JP2004003837A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、住宅全室を対象として、換気を含めて必要にして十分な空気調和効果を確保し、空調ユニットの小型化を図るとともに、ファンの低出力化および施工性の向上を得る空気調和装置を提供する。
【解決手段】複数の部屋Rと、廊下等の共有スペース11とを有する住宅を対象とし、共有スペースの天井裏もしくは床下に配置され熱交換器23やファン24などを収容するとともに、吹出し口22aと、共有スペースに露出して取付けられる化粧パネル18dおよび化粧パネルに設けられ共有スペースに連通する吸込み口22とを備えた空調ユニット10と、各部屋の天井、壁、床の少なくとも1カ所に配置され吹出し口を備えた通気ユニット18と、通気ユニットと空調ユニットの吹出し口とを連通するダクト16と、共有スペースに設けられ季節等の環境条件に応じて動作する換気ユニット20とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の部屋Rと、廊下等の共有スペース11とを有する住宅を対象とし、共有スペースの天井裏もしくは床下に配置され熱交換器23やファン24などを収容するとともに、吹出し口22aと、共有スペースに露出して取付けられる化粧パネル18dおよび化粧パネルに設けられ共有スペースに連通する吸込み口22とを備えた空調ユニット10と、各部屋の天井、壁、床の少なくとも1カ所に配置され吹出し口を備えた通気ユニット18と、通気ユニットと空調ユニットの吹出し口とを連通するダクト16と、共有スペースに設けられ季節等の環境条件に応じて動作する換気ユニット20とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅全室を含む複数室を対象とした同時空気調和をなすための空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における住宅全室を含む複数室の同時空気調和をなす空気調和装置は、図14に概略的に示すように構成される。
すなわち、特定の部屋R(X室)の天井裏aに空調ユニット1が吊設される。この空調ユニット1内には、図示しない室内熱交換器やファンなどが収容され、吸込み口を備えた化粧パネル1aが、その部屋の天井2から露出している。
【0003】
空調ユニット1両側面には、複数の吹出し口体3が設けられ、それぞれの吹出し口体にダクト4が接続される。これらダクト4は、それぞれ各部屋R,Rの天井部まで延出され、かつ吹出し口5として開口する。
【0004】
このようにして空気調和装置が構成されていて、空調ユニット1内で熱交換された空気はダクト4を介して各部屋Rに供給される。各部屋Rを空気調和したあとの熱交換空気は特定の部屋であるX室に集中するよう導かれ、ここから化粧パネル1aの吸込み口を介して空調ユニット1内に吸込まれて、上述の作用を繰り返す。
【0005】
各部屋Rにおける室温を検知するための手段として、各部屋に設置してあるリモコン6に図示しない室温センサを備えていて、この室温センサの室温検知温度と、リモコン6に対する設定温度との差から、空調ユニット1内の制御回路がダンパ7に開度調整信号を送って、必要な空気調和制御をなす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして、特定の部屋であるX室は空調ユニット1と直接対向し、それ以外の各部屋Rと空調ユニット1とはダクト4を介して連通しており、ダンパ7の開度調節によって全室を含む複数室を対象とした空気調和の制御をなす。
【0007】
しかしながら、空調ユニット1からより離間した位置にある部屋Rに対しては、それだけダクト4のダクト長さが長くなり、ダクト内の圧力損失が大きくなってしまう。必要にして十分な熱交換空気量を確保するためには、各部屋Rへ熱交換空気を送風するファンの回転数を上げるか、もしくはファン直径がより大であるものを選択しなければならない。
【0008】
この場合、効率のよい空気調和をなす反面、ファン回転数を上げた場合は、消費電力が大きくなってランニングコストに悪影響を与えるとともに、騒音の増大がともなってしまう。また、ファン直径を大とすると、空調ユニットの筺体自体の大型化を避けられない。同時に、リモコンを各部屋に取付ける作業がともなって、施工性が悪いなどの不具合があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、住宅全室を対象として、換気を含めて必要にして十分な空気調和効果を確保することを前提にして、空調ユニットの小型化を図るとともに、ファンの低出力化および施工性の向上を得る空気調和装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するための本発明は、複数の部屋と、これらの各部屋に面した廊下などの共有スペースとを有する住宅を対象とした空気調和をなす空気調和装置において、共有スペースの天井裏もしくは床下に配置され熱交換器やファンなどを収容するとともに吹出し口と共有スペースに露出して取付けられる化粧パネルおよび化粧パネルに設けられ共有スペースに連通する吸込み口とを備えた空調ユニットと、各部屋の天井、壁、床の少なくとも1カ所に配置され部屋に対する熱交換空気の吹出し口を備えた通気ユニットと、各部屋の通気ユニットと空調ユニットの吹出し口とを連通するダクトと、上記共有スペースに設けられ季節等の環境条件に応じて動作する換気ユニットとを具備する。
【0011】
さらに、上記空調ユニットは、建物の各階の共有スペースにそれぞれ設けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、一般的な2階建て住宅と、この住宅に配備される空気調和装置の構成を示す。
【0013】
1階用空調ユニット10Aが、1階の廊下および1階から2階に通じる階段などの1階共有スペース11Aの天井裏12に配置される。2階用空調ユニット10Bが、2階の廊下および階段踊り場など2階共有スペース11Bの天井裏である、いわゆる小屋裏13に配置される。
【0014】
上記1,2階用空調ユニット10A,10Bとも、住宅外部に配置され、図示しない室外熱交換器や送風機および圧縮機などを収容する室外ユニット14と冷媒管15を介して冷凍サイクルを構成するように接続される。
【0015】
上記1階用空調ユニット10Aには、その両側面にそれぞれ一対づつの吹出し用のダクト16が接続される。これらダクト16の先端部は、それぞれ1階の各部屋Rまで延出される。
【0016】
なお、ここでは部屋Rとして、いわゆる居室を想定しているが、この部屋の範疇に、台所、浴室、洗面所、トイレなどを含めても何らの支障もない。ただし、上記台所は同時給排気による換気装置が、かつ浴室、洗面所およびトイレなどは排気による換気装置の設置が望ましい。
【0017】
1階の各部屋Rには、天井17に後述する通気ユニット18が設けられており、それぞれの通気ユニット18に上記ダクト16の先端部が接続される。
2階用空調ユニット10Bには、側面に一対の吹出し用のダクト16が接続され、これらダクトの先端部は、それぞれ2階の各部屋Rまで延出される。この天井17にも後述する通気ユニット18が設けられており、それぞれの通気ユニットに上記ダクト16の先端部が接続される。
【0018】
また、ここでは上記2階用空調ユニット10Bに隣接した状態で、自然共生換気ユニット20が配置される。この換気ユニット20の共有スペース11Bに対向する面に図示しない換気口が設けられ、小屋裏13の対向面には住宅の軒先から住宅外部に開口するダクト21が接続されている。
【0019】
上記自然共生換気ユニット20は、季節等の環境条件に応じて動作する。たとえば、夏季夜間や中間季(低温低湿時)に、新鮮外気を一旦上記共有スペース11Bへ取入れる。夏季昼間など高温時に、小屋裏13の熱を排気する。
