JP2004016516A - マッサージ椅子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】施療機構4が内蔵された背もたれ部1を座部2に対してリクライニング可能にして設ける。この座部2と背もたれ部1との間に、起立状態の背もたれ部1を倒す初動作時には背もたれ部1を座部2に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部1を倒すようにする駆動機構3を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マッサージ椅子に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、マッサージ椅子に限らず、背もたれ部1がリクライニング可能にされた椅子は、図7に示すように、座部2の後部に隣接して背もたれ部を回動自在に設けて構成されたものが一般的なものである。そして、このような椅子では、椅子に座った者に快適な座り心地を感じさせるため、座部2にクッション性を備えさせるよう座部2内に緩衝材を充填することが行われている。つまり、座部2は上下に肉厚を有するように形成されているのである。したがって、この座部2の後方で回動してリクライニングをする背もたれ部1にあって、座面に対して略垂直に立てた状態の背もたれ部1の上端と座部2の座面2aとの長さL1と、座面に対して略水平にねかせた状態の背もたれ部1の上端と座部2の座面2aとの長さL2とを比較すると、前者が座部2の厚み分後者に比べて短くなるのである。
【0003】
ここで、マッサージ椅子にあっては、その背もたれ部1に椅子に座った被施療者に施療を施す施療機構が設けてあるが、上述した椅子の構造をマッサージ椅子にそのまま転用すると、背もたれ部1を座面2aに対して略垂直に立てた状態では、背もたれ部1を座面2aに対して略水平にねかせた状態と比べ、施療範囲は小さくならざるを得ないのであり、しかして、被施療者の多様な身体の部位に施療を施すには、背もたれ部2を略水平に近づけるよう倒して使用せねばならず、そのためマッサージ椅子を置くスペースを広くとらねばならないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、椅子の設置スペースを広くとらないでも、被施療者の身体の多様な部位に施療を行えるようにしたマッサージ椅子を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係るマッサージ椅子は、施療機構4が内蔵された背もたれ部1を座部2に対してリクライニング可能にして設け、この座部2と背もたれ部1との間に、起立状態の背もたれ部1を倒す初動作時には背もたれ部1を座部2に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部1を倒すようにする駆動機構3を設けたことを特徴とする。これによると、背もたれ部1を少し倒すだけで、背もたれ部1を座部2に対して上昇させることができ、つまり施療機構4の施療範囲を即座に確保することができて、被施療者は身体の多様な部位に施療を受けることができるのであり、したがって、椅子の設置スペースを広くとらないでも、被施療者は身体の多様な部位に施療機構4によって充分な施療を受けるようにできるのである。
【0006】
また、座部2の前部及び後部に設置面に載置する前脚部8及び後脚部9を設け、後脚部9を背もたれ部1より後方に位置させ、前脚部8と背もたれ部1の下端との間に第1リンク10を架設すると共にこの第1リンク10を前脚部8と背もたれ部1の下端とにそれぞれ回転自在に連結し、この第1リンク10と前脚部8との間に伸縮自在に駆動する伸縮駆動手段12を架設すると共にこの伸縮駆動手段12を前脚部8と背もたれ部1の下端とにそれぞれ回転自在に連結し、後脚部9と背もたれ部1の下端より上方位置との間に第2リンク11を架設すると共にこの第2リンク11を後脚部9と背もたれ部1の下端より上方位置とにそれぞれ回転自在に連結したことも好ましい。
【0007】
これによると、背もたれ部1を倒すには、伸縮駆動手段12の伸縮による、第1リンク10の前脚部8を回転中心とした回動と、第2リンク11の後脚部9を回転中心とした回動とで行われるのであるが、背もたれ部1を倒す初動作時には、第1リンク10及び第2リンク11が逆方向ながら同じく上方に回動し、背もたれ部1を後方に略倒さないままに上昇させることができ、背もたれ部1を倒す初動作後には、第1リンク10が前方に回動すると共に第2リンク11が後方に回動し、背もたれ部1を座部2に対して大きく後方に倒すようにできる。このように、起立状態の背もたれ部1を倒す初動作時には背もたれ部1を座部2に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部1を倒すようにすることを、一のリンク機構でできることから、背もたれ部1の位置制御を容易に行わせることができる。
