JP2004002224A

JP2004002224A - Insect pest-repellent composition and method for reducing skin irritation of insect pest-repellent ingredient

Info

Publication number: JP2004002224A
Application number: JP2002159583A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Yoneda; 米田　正
Original assignee: Showa Denko KK
Current assignee: Resonac Holdings Corp
Priority date: 2002-05-31
Filing date: 2002-05-31
Publication date: 2004-01-08

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an insect pest-repellent composition having a reduced amount of skin permeation of the insect pest-repellent ingredient and to provide a method for reducing the skin irritation, an insect pest repellent having the reduced skin irritation and a method for repelling insect pests using the insect repellent. <P>SOLUTION: The insect pest-repellent composition comprises the insect pest-repellent ingredient and a polypeptide compound and/or its salt. The method for reducing the skin irritation comprises using the insect pest-repellent ingredient. In the method, the polypeptide compound and/or its salt are added into the insect pest-repellent composition. The method for repelling the insect pests comprises using the insect pest repellent. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、害虫忌避組成物に関し、特に害虫忌避成分の皮膚刺激が低減された害虫忌避組成物に関する。本発明は、その組成物の使用形態及び害虫忌避成分の皮膚刺激低減方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、蚊、アブ、ブユ、ノミ、ダニ、シラミ、ハエ等の害虫による虫害を避けるため、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミド等の害虫忌避成分を配合した害虫忌避剤が広く用いられている。しかし、これらの害虫忌避成分の中には、皮膚や粘膜に刺激を感じたり、時に皮膚炎を発症したりするなど、有害性が指摘されることがあり、問題となっていた。このような刺激を低減する方法がこれまでに研究されている。
【０００３】
例えば微粒子化した薬剤による鼻粘膜への刺激を低減する方法としては、特公昭４７−４３７４５号公報にグリセリンの酢酸エステル、イソプロピルミリステート、ラウリルメタクリレート等を添加する方法が、特公昭４８−９３９号公報にオレイルアルコール、ヘキサデシルアルコールを添加する方法が開示されている。また、特開平２−２６４７０３号公報には忌避成分ディートと非イオン界面活性剤との特定配合割合によりフォームを形成する方法が、特開平１１−１７１７０３号公報にはモノテルペンを配合する方法が開示されている。
【０００４】
しかしながら、これらの方法はいずれも鼻粘膜への刺激を低減する方法であって、皮膚に使用された害虫忌避成分が角層バリアを透過することによって引き起こされる刺激を低減するものではなく、従来の方法はいずれも皮膚刺激に対して十分に満足できるものではなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は害虫忌避成分の皮膚刺激が低減された害虫忌避組成物、該組成物を用いた害虫忌避剤、該害虫忌避剤を用いた害虫忌避方法及び害虫忌避成分の皮膚刺激低減方法を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、害虫忌避組成物中にリポペプチド化合物及び／またはその塩を添加することにより、害虫忌避成分の皮膚透過量が減少し、刺激を低減することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
すなわち本発明は、以下の各発明からなる。
［１］害虫忌避成分ならびにリポペプチド化合物及び／またはその塩を含有することを特徴とする害虫忌避組成物。
［２］リポペプチド化合物が、下記一般式（１）
【０００８】
【化３】

【０００９】
（式（１）中、Ｘは、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、セリン、アラニン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、４−ヒドロキシプロリン及びホモセリンからなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、Ｒは、炭素数８〜１４のノルマルアルキル基、イソアルキル基またはアンテイソアルキル基を表す。）
で示される１種または２種以上の化合物である上記［１］に記載の害虫忌避組成物。
【００１０】
［３］上記式（１）中、Ｘがロイシン、イソロイシンまたはバリンである上記［２］に記載の害虫忌避組成物。
［４］リポペプチド化合物の塩がナトリウム塩である上記［１］ないし［３］のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
［５］害虫忌避成分が、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミドである上記［１］ないし［４］のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
【００１１】
［６］害虫忌避成分を組成物全量に対して０．１〜３０質量％含有することを特徴とする上記［１］ないし［５］のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
［７］リポペプチド化合物及び／またはその塩を組成物全量に対して０．０１〜２０質量％含有することを特徴とする上記［１］ないし［６］のいずれかに記載の害虫忌避組成物。
［８］上記［１］ないし［７］のいずれかに記載の害虫忌避組成物を含有することを特徴とする害虫忌避剤。
【００１２】
［９］ローション、クリーム、軟膏、フォーム、エアロゾルまたはスプレーである上記［８］に記載の害虫忌避剤。
［１０］害虫忌避成分による皮膚刺激性の低減方法であって、害虫忌避成分とリポペプチド化合物及び／またはその塩を含有する害虫忌避組成物を用いることを特徴とする皮膚刺激性の低減方法。
［１１］リポペプチド化合物が下記一般式（１）
【００１３】
【化４】

【００１４】
（式（１）中、Ｘは、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、セリン、アラニン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、４−ヒドロキシプロリン及びホモセリンからなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、Ｒは、炭素数８〜１４のノルマルアルキル基、イソアルキル基またはアンテイソアルキル基を表す。）
で示される１種または２種以上の化合物である上記［１０］に記載の皮膚刺激性の低減方法。
【００１５】
［１２］上記式（１）中、Ｘがロイシン、イソロイシンまたはバリンである上記［１１］に記載の皮膚刺激性の低減方法。
［１３］リポペプチド化合物の塩がサーファクチンナトリウムである上記［１０］ないし［１２］のいずれかに記載の皮膚刺激性の低減方法。
［１４］害虫忌避成分が、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミドである上記［１０］ないし［１３］のいずれかに記載の皮膚刺激性の低減方法。
【００１６】
［１５］上記［８］または［９］に記載の害虫忌避剤を用いる害虫忌避方法。
［１６］噴霧または塗布により害虫忌避効果を得ることを特徴とする上記［１５］に記載の害虫忌避方法。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の皮膚刺激の低減方法に用いられる化合物は、リポペプチド構造を有する化合物及び／またはその塩であって害虫忌避成分の刺激を低減できるものであればいかなるものも使用することができるが、好ましくは下記一般式（１）
【００１８】
【化５】

