JP2004017198A - パートプログラム生成装置、パートプログラム生成方法及びパートプログラム生成用プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンピュータ30に格納されたパートプログラムPP1に沿ってアーム型多関節座標測定装置10により被測定物2の測定を実行すると、その測定結果に基づき、この被測定物2をCNCタイプの3次元座標測定装置20で測定する場合のボールプローブ1の移動径路が演算され、この演算結果を含むパートプログラムPP2がコンピュータ30により生成される。生成されたパートプログラムPP2は、コンピュータ40に転送され、これにより、CNCタイプの3次元座標測定装置20による自動測定が実行される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定物の3次元形状、表面粗さ、真円度等の表面性状の測定を行う表面性状測定装置による自動測定を実行するためのパートプログラムを生成するためのパートプログラム生成装置、方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
3次元形状測定装置などの表面性状測定装置においては、コンピュータからの数値制御信号に基づいて測定用プローブが移動するように構成されたいわゆるCNC(computerized numerical control)タイプのものが広く知られている。このCNCタイプの3次元形状測定装置では、いわゆるパートプログラムに基づいて、ワークの形状の測定手順が自動的に実行されるように構成されている。パートプログラムは、ワークの形状データに基づいて形成される測定用プローブの移動径路のデータや、その移動先で実行される測定の種類のデータ等を含んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このパートプログラムの作成には多大の時間を要する。このため、ワークの実物を使用してCNCタイプの3次元形状測定装置によりパートプログラムの作成を行うと、パートプログラムの作成のために長時間装置が占有され、その間は被測定物の測定という本来の作業を行うことができないという問題がある。
【0004】
このため、CNCタイプの3次元形状測定装置を使わずに、CADデータを利用してパートプログラムを作成するオフラインティーチングという手法も普及している。しかし、CADデータ、特に3次元CADデータによるティーチングは、ワークの実物を使用したオンラインティーチング以上に熟練を要する作業である。
【0005】
また、パートプログラムの作成を、ユーザが3次元形状測定装置の製造元やサービス会社などに委託することが行われているが、製造元やサービス会社にとっても、高価なCNCタイプの3次元形状測定装置をパートプログラム作成のためだけに用意しておくのは不経済である。
【0006】
CADデータによるオフラインティーチングは、システムは高価であるという問題の他に、CADデータがなくモデルだけがある場合や、CADデータが機密扱いとなっていて外部委託機関に出せない、というようなこともあるため、実際上はCNCタイプの3次元形状測定装置によるオンラインティーチングに頼らざるを得ないのが実情である。
【0007】
本発明は、この問題に鑑みてなされたものであり、マニュアルの表面性状測定装置でも測定用プローブの移動径路のデータを含むパートプログラムを作成できるようにし、パートプログラムを効率良くかつ廉価に作成することができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本出願の第1の発明に係るパートプログラム生成装置は、作業者が手動で移動させることができるように構成され被測定物を測定する測定用プローブと、前記測定用プローブの位置を演算する位置演算部と、前記被測定物上で実行する測定の種類を指定する測定種類指定部と、前記位置演算部の演算結果と前記測定種類指定部の指定結果とに基づき前記被測定物の表面性状を演算する表面性状演算部とを備えたマニュアル式の表面性状測定装置と接続され、前記被測定物を前記マニュアル式表面性状測定装置とは別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するためのパートプログラムを生成するように構成され、前記表面性状演算部の演算結果に適合する前記数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの退避方向及び退避距離を特定し、この退避方向及び退避距離に基づいて前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの移動径路の情報を演算して前記パートプログラムの一部に含めるようにされたことを特徴とする。
【0009】
この第1の発明に係るパートプログラム生成装置によれば、例えば測定用プローブを手動で移動させて被測定物に接触させて測定状態とし、位置演算部によりこの測定用プローブの位置を演算する。そして、測定種類指定部で指定された被測定物上の要素の種類と、このプローブ位置の演算結果とに基づき、被測定物の表面性状が表面性状演算部により演算される。前記表面性状演算部の演算結果に適合する前記測定用プローブの退避方向及び退避距離を特定し、この退避方向及び退避距離に基づいて前記測定用プローブの移動径路情報を演算する。この移動径路情報を含んだパートプログラムが、前記被測定物を別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するために利用される。このように、手動で測定用プローブを移動させるマニュアル式の表面性状測定装置において、被測定物を手動測定することによって、その被測定物を別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するためのパートプログラムが自動的にあるいは半自動的に生成される。このため、高価な数値制御機能つき表面性状測定装置をパートプログラム作成のために長時間占有することが無くなり、測定作業、及びパートプログラムの作成作業が効率化されると共に廉価なものとなる。
【0010】
また、本発明において、前記数値制御表面性状測定装置の測定用プローブを退避させる基準位置としてのリトラクト面の位置情報を設定するリトラクト面設定部を更に備え、設定された前記リトラクト面の位置情報と前記退避方向と退避距離とに基づいて前記移動経路の情報を演算することが好適である。
この発明によれば、退避させる基準位置へプローブを手動位置決めした後、リトラクト面設定部の設定スイッチ操作を行うことによってリトラクト面の位置情報を設定することが出来るので、リトラクト面の設定が容易に行える。また、リトラクト面設定部でリトラクト面の位置情報(被測定物からの所定距離離隔した座標値やリトラクト面を適用する座標範囲情報など)を数値設定しても良い。ここでいうリトラクト面とは、いわゆる平面あるいは曲面、さらには直線あるいは曲線や点のいずれをも含むものとする。要は退避させる基準位置が指定できれば良い。
