JP2004012835A - 送受信一体型光モジュール及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光軸方向の調芯方法を簡素化し、調芯時間の短縮を図ると共に、部品点数の削減を図ることができる送受信一体型光モジュール及びその製造方法を提供する。
【解決手段】送信側光素子4及び集光レンズ7と、光ファイバ9とを筐体1に固定し、この光ファイバ9と送信側光素子用集光レンズ7との間に波長合分波フィルタ3を光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバ9からフィルタ3へ入射した光がフィルタ3により反射される側に受信側光素子5及び集光レンズ7を配置した送受信一体型光モジュールにおいて、送信側光素子4を封止した送信側光素子用パッケージ17を備え、このパッケージ17を、当該送信側光素子4の焦点位置を筐体1内に延出した光ファイバ9端面に合致させるホルダー16を介して、筐体1に固定した。
【選択図】 図1
【解決手段】送信側光素子4及び集光レンズ7と、光ファイバ9とを筐体1に固定し、この光ファイバ9と送信側光素子用集光レンズ7との間に波長合分波フィルタ3を光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバ9からフィルタ3へ入射した光がフィルタ3により反射される側に受信側光素子5及び集光レンズ7を配置した送受信一体型光モジュールにおいて、送信側光素子4を封止した送信側光素子用パッケージ17を備え、このパッケージ17を、当該送信側光素子4の焦点位置を筐体1内に延出した光ファイバ9端面に合致させるホルダー16を介して、筐体1に固定した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信側及び受信側光素子と波長合分波フィルタとを一体化した送受信一体型光モジュール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の送受信一体型光モジュールを示す。
【0003】
1は筐体を示し、この筐体1の内側には、波長合分波フィルタ3が45°の角度を持って固定されている。この波長合分波フィルタ3の透過側には、送信側の発光素子部LD4が配置され、波長合分波フィルタ3の反射側には、受信側の受光素子部PD5が配置されている。
【0004】
各光素子部4,5には、それぞれ集光レンズ7が配置され、この集光レンズ7で光信号が平行光に変換されている。また、筐体1には光ファイバ9が接続され、この光ファイバ9と波長合分波フィルタ3との間には、光ファイバ9からの光をコリメートするコリメート用レンズ11が配置され、光ファイバ9より出射した光信号を、平行光に変換して出射したり、光素子部LD4より出射した光信号を集光し、光ファイバ9に入射させている。
【0005】
この種のものでは、光モジュール調芯の際、まず、光ファイバ9と送信側LD4との間に波長合分波フィルタ3を配置し、光ファイバ9もしくは送信側LD4を移動させながら最適距離を求めて、光軸方向(Z軸方向)の位置決めを行い、ついで、光軸方向とは垂直方向(X及びY軸方向)の調芯を行い、光損失が最も小さい位置を見つけ出し、その位置に受信側PD5を固定することによって、光モジュールが製作される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、送信側LD4及び集光レンズ7の取付け位置により、最適な光軸位置がまちまちになるため、光軸方向の調芯に時間を要し、作業効率が悪いという問題があった。また、光軸方向の調芯を行なうためには、送信側LD4に筒状の部品を介して調芯を行なう必要があるため、部品点数が多くなるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、光軸方向の調芯方法を簡素化し、調芯時間の短縮を図ると共に、部品点数の削減を図ることができる送受信一体型光モジュール及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、送信側光素子及び集光レンズと、光ファイバとを筐体に固定し、この光ファイバと送信側光素子用集光レンズとの間に波長合分波フィルタを光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバからフィルタへ入射した光がフィルタにより反射される側に受信側光素子及び集光レンズを配置した送受信一体型光モジュールにおいて、前記送信側光素子を封止した送信側光素子用パッケージを備え、この送信側光素子用パッケージを、当該送信側光素子の焦点位置を筐体内に延出した光ファイバ端面に合致させるホルダーを介して、前記筐体に固定したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記ホルダーが、送信側光素子用パッケージを収容する収容部と、送信側光素子用集光レンズが貫通する貫通孔とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