記胴部の周方向に間隔を置いて複数設けられ、複数の溝部2の各々が、上記胴部の軸線方向に連続して又は、2以上に分断されて設けられ、上記胴部表面に、断熱効果を備えた熱収縮フィルム3が貼着され、各溝部2と熱収縮フィルム3との缶には、空間が形成されている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲料水等を充填するボトル缶その他の各種缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、飲料水等は缶に充填され販売されており、近年においては、着脱可能なキャップを備えたボトル缶に充填されたものが提供されている。ここで、ボトル缶その他の各種缶に充填される飲料水等には、冷却されたもののみならず加熱されたものもあり、一般に、同一種の飲料水等は、冷却、加熱の別を問わず、同一種の缶が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の缶において、その胴部は平滑面である。ここで、缶に充填された飲料水等が加熱した状態で販売される際、缶胴部表面の温度は約60℃に達することがある。従って、需要者がこの飲料水等を購入し、これを開栓する際、缶胴部表面の温度がある程度冷却するのを待って開栓せざるを得ない等の問題があった。
【0004】
この問題は、近年需要が伸びているボトル缶においては、開栓時にキャップとボトル缶自体との共回りを起こさないようにボトル缶の胴部を強く把持する必要があるため、特に著しい。さらに、内容物である飲料水等の温度を一定に維持することが困難であり、需要者が飲料水等を購入後、急激にその温度が外気温に近づくという問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、缶に充填された飲料水等を加熱した状態で販売しても、これを購入した需要者が容易に開栓することが可能であるとともに、飲料水等の温度を維持できる保温効果を備えた缶を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、缶胴部表面に、複数の溝部が設けられ、該胴部表面に、フィルム部材が貼着されていることを特徴とする。また、請求項2に係る発明は、請求項1記載の缶であって、上記溝部が、上記胴部の周方向に間隔を置いて複数設けられ、該複数の溝部の各々が、上記胴部の軸線方向に連続して又は、2以上に分断されて設けられていることを特徴とする。
【0007】
これらの発明に係る缶によれば、上記胴部表面に、上記溝部が形成されているため、上記缶を把持するに際し、上記胴部との接触面積を削減することが可能になる。また、上記胴部表面に、上記フィルム部材が貼着されているため、上記缶を把持するに際し、上記胴部と直接接触することを回避することが可能になるとともに、上記フィルム部材と上記溝部との間に空間が形成されるため、該空間が断熱効果を備えることになる。以上により、その内容物が加熱状態にある上記缶を把持するに際し、その内容物の熱を把持する部位に伝達することを抑制することが可能になる。具体的には、上記内容物が加熱状態にある飲料水等であり、この缶を人手により容易に把持及び開栓することが可能になる。
【0008】
さらに、上記胴部に形成された上記空間により、上記缶に、上記缶の内容物を保温する保温効果を備えさせることが可能になる。従って、例えば、加熱状態にある飲料水等が充填された上記缶を雰囲気温度下に置いた場合でも、該缶の内容物の温度が急激に雰囲気温度に近づくことを抑制することが可能になる。以上の、内容物の温度伝達抑制効果及び内容物の保温効果は、高い熱伝導性を有するアルミニウム系合金材料で形成された上記缶において特に著しい効果を奏することになる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の缶であって、上記缶がボトル缶であることを特徴とする。
【0010】