【００１９】
（式（１）中、Ｘは、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、セリン、アラニン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、４−ヒドロキシプロリン及びホモセリンからなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、Ｒは、炭素数８〜１４のノルマルアルキル基、イソアルキル基またはアンテイソアルキル基を表す。）
で示されるリポペプチド構造を有する化合物であるサーファクチンまたはその類縁化合物及びそれらの塩である。より好ましくは上記一般式（１）において、Ｘがロイシン、イソロイシンまたはバリンである化合物である。
【００２０】
サーファクチンは通常は原核生物により生産される。原核生物としては、一般にバチルスズブチリス　ＩＡＭ１２１３株、ＩＡＭ１０６９株、ＩＡＭ１２５９株、ＩＡＭ１２６０株、ＩＦＯ３０３５株、ＡＴＣＣ２１３３２株等のバチルス属微生物が用いられる。この微生物を培養し、精製すれば容易にサーファクチンを得ることができる。
【００２１】
精製は、例えば培養液を塩酸等の添加により酸性にし、沈殿したサーファクチンを濾別し、メタノール等の有機溶媒に溶解し、その後適宜限外濾過、活性炭処理、結晶化等を行なうことによってなされる。酸添加による沈殿はカルシウム塩の添加による沈殿におきかえてもよい（Ｂｉｏｃｈｅｍ．Ｂｉｏｐｈ．Ｒｅｓ．Ｃｏｍｍｕｎ．，　３１：４８８−４９４（１９６８）　）。
【００２２】
これらサーファクチンは、上記一般式（１）に示す１種または２種以上の化合物から構成される。上記一般式（１）において、Ｒは炭素数８〜１４のノルマルアルキル基またはイソアルキル基またはアンテイソアルキル基である。一般にノルマルアルキル基は直鎖アルキル基、イソアルキル基は通常（ＣＨ_３）_２ＣＨ−（ＣＨ_２）ｎ−なる構造（ｎは５〜１１の整数を表す。）であり、アンテイソアルキル基は通常ＣＨ_３−ＣＨ_２−ＣＨ（ＣＨ_３）−（ＣＨ_２）ｎ−なる構造（ｎは４〜１０の整数を表す。）である。
【００２３】
サーファクチンは上記のように通常バチルス属微生物等の原核生物によって産生されるが、他の製法、例えば化学合成法によって得られるものでも同様に使用することができる。
【００２４】
サーファクチンは上記一般式（１）から分かるように、無機塩や有機塩として利用することができる。対イオンとなる金属はナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属等をはじめとしてサーファクチンと塩を形成するものであれば種類を問わない。
【００２５】
有機塩類としてはトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニン、コリン等を挙げることができる。これらの中でもナトリウム、カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニンが好ましく、特にナトリウムが好ましい。
サーファクチンのナトリウム塩の好適な例として、商品名アミノフェクト（昭和電工株式会社登録商標）昭和電工株式会社製を使用することができる。
【００２６】
本発明の方法におけるリポペプチド化合物の添加量は、特に制限はないが、好ましくは０．０１〜２０質量％、より好ましくは０．１〜１０質量％である。リポペプチド化合物の量が０．０１質量％未満では十分な刺激低減効果が得られず、また、２０質量％を越えて使用すると使用感を損ねることがあり好ましくない。
【００２７】
本発明の皮膚刺激性の低減方法において、皮膚刺激低減対象となる害虫忌避成分としては、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミド、ピレトリン、ジョチュウギク抽出物、３−（Ｎ−ブチルアセトアミド）プロピオン酸エチル、ジ−ｎ−ブチルサクシネート、ジ−ｎ−プロピル−イソシンコメロネート、テトラメチルチウラムジサルファイト、グアニジン、ナフタレンクレゾール、シクロヘキシミド、ジンクジメチルジチオカーバメイト、シクロヘキシルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチルスルフェニルジンクジメチルジチオカーバメイト、３，７−ジメチル−２，６−オクタジエナール、Ｏ，Ｏ−ジエチル−Ｓ−２−エチルチオエチルジチオフォスフェート、Ｏ，Ｏ−ジメチル−Ｓ−２−イソプロピルチオエチルジチオフォスフェート、γ−クロラローゼ、４−（メチルチオ）−３，５−キシリル−Ｎ−メチルカーバメイト、４−アミノピリジンアンスラキノン、ジアリルジスルフィド、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、２，３，４，５−ビス（Δ２−ブチレン）−テトラハイドロフルフラール等の害虫忌避効果を有する物質が挙げられるが、これらの中でも特にＮ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミドが好ましい。
【００２８】
本発明の皮膚刺激の低減方法においては、上記の害虫忌避成分を含む害虫忌避組成物中にリポペプチド化合物及び／またはその塩を添加することにより達せられる。
本発明の別の態様は、上記の害虫忌避成分とリポペプチド化合物及び／またはその塩を含む害虫忌避組成物である。本発明の害虫忌避組成物における害虫忌避成分としては上記と同様の化合物が挙げられるが、それらの中でもＮ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミドが特に好ましい。
【００２９】
害虫忌避成分の添加量は、害虫を忌避するのに有効な量であれば特に制限はないが、好ましくは０．１〜５０質量％、より好ましくは１〜３０質量％である。本発明の害虫忌避組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において従来公知の任意成分を配合することができる。このような成分としては例えば以下の化合物が挙げられる。
【００３０】
希釈剤として例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、ラウリルアルコール、セタノール、ベヘニルアルコール、２−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール等の一価アルコール類；エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、バチルアルコール等の多価アルコール類；炭化水素系溶剤等が挙げられる。
【００３１】
展着剤としては、例えばソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−２−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−２−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類；モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、α，α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類；
【００３２】
モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル；硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等の親油性非イオン界面活性剤；ＰＯＥソルビタンモノオレエート、ＰＯＥソルビタンモノステアレート、ＰＯＥソルビタントリオレエート、ＰＯＥソルビタンテトラオレエート等のＰＯＥソルビタン脂肪酸エステル類；ＰＯＥソルビットモノラウレート、ＰＯＥソルビットモノオレエート、ＰＯＥソルビットペンタオレエート、ＰＯＥソルビットモノステアレート等のＰＯＥソルビット脂肪酸エステル類；
【００３３】
ＰＯＥグリセリンモノステアレート、ＰＯＥグリセリンモノイソステアレート、ＰＯＥグリセリントリイソステアレート等のＰＯＥグリセリン脂肪酸エステル類；ＰＯＥモノオレエート、ＰＯＥジステアレート、ＰＯＥジオレエート、ＰＯＥジステアリン酸エチレングリコール等のＰＯＥ脂肪酸エステル類；ＰＯＥラウリルエーテル、ＰＯＥオレイルエーテル、ＰＯＥステアリルエーテル、ＰＯＥベヘニルエーテル、ＰＯＥ２−オクチルドデシルエーテル、ＰＯＥコレスタノールエーテル等のＰＯＥアルキルエーテル類；ＰＯＥオクチルフェニルエーテル、ＰＯＥノニルフェニルエーテル、ＰＯＥジノニルフェニルエーテル等のＰＯＥアルキルフェニルエーテル類；プルロニック等のプルロニック型界面活性剤類；
【００３４】
ＰＯＥ・ＰＯＰセチルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰ２−デシルテトラデシルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰモノブチルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰ水添ラノリン、ＰＯＥ・ＰＯＰグリセリンエーテル等のＰＯＥ・ＰＯＰアルキルエーテル類；テトロニック等のテトラＰＯＥ・テトラＰＯＰエチレンジアミン縮合物類；ＰＯＥヒマシ油、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、ＰＯＥ硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ＰＯＥ硬化ヒマシ油トワイソステアレート、ＰＯＥ硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ＰＯＥ硬化ヒマシ油マレイン酸等のＰＯＥヒマシ油；硬化ヒマシ油誘導体、ＰＯＥソルビットミツロウ等のＰＯＥソルビットミツロウ・ラノリン誘導体；ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド；
【００３５】
ＰＯＥプロピレングリコール脂肪酸エステル、ＰＯＥアルキルアミン、ＰＯＥ脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、ＰＯＥノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等の親水性非イオン界面活性剤；セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン；ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩；ＰＯＥラウリル硫酸トリエタノールアミン、ＰＯＥラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩；ラウロイルサルコシナトリウム等のＮ−アシルサルコシ酸；Ｎ−ミリストイル−Ｎ−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩；
【００３６】
ＰＯＥオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ＰＯＥステアリンエーテルリン酸等のリン酸エステル塩；ジ−２−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩；リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸アルキルベンゼンスルホン酸塩、Ｎ−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、Ｎ−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、Ｎ−ミリストイル−Ｌ−グルタミン酸モノナトリウム等のＮ−アシルグルタミン酸塩；硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩；ロート油等の硫酸化油；
【００３７】
ＰＯＥアルキルエーテルカルボン酸、ＰＯＥアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、Ｎ−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等の陰イオン界面活性剤；ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤；パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルＥＯ付加物等のフッ素系界面活性剤等が挙げられる。
【００３８】
さらには、ミルセン、オシメン、クリプトテネン、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ラバンジュロール、シトロネラール、タゲトン、タゲテノン、アルテミジアケトン、イソアルテミジアケトン、リナロールモノオキサイド、シトロネル酸、ゲラニウム酸、リモネン、ジペンテン、テルピノーレン、テルピネン、フェランドレン、シルベストレン、ベリリルアルコール、カルベオール、ジヒドロ・カルベオール、ペレゴール、イソプレゴール、テルピネオール、テルプネノール、メントール、カルボメントール、テルピン、フェランドラール、ペリラアルデヒド、ピペリテノン・エポオキサイド、クリプトン、カルボン、ピペリテノン、ピペリトン、プレゴン、カルベノン、ジヒドロ・カルボン、カルボタナセトン、メントン、カルボメントン、ジオスフェノール、
【００３９】
１，４−シネオール、メンタン、メンテン、メンタノール、メンタジオール、メンタトリオール、ツヤン、サビネン、ツエン、サビノール、ツジルアルコール、ウンベルロン、ツヨン、リナリルアセテート、ゲラニオールアセテート、シトロネリルアセテート、イソリモネン、メノゲン、メノゲレン等のモノテルペン類；ホホバ油、アボガド油、マカダミアナッツ油、アーモンド油、オリーブ油、グレープシード油、ゴマ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、綿実油、落花生油、米胚芽油、丁字油、カカオ油、パーム油、ヤシ油等の植物精油類；牛油、魚脂、硬化油、タートル油、豚油、ミンク油、卵黄油等の植物精油以外の油脂類；
【００４０】
鯨ロウ、セラック、ミツロウ、ラノリン、液状ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類；流動パラフィン、流動ポリイソブチレン、スクワラン、プリスタン、ワセリン、パラフィン、セレシン、ペンタン、ヘキサン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類；ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油；
【００４１】
コハク酸、酒石酸、クエン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、ベヘニン酸等の脂肪酸；ブドウ糖、ショ糖、乳糖、エリスリトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、トレハロース等の糖類；アジピン酸ジイソプロピル、
【００４２】
イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソオクチル、ミリスチン酸イソトリデシル、イソステアリルコレステリルエステル、フタル酸ジエチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル類；トリイソオクタン酸グリセリル、トリ−２−エチルヘキサン酸グリセリル等のトリグリセライド類；ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウム、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、酢酸カルシウム等の金属石けん等が挙げられる。
【００４３】
また、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カゼイン、カラギーナン、カラヤゴム、寒天、クインスシード、ゼラチン、デキストリン、デンプン、トラガント、ペクチン等の天然水溶性高分子化合物；クロロフィル、゜−カロチン等の天然色素；パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル等の防腐剤；ビタミンＡ、ビタミンＣ、ビタミンＤ、ビタミンＥ、ビタミンＫ等のビタミン類；エストラジオール、
【００４４】
エチニルエストラジオール、コルチゾン等のホルモン、パラアミノ安息香酸、グリセリルパラアミノ安息香酸、エチルジヒドロキシプロピルパラアミノ安息香酸、Ｎ−エトキシレートパラアミノ安息香酸エチルエーテル、Ｎ−ジメチル−パラアミノ安息香酸ブチルエーテル、Ｎ−ジメチル−パラアミノ安息香酸アミルエーテル、オクチルジメチルパラアミノ安息香酸、ホモメンチル−Ｎ−アセチルアントラニレート、アミルサリシレート、メシチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、ｐ−イソプロパノールフェニルサリシレート、オクチルシンナメート、エチル−４−イソプロピルシンナメート、エチル−２，４−ジイソプロピルシンナメート、メチル−２，４−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−ｐ−メトキシシンナメート、イソプロピル−ｐ−メトキシシンナメート、イソアミル−ｐ−メトキシシンナメート、
【００４５】
オクチルメトキシシンナメート、２−エトキシエチル−ｐ−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−ｐ−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、２−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリル−モノ−２−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、グリセリル−ジ−２−エチルヘキサノイル−モノパラメトキシシンナメート、２，４−ジヒドロキシベンゾフェノン、２，２’−ジヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２，２’−ジヒドロキシ−４，４’−ジメトキシベンゾフェノン、２，２’，４，４’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
【００４６】
２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシ−４’−メチルベンゾフェノン、４−フェニルベンゾフェノン、２−エチルヘキシル−４’−フェニル−ベンゾフェノン−２−カルボキシレート、２−ヒドロキシ−４−ｎ−オクトキシベンゾフェノン、４−ヒドロキシ−３−カルボキシベンゾフェノン、３−（４’−メチルベンジリデン）−ｄ，ｌ−カンファ−ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、２−フェニル−５−メチルベンゾキサゾール、２，２’−ヒドロキシ−５−メチルフェニル−ベンゾトリアゾール、
【００４７】
２−（２’−ヒドロキシ−５−ｔ−オクチルフェニル）−ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニゾイルメタン、４−メトキシ−４’−ｔ−ブチル−ジベンゾイルメタン、５−（３，３−ジメチル−２−ノルボルニリデン）−３−ペンタン−２−オンカルコン誘導体等の紫外線吸収剤；アラントイン、アロエ末、グアイズレン等の消炎剤；３，４，４−トリクロロカルバニリド（Ｔ．Ｃ．Ｃ）、
【００４８】
トリエチルサイレート（Ｔ．Ｅ．Ｃ）、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゾトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノール、ソルビン酸、サリチル酸、ヘキサクロロフェン等の殺菌剤；ラベンダー、レモン、ライム、ジャスミン、ローズ等の植物性天然香料、ムスク、シベット、カストリウム等の動物性香料；その他の合成香料等を配合することもできる。
【００４９】
さらには、ナイロン６、ナイロン１２、ナイロン６６等のポリアミド；ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン；ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等のポリエステル；ポリメチルメタクリレート、アクリル酸ブチルＭＭＡ共重合体等のアクリル樹脂；硬化ビスフェノールＡ−エピクロルヒドリン共重合体等のエポキシ樹脂；ポリ四フッ化エチレン等のフッ素系樹脂；メチルポリシロキサン、架橋ジメチルポリシロキサン等のシリコーン系樹脂；ベンゾグアナミン等のフェノール系樹脂；ポリ塩化ビニル、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系樹脂；ポリ塩化ビニリデン等のビニリデン系樹脂；
【００５０】
天然ゴム等の有機粉末；ケイ酸塩、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、珪ソウ土、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、クレー、ベンナイト、バーミキュライト、酸化チタン皮膜雲母（雲母チタン）、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、
【００５１】
酸化チタン、低次酸化チタン、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、アルミニウムヒドロキシクロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩基性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、タンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン酸、塩基性ヨウ化アルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウムジルコニウム、硫酸亜鉛、塩基性乳酸アルミニウム亜鉛、酸化アルミニウム、
【００５２】
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ベンガラ、黒酸化鉄、黄酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、カーボンブラック、これらの複合体等の無機粉末を配合することもできる。本発明の害虫忌避組成物をエアゾール剤として用いる場合には、ジメチルエーテル、液化石油ガス、圧縮窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガス等の噴射剤を配合することができる。
【００５３】
上記化合物以外にも、当該技術分野で治療的または化粧的に有用と知られているその他の任意の成分、例えば非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、酸化防止剤、抗炎症剤、保湿剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、植物抽出物、皮膚軟化剤、ｐＨ調整剤、色素、水等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【００５４】
このようにして得られる本発明の害虫忌避組成物は、害虫忌避剤として皮膚に用いたときに害虫忌避成分による皮膚刺激性が低減されているため、害虫忌避剤として好適に用いる。このような害虫忌避剤も本発明に含まれる。
【００５５】
本発明の害虫忌避剤において、その形態には特に制限はなく、ローション、スプレー、エアゾール、クリーム、乳液、ゲル、軟膏、懸濁液、分散液、フォーム、メーキャップ、シャンプー、ヘアラッカー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、プラスター、伴創膏、シート、シール、清浄綿、ティシュー、タオル等の様々な形態で使用することができる。
【００５６】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
【００５７】
試験例１（皮膚透過性試験）
表１に示した成分を含む試験液を調製し、二重拡散型セルを用いた皮膚透過試験により、害虫忌避成分の皮膚透過量を測定した。表中、％は質量％を表す。
【００５８】
【表１】