【0011】
さらに、本発明において、前記測定種類指定部の指定結果を前記パートプログラムの一部に含めることが好適である。
この発明によれば、測定種類指定部で指定した結果(円測定や面測定など)が自動測定用のパートプログラムに組込まれるので、生成されたパートプログラムの編集の手間が軽減される。この測定種類指定部での指定は、手動測定毎に測定種類を指定する他、手動測定用パートプログラムの情報を抽出して指定することも出来るので、指定操作が極めて容易になる。
【0012】
また、本発明において、前記退避方向は、前記被測定物の測定面の法線方向であることが好適である。
この発明によれば、測定後にプローブを退避する場合に、被測定物の測定面の法線方向を退避方向とするので、プローブが被測定物と干渉することを防止出来る。
【0013】
さらに、本発明において、前記リトラクト面は、前記被測定物の1つ以上の特徴点から固有の所定距離だけ離隔した位置に1つ以上を設けることが好適である。
この発明によれば、例えばXYZ直交座標系における被測定物のX軸+方向に最も突起した点から所定距離xだけさらに+方向だけ離隔した位置にYZ平面のリトラクト面を設定し、被測定物のZ軸+方向に最も突起した点から所定距離zだけさらに+方向だけ離隔した位置にXY平面のリトラクト面を設定するといった、複数のリトラクト面を設定でき、さらにそれらのリトラクト面は、被測定物から確実に離隔した位置に設定されるので、効率的かつ安全なリトラクト面を設けることが出来る。
【0014】
また、本発明において、前記被測定物上で実行する測定の種類は1つ以上の表面性状要素を含み、この表面性状要素の各々は前記リトラクト面との関連付けが行われていることが好適である。
この発明によれば、1つあるいは複数の表面性状要素(円柱、角穴、段差などの幾何形状要素、粗さやうねりの微細表面性状、真円度要素など)の各々に対してリトラクト面との関連付けを行うことが出来るので、各表面性状要素測定に対する最適な退避基準面を提供することが出来る。
【0015】
さらに、本発明において、前記表面性状要素の各表面性状要素測定のために位置決めする際、あるいは各表面性状要素測定後に離脱する際の前記移動経路は、前記被測定物の測定面に対して、前記各表面性状要素に関連付けられた前記リトラクト面より遠い位置の経路を含むことが好適である。
この発明によれば、1つの表面性状要素測定にあたってプローブを位置決めする際に、その表面性状要素に関連付けられた最適な退避基準面としてのリトラクト面の外側を経由する経路を移動経路とすることができるので、位置決めに際してプローブと被測定物との干渉を確実に回避できる。また、1つの表面性状要素測定後にプローブを退避する場合にも同様に被測定物との干渉を確実に回避できるので、安全性の高い自動測定用のパートプログラムを生成することができる。ここで、リトラクト面より遠い位置の経路とは、被測定物から見てリトラクト面の外側を通過する経路のことをいい、リトラクト面上を通過する経路も含むものとする。
【0016】
また、本発明において、前記表面性状要素を測定する際の前記移動経路は、前記被測定物の測定面の法線方向であることが好適である。
この発明によれば、例えば円筒内面測定などにおいて、測定用プローブを作業者が操作して手動測定を行う場合には被測定物の測定面に対して直角方向(法線方向)に測定を行うことが難しい場合であっても、被測定物の測定面に対して法線方向に測定を行う移動経路が生成されて自動測定用のパートプログラムに組込まれるので、手動測定によるパートプログラム生成であるにもかかわらず、測定精度の高いパートプログラムの生成が可能となる。
【0017】
上記目的達成のため、本出願の第2の発明に係るパートプログラム生成方法は、作業者が手動で移動させることができるように構成され被測定物を測定する測定用プローブと、前記測定用プローブの位置を演算する位置演算部と、前記被測定物上で実行する測定の種類を指定する測定種類指定部と、前記位置演算部の演算結果と前記測定種類指定部の指定結果とに基づき前記被測定物の表面性状を演算する表面性状演算部とを備えたマニュアル式表面性状測定装置により前記被測定物の表面性状を測定する測定ステップと、前記被測定物を前記マニュアル式表面性状測定装置とは別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するためのパートプログラムを生成するパートプログラム生成ステップとを備え、前記パートプログラム生成ステップは、前記表面性状演算ステップの演算結果に適合する前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの退避方向及び退避距離を特定し、この退避方向及び退避距離に基づいて前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの移動径路の情報を演算して前記パートプログラムの一部に含めるようにされたことを特徴とする。
【0018】
上記目的達成のため、本出願の第3の発明に係るパートプログラム生成用プログラムは、作業者が手動で移動させることができるように構成され被測定物を測定する測定用プローブと、前記測定用プローブの位置を演算する位置演算部と、前記被測定物上で実行する測定の種類を指定する測定種類指定部と、前記位置演算部の演算結果と前記測定種類指定部の指定結果とに基づき前記被測定物の表面性状を演算する表面性状演算部とを備えたマニュアル式表面性状測定装置により前記被測定物の表面性状を測定する測定ステップと、前記被測定物を前記マニュアル式表面性状測定装置とは別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するためのパートプログラムを生成するパートプログラム生成ステップとをコンピュータに実行させるようにされたパートプログラム生成用プログラムであって、前記パートプログラム生成ステップは、前記表面性状演算ステップの演算結果に適合する前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの退避方向及び退避距離を特定し、この退避方向及び退避距離に基づいて前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの移動径路の情報を演算して前記パートプログラムの一部に含めるようにされたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態に係る3次元座標測定システム及び方法について詳細に説明する。
本実施の形態に係る3次元座標測定システムは、図1に示すように、マニュアルタイプのアーム型多関節座標測定装置10と、CNCタイプの3次元座標測定装置20と、それぞれの装置の制御等を実行するコンピュータ30及び40を備えている。なお、図1では、理解の容易のため両装置10、20を近接して配置しているが、このように近接した位置に両装置10、20を配置する必要は必ずしもなく、例えば、装置10は被測定物の製造元にあり、装置20は被測定物購入者の工場内にある、というように、隔離された位置にあってもよい。