この発明に係る缶によれば、上記缶がボトル缶であるため、該ボトル缶を開栓するに際し、キャップと該ボトル缶との共回りを防ぐために、該ボトル缶を強く把持する必要があるが、該ボトル缶の内容物が加熱状態にあっても、その内容物の熱を把持する部位に伝達することを抑制することが可能になる。すなわち、請求項1記載の構成による作用により得られる効果をより一層際立たせることが可能になる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3記載の缶であって、上記ボトル缶は、巻き数1.7以上3.0以下のネジ部を備えていることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る缶によれば、キャップのブリッジ切れ等を防止すべく上記ボトル缶のネジ部の巻き数を1.7以上3.0以下で形成したために、それ以下の巻き数のネジ部を備えたボトル缶に比して、開栓するに際し必要なトルクが高くなり、ボトル缶の胴部をより強く把持する必要がある場合においても、請求項3記載の構成による作用により、容易に開栓することが可能になる。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれかに記載の缶であって、上記フィルム部材は、断熱効果を備えた断熱フィルムであることを特徴とする。
【0014】
この発明に係る缶によれば、上記フィルム部材が断熱効果を備えた断熱フィルムであるため、請求項1記載の構成による作用に加えて、加熱状態にある内容物の温度を上記フィルム部材表面に伝達することを効果的に抑制することが可能になる。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項1から4のいずれかに記載の缶であって、上記フィルム部材は、熱収縮フィルムであることを特徴とする。
【0016】
この発明に係る缶によれば、上記フィルム部材が熱収縮フィルムであるため、上記フィルム部材を缶胴部に貼着するに際し、接着剤を使用しないで、フィルム部材を加熱することによる自己収縮により貼着することが可能になる。従って、衛生上良好に上記フィルム部材を貼着することが可能になるため、このフィルム部材の貼着を、上記缶へ内容物、特に飲料水等を充填する工程の直前直後、あるいは同時になすことが可能になる。
【0017】
これにより、予め、上記胴部にフィルム部材を貼着しておく必要がなく、上記缶に充填する飲料水等の種類が確定した際に貼着すれば足りることになる。従って、例えば、同一の缶種に対して、その時の需要量に応じて、充填する飲料水等の種類を変更することが可能になる。以上により、効率的な内容物充填工程を実現することが可能な、請求項1記載の構成による作用と同様の作用を奏する缶を提供することが可能になる。
【0018】
さらに、上記フィルム部材が加熱により自己収縮する特性を有しているため、缶の胴部のみならず、特にボトル缶の場合、胴部から上方へ向かうに従い漸次縮径する肩部にも、上記フィルム部材を貼着することが可能になる。この場合、上記缶の内容物の保温効果を更に高めることが可能になる。さらにまた、上記フィルム部材が熱収縮フィルムでない場合には、上記缶胴部に接着剤を塗布した後、さらに、上記缶胴部の内周面と上記フィルム部材の表面とを押圧し、上記缶胴部表面に上記フィルム部材を密着させる必要があるが、上記フィルム部材を熱収縮フィルムとすることにより、上記押圧工程を削除できるので、工数の低減を図ることが可能になる。この効果は、上記缶胴部の上端縁から上方に向かうに従い漸次縮径する胴部と、この胴部上端縁から上方へ延在する上記胴部より小径の口金部とを備えたボトル缶において、特に著しい効果を奏することになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1、図2は、この発明の一実施形態として示した缶を説明するためのボトル缶の概略構成図及び説明図を示すものである。
【0020】
図2において、ボトル缶1は、大径の胴部11と、胴部11上端から上方に向かうに従い漸次縮径する肩部12と、肩部12の上端に形成された胴部11より小径の口金部13とから主に構成されている。口金部13の外周部には、ネジ部14が形成され、口金部13上端部には、ボトル缶1の上端縁部を折り返したカール部15が形成され、この内側は開口している。ここで、ネジ部14は、キャップのブリッジ切れ等を防止するため、巻き数1.7以上3.0以下で形成されている。このボトル缶1は、アルミニウム系合金材料により形成される。
【0021】
胴部11表面には、複数の溝部2が設けられており、これらの溝部2は、胴部11の周方向に間隔を置いて複数設けられ、この複数の溝部2の各々が、胴部11の軸線方向に連続して胴部11の全長に渡って設けられている。ここで、例えば、溝部2の上記周方向の幅Aは、1.0mm以上5.0mm以下で形成され、その深さBは、0.2mm以上1.0mm以下で形成される。また、胴部11表面において溝部2が形成されていない面の上記周方向の幅Cは、例えば、10.0mm以下で形成される。