【００５９】
上記濃度になるようにリン酸緩衝液（ｐＨ７）（ダルベッコＰＢＳ（−）、和光純薬工業製）に溶解した。
二重拡散型セルの間に３次元ヒト皮膚モデル（ＴＥＳＴＳＫＩＮ、東洋紡株式会社製）を挟み、２つのセルを隔て、表皮側に試験液を、真皮側にリン酸緩衝液（ダルベッコＰＢＳ（−）、和光純薬工業株式会社製）をおのおの２ｍｌ添加し、一定時間ごとに両セルから０．２ｍｌ抜き出し、真皮側に透過してきたＮ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミド濃度を測定した。Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミドの定量はＨＰＬＣ法により定量した。
【００６０】
ＨＰＬＣ測定条件
カラム：ＳＨＯＤＥＸ（昭和電工株式会社登録商標）　Ｃ１８Ｐ−４Ｅ、昭和電工株式会社製
カラム温度：４０℃
溶離液：８０ｖ／ｖ％アセトニトリル、３．８ｍＭトリフルオロ酢酸
流速：１ｍｌ／ｍｉｎ
試料注入量：１０μｌ
検出器：ＵＶ検出器
波長：２０５ｎｍ
【００６１】
定量は市販のＮ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミド（東京化成工業株式会社製）を用いて検量線を作成して行った。
各々の時間における真皮側セル内緩衝液中のＮ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミド濃度は表２に示す通りであった。
【００６２】
【表２】