【0020】
さらに、中間季において、各部屋Rの汚染された空気を共有スペース11Bを介して排出し、かつ新鮮外気を取り入れる。また、冬季には暖められている小屋裏13の熱を一旦共有スペース11Bに導いて補助暖房熱源とする、などの作用をなす。
【0021】
図2は、この空気調和装置を模式的に示す。1階用と2階用とを総称して示す空調ユニット10は、この空調ユニット10の下面を構成する化粧パネル21が1階用と2階用とを総称して示す共有スペース11の天井17に取付けられ、かつ露出する。
【0022】
この化粧パネル21には吸込み口22が設けられていて、共有スペース11に連通する。この吸込み口22に対向して、図示しないフィルタが交換自在に取付けられる。
【0023】
空調ユニット10内には、室内熱交換器23とファン24が収容される。ファン24の吸込み側は室内熱交換器23を介して上記化粧パネル21の吸込み口22に対向しており、吹出し側はユニット側面に設けられ上記ダクト16が接続する吹出し口22aに対向している。
【0024】
上記通気ユニット18は、図5にも示すように、その側面部に上記ダクト16が接続される吸込み口体18aを備え、下面部は部屋Rの天井17から部屋内に臨ませられる吹出し口18bとなっている。吹出し口18bの側部には、補助吸込み口18cが設けられていて、室温センサ25が取付けられる。
【0025】
また、この通気ユニットの下面の天井17には化粧パネル18dが取付けられている。
そして、通気ユニット18内にはシロッコファン26が収容される。シロッコファン26は、回転にともなって端面方向から空気を吸込み、周方向から吹出す。このシロッコファン26の吸込み側に上記ダクト16が接続される吸込み口体18aおよび補助吸込み口18cと室温センサ25が位置し、吹出し側に吹出し口18bが対向する。
【0026】
なお、上記各部屋Rの共有スペース11と面する、たとえばドアには、そのアンダーカットやガラリなど共有スペースと連通する連通部27が必要であり、この連通部も空気調和装置の構成要件となる。
【0027】
このようにして構成される空気調和装置であり、先に説明した室外ユニット14の圧縮機を駆動して冷凍サイクル運転を開始する。空調ユニット10においては、ファン24が駆動され室内熱交換器23へ熱交換空気を導き、熱交換作用をなす。
【0028】
この室内熱交換器23で熱交換された空気は吹出し口22aを介してダクト16へ吹出され、今度は、通気ユニット18に配置されるシロッコファン26によって、通気ユニット18へ効率よく吸込まれる。そして、通気ユニット18の吹出し口18bから部屋R内へ吹出され、この空気調和を行う。
【0029】
空気調和をしたあとの熱交換空気は、共有スペース11に面した連通部27を介して、部屋Rから共有スペース11へ導かれ、ここに一旦集溜されたあと天井17に取付けられる化粧パネル21の吸込み口22から空調ユニット10に吸込まれ、上述のサイクルを循環する。
【0030】
一方、室温センサ25は、補助吸込み口18cを流れる熱交換空気から室温を検知して、その検知信号を図示しない制御回路へ送る。制御回路では、この温度検知信号とリモコンなどに対して設定された設定温度の差から必要な運転条件が得られるよう制御する。
【0031】
たとえば、上記室外ユニット14の圧縮機の運転周波数を調節したり、空調ユニット10に備えられるファン24の回転数を調整して風量を制御したり、通気ユニット18に備えられるシロッコファン26の回転数を調整して風量を制御する。
【0032】
このように、新らたな空気調和装置は通気ユニット18を備え、ここにはシロッコファン26を配置して、空調運転時に駆動することにより、従来構成のものよりも静圧を約3〜5mmAq高くとることができる。
【0033】
したがって、空調ユニット10から各部屋Rに開口する吹出し口18bまでの圧力損失が小さくてすみ、空調ユニット10のファン24の回転数を従来のものよりも下げることができ、送風騒音の低減を得られる。もしくは、このファン24の直径を小さくして、空調ユニット10自体の小型化を図れる。
【0034】
具体的な数値を上げて説明すると、以下のようになる。
たとえば、A室およびB室の2つの部屋を同時に暖房する場合、A室の設定温度が25°Cで、検知された室温が15°Cであり、B室の設定温度が22°Cで、検知された室温が15°Cであったとする。
【0035】
このとき制御回路は、空調ユニット10内のファン24を強風運転とする制御信号を送るとともに、A室の通気ユニットシロッコファン26を100%駆動し、B室の通気ユニットシロッコファン26を60%駆動するよう風量制御する。したがって、各部屋の設定温度に対して室温を短時間で合致させられる。
【0036】
なお、上記空調ユニット10および通気ユニット18を天井裏12に配置したが、これに限定されるものではなく、図に二点鎖線で示すように、空調ユニット10を床下28に配置し、ここからダクト16を介して通気ユニット18に接続するようにしてもよい。
【0037】
そして、通気ユニット18を天井17に配置したが、これに限定されるものではなく、部屋Rの壁に取付けたり、いわゆるビルトイン式に壁内に埋設したり、床面に配置することもできる。
【0038】
図3に示すような空気調和装置であってもよい。(なお、後述する構成部品を除いて、他の部品は先に説明したものと同一であるので、ここでは同番号を付して新たな説明は省略する。そして、図の一部は省略してある。以下、同様)
同図の空調ユニット10の各吹出し口22aにダンパ29を備える。それぞれのダンパ29は、上記制御回路からの制御信号により図示しない駆動モータによって開度量を調整されるようになっている。
たとえば、C室,D室、E室およびF室の4つの部屋を暖房する場合、表1に示すような制御となる。
【0039】
【表1】
【0040】
E室の設定温度を25°C、この部屋を除く各部屋の設定温度を23°Cとする。これに対してC室およびE室の室温センサ25はそれぞれ室温15°Cを検知し、D室の室温センサ25は室温20°Cを検知し、F室の室温センサ25は室温23°Cを検知して、その検知信号を制御回路へ送る。
【0041】
このときのC,D,E室の通気ユニット18に接続されるダクト16内のダンパ29は、それぞれ全開となるよう制御され、F室の通気ユニット18に接続されるダクト16内のダンパ29のみ全閉に制御される。
【0042】
そしてさらに制御回路は、C室の通気ユニット18内のシロッコファン26を90%運転、D室の通気ユニットシロッコファン26を30%運転、E室の通気ユニットシロッコファン26を100%運転、F室の通気ユニットシロッコファンは停止する制御をなす。
【0043】
すなわち、F室においては室温がすでに設定温度23°Cに到達しているので、ダンパ29を全閉状態にしてダクト16から通気ユニット18へ熱交換空気が行かないようにするとともに、通気ユニット18内のシロッコファン26を停止して少しの吹出しも行わない。
【0044】
F室を除く、C室ないしE室においては、それぞれの室温が設定温度に到達上昇するよう、ダンパ29とシロッコファン26に対する必要な量の制御が行われる。したがって、各部屋の設定温度に対して室温を短時間で合致させられる。
【0045】
図4に示すような、空気調和装置であってもよい。ここでは、通気ユニット18の吸込み口体18aにダンパ29、もしくはダンパと同一の作用をなすVAVユニットを取付ける。
【0046】
この装置でも、先に図3で説明した空気調和装置と全く同様の作用を行う。そして、室温に対する設定温度に応じてダンパ29もしくはVAVユニットと、通気ユニット18内のシロッコファン26に対する制御をなす。
【0047】
