JP2004017022A - 磁気処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大口径、小口径に限定されることなく、種々の径の配管に適用した汎用性のあるものとすることが可能であると共に、配管への装着、交換を容易に行うことが可能であり、さらには簡単な構造で防水を行うことが可能な磁気処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の永久磁石を収納したマグネットホルダ7を非磁性体からなるケースに内蔵してユニット4とする。隣接したユニット4を蝶番5により連結することにより複数のユニット4が連結されたベルト状のユニット連結体2とする。ユニット連結体2を液体が通過する配管50の外側に巻き付け、連結ロッド3によって連結する。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の永久磁石を収納したマグネットホルダ7を非磁性体からなるケースに内蔵してユニット4とする。隣接したユニット4を蝶番5により連結することにより複数のユニット4が連結されたベルト状のユニット連結体2とする。ユニット連結体2を液体が通過する配管50の外側に巻き付け、連結ロッド3によって連結する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石の磁力を利用することにより、液体の活性化を行うと共に、液体が通過する配管内のスケール、スライム、錆等の抑制及び除去を行うことが可能な磁気処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気処理装置は、磁石を用いて配管に磁界を形成することにより、配管内を浄化すると共に、配管を通過する液体の改善を行うために使用されている。
【0003】
このような磁気処理装置としては、磁石のN極とS極とを対向させてその引力を利用した構造やN極とN極、S極とS極とを対向させてその斥力を利用した構造からなる単極のものあるいは、N極とS極とを一直線上に交互に配列して対向させた構造や連続したN極及び連続したS極を対向させた構造からなる多極のものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した磁気処理装置において、単極構造のものでは、液体の流れに対して大きな磁力を得るために、磁石そのものを大きくする必要があり、装置全体が大型化するばかりでなく、吸着力が大きくなって着脱等の操作がしにくくなる問題を有している。多極構造のものでは、磁力の強い小型のネオジウム磁石を用いることにより、単極構造の上述した問題点を解消できることから、近年では多極構造のものが主に用いられている。
【0005】
しかしながら、単極及び多極に限らず、従来の磁気処理装置では、配管の径に応じてその大きさを変更する必要があり、汎用性のないものとなっている。また、配管への装着や交換に際しては、専門的な技術を必要とするため、専門業者に委託した本格的な工事を必要としている。さらに、ネオジウム磁石等の水に弱い磁石を用いた場合には、水回り箇所への適用に際して、充分な防水処理をする必要があり、そのための構造が複雑となる問題を有している。
【0006】
本発明はこのような従来の問題を考慮してなされたものであり、大口径、小口径に限定されることなく、種々の径の配管に適用した汎用性のあるものとすることが可能であると共に、配管への装着、交換を容易に行うことが可能であり、さらには簡単な構造で防水を行うことが可能な磁気処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の磁気処理装置は、複数の永久磁石を収納したマグネットホルダを非磁性体からなるケースに内蔵してユニットとし、隣接したユニットを蝶番により連結することにより複数のユニットが連結されたベルト状のユニット連結体が形成されており、液体が通過する配管の外側に巻き付けることにより配管に装着されることを特徴とする。
【0008】
この発明では、ユニット連結体を配管の外側に巻き付けて装着することにより、ユニット連結体のそれぞれのユニットに内蔵した永久磁石が配管内を通過する液体に対して磁力を作用させるため、液体の活性化を行うことができる。
【0009】
請求項1の発明では、永久磁石を内蔵したユニットが蝶番によって連結されているため、ユニットの連結数を適宜変更することができる。このため、ユニット連結体の長さを配管の径に合わせて変更することができ、大口径、小口径の区別なく適用することができ、汎用性が向上する。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、一方の磁極が配管側を向いた永久磁石の周囲に反対の磁極が配管側を向いた永久磁石が配置された第1の磁石配列と、反対の磁極が配管側を向いた永久磁石の周囲に一方の磁極が配管側を向いた永久磁石が配置された第2の磁石配列とを有し、第1の磁石配列と第2の磁石配列とが配管を挟んで対向するように配置されていることを特徴とする。
【0011】
このような配列では、一方向への磁力線と反対方向への磁力線とが内側から外側に向かって交互に形成されるため、磁力線が外側に広がることがなく直線状に伸びることができる。これにより、磁力線を遠くまで作用させることができ、口径の大きな配管に対しても内部の液体の活性化を行うことができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、ユニット連結体における連結方向両端のユニットに連結受部が設けられており、配管への巻き付けによって対向した連結受部に間に連結ロッドを差し込んで締結することによりユニット連結体相互の連結が行われることを特徴とする。