【００６３】
以上の結果から明らかなように、サーファクチンナトリウムの添加により、Ｎ，Ｎ−ジエチル−ｍ−トルアミドの皮膚透過量が減少し、皮膚刺激性が低減されることがわかった。
【００６４】
試験例２（害虫忌避効力試験）
実施例１〜２及び比較例１の試験液を、健康な成人男子の片腕ひじ下から手首までの部分に均一に塗布した。塗布後６時間経過した後に、未吸血のヒトスジシマカ雌成虫約５０匹を放ったケージ内に塗布部を３０秒間挿入し、吸血した蚊の数を観察した。その結果、実施例１〜２及び比較例１のいずれも吸血されず、害虫忌避効果は同等であった。
【００６５】
【発明の効果】
本発明の害虫忌避成分の皮膚刺激性を低減する方法によれば、害虫忌避成分の皮膚透過量が減少し、それによって害虫忌避成分の皮膚刺激性を低減することができるため、該方法を用いた害虫忌避組成物は害虫忌避剤として好適に用いることができる。さらに該害虫忌避剤を用いることによる害虫忌避方法は、皮膚刺激性の少ない害虫忌避方法として有用である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pest repellent composition, and particularly to a pest repellent composition in which skin irritation of a pest repellent component is reduced. The present invention relates to a use form of the composition and a method for reducing skin irritation of pest repellent components.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, pest repellents containing a pest repellent component such as N, N-diethyl-m-toluamide have been widely used in order to avoid insect damage caused by pests such as mosquitoes, flies, fleas, fleas, mites, lice and flies. I have. However, some of these pest repellent ingredients have been pointed out as harmful, such as irritating the skin and mucous membranes and sometimes causing dermatitis, which has been a problem. Methods for reducing such stimuli have been investigated.
[0003]
For example, as a method for reducing irritation to the nasal mucosa by a finely divided drug, a method of adding glycerin acetate, isopropyl myristate, lauryl methacrylate or the like to JP-B-47-43745 is disclosed in JP-B-48-939. The publication discloses a method of adding oleyl alcohol and hexadecyl alcohol. Also, JP-A-2-264703 discloses a method of forming a foam by a specific blending ratio of a repellent component, diet and a nonionic surfactant, and JP-A-11-171703 discloses a method of blending a monoterpene. Have been.
[0004]
However, each of these methods is a method of reducing irritation to the nasal mucosa, and does not reduce irritation caused by the penetration of the pest repellent component used on the skin through the stratum corneum barrier. None of the methods was fully satisfactory for skin irritation.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a pest repellent composition in which skin irritation of a pest repellent component is reduced, a pest repellent using the composition, a pest repellent method using the pest repellent, and a method for reducing skin irritation of the pest repellent component. That is the task.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, by adding a lipopeptide compound and / or a salt thereof to the pest repellent composition, the amount of the pest repellent component permeating the skin is reduced, and irritation is reduced. The inventors have found that the present invention can be performed, and have completed the present invention.
[0007]
That is, the present invention includes the following inventions.
[1] A pest repellent composition comprising a pest repellent component and a lipopeptide compound and / or a salt thereof.
[2] A lipopeptide compound represented by the following general formula (1)
[0008]
Embedded image