図6に示すような、空気調和装置であってもよい。(さらに図の一部を省略してある。以下同様)
この場合、上記空調ユニット10と通気ユニット18は、先に説明したものと全く同様の形状構造をなすが、上記ダクト16に代えて、チャンバボックス30を備えた。
【0048】
すなわち、空調ユニット10からそれぞれの通気ユニット18に亘ってチャンバボックス30で覆われる。このチャンバボックス30は、空調ユニット10の上面部と側面部一部を覆い、ここから各通気ユニット18の上面部と両側面部を覆うよう、天井17に対していわばトンネル状の分岐部を有する。
【0049】
当然、チャンバボックス30の内面側は全て断熱材が貼着されていて、小屋裏12に対して断熱構造となっていることは、先に説明したダクト16が断熱構造となっていることと同様である。
【0050】
このような構成であれば、空調ユニット10の吹出し口22aから吹出される熱交換空気はチャンバボックス30に沿って導かれ、各通気ユニット18から各部屋Rに吹出される。すなわち、先に説明した空気調和装置と全く同様の作用をなす。
【0051】
そして、ダクトに代ってチャンバボックス30を備えたことにより、熱交換空気を導くための流路の断面積を大きくとることができ、そのため各部屋Rに対する吹出し口18bまでの圧力損失がさらに小さくなって、ファン回転数を低下したり、ファン直径を小さくすることができる。
【0052】
なお、上記チャンバユニット30を備えた空気調和装置においても、空調ユニット10を床下に配置し、これと部屋Rの天井、壁もしくは床に配置される通気ユニット18をチャンバユニット30で覆うようにしてもよい。
【0053】
図7に示すような、空気調和装置であってもよい。これは先に説明したチャンバボックス30内で、かつ通気ユニット18の吸込み側にダンパ29を配置する構成である。
【0054】
設定温度と検知した室温との差から、通気ユニット18内のシロッコファン26の回転数とダンパ29の開度の調整をなし、各部屋Rの室温を設定温度に早急に合致させ、かつきめの細かい室温制御が可能である。
たとえば、表2に示すような室温制御がある。
【0055】
【表2】
【0056】
すなわち、G室、H室、I室の3つの部屋を暖房する場合、G室の設定温度が25°Cで、検知した室温が15°C。H室の設定温度が22°Cで、検知した室温が15°C。I室の設定温度が23°Cで、検知した室温が23°Cであったとする。
【0057】
このとき制御回路は、空調ユニット10のファン24を強風運転となるよう制御し、G室に連通するダンパ29を全開し、通気ユニットシロッコファン26を100%運転する。H室に連通するダンパ29も全開し、かつ通気ユニットシロッコファン26を60%運転する。I室に連通するダンパ29のみ全閉となし、通気ユニットシロッコファン26は停止する。
【0058】
図8に示すような、空気調和装置であってもよい。この場合、当然、空調ユニット10およびチャンバボックス30は備えられるが、吹出し口18bを残して通気ユニットは不要とし、構成を簡略化している。上記チャンバボックス30は、空調ユニット10から各部屋Rの天井17に開口する上記吹出し口18bに亘って設けられる。
【0059】
このような構成であっても、従来の単なるダクトの配置と比較して空気流路の断面積を大きくとることができ、吹出し口18bまでの圧力損失が小さくなり、上述の実施の形態に近い効果を奏する。
【0060】
図9に示すような、空気調和装置であってもよい。ここでも空調ユニット10およびチャンバボックス30は備えられるが、吹出し口18bを残して通気ユニットは不要とし、構成を簡略化している。上記チャンバボックス30は、空調ユニット10から各部屋Rの天井17に開口する吹出し口18bに亘って設けられる。そして、上記吹出し口18bにはダンパ29が設けられる。
【0061】
上記チャンバボックス30を用いたことにより、空気流路の断面積が大きくなり、吹出し口18bまでの圧力損失が小さくなることは勿論、ダンパ29の開度調整によってさらに細かい室温制御が可能となる。
【0062】
図10に示すような、空気調和装置であってもよい。
室内熱交換器50やファン51を収容する空調ユニット52が、廊下などの共有スペース53の天井裏54に配置される。空調ユニット52の共有スペース対向面に吸込み口55が設けられ、吸込み温度センサ56が取付けられる。
【0063】
各部屋57の天井58にはファン59を備えた通気ユニット60が配置されていて、吹出し口が室内に臨まされる。これら通気ユニット60と上記空調ユニット52とは、それぞれダクト61を介して連通される。
【0064】
一方、各部屋57の共通スペース53に面したドアなどに連通部62が設けられていて、互いの部位に熱交換空気が流通する。それぞれの連通部62の付近には、室温センサ63が取付けられる。
【0065】
これら室温センサ63と上記吸込み温度センサ56とは制御回路64に電気的に接続されていて、それぞれ検知温度の信号をこの制御回路64へ送るようになっている。
【0066】
上記空調ユニット52は、図示しない冷媒管を介して住宅外部に配置される室外ユニット65と冷凍サイクルを構成するよう連通される。この室外ユニット65には、室外熱交換器66、圧縮機67およびファン68などが収容される。 そして、上記空調ユニット52および室外ユニット65もともに上記制御回路64と電気的に接続される。
【0067】
このようにして構成される空気調和装置には、図11に示すようなリモコン(遠隔操作盤)70が付属される。このリモコン70は、ワイヤードまたはワイヤレスリモコンであって、上記通気ユニット60を配置した各部屋57に配置される。
【0068】
上記リモコン70は、その表面である主操作面71の裏側に、図示しない副操作面があって、二重構成になっている。副操作面を開放するには主操作面71を回動もしくはスライドして露出する。
【0069】
主操作面71には、優先運転を指定するためのパワフル指定釦72と、冷房運転や暖房運転、除湿運転などのモードを切換えるためのモード切換え釦73および運転/停止釦74などのほかに、液晶パネルからなる表示窓75がある。副操作面には、風向、風量設定釦、予約釦、タイマ釦、温度設定釦ほかの各種の釦が配置される。
【0070】
しかして、操作者が空調運転時にリモコン70のパワフル指定釦72を押すと、制御回路64はどこの部屋57のリモコン70のパワフル指定釦72であるか、すなわち優先運転が指定されたことを認識して、その釦が押された部屋57における通気ユニット60のファン59の回転数を増やす。
【0071】
上記パワフル選定釦72が押された部屋57には、他の部屋57へ導かれる熱交換空気の風量よりも多くの風量が吹出されることになり、他の部屋よりも優先した運転がなされて、より効率のよい空調運転がなされる。
【0072】
上記制御回路64による優先運転が指定された部屋57に対する制御システムの全容は、以下の通りである。
その1として、制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、優先運転が指定された部屋57の通気ユニットファン59の回転数を、優先運転が指定されなかった部屋57の通気ユニットファン59の回転数よりも増やす制御をなす。
【0073】
したがって、優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が、優先運転が指定されなかった部屋57に対する熱交換空気風量よりも増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0074】
その2として、制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、優先運転が指定されない部屋57の通気ユニットファン59の回転数を、優先運転が指定された部屋57に取付けられた通気ユニットファン59の回転数よりも下げる制御をなす。