【0008】
また、伸縮駆動手段12に、伸縮駆動手段12の伸縮量を制御する制御部15を接続したことも好ましい。これによると、あらかじめ制御部15に適度な伸縮駆動手段12の伸縮量を設定しておくことで、誰でも簡単に背もたれ部1を最も適した傾斜角度に傾倒させることができる。
【0009】
また、背もたれ部1の左右の両側面に1対の第2リンク11を夫々枢支し、この1対の第2リンク11同士を横架連結材13で連結したことも好ましい。これによると、1対の第2リンク11は横架連結材13によってねじれに対する剛性を向上させることができるのであり、1対の第2リンク11に背もたれ部1にかかる被施療者の体重等の荷重が平等にかからず、この荷重が1対の第2リンク11にねじれを生じさせるように働いたとしても、駆動機構3の上記ねじれ荷重による破損を防止し、耐久性を向上させることができる。
【0010】
また、1対の第2リンク11と横架連結材13とを、1本の棒状材14をコ字型に折り曲げて形成したことも好ましい。これによると、上記1対の第2リンク11と横架連結材13とを別個に製造しないで済み、部品点数を減らし、コストを低減化を図ることができる。
【0011】
また、第1リンク10及び伸縮駆動手段12を、座部2と背もたれ部1とで構成される椅子本体の幅方向の中央線Cに沿って配置したことも好ましい。これによると、伸縮駆動手段12が伸縮動作をしたときに椅子本体にかかる荷重のバランスを左右対称にでき、椅子本体のねじれを防止し、耐久性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
図1乃至図6に本発明の実施の形態の例を示す。本例のマッサージ椅子は、略水平な座面2aを有した座部2の後部に、施療機構4を内蔵した背もたれ部1をリクライニング可能に配置して椅子本体が形成され、また、上記座部2の前部に椅子に座った被施療者の足を載せる足載せ台5を配置して主体が構成されたものである。ここで、背もたれ部1の座部2に対するリクライニングは、起立状態の背もたれ部1を倒す初動作時には背もたれ部1を座部2に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部1を倒すようにする駆動機構3を介して行われている。以下、詳述する。
【0014】
座部2は、その上面に被施療者の臀部を載せる部位であって、被施療者に快適な座り心地を感じさせるために、上下肉厚を有して内部にクッション材を充填させると共にその幅方向の両側にはそれぞれ肘掛け台6が設けられている。この座部2は、その内部に座部2の強度部材となる骨組躯体7が埋設されていて、この骨組躯体7の前端には座部2を設置面に載置させる前脚部8が延設され、この骨組躯体7の後端には座部2を設置面に載置させる後脚部9が延設されている。なお、前脚部8及び後脚部9には、椅子本体のねじれ剛性を向上させるため、椅子本体の幅方向に亘る横架材8a,9aが設けられている。
【0015】
背もたれ部1は、その前面に被施療者の背中をもたれかけさせる部位であって、被施療者の身体を施療する施療機構4が内蔵されている。この施療機構4は、背もたれ部1内を上下に移動可能にした施療機構本体4aと、この施療機構本体4aから前方に突出して被施療者の身体に押し当てて施療を施す施療子4bとを有して構成されている。ここで、この施療機構4は、被施療者の身体の多様な部位を施療させるため、施療機構本体4aが背もたれ部1の上下に亘って移動可能にされて施療範囲を広く形成させている。なお、この背もたれ部1は、座部2の後部に隣接して配置され、後述する駆動機構3を介して座部2に対してリクライニング可能にされている。
【0016】
駆動機構3は、前脚部8の下端近傍と背もたれ部1の下端との間に架設した第1リンク10と、この第1リンク10と前脚部8の上端近傍との間に架設した伸縮駆動手段12と、後脚部9の背もたれ部1より後方位置と背もたれ部1の下端より上方位置との間に架設した第2リンク11とで構成されている。
【0017】
第1リンク10は、その長手方向の両端が前脚部8の下端近傍と背もたれ部1の下端とにそれぞれ回転自在に連結されている。また、伸縮駆動手段12は長さ寸法を伸縮させるよう駆動するものであって、本例ではエアシリンダで構成され、その長手方向の両端が前脚部8の上端近傍と背もたれ部1の下端とにそれぞれ回転自在に連結されている。しかして、第1リンク10と伸縮駆動手段12とは、側面から見て第1リンク10と伸縮駆動手段12と前脚部8とで三角形が形成される位置関係を有しており、伸縮駆動手段12の伸縮駆動によって、第1リンク10は前脚部8の下端近傍を回転中心として回動し得るようにされている。また、第2リンク11は、その長手方向の両端が後脚部9の背もたれ部1より後方位置と背もたれ部1の下端より上方位置とにそれぞれ回転自在に連結されている。つまり、第2リンク11は後脚部9の背もたれ部1より後方位置を回転中心として回動し得るようにされている。