[0009]
(In the formula (1), X represents leucine, isoleucine, valine, glycine, serine, alanine, threonine, asparagine, glutamine, aspartic acid, glutamic acid, lysine, arginine, cysteine, methionine, phenylalanine, tyrosine, tryptophan, histidine, proline , 4-hydroxyproline and homoserine, and R represents a normal alkyl group having 8 to 14 carbon atoms, an isoalkyl group or an anteisoalkyl group.)
The pest repellent composition according to the above [1], which is one or more compounds represented by the formula:
[0010]
[3] The pest repellent composition according to the above [2], wherein in the formula (1), X is leucine, isoleucine or valine.
[4] The pest repellent composition according to any of the above [1] to [3], wherein the salt of the lipopeptide compound is a sodium salt.
[5] The pest repellent composition according to any of the above [1] to [4], wherein the pest repellent component is N, N-diethyl-m-toluamide.
[0011]
[6] The pest repellent composition according to any one of the above [1] to [5], which contains the pest repellent component in an amount of 0.1 to 30% by mass based on the total amount of the composition.
[7] The pest repellent composition according to any one of the above [1] to [6], which contains the lipopeptide compound and / or a salt thereof in an amount of 0.01 to 20% by mass based on the total amount of the composition. .
[8] A pest repellent comprising the pest repellent composition according to any one of [1] to [7].
[0012]
[9] The pest repellent according to the above [8], which is a lotion, cream, ointment, foam, aerosol or spray.
[10] A method for reducing skin irritation by a pest repellent component, comprising using a pest repellent composition containing a pest repellent component and a lipopeptide compound and / or a salt thereof.
[11] A lipopeptide compound represented by the following general formula (1)
[0013]
Embedded image

[0014]
(In the formula (1), X represents leucine, isoleucine, valine, glycine, serine, alanine, threonine, asparagine, glutamine, aspartic acid, glutamic acid, lysine, arginine, cysteine, methionine, phenylalanine, tyrosine, tryptophan, histidine, proline , 4-hydroxyproline and homoserine, and R represents a normal alkyl group having 8 to 14 carbon atoms, an isoalkyl group or an anteisoalkyl group.)
The method for reducing skin irritation according to the above [10], which is one or more compounds represented by the formula:
[0015]
[12] The method for reducing skin irritation according to the above [11], wherein in the formula (1), X is leucine, isoleucine or valine.
[13] The method for reducing skin irritation according to any of [10] to [12], wherein the salt of the lipopeptide compound is surfactin sodium.
[14] The method for reducing skin irritation according to any of the above [10] to [13], wherein the pest repellent component is N, N-diethyl-m-toluamide.
[0016]
[15] A pest repellent method using the pest repellent according to the above [8] or [9].
[16] The pest repellent method according to the above [15], wherein the pest repellent effect is obtained by spraying or coating.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The compound used in the method for reducing skin irritation of the present invention may be any compound having a lipopeptide structure and / or a salt thereof as long as it can reduce irritation of the pest repellent component. Preferably, the following general formula (1)
[0018]
Embedded image