【0075】
したがって、優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が、優先運転が指定されない部屋57に対する熱交換空気風量よりも増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0076】
その3として、各部屋57に取付けられるファン59を備えた通気ユニット60に代って、同図の丸印内に示すように、制御回路64の制御信号にもとづいて、回動量の調整自在なダンパ69aを収容するダンパユニット69を備える。
【0077】
制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、その優先運転が指定された部屋に備えられるダンパユニット69aのダンパ69の開度を、優先運転が指定されない部屋57に取付けられたダンパユニット69aのダンパ69の開度よりも大きくする制御をなす。
【0078】
したがって、優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が、優先運転が指定されない部屋57に対する熱交換空気風量よりも増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0079】
その4として、各部屋57にダンパユニット69を備えた場合、制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、優先運転が指定されない部屋57に備えられるダンパユニット69のダンパ69aの開度を、優先運転が指定された部屋に取付けられたダンパユニット69のダンパ69aの開度よりも小さくする制御をなす。
【0080】
したがって、優先運転が指定されない部屋57に対する熱交換空気風量が下り、相対的に優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0081】
なお上記実施例においては、優先運転を指定する手段としてリモコン70のパワフル指定釦72を適用したが、これに限定されるものではなく、連通部62に備えられる室温センサ63と、空調ユニット52の吸込み口55に備えられる吸込み温度センサ56の検知温度との差から、制御回路64が優先運転を指示するよう制御してもよい。
【0082】
たとえば、図12に示すように、通気ユニット60を備えた部屋がK室,L室,M室,N室あって、それぞれ空調ユニット52から熱交換空気の吹出しがなされるものとする。
【0083】
冷房安定時に、K室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも2°C高い状態であるならば、制御回路64は自動的にK室を優先運転の対象として選定し、通気ユニット60のファン59の回転数を、通常運転のファン基準回転数に対してL室,M室,N室とも−200rpmとなるよう制御する。同時に、K室の通気ユニット60のファン59の回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して−400rpmとなるよう制御する。
【0084】
K室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも1〜2°C高い状態となったならば、制御回路64は通気ユニット60のファン59の回転数をL室,M室,N室とも、通常運転のファン基準回転数に対して−100rpmとなるよう制御する。同時に、K室の通気ユニット60のファン59の回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して+200rpmとなるよう制御する。
【0085】
このようなファン59の回転数に対する補正制御によって、K室に対する機外静圧が上がって熱交換空気の風量が増え、優先的な冷房運転が実施されて各部屋が全て同一温度に保持される。
【0086】
また、図13に示すように、同じ冷房安定時で、K室とM室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも2°C高い状態であるならば、制御回路64は自動的にK室とM室を優先運転の対象として選定し、通気ユニット60のファン59の回転数を、通常運転のファン基準回転数に対してL,N室とも−200rpmとなるよう制御する。同時に、K,M室の通気ユニット60のファン59の回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して+200rpmとなるよう制御する。
【0087】
そして、K室とM室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも1〜2°C高い状態となったら、制御回路64は通気ユニット60のファン59の回転数をL,N室とも、通常運転のファン基準回転数に対して−100rpmとなるよう制御し、K,M室の通気ユニットのファン回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して+100rpmとなるよう制御する。
【0088】
このようなファン59に対する風量制御によって、K室とM室に対する機外静圧が上がって、熱交換空気の風量が増え、優先的な冷房運転が実施されて各部屋が全て同一温度に保持される。
さらに、本発明の要旨を越えない範囲内で種々の変形実施が可能なことは、勿論である。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、住宅の全室を含む複数の部屋の換気を含めた空気調和を同時に、かつ効率よく行え、空調ユニットの小型化を図り、ファンの低出力化および施工性が向上する理想の空調効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、家屋に備えられる空気調和装置の構成を説明する斜視図。
【図2】同実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図3】他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図4】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図5】以上の実施の形態の空気調和装置における通気ユニットの概略の縦断面図。
【図6】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図7】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図8】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図9】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図10】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図11】図10の空気調和装置に用いられるリモコンの正面図。
【図12】図10の空気調和装置における優先運転の制御説明図。
【図13】図10の空気調和装置における優先運転の他の制御説明図。
【図14】従来の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【符号の説明】
R…部屋、11…共有スペース、17…天井、12…天井裏、28…床下、23…室内熱交換器、24…ファン、18b…吹出し口、18d…化粧パネル、22,55…吸込み口、10,52…空調ユニット、22a…(空調ユニットの)吹出し口、18,60…通気ユニット、16,61…ダクト、20…自然共生換気ユニット。
