JP2004012059A - 蓄冷板方式による冷凍・冷蔵庫温度管理車 - Google Patents
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Abstract
【課題】バン型トラック荷室の冷却システムでは、冷凍・冷蔵各室にそれぞれ蓄冷板が設けられ、各蓄冷板で各室を夫々の設定温度に冷却する構成であった。これに対し本発明は、1枚のみの蓄冷板を設置し、この1枚の蓄冷板で冷凍・冷蔵温度帯を冷却することができるコンパクトな冷却システムで、アイドルストップ時でも十分な冷却能力が得られるようにすること、さらには、冷凍・冷蔵の2室温度管理を容易にできる冷凍冷蔵庫簡易温度管理車を提供する。
【解決手段】1枚の冷凍用蓄冷板と、該蓄冷板より発生した冷気を冷凍室及び冷蔵室に個々に送り出し循環させる循環ファンを備え、該循環ファンの送風量を冷蔵・冷凍室の所定温度に対応して制御することにより、前記2室を別々の管理温度に冷却するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】1枚の冷凍用蓄冷板と、該蓄冷板より発生した冷気を冷凍室及び冷蔵室に個々に送り出し循環させる循環ファンを備え、該循環ファンの送風量を冷蔵・冷凍室の所定温度に対応して制御することにより、前記2室を別々の管理温度に冷却するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄冷板を使用したバン型トラック荷室内の冷凍・冷蔵庫の構造に関するものである。特に、バン型トラック荷室(以下、単にバンという)内に温度帯の異なる複数の室を備え、走行中や停車中においても要求される所定の冷却温度域までの冷却が可能である複数温度帯を備えた簡易冷凍車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来機械式冷凍機で冷凍室を冷却し、冷気を循環ファンで循環させて冷蔵室を冷却する方式が一般的であった。
このような機械式冷凍機に代って、蓄冷板を使用した冷却方式もしられている。この蓄冷板方式による複数温度帯を備えた冷凍車につては、その一例として特開平11−34278号がある。これは図6に示す如く、保冷コンテナを搭載した自動車本体の保冷コンテナ内を温度帯の異なる冷凍室Aと冷蔵室B及び常温室Cに区画し、電力で駆動されるコンデンシングユニットDによって蓄冷される蓄冷板E,Fを前記冷凍室Aと冷蔵室Bにそれぞれ別々に設置している。
【0003】
夜間等に予め蓄冷板E,Fに蓄冷しておけば、走行中及び停車中においても冷凍室Aと冷蔵室Bの温度を蓄冷板E,Fによってそれぞれ独立に制御することができ、要求される冷却温度域までの冷却が可能になっている。
【0004】
図7は、蓄冷板による冷却システムの説明図で、圧縮機21が駆動されると、圧縮機21によって加圧された高温高圧の気相冷媒は冷媒ラインaを流れコンデンサ22に導入される。
【0005】
コンデンサ22に導入された気相冷媒は熱交換器23を流れる間に外気によって冷却されて液化してレシーバタンク24に溜り冷媒ラインc,dへと流れる。
【0006】
そして、各冷媒ラインc,dを流れる高圧の液相冷媒は膨張弁25,26を通過して蓄冷板E,Fにそれぞれ導入され、これらの液相冷媒は蓄冷板E,Fにおいて蓄冷剤から蒸発潜熱を奪って蒸発するため、各蓄冷板E,Fに収容された蓄冷剤が冷却される。蓄冷板E,Fにそれぞれ収容された蓄冷剤の凍結温度(凝固点)は冷凍室Aと冷蔵室Bの各設定温度に対応して設定されている。
【0007】
各蓄冷板E,Fにてそれぞれ蒸発した気相冷媒は冷媒ラインe,fを通って冷媒ラインgに合流し、合流した気相冷媒は冷媒ラインgを通ってアキュームレータ27に至り、このアキュームレータ27において気液が分離され、気相冷媒のみが冷媒ラインhを通って圧縮機21に吸引されて再び加圧され、以上と同様の作用が繰り返されて各蓄冷板E,F内の蓄冷剤が冷却される。
【0008】
そして、各蓄冷板E,Fにおいては、凍結温度が相対的に高い蓄冷剤を収容する冷蔵室B側の蓄冷板Fの蓄冷剤が先に凍結し、このことが温度センサ28によって検知されると、温度コントローラ29は電磁弁30に制御信号を送ってこれを閉じる。すると、コンデンサ22において液化した高圧の液相冷媒の全ては冷媒ラインcを通って冷凍室A側の蓄冷板Eに供給され、この液相冷媒の蒸発によって蓄冷板Eの蓄冷剤が効率的に冷却されてやがて凍結する。両蓄冷板E,Fにおいて蓄冷剤の凍結が完了すると、蓄冷板E,Fでの液相冷媒の蒸発量が減少するために冷媒ラインhにおける気相冷媒の流量が減少して、冷媒ラインhの圧力が低下する。