【0022】
また、この胴部11表面には、断熱効果を備えるとともに、加熱すると自己収縮するフィルム部材3が貼着されている。このフィルム部材3には、例えば、PETフィルム、発泡ポリスチレンフィルム、発泡ポリプロピレンフィルム等があり、これらの膜厚は5μm以上に設定されている。
【0023】
以上のように構成されたボトル缶1によれば、図1において、胴部11表面に、上述した複数の溝部2が形成され、さらに胴部11表面に、断熱効果を備えたフィルム部材3が設けられた構成となっているため、その内容物が加熱状態にある場合であっても、胴部11を把持する部位に、内容物の温度が伝達することを抑制することが可能になる。
【0024】
すなわち、胴部11表面には、溝部2が形成されており、これにより、胴部11を把持する部位と胴部11表面と直接接する面積が減少するため、上記把持する部位への上記内容物の温度の伝達を抑制することが可能になる。また、胴部11表面に形成された溝部2と、胴部11表面に貼着されたフィルム部材3とが閉空間をなし、この空間が空気層、すなわち断熱層を形成するため、さらには、フィルム部材3自体も、断熱効果を備えているため、フィルム部材3表面への上記内容物の温度の伝達を抑制することが可能になる。
【0025】
以上により、胴部11を把持する部位への上記内容物の温度の伝達を抑制することが可能になる。具体的には、加熱状態にある飲料水等が充填されたボトル缶1において、このボトル缶1を開栓するに際して、胴部11表面、すなわちフィルム部材3表面の温度は、上記飲料水等の温度と比べ低温に維持することが可能になるので、容易にこのボトル缶1を開栓することが可能になる。特に本実施の形態においては、ボトル缶1のネジ部14の巻き数が1.7以上3.0以下とされているので、上述した場合においては著しい上記効果を奏する。
【0026】
さらに、上記断熱層により、ボトル缶1に充填された飲料水等の温度が急激に外気温に近づくことを抑制することが可能になる。すなわち、ボトル缶1に内容物の保温効果を備えさせることが可能になる。
【0027】
ここで、溝部2は、上記周方向の幅Aが5.0mm以下とされるとともに、深さBが0.2mm以上とされているため、胴部11表面にフィルム部材3を貼着するに際し、フィルム部材3の撓みに依存した、フィルム部材3と溝部2の底面部との密着を抑制することが可能になる。これにより、上述したボトル缶1の保温効果を確実に実現することが可能になる。以上の、内容物の温度伝達抑制効果及び内容物の保温効果は、ボトル缶1が、高い熱伝導性を有するアルミニウム系合金材料により形成される本実施の形態においては、特に著しい効果を奏することになる。
【0028】
また、胴部11表面において、溝部2が形成されていない面の上記周方向の幅Cが10.0mm以下で形成されているため、胴部11表面とフィルム部材3との接触面積を必要最小限に抑制することが可能になるので、フィルム部材3表面への上記内容物の温度の伝達を抑制することが可能になる。ここで、本実施の形態においては、胴部11にのみ断熱効果を備えたフィルム部材3が貼着され、肩部12及びボトル缶1の底面部には、フィルム部材3が貼着されていない構成となっているとともに、ボトル缶1は、熱伝導性の高いアルミニウム系合金材料により形成されている。従って、胴部11に断熱効果を備えたフィルム部材3が貼着された構成においても、ボトル缶1に充填された内容物の加熱を容易になすことが可能になる。
【0029】
さらに、フィルム部材3は、加熱すると収縮する熱収縮フィルムであるため、フィルム部材3を胴部11表面に貼着するに際し、接着剤を使用しないで、フィルム部材3を加熱することによる自己収縮により貼着することが可能になる。従って、このフィルム部材3の胴部11表面への貼着を、ボトル缶1へ内容物、特に飲料水等を充填する工程の直前直後、あるいは同時になすことが可能になる。
【0030】
これにより、予め、胴部11表面にフィルム部材3を貼着しておく必要がなく、ボトル缶1に充填する飲料水等の種類が確定した際に貼着すれば足りるため、例えば、同一の缶種に対して、その時の需要量に応じて、充填する飲料水等の種類を変更することが可能になる。従って、効率的な内容物充填工程を実現することが可能であり、且つ上述した内容物温度伝達抑制効果及び内容物温度保温効果を備えたボトル缶1を提供することが可能になる。