、送信側光素子及び集光レンズと、光ファイバとを筐体に固定し、この光ファイバと送信側光素子用集光レンズとの間に波長合分波フィルタを光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバからフィルタへ入射した光がフィルタにより反射される側に受信側光素子及び集光レンズを配置した送受信一体型光モジュールの製造方法において、前記送信側光素子の焦点位置を筐体内に延出した光ファイバ端面に合致させるホルダーを準備し、このホルダーに送信側光素子を封止した送信側光素子用パッケージを固定し、これらを前記筐体に固定することによって、送信側光素子と光ファイバとの光軸方向の位置決めを機械的に行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のものにおいて、前記送信側光素子から光ファイバへの光損失が最少となるように、光軸方向に垂直方向のみの調芯を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による送受信一体型光モジュール及びその製造方法の一実施形態を添付した図面に基づいて説明する。
【0013】
図1において、1は筐体を示し、この筐体1の内側には、波長合分波フィルタ3が、45°の角度を持って固定されている。この波長合分波フィルタ3の透過側には、LDホルダー16を介して、送信側の発光素子部(半導体レーザー素子)LD4を封止した半導体レーザー用パッケージ17が配置され、波長合分波フィルタ3の反射側には、絶縁カラー18、PDカラー19を介して、受信側の受光素子部(受光ダイオード素子)PD5を封止したPD用パッケージ30が配置されている。
【0014】
各光素子部4,5には集光レンズ7が配置され、この集光レンズ7で光信号が平行光に変換される。
【0015】
また、筐体1にはフェルール部8を介して光ファイバ9が接続され、このフェルール部8から出た光は、上記波長合分波フィルタ3を介して、波長別に送信側、受信側に分岐されて、受信側に分岐された光が、受光素子部PD5に出射される一方で、上記発光素子部LD4からの光は、波長合分波フィルタ3を透過し、光ファイバ9に出射される。
【0016】
図2において、筐体1は略直方体状の箱形であり、この筐体1の第一面1Aには、フェルール部8を取り付けるフェルール孔21があけられ、第一面1Aに直交する第二面1Bには、波長合分波フィルタ3を保持したアセンブリ22を取り付けるアセンブリ孔23があけられている。第一面1Aと第二面1Bは90°で精度よく直交している。上記アセンブリ22は、フランジ25とシャフト26を一体化し、このシャフト26のフィルタ固定面に対し垂直に波長合分波フィルタ3を接着して構成される。
【0017】
筐体1の第二面1Bには、アセンブリ孔23の孔壁に連続して、フランジ25の突起25Aが嵌合する孔23Aがあけられ、この孔23Aは、フェルール孔21の軸線Lに対し、45°の角度θを持って形成されている。従って、この孔23Aにフランジ25の突起25Aを位置あわせして、アセンブリ孔23にアセンブリ22を取り付けることにより、フェルール孔21の軸線Lに対し、45°の角度θを持って、アセンブリ22の波長合分波フィルタ3をきわめて精度よく固定することができる。これら突起25Aと、突起25Aが嵌合する孔23Aとは位置決め手段を構成する。
【0018】
固定後に、フィルタ3は、筐体1に形成された孔23Aに止まるため、孔23Aが回り止めの機能を果たす。
【0019】
つぎに、本光モジュールの組立手順を説明する。
【0020】
まず、筐体1のフェルール孔21にフェルール部8を挿入し、フェルール部8と筐体1とを接着、固定する。ついで、アセンブリ22をアセンブリ孔23にはめ込んで、波長合分波フィルタ3を筐体1内に固定する。
【0021】
つぎに、発光素子部LD4の焦点位置を測定し、その測定した焦点位置と光ファイバ端面とが合致するようなLDホルダー16を準備する。例えば、LDホルダー16の底部の厚さT、又は胴部の長さLを最適寸法としたLDホルダー(図1)を準備し、このLDホルダー16の収容部16Aに、発光素子部LD4を封止した発光素子部LD用パッケージ17を収容し固定する。このLDホルダー16には、送信側光素子用集光レンズ7が貫通する貫通孔16Bがあけられている。
【0022】
このLDホルダー16と筐体1間をチャックでつかんで、透過波長を用いて、図3に示すように、光軸方向(Z軸方向)に垂直な方向(X、Y軸方向)に治具20を用いて調芯し、調芯後、LDホルダー16と筐体1とをYAGレーザー光30の照射によって溶接固定する。
【0023】
つぎに、PD用パッケージ30に絶縁カラー18、PDカラー19を被せて筐体1の孔中に挿入し、PDカラー19及び筐体1をチャックでつかんで、光波長をフィルタ反射波長に変更し、光軸方向(Z軸方向)に垂直な方向(X、Y軸方向)に調芯し、調芯後、PDカラー19と筐体1とをYAGレーザー光の照射によって溶接固定する。
【0024】