【0020】
本実施の形態の特徴は、主にアーム型多関節座標測定装置10に接続されたコンピュータ30にあり、アーム型多関節座標測定装置10、CNCタイプの3次元座標測定装置20自体は従来のものと同様である。すなわち、本実施の形態の測定システムは、CNCタイプの3次元座標測定装置20のパートプログラムPP2が、マニュアルタイプのアーム型多関節座標測定装置10によりコンピュータ30(より具体的には、コンピュータ30に格納されたパートプログラム生成用プログラム)により生成される点に特徴を有する。
【0021】
アーム型多関節座標測定装置10は、作業台等に固定された基台19に垂直に立設する支柱18を備えている。この支柱18と第2アーム17の一端とは2軸方向(水平面内及び垂直面内)に対して回動自由でかつそれぞれの回転角度を検出可能なロータリーエンコーダ(図示せず)を内蔵した第3関節15を介して接続されている。第2アーム17の他端と第1アーム16の一端とは、第3関節15と同様な第2関節14を介して接続されている。さらに第1アーム16の他端とプローブヘッド12とは、第2関節14と同様な第1関節13を介して接続されている。このプローブヘッド12の先端にはボールプローブ11が備えられている。作業者はこのプローブヘッド12を掴んで操作することで、被測定物2に対してボールプローブ11を自由な方向から接近させ、自由な角度で接触させて測定することが可能である。
【0022】
CNCタイプの3次元座標測定装置20は、基台21と、テーブル22と、門型フレーム23と、スライダ24と、Z軸スピンドル25とから大略構成されている。テーブル22は、基台21に設置されており、その上面に被測定物2を載置するためのものである。門型フレーム23は、このテーブル22上に前後方向(Y軸方向)に移動可能に設けられている。また、スライダ24は、門型フレームのXビーム23Aに沿って左右方向(X軸方向)へ移動可能に設けられている。
【0023】
また、Z軸スピンドル25は、その下端に測定用のボールプローブ1を有するとともに、スライダ24に対して上下方向(Z軸方向)へ昇降可能にされている。
門型フレーム23、スライダ24、Z軸スピンドル25は、ジョイスティック47のレバー47A,47Bの操作により発生する操作信号、及びコンピュータ40に格納されたパートプログラムPP2からの命令に沿った数値制御に基づき、図示しないパルスモータにより駆動制御される。
【0024】
アーム型多関節座標測定装置10でも、例えば図1に示すように、被測定物2上で実行する測定の種類(円、円筒などの幾何形状を含む表面性状測定の種類)を規定したパートプログラムPP1を作成し、このパートプログラムPP1に基づいて測定を実行することは従来から行われている。ただし、このパートプログラムPP1には、プローブ11の移動径路に沿って移動させることを命令するする移動命令は含まれていない。
【0025】
本実施の形態では、このパートプログラムPP1に沿ってアーム型多関節座標測定装置10により被測定物2の測定を実行すると、その測定結果に基づき、この被測定物2をCNCタイプの3次元座標測定装置20で測定する場合のボールプローブ1の移動径路が演算され、この演算結果を含むパートプログラムPP2がコンピュータ30により生成される。生成されたパートプログラムPP2は、コンピュータ40に転送され、これにより、CNCタイプの3次元座標測定装置20による自動測定が実行される。
【0026】
コンピュータ30は、アーム型多関節座標測定装置10による被測定物2の形状の測定結果に基づき、CNCタイプの3次元座標測定装置20のボールプローブ1の移動径路を演算する際に、ボールプローブ1を退避させるべき方向(退避方向)及び退避すべき距離(退避距離)のデータを演算し、この退避方向及び退避距離のデータに基づきボールプローブ1の移動径路情報を取得する。なお、以下では、この退避方向と退避距離とにより特定される点を「リトラクト点」と称する。
【0027】
この退避方向及び退避距離のデータを演算する方法を図2乃至図8に基づいて説明する。例えば、被測定物2中の測定要素が図2に示すような球2Sである場合には、その球2Sの表面の4点以上にアーム型多関節座標測定装置10のボールプローブ11を接触させ、球2Sの中心点Osの座標、及び球2sの半径データRsを演算する。CNCタイプの3次元座標測定装置20のボールプローブ1の退避方向は、この中心点Osを始点としてボールプローブの接触点Ts方向に伸びるベクトル(被測定物の測定面の法線方向)により決定される。これにより、パートプログラムPP2を実行した場合、球2Sの球面に対しボールプローブ1が垂直に退避するようになるので、ボールプローブ11と被測定物2との干渉が確実に回避される。また、パートプログラムPP2を実行して球2Sの測定を行う場合に、この退避方向を逆に辿る方向に移動経路(測定経路)を設定する。これによって被測定物2の球2Sの測定面に対して垂直な方向(測定点の法線方向)にボールプローブ11のボールが接触するので、精度の高い自動測定を行うことが出来る。
【0028】
また、退避距離は、半径データRsの大きさに基づいて決定してもよいし、予め定められた一定値であってもよい。例えば、退避距離を、半径データRsの10%あるいは一律に5mmなどとすることが出来る。ここで、測定要素(表面性状要素)の種類は測定種類指定部によって指定されるが、具体的には、測定要素の測定毎にコンピュータ30のキーボードとディスプレイによって作業者により指定される。異なる指定方法としては、手動測定用パートプログラムPP1を前もって入力装置によってコンピュータ30に記憶させておき、測定要素の測定毎に、この手動測定用パートプログラムPP1から抽出することも出来る。
【0029】
また、被測定物2中の測定要素が図3に示すような平面2pである場合には、その平面2pの表面の3点以上にボールプローブ11を接触させ、平面2pの位置を演算する。この場合、CNCタイプの3次元座標測定装置20のボールプローブ1の退避方向は、ボールプローブ11の接触点を始点とした平面2pの所定ベクトル2nにより決定される。退避距離は、被測定物2の概略の大きさを考慮して決定した一定値としてもよいし、後述するリトラクト面との交点により決定してもよい。尚、退避方向は平面2pの法線ベクトルによって決定しても良い。
【0030】
また、被測定物2中の測定要素が図4に示すような直線2Lである場合には、その直線2L上の2点以上にボールプローブ11を接触させ、直線2Lを演算する。この場合、ボールプローブ1の退避方向は、ボールプローブ11の接触点Tsを始点とし後述するリトラクト面RPと平行なベクトル2nにより決定される。退避距離は、この場合は予め定められた一定値とするのが簡単なため好適であるが、測定要素毎に指定してもよい。