【0031】
さらに、フィルム部材3が加熱により自己収縮する特性を有しているため、ボトル缶1の胴部11のみならず肩部12にも、フィルム部材3を貼着することが可能になる。この場合、上記内容物保温効果を更に高めることが可能になる。さらにまた、加熱によるフィルム部材3の自己収縮のみに依存して、胴部11にフィルム部材3を貼着することができ、胴部11の内周面とフィルム部材3の表面とを押圧し胴部11表面にフィルム部材3を密着させる工程を経る必要はないため、ボトル缶1の製造工数の低減を図ることが可能になる。
【0032】
図3から図6は、この発明の別の実施の形態を示す図である。これら図に示す実施の形態は、図1、図2に示すボトル缶1と基本的構成が同一であるので、図3から図6において、図1、図2の構成要素と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
まず、図3に示す第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態が上述した実施の形態と異なる点は、胴部11表面において、胴部11軸方向の中央部に限定的に溝部2を、上記軸方向に連続して形成した点である。この際、溝部2の上記軸方向の長さDは、20.0mm以上で形成される。このように形成されたボトル缶1おいては、特に、人手によりボトル缶1を把持する場合、少なくとも人の指一本分の幅寸法以上の長さDで溝部2が形成された構成となる。従って、上述した実施の形態において得られる効果に加え、胴部11表面に溝部2を形成するに際し、ボトル缶1に作用する負荷を最小限に抑制することが可能になる。これにより、上述した効果を奏するボトル缶1を容易に形成することが可能になる。
【0034】
次に、図4に示す第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態が上述した実施の形態と異なる点は、胴部11表面に、溝部2を胴部11の軸方向に6つに分断して形成した点である。この場合、溝部2を構成する各小形の溝部4の上記軸方向の長さDは、全て20.0mm以上で形成される。本実施の形態によれば、上述した効果と同様の効果を奏することになる。
【0035】
次に、図5に示す第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態が上述した実施の形態と異なる点は、胴部11表面に、溝部2を胴部11の軸方向に2つに分断するとともに、その形状を菱形形状とした点である。この菱形形状で形成された小形の溝部4の各頂点は、胴部11の軸方向に対して同一直線上に2点、胴部11の周方向に対して同一直線上に2点各々配設された構成となっている。
【0036】
この場合、第1の実施の形態で述べた溝部2の幅寸法Aは、小形の溝部4において上記周方向に設けられた頂点同士の距離と対応している。また、溝部2同士の上記周方向の間隔すなわち胴部11表面における溝部2が形成されていない部分の上記周方向の幅寸法Cは、上記周方向に隣合う小形の溝部4において、上記周方向に配設された頂点のうち、直近の頂点同士の距離と対応している。また、上記長さDは、小形の溝部4において上記軸方向に配設された頂点同士の距離と対応している。
本実施の形態によれば、上述した効果と同様の効果を奏することに加え、その缶に商品識別力を備えさせることが可能になる。
【0037】
次に、図6に示す第5の実施の形態について説明する。
本実施の形態が上述した実施の形態と異なる点は、胴部11表面に、溝部2を胴部11の軸方向に4つ分断するとともに、この分断された各小形の溝部4において、上記軸方向における端面壁部に、各小形の溝部4が延在する方向に凸となる曲率面を形成した点である。ここで、フィルム部材3を胴部11表面に貼着するに際して、各小形の溝部4にフィルム部材3が多少食い込むことになるため、フィルム部材3において、各小形の溝部4の上記軸方向における端面部上に配置された部分に、しわ或いは破れが発生することが予想される。
【0038】
しかし、本実施の形態によれば、上記端面部に上記曲率面を形成した構成となっているため、フィルム部材3が小形の溝部4に食い込んだ際に、フィルム部材3に発生する応力を緩和させることが可能になる。従って、各小形の溝部4の上記端面部上に配置されたフィルム部材3にしわ或いは破れが発生することを抑制することが可能になる。さらに、上述した実施の形態により得られる効果と同様の効果が得られる。