【0018】
このように構成された駆動機構3は、伸縮駆動手段12の伸縮駆動によって、以下に示すように背もたれ部1を倒すよう作動する。図1に示すように、背もたれ部1が座部2に対して略垂直に立ち上がった状態を初期状態とすると、このときには、伸縮駆動手段12は最大に延伸した状態になっており、第1リンク10及び第2リンク11は略水平状態になっている。そして、この初期状態から背もたれ部1を倒すように伸縮駆動手段12を収縮させる初動作時には、図2に示すように、第1リンク10及び第2リンク11はその回動方向は逆方向ながら同じく上方に回動するのであって(矢印A)、背もたれ部1は後方に略倒れないままに上昇するようになる。つまり、背もたれ部1を倒す初動時には、背もたれ部1の傾斜角θの変化よりも、座部2の座面2aと背もたれ部1の上端までの長さLの伸張変化が重点的に行われるようになっている。そして、背もたれ部1を倒す動作の初動作後に徐々に伸縮駆動手段12を収縮させていくと、図3,4に示すように、第1リンク10は前方に回動し、第2リンク11は後方に回動するのであって(矢印B)、背もたれ部1は座部2に対して上昇した状態を維持しつつ大きく後方に倒れるようになる。つまり、背もたれ部1を倒す初動後には、座部2の座面2aと背もたれ部1の上端までの長さLの伸張変化よりも、背もたれ部1の傾斜角θの変化が重点的に行われるようになっている。
【0019】
このように駆動機構3によると、背もたれ部1を少し倒すだけで、背もたれ部1を座部2に対して上昇させて、施療機構4の施療範囲を即座に確保することができ、被施療者は身体の多様な部位に施療を受け得るようになるのである。しかして、マッサージ椅子の設置スペースを広くとらないでも、被施療者は身体の多様な部位に施療機構4によって充分な施療を受けることができるのである。したがって、本例のマッサージ椅子は、背もたれ部1を倒す初動作時から施療機構4の施療範囲を即座に確保できるので、背もたれ部1の上下に亘るような広い範囲に施療範囲を設定することができ、施療範囲を大きくするといったマッサージ椅子が有する本来的な要望にも充分に応えることができるのであり、また、被施療者の身体の多様な部位に充分な施療を施すためには、ある程度背もたれ部1を倒さねばならなくて設置スペースを広くとることが必要とされた従来のマッサージ椅子に比べ、マッサージ椅子の設置位置の自由度が向上しているのである。なお、被施療者に施療を施さない不使用状態では、マッサージ椅子の全高Hを低くできるため、他の家具に並べてマッサージ椅子を置いたとしても、他の家具に比べてマッサージ椅子だけ大きいといった違和感を感じさせないようにでき、つまりマッサージ椅子を家具として扱えるようになるといった利点も有している。
【0020】
また、上記駆動機構3によると、背もたれ部1を大きく倒すときも、背もたれ部1を倒す初動作で座部2に対して上昇した状態の背もたれ部1を略維持しつつ後方に倒れるようにしているから、背もたれ部1にもたれた被施療者の衣服だけがずり上がるといった不快感を被施療者に感じさせないようにできるのである。なお、背もたれ部1にもたれた被施療者の頭は、背もたれ部1を倒した状態でも、背もたれ部1に確実に支えさせることができるのは言うまでもない。
【0021】
また、上述したように、起立状態の背もたれ部1を倒す初動作時には背もたれ部1を座部2に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部1を倒すようにすることを、一のリンク機構(駆動機構3)で行わせていることは、簡易な構造で背もたれ部1の位置制御を容易且つ正確に行わせることを可能とし、マッサージ椅子の小型化を図り得るといった利点も有しているのである。
【0022】
ここで、上記駆動機構3によると、背もたれ部1にかかる被施療者の体重等の荷重は、第1リンク10及び第2リンク11を介して伸縮駆動手段12によって支持される構造になっているのであるが、背もたれ部1にもたれて施療を受けた被施療者は、施療を受けることで反射的に身体をねじらせたりすることもあり、背もたれ部1の任意位置に集中して体重がかけられたりすることもある。すると、背もたれ部1を支持する駆動機構3にねじれ荷重などがかかったりするのであるが、本例の駆動機構3では、以下の構造を採用することで、剛性、耐久性を備えるようにされている。
【0023】