圧力スイッチ31によって検出される圧力が設定値以下に下がると、該圧力スイッチ31は電源スイッチ32をOFFにし、冷凍装置(圧縮機21)の駆動が停止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上に述べた如き、冷却システムでは、冷凍・冷蔵各室A,Bに蓄冷板EやFが別々に設けられ、各蓄冷板E,Fで各室を上に述べたような複雑な制御システムによって、夫々の設定温度に冷却する構成であった。これに対し本発明は、1枚のみの蓄冷板を設置し、この1枚の蓄冷板で冷凍・冷蔵温度帯を冷却することができるコンパクトな冷却システムで、アイドルストップ時でも十分な冷却能力が得られるようにすること、さらには、冷凍・冷蔵の2室温度管理を複雑な温度管理システムを用いないで容易にできる簡易冷凍冷蔵庫温度管理車を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
バン型トラック荷室内に1枚の冷凍用蓄冷板と、該蓄冷板より発生した冷気を冷凍室及び冷蔵室に個々に送り出し循環させる循環ファンを備え、該循環ファンを制御することにより、前記2室を別々の管理温度に冷却するようにした。
また、前記1枚の蓄冷板はバン型トラック荷室の前壁とその後方に設けたバルクヘッド及び両側壁、天井ならびに底床とで囲繞される空間に設置され、前記バルクヘッドに冷蔵室及び冷凍室に通ずる循環送風ファンを設けた。
そして、前記循環送風ファンは冷蔵室及び冷凍室の所定管理温度に対応する送風量にした。
そしてまた、冷凍・冷蔵バンの前方上部にコンデンサーを設け、このコンデンサーとバンとを一体化し載せ換えを容易にした。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図5に基いて説明する。図1で1は冷凍冷蔵バンである。冷凍冷蔵バン1の前方上部にはコンデンサー(いわゆるノーズコンデンサー)5が設けられている。冷凍冷蔵バン1の内部には冷凍室2と冷蔵室3及び常温室4が仕切られている。6は冷凍冷蔵バン1の前壁14に沿って設置された一枚の冷凍用蓄冷板である。7は冷凍室2への循環送風ファン、8は冷蔵室3への循環送風ファン、8’は冷蔵室3からの循環冷気の吸気ファンである。9は前記冷凍室2の下部に設けた吸気口である。なお図1では開示しないが図2、図3、図4等に示す如く、冷蔵室3又は冷凍室2の側部に側部開閉扉15を設けて、ここより出入りを行う。10はバン1の後部扉で、これを開閉して常温室4への出入りを行う。
【0012】
図2は本発明にかかわるバン前部の冷蔵室3及び冷凍室2の配置詳細である。図2・aはバンの縦断面図、図2・bは同じく横断面図、図2・cは図2・aのA−A矢視断面図である。
【0013】
11は冷蔵室3と冷凍室2を仕切る縦方向中仕切り、12は冷凍室2及び冷蔵室3と後部の常温室4とを仕切る断熱横仕切り、13は冷凍室2及び冷蔵室3の前部を仕切るバルクヘッドで、バルクヘッド13と前壁14と側壁16と天井17及び底床18で囲まれた空間aに1枚の蓄冷板6が前壁と平行に設置されている。循環送風ファン7及び8はバルクヘッド13に取付けられる。冷蔵室3と冷凍室2の温度管理は、各室の循環送風ファン7又は8の送風量を予め所定管理温度に対応した送風量にすることによって管理するものとする。
【0014】
図3と図4を参照するに、本発明においては、コンデンサー5をバンの前方上部に設置する(ノーズコンデンサ)ので、コンデンサー5とバンが一体化される。従って、図5に示すようにシャーシー19に対する取付けを蝶ねじ又はエビカン(図示しない)で行うようにするならば、バンの乗せ換えが極めて容易となり、一般搬送用小型バンを容易に構成することができる。
【0015】
【発明の効果】
▲1▼冷蔵室3と冷凍室2に共通する一枚の蓄冷板を用い、この蓄冷板6から循環ファン7、8を使用して個々の室に冷気を送るようにしたので、冷却システムの構成がコンパクト化された。
▲2▼このようにコンパクト化された構成でも、冷蔵・冷凍両室をアイドルストップ時でも十分に冷凍冷蔵することができる。
▲3▼各室に設けた循環ファンの回転数等で温度管理を行うことができるので、管理が容易である上に、管理性能も向上した。
▲4▼従来の機械式冷却システムに比し、故障が少なく、維持管理費が少くて済む。
▲5▼通常のバン下部にコンデンサーを設けるアンダーコンデンサー方式では冷媒用配管を切断する作業が必要なため、バンの乗せ換えは容易にできない。また軽シャーシの耐用年数は3〜4年、バンでは6〜7年と長いが、バンの前部にコンデンサー5を設置するノーズコンデンサー方式のため、バンの乗せ換えが容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍冷蔵バンの斜視図である。
【図2】本発明に係るバン前部の保冷室及び冷凍室の詳細図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図、(c)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明に係る冷凍・冷蔵バンの側面図である。