【0039】
なお、上述した実施の形態においては、ボトル缶について説明したが、ボトル缶に限らず、各種缶についても適用可能である。また、本実施の形態においては、断熱効果を有したフィルム部材3を使用したが、断熱効果を有しないものとしてもよい。この場合、ボトル缶1の内容物を容易に加熱することが可能になるとともに、胴部11表面に形成された溝部2と、胴部11表面に貼着されたフィルム部材3とが断熱層を形成するため、フィルム部材3表面への内容物の温度の伝達を上述と同様に抑制することが可能になる。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1、2に係る発明によれば、缶胴部表面には、上記溝部が形成されるとともに上記フィルム部材が貼着され、さらには、上記溝部と上記フィルム部材との間には、断熱層をなす空間が形成されているため、その内容物が加熱状態にある上記缶を把持するに際し、その内容物の熱を把持する部位に伝達することを抑制することが可能になり、さらに、缶の内容物の保温効果を備えさせることも可能になる。
【0041】
請求項3に係る発明によれば、上記胴部を把持する部位に、その内容物の熱を伝達することを抑制することが可能になり、請求項1記載の構成による作用により得られる効果をより一層際立たせることが可能になる。
【0042】
請求項4に係る発明によれば、開栓時にボトル缶の胴部をより強く把持する必要がある場合においても、請求項3記載の構成による作用により、容易に開栓することが可能になる。
【0043】
請求項5に係る発明によれば、請求項1記載の構成による作用に加えて、加熱状態にある内容物の温度を上記フィルム部材表面に伝達することを効果的に抑制することが可能になる。
【0044】
請求項6に係る発明によれば、上記缶の製造工数の低減を図ることが可能であり且つ効率的な内容物充填工程を実現することが可能な、請求項1記載の構成による作用と同様の作用を奏する缶を提供することが可能になる。さらに、缶の胴部のみならず、特にボトル缶の場合、胴部から上方へ向かうに従い漸次縮径する肩部にも、上記フィルム部材を貼着することが可能になり、上記缶内容物の保温効果を更に高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として示したボトル缶を示す拡大断面図である。
【図2】図1に示すボトル缶の概略側面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態として示したボトル缶の概略側面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態として示したボトル缶の概略側面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態として示したボトル缶の概略側面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態として示したボトル缶の概略側面図である。
【符号の説明】
1 ボトル缶(缶)
2 溝部
3 フィルム部材
11 胴部
14 ネジ部

Claims (6)

  1. 缶胴部表面に、複数の溝部が設けられ、該胴部表面に、フィルム部材が貼着されていることを特徴とする缶。
  2. 請求項1記載の缶であって、
    上記溝部が、上記胴部の周方向に間隔を置いて複数設けられ、該複数の溝部の各々が、上記胴部の軸線方向に連続して又は、2以上に分断されて設けられていることを特徴とする缶。
  3. 請求項1又は2に記載の缶であって、
    上記缶がボトル缶であることを特徴とする缶。
  4. 請求項3記載の缶であって、
    上記ボトル缶は、巻き数1.7以上3.0以下のネジ部を備えていることを特徴とする缶。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の缶であって、
    上記フィルム部材は、断熱効果を備えた断熱フィルムであることを特徴とする缶。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の缶であって、
    上記フィルム部材は、熱収縮フィルムであることを特徴とする缶。
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