本実施形態では、送信側光素子LD4の焦点位置と光モジュール内の光ファイバ9の端面位置とを合致させることができる溶接固定用金属部品からなるLDホルダー16を準備し、このLDホルダー16に発光素子部LD用パッケージ17を固定し、さらに、これを筐体1に固定することとしたため、送信側光素子LD4と光フアイバ9との光軸方向の位置決めを機械的に行なうことができる。したがって、光軸方向の調芯が不要になり、光軸方向に対し、垂直な方向のみの調芯を行うだけで調芯が完了し、送信側光素子4から光ファイバ9への光出力を最大に維持することができる。
【0025】
また、従来行っている調芯方法を簡素化することにより、調芯時間の短縮を図ることができると共に、光軸方向の調芯を行なうための、余分な筒状の部品が不要になるため、部品点数を削減することができ、更なる光モジュールの簡素化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明では、光軸方向の調芯が不要となるため、調芯時間の短縮が図られると共に、光軸方向調芯用部品が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】波長合分波フィルタを固定する手順を示す図である。
【図3】調芯の手順を示す図である。
【図4】従来の光モジュールを示す断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
3 波長合分波フィルタ
4 発光素子部LD
5 受光素子部PD
7 集光レンズ
8 フェルール部
9 光ファイバ
16 送信側光素子用ホルダー
17 送信側光素子用パッケージ
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信側及び受信側光素子と波長合分波フィルタとを一体化した送受信一体型光モジュール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の送受信一体型光モジュールを示す。
【0003】
1は筐体を示し、この筐体1の内側には、波長合分波フィルタ3が45°の角度を持って固定されている。この波長合分波フィルタ3の透過側には、送信側の発光素子部LD4が配置され、波長合分波フィルタ3の反射側には、受信側の受光素子部PD5が配置されている。
【0004】
各光素子部4,5には、それぞれ集光レンズ7が配置され、この集光レンズ7で光信号が平行光に変換されている。また、筐体1には光ファイバ9が接続され、この光ファイバ9と波長合分波フィルタ3との間には、光ファイバ9からの光をコリメートするコリメート用レンズ11が配置され、光ファイバ9より出射した光信号を、平行光に変換して出射したり、光素子部LD4より出射した光信号を集光し、光ファイバ9に入射させている。
【0005】
この種のものでは、光モジュール調芯の際、まず、光ファイバ9と送信側LD4との間に波長合分波フィルタ3を配置し、光ファイバ9もしくは送信側LD4を移動させながら最適距離を求めて、光軸方向(Z軸方向)の位置決めを行い、ついで、光軸方向とは垂直方向(X及びY軸方向)の調芯を行い、光損失が最も小さい位置を見つけ出し、その位置に受信側PD5を固定することによって、光モジュールが製作される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、送信側LD4及び集光レンズ7の取付け位置により、最適な光軸位置がまちまちになるため、光軸方向の調芯に時間を要し、作業効率が悪いという問題があった。また、光軸方向の調芯を行なうためには、送信側LD4に筒状の部品を介して調芯を行なう必要があるため、部品点数が多くなるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、光軸方向の調芯方法を簡素化し、調芯時間の短縮を図ると共に、部品点数の削減を図ることができる送受信一体型光モジュール及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、送信側光素子及び集光レンズと、光ファイバとを筐体に固定し、この光ファイバと送信側光素子用集光レンズとの間に波長合分波フィルタを光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバからフィルタへ入射した光がフィルタにより反射される側に受信側光素子及び集光レンズを配置した送受信一体型光モジュールにおいて、前記送信側光素子を封止した送信側光素子用パッケージを備え、この送信側光素子用パッケージを、当該送信側光素子の焦点位置を筐体内に延出した光ファイバ端面に合致させるホルダーを介して、前記筐体に固定したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記ホルダーが、送信側光素子用パッケージを収容する収容部と、送信側光素子用集光レンズが貫通する貫通孔とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、送信側光素子及び集光レンズと、光ファイバとを筐体に固定し、この光