【0013】
この発明では、連結ロッドを用いてユニット連結体を連結することにより、ユニット連結体を配管への巻き付け状態で装着することができるため、配管への着脱を容易に行うことができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、前記蝶番は、隣接したユニットのそれぞれに設けられた蝶番本体と、蝶番本体に挿脱自在に差し込まれて蝶番本体を連結解除可能に連結するヒンジ軸とを備えていることを特徴とする。
【0015】
この発明では、ヒンジ軸を蝶番本体に差し込むことによって連結を行うため、ヒンジ軸の長さを変更することにより、ヒンジ軸の軸方向に沿ったユニットの数を変更することができる。このため、要求される仕様に合わせた調整を簡単に行うことができる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、前記マグネットホルダは永久磁石が挿入される本体部と、本体部における永久磁石の挿入部分を密封状態で覆うカバー部とからなり、全体が樹脂によって形成されていると共に、前記ケースに対して着脱自在となっていることを特徴とする。
【0017】
この発明では、永久磁石がマグネットホルダ内に密封された状態となっているため、永久磁石に直接に露結することがなく、錆の発生を抑制することができる。また、マグネットホルダが樹脂によって形成されることにより、永久磁石の磁力の低下を抑制することができる。さらに、マグネットホルダがケースに対して着脱自在となっているため、交換が可能であり、永久磁石の損傷や欠陥の際における交換を容易に行うことができる。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1または5記載の磁気処理装置であって、前記ケースにおける配管との接触面に、前記永久磁石に臨む薄肉の窓部が形成されていることを特徴とする。
【0019】
このように、薄肉の窓部がケースに形成されることによって、永久磁石からの磁力を配管に効率良く出力することができ、配管内の液体の活性化を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明すると、図1は本発明の一実施の形態の全体、図2〜図4はユニットの連結構造、図5〜図10は各部材をそれぞれ示す。
【0021】
図1に示すように、この実施の形態の磁気処理装置1は、ユニット連結体2,2を連結ロッド3によって連結することにより形成されており、水道配管等の配管50の外面に巻き付けられて使用される。各ユニット連結体2,2は、複数のユニット4を蝶番5によって連結することによりベルト状に成形されている。
【0022】
それぞれのユニット4は長さ方向に延びた矩形の外形を有しており、図3及び図5に示すように、複数の永久磁石6を収容したマグネットホルダ7と、マグネットホルダ7を内蔵したケース8とによって構成されている。なお、永久磁石6としては、サマリウムコバルト磁石等の耐熱性の磁石が使用される。
【0023】
マグネットホルダ7は図3及び図6に示すように、横長の矩形筒状に成形された本体部7aと、本体部7aに密封状態で被せられるカバー部7bとを備えている。マグネットホルダ7の本体部7aには、永久磁石6を個々に収納するため、円筒状に形成された複数の収納室9が仕切られた状態で設けられている。各収納室9の内部には、収納された永久磁石6の端面に当接する支持凸部7cが形成されている。永久磁石6は本体部7aの一側面に形成された挿入口7dからそれぞれの収納室9に収納されることにより、その端面が支持凸部7cに当接して支持される。
【0024】
マグネットホルダ7のカバー部7bは、本体部7aと略同じ長さとなっており、本体部7aの挿入口7dに被せられることにより、全ての収納室9を密封状態とする。この密封状態を保持するため、本体部7aの挿入口7d側には、矩形枠状の溝部7eが形成されると共に、図7に示すようにカバー部7bには溝部7eに嵌合する矩形枠状の凸部7fが形成されている。さらに、カバー部7bを本体部7aに嵌合した後、これらの周囲を超音波振動によって溶着することにより、強力な防水性を付与することができる。なお、カバー部7bは本体部7aの収納室9と連通する連通室10が各収納室9と対応するように形成されている。
【0025】
以上の本体部7a及びカバー部7bからなるマグネットホルダ7は、樹脂によって全体が形成されるものであり、これにより軽量化が可能となっている。また、本体部7a及びカバー部7bによって、永久磁石6を密封して防水するため、永久磁石6の発錆を抑制することが可能となっている。さらに、マグネットホルダ7は、永久磁石6を収納した状態でカートリッジ化されており、これにより、永久磁石6の磁力低下等が発生しても、その交換を容易に行うことができる。
【0026】
ケース8は図8及び図9に示すように矩形状のケース本体11,12と、ケース本体11,12に被せられるケースカバー13とによって構成されており、これらがステンレス、アルミニウム等の非磁性体によって形成されている。
【0027】