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅全室を含む複数室を対象とした同時空気調和をなすための空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における住宅全室を含む複数室の同時空気調和をなす空気調和装置は、図14に概略的に示すように構成される。
すなわち、特定の部屋R(X室)の天井裏aに空調ユニット1が吊設される。この空調ユニット1内には、図示しない室内熱交換器やファンなどが収容され、吸込み口を備えた化粧パネル1aが、その部屋の天井2から露出している。
【0003】
空調ユニット1両側面には、複数の吹出し口体3が設けられ、それぞれの吹出し口体にダクト4が接続される。これらダクト4は、それぞれ各部屋R,Rの天井部まで延出され、かつ吹出し口5として開口する。
【0004】
このようにして空気調和装置が構成されていて、空調ユニット1内で熱交換された空気はダクト4を介して各部屋Rに供給される。各部屋Rを空気調和したあとの熱交換空気は特定の部屋であるX室に集中するよう導かれ、ここから化粧パネル1aの吸込み口を介して空調ユニット1内に吸込まれて、上述の作用を繰り返す。
【0005】
各部屋Rにおける室温を検知するための手段として、各部屋に設置してあるリモコン6に図示しない室温センサを備えていて、この室温センサの室温検知温度と、リモコン6に対する設定温度との差から、空調ユニット1内の制御回路がダンパ7に開度調整信号を送って、必要な空気調和制御をなす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして、特定の部屋であるX室は空調ユニット1と直接対向し、それ以外の各部屋Rと空調ユニット1とはダクト4を介して連通しており、ダンパ7の開度調節によって全室を含む複数室を対象とした空気調和の制御をなす。
【0007】
しかしながら、空調ユニット1からより離間した位置にある部屋Rに対しては、それだけダクト4のダクト長さが長くなり、ダクト内の圧力損失が大きくなってしまう。必要にして十分な熱交換空気量を確保するためには、各部屋Rへ熱交換空気を送風するファンの回転数を上げるか、もしくはファン直径がより大であるものを選択しなければならない。
【0008】
この場合、効率のよい空気調和をなす反面、ファン回転数を上げた場合は、消費電力が大きくなってランニングコストに悪影響を与えるとともに、騒音の増大がともなってしまう。また、ファン直径を大とすると、空調ユニットの筺体自体の大型化を避けられない。同時に、リモコンを各部屋に取付ける作業がともなって、施工性が悪いなどの不具合があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、住宅全室を対象として、換気を含めて必要にして十分な空気調和効果を確保することを前提にして、空調ユニットの小型化を図るとともに、ファンの低出力化および施工性の向上を得る空気調和装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するための本発明は、複数の部屋と、これらの各部屋に面した廊下などの共有スペースとを有する住宅を対象とした空気調和をなす空気調和装置において、共有スペースの天井裏もしくは床下に配置され熱交換器やファンなどを収容するとともに吹出し口と共有スペースに露出して取付けられる化粧パネルおよび化粧パネルに設けられ共有スペースに連通する吸込み口とを備えた空調ユニットと、各部屋の天井、壁、床の少なくとも1カ所に配置され部屋に対する熱交換空気の吹出し口を備えた通気ユニットと、各部屋の通気ユニットと空調ユニットの吹出し口とを連通するダクトと、上記共有スペースに設けられ季節等の環境条件に応じて動作する換気ユニットとを具備する。
【0011】
さらに、上記空調ユニットは、建物の各階の共有スペースにそれぞれ設けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、一般的な2階建て住宅と、この住宅に配備される空気調和装置の構成を示す。
【0013】
1階用空調ユニット10Aが、1階の廊下および1階から2階に通じる階段などの1階共有スペース11Aの天井裏12に配置される。2階用空調ユニット10Bが、2階の廊下および階段踊り場など2階共有スペース11Bの天井裏である、いわゆる小屋裏13に配置される。
【0014】
上記1,2階用空調ユニット10A,10Bとも、住宅外部に配置され、図示しない室外熱交換器や送風機および圧縮機などを収容する室外ユニット14と冷媒管15を介して冷凍サイクルを構成するように接続される。
【0015】
上記1階用空調ユニット10Aには、その両側面にそれぞれ一対づつの吹出し用のダクト16が接続される。これらダクト16の先端部は、それぞれ1階の各部屋Rまで延出される。
【0016】
なお、ここでは部屋Rとして、いわゆる居室を想定しているが、この部屋の範疇に、台所、浴室、洗面所、トイレなどを含めても何らの支障もない。ただし、上記台所は同時給排気による換気装置が、かつ浴室、洗面所およびトイレなどは排気による換気装置の設置が望ましい。
【0017】
1階の各部屋Rには、天井17に後述する通気ユニット18が設けられており、それぞれの通気ユニット18に上記ダクト16の先端部が接続される。
2階用空調ユニット10Bには、側面に一対の吹出し用のダクト16が接続され、これらダクトの先端部は、それぞれ2階の各部屋Rまで延出される。この天井17にも後述する通気ユニット18が設けられており、それぞれの通気ユニットに上記ダクト16の先端部が接続される。
【0018】
また、ここでは上記2階用空調ユニット10Bに隣接した状態で、自然共生換気ユニット20が配置される。この換気ユニット20の共有スペース11Bに対向する面に図示しない換気口が設けられ、小屋裏13の対向面には住宅の軒先から住宅外部に開口するダクト21が接続されている。
【0019】
上記自然共生換気ユニット20は、季節等の環境条件に応じて動作する。たとえば、夏季夜間や中間季(低温低湿時)に、新鮮外気を一旦上記共有スペース11Bへ取入れる。夏季昼間など高温時に、小屋裏13の熱を排気する。
【0020】
さらに、中間季において、各部屋Rの汚染された空気を共有スペース11Bを介して排出し、かつ新鮮外気を取り入れる。また、冬季には暖められている小屋裏13の熱を一旦共有スペース11Bに導いて補助暖房熱源とする、などの作用をなす。
【0021】
図2は、この空気調和装置を模式的に示す。1階用と2階用とを総称して示す空調ユニット10は、この空調ユニット10の下面を構成する化粧パネル21が1階用と2階用とを総称して示す共有スペース11の天井17に取付けられ、かつ露出する。
【0022】
この化粧パネル21には吸込み口22が設けられていて、共有スペース11に連通する。この吸込み口22に対向して、図示しないフィルタが交換自在に取付けられる。
【0023】
空調ユニット10内には、室内熱交換器23とファン24が収容される。ファン24の吸込み側は室内熱交換器23を介して上記化粧パネル21の吸込み口22に対向しており、吹出し側はユニット側面に設けられ上記ダクト16が接続する吹出し口22aに対向している。
【0024】
上記通気ユニット18は、図5にも示すように、その側面部に上記ダクト16が接続される吸込み口体18aを備え、下面部は部屋Rの天井17から部屋内に臨ませられる吹出し口18bとなっている。吹出し口18bの側部には、補助吸込み口18cが設けられていて、室温センサ25が取付けられる。
【0025】
また、この通気ユニットの下面の天井17には化粧パネル18dが取付けられている。