ファイバと送信側光素子用集光レンズとの間に波長合分波フィルタを光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバからフィルタへ入射した光がフィルタにより反射される側に受信側光素子及び集光レンズを配置した送受信一体型光モジュールの製造方法において、前記送信側光素子の焦点位置を筐体内に延出した光ファイバ端面に合致させるホルダーを準備し、このホルダーに送信側光素子を封止した送信側光素子用パッケージを固定し、これらを前記筐体に固定することによって、送信側光素子と光ファイバとの光軸方向の位置決めを機械的に行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のものにおいて、前記送信側光素子から光ファイバへの光損失が最少となるように、光軸方向に垂直方向のみの調芯を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による送受信一体型光モジュール及びその製造方法の一実施形態を添付した図面に基づいて説明する。
【0013】
図1において、1は筐体を示し、この筐体1の内側には、波長合分波フィルタ3が、45°の角度を持って固定されている。この波長合分波フィルタ3の透過側には、LDホルダー16を介して、送信側の発光素子部(半導体レーザー素子)LD4を封止した半導体レーザー用パッケージ17が配置され、波長合分波フィルタ3の反射側には、絶縁カラー18、PDカラー19を介して、受信側の受光素子部(受光ダイオード素子)PD5を封止したPD用パッケージ30が配置されている。
【0014】
各光素子部4,5には集光レンズ7が配置され、この集光レンズ7で光信号が平行光に変換される。
【0015】
また、筐体1にはフェルール部8を介して光ファイバ9が接続され、このフェルール部8から出た光は、上記波長合分波フィルタ3を介して、波長別に送信側、受信側に分岐されて、受信側に分岐された光が、受光素子部PD5に出射される一方で、上記発光素子部LD4からの光は、波長合分波フィルタ3を透過し、光ファイバ9に出射される。
【0016】
図2において、筐体1は略直方体状の箱形であり、この筐体1の第一面1Aには、フェルール部8を取り付けるフェルール孔21があけられ、第一面1Aに直交する第二面1Bには、波長合分波フィルタ3を保持したアセンブリ22を取り付けるアセンブリ孔23があけられている。第一面1Aと第二面1Bは90°で精度よく直交している。上記アセンブリ22は、フランジ25とシャフト26を一体化し、このシャフト26のフィルタ固定面に対し垂直に波長合分波フィルタ3を接着して構成される。
【0017】
筐体1の第二面1Bには、アセンブリ孔23の孔壁に連続して、フランジ25の突起25Aが嵌合する孔23Aがあけられ、この孔23Aは、フェルール孔21の軸線Lに対し、45°の角度θを持って形成されている。従って、この孔23Aにフランジ25の突起25Aを位置あわせして、アセンブリ孔23にアセンブリ22を取り付けることにより、フェルール孔21の軸線Lに対し、45°の角度θを持って、アセンブリ22の波長合分波フィルタ3をきわめて精度よく固定することができる。これら突起25Aと、突起25Aが嵌合する孔23Aとは位置決め手段を構成する。
【0018】
固定後に、フィルタ3は、筐体1に形成された孔23Aに止まるため、孔23Aが回り止めの機能を果たす。
【0019】
つぎに、本光モジュールの組立手順を説明する。
【0020】
まず、筐体1のフェルール孔21にフェルール部8を挿入し、フェルール部8と筐体1とを接着、固定する。ついで、アセンブリ22をアセンブリ孔23にはめ込んで、波長合分波フィルタ3を筐体1内に固定する。
【0021】
つぎに、発光素子部LD4の焦点位置を測定し、その測定した焦点位置と光ファイバ端面とが合致するようなLDホルダー16を準備する。例えば、LDホルダー16の底部の厚さT、又は胴部の長さLを最適寸法としたLDホルダー(図1)を準備し、このLDホルダー16の収容部16Aに、発光素子部LD4を封止した発光素子部LD用パッケージ17を収容し固定する。このLDホルダー16には、送信側光素子用集光レンズ7が貫通する貫通孔16Bがあけられている。
【0022】
このLDホルダー16と筐体1間をチャックでつかんで、透過波長を用いて、図3に示すように、光軸方向(Z軸方向)に垂直な方向(X、Y軸方向)に治具20を用いて調芯し、調芯後、LDホルダー16と筐体1とをYAGレーザー光30の照射によって溶接固定する。
【0023】
つぎに、PD用パッケージ30に絶縁カラー18、PDカラー19を被せて筐体1の孔中に挿入し、PDカラー19及び筐体1をチャックでつかんで、光波長をフィルタ反射波長に変更し、光軸方向(Z軸方向)に垂直な方向(X、Y軸方向)に調芯し、調芯後、PDカラー19と筐体1とをYAGレーザー光の照射によって溶接固定する。
【0024】