【0031】
また、被測定物2中の測定要素が図5に示すような円筒2Cである場合には、その円筒2Cの側壁の6点以上にボールプローブ11を接触させ、円筒2Cの中心軸Acの位置、及び円筒2Cの半径データRcを演算する。CNCタイプの3次元座標測定装置20のボールプローブ1の退避方向は、このボールプローブ11の接触点Tsから中心軸Acへ下ろした垂線の足を始点としてその接触点Ts方向に伸びるベクトルにより決定される。また、退避距離は、半径データRcの大きさに基づいて決定してもよいし、予め定められた一定値であってもよい。
【0032】
被測定物2中の測定要素が図6に示すような円錐2Cnである場合には、その円錐2Cnの側壁の6点以上にボールプローブ11を接触させ、円錐2Cの中心軸Acnの位置、及び円錐2Cnの円錐角θcn、円錐頂点位置hcを演算する。CNCタイプの3次元座標測定装置20のボールプローブ1の退避方向は、このボールプローブ11の接触点Tsから中心軸Acnへ下ろした垂線の足を始点としてその接触点Ts方向に伸びるベクトルにより決定される。また、退避距離は、円錐角θcn、円錐頂点位置hcに基づいて決定してもよいし、予め定められた一定値であってもよい。
さらに、退避方向については、ボールプローブ11の接触点(測定点)Tsの法線方向としても良い。
【0033】
また、測定方向の移動経路(測定経路)と退避方向の移動経路(退避経路)は必ずしも同一でなくとも良く、測定経路を接触点Tsの法線方向とし、退避経路は中心線Acnに直角方向としても良い。
【0034】
被測定物2中の測定要素が図7に示すような投影円2Cpである場合には、その投影円Cpの投影元である円筒の表面にボールプローブ11を接触させ、3点又は多点測定後、全点を基準面に投影し、この投影点に基づく円要素の中心座標値とこの中心を通る基準面に垂直な中心軸Apおよび半径データRcpを演算する。CNCタイプの3次元座標測定装置20のボールプローブ1の退避方向は、3点又は多点測定を行った場合の最終点の測定方向によって決定され、中心軸Apから離れる方向に測定が行われた場合は、円筒内側面測定と判断されて、接触点Tsから中心線Apへ下ろした垂線と中心線Apとの交点がリトラクト点となる。これによって退避方向と退避距離が一義的に決定される。また、3点又は多点測定を行った場合の最終点の測定方向が、中心軸Apへ向かう方向に測定が行われた場合は、円筒外側面測定と判断されて、このボールプローブ11の接触点Tsから中心軸Apへ下ろした垂線の足を始点としてその接触点Ts方向に伸びるベクトルにより決定される。また、退避距離は、円筒の半径Rpの大きさ等に基づいて決定してもよいし、予め定められた一定値であってもよい。
【0035】
被測定物2中の測定要素が図8に示すような空間円2Csである場合には、その投影円Csの投影元である円筒の表面にボールプローブ11を接触させ、3点又は多点測定後、1点目を含む基準面に平行な平面上に他の全点を投影し、この投影点に基づく円要素の中心座標値とこの中心を通る基準面に垂直な中心軸Acsおよび半径データRcsを演算する。CNCタイプの3次元座標測定装置20のボールプローブ1の退避方向は、3点又は多点測定を行った場合の最終点の測定方向によって決定され、中心軸Acsから離れる方向に測定が行われた場合は、円筒内側面測定と判断されて、接触点Tsから中心線Acsへ下ろした垂線と中心線Acsとの交点がリトラクト点となる。これによって退避方向と退避距離が一義的に決定される。また、3点又は多点測定を行った場合の最終点の測定方向が、中心軸Acsへ向かう方向に測定が行われた場合は、円筒外側面測定と判断されて、このボールプローブ11の接触点Tsから空間円2Csを構成する円筒の中心軸Acsへ下ろした垂線の足を始点としてその接触点Ts方向に伸びるベクトルにより決定される。また、退避距離は、空間円2Csの大きさに基づいて決定してもよいし、予め定められた一定値であってもよい。
【0036】
また、コンピュータ30は、例えば図9に示すような1つ又は複数のリトラクト面RP1、RP2・・・の情報を保持している。このリトラクト面RPは、ボールプローブ1を退避させる基準位置を決定し、前述の退避方向、退避距離のデータと共に、ボールプローブ1の移動径路を決定するために利用される。リトラクト面RPは、被測定物2の形状を考慮して、プローブ1の衝突等を避けることができ且つ測定時間の短縮が図れるような位置に設定され、具体的にはリトラクト面設定部として機能するコンピュータ30のキーボード、マウス等により設定される。
【0037】
リトラクト面RPを利用したボールプローブ1の移動径路の決め方を図9に基づいて説明する。
図9(a)に示すように、測定要素(表面性状要素)に応じて前述の退避方向及び退避距離により決まったリトラクト点Pdの内の1点目の測定に対応するリトラクト点Pd1からこのリトラクト面RPに投影した点Pdrを、ボールプローブ1の移動径路の通過点の1つとする。
【0038】
また、図9(b)に示すように、退避方向に伸びる直線と、このリトラクト面RPとが交差する場合には、投影した点を移動径路の通過点とする代わりに、その交差点Piを移動径路の通過点の1つとする。すなわち、この図9(b)の場合には、退避距離がリトラクト面RPとの関係で決定されることになる。
【0039】
次に、コンピュータ30によるパートプログラムPP2の生成の具体的な手順を、図10に基づいて説明する。
ここでは、図10(a)に示すように、パートプログラムPP1において、孔H1,H2,H3、平面Pn1、円筒C1とが測定要素として指定され、H1、H2、H3、Pn1、C1の順で測定する旨指定されているものとする。
作業者は、まず被測定物2の特徴点に対してプローブを安全に退避させる基準位置としてのリトラクト面の設定を行う。
具体的には図10の被測定物2の上方向については平面Pn1が最も突出していることから、上方向についてはこの平面Pn1に対して上方向の所定距離だけ離隔した位置にリトラクト面RP1を設定する。さらに被測定物2の右方向については円筒C1の右端が最も突出していることから、右方向についてはこの円筒C1右端に対して右方向の所定距離だけ離隔した位置にリトラクト面RP2を設定する。
【0040】
このリトラクト面の設定はリトラクト面設定部で設定するが、設定の具体的手順はリトラクト面位置へプローブを手動位置決めした後、リトラクト面設定部の設定スイッチ操作を行うことによってリトラクト面の位置情報を設定する他、リトラクト面設定部でリトラクト面の位置情報(被測定物からの所定距離離隔した座標値やリトラクト面を適用する座標範囲情報など)を数値設定する手順としても良い。
【0041】
次に、作業者は、アーム型多関節座標測定装置10のプローブヘッド12を掴んで被測定物2上の所定箇所にボールプローブ11を移動させる。手動であることから、プローブヘッドの軌跡Trは、図10(a)に2点鎖線で示すようなランダムな曲線となる。