図8のケース本体11は、ユニット連結体2における連結方向両端のユニット4に用いるものであり、図9のケース本体12はそれ以外のユニットに用いるものである。これらのケース本体11,12は、マグネットホルダ7を収納するものであり、マグネットホルダ7の外形に相応した矩形状の収納凹部11a,12aがそれぞれ形成されている。これらのケース本体11,12に被せられるケースカバー13は、ケース本体11,12よりも幾分小さな寸法の矩形状となっており、その収納凹部11a,12aに挿入されることによりケース本体11,12に取り付けられる。この場合、ケース本体11,12の内面には、円形の小突起11b,12bが形成されており、この小突起11b、12bが嵌合する小孔13bがケースカバー13に形成されることにより、ケースカバー13とケース本体11,12の組付けが行われるようになっている。
【0028】
このようなケース8は、そのケースカバー13が配管50と接触するように用いられるものである。図10において、13aはケースカバー13に形成された薄肉の窓部である。この窓部13aは配管50と接触し、且つマグネットホルダ7に収納された永久磁石6に臨むように形成されており、薄肉となっていることから、永久磁石6からの磁力を効率良く配管50に取り出すことが可能となっている。
【0029】
図8に示すケース本体11には、連結受部15が取り付けられている。連結受部15は、図1に示すように対向したユニット連結体2を連結するために用いるものであり、ケース本体11の長さ方向の両端部に回転可能に取り付けられている。かかる連結受部15には、連結ロッド3が差し込まれるロッド孔15aが貫通している。なお、連結受部15及び連結ロッド3については、後述する。
【0030】
蝶番5は、各ユニット連結体2における隣接したユニット4を連結するために用いられる。図4は、ユニット連結方向の端部における蝶番5を示し、中間で隣接しているユニット4についても同様な構造の蝶番5が用いられる。
【0031】
図4に示すように、隣接している蝶番4のケース本体11,12の外面には、蝶番本体16がビス17によって対向するように固定されている。各蝶番本体16は、ケース本体11,12に固定される連結板部16aと、連結板部16aから立ち上がり状に形成された円弧部16bとを有しており、隣接する蝶番5の間では、一方の蝶番の円弧部16bが他方の蝶番の円弧部16bと同軸となるように挿入されるようになっている。そして、同軸となっている円弧部16bにはヒンジ軸18が差し込まれる。ヒンジ軸18は、先端部にねじ部18aが形成されており、このねじ部18aにナット19が螺合するようになっている。
【0032】
このような構造では、隣接しているユニット4の蝶番5における円弧部16bを連通状態とし、この連通状態に対してヒンジ軸18を差し込み、ヒンジ軸18のねじ部18aにナット19を螺合して締め付けることによりユニット4を連結することができる。一方、ナット19を弛めてヒンジ軸18を抜き取ることによりユニット4の連結を解除することができる。これにより、ユニット4の連結数を任意に変更することができるため、ユニット連結体2の長さを配管50の径に合わせて調整することができる。従って、配管50が大口径であっても、小口径であっても、その径に合わせて変更使用することができ、汎用性のあるものとすることができる。
【0033】
また、このような連結構造では、長さ方向に沿ってユニット4を並べても、並べられているユニット4の蝶番本体16にヒンジ軸18を挿通させることにより連結することができる。このため、ヒンジ軸18の長さを変更することにより、ユニット4を長さ方向にも連結することができることにより、要求される磁力等の仕様に合わせた調整を容易に行うことができる。
【0034】
次にこの実施の形態の配管50への装着を説明する。上述したように各ユニット連結体2におけるユニット連結方向両端のユニット4には、連結受部15がケース本体11の長さ方向端部に回転可能に取り付けられている。このようなユニット連結体2におけるケースカバー13が配管50と接触するようにユニット連結体2を配管50の外面に巻き付けた後、対向している連結受部15に連結ロッド3を挿通させる(図1参照)。連結ロッド3は一端側が大径のヘッド部3aとなっており、他端側にねじ部3bが形成されている。
【0035】
この実施の形態において、一方側(下側)のユニット連結体2における連結受部15のロッド孔15aはストレート孔となっており、他方側(上側)のユニット連結体2における連結受部15のロッド孔15aはねじ孔となっている。従って、一方側の連結受部15のロッド孔15aから連結ロッド3を貫通させて他方側の連結受部15のロッド孔15aにねじ部3bを螺合させ、その螺合先端にナット20を螺合して締め付けることによりユニット連結体2を相互に連結することができる。このような構造では、配管50への装着及び交換に際して専門的な技術が不要となり、装着及び交換を簡単に行うことができる。このような配管50への装着により、配管50内の流れる液体を磁力により活性化することができる。また、液体の物性変化によって、配管50内のスケール、スライム、赤錆等の抑制及び除去を行うことができる。
【0036】
図11は、永久磁石6の配列の一例を示し、磁石群22が配管50に巻き付けられた一方のユニット連結体2における磁石配列となっており、磁石群23がこれと対向するように巻き付けられた他方のユニット連結体2における磁石配列となっている。