駆動機構3のうち、背もたれ部1にかかる荷重を最初に受けるのは、背もたれ部1に連結する第1及び第2リンク10,11であるが、まず、第2リンク11は背もたれ部1の幅方向の両側面と後脚部9の幅方向の両端部分との間を架設するよう1対設けられている。そして、この1対の第2リンク11は椅子本体の幅方向に亘る横架連結材13により連結されているのである(図5)。しかして、1対の第2リンク11は横架連結材13によってねじれに対する剛性が向上されているのである。なお、この1対の第2リンク11、横架連結材13は、図6に示すように、1本の棒状材14をコ字型に折り曲げて一体に形成することも好ましく、この場合には、1対の第2リンク11と横架連結材13とを別個に製造しないで済み、部品点数を減らしてコストを低減化を図ることができるのである。
【0024】
また、第1リンク10及び伸縮駆動手段12は椅子本体の幅方向の中央線Cに沿って配置されている。詳述すると、前脚部8にはその下端近傍と上端近傍にそれぞれ椅子本体の幅方向に亘る横架材8aが架設されているが、第1リンク10は、前脚部8の下部横架材8a1の長手方向の中央部分と、背もたれ部1の下端の幅方向の中央部分との間に架設されており、また、伸縮駆動手段12は、前脚部8の上部横架材8a2の長手方向の中央部分と、第1リンク10の背もたれ部1への連結部位近傍との間に架設されている(図4)。伸縮駆動手段12が伸縮動作をしたときには、伸縮駆動手段12の伸縮によって椅子本体に荷重が掛けられるのであるが、上述したように第1リンク10及び伸縮駆動手段12が椅子本体の幅方向の中央線Cに沿って配置されたことで、この椅子本体にかかる荷重のバランスを左右対称にできるのであって、椅子本体のねじれの発生が防止されているのである。
【0025】
このように、本例の駆動機構3は、背もたれ部1の幅方向の両側を支持する1対の第2リンク11を横架連結材13で連結し、背もたれ部1から駆動機構3にかかるねじれ荷重に対する駆動機構3の剛性を向上させ、また、第1リンク10及び伸縮駆動手段12を椅子本体の幅方向の中央線Cに沿って配置し、伸縮駆動手段12の伸縮駆動による椅子本体への荷重バランスを左右対称にさせて椅子本体や駆動機構3へのねじれの発生を防止させているので、マッサージ椅子の耐久性の向上が図られているのである。
【0026】
また、背もたれ部1の傾倒は駆動機構3の伸縮駆動手段12の伸縮駆動によって行われるが、この伸縮駆動手段12には、伸縮駆動手段12の伸縮量を制御する制御部15が接続されている。本例では、この制御部15は施療機構本体4a内に装着されている。そして、この制御部15には、あらかじめ適度な伸縮駆動手段12の伸縮量が設定されてあり、制御部15に接続した操作部(図示せず)を被施療者が操作することで、たとえば、座部2に対する背もたれ部1の傾斜角度をたとえば約130°にして被施療者がくつろぎ得るようにしたりでき、つまり誰でも簡単に背もたれ部1を最も適した傾斜角度に傾倒できるようにしてあり、マッサージ椅子の使い勝手の向上が図られているのである。
【0027】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、施療機構が内蔵された背もたれ部を座部に対してリクライニング可能にして設け、この座部と背もたれ部との間に、起立状態の背もたれ部を倒す初動作時には背もたれ部を座部に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部を倒すようにする駆動機構を設けたので、背もたれ部を少し倒すだけで、背もたれ部を座部に対して上昇させて施療機構の施療範囲を即座に確保することができ、被施療者は身体の多様な部位に施療を受けることができるようになる。したがって、椅子の設置スペースを広くとらないでも、被施療者は身体の多様な部位に施療機構によって充分な施療を受けるようにできるのである。
【0028】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、座部の前部及び後部に設置面に載置する前脚部及び後脚部を設け、後脚部を背もたれ部より後方に位置させ、前脚部と背もたれ部の下端との間に第1リンクを架設すると共にこの第1リンクを前脚部と背もたれ部の下端とにそれぞれ回転自在に連結し、この第1リンクと前脚部との間に伸縮自在に駆動する伸縮駆動手段を架設すると共にこの伸縮駆動手段を前脚部と背もたれ部の下端とにそれぞれ回転自在に連結し、後脚部と背もたれ部の下端より上方位置との間に第2リンクを架設すると共にこの第2リンクを後脚部と背もたれ部の下端より上方位置とにそれぞれ回転自在に連結したので、背もたれ部を倒す初動作時には、第1リンク及び第2リンクが逆方向ながら同じく上方に回動し、背もたれ部を後方に略倒さないままに上昇させることができ、また、背もたれ部を倒す初動作後には、第1リンクが前方に回動すると共に第2リンクが後方に回動し、背もたれ部を座部に対して大きく後方に倒すようにできる。このように、起立状態の背もたれ部を倒す初動作時には背もたれ部を座部に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部を倒すようにすることを、一のリンク機構で行わせることができることから、背もたれ部の位置制御を容易且つ正確に行わせることを可能とすると共に、マッサージ椅子の小型化を図ることができる。