【0042】
まず、孔H1内にボールプローブ11を移動させて、孔H1の内壁面の6箇所にボールプローブ11を接触させる。接触させる際、測定精度の向上のためには、円周面に対し垂直にボールプローブ11を近接させるのが望ましいが、実際には、手動でボールプローブ11を動かしていることから、図10(b)に示すように、その移動軌跡は円周面に直角とはならない。このため、アーム型多関節座標測定装置10の測定値はCNCタイプの測定機20の測定値よりも精度は落ちる。しかし、この実施の形態では、アーム型多関節座標測定装置10の測定値はパートプログラムPP2の作成に用いられるだけであるので、精度の良否は問題とならない。
【0043】
コンピュータ30は、パートプログラムPP1に従い、この6箇所の座標データに基づき、孔H1の軸AH1の位置及び方向並びに孔H1の直径D1及び測定高さ位置p2、p2´を演算する。
【0044】
ここで、測定高さ位置p2は、6箇所の測定点の内、測定高さ位置が近い3箇所のデータの平均値から求める。測定高さ位置p2’は残りの3箇所のデータの平均値から求める。つまり、孔H1の内壁面の6箇所の測定では、第1の高さ位置で3箇所の測定を行い、第2の高さ位置で残りの3箇所の測定を行うのが望ましい。
【0045】
その後、孔H1の中心軸AH1と直径D1および測定高さ位置p2、p2’から、測定高さ位置p2、p2’の各々における孔の円筒内面の適切な自動測定点(自動測定用パートプログラムPP2で測定する測定点)を決定し、この6箇所の自動測定点(接触点)に対する測定順序と各々の自動測定点におけるリトラクト点を決定する。この6箇所の自動測定点の決定は、手動測定した測定点とする方法(但し測定高さ位置はp2あるいはp2’に修正される。)と、手動測定点に最も近い位置で且つ120度等配となる各3箇所とする方法があるが、測定目的に応じて使い分ける。
【0046】
次に、この測定要素である孔H1と関連付けを行うリトラクト面を決定する。このリトラクト面の選択は、測定要素の最初の測定点におけるリトラクト点から最も近いリトラクト面を選択するが、必要に応じてコンピュータ30のキーボードから指定あるいは変更しても良い。図10においては、孔H1の測定要素はリトラクト面RP1に関連付けられる。
その後、孔H1の最初の測定点に対するリトラクト点を、関連付けられたリトラクト面RP1に投影して要素測定開始点p1を算出し、同様に最後の測定点に対するリトラクト点を、関連付けられたリトラクト面RP1に投影して要素測定終了点を算出する。
【0047】
円や円筒内径の場合の各測定点に対応するリトラクト点としては、その中心位置とされることが多いので、この場合には各測定点に対応するリトラクト点はすべて同一となり、その結果、リトラクト面RP1に投影された要素測定開始点p1と要素測定終了点は同一となる。
なお、n番目の測定要素に関連付けられたリトラクト面RPnと、n+1番目の測定要素に関連付けられたリトラクト面RPn+1が異なる時は、n番目の測定要素に関する要素測定終了点は、最後の測定点に対するリトラクト点を、リトラクト面RPn+1に投影して算出しても良い。このケースの方が、無駄な位置決め経路が生成されないので、一般に測定が高速化される。
【0048】
以下、作業者が孔H2、H3についても同様に測定していくと、孔H2、H3の軸AH2、AH3、及び直径D2、D3が求められ、これらに基づいて同様にリトラクト面RP1へ投影された各測定要素の要素測定開始点と要素測定終了点が算出される。ここで、孔H2の要素測定開始点p3と要素測定終了点は同一となり、孔H3の要素測定開始点p5と要素測定終了点が同一となるのは、孔H1の場合と同様である。なお、孔H2と孔H3の測定要素はいずれもリトラクト面RP1に関連付けられる。また、軸AH2、AH3上の点であって孔H2,H3内の測定高さ位置p4、p4´、p6、p6´の座標が求められる点も同様である。
【0049】
平面Pn1については、平面Pn1上の任意の3点p8、p10、p12にボールプローブ11が接触されることにより、まず平面Pn1とその法線ベクトルが求められ、続いてこの法線ベクトルに基づき、この点p8,p10、p12からリトラクト面RP1に落とした法線n8,n10,n12の交点p7、p9、p11の座標が求められる。なお、平面Pn1の測定要素はリトラクト面RP1に関連付けられている。
【0050】
平面Pn1の測定点p8、p10、p12に対応するリトラクト点はそれぞれp7、p9、p11となり、平面Pn1の要素測定開始点と要素測定終了点はそれぞれリトラクト点p7、p11と一致する。
【0051】
また、円筒C1については、円筒C1の外側壁の6箇所(後述する図12のp13−p18)にボールプローブ11を接触させ、それらの接触点の位置データがコンピュータ30により演算される。これにより、円筒C1の中心軸Ac1、直径Dc1等のデータが演算される。
また、この円筒C1のデータ、接触点p13−p18の位置データに基づき、円筒C1をCNCタイプの3次元座標測定機20で測定する際のプローブ1の退避方向、退避距離が演算され、これにより各接触点p13−p18のリトラクト点が決定される。さらに、最初の接触点p13のリトラクト点p13´と、最後の接触点p18のリトラクト点p18´をリトラクト面RP2に投影した要素測定開始点p13’’、要素測定終了点p18’’の座標が演算される。
【0052】
なお、接触点のデータから自動測定点を決定する点、軸方向の測定高さを決定する点の詳細は孔1の円筒内面と同様の考え方で良いので、詳細説明は省略する。
ここで、円筒C1の測定要素に関連付けられるリトラクト面は、最も近いリトラクト面RP2が選択される。
このように測定要素をリトラクト面に関連づける場合は、例えば手動測定した測定点(接触点)の平均位置(例えば円測定の場合は略中心位置となる。)から垂直距離が最も近いリトラクト面を選択するのが簡便である。
【0053】
このようにして、リトラクト面RP1、RP2上の点p1、p3、p5、p7、p9、p11、p13’’、p18’’が、ボールプローブ1の測定径路の通過点(中継点)としてコンピュータ30に記憶される。
【0054】
次に、上述のようにして求められた通過点(p1、p3、p5、p7、p9、p11、p13’’、p18’’)、孔H1−H3内の点(p2、p2´、p4、p4´、p6、p6´)、及び平面Pn1上の点(p8、p10,p12)に基づいて、パートプログラムPP2でのボールプローブ1の移動径路情報が作成される。
移動経路情報は、基本的には、次のように各種の移動経路の組み合わせとして作成される。
1)測定要素の要素測定開始点への位置決め移動経路
2)測定要素の最初の測定点に対応するリトラクト点への位置決め移動経路
3)測定要素の測定移動経路
4)測定要素の最後の測定点に対応するリトラクト点から要素測定終了点への位置決め移動経路
【0055】
各測定要素ごとに、これらの4種類の移動経路の情報を順次生成し、さらに測定命令(測定種類指定部の指定結果)を抽出して組込むことによって自動測定用パートプログラムPP2が生成される。