[0019]
(In the formula (1), X represents leucine, isoleucine, valine, glycine, serine, alanine, threonine, asparagine, glutamine, aspartic acid, glutamic acid, lysine, arginine, cysteine, methionine, phenylalanine, tyrosine, tryptophan, histidine, proline , 4-hydroxyproline and homoserine, and R represents a normal alkyl group having 8 to 14 carbon atoms, an isoalkyl group or an anteisoalkyl group.)
And surfactin or a compound thereof having a lipopeptide structure represented by the following formula: More preferably, in the general formula (1), X is leucine, isoleucine or valine.
[0020]
Surfactins are usually produced by prokaryotes. As prokaryotes, microorganisms of the genus Bacillus such as Bacillus subtilis IAM1213 strain, IAM1069 strain, IAM1259 strain, IAM1260 strain, IFO3035 strain, ATCC21332 strain and the like are generally used. If this microorganism is cultured and purified, surfactin can be easily obtained.
[0021]
Purification is performed by, for example, acidifying the culture solution by adding hydrochloric acid or the like, filtering out precipitated surfactin, dissolving the same in an organic solvent such as methanol, and then appropriately performing ultrafiltration, activated carbon treatment, crystallization, and the like. You. The precipitation by the addition of an acid may be replaced by the precipitation by the addition of a calcium salt (Biochem. Bioph. Res. Commun., 31: 488-494 (1968)).
[0022]
These surfactins are composed of one or more compounds represented by the general formula (1). In the above general formula (1), R is a normal alkyl group having 8 to 14 carbon atoms, an isoalkyl group or an anteisoalkyl group. Generally, a normal alkyl group is a straight-chain alkyl group, and an isoalkyl group is usually (CH ₃ ) ₂ CH- (CH ₂ ) N- (n represents an integer of 5 to 11), and the anteisoalkyl group is usually CH ₃ -CH ₂ -CH (CH ₃ )-(CH ₂ ) N- (n represents an integer of 4 to 10).
[0023]
Surfactin is usually produced by prokaryotes such as microorganisms of the genus Bacillus as described above, but those obtained by other production methods, for example, those obtained by a chemical synthesis method can also be used.
[0024]
Surfactin can be used as an inorganic salt or an organic salt, as can be seen from the general formula (1). The metal serving as a counter ion is not particularly limited as long as it forms a salt with surfactin, including alkali metals such as sodium, potassium and lithium, alkaline earth metals such as calcium and magnesium, and the like.
[0025]
Examples of the organic salts include trimethylamine, triethylamine, tributylamine, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, lysine, arginine, choline and the like. Among these, sodium, potassium, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, lysine and arginine are preferred, and sodium is particularly preferred.
As a preferred example of the sodium salt of surfactin, trade name Aminofect (trade name of Showa Denko KK) manufactured by Showa Denko KK can be used.
[0026]
The amount of the lipopeptide compound added in the method of the present invention is not particularly limited, but is preferably 0.01 to 20% by mass, more preferably 0.1 to 10% by mass. If the amount of the lipopeptide compound is less than 0.01% by mass, a sufficient irritation-reducing effect cannot be obtained.
[0027]
In the method for reducing skin irritation according to the present invention, pest repellent components to be reduced in skin irritation include N, N-diethyl-m-toluamide, pyrethrin, extract of artemisia, ethyl 3- (N-butylacetamido) propionate , Di-n-butylsuccinate, di-n-propyl-isocincomeronate, tetramethylthiuram disulfite, guanidine, naphthalene cresol, cycloheximide, zinc dimethyl dithiocarbamate, cyclohexylamine, N, N-dimethylsulfenyl zinc Dimethyldithiocarbamate, 3,7-dimethyl-2,6-octadienal, O, O-diethyl-S-2-ethylthioethyldithiophosphate, O, O-dimethyl-S-2-isopropylthioethyldithiophosphate G, γ-chloralo , 4- (methylthio) -3,5-xylyl-N-methylcarbamate, 4-aminopyridineanthraquinone, diallyl disulfide, dimethyl phthalate, dibutyl phthalate, 2,3,4,5-bis (Δ2-butylene) -tetra Substances having a pest repellent effect such as hydrofurfural are exemplified, and among them, N, N-diethyl-m-toluamide is particularly preferable.
[0028]
The method for reducing skin irritation of the present invention can be achieved by adding a lipopeptide compound and / or a salt thereof to a pest repellent composition containing the above pest repellent component.
Another embodiment of the present invention is a pest repellent composition comprising the above-mentioned pest repellent component and a lipopeptide compound and / or a salt thereof. Examples of the pest repellent component in the pest repellent composition of the present invention include the same compounds as described above, and among them, N, N-diethyl-m-toluamide is particularly preferable.
[0029]
The amount of the pest repellent component to be added is not particularly limited as long as it is an amount effective for repelling pests, but is preferably 0.1 to 50% by mass, more preferably 1 to 30% by mass. The pest repellent composition of the present invention may contain any conventionally known optional components as long as the effects of the present invention are not impaired. Examples of such components include the following compounds.
[0030]
As diluents, for example, monohydric alcohols such as ethanol, isopropyl alcohol, lauryl alcohol, cetanol, behenyl alcohol, 2-hexyldecanol, stearyl alcohol, isostearyl alcohol, oleyl alcohol, lanolin alcohol; ethylene glycol, diethylene glycol, diethylene glycol monoethyl ether, Polyhydric alcohols such as triethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, polypropylene glycol, 1,3-butylene glycol, glycerin, diglycerin, polyglycerin, and butyl alcohol; and hydrocarbon solvents.
[0031]
As the spreading agent, for example, sorbitan monooleate, sorbitan monoisostearate, sorbitan monolaurate, sorbitan monopalmitate, sorbitan monostearate, sorbitan sesquioleate, sorbitan trioleate, diglycerol penta-2-ethylhexylate Sorbitan fatty acid esters such as sorbitan and diglycerol tetra-2-ethylhexyl sorbitan; glycerin polyglycerin fatty acids such as mono-cottonseed oil fatty acid glycerin, glycerin monoerucate, glycerin pyroglutamate oleic acid, glycerin monostearate, and malic acid monostearate Kind;
[0032]
Propylene glycol fatty acid esters such as propylene glycol monostearate; lipophilic nonionic surfactants such as hydrogenated castor oil derivatives and glycerin alkyl ether; POE sorbitan monooleate, POE sorbitan monostearate, POE sorbitan trioleate, POE sorbitan tetra POE sorbitan fatty acid esters such as oleate; POE sorbitan fatty acid esters such as POE sorbite monolaurate, POE sorbite monooleate, POE sorbite pentaoleate, POE sorbite monostearate;
[0033]
POE glycerin fatty acid esters such as POE glycerin monostearate, POE glycerin monoisostearate, POE glycerin triisostearate; POE fatty acid esters such as POE monooleate, POE distearate, POE dioleate, POE distearate ethylene glycol; POE lauryl POE alkyl ethers such as ether, POE oleyl ether, POE stearyl ether, POE behenyl ether, POE2-octyl dodecyl ether, POE cholestanol ether; POE alkyl such as POE octyl phenyl ether, POE nonyl phenyl ether, POE dinonyl phenyl ether Phenyl ethers; Pluronic type surfactants such as Pluronics;
[0034]
POE / POP alkyl ethers such as POE / POP cetyl ether, POE / POP2-decyltetradecyl ether, POE / POP monobutyl ether, POE / POP hydrogenated lanolin, POE / POP glycerin ether; tetra POE / tetra such as Tetronic POP ethylenediamine condensates; POE castor oil, POE hardened castor oil, POE hardened castor oil monoisostearate, POE hardened castor oil towisostearate, POE hardened castor oil monopyroglutamic acid monoisostearate diester, POE hardened castor oil maleic POE castor oil such as acid; hydrogenated castor oil derivative; POE sorbit beeswax lanolin derivative such as POE sorbit beeswax; coconut oil fatty acid diethanolamide, lauric acid monoethanolamide, fat Alkanolamides, such as acid isopropanol amide;
[0035]
Hydrophilic nonionic surfactants such as POE propylene glycol fatty acid ester, POE alkylamine, POE fatty acid amide, sucrose fatty acid ester, POE nonylphenylformaldehyde condensate, alkylethoxydimethylamine oxide, and trioleyl phosphoric acid; Fatty acid soaps such as sodium laurate and sodium palmitate; higher alkyl sulfates such as sodium lauryl sulfate and potassium lauryl sulfate; alkyl ether sulfates such as POE lauryl sulfate triethanolamine and POE sodium lauryl sulfate; sodium lauroyl sarcosine N-acyl sarcosine acids such as N-myristoyl-N-methyltaurine sodium, coconut fatty acid methyltauride sodium, laurylmethylmethyltauri Higher fatty acid amide sulfonates such as Sodium;
[0036]
Phosphate esters such as sodium POE oleyl ether phosphate and POE stearin ether phosphoric acid; sulfosuccinic acids such as sodium di-2-ethylhexylsulfosuccinate, sodium monolauroylmonoethanolamide polyoxyethylene sulfosuccinate, sodium lauryl polypropylene glycol sodium sulfosuccinate Salts: sodium linear dodecylbenzenesulfonate, triethanolamine linear dodecylbenzenesulfonate, alkylbenzenesulfonate linear dodecylbenzenesulfonate, monosodium N-lauroylglutamate, disodium N-stearoylglutamate, monosodium N-myristoyl-L-glutamate N-acyl glutamates such as sodium; higher grades such as hydrogenated coconut oil fatty acid sodium glycerin sulfate Fatty acid ester sulfate ester salts; sulfated oils of turkey red oil and the like;
[0037]
POE alkyl ether carboxylic acid, POE alkyl allyl ether carboxylate, α-olefin sulfonate, higher fatty acid ester sulfonate, secondary alcohol sulfate, higher fatty acid alkylolamide sulfate, lauroyl monoethanolamide succinic acid Anionic surfactants such as sodium, N-palmitoyl aspartate ditriethanolamine and sodium caseinate; silicone-based surfactants such as polyether-modified silicone, amino-modified silicone, alkyl-modified silicone, alcohol-modified silicone, and carboxylic acid-modified silicone; Perfluoroalkyl carboxylate, perfluoroalkyl phosphate, perfluoroalkyl trimethyl ammonium salt, perfluoroalkyl betaine, perfluoro Le Kill amine oxide, fluorine-based surfactants such as perfluoroalkyl EO adducts.
[0038]
Furthermore, myrcene, ocimene, cryptotenene, linalool, geraniol, nerol, citronellol, lavandulol, citronellal, tagetone, tagetenone, artemidiaketone, isoartemidiaketone, linalool monooxide, citronellic acid, geranimate, limonene, dipentene, terpinolene , Terpinene, phelandrene, sylvestrene, berylyl alcohol, carveol, dihydrocarbeol, peregol, isopulegol, terpineol, terpeneol, menthol, carbomenthol, terpin, ferrandal, perilaldehyde, piperitenone epoxide, krypton, carvone, piperitenone , Piperidone, plegone, carbenone, dihydrocarbone, carbotanacetone, Cantonal, Karubomenton, GEOS phenol,
[0039]
1,4-cineole, menthan, menthen, mentanol, menthol, menthatriol, tsuyan, sabinene, tsuen, sabinol, tsudyl alcohol, umbellone, tsuyon, linalyl acetate, geraniol acetate, citronellyl acetate, isolimonene, menogen, menogeneren, etc. Monoterpenes: jojoba oil, avocado oil, macadamia nut oil, almond oil, olive oil, grape seed oil, sesame oil, sasanqua oil, safflower oil, soybean oil, camellia oil, corn oil, rapeseed oil, persic oil, castor oil Vegetable essential oils such as sunflower oil, cottonseed oil, peanut oil, rice germ oil, clove oil, cocoa oil, palm oil, coconut oil; beef oil, fish oil, hardened oil, turtle oil, pork oil, mink oil, egg yolk oil Fats and oils other than plant essential oils, such as;
[0040]
Waxes such as whale wax, shellac, beeswax, lanolin, liquid lanolin, carnauba wax, candelilla wax; hydrocarbons such as liquid paraffin, liquid polyisobutylene, squalane, pristane, petrolatum, paraffin, ceresin, pentane, hexane, microcrystalline wax, etc. Silicone oils such as dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, methylhydrogenpolysiloxane, octamethylcyclotetrasiloxane, and decamethylcyclopentasiloxane;
[0041]
Fatty acids such as succinic acid, tartaric acid, citric acid, undecylenic acid, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, isopalmitic acid, stearic acid, isostearic acid, oleic acid, linoleic acid, ricinoleic acid, behenic acid; glucose, sucrose, Sugars such as lactose, erythritol, pentaerythritol, xylitol, sorbitol, mannitol, maltitol, trehalose; diisopropyl adipate;
[0042]
Hexyldecyl isostearate, cetyl isooctanoate, oleyl oleate, decyl oleate, lanolin acetate, butyl stearate, isopropyl palmitate, isopropyl myristate, isooctyl myristate, isotridecyl myristate, isostearyl cholesteryl ester, diethyl phthalate, laurin Esters such as hexyl acid and octyldodecyl myristate; triglycerides such as glyceryl triisooctanoate and glyceryl tri-2-ethylhexanoate; aluminum stearate, calcium stearate, magnesium stearate, zinc stearate, aluminum myristate, and myristin Calcium phosphate, magnesium myristate, zinc myristate, aluminum palmitate, palmitic acid Calcium, magnesium palmitate, zinc palmitate, zinc laurate, zinc undecylenate, metal soaps such as calcium acetate.
[0043]
In addition, natural water-soluble polymer compounds such as gum arabic, sodium alginate, casein, carrageenan, karaya gum, agar, quince seed, gelatin, dextrin, starch, tragacanth, pectin; natural pigments such as chlorophyll, ゜ -carotene; paraoxybenzoic acid Preservatives such as butyl, propyl paraoxybenzoate, ethyl paraoxybenzoate, methyl paraoxybenzoate; vitamins such as vitamin A, vitamin C, vitamin D, vitamin E, vitamin K; estradiol;
[0044]
Hormones such as ethinyl estradiol and cortisone, para-aminobenzoic acid, glyceryl para-aminobenzoic acid, ethyl dihydroxypropyl para-aminobenzoic acid, N-ethoxylate para-amino benzoic acid ethyl ether, N-dimethyl-para-amino benzoic acid butyl ether, N-dimethyl-para-amino benzoic acid Amyl ether, octyl dimethyl paraaminobenzoic acid, homomenthyl-N-acetylanthranilate, amyl salicylate, mesityl salicylate, octyl salicylate, phenyl salicylate, benzyl salicylate, p-isopropanol phenyl salicylate, octyl cinnamate, ethyl-4-isopropylcinna Mate, ethyl-2,4-diisopropylcinnamate, methyl-2,4-diisopropylcinnamate DOO, propyl -p- methoxycinnamate, isopropyl -p- methoxycinnamate, isoamyl -p- methoxycinnamate,
[0045]
Octyl methoxycinnamate, 2-ethoxyethyl-p-methoxycinnamate, cyclohexyl-p-methoxycinnamate, ethyl-α-cyano-β-phenylcinnamate, 2-ethylhexyl-α-cyano-β-phenylcinnamate, Glyceryl-mono-2-ethylhexanoyl-diparamethoxycinnamate, glyceryl-di-2-ethylhexanoyl-monoparamethoxycinnamate, 2,4-dihydroxybenzophenone, 2,2′-dihydroxy-4-methoxybenzophenone 2,2′-dihydroxy-4,4′-dimethoxybenzophenone, 2,2 ′, 4,4′-tetrahydroxybenzophenone,
[0046]
2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxy-4'-methylbenzophenone, 4-phenylbenzophenone, 2-ethylhexyl-4'-phenyl-benzophenone-2-carboxylate, 2-hydroxy-4- n-octoxybenzophenone, 4-hydroxy-3-carboxybenzophenone, 3- (4'-methylbenzylidene) -d, l-camphor-urocanic acid, urocanic acid ethyl ester, 2-phenyl-5-methylbenzoxazole, 2,2′-hydroxy-5-methylphenyl-benzotriazole,
[0047]
2- (2'-hydroxy-5-t-octylphenyl) -benzotriazole, dibenzalazine, dianizoylmethane, 4-methoxy-4'-t-butyl-dibenzoylmethane, 5- (3,3-dimethyl-2) Ultraviolet absorbers such as -norbornylidene) -3-pentan-2-one chalcone derivatives; anti-inflammatory agents such as allantoin, aloe powder, guaizulene; 3,4,4-trichlorocarbanilide (TCC);
[0048]
Fungicides such as triethylsilate (TEC), benzalkonium chloride, benzotonium chloride, alkyltrimethylammonium chloride, resorcinol, phenol, sorbic acid, salicylic acid, hexachlorophene; lavender, lemon, lime, jasmine, rose And other natural flavors, such as musk, civet, and castorium; and other synthetic flavors.
[0049]
Further, polyamides such as nylon 6, nylon 12, and nylon 66; polyolefins such as polyethylene and polypropylene; polyesters such as polystyrene, polyethylene terephthalate and polycarbonate; acrylic resins such as polymethyl methacrylate and butyl acrylate MMA copolymer; cured bisphenol Epoxy resins such as A-epichlorohydrin copolymer; fluorine resins such as polytetrafluoroethylene; silicone resins such as methylpolysiloxane and cross-linked dimethylpolysiloxane; phenol resins such as benzoguanamine; polyvinyl chloride and polyvinyl methyl ether Vinyl-based resins such as polyvinylidene chloride;
[0050]
Organic powders such as natural rubber; silicate, silicic anhydride, magnesium silicate, calcium silicate, aluminum silicate, barium silicate, strontium silicate, diatomaceous earth, talc, sericite, mica, kaolin, montmorillonite, Clay, benite, vermiculite, titanium oxide coated mica (titanium mica), bismuth oxychloride, boron nitride, zirconium oxide, magnesium oxide, zinc oxide,
[0051]
Titanium oxide, lower titanium oxide, metal tungstate, hydroxyapatite, zeolite, ceramic powder, aluminum hydroxychloride, aluminum chloride, aluminum sulfate, basic aluminum bromide, aluminum phenol sulfonic acid, tannic acid, aluminum naphthalene sulfonic acid, Basic aluminum iodide, zinc paraphenol sulfonate, zirconium chlorohydroxyaluminum, zinc sulfate, basic zinc aluminum lactate, aluminum oxide,
[0052]
Inorganic powders such as calcium sulfate, barium sulfate, magnesium sulfate, calcium carbonate, magnesium carbonate, red iron oxide, black iron oxide, yellow iron oxide, ultramarine, navy blue, chromium oxide, chromium hydroxide, calamine, carbon black, and composites of these It can also be blended. When the pest repellent composition of the present invention is used as an aerosol, a propellant such as dimethyl ether, liquefied petroleum gas, compressed nitrogen gas, compressed air, or carbon dioxide can be blended.
[0053]
In addition to the above compounds, any other components known in the art to be therapeutically or cosmetically useful, such as nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, amphoteric surfactants Agents, thickeners, ultraviolet absorbers, ultraviolet scattering agents, antioxidants, anti-inflammatory agents, humectants, antibiotics, antihistamines, plant extracts, emollients, pH adjusters, pigments, water, etc. It can be blended within a range that does not impair the effect.
[0054]
The thus-obtained pest repellent composition of the present invention is suitably used as a pest repellent, because when used on the skin as a pest repellent, the skin irritation caused by the pest repellent component is reduced. Such pest repellents are also included in the present invention.
[0055]
In the pest repellent of the present invention, the form is not particularly limited, and lotions, sprays, aerosols, creams, emulsions, gels, ointments, suspensions, dispersions, foams, makeup, shampoos, hair lacquers, hair rinses, and hairs It can be used in various forms such as treatments, plasters, accompanying plasters, sheets, seals, clean cotton, tissues, towels, and the like.
[0056]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0057]
Test Example 1 (skin permeability test)
A test solution containing the components shown in Table 1 was prepared, and the skin permeation amount of the pest repellent component was measured by a skin permeation test using a double diffusion cell. In the table,% represents mass%.
[0058]
[Table 1]