【図4】本発明に係る冷凍・冷蔵バンの斜視図である。
【図5】本発明に係るバンの乗せ換え説明図である。
【図6】公知蓄冷板を使用した冷凍冷蔵バンである。
【図7】蓄冷板による冷却システムの説明図である。
【符号の説明】
1 バン 2 冷凍室
3 冷蔵室 4 常温室
5 コンデンサー 6 冷凍用蓄冷板
7 (冷凍室への)送風ファン 8 (冷蔵室への)送風ファン
8’ 吸気ファン 9 吸気口
10 後部扉
11 (冷蔵室と冷凍室を仕切る)縦方向中仕切り
12 断熱横仕切り 13 (断熱された)バルクヘッド
14 バンの前壁 15 側部開閉扉
16 側壁 17 天井
18 底床 19 シャーシ
20 スノコ
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄冷板を使用したバン型トラック荷室内の冷凍・冷蔵庫の構造に関するものである。特に、バン型トラック荷室(以下、単にバンという)内に温度帯の異なる複数の室を備え、走行中や停車中においても要求される所定の冷却温度域までの冷却が可能である複数温度帯を備えた簡易冷凍車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来機械式冷凍機で冷凍室を冷却し、冷気を循環ファンで循環させて冷蔵室を冷却する方式が一般的であった。
このような機械式冷凍機に代って、蓄冷板を使用した冷却方式もしられている。この蓄冷板方式による複数温度帯を備えた冷凍車につては、その一例として特開平11−34278号がある。これは図6に示す如く、保冷コンテナを搭載した自動車本体の保冷コンテナ内を温度帯の異なる冷凍室Aと冷蔵室B及び常温室Cに区画し、電力で駆動されるコンデンシングユニットDによって蓄冷される蓄冷板E,Fを前記冷凍室Aと冷蔵室Bにそれぞれ別々に設置している。
【0003】
夜間等に予め蓄冷板E,Fに蓄冷しておけば、走行中及び停車中においても冷凍室Aと冷蔵室Bの温度を蓄冷板E,Fによってそれぞれ独立に制御することができ、要求される冷却温度域までの冷却が可能になっている。
【0004】
図7は、蓄冷板による冷却システムの説明図で、圧縮機21が駆動されると、圧縮機21によって加圧された高温高圧の気相冷媒は冷媒ラインaを流れコンデンサ22に導入される。
【0005】
コンデンサ22に導入された気相冷媒は熱交換器23を流れる間に外気によって冷却されて液化してレシーバタンク24に溜り冷媒ラインc,dへと流れる。
【0006】
そして、各冷媒ラインc,dを流れる高圧の液相冷媒は膨張弁25,26を通過して蓄冷板E,Fにそれぞれ導入され、これらの液相冷媒は蓄冷板E,Fにおいて蓄冷剤から蒸発潜熱を奪って蒸発するため、各蓄冷板E,Fに収容された蓄冷剤が冷却される。蓄冷板E,Fにそれぞれ収容された蓄冷剤の凍結温度(凝固点)は冷凍室Aと冷蔵室Bの各設定温度に対応して設定されている。
【0007】
各蓄冷板E,Fにてそれぞれ蒸発した気相冷媒は冷媒ラインe,fを通って冷媒ラインgに合流し、合流した気相冷媒は冷媒ラインgを通ってアキュームレータ27に至り、このアキュームレータ27において気液が分離され、気相冷媒のみが冷媒ラインhを通って圧縮機21に吸引されて再び加圧され、以上と同様の作用が繰り返されて各蓄冷板E,F内の蓄冷剤が冷却される。
【0008】
そして、各蓄冷板E,Fにおいては、凍結温度が相対的に高い蓄冷剤を収容する冷蔵室B側の蓄冷板Fの蓄冷剤が先に凍結し、このことが温度センサ28によって検知されると、温度コントローラ29は電磁弁30に制御信号を送ってこれを閉じる。すると、コンデンサ22において液化した高圧の液相冷媒の全ては冷媒ラインcを通って冷凍室A側の蓄冷板Eに供給され、この液相冷媒の蒸発によって蓄冷板Eの蓄冷剤が効率的に冷却されてやがて凍結する。両蓄冷板E,Fにおいて蓄冷剤の凍結が完了すると、蓄冷板E,Fでの液相冷媒の蒸発量が減少するために冷媒ラインhにおける気相冷媒の流量が減少して、冷媒ラインhの圧力が低下する。圧力スイッチ31によって検出される圧力が設定値以下に下がると、該圧力スイッチ31は電源スイッチ32をOFFにし、冷凍装置(圧縮機21)の駆動が停止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上に述べた如き、冷却システムでは、冷凍・冷蔵各室A,Bに蓄冷板EやFが別々に設けられ、各蓄冷板E,Fで各室を上に述べたような複雑な制御システムによって、夫々の設定温度に冷却する構成であった。これに対し本発明は、1枚のみの蓄冷板を設置し、この1枚の蓄冷板で冷凍・冷蔵温度帯を冷却することができるコンパクトな冷却システムで、アイドルストップ時でも十分な冷却能力が得られるようにすること、さらには、冷凍・冷蔵の2室温度管理を複雑な温度管理システムを用いないで容易にできる簡易冷凍冷蔵庫温度管理車を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