図10の場合におけるパートプログラムPP2は次のように生成される。
1)測定開始初期位置から孔H1の要素測定開始点p1への位置決め命令の生成。
START Xs,Ys,Zs
GOTO X1,Y1,Z1
2)孔H1の最初の測定点に対応するリトラクト点p2への位置決め命令の生成。
GOTO X2,Y2,Z2
3)孔H1の内面測定命令の生成。
MEAS CYLINDER INSIDE 6,(X2’,Y2’,Z2’,diam,i,j,k)
(ここで、X2’,Y2’,Z2’はリトラクト点p2’の座標値、diamは円筒の直径、i,j,kは円筒の中心軸方向を示す。)
【0056】
4)孔H1の最後の測定点に対応するリトラクト点p2’から要素測定終了点p1への位置決め命令の生成。
GOTO X1,Y1,Z1
5)孔H2の要素測定開始点p3への位置決め命令の生成。
GOTO X3,Y3,Z3
(この位置決め命令は第1の測定要素の測定終了後、第2の測定要素の測定を行うためにプローブ移動を行うもので、事実上はリトラクト面RP1に沿って移動する移動経路が生成されたことになるので、プローブが被測定物に干渉することなく、安全に移動できる。なお、この移動経路はリトラクト面RP1に沿ったものでなくとも、リトラクト面RP1の外側<被測定物2から遠い側>であれば良い。)
【0057】
6)孔H2の最初の測定点に対応するリトラクト点p4への位置決め命令の生成。
GOTO X4,Y4,Z4
7)孔H2の内面測定命令の生成。
MEAS CYLINDER INSIDE 6,(X4’,Y4’,Z4’,diam,i,j,k)
8)孔H2の最後の測定点に対応するリトラクト点p4’から要素測定終了点p3への位置決め命令の生成。
GOTO X3,Y3,Z3
9)孔H3についても同様な測定命令が生成され、測定終了点p5への位置決め命令が生成される。
10)平面Pn1の要素測定開始点p3への位置決め命令の生成。
GOTO X7,Y7,Z7
【0058】
11)平面Pn1の測定命令の生成。
MEAS PLANE 3,(x,y,z,diam,i,j,k)
(ここで、x,y,zは平面Pn1上の点で測定中心位置を示し、diamは3点を円周上で測定する場合の円周直径、i,j,kは平面Pn1の法線方向を示す。平面Pn1の測定要素の測定点に対応するリトラクト点は要素測定開始点、要素測定終了点と同一のため、リトラクト点への位置決め命令は生成されない。)
12)平面Pn1の測定終了点p11からリトラクト面RP2へプローブを移動させる位置決め命令の生成。
GOTO X13’’,Y13’’,Z11
(この場合、次の測定要素である円筒C1のリトラクト面が変わるため、一旦、リトラクト面間の移動命令が生成される。これによってプローブがリトラクト面RP1に沿ってリトラクト面RP2へ移動するので、プローブと被測定物とが干渉することなく、安全に移動できる。なお、リトラクト面同士が交差しない場合は、中継点を別途設定し、その中継点を経由してリトラクト面間移動を行う。)
【0059】
13)円筒C1の要素測定開始点p13’’への位置決め命令の生成。
GOTO X13’’,Y13’’,Z13’’
14)円筒C1の最初の測定点に対応するリトラクト点p13’への位置決め命令の生成。
GOTO X13’,Y13’,Z13’
15)円筒C1の外面測定命令の生成。
MEAS CYLINDER OUTSIDE 6,(Xn,Yn,Zn,diam,i,j,k)
16)円筒C1の最後の測定点に対応するリトラクト点p18’から要素測定終了点p18’’への位置決め命令の生成。
GOTO X18’’,Y18’’,Z18’’
17)終了命令の生成。
END
【0060】
生成された自動測定用パートプログラムPP2に含まれる測定命令(MEAS)は、いわゆるマクロ命令(一種のサブルーチンあるいは手続き宣言)であって、このマクロ命令は測定要素によって様々な命令の組み合わせで構成される。
例えば、孔H1の測定命令は、円筒内面の測定を行うために、次のような命令から構成される。(図11参照)
1)リトラクト点p2を出発して測定点p2aへ向かう測定移動命令の生成。
2)測定点p2aからリトラクト点p2へ戻る位置決め命令の生成。
3)リトラクト点p2を出発して測定点p2bへ向かう測定移動命令の生成。
4)測定点p2aからリトラクト点p2へ戻る位置決め命令の生成。
5)リトラクト点p2を出発して測定点p2cへ向かう測定移動命令の生成。
6)測定点p2aからリトラクト点p2へ戻る位置決め命令の生成。
7)リトラクト点p2からリトラクト点p2’へ移動する位置決め命令の生成。
【0061】
8)リトラクト点p2’を出発して測定点p2dへ向かう測定移動命令の生成。9)測定点p2dからリトラクト点p2’へ戻る位置決め命令の生成。
10)リトラクト点p2’を出発して測定点p2eへ向かう測定移動命令の生成。
11)測定点p2eからリトラクト点p2’へ戻る位置決め命令の生成。
12)リトラクト点p2’を出発して測定点p2fへ向かう測定移動命令の生成。
13)測定点p2fからリトラクト点p2’へ戻る位置決め命令の生成。
14)円筒パラメータ計算命令の生成。
15)測定終了命令の生成。
【0062】
ここで、位置決め命令が早送り移動速度で実行されるのに対して、測定移動命令は測定送り速度で実行され、プローブが円筒内面に接触して測定が行われた時点で、その時点のプローブ位置が測定値として記憶されると共に測定送りが停止される。
円筒パラメータ計算命令は、このようにして測定された6点の測定値から、孔H1の円筒の軸AH1と直径D1を算出して測定結果として記憶する。
この実施形態における円筒内面の測定命令はこのような命令構成に分解されるが、必ずしもこれに限る必要はない。例えば、円筒の直径が比較的大きい場合は、リトラクト点から測定点までの距離が長く、測定移動命令の実行に長時間を要することになるので、このような場合は測定の効率化のために、この測定移動命令を、1)測定点から所定距離だけ手前の中継点(例:p2a’)までの位置決め命令と、2)この中継点から測定点までの測定移動命令と、に分解しても良い。
孔H2と孔H3についても同様なマクロ命令分解が行われる。
【0063】
円筒C1の測定命令は、円筒外面の測定を行うために、円筒内面の測定とほぼ同様なマクロ命令分解が行われるが、円筒内面の場合には3点の測定点のリトラクト点(p2あるいはp2’)が共通であったのに対して、円筒外面の場合はリトラクト点がそれぞれ異なっている(図12参照)。
このことから、リトラクト点間の位置決め命令がさらに必要となる。
具体的には、リトラクト点p13’から測定移動命令によって測定点p13を測定した後に位置決め命令によってリトラクト点p13’へ戻り、その後、リトラクト点p14’へ位置決めをする必要が生じる。この場合、退避距離の長さによっては、リトラクト点p13’からリトラクト点p14’へ直線的に移動を行うとプローブが円筒C1と干渉する可能性がある。例えば、1段目の測定点(p13、p14、p15)が120度等配で設けられている場合、円筒C1の直径をDc1、ボールプローブ1の接触部の直径をDpとすると、退避距離が(√2−1)(Dc1+Dp)/2より短いとボールプローブ1の接触部は円筒C1と干渉する。