そして、通気ユニット18内にはシロッコファン26が収容される。シロッコファン26は、回転にともなって端面方向から空気を吸込み、周方向から吹出す。このシロッコファン26の吸込み側に上記ダクト16が接続される吸込み口体18aおよび補助吸込み口18cと室温センサ25が位置し、吹出し側に吹出し口18bが対向する。
【0026】
なお、上記各部屋Rの共有スペース11と面する、たとえばドアには、そのアンダーカットやガラリなど共有スペースと連通する連通部27が必要であり、この連通部も空気調和装置の構成要件となる。
【0027】
このようにして構成される空気調和装置であり、先に説明した室外ユニット14の圧縮機を駆動して冷凍サイクル運転を開始する。空調ユニット10においては、ファン24が駆動され室内熱交換器23へ熱交換空気を導き、熱交換作用をなす。
【0028】
この室内熱交換器23で熱交換された空気は吹出し口22aを介してダクト16へ吹出され、今度は、通気ユニット18に配置されるシロッコファン26によって、通気ユニット18へ効率よく吸込まれる。そして、通気ユニット18の吹出し口18bから部屋R内へ吹出され、この空気調和を行う。
【0029】
空気調和をしたあとの熱交換空気は、共有スペース11に面した連通部27を介して、部屋Rから共有スペース11へ導かれ、ここに一旦集溜されたあと天井17に取付けられる化粧パネル21の吸込み口22から空調ユニット10に吸込まれ、上述のサイクルを循環する。
【0030】
一方、室温センサ25は、補助吸込み口18cを流れる熱交換空気から室温を検知して、その検知信号を図示しない制御回路へ送る。制御回路では、この温度検知信号とリモコンなどに対して設定された設定温度の差から必要な運転条件が得られるよう制御する。
【0031】
たとえば、上記室外ユニット14の圧縮機の運転周波数を調節したり、空調ユニット10に備えられるファン24の回転数を調整して風量を制御したり、通気ユニット18に備えられるシロッコファン26の回転数を調整して風量を制御する。
【0032】
このように、新らたな空気調和装置は通気ユニット18を備え、ここにはシロッコファン26を配置して、空調運転時に駆動することにより、従来構成のものよりも静圧を約3〜5mmAq高くとることができる。
【0033】
したがって、空調ユニット10から各部屋Rに開口する吹出し口18bまでの圧力損失が小さくてすみ、空調ユニット10のファン24の回転数を従来のものよりも下げることができ、送風騒音の低減を得られる。もしくは、このファン24の直径を小さくして、空調ユニット10自体の小型化を図れる。
【0034】
具体的な数値を上げて説明すると、以下のようになる。
たとえば、A室およびB室の2つの部屋を同時に暖房する場合、A室の設定温度が25°Cで、検知された室温が15°Cであり、B室の設定温度が22°Cで、検知された室温が15°Cであったとする。
【0035】
このとき制御回路は、空調ユニット10内のファン24を強風運転とする制御信号を送るとともに、A室の通気ユニットシロッコファン26を100%駆動し、B室の通気ユニットシロッコファン26を60%駆動するよう風量制御する。したがって、各部屋の設定温度に対して室温を短時間で合致させられる。
【0036】
なお、上記空調ユニット10および通気ユニット18を天井裏12に配置したが、これに限定されるものではなく、図に二点鎖線で示すように、空調ユニット10を床下28に配置し、ここからダクト16を介して通気ユニット18に接続するようにしてもよい。
【0037】
そして、通気ユニット18を天井17に配置したが、これに限定されるものではなく、部屋Rの壁に取付けたり、いわゆるビルトイン式に壁内に埋設したり、床面に配置することもできる。
【0038】
図3に示すような空気調和装置であってもよい。(なお、後述する構成部品を除いて、他の部品は先に説明したものと同一であるので、ここでは同番号を付して新たな説明は省略する。そして、図の一部は省略してある。以下、同様)
同図の空調ユニット10の各吹出し口22aにダンパ29を備える。それぞれのダンパ29は、上記制御回路からの制御信号により図示しない駆動モータによって開度量を調整されるようになっている。
たとえば、C室,D室、E室およびF室の4つの部屋を暖房する場合、表1に示すような制御となる。
【0039】
【表1】
【0040】
E室の設定温度を25°C、この部屋を除く各部屋の設定温度を23°Cとする。これに対してC室およびE室の室温センサ25はそれぞれ室温15°Cを検知し、D室の室温センサ25は室温20°Cを検知し、F室の室温センサ25は室温23°Cを検知して、その検知信号を制御回路へ送る。
【0041】
このときのC,D,E室の通気ユニット18に接続されるダクト16内のダンパ29は、それぞれ全開となるよう制御され、F室の通気ユニット18に接続されるダクト16内のダンパ29のみ全閉に制御される。
【0042】
そしてさらに制御回路は、C室の通気ユニット18内のシロッコファン26を90%運転、D室の通気ユニットシロッコファン26を30%運転、E室の通気ユニットシロッコファン26を100%運転、F室の通気ユニットシロッコファンは停止する制御をなす。
【0043】
すなわち、F室においては室温がすでに設定温度23°Cに到達しているので、ダンパ29を全閉状態にしてダクト16から通気ユニット18へ熱交換空気が行かないようにするとともに、通気ユニット18内のシロッコファン26を停止して少しの吹出しも行わない。
【0044】
F室を除く、C室ないしE室においては、それぞれの室温が設定温度に到達上昇するよう、ダンパ29とシロッコファン26に対する必要な量の制御が行われる。したがって、各部屋の設定温度に対して室温を短時間で合致させられる。
【0045】
図4に示すような、空気調和装置であってもよい。ここでは、通気ユニット18の吸込み口体18aにダンパ29、もしくはダンパと同一の作用をなすVAVユニットを取付ける。
【0046】
この装置でも、先に図3で説明した空気調和装置と全く同様の作用を行う。そして、室温に対する設定温度に応じてダンパ29もしくはVAVユニットと、通気ユニット18内のシロッコファン26に対する制御をなす。
【0047】
図6に示すような、空気調和装置であってもよい。(さらに図の一部を省略してある。以下同様)
この場合、上記空調ユニット10と通気ユニット18は、先に説明したものと全く同様の形状構造をなすが、上記ダクト16に代えて、チャンバボックス30を備えた。
【0048】
すなわち、空調ユニット10からそれぞれの通気ユニット18に亘ってチャンバボックス30で覆われる。このチャンバボックス30は、空調ユニット10の上面部と側面部一部を覆い、ここから各通気ユニット18の上面部と両側面部を覆うよう、天井17に対していわばトンネル状の分岐部を有する。
【0049】
当然、チャンバボックス30の内面側は全て断熱材が貼着されていて、小屋裏12に対して断熱構造となっていることは、先に説明したダクト16が断熱構造となっていることと同様である。
【0050】
このような構成であれば、空調ユニット10の吹出し口22aから吹出される熱交換空気はチャンバボックス30に沿って導かれ、各通気ユニット18から各部屋Rに吹出される。すなわち、先に説明した空気調和装置と全く同様の作用をなす。
【0051】
そして、ダクトに代ってチャンバボックス30を備えたことにより、熱交換空気を導くための流路の断面積を大きくとることができ、そのため各部屋Rに対する吹出し口18bまでの圧力損失がさらに小さくなって、ファン回転数を低下したり、ファン直径を小さくすることができる。
【0052】
なお、上記チャンバユニット30を備えた空気調和装置においても、空調ユニット10を床下に配置し、これと部屋Rの天井、壁もしくは床に配置される通気ユニット18をチャンバユニット30で覆うようにしてもよい。
【0053】