本実施形態では、送信側光素子LD4の焦点位置と光モジュール内の光ファイバ9の端面位置とを合致させることができる溶接固定用金属部品からなるLDホルダー16を準備し、このLDホルダー16に発光素子部LD用パッケージ17を固定し、さらに、これを筐体1に固定することとしたため、送信側光素子LD4と光フアイバ9との光軸方向の位置決めを機械的に行なうことができる。したがって、光軸方向の調芯が不要になり、光軸方向に対し、垂直な方向のみの調芯を行うだけで調芯が完了し、送信側光素子4から光ファイバ9への光出力を最大に維持することができる。
【0025】
また、従来行っている調芯方法を簡素化することにより、調芯時間の短縮を図ることができると共に、光軸方向の調芯を行なうための、余分な筒状の部品が不要になるため、部品点数を削減することができ、更なる光モジュールの簡素化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明では、光軸方向の調芯が不要となるため、調芯時間の短縮が図られると共に、光軸方向調芯用部品が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】波長合分波フィルタを固定する手順を示す図である。
【図3】調芯の手順を示す図である。
【図4】従来の光モジュールを示す断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
3 波長合分波フィルタ
4 発光素子部LD
5 受光素子部PD
7 集光レンズ
8 フェルール部
9 光ファイバ
16 送信側光素子用ホルダー
17 送信側光素子用パッケージ
Claims (4)
- 送信側光素子及び集光レンズと、光ファイバとを筐体に固定し、この光ファイバと送信側光素子用集光レンズとの間に波長合分波フィルタを光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバからフィルタへ入射した光がフィルタにより反射される側に受信側光素子及び集光レンズを配置した送受信一体型光モジュールにおいて、前記送信側光素子を封止した送信側光素子用パッケージを備え、この送信側光素子用パッケージを、当該送信側光素子の焦点位置を筐体内に延出した光ファイバ端面に合致させるホルダーを介して、前記筐体に固定したことを特徴とする送受信一体型光モジュール。
- 前記ホルダーが、送信側光素子用パッケージを収容する収容部と、送信側光素子用集光レンズが貫通する貫通孔とを備えたことを特徴とする請求項1記載の送受信一体型光モジュール。
- 送信側光素子及び集光レンズと、光ファイバとを筐体に固定し、この光ファイバと送信側光素子用集光レンズとの間に波長合分波フィルタを光軸に対し所定の角度で固定し、光ファイバからフィルタへ入射した光がフィルタにより反射される側に受信側光素子及び集光レンズを配置した送受信一体型光モジュールの製造方法において、前記送信側光素子の焦点位置を筐体内に延出した光ファイバ端面に合致させるホルダーを準備し、このホルダーに送信側光素子を封止した送信側光素子用パッケージを固定し、これらを前記筐体に固定することによって、送信側光素子と光ファイバとの光軸方向の位置決めを機械的に行うことを特徴とする送受信一体型光モジュールの製造方法。
- 前記送信側光素子から光ファイバへの光損失が最少となるように、光軸方向に垂直方向のみの調芯を行うことを特徴とする請求項3記載の送受信一体型光モジュールの製造方法。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7467898B2 (en) | 2006-03-29 | 2008-12-23 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical transceiver installing bi-directional optical sub-assembly |
US7478953B2 (en) | 2006-04-14 | 2009-01-20 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Electrical connection between bidirectional optical subassembly and circuit board in optical transceiver |
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JP2013195921A (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-30 | Sumitomo Electric Device Innovations Inc | 光モジュール |
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2002
- 2002-06-07 JP JP2002166635A patent/JP2004012835A/ja active Pending
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