【0037】
磁石配列22においては、複数個(4個)のS極が配管50側を向き、S極4の周囲を囲むように複数個(12個)のN極が配管50側を向いている。これに対して、磁石群23においては、磁石配列22のS極に対応する複数個(4個)のN極が配管50側を向き、このN極の周囲を囲むように複数個(12個)のS極が配管50側を向いている。なお、磁石配列22においては、配管50側にN極が向いた磁石(外側の磁石)の外側に、配管50側にS極を向いた磁石をさらに配置することができると共に、磁石配列23においては、配管50側にS極が向いた磁石(外側の磁石)の外側に、配管50側にN極を向いた磁石をさらに配置することができる。
【0038】
このような配列では、配管50の中央に向かって磁力線の向きが異なった四角形の磁場が形成される。また、磁力線が多重に形成されているため、内側の磁力線が外側に広がることがなく、これにより磁力線を大きく伸ばすことができ、磁力線を遠くまで作用させることができる。従って、配管50の径が大きくても、内部の液体に対して磁力を作用させることができ、活性化を確実に行うことができる。
【0039】
図12は、図11における磁石配列22,23を配管50の長手方向に沿ってさらに長くなるように変更したものであり、これにより図11の作用を配管50の長さ方向(液体の流れる方向)に沿って長時間継続することができる。
【0040】
図13は、以上の実施の形態の磁気処理装置の外側に設けられる保護カバー30を示す。保護カバー30は、ステンレス等からなる半割状の一対のボックス体31,32からなり、それぞれのボックス体31,32には相互に接合されるフランジ部31a,32aが形成されている。また、ボックス体31,32には、配管50が貫通する貫通孔31b,32bが形成されている。このような保護カバー30は、配管50における磁気処理装置1の取付部位を覆うように配管50に取り付けた後、フランジ部31a,32aをボルト33により締結して適宜の鍵によりロックする。これにより、内部の磁気処理装置1の盗失を確実に防止することができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、永久磁石を内蔵したユニットを蝶番によって連結することにより、ユニットの連結数を適宜変更することができるため、ユニット連結体の長さを配管の径に合わせて変更することができ、大口径、小口径の区別なく適用することができ、汎用性が向上する。
【0042】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、磁力線が外側に広がることがなく遠くまで作用させることができるため、口径の大きな配管に対しても液体の活性化を行うことができる。
【0043】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、連結ロッドを用いてユニット連結体を連結するため、配管への着脱を容易に行うことができる。
【0044】
請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ヒンジ軸の軸方向に沿ったユニットの数を変更することができるため、要求される仕様に合わせた調整を簡単に行うことができる。
【0045】
請求項5の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、マグネットホルダによって永久磁石の錆の発生を抑制することができ、しかもマグネットホルダの交換が可能なため、永久磁石の交換を容易に行うことができる。
【0046】
請求項6の発明によれば、請求項1及び5の発明の効果に加えて、永久磁石からの磁力を配管に効率良く出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の磁気処理装置を示す全体側面図である。
【図2】ユニットの連結構造を示す側面図である。
【図3】ユニットの連結構造を示す断面図である。
【図4】ユニットの連結構造を示す分解平面図である。
【図5】ユニットの内部を示す断面図である。
【図6】(A)はマグネットホルダの本体部の底面図、(B)はそのa−a線断面図、(C)はb−b線断面図である。
【図7】(A)はマグネットホルダのカバー部の底面図、(B)はそのc−c線断面図、(C)はd−d線断面図である。
【図8】(A)はケース本体の底面図、(B)はその部分破断側面図である。
【図9】(A)はケース本体の底面図、(B)はその側面図である。
【図10】(A)はケースカバーの底面図、(B)はその底面図である。
【図11】磁石配列の一例を示す斜視図である。
【図12】磁石配列の別例を示す正面図である。
【図13】保護カバーの使用例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 磁気処理装置
2 ユニット連結体
3 連結ロッド
4 ユニット
5 蝶番
6 永久磁石
7 マグネットホルダ
7a マグネットホルダの本体部
7b マグネットホルダのカバー部
8 ケース
11,12 ケース本体
13 ケースカバー
15 連結受部
16 蝶番本体
18 ヒンジ軸
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石の磁力を利用することにより、液体の活性化を行うと共に、液体が通過する配管内のスケール、スライム、錆等の抑制及び除去を行うことが可能な磁気処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気処理装置は、磁石を用いて配管に磁界を形成することにより、配管内を浄化すると共に、配管を通過する液体の改善を行うために使用されている。