[0059]
It was dissolved in a phosphate buffer (pH 7) (Dulbecco PBS (-), manufactured by Wako Pure Chemical Industries) so as to have the above concentration.
With a three-dimensional human skin model (TESTSKIN, manufactured by Toyobo Co., Ltd.) sandwiched between double diffusion cells, a test solution is placed on the epidermis side, and a phosphate buffer solution (Dulbecco PBS (-)) is placed on the dermis side, separating the two cells. And Wako Pure Chemical Industries, Ltd.) were added in an amount of 2 ml each, and 0.2 ml was withdrawn from each cell at regular intervals, and the concentration of N, N-diethyl-m-toluamide permeating into the dermis was measured. N, N-diethyl-m-toluamide was quantified by HPLC.
[0060]
HPLC measurement conditions
Column: SHOdex (registered trademark of Showa Denko KK) C18P-4E, manufactured by Showa Denko KK
Column temperature: 40 ° C
Eluent: 80 v / v% acetonitrile, 3.8 mM trifluoroacetic acid
Flow rate: 1 ml / min
Sample injection volume: 10 μl
Detector: UV detector
Wavelength: 205 nm
[0061]
The quantification was performed by creating a calibration curve using commercially available N, N-diethyl-m-toluamide (manufactured by Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.).
The N, N-diethyl-m-toluamide concentration in the buffer solution in the dermis cell at each time was as shown in Table 2.
[0062]
[Table 2]