【0064】
この問題を回避するために、リトラクト点p13’とリトラクト点p14’との間に干渉を回避できる中継点を設け、その中継点を経由してリトラクト点p14’へ位置決めする方法が取られる。回避策はこの方法に限らず、各リトラクト点をリトラクト面RP2に投影した中継点を設け、リトラクト点間の移動にあたっては、リトラクト点から一旦リトラクト面へ移動し、リトラクト面上で次の測定点に対応する中継点へ位置決めしたのち、次のリトラクト点へ移動することによって、安全な移動経路を生成することができる。
もちろん、各測定点に対応するリトラクト点p13’、p14’、p15’、p16’、p17’、p18’の相互間の移動でプローブと被測定物の干渉が生じないように退避距離が設定される場合はリトラクト点間を直接位置決めすれば良い。
【0065】
以上説明したように、この実施の形態の方法によれば、廉価なマニュアル式の多関節型座標測定装置10において、測定要素のみが規定され移動径路に関する情報を含まないパートプログラムPP1に沿って被測定物2の測定を行うだけで、自動的にCNCタイプの座標測定装置20で使用できるパートプログラムPP2を作成することができる。
【0066】
また、マニュアル式の多関節型座標測定装置10の場合、プローブヘッド12を手でつかんで操作できるから、CNCタイプの座標測定装置20でジョイスティック47を使用してパートプログラムを作成するよりも操作が容易であり、効率良くCNCタイプの座標測定機用のパートプログラムPP2を作成することができる。この場合、DMIS規格によりパートプログラムPP2を作成することにより、汎用的に利用可能なパートプログラムを得ることができる。また、マニュアル式の多関節型座標測定装置10はCNCタイプの3次元座標測定装置20に比べると測定精度は劣るが、本実施の形態の場合、マニュアル式の多関節型座標測定装置10の測定データをパートプログラムの生成に使用するだけであるので、測定精度上の問題は無い。この意味において、本実施の形態は、精度の比較的ラフなマニュアル式の多関節型座標測定装置10の用途を拡大することが期待される。
【0067】
以上、マニュアル式の多関節型座標測定装置10を利用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、省スペースのマニュアル式の座標測定装置であれば、多関節型でなく他の形式のものであってもよいことはいうまでもない。
さらに、本実施形態では退避方向が被測定物の測定面の法線方向とする場合について示したが、被測定物の測定部位の形状によっては、必ずしも法線方向としなくても良く、測定要素ごと、あるいは測定点ごとに異なる退避方向、退避距離をコンピュータ30のキーボードから指定しても良い。測定経路の方向についても、測定点に対して必ずしも法線方向としなくても良く、測定要素ごと、あるいは測定点ごとに異なる測定方向をコンピュータ30のキーボードから指定しても良い。
【0068】
また、ボールプローブ1、11はいずれも接触式のものを用いる場合について示したが、これに限らずボールプローブ1、11の一方あるいは両方が、CCDカメラやイメージセンサを用いた光学式センサ、静電容量式センサ、電磁式センサなどの非接触式のセンサであっても良い。
さらに、ボールプローブ1、11は、接触点を検出する、いわゆるタッチ信号プローブを用いる場合のみを示したが、これに限らず、被測定面の輪郭形状データを連続的に測定する倣いプローブであっても良く、さらに粗さやうねりあるいは微小形状を測定するセンサであっても良い。つまり、表面性状測定の種類は何であっても良く、要は測定要素の測定にあたって必要となる要素測定開始点と要素測定終了点が決定できれば良い。
また、被測定物の測定にあたって、全測定個所を同一のボールプローブで測定する場合について示したが、ボールプローブ1、11とも測定個所の表面性状に応じて適切なプローブやセンサに、手動あるいは自動で交換可能としても良い。つまり、幾何形状測定や粗さ測定が混在する被測定物であっても良い。
【0069】
さらに、三次元測定機による三次元測定のみについて示したが、これに限らず二次元測定であっても良く、画像測定機、投影機、表面粗さ測定機、表面輪郭形状測定機、真円度測定機などを用いても良く、さらに三次元測定機による三次元測定結果から、その被測定物を投影した形状を測定する二次元自動測定用パートプログラムを生成しても良い。この場合、高さ方向(通常はZ軸方向)の測定、移動命令が不要になるので、プログラムの生成は簡単化される。
【0070】
また、パートプログラム作成用の手動測定機(本実施形態ではアーム型多関節座標測定装置10)は、特に精度を必要としないので、この発明を専用に実施する測定機やプローブの場合は、通常の製品において実施される組立て後の測定機あるいはプローブの校正作業が不要となり、さらに製造コストを低減することが出来る。
さらに、パートプログラムの生成にあたって必要となる測定要素の指定や退避距離の設定などの各種設定や選択は、前もって一括して行う方法の他、パートプログラム生成時点で対話的に行う方法であっても良い。
なお、本発明によって生成された自動測定用パートプログラムを別途編集可能としても良いことは当然である。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るパートプログラム生成装置、方法及びプログラムによれば、マニュアルの表面性状測定装置により通常の測定を行うのと同じ手順を実行するだけで、CNCタイプの表面性状測定装置において利用可能な、測定用プローブの移動径路のデータを含むパートプログラムを作成することができ、パートプログラムを効率良くかつ廉価に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る3次元座標測定システムの全体構成を示す。
【図2】ボールプローブ1の退避方向を演算する手法を示す。
【図3】ボールプローブ1の退避方向を演算する手法を示す。
【図4】ボールプローブ1の退避方向を演算する手法を示す。
【図5】ボールプローブ1の退避方向を演算する手法を示す。
【図6】ボールプローブ1の退避方向を演算する手法を示す。
【図7】ボールプローブ1の退避方向を演算する手法を示す。
【図8】ボールプローブ1の退避方向を演算する手法を示す。
【図9】リトラクト面による移動径路を演算する手法を示す。
【図10】本発明の実施の形態に係る3次元座標測定システムによるボールプローブ1の移動径路を演算する手法を示す具体例である。
【図11】測定要素の測定を行う際のボールプローブ1の移動径路を演算する手法を示す具体例である。
【図12】測定要素の測定を行う際のボールプローブ1の移動径路を演算する手法を示す具体例である。