【0003】
このような磁気処理装置としては、磁石のN極とS極とを対向させてその引力を利用した構造やN極とN極、S極とS極とを対向させてその斥力を利用した構造からなる単極のものあるいは、N極とS極とを一直線上に交互に配列して対向させた構造や連続したN極及び連続したS極を対向させた構造からなる多極のものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した磁気処理装置において、単極構造のものでは、液体の流れに対して大きな磁力を得るために、磁石そのものを大きくする必要があり、装置全体が大型化するばかりでなく、吸着力が大きくなって着脱等の操作がしにくくなる問題を有している。多極構造のものでは、磁力の強い小型のネオジウム磁石を用いることにより、単極構造の上述した問題点を解消できることから、近年では多極構造のものが主に用いられている。
【0005】
しかしながら、単極及び多極に限らず、従来の磁気処理装置では、配管の径に応じてその大きさを変更する必要があり、汎用性のないものとなっている。また、配管への装着や交換に際しては、専門的な技術を必要とするため、専門業者に委託した本格的な工事を必要としている。さらに、ネオジウム磁石等の水に弱い磁石を用いた場合には、水回り箇所への適用に際して、充分な防水処理をする必要があり、そのための構造が複雑となる問題を有している。
【0006】
本発明はこのような従来の問題を考慮してなされたものであり、大口径、小口径に限定されることなく、種々の径の配管に適用した汎用性のあるものとすることが可能であると共に、配管への装着、交換を容易に行うことが可能であり、さらには簡単な構造で防水を行うことが可能な磁気処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の磁気処理装置は、複数の永久磁石を収納したマグネットホルダを非磁性体からなるケースに内蔵してユニットとし、隣接したユニットを蝶番により連結することにより複数のユニットが連結されたベルト状のユニット連結体が形成されており、液体が通過する配管の外側に巻き付けることにより配管に装着されることを特徴とする。
【0008】
この発明では、ユニット連結体を配管の外側に巻き付けて装着することにより、ユニット連結体のそれぞれのユニットに内蔵した永久磁石が配管内を通過する液体に対して磁力を作用させるため、液体の活性化を行うことができる。
【0009】
請求項1の発明では、永久磁石を内蔵したユニットが蝶番によって連結されているため、ユニットの連結数を適宜変更することができる。このため、ユニット連結体の長さを配管の径に合わせて変更することができ、大口径、小口径の区別なく適用することができ、汎用性が向上する。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、一方の磁極が配管側を向いた永久磁石の周囲に反対の磁極が配管側を向いた永久磁石が配置された第1の磁石配列と、反対の磁極が配管側を向いた永久磁石の周囲に一方の磁極が配管側を向いた永久磁石が配置された第2の磁石配列とを有し、第1の磁石配列と第2の磁石配列とが配管を挟んで対向するように配置されていることを特徴とする。
【0011】
このような配列では、一方向への磁力線と反対方向への磁力線とが内側から外側に向かって交互に形成されるため、磁力線が外側に広がることがなく直線状に伸びることができる。これにより、磁力線を遠くまで作用させることができ、口径の大きな配管に対しても内部の液体の活性化を行うことができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、ユニット連結体における連結方向両端のユニットに連結受部が設けられており、配管への巻き付けによって対向した連結受部に間に連結ロッドを差し込んで締結することによりユニット連結体相互の連結が行われることを特徴とする。
【0013】
この発明では、連結ロッドを用いてユニット連結体を連結することにより、ユニット連結体を配管への巻き付け状態で装着することができるため、配管への着脱を容易に行うことができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、前記蝶番は、隣接したユニットのそれぞれに設けられた蝶番本体と、蝶番本体に挿脱自在に差し込まれて蝶番本体を連結解除可能に連結するヒンジ軸とを備えていることを特徴とする。
【0015】
この発明では、ヒンジ軸を蝶番本体に差し込むことによって連結を行うため、ヒンジ軸の長さを変更することにより、ヒンジ軸の軸方向に沿ったユニットの数を変更することができる。このため、要求される仕様に合わせた調整を簡単に行うことができる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1記載の磁気処理装置であって、前記マグネットホルダは永久磁石が挿入される本体部と、本体部における永久磁石の挿入部分を密封状態で覆うカバー部とからなり、全体が樹脂によって形成されていると共に、前記ケースに対して着脱自在となっていることを特徴とする。
【0017】