バン型トラック荷室内に1枚の冷凍用蓄冷板と、該蓄冷板より発生した冷気を冷凍室及び冷蔵室に個々に送り出し循環させる循環ファンを備え、該循環ファンを制御することにより、前記2室を別々の管理温度に冷却するようにした。
また、前記1枚の蓄冷板はバン型トラック荷室の前壁とその後方に設けたバルクヘッド及び両側壁、天井ならびに底床とで囲繞される空間に設置され、前記バルクヘッドに冷蔵室及び冷凍室に通ずる循環送風ファンを設けた。
そして、前記循環送風ファンは冷蔵室及び冷凍室の所定管理温度に対応する送風量にした。
そしてまた、冷凍・冷蔵バンの前方上部にコンデンサーを設け、このコンデンサーとバンとを一体化し載せ換えを容易にした。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図5に基いて説明する。図1で1は冷凍冷蔵バンである。冷凍冷蔵バン1の前方上部にはコンデンサー(いわゆるノーズコンデンサー)5が設けられている。冷凍冷蔵バン1の内部には冷凍室2と冷蔵室3及び常温室4が仕切られている。6は冷凍冷蔵バン1の前壁14に沿って設置された一枚の冷凍用蓄冷板である。7は冷凍室2への循環送風ファン、8は冷蔵室3への循環送風ファン、8’は冷蔵室3からの循環冷気の吸気ファンである。9は前記冷凍室2の下部に設けた吸気口である。なお図1では開示しないが図2、図3、図4等に示す如く、冷蔵室3又は冷凍室2の側部に側部開閉扉15を設けて、ここより出入りを行う。10はバン1の後部扉で、これを開閉して常温室4への出入りを行う。
【0012】
図2は本発明にかかわるバン前部の冷蔵室3及び冷凍室2の配置詳細である。図2・aはバンの縦断面図、図2・bは同じく横断面図、図2・cは図2・aのA−A矢視断面図である。
【0013】
11は冷蔵室3と冷凍室2を仕切る縦方向中仕切り、12は冷凍室2及び冷蔵室3と後部の常温室4とを仕切る断熱横仕切り、13は冷凍室2及び冷蔵室3の前部を仕切るバルクヘッドで、バルクヘッド13と前壁14と側壁16と天井17及び底床18で囲まれた空間aに1枚の蓄冷板6が前壁と平行に設置されている。循環送風ファン7及び8はバルクヘッド13に取付けられる。冷蔵室3と冷凍室2の温度管理は、各室の循環送風ファン7又は8の送風量を予め所定管理温度に対応した送風量にすることによって管理するものとする。
【0014】
図3と図4を参照するに、本発明においては、コンデンサー5をバンの前方上部に設置する(ノーズコンデンサ)ので、コンデンサー5とバンが一体化される。従って、図5に示すようにシャーシー19に対する取付けを蝶ねじ又はエビカン(図示しない)で行うようにするならば、バンの乗せ換えが極めて容易となり、一般搬送用小型バンを容易に構成することができる。
【0015】
【発明の効果】
▲1▼冷蔵室3と冷凍室2に共通する一枚の蓄冷板を用い、この蓄冷板6から循環ファン7、8を使用して個々の室に冷気を送るようにしたので、冷却システムの構成がコンパクト化された。
▲2▼このようにコンパクト化された構成でも、冷蔵・冷凍両室をアイドルストップ時でも十分に冷凍冷蔵することができる。
▲3▼各室に設けた循環ファンの回転数等で温度管理を行うことができるので、管理が容易である上に、管理性能も向上した。
▲4▼従来の機械式冷却システムに比し、故障が少なく、維持管理費が少くて済む。
▲5▼通常のバン下部にコンデンサーを設けるアンダーコンデンサー方式では冷媒用配管を切断する作業が必要なため、バンの乗せ換えは容易にできない。また軽シャーシの耐用年数は3〜4年、バンでは6〜7年と長いが、バンの前部にコンデンサー5を設置するノーズコンデンサー方式のため、バンの乗せ換えが容易となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍冷蔵バンの斜視図である。
【図2】本発明に係るバン前部の保冷室及び冷凍室の詳細図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図、(c)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明に係る冷凍・冷蔵バンの側面図である。
【図4】本発明に係る冷凍・冷蔵バンの斜視図である。
【図5】本発明に係るバンの乗せ換え説明図である。
【図6】公知蓄冷板を使用した冷凍冷蔵バンである。
【図7】蓄冷板による冷却システムの説明図である。
【符号の説明】
1 バン 2 冷凍室
3 冷蔵室 4 常温室
5 コンデンサー 6 冷凍用蓄冷板