【符号の説明】
2・・・被測定物、 10・・・アーム型多関節座標測定装置、 20・・・CNCタイプの3次元座標測定装置、 30、40・・・コンピュータ、 PP1、PP2・・・パートプログラム、 11・・・ボールプローブ、12・・・プローブヘッド、13・・・第1関節、 14・・・第2関節、 15・・・第3関節、 16・・・第1アーム、 17・・・第2アーム、 18・・・支柱、 19・・・基台、 21・・・基台、 22・・・テーブル、 23・・・門型フレーム、 24・・・スライダ、25・・・Z軸スピンドル
Claims (13)
- 作業者が手動で移動させることができるように構成され被測定物を測定する測定用プローブと、前記測定用プローブの位置を演算する位置演算部と、前記被測定物上で実行する測定の種類を指定する測定種類指定部と、前記位置演算部の演算結果と前記測定種類指定部の指定結果とに基づき前記被測定物の表面性状を演算する表面性状演算部とを備えたマニュアル式の表面性状測定装置と接続され、
前記被測定物を前記マニュアル式表面性状測定装置とは別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するためのパートプログラムを生成するように構成され、前記表面性状演算部の演算結果に適合する前記数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの退避方向及び退避距離を特定し、この退避方向及び退避距離に基づいて前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの移動径路の情報を演算して前記パートプログラムの一部に含めるようにされたことを特徴とするパートプログラム生成装置。 - 前記数値制御表面性状測定装置の測定用プローブを退避させる基準位置としてのリトラクト面の位置情報を設定するリトラクト面設定部を更に備え、設定された前記リトラクト面の位置情報と前記退避方向と前記退避距離とに基づいて前記移動径路の情報を演算することを特徴とする請求項1に記載のパートプログラム生成装置。
- 前記測定種類指定部の指定結果を前記パートプログラムの一部に含めることを特徴とする請求項1又は2に記載のパートプログラム生成装置。
- 前記退避方向は、前記被測定物の測定面の法線方向であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のパートプログラム生成装置。
- 前記リトラクト面は、前記被測定物の1つ以上の特徴点から固有の所定距離だけ離隔した位置に1つ以上を設けることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のパートプログラム生成装置。
- 前記被測定物上で実行する測定の種類は1つ以上の表面性状要素を含み、この表面性状要素の各々は前記リトラクト面との関連付けが行われていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載のパートプログラム生成装置。
- 前記表面性状要素の各表面性状要素測定のために位置決めする際、あるいは各表面性状要素測定後に離脱する際の前記移動経路は、前記被測定物の測定面に対して、前記各表面性状要素に関連付けられた前記リトラクト面より遠い位置の経路を含むことを特徴とする請求項6に記載のパートプログラム生成装置。
- 前記表面性状要素を測定する際の前記移動経路は、前記被測定物の測定面の法線方向であることを特徴とする請求項6または7に記載のパートプログラム生成装置。
- 作業者が手動で移動させることができるように構成され被測定物を測定する測定用プローブと、前記測定用プローブの位置を演算する位置演算部と、前記被測定物上で実行する測定の種類を指定する測定種類指定部と、前記位置演算部の演算結果と前記測定種類指定部の指定結果とに基づき前記被測定物の表面性状を演算する表面性状演算部とを備えたマニュアル式表面性状測定装置により前記被測定物の表面性状を測定する測定ステップと、
前記被測定物を前記マニュアル式表面性状測定装置とは別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するためのパートプログラムを生成するパートプログラム生成ステップとを備え、
前記パートプログラム生成ステップは、前記表面性状演算ステップの演算結果に適合する前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの退避方向及び退避距離を特定し、この退避方向及び退避距離に基づいて前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの移動径路の情報を演算して前記パートプログラムの一部に含めるようにされたことを特徴とするパートプログラム生成方法。 - 前記パートプログラム生成ステップは、前記数値制御表面性状測定装置の測定用プローブを退避させる基準位置としてのリトラクト面の位置情報、及び前記退避方向及び退避距離に基づいて前記移動径路の情報を演算することを特徴とする請求項9に記載のパートプログラム生成方法。
- 前記パートプログラム生成ステップは、前記測定種類指定部の指定結果を前記パートプログラムの一部に含めることを特徴とする請求項9又は10に記載のパートプログラム生成方法。
- 前記パートプログラムを前記数値制御表面性状測定装置に転送するステップとを備えたことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載のパートプログラム生成方法。
- 作業者が手動で移動させることができるように構成され被測定物を測定する測定用プローブと、前記測定用プローブの位置を演算する位置演算部と、前記被測定物上で実行する測定の種類を指定する測定種類指定部と、前記位置演算部の演算結果と前記測定種類指定部の指定結果とに基づき前記被測定物の表面性状を演算する表面性状演算部とを備えたマニュアル式表面性状測定装置により前記被測定物の表面性状を測定する測定ステップと、
前記被測定物を前記マニュアル式表面性状測定装置とは別個の数値制御表面性状測定装置により自動測定するためのパートプログラムを生成するパートプログラム生成ステップとをコンピュータに実行させるようにされたパートプログラム生成用プログラムであって、
前記パートプログラム生成ステップは、前記表面性状演算ステップの演算結果に適合する前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの退避方向及び退避距離を特定し、この退避方向及び退避距離に基づいて前記別個の数値制御表面性状測定装置の測定用プローブの移動径路の情報を演算して前記パートプログラムの一部に含めるようにされたことを特徴とするパートプログラム生成用プログラム。
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