この発明では、永久磁石がマグネットホルダ内に密封された状態となっているため、永久磁石に直接に露結することがなく、錆の発生を抑制することができる。また、マグネットホルダが樹脂によって形成されることにより、永久磁石の磁力の低下を抑制することができる。さらに、マグネットホルダがケースに対して着脱自在となっているため、交換が可能であり、永久磁石の損傷や欠陥の際における交換を容易に行うことができる。
【0018】
請求項6の発明は、請求項1または5記載の磁気処理装置であって、前記ケースにおける配管との接触面に、前記永久磁石に臨む薄肉の窓部が形成されていることを特徴とする。
【0019】
このように、薄肉の窓部がケースに形成されることによって、永久磁石からの磁力を配管に効率良く出力することができ、配管内の液体の活性化を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により具体的に説明すると、図1は本発明の一実施の形態の全体、図2〜図4はユニットの連結構造、図5〜図10は各部材をそれぞれ示す。
【0021】
図1に示すように、この実施の形態の磁気処理装置1は、ユニット連結体2,2を連結ロッド3によって連結することにより形成されており、水道配管等の配管50の外面に巻き付けられて使用される。各ユニット連結体2,2は、複数のユニット4を蝶番5によって連結することによりベルト状に成形されている。
【0022】
それぞれのユニット4は長さ方向に延びた矩形の外形を有しており、図3及び図5に示すように、複数の永久磁石6を収容したマグネットホルダ7と、マグネットホルダ7を内蔵したケース8とによって構成されている。なお、永久磁石6としては、サマリウムコバルト磁石等の耐熱性の磁石が使用される。
【0023】
マグネットホルダ7は図3及び図6に示すように、横長の矩形筒状に成形された本体部7aと、本体部7aに密封状態で被せられるカバー部7bとを備えている。マグネットホルダ7の本体部7aには、永久磁石6を個々に収納するため、円筒状に形成された複数の収納室9が仕切られた状態で設けられている。各収納室9の内部には、収納された永久磁石6の端面に当接する支持凸部7cが形成されている。永久磁石6は本体部7aの一側面に形成された挿入口7dからそれぞれの収納室9に収納されることにより、その端面が支持凸部7cに当接して支持される。
【0024】
マグネットホルダ7のカバー部7bは、本体部7aと略同じ長さとなっており、本体部7aの挿入口7dに被せられることにより、全ての収納室9を密封状態とする。この密封状態を保持するため、本体部7aの挿入口7d側には、矩形枠状の溝部7eが形成されると共に、図7に示すようにカバー部7bには溝部7eに嵌合する矩形枠状の凸部7fが形成されている。さらに、カバー部7bを本体部7aに嵌合した後、これらの周囲を超音波振動によって溶着することにより、強力な防水性を付与することができる。なお、カバー部7bは本体部7aの収納室9と連通する連通室10が各収納室9と対応するように形成されている。
【0025】
以上の本体部7a及びカバー部7bからなるマグネットホルダ7は、樹脂によって全体が形成されるものであり、これにより軽量化が可能となっている。また、本体部7a及びカバー部7bによって、永久磁石6を密封して防水するため、永久磁石6の発錆を抑制することが可能となっている。さらに、マグネットホルダ7は、永久磁石6を収納した状態でカートリッジ化されており、これにより、永久磁石6の磁力低下等が発生しても、その交換を容易に行うことができる。
【0026】
ケース8は図8及び図9に示すように矩形状のケース本体11,12と、ケース本体11,12に被せられるケースカバー13とによって構成されており、これらがステンレス、アルミニウム等の非磁性体によって形成されている。
【0027】
図8のケース本体11は、ユニット連結体2における連結方向両端のユニット4に用いるものであり、図9のケース本体12はそれ以外のユニットに用いるものである。これらのケース本体11,12は、マグネットホルダ7を収納するものであり、マグネットホルダ7の外形に相応した矩形状の収納凹部11a,12aがそれぞれ形成されている。これらのケース本体11,12に被せられるケースカバー13は、ケース本体11,12よりも幾分小さな寸法の矩形状となっており、その収納凹部11a,12aに挿入されることによりケース本体11,12に取り付けられる。この場合、ケース本体11,12の内面には、円形の小突起11b,12bが形成されており、この小突起11b、12bが嵌合する小孔13bがケースカバー13に形成されることにより、ケースカバー13とケース本体11,12の組付けが行われるようになっている。
【0028】
このようなケース8は、そのケースカバー13が配管50と接触するように用いられるものである。図10において、13aはケースカバー13に形成された薄肉の窓部である。この窓部13aは配管50と接触し、且つマグネットホルダ7に収納された永久磁石6に臨むように形成されており、薄肉となっていることから、永久磁石6からの磁力を効率良く配管50に取り出すことが可能となっている。
【0029】
図8に示すケース本体11には、連結受部15が取り付けられている。連結受部15は、図1に示すように対向したユニット連結体2を連結するために用いるものであり、ケース本体11の長さ方向の両端部に回転可能に取り付けられている。かかる連結受部15には、連結ロッド3が差し込まれるロッド孔15aが貫通している。なお、連結受部15及び連結ロッド3については、後述する。