【0029】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2の効果に加えて、伸縮駆動手段に、伸縮駆動手段の伸縮量を制御する制御部を接続したので、あらかじめ制御部に適度な伸縮駆動手段の伸縮量を設定しておくことで、誰でも簡単に背もたれ部を最も適した傾斜角度に傾倒させることができ、マッサージ椅子の使い勝手の向上を図ることができる。
【0030】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項2の効果に加えて、背もたれ部の左右の両側面に1対の第2リンクを夫々枢支し、この1対の第2リンク同士を横架連結材で連結したので、1対の第2リンクは横架連結材によってねじれに対する剛性を向上させることができ、マッサージ椅子の耐久性を向上させることができる。
【0031】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項4の効果に加えて、1対の第2リンクと横架連結材とを、1本の棒状材をコ字型に折り曲げて形成したので、1対の第2リンクと横架連結材とを別個に製造しないで済み、部品点数を減らし、コストの低減化を図ることができる。
【0032】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項2の効果に加えて、第1リンク及び伸縮駆動手段を、座部と背もたれ部とで構成される椅子本体の幅方向の中央線に沿って配置したので、伸縮駆動手段が伸縮動作をしたときに椅子本体にかける荷重のバランスを左右対称にでき、椅子本体や駆動機構へのねじれの発生を防止し、マッサージ椅子の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す(a)は側面図であり、(b)は後面図である。
【図2】同上の背もたれ部の傾倒動作を説明する側面図である。
【図3】同上の背もたれ部の傾倒動作を説明する側面図である。
【図4】図3の上面図である。
【図5】同上の第2リンクを示す正面図である。
【図6】同上の第2リンクの他例を示す正面図である。
【図7】従来技術である一般的なリクライニング椅子を説明するものであり、(a)は背もたれ部を略垂直に立てた状態の側面図であり、(b)は背もたれ部を略水平にねかせた状態の側面図である。
【符号の説明】
1 背もたれ部
2 座部
2a 座面
3 駆動機構
4 施療機構
10 第1リンク
11 第2リンク
12 伸縮駆動手段
Claims (6)
- 施療機構が内蔵された背もたれ部を座部に対してリクライニング可能にして設け、この座部と背もたれ部との間に、起立状態の背もたれ部を倒す初動作時には背もたれ部を座部に対して上昇させると共に、初動作後には上昇した背もたれ部を倒すようにする駆動機構を設けたことを特徴とするマッサージ椅子。
- 座部の前部及び後部に設置面に載置する前脚部及び後脚部を設け、後脚部を背もたれ部より後方に位置させ、前脚部と背もたれ部の下端との間に第1リンクを架設すると共にこの第1リンクを前脚部と背もたれ部の下端とにそれぞれ回転自在に連結し、この第1リンクと前脚部との間に伸縮自在に駆動する伸縮駆動手段を架設すると共にこの伸縮駆動手段を前脚部と背もたれ部の下端とにそれぞれ回転自在に連結し、後脚部と背もたれ部の下端より上方位置との間に第2リンクを架設すると共にこの第2リンクを後脚部と背もたれ部の下端より上方位置とにそれぞれ回転自在に連結したことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ椅子。
- 伸縮駆動手段に、伸縮駆動手段の伸縮量を制御する制御部を接続したことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ椅子。
- 背もたれ部の左右の両側面に1対の第2リンクを夫々枢支し、この1対の第2リンク同士を横架連結材で連結したことを特徴とする請求項2に記載のマッサージ椅子。
- 1対の第2リンクと横架連結材とを、1本の棒状材をコ字型に折り曲げて形成したことを請求項4に記載のマッサージ椅子。
- 第1リンク及び伸縮駆動手段を、座部と背もたれ部とで構成される椅子本体の幅方向の中央線に沿って配置したことを特徴とする請求項2に記載のマッサージ椅子。
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2002
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