7 (冷凍室への)送風ファン 8 (冷蔵室への)送風ファン
8’ 吸気ファン 9 吸気口
10 後部扉
11 (冷蔵室と冷凍室を仕切る)縦方向中仕切り
12 断熱横仕切り 13 (断熱された)バルクヘッド
14 バンの前壁 15 側部開閉扉
16 側壁 17 天井
18 底床 19 シャーシ
20 スノコ
Claims (4)
- バン型トラック荷室内に1枚の冷凍用蓄冷板と、該蓄冷板より発生した冷気を冷凍室及び冷蔵室に個々に送り出し循環させる循環ファンを備え、該循環ファンを制御することにより、前記2室を別々の管理温度に冷却するようにした蓄冷板方式による温度管理車。
- 前記1枚の蓄冷板はバン型トラック荷室の前壁とその後方に設けたバルクヘッド及び両側壁、天井ならびに底床とで囲繞される空間に設置され、前記バルクヘッドに冷蔵室及び冷凍室に通ずる循環送風ファンを設けた請求項1記載の蓄冷板方式による温度管理車。
- 前記循環送風ファンは冷蔵室及び冷凍室の所定管理温度に対応する送風量にした請求項1記載の蓄冷板方式による温度管理車。
- 冷凍・冷蔵バンの前方上部にコンデンサーを設け、該コンデンサーとバンとを一体化した請求項1記載の蓄冷板方式による温度管理車。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002168181A JP2004012059A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | 蓄冷板方式による冷凍・冷蔵庫温度管理車 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002168181A JP2004012059A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | 蓄冷板方式による冷凍・冷蔵庫温度管理車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004012059A true JP2004012059A (ja) | 2004-01-15 |
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ID=30435159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002168181A Pending JP2004012059A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | 蓄冷板方式による冷凍・冷蔵庫温度管理車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004012059A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112006002627T5 (de) | 2005-10-05 | 2008-08-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota | Brennstoffzellensystem und Betriebsverfahren für ein Brennstoffzellensystem |
JP2010196936A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Nakano Refrigerators Co Ltd | 車載冷却キャビネット |
JP4750223B1 (ja) * | 2010-12-20 | 2011-08-17 | 日本トレクス株式会社 | 輸送用コンテナ |
JP2012131569A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-07-12 | Nippon Trex Co Ltd | タンク輸送用トレーラ |
JP2013139944A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | パネル |
WO2022254987A1 (ja) | 2021-06-01 | 2022-12-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 輸送用コンテナの温度調節構造および温度調節方法 |
-
2002
- 2002-06-10 JP JP2002168181A patent/JP2004012059A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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