【0030】
蝶番5は、各ユニット連結体2における隣接したユニット4を連結するために用いられる。図4は、ユニット連結方向の端部における蝶番5を示し、中間で隣接しているユニット4についても同様な構造の蝶番5が用いられる。
【0031】
図4に示すように、隣接している蝶番4のケース本体11,12の外面には、蝶番本体16がビス17によって対向するように固定されている。各蝶番本体16は、ケース本体11,12に固定される連結板部16aと、連結板部16aから立ち上がり状に形成された円弧部16bとを有しており、隣接する蝶番5の間では、一方の蝶番の円弧部16bが他方の蝶番の円弧部16bと同軸となるように挿入されるようになっている。そして、同軸となっている円弧部16bにはヒンジ軸18が差し込まれる。ヒンジ軸18は、先端部にねじ部18aが形成されており、このねじ部18aにナット19が螺合するようになっている。
【0032】
このような構造では、隣接しているユニット4の蝶番5における円弧部16bを連通状態とし、この連通状態に対してヒンジ軸18を差し込み、ヒンジ軸18のねじ部18aにナット19を螺合して締め付けることによりユニット4を連結することができる。一方、ナット19を弛めてヒンジ軸18を抜き取ることによりユニット4の連結を解除することができる。これにより、ユニット4の連結数を任意に変更することができるため、ユニット連結体2の長さを配管50の径に合わせて調整することができる。従って、配管50が大口径であっても、小口径であっても、その径に合わせて変更使用することができ、汎用性のあるものとすることができる。
【0033】
また、このような連結構造では、長さ方向に沿ってユニット4を並べても、並べられているユニット4の蝶番本体16にヒンジ軸18を挿通させることにより連結することができる。このため、ヒンジ軸18の長さを変更することにより、ユニット4を長さ方向にも連結することができることにより、要求される磁力等の仕様に合わせた調整を容易に行うことができる。
【0034】
次にこの実施の形態の配管50への装着を説明する。上述したように各ユニット連結体2におけるユニット連結方向両端のユニット4には、連結受部15がケース本体11の長さ方向端部に回転可能に取り付けられている。このようなユニット連結体2におけるケースカバー13が配管50と接触するようにユニット連結体2を配管50の外面に巻き付けた後、対向している連結受部15に連結ロッド3を挿通させる(図1参照)。連結ロッド3は一端側が大径のヘッド部3aとなっており、他端側にねじ部3bが形成されている。
【0035】
この実施の形態において、一方側(下側)のユニット連結体2における連結受部15のロッド孔15aはストレート孔となっており、他方側(上側)のユニット連結体2における連結受部15のロッド孔15aはねじ孔となっている。従って、一方側の連結受部15のロッド孔15aから連結ロッド3を貫通させて他方側の連結受部15のロッド孔15aにねじ部3bを螺合させ、その螺合先端にナット20を螺合して締め付けることによりユニット連結体2を相互に連結することができる。このような構造では、配管50への装着及び交換に際して専門的な技術が不要となり、装着及び交換を簡単に行うことができる。このような配管50への装着により、配管50内の流れる液体を磁力により活性化することができる。また、液体の物性変化によって、配管50内のスケール、スライム、赤錆等の抑制及び除去を行うことができる。
【0036】
図11は、永久磁石6の配列の一例を示し、磁石群22が配管50に巻き付けられた一方のユニット連結体2における磁石配列となっており、磁石群23がこれと対向するように巻き付けられた他方のユニット連結体2における磁石配列となっている。
【0037】
磁石配列22においては、複数個(4個)のS極が配管50側を向き、S極4の周囲を囲むように複数個(12個)のN極が配管50側を向いている。これに対して、磁石群23においては、磁石配列22のS極に対応する複数個(4個)のN極が配管50側を向き、このN極の周囲を囲むように複数個(12個)のS極が配管50側を向いている。なお、磁石配列22においては、配管50側にN極が向いた磁石(外側の磁石)の外側に、配管50側にS極を向いた磁石をさらに配置することができると共に、磁石配列23においては、配管50側にS極が向いた磁石(外側の磁石)の外側に、配管50側にN極を向いた磁石をさらに配置することができる。
【0038】
このような配列では、配管50の中央に向かって磁力線の向きが異なった四角形の磁場が形成される。また、磁力線が多重に形成されているため、内側の磁力線が外側に広がることがなく、これにより磁力線を大きく伸ばすことができ、磁力線を遠くまで作用させることができる。従って、配管50の径が大きくても、内部の液体に対して磁力を作用させることができ、活性化を確実に行うことができる。
【0039】
図12は、図11における磁石配列22,23を配管50の長手方向に沿ってさらに長くなるように変更したものであり、これにより図11の作用を配管50の長さ方向(液体の流れる方向)に沿って長時間継続することができる。
【0040】