図7に示すような、空気調和装置であってもよい。これは先に説明したチャンバボックス30内で、かつ通気ユニット18の吸込み側にダンパ29を配置する構成である。
【0054】
設定温度と検知した室温との差から、通気ユニット18内のシロッコファン26の回転数とダンパ29の開度の調整をなし、各部屋Rの室温を設定温度に早急に合致させ、かつきめの細かい室温制御が可能である。
たとえば、表2に示すような室温制御がある。
【0055】
【表2】
【0056】
すなわち、G室、H室、I室の3つの部屋を暖房する場合、G室の設定温度が25°Cで、検知した室温が15°C。H室の設定温度が22°Cで、検知した室温が15°C。I室の設定温度が23°Cで、検知した室温が23°Cであったとする。
【0057】
このとき制御回路は、空調ユニット10のファン24を強風運転となるよう制御し、G室に連通するダンパ29を全開し、通気ユニットシロッコファン26を100%運転する。H室に連通するダンパ29も全開し、かつ通気ユニットシロッコファン26を60%運転する。I室に連通するダンパ29のみ全閉となし、通気ユニットシロッコファン26は停止する。
【0058】
図8に示すような、空気調和装置であってもよい。この場合、当然、空調ユニット10およびチャンバボックス30は備えられるが、吹出し口18bを残して通気ユニットは不要とし、構成を簡略化している。上記チャンバボックス30は、空調ユニット10から各部屋Rの天井17に開口する上記吹出し口18bに亘って設けられる。
【0059】
このような構成であっても、従来の単なるダクトの配置と比較して空気流路の断面積を大きくとることができ、吹出し口18bまでの圧力損失が小さくなり、上述の実施の形態に近い効果を奏する。
【0060】
図9に示すような、空気調和装置であってもよい。ここでも空調ユニット10およびチャンバボックス30は備えられるが、吹出し口18bを残して通気ユニットは不要とし、構成を簡略化している。上記チャンバボックス30は、空調ユニット10から各部屋Rの天井17に開口する吹出し口18bに亘って設けられる。そして、上記吹出し口18bにはダンパ29が設けられる。
【0061】
上記チャンバボックス30を用いたことにより、空気流路の断面積が大きくなり、吹出し口18bまでの圧力損失が小さくなることは勿論、ダンパ29の開度調整によってさらに細かい室温制御が可能となる。
【0062】
図10に示すような、空気調和装置であってもよい。
室内熱交換器50やファン51を収容する空調ユニット52が、廊下などの共有スペース53の天井裏54に配置される。空調ユニット52の共有スペース対向面に吸込み口55が設けられ、吸込み温度センサ56が取付けられる。
【0063】
各部屋57の天井58にはファン59を備えた通気ユニット60が配置されていて、吹出し口が室内に臨まされる。これら通気ユニット60と上記空調ユニット52とは、それぞれダクト61を介して連通される。
【0064】
一方、各部屋57の共通スペース53に面したドアなどに連通部62が設けられていて、互いの部位に熱交換空気が流通する。それぞれの連通部62の付近には、室温センサ63が取付けられる。
【0065】
これら室温センサ63と上記吸込み温度センサ56とは制御回路64に電気的に接続されていて、それぞれ検知温度の信号をこの制御回路64へ送るようになっている。
【0066】
上記空調ユニット52は、図示しない冷媒管を介して住宅外部に配置される室外ユニット65と冷凍サイクルを構成するよう連通される。この室外ユニット65には、室外熱交換器66、圧縮機67およびファン68などが収容される。 そして、上記空調ユニット52および室外ユニット65もともに上記制御回路64と電気的に接続される。
【0067】
このようにして構成される空気調和装置には、図11に示すようなリモコン(遠隔操作盤)70が付属される。このリモコン70は、ワイヤードまたはワイヤレスリモコンであって、上記通気ユニット60を配置した各部屋57に配置される。
【0068】
上記リモコン70は、その表面である主操作面71の裏側に、図示しない副操作面があって、二重構成になっている。副操作面を開放するには主操作面71を回動もしくはスライドして露出する。
【0069】
主操作面71には、優先運転を指定するためのパワフル指定釦72と、冷房運転や暖房運転、除湿運転などのモードを切換えるためのモード切換え釦73および運転/停止釦74などのほかに、液晶パネルからなる表示窓75がある。副操作面には、風向、風量設定釦、予約釦、タイマ釦、温度設定釦ほかの各種の釦が配置される。
【0070】
しかして、操作者が空調運転時にリモコン70のパワフル指定釦72を押すと、制御回路64はどこの部屋57のリモコン70のパワフル指定釦72であるか、すなわち優先運転が指定されたことを認識して、その釦が押された部屋57における通気ユニット60のファン59の回転数を増やす。
【0071】
上記パワフル選定釦72が押された部屋57には、他の部屋57へ導かれる熱交換空気の風量よりも多くの風量が吹出されることになり、他の部屋よりも優先した運転がなされて、より効率のよい空調運転がなされる。
【0072】
上記制御回路64による優先運転が指定された部屋57に対する制御システムの全容は、以下の通りである。
その1として、制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、優先運転が指定された部屋57の通気ユニットファン59の回転数を、優先運転が指定されなかった部屋57の通気ユニットファン59の回転数よりも増やす制御をなす。
【0073】
したがって、優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が、優先運転が指定されなかった部屋57に対する熱交換空気風量よりも増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0074】
その2として、制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、優先運転が指定されない部屋57の通気ユニットファン59の回転数を、優先運転が指定された部屋57に取付けられた通気ユニットファン59の回転数よりも下げる制御をなす。
【0075】
したがって、優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が、優先運転が指定されない部屋57に対する熱交換空気風量よりも増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0076】
その3として、各部屋57に取付けられるファン59を備えた通気ユニット60に代って、同図の丸印内に示すように、制御回路64の制御信号にもとづいて、回動量の調整自在なダンパ69aを収容するダンパユニット69を備える。
【0077】
制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、その優先運転が指定された部屋に備えられるダンパユニット69aのダンパ69の開度を、優先運転が指定されない部屋57に取付けられたダンパユニット69aのダンパ69の開度よりも大きくする制御をなす。
【0078】
したがって、優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が、優先運転が指定されない部屋57に対する熱交換空気風量よりも増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0079】
その4として、各部屋57にダンパユニット69を備えた場合、制御回路64は、優先運転が指定された部屋57を認識すると、優先運転が指定されない部屋57に備えられるダンパユニット69のダンパ69aの開度を、優先運転が指定された部屋に取付けられたダンパユニット69のダンパ69aの開度よりも小さくする制御をなす。