[0063]
As is clear from the above results, it was found that the addition of sodium surfactin reduced the amount of N, N-diethyl-m-toluamide permeated through the skin and reduced the skin irritation.
[0064]
Test Example 2 (Pest repellent efficacy test)
The test liquids of Examples 1 and 2 and Comparative Example 1 were uniformly applied to a portion from a lower arm to a wrist of a healthy adult male. Six hours after the application, the application part was inserted for 30 seconds into a cage from which about 50 adult female Aedes albopictus unfed blood had been released, and the number of mosquitoes sucking blood was observed. As a result, none of Examples 1 and 2 and Comparative Example 1 were blood-sucked, and the pest repellent effects were equivalent.
[0065]
【The invention's effect】
According to the method of reducing the skin irritation of the pest repellent component of the present invention, the amount of skin permeation of the pest repellent component is reduced, and thereby the skin irritation of the pest repellent component can be reduced. The pest repellent composition used can be suitably used as a pest repellent. Furthermore, the pest repelling method using the pest repellent is useful as a pest repelling method with little skin irritation.

Claims

A pest repellent composition comprising a pest repellent component and a lipopeptide compound and / or a salt thereof.

The lipopeptide compound is represented by the following general formula (1)

(In the formula (1), X represents leucine, isoleucine, valine, glycine, serine, alanine, threonine, asparagine, glutamine, aspartic acid, glutamic acid, lysine, arginine, cysteine, methionine, phenylalanine, tyrosine, tryptophan, histidine, proline , 4-hydroxyproline and homoserine, and R represents a normal alkyl group having 8 to 14 carbon atoms, an isoalkyl group or an anteisoalkyl group.)
The pest repellent composition according to claim 1, which is one or more compounds represented by the formula:

The pest repellent composition according to claim 2, wherein in the formula (1), X is leucine, isoleucine or valine.

The pest repellent composition according to any one of claims 1 to 3, wherein the salt of the lipopeptide compound is a sodium salt.

The pest repellent composition according to any one of claims 1 to 4, wherein the pest repellent component is N, N-diethyl-m-toluamide.

The pest repellent composition according to any one of claims 1 to 5, wherein the pest repellent component is contained in an amount of 0.1 to 30% by mass based on the total amount of the composition.

The pest repellent composition according to any one of claims 1 to 6, comprising a lipopeptide compound and / or a salt thereof in an amount of 0.01 to 20% by mass based on the total amount of the composition.

A pest repellent comprising the pest repellent composition according to any one of claims 1 to 7.

The pest repellent according to claim 8, which is a lotion, cream, ointment, foam, aerosol or spray.

A method for reducing skin irritation by a pest repellent component, comprising using a pest repellent composition containing a pest repellent component and a lipopeptide compound and / or a salt thereof.

The lipopeptide compound has the following general formula (1)

(In the formula (1), X represents leucine, isoleucine, valine, glycine, serine, alanine, threonine, asparagine, glutamine, aspartic acid, glutamic acid, lysine, arginine, cysteine, methionine, phenylalanine, tyrosine, tryptophan, histidine, proline , 4-hydroxyproline and homoserine, and R represents a normal alkyl group having 8 to 14 carbon atoms, an isoalkyl group or an anteisoalkyl group.)
The method for reducing skin irritation according to claim 10, which is one or more compounds represented by the formula:

The method for reducing skin irritation according to claim 11, wherein in the formula (1), X is leucine, isoleucine or valine.

The method for reducing skin irritation according to any one of claims 10 to 12, wherein the salt of the lipopeptide compound is surfactin sodium.

The method for reducing skin irritation according to any one of claims 10 to 13, wherein the pest repellent component is N, N-diethyl-m-toluamide.

A pest repellent method using the pest repellent according to claim 8 or 9.

The pest repellent method according to claim 15, wherein a pest repellent effect is obtained by spraying or coating.