図13は、以上の実施の形態の磁気処理装置の外側に設けられる保護カバー30を示す。保護カバー30は、ステンレス等からなる半割状の一対のボックス体31,32からなり、それぞれのボックス体31,32には相互に接合されるフランジ部31a,32aが形成されている。また、ボックス体31,32には、配管50が貫通する貫通孔31b,32bが形成されている。このような保護カバー30は、配管50における磁気処理装置1の取付部位を覆うように配管50に取り付けた後、フランジ部31a,32aをボルト33により締結して適宜の鍵によりロックする。これにより、内部の磁気処理装置1の盗失を確実に防止することができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、永久磁石を内蔵したユニットを蝶番によって連結することにより、ユニットの連結数を適宜変更することができるため、ユニット連結体の長さを配管の径に合わせて変更することができ、大口径、小口径の区別なく適用することができ、汎用性が向上する。
【0042】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、磁力線が外側に広がることがなく遠くまで作用させることができるため、口径の大きな配管に対しても液体の活性化を行うことができる。
【0043】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、連結ロッドを用いてユニット連結体を連結するため、配管への着脱を容易に行うことができる。
【0044】
請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ヒンジ軸の軸方向に沿ったユニットの数を変更することができるため、要求される仕様に合わせた調整を簡単に行うことができる。
【0045】
請求項5の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、マグネットホルダによって永久磁石の錆の発生を抑制することができ、しかもマグネットホルダの交換が可能なため、永久磁石の交換を容易に行うことができる。
【0046】
請求項6の発明によれば、請求項1及び5の発明の効果に加えて、永久磁石からの磁力を配管に効率良く出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の磁気処理装置を示す全体側面図である。
【図2】ユニットの連結構造を示す側面図である。
【図3】ユニットの連結構造を示す断面図である。
【図4】ユニットの連結構造を示す分解平面図である。
【図5】ユニットの内部を示す断面図である。
【図6】(A)はマグネットホルダの本体部の底面図、(B)はそのa−a線断面図、(C)はb−b線断面図である。
【図7】(A)はマグネットホルダのカバー部の底面図、(B)はそのc−c線断面図、(C)はd−d線断面図である。
【図8】(A)はケース本体の底面図、(B)はその部分破断側面図である。
【図9】(A)はケース本体の底面図、(B)はその側面図である。
【図10】(A)はケースカバーの底面図、(B)はその底面図である。
【図11】磁石配列の一例を示す斜視図である。
【図12】磁石配列の別例を示す正面図である。
【図13】保護カバーの使用例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 磁気処理装置
2 ユニット連結体
3 連結ロッド
4 ユニット
5 蝶番
6 永久磁石
7 マグネットホルダ
7a マグネットホルダの本体部
7b マグネットホルダのカバー部
8 ケース
11,12 ケース本体
13 ケースカバー
15 連結受部
16 蝶番本体
18 ヒンジ軸
Claims (6)
- 複数の永久磁石を収納したマグネットホルダを非磁性体からなるケースに内蔵してユニットとし、隣接したユニットを蝶番により連結することにより複数のユニットが連結されたベルト状のユニット連結体が形成されており、液体が通過する配管の外側に巻き付けることにより配管に装着されることを特徴とする磁気処理装置。
- 一方の磁極が配管側を向いた永久磁石の周囲に反対の磁極が配管側を向いた永久磁石が配置された第1の磁石配列と、反対の磁極が配管側を向いた永久磁石の周囲に一方の磁極が配管側を向いた永久磁石が配置された第2の磁石配列とを有し、第1の磁石配列と第2の磁石配列とが配管を挟んで対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の磁気処理装置。
- ユニット連結体における連結方向両端のユニットに連結受部が設けられており、配管への巻き付けによって対向した連結受部に間に連結ロッドを差し込んで締結することによりユニット連結体相互の連結が行われることを特徴とする請求項1記載の磁気処理装置。
- 前記蝶番は、隣接したユニットのそれぞれに設けられた蝶番本体と、蝶番本体に挿脱自在に差し込まれて蝶番本体を連結解除可能に連結するヒンジ軸とを備えていることを特徴とする請求項1記載の磁気処理装置。
- 前記マグネットホルダは永久磁石が挿入される本体部と、本体部における永久磁石の挿入部分を密封状態で覆うカバー部とからなり、全体が樹脂によって形成されていると共に、前記ケースに対して着脱自在となっていることを特徴とする請求項1記載の磁気処理装置。
- 前記ケースにおける配管との接触面に、前記永久磁石に臨む薄肉の窓部が形成されていることを特徴とする請求項1または5記載の磁気処理装置。
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