【0080】
したがって、優先運転が指定されない部屋57に対する熱交換空気風量が下り、相対的に優先運転が指定された部屋57に対する熱交換空気風量が増大して、優先的な空調運転が実施される。
【0081】
なお上記実施例においては、優先運転を指定する手段としてリモコン70のパワフル指定釦72を適用したが、これに限定されるものではなく、連通部62に備えられる室温センサ63と、空調ユニット52の吸込み口55に備えられる吸込み温度センサ56の検知温度との差から、制御回路64が優先運転を指示するよう制御してもよい。
【0082】
たとえば、図12に示すように、通気ユニット60を備えた部屋がK室,L室,M室,N室あって、それぞれ空調ユニット52から熱交換空気の吹出しがなされるものとする。
【0083】
冷房安定時に、K室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも2°C高い状態であるならば、制御回路64は自動的にK室を優先運転の対象として選定し、通気ユニット60のファン59の回転数を、通常運転のファン基準回転数に対してL室,M室,N室とも−200rpmとなるよう制御する。同時に、K室の通気ユニット60のファン59の回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して−400rpmとなるよう制御する。
【0084】
K室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも1〜2°C高い状態となったならば、制御回路64は通気ユニット60のファン59の回転数をL室,M室,N室とも、通常運転のファン基準回転数に対して−100rpmとなるよう制御する。同時に、K室の通気ユニット60のファン59の回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して+200rpmとなるよう制御する。
【0085】
このようなファン59の回転数に対する補正制御によって、K室に対する機外静圧が上がって熱交換空気の風量が増え、優先的な冷房運転が実施されて各部屋が全て同一温度に保持される。
【0086】
また、図13に示すように、同じ冷房安定時で、K室とM室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも2°C高い状態であるならば、制御回路64は自動的にK室とM室を優先運転の対象として選定し、通気ユニット60のファン59の回転数を、通常運転のファン基準回転数に対してL,N室とも−200rpmとなるよう制御する。同時に、K,M室の通気ユニット60のファン59の回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して+200rpmとなるよう制御する。
【0087】
そして、K室とM室の室温と吸込み温度との差が、他の部屋の室温と吸込み温度との差よりも1〜2°C高い状態となったら、制御回路64は通気ユニット60のファン59の回転数をL,N室とも、通常運転のファン基準回転数に対して−100rpmとなるよう制御し、K,M室の通気ユニットのファン回転数は、通常運転のファン基準回転数に対して+100rpmとなるよう制御する。
【0088】
このようなファン59に対する風量制御によって、K室とM室に対する機外静圧が上がって、熱交換空気の風量が増え、優先的な冷房運転が実施されて各部屋が全て同一温度に保持される。
さらに、本発明の要旨を越えない範囲内で種々の変形実施が可能なことは、勿論である。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、住宅の全室を含む複数の部屋の換気を含めた空気調和を同時に、かつ効率よく行え、空調ユニットの小型化を図り、ファンの低出力化および施工性が向上する理想の空調効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、家屋に備えられる空気調和装置の構成を説明する斜視図。
【図2】同実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図3】他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図4】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図5】以上の実施の形態の空気調和装置における通気ユニットの概略の縦断面図。
【図6】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図7】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図8】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図9】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図10】さらに他の実施の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【図11】図10の空気調和装置に用いられるリモコンの正面図。
【図12】図10の空気調和装置における優先運転の制御説明図。
【図13】図10の空気調和装置における優先運転の他の制御説明図。
【図14】従来の形態の、空気調和装置の構成を説明する概略の縦断面図。
【符号の説明】
R…部屋、11…共有スペース、17…天井、12…天井裏、28…床下、23…室内熱交換器、24…ファン、18b…吹出し口、18d…化粧パネル、22,55…吸込み口、10,52…空調ユニット、22a…(空調ユニットの)吹出し口、18,60…通気ユニット、16,61…ダクト、20…自然共生換気ユニット。
Claims (2)
- 複数の部屋と、これらの各部屋に面した廊下などの共有スペースとを有する住宅を対象とした空気調和をなす空気調和装置において、
上記共有スペースの天井裏もしくは床下に配置され、熱交換器やファンなどを収容するとともに、吹出し口と、上記共有スペースに露出して取付けられる化粧パネルと、この化粧パネルに設けられ上記共有スペースに連通する吸込み口とを備えた空調ユニットと、
各部屋の天井、壁、床の少なくとも1カ所に配置され、部屋に対する熱交換空気の吹出し口を備えた通気ユニットと、
各部屋の上記通気ユニットと上記空調ユニットの吹出し口とを連通するダクトと、
上記共有スペースに設けられ、季節等の環境条件に応じて動作する換気ユニットと
を具備することを特徴とする空気調和装置。 - 上記空調ユニットは、建物の各階の共有スペースにそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
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JP2007093026A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物の暖房システム |
JP2008150876A (ja) * | 2006-12-18 | 2008-07-03 | Kumagai Gumi Co Ltd | 建物 |
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-
2003
- 2003-05-01 JP JP2003126470A patent/JP2004003837A